JPH11252909A - 電流検出回路 - Google Patents

電流検出回路

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JPH11252909A
JPH11252909A JP4645198A JP4645198A JPH11252909A JP H11252909 A JPH11252909 A JP H11252909A JP 4645198 A JP4645198 A JP 4645198A JP 4645198 A JP4645198 A JP 4645198A JP H11252909 A JPH11252909 A JP H11252909A
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mos transistor
power
voltage
power mos
transistor
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JP4645198A
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Ryohei Saga
良平 嵯峨
Kenichi Yokota
健一 横田
Makoto Chiba
真 千葉
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Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
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Hitachi Ltd
Hitachi Tohbu Semiconductor Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング制御方式のパワー回路にあっ
て、パワー素子をなすパワーMOSトランジスタに流れ
る出力電流を、電力損失および電圧損失を伴うことな
く、かつ検出精度の悪化を伴いやすいカレントミラー動
作に依存することなく、高精度かつ高感度に電圧変換し
て検出する。 【解決手段】 電圧検出点と上記パワーMOSトランジ
スタのドレインとの間に介在する第1のMOSトランジ
スタと、上記電圧検出点と上記パワーMOSトランジス
タのソースとの間に介在する第2のMOSトランジスタ
を有し、第1のMOSトランジスタを上記パワーMOS
トランジスタのオン/オフと同相でオン/オフ動作させ
るとともに、第2のMOSトランジスタを上記パワーM
OSトランジスタのオン/オフと逆相でオン/オフ動作
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電流検出回路、さ
らにはパワーMOSトランジスタによってスイッチング
制御される電流を電圧変換して検出する電流検出回路に
適用して有効な技術に関するものであって、たとえばス
イッチングレギュレータの過電流検出や過電流保護に利
用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スイッチングレギュレータなどのパワー
回路では、過電流によるパワー素子の破壊を防止するた
めに、そのパワー素子に流れる出力電流を電圧に変換し
て検出し、この電流変換電圧が規定電圧を越えたとき
に、上記パワー素子を強制的に遮断させる制御が行われ
る(たとえば、CQ出版社刊行「トランジスタ技術 1
998年1月号」300,301ページ参照)。
【0003】パワー素子の電流を電圧変換して検出する
手段としては、図6に示すように、出力電流経路にシャ
ント抵抗Rsを直列に介在させる方法がある。
【0004】図6に示すのはパワーMOSトランジスタ
Qmを用いたスイッチング方式のパワー回路であって、
パワー素子であるMOSトランジスタQmに直列に介在
するシャント抵抗Rsが、そのトランジスタQmの電流
Idsを電圧Vcs(=Rs×Ids)に変換して検出
する電流検出回路2をなす。
【0005】シャント抵抗Rsに分圧された電圧Vcs
(=Rs×Ids)は電圧比較回路3にて所定の基準電
圧Vrefと比較され、VcsがVrefを越えると、
その比較回路3の出力によりパワーMOSトランジスタ
Qmを強制的に遮断する保護動作が行われる。
【0006】同図において、1は駆動パルス発生回路で
あって、パワーMOSトランジスタQmをオン/オフ制
御する駆動パルス信号Pgを生成する。4は出力制御回
路であって、比較回路3がVcs>Vrefを検出した
ときに上記駆動パルス信号Pgの出力を強制停止させ
る。Lはトランスなどの負荷回路であって、直流電源電
位VBとパワーMOSトランジスタQmの間に直列に接
続されている。
【0007】しかし、上述した電流検出回路2では、出
力電流経路にシャント抵抗Rsが直列に介在するため、
このシャント抵抗Rsでの電力損失(Vcs×Ids)
および電圧損失(Ids×Rs)が大きな問題となる。
電力損失を少なくするためには、シャント抵抗Rsの抵
抗値を、たとえば0.1Ωといったような低い値にする
必要があるが、このような低抵抗値を半導体集積回路と
して形成することは非常に困難である。
【0008】仮に、電力損失および電圧損失を無視でき
るほどにシャント抵抗Rsの抵抗値を低くすることがで
きたとしても、今度は、そのシャント抵抗Rsにより分
圧される電圧Vcs(=Rs×Ids)が小さくなって
十分な検出感度が得られなくなるという背反が生じる。
【0009】そこで、図7に示すように、出力電流経路
にシャント抵抗を直列に介在させない方式の電流検出回
路が提案されている。
【0010】図7に示す電流検出回路2は、パワーMO
SトランジスタQmに対して1/nにサイズ縮小された
MOSトランジスタQsを、そのパワーMOSトランジ
スタQmにドレイン同士およびゲート同士で共通接続さ
せることにより、トランジスタQmに流れるドレイン・
ソース電流Idsの一定割合(1/n)をトランジスタ
Qsに分流させるような一種のカレントミラー回路を形
成し、このカレントミラー回路による分流電流(Ids
/n)が流れるトランジスタQsのソース側に、シャン
ト抵抗Rsを直列に介在させるようにしたものである。
【0011】これにより、パワーMOSトランジスタQ
mの電流経路にシャント抵抗を直列に介在させなくて
も、そのトランジスタQmのドレイン・ソース電流Id
sに応じた電流検出電圧Vcs(=Rs×Ids/n)
を取り出すことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術には、次のような問題のあることが本発明者らに
よってあきらかとされた。
【0013】すなわち、図7に示した電流検出回路で
は、トランジスタQmにはシャント抵抗Rsが介在して
しないが、そのトランジスタQmからの分流電流(Id
s/n)を流すトランジスタQsにはシャント抵抗Rs
が直列に介在しており、これによる電力損失(Vcs×
Ids/n)が依然として残る。
【0014】上記電力損失(Vcs×Ids/n)を低
減させるためには、トランジスタQmとQs間のサイズ
比(n)を十分に大きくして、Qsに分流される電流の
割合(1/n)をできるだけ小さくするとともに、所定
の検出感度を得るためにシャント抵抗Rsの抵抗値を十
分に高くする必要がある。
【0015】しかし、この場合は、検出精度を確保する
ために、両トランジスタQmとQsのサイズ比(n)を
高精度に定めなければならない面倒が生じる。さらに、
この場合は、Qsのソース側だけに直列に介在する高抵
抗値のシャント抵抗RsがQmとQs間でのカレントミ
ラー動作に大きく干渉し、これにより、QmとQs間の
分流比を一定に保つことができなくなって、電流検出精
度が悪くなるという問題が生じる。
【0016】本発明の目的は、スイッチング制御方式の
パワー回路にあって、パワー素子をなすパワーMOSト
ランジスタに流れる出力電流を、電力損失および電圧損
失を伴うことなく、かつ検出精度の悪化を伴いやすいカ
レントミラー動作に依存することなく、高精度かつ高感
度に電圧変換して検出することを可能にする、という技
術を提供することにある。
【0017】本発明の前記ならびにそのほかの目的と特
徴は、本明細書の記述および添付図面からあきらかにな
るであろう。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0019】すなわち、パワーMOSトランジスタ(Q
m)によってスイッチング制御される電流(Ids)を
電圧(Vcs)に変換して検出する電流検出回路(2)
であって、上記電流(Ids)からの変換電圧(Vc
s)を取り出すための電圧検出点(out)と上記パワ
ーMOSトランジスタ(Qm)のドレインとの間に介在
する第1のMOSトランジスタ(Q1)と、上記電圧検
出点(out)と上記パワーMOSトランジスタ(Q
m)のソースとの間に介在する第2のMOSトランジス
タ(Q2)と、第1のMOSトランジスタ(Q1)を上
記パワーMOSトランジスタ(Qm)のオン/オフと同
相でオン/オフ動作させるとともに、第2のMOSトラ
ンジスタ(Q2)を上記パワーMOSトランジスタ(Q
m)のオン/オフと逆相でオン/オフ動作させる相補制
御手段(21)とを設けるようにしたものである。
【0020】上述した手段によれば、パワーMOSトラ
ンジスタのドレイン・ソース電流を、そのパワーMOS
トランジスタのドレイン・ソース間オン抵抗との積によ
り与えられる電圧の形で取り出すことができる。これに
より、スイッチング制御方式のパワー回路にあって、パ
ワー素子をなすパワーMOSトランジスタに流れる出力
電流を、電力損失および電圧損失を伴うことなく、かつ
検出精度の悪化を伴いやすいカレントミラー動作に依存
することなく、高精度かつ高感度に電圧変換して検出す
ることを可能にするという目的が達成される。
【0021】また、上記パワーMOSトランジスタ(Q
m)のゲートに入力されるパルス制御信号(Pg)を用
いて第1および第2のMOSトランジスタ(Q1,Q
2)を相補的にオン/オフ動作させるようにした。これ
により、第1および第2のMOSトランジスタ(Q1,
Q2)のオン/オフをパワーMOSトランジスタ(Q
m)のオン/オフに簡単かつ確実に連動させることがで
きる。
【0022】さらに、上記パワーMOSトランジスタ
(Qm)、第1のMOSトランジスタ(Q1)、第2の
MOSトランジスタ(Q2)を共にNチャンネル型また
はPチャンネルのいずれか一方のタイプに揃えるととも
に、第1のMOSトランジスタ(Q1)のゲートには上
記パワーMOSトランジスタ(Qm)のゲートに入力さ
れるパルス信号(Pg)を直接与え、第2のMOSトラ
ンジスタ(Q2)のゲートには上記パワーMOSトラン
ジスタ(Qm)のゲートに入力されるパルス信号(P
g)を位相反転回路(21)を介して与えるようにし
た。これにより、第1と第2のMOSトランジスタ(Q
1,Q2)の相補的にオン/オフ動作を確実に行わせる
ことができる。
【0023】また、上記第2のMOSトランジスタ(Q
2)のオンからオフへの切り換えを第1のMOSトラン
ジスタ(Q1)のオフからオンへの切り換えよりも遅ら
せる遅延手段(21)を設けるようにした。これによ
り、パワーMOSトランジスタ(Qm)がオフからオン
に切り替わった直後のドレイン・ソース電圧(Vds)
に瞬時的に生じるグリッジ(Vp)を取り除くことがで
きる。
【0024】さらにまた、上記第1のMOSトランジス
タ(Q1)をパワーMOSトランジスタ(Qm)と同じ
チャンネルタイプにするとともに、第2のMOSトラン
ジスタ(Q2)を第1のMOSトランジスタ(Q1)に
対して反対のチャンネルタイプとすることにより、第1
のMOSトランジスタ(Q1)を上記パワーMOSトラ
ンジスタ(Qm)のオン/オフと同相でオン/オフ動作
させるとともに、第2のMOSトランジスタ(Q2)を
上記パワーMOSトランジスタ(Qm)のオン/オフと
逆相でオン/オフ動作させる相補制御手段を設けるよう
にした。これにより、位相反転回路(インバータ)を使
わずに相補制御手段を構成することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施態様を
図面を参照しながら説明する。
【0026】図1は本発明の技術が適用された電流検出
回路の一実施態様を示す。
【0027】同図に示す電流検出回路2は、スイッチン
グ制御方式の直流定電圧電源装置いわゆるスイッチング
レギュレータの過電流保護に使用されている。
【0028】同図において、Qmはパワー素子をなすN
チャンネル型パワーMOSトランジスタであって、直流
電源電位VBから負荷(トランスの一次側)Lに流れる
電流Idsをスイッチング制御する。このパワーMOS
トランジスタQmのソースは電源の基準側電位(接地側
電位)に直接接続されている。
【0029】1は駆動パルス発生回路であって、パワー
MOSトランジスタQmをオン/オフ制御する駆動パル
ス信号Pgを生成する。この駆動パルス信号Pgはパワ
ーMOSトランジスタQmを確実にオンさせられるだけ
の十分な電圧振幅を持たせられている。
【0030】11はフィードバック回路(帰還回路)で
あって、スイッチングレギュレータの直流出力電圧(図
示省略)が所定の目標電圧Vstとなるように、上記駆
動パルス信号Pgのパルス幅(デューティ)をフィード
バック制御する。
【0031】2は電流検出回路であって、第1のMOS
トランジスタQ1、第2のMOSトランジスタQ2、お
よびインバータ(位相反転回路)21により構成されて
いる。outは電流変換された電圧Vcsを取り出すた
めの電圧検出点すなわち電流検出出力点を示す。第1お
よび第2のMOSトランジスタQ1,Q2はいずれも、
上記パワーMOSトランジスタQmと同タイプのNチャ
ンネル型が使用されている。ただし、そのサイズ(ある
いは電流容量)はいずれも、上記パワーMOSトランジ
スタQmよりも十分に小さくてよい。
【0032】ここで、第1のMOSトランジスタQ1
は、ドレインがパワーMOSトランジスタQmのドレイ
ンに、ゲートが同トランジスタQmのゲートに、ソース
が上記電圧検出点outに、それぞれ接続されている。
つまり、第2のMOSトランジスタQ1は、電圧検出点
outとパワーMOSトランジスタQmのドレイン間に
介在させられている。
【0033】第2のMOSトランジスタQ2は、ドレイ
ンが電圧検出点outに、ゲートがインバータ21の反
転出力に、ソースがパワーMOSトランジスタQmのソ
ースと同電位の基準電位(接地電位)にそれぞれ接続さ
れている。つまり、第2のMOSトランジスタQ2は、
電圧検出点outとパワーMOSトランジスタQmのソ
ース間に介在させられている。
【0034】インバータ21は、パワーMOSトランジ
スタQmのゲートに印加されるパルス信号Pgを位相反
転して第2のMOSトランジスタQ2のゲートに与え
る。つまり、インバータ21は、第1のMOSトランジ
スタQ1をパワーMOSトランジスタQmのオン/オフ
と同相でオン/オフ動作させるとともに、第2のMOS
トランジスタQ2を上記パワーMOSトランジスタQm
のオン/オフと逆相でオン/オフ動作させる相補制御手
段を形成する。
【0035】3は電圧比較回路であって、上記電圧検出
点outに現れる電流変換電圧Vcsを所定の基準電圧
Vrefと比較し、この比較結果を後述する出力制御回
路4へ出力する。
【0036】4は出力制御回路であって、比較回路3が
Vcs>Vrefを検出したときに上記駆動パルス信号
Pgの出力を強制停止させるように動作する。
【0037】図2は、図1に示した回路の状態別等価回
路を示す。
【0038】同図の(A)はパルス信号Pgが“L”
(低レベル)でパワーMOSトランジスタQmがオフ状
態のときの等価回路を示し、(B)はパルス信号Pgが
“H”(高レベル)でパワーMOSトランジスタQmが
オン状態のときの等価回路を示す。
【0039】図1および図において、まず、パワーMO
SトランジスタQmがオフ状態のとき、第1のMOSト
ランジスタQ1がオフで、第2のMOSトランジスタQ
2がオンとなる。このとき、図2の(A)に示すよう
に、電圧検出点outはパワーMOSトランジスタQm
のドレインから切り離される。
【0040】次に、パワーMOSトランジスタQmがオ
ンのとき、第1のMOSトランジスタQ1がオンで、第
2のMOSトランジスタQ2がオフとなる。このとき、
図2の(B)に示すように、電圧検出点outは第1の
MOSトランジスタQ1を介してパワーMOSトランジ
スタQmのドレインに接続される。
【0041】このオン状態のパワーMOSトランジスタ
Qmのドレインには、そのパワーMOSトランジスタQ
mのドレイン・ソース電流Idsと、そのパワーMOS
トランジスタQmのドレイン・ソース間オン抵抗Ron
との積に相当するドレイン電圧Vds(=Ids×Ro
n)が現れる。このときのドレイン電圧Vds(=Id
s×Ron)が第1のMOSトランジスタQ1を介して
電圧検出点outに電流検出電圧Vcsとして取り出さ
れる。
【0042】ここで、パワーMOSトランジスタQmの
オン抵抗Ronは、そのパワーMOSトランジスタQm
に固有の抵抗値であり、そのゲートに印加される駆動パ
ルス信号Pgの電圧振幅が十分ならば、つまりパワーM
OSトランジスタQmが確実にオン駆動されていれば、
そのパワーMOSトランジスタQmのドレインには、ド
レイン・ソース電流(すなわち出力電流)Idsに対し
て一定の比例関係を持った電圧Vds(=Ron×Id
s)が現れる。
【0043】したがって、パワーMOSトランジスタQ
mがオン状態のときのドレイン電圧Vdsを第2のMO
SトランジスタQ1を介して取り出すことにより、その
パワーMOSトランジスタQmに流れる電流Idを忠実
に反映した電圧Vcs(=Ron×Ids)を電圧検出
点outに得ることができる。
【0044】このとき、Qmのドレインと電圧検出点o
utの間には第2のMOSトランジスタQ1のオン抵抗
が直列に介在することになるが、検出点outに取り出
すのは電流ではなく電圧である。したがって、その検出
点outでの入力インピーダンスを十分に高くすれば、
Q1のオン抵抗の影響はほとんど無視することができ
る。また、確実にオン駆動されたQ1のオン抵抗も、そ
のQ1に固有の抵抗値を呈するので、仮に上記検出点o
utに抵抗が並列に接続されていたとしても、その並列
に接続されている抵抗とQ1のオン抵抗とによる一定率
の分圧により、出力電流Idsと一定の比例関係にある
電流検出電圧を取り出すことができる。
【0045】図3は、図1に示した回路の要部における
動作波形チャートを示す。
【0046】同図に示すように、パワーMOSトランジ
スタQmは、そのゲートに印加されるパルス信号Pgに
よりオン/オフ制御される。このパワーMOSトランジ
スタQmのオン/オフに連動して、第1および第2のM
OSトランジスタQ1,Q2が相補的にオン/オフ制御
される。これにより、パワーMOSトランジスタQmが
オンのときのドレイン・ソース電圧Vdsだけが抽出さ
れて上記電圧検出点outに取り出されるようになる。
つまり、パワーMOSトランジスタQmによってスイッ
チング制御される電流Idsを電圧Vcs(=Ids×
Ron)に変換して電圧検出点outに取り出すことが
できる。
【0047】以上のようにして、電力損失および電圧損
失を伴うシャント抵抗を出力電流経路に直列に接続する
ことなく、また検出精度の悪化を伴いやすいカレントミ
ラー動作にも依存することなく、パワー素子をなすパワ
ーMOSトランジスタQmに流れる出力電流IdsをB4
高精度かつ高感度に電圧変換して検出することができ
る。
【0048】図4は、本発明の別の実施態様を示すため
の動作波形チャートを示す。
【0049】同図に示すように、パワーMOSトランジ
スタQmがオフからオンに切り替わった直後のドレイン
・ソース電圧Vdsは、瞬時的な電圧上昇であるグリッ
ジVpを伴うことがある。このグリッジVpは瞬時的な
ので、電圧検出点outから取り出した後のフィルタ処
理などにより取り除くこともできるが、次のようにすれ
ば、電圧検出点outにて取り除くことができる。
【0050】すなわち、同図に示すように、第2のMO
SトランジスタQ2のオンからオフへの切り換えを第1
のMOSトランジスタQ1のオフからオンへの切り換え
よりも若干(dt)遅らせる。この遅延期間dtでのQ
2のオンにより、上記グリッジVpがバイパスされて電
圧検出点outから取り除かれるようになる。
【0051】上記遅延を行わせる遅延手段として、図1
に示した回路では、第2のMOSトランジスタQ2のゲ
ートに位相反転パルス信号を与えるインバータ21を利
用することができる。具体的には、伝達速度の遅いイン
バータ21を使用するか、あるいは複数(奇数)段のイ
ンバータを直列多段接続することにより、上記遅延手段
を構成することができる。
【0052】図5は、本発明のさらに別の実施態様を示
す。
【0053】同図に示す回路では、第1のMOSトラン
ジスタQ1をパワーMOSトランジスタQmと同じNチ
ャンネルタイプにするとともに、第2のMOSトランジ
スタQ2を第1のMOSトランジスタQ1に対して反対
のNチャンネルタイプとすることにより、第1のMOS
トランジスタQ1を上記パワーMOSトランジスタQm
のオン/オフと同相でオン/オフ動作させるとともに、
第2のMOSトランジスタQ2を上記パワーMOSトラ
ンジスタQmのオン/オフと逆相でオン/オフ動作させ
る相補制御手段を構成している。これにより、図1のイ
ンバータ21を省略することができる。
【0054】以上、本発明者によってなされた発明を実
施態様にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実
施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0055】たとえば、MOSトランジスタQm,Q
1,Q2の各チャンネルタイプを反対にした構成も可能
である。
【0056】以上の説明では主として、本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるスイ
ッチングレギュレータの過電流検出回路に適用した場合
について説明したが、それに限定されるものではなく、
たとえばパルスモータドライバなどのパワー駆動装置に
おける出力電流検出にも適用できる。
【0057】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0058】すなわち、スイッチング制御方式のパワー
回路にあって、パワー素子をなすパワーMOSトランジ
スタに流れる出力電流を、電力損失および電圧損失を伴
うことなく、かつ検出精度の悪化を伴いやすいカレント
ミラー動作に依存することなく、高精度かつ高感度に電
圧変換して検出することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術が適用された電流検出回路の一実
施態様を示す回路図
【図2】図1に示した回路の状態別等価回路
【図3】図1に示した回路の要部における動作波形チャ
ート
【図4】本発明の別の実施態様を示すための動作波形チ
ャート
【図5】本発明のさらに別の実施態様を示す回路図
【図6】本発明以前の電流検出回路の一例を示す回路図
【図7】本発明以前の電流検出回路の別の例を示す回路
【符号の説明】
1 駆動パルス発生回路 11 フィードバック回路(帰還回路) 2 電流検出回路 21 インバータ 3 電圧比較回路 4 出力制御回路 Qm パワーMOSトランジスタ Q1 第1のMOSトランジスタ Q2 第2のMOSトランジスタ VB 直流電源電位 L 負荷(トランスの一次側) Ids 出力電流(ドレイン・ソース電流) Pg 駆動パルス信号P Vst 目標電圧V out 電圧検出点 Vcs 電流変換電圧 Vref 基準電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 真 埼玉県入間郡毛呂山町大字旭台15番地 日 立東部セミコンダクタ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワーMOSトランジスタによってスイ
    ッチング制御される電流を電圧に変換して検出する電流
    検出回路であって、上記電流からの変換電圧を取り出す
    ための電圧検出点と上記パワーMOSトランジスタのド
    レインとの間に介在する第1のMOSトランジスタと、
    上記電圧検出点と上記パワーMOSトランジスタのソー
    スとの間に介在する第2のMOSトランジスタと、第1
    のMOSトランジスタを上記パワーMOSトランジスタ
    のオン/オフと同相でオン/オフ動作させるとともに、
    第2のMOSトランジスタを上記パワーMOSトランジ
    スタのオン/オフと逆相でオン/オフ動作させる相補制
    御手段とを備えたことを特徴とする電流検出回路。
  2. 【請求項2】 パワーMOSトランジスタのゲートに入
    力されるパルス制御信号を用いて第1および第2のMO
    Sトランジスタを相補的にオン/オフ動作させるように
    したことを特徴とする請求項1に記載の電流検出回路。
  3. 【請求項3】 パワーMOSトランジスタ、第1のMO
    Sトランジスタ、第2のMOSトランジスタを共にNチ
    ャンネル型またはPチャンネルのいずれか一方のタイプ
    に揃えるとともに、第1のMOSトランジスタのゲート
    には上記パワーMOSトランジスタのゲートに入力され
    るパルス信号を直接与え、第2のMOSトランジスタの
    ゲートには上記パワーMOSトランジスタのゲートに入
    力されるパルス信号を位相反転回路を介して与えるよう
    にしたことを特徴とする請求項1または2に記載の電流
    検出回路。
  4. 【請求項4】 第2のMOSトランジスタのオンからオ
    フへの切り換えを第1のMOSトランジスタのオフから
    オンへの切り換えよりも遅らせる遅延手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電流検
    出回路。
  5. 【請求項5】 第1のMOSトランジスタをパワーMO
    Sトランジスタと同じチャンネルタイプにするととも
    に、第2のMOSトランジスタを第1のMOSトランジ
    スタに対して反対のチャンネルタイプとすることによ
    り、第1のMOSトランジスタを上記パワーMOSトラ
    ンジスタのオン/オフと同相でオン/オフ動作させると
    ともに、第2のMOSトランジスタを上記パワーMOS
    トランジスタのオン/オフと逆相でオン/オフ動作させ
    る相補制御手段を構成したことを特徴とする請求項1か
    ら4のいずれかに記載の電流検出回路。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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