JP2004094771A - 故障診断方法および故障診断システム - Google Patents
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Abstract
【課題】機器の複数の部位で故障が発生しても、短時間かつ容易に優先順位に従った復旧作業ができるような故障診断方法/故障診断システムを提供する。
【解決手段】故障部位分割手段2が分割可能な部位をモジュールとして分割するので、故障推定率設定手段3は、機器の試験項目ごとに、且つ分割されたモジュールのそれぞれについて故障予測の指標を示す故障推定率を設定する。また、調整項目設定手段4は、機器の試験項目ごとに、且つモジュールのそれぞれについて調整可能な調整項目を設定する。演算手段5が、モジュールのそれぞれについて、不良発生試験項目の故障推定率の和を全試験項目の故障推定率の合計値で除して推定故障指数を演算すれば、調整優先項目決定手段6は、演算された推定故障指数が最大となるモジュールを選択して、故障推定率の和が最大である調整項目を優先的に調整するための調整優先項目として決定することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】故障部位分割手段2が分割可能な部位をモジュールとして分割するので、故障推定率設定手段3は、機器の試験項目ごとに、且つ分割されたモジュールのそれぞれについて故障予測の指標を示す故障推定率を設定する。また、調整項目設定手段4は、機器の試験項目ごとに、且つモジュールのそれぞれについて調整可能な調整項目を設定する。演算手段5が、モジュールのそれぞれについて、不良発生試験項目の故障推定率の和を全試験項目の故障推定率の合計値で除して推定故障指数を演算すれば、調整優先項目決定手段6は、演算された推定故障指数が最大となるモジュールを選択して、故障推定率の和が最大である調整項目を優先的に調整するための調整優先項目として決定することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器などの各種機器の故障部位を特定して効率的に故障復旧処理を行う故障診断方法および故障診断システムに関するものであり、より詳細には、試験項目ごとに各種機器の故障部位を特定し、調整項目の優先順位に基づいて故障復旧処理を行う故障診断方法および故障診断システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子機器などの不具合を解消するには、故障部位を特定した上で調整・修理・交換などを行うという手順を踏んでいる。このとき、速やかに故障部位を特定するために、予め、電子機器などの性能試験を行うための試験項目を列挙しておき、各試験項目に対応して不具合発生の原因となる部位および調整個所を予測し、各試験項目と不良発生部位の対照表を作成している。そして、電子機器などの性能試験を実施して不良が発生すれば、対照表に基づいて故障部位を推定して故障調査が行われている。
【0003】
このような電子機器などの故障診断の方法については種々の公報で開示されている。例えば、特開2000−267726号公報には、シーケンサによって制御される機械設備における各種の故障原因推論と対応する復旧指示データをデータベースに格納しておき、実際に故障が発生した際には、データベースに格納されている情報に基づいて適切な復旧指示データを取得し、担当する保守部門へ通知する技術が開示されている。この技術によれば、故障発生時にはデータベースから情報を取得するだけで迅速且つ適切な故障復旧対策を実施することができる。また、特開平8−30152号公報には、遠隔で複写機などを故障診断する場合に、送信されてくる実際の故障情報とユーザの習熟度や故障実感の度合とに応じて適切な故障診断を行う技術が開示されている。この技術によれば、ユーザの実態に即した無駄のない故障診断サービスを行うことができる。さらに、特開平8−25766号広報には、根本原因故障に誘発される派生故障発生パターンを保持しておき、実際に起きた故障パターンと派生故障発生パターンとを比較して故障の根本原因を探索する技術が開示されている。この技術によれば、故障発生時に余分な調査を行わなくても、迅速且つ適切に故障対応を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の各公報を含めた従来技術の故障診断手法においては、電子機器や機械設備(以下、これらを含めて単に機器という)を熟知していない作業者は、大小さまざまな不良が発生するたびに対照表を検索しなければならないので、故障復旧を完了するまでにはかなりの時間がかかる。また、それぞれの故障診断の試験項目に対応する故障部位は対照表によって推定できるものの、複数の試験項目において不良が発生すれば、複数の部位に故障が生じている可能性がある。このような場合は、どの故障部位から優先的に調整作業を行えば効率的な復旧作業ができるかは、作業者の経験度合によって異なってくる。つまり、効率よく調整作業を行うための優先順位のつけ方は作業者の経験によるところが大きい。そのため、経験の浅い作業者にとっては、優先順位の付け方が不適当であったりして、複数部位に亘って故障が生じた場合には復旧作業にはかなりの時間がかかることがある。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、試験項目と故障部位および調整項目の対照表を用いて機器の復旧作業を行う場合、複数の部位で故障が発生しても短時間かつ容易に優先順位に従った復旧作業ができるような故障診断方法および故障診断システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の故障診断方法は、分離可能な複数の部位から構成される機器を複数の試験項目に基づく試験の結果によって故障診断する故障診断方法において、機器の試験によって故障が生じたときに分離可能な部位をモジュールとして分割する手順と、試験項目ごとに、且つモジュールのそれぞれについて故障予測の指標を示す故障推定率を設定する手順と、故障推定率に基づいて、機器を調整するための調整項目の優先順位を決定する手順とを含むことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、試験項目ごと、且つ分割されたモジュールごとに設定された故障推定率に基づいて、不具合が発生した場合の調整項目の優先順位を決定し、電子機器などの各種機器の故障部位を特定している。この場合、予め用意された試験項目と故障部位および調整項目の対照表を用いて複数の試験項目から故障の可能性を判定し、調整項目の優先順位を数値的に算出しているので、故障部位の特定を短時間にかつ容易に行うことができる。尚、試験項目と故障部位および調整項目の対照表や調整項目の優先順位の算出手順は、アプリケーションソフトによって故障探求作業者へ提供することができるので、故障探求作業者はパソコンなどによって容易に機器の故障診断を行うことができる。
【0008】
また、本発明の故障診断方法においては、調整項目の優先順位を決定する手順は、故障推定率がゼロより大きいとき、故障推定率を全試験項目の故障推定率の合計値に加算するステップと、試験項目の試験結果に不良が生じたとき、故障推定率を不良発生試験項目の故障推定率の和に加算するステップと、機器を調整するためのm調整項目が試験を行う上で有効なとき、故障推定率を不良発生試験項目におけるm調整項目の故障推定率の和に加算するステップと、試験を行った全てのモジュールについて、不良発生試験項目の故障推定率の和を全試験項目の故障推定率の合計値で除した値から推定故障指数を求めるステップと、推定故障指数が最大のモジュールについて、故障推定率の和が最大であるm調整項目を優先的に調整するための調整優先項目とするステップとを含むことを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、試験項目ごと且つモジュールごとの故障推定率に基づいて、試験を行った全てのモジュールについて、不良発生試験項目の故障推定率の和を全試験項目の故障推定率の合計値で除算して推定故障指数を求めている。そして、算出された推定故障指数が最も大きいモジュールを選択し、そのモジュールの試験項目の中から故障推定率の和が最大である調整項目(例えばm調整項目)を抽出し、このm調整項目を優先的に調整するための調整優先項目としている。従って、効率的に調整優先項目を選択して的確に機器の故障診断を行うことができる。
【0010】
また、本発明の故障診断システムは、分離可能な複数の部位から構成される機器を複数の試験項目に基づく試験の結果によって故障診断する故障診断システムにおいて、機器の試験によって故障が生じたときに分離可能な部位をモジュールとして分割する故障部位分割手段と、試験項目ごとに、且つモジュールのそれぞれについて故障予測の指標を示す故障推定率を設定する故障推定率設定手段と、試験項目ごとに、且つモジュールのそれぞれについて調整可能な調整項目を設定する調整項目設定手段と、モジュールのそれぞれについて、不良発生試験項目の故障推定率の和を全試験項目の故障推定率の合計値で除した値を推定故障指数として演算する演算手段と、推定故障指数が最大となるモジュールについて、故障推定率の和が最大である調整項目を優先的に調整するための調整優先項目とする調整優先項目決定手段とによって構成されていることを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、試験を行った全てのモジュールについて、不良発生試験項目の故障推定率の和を全試験項目の故障推定率の合計値で除算して推定故障指数を求め、推定故障指数が最も大きいモジュールを選択し、そのモジュールの試験項目の中から故障推定率の和が最大である調整項目を抽出して調整優先項目としている。従って、効率的に調整優先項目を選択して的確に機器の故障診断を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明における故障診断方法及び故障診断システムの実施の形態を詳細に説明する。先ず、本発明における故障診断方法で適用される故障部位を推定する方法および調整優先項目を推定する方法について説明する。
【0013】
図2は、各種機器における各試験項目ごとの故障部位推定表の一例を示す図である。図2において、先ず、試験対象となる機器について、調整可能な『試験項目』を「試験項目1」、「試験項目2」、「試験項目3」…と列挙する。そして、『試験項目』ごとに、機器における各部位の良否を判定するための『要求基準』を記載する。例えば、「試験項目1」の『要求基準』は、試験結果の判定において「良好」であること、「試験項目3」の『要求基準』は、試験結果の判定において電力が「10.0〜12.0W」の範囲にあること、「試験項目6」の『要求基準』は、試験結果の判定において効率が「50%以上」であることを示す内容を記載する。
【0014】
さらに、『試験項目』ごとに、その試験によって故障が生じたときに分離可能な部位(以下、故障分離可能な部位という)をモジュールとして機器を分割して表示する。つまり、列挙された「試験項目1」、「試験項目2」、「試験項目3」…に対応して、故障分離可能な部位を「モジュール1」、「モジュール2」、「モジュール3」…として表示する。
【0015】
次に、各『試験項目』におけるそれぞれのモジュールごとに、調整可能な調整項目を通し番号で「調整項目番号」として付与する。つまり、「試験項目1」、「試験項目2」、「試験項目3」…のそれぞれについて、「モジュール1」、「モジュール2」、「モジュール3」…ごとに「調整項目番号」を1,2,3…というように付与し、それぞれ該当する「調整項目番号」を各モジュールの項の下段に表示する。例えば、「試験項目1」については、「モジュール1」では「調整項目番号」として“4”を付与し、「モジュール4」では「調整項目番号」として“7”を付与し、「モジュール5」では「調整項目番号」として“8”を付与する。尚、「調整項目番号」とは、例えば、電圧調整を「調整項目番号」“1”、電流調整を「調整項目番号」“2”、デューティ比調整を「調整項目番号」“3”、周波数調整を「調整項目番号」“4”などというように、調整内容の項目ごとに振られた番号である。
【0016】
さらに、各『試験項目』について、その不具合の原因となる部位(つまりモジュール)を予測し、その部位(モジュール)における故障指数を「故障推定率(%)」として設定し、その「故障推定率(%)」を各モジュールの項の上段に表示する。例えば、「試験項目1」については、「モジュール1」では「故障推定率(%)」として“10”を付与し、「モジュール4」では「故障推定率(%)」として“50”を付与し、「モジュール5」では「故障推定率(%)」として“30”を付与する。つまり、「試験項目1」は、「モジュール1」と「モジュール4」と「モジュール5」が調整可能であれば、「モジュール1」の項の上段に「故障推定率(%)」として“10”、下段に「調整項目番号」として“4”を設定し、「モジュール4」の項の上段に「故障推定率(%)」として“50”、下段に「調整項目番号」として“7”を設定し、「モジュール5」の項の上段に「故障推定率(%)」として“30”、下段に「調整項目番号」として“8”を設定する。
【0017】
次に、図2のように作成された故障部位推定表において調整優先項目の推定方法について説明する。図3は、故障部位の推定および調整優先項目の推定の処理の流を示すフローチャートである。先ず、図2のように区分された各モジュールに対して、「全試験項目の故障推定率の合計」、「不良発生試験項目の故障推定率の和」、および「不良発生試験項目について調整項目番号ごとの故障推定率の和」を求める。以下、図3のフローチャートの流れに従ってこれらの値の求め方を詳細に説明する。
【0018】
図3において、先ず、各試験項目ごと及び各モジュールごとに故障推定率が0より大きいか否か(故障推定率>0)を判定する(ステップS1)。ここで、故障推定率>0であれば(ステップS1でYesの場合)、該当する試験項目における該当するモジュールの故障推定率を、実施した「全試験項目の故障推定率の合計」に加える。例えば、「試験項目1」について「モジュール1」の故障推定率“10”を「全試験項目の故障推定率の合計」に加える(ステップS2)。次に、該当する試験項目の試験結果は良好であったか否かを判定する。例えば、「試験項目1」については『要求基準』が「良好」であるか否かというように、各試験結果の良否の判定を行う(ステップS3)。
【0019】
ここで、該当する試験項目における試験結果が不良であれば(ステップS3で不良の場合)、該当する試験項目における該当するモジュールの故障推定率を、「不良発生試験項目の故障推定率の和」に加える。例えば、「試験項目3」において、『要求基準』である「10.0〜12.0W」の範囲を満足しないで試験結果が不良と判定された場合は、「試験項目3」における「モジュール1」の故障推定率“10”を「不良発生試験項目の故障推定率の和」に加える(ステップS4)。
【0020】
さらに、該当する試験項目における該当するモジュールの「調整項目番号」mは故障診断を行う上で有効であるか否かを判定する。例えば、「試験項目3」の「モジュール1」において、「調整項目番号」4の例えば周波数調整は当該機器の故障診断を行うための調整内容として有効であるか否かを判定する(ステップS5)。ここで、「調整項目番号」mは当該機器の故障診断を行う上で有効であれば(ステップS5でYesの場合)、該当する試験項目における該当するモジュールの故障推定率を、「不良発生試験項目の調整項目番号mの故障推定率の和」に加える。例えば、「試験項目3」において、「モジュール1」の『調整項目番号』4(例えば、周波数調整)が故障診断を行う上で有効であれば、該当する故障推定率“10”を不良発生試験項目の調整項目番号4の故障推定率の和に加える(ステップS6)。
【0021】
尚、ステップS1で、該当する試験項目の該当するモジュールにおいて有効故障推定率>0でない場合、つまり、故障推定率が0の場合(ステップS1でNoの場合)、ステップS3で、該当する試験項目の試験結果は良好である場合(ステップS3で良好の場合)、及び、ステップS5で、該当する試験項目の該当するモジュールの「調整項目番号」mは故障診断には有効ではない場合(ステップS5でNoの場合)は、何れも故障推定率の合計値には加算等の修正を加えない。このようにして、上述のステップS1〜ステップS6の処理を、各試験項目ごと(「試験項目1」、「試験項目2」、「試験項目3」…)及び各モジュールごと(「モジュール1」、「モジュール2」、「モジュール3」…)について順次に行う。
【0022】
そして、モジュール1〜Nについて、「不良発生試験項目の故障推定率の和」を「全試験項目の故障推定率の合計」で除した値を求める。つまり、『要求基準』を満足しない試験項目について各モジュールごとに求めた故障推定率の合計値を、全試験項目について各モジュールごとに求めた故障推定率の合計値で除算し、各モジュールごとの〔推定故障指数〕として求める(ステップS7)。そして、各モジュールごとに求めた、「不良発生試験項目の故障推定率の和」/「全試験項目の故障推定率の合計」である〔推定故障指数〕が最大値となるモジュールについて、故障推定率の和が最大の「調整項目番号」を求める。例えば、〔推定故障指数〕が最大となるモジュールがモジュール1であれば、そのモジュール1について故障推定率の和が最大の「調整項目番号」4を求める(ステップS8)。
【0023】
次に、上述の各値を算出するために用いる構造体配列の模式図について説明する。図4は、故障部位の推定および調整優先項目の推定に用いる構造体配列の模式図である。例えば、図2で「試験項目1」から「試験項目5」の5項目の試験を実施し、「試験項目3」および「試験項目5」の2項目の試験の判定結果が不良であった場合は、構造体配列には図4に示すような各数値が設定される。
【0024】
図4においては、左端の項に要素番号として「モジュール番号」を表示し、要素数Nは、所望の機器が故障したときに分離できる部位(つまり、故障分離可能なモジュール)の数を示している。その次の項には「全試験項目の故障推定率の合計」を表示し、さらに次の項には「不良発生試験項目の故障推定率の和」を表示し、その次の項に「調整項目番号ごとの故障推定率の和」を表示する。「調整項目番号ごとの故障推定率の和」の項は、要素番号として「調整項目番号」を通し番号1,2,3…Mで表示する。ここで、要素数Mは調整項目数である。
【0025】
図2の故障部位推定表に基づいて図4における構造体配列の模式図を作成すると、例えば、「試験項目1」から「試験項目5」までを全試験項目としたとき、図4のモジュール番号1(つまり、モジュール1)については、「全試験項目の故障推定率の合計」は、「試験項目1」から「試験項目5」までの故障推定率の合計“50”であり、「不良発生試験項目の故障推定率の和」は、「試験項目3」と「試験項目5」の故障推定率の合計“20”である。同様にして、モジュール番号2(つまり、モジュール2)については、「全試験項目の故障推定率の合計」は、「試験項目1」から「試験項目5」までの故障推定率の合計“210”であり、「不良発生試験項目の故障推定率の和」は、「試験項目3」と「試験項目5」の故障推定率の合計“140”である。
【0026】
次に、各モジュールの故障の可能性をあらわす指標として、「不良発生試験項目の故障推定率の和」/「全試験実施項目の故障推定率の合計」を〔推定故障指数〕として求める。例えば、モジュール1の〔推定故障指数〕は、20/50=0.4であり、モジュール2の〔推定故障指数〕は、140/210=0.67であり、モジュール3、モジュール4、モジュール5の〔推定故障指数〕は何れも“0”である。そして、〔推定故障指数〕の値が最大であるモジュール(つまり、上記の例ではモジュール2)について、故障推定率の和が最大である調整項目番号を求め、これを調整優先項目とする。
【0027】
図4の「調整項目番号ごとの故障推定率の和」についてさらに詳しく説明する。モジュール1については、図2に示すように「調整項目番号」は“4”のみであり、不良発生試験項目は「試験項目3」と「試験項目5」であるので、「調整項目番号」“4”の故障推定率の和は「試験項目3」と「試験項目5」の故障推定率の合計値“20”であり、その他の「調整項目番号」“1”,“2”,“3”においては故障推定率の合計値は0である。また、モジュール2については、図1に示すように「調整項目番号」は“1”,“2”,“3”であるが、不良発生試験項目は「試験項目3」と「試験項目5」であるので、「調整項目番号」“1”と「調整項目番号」“3”において故障推定率の和がそれぞれ“70”であり、その他の「調整項目番号」“2”,“4”においては故障推定率の和は0である。尚、モジュール3,4,5については、全ての「調整項目番号」“1”,“2”,“3”,“4”において故障推定率の和は“0”である。
【0028】
このようにして、図4に示すような故障部位の推定および調整優先項目の推定に用いる構造体配列の模式図を作成し、「不良発生試験項目の故障推定率の和」/「全試験実施項目の故障推定率の合計」より求めた〔推定故障指数〕が最大の値“140/210=0.67”であるモジュール2について、調整項目番号“1”と調整項目番号“3”がそれぞれ故障推定率の和が“70”であるので、調整項目番号“1”と調整項目番号“3”を調整優先項目とする。例えば、電圧調整を「調整項目番号」“1”、デューティ比調整を「調整項目番号」“3”とすれば、機器の部位であるモジュール2については、電圧調整とデューティ比調整を優先的に行って故障解析を行う。
【0029】
次に、本発明における故障診断の具体的な実現例として、故障部位および調整項目情報を故障探求作業者へ提供するためのアプリケーションソフトについて述べる。図5は、本発明における故障診断方法において、故障探求作業者へ提供されるアプリケーションソフトの画面を示す図である。図5に示すようなアプリケーションソフトの画面を用いて故障部位推定表を電子化することによってソフトウエア上で故障診断の管理を容易に行うことができる。
【0030】
図5において、一番左の列には当該試験項目を実施するか否かを設定する。この例では、空欄は当該試験項目を実施し、×印は当該試験項目を実施しないとする。従って、試験項目4,5,12,13は試験を実施せず、その他の試験項目はそれぞれ該当する試験を実施する。また、試験結果による『測定値』及び『判定』の項は故障探求作業者が入力する。あるいは、試験結果による『測定値』及び『判定』については、自動測定制御プログラムと連結して自動的にその結果を取得して表示するようにしてもよい。
【0031】
図5の例では、「試験項目1」の『要求基準』は「良好」であって、『測定値』が「不良」であるので『判定』の項は不良を示す「否」を表示する。また、「試験項目3」の『要求基準』は「10.0〜12.0W」であって、『測定値』が「11.03W」であるので『判定』の項は良好を示す「良」を表示する。このように表示された状態で、故障探求作業者が「故障探求」のボタンを押下することにより、上述のような故障部位推定および調整優先項目推定の処理が実行される。
【0032】
尚、図中の「故障モジュール探求」部分では、「不良発生試験項目の故障推定率の和」の「全試験実施項目の故障推定率の和」に対する割合(つまり、〔推定故障指数〕)によって、各モジュールの背景色を、例えば赤色の濃さを変化させて表示している。例えば、モジュール2が〔推定故障指数〕が最大の値であるので、赤色の表示を最も濃くし、次に、モジュール5、モジュール3という順に赤色の表示をうすくして、目視によって故障モジュールの探求レベルが分かるようにしてある。また、図5のアプリケーションソフトの画面で「調整」ボタンを押下することにより、算出された調整優先項目とその調整手順を表示することもできる。この実現例では、各試験項目に対する対照表の検索処理も簡単に行えるようにしてある。
【0033】
図6は、図5で表示されたアプリケーションソフトの画面より詳細画面を選択的に表示させた画面の例を示す図である。図6のアプリケーションソフトの画面に示すように、図5で不良発生試験項目の行を選択すると、当該試験項目の対照表を参照し、故障推定率の値に応じて図6の各故障モジュール情報の背景色を濃度の異なる赤色で表示する。図6の例では、モジュール1、モジュール4、モジュール5の順で赤色の濃度が濃くなり、故障探求レベルの大きさを示す故障モジュール情報が目視で分かるように表示される。また、図6の右画面に示すように、故障推定率が最大なモジュールを求め、そのモジュールの調整項目番号を取得して、該当する調整項目番号と調整手順とを表示することもできる。
【0034】
次に、本発明の故障診断方法を実現するための故障診断システムについて説明する。図1は、本発明における故障診断システムの構成図である。図1において、故障診断システム1は、機器の試験によって故障が生じたときに分離可能な部位をモジュールとして分割する故障部位分割手段2と、機器の試験項目ごとに、且つモジュールのそれぞれについて故障予測の指標を示す故障推定率を設定する故障推定率設定手段3と、機器の試験項目ごとに、且つモジュールのそれぞれについて調整可能な調整項目を設定する調整項目設定手段4と、モジュールのそれぞれについて、不良発生試験項目の故障推定率の和を全試験項目の故障推定率の合計値で除して推定故障指数を演算する演算手段5と、推定故障指数が最大となるモジュールについて、故障推定率の和が最大である調整項目を優先的に調整するための調整優先項目とする調整優先項目決定手段6とによって構成されている。
【0035】
このように構成された故障診断システム1によれば、故障部位分割手段2が、予め、機器の試験によって故障が生じたときに分離可能な部位をモジュールとして分割しておく。これによって、故障推定率設定手段3は、機器の試験項目ごとに、且つ分割されたモジュールのそれぞれについて故障予測の指標を示す故障推定率を設定する。一方、調整項目設定手段4は、機器の試験項目ごとに、且つモジュールのそれぞれについて調整可能な調整項目を設定する。従って、演算手段5が、分割されたモジュールのそれぞれについて、不良発生試験項目の故障推定率の和を全試験項目の故障推定率の合計値で除して推定故障指数を演算すれば、調整優先項目決定手段6は、演算された推定故障指数が最大となるモジュールを選択して、故障推定率の和が最大である調整項目を優先的に調整するための調整優先項目として決定することができる。これによって、故障探求作業者は調整優先項目に従って機器の故障診断を行うことができるので、使い勝手がよく信頼性の高い故障診断システムを構築することができる。
【0036】
以上述べた実施の形態は本発明を説明するための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が可能である。上記の実施の形態は電子機器における故障診断を行う場合を想定して説明したが、電子機器に限ることはなく、機械設備や医療機器などあらゆる産業機器に適用することができることは云うまでもない。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、試験項目ごと、且つ分割されたモジュールごとに設定された故障推定率に基づいて、不具合が発生した場合の調整項目の優先順位を決定し、電子機器などの各種機器の故障部位を特定している。この場合、予め用意された試験項目と故障部位および調整項目の対照表を用いて複数の試験項目から故障の可能性を判定し、調整項目の優先順位を数値的に算出しているので、故障部位の特定を短時間にかつ容易に行うことができる。尚、試験項目と故障部位および調整項目の対照表や調整項目の優先順位の算出手順は、アプリケーションソフトによって故障探求作業者へ提供することができるので、故障探求作業者はパソコンなどによって容易に機器の故障診断を行うことができる。これによって、故障探求作業者の経験度に依存されることなく効率的に故障部位の特定を行うことができ、且つ、電子化された情報を使用することにより機器の故障探求処理を短時間且つ的確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における故障診断システムの構成図である。
【図2】本発明の故障診断方法において、各種機器における各試験項目ごとの故障部位推定表の一例を示す図である。
【図3】本発明の故障診断方法において、故障部位の推定および調整優先項目の推定の処理の流を示すフローチャートである。
【図4】本発明の故障診断方法において、故障部位の推定および調整優先試験項目の推定に用いる構造体配列の模式図である。
【図5】本発明における故障診断方法において、故障探求作業者へ提供されるアプリケーションソフトの画面を示す図である。
【図6】図5で表示されたアプリケーションソフトの画面より詳細画面を選択的に表示させた画面の例を示す図である。
【符号の説明】
1 故障診断システム、2 故障部位分割手段、3 故障推定率設定手段、4
調整項目設定手段、5 演算手段、6 調整優先項目決定手段。
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器などの各種機器の故障部位を特定して効率的に故障復旧処理を行う故障診断方法および故障診断システムに関するものであり、より詳細には、試験項目ごとに各種機器の故障部位を特定し、調整項目の優先順位に基づいて故障復旧処理を行う故障診断方法および故障診断システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子機器などの不具合を解消するには、故障部位を特定した上で調整・修理・交換などを行うという手順を踏んでいる。このとき、速やかに故障部位を特定するために、予め、電子機器などの性能試験を行うための試験項目を列挙しておき、各試験項目に対応して不具合発生の原因となる部位および調整個所を予測し、各試験項目と不良発生部位の対照表を作成している。そして、電子機器などの性能試験を実施して不良が発生すれば、対照表に基づいて故障部位を推定して故障調査が行われている。
【0003】
このような電子機器などの故障診断の方法については種々の公報で開示されている。例えば、特開2000−267726号公報には、シーケンサによって制御される機械設備における各種の故障原因推論と対応する復旧指示データをデータベースに格納しておき、実際に故障が発生した際には、データベースに格納されている情報に基づいて適切な復旧指示データを取得し、担当する保守部門へ通知する技術が開示されている。この技術によれば、故障発生時にはデータベースから情報を取得するだけで迅速且つ適切な故障復旧対策を実施することができる。また、特開平8−30152号公報には、遠隔で複写機などを故障診断する場合に、送信されてくる実際の故障情報とユーザの習熟度や故障実感の度合とに応じて適切な故障診断を行う技術が開示されている。この技術によれば、ユーザの実態に即した無駄のない故障診断サービスを行うことができる。さらに、特開平8−25766号広報には、根本原因故障に誘発される派生故障発生パターンを保持しておき、実際に起きた故障パターンと派生故障発生パターンとを比較して故障の根本原因を探索する技術が開示されている。この技術によれば、故障発生時に余分な調査を行わなくても、迅速且つ適切に故障対応を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の各公報を含めた従来技術の故障診断手法においては、電子機器や機械設備(以下、これらを含めて単に機器という)を熟知していない作業者は、大小さまざまな不良が発生するたびに対照表を検索しなければならないので、故障復旧を完了するまでにはかなりの時間がかかる。また、それぞれの故障診断の試験項目に対応する故障部位は対照表によって推定できるものの、複数の試験項目において不良が発生すれば、複数の部位に故障が生じている可能性がある。このような場合は、どの故障部位から優先的に調整作業を行えば効率的な復旧作業ができるかは、作業者の経験度合によって異なってくる。つまり、効率よく調整作業を行うための優先順位のつけ方は作業者の経験によるところが大きい。そのため、経験の浅い作業者にとっては、優先順位の付け方が不適当であったりして、複数部位に亘って故障が生じた場合には復旧作業にはかなりの時間がかかることがある。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、試験項目と故障部位および調整項目の対照表を用いて機器の復旧作業を行う場合、複数の部位で故障が発生しても短時間かつ容易に優先順位に従った復旧作業ができるような故障診断方法および故障診断システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の故障診断方法は、分離可能な複数の部位から構成される機器を複数の試験項目に基づく試験の結果によって故障診断する故障診断方法において、機器の試験によって故障が生じたときに分離可能な部位をモジュールとして分割する手順と、試験項目ごとに、且つモジュールのそれぞれについて故障予測の指標を示す故障推定率を設定する手順と、故障推定率に基づいて、機器を調整するための調整項目の優先順位を決定する手順とを含むことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、試験項目ごと、且つ分割されたモジュールごとに設定された故障推定率に基づいて、不具合が発生した場合の調整項目の優先順位を決定し、電子機器などの各種機器の故障部位を特定している。この場合、予め用意された試験項目と故障部位および調整項目の対照表を用いて複数の試験項目から故障の可能性を判定し、調整項目の優先順位を数値的に算出しているので、故障部位の特定を短時間にかつ容易に行うことができる。尚、試験項目と故障部位および調整項目の対照表や調整項目の優先順位の算出手順は、アプリケーションソフトによって故障探求作業者へ提供することができるので、故障探求作業者はパソコンなどによって容易に機器の故障診断を行うことができる。
【0008】
また、本発明の故障診断方法においては、調整項目の優先順位を決定する手順は、故障推定率がゼロより大きいとき、故障推定率を全試験項目の故障推定率の合計値に加算するステップと、試験項目の試験結果に不良が生じたとき、故障推定率を不良発生試験項目の故障推定率の和に加算するステップと、機器を調整するためのm調整項目が試験を行う上で有効なとき、故障推定率を不良発生試験項目におけるm調整項目の故障推定率の和に加算するステップと、試験を行った全てのモジュールについて、不良発生試験項目の故障推定率の和を全試験項目の故障推定率の合計値で除した値から推定故障指数を求めるステップと、推定故障指数が最大のモジュールについて、故障推定率の和が最大であるm調整項目を優先的に調整するための調整優先項目とするステップとを含むことを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、試験項目ごと且つモジュールごとの故障推定率に基づいて、試験を行った全てのモジュールについて、不良発生試験項目の故障推定率の和を全試験項目の故障推定率の合計値で除算して推定故障指数を求めている。そして、算出された推定故障指数が最も大きいモジュールを選択し、そのモジュールの試験項目の中から故障推定率の和が最大である調整項目(例えばm調整項目)を抽出し、このm調整項目を優先的に調整するための調整優先項目としている。従って、効率的に調整優先項目を選択して的確に機器の故障診断を行うことができる。
【0010】
また、本発明の故障診断システムは、分離可能な複数の部位から構成される機器を複数の試験項目に基づく試験の結果によって故障診断する故障診断システムにおいて、機器の試験によって故障が生じたときに分離可能な部位をモジュールとして分割する故障部位分割手段と、試験項目ごとに、且つモジュールのそれぞれについて故障予測の指標を示す故障推定率を設定する故障推定率設定手段と、試験項目ごとに、且つモジュールのそれぞれについて調整可能な調整項目を設定する調整項目設定手段と、モジュールのそれぞれについて、不良発生試験項目の故障推定率の和を全試験項目の故障推定率の合計値で除した値を推定故障指数として演算する演算手段と、推定故障指数が最大となるモジュールについて、故障推定率の和が最大である調整項目を優先的に調整するための調整優先項目とする調整優先項目決定手段とによって構成されていることを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、試験を行った全てのモジュールについて、不良発生試験項目の故障推定率の和を全試験項目の故障推定率の合計値で除算して推定故障指数を求め、推定故障指数が最も大きいモジュールを選択し、そのモジュールの試験項目の中から故障推定率の和が最大である調整項目を抽出して調整優先項目としている。従って、効率的に調整優先項目を選択して的確に機器の故障診断を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明における故障診断方法及び故障診断システムの実施の形態を詳細に説明する。先ず、本発明における故障診断方法で適用される故障部位を推定する方法および調整優先項目を推定する方法について説明する。
【0013】
図2は、各種機器における各試験項目ごとの故障部位推定表の一例を示す図である。図2において、先ず、試験対象となる機器について、調整可能な『試験項目』を「試験項目1」、「試験項目2」、「試験項目3」…と列挙する。そして、『試験項目』ごとに、機器における各部位の良否を判定するための『要求基準』を記載する。例えば、「試験項目1」の『要求基準』は、試験結果の判定において「良好」であること、「試験項目3」の『要求基準』は、試験結果の判定において電力が「10.0〜12.0W」の範囲にあること、「試験項目6」の『要求基準』は、試験結果の判定において効率が「50%以上」であることを示す内容を記載する。
【0014】
さらに、『試験項目』ごとに、その試験によって故障が生じたときに分離可能な部位(以下、故障分離可能な部位という)をモジュールとして機器を分割して表示する。つまり、列挙された「試験項目1」、「試験項目2」、「試験項目3」…に対応して、故障分離可能な部位を「モジュール1」、「モジュール2」、「モジュール3」…として表示する。
【0015】
次に、各『試験項目』におけるそれぞれのモジュールごとに、調整可能な調整項目を通し番号で「調整項目番号」として付与する。つまり、「試験項目1」、「試験項目2」、「試験項目3」…のそれぞれについて、「モジュール1」、「モジュール2」、「モジュール3」…ごとに「調整項目番号」を1,2,3…というように付与し、それぞれ該当する「調整項目番号」を各モジュールの項の下段に表示する。例えば、「試験項目1」については、「モジュール1」では「調整項目番号」として“4”を付与し、「モジュール4」では「調整項目番号」として“7”を付与し、「モジュール5」では「調整項目番号」として“8”を付与する。尚、「調整項目番号」とは、例えば、電圧調整を「調整項目番号」“1”、電流調整を「調整項目番号」“2”、デューティ比調整を「調整項目番号」“3”、周波数調整を「調整項目番号」“4”などというように、調整内容の項目ごとに振られた番号である。
【0016】
さらに、各『試験項目』について、その不具合の原因となる部位(つまりモジュール)を予測し、その部位(モジュール)における故障指数を「故障推定率(%)」として設定し、その「故障推定率(%)」を各モジュールの項の上段に表示する。例えば、「試験項目1」については、「モジュール1」では「故障推定率(%)」として“10”を付与し、「モジュール4」では「故障推定率(%)」として“50”を付与し、「モジュール5」では「故障推定率(%)」として“30”を付与する。つまり、「試験項目1」は、「モジュール1」と「モジュール4」と「モジュール5」が調整可能であれば、「モジュール1」の項の上段に「故障推定率(%)」として“10”、下段に「調整項目番号」として“4”を設定し、「モジュール4」の項の上段に「故障推定率(%)」として“50”、下段に「調整項目番号」として“7”を設定し、「モジュール5」の項の上段に「故障推定率(%)」として“30”、下段に「調整項目番号」として“8”を設定する。
【0017】
次に、図2のように作成された故障部位推定表において調整優先項目の推定方法について説明する。図3は、故障部位の推定および調整優先項目の推定の処理の流を示すフローチャートである。先ず、図2のように区分された各モジュールに対して、「全試験項目の故障推定率の合計」、「不良発生試験項目の故障推定率の和」、および「不良発生試験項目について調整項目番号ごとの故障推定率の和」を求める。以下、図3のフローチャートの流れに従ってこれらの値の求め方を詳細に説明する。
【0018】
図3において、先ず、各試験項目ごと及び各モジュールごとに故障推定率が0より大きいか否か(故障推定率>0)を判定する(ステップS1)。ここで、故障推定率>0であれば(ステップS1でYesの場合)、該当する試験項目における該当するモジュールの故障推定率を、実施した「全試験項目の故障推定率の合計」に加える。例えば、「試験項目1」について「モジュール1」の故障推定率“10”を「全試験項目の故障推定率の合計」に加える(ステップS2)。次に、該当する試験項目の試験結果は良好であったか否かを判定する。例えば、「試験項目1」については『要求基準』が「良好」であるか否かというように、各試験結果の良否の判定を行う(ステップS3)。
【0019】
ここで、該当する試験項目における試験結果が不良であれば(ステップS3で不良の場合)、該当する試験項目における該当するモジュールの故障推定率を、「不良発生試験項目の故障推定率の和」に加える。例えば、「試験項目3」において、『要求基準』である「10.0〜12.0W」の範囲を満足しないで試験結果が不良と判定された場合は、「試験項目3」における「モジュール1」の故障推定率“10”を「不良発生試験項目の故障推定率の和」に加える(ステップS4)。
【0020】
さらに、該当する試験項目における該当するモジュールの「調整項目番号」mは故障診断を行う上で有効であるか否かを判定する。例えば、「試験項目3」の「モジュール1」において、「調整項目番号」4の例えば周波数調整は当該機器の故障診断を行うための調整内容として有効であるか否かを判定する(ステップS5)。ここで、「調整項目番号」mは当該機器の故障診断を行う上で有効であれば(ステップS5でYesの場合)、該当する試験項目における該当するモジュールの故障推定率を、「不良発生試験項目の調整項目番号mの故障推定率の和」に加える。例えば、「試験項目3」において、「モジュール1」の『調整項目番号』4(例えば、周波数調整)が故障診断を行う上で有効であれば、該当する故障推定率“10”を不良発生試験項目の調整項目番号4の故障推定率の和に加える(ステップS6)。
【0021】
尚、ステップS1で、該当する試験項目の該当するモジュールにおいて有効故障推定率>0でない場合、つまり、故障推定率が0の場合(ステップS1でNoの場合)、ステップS3で、該当する試験項目の試験結果は良好である場合(ステップS3で良好の場合)、及び、ステップS5で、該当する試験項目の該当するモジュールの「調整項目番号」mは故障診断には有効ではない場合(ステップS5でNoの場合)は、何れも故障推定率の合計値には加算等の修正を加えない。このようにして、上述のステップS1〜ステップS6の処理を、各試験項目ごと(「試験項目1」、「試験項目2」、「試験項目3」…)及び各モジュールごと(「モジュール1」、「モジュール2」、「モジュール3」…)について順次に行う。
【0022】
そして、モジュール1〜Nについて、「不良発生試験項目の故障推定率の和」を「全試験項目の故障推定率の合計」で除した値を求める。つまり、『要求基準』を満足しない試験項目について各モジュールごとに求めた故障推定率の合計値を、全試験項目について各モジュールごとに求めた故障推定率の合計値で除算し、各モジュールごとの〔推定故障指数〕として求める(ステップS7)。そして、各モジュールごとに求めた、「不良発生試験項目の故障推定率の和」/「全試験項目の故障推定率の合計」である〔推定故障指数〕が最大値となるモジュールについて、故障推定率の和が最大の「調整項目番号」を求める。例えば、〔推定故障指数〕が最大となるモジュールがモジュール1であれば、そのモジュール1について故障推定率の和が最大の「調整項目番号」4を求める(ステップS8)。
【0023】
次に、上述の各値を算出するために用いる構造体配列の模式図について説明する。図4は、故障部位の推定および調整優先項目の推定に用いる構造体配列の模式図である。例えば、図2で「試験項目1」から「試験項目5」の5項目の試験を実施し、「試験項目3」および「試験項目5」の2項目の試験の判定結果が不良であった場合は、構造体配列には図4に示すような各数値が設定される。
【0024】
図4においては、左端の項に要素番号として「モジュール番号」を表示し、要素数Nは、所望の機器が故障したときに分離できる部位(つまり、故障分離可能なモジュール)の数を示している。その次の項には「全試験項目の故障推定率の合計」を表示し、さらに次の項には「不良発生試験項目の故障推定率の和」を表示し、その次の項に「調整項目番号ごとの故障推定率の和」を表示する。「調整項目番号ごとの故障推定率の和」の項は、要素番号として「調整項目番号」を通し番号1,2,3…Mで表示する。ここで、要素数Mは調整項目数である。
【0025】
図2の故障部位推定表に基づいて図4における構造体配列の模式図を作成すると、例えば、「試験項目1」から「試験項目5」までを全試験項目としたとき、図4のモジュール番号1(つまり、モジュール1)については、「全試験項目の故障推定率の合計」は、「試験項目1」から「試験項目5」までの故障推定率の合計“50”であり、「不良発生試験項目の故障推定率の和」は、「試験項目3」と「試験項目5」の故障推定率の合計“20”である。同様にして、モジュール番号2(つまり、モジュール2)については、「全試験項目の故障推定率の合計」は、「試験項目1」から「試験項目5」までの故障推定率の合計“210”であり、「不良発生試験項目の故障推定率の和」は、「試験項目3」と「試験項目5」の故障推定率の合計“140”である。
【0026】
次に、各モジュールの故障の可能性をあらわす指標として、「不良発生試験項目の故障推定率の和」/「全試験実施項目の故障推定率の合計」を〔推定故障指数〕として求める。例えば、モジュール1の〔推定故障指数〕は、20/50=0.4であり、モジュール2の〔推定故障指数〕は、140/210=0.67であり、モジュール3、モジュール4、モジュール5の〔推定故障指数〕は何れも“0”である。そして、〔推定故障指数〕の値が最大であるモジュール(つまり、上記の例ではモジュール2)について、故障推定率の和が最大である調整項目番号を求め、これを調整優先項目とする。
【0027】
図4の「調整項目番号ごとの故障推定率の和」についてさらに詳しく説明する。モジュール1については、図2に示すように「調整項目番号」は“4”のみであり、不良発生試験項目は「試験項目3」と「試験項目5」であるので、「調整項目番号」“4”の故障推定率の和は「試験項目3」と「試験項目5」の故障推定率の合計値“20”であり、その他の「調整項目番号」“1”,“2”,“3”においては故障推定率の合計値は0である。また、モジュール2については、図1に示すように「調整項目番号」は“1”,“2”,“3”であるが、不良発生試験項目は「試験項目3」と「試験項目5」であるので、「調整項目番号」“1”と「調整項目番号」“3”において故障推定率の和がそれぞれ“70”であり、その他の「調整項目番号」“2”,“4”においては故障推定率の和は0である。尚、モジュール3,4,5については、全ての「調整項目番号」“1”,“2”,“3”,“4”において故障推定率の和は“0”である。
【0028】
このようにして、図4に示すような故障部位の推定および調整優先項目の推定に用いる構造体配列の模式図を作成し、「不良発生試験項目の故障推定率の和」/「全試験実施項目の故障推定率の合計」より求めた〔推定故障指数〕が最大の値“140/210=0.67”であるモジュール2について、調整項目番号“1”と調整項目番号“3”がそれぞれ故障推定率の和が“70”であるので、調整項目番号“1”と調整項目番号“3”を調整優先項目とする。例えば、電圧調整を「調整項目番号」“1”、デューティ比調整を「調整項目番号」“3”とすれば、機器の部位であるモジュール2については、電圧調整とデューティ比調整を優先的に行って故障解析を行う。
【0029】
次に、本発明における故障診断の具体的な実現例として、故障部位および調整項目情報を故障探求作業者へ提供するためのアプリケーションソフトについて述べる。図5は、本発明における故障診断方法において、故障探求作業者へ提供されるアプリケーションソフトの画面を示す図である。図5に示すようなアプリケーションソフトの画面を用いて故障部位推定表を電子化することによってソフトウエア上で故障診断の管理を容易に行うことができる。
【0030】
図5において、一番左の列には当該試験項目を実施するか否かを設定する。この例では、空欄は当該試験項目を実施し、×印は当該試験項目を実施しないとする。従って、試験項目4,5,12,13は試験を実施せず、その他の試験項目はそれぞれ該当する試験を実施する。また、試験結果による『測定値』及び『判定』の項は故障探求作業者が入力する。あるいは、試験結果による『測定値』及び『判定』については、自動測定制御プログラムと連結して自動的にその結果を取得して表示するようにしてもよい。
【0031】
図5の例では、「試験項目1」の『要求基準』は「良好」であって、『測定値』が「不良」であるので『判定』の項は不良を示す「否」を表示する。また、「試験項目3」の『要求基準』は「10.0〜12.0W」であって、『測定値』が「11.03W」であるので『判定』の項は良好を示す「良」を表示する。このように表示された状態で、故障探求作業者が「故障探求」のボタンを押下することにより、上述のような故障部位推定および調整優先項目推定の処理が実行される。
【0032】
尚、図中の「故障モジュール探求」部分では、「不良発生試験項目の故障推定率の和」の「全試験実施項目の故障推定率の和」に対する割合(つまり、〔推定故障指数〕)によって、各モジュールの背景色を、例えば赤色の濃さを変化させて表示している。例えば、モジュール2が〔推定故障指数〕が最大の値であるので、赤色の表示を最も濃くし、次に、モジュール5、モジュール3という順に赤色の表示をうすくして、目視によって故障モジュールの探求レベルが分かるようにしてある。また、図5のアプリケーションソフトの画面で「調整」ボタンを押下することにより、算出された調整優先項目とその調整手順を表示することもできる。この実現例では、各試験項目に対する対照表の検索処理も簡単に行えるようにしてある。
【0033】
図6は、図5で表示されたアプリケーションソフトの画面より詳細画面を選択的に表示させた画面の例を示す図である。図6のアプリケーションソフトの画面に示すように、図5で不良発生試験項目の行を選択すると、当該試験項目の対照表を参照し、故障推定率の値に応じて図6の各故障モジュール情報の背景色を濃度の異なる赤色で表示する。図6の例では、モジュール1、モジュール4、モジュール5の順で赤色の濃度が濃くなり、故障探求レベルの大きさを示す故障モジュール情報が目視で分かるように表示される。また、図6の右画面に示すように、故障推定率が最大なモジュールを求め、そのモジュールの調整項目番号を取得して、該当する調整項目番号と調整手順とを表示することもできる。
【0034】
次に、本発明の故障診断方法を実現するための故障診断システムについて説明する。図1は、本発明における故障診断システムの構成図である。図1において、故障診断システム1は、機器の試験によって故障が生じたときに分離可能な部位をモジュールとして分割する故障部位分割手段2と、機器の試験項目ごとに、且つモジュールのそれぞれについて故障予測の指標を示す故障推定率を設定する故障推定率設定手段3と、機器の試験項目ごとに、且つモジュールのそれぞれについて調整可能な調整項目を設定する調整項目設定手段4と、モジュールのそれぞれについて、不良発生試験項目の故障推定率の和を全試験項目の故障推定率の合計値で除して推定故障指数を演算する演算手段5と、推定故障指数が最大となるモジュールについて、故障推定率の和が最大である調整項目を優先的に調整するための調整優先項目とする調整優先項目決定手段6とによって構成されている。
【0035】
このように構成された故障診断システム1によれば、故障部位分割手段2が、予め、機器の試験によって故障が生じたときに分離可能な部位をモジュールとして分割しておく。これによって、故障推定率設定手段3は、機器の試験項目ごとに、且つ分割されたモジュールのそれぞれについて故障予測の指標を示す故障推定率を設定する。一方、調整項目設定手段4は、機器の試験項目ごとに、且つモジュールのそれぞれについて調整可能な調整項目を設定する。従って、演算手段5が、分割されたモジュールのそれぞれについて、不良発生試験項目の故障推定率の和を全試験項目の故障推定率の合計値で除して推定故障指数を演算すれば、調整優先項目決定手段6は、演算された推定故障指数が最大となるモジュールを選択して、故障推定率の和が最大である調整項目を優先的に調整するための調整優先項目として決定することができる。これによって、故障探求作業者は調整優先項目に従って機器の故障診断を行うことができるので、使い勝手がよく信頼性の高い故障診断システムを構築することができる。
【0036】
以上述べた実施の形態は本発明を説明するための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が可能である。上記の実施の形態は電子機器における故障診断を行う場合を想定して説明したが、電子機器に限ることはなく、機械設備や医療機器などあらゆる産業機器に適用することができることは云うまでもない。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、試験項目ごと、且つ分割されたモジュールごとに設定された故障推定率に基づいて、不具合が発生した場合の調整項目の優先順位を決定し、電子機器などの各種機器の故障部位を特定している。この場合、予め用意された試験項目と故障部位および調整項目の対照表を用いて複数の試験項目から故障の可能性を判定し、調整項目の優先順位を数値的に算出しているので、故障部位の特定を短時間にかつ容易に行うことができる。尚、試験項目と故障部位および調整項目の対照表や調整項目の優先順位の算出手順は、アプリケーションソフトによって故障探求作業者へ提供することができるので、故障探求作業者はパソコンなどによって容易に機器の故障診断を行うことができる。これによって、故障探求作業者の経験度に依存されることなく効率的に故障部位の特定を行うことができ、且つ、電子化された情報を使用することにより機器の故障探求処理を短時間且つ的確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における故障診断システムの構成図である。
【図2】本発明の故障診断方法において、各種機器における各試験項目ごとの故障部位推定表の一例を示す図である。
【図3】本発明の故障診断方法において、故障部位の推定および調整優先項目の推定の処理の流を示すフローチャートである。
【図4】本発明の故障診断方法において、故障部位の推定および調整優先試験項目の推定に用いる構造体配列の模式図である。
【図5】本発明における故障診断方法において、故障探求作業者へ提供されるアプリケーションソフトの画面を示す図である。
【図6】図5で表示されたアプリケーションソフトの画面より詳細画面を選択的に表示させた画面の例を示す図である。
【符号の説明】
1 故障診断システム、2 故障部位分割手段、3 故障推定率設定手段、4
調整項目設定手段、5 演算手段、6 調整優先項目決定手段。
Claims (3)
- 分離可能な複数の部位から構成される機器を複数の試験項目に基づく試験の結果によって故障診断する故障診断方法において、
前記機器の試験によって故障が生じたときに分離可能な部位をモジュールとして分割する手順と、
前記試験項目ごとに、且つ前記モジュールのそれぞれについて故障予測の指標を示す故障推定率を設定する手順と、
前記故障推定率に基づいて、前記機器を調整するための調整項目の優先順位を決定する手順と
を含むことを特徴とする故障診断方法。 - 前記調整項目の優先順位を決定する手順は、
前記故障推定率がゼロより大きいとき、該故障推定率を全試験項目の故障推定率の合計値に加算するステップと、
前記試験項目の試験結果に不良が生じたとき、前記故障推定率を不良発生試験項目の故障推定率の和に加算するステップと、
前記機器を調整するためのm調整項目が試験を行う上で有効なとき、前記故障推定率を不良発生試験項目における前記m調整項目の故障推定率の和に加算するステップと、
試験を行った全てのモジュールについて、不良発生試験項目の故障推定率の和を全試験項目の故障推定率の合計値で除した値から推定故障指数を求めるステップと、
前記推定故障指数が最大のモジュールについて、前記故障推定率の和が最大である前記m調整項目を優先的に調整するための調整優先項目とするステップと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の故障診断方法。 - 分離可能な複数の部位から構成される機器を複数の試験項目に基づく試験の結果によって故障診断する故障診断システムにおいて、
前記機器の試験によって故障が生じたときに分離可能な部位をモジュールとして分割する故障部位分割手段と、
前記試験項目ごとに、且つ前記モジュールのそれぞれについて故障予測の指標を示す故障推定率を設定する故障推定率設定手段と、
前記試験項目ごとに、且つ前記モジュールのそれぞれについて調整可能な調整項目を設定する調整項目設定手段と、
前記モジュールのそれぞれについて、不良発生試験項目の故障推定率の和を全試験項目の故障推定率の合計値で除した値を推定故障指数として演算する演算手段と、
前記推定故障指数が最大となるモジュールについて、前記故障推定率の和が最大である調整項目を優先的に調整するための調整優先項目とする調整優先項目決定手段と
によって構成されていることを特徴とする故障診断システム。
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