JP2008060494A - 半導体集積回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】実際の使用状況に即した条件でICの電気的特性を測定可能としつつも端子の数の増大を抑え、かつICの信頼性を維持することができる技術を提供する。
【解決手段】スイッチ制御部72は、制御信号Scntに基づいて、通常モードの期間では第1スイッチM1ないし第4スイッチM4および分離スイッチM6をオフするとともに電位固定スイッチM5をオンする。スイッチ制御部72は、制御信号Scntに基づいて、テストモードの期間では電位固定スイッチM5をオフするとともに分離スイッチM6をオンし、第1スイッチM1ないし第4スイッチM4のいずれか1つを選択的にオンする。
【選択図】図1
【解決手段】スイッチ制御部72は、制御信号Scntに基づいて、通常モードの期間では第1スイッチM1ないし第4スイッチM4および分離スイッチM6をオフするとともに電位固定スイッチM5をオンする。スイッチ制御部72は、制御信号Scntに基づいて、テストモードの期間では電位固定スイッチM5をオフするとともに分離スイッチM6をオンし、第1スイッチM1ないし第4スイッチM4のいずれか1つを選択的にオンする。
【選択図】図1
Description
本発明は、電圧測定の対象となるノードを有する半導体集積回路およびそれを搭載した電子機器に関する。
半導体集積回路(IC:Integrated Circuit)の電気的特性を測定する方法として、4端子測定あるいはケルビン測定が知られている(特許文献1参照)。特許文献1の電気特性測定装置では、半導体レーザのオン抵抗の測定するためにプローブ針を2本配設し、1本を電流供給源に、もう1本を電圧計にそれぞれ接続する構成により、接触抵抗による測定誤差を減少させている。
特開2003−215199号公報
例えばモータコイルを駆動するパワートランジスタのような素子のオン抵抗を測ろうするとき、実際の使用状況に即した条件を想定するためには、測定対象のパワートランジスタにアンペアオーダーの電流を流す必要がある。しかし、プローブ針の電流供給能力を考えるとアンペアオーダーの電流をプローブ針から供給することは困難である。このため、実際の使用状況に即した条件下での測定という観点から特許文献1の技術には改善の余地があるといえる。
一方、測定対象のパワートランジスタの両端について電流供給用とは別に電圧測定用の端子をそれぞれ設けることによって実使用に即した測定をすることも考えられるが、それでは測定のために端子が2つ増えることとなり、省スペース化や低コスト化の要求に合わない。ここで、セレクタを利用する等して端子を共用しようとすると、ICの動作次第ではセレクタの動作に不具合が生じ兼ねない。特にICがコイル等の誘導性負荷を駆動するときには、誘導性負荷の逆起電圧により電源電圧よりも高い電圧あるいは接地電位よりも低い電圧がセレクタに加わることがある。そうするとセレクタを構成するスイッチのオフが不完全になりICの信頼性を損なう結果となる。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、実際の使用状況に即した条件でICの電気的特性を測定可能としつつも端子の数の増大を抑え、かつICの信頼性を維持することができる技術を提供することにある。
本発明のある態様は、半導体集積回路である。この半導体集積回路は、電圧測定の対象となる第1端子および第2端子を有する回路ブロックと、第1端子に一端が接続され、他端が共通ノードに接続された第1スイッチと、第2端子に一端が接続され、他端が共通ノードに接続された第2スイッチと、共通ノードに一端が接続され、他端が固定電圧端子に接続された電位固定スイッチと、共通ノードに接続され、その電圧を外部に出力する出力端子と、第1スイッチおよび第2スイッチ、電位固定スイッチのオンオフを制御するスイッチ制御部と、を備える。
第1端子および第2端子は、抵抗の両端あるいはトランジスタのコレクタ・エミッタ、ソース・ドレイン等であってもよく、要するに、電圧測定の対象となるポイントを意味する。
この態様によると、第1端子および第2端子の電圧を出力端子から選択的に出力することで、第1端子および第2端子のそれぞれについて電圧出力用の端子を1つずつ設ける場合と比較して半導体集積回路の端子の数の増大を抑えることができる。また、第1端子および第2端子の電圧が半導体集積回路への供給電圧のレンジを超えて変化しても、電位固定スイッチの作用により半導体集積回路の動作に不具合が生じることを防止できる。
この態様によると、第1端子および第2端子の電圧を出力端子から選択的に出力することで、第1端子および第2端子のそれぞれについて電圧出力用の端子を1つずつ設ける場合と比較して半導体集積回路の端子の数の増大を抑えることができる。また、第1端子および第2端子の電圧が半導体集積回路への供給電圧のレンジを超えて変化しても、電位固定スイッチの作用により半導体集積回路の動作に不具合が生じることを防止できる。
第1スイッチおよび第2スイッチは、NチャンネルのMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であり、固定電圧端子の電圧は、外部から回路ブロックに供給される電圧のうちの最も低い電圧以上の電圧であってもよい。
第1スイッチおよび第2スイッチは、PチャンネルのMOSFETであり、固定電圧端子の電圧は、外部から回路ブロックに供給される電圧のうちの最も高い電圧以下の電圧であってもよい。
第1スイッチおよび第2スイッチは、PチャンネルのMOSFETであり、固定電圧端子の電圧は、外部から回路ブロックに供給される電圧のうちの最も高い電圧以下の電圧であってもよい。
第1端子および第2端子のいずれかは、回路ブロックの通常動作時に、回路ブロックに供給される低電位側の電圧よりも低い電圧あるいは回路ブロックに供給される高電位側の電圧よりも高い電圧となりうる端子であってもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、実際の使用状況に即した条件でICの電気的特性を測定可能としつつも端子の数の増大を抑え、かつICの信頼性を維持することができる。
図1は、実施の形態にかかる半導体集積回路100の構成を示す。この回路はモータ駆動用のICであり、例えばデジタルカメラの絞りやオートフォーカス、ズームレンズ用のモータを駆動する。
半導体集積回路100は、モータドライバ52と、テスト用ブロック54と、他ブロック56とを備える。モータドライバ52は、図示しないモータコイルを駆動する。テスト用ブロック54は、モータドライバ52のテスト時にモータドライバ52内の電圧測定対象の端子の電圧を外部に出力する。他ブロック56は、半導体集積回路100内の任意の回路ブロックである。
モータドライバ52は、第1端子11と、第2端子12と、第3端子13と、第4端子14と、Hブリッジ回路16とを含む。第1端子11はモータドライバ52の電源入力用の端子であり、第1電源VMの電圧が入力される。第2端子12および第3端子13は、Hブリッジ回路16の出力端子であり、図示しないモータコイルに接続される。第4端子14は接地端子であり、モータドライバ52の基準電位として接地電位が入力される。なお、図1において、Hブリッジ回路16を駆動するプリドライバをはじめとするモータドライバ52の他の構成要素については図示を省略している。
本実施の形態において、第1電源VMの電圧は、モータドライバ52に外部から供給される電圧のうちの最も高い電圧である。また、接地電位は、モータドライバ52に外部から供給される電圧のうちの最も低い電圧である。なお、負電源を用いる場合にはその負電源の電圧が、モータドライバ52に外部から供給される電圧のうちの最も低い電圧となる。
Hブリッジ回路16は、第1ハイサイドスイッチMH1と、第2ハイサイドスイッチMH2と、第1ローサイドスイッチML1と、第2ローサイドスイッチML2とを含む。第1ハイサイドスイッチMH1および第2ハイサイドスイッチMH2は、PチャンネルMOSFETである。第1ローサイドスイッチML1および第2ローサイドスイッチML2は、NチャンネルMOSFETである。
第1ハイサイドスイッチMH1は、ソースが第1端子11に接続され、ドレインが第3端子13に接続される。第2ハイサイドスイッチMH2は、ソースが第1端子11に接続され、ドレインが第2端子12に接続される。第1ローサイドスイッチML1は、ソースが第4端子14に接続され、ドレインが第2端子12に接続される。第2ローサイドスイッチML2は、ソースが第4端子14に接続され、ドレインが第3端子13に接続される。
本実施の形態では、モータドライバ52の電気的特性のテストのためにのHブリッジ回路16を構成する各スイッチのオン抵抗を測定する。つまり、第1端子11ないし第4端子14が電圧測定の対象となる端子である。あるいはHブリッジ回路16の各スイッチのソース・ドレインを電圧測定の対象の端子と考えることもできるが、ここでは特に区別しない。
テスト用ブロック54は、テスト出力端子18と、第1スイッチM1と、第2スイッチM2と、第3スイッチM3と、第4スイッチM4と、電位固定スイッチM5と、分離スイッチM6と、スイッチ制御部72とを含む。テスト用ブロック54の各スイッチは、NチャンネルMOSFETで構成される。
第1スイッチM1ないし第4スイッチM4は、一端が第1端子11ないし第4端子14に接続され、他端が共通ノード74に接続される。電位固定スイッチM5は、一端が共通ノード74に接続され、他端が固定電圧端子としての接地端子に接続される。分離スイッチM6は、一端が共通ノード74に接続され、他端がテスト出力端子18に接続される。
スイッチ制御部72は、図示しないマイクロプロセッサから制御信号Scntを受信し、それに基づいてテスト用ブロック54の各スイッチのオンオフを制御する。制御信号Scntは、モータドライバ52の電気的特性を測定するテストモードあるいはモータドライバ52がモータを駆動する通常モードのいずれかを指定し、テストモードを指定するときには電圧測定の対象となっている端子も指定する。
(テストモード)
スイッチ制御部72は、制御信号Scntに基づいて、テストモードの期間では電位固定スイッチM5をオフするとともに分離スイッチM6をオンし、第1スイッチM1ないし第4スイッチM4のいずれか1つを選択的にオンする。
スイッチ制御部72は、制御信号Scntに基づいて、テストモードの期間では電位固定スイッチM5をオフするとともに分離スイッチM6をオンし、第1スイッチM1ないし第4スイッチM4のいずれか1つを選択的にオンする。
第2ハイサイドスイッチMH2のオン抵抗を測定する場合を説明する。このとき、第1ハイサイドスイッチMH1および第1ローサイドスイッチML1、第2ローサイドスイッチML2はオフされる。また、半導体集積回路100の外部の第1定電流源124は、第1端子11から第2ハイサイドスイッチMH2を経由して第2端子12に至る経路に大きさが既知の電流を流す。この状態で、スイッチ制御部72は、まず、第1スイッチM1をオンする。そうすると第1端子11の電圧がテスト出力端子18から出力され、半導体集積回路100の外部の電圧計148により第1端子11の電圧が測定される。スイッチ制御部72は、次に、第1スイッチM1をオフするとともに第2スイッチM2をオンする。そうすると第2端子12の電圧がテスト出力端子18から出力され、電圧計148により第2端子12の電圧が測定される。第1端子11の電圧および第2端子12の電圧が分かれば、オームの法則に従って第2ハイサイドスイッチMH2のオン抵抗が求められる。Hブリッジ回路16を構成する他のスイッチについても同様にしてオン抵抗が求められる。
なお、第1スイッチM1の一端は第1電源VMの電圧であるから、第1スイッチM1の制御端子としてのゲートを第1電源VMの電圧としても第1スイッチM1をオンすることができない。第2スイッチM2および第3スイッチM3についても、第2端子12および第3端子13の電圧の大きさが第1電源VMのものに近いと、第1スイッチM1の場合と同様にオンすることができない。分離スイッチM6についてもまた同様のことがいえる。そこで、本実施の形態ではテスト用ブロック54の各スイッチをオンするための電圧を、他ブロック56の電源である第2電源Vccの経路(以下「Vccライン」という。)から供給する。テストモードでは他ブロック56は非アクティブであるから、Vccラインの電圧は第2電源Vccの電圧と無関係に設定することができる。ここでは、基板バイアス効果を考慮してテスト用ブロック54の各スイッチがオンできる電圧あるいはその電圧よりも電圧値が大きい電圧をVccラインから供給する。
スイッチ制御部72は、テスト用ブロック54の各スイッチの制御端子としてのゲートを接地電位とすることにより各スイッチをオフし、Vccラインから供給される電圧を各スイッチのゲートに印加することにより各スイッチをオンする。これによりテスト用ブロック54の各スイッチのオンオフ切替が確実に実行される。
(通常モード)
スイッチ制御部72は、制御信号Scntに基づいて、通常モードの期間では第1スイッチM1ないし第4スイッチM4および分離スイッチM6をオフするとともに電位固定スイッチM5をオンする。
スイッチ制御部72は、制御信号Scntに基づいて、通常モードの期間では第1スイッチM1ないし第4スイッチM4および分離スイッチM6をオフするとともに電位固定スイッチM5をオンする。
Hブリッジ回路16は、図示しないモータコイルを駆動する。ここで、第2端子12および第3端子13の電圧について検討する。
Hブリッジ回路16が第1ハイサイドスイッチMH1および第1ローサイドスイッチML1をオフしつつ第2ハイサイドスイッチMH2および第2ローサイドスイッチML2をPWM(Pulse Width Modulation)信号によりオンオフするとき、そのオフデューティの期間ではモータコイルの逆電圧により、回生電流が流れる。この回生電流は、第4端子14から第1ローサイドスイッチML1のボディダイオード、第2端子12、第3端子13、第1ハイサイドスイッチMH1を経由して第1端子11に至る。これにより回生電流が流れる期間では、第2端子12の電圧はダイオードの順方向電圧の分だけ第4端子14の電圧すなわち接地電位よりも降下し、第3端子13の電圧はダイオードの順方向電圧の分だけ第1端子11の電圧すなわち第1電源VMの電圧よりも上昇する。モータコイルへの通電方向を反転した場合には逆に、第2端子12の電圧が第1電源VMの電圧よりも上昇し、第3端子13の電圧が接地電位よりも降下する。
このように、モータドライバ52は接地電位を基準として第1電源VMの電圧で動作しているにもに関わらず、第2端子12および第3端子13の電圧は第1電源VMの電圧よりも高くなったり接地電位よりも低くなったりする。
通常モードの期間では、スイッチ制御部72は第2スイッチM2および第3スイッチM3のゲートを接地電位としてそれらのスイッチをオフする。しかし、第2端子12あるいは第3端子13の電圧がダイオードの順方向電圧の分だけ接地電位よりも低くなっているときは、ゲートを接地電位としてもなお第2スイッチM2あるいは第3スイッチM3のしきい値を超えて、それらのスイッチがオンする。
これについて何も配慮しないと、共通ノード74の電圧も第2端子12あるいは第3端子13の電圧と同様に接地電位よりも低くなり、第1スイッチM1および第4スイッチM4、分離スイッチM6もオンする。そうすると、モータコイルを迂回する経路が形成されてモータの駆動効率が低下する。また、テスト出力端子18とモータドライバ52との分離が不確実となり、テスト出力端子18を通常モード時に他ブロック56の端子として用いるときに不具合が生じる。
この点、本実施の形態では電位固定スイッチM5を設け、通常モード時に電位固定スイッチM5をオンする。このため通常モード時に例えば第2スイッチM2がオンすると、電位固定スイッチM5から第2スイッチM2を経由して電流が流れる。これにより共通ノード74の電圧は、電位固定スイッチM5のオン抵抗と第2スイッチM2のオン抵抗との比で固定電圧端子と第2端子12との間の電圧を分圧した値となる。したがって、共通ノード74の電圧は第2端子12の電圧よりも高くなり、その結果として第1スイッチM1および第3スイッチM3、第4スイッチM4、分離スイッチM6のしきい値を超えることを防止でき、上述した不都合を解消することができる。
このように、本実施の形態の半導体集積回路100によれば、テストモード時に端子から電流を供給することにより実際の使用に即した測定を可能としつつ、第1端子11ないし第4端子14の電圧をテスト出力端子18から選択的に出力するように構成することにより端子の数の増大を抑え、かつ、電位固定スイッチM5によりその構成を信頼性あるものとすることができる。
また、半導体集積回路100では分離スイッチM6を設けることにより通常モード時にモータドライバ52およびテスト出力端子18を確実に分離しつつ通常モード時にテスト出力端子18を他ブロック56の端子として利用しているので、テストのために専用の端子を設ける必要がない。ここで、分離スイッチM6は電位固定スイッチM5の作用により通常モード時には確実にオフされるので、テスト出力端子18を他ブロック56の端子として用いるときにモータドライバ52および他ブロック56が相互に影響を及ぼすリスクを低減できる。
さらに、テストモード時に既知電流を流す端子とは別の端子を利用して電圧を測定することにより接触抵抗による影響が低減されるので、接触抵抗が加算されて測定される場合と比較してHブリッジ回路16の各スイッチのサイズを小さくすることができる。これにより、半導体集積回路100の規模を小型化できる。
また、半導体集積回路100では分離スイッチM6を設けることにより通常モード時にモータドライバ52およびテスト出力端子18を確実に分離しつつ通常モード時にテスト出力端子18を他ブロック56の端子として利用しているので、テストのために専用の端子を設ける必要がない。ここで、分離スイッチM6は電位固定スイッチM5の作用により通常モード時には確実にオフされるので、テスト出力端子18を他ブロック56の端子として用いるときにモータドライバ52および他ブロック56が相互に影響を及ぼすリスクを低減できる。
さらに、テストモード時に既知電流を流す端子とは別の端子を利用して電圧を測定することにより接触抵抗による影響が低減されるので、接触抵抗が加算されて測定される場合と比較してHブリッジ回路16の各スイッチのサイズを小さくすることができる。これにより、半導体集積回路100の規模を小型化できる。
上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下に変形例を列挙する。
実施の形態では電圧測定の対象となる端子を有する回路ブロックとしてモータドライバを例示したが、これには限定されず、回路ブロックの機能・用途は任意である。もっとも、コイル等の誘導性負荷を駆動することにより電源電圧よりも上昇した電圧あるいは接地電位よりも降下した電圧が現れる端子を有する回路ブロックに本実施の形態のテスト用ブロック54が特に有効であることは上述した通りである。なお、コイルを駆動する回路の例としては、チョッパー型のスイッチングレギュレータや、トランスを有するインバータのドライバ等が挙げられる。
実施の形態では通常モード時にテスト出力端子18を他ブロック56の端子として利用することにより端子の数の増大を抑えたが、テスト出力端子18をテストモード時のみに使う専用端子とした場合には、分離スイッチM6を設けなくてもよい。この場合であっても、少なくとも第1端子11ないし第4端子14の電圧をテスト出力端子18から選択的に出力している点において端子の数の増大が抑えられる。
実施の形態では電位固定スイッチM5は固定電圧端子としての接地端子に接続された。ここで、第2スイッチM2あるいは第3スイッチM3が通常モード時にオフしきれなかったときに共通ノード74の電圧を上昇させることが電位固定スイッチM5の役割であるから、電位固定スイッチM5が接続される固定電圧端子は接地電位よりも高い電圧であってもよい。
実施の形態ではテスト用ブロック54の各スイッチをNチャンネルMOSFETにて構成したが、変形例ではこれらをPチャンネルMOSFETにて構成してもよい。この場合、第2端子12あるいは第3端子13の電圧が第1電源VMの電圧よりもダイオードの順方向電圧の分だけ大きくなったときの影響を考慮する必要がある。したがって、電位固定スイッチM5が接続される固定電圧端子の電圧を第1電源VMの電圧あるいはそれよりも低い電圧とする。そうすることで、実施の形態と同様の作用効果が得られる。
図2は、変形例にかかる半導体集積回路100の構成を示す。本変形例は、第1抵抗R1ないし第4抵抗R4を設けた点が図1で示される実施の形態と異なる。なお、図2において、第1抵抗R1ないし第4抵抗R4の近傍の回路以外の図示は省略している。
第1抵抗R1は、第1ハイサイドスイッチMH1のソースおよび第2ハイサイドスイッチMH2のソースの接続点すなわち第1端子11と、第1スイッチM1とを接続する経路に設けられる。第2抵抗R2は、第2ハイサイドスイッチMH2のドレインおよび第1ローサイドスイッチML1のドレインの接続点すなわち第2端子12と、第2スイッチM2とを接続する経路に設けられる。第3抵抗R3は、第1ハイサイドスイッチMH1のドレインおよび第2ローサイドスイッチML2のドレインの接続点すなわち第3端子13と、第3スイッチM3とを接続する経路に設けられる。第4抵抗R4は、第1ローサイドスイッチML1のソースおよび第2ローサイドスイッチML2のソースの接続点すなわち第4端子14と、第4スイッチM4とを接続する経路に設けられる。第1抵抗R1ないし第4抵抗R4は、同じ抵抗値を有するように形成される。
第1抵抗R1は、第1ハイサイドスイッチMH1のソースおよび第2ハイサイドスイッチMH2のソースの接続点すなわち第1端子11と、第1スイッチM1とを接続する経路に設けられる。第2抵抗R2は、第2ハイサイドスイッチMH2のドレインおよび第1ローサイドスイッチML1のドレインの接続点すなわち第2端子12と、第2スイッチM2とを接続する経路に設けられる。第3抵抗R3は、第1ハイサイドスイッチMH1のドレインおよび第2ローサイドスイッチML2のドレインの接続点すなわち第3端子13と、第3スイッチM3とを接続する経路に設けられる。第4抵抗R4は、第1ローサイドスイッチML1のソースおよび第2ローサイドスイッチML2のソースの接続点すなわち第4端子14と、第4スイッチM4とを接続する経路に設けられる。第1抵抗R1ないし第4抵抗R4は、同じ抵抗値を有するように形成される。
本変形例によれば、通常モード時に第2端子12の電圧がダイオードの順方向電圧の分だけ接地電位よりも降下して第2スイッチM2がオンしたときに、共通ノード74の電圧を第2端子12の電圧と比較してより高くすることができる。第2抵抗R2および第2スイッチM2のオン抵抗の合計と電位固定スイッチM5のオン抵抗との分圧比で共通ノード74の電圧が決まるためである。第3抵抗R3も第2抵抗R2と同様の作用効果を奏する。
また、第1抵抗R1および第4抵抗R4は、第1端子11ないし第4端子14の各端子の電圧測定条件を揃える点で意義がある。もっとも、テスト出力端子18を介して外部に接続される電圧計は高インピーダンスであるから第1抵抗R1および第4抵抗R4を設けなくても十分な測定精度を得ることができる。したがって、第1抵抗R1および第4抵抗R4を設けるかどうかは要求される精度に応じて適宜決めればよい。
M1・・・第1スイッチ、M2・・・第2スイッチ、M3・・・第3スイッチ、M4・・・第4スイッチ、M5・・・電位固定スイッチ、M6・・・分離スイッチ、11・・・第1端子、12・・・第2端子、13・・・第3端子、14・・・第4端子、16・・・Hブリッジ回路、18・・・テスト出力端子、52・・・モータドライバ、54・・・テスト用ブロック、56・・・他ブロック、72・・・スイッチ制御部、74・・・共通ノード、100・・・半導体集積回路。
Claims (6)
- 電圧測定の対象となる第1端子および第2端子を有する回路ブロックと、
前記第1端子に一端が接続され、他端が共通ノードに接続された第1スイッチと、
前記第2端子に一端が接続され、他端が前記共通ノードに接続された第2スイッチと、
前記共通ノードに一端が接続され、他端が固定電圧端子に接続された電位固定スイッチと、
前記共通ノードに接続され、その電圧を外部に出力する出力端子と、
前記第1スイッチおよび前記第2スイッチ、前記電位固定スイッチのオンオフを制御するスイッチ制御部と、
を備えることを特徴とする半導体集積回路。 - 前記回路ブロックは、誘導性負荷を駆動するドライバであり、
前記第1端子は、前記誘導性負荷に接続されるべき端子であることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。 - 前記第1端子と前記第1スイッチとを接続する経路に設けられた抵抗をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の半導体集積回路。
- 前記第1スイッチおよび前記第2スイッチは、NチャンネルのMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であり、
前記固定電圧端子の電圧は、外部から前記回路ブロックに供給される電圧のうち最も低い電圧以上の電圧であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の半導体集積回路。 - 前記制御部は、
前記回路ブロックのテスト時には、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチのいずれかを選択的にオンするとともに前記電位固定スイッチをオフすることにより前記第1スイッチおよび前記第2スイッチのいずれかの電圧を前記出力端子から測定可能とし、
前記回路ブロックの通常動作時には、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチをオフするとともに前記電位固定スイッチをオンすることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の半導体集積回路。 - 前記共通ノードと前記出力端子とを接続する経路に設けられた分離スイッチをさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の半導体集積回路。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010137199A1 (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-02 | パナソニック株式会社 | 半導体装置 |
US8217673B2 (en) | 2009-09-02 | 2012-07-10 | Freescale Semiconductor, Inc. | Method and circuit for testing integrated circuit |
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