JP2004093188A - 電子回路および半導体集積回路 - Google Patents

電子回路および半導体集積回路 Download PDF

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永井 康夫
Atsushi Fujishiro
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Abstract

【課題】メイントランジスタとセンストランジスタの接地電極の電位を等しくしながら、センストランジスタの電流情報を取得することで、精度良くメイントランジスタに流れる電流値を検出することができる電子回路、およびそれを内蔵した半導体集積回路を提供する。
【解決手段】モータ、ランプ、リレーなどの負荷変動に追従した制御を行う装置に適用される電流検出・制御回路であって、メイントランジスタのパワーMOSFETM0、センストランジスタの電流検出用MOSFETM1、集積回路IC、演算処理ユニットCPUなどから構成され、負荷RLに流れる電流に比例したセンス電流を検出する際に、負荷RLの変動によるパワーMOSFETM0のソース電位変動に電流検出用MOSFETM1のソース電位を集積回路ICにより追従させ、ソース電位のずれをなくして電流を検出する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子回路、およびそれを内蔵した半導体集積回路に関し、特にメイントランジスタとセンストランジスタと接続可能なICなどの電子回路を含む電流検出・制御回路に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明者が検討したところによれば、ICなどの電子回路に関しては、以下のような技術が考えられる。
【0003】
たとえば、パワーMOSFETなどに接続可能なICなどの電子回路においては、パワーMOSFETをスイッチとして使用する時、このパワーMOSFETに流れる電流情報を、電子回路に接続されるCPUにフィードバックし、スイッチの遮断、リトライなどの制御を行うように構成した技術がある。この技術において、きめ細かな制御を行うためには、電流情報をより精度良く検出することが必要となる。
【0004】
そこで、パワーMOSFETに流れる電流情報を検出する方法として、この電流情報をパワーMOSFETに直列に接続したシャント抵抗で検出する方法がある。しかし、この方法では、パワーMOSFETに流れる電流がそのままシャント抵抗に流れるため、高価なワット数(消費電力)の大きなシャント抵抗が必要となる。
【0005】
また、他の方法として、パワーMOSFETとゲート、ドレインが共通に接続され、サイズ比が異なる電流検出用MOSFETで電流情報を検出する方法がある。この方法は、ワット数の大きなシャント抵抗が必要ない。しかし、2つのMOSFETのソース電位が異なるため、精度を上げることが必要となる。
【0006】
たとえば、前記のようなパワーMOSFETと電流検出用MOSFETで電流情報を検出する方法として、本発明者が本発明の前提として検討した回路構成を図7により説明する。
【0007】
図7に示すように、この電流検出回路は、パワーMOSFETM0、電流検出用MOSFETM1、電流検出用抵抗Rs、負荷RL、電源V、集積回路IC内のアンプ回路などからなり、パワーMOSFETM0と電流検出用MOSFETM1のソース端子を電流検出用抵抗Rsで接続する構成となっている。
【0008】
この電流検出回路において、パワーMOSFETM0と電流検出用MOSFETM1のサイズ比をm:1とすると、電流検出用抵抗Rs間の電圧VRsにより負荷RLに流れる電流Ioを、
Io=m×VRs/Rs  (1)
式(1)のように求めることができる。mは、パワーMOSFETM0の電流検出用MOSFETM1に対するサイズ比である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記図7に示したような電流検出回路について、本発明者が検討した結果、以下のようなことが明らかとなった。
【0010】
たとえば、電流検出用抵抗Rsの電圧VRsが大きいと、パワーMOSFETM0と電流検出用MOSFETM1のソース電圧が電圧VRsだけずれるので、パワーMOSFETM0と電流検出用MOSFETM1の電流比がm:1からはずれて検出誤差が生じる。また、電圧VRsを小さく設定すると、アンプ回路のオフセット電圧の影響が相対的に大きくなり、検出誤差が生じることが考えられる。
【0011】
そこで、本発明の目的は、パワーMOSFETなどのメイントランジスタと電流検出用MOSFETなどのセンストランジスタの接地電極の電位を等しくしながら、センストランジスタの電流情報を取得することで、精度良くメイントランジスタに流れる電流値を検出することができる電子回路、およびそれを内蔵した半導体集積回路を提供することにある。
【0012】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0014】
本発明は、メイントランジスタ(第1のトランジスタ)とセンストランジスタ(第2のトランジスタ)と接続可能な電子回路に適用され、メイントランジスタに接続される負荷に流れる電流に比例したセンス電流をセンストランジスタに流してこのセンス電流を検出する際に、負荷の変動によるメイントランジスタの接地電極の電位変動にセンストランジスタの接地電極の電位を追従させる制御回路を有するものである。また、メイントランジスタおよびセンストランジスタには、MOSFET、バイポーラトランジスタ、またはIGBTなどを用いるものである。さらに、負荷としては、モータ、ランプ、またはリレーなどに適用するようにしたものである。
【0015】
さらに、本発明の電子回路において、制御回路は、メイントランジスタとセンストランジスタの接地電極間に接続されるアンプ回路と、このアンプ回路の出力にトランジスタの制御電極が接続されるカレントミラー回路とを含む構成にしたり、あるいはメイントランジスタとセンストランジスタの接地電極間に接続されるアンプ回路と、このアンプ回路の出力にトランジスタの制御電極が接続されるバッファ回路とを含む構成にして、カレントミラー回路、バッファ回路のトランジスタにはMOSFET、またはバイポーラトランジスタなどを用いるようにしたものである。
【0016】
また、本発明は、前述したメイントランジスタとセンストランジスタと電子回路とを内蔵した半導体集積回路にも適用するものである。
【0017】
よって、前述した電子回路、およびそれを内蔵した半導体集積回路によれば、メイントランジスタとセンストランジスタの接地電極の電位がずれることはないので、前述した電流検出用抵抗を使用する電圧検出方法(図7)に比較して、電流検出ではメイントランジスタとセンストランジスタの電流比がm:1に保たれ、精度良くメイントランジスタに流れる電流を検出することができるようになる。この結果、負荷に流れる電流検出値の精度向上により、負荷変動に応じた信頼性の高い制御が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0019】
(実施の形態1)
図1により、本発明の電子回路および半導体集積回路を含む実施の形態1の電流検出・制御回路の構成の一例を説明する。図1は本実施の形態の電流検出・制御回路の構成図を示す。
【0020】
本実施の形態の電流検出・制御回路は、たとえばモータ、ランプ、リレーなどの負荷変動に追従した制御を行う装置に適用され、パワーMOSFETM0、電流検出用MOSFETM1、負荷RL、電源V、集積回路IC、演算処理ユニットCPUなどから構成される。
【0021】
パワーMOSFETM0は、負荷RLに接続されるメイントランジスタであり、ドレイン端子が電源Vの正極端子に、ソース端子が集積回路ICのトランジスタ用負入力端子P3および負荷RLの一方の端子に、ゲート端子が集積回路ICのトランジスタ用制御端子P1にそれぞれ接続されている。なお、このメイントランジスタには、バイポーラトランジスタ、IGBTを用いることも可能である。
【0022】
電流検出用MOSFETM1は、負荷RLに流れる電流に比例したセンス電流を検出するためのセンストランジスタであり、パワーMOSFETM0に並列に接続され、ドレイン端子が電源Vの正極端子に、ソース端子が集積回路ICのトランジスタ用正入力端子P2に、ゲート端子が集積回路ICのトランジスタ用制御端子P1にそれぞれ接続されている。なお、このセンストランジスタには、バイポーラトランジスタ、IGBTを用いることも可能である。
【0023】
負荷RLは、たとえばモータ、ランプ、リレーなどのコイルであり、一方の端子がパワーMOSFETM0のソース端子に、他方の端子が接地電位にそれぞれ接続されている。
【0024】
電源Vは、正極端子がパワーMOSFETM0および電流検出用MOSFETM1のドレイン端子に、負極端子が接地電位にそれぞれ接続されている。
【0025】
集積回路ICは、アンプ回路AMP、バイポーラトランジスタT11,T12などからなるカレントミラー回路、バイポーラトランジスタT13,T14および抵抗R11などからなる出力回路、バッファ回路BFなどから構成され、負荷RLに流れる電流に比例したセンス電流を検出する際に、この負荷RLの変動によるパワーMOSFETM0の接地電極であるソース端子の電位変動に電流検出用MOSFETM1の接地電極であるソース端子の電位を追従させる制御回路として機能し、トランジスタ用制御端子P1、トランジスタ用正入力端子P2、トランジスタ用負入力端子P3、CPU用入力端子P4、CPU用出力端子P5などが設けられている。
【0026】
この集積回路ICにおいて、アンプ回路AMPは、正入力端子がトランジスタ用正入力端子P2およびカレントミラー回路のバイポーラトランジスタT11のコレクタ端子に、負入力端子がトランジスタ用負入力端子P3に、出力端子がカレントミラー回路のバイポーラトランジスタT11,T12のベース端子にそれぞれ接続されている。
【0027】
また、カレントミラー回路は、バイポーラトランジスタT11,T12のベース端子同士が接続されてアンプ回路AMPの出力端子に接続され、また一方のバイポーラトランジスタT11のコレクタ端子がアンプ回路AMPの正入力端子に、他方のバイポーラトランジスタT12のコレクタ端子が出力回路のバイポーラトランジスタT13のコレクタ端子にそれぞれ接続され、さらに両方のバイポーラトランジスタT11,T12のエミッタ端子が接地電位に接続されている。
【0028】
さらに、出力回路は、バイポーラトランジスタT13,T14のベース端子同士、一方のバイポーラトランジスタT13のコレクタ端子とが接続されてカレントミラー回路のバイポーラトランジスタT12のコレクタ端子に接続され、他方のバイポーラトランジスタT14のコレクタ端子がCPU用出力端子P5および抵抗R11を介して接地電位に接続され、また両方のバイポーラトランジスタT13,T14のエミッタ端子が電源電位に接続されている。
【0029】
また、バッファBFは、入力端子がCPU用入力端子P4に、出力端子がトランジスタ用制御端子P1にそれぞれ接続されている。
【0030】
演算処理ユニットCPUは、集積回路ICのCPU用入力端子P4、CPU用出力端子P5に接続され、CPU用出力端子P5を通じて集積回路ICから負荷RLに流れる電流に比例したセンス電流の電流情報を受け取り、この電流情報による電流値に基づいて、出力を遮断したり、リトライするなどの制御を行うようにCPU用出力端子P4から集積回路ICに制御信号が出力される。この制御信号は、集積回路IC内のバッファ回路BFを経由して、トランジスタ用制御端子P1からパワーMOSFETM0、電流検出用MOSFETM1の各ゲート端子に供給され、各MOSFETM0,M1の動作が制御される。
【0031】
以上のように構成される電流検出・制御回路において、パワーMOSFETM0に流れる電流Ioと電流検出用MOSFETM1に流れる電流Isは、
Io=m×Is  (2)
式(2)で表される。mは、パワーMOSFETM0の電流検出用MOSFETM1に対するサイズ比である(パワーMOSFETM0の大きさ:電流検出用MOSFETM1の大きさ=m:1)。
【0032】
このパワーMOSFETM0に流れる電流Io、電流検出用MOSFETM1に流れる電流Isは、集積回路ICに入力され、パワーMOSFETM0と電流検出用MOSFETM1のソース電圧を等しくするようにアンプ回路AMPを用いて負帰還をかけることで負荷RLの変動に追従させ、演算処理ユニットCPUにおいて電流検出用MOSFETM1の電流Isを検出することができる。
【0033】
すなわち、集積回路IC内のカレントミラー回路により、電流検出用MOSFETM1に流れる電流Isに等しい電流Ia(一方のバイポーラトランジスタT11に流れる電流)を、他方のバイポーラトランジスタT12にも同じ値の電流Ia’として流す。さらに、このバイポーラトランジスタT12に流れる電流Ia’に等しい電流を出力回路の抵抗R11に流し、電流検出用MOSFETM1の電流Isに対応した電圧をCPU用出力端子P5から演算処理ユニットCPUに対して出力する。
【0034】
そして、演算処理ユニットCPUにおいて、入力された電圧値から、電流検出用MOSFETM1の電流Isの値を検出する。この電流Isの値に基づいて、パワーMOSFETM0、電流検出用MOSFETM1を制御する制御信号を集積回路ICのCPU用入力端子P4に出力する。さらに、集積回路IC内のバッファ回路BFを経由して、トランジスタ用制御端子P1からパワーMOSFETM0、電流検出用MOSFETM1の各ゲート端子に供給して、各MOSFETM0,M1の動作を制御する。
【0035】
たとえば、パワーMOSFETM0、電流検出用MOSFETM1をオフにした場合には、負荷RLに対する電流を遮断することができる。また、オフした後にオンにすることで、リトライを行うように制御することができる。
【0036】
従って、本実施の形態の電流検出・制御回路によれば、パワーMOSFETM0、電流検出用MOSFETM1のソース電圧を等しくするように集積回路IC内のアンプ回路AMPを用いて負帰還をかけることで、パワーMOSFETM0と電流検出用MOSFETM1のソース電圧がずれることはないので、電流検出ではパワーMOSFETM0と電流検出用MOSFETM1の電流比がm:1に保たれ、精度良く電流を検出することができる。この結果、電流検出値の精度向上により、負荷RLの変動に応じたパワーMOSFETM0、電流検出用MOSFETM1の、遮断、リトライなどに対応した制御を行うことができる。
【0037】
(実施の形態2)
図2により、本発明の電子回路および半導体集積回路を含む実施の形態2の電流検出・制御回路の構成の一例を説明する。図2は本実施の形態の電流検出・制御回路の構成図を示す。
【0038】
本実施の形態の電流検出・制御回路は、前記実施の形態1と同様に、モータ、ランプ、リレーなどの負荷変動に追従した制御を行う装置に適用され、パワーMOSFETM0、電流検出用MOSFETM1、負荷RL、電源V、集積回路IC、演算処理ユニットCPUなどから構成され、前記実施の形態1との相違点は、集積回路IC内のトランジスタをバイポーラトランジスタからMOSFETに代えて構成するようにした点である。
【0039】
すなわち、本実施の形態の電流検出・制御回路において、集積回路IC内のカレントミラー回路は、MOSFETT21,T22などから構成される。また、出力回路は、MOSFETT23,T24などから構成される。このカレントミラー回路、出力回路の動作などは前記実施の形態1と同様である。さらに、他の回路構成部品などの動作なども同様である。
【0040】
従って、本実施の形態の電流検出・制御回路においても、集積回路IC内のトランジスタをバイポーラトランジスタからMOSFETに代えて構成したものの、前記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。特に、本実施の形態においては、前記実施の形態1に比べて、トランジスタをMOSFETで構成することで、占有面積を最小化できるという利点がある。
【0041】
(実施の形態3)
図3により、本発明の電子回路および半導体集積回路を含む実施の形態3の電流検出・制御回路の構成の一例を説明する。図3は本実施の形態の電流検出・制御回路の構成図を示す。
【0042】
本実施の形態の電流検出・制御回路は、前記実施の形態1と同様に、たとえばモータ、ランプ、リレーなどの負荷変動に追従した制御を行う装置に適用され、パワーMOSFETM0、電流検出用MOSFETM1、負荷RL、電源V、集積回路IC、演算処理ユニットCPUなどから構成され、前記実施の形態1との相違点は、集積回路IC内の回路をオペアンプのバッファ接続により構成するようにした点である。
【0043】
すなわち、本実施の形態の電流検出・制御回路において、集積回路ICは、バイポーラトランジスタT31,T32及び電流源I1などからなるアンプ回路、バイポーラトランジスタT33,T34などからなるバッファ回路などから構成される。この集積回路ICにおいては、アンプ回路、バッファ回路の接続により、パワーMOSFETM0、電流検出用MOSFETM1のソース電位を同一に維持するとともに、電流検出用MOSFETM1の電流Isの情報を演算処理ユニットCPUに伝達するように動作する。
【0044】
従って、本実施の形態の電流検出・制御回路においても、集積回路IC内の回路をオペアンプのバッファ接続により構成したものの、前記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0045】
(実施の形態4)
図4により、本発明の電子回路および半導体集積回路を含む実施の形態4の電流検出・制御回路の構成の一例を説明する。併せて、図5および図6により、電流検出・制御回路による制御方法を説明する。図4は本実施の形態の電流検出・制御回路の構成図、図5および図6は電流検出・制御回路による制御方法の説明図をそれぞれ示す。
【0046】
本実施の形態の電流検出・制御回路は、図4に示すように、実際にモータの負荷変動に追従した制御を行う装置に適用され、前記実施の形態1の構成に対して、負荷をモータに代えた以外は同様の構成となっている。
【0047】
すなわち、本実施の形態の電流検出・制御回路は、パワーMOSFETM0、電流検出用MOSFETM1、負荷となるモータM、電源V、集積回路IC、演算処理ユニットCPUなどから構成され、モータMのコイルに流れる電流を検出して演算処理ユニットCPUによりモータMの動作が制御されるようになっている。
【0048】
たとえば、モータMがロックした場合には、図5に示すように、モータMのコイルに流れる電流Ioが正常状態に比べて増加する。このようなモータMのロック時には、モータMをストップ制御するために、モータMのコイルに流れる電流Ioの増加を集積回路ICで検出して演算処理ユニットCPUに伝達する。そして、演算処理ユニットCPUにおいて、パワーMOSFETM0、電流検出用MOSFETM1をオフするような制御信号を出力し、各MOSFETM0,M1をオフにする。これにより、モータMのコイルには電流が流れなくなり、モータMの回転は停止する。
【0049】
また、モータMのコイルが過熱した場合には、図6に示すように、逆に、モータMのコイルに流れる電流Ioが正常状態に比べて減少する。このようなモータMのコイル過熱時にも、モータMをストップ制御するために、モータMのロック時と同様に、モータMのコイルに流れる電流Ioの減少を集積回路ICで検出し、そして演算処理ユニットCPUからパワーMOSFETM0、電流検出用MOSFETM1をオフするような制御信号を出力して各MOSFETM0,M1をオフにすることにより、モータMのコイルには電流が流れなくなり、モータMの回転は停止する。
【0050】
従って、本実施の形態の電流検出・制御回路によれば、実際にモータMの負荷変動に追従した制御を行う装置に適用することで、モータMのロック、コイル過熱などによる負荷変動に応じた制御を行うことができる。この場合にも、負荷に流れる電流を精度良く検出することができるので、負荷変動に応じた信頼性の高いモータMの制御が可能となる。
【0051】
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0052】
たとえば、前記実施の形態の電流検出・制御回路においては、パワーMOSFET、電流検出用MOSFETから構成する場合について説明したが、MOSFETに代えて、バイポーラトランジスタ、またはIGBTなどから構成することも可能である。さらに、パワーMOSFET、電流検出用MOSFETなどは集積回路に内蔵することも可能である。
【0053】
また、前記実施の形態4においては、実際にモータに適用した場合を例に説明したが、ランプ、リレーなどの負荷についても適用可能であり、このような種々の負荷変動に追従した制御を行う装置に良好に適用することができる。
【0054】
すなわち、本発明は、モータドライバ、ランプドライバ、リレードライバ、ソレノイドドライバなどに好適であり、さらにMOSFET、バイポーラトランジスタ、IGBTなどでスイッチを構成した製品全般に応用することができる。
【0055】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0056】
(1)メイントランジスタとセンストランジスタと接続可能な電子回路において、負荷に流れる電流に比例したセンス電流を検出する際に、負荷の変動によるメイントランジスタの接地電極の電位変動にセンストランジスタの接地電極の電位を追従させる制御回路を有することで、メイントランジスタとセンストランジスタの接地電極の電位がずれることはないので、精度良くメイントランジスタに流れる電流を検出することが可能となる。
【0057】
(2)前記(1)により、モータ、ランプ、リレーなどの負荷に流れる電流検出値の精度を向上することができるので、負荷変動に応じた信頼性の高い制御が可能となる。
【0058】
(3)メイントランジスタとセンストランジスタと電子回路とを内蔵した半導体集積回路においても、前記(1),(2)の電子回路と同様に、精度良くメイントランジスタに流れる電流を検出することができるので、モータ、ランプ、リレーなどの負荷に流れる電流検出値の精度向上によって負荷変動に応じた信頼性の高い制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子回路および半導体集積回路を含む実施の形態1の電流検出・制御回路を示す構成図である。
【図2】本発明の電子回路および半導体集積回路を含む実施の形態2の電流検出・制御回路を示す構成図である。
【図3】本発明の電子回路および半導体集積回路を含む実施の形態3の電流検出・制御回路を示す構成図である。
【図4】本発明の電子回路および半導体集積回路を含む実施の形態4の電流検出・制御回路を示す構成図である。
【図5】本発明の実施の形態4の電流検出・制御回路による制御方法(モータのロック時)を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態4の電流検出・制御回路による制御方法(モータのコイル過熱時)を示す説明図である。
【図7】本発明の前提として検討した電流検出回路を示す構成図である。
【符号の説明】
M0 パワーMOSFET
M1 電流検出用MOSFET
RL 負荷
V 電源
IC 集積回路
CPU 演算処理ユニット
AMP アンプ回路
T11〜T14 バイポーラトランジスタ
R11 抵抗
BF バッファ回路
T21〜T24 MOSFET
T31〜T34 バイポーラトランジスタ
M モータ
I1 電流源

Claims (8)

  1. 第1のトランジスタおよび電流検出用の第2のトランジスタと接続可能な電子回路であって、
    前記第1のトランジスタに接続される負荷に流れる電流に比例した検出電流を前記第2のトランジスタに流して前記検出電流を検出する際に、前記負荷の変動による前記第1のトランジスタの接地電極の電位変動に前記第2のトランジスタの接地電極の電位を追従させる制御回路を有することを特徴とする電子回路。
  2. 請求項1記載の電子回路において、
    前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタは、MOSFET、バイポーラトランジスタ、またはIGBTであることを特徴とする電子回路。
  3. 請求項1記載の電子回路において、
    前記制御回路は、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタの接地電極間に接続されるアンプ回路と、前記アンプ回路の出力にトランジスタの制御電極が接続されるカレントミラー回路とを含むことを特徴とする電子回路。
  4. 請求項3記載の電子回路において、
    前記カレントミラー回路のトランジスタは、MOSFET、またはバイポーラトランジスタであることを特徴とする電子回路。
  5. 請求項1記載の電子回路において、
    前記制御回路は、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタの接地電極間に接続されるアンプ回路と、前記アンプ回路の出力にトランジスタの制御電極が接続されるバッファ回路とを含むことを特徴とする電子回路。
  6. 請求項3記載の電子回路において、
    前記バッファ回路のトランジスタは、MOSFET、またはバイポーラトランジスタであることを特徴とする電子回路。
  7. 請求項1記載の電子回路において、
    前記負荷は、モータ、ランプ、またはリレーであることを特徴とする電子回路。
  8. 第1のトランジスタと、
    電流検出用の第2のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタと接続可能であり、前記第1のトランジスタに接続される負荷に流れる電流に比例した検出電流を前記第2のトランジスタに流して前記検出電流を検出する際に、前記負荷の変動による前記第1のトランジスタの接地電極の電位変動に前記第2のトランジスタの接地電極の電位を追従させる制御回路を有する電子回路とを内蔵したことを特徴とする半導体集積回路。
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