JP2004094921A - 情報処理装置 - Google Patents

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Tomotoshi Ishida
石田 智利
Yasushi Sugimoto
杉本 康
Yoshiaki Ichikawa
市川 芳明
Masatoshi Takada
高田 将年
Nobuyuki Ishimoto
石本 信幸
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Abstract

【課題】製品のリサイクル処理に関する検討の効率化を図る。
【解決手段】ディスプレイ上に表示される部品正展開リスト表示画面には、装置を構成する部品の属性データが階層的に表示される。そして、各部品の属性データの表示ラインごとに、それぞれ、正展開リストの表示階層の変更の切り替え指示を受け付けるための4種類の文字「■」「4」「3」「2」、逆展開リストへの表示切り替え指示を受け付けるための文字「●」が配置される。ある部品の「■」が指示されると、ただちに、その部品を起点とする最下位階層までの部品の属性データが階層的に表示される。ある部品の「4」「3」「2」のうちの何れかが指示されると、ただちに、その部品を起点として、ユーザの指示数だけ下位の階層まで部品の属性データが階層的に表示される。ある部品の「●」が指示されると、ただちに、その部品を起点として上位階層の全部品の属性データが階層表示される。
【選択図】図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工業製品のリサイクル推進技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
環境保全および省資源化のため、構成部品のリサイクル化を十分に考慮した製品設計が求められている。これに関連して、以下の技術が知れられている。
【0003】
特開平7−16837号公報には、製品のリサイクル化を考慮に入れた製品設計方法が開示されている。この製品設計方法によれば、再資源化に対する適性評価値の高い材料を優先的に用いた製品設計が行われる。
【0004】
また、製品の環境負荷およびリサイクル処理の容易性を予測する技術として、2種類の方法、具体的には、(1)製品の分解作業の容易性を評価する分解性評価法、(2)製品の製造から処分にいたるまでの総合環境負荷を評価するライフサイクルアセスメント、が知られている。例えば、ライフサイクルアセスメントについては、特開平7−311760号公報に、その関連技術が開示されており、分解性評価法については、「山際:製品の設計から破棄まで;自動車技術,Vol.49,No.11,1995」に記載されている。さらに、特開平9−319790号公報には、部品データベースや材料データベースを利用して各種評価を行う方法が開示されている。
【0005】
また、特開平10−49587号公報には、部品の立体形状を、そのリサイクル化の容易性に応じて色分けする表示方法が開示されている。この表示方法によれば、設計者が、製品の設計段階において、そのリサイクル性を容易に把握することができる。
【0006】
これらの技術(以下、従来の製品設計技術と呼ぶ)は、製品の設計段階のみならず、製品のリサイクル段階にも適用可能である。例えば、各部品をリサイクル方法に応じて色分け表示すれば、リサイクル処理方法の検討および決定の容易化が図られる。また、特開平10−207899号公報にも、製品データの利用が、使用済み製品の回収後における最適なリサイクル処理方法の決定を容易化することが述べられている。
【0007】
以上述べた機能を実現するための要素技術として、正展開リスト表示や逆展開リスト表示に代表される製品データ階層表示技術が知られている。正展開リスト表示とは、指定部品を下位部品に展開し、それらの部品の属性データを階層的に表示することをいう。この正展開リスト表示とは逆に、部品の属性データ (部品データ、部品親子関係データ、質量、材料等)を、指定部品から上位にさかのぼって階層的に表示することを逆展開リスト表示という。なお、表示データの作成方法については、「SEのためのMRP」(日刊工業新聞社刊 隅田和行監 鳥羽登著 1995年発行)に記載されている。
【0008】
ところで、最近においては、製品の設計段階だけでなく、その後の製品生産段階や消費段階等においても、環境保全および省資源化に対する配慮が必要とされている。例えば、環境汚染の原因になる可能性がある化学物質(以下、特定化学物質と呼ぶ)の使用量の削減、環境への特定化学物質の放出量の削減が、生産者のみならず一般消費者に対しても求められるようになっている。
【0009】
このような傾向のなかで、各地域における特定化学物質の排出に関してリスク評価を行うという計画が持ち上がっている。このリスク評価に際しては、まず、特定化学物質の排出先および排出量等の算出が必要となる。これには、事業者の協力が必要となる。具体的には、各生産拠点ごとに、その生産設備の稼動中に排出される各特定化学物質の最終行先別(最終的に特定化学物質がおさまるべきところ、例えば、大気、排水、廃棄物、出荷製品への含有、等)の移動量等を集計するというかたちでの協力が各事業者に求められる。そして、この集計処理を行うために、事業者は、原材料等として購入または使用した製品を生産拠点別(例えば、生産設備のある事業所別)に調査し、それらの製品の成分組成を分析する必要がある。
【0010】
多くの事業者は、業務効率化等のため、特定化学物質の最終行先別の移動量の集計処理に情報処理システムを活用している。例えば、所定の集計期間(例えば1年間)に原材料等として購入または使用した各製品(以下、これを購入品と呼ぶ)に関するデータがユーザから手入力されると、特定化学物質の種類および最終行先別の移動量を含んだ集計データを出力する情報処理システム(以下、従来の特定化学物質集計システムと呼ぶ)が、そのようなシステムの1つとして知られている。ここで、ユーザが各購入品ごとに手入力する必要があるデータには、種類、量、購入時期(または使用時期)、成分として含有されている特定化学物質の種類、各含有特定化学物質の最終行先(廃棄物、排水、大気等)、各含有特定化学物質の最終行先への移動量割合(最終行先に移動する質量割合)等が含まれている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の製品設計技術は、以下に示すように、必ずしも実用に適したものとはいえないため、それを利用するユーザは、製品のリサイクル処理に関する検討、引いては、製品のリサイクル処理を効率的に行うことができない。(1)実際のリサイクル処理工程では、必ずしも、完全に部品の状態になるまで製品をばらばらに分解するとは限らず、製品の一部はユニット段階までしか分解しないこともある。この場合、部品単位の材料別色分け表示がされても、ユーザが、製品の構成をユニット単位に把握してなければ、そのユニット全体に含まれている材料の判別にはほとんど役に立たない。また、製品の構成をユニット単位に把握していても、そのユニットに含まれている全部品の材料を確認しなければならない。
(2)製品に用いられる実際の部品のなかには、複数の材料からなる部品等が存在する。したがって、部品の材料別の色分け表示により、複数の素材からなる部品に含まれている全材料をユーザに把握させるには、その部品を、各材料ごとにそれぞれ異なる色で複数表示する必要がある。また、材料組成が不明確な部品をユーザに認識させることができない。
(3)実際の製品設計では、製品の環境負荷およびリサイクル処理の容易性が単独で検討されるわけではなく、製品の機能、性能、製造性、部品調達等と並行して検討される。上記従来技術は、この点を考慮していない。
(4)製品設計の段階とリサイクル処理の段階とでは、同一部品や同一材料が、必ずしも、同一部品名や同一材料分類名で呼ばれるとは限らない。また、必要とされる部品リストの詳細度も異なる。
【0012】
例えば、機能設計や性能設計においては、わずかな材料の相違まで問題とされるため、鉄や銅等の材料が、さらに細かいレベルまで分類されるのに対して、リサイクル処理においては、製品設計のような細かい分類を行っていたのでは効率的ではないため、製品設計の段階のよりもおおまかな分類が行われる。したがって、機能設計や性能設計においては、材料コードで材料が指定されるが、リサイクル処理においては、一般名称で材料が指定されるのが一般的である。
【0013】
また、機能設計や性能設計においては、同種部品間の性能の相違まで問題とされるため、同種部品であっても、それぞれに別の部品名で指定されるのに対して、リサイクル処理においては、同種部品であれば、多少の性能の相違があってもが同一部品名で指定される。モータを例に挙げると、製品設計段階においては、モータを、その性能等に応じた名称(例えば、「M100」、「M120」等)で呼ばれているが、リサイクル処理段階においては、モータであれば、その性能の如何によらずすべて「モータ」と呼ばれている。
【0014】
また、機能設計や性能設計においては、組立品を構成する子部品まで細かく指定する必要があるのに対して、リサイクル処理においては、子部品についての情報まで必要とされないことが多い。プリント基板を例に挙げると、製品設計段階においては、その上に搭載されている半導体が重要な意味を持つが、リサイクル処理においては、半導体に関する情報までは必要とされず、単なるプリント基板として包括的に取り扱われることが多い。
【0015】
上記従来の製品設計技術は、データ提示方法に、このようなデータ把握の目的に応じた柔軟性が必要とされていることを考慮していない。
(5)正展開リスト、逆展開リストを利用して部品探索を行う場合、展開の起点となる部品番号、正展開/逆展開の別等の検索条件をいちいち指定しなければならないことから、より簡易な操作による探索の実現が望まれているが、大量の部品群のなかからの部品探索には相当の時間を要するため、ユーザの操作性を向上させても、ユーザの待機時間が長くなるだけである。
【0016】
そこで、本発明は、製品のリサイクル処理に関する検討の効率化を図ることを目的とする。これにより、製品の実際のリサイクル処理の効率化を図ることを目的とする。
【0017】
ところで、上記従来の特定化学物質集計システムによる集計処理においては、特定化学物質の排出量を求めるために、出荷製品への含有も、購入品の含有特定化学物質の最終的移動先の1つとして考慮する必要がある。
【0018】
このため、上記従来の特定化学物質集計システムを利用する事業者は、各購入品に成分として含有されている特定化学物質がどれくらいの割合で出荷製品へ移動することになるのかを調べて、入力データをそろえておく必要がある。
【0019】
しかし、各購入品に成分として含有されている特定化学物質のうち、最終的に出荷製品に移動する質量割合は、製品の製造台数の変動によって変化する。その理由は、製品の製造台数が増減しても、製品1台当たりの特定化学物質の含有量はほぼ一定であるが、製品の製造台数が増減すると、製品1台当たりの製造に使用された特定化学物質の量が増減することにある。すなわち、全生産品の特定化学物質Aの含有量合計値Eが生産台数に比例して増減する一方で、その製造工程における特定化学物質Aの使用量Fの増減が必ずしも出荷台数に比例しないため、最終的に出荷製品に移動する質量割合E/Fは、製品の製造台数の変動によって変化する。
【0020】
したがって、製品の出荷台数の増減があると、事業者は、いちいち、特定化学物質が購入品から出荷製品へ移動する割合を算出しなおしている。また、出荷製品の仕様変更があっても、その都度、事業者は、特定化学物質が購入品から出荷製品へ移動する割合を算出しなおす必要もある。これでは、入力処理に携わる事業者の作業負担が大きい。
【0021】
そこで、本発明は、製品製造に使用した特定化学物質の最終行先別移動量の集計処理を実行する情報処理システムの入力処理に携わるユーザの作業負担の軽減を図ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、
製品の構成部品の部品情報を記憶手段から取り出して、当該部品情報をディスプレイ画面上に階層表示させる情報処理装置であって、
前記記憶手段には、さらに、
前記製品の構成部品間の親子関係を表す部品親子関係情報が格納され、
当該情報処理装置は、
前記ディスプレイ画面上に部品情報が表示されている各部品ごとにそれぞれ設けられ、かつ、当該部品を起点とした部品情報の階層表示の指示を受け付ける指示受付手段と、
前記いずれかの指示受付手段が前記指示を受け付けると、当該指示を受け付けた指示受付手段に対応する構成部品を起点とする系列に属する構成部品を前記部品親子関係情報から抽出し、当該抽出された構成部品の部品情報を前記ディスプレイ上に階層表示させるデータ処理手段とを備えることを特徴とする情報処理装置を提供する。
【0023】
本情報処理装置によれば、ディスプレイ上に表示されている部品展開リストの起点および正逆の双方を一操作で簡単に切り替えることできる。また、製品となる装置類のなかには、互いに機種が異なっていても、同種(型式)の部品が用いられているものが複数存在するが、このような装置群の製品データ間においては、共有部品ノードを介した複数の製品データのツリーの探索を簡単に行うことができため、必要としている部品、特に、類似部品、記憶の不確かな部品等を大量な部品群のなかから効率的に見つけだすことができる。
【0024】
そして、このような情報処理装置をリサイクル処理に導入すれば、例えば、同種分別材料を含む製品を迅速に把握することができる等、製品のリサイクル処理に関する検討の効率化を図ることができる。
【0025】
また、出荷製品に含まれるものを盛り込んだ特定化学物質の移動、排出量の集計は、以下の方法で計算できる。まず出荷製品には特定化学物質がまったく含まれないと仮定して排出量を集計する。次に、出荷製品1台あたりに含まれる特定化学物質の量を集計し、その結果に出荷台数を掛け合わせて、出荷製品として移動する量を計算する。最後に、最初に集計した排出量から出荷製品に含まれる量を減ずれば、真の排出量が求められる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明に係る実施の一形態について説明する。
【0027】
最初に、図1により、本実施の形態に係るネットワークシステムの構成について説明する。なお、ここで用いる用語「部品」には、ネジ等の部品単体のみならず、組立品も含まれる。
【0028】
複数の情報処理装置(本実施の形態では2台)がネットワーク108によって接続されている。
【0029】
そのうち、サーバとなる情報処理装置101は、後述の各データ処理が定義されたプログラムが格納されたハードディスク(不図示)、メモリ105、メモリ105上に読み込んだプログラムを実行する演算装置106、ユーザからのデータ入力を受け付ける入力装置(キーボード102、マウス103等)、ディスプレイ104、ネットワーク108上の他の情報処理装置との間のデータ転送を制御する通信装置107を備えている。なお、後述の各データ処理が定義されたプログラムは、いずれも、磁気ディスク(図40参照)、CD−ROM(図41参照)等の記憶媒体、または、ネットワークを介してインストールされたものである。
【0030】
そして、ハードディスクには、さらに、製品の部品構成を系列的に表した製品データ、最小単位の部品(これ以上正展開できない部品)の部品データ、2種類の材料変換辞書データ(材料変換辞書データ、特定材料変換辞書データ)等が格納されている。
【0031】
2種類の材料変換辞書データには、それぞれ、各材料ごとに、材料名、材料コード等が格納されているが、その詳細については後述する。
【0032】
各部品データには、それぞれ、部品番号、部品名、材料コード、各材料の質量、部品質量等が格納されている。
【0033】
製品データは、全体として、図2(a)に示すような木構造を有している。もちろん、部分的にも、図3(c)に示すような木構造を有している。ただし、これらは、あくまでも概念図であり、実際の製品データには、製品情報(製品名、型式名、総組部品名)、製品を構成する部品の名称および部品番号、構成部品間の親子関係を表す部品親子関係情報(各構成部品の員数、各構成部品の親部品番号および子部品番号等)が格納されている。このような製品データのデータ構造に関しては、「SEのためのMRP」(日刊工業新聞社刊 隅田和行監 鳥羽登著 1995年発行)にその詳細が記載されている。
【0034】
図2(a)に示した例では、製品である装置20が2種類の下位部品(上部ユニット21A、下部ユニット21B)に正展開され、これら各部品がそれぞれ4種類の下位部品(表示部A22A、ビス23B、表示部B、カバー)および2種類の下位部品(カバー、ベース)に正展開され、さらに、そのうちの2種類の部品のみがそれぞれ4種類の下位部品(シェード、ビス、ランプソケット、ランプ)に正展開されている。
【0035】
ここで、上位部品(表示部A)と下位部品(ビス)との間が複数の線分で結んであるのは、その線分の数分の下位部品が上位部品に用いられていることを意味している。また、複数の上位部品(表示部A、表示部B)が1つの下位部品(シェード等)に結び付けられているのは、これらの上位部品のいずれにもその下位部品が用いられていることを表す。このように、1の製品のなかで複数部分に使用されている下位部品をその使用回数分だけ表示すると図2(b)に示すようになる。
【0036】
なお、製品となる装置類のなかには、互いに機種が異なっていても、同種(型式)の部品が用いられているものが複数存在するが、このような装置群の製品データ間においては、図3(b)に示すように部品ノード(ここでは、上部ユニット)が共有されることになる。
【0037】
このような製品データが表す系列を上位にさかのぼれば、すなわち、逆展開すれば、各部品の親部品を検索することができる。例えば、ある最下位部品を設計変更する場合等には、その最下位部品につながる系列を上位にさかのぼれば、その設計変更による影響範囲を確認することができる。図2(a)に示した例において、部品「シェード」を起点とする逆展開により、このシェードが、2種類の表示部A,Bの双方の使用部品であることが分かり、かつ、これらの2種類の表示部A,Bが、それぞれ、上部ユニットおよび下部ユニットの使用部品であることが分かる。さらに、これらの上部ユニットおよび下部ユニットが装置全体の使用部品であることも分かる。なお、「シェード」につながる系列を、シェードを起点として上位にさかのぼっていったときの経路を図3(a)に示す。
【0038】
なお、サーバ側には、製品データを作成するためのデータの入力をユーザから受け付けるための入力画面(図5、図6、図7参照)が用意されている。図5に示した入力画面は、製品情報の入力を受け付けるためのものであり、その画面上には、型式名用入力フィールド、製品名用入力フィールド、総組部品数用入力フォールド、その他の製品属性データ用入力フィールドが配置されている。図6および図7に示した2種類の入力画面は、親部品と子部品とを対応付けながら部品親子関係情報の入力を受け付けるためのものであり、一方の入力画面(図6)上には、親部品を指定するための情報(部品番号、部品名、備考情報等)の入力を受け付ける入力フィールドが配置され、他方の入力画面(図7)上には、指定親部品の子部品を指定するための情報(部品番号、員数、部品名、備考情報等)の入力を受け付ける入力フィールドが配置されている。
【0039】
一方、クライアントとなる情報処理装置101’は、サーバ101とほぼ同様なハードウエア構成を有している。ただし、クライアント101’のハードディスク(不図示)には、サーバの演算装置16による後述のデータ処理結果(部品正逆展開リスト、材料組成グラフ、材料含有判定結果、材料不明部品リスト等) をディスプレイ104a’上に表示させるためのハイパーテキストが記録媒体からインストールされている。このハイパーテキストは、図8に示すように、HTMLで記述されている。クライアント101’のディスプレイ上には、このハイパーテキストの2行目の文字列(型式 製品名 総組部品)、および、3行目以降の各ラインの「<A …>」と「</A>」とに挟まれた文字列(ただし下線付き)が表示される。そして、ディスプレイ画面上に表示された下線付き文字列が指示されると、「<A …>」で指定されたアクション、具体的には、「HREF=”…”」で指定されたファイル等へのアクセスが実行される。なお、本実施の形態では、このときアクセスされる「comp_tree.dll?tree4&num=…」に、サーバの演算装置16による後述のデータ処理結果を表示させるための処理が記述されている。
【0040】
つぎに、図9により、本実施の形態に係るシステムの状態遷移について説明する。なお、適宜、クライアントのディスプレイ上の表示画面を参照する。
【0041】
システムの初期状態が図9の製品一覧表示状態401にあるとき、クライアント101’のディスプレイ104’上には、初期画面として、製品リスト表示画面がブラウザによって表示される。この製品リスト表示画面には、図10に示すように、サーバ101によって全製品データから取り出された製品情報(型式名、製品名、総組部品番号)がブラウザによって下線付きでリスト表示される。なお、表示条件の設定(例えば、表示製品の指定等)があらかじめなされていれば、その設定に合致した製品情報が下線部付きでリスト表示される。このとき、設定に合致する製品データが存在していなければ、いずれの部品の子部品にもされていない部品の部品名が、製品データおよび部品データのなかから検索され、その検索結果がリスト表示される。
【0042】
そして、ユーザが、製品リスト表示画面上の下線付き文字列がマウスでクリックすると、前述したように、その文字列が示す製品の正展開部品リスト画面が表示される。例えば、図10の製品リスト表示画面上の最下行をユーザが指示すると、システムの状態が部品正展開4階層表示状態404へと遷移し、クライアント101’のディスプレイ上には、製品リスト表示画面に代えて、4階層の部品正展開リスト表示画面が表示される。
【0043】
この部品正展開リスト表示画面には、図11に示すように、製品データが表す系列において、装置全体を最上位としてその下位4階層までの部品の属性データが階層的に表示される。ここでは、部品の属性データとして、部品番号、部品名、員数(子部品の数)を表示しているが、ユーザの指定に応じて他のデータ(材料名、質量)も併せて表示するようにしても構わない。なお、ここで表示された各部品の属性データのうち、部品番号を表す下線付き文字列をユーザがマウスで指示すると、システムの状態が部品関連メニュー表示状態407に遷移し、その部品の資料リスト画面が表示されるが、これについては後述する。
【0044】
そして、この部品正展開リスト表示画面上には、各部品の表示ラインごとに、正展開リストの表示階層の変更の切り替え指示を受け付けるための4種類の文字「■」「4」「3」「2」、および、逆展開リストへの表示切り替え指示を受け付けるための文字「●」が配置される。例えば、ユーザが、ある部品の「■」をマウスで指示すると、その部品を起点とする最下位階層部品までの全部品の属性データが階層的に表示される。
【0045】
また、ユーザが、ある部品の「4」「3」「2」のうちの何れかをマウスで指示すると、その部品を起点として、ユーザが指示した文字の表す数だけ下位の階層までの部品の属性データが階層表示される。このとき、システムの状態は、部品正展開4階層表示状態404、部品正展開3階層表示状態403および部品正展開2階層表示状態402のうちの該当する状態に移行している。例えば、部品「表示部A」の表示ラインに配置されている「2」をユーザがマウスで指示すると、システムの状態が部品正展開2階層表示状態402に遷移し、クライアント101’のディスプレイ104’上には、図12に示すような部品正展開2階層リスト表示画面が表示される。
【0046】
また、ある部品の「●」をユーザがマウスで指示すると、システムの状態が部品逆展開リスト表示状態406に移行し、その部品を起点として上位階層の全部品の属性データが階層表示される。例えば、部品「ビス」の表示ラインに配置されている「●」をユーザがマウスで指示すると、クライアント101’のディスプレイ104’上には、図13に示すような部品逆展開リスト表示画面が表示される。
【0047】
この部品正展開リスト表示画面の機能を利用することによって、ユーザは、ディスプレイ上に表示されている展開リストの起点および正逆の双方を一操作で簡単に切り替えることできる。製品となる装置類のなかには、互いに機種が異なっていても、同種(型式)の部品が用いられているものが複数存在するが、このような装置群の製品データ間においては、図3(b)に示すように部品ノード(ここでは、上部ユニット)が共有されている。このような場合、共有部品ノードを介した複数の製品データのツリーの探索を簡単に行うことができるため、必要としている部品、特に、類似部品、記憶の不確かな部品等を大量な部品群のなかから効率的に見つけだすことができる。なお、このように、ディスプレイ上に表示されている展開リストの起点および正逆の双方の切り替えを同時に受け付けても、後述のデータ処理によってサーバ101からクライアント101’に素早いレスポンスが返されるため、ユーザの待機時間が長引くことはない。
【0048】
さて、部品正展開リスト表示画面上に表示された各部品の属性データのうち、部品番号を表す下線付き文字列をユーザがマウスで指示すると、システムの状態が部品関連メニュー表示状態407に遷移し、クライアント101’のディスプレイ104’上には資料リスト画面が表示される。この資料リスト画面には、部品に関する資料メニューと資料名一覧とが表示される。なお、このときに、この資料リスト画面上の下線付き文字列を指示されたときに新たに表示されるデータも作成される。
【0049】
図11の部品正展開リスト表示画面上で部品番号「U3256278A」が指示された場合に表示される資料リスト画面を図14に示す。この資料リスト画面には、部品「ランプソケット」に関する資料名および処理名が下線付きで一覧表示されている。この資料リスト画面上に表示された下線付き文字列をユーザがマウスで指示すると、以下に示すように、その文字列が示す資料の表示処理の起動等が実行される。
【0050】
資料リスト表示画面上の下線付き文字列「正逆データダウンロード」をユーザが指示すると、サーバ101からクライアント101’に、指定部品「ランプソケット」を起点とする正展開部品リストおよび逆展開部品リストがダウンロードされ、クライアント101’のディスプレイ104’上に部品表表示画面が表示される。そして、この部品表表示画面上には、図15に示すような部品表が表示される。
【0051】
また、資料リスト表示画面上の下線付き文字列「設計仕様書」、「検査仕様書」、「3次元」、「寸法図」、「構造図」のうちの何れかをユーザがマウスで指示すると、システムの状態が図9の図面表示状態408または3次元形状表示状態415に遷移し、クライアント101’のディスプレイ上に資料表示画面が表示される。そして、この資料表示画面上に、ユーザが指示した下線付き文字列が表す資料(図16および図17参照)が表示される。これらの資料は、製品の機能設計、性能設計、構造設計、信頼性設計等を行う際に利用されるデータであり、そのなかには、資料表示画面上で編集可能なものもある。
【0052】
また、資料リスト表示画面上の下線付き文字列「部品リサイクル区分」をユーザがマウスで指示すると、システムの状態が図9のリサイクル判別用条件設定417に移行し、クライアント101’のディスプレイ上に材料リスト表示画面が表示される。そして、この材料リスト表示画面上には、「ランプソケット」の部品データから取り出された各材料コードに対応する材料名が材料変換辞書データから取り出されて、その名称一覧が表示されるが、その処理については後述する(変換処理)。なお、材料コードに対応する材料名の表示のために用いられる材料変換辞書データの指定は、クライアント101’のディスプレイ104’上に資料リスト表示画面を表示するためのハイパーテキストのアクションの記述に変換辞書指定パラメータを含めておくことによって実現される。
【0053】
さらに、この材料名一覧のなかから1以上の材料名をユーザが指示選択すると、システムの状態が図9のリサイクル判別結果表示状態418に遷移し、クライアント101’のディスプレイ上にリサイクル区分表示画面が表示される。このリサイクル区分表示画面上には、図18に示すように、ユーザの指定材料を含む部品(ランプソケットと同系列に属する上位部品)と含まない部品(ランプソケットとは異なる系列に属する部品)とが、字体、色等によって識別できる部品表が表示される。
【0054】
例えば、材料リスト表示画面上で、リサイクル処理において分離が必要とされる鉛ハンダをユーザが指示すると、鉛ハンダを含む部品がイタリック表記された部品表がリサイクル区分表示画面上に表示される。したがって、このリサイクル区分表示画面上の表示内容をガイドとして利用すれば、共に分別回収すべき部品類が特定できるため、製品解体後の分別回収処理をスムーズに進行させることができる。
【0055】
このようなリサイクル区分表示画面上の表示内容をガイドとして利用しながら実行されるリサイクル処理の概略の流れを図19に示しておく。すなわち、材料リスト表示画面上の材料名一覧から材料名をユーザが指示すると、ユーザの指定材料の含むか否かが部品データに基づき判定され(S4001)、その判定結果がリサイクル区分表示画面上に表示されるため(S4002)、ユーザは、リサイクル区分表示画面上の表示内容を確認しながら、あるいは、リサイクル区分表示画面上の表示内容のプリントアウトした印刷物の印刷内容を確認しながら、使用済み製品の解体し、同種材料を含む解体部品を他の解体部品から分別する(S4003)、という流れでリサイクル処理が進行する。なお、使用済み製品の解体、解体部品の分別等のリサイクル処理(S4003)の自動化を図る場合には、ユーザの指定材料の含むか否かの判定結果に基づき、自動分解機械、自動解体機械等が制御されるようにすればよい。
【0056】
また、資料リスト表示画面上の下線付き文字列「環境評価システム」をユーザがマウスで指示すると、システムの状態が環境評価システム起動状態416に遷移し、製品の環境負荷の評価処理(例えば、ライフサイクルアセスメント)が定義された評価プログラム、リサイクル処理の容易性の評価処理(例えば、分解性評価)が定義された評価プログラム等が起動される。この評価プログラムには所定のデータ形式の製品データの読み込み機能が実装されており、この読み込み機能への製品データの受渡しにはブラウザのヘルパーアプリケーション機能が利用される。
したがって、従来評価プログラム起動中に行われていたデータ(部品データ、部品親子関係データ、材料データ)の入力作業の手間を省くことができる。
【0057】
また、資料リスト表示画面上の下線付き文字列「材料組成」をユーザがマウスで指示すると、システムの状態が図9の材料組成グラフ表示409に遷移し、クライアント101’のディスプレイ104’上に材料組成グラフ表示画面が表示される。この材料組成グラフ表示画面上には、図20に示すような指定部品「ランプソケット」に含まれている材料の組成グラフ、または、図21に示したような指定部品「ランプソケット」に含まれている材料のうちの特定材料だけの組成グラフが表示される。材料の組成グラフは、例えば、指定部品が最小単位部品であれば、その部品データに含まれている材料組成に基づき作成され、指定部品が1以上の子部品から構成される組立品であれば、全ての子部品の部品データに含まれている材料別質量の材料別の合計値に基づき作成される。なお、この材料組成グラフ上への材料名の表示のために用いられる材料変換辞書データの指定は、前述したように、クライアント101’のディスプレイ104’上に資料リスト表示画面を表示するためのハイパーテキストのアクションの記述に変換辞書指定パラメータを含めておくことによって実現される。
【0058】
また、資料リスト表示画面上の下線付き文字列「材料不明部品リスト」をユーザがマウスで指示すると、システムの状態が図9の材料不明部品一覧表示状態419に遷移し、クライアント101’のディスプレイ104’上に材料不明部品一覧表示画面が表示される。この材料不明部品一覧表示画面には、部品データに材料コードが含まれていない部品の名称、材料組成データまたは子部品の部品質量データの合計値が部品質量よりも小さい部品の名称が一覧表示されるが、これについては後述する(整合化処理)。
【0059】
そして、この材料不明部品一覧表示画面上に表示された部品名のいずれか1つをユーザがマウスで指示すると、システムの状態が図9の材料入力状態420に遷移し、クライアント101’のディスプレイ104’上に材料データ入力編集画面が表示される。
【0060】
ユーザの指定部品の部品データに材料コードが含まれていない場合には、材料データ入力編集画面に、図22に示すように、材料不明部品一覧表示画面上で指示された部品名(ここでは、「ランプ」)および部品番号(ここでは、M4046228A)が表示されると共に、材料コード入力用フィールドおよび材料別質量入力用フィールドが配置される。これら2種類のフィールドに材料コードおよび材料別質量を入力することによって、材料不明部品一覧表示画面上で指示された部品の部品データに材料コードおよび材料別質量を付加することができる。なお、材料コード入力用フィールドに材料コードを入力すると、入力材料コードに対応する材料名が材料変換辞書データから取り出され、それが画面上に表示されるが、それについては後述する(変換処理)。そのために用いられる材料変換辞書データの指定は、前述の場合と同様に、ハイパーテキストのアクションの記述に変換辞書指定パラメータを含めておくことによって実現される。
【0061】
一方、ユーザの指定部品の部品質量データが、材料組成データまたは子部品の部品質量データの合計値が部品質量よりも小さい場合には、材料データ入力編集画面に、さらに、その部品に含まれている不明成分の質量が表示されると共に、不明成分を指定する材料コードを入力するための材料コード入力用フィールドおよびその材料別質量入力用フィールドが配置される。
【0062】
つぎに、前述の変換処理(1)および前述の整合化処理(2)について説明する。
(1)変換処理
クライアント101’のディスプレイ104’上に材料名を出力させるときに、サーバ101側では、2種類の材料変換辞書データ、すなわち、一般の材料変換辞書データ(図23参照)および特定材料に関する特定材料変換辞書データ(図24参照)のいずれか一方による材料名変換処理が実行される。
【0063】
これらの材料変換辞書データには、いずれも、製品設計において材料を指定するために用いられる材料コードと、リサイクル処理において材料を指定するための一般的な材料名と、材料コード指定の材料中における一般名指定の材料の含有率w%(100×一般材料名指定されたときの質量/材料コード指定されたときの質量)と、を対応付けた対応情報が格納されている。ただし、特定材料に関する材料変換辞書データには、特定材料以外の全ての材料の質量割合の値が0に設定されており、この材料変換辞書データによる変換後に特定材料(ここでは非鉄材料)だけが抽出されるようになっている。
【0064】
図23の材料変換辞書データによれば、材料コード「A100」で表される1kgの材料は、一組の情報、すなわち、一般材料名「鉄」および含有質量「1kg」に変換される。また、材料コード「P000」で表される1kgの複合材料は、三組の情報、すなわち、▲1▼一般名称「銅」およびその含有質量0.2kg、▲2▼一般名称「アルミ」およびその含有質量0.1kg、▲3▼一般名称「鉄」およびその含有質量0.7kgに変換される。
【0065】
一方、図24の特定材料変換辞書データによれば、材料コード「A100」で表される1kgの材料は、一組の情報、すなわち、一般材料名「鉄」およびその含有質量0kgに変換される。また、材料コード「P000」で表される1kgの複合材料は、三組の情報、すなわち、▲1▼一般材料名「銅」およびその含有質量一般名称▲2▼「アルミ」およびその含有質量0.1kg、▲3▼一般名称「鉄」およびその含有質量0.7kgに変換される。
【0066】
なお、サーバ101のハードディスクに格納しておく材料変換辞書データは、必ずしも、これら2種類である必要はない。これら2種類の材料変換辞書データと共に、別の種類の材料変換辞書データ(例えば、材料コードと、法規等において用いられる材料名等とを対応付けた材料変換辞書データ)もあらかじめ格納しておき、これらの変換辞書データなかから、材料市況、リサイクルプラントの構成等に適したものを、材料名変換処理で使用する材料変換辞書データとして選択するようにしてもよい。
(2)整合化処理
製品設計段階においては、規格化された標準部品の質量や材料組成に関するデータは必要とされないことが多い。したがって、このような標準部品の部品データには、質量、材料組成が格納されていないことや、それらの値が0になっていることある。
【0067】
しかし、リサイクル処理段階においては、全ての部品についての質量および材料組成に関するデータが存在していることが好ましい。
【0068】
そこで、本実施の形態では、前述の材料データ入力編集画面において、製品設計段階で用いられた部品データの不明部分および不整合部分を指摘すると共に、製品設計段階で用いられた部品データに対してデータ追加およびデータ修正を行うことができるようにしている。ここで、部品データの不明部分および不整合部分を指摘するために、以下の整合化処理が実行される。
【0069】
まず、部品データに質量データが含まれているか否かが判定され、質量データを含まない部品データが、質量不明な部品データとして保持される。そして、質量データを含んでいた部品データについては、質量データの値が0であるか否かが判断され、それらの部品データのうち、質量データに0が設定されていた部品データが質量不明な部品データとして保持される。ここでは、質量データに0が設定されている部品データを質量不明の部品データとしているが、数値誤差を考慮する場合には、質量データが所定値(0に数値誤差を加味した値)よりも小さいか部品データを質量不明の部品データとすればよい。
【0070】
さらに、最小単位部品について、その部品の材料組成データが合計され、その合計値が部品質量データと等しくなるか否かが判定される。そして、両データが不一致であれば、両データの差分が不明材料分として材料組成に加えられる。例えば、部品「ランプ」の部品質量データが80であり、その材料組成データが銅10およびガラス60である場合、材料組成データを合計しても、その合計値は部品質量データよりも10だけ足りない。したがって、図25に示すように、この不整合量10が、部品「ランプ」の材料組成に不明成分として加えられる。
【0071】
また、1以上の子部品からなる親部品については、子部品の部品質量が合計され、その合計値が親部品の部品質量に等しくなるか否かが判定される。そして、両データが不一致であれば、両データの差分が不明材料分として材料組成に加えられる。例えば、部品「表示部A」の部品質量が210であり、その構成部品(ビス4個、シェード1個、ランプソケット1個、ランプ1個)の部品質量が、それぞれ、1、100、0、80である場合、各構成部品の員数と部品質量との積を合計しても、その合計値は部品質量データよりも36だけ足りない。したがって、図25に示すように、この不整合量36が、部品「表示部A」の材料組成に不明成分として加えられる。
【0072】
以上の整合化処理で追加された不明成分およびその質量が、材料データ入力編集画面に際立たせて表示される。これにより、ユーザは、部品データの不整合部分を確実に認識することができる。
【0073】
ところで、クライアント101’のディスプレイ104’上に部品名を表示させる場合には、その部品の包括的名称を表示させるようにしてもよい。このように、部品の包的名称をクライアント101’のディスプレイ104’上に表示させるときには、図26に示すような材料変換辞書データを指定する変換辞書指定パラメータを、ハイパーテキストのアクションの記述に含めておけばよい。この部品変換辞書データには、部品コード(または、部品コードに対応付けられた部品名)と、その部品の包括的名称と、その部品を下位部品にさらに展開するか否かを表す展開情報とを対応付けた対応情報が格納されている。この材料変換辞書データによれば、部品名「変換部A」および「表示部B」がいずれも包括名称「表示ユニット」に変換されると共に、部品名「変換部A」および「表示部B」に対応する展開情報にしたがい、それらの部品「変換部A」「表示部B」の子部品以下が部品正展開リストから省略される。なお、図2(b)に示した木構造を有する製品データを、この材料変換辞書データにより変換したものを図27に示す。
【0074】
つぎに、サーバ101およびクライアント101’の演算装置が実行するデータ処理について説明する。
(1)部品正展開データの作成処理(図28参照)
サーバ101側では、まず、部品データの読み込み処理(S2501)、製品データの読み込み処理(S2502)が実行される。そして、2分木探索を行うために、部品データを部品番号順にソーティングされ、このソーティング後の部品データが、図29に示すような配列として、高速アクセスが可能な主記憶上に格納される。なお、2分探索法とは、探索対象を配列の中央要素と比較し、その比較結果に応じて探索範囲を絞り込んでゆく処理を繰り返すことにより、配列から探索対象を効率的に見つけだす方法である。
【0075】
また、同様な理由から、製品データに含まれている部品親子関係情報も、親部品番号順にソーティングされ、高速アクセスが可能な主記憶上に、図30に示すような配列として格納される。
【0076】
つぎに、サーバ101側では、正展開の起点としてユーザが指定した部品番号の取り込みが実行された後(S2503)、正展開の階層レベルとしてユーザが指定した値の取り込みが実行される(S2504)。そして、主記憶上に格納された部品データ配列のなかから、ユーザ指定の部品番号を含んでいる部品データが2分探索法により検索される(S2505)。また、ユーザ指定の階層レベル値が出力階層パラメータの初期値に設定された後に、出力階層パラメータが0になるまで、以下の処理(S2507〜S2509)が繰り返し実行される。
【0077】
まず、主記憶上に格納された部品親子関係データ配列のなかから、検索済み部品の子部品番号が2分探索法により探索される(S2507)。そして、このとき得られた子部品番号の部品データのポインタが、その親部品の部品データに設けられた複数のポインタ領域のうちの何れかに格納される(S2508)。出力階層パラメータが1だけデクリメントされる(S2509)。
【0078】
このような繰り返し処理(S2507〜S2509)により、出力階層パラメータの値が0になったら(S2506)、これまでに探索された各部品データが、ポインタ領域に格納されたデータと共に、部品正展開データとしてクライアント101’に転送される(S2510)。
【0079】
従来は、部品データや部品親子関係情報がリレーショナル型やネットワーク型等の汎用的なデータベースに格納されていたため、部品正展開データを作成するときに繰り返されるデータベース検索に時間を要していた。本実施の形態においては、従来同様、汎用的なデータベースに元データが格納されてはいるが、部品正展開データの作成に先立ち、部品データや親子関係情報が部品番号順にソーティングされた状態で主記憶上に格納しておくため、必要とする部品データ等を2分木探索法によって高速探索することができる。この探索処理の高速化によって、正展開データ作成処理を従来よりも高速に実行することができるようになった。もちろん、このような効果は、正展開データの作成処理のみならず、当然、逆展開データの作成処理においても得られることは言うまでもない。
(2)図9の部品正展開表示状態402〜405へと遷移するときのデータ処理(図31参照)
図28に示した一連の処理の実行により、サーバ側からクライアント側に部品正展開データが転送されると(S2601)、クライアント側では、各部品データが、その階層レベルに応じた書式に整形される。具体的には、図11に示したような部品データの階層表示がなされるように、各部品について、それぞれ、順番に、階層レベルに応じた数のスペース文字、文字列「■」「4」「3」「2」、部品番号、文字「●」、員数、部品名が、この順番に、かつ、スペース文字で各文字列間を区切られつつ出力される。ただし、部品番号と員数以外の文字(「■」「4」「3」「2」「●」)および文字列(部品名)には、それぞれ、ハイパーテキストにおいて<A・・・>と</A>との間に記述された前述のアクションを起こすための指令が付加される。
(3)図9の部品逆展開表示状態406へと遷移するときのデータ処理(図32参照)
サーバ側では、まず、部品データの読み込み処理(S2701)、製品データの読み込み処理(S2702)が実行される。そして、2分木探索を行うために、部品データが部品番号順にソーティングされ、このソーティング後の部品データが、図29に示したような配列として、高速アクセスが可能な主記憶上に格納される。同様に、製品データに含まれている部品親子関係情報も親部品番号順にソーティングされてから、図30に示すような配列として、高速アクセスが可能な主記憶上に格納される。
【0080】
つぎに、サーバ側では、逆展開の起点としてユーザが指定した部品番号の取り込みが実行された後(S2703)、このユーザ指定の部品番号を含んでいる部品データが、主記憶上に格納された部品データ配列のなかから2分木探索法によって検索される(S2704)。そして、以下の処理(S2705〜2707)が繰り返し実行される。
【0081】
主記憶上に格納された部品データ配列のなかから、前回の2分木探索処理で検索でされた部品を子部品とする親部品の部品データが2分探索法によりさらに検索される(S2705)。このとき親部品の部品データが見つかれば(S2707)、その親部品データのポインタが、子部品の部品データに設けられた複数のポインタ領域のうちの何れかに格納される(S2707)。その後、同様な処理(S2705〜2707)を再度実行する。
【0082】
一方、親部品の部品データが見つからなければ(S2707)、いままでの処理で探索された各部品データが、ポインタ領域に格納されたデータと共に、部品逆展開データとしてクライアント101’に転送される(S2708)。
【0083】
この部品逆展開データを受け付けたクライアント101’側では、それに含まれている部品データが階層レベルの逆順に出力される。そのとき、前述の場合と同様に、各部品データが所定の書式に整形されると共に(図13参照)、所定の文字(「■」「4」「3」「2」「●」)および文字列(部品名)に、それぞれ、ハイパーテキストにおいて<A・・・>と</A>との間に記述された前述のアクションを起こすための指令が付加される。
(4)図9の部品関連メニュー表示状態407に遷移するときのデータ処理(図33参照)
サーバ側では、ユーザが指定した部品番号の取り込みが実行された後(S2801)、この指定番号の部品のためにあらかじめ準備されている資料、ドキュメント、ツール、機能等の検索が行われる(S2802)。そして、この検索結果をクライアントに転送する。
【0084】
検索結果を受け付けたクライアント側では、その検索結果に応じたメニュー項目がディスプレイ上に表示される。例えば、設計書表示、図面表示等のメニュー項目は、設計データや図面データ等が検索された場合にだけ表示される。
【0085】
また、このとき各メニュー項目には、それぞれ、ハイパーテキストにおいて<A・・・>と</A>との間に記述されたアクションを起こすための指令が付加される(S2803)。したがって、これらのメニュー項目のうち、例えば、「材料組成グラフ」「特定材料含有量グラフ」「材料不明部品リスト」「部品リサイクル区分」が指示されると、さらに、以下の処理が実行される。
【0086】
メニュー項目「材料組成グラフ」が指示された場合(図34参照)には、図28に示した一連の処理の実行により、ユーザが指定した部品(ここでは、総組立部品である製品本体とする)を起点とする部品正展開データが作成された後(S2601)、各系列の末端にある最小単位の部品の部品データから材料コードおよび材料別質量がそれぞれ取り出される(S2901)。このとき取り出された各部品の材料コードおよび質量割合は、各部品に対応付けられ保持される(S2902)。
【0087】
この保持データに基づき、各系列の末端側から上位に向かって、順次、各部品について、その子部品の材料別質量の集計が行われる(S2903)。これにより得られた材料別質量のなかから、最後に得られた材料別質量が、総組立部品の材料別質量として取り出される(S2904)。そして、総組立部品の組成に含まれていた各材料の材料コードに対応する材料名および質量割合が前述の材料変換辞書データ(図23参照)から取り出され、さらに、このとき取り出された質量割合と、総組立部品の材料組成データとに基づいて、総組立部品に含まれている各特定材料の材料別含有量が算出される。これら各特定材料の材料別含有量が、材料名と共に、総組立部品の材料組成データとしてクライアント側に転送される。
【0088】
クライアント側では、転送データから材料組成データと材料名とがそれぞれ取り出され(S2904)、これが値の大きな順にソーティングされる(S2905)。その結果が、グラフ化されて表示される(S2906)。
【0089】
メニュー項目「特定材料含有量グラフ」が指示された場合(図35参照)には、図28に示した一連の処理の実行により、ユーザが指定した部品(ここでは、総組立部品である製品本体とする)を起点とする部品正展開データが作成された後(S2601)、各系列の末端にある最小単位の部品の部品データから材料コードおよび材料別質量がそれぞれ取り出される(S3001)。このとき取り出された材料コードおよび材料別質量は、それぞれ、各部品に対応付けられ保持される(S3002)。そして、この保持データに基づき、各系列の末端側から、順次、各部品について、その子部品の材料別質量の集計が行われる(S3003)。これにより得られた材料別質量のなかから、最後に得られた材料別質量が、総組立部品の材料別質量として取り出される(S3004)。
【0090】
そして、総組立部品の組成に含まれていた各材料の材料コードに対応する材料名および質量割合が前述の特定材料変換辞書データ(図24参照)からそれぞれ取り出されると、この質量割合と、総組立部品の材料組成データとに基づいて、総組立部品に含まれている各特定材料の材料別含有量が算出される(S3005、S3006)。この各特定材料の材料別含有量が、材料名と共に、総組立部品の材料組成データとしてクライアント側に転送される。
【0091】
クライアント側では、転送データから材料組成データと材料名とがそれぞれ取り出され、これが値の大きな順にソーティングされる(S3007)。その結果が、グラフ化されて表示される(S3008)。
【0092】
メニュー項目「材料不明部品リスト」が指示された場合(図36参照)には、サーバ101側では、図28に示した一連の処理の実行により、ユーザが指定した部品を起点とする部品正展開データが作成された後(S2601)、各系列の末端にある最小単位の部品の部品データから材料コードおよび材料別質量がそれぞれ取り出され、それらが、各部品に対応付けられて保持される(S3602)。そして、前述の整合化処理が実行され、その不明成分の存在が認められた部品の部品データと、材料コード等の取出しが不可能であった部品データとを、クライアント側に転送する。
【0093】
転送データを受け付けたクライアント側では、この転送データが、所定の書式に整形されて、ディスプレイ上にリスト表示される(S3604)。ただし、このとき表示される所定の文字列(例えば、部品名)には、それぞれ、ハイパーテキストにおいて<A・・・>と</A>との間に記述された前述のアクションを起こすための指令が付加される。したがって、この文字列が指示されると、さらに、以下の処理(図37参照)が実行される。まず、クライアント側では、ユーザによる不足データの付加処理または誤データの修正処理が行われる(S3701)。そして、このとき受け付けた付加データまたは修正データがサーバ側に転送される(S3702)。サーバ側では、転送データを受け付けると、それを該当部品データに格納する。
【0094】
メニュー項目「部品リサイクル区分」が指示された場合(S38参照)には、サーバ101側では、まず、図28に示した一連の処理の実行により、総組立部品を起点とする部品正展開データが作成された後(S2601)、各系列の末端にある最小単位の部品の部品データから材料コードおよび材料別質量がそれぞれ取り出され、それらが、各部品に対応付けられて保持される(S3802)。この保持データに基づき、各系列の末端側から上位に向かって、順次、各部品について、その子部品の材料別質量の集計が行われる(S3803)。
【0095】
これにより得られた材料別質量のなかから、最後に得られた材料別質量が、総組立部品の材料別質量として取り出される。そして、総組立部品の組成に含まれていた各材料の材料コードに対応する材料名および質量割合が特定材料変換辞書データ(図24参照)からそれぞれ取り出され、さらに、このとき取り出された質量割合と、総組立部品の材料組成データとに基づき、総組立部品に含まれている各特定材料の材料別含有量が算出される(S3804、S3805)。そして、これら各特定材料の材料別含有量がクライアント側に転送される。
【0096】
クライアント側では、転送データを受け付けると、それが値の大きな順にソートしてから、リサイクル処理における分別対象材料を指定するためのチェックボタン付きでディスプレイ上に表示される。これにより材料指定がなされると、その設定データがサーバ側に転送される。
【0097】
この転送データを受け付けたサーバ側では、以下の処理が実行される(図39参照)。図28に示した一連の処理の実行により、総組立部品を起点とする部品正展開データが作成された後(S2601)、各系列の末端にある最小単位の部品の部品データから材料コードおよび材料別質量がそれぞれ取り出され、それらが、各部品に対応付けられて保持される(S3901)。この保持データに基づき、各系列の末端側から上位に向かって、順次、各部品について、その子部品の材料別質量の集計が行われる(S3903)。
【0098】
そして、各部品の組成に含まれていた各材料の材料コードに対応する材料名が特定材料変換辞書データ(図24参照)から取り出される。そして、ユーザが分別対象として指定した材料名リストを取り込み、この指定材料リストに、各部品の組成材料名が含まれているかどうかを判定する(S3904〜S3906)。そして、その判定結果は、クリラアントに転送され、クライアントのディスプレイ上に部品ごとに表示される。
【0099】
以上においては、複数の情報処理装置でシステムを構成したが、1台の情報処理装置でも同様な機能を有するシステムを構成することができる。また、図42示すような専用の処理装置でも、同様な機能を実現することもできる。以下、この専用処理装置について説明する。
【0100】
この専用処理装置は、複数の記憶装置2202,2203,2204,2205,2206を備え、これらの記憶装置2202,2203,2204,2205,2206に、前述の部品データおよび前述の製品データに含まれていたデータと前述の2種類の材料変換辞書データとが分散されて格納されている。
【0101】
具体的には、製品情報記憶装置2202には、前述の製品データに含まれていた製品情報(製品型式名、製品名、総組立部品番号等)が格納され、部品親子関係情報記憶装置2204には、前述の製品データに含まれていた部品親子関係情報が製品名に対応付けて格納されている。また、材料データ記憶装置2205には、前述の部品データに含まれていた材料コードおよび材料別質量が部品名に対応付けて格納されており、部品データ記憶装置2203には、材料コードおよび材料別質量以外の部品データ(部品番号、部品名等)が部品別に格納されている。さらに、材料変換辞書データ記憶装置2206には、前述の一般材料変換辞書データ(図23参照)および特定材料変換辞書データ(図24参照)が格納されている。
【0102】
さらに、この専用処理装置は、ユーザからのデータ入力を受け付ける入力装置2201、前述の各表示画面が表示される出力装置2219、前述のデータ処理のいずれかを実行する以下の演算装置2207,2208,2209,2210,2211,2212,2213,2214,2214,2216,2217,2218、を備えている。なお、図42に示した構成おいては、出力装置の制御処理装置等、慣用的な装置を省略しており、以下においても、それらについての説明を省略する。
【0103】
製品情報表示データ作成装置2212は、起動時等に、製品型式データ記憶装置2202から製品型式データを読み出して、その製品型式データを、表示に適したリスト形式に変換し、出力装置2219へと出力する。これにより、出力装置2219に、前述の製品リスト表示画面が初期画面として表示される。
【0104】
部品正展開データ作成装置2207は、前述の製品リスト表示画面上の下線付き文字列「■」「4」「3」「2」のいずれかが指定された場合等に、図28に示した前述の部品正展開データの作成処理を実行し、その処理結果として部品正展開データを部品正展開表示データ作成装置2213へと出力する。ただし、この場合、前述の場合と異なり、部品正展開データ作成装置2207は、部品データ記憶装置2203から部品データを読み出し、部品親子関係情報記憶装置2204から部品親子関係情報を読み出す。なお、この部品正展開データ作成装置2207は、図4に示す部品変換付き部品正展開データ作成装置2301と置き換えてもよい。この部品変換付き部品正展開データ作成装置2301においては、部品正展開データ作成装置2207が部品正展開データを作成し、部品変換装置2302が、その部品正展開データのなかの部品名データの変更処理、削除処理を行う。
【0105】
そして、部品正展開表示データ作成装置2213は、部品正展開データ作成装置2207から部品正展開データを受け付けると、図31に示した一連の処理に相当する処理を実行する。これにより、前述の部品正展開リスト表示画面が出力装置2219に表示される。
【0106】
また、部品逆展開表示データ作成装置2214は、前述の製品リスト表示画面上の下線付き文字列「■」が指定された場合等に、図32に示した部品逆展開表示データの作成処理を実行し、部品逆展開表示データを出力装置2219へと出力する。これにより、前述の部品逆展開リスト表示画面が出力装置2219に表示される。ただし、この場合には、前述の場合と異なり、部品逆展開表示データ作成装置2214は、部品データ記憶装置2203から部品名データを読み出し、部品親子関係データ記憶装置2204から部品親子関係データを読み出す。
【0107】
また、部品−材料対応付け装置2208は、前述の部品関連メニュー画面上の所定のメニュー項目「材料組成グラフ」「特定材料含有グラフ」「材料不明部品リスト」「部品リサイクル区分」が指定された場合に、各部品の材料別コードおよび材料別質量を部品正展開データに対応付けて、その対応データ(以下、この対応データを、材料付き部品正展開データと呼ぶ)を、指定メニュー項目に応じた以下の出力先装置に材料付き部品正展開データを出力する。ただし、この場合には、前述の場合と異なり、部品−材料対応付け装置2208は、部品正展開データ作成装置2207から部品正展開データを受け付け、材料データ記憶装置2205から各部品の材料別コードおよび材料別質量を読み出す。
【0108】
材料組成調整装置2209は、前述の部品関連メニュー画面上の指定メニュー項目が「材料不明部品リスト」であった場合に部品−材料対応付け装置2208から材料付き部品正展開データを受け付ける。そして、前述の整合化処理を実行し、その処理結果(質量不明の部品データ、不明材料を含む部品データ)を材料不明部品データ作成装置2217に出力する。これに応じて、材料不明部品データ作成装置2217は、図36のフローチャートのS3064に相当する処理を実行する。その結果、前述の材料不明部品リストが出力装置2219に表示される。
【0109】
材料組成グラフデータ作成装置2215は、前述の部品関連メニュー画面上の指定メニュー項目が「材料組成グラフ」であった場合に、部品−材料対応付け装置2208から材料付き部品正展開データを受け付ける。そして、図34のS2901〜S2904に相当する処理を実行し、その結果(総組立部品の材料名および材料別質量)を材料変換装置2210に出力する。これに応じて、材料変換装置2210は、材料変換辞書データ記憶装置2206から一般材料変換辞書データを取り出して、この一般材料変換辞書データによって材料組成グラフデータ作成装置2215からの入力データを変換し、その変換結果(材料の材料名および材料別含有量)を材料組成グラフデータ作成装置2215に返す。そして、材料組成グラフデータ作成装置2215は、図34のS2904〜S2905に相当する処理を実行する。その結果、前述の材料組成グラフが出力装置2219に表示される。
【0110】
材料組成一覧表データ作成装置2216は、前述の部品関連メニュー画面上の指定メニュー項目が「特定材料含有グラフ」であった場合に部品−材料対応付け装置2208から材料付き部品正展開データを受け付ける。そして、図35のS3001〜S3004に相当する処理を実行し、その結果(総組立部品の材料名および材料別質量)を材料変換装置2210に出力する。これに応じて、材料変換装置2210は、材料変換辞書データ記憶装置2206から特定材料変換辞書データを取り出して、図35のS3005〜S3006に相当する処理を実行し、その結果(特定材料の材料名および材料別含有量)を材料組成一覧表データ作成装置2216に返す。そして、材料組成一覧表データ作成装置2216は、図35のS3007〜S3008に相当する処理を実行する。その結果、前述の特定材料含有量グラフが出力装置2219に表示される。
【0111】
リサイクル判別データ作成装置2218は、前述の部品関連メニュー画面上の指定メニュー項目が「部品リサイクル区分」であった場合に部品−材料対応付け装置2208から材料付き部品正展開データを受け付ける。そして、図38の3803に相当する処理を実行し、その結果(総組立部品の含有材料名および材料別質量)を材料変換装置2210に出力する。これに応じて、材料変換装置2210は、材料変換辞書データ記憶装置2206から特定材料変換辞書データを取り出して、図38のS3804〜S3805に相当する処理を実行し、その結果(特定材料の材料名および材料別含有量)をリサイクル判別データ作成装置2218に返す。リサイクル判別データ作成装置2218は、材料変換装置2210からの入力データを値の大きい順にソートし、それを出力装置2219上に表示させる。
【0112】
その後、ユーザが出力装置2219上で分別対象材料を指定すると、リサイクル判別用条件設定装置2211が、図39のS3091〜S3092に相当する処理を実行し、その結果(各子部品の材料別質量)を材料変換装置2210に出力する。これに応じて、材料変換装置2210は、材料変換辞書データ記憶装置2206から特定材料変換辞書データを取り出し、この特定材料変換辞書データによってリサイクル判別用条件設定装置2211からの入力データ(各子部品の材料別質量)を変換して、その変換結果(各子部品の含有特定材の材料名および材料別含有量)をリサイクル判別用条件設定装置2211に返す。リサイクル判別用条件設定装置2211は、図39のS3904〜S3906に相当する処理を実行して、材料変換装置2210からの入力データ(各子部品の含有特定材の材料名および材料別含有量)のなかに、ユーザ指定の分別対象材料を含むものがあるか否かを判断する。そして、その判断結果を、前述のリサイクル区分として出力装置2219に表示させる。
【0113】
ところで、以上の処理において利用した各種データ(製品データ、部品データ、部品親子関係情報、材料データ、特定材料変換辞書データ)は、製品の製造工程に使用された特定物質の最終行先別移動量集計処理に利用することもできる。
【0114】
したがって、例えば、図1のネットワークシステムでは、サーバ101のハードディスクに格納されているプログラムに追加処理が記述されるだけ、製品の製造工程に使用された特定物質の最終行先別移動量の集計結果が、クライアント101’からのリクエストに応じてサーバ101からクライアント101’に送信されるようになる。もちろん、図42の専用処理装置に新たな構成を追加しても、製品の製造工程の使用された特定物質の最終行先別移動量の集計結果を出力させることができる。
【0115】
このような集計機能を、ネットワークシステムで実現するか、専用処理装置で実現するかは、単に、その機能をソフトウエアで実現するか、ハードウエアで実現するかの相違にすぎない。したがって、以下においては、専用処理装置の構成を一例に挙げて、特定物質の最終行先別移動量の集計機能の実現について説明する。
【0116】
図43に示すように、ここでは、特定物質の最終行先別移動量の集計機能を実現させるため、専用処理装置には、前述の装置(図42の装置群)のほか、さらに新たな装置群4300を搭載してある。この新たな装置群4300のなかには、3つの記憶装置4301,4302,4304、4つの演算装置4303,4305,4306,4307が含まれている。
【0117】
まず、これら3つの記憶装置4301,4302,4304に格納されているデータについて説明し、4つの演算装置4303,4305,4306,4307については、後述の、特定物質の最終行先別移動量の集計処理の説明において併せて説明する。
【0118】
1つ目の記憶装置4301(以下、これを購入品データ記憶装置4301と呼ぶ)には、ユーザから入力された購入データが所定のデータ構造で保存される。具体的には、図45に示すように、所定の期間内(本実施の形態では1月〜2月)に実施された製造工程の個々の製造プロセスに使用された各購入品ごとに、それぞれ、その購入品の使用情報4500A,4500A,…,4500Aが保存される。
【0119】
そして、各使用情報4500A,4500A,…,4500Aには、購入品の使用時期4501、購入品の名称4502、購入品の使用プロセス名4504、購入品の使用量4504が含まれる。
【0120】
これら各使用情報4500A,4500A,…,4500Aは、「使用時期4501が示す時期」に、「購入品名4502が示す購入品」を、「使用プロセス名4801が示すプロセス」で、「使用量4504に相当する量」だけ使用したことを表す。例えば、図45に一例とした挙げた使用情報4500Aは、2000年1月に、塗装プロセスで2tのβ溶剤が使用されたことを表している。
【0121】
2つ目の記憶装置4302(以下、これを購入品組成記憶装置4302と呼ぶ)には、図46に示すように、購入品の材料組成を表す複数の購入品組成データ4600A,4600A,…,4600Aがあらかじめ保存されている。
【0122】
各購入品組成データには、購入品名4601、購入品の含有特定物質名4602、特定物質の含有率w%4603(最小含有率w%4603A、最大含有率w%4603B)が含まれている。ここでは、特定物質含有率w%4603として最小含有率と最大含有率とを用いているが、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、平均含有率だけを特定物質の含有率w%4603として用いるようにしてもよい。
【0123】
これら各購入品組成データ4600A,4600A,…,4600Aは、「購入品名4601が示す購入品」に、「含有特定物質名4602が示す特定物質」が、「特定物質含有率4603が示す割合(最小含有率w%4603A、最大含有率w%4603B)」だけ含まれていることを表す。例えば、図46に一例とした挙げた購入品組成データ4600Aは、α溶剤にトルエンが60w%〜62w%含まれていることを表している。
【0124】
なお、ここでいう特定物質とは、最終行先別移動量の集計が必要とされる物質、例えば、環境汚染の原因になる可能性がある化学物質等のことである。ただし、購入品組成記憶装置4302には、少なくとも、集計の必要のある特定物質に関連する購入品組成データが事前に登録されている必要がある。
【0125】
3つ目の記憶装置4304(以下、これを排出係数記憶装置4304と呼ぶ)には、図48に示すように、製造プロセスから排出される特定物質の最終処理に関する複数の最終処理情報4800A,4800A,…,4800Aがあらかじめ保存されている。各最終処理情報4800A,4800A,…,4800Aには、特定物質の排出元プロセス名4801、排出特定物質の名称4802、排出特定物質の最終放出先情報(大気、水域、土壌、消費、委託廃棄、リサイクル等)4803、排出係数情報4808が含まれている。これら各最終処理情報4800A,4800A,…,4800Aは、「排出元プロセス名4801が示すプロセス」から、「特定物質名4802が示す特定物質」が排出されると、その全排出量のうち、「排出係数情報4808が表す割合」に相当する量が、「最終放出先情報4803が示す放出先」に放出されることを表している。例えば、図48に一例として挙げた対応情報4800Aは、洗浄プロセスからトルエンが排出されると、その全排出量のうちの2/1000が大気に放出されることを表している。
【0126】
なお、ここで示した各記憶装置4301,4302,4304に格納されているデータには、構成品、プロセス、特定物質、材料の種類等を識別するためにその名称を用いているが、必ずしも、そのようにする必要はない。それぞれを識別することができる情報であれば、例えば、型式、化学式、ID番号等の名称以外の情報を用いてもよい。
【0127】
そして、購入品には、製品の直接材料(原料、素材、部品等)として購入された材料の他、製品の間接材料(洗浄剤等の補助材料、油剤等の消耗品等)として購入された材料も含めることが望ましい。
【0128】
さらに、プロセスに関しては、単に処理内容だけで分類するのではなく、圧力、環境温度等のプロセス条件によってさらに細く分類することが望ましい。
【0129】
つぎに、すでに説明済みではあるが、後述する特定化学物質の最終行先別移動量の集計処理の説明の便宜上、再度、製品情報、部品データ、部品親子関係情報、特定材料変換辞書データ、材料データについての概要を述べておく。
【0130】
製品情報記憶装置2202に格納されている製品情報には、製品名、製品型式名、総組立部品名等が含まれている。
【0131】
部品データ記憶装置2203に格納されている部品データには、部品番号、部品名等が部品別に格納されている。
【0132】
部品親子関係情報記憶装置2204に各製品ごとに格納されている部品親子関係情報は、前述の場合と同様、製品の構成部品の部品データを、図50に例示した部品構成(A)のように階層的につなげるための構造を有している。この例では、製品である組立品Aが3種類の下位部品(部分組立品B、部品組立品B、部品組立品B)に正展開され、これら各部品B,B,Bのうちの1つだけが2種類の下位部品(部品C、部品C)にさらに正展開されているが、部品親子関係情報は、このような、製品における構成部品間の親子関係を表している。なお、ここでいう部分組立品とは、部分的に組み立てられた組立品の一種であり、別名ユニットとも呼ばれる。
【0133】
材料データ記憶装置2205に格納されている材料データは、前述の場合と同様、部品親子関係情報が示す系列の最下位部品をその形成材料へ変換すること、すなわち、図50に示すように、部品構成(A)における各系列の最下位部品を、その形成材料(B)へさらに正展開することを目的として使用される。
【0134】
そして、もちろん、そのデータ構造は、前述の場合とほぼ同様である。具体的には、図51に示すように、部品コード5102と形成材料名(または形成材料コード)5102と含有質量5103との対応情報が1レコードとして格納されている。この材料データは、「部品コード5102によって特定される部品」1個(または基準質量)当たりに、「形成材料名(または形成材料コード)5102が示す材料」が、「含有質量5103が示す質量」だけ含まれることを表している。例えば、図51に例示した材料データのうち、部品「C」に関する2レコード分の情報は、部品「C」1個当たりに「ハンダ」5gおよび「M」150gが含まれていることを表す。
【0135】
材料変換辞書データ記憶装置2206に格納されている特定材料変換辞書データは、前述の場合と同様、部品等の形成材料をその含有特定物質へ変換すること、すなわち、図50に示すように、製品の構成部品の形成材料(B)を、その成分となっている特定物質(C)へ正展開することを目的として使用される。
【0136】
そして、もちろん、そのデータ構造は、前述の場合とほぼ同様である。具体的には、図52に示すように、製品設計において材料指定のために用いられる材料コード(または材料名)5201と、その材料に成分として含有される特定物質の名称5202と、その特定物質の含有率5203(最大含有率5203A、最小含有率5203B)とが対応付けられて格納されている。部品−材料対応付け装置2208は、この特定材料変換辞書データを用いて、材料コード5201を、それに対応付けられた特定物質名5202および特定物質含有率5203に変換する。例えば、「ハンダ」を、二組の情報、すなわち、「鉛」およびその含有率「38%〜40%」、「すず」およびその含有率「60%〜62%」に変換する。なお、ここで示した特定材料変換辞書データには、前述の場合と異なり、最大含有率および最小含有率の2種類が含有率として格納されているが、前述の場合と同様、平均的含有率だけを含有率として格納しておいてもよい。
【0137】
なお、これら説明済みのデータにおいても、部品、材料、特定部品等の識別情報として、型式、化学式、ID番号等を名称の代わりに用いることができる。
【0138】
つぎに、図44および他の図面を適宜に参照しながら、特定物質の最終行先別移動量集計処理について説明する。付言しておくが、ここで用いる数値データは、あくまでも計算上都合がよい等の理由で選択したものであり、実際に用いるデータとは無関係である。
【0139】
この場合には、特定物質の最終行先別移動量集計処理と、前述の処理との選択画面が、初期画面として出力装置2219に表示される。
【0140】
ユーザが、この初期画面上で、特定物質の最終行先別移動量集計処理の実行を指示すると、出力装置2219には製品リスト表示画面が表示される。この製品リスト表示画面上で、ユーザが、集計対象とする生産拠点(事業所)から所定の期間内(以下、集計期間と呼ぶ)に出荷された製品の製品名を指定すると、購入品データ入力画面が出力装置2219に表示される。この購入品データ入力画面は、ユーザから購入品データの入力を受け付けるためのものである。
【0141】
ユーザが、この購入品データ入力画面上で、指定製品の製造工程で使用された購入品の購入品データ(購入品名、使用時期、使用量、使用プロセス名)を使用プロセス別にそれぞれ入力すると(S4401)、それら各購入品の購入品データが前述のデータ構造(図45参照)で購入品データ記憶装置4301に保存される(S4402)。
【0142】
購入品データ記憶装置4301への購入品データ保存が終了すると、プロセス集計装置4303は、各プロセスごとに、それぞれ、集計期間内における購入品の総使用量(以下、購入品の集計期間内総使用量と呼ぶ)を算出する。そのためには、まず、購入品データ記憶装置4301の購入品データから、各プロセスごとに、そのプロセス名を含むすべての使用情報4500Aをそれぞれ取り出す。そして、各プロセスごとに、それに関して購入品データから取り出されたすべての使用情報4500Aに含まれている使用量4503を購入品名別に集計する。これにより、各構成品の集計期間内総使用量が使用プロセス別に算出される。
【0143】
例えば、図45に一例として挙げた購入品データから、洗浄プロセスにおける購入品の集計期間内総使用量を購入品別に求める場合には、まず、使用プロセス名「洗浄」を含むすべての使用情報4500A,4500Aを購入品データから取り出して、それらの使用情報4500A,4500Aに含まれている使用量4503を購入品名別に集計する。ここでは、購入品データから取り出された2つの使用情報4500A,4500Aに含まれている購入品名4502が「α溶剤」だけであるため、これら2つの使用情報4500A,4500Aに含まれている使用量4503の合計値(「3t」+「3t」=6t)が、洗浄プロセスにおけるα溶剤の集計期間内総使用量として算出される。
【0144】
プロセス集計装置4303は、この算出結果から、集計期間内に使用された購入品に成分として含まれる各特定物質の総量をプロセス別にそれぞれ算出する(S4403)。そのためには、まず、購入品組成記憶装置4302から、各プロセスごとに、そのプロセスに使用された購入品(集計期間内総使用量が得られた購入品)の名称を含むすべての購入品組成データ4600Aを購入品別に取り出す。さらに、プロセスごとに、各購入品の集計期間内総使用量と、その購入品に関して取り出された購入品組成データ4600Aに含まれる特定物質含有率4603(最小含有率w%4603A、最大含有率w%4603B)との積をそれぞれ算出する。これにより、各プロセスについて、それぞれ、集計期間内における各特定物質の総使用量(以下、特定物質の集計期間内総使用量)が算出される。
【0145】
例えば、図46に一例として挙げた購入品組成データと、上述の例で算出したα溶剤の集計期間内総使用量とから、洗浄プロセスにおける特定物質の集計期間内総使用量を求める場合には、まず、洗浄プロセスで使用された「α溶剤」を含む購入品組成データ4600A,4600Aをすべて取り出し、さらに、それら2つの購入品組成データ4500A,4500Aからそれぞれ含有特定物質名4602および特定物質含有率4603(最小含有率w%4603A、最大含有率w%4603B)を取り出す。その結果、ここでは、二組の情報、すなわち、含有特定物質名「トルエン」および特定物質含有率「60%〜62%」、含有特定物質名「キシレン」および特定物質含有率「15%〜17%」が取り出される。
【0146】
次に、ここで取り出された各組の情報について、それに含まれている特定物質の特定物質含有率と、α溶剤の集計期間内総使用量との積を算出する。ここでは、洗浄プロセスにおけるトルエンの集計期間内総使用量として、α溶剤の集計期間内総使用量「6t」と特定物質含有率「60%〜62%」との積(「6t」×「60%〜62%」÷100=「3600kg〜3720kg」)が求まり、洗浄プロセスにおけるキシレンの集計期間内総使用量として、α溶剤の集計期間内総使用量「6t」と特定物質含有率「60%〜62%」との積(「6t」×「15%〜17%」÷100=「900kg〜102kg」)が求まる。
【0147】
このようにして、プロセス集計装置4303は、各特定物質の集計期間内総使用量をすべてのプロセスについて算出すると、図47に示すように、その各特定物質の集計期間内総使用量4702(総使用量最小値4702A、総使用量最大値4702B)を、その特定物質名4701とその使用プロセス名4703とに対応付けて集計装置4305へ入力する。
【0148】
集計装置4305は、この入力データを受け付けると、この入力データと、排出係数記憶装置4304の最終処理情報とに基づいて、各プロセスからの特定物質の仮排出量データを排出先別に算出する。なお、ここでいう仮排出量データとは、最終製品には特定物質が一切含まれないという仮定の下に求めたデータのことである。
【0149】
そのために、集計装置4305は、プロセス集計装置4303から入力された各対応情報4700A(以下、入力対応情報4700Aと呼ぶ)ごとに、それぞれ、以下の演算を実行する。
【0150】
まず、排出係数記憶装置4304から、入力対応情報4700Aと同じ「プロセス名」および「特定物質名」を含む最終処理情報4800Aをすべて取り出す。そして、このとき取り出された各最終処理情報4800Aに含まれている排出係数4808と、入力対応情報4800Aに含まれている集計期間内総使用量4702との積をそれぞれ算出する。これにより、入力対応情報4800Aのプロセス名4801が示すプロセスにおいて、入力対応情報4800Aの最終排出先情報4803が示す排出先へと排出される特定物質の仮排出量データが求まる。
【0151】
例えば、図47に一例として挙げた入力対応情報4700Aと、図48に一例として挙げた最終処理情報とから、洗浄プロセスから排出されるキシレンの仮排出データを求める場合には、まず、排出係数記憶装置4304から、入力対応情報4700Aと同じプロセス名「洗浄」および特定物質名「キシレン」を含む最終処理情報4800A,4800Aをすべて取り出す。そして、このとき取り出された2つの最終処理情報4800A,4800Aに含まれている各排出係数「0.01」「0.2」と、入力対応情報4700Aに含まれている集計期間内総使用量「900kg〜1020kg」との積をそれぞれ算出する。ここでは、2つの最終処理情報4800A,4800Aが取り出されているので、それぞれについて、各排出係数と集計期間内総使用量との積(「0.01」×「900kg〜1020kg」=「9.0kg〜10.2kg」、「0.2」×「900kg〜1020kg」=「180kg〜204kg」)を算出する。これにより、洗浄プロセスから大気中へ排出されるキシレンの仮排出量データ、洗浄プロセスから廃棄物として排出されるキシレンの仮排出量データが得られる。
【0152】
また、ハンダ付けプロセスから排出される鉛の仮排出データを求める場合も同様に、排出係数記憶装置4304の最終処理情報から、入力対応情報4700Aと同じプロセス名「ハンダ付け」および特定物質名「鉛」を含む対応情報4800Aを取り出す。この対応情報4800Aの排出係数「1.0」と、入力対応情報4700Aの総使用量「1520kg〜1600kg」との積(「1520kg〜1600kg」×「1.0」=「1520kg〜1600kg」)を算出する。これにより、ハンダ付けプロセスから廃棄物として排出される鉛の仮排出量データが得られる。
【0153】
このようにして、集計装置4305は、すべてのプロセスについて各特定物質の仮排出量データを最終行先別に算出すると、図49に示すように、その各仮排出量データ4904(仮排出量最小値4904A、仮排出量最大値4904B)を、その特定物質名4901とその排出元プロセス名4901とその最終排出先情報4903とに対応付けて排出量集計装置4307へ入力する。
【0154】
一方、部品正展開データ作成装置2207は、ユーザの指定製品について、前述の部品正展開データの作成処理(図28参照)を実行し、その処理結果として部品正展開データを部品−材料対応付け装置2208へ入力する。このとき、部品データ記憶装置2203に記録された部品データ、部品親子関係情報記憶装置2204に記録された部品親子関係情報が利用されるのは前述の通りである。なお、図44に示したフローチャートでは、この演算処理を、上述の演算処理S4402〜S4404に後続させているが、実際には、この演算処理S4405と上述の演算処理S4402〜S4404とは並列に実行される。
【0155】
部品−材料対応付け装置2208は、前述の場合と同様な処理によって、部品正展開データ作成装置2207からの入力データ(部品正展開データ)に各部品の材料別コードおよび材料別質量を対応付けると、その部品正展開データ(材料付き部品正展開データ)を製品含有量集計装置4306へ入力する。このとき、材料データ記憶装置2205に記録された材料データが利用されるのは、前述の通りである。
【0156】
製品含有量集計装置4306は、部品−材料対応付け装置2208からの入力データ(製品の材料付き部品正展開データ)を受け付けると、その材料付き部品正展開データに対して、図35のS3001〜S3004と同様な処理を実行し、製品1台の総組立部品の質量を材料別にそれぞれ集計する。
【0157】
そして、製品含有量集計装置4306がその算出結果(製品1台の材料別質量)を材料名と共に材料変換装置2210に入力すると、材料変換装置2210は、材料変換辞書データ記憶装置2206から特定材料変換辞書データ(図52参照)を取り出し、これを用いて、製品1台の材料別質量を、製品1台当たりに含まれる特定物質の含有量に変換する。
【0158】
例えば、製品含有量集計装置4306からの入力データが、製品1台当たりに「ハンダ」が「5g」用いられたことを表している場合に、図52に示した特定材料変換辞書データを用いると、製品1台当たりの特定物質「鉛」の最小含有量(「5g×「38%」÷100=1.9g)および最大含有量(「5g」×「40%」÷100=2.0g)が得られる。このようにして得られた変換結果(各特定物質の含有量)は、製品名と特定材料名と共に製品含有量集計装置4306に返される。このデータは、それ自体に利用価値が充分あるため、そのまま出力されるようにしてもよい。
【0159】
その後、ユーザが集計期間内の製品出荷台数(または出荷部品数)を入力すると、製品含有量集計装置4306は、各特定物質の含有量と出荷台数(または出荷部品数)との積を算出する。これにより、集計期間内の全出荷品の各特定物質の合計含有量が得られる(S4405)。例えば、上例の製品(1台当たりにハンダ5gが用いられた製品)について、ユーザが出荷台数として2万台を入力すると、製品1台当たりの特定材料「鉛」の含有量が「1.9g〜2.0g」であるから、集計期間内の全出荷品の鉛含有量は、「1.9g〜2.0g」×「2万台」=「38kg〜40kg」となる。
【0160】
排出量集計処理装置4307は、製品含有量集計装置4306の算出結果(各特定物質の合計含有量)と、集計装置4305からの入力データ(仮排出量データ4704)とを受け付けると、それらに基づき、集計期間内における特定物質の最終行先別移動量を算出する(S4406)。具体的には、仮排出量データ4704(仮排出量最小値4704A、仮排出量最大値4704B)と、全出荷品の特定物質の合計含有量との差分を算出する。すなわち、出荷製品に一切特定物質が含まれないとの仮定の下で求めた各特定物質の仮排出量データから、現実には集計期間の出荷製品に含まれているその特定物質の量を差し引く。これにより、図23に示すように、集計期間内における各特定物質の最終行先別移動量が使用プロセス別に得られる。なお、同じ特定物質が複数の排出先に排出されるような場合には、例えば、各排出先別の仮排出量データの比に応じた割合で、全出荷品の特定物質の合計含有量を分割して、それを、各排出先別の仮排出量データから差し引くようにすればよい。
【0161】
例えば、ハンダ付けプロセスから廃棄物として排出される鉛の仮排出量データが「1520kg〜1600kg」と算出された上例と、集計期間内の全出荷品の鉛含有量が「38kg〜40kg」と算出された上例とを組み合わせると、ハンダ付けプロセスから廃棄物として排出される鉛の真の排出量データは、「1520kg〜1600kg」−「38kg〜40kg」=「1480kg〜1562kg」と算出される。これにより、集計期間内における特定物質の最終行先別移動量は、図53に示すように、製品含有量「38kg〜40kg」、廃棄物含有量「1480kg〜1562kg」となる。
【0162】
そして、図54に示すように、排出量集計処理装置4307による集計結果(集計期間内における各特定物質の最終行先別移動量)が、集計期間、集計対象事業所等の付属情報と共に出力装置2219から出力される(S4407)。
【0163】
このように、本専用処理装置によれば、面倒なデータ処理、特に、最終的に出荷製品に移動する特定物質の質量割合の算出処理をユーザに一切要求することなく、原材料等として使用された購入品の含有特定物質の最終行先別移動量を自動集計することができる。したがって、データ収集等におけるユーザの作業負担の軽減が図られる。
【0164】
以上においては、1種類の製品に関してのみ集計処理を行っているが、複数種類の製品に関して同時に集計処理を行うようにしてもよい。このように複数種類の製品に関して同時に集計処理を行うようにすれば、事業所全体としての集計結果を得ることができる。事業所から出荷される全出荷製品についての集計結果は、通常、1種類の出荷製品についての集計結果よりも少なくなるのが普通である。
【0165】
また、ここでは、ユーザが収集した購入品データを直接入力することとしているが、資材調達のために作成した既存の購入データ、在庫管理のために利用されている既存の在庫管理データを記憶媒体等から読み込んで、それを利用するようにしてもよい。
【0166】
なお、以上の集計機能は、前述したように、必ずしも専用処理装置によらなければ実現できないものではない。例えば、同様な集計処理が定義されたプログラムを汎用計算機で実行させることによっても実現することができる。この場合、プログラムは、磁気ディスク、CD−ROM等、各種記憶媒体に格納され、または、通信ネットワーク等を通じて配送され得る。
【0167】
【発明の効果】
本発明によれば、製品のリサイクル処理に関する検討の効率化を図ることができる。そして、これにより、製品の実際のリサイクル処理の効率化を図ることがきでる。
【0168】
また、本発明によれば、面倒なデータ処理をユーザに要求せず、製品の原材料等の含有特定物質の最終行先別移動量を自動集計することができる。これにより、ユーザの作業負担の軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るシステムの概略構成図である。
【図2】製品の部品構成を階層的に示した図である。
【図3】製品の部品構成を階層的に示した図である。
【図4】本発明の実施の一形態に係る専用処理装置の部品変換付き部品正展開データ作成装置の構成を示した図である。
【図5】製品データの入力を受け付けるための入力画面の一例を示した図である。
【図6】部品親子関係情報の入力を受け付けるための入力画面の一例を示した図である。
【図7】部品親子関係情報の入力を受け付けるための入力画面の一例を示した図である。
【図8】本発明の実施の一形態に係る表示画面を作成するためのハイパーテキストの一例を示した図である。
【図9】本発明の実施の一例に係るシステムの遷移図である。
【図10】製品リスト表示画面の一例を示した図である。
【図11】部品正展開リスト表示画面の一例を示した図である。
【図12】部品正展開2階層リスト表示画面の一例を示した図である。
【図13】部品逆展開リスト表示画面の一例を示した図である。
【図14】資料リスト表示画面の一例を示した図である。
【図15】この部品表表示画面の一例を示した図である。
【図16】資料表示画面(設計仕様書)の一例を示した図である。
【図17】資料表示画面(製品の3次元形状図)の一例を示した図である。
【図18】リサイクル区分表示画面の一例を示した図である。
【図19】本発明の実施の一形態に係るリサイクル処理の概略フローチャート図である。
【図20】材料組成グラフ表示画面の一例を示した図である。
【図21】特定材料組成グラフ表示画面の一例を示した図である。
【図22】材料データ入力編集画面の一例を示した図である。
【図23】材料変換辞書データのデータ構造を概念的に示した図である。
【図24】特定材料変換辞書データのデータ構造を概念的に示した図である。
【図25】不明成分を含む部品が加えられた部品表の一例を示した図である。
【図26】部品変換辞書データのデータ構造を概念的に示した図である。
【図27】製品の部品構成を階層的に示した図である。
【図28】部品正展開データの作成処理のフローチャート図である。
【図29】本発明の実施の一形態に係る情報処理装置の主記憶上に格納されるデータのデータ構造を概念的に示した図である。
【図30】本発明の実施の一形態に係る情報処理装置の主記憶上に格納されるデータのデータ構造を概念的に示した図である。
【図31】部品正展開表示状態へとシステムが遷移するときのデータ処理のフローチャート図である。
【図32】部品逆展開表示状態へとシステムが遷移するときのデータ処理のフローチャート図である。
【図33】部品関連メニュー表示状態へとシステムが遷移するときのデータ処理のフローチャート図である。
【図34】材料組成グラフ表示状態へとシステムが遷移するときのデータ処理のフローチャート図である。
【図35】特定材料含有量グラフへとシステムが遷移するときのデータ処理のフローチャート図である。
【図36】材料不明部品一覧表示状態へとシステムが遷移するときのデータ処理のフローチャート図である。
【図37】材料入力状態へとシステムが遷移するときのデータ処理のフローチャート図である。
【図38】リサイクル判別用条件設定状態へとシステムが遷移するときのデータ処理のフローチャート図である。
【図39】リサイクル判別結果表示状態へとシステムが遷移するときのデータ処理のフローチャート図である。
【図40】処理プログラムが記録された磁気ディスクの外観図である。
【図41】処理プログラムが記録されたCD−ROMの外観図である。
【図42】本発明の実施の一形態に係る専用処理装置の概略構成図である。
【図43】本発明の実施の一形態に係る専用処理装置の概略構成図である。
【図44】本発明の実施の一形態に係る集計処理の流れを示したフローチャート図である。
【図45】購入品データのデータ構造の一例を概念的に示した図である。
【図46】購入品組成データのデータ構造の一例を概念的に示した図である。
【図47】集計装置への入力データ(プロセス集計装置からの出力データ)の一例を概念的に示した図である。
【図48】最終処理情報のデータ構造の一例を概念的に示した図である。
【図49】集計装置からの出力データ(製品に特定物質が一切含まれないとの仮定の下で算出した仮排出量データ)の一例を概念的に示した図である。
【図50】製品の構成を、その部品構成(A)、各部品の材料構成(B)、各材料の組成(C)まで展開した図である。
【図51】材料データのデータ構造の一例を概念的に示した図である。
【図52】特定材料変換辞書データのデータ構造の一例を概念的に示した図である。
【図53】特定物質の最終行先別移動量の集計データ(排出量集計装置からの出力データ)のデータ構造の一例を示した図である。
【図54】出力装置上の集計結果報告画面の一例を示した図である。
【符号の説明】
101,101’…情報処理装置
102,102’…キーボード
103,103’…マウス
104,104’…ディスプレイ
105,105’…メモリ
106,106’…演算装置
107,107’…通信装置
108…ネットワーク
2201…入力装置
2202…製品型式データ記憶装置
2203…部品データ記憶装置
2204…部品親子関係データ記憶装置
2205…材料データ記憶装置
2206…材料変換辞書データ記憶装置
2207…部品正展開データ作成装置
2208…部品−材料対応付け装置
2209…材料組成調整装置
2210…材料変換装置
2211…リサイクル判別用条件設定装置
2212…製品型式表示データ作成装置
2213…部品正展開表示データ作成装置
2214…部品逆展開表示データ作成装置
2215…材料組成グラフデータ作成装置
2216…材料組成一覧表データ作成装置
2217…材料不明部品データ作成装置
2218…リサイクル判定データ作成装置
2219…出力装置
4301…購入品データ記憶装置
4302…購入品組成記憶装置
4303…プロセス集計装置
4304…排出係数記憶装置
4305…集計装置
4306…製品含有量集計装置
4307…排出量集計装置

Claims (15)

  1. 製品の構成部品の部品情報を記憶手段から取り出して、当該部品情報をディスプレイ画面上に階層表示させる情報処理装置であって、
    前記記憶手段には、さらに、
    前記製品の構成部品間の親子関係を表す部品親子関係情報が格納され、
    当該情報処理装置は、
    前記ディスプレイ画面上に部品情報が表示されている各部品ごとにそれぞれ設けられ、かつ、当該部品を起点とした部品情報の階層表示の指示を受け付ける指示受付手段と、
    前記いずれかの指示受付手段が前記指示を受け付けると、当該指示を受け付けた指示受付手段に対応する構成部品を起点とする系列に属する構成部品を前記部品親子関係情報から抽出し、当該抽出された構成部品の部品情報を前記ディスプレイ上に階層表示させるデータ処理手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 製品の構成部品の部品情報を記憶手段から取り出して、当該部品情報をディスプレイ上に階層表示させる情報処理装置であって、
    前記記憶手段に格納されている各部品情報には材料組成情報が格納され、
    当該情報処理装置は、
    前記記憶手段に記憶された材料組成情報に基づいて、前記各構成部品に指定材料が含まれているか否かをそれぞれ判定し、当該判定結果に応じた形態で、当該各構成部品の部品情報を前記ディスプレイ上に表示させるデータ処理手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  3. 各部品ごとに、当該部品の部品情報が格納された第1記憶手段と、
    製品を構成する部品間の親子関係を表す部品親子関係情報が格納された第2記憶手段と、
    前記部品親子関係情報により関係付けられる部品の部品情報を、第1記憶手段に格納されている部品情報のなかから検索し、当該検索された部品情報に質量データが含まれているか否か、または、当該検索された部品情報に含まれている質量データが所定の数値条件を満たすか否か判定するデータ処理手段と、
    前記データ処理手段のデータ処理結果を出力する出力手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  4. 各部品ごとに、当該部品の全体質量と材料別質量を含む部品情報が格納された第1記憶手段と、
    製品の構成部品間の親子関係を表す部品親子関係情報が格納された第2記憶手段と、
    前記部品親子関係情報により関係付けられる部品の部品情報に基づいて、前記製品の各構成部品の全体質量と材料別質量の合計値の差分を算出するデータ処理手段と、
    前記データ処理手段によるデータ処理結果を出力する出力手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項1、2、3および4のうちの何れか1項記載の情報処理装置であって、
    材料名を変換するための材料変換辞書データ、および、部品名を変換するための部品変換辞書データのうちの少なくとも一方の辞書が格納された辞書データ記憶手段と、
    前記データ処理手段は、前記部品情報に含まれている情報を、当該情報に応じた変換辞書データで変換することを特徴とする情報処理装置。
  6. 請求項1、2、3、4および5の何れか1項記載の情報処理装置から出力される情報に基づき、製品を解体し、当該製品の解体品に対してリサイクル処理を行うことを特徴とするリサイクル処理方法。
  7. 製品の構成部品の部品情報をディスプレイ画面上に階層表示させる表示処理を情報処理装置に実行させる表示データ処理方法であって、
    前記部品情報には、さらに、製品の構成部品間の親子関係を表す部品親子関係情報が格納されており、
    当該表示データ処理方法は、
    前記ディスプレイ画面上に部品情報が表示されている各部品ごとに、それぞれ、当該部品を起点とした部品情報の階層表示の指示を受け付ける指示受付部を表示させるステップと、
    前記いずれかの指示受付部が前記指示を受け付けると、当該指示を受け付けた指示受付手段に対応する構成部品を起点とする系列に属する構成部品を前記部品親子関係情報から抽出し、当該抽出された構成部品の部品情報を前記ディスプレイ上に階層表示させるステップとを有することを特徴とする表示データ処理方法。
  8. 製品の構成部品の部品情報をディスプレイ画面上に階層表示させる処理を情報処理装置に実行させるプログラムが記録された記録媒体であって、
    前記情報処理装置の記憶装置には、あらかじめ、複数の部品の部品情報と、前記製品の構成部品間の親子関係を表す部品親子関係情報とが格納されており、
    前記プログラムは、
    前記ディスプレイ画面上に部品情報が表示されている各部品ごとに、それぞれ、当該部品を起点とした部品情報の階層表示の指示を受け付ける指示受付部をディスプレイ上に表示する処理と、
    前記いずれかの指示受付部が前記指示を受け付けた場合に、当該指示を受け付けた指示受付部に対応する構成部品を起点とする系列に属する構成部品を前記部品親子関係情報から抽出し、当該抽出された構成部品の部品情報を前記ディスプレイ上に階層表示する処理とを含むことを特徴とする記憶媒体。
  9. 製品の構成部品の部品情報をディスプレイ画面上に階層表示させる処理を情報処理装置に実行させるプログラムが記録された記録媒体であって、
    前記情報処理装置の記憶手段装置には、あらかじめ、材料組成情報を含む部品情報が部品ごとに格納され、
    前記プログラムは、
    前記記憶手段に記憶された材料組成情報に基づいて、前記各構成部品に指定材料が含まれているか否かをそれぞれ判定する処理と、
    前記判定結果に応じた形態で、前記製品の各構成部品の部品情報を前記ディスプレイ上に表示させる処理とを含むことを特徴とする記憶媒体。
  10. 製品の構成部品の部品情報をディスプレイ画面上に階層表示させる処理を情報処理装置に実行させるプログラムが記録された記録媒体であって、
    前記情報処理装置の記憶手段装置には、複数の部品の部品情報と、前記製品の構成部品間の親子関係を表す部品親子関係情報とが格納されており、
    前記プログラムは、
    前記部品親子関係情報により関係付けられる部品の部品情報を、第1記憶手段に格納されている部品情報のなかから検索し、当該検索された部品情報に質量データが含まれているか否かを判定する処理と、
    前記判定結果を出力する処理とを含むことを特徴とする記憶媒体。
  11. 製品の構成部品間の親子関係を表す部品親子関係情報を記憶装置から読み出して、当該部品親子関係情報により上位部品に関係付けられる下位部品の部品情報を記憶装置から読み出す第1処理と、
    前記第1処理で読み出した各部品の部品情報に含まれている全体質量と材料別質量とに基づいて、前記製品の各構成部品の全体質量と材料別質量の合計値の差分を算出する第2処理と、
    前記第2処理の算出結果を出力させる第3処理とを情報処理装置に実行させるプログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
  12. 請求項8、9、10および11のうちの何れか1項に記載の記憶媒体であって、
    材料名を変換するための材料変換辞書データ、および、部品名を変換するための部品変換辞書データのうちの少なくとも一方の辞書が格納され、
    前記プログラムは、
    前記部品情報に含まれている情報を、当該情報に応じた変換辞書データで変換する処理を含むことを特徴とする記憶媒体。
  13. 特定化学物質の使用量または排出量を集計する特定化学物質管理システムにおいて、
    出荷製品を構成する個々の部品に含まれる特定化学物質の量と、1台または複数台の出荷製品中の部品の数とを入力する手段と、
    上記入力された特定化学物質の量と上記入力された部品の数とから該出荷製品に含まれる特定化学物質の総量を計算する手段と、
    事業所で購入または使用する製品の種類および量を入力する手段と、
    上記事業所で購入または使用する製品の種類および量と、上記出荷製品に含まれる特定化学物質の総量とに基づいて、特定化学物質の排出量を集計する手段と、
    を有することを特徴とする特定化学物質管理システム。
  14. 特定化学物質の使用量または排出量を集計する特定化学物質管理方法において、
    出荷製品を構成する個々の部品に含まれる特定化学物質の量と、1台または複数台の出荷製品中の部品の数とを入力するステップと、
    上記入力された特定化学物質の量と上記入力された部品の数とから該出荷製品に含まれる特定化学物質の総量を計算するステップと、
    事業所で購入または使用する製品の種類および量を入力するステップと、
    上記事業所で購入または使用する製品の種類および量と、上記出荷製品に含まれる特定化学物質の総量とに基づいて、特定化学物質の排出量を集計するステップと、
    を有することを特徴とする特定化学物質管理方法。
  15. 特定化学物質の使用量または排出量を集計する特定化学物質管理方法において、
    出荷製品を構成する個々の部品に含まれる特定化学物質の量と、1台または複数台の出荷製品中の部品の数とを入力するステップと、
    上記入力された特定化学物質の量と上記入力された部品の数とから該出荷製品に含まれる特定化学物質の総量を計算するステップと、
    事業所で購入または使用する製品の種類および量を入力するステップと、
    上記事業所で購入または使用する製品の種類および量と、上記出荷製品に含まれる特定化学物質の総量とに基づいて、特定化学物質の排出量を集計するステップと、
    を有することを特徴とするプログラムを記録した記憶媒体。
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