JP2004096861A - 電気接続箱の組付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化されると共に、部品点数の増加が抑えられ、組立作業性に優れる電気接続箱の組付け構造を提供する。
【解決手段】外部ワイヤハーネスから内部の電子ユニット5までバスバー30を介して接続される電気接続箱1の組付け構造において、バスバー30に端子部33が設けられると共に、端子部33を収容するハウジング部材50が備えられ、ハウジング部材50から突出片55が延設されると共に、突出片55にバスバー30の電気接触部36が挿通されるキャビティ部56が設けられ、端子部33と、ハウジング部材50とが組合せられることで、外部ワイヤハーネスのコネクタと接続されるコネクタ部3が構成され、これと共に、キャビティ部56に電気接触部36が挿通されて、傾けられた電気接触部36が矯正され、矯正された電気接触部36と、電子ユニット5とが接続可能とされる。
【選択図】 図1
【解決手段】外部ワイヤハーネスから内部の電子ユニット5までバスバー30を介して接続される電気接続箱1の組付け構造において、バスバー30に端子部33が設けられると共に、端子部33を収容するハウジング部材50が備えられ、ハウジング部材50から突出片55が延設されると共に、突出片55にバスバー30の電気接触部36が挿通されるキャビティ部56が設けられ、端子部33と、ハウジング部材50とが組合せられることで、外部ワイヤハーネスのコネクタと接続されるコネクタ部3が構成され、これと共に、キャビティ部56に電気接触部36が挿通されて、傾けられた電気接触部36が矯正され、矯正された電気接触部36と、電子ユニット5とが接続可能とされる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車の電子制御装置とされる電子ユニットが組込まれる電気接続箱の組付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は、従来の電気接続箱の一形態を示すものである(実開平7−9023号公報参照)。
この電気接続箱501は、合成樹脂製の上カバー502と、下カバー503すなわち接続箱本体と、両カバー502,503の間に積層されて収容される電線配線板504と、バスバー配線板505とを備えるものとして構成されている。
【0003】
電線配線板504は、合成樹脂製の絶縁基板506と、絶縁基板506の表面に布線される複数本の絶縁被覆電線507と、絶縁基板506を貫通すると共に電線507に圧接される端子508とを備えるものとして構成されている。端子508の一方側に圧接部508aが設けられ、端子508の他方側に雄タブ状の電気接触部508bが設けられている。
【0004】
また、バスバー配線板505は、絶縁基板509と、この絶縁基板509の表面に配索された複数本のバスバー510とを備えるものとして構成されている。バスバー510は、一体に立ち上げられた雄タブ状の端子511、又は、一体に立ち下げられた雄タブ状の端子511を備えるものとされている。
【0005】
各端子508,511は、上カバー502や下カバー503の各ハウジング512,513内に突出され、端子508,511と、ハウジング512,513とが組み合わされることによりコネクタが構成される。コネクタには外部ワイヤハーネスのコネクタ(図示せず)が接続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電気接続箱501にあっては、各端子508,511が精度良く迅速に各絶縁基板506,509に組付けられるというものではなく、各端子508,511は、傾けられて位置ずれが生じた状態で、各絶縁基板506,509に組付けられることがある。
【0007】
各端子508,511が精度良く各絶縁基板506,509に組付けられるために、各端子508,511の取付精度を向上させる固定部品(図示せず)を、新たに各絶縁基板506,509に個別に装着させることも考えられたが、各固定部品が新たに各絶縁基板506,509に組付けられると、部品点数が増加され、これに伴って電気接続箱が大型化されるといったことが懸念されていた。また、部品点数の増加に伴って、電気接続箱の組立工程が煩雑化され、結果として電気接続箱の価格が上昇されてしまうといったことが問題とされていた。
【0008】
本発明は、上記した点に鑑み、小型化されると共に、部品点数の増加が抑えられ、組立作業性に優れる電気接続箱の組付け構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る電気接続箱の組付け構造は、外部ワイヤハーネスから内部の電子ユニットまでバスバーを介して接続される電気接続箱の組付け構造において、前記バスバーに端子部が設けられると共に、該端子部を収容するハウジング部材が備えられ、該ハウジング部材から突出片が延設されると共に、該突出片にバスバーの電気接触部が挿通されるキャビティ部が設けられ、該端子部と、該ハウジング部材とが組合せられることで、前記外部ワイヤハーネスのコネクタと接続されるコネクタが構成され、これと共に、該キャビティ部に該電気接触部が挿通されて、傾けられた該電気接触部が矯正され、矯正された該電気接触部と、前記電子ユニットとが接続可能とされることを特徴とする。
上記構成により、傾けられて位置ずれが生じたバスバーの電気接触部を矯正させるための部品が、新たに電気接続箱に備えられるといった必要性は無くなる。ハウジング部材から突出片が延設されると共に、突出片にバスバーの電気接触部が挿通されるキャビティ部が設けられているから、ハウジング部材が、電気接触部を矯正させる部品の役割を果たすこととなる。従って、電気接続箱に備えられる部品点数の増加が抑えられることとなり、これに伴って、小型化された電気接続箱が提供されることとなる。
【0010】
請求項2に係る電気接続箱の組付け構造は、請求項1に係る電気接続箱の組付け構造において、複数の前記電気接触部が略一直線上に配列され、該電気接触部が該電気接触部の厚さ方向に傾けられた状態とされた際に、複数の該電気接触部が複数の前記キャビティ部内に挿入され易くさせるテーパ面が、複数の該キャビティ部の挿入部に設けられたことを特徴とする。
上記構成により、傾けられた複数のバスバーの電気接触部が複数のキャビティ部内に挿入される際に、各電気接触部は、各キャビティ部の挿入部に設けられたテーパ面に導かれて、キャビティ部内に挿入されることとなる。これにより、傾けられて位置ずれが生じた各バスバーの電気接触部は、スムーズに各キャビティ部内に導入されることとなる。従って、組付け作業性に優れる電気接続箱が提供されることとなる。
【0011】
請求項3に係る電気接続箱の組付け構造は、請求項1又は2に係る電気接続箱の組付け構造において、複数の前記電気接触部が略一直線上に配列され、該電気接触部が該電気接触部の厚さ方向に傾けられた状態とされた際に、複数の該電気接触部が複数の前記キャビティ部内に挿入され易くさせる傾斜面が、複数の該電気接触部の先端部に設けられたことを特徴とする。
上記構成により、傾けられた複数のバスバーの電気接触部が複数のキャビティ部内に挿入される際に、複数の電気接触部は、各電気接触部の先端部に設けられた傾斜面によって、各キャビティ部内に挿入されることとなる。このようにすることで、傾けられて位置ずれが生じた各バスバーの電気接触部は、各キャビティ部内に挿入され易いものとなる。従って、組付け作業性に優れる電気接続箱が提供されることとなる。
【0012】
請求項4に係る電気接続箱の組付け構造は、請求項1〜3の何れか1項に係る電気接続箱の組付け構造において、前記コネクタと、前記電子ユニットとは、該コネクタと、該電子ユニットとが備えられる接続箱本体の上部に隣り合って併設されたことを特徴とする。
上記構成により、接続箱本体に対し電子ユニットは取付けられ易いものとなる。従って、電子ユニットの組付け作業性に優れた電気接続箱が提供されることとなる。また、電気接続箱のコネクタに、外部ワイヤハーネスのコネクタが接続される際の接続作業は行われ易いものとなる。
【0013】
請求項5に係る電気接続箱の組付け構造は、請求項1〜4の何れか1項に係る電気接続箱の組付け構造において、前記バスバーは、前記ハウジング部材と、前記電子ユニットとが組付けられる配線板に装着されたことを特徴とする。
上記構成により、バスバーの無駄な取回し部分が削減化されると共に、ハウジング部材と、電子ユニットとは、確実に配線板に組付けられることとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係る電気接続箱の組付け構造の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図11は、本発明に係る電気接続箱の組付け構造の一実施形態を示すものである。
【0015】
図1に基づいて電気接続箱1に関する各方向について説明すると、接続箱本体70内に電子ユニット5が位置する側を上側とし、接続箱本体70に合成樹脂製の支持部材100が装着された側を下側とする。また、ヒューズブロック80にカバー90が備えられている側を前側とし、接続箱本体70を形成する側壁72bが位置する側を後側とする。また、接続箱本体70を形成する一側壁72aから他側壁72cに向けた方向、又は、他側壁72cから一側壁72aに向けた方向を左右の方向とする。
【0016】
なお、この明細書における「上下」、「前後」、「左右」の定義は、各部を説明する上で、便宜上、定義されたものであり、必ずしも電気接続箱の組付け構造の実使用時における方向と一致するものではない。
【0017】
図1の如く、この電気接続箱1の組付け構造は、接続箱本体70の上方側の外部に装備される外部ワイヤハーネス(図示せず)から接続箱本体70の内部の上方側に装備される電子ユニット5まで、複数のバスバー30を介して通電可能に接続される構造のものとされている。
【0018】
電子ユニット5は、回路導体5Bが印刷された合成樹脂製の絶縁基板5Aすなわちプリント基板5Aに、ICパッケージ5H、コンデンサ5J、リレーすなわち継電器(図示せず)が組付けられるリレー接続台5K、一コネクタ5L、他のコネクタ5Pなどの電気・電子関連部品が取付けられ、これらのものが銅箔の各回路導体により通電可能に接続されて電子制御装置が構成されている。
【0019】
「IC」とは、集積回路を意味し「integrated circuit」の略称とされている。「IC」は、電子回路の一種とされ、トランジスタ、ダイオード、抵抗、コンデンサなどの多くの回路素子が、一つの基板上または基板中に結合され、これらの間が配線で接続された高密度構造の電子回路とされている。
【0020】
電子制御装置(electronic control unit) は、「ECU」と略称して呼ばれることが多い。電子制御装置は、コンピュータによって制御される制御手段や、判定手段などを備えるものとされている。また、合成樹脂製の絶縁基板5Aに印刷された各回路導体5Bは、透明もしくは半透明をした絶縁被膜5Cによって保護されている。
【0021】
合成樹脂製のコネクタハウジング5M内に、金属製の端子(図示せず)が挿着されて、一コネクタ5Lが構成されている。また、一コネクタ5Lに対応して、一コネクタ5Lの下部に略矩形状の開口部5Dが基板5Aに設けられたものとされている。これにより、一コネクタ5Lの下側から、バスバー30の電気接触部36が接続可能なものとされている。
【0022】
一コネクタ5Lに備えられた各端子の取付部(図示せず)が、絶縁基板5Aに印刷された各回路導体5Bに「はんだ付け」されて、各端子と各回路導体5Bとが通電可能に接続されている。このように、図1に示される一コネクタ5Lは、垂直取付形のPCB用コネクタ5Lとして用いられる。PCBとは「Printed Circuit Board 」を意味する。
【0023】
また、他のコネクタ5Pは、金属製の各雄型の端子5Tと、合成樹脂製のコネクタハウジング5Qとを備えるものとして構成され、各雄型の端子5Tは、絶縁基板5Aに印刷された各回路導体5Bと通電可能に接続されている。
【0024】
図1〜図4の如く、金属製バスバー30の一端に、タブ形状をした端子部33が設けられている。また、各金属製バスバー30の他端に、タブ形状をした電気接触部36が設けられている。図2の如く、電源モジュール6に突設または貫設されたタブ形状の各端子部33と、合成樹脂製の配線板10に突設された電気接触部36とは、これらが組付けられる合成樹脂製の接続箱本体70(図1)に対し、上側に向けて延設されている。モジュールとは、装置、機械、システムが構成される部分のものとされ、機能的にまとめられたものを意味する。
【0025】
また、図2および図3の如く、ハウジング部材50に設けられた合成樹脂製の周壁52の一端側から突出片55が延設されて、合成樹脂製のハウジング本体51と、合成樹脂製の突出片55とが一体に成形されている。突出片55は、略逆L字状に形成された薄肉状の板状部材として形成されている。
【0026】
図2〜図5の如く、突出片55の肉薄部55nに段差部55jが設けられて、ハウジング部材50の突出片55に肉厚部55mが形成されている。突出片55の肉薄部55nと、突出片55の肉厚部55mとは、同材質の合成樹脂材料が用いられて一体に成形されている。また、前記突出片55の肉厚部55mに、複数のバスバー30の電気接触部36が挿通される複数のキャビティ部56が設けられている。キャビティとは、空隙もしくは空所または抜き穴を意味するものとされる。突出片55の肉薄部55nに、例えば突出片55に対して別体の成形体として形成された肉厚部(55m)が取付けられたものも使用可能とされる。
【0027】
図2および図3に示される如く、バスバー30の端子部33と、ハウジング部材50のハウジング本体51とが組合せられることで、図1および図3の如く、外部ワイヤハーネス(図示せず)のコネクタ(図示せず)と通電可能に接続されるコネクタ部3が構成される。
【0028】
詳しく説明すると、電気接続箱1を構成する接続箱本体70と、電源モジュール6と、合成樹脂製の配線板10とに、合成樹脂製のハウジング部材50が装着されることで、タブ形状をした金属製の各端子部33が、ハウジング部材50を形成するハウジング本体51の収容部53内に突設して位置することとなる。図3および図4の如く、各端子部33は、ハウジング本体51に設けられた収容部53の開口部54内に位置するものとされている。
【0029】
また、前記コネクタ部3が構成されると共に、ハウジング部材50の突出片55に設けられた複数の前記キャビティ部56に、配線板10から上側に向けて突設された複数の前記電気接触部36が挿通される。その際に、位置決めが行われずに傾けられていた複数の電気接触部36(図5)は、図2〜図4の如く、ハウジング部材50の突出片55に設けられた各キャビティ部56に挿入される。これにより、複数の電気接触部36は、略一直線上に整列されて矯正される。また、矯正された各電気接触部36は、電子ユニット5に設けられた一コネクタ5L(図1)の各端子(図示せず)と通電可能に接続される。
【0030】
前記ハウジング部材50が用いられることにより、傾けられて位置ずれが生じた各バスバー30の電気接触部36を略一直線上に整列させて矯正させるための部品が、新たに電気接続箱1に備えられるといった必要性は無くなる。
【0031】
図2および図3の如く、ハウジング部材50を形成するハウジング本体51の一端側から突出片55が延設されて、ハウジング本体51と、突出片55とが一体に形成されると共に、突出片55に複数のバスバー30の電気接触部36が挿通される複数のキャビティ部56が設けられているから、ハウジング部材50が、複数の電気接触部36を略一直線上に整列させて矯正させる部品の役割を果たすこととなる。従って、電気接続箱1(図1)に備えられる部品点数の増加が抑えられることとなり、これに伴って、小型化された電気接続箱1が提供されることとなる。
【0032】
図2および図3の如く、電源モジュール6を備える合成樹脂製の配線板10に、合成樹脂製のハウジング部材50が取付けられることで、図2に示される電源モジュール6の金属製バスバー本体31Jは、合成樹脂製のハウジング部材50により保護される(図1,図3)。これにより、配線板10に組付けられた電源モジュール6と、配線板10の上側に組付けられる電子ユニット5(図1)とは、確実に絶縁された状態に維持されることとなる。
【0033】
図1の如く、電子ユニット5、配線板10などは、接続箱本体70の収容部73に内装される。また、ハウジング部材50に設けられた突出片55などのように、ハウジング部材50の一部は、接続箱本体70の内部に位置し、図11の如く、ハウジング部材50のハウジング本体51は、接続箱本体70の外部に露出される。コネクタ部3は、不図示の外部ワイヤハーネスと容易に接続可能とされるために、電気接続箱1の外部に備えられている。
【0034】
また、図2の如く、各バスバー30は、ハウジング部材50と、電子ユニット5(図1)とが組付けられる上層の配線板10に装着されている。このようにすることで、バスバー30の無駄な取回し部分が削減化されると共に、ハウジング部材50と、電子ユニット5とは、確実に配線板10に組付けられることとなる。
【0035】
図2〜図4,図6,図7の如く、各種形状をした電気接触部36A,36B,36C,36Dを備える金属製のバスバー30A,30B,30C,30Dが、合成樹脂製の配線板10に装着されている。図2の如く、バスバー30B,30Dの一部が略クランク形状に折り曲げられて、バスバー30B,30Dに電気接触部36B,36Dが形成されている。また、バスバー30C,30Dの電気接触部36C,36Dは、バスバー30A,30Bの電気接触部36A,36Bよりも細い形状をした電気接触部として形成されている。
【0036】
図2の如く、各種形状をした端子部33A,33F,33G,33H,33Jを備える金属製のバスバー30A,30F,30G,30H,30Jが、電源モジュール6を構成する合成樹脂製の基板6Aに貫設または装着されている。バスバー30Gの端子部33Gは、バスバー30A,30F,30H,30Jの端子部33A,33F,33H,33Jよりも細い形状をした端子部として形成されている。
【0037】
例えば、バスバー30Jの如く、端子部33Jなどは、バスバー本体31Jが略直角に折り曲げられて形成されている。各種形状をしたバスバーは、プレス成型機などが用いられて金属製平板に打抜き加工が行われて、例えば長尺状などの各種形状をした端子金具素材が形成され、その後、端子金具素材に曲げ加工などのプレス成型加工が行われることで、所定の形状に形成される。
【0038】
また、図6の如く、各種形状をした電気接触部37E,37F,37G,37Hを備える金属製のバスバー30E,30F,30G,30Hが、合成樹脂製の配線板20に装着されている。バスバー30F,30Hの一部が略クランク形状に折り曲げられて、バスバー30F,30Hに電気接触部37F,37Hが形成されている。また、バスバー30G,30Hの電気接触部37G,37Hは、バスバー30E,30Fの電気接触部37E,37Fよりも細い形状をした電気接触部として形成されている。
【0039】
各種形状をした前記バスバー30A,30B,30C,30D,30E,30F,30G,30H,30Jの符号を代表するものとして、バスバーは符号30として示されている。また、各種形状をした前記端子部33A,33F,33G,33H,33Jの符号を代表するものとして、端子部は符号33として示されている。また、各種形状をした前記電気接触部36A,36B,36C,36Dの符号を代表するものとして、電気接触部は符号36として示されている。また、各種形状をした前記他の電気接触部37E,37F,37G,37Hの符号を代表するものとして、他の電気接触部は符号37として示されている。
【0040】
図6および図7の如く、合成樹脂製の配線板10,20の裏側に、金属製バスバー30の圧接端子部39が挿着される一保持部29や、タブ形状をした金属製バスバー30の電気接触部37が挿通される他の保持部27などが、多数、設けられている。また、接続箱本体の基壁に配線板10,20などが確実に固定されるために、略円筒状に形成された複数の固定部25,26が、配線板20を形成する基板21の裏側に設けられている。前記複数の固定部25,26に、ねじなどの止具(図示せず)が挿通される固定孔25a,26aが設けられている。また、図2〜図4に示される他の電子ユニット4が、図6に示される配線板20の収容部20Pに装着される。
【0041】
多くの一保持部29の収容部29a内に、例えば図8に示される形状をしたバスバー30の圧接端子部39が備えられている。また、図7の如く、一保持部29の挿通部29b内に電線9が挿通保持される。
【0042】
図8(a)の如く、圧接端子部39は、略平行に並べられた一対の圧接刃39bの間に、略U字状の圧接スリット39aが設けられた圧接片を備えるものとして形成されている。略板状をした一対の圧接刃39bに、互いに内側に向けられた傾斜部39dが設けられ、この傾斜部39dに刃部39cが設けられている。傾斜部39dに設けられた刃部39cは、略板状をした圧接刃39bの板厚が次第に薄くされ、比較的、鋭利な形状のものとされている。
【0043】
図7の如く、配線板20の裏側に布線9が配索される。また、布線9は、配線板20の裏側に複雑に配索される。図8(a)の如く、布線9は、細い直径をした複数の軟銅線がより合わされて回路導体9aが構成され、回路導体9aの周囲にポリ塩化ビニル製の絶縁被覆体9bが設けられることで構成された断面略円形の線状体とされている。
【0044】
図8の如く、複数の圧接端子部39に向けて、絶縁被覆体9bによって保護された回路導体9aを備える布線9が押圧され、圧接接続が行われることにより、布線9と、圧接端子部39とが通電可能に接続される。圧接端子部39の一対の圧接刃39bに、絶縁被覆体9bによって保護された回路導体9aを備える布線9が圧接され始めると、圧接刃39bに設けられた鋭利な傾斜部39dの刃部39cによって、布線9の絶縁被覆体9bは切り裂かれ始める。
【0045】
さらに一対の圧接刃39b間の圧接スリット39a内に向けて、布線9を圧接させてゆくと、圧接端子部39の圧接スリット39aによって布線9の絶縁被覆体9bは切り裂かれ、図8(b)の如く、圧接端子部39に設けられた圧接スリット39aの部分と、布線9の絶縁被覆体9b内に設けられた回路導体9aとが接触され、布線9と、圧接端子部39とが通電可能に接続される。このように、圧接接続は、布線9の絶縁被覆体9bの剥離作業と、布線9の回路導体9aと、圧接端子部39との接続作業とが、同時に行われるものとされている。
【0046】
布線装置(図示せず)が用いられ、布線装置の電線押出し部(図示せず)から電線9が押し出されつつ、不図示の布線装置または配線板20が前後左右方向に沿って相対移動が行われることで、配線板20の裏側に電線9が配索される。
【0047】
また、図7の如く、配線板20に設けられた円柱状突出部24の側面24aに沿って、電線9が適度に曲げられることで、配線板20に布線される電線9の延長方向が変えられる。電線9の各端部9cは、配線板20の側板22に設けられた凹溝状の電線保持部22aに嵌め合わせられる。電線9は、カッタなどの刃物(図示せず)により切断されて、配線板20に布線される電線9に各端部9cが形成される。
【0048】
配線板10に対する布線の配索方法も、前記配線板20に対する布線の配索方法と同様に行われ、電線9の各端部9cは、配線板10の側板12に設けられた凹溝状の電線保持部12aに嵌め合わせられる。
【0049】
図2および図4の如く、電源モジュール6が容易に上側の配線板10に組付けられるために、上側の配線板10の基板部11に段差部11Bが設けられると共に、電源モジュール6の基板6Aの形状に対応した一段下側の他の基板部11Aが、配線板10の上側の基板部11から延設されている。配線板10に設けられた上側の基板部11と、一段下側の他の基板部11Aとは、段差部11Bにより連結されて一体に成形されている。
【0050】
上側の配線板10を形成する他の基板部11Aに、略円筒状をした位置合わせ部15Bが設けられている。また、図2の如く、前記略円筒状をした位置合わせ部15Bに対応して、電源モジュール6の基板6Aに、略円形孔をした位置合わせ部6Bが設けられている。
【0051】
また、電源モジュール6が位置決めされつつ上側の配線板10に設けられた他の基板部11A上に取付けられるために、図2の如く、他の基板部11Aに、略円筒状をした複数の位置決め部11Cが設けられ、前記略円筒状をした複数の位置決め部11Cに対応して、電源モジュール6の基板6Aに、略円形孔をした複数の位置決め部6Cが設けられている。
【0052】
配線板10の他の基板部11A上に設けられた略円筒状の位置合わせ部15Bは、電源モジュール6の基板6Aよりも上側に突出されている。ハウジング部材50が、電源モジュール6と、上側の配線板10とに容易に取付けられるために、電源モジュール6の基板6Aの略円形孔をした位置合わせ部6Bを通り抜けて、前記略円筒状の位置合わせ部15Bが上側に向けて突設されている。図2および図3の如く、略円筒状をした複数の前記位置合わせ部15Bに対応して、ハウジング部材50の突出片55に、略円形孔をした複数の位置合わせ部55bが設けられている。
【0053】
また、ハウジング部材50が位置決めされつつ上側の配線板10の基板部11上に取付けられるために、図2および図4の如く、配線板10の基板部11に、略円筒状をした複数の位置決め部11hが設けられている。前記略円筒状をした複数の位置決め部11hに対応して、ハウジング部材50の突出片55に、略円形孔をした複数の位置決め部55hが設けられている。
【0054】
図1に示される電子ユニット5が確実に電気接続箱1内に装着されるために、図2および図3の如く、配線板10を形成する基板部11の上側に、固定孔15AL を備える複数の固定部15Aが突設されている。また、これと共に、配線板10を形成する他の基板部11Aの上側に、固定孔15BL を備える複数の固定部15Bが突設されている。
【0055】
配線板10を形成する他の基板部11Aの上側に突設された略円筒状の固定部15Bは、電源モジュール6や、ハウジング部材50の取付位置方向が容易に判明されるための位置合わせ部15Bを兼ねたものとして形成されている。略円筒状をした複数の前記固定部15A,15Bに対応して、図1の如く、電子ユニット5の基板5Aに、略円形をした固定孔5VL を有する複数の固定部5Vが設けられている。
【0056】
上側の配線板10およびハウジング部材50の突出片55から上側に向けて突設された各電気接触部36と、電子ユニット5に設けられた一コネクタ5Lの各端子(図示せず)とが合わせられると共に、配線板10の基板部11に設けられた固定部15Aの固定孔15AL と、配線板10の他の基板部11Aに設けられた固定部15Bの固定孔15BL と、電子ユニット5の基板5Aに設けられた固定孔5VL とが合わせられ、ねじ等の止具(図示せず)が、電子ユニット5の基板5Aに設けられた固定孔5VL から、配線板10の基板部11に設けられた固定部15Aの固定孔15AL 、又は他の基板部11Aに設けられた固定部15Bの固定孔15BL(図3,図4) へ挿通され、ねじの螺合部(図示せず)などが、図6および図7に示される固定部25の固定孔25aと螺合などされることで、電子ユニット5は、確実に配線板10,20と固定される。
【0057】
また、図2の如く、ハウジング部材50の突出片55に、略円孔状に形成された複数の固定部55dが設けられると共に、電源モジュール6の基板6Aに、略円孔状に形成された複数の固定部6Dが設けられ、さらに、これらの固定部6D,55dに対応して、上側の配線板10に設けられた他の基板部11Aに、略円筒状に形成された複数の他の固定部(図示せず)が設けられると共に、図6および図7の如く、下側の配線板20の基板21に、略円筒状に形成された複数の他の固定部26が設けられ、さらに配線板20の下側に他の電子ユニット4が備えられると共に、他の電子ユニット4の基板などに略円形孔をした固定部(図示せず)が設けられ、これらの前記各固定部に、長尺状をしたねじ等の止具(図示せず)が挿通されて、ねじの螺合部(図示せず)などが、接続箱本体70(図1)の底壁71の固定部(図示せず)に螺合などされることで、ハウジング部材50と、電源モジュール6と、上側の配線板10と、下側の配線板20と、他の電子ユニット4とが、共に接続箱本体70に確実に固定される。
【0058】
図1〜図4の如く、複数の電気接触部36は、図5に示される電気接触部36の厚さ方向Tに対し、直角の方向に沿って略一直線上に配列されている(図4)。図5の如く、タブ形状をした複数の電気接触部36のうち、何れかの電気接触部36または全ての電気接触部36が、電気接触部36の厚さ方向Tに傾けられた状態とされた際に、複数の電気接触部36が同時に複数のキャビティ部56内に挿入され易くさせるテーパ面57aが、複数のキャビティ部56の挿入口57からキャビティ部56の内部56aに向けて設けられている。テーパとは、僅かに傾斜されたものを意味する。
【0059】
このようなテーパ面57aがキャビティ部56に設けられてあれば、傾けられた複数のバスバー30の電気接触部36が複数のキャビティ部56内に挿入される際に、各電気接触部36は、各キャビティ部56の挿入口57からキャビティ部56の内部56aに向けて設けられたテーパ面57aに導かれて、各電気接触部36は、各キャビティ部56内に同時に挿入されることとなる。これにより、傾けられて位置ずれが生じた各バスバー30の電気接触部36は、スムーズに各キャビティ部56内に導入されることとなる。従って、組付け作業性に優れる電気接続箱1(図1)が提供されることとなる。
【0060】
バスバー30に設けられた電気接触部36の「ぐらつき」や「位置ずれ」などの発生が防止されるために、図5の如く、タブ形状をした電気接触部36の真直部36hの厚さ36tと、突出片55の肉厚部55mに設けられたキャビティ部56上側の開口部58の幅58tとは、略等しい寸法に設定されている。キャビティ部56上側の開口部58の幅58tは、タブ形状をした電気接触部36の厚さ方向Tに沿った方向の幅とされている。
【0061】
図1〜図5に示される合成樹脂製のハウジング部材50に代えて、図12に示される合成樹脂製のハウジング部材50I が電気接続箱に装着されたものも使用可能とされる。図12は、ハウジング部材の他の実施形態を示すものである。図12に示されるハウジング部材50I において、図1〜図5に示されるハウジング部材50と共通なものとされた部分については、同一の符号が付され、その詳細な説明は省略されている。
【0062】
図12に示されるハウジング部材50I は、ハウジング本体51と、このハウジング本体51の一端部から延設された突出片55I と、この突出片55I に取付けられ且つキャビティ部46を有する保持部材40とを備えるものとして構成される。
【0063】
各種バスバーの各端子部が挿通される複数の貫通孔53bが、ハウジング本体51の基壁52bに並設されている。また、図12に示されるハウジング部材50I の突出片55I は、図1〜図5に示されるハウジング部材50の突出片55よりも小さい形状をした矩形板として、ハウジング本体51(図12)を形成する基壁52bの一端部から延長形成されている。
【0064】
図2〜図5に示されるハウジング部材50の突出片55の肉厚部55mに代えて、図12の如く、ハウジング部材50I の突出片55I に、略矩形窓状をした開口部55mI が設けられると共に、この開口部55mI に、合成樹脂製の保持部材40が装着される。
【0065】
この保持部材40は、略長尺状をした矩形板に形成された肉薄部45nと、この肉薄部45nから突設された略直方体状の肉厚部45mとを備えるものとして形成されている。略板状に形成された肉薄部45nと、略直方体状に形成された肉厚部45mとは、同種類の合成樹脂材料が用いられて一体に成形されている。
【0066】
また、保持部材40の肉厚部45mに、複数の矩形孔状をしたキャビティ部46が設けられている。複数のキャビティ部46は、挿入部47から開口部48にかけて貫通形成され、このような複数のキャビティ部46に、バスバーの電気接触部が挿通される。
【0067】
図5に示されるキャビティ部56の挿入部57に設けられたテーパ面57aと同じく、図12に示されるキャビティ部46の挿入部47に、小さいテーパ面47aが設けられている。このようなテーパ面47aがキャビティ部46の挿入部47に設けられていれば、複数のバスバーの電気接触部は、保持部材40に設けられた複数のキャビティ部46内に、容易に挿入されることとなる。
【0068】
また、保持部材40は、合成樹脂製の小さい射出成形体として形成されているから、小さいテーパ面47aが設けられた各キャビティ部46を備える合成樹脂製の保持部材40は、精度良く迅速に大量生産されることとなる。
【0069】
また、図5の如く、タブ形状をした複数の電気接触部36のうち、何れかの電気接触部36または全ての電気接触部36が、電気接触部36の厚さ方向Tに傾けられた状態とされた際に、複数の電気接触部36が同時に複数のキャビティ部56内に挿入され易くさせる傾斜面36k(図4,図5,図7)が、複数の電気接触部36の先端部36jに設けられている。
【0070】
このような傾斜面36kが電気接触部36の先端部36jに設けられてあれば、傾けられた複数のバスバー30の電気接触部36が複数のキャビティ部56内に挿入される際に、複数の電気接触部36は、各電気接触部36の先端部36jに設けられた傾斜面36kによってガイドされつつ、各キャビティ部56内に挿入されることとなる。従って、傾けられて位置ずれが生じた各バスバー30の電気接触部36は、各キャビティ部56内に挿入され易いものとなる。このようにすることで、より組付け作業性に優れる電気接続箱1(図1)が提供されることとなる。
【0071】
また、図2および図3の如く、ハウジング部材50の両側にガイド部52hが設けられ、このガイド部52hに対応して、図1の如く、接続箱本体70の両側壁72a,72cにガイド受け部76が設けられている。
【0072】
図1および図11の如く、接続箱本体70のガイド受け部76は、略T溝状をしたガイド溝76を備えるものとして形成され、このようなガイド溝76に対応して、図2および図3の如く、ハウジング部材50のガイド部52hは、略板状に形成されたガイド片52hを備えるものとして形成されている。ハウジング部材50のガイド片52hは、ハウジング部材50の周壁52の外側に突出された支持部52jの先に設けられている。
【0073】
また、図1の如く、接続箱本体70のガイド受け部76は、接続箱本体70の側壁72a,72cよりも外側に突出された枠部76bと、前記ハウジング部材50の前記支持部52j(図2,図3)に対応した細長い溝とを備えるものとして形成されている。
【0074】
また、図1の如く、コネクタ部3と、電子ユニット5とは、コネクタ部3と、電子ユニット5とが備えられる接続箱本体70の上層部に隣り合って併設される。また、コネクタ部3と、電子ユニット5とは、接続箱本体70の収容部73内に装備される配線板10の上方に並設される。
【0075】
このような配置構造をした電気接続箱1とされていれば、接続箱本体70に対し、電子ユニット5は取付けられ易いものとなる。従って、電子ユニット5の組付け作業性に優れた電気接続箱1が提供されることとなる。また、図11に示される電気接続箱1のコネクタ部3に、外部ワイヤハーネス(図示せず)のコネクタ(図示せず)が接続される際の接続作業は行われ易いものとなる。
【0076】
図1および図11に示される如く、ヒューズブロック80が、電気接続箱1の前側に備えられている。ヒューズブロックとは、複数のヒューズが、ハウジング、ベース、ホルダなどの相手取付体に組付けられて一体とされた状態のブロック状部品を意味する。
【0077】
また、このヒューズブロック80は、各ヒューズ(図示せず)を保護する合成樹脂製の前面カバー90を備えるものとして構成されている。この前面カバー90は、カバー本体91と、このカバー本体91の上側に設けられ、ヒューズブロック本体81に対し着脱自在な一対のヒンジ部92と、カバー本体91の下側に設けられ、合成樹脂製のヒューズブロック本体81に対し前面カバー90が開閉される際に開閉動作が行われ易くされるための操作部93とを備えるものとして形成されている。
【0078】
ヒューズブロック本体81の前側に設けられた一対のヒンジ部82に、前面カバー90の上側に設けられた一対のヒンジ部92が組付けられることで、ヒューズブロック本体81に、前面カバー90が開閉自在に取付けられる。このように、ヒューズブロック本体81の前面にカバー90が開閉自在に取付けられていれば、ヒューズブロック本体81内部に装着された不図示の各ヒューズの交換などといったメンテナンスが行われ易いものとなる。
【0079】
また、ヒューズブロック本体81の前部上側と、前部下側とに、係止突起88,89を備えるそれぞれ一対の係止部88,89が設けられている。ヒューズブロック本体81の前部下側に設けられた一対の係止部88に対応して、接続箱本体70の前部下側に、矩形状をした係合孔78を備える一対の係合部78が設けられている。また、ヒューズブロック本体81の前部上側に設けられた一対の係止部89に対応して、ハウジング部材50の前側の壁52fに、矩形状をした係合孔59を備える一対の係合部59が設けられている。
【0080】
接続箱本体70の前部下側に設けられた一対の係合部78と、ヒューズブロック本体81の前部下側に設けられた一対の係止部88とが係り止めされることで、接続箱本体70にヒューズブロック本体81が確実に装着される。また、ヒューズブロック本体81の前部上側に設けられた一対の係止部89と、ハウジング部材50の前側の壁52fに設けられた一対の係合部59とが係り止めされることで、接続箱本体70と、接続箱本体70に組付けられたヒューズブロック80とに、ハウジング部材50が組付けられる。
【0081】
図1および図11に示されるヒューズブロック本体81の内部に、図6に示される複数層の各音叉端子部38が備えられる。複数層の各音叉端子部38は、各種バスバー30が延設されて形成されたものとされる。
【0082】
図1の如く、内部に複数のブレード型ヒューズ(図示せず)を備えるヒューズブロック80が、接続箱本体70の前側に装着されることで、ヒューズブロック本体81の内部に備えられた各ブレード型ヒューズのタブ端子(図示せず)と、図6に示される複数層の各音叉端子部38とが通電可能に接続される。
【0083】
このように、不図示の各ブレード型ヒューズを内部に備えるヒューズブロック80(図1)が用いられて、不図示の各ブレード型ヒューズのタブ端子が、図6に示される複数層の各音叉端子部38と通電可能に接続される電気接続箱1(図1)とされていれば、複数のブレード型ヒューズ(図示せず)は、容易で迅速に電気接続箱1に装備されることとなる。従って、電気接続箱1に対し、不図示の各ブレード型ヒューズの取付作業性が向上される。
【0084】
電気接続箱の仕様により、図6に示される複数層の各音叉端子部38に代えて、例えばタブ状端子や、雌型の端子が用いられたもの等(図示せず)も使用可能とされる。
【0085】
図1〜図8の如く、各種バスバー30に錫メッキPが被覆されている。各種バスバー30に「めっき処理」が施されることで、端子部33、又は電気接触部36,37、又は音叉端子部38、又は圧接端子部39が、相手側端子もしくは相手側電気接触部と通電可能に接触された際に、接触安定性や、接続性が向上されることとなる。また、通電可能に接続される部分の酸化が防止されることとなる。
【0086】
溶接接続性及び接触安定性を向上させるために、少なくとも一方ないし両方の端子部もしくは電気接触部に「めっき処理」が施されていれば、端子部もしくは電気接触部の耐食性は向上される。また、長尺状に形成された各バスバー30の全長に渡って、予め錫メッキPなどのメッキ材Pが被覆されていれば、各バスバー30が腐食されるといった不具合の発生は未然に防止されることとなる。これにより、長期に亘って安定された性能を維持できる各バスバー30が使用可能となる。
【0087】
錫は、銀白色で金属光沢をもち、延性・展性に優れる性質を備えるものとされている。錫は、大気中で強く加熱されると酸化されるものであるが、常温状態において錆は発生されないものとされ、このようなことから、錫は、光沢が失われないものとされている。このように、錫は、空気中で変化され難い性質のものとされているから、鉄、鉄鋼、銅などの各種金属成形体の表面に錫鍍金が施されていれば、金属成形体の腐食は進行されず、金属成形体は長期に亘って錫鍍金の被覆層に保護されることとなる。
【0088】
電気接続箱の仕様により、各バスバーに上記錫めっき等のめっき処理が行われずに、めっき処理が省略されたものも使用可能とされる。
【0089】
図1に示される接続箱本体70に、図9および図10に示される合成樹脂製の上側カバー60が組付けられることで、図11の如く、電気接続箱1が組立てられる。
【0090】
図9および図10の如く、上側カバー60は、略矩形状の天壁61と、この天壁61の周囲に設けられた各側壁62a,62b,62c,62dとを備え、図10の如く、内側に収容部63が設けられている。図1に示される電子ユニット5の他のコネクタ5Pに対応して、図9および図10の如く、上側カバー60の天壁61に、略矩形状をした開口部65が設けられている。
【0091】
図9および図10の如く、上側カバー60の開口部65周縁にリブ65aが設けられている。また、上側カバー60の開口部65周縁に設けられた前記リブ65aに続き、上側カバー60の内側に向けてガイドリブ65bが延設されている。前記リブ65aは、図1に示される他のコネクタ5Pを構成するコネクタハウジング5Qの上端部5Rに対応して形成され、図9および図10に示される前記ガイドリブ65bは、図1に示される他のコネクタ5Pを構成するコネクタハウジング5Qの側壁部5Sに対応して形成されている。
【0092】
図9の如く、上側カバー60の側壁62dに、複数の略T字状突出部62tと、一対の窓62wとが設けられている。また、上側カバー60の強度を向上させるために、図10の如く、縦横に交差するその他の各リブ61a,61bが、上側カバー60を形成する天壁61の内側に設けられている。
【0093】
また、図9および図10の如く、上側カバー60の側壁62a,62b,62cに複数のガイド部67が設けられ、これらのガイド部67に対応して、図1に示される如く、接続箱本体70の側壁72a,72b,72cに複数のガイド受け部77が設けられている。また、これと共に、接続箱本体70の側壁72a,72cに、複数の枠状突出部72hが設けられている。
【0094】
図1の如く、接続箱本体70のガイド受け部77は、略T溝状をしたガイド溝77を備えるものとして形成され、このようなガイド溝77に対応して、図9および図10の如く、上側カバー60のガイド部67は、略板状に形成されたガイド片67を備えるものとして形成されている。
【0095】
上側カバー60のガイド片67は、上側カバー60の側壁62a,62b,62cから上側カバー60の外側に向けて突出された支持部67aの先に設けられている。また、図1の如く、接続箱本体70のガイド受け部77は、接続箱本体70の側壁72a,72b,72cよりも外側に突出された枠部77bと、図9および図10に示される前記上側カバー60の前記支持部67aに対応した細長い溝77a(図1)とを備えるものとして形成されている。
【0096】
また、図9および図10の如く、上側カバー60の側壁62a,62b,62cに、係止突起69を備える係止部69が設けられ、この係止部69に対応して、図1に示される接続箱本体70の側壁72a,72b,72cに、係合突部(図示せず)を備える係合部79が設けられている。
【0097】
図1の如く、接続箱本体70内に電子ユニット5が組付けられた後に、図9に示されるカバー60が接続箱本体70に被せられると共に、接続箱本体70に組付けられることで、図11に示される如く、電気接続箱1が組立てられる。
【0098】
その際に、図1に示される接続箱本体70の各係合部79に、図9に示されるカバー60の係止部69が係り止めされることで、カバー60は、ガタつくことなく確実に接続箱本体70に取付けられる。また、これと同時に、図9および図10に示されるカバー60の側壁62dに設けられた複数の掛合部62kと、図2および図3に示されるハウジング部材50の周壁52に設けられた複数の掛止部52kとが合わせられる。
【0099】
その後、図11に示される電気接続箱1のコネクタ部3に、不図示の外部ワイヤハーネスのコネクタが通電可能に接続されると共に、電気接続箱1の他のコネクタ部5Pに、他の外部ワイヤハーネスのコネクタ(図示せず)が通電可能に接続される。このような電気接続箱1は、自動車などの電気配線に接続されるジャンクションボックス(J/Bと略称する)として用いられる。また、電気接続箱は、例えばリレーボックス(R/Bと略称する)等として用いられることも可能とされる。
【0100】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、傾けられて位置ずれが生じたバスバーの電気接触部を矯正させるための部品が、新たに電気接続箱に備えられるといった必要性は無くなる。ハウジング部材から突出片が延設されると共に、突出片にバスバーの電気接触部が挿通されるキャビティ部が設けられているから、ハウジング部材が、電気接触部を矯正させる部品の役割を果たすこととなる。従って、電気接続箱に備えられる部品点数の増加が抑えられることとなり、これに伴って、小型化された電気接続箱が提供されることとなる。
【0101】
請求項2記載の発明によれば、傾けられた複数のバスバーの電気接触部が複数のキャビティ部内に挿入される際に、各電気接触部は、各キャビティ部の挿入部に設けられたテーパ面に導かれて、キャビティ部内に挿入されることとなる。これにより、傾けられて位置ずれが生じた各バスバーの電気接触部は、スムーズに各キャビティ部内に導入されることとなる。従って、組付け作業性に優れる電気接続箱が提供されることとなる。
【0102】
請求項3記載の発明によれば、傾けられた複数のバスバーの電気接触部が複数のキャビティ部内に挿入される際に、複数の電気接触部は、各電気接触部の先端部に設けられた傾斜面によって、各キャビティ部内に挿入されることとなる。このようにすることで、傾けられて位置ずれが生じた各バスバーの電気接触部は、各キャビティ部内に挿入され易いものとなる。従って、組付け作業性に優れる電気接続箱が提供されることとなる。
【0103】
請求項4記載の発明によれば、コネクタと、電子ユニットとは、コネクタと、電子ユニットとが備えられる接続箱本体の上部に隣り合って併設されているから、接続箱本体に対し電子ユニットは取付けられ易いものとなる。従って、電子ユニットの組付け作業性に優れた電気接続箱が提供されることとなる。また、電気接続箱のコネクタに、外部ワイヤハーネスのコネクタが接続される際の接続作業は行われ易いものとなる。
【0104】
請求項5記載の発明によれば、バスバーは、ハウジング部材と、電子ユニットとが組付けられる配線板に装着されているから、バスバーの無駄な取回し部分が削減化されると共に、ハウジング部材と、電子ユニットとは、確実に配線板に組付けられることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気接続箱の組付け構造の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】配線板にハウジング部材が組付けられる状態を示す分解斜視図である。
【図3】同じく配線板にハウジング部材が組付けられた状態を示す斜視図である。
【図4】図3の電気接触部を示す拡大斜視図である。
【図5】バスバーの電気接触部がハウジング部材のキャビティ部に挿通される状態を示す説明図である。
【図6】配線板同士の組付け状態を示す斜視図である。
【図7】図6の電気接触部を示す拡大斜視図である。
【図8】圧接端子部に布線が圧接接続される過程を示す説明図であり、(a)は圧接端子部に布線が圧接接続される前の状態を示す説明図、(b)は圧接端子部に布線が圧接接続された後の状態を示す説明図である。
【図9】カバーの外部を示す斜視図である。
【図10】同じくカバーの内部を示す斜視図である。
【図11】電気接続箱の組立状態を示す斜視図である。
【図12】ハウジング部材の他の実施形態を示す斜視図である。
【図13】従来の電気接続箱の一形態を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 電気接続箱
3 コネクタ部(コネクタ)
5 電子ユニット
10 配線板
30 バスバー
33 端子部
36 電気接触部
36j 先端部
36k 傾斜面
46,56 キャビティ部
47,57 挿入口(挿入部)
47a,57a テーパ面
50,50I ハウジング部材
51 ハウジング本体
55,55I 突出片
70 接続箱本体
T 厚さ方向
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車の電子制御装置とされる電子ユニットが組込まれる電気接続箱の組付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は、従来の電気接続箱の一形態を示すものである(実開平7−9023号公報参照)。
この電気接続箱501は、合成樹脂製の上カバー502と、下カバー503すなわち接続箱本体と、両カバー502,503の間に積層されて収容される電線配線板504と、バスバー配線板505とを備えるものとして構成されている。
【0003】
電線配線板504は、合成樹脂製の絶縁基板506と、絶縁基板506の表面に布線される複数本の絶縁被覆電線507と、絶縁基板506を貫通すると共に電線507に圧接される端子508とを備えるものとして構成されている。端子508の一方側に圧接部508aが設けられ、端子508の他方側に雄タブ状の電気接触部508bが設けられている。
【0004】
また、バスバー配線板505は、絶縁基板509と、この絶縁基板509の表面に配索された複数本のバスバー510とを備えるものとして構成されている。バスバー510は、一体に立ち上げられた雄タブ状の端子511、又は、一体に立ち下げられた雄タブ状の端子511を備えるものとされている。
【0005】
各端子508,511は、上カバー502や下カバー503の各ハウジング512,513内に突出され、端子508,511と、ハウジング512,513とが組み合わされることによりコネクタが構成される。コネクタには外部ワイヤハーネスのコネクタ(図示せず)が接続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電気接続箱501にあっては、各端子508,511が精度良く迅速に各絶縁基板506,509に組付けられるというものではなく、各端子508,511は、傾けられて位置ずれが生じた状態で、各絶縁基板506,509に組付けられることがある。
【0007】
各端子508,511が精度良く各絶縁基板506,509に組付けられるために、各端子508,511の取付精度を向上させる固定部品(図示せず)を、新たに各絶縁基板506,509に個別に装着させることも考えられたが、各固定部品が新たに各絶縁基板506,509に組付けられると、部品点数が増加され、これに伴って電気接続箱が大型化されるといったことが懸念されていた。また、部品点数の増加に伴って、電気接続箱の組立工程が煩雑化され、結果として電気接続箱の価格が上昇されてしまうといったことが問題とされていた。
【0008】
本発明は、上記した点に鑑み、小型化されると共に、部品点数の増加が抑えられ、組立作業性に優れる電気接続箱の組付け構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る電気接続箱の組付け構造は、外部ワイヤハーネスから内部の電子ユニットまでバスバーを介して接続される電気接続箱の組付け構造において、前記バスバーに端子部が設けられると共に、該端子部を収容するハウジング部材が備えられ、該ハウジング部材から突出片が延設されると共に、該突出片にバスバーの電気接触部が挿通されるキャビティ部が設けられ、該端子部と、該ハウジング部材とが組合せられることで、前記外部ワイヤハーネスのコネクタと接続されるコネクタが構成され、これと共に、該キャビティ部に該電気接触部が挿通されて、傾けられた該電気接触部が矯正され、矯正された該電気接触部と、前記電子ユニットとが接続可能とされることを特徴とする。
上記構成により、傾けられて位置ずれが生じたバスバーの電気接触部を矯正させるための部品が、新たに電気接続箱に備えられるといった必要性は無くなる。ハウジング部材から突出片が延設されると共に、突出片にバスバーの電気接触部が挿通されるキャビティ部が設けられているから、ハウジング部材が、電気接触部を矯正させる部品の役割を果たすこととなる。従って、電気接続箱に備えられる部品点数の増加が抑えられることとなり、これに伴って、小型化された電気接続箱が提供されることとなる。
【0010】
請求項2に係る電気接続箱の組付け構造は、請求項1に係る電気接続箱の組付け構造において、複数の前記電気接触部が略一直線上に配列され、該電気接触部が該電気接触部の厚さ方向に傾けられた状態とされた際に、複数の該電気接触部が複数の前記キャビティ部内に挿入され易くさせるテーパ面が、複数の該キャビティ部の挿入部に設けられたことを特徴とする。
上記構成により、傾けられた複数のバスバーの電気接触部が複数のキャビティ部内に挿入される際に、各電気接触部は、各キャビティ部の挿入部に設けられたテーパ面に導かれて、キャビティ部内に挿入されることとなる。これにより、傾けられて位置ずれが生じた各バスバーの電気接触部は、スムーズに各キャビティ部内に導入されることとなる。従って、組付け作業性に優れる電気接続箱が提供されることとなる。
【0011】
請求項3に係る電気接続箱の組付け構造は、請求項1又は2に係る電気接続箱の組付け構造において、複数の前記電気接触部が略一直線上に配列され、該電気接触部が該電気接触部の厚さ方向に傾けられた状態とされた際に、複数の該電気接触部が複数の前記キャビティ部内に挿入され易くさせる傾斜面が、複数の該電気接触部の先端部に設けられたことを特徴とする。
上記構成により、傾けられた複数のバスバーの電気接触部が複数のキャビティ部内に挿入される際に、複数の電気接触部は、各電気接触部の先端部に設けられた傾斜面によって、各キャビティ部内に挿入されることとなる。このようにすることで、傾けられて位置ずれが生じた各バスバーの電気接触部は、各キャビティ部内に挿入され易いものとなる。従って、組付け作業性に優れる電気接続箱が提供されることとなる。
【0012】
請求項4に係る電気接続箱の組付け構造は、請求項1〜3の何れか1項に係る電気接続箱の組付け構造において、前記コネクタと、前記電子ユニットとは、該コネクタと、該電子ユニットとが備えられる接続箱本体の上部に隣り合って併設されたことを特徴とする。
上記構成により、接続箱本体に対し電子ユニットは取付けられ易いものとなる。従って、電子ユニットの組付け作業性に優れた電気接続箱が提供されることとなる。また、電気接続箱のコネクタに、外部ワイヤハーネスのコネクタが接続される際の接続作業は行われ易いものとなる。
【0013】
請求項5に係る電気接続箱の組付け構造は、請求項1〜4の何れか1項に係る電気接続箱の組付け構造において、前記バスバーは、前記ハウジング部材と、前記電子ユニットとが組付けられる配線板に装着されたことを特徴とする。
上記構成により、バスバーの無駄な取回し部分が削減化されると共に、ハウジング部材と、電子ユニットとは、確実に配線板に組付けられることとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係る電気接続箱の組付け構造の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図11は、本発明に係る電気接続箱の組付け構造の一実施形態を示すものである。
【0015】
図1に基づいて電気接続箱1に関する各方向について説明すると、接続箱本体70内に電子ユニット5が位置する側を上側とし、接続箱本体70に合成樹脂製の支持部材100が装着された側を下側とする。また、ヒューズブロック80にカバー90が備えられている側を前側とし、接続箱本体70を形成する側壁72bが位置する側を後側とする。また、接続箱本体70を形成する一側壁72aから他側壁72cに向けた方向、又は、他側壁72cから一側壁72aに向けた方向を左右の方向とする。
【0016】
なお、この明細書における「上下」、「前後」、「左右」の定義は、各部を説明する上で、便宜上、定義されたものであり、必ずしも電気接続箱の組付け構造の実使用時における方向と一致するものではない。
【0017】
図1の如く、この電気接続箱1の組付け構造は、接続箱本体70の上方側の外部に装備される外部ワイヤハーネス(図示せず)から接続箱本体70の内部の上方側に装備される電子ユニット5まで、複数のバスバー30を介して通電可能に接続される構造のものとされている。
【0018】
電子ユニット5は、回路導体5Bが印刷された合成樹脂製の絶縁基板5Aすなわちプリント基板5Aに、ICパッケージ5H、コンデンサ5J、リレーすなわち継電器(図示せず)が組付けられるリレー接続台5K、一コネクタ5L、他のコネクタ5Pなどの電気・電子関連部品が取付けられ、これらのものが銅箔の各回路導体により通電可能に接続されて電子制御装置が構成されている。
【0019】
「IC」とは、集積回路を意味し「integrated circuit」の略称とされている。「IC」は、電子回路の一種とされ、トランジスタ、ダイオード、抵抗、コンデンサなどの多くの回路素子が、一つの基板上または基板中に結合され、これらの間が配線で接続された高密度構造の電子回路とされている。
【0020】
電子制御装置(electronic control unit) は、「ECU」と略称して呼ばれることが多い。電子制御装置は、コンピュータによって制御される制御手段や、判定手段などを備えるものとされている。また、合成樹脂製の絶縁基板5Aに印刷された各回路導体5Bは、透明もしくは半透明をした絶縁被膜5Cによって保護されている。
【0021】
合成樹脂製のコネクタハウジング5M内に、金属製の端子(図示せず)が挿着されて、一コネクタ5Lが構成されている。また、一コネクタ5Lに対応して、一コネクタ5Lの下部に略矩形状の開口部5Dが基板5Aに設けられたものとされている。これにより、一コネクタ5Lの下側から、バスバー30の電気接触部36が接続可能なものとされている。
【0022】
一コネクタ5Lに備えられた各端子の取付部(図示せず)が、絶縁基板5Aに印刷された各回路導体5Bに「はんだ付け」されて、各端子と各回路導体5Bとが通電可能に接続されている。このように、図1に示される一コネクタ5Lは、垂直取付形のPCB用コネクタ5Lとして用いられる。PCBとは「Printed Circuit Board 」を意味する。
【0023】
また、他のコネクタ5Pは、金属製の各雄型の端子5Tと、合成樹脂製のコネクタハウジング5Qとを備えるものとして構成され、各雄型の端子5Tは、絶縁基板5Aに印刷された各回路導体5Bと通電可能に接続されている。
【0024】
図1〜図4の如く、金属製バスバー30の一端に、タブ形状をした端子部33が設けられている。また、各金属製バスバー30の他端に、タブ形状をした電気接触部36が設けられている。図2の如く、電源モジュール6に突設または貫設されたタブ形状の各端子部33と、合成樹脂製の配線板10に突設された電気接触部36とは、これらが組付けられる合成樹脂製の接続箱本体70(図1)に対し、上側に向けて延設されている。モジュールとは、装置、機械、システムが構成される部分のものとされ、機能的にまとめられたものを意味する。
【0025】
また、図2および図3の如く、ハウジング部材50に設けられた合成樹脂製の周壁52の一端側から突出片55が延設されて、合成樹脂製のハウジング本体51と、合成樹脂製の突出片55とが一体に成形されている。突出片55は、略逆L字状に形成された薄肉状の板状部材として形成されている。
【0026】
図2〜図5の如く、突出片55の肉薄部55nに段差部55jが設けられて、ハウジング部材50の突出片55に肉厚部55mが形成されている。突出片55の肉薄部55nと、突出片55の肉厚部55mとは、同材質の合成樹脂材料が用いられて一体に成形されている。また、前記突出片55の肉厚部55mに、複数のバスバー30の電気接触部36が挿通される複数のキャビティ部56が設けられている。キャビティとは、空隙もしくは空所または抜き穴を意味するものとされる。突出片55の肉薄部55nに、例えば突出片55に対して別体の成形体として形成された肉厚部(55m)が取付けられたものも使用可能とされる。
【0027】
図2および図3に示される如く、バスバー30の端子部33と、ハウジング部材50のハウジング本体51とが組合せられることで、図1および図3の如く、外部ワイヤハーネス(図示せず)のコネクタ(図示せず)と通電可能に接続されるコネクタ部3が構成される。
【0028】
詳しく説明すると、電気接続箱1を構成する接続箱本体70と、電源モジュール6と、合成樹脂製の配線板10とに、合成樹脂製のハウジング部材50が装着されることで、タブ形状をした金属製の各端子部33が、ハウジング部材50を形成するハウジング本体51の収容部53内に突設して位置することとなる。図3および図4の如く、各端子部33は、ハウジング本体51に設けられた収容部53の開口部54内に位置するものとされている。
【0029】
また、前記コネクタ部3が構成されると共に、ハウジング部材50の突出片55に設けられた複数の前記キャビティ部56に、配線板10から上側に向けて突設された複数の前記電気接触部36が挿通される。その際に、位置決めが行われずに傾けられていた複数の電気接触部36(図5)は、図2〜図4の如く、ハウジング部材50の突出片55に設けられた各キャビティ部56に挿入される。これにより、複数の電気接触部36は、略一直線上に整列されて矯正される。また、矯正された各電気接触部36は、電子ユニット5に設けられた一コネクタ5L(図1)の各端子(図示せず)と通電可能に接続される。
【0030】
前記ハウジング部材50が用いられることにより、傾けられて位置ずれが生じた各バスバー30の電気接触部36を略一直線上に整列させて矯正させるための部品が、新たに電気接続箱1に備えられるといった必要性は無くなる。
【0031】
図2および図3の如く、ハウジング部材50を形成するハウジング本体51の一端側から突出片55が延設されて、ハウジング本体51と、突出片55とが一体に形成されると共に、突出片55に複数のバスバー30の電気接触部36が挿通される複数のキャビティ部56が設けられているから、ハウジング部材50が、複数の電気接触部36を略一直線上に整列させて矯正させる部品の役割を果たすこととなる。従って、電気接続箱1(図1)に備えられる部品点数の増加が抑えられることとなり、これに伴って、小型化された電気接続箱1が提供されることとなる。
【0032】
図2および図3の如く、電源モジュール6を備える合成樹脂製の配線板10に、合成樹脂製のハウジング部材50が取付けられることで、図2に示される電源モジュール6の金属製バスバー本体31Jは、合成樹脂製のハウジング部材50により保護される(図1,図3)。これにより、配線板10に組付けられた電源モジュール6と、配線板10の上側に組付けられる電子ユニット5(図1)とは、確実に絶縁された状態に維持されることとなる。
【0033】
図1の如く、電子ユニット5、配線板10などは、接続箱本体70の収容部73に内装される。また、ハウジング部材50に設けられた突出片55などのように、ハウジング部材50の一部は、接続箱本体70の内部に位置し、図11の如く、ハウジング部材50のハウジング本体51は、接続箱本体70の外部に露出される。コネクタ部3は、不図示の外部ワイヤハーネスと容易に接続可能とされるために、電気接続箱1の外部に備えられている。
【0034】
また、図2の如く、各バスバー30は、ハウジング部材50と、電子ユニット5(図1)とが組付けられる上層の配線板10に装着されている。このようにすることで、バスバー30の無駄な取回し部分が削減化されると共に、ハウジング部材50と、電子ユニット5とは、確実に配線板10に組付けられることとなる。
【0035】
図2〜図4,図6,図7の如く、各種形状をした電気接触部36A,36B,36C,36Dを備える金属製のバスバー30A,30B,30C,30Dが、合成樹脂製の配線板10に装着されている。図2の如く、バスバー30B,30Dの一部が略クランク形状に折り曲げられて、バスバー30B,30Dに電気接触部36B,36Dが形成されている。また、バスバー30C,30Dの電気接触部36C,36Dは、バスバー30A,30Bの電気接触部36A,36Bよりも細い形状をした電気接触部として形成されている。
【0036】
図2の如く、各種形状をした端子部33A,33F,33G,33H,33Jを備える金属製のバスバー30A,30F,30G,30H,30Jが、電源モジュール6を構成する合成樹脂製の基板6Aに貫設または装着されている。バスバー30Gの端子部33Gは、バスバー30A,30F,30H,30Jの端子部33A,33F,33H,33Jよりも細い形状をした端子部として形成されている。
【0037】
例えば、バスバー30Jの如く、端子部33Jなどは、バスバー本体31Jが略直角に折り曲げられて形成されている。各種形状をしたバスバーは、プレス成型機などが用いられて金属製平板に打抜き加工が行われて、例えば長尺状などの各種形状をした端子金具素材が形成され、その後、端子金具素材に曲げ加工などのプレス成型加工が行われることで、所定の形状に形成される。
【0038】
また、図6の如く、各種形状をした電気接触部37E,37F,37G,37Hを備える金属製のバスバー30E,30F,30G,30Hが、合成樹脂製の配線板20に装着されている。バスバー30F,30Hの一部が略クランク形状に折り曲げられて、バスバー30F,30Hに電気接触部37F,37Hが形成されている。また、バスバー30G,30Hの電気接触部37G,37Hは、バスバー30E,30Fの電気接触部37E,37Fよりも細い形状をした電気接触部として形成されている。
【0039】
各種形状をした前記バスバー30A,30B,30C,30D,30E,30F,30G,30H,30Jの符号を代表するものとして、バスバーは符号30として示されている。また、各種形状をした前記端子部33A,33F,33G,33H,33Jの符号を代表するものとして、端子部は符号33として示されている。また、各種形状をした前記電気接触部36A,36B,36C,36Dの符号を代表するものとして、電気接触部は符号36として示されている。また、各種形状をした前記他の電気接触部37E,37F,37G,37Hの符号を代表するものとして、他の電気接触部は符号37として示されている。
【0040】
図6および図7の如く、合成樹脂製の配線板10,20の裏側に、金属製バスバー30の圧接端子部39が挿着される一保持部29や、タブ形状をした金属製バスバー30の電気接触部37が挿通される他の保持部27などが、多数、設けられている。また、接続箱本体の基壁に配線板10,20などが確実に固定されるために、略円筒状に形成された複数の固定部25,26が、配線板20を形成する基板21の裏側に設けられている。前記複数の固定部25,26に、ねじなどの止具(図示せず)が挿通される固定孔25a,26aが設けられている。また、図2〜図4に示される他の電子ユニット4が、図6に示される配線板20の収容部20Pに装着される。
【0041】
多くの一保持部29の収容部29a内に、例えば図8に示される形状をしたバスバー30の圧接端子部39が備えられている。また、図7の如く、一保持部29の挿通部29b内に電線9が挿通保持される。
【0042】
図8(a)の如く、圧接端子部39は、略平行に並べられた一対の圧接刃39bの間に、略U字状の圧接スリット39aが設けられた圧接片を備えるものとして形成されている。略板状をした一対の圧接刃39bに、互いに内側に向けられた傾斜部39dが設けられ、この傾斜部39dに刃部39cが設けられている。傾斜部39dに設けられた刃部39cは、略板状をした圧接刃39bの板厚が次第に薄くされ、比較的、鋭利な形状のものとされている。
【0043】
図7の如く、配線板20の裏側に布線9が配索される。また、布線9は、配線板20の裏側に複雑に配索される。図8(a)の如く、布線9は、細い直径をした複数の軟銅線がより合わされて回路導体9aが構成され、回路導体9aの周囲にポリ塩化ビニル製の絶縁被覆体9bが設けられることで構成された断面略円形の線状体とされている。
【0044】
図8の如く、複数の圧接端子部39に向けて、絶縁被覆体9bによって保護された回路導体9aを備える布線9が押圧され、圧接接続が行われることにより、布線9と、圧接端子部39とが通電可能に接続される。圧接端子部39の一対の圧接刃39bに、絶縁被覆体9bによって保護された回路導体9aを備える布線9が圧接され始めると、圧接刃39bに設けられた鋭利な傾斜部39dの刃部39cによって、布線9の絶縁被覆体9bは切り裂かれ始める。
【0045】
さらに一対の圧接刃39b間の圧接スリット39a内に向けて、布線9を圧接させてゆくと、圧接端子部39の圧接スリット39aによって布線9の絶縁被覆体9bは切り裂かれ、図8(b)の如く、圧接端子部39に設けられた圧接スリット39aの部分と、布線9の絶縁被覆体9b内に設けられた回路導体9aとが接触され、布線9と、圧接端子部39とが通電可能に接続される。このように、圧接接続は、布線9の絶縁被覆体9bの剥離作業と、布線9の回路導体9aと、圧接端子部39との接続作業とが、同時に行われるものとされている。
【0046】
布線装置(図示せず)が用いられ、布線装置の電線押出し部(図示せず)から電線9が押し出されつつ、不図示の布線装置または配線板20が前後左右方向に沿って相対移動が行われることで、配線板20の裏側に電線9が配索される。
【0047】
また、図7の如く、配線板20に設けられた円柱状突出部24の側面24aに沿って、電線9が適度に曲げられることで、配線板20に布線される電線9の延長方向が変えられる。電線9の各端部9cは、配線板20の側板22に設けられた凹溝状の電線保持部22aに嵌め合わせられる。電線9は、カッタなどの刃物(図示せず)により切断されて、配線板20に布線される電線9に各端部9cが形成される。
【0048】
配線板10に対する布線の配索方法も、前記配線板20に対する布線の配索方法と同様に行われ、電線9の各端部9cは、配線板10の側板12に設けられた凹溝状の電線保持部12aに嵌め合わせられる。
【0049】
図2および図4の如く、電源モジュール6が容易に上側の配線板10に組付けられるために、上側の配線板10の基板部11に段差部11Bが設けられると共に、電源モジュール6の基板6Aの形状に対応した一段下側の他の基板部11Aが、配線板10の上側の基板部11から延設されている。配線板10に設けられた上側の基板部11と、一段下側の他の基板部11Aとは、段差部11Bにより連結されて一体に成形されている。
【0050】
上側の配線板10を形成する他の基板部11Aに、略円筒状をした位置合わせ部15Bが設けられている。また、図2の如く、前記略円筒状をした位置合わせ部15Bに対応して、電源モジュール6の基板6Aに、略円形孔をした位置合わせ部6Bが設けられている。
【0051】
また、電源モジュール6が位置決めされつつ上側の配線板10に設けられた他の基板部11A上に取付けられるために、図2の如く、他の基板部11Aに、略円筒状をした複数の位置決め部11Cが設けられ、前記略円筒状をした複数の位置決め部11Cに対応して、電源モジュール6の基板6Aに、略円形孔をした複数の位置決め部6Cが設けられている。
【0052】
配線板10の他の基板部11A上に設けられた略円筒状の位置合わせ部15Bは、電源モジュール6の基板6Aよりも上側に突出されている。ハウジング部材50が、電源モジュール6と、上側の配線板10とに容易に取付けられるために、電源モジュール6の基板6Aの略円形孔をした位置合わせ部6Bを通り抜けて、前記略円筒状の位置合わせ部15Bが上側に向けて突設されている。図2および図3の如く、略円筒状をした複数の前記位置合わせ部15Bに対応して、ハウジング部材50の突出片55に、略円形孔をした複数の位置合わせ部55bが設けられている。
【0053】
また、ハウジング部材50が位置決めされつつ上側の配線板10の基板部11上に取付けられるために、図2および図4の如く、配線板10の基板部11に、略円筒状をした複数の位置決め部11hが設けられている。前記略円筒状をした複数の位置決め部11hに対応して、ハウジング部材50の突出片55に、略円形孔をした複数の位置決め部55hが設けられている。
【0054】
図1に示される電子ユニット5が確実に電気接続箱1内に装着されるために、図2および図3の如く、配線板10を形成する基板部11の上側に、固定孔15AL を備える複数の固定部15Aが突設されている。また、これと共に、配線板10を形成する他の基板部11Aの上側に、固定孔15BL を備える複数の固定部15Bが突設されている。
【0055】
配線板10を形成する他の基板部11Aの上側に突設された略円筒状の固定部15Bは、電源モジュール6や、ハウジング部材50の取付位置方向が容易に判明されるための位置合わせ部15Bを兼ねたものとして形成されている。略円筒状をした複数の前記固定部15A,15Bに対応して、図1の如く、電子ユニット5の基板5Aに、略円形をした固定孔5VL を有する複数の固定部5Vが設けられている。
【0056】
上側の配線板10およびハウジング部材50の突出片55から上側に向けて突設された各電気接触部36と、電子ユニット5に設けられた一コネクタ5Lの各端子(図示せず)とが合わせられると共に、配線板10の基板部11に設けられた固定部15Aの固定孔15AL と、配線板10の他の基板部11Aに設けられた固定部15Bの固定孔15BL と、電子ユニット5の基板5Aに設けられた固定孔5VL とが合わせられ、ねじ等の止具(図示せず)が、電子ユニット5の基板5Aに設けられた固定孔5VL から、配線板10の基板部11に設けられた固定部15Aの固定孔15AL 、又は他の基板部11Aに設けられた固定部15Bの固定孔15BL(図3,図4) へ挿通され、ねじの螺合部(図示せず)などが、図6および図7に示される固定部25の固定孔25aと螺合などされることで、電子ユニット5は、確実に配線板10,20と固定される。
【0057】
また、図2の如く、ハウジング部材50の突出片55に、略円孔状に形成された複数の固定部55dが設けられると共に、電源モジュール6の基板6Aに、略円孔状に形成された複数の固定部6Dが設けられ、さらに、これらの固定部6D,55dに対応して、上側の配線板10に設けられた他の基板部11Aに、略円筒状に形成された複数の他の固定部(図示せず)が設けられると共に、図6および図7の如く、下側の配線板20の基板21に、略円筒状に形成された複数の他の固定部26が設けられ、さらに配線板20の下側に他の電子ユニット4が備えられると共に、他の電子ユニット4の基板などに略円形孔をした固定部(図示せず)が設けられ、これらの前記各固定部に、長尺状をしたねじ等の止具(図示せず)が挿通されて、ねじの螺合部(図示せず)などが、接続箱本体70(図1)の底壁71の固定部(図示せず)に螺合などされることで、ハウジング部材50と、電源モジュール6と、上側の配線板10と、下側の配線板20と、他の電子ユニット4とが、共に接続箱本体70に確実に固定される。
【0058】
図1〜図4の如く、複数の電気接触部36は、図5に示される電気接触部36の厚さ方向Tに対し、直角の方向に沿って略一直線上に配列されている(図4)。図5の如く、タブ形状をした複数の電気接触部36のうち、何れかの電気接触部36または全ての電気接触部36が、電気接触部36の厚さ方向Tに傾けられた状態とされた際に、複数の電気接触部36が同時に複数のキャビティ部56内に挿入され易くさせるテーパ面57aが、複数のキャビティ部56の挿入口57からキャビティ部56の内部56aに向けて設けられている。テーパとは、僅かに傾斜されたものを意味する。
【0059】
このようなテーパ面57aがキャビティ部56に設けられてあれば、傾けられた複数のバスバー30の電気接触部36が複数のキャビティ部56内に挿入される際に、各電気接触部36は、各キャビティ部56の挿入口57からキャビティ部56の内部56aに向けて設けられたテーパ面57aに導かれて、各電気接触部36は、各キャビティ部56内に同時に挿入されることとなる。これにより、傾けられて位置ずれが生じた各バスバー30の電気接触部36は、スムーズに各キャビティ部56内に導入されることとなる。従って、組付け作業性に優れる電気接続箱1(図1)が提供されることとなる。
【0060】
バスバー30に設けられた電気接触部36の「ぐらつき」や「位置ずれ」などの発生が防止されるために、図5の如く、タブ形状をした電気接触部36の真直部36hの厚さ36tと、突出片55の肉厚部55mに設けられたキャビティ部56上側の開口部58の幅58tとは、略等しい寸法に設定されている。キャビティ部56上側の開口部58の幅58tは、タブ形状をした電気接触部36の厚さ方向Tに沿った方向の幅とされている。
【0061】
図1〜図5に示される合成樹脂製のハウジング部材50に代えて、図12に示される合成樹脂製のハウジング部材50I が電気接続箱に装着されたものも使用可能とされる。図12は、ハウジング部材の他の実施形態を示すものである。図12に示されるハウジング部材50I において、図1〜図5に示されるハウジング部材50と共通なものとされた部分については、同一の符号が付され、その詳細な説明は省略されている。
【0062】
図12に示されるハウジング部材50I は、ハウジング本体51と、このハウジング本体51の一端部から延設された突出片55I と、この突出片55I に取付けられ且つキャビティ部46を有する保持部材40とを備えるものとして構成される。
【0063】
各種バスバーの各端子部が挿通される複数の貫通孔53bが、ハウジング本体51の基壁52bに並設されている。また、図12に示されるハウジング部材50I の突出片55I は、図1〜図5に示されるハウジング部材50の突出片55よりも小さい形状をした矩形板として、ハウジング本体51(図12)を形成する基壁52bの一端部から延長形成されている。
【0064】
図2〜図5に示されるハウジング部材50の突出片55の肉厚部55mに代えて、図12の如く、ハウジング部材50I の突出片55I に、略矩形窓状をした開口部55mI が設けられると共に、この開口部55mI に、合成樹脂製の保持部材40が装着される。
【0065】
この保持部材40は、略長尺状をした矩形板に形成された肉薄部45nと、この肉薄部45nから突設された略直方体状の肉厚部45mとを備えるものとして形成されている。略板状に形成された肉薄部45nと、略直方体状に形成された肉厚部45mとは、同種類の合成樹脂材料が用いられて一体に成形されている。
【0066】
また、保持部材40の肉厚部45mに、複数の矩形孔状をしたキャビティ部46が設けられている。複数のキャビティ部46は、挿入部47から開口部48にかけて貫通形成され、このような複数のキャビティ部46に、バスバーの電気接触部が挿通される。
【0067】
図5に示されるキャビティ部56の挿入部57に設けられたテーパ面57aと同じく、図12に示されるキャビティ部46の挿入部47に、小さいテーパ面47aが設けられている。このようなテーパ面47aがキャビティ部46の挿入部47に設けられていれば、複数のバスバーの電気接触部は、保持部材40に設けられた複数のキャビティ部46内に、容易に挿入されることとなる。
【0068】
また、保持部材40は、合成樹脂製の小さい射出成形体として形成されているから、小さいテーパ面47aが設けられた各キャビティ部46を備える合成樹脂製の保持部材40は、精度良く迅速に大量生産されることとなる。
【0069】
また、図5の如く、タブ形状をした複数の電気接触部36のうち、何れかの電気接触部36または全ての電気接触部36が、電気接触部36の厚さ方向Tに傾けられた状態とされた際に、複数の電気接触部36が同時に複数のキャビティ部56内に挿入され易くさせる傾斜面36k(図4,図5,図7)が、複数の電気接触部36の先端部36jに設けられている。
【0070】
このような傾斜面36kが電気接触部36の先端部36jに設けられてあれば、傾けられた複数のバスバー30の電気接触部36が複数のキャビティ部56内に挿入される際に、複数の電気接触部36は、各電気接触部36の先端部36jに設けられた傾斜面36kによってガイドされつつ、各キャビティ部56内に挿入されることとなる。従って、傾けられて位置ずれが生じた各バスバー30の電気接触部36は、各キャビティ部56内に挿入され易いものとなる。このようにすることで、より組付け作業性に優れる電気接続箱1(図1)が提供されることとなる。
【0071】
また、図2および図3の如く、ハウジング部材50の両側にガイド部52hが設けられ、このガイド部52hに対応して、図1の如く、接続箱本体70の両側壁72a,72cにガイド受け部76が設けられている。
【0072】
図1および図11の如く、接続箱本体70のガイド受け部76は、略T溝状をしたガイド溝76を備えるものとして形成され、このようなガイド溝76に対応して、図2および図3の如く、ハウジング部材50のガイド部52hは、略板状に形成されたガイド片52hを備えるものとして形成されている。ハウジング部材50のガイド片52hは、ハウジング部材50の周壁52の外側に突出された支持部52jの先に設けられている。
【0073】
また、図1の如く、接続箱本体70のガイド受け部76は、接続箱本体70の側壁72a,72cよりも外側に突出された枠部76bと、前記ハウジング部材50の前記支持部52j(図2,図3)に対応した細長い溝とを備えるものとして形成されている。
【0074】
また、図1の如く、コネクタ部3と、電子ユニット5とは、コネクタ部3と、電子ユニット5とが備えられる接続箱本体70の上層部に隣り合って併設される。また、コネクタ部3と、電子ユニット5とは、接続箱本体70の収容部73内に装備される配線板10の上方に並設される。
【0075】
このような配置構造をした電気接続箱1とされていれば、接続箱本体70に対し、電子ユニット5は取付けられ易いものとなる。従って、電子ユニット5の組付け作業性に優れた電気接続箱1が提供されることとなる。また、図11に示される電気接続箱1のコネクタ部3に、外部ワイヤハーネス(図示せず)のコネクタ(図示せず)が接続される際の接続作業は行われ易いものとなる。
【0076】
図1および図11に示される如く、ヒューズブロック80が、電気接続箱1の前側に備えられている。ヒューズブロックとは、複数のヒューズが、ハウジング、ベース、ホルダなどの相手取付体に組付けられて一体とされた状態のブロック状部品を意味する。
【0077】
また、このヒューズブロック80は、各ヒューズ(図示せず)を保護する合成樹脂製の前面カバー90を備えるものとして構成されている。この前面カバー90は、カバー本体91と、このカバー本体91の上側に設けられ、ヒューズブロック本体81に対し着脱自在な一対のヒンジ部92と、カバー本体91の下側に設けられ、合成樹脂製のヒューズブロック本体81に対し前面カバー90が開閉される際に開閉動作が行われ易くされるための操作部93とを備えるものとして形成されている。
【0078】
ヒューズブロック本体81の前側に設けられた一対のヒンジ部82に、前面カバー90の上側に設けられた一対のヒンジ部92が組付けられることで、ヒューズブロック本体81に、前面カバー90が開閉自在に取付けられる。このように、ヒューズブロック本体81の前面にカバー90が開閉自在に取付けられていれば、ヒューズブロック本体81内部に装着された不図示の各ヒューズの交換などといったメンテナンスが行われ易いものとなる。
【0079】
また、ヒューズブロック本体81の前部上側と、前部下側とに、係止突起88,89を備えるそれぞれ一対の係止部88,89が設けられている。ヒューズブロック本体81の前部下側に設けられた一対の係止部88に対応して、接続箱本体70の前部下側に、矩形状をした係合孔78を備える一対の係合部78が設けられている。また、ヒューズブロック本体81の前部上側に設けられた一対の係止部89に対応して、ハウジング部材50の前側の壁52fに、矩形状をした係合孔59を備える一対の係合部59が設けられている。
【0080】
接続箱本体70の前部下側に設けられた一対の係合部78と、ヒューズブロック本体81の前部下側に設けられた一対の係止部88とが係り止めされることで、接続箱本体70にヒューズブロック本体81が確実に装着される。また、ヒューズブロック本体81の前部上側に設けられた一対の係止部89と、ハウジング部材50の前側の壁52fに設けられた一対の係合部59とが係り止めされることで、接続箱本体70と、接続箱本体70に組付けられたヒューズブロック80とに、ハウジング部材50が組付けられる。
【0081】
図1および図11に示されるヒューズブロック本体81の内部に、図6に示される複数層の各音叉端子部38が備えられる。複数層の各音叉端子部38は、各種バスバー30が延設されて形成されたものとされる。
【0082】
図1の如く、内部に複数のブレード型ヒューズ(図示せず)を備えるヒューズブロック80が、接続箱本体70の前側に装着されることで、ヒューズブロック本体81の内部に備えられた各ブレード型ヒューズのタブ端子(図示せず)と、図6に示される複数層の各音叉端子部38とが通電可能に接続される。
【0083】
このように、不図示の各ブレード型ヒューズを内部に備えるヒューズブロック80(図1)が用いられて、不図示の各ブレード型ヒューズのタブ端子が、図6に示される複数層の各音叉端子部38と通電可能に接続される電気接続箱1(図1)とされていれば、複数のブレード型ヒューズ(図示せず)は、容易で迅速に電気接続箱1に装備されることとなる。従って、電気接続箱1に対し、不図示の各ブレード型ヒューズの取付作業性が向上される。
【0084】
電気接続箱の仕様により、図6に示される複数層の各音叉端子部38に代えて、例えばタブ状端子や、雌型の端子が用いられたもの等(図示せず)も使用可能とされる。
【0085】
図1〜図8の如く、各種バスバー30に錫メッキPが被覆されている。各種バスバー30に「めっき処理」が施されることで、端子部33、又は電気接触部36,37、又は音叉端子部38、又は圧接端子部39が、相手側端子もしくは相手側電気接触部と通電可能に接触された際に、接触安定性や、接続性が向上されることとなる。また、通電可能に接続される部分の酸化が防止されることとなる。
【0086】
溶接接続性及び接触安定性を向上させるために、少なくとも一方ないし両方の端子部もしくは電気接触部に「めっき処理」が施されていれば、端子部もしくは電気接触部の耐食性は向上される。また、長尺状に形成された各バスバー30の全長に渡って、予め錫メッキPなどのメッキ材Pが被覆されていれば、各バスバー30が腐食されるといった不具合の発生は未然に防止されることとなる。これにより、長期に亘って安定された性能を維持できる各バスバー30が使用可能となる。
【0087】
錫は、銀白色で金属光沢をもち、延性・展性に優れる性質を備えるものとされている。錫は、大気中で強く加熱されると酸化されるものであるが、常温状態において錆は発生されないものとされ、このようなことから、錫は、光沢が失われないものとされている。このように、錫は、空気中で変化され難い性質のものとされているから、鉄、鉄鋼、銅などの各種金属成形体の表面に錫鍍金が施されていれば、金属成形体の腐食は進行されず、金属成形体は長期に亘って錫鍍金の被覆層に保護されることとなる。
【0088】
電気接続箱の仕様により、各バスバーに上記錫めっき等のめっき処理が行われずに、めっき処理が省略されたものも使用可能とされる。
【0089】
図1に示される接続箱本体70に、図9および図10に示される合成樹脂製の上側カバー60が組付けられることで、図11の如く、電気接続箱1が組立てられる。
【0090】
図9および図10の如く、上側カバー60は、略矩形状の天壁61と、この天壁61の周囲に設けられた各側壁62a,62b,62c,62dとを備え、図10の如く、内側に収容部63が設けられている。図1に示される電子ユニット5の他のコネクタ5Pに対応して、図9および図10の如く、上側カバー60の天壁61に、略矩形状をした開口部65が設けられている。
【0091】
図9および図10の如く、上側カバー60の開口部65周縁にリブ65aが設けられている。また、上側カバー60の開口部65周縁に設けられた前記リブ65aに続き、上側カバー60の内側に向けてガイドリブ65bが延設されている。前記リブ65aは、図1に示される他のコネクタ5Pを構成するコネクタハウジング5Qの上端部5Rに対応して形成され、図9および図10に示される前記ガイドリブ65bは、図1に示される他のコネクタ5Pを構成するコネクタハウジング5Qの側壁部5Sに対応して形成されている。
【0092】
図9の如く、上側カバー60の側壁62dに、複数の略T字状突出部62tと、一対の窓62wとが設けられている。また、上側カバー60の強度を向上させるために、図10の如く、縦横に交差するその他の各リブ61a,61bが、上側カバー60を形成する天壁61の内側に設けられている。
【0093】
また、図9および図10の如く、上側カバー60の側壁62a,62b,62cに複数のガイド部67が設けられ、これらのガイド部67に対応して、図1に示される如く、接続箱本体70の側壁72a,72b,72cに複数のガイド受け部77が設けられている。また、これと共に、接続箱本体70の側壁72a,72cに、複数の枠状突出部72hが設けられている。
【0094】
図1の如く、接続箱本体70のガイド受け部77は、略T溝状をしたガイド溝77を備えるものとして形成され、このようなガイド溝77に対応して、図9および図10の如く、上側カバー60のガイド部67は、略板状に形成されたガイド片67を備えるものとして形成されている。
【0095】
上側カバー60のガイド片67は、上側カバー60の側壁62a,62b,62cから上側カバー60の外側に向けて突出された支持部67aの先に設けられている。また、図1の如く、接続箱本体70のガイド受け部77は、接続箱本体70の側壁72a,72b,72cよりも外側に突出された枠部77bと、図9および図10に示される前記上側カバー60の前記支持部67aに対応した細長い溝77a(図1)とを備えるものとして形成されている。
【0096】
また、図9および図10の如く、上側カバー60の側壁62a,62b,62cに、係止突起69を備える係止部69が設けられ、この係止部69に対応して、図1に示される接続箱本体70の側壁72a,72b,72cに、係合突部(図示せず)を備える係合部79が設けられている。
【0097】
図1の如く、接続箱本体70内に電子ユニット5が組付けられた後に、図9に示されるカバー60が接続箱本体70に被せられると共に、接続箱本体70に組付けられることで、図11に示される如く、電気接続箱1が組立てられる。
【0098】
その際に、図1に示される接続箱本体70の各係合部79に、図9に示されるカバー60の係止部69が係り止めされることで、カバー60は、ガタつくことなく確実に接続箱本体70に取付けられる。また、これと同時に、図9および図10に示されるカバー60の側壁62dに設けられた複数の掛合部62kと、図2および図3に示されるハウジング部材50の周壁52に設けられた複数の掛止部52kとが合わせられる。
【0099】
その後、図11に示される電気接続箱1のコネクタ部3に、不図示の外部ワイヤハーネスのコネクタが通電可能に接続されると共に、電気接続箱1の他のコネクタ部5Pに、他の外部ワイヤハーネスのコネクタ(図示せず)が通電可能に接続される。このような電気接続箱1は、自動車などの電気配線に接続されるジャンクションボックス(J/Bと略称する)として用いられる。また、電気接続箱は、例えばリレーボックス(R/Bと略称する)等として用いられることも可能とされる。
【0100】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、傾けられて位置ずれが生じたバスバーの電気接触部を矯正させるための部品が、新たに電気接続箱に備えられるといった必要性は無くなる。ハウジング部材から突出片が延設されると共に、突出片にバスバーの電気接触部が挿通されるキャビティ部が設けられているから、ハウジング部材が、電気接触部を矯正させる部品の役割を果たすこととなる。従って、電気接続箱に備えられる部品点数の増加が抑えられることとなり、これに伴って、小型化された電気接続箱が提供されることとなる。
【0101】
請求項2記載の発明によれば、傾けられた複数のバスバーの電気接触部が複数のキャビティ部内に挿入される際に、各電気接触部は、各キャビティ部の挿入部に設けられたテーパ面に導かれて、キャビティ部内に挿入されることとなる。これにより、傾けられて位置ずれが生じた各バスバーの電気接触部は、スムーズに各キャビティ部内に導入されることとなる。従って、組付け作業性に優れる電気接続箱が提供されることとなる。
【0102】
請求項3記載の発明によれば、傾けられた複数のバスバーの電気接触部が複数のキャビティ部内に挿入される際に、複数の電気接触部は、各電気接触部の先端部に設けられた傾斜面によって、各キャビティ部内に挿入されることとなる。このようにすることで、傾けられて位置ずれが生じた各バスバーの電気接触部は、各キャビティ部内に挿入され易いものとなる。従って、組付け作業性に優れる電気接続箱が提供されることとなる。
【0103】
請求項4記載の発明によれば、コネクタと、電子ユニットとは、コネクタと、電子ユニットとが備えられる接続箱本体の上部に隣り合って併設されているから、接続箱本体に対し電子ユニットは取付けられ易いものとなる。従って、電子ユニットの組付け作業性に優れた電気接続箱が提供されることとなる。また、電気接続箱のコネクタに、外部ワイヤハーネスのコネクタが接続される際の接続作業は行われ易いものとなる。
【0104】
請求項5記載の発明によれば、バスバーは、ハウジング部材と、電子ユニットとが組付けられる配線板に装着されているから、バスバーの無駄な取回し部分が削減化されると共に、ハウジング部材と、電子ユニットとは、確実に配線板に組付けられることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気接続箱の組付け構造の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】配線板にハウジング部材が組付けられる状態を示す分解斜視図である。
【図3】同じく配線板にハウジング部材が組付けられた状態を示す斜視図である。
【図4】図3の電気接触部を示す拡大斜視図である。
【図5】バスバーの電気接触部がハウジング部材のキャビティ部に挿通される状態を示す説明図である。
【図6】配線板同士の組付け状態を示す斜視図である。
【図7】図6の電気接触部を示す拡大斜視図である。
【図8】圧接端子部に布線が圧接接続される過程を示す説明図であり、(a)は圧接端子部に布線が圧接接続される前の状態を示す説明図、(b)は圧接端子部に布線が圧接接続された後の状態を示す説明図である。
【図9】カバーの外部を示す斜視図である。
【図10】同じくカバーの内部を示す斜視図である。
【図11】電気接続箱の組立状態を示す斜視図である。
【図12】ハウジング部材の他の実施形態を示す斜視図である。
【図13】従来の電気接続箱の一形態を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 電気接続箱
3 コネクタ部(コネクタ)
5 電子ユニット
10 配線板
30 バスバー
33 端子部
36 電気接触部
36j 先端部
36k 傾斜面
46,56 キャビティ部
47,57 挿入口(挿入部)
47a,57a テーパ面
50,50I ハウジング部材
51 ハウジング本体
55,55I 突出片
70 接続箱本体
T 厚さ方向
Claims (5)
- 外部ワイヤハーネスから内部の電子ユニットまでバスバーを介して接続される電気接続箱の組付け構造において、前記バスバーに端子部が設けられると共に、該端子部を収容するハウジング部材が備えられ、該ハウジング部材から突出片が延設されると共に、該突出片にバスバーの電気接触部が挿通されるキャビティ部が設けられ、該端子部と、該ハウジング部材とが組合せられることで、前記外部ワイヤハーネスのコネクタと接続されるコネクタ部が構成され、これと共に、該キャビティ部に該電気接触部が挿通されて、傾けられた該電気接触部が矯正され、矯正された該電気接触部と、前記電子ユニットとが接続可能とされることを特徴とする電気接続箱の組付け構造。
- 複数の前記電気接触部が略一直線上に配列され、該電気接触部が該電気接触部の厚さ方向に傾けられた状態とされた際に、複数の該電気接触部が複数の前記キャビティ部内に挿入され易くさせるテーパ面が、複数の該キャビティ部の挿入部に設けられたことを特徴とする請求項1記載の電気接続箱の組付け構造。
- 複数の前記電気接触部が略一直線上に配列され、該電気接触部が該電気接触部の厚さ方向に傾けられた状態とされた際に、複数の該電気接触部が複数の前記キャビティ部内に挿入され易くさせる傾斜面が、複数の該電気接触部の先端部に設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の電気接続箱の組付け構造。
- 前記コネクタ部と、前記電子ユニットとは、該コネクタ部と、該電子ユニットとが備えられる接続箱本体の上部に隣り合って併設されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電気接続箱の組付け構造。
- 前記バスバーは、前記ハウジング部材と、前記電子ユニットとが組付けられる配線板に装着されたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の電気接続箱の組付け構造。
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