JP2017054196A - 故障解析プログラム、故障解析方法および故障解析装置 - Google Patents

故障解析プログラム、故障解析方法および故障解析装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フェイルさせた回路素子の特定精度を高める。【解決手段】実施形態の故障解析プログラムは、コンピュータに、チップのテストの結果と、チップの設計情報とに基づいて、テストにおけるフェイルの各条件についてテストのパターンごとにフェイルの候補とするチップ内の要素を抽出する処理を実行させる。また、故障解析プログラムは、コンピュータに、フェイルの各条件について抽出された要素ごとの、フェイルの候補としての尤度をもとに、抽出された要素の中からフェイルの候補とする要素を絞り込む処理を実行させる。また、故障解析プログラムは、コンピュータに、絞り込まれた要素をもとに、フェイルの候補とする回路素子を抽出する処理を実行させる。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、故障解析プログラム、故障解析方法および故障解析装置に関する。
従来、半導体集積回路(たとえば、LSI(Large-Scale Integration)など)の故障解析においては、BIST(Built-In Self Test)を用いて故障を解析する技術がある。BISTを用いた故障解析では、チップ上に組み込まれたテスト回路によるテスト結果を得て、故障解析を行う。具体的には、期待値と違う値のテスト結果からフェイルしたフリップフロップ(FF)を特定し、このFFをフェイルさせたパス(Path)を特定する。次いで、特定されたパスをフェイルさせた回路素子(AND回路など)の特定を行い、この回路素子によるフェイルの原因特定、設計へフィードバックを行う。
特開2005−221457号公報
しかしながら、上記の従来技術では、フェイルしたFF候補の特定が不十分であり、フェイルさせた回路素子の特定精度を高めることが困難である。
図11は、BIST回路200の一例を説明する説明図である。図11に示すように、BIST回路200において、入力Pin側の展開回路201から出力Pin側の圧縮回路202の間には、複数のFFが接続されたScan chainがn本(点線部分が1本)接続されているものとする。なお、Scan chainの本数(n)は、例えばn=64、128、256…などであってよい。
このとき、BIST回路200では、フェイルを観測した出力Pinと、そのPinにおけるScan−outの何サイクル目かの情報(テスト結果)があれば、フェイルしたFFの候補(図中の実線部分のFFn)としてn個まで絞り込める。ただし、n本のScan chainの中でフェイルしたFFが1つであっても、各Scan chainが圧縮回路202に接続されていることから、フェイルしたFF候補の絞り込みはn個までとなる。
このように、フェイルしたFF候補の特定が不十分である場合は、本当は故障を引き起こしていないが、故障候補となってしまった回路素子(ノイズ)がフェイルさせた回路素子の候補に含まれることとなる。
1つの側面では、フェイルさせた回路素子の特定精度を高めることを可能とする故障解析プログラム、故障解析方法および故障解析装置を提供することを目的とする。
第1の案では、故障解析プログラムは、コンピュータに、チップのテストの結果と、チップの設計情報とに基づいて、テストにおけるフェイルの各条件についてテストのパターンごとにフェイルの候補とするチップ内の要素を抽出する処理を実行させる。また、故障解析プログラムは、コンピュータに、フェイルの各条件について抽出された要素ごとの、フェイルの候補としての尤度をもとに、抽出された要素の中からフェイルの候補とする要素を絞り込む処理を実行させる。また、故障解析プログラムは、コンピュータに、絞り込まれた要素をもとに、フェイルの候補とする回路素子を抽出する処理を実行させる。
本発明の1実施態様によれば、フェイルさせた回路素子の特定精度を高めることができる。
図1は、実施形態にかかる故障解析装置の構成を例示するブロック図である。 図2は、処理部の構成を例示するブロック図である。 図3は、FF候補の抽出処理を例示するフローチャートである。 図4は、フェイル候補テーブルの一例を説明する説明図である。 図5は、FF候補の絞り込み処理を例示するフローチャートである。 図6は、FF候補の絞り込みを説明する説明図である。 図7は、故障候補の回路素子の抽出処理を例示するフローチャートである。 図8は、結果テーブルの一例を説明する説明図である。 図9は、FF候補の絞り込みの有無における結果を説明する説明図である。 図10は、実施形態にかかる故障解析装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。 図11は、BIST回路の一例を説明する説明図である。
以下、図面を参照して、実施形態にかかる故障解析プログラム、故障解析方法および故障解析装置を説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明する故障解析プログラム、故障解析方法および故障解析装置は、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。また、以下の各実施形態は、矛盾しない範囲内で適宜組みあわせてもよい。
図1は、実施形態にかかる故障解析装置1の構成を例示するブロック図である。図1に示す故障解析装置1は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)等の情報処理装置である。故障解析装置1は、半導体集積回路(チップとも呼ぶ)におけるBISTの結果を用いてフェイルさせた回路素子を推定する故障解析を行う。具体的には、故障解析装置1は、BISTの結果と、チップの設計情報(回路データ、信号遷移情報等)とに基づいて、フェイルしたフリップフロップ(FF)やパス(Path)などのチップ内の要素を特定する。次いで、故障解析装置1は、設計情報をもとに、フェイルした要素にかかる回路素子(AND回路など)をフェイルさせた回路素子として特定する。
図1に示すように、故障解析装置1は、入力部10、出力部20、処理部30および記憶部40を有する。
入力部10は、各種情報を処理部30に入力する。例えば、入力部10は、ユーザの指示を受け付けて、受け付けた指示に従って、通信により外部装置から各種情報を取得し、取得した各種情報を処理部30に入力する。例えば、入力部10は、マウスやキーボードなどの操作受付デバイスであってもよい。具体例を挙げて説明すると、入力部10は、故障解析を行うチップの設計情報およびチップのBISTの結果を処理部30に入力する。
出力部20は、各種の情報を出力する。例えば、出力部20は、処理部30による故障解析の結果を表示装置に表示する。なお、出力部20は、タイミング故障解析の結果を音声で出力してもよい。出力部20のデバイスの一例としては、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)などの表示デバイスや、音声を出力する音声出力デバイスが挙げられる。
処理部30は、CPU(Central Processing Unit)等であり、故障解析プログラムを実行することにより、チップの故障解析にかかる処理を実行する。
記憶部40は、各種情報を記憶する。例えば、記憶部40は、処理部30で実行される故障解析プログラムを記憶する。また、記憶部40は、入力部10より入力された故障解析を行うチップの設計情報、チップのBISTの結果および故障解析の結果を記憶する。
図2は、処理部30の構成を例示するブロック図である。図2に示すように、処理部30は、故障解析の処理にかかる第1抽出部31、第2抽出部32および故障特定部33を有する。処理部30は、テスト結果51、回路データ52および信号遷移情報53をもとに、故障解析の処理を実行することで、フェイルを引き起こした回路素子を示す結果データ61を出力する。例えば、テスト結果51、回路データ52および信号遷移情報53は、入力部10より入力されて記憶部40に記憶され、処理部30が故障解析の処理を実行する際に記憶部40より読み出される。
テスト結果51は、BISTにおいて予め定義された各種テストパターンでテストを行って得られた結果である。具体的には、テスト結果51は、各種テストパターンでのテストにより観測されたフェイルの条件と、フェイルが観測されたテストパターンとを示すフェイルデータを含む。
例えば、BISTでは、テストを識別する名称、回路動作の基準となるテストクロックの周期やタイミング、端子に入力される信号のパターン、パターンを入力するタイミング等のテストパターンごとの定義をもとに、各種テストパターンでのテストを実施する。そして、各種テストパターンでのテストにおいて、フェイルを観測した出力Pinや、出力PinにおけるScan−outの何サイクル目か等の観測されたフェイルの条件と、フェイルが観測されたテストパターンの名称とを示すフェイルデータをテスト結果51として得る。
回路データ52は、故障解析の対象となるチップの設計情報であり、チップ上における各要素に関する情報や、各要素の接続関係を含む、端子間の接続情報を保持している。また、回路データ52は、チップ上において各要素を接続する配線や回路素子の配置情報を保持している。
信号遷移情報53は、各テストパターンでの任意の回路素子の信号遷移の有無を有する情報である。また、信号遷移情報53は、SDF(Standard Delay Format)のファイル等であり、信号がチップの要素に入力してから当該要素から出力されるまでの時間の予測値や予測範囲を、要素の種類(セルタイプ)ごとに遅延情報として保持してもよい。この信号遷移情報53における信号遷移の有無や遅延情報は、各要素の設計情報に基づいて予め算出される。
第1抽出部31は、テスト結果51、回路データ52および信号遷移情報53に基づいて、BISTにおけるフェイルの各条件についてテストパターンごとにフェイルの候補とするチップ内の要素(FF)を抽出する。具体的には、第1抽出部31は、テーブル作成部31aと、テーブル絞込部31bとを有する。
テーブル作成部31aは、テスト結果51、回路データ52および信号遷移情報53に基づいて、フェイルの候補とするFF(FF候補とも呼ぶ)を記述するフェイル候補テーブル31cを作成する。テーブル絞込部31bは、フェイル候補テーブル31cに記述された各FF候補について、フェイルの候補としての尤もらしさを示す尤度を求め、各FF候補について求めた尤度をもとに候補の絞り込みを行う。第1抽出部31は、テーブル絞込部31bにより絞り込みが行われたフェイル候補テーブル31cbを第2抽出部32に出力する。なお、以後の説明では、フェイル候補テーブル31cについて、テーブル絞込部31bによる絞り込みの前後で区別する場合、絞り込み前をフェイル候補テーブル31ca、絞り込み後をフェイル候補テーブル31cbと呼ぶものとする。
図3は、FF候補の抽出処理を例示するフローチャートである。図3に示すように、処理が開始されると、テーブル作成部31aは、各テストパターン(t_i)を示す値(i)およびフェイルの各条件におけるフェイルデータ(f_j)を示す値(j)を、例えばi=j=1として初期化する(S1)。
次いで、テーブル作成部31aは、テスト結果51よりテストパターン(t_i)のフェイルデータ(f_j)を取得する。次いで、テーブル作成部31aは、テストパターン(t_i)のフェイルデータ(f_j)に対し、回路データ52よりBISTの回路構造を参照して、対応するフリップフロップ(複数あるのでFFsと称する)を取得する(S2)。
例えば、i=j=1であり、テストパターン(t_1)のフェイルデータ(f_1)が、フェイルを観測した出力ピンがp_a、Scan−outのサイクル数が330番目であるものとする。この場合、回路データ52より出力ピン(p_a)およびScan−outサイクル数330番目に対応する複数のFFs(例えば図11の実線部分にあるFFn)を取得する。
次いで、テーブル作成部31aは、信号遷移情報53を参照し、S2で取得したフリップフロップ(FFs)の中で、データピン、クロックピンとも活性化しているフリップフロップ(FFs)を抽出する(S3)。これにより、テーブル作成部31aは、フェイルデータ(f_j)の条件において、データピン、クロックピンとも活性化し、フェイルしているものと考えられるフリップフロップを抽出する。
次いで、テーブル作成部31aは、S3で抽出されたFFsをフェイル候補テーブル31cに登録する(S4)。次いで、テーブル作成部31aは、全フェイルデータに対して処理を終了したか否かを判定する(S5)。jの値がフェイルデータの最後を示す値でなく、全フェイルデータに対する処理を終了していない場合(S5:NO)、テーブル作成部31aは、jをインクリメント(j++)し(S6)、S2へ処理を戻す。
全フェイルデータに対する処理を終了している場合(S5:YES)、テーブル作成部31aは、全テストパターンに対して処理を終了しているか否かを判定する(S7)。iの値がテストパターンの最後を示す値でなく、全テストパターンに対する処理を終了していない場合(S7:NO)、テーブル作成部31aは、iをインクリメント(i++)し(S8)、S2へ処理を戻す。
全テストパターンに対して処理を終了している場合(S7:YES)、テーブル作成部31aは、フェイルの各条件についてテストパターンごとのFF候補を抽出してフェイル候補テーブル31cに登録できたことから、処理を終了する。
図4は、フェイル候補テーブル31cの一例を説明する説明図である。図4に示すように、フェイル候補テーブル31cには、フェイルデータ(f_1)、(f_2)…について、テストパターン(t_1)、(t_2)ごとのFF候補が登録される。例えば、フェイルデータ(f_1)については、テストパターン(t_1)におけるFF候補として「a、b」が登録されている。また、フェイルデータ(f_1)のテストパターン(t_2)では、フェイルしていないことからFF候補なしを示す「−」が登録されている。
図5は、FF候補の絞り込み処理を例示するフローチャートである。図5に示すように、処理が開始されると、テーブル絞込部31bは、フェイル候補テーブル31cを参照し、フェイルデータ(f_i)に対する各FF候補のフェイル率を算出する(S10)。
具体的には、S10では、フェイルデータ(f_i)のテストパターン(t_1)、(t_2)…(t_j)における各FF候補の出現率を求める。一例として、各FF候補において、(FF候補として出現した回数)/(テストパターン(t_1)、(t_2)…(t_j)の数(=j))を算出する。各FF候補において算出された出現率は、フェイルの候補としての尤もらしさ(尤度)を示している。
次いで、テーブル絞込部31bは、フェイルデータ(f_i)に対する各FF候補について、フェイル率が上位k位以内のFF候補を尤度の高いFF候補とする(S11)。次いで、テーブル絞込部31bは、フェイル候補テーブル31cから尤度の高いFF候補以外を除去し、尤度の高いFF候補への絞り込みを行う(S12)。
この絞り込みを行うためのkの値(絞り込み値)は、図2に示すように、システム設計者などのユーザHが入力部10より事前に設定した値である。例えば、ある回路素子(セル、ネットなど)の故障が複数のフリップフロップに伝播しても、それらのフリップフロップに十分なタイミングマージンがあればフェイルしない。また、仮に複数のフリップフロップがフェイルしても、それらが圧縮回路202で同時に圧縮されるn個のフリップフロップ(n=64、128等)に含まれる確率は非常に低い。よって、kの値は、ユーザHの経験に基づいて1〜3程度の値が設定される。また、絞り込み値は、尤度の高いFF候補を絞り込むための値であれば何れであってもよく、フェイル率の順位が閾値(k位)以上のものを絞り込むための値以外に、フェイル率の閾値を設定してもよい。例えば、フェイル率(すべてのテストパターンにFF候補が出現した場合は1.0とする)の閾値を0.7とした場合には、フェイル率が0.7以上のFF候補が尤度の高いFF候補として絞り込まれる。
図6は、FF候補の絞り込みを説明する説明図である。図6の例では、フェイル候補テーブル31caのフェイルデータ(f_2)に対する各FF候補(p、q、r)のフェイル率を求めている。具体的には、フェイルデータ(f_2)のテストパターン(t_1)、(t_2)…(t_j)における各FF候補(p、q、r)の出現率(フェイル率)を求める。一例として、FF候補(p)については、(FF候補(q)が出現した回数)/(テストパターン(t_1)、(t_2)…(t_j)の数(=j))を算出する。FF候補(q、r)についても同様にして出現率を求める。そして、フェイル率が高く、フェイルの候補として尤もらしい上位2個(p、q)へFF候補が絞り込まれ、絞り込み後のフェイル候補テーブル31cbが得られる。なお、フェイル率の閾値(0.7)を絞り込み値とした場合には、フェイル率が0.7以上であり、フェイルの候補として尤もらしい上位2個(p、q)へFF候補が絞り込まれる。
図2に戻り、第2抽出部32は、テーブル絞込部31bにより絞り込みが行われたフェイル候補テーブル31cbを参照し、フェイル候補のFFに対応するパス(故障パス)を求め、故障パスに含まれる回路素子を抽出する。第2抽出部32は、抽出した回路素子を故障候補の回路素子として故障特定部33に出力する。
図7は、故障候補の回路素子の抽出処理を例示するフローチャートである。図7に示すように、処理が開始されると、第2抽出部32は、テストパターンをカウントするためのカウンタ(i)の値を初期化(i=1)する(S20)。
次いで、第2抽出部32は、フェイル候補テーブル31cbを参照し、カウンタ値(i)のテストパターンについてのFF候補を得る。次いで、第2抽出部32は、回路データ52をもとに、得られたFF候補に対応する故障パス候補(データパスとクロックパス)を特開2012−128712号公報等の公知の方法により求める(S21)。次いで、第2抽出部32は、回路データ52を参照し、故障パス候補に含まれる回路素子(セル、ネット等)を結果テーブル(c_x)に登録する(S22)。なお、結果テーブル(c_x)におけるxは1≦x≦(全フェイルしたチップ数)を示す添字である。
次いで、第2抽出部32は、全テストパターンに対して処理を終了しているか否かを判定する(S23)。カウンタ値(i)がテストパターンの最後を示す値でなく、全テストパターンに対する処理を終了していない場合(S23:NO)、第2抽出部32は、iをインクリメント(i++)し(S24)、S21へ処理を戻す。
全テストパターンに対する処理を終了している場合(S23:YES)、第2抽出部32は、フェイル候補テーブル31cの全テストパターンにおけるFF候補より、故障候補の回路素子を抽出したことから、処理を終了する。
図8は、結果テーブルの一例を説明する説明図である。図8に示すように、チップ(c_a)における結果テーブル(c_a)には、テストパターン(t_1)、(t_2)…ごとの故障候補の回路素子(セルx、セルy…)が登録されている。第2抽出部32は、上記の処理により得られた結果テーブルを故障特定部33に出力する。
図2に戻り、故障特定部33は、第2抽出部32により抽出された故障候補の回路素子をもとに、フェイルを引き起こした回路素子を特定する。具体的には、故障特定部33は、故障候補の回路素子の出現頻度を算出する出現頻度算出部33aを有する。
出現頻度算出部33aは、第2抽出部32より出力される結果テーブルを参照し、故障候補の回路素子について、セルインスタンス/セルタイプ毎に故障候補となった回数(出現頻度)を算出する。故障特定部33は、出現頻度算出部33aの算出結果をもとに、出現頻度の高い回路素子をフェイルを引き起こした回路素子と特定する。故障特定部33は、フェイルを引き起こした回路素子として特定した回路素子を示す情報(例えばセルやネットを識別する情報)を結果データ61として出力部20に出力する。
図9は、FF候補の絞り込みの有無における結果を説明する説明図である。なお、図9の例では、セル(c3)が真にフェイルが生じた回路素子であるものとする。
図9に示すように、テーブル絞込部31bによる絞り込みなしの場合には、フェイルの候補としての尤もらしさの低いFF候補(b、q、r等)がフェイル候補テーブル31caに含まれる。このため、セル(c3)よりも真にフェイルが生じていないセル(c5)の方が出現頻度が高くなり、セル(c5)がフェイルを引き起こした回路素子として特定されやすくなる。
テーブル絞込部31bによる絞り込みありの場合には、フェイルの候補としての尤もらしさの高いFF候補(a、c、p等)にFF候補が絞り込まれたフェイル候補テーブル31cbとなる。このため、真にフェイルが生じているセル(c3)の出現頻度が他のセルよりも高くなり、セル(c3)がフェイルを引き起こした回路素子として特定されやすくなる。
以上のように、故障解析装置1は、テスト結果51、回路データ52および信号遷移情報53に基づいて、BISTにおけるフェイルの各条件についてテストパターンごとにフェイルのFF候補を抽出する。次いで、故障解析装置1は、抽出されたFF候補ごとの、フェイルの候補としての尤度をもとに、抽出されたFF候補の中からフェイルの候補とするFF候補を絞り込む。次いで、故障解析装置1は、絞り込まれたFF候補をもとに、フェイルの候補とする回路素子を抽出する。したがって、故障解析装置1は、フェイルさせた回路素子の特定精度を高めることが可能となる。
故障解析装置1で行われる各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行されるプログラム上、またはワイヤードロジックによるハードウエア上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよいことは言うまでもない。
ところで、上記の実施形態で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することで実現できる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータ(ハードウエア)の一例を説明する。図10は、実施形態にかかる故障解析装置1のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図10が示すように、故障解析装置1は、各種演算処理を実行するCPU101と、データ入力を受け付ける入力装置102と、モニタ103と、スピーカ104とを有する。また、故障解析装置1は、記憶媒体からプログラム等を読み取る媒体読取装置105と、各種装置と接続するためのインタフェース装置106と、有線または無線により外部機器と通信接続するための通信装置107とを有する。また、故障解析装置1は、各種情報を一時記憶するRAM108と、ハードディスク装置109とを有する。また、故障解析装置1内の各部(101〜109)は、バス110に接続される。
ハードディスク装置109には、上記の実施形態で説明した各種の処理を実行するためのプログラム111が記憶される。また、ハードディスク装置109には、プログラム111が参照する各種データ112(テスト結果51、回路データ52、信号遷移情報53または結果データ61など)が記憶される。入力装置102は、例えば、故障解析装置1の操作者から操作情報の入力を受け付ける。モニタ103は、例えば、操作者が操作する各種画面を表示する。インタフェース装置106は、例えば印刷装置等が接続される。通信装置107は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークと接続され、通信ネットワークを介した外部機器との間で各種情報をやりとりする。
CPU101は、ハードディスク装置109に記憶されたプログラム111を読み出して、RAM108に展開して実行することで、各種の処理を行う。なお、プログラム111は、ハードディスク装置109に記憶されていなくてもよい。例えば、故障解析装置1が読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラム111を、故障解析装置1が読み出して実行するようにしてもよい。故障解析装置1が読み取り可能な記憶媒体は、例えば、CD−ROMやDVDディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、ハードディスクドライブ等が対応する。また、公衆回線、インターネット、LAN等に接続された装置にこのプログラムを記憶させておき、故障解析装置1がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
1…故障解析装置
10…入力部
20…出力部
21…出力画面
30…処理部
31…第1抽出部
31a…テーブル作成部
31b…テーブル絞込部
31c…フェイル候補テーブル
32…第2抽出部
33…故障特定部
33a…出現頻度算出部
40…記憶部
51…テスト結果
52…回路データ
53…信号遷移情報
61…結果データ
101…CPU
111…プログラム
112…各種データ
200…BIST回路
201…展開回路
202…圧縮回路
H…ユーザ

Claims (5)

  1. コンピュータに、
    チップのテストの結果と、前記チップの設計情報とに基づいて、前記テストにおけるフェイルの各条件について前記テストのパターンごとにフェイルの候補とする前記チップ内の要素を抽出し、
    前記フェイルの各条件について抽出された要素ごとの、フェイルの候補としての尤度をもとに、前記抽出された要素の中からフェイルの候補とする要素を絞り込み、
    前記絞り込まれた要素をもとに、フェイルの候補とする回路素子を抽出する
    処理を実行させることを特徴とする故障解析プログラム。
  2. 前記絞り込む処理は、前記フェイルの各条件について前記テストのパターンごとに抽出された要素の出現率が高い要素を、前記尤度の高い要素として絞り込む
    ことを特徴とする請求項1に記載の故障解析プログラム。
  3. 前記絞り込む処理は、前記抽出された要素の中から前記尤度の順位が上位の所定順位内の要素に絞り込む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の故障解析プログラム。
  4. コンピュータが、
    チップのテストの結果と、前記チップの設計情報とに基づいて、前記テストにおけるフェイルの各条件について前記テストのパターンごとにフェイルの候補とする前記チップ内の要素を抽出し、
    前記フェイルの各条件について抽出された要素ごとの、フェイルの候補としての尤度をもとに、前記抽出された要素の中からフェイルの候補とする要素を絞り込み、
    前記絞り込まれた要素をもとに、フェイルの候補とする回路素子を抽出する
    処理を実行することを特徴とする故障解析方法。
  5. チップのテストの結果と、前記チップの設計情報とに基づいて、前記テストにおけるフェイルの各条件について前記テストのパターンごとにフェイルの候補とする前記チップ内の要素を抽出するテーブル作成部と、
    前記フェイルの各条件について抽出された要素ごとの、フェイルの候補としての尤度をもとに、前記抽出された要素の中からフェイルの候補とする要素を絞り込む絞込部と、
    前記絞り込まれた要素をもとに、フェイルの候補とする回路素子を抽出する抽出部と、
    を有することを特徴とする故障解析装置。
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