JP2000209744A - 電気回路材および該電気回路材を備えた電気接続箱 - Google Patents

電気回路材および該電気回路材を備えた電気接続箱

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JP2000209744A
JP2000209744A JP11003513A JP351399A JP2000209744A JP 2000209744 A JP2000209744 A JP 2000209744A JP 11003513 A JP11003513 A JP 11003513A JP 351399 A JP351399 A JP 351399A JP 2000209744 A JP2000209744 A JP 2000209744A
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terminal
bus bar
electric
welding
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Koji Kasai
浩二 笠井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結用単品材および端子用単品材を組み合わ
せることで、種々の回路形状に対応する電気回路材を形
成する。 【解決手段】 電気接続箱に収容する内部回路を構成す
るバスバーとして、垂直部の先端にタブ12a、スロッ
ト12b、メス端子12dを備えた端子用単品材12−
1〜12−9と、一定幅の連続材を所要位置で屈曲させ
た連結用単品材11とを、所要の回路形状に対応させて
組み合わせ、溶接や圧接等により接続して電気回路材1
0を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気回路材および
該電気回路材を備えた電気接続箱に関し、詳しくは、自
動車に搭載されるジャンクションボックス等において、
内部回路を構成する電気回路材に汎用性をもたせ、搭載
する車種等が異なっても適用でき、また、内部回路の変
更等にも容易に対応できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ジャンクションボックス等に分岐
回路を収容する電気接続箱においては、電線とバスバー
を圧接等により接続させ、内部回路を構成している場合
がある。上記の場合、バスバーは、大電流が流れる箇所
である電源回路等に使用されることが多い。
【0003】例えば、図10に示す電気接続箱では、ロ
アケース1とアッパーケース2の内部において、電線
(単芯線)w−1を最下層に配置し、その上に第一絶縁
板6A、電源回路用のバスバー7、第二絶縁板6Bを積
層配置すると共に、最上位層に電線w−2を配置してい
る。これらの電線w−1、w−2に、上記バスバー7か
ら突設されている先端に圧接刃を有するスロット7Aを
圧接接続し、また、ロアケース1やアッパーケース2と
一体に設けられたコネクタ3やリレーソケット4等の内
部に圧接端子5やメス端子等を配置すると共に、これら
の圧接端子5等も電線w−1、w−2に接続して、内部
回路を構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記電気接続箱に収容
されるバスバーは、内部回路の形状に適応させるため、
導電金属板を所要形状に打抜加工し、折り曲げ加工及び
たたき加工により形成されており、また、内部回路は車
種や仕様により夫々異なるために、バスバーも種々の複
雑な形状ものが多種類必要となる。上記打抜加工は、打
抜用の金型を用いて打抜プレス機等により行っており、
この金型も打ち抜く所要形状ごとに必要となるので、多
種類の金型を製作せねばならず非常にコストがかかる問
題ある。さらに、同一の車種や仕様であっても、改良に
伴い内部回路が変更される場合には、バスバーの形状が
一定であるため、回路変更に対応するのが困難となり、
既存のバスバーで対応できない場合は、新たにバスバー
を製作する必要があり、設計等に手間と時間を要し、コ
ストもかかる問題がある。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、車種や仕様ごとに専用のバスバーを製作するの
ではなく、基本となる単品材を適宜組み合わせて構成す
る電気回路材をバスバーとして使用することで、異なる
車種等や回路変更にも容易に低コストで対応できるよう
にすることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、電気接続箱の内部回路として収容するバ
スバーを、垂直部の先端に端子を形成した端子用単品材
と、一定幅の連続材からなる連結用単品材とを組み合わ
せて形成し、該連結用単品材を連続縦バスバーとして用
いると共に、所要位置で屈曲させ、かつ、該連続縦バス
バーの上部あるいは/および下部の所要位置に、上記端
子用単品材を溶接、圧接あるいはリベットで接続して構
成している電気回路材を提供している。
【0007】上記のように、バスバーを端子用単品材と
連結用単品材を組み合わせて形成し、これらを溶接等に
より接続して構成する電気回路材を、内部回路における
大電流の流れる電源回路に使用することで、従来の打ち
抜きにより形成したバスバーを使用せずに内部回路を構
成することができる。上記の端子用単品材自体および連
結用単品材自体の形状は、簡易な形状で形成され、か
つ、形状の種類も少数なので、従来必要であった多種類
の打抜用金型も不要となり、金型の製作等に要していた
費用を削減することができる。
【0008】また、上記電気回路材は、設計された回路
に基づいて、夫々単品材を組み合わせて構成するため、
これらの単品材を共用できるように回路を構成すれば、
種々の回路形状に対し柔軟に対応できるようになり、異
なる車種や仕様に対しても汎用性をもたせることができ
る。さらに、回路変更に対しても、夫々単品材を適宜組
み合わせることで、容易に対応することができる。特
に、電気回路材を構成する連結用単品材は、連続縦バス
バーとして、一定幅の連続材を所要位置で屈曲させて形
成していくため、電気回路材のベースとなる部分を、回
路形状に適応させて容易に形成することができる。
【0009】さらに、上記連結用単品材と端子用単品材
の組み合わせに用いる接続は、抵抗溶接やレーザー溶接
等の溶接、圧接、あるいはリベットで行うことで、容易
かつ確実に接続することができる。上記以外の接続方法
としては、半田付けを使用してもよい。
【0010】上記端子用単品材は多車種に共用されるも
のであり、先端にタブを設けた平板状で溶接あるいはリ
ベットで上記連続縦バスバーに接続するもの、上記連続
縦バスバーに嵌入する切欠を備えて圧接で接続すると共
に他端に電線接続用の圧接刃を備えたスロットを切り欠
いたもの、先端にメス端子部を設けた平板状で溶接ある
いはリベットで上記連続縦バスバーに接続するものから
なることが好ましい。
【0011】このように、先端にタブを設けた平板状の
端子用単品材を連結用単品材と接続して、直接にロアケ
ース等コネクタに挿入すれば、外部回路との接続回路部
分を容易に形成することができる。また、他の端子用単
品材の一端には切欠を設けると共に、他端には圧接刃を
備えたスロットを切り欠くことで、電気接続箱内部の他
層の電線と直接に圧接接続でき、また、連続縦バスバー
として用いられる連結用単品材との接続も圧接で行え
る。さらに、別の他の端子用単品材には、先端にメス端
子部を設けることで、異なる層の電気回路材等のタブ
や、リレー等のタブも直接挿入でき、種々の接続を直接
に行うことができる。
【0012】さらに、上記電気回路材を電源回路として
収容している電気接続箱を提供している。上記のように
して形成した電気回路材を電源回路として用いること
で、従来の電源回路用のバスバーを使用せずに、内部回
路を構成することができ、金型等の製作に要していたコ
ストを削減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、本発明の電気回路材10を
示し、電気回路材10は、連続縦バスバーとして用いる
連結用単品材11および垂直部の先端に種々の端子を形
成した端子用単品材12−1〜12−9を組み合わせて
接続することで構成されている。
【0014】上記連結用単品材11は、図2に示すよう
に、一定厚さt及び一定幅wを有する長尺な黄銅板や銅
合金等の導電板である所要長さに切断された連続材D−
1を、設計される内部回路の回路形状に合致した所要位
置で屈曲して形成している。上記連続材D−1の一定厚
さt及び一定幅wは、連結用単品材11を流れる電流値
に十分対応できる断面積を有する寸法のものにしてお
り、また、連続材D−1の所要長さは、設計される回路
形状に対応させて設定している。
【0015】一方、端子用単品材12−1〜12−9
は、図1に示すように、垂直部の先端の端子の形状によ
り、主に3種類の型の端子用単品材を設けている。端子
用単品材12−1、12−9は、先端にタブ12a−
1、12a−9を設けた平板状の型であり、端子用単品
材12−2〜12−6、12−8は、一端側に上記連結
用単品材11との嵌入による接続用の切欠12c−2等
を設け、他端側は電線接続用の圧接刃を備えたスロット
12b−2等を設けた型である。また、端子用単品材1
2−7は、先端にメス端子部12d−7を設けた平板状
の型である。
【0016】上記端子用単品材12−1、12−9は、
図3(A)に示すように、黄銅板や銅合金等である一枚
の導電板D−2を打抜プレス機等を用いて、先端にタブ
12a等を形成するように打ち抜いて形成している。ま
た、端子用単品材12−2〜12−5、12−8も、上
記と同様に、一枚の導電板を夫々端部にスロット12b
−2等、切欠12c−2等を切り欠くようにして、打ち
抜きで形成している。なお、この切欠12c−2等の切
り欠き幅は一部あるいは全部を連結用単品材11の板厚
tより小さく設定している。さらに、端子用単品材12
−7は、先端にメス端子12d−7を形成できる形状
に、一枚の導電板を打ち抜き、その後、折り曲げ加工に
よりメス端子12d−7を形成している。
【0017】また、片側の端部に二つのスロット12b
−6を有する端子用単品材12−6は、図3(B)に示
すように、垂直部12e−6と平行して第二垂直部12
f−6を形成するように、かつ、垂直部12e−6の一
端側に切欠12c−6、垂直部12e−6の他端側およ
び第二垂直部12f−6の一端側に夫々スロット12b
−6を一枚の導電板D−3より打ち抜きで形成してい
る。また、この打ち抜きの際は、導電板D−3の歩留ま
りが悪化しないように、一つごとに、上下が逆になるよ
うにしている。上記打ち抜き後、第二垂直部12f−6
を図中の矢印の向きに90度屈曲させて端子用単品材1
2−6を形成している。このようにすることで、直交す
る電線に対しても一つの端子用単品材で接続を行うこと
ができる。
【0018】図3(C)は、連結用単品材11と嵌入に
よる接続を行う型の端子用単品材12−2等の変形例で
ある端子用単品材12”を示している。端子用単品材1
2”は、垂直部12e”の一端に電線接続用のスロット
12b”、垂直部12e”の中間部付近より他端側へ細
長穴部12g”を形成するようにして、一枚の導電板D
−4を打ち抜いている。また、上記細長穴部12g”の
長手方向の中間部には、幅広部12h”を形成するよう
にしており、また、細長穴部12g”の穴幅の一部は連
結用単品材11の板厚tより小さくしている。
【0019】上記打ち抜き後、幅広部12h”で垂直部
12e”の一端側を、図中の矢印方向に約180度屈曲
させて端子用単品材12”を形成している。このように
することで、細長穴部12g”が連結用単品材11との
嵌入用の切欠となり、この、細長穴部12g”では、厚
みが2枚の板厚寸法となるので、連結用単品材11との
接続時に安定して固定できる。また、上記幅広部12
h”は嵌入時のテーパ状の案内となり、嵌入を容易にで
きる。
【0020】なお、上記端子用単品材12−1〜12−
9、12”は一つの車種や仕様に限定されるものではな
く、他車種に共用されるものであり、設計される回路に
対応させて適宜選択して使用している。また、夫々寸法
の標準化を図ることで、さらに標準部品として汎用化を
図るようにしてもよい。また、これらの端子用単品材の
形状は上記形状に限定されることはなく、例えば、垂直
部の先端にタブを設ける型の端子用単品材の他端に連結
用単品材11との接続用の切欠を設けた型を形成しても
よい。
【0021】図1に示す電気回路材10は、上記のよう
にして形成した連結用単品材11および端子用単品材1
2−1〜12−9を組み合わせて、連結用単品材11を
連続縦バスバーとして用いると共に、回路形状に合致し
た所要位置で端子用単品材12−1〜12−9を溶接あ
るいは圧接で接続して構成している。
【0022】上記連結用単品材11と端子用単品材12
−1、12−7、12−9との接続は、図4(A)に示
すように溶接の一つの方法である抵抗溶接で行ってい
る。例えば、端子用単品材12−1を接続する場合で
は、連続バスバーとして用いられる連結用単品材11の
所要位置の上部に端子用単品材12−1の端部側の一面
を当接させ、この当接部を抵抗溶接の電極(図示せず)
で挟み込んで溶接している。他の二つの端子用単品材1
2−7、12−9も上記と同様に、連結用単品材の上部
および下部の所要位置に溶接接続している。上記抵抗溶
接には、スポット溶接等が用いられており、他の溶接方
法として、レーザー溶接、超音波溶接等を用いてもよ
い。
【0023】また、上記溶接以外の接続方法としては、
図4(B)に示すリベット13で端子用単品材12−
1、12−7、12−9を接続するようにしてもよい。
リベット13を用いる場合には、連結用単品材11、端
子用単品材12−1等の製作時の打抜工程において、挿
通穴11f、12f−1等を打ち抜いており、上記挿通
穴11f、12f−1が連通するように連結用単品材1
1と端子用単品材12−1を重ね合わせ、この状態でリ
ベット13を挿通穴11f、12f−1に挿通すると共
にリベットハンマ(図示せず)で締付け頭を形成して接
続を行っている。また、上記溶接、リベット以外の接続
方法としては、半田付けで接続を行ってもよい。
【0024】また、上記連結用単品材11と端子用単品
材12−2〜12−6、12−8との圧接による接続
は、図4(C)に示すように、連結用単品材11の下部
の所要位置に、端子用単品材12−2等の切欠12c−
2等を嵌入して圧接している。この圧接による接続は、
切欠12c−2等の切り欠き幅を連結用単品材11との
板厚tより小さくしているため、しまりばめとなり確実
に固定することができる。また、端子用単品材12−2
等の変形例である端子用単品材12”を接続する場合
も、上記と同様に、細長穴部12g”を連結用単品材1
1に嵌入して接続している。
【0025】なお、電気回路材10は、図1に示される
形状に限定されることはなく、設計される種々の回路形
状に適応させて、夫々連結用単品材11の上部あるいは
/および下部の所要位置に、種々の端子用単品材12を
組み合わせて様々な形状の電気回路材を形成することが
できる。
【0026】また、図5に示すように、連結用単品材1
1−1’と11−2’とを溶接で接続して連続縦バスバ
ーを形成し、所要位置に端子用単品材12−1’等を接
続するようにして電気回路材10’を形成するようにし
てもよい。また、上記の連結用単品材11−1’と11
−2’との接続はリベットで行ってもよく、さらに、図
5に示す形状に限定されることなく、2以上の連結用単
品材を溶接等により接続して連続縦バスバーを形成する
ようにしてもよい。
【0027】図6は、本実施形態の電気回路材10を電
源回路として収容している電気接続箱20を示してい
る。電気接続箱20はロアケース21とアッパケース2
2より構成されており、下層の電線w−1と上層の電線
w−2との間に電気回路材10を配置している。
【0028】図7(A)(B)に示すロアケース21及
びアッパケース22は、樹脂成形されており、ロアケー
ス21の下面21aおよびアッパケース22の上面22
aには、コネクタ23、リレーソケット24、ヒューズ
ソケット25を着脱自在に装着固定できる開口21b、
22b−1、22b−2、22b−3を備えている。な
お、これらの開口21b、22b−1等は、図7(A)
(B)の状態に限定されることはなく、内部回路と外部
回路との接続点数や、必要とされるリレーやヒューズ数
に応じて、適宜設けるようにしてもよい。さらに、アッ
パーケース22の上面22aの一部には、電子制御ユニ
ット収容部22cも設けている。
【0029】図8(A)(B)(C)は、上記開口21
b、22b−1〜22b−3に装着するコネクタ23、
リレーソケット24、ヒューズソケット25を示してい
る。図8(A)のコネクタ23は、装着時の安定のため
に外周部に鍔部23aを設けたメスコネクタであり、圧
接端子26を挿入して、外部回路と内部回路を接続する
ようにしている。また、コネクタ23の大きさは接続す
る端子数に応じた寸法を種々設定しており、これらの寸
法はコネクタ23の共用化を図るため、標準寸法として
設定してもよい。
【0030】図8(B)のリレーソケット24は、リレ
ー(図示せず)挿入用のソケットで、上面にリレー挿入
部24b、外周部に鍔部24aを設けている。また、図
8(C)のヒューズソケット25は、ヒューズ(図示せ
ず)挿入用のソケットで、上部にヒューズ挿入部25
b、外周部に上記と同様に鍔部25aを設けている。上
記リレーソケット24およびヒューズソケット25の外
径寸法等も共用化を図るため、標準寸法を設定してもよ
い。
【0031】電気接続箱20の製造手順は、まず、ロア
ケース21、アッパーケース22の開口21b、22b
−1等に、コネクタ23、リレーソケット24、ヒュー
ズソケット25を装着固定している。また、回路構成
上、コネクタ23等を装着する必要のない開口21b、
22b−1等には、図8(D)に示す閉じ蓋26を装着
して開口21b等を塞いでいる。なお、上記コネクタ2
3等を、より強固に固定する必要がある場合は、溶着あ
るいは接着剤等を用いて固定してもよい。
【0032】次に、図9に示すように、ロアケース21
とアッパーケース22とを内面が上方を向いた状態で、
隙間Cを開けて並べ、これらロアケース21とアッパー
ケース22の内面に沿って、隙間Cを跨いで一筆書きで
電線(単芯線)wを配線し、ロアケース21とアッパー
ケース22に取り付けた圧接端子26と圧接接続してい
る。このように電線wを配線してから、隙間Cで図中の
二点鎖線で示すように切断して、ロアケース21側の電
線w−1とアッパーケース22側の電線w−2とに分離
している。
【0033】上記のように電線を切断してから、図6に
示すように、電線w−1と電線w−2の間に電気回路材
10を配置すると共に、電気回路材10のタブ12aを
コネクタ23等へ挿入し、スロット12bは電線w−
1、w−2と圧接接続させ、メス端子12dはリレーソ
ケット24等の下部に位置づけて、ロアケース21とア
ッパーケース22とを組み合わせて電気接続箱20を構
成している。電気接続箱20の内部回路を構成するため
の電線w−1と電線w−2の接続は、接続用バスバー2
7を用いて行っている。
【0034】接続用バスバー27は、図6に示すよう
に、導電板より所要形状に形成しており、垂直部27a
の上下端を90度で屈曲させて上下水平部27b、27
cを設けると共に、上下水平部27b、27cの夫々先
端に圧接刃27d、27eを設けている。この接続用バ
スバー27をロアケース21及びアッパーケース22の
側面に沿って配置してケース側面の接続係止部21d、
22dに係止し、圧接刃27d、27eにより電線w−
1、w−2と圧接接続している。その後、保護カバー2
8を装着している。
【0035】また、上記アッパーケース22の電子制御
ユニット収容部22cには、各種の電子部品を備えたプ
リント基板からなる電子制御ユニット30を装着し、コ
ネクタ29aを有するカバー29を取り付けて、電子お
よび電気部品の集中化を図っている。
【0036】なお、電気接続箱の製作手順は上記に限定
されることはなく、作業性等を考慮して適宜順番を入れ
換えてもよい。また、電気接続箱の形態も上記形態に限
定されることはなく、例えば、コネクタ等をロアケース
やアッパケースと一体化して簡略な構造にしてもよく、
電気制御ユニットも必ずしも搭載する必要はない。さら
に、複数の電線および電気回路材を、絶縁板等も介在さ
せて配置して、多層の積層構造にしてもよく、また、複
数の連結用単品材より形成した連続縦バスバーをベース
とした電気回路材を使用してもよい。
【0037】
【発明の効果】上記の説明より明らかなように、本発明
の電気回路材を用いれば、従来のバスバーの形成に必要
であった電気回路形状に対応させた複雑な金型が不要と
なり、大幅にコストを削減することができる。また、本
発明の電気回路材は、所要形状に屈曲できる連結用単品
材と端子用単品材を組み合わせて形成されるため、種々
の回路形状にもこれらの組み合わせで対応でき、異なる
車種や仕様においても上記単品材の共用化を図ることが
できる。さらに、改良に伴う回路変更等にも、上記単品
材の組み合わせを変更することで容易に対応することが
できる。
【0038】また、上記電気回路材を備えた電気接続箱
においても、上下の電線を接続用バスバーで連結するこ
とで、電気接続箱の製作が容易になり、また、電気接続
箱を構成するロアケースおよびアッパケースにコネクタ
等を着脱自在に行えるようにすることで、上記ケースに
も汎用性を持たせることができ、電気回路材の柔軟性を
も併せて、電気接続箱自体の汎用性も向上させることが
できる。さらに、アッパーケースに電子制御ユニットを
収容できるようにすることで、外部回路と接続が必要な
電子および電気部品を電気接続箱に集約することがで
き、夫々回路の接続を担うワイヤハーネスの配策性も向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電気回路材を示す斜視図である。
【図2】 電気回路材の連結用単品材の製作工程を示す
斜視図である。
【図3】 (A)は平板状の端子用単品材の製作工程を
示す斜視図、(B)90度屈曲させる型の端子用単品材
の製作工程を示す平面図および斜視図、(C)は変形例
の端子用単品材の製作工程を示す平面図および斜視図で
ある。
【図4】 連結用単品材と端子用単品材との接続状況で
あり、(A)は溶接による接続状況を示す斜視図、
(B)はリベットによる接続状況を示す斜視図、(C)
は圧接による接続状況を示す斜視図である。
【図5】 本発明の変形例の電気回路材を示す斜視図で
ある。
【図6】 本発明の電気接続箱を示す分解斜視図であ
る。
【図7】 (A)はロアケースの斜視図、(B)はアッ
パーケースの斜視図である。
【図8】 (A)はコネクタの斜視図、(B)はリレー
ソケットの斜視図、(C)はヒューズソケットの斜視
図、(D)は閉じ蓋の斜視図である。
【図9】 電気接続箱の製作工程を示す斜視図である。
【図10】 従来の電気接続箱を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1、21 ロアケース 2、22 アッパーケース 10、10’ 電気回路材 11、11−1’、11−2’ 連結用単品材 12−1〜12−9、12−1’〜12−9’、12”
端子用単品材 w−1、w−2 電線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気接続箱の内部回路として収容するバ
    スバーを、垂直部の先端に端子を形成した端子用単品材
    と、一定幅の連続材からなる連結用単品材とを組み合わ
    せて形成し、該連結用単品材を連続縦バスバーとして用
    いると共に、所要位置で屈曲させ、かつ、該連続縦バス
    バーの上部あるいは/および下部の所要位置に、上記端
    子用単品材を溶接、圧接あるいはリベットで接続して構
    成している電気回路材。
  2. 【請求項2】 上記端子用単品材は多車種に共用される
    ものであり、先端にタブを設けた平板状で溶接あるいは
    リベットで上記連続縦バスバーに接続するもの、上記連
    続縦バスバーに嵌入する切欠を備えて圧接で接続すると
    共に他端に電線接続用の圧接刃を備えたスロットを切り
    欠いたもの、先端にメス端子部を設けた平板状で溶接あ
    るいはリベットで上記連続縦バスバーに接続するものか
    らなる請求項1に記載の電気回路材。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の電気回路材を
    電源回路として収容している電気接続箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011228314A (ja) * 2011-07-11 2011-11-10 Sumitomo Wiring Syst Ltd 金属プレート付き樹脂成形品
JP2015083944A (ja) * 2013-10-25 2015-04-30 コーア株式会社 電流検出装置
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KR101934720B1 (ko) 2017-03-10 2019-01-04 영화테크(주) 모듈형 정션박스

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