JP2023094846A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】過電流保護の検出閾値を柔軟にかつ容易に変更する。【解決手段】半導体装置10は、出力素子M0と過電流検出回路13を備える。過電流検出回路13は、出力素子M0のオン時において、定格より異常な大電流が出力素子M0に流れたことを検出すると、過電流検出信号を論理回路11に送信する。この場合、過電流検出回路13は、電源端子VTと外部端子Aとの間に接続される抵抗Rvによって電源電圧VCCが抵抗Rvに流れる電流分降圧された基準電圧と、出力素子M0のオン抵抗と出力素子M0に流れる電流とから決まり出力端子OUTから負荷2に印加される出力電圧VOUTとの第1の電位差を過電流の検出閾値とする。そして、過電流検出回路13は、電源電圧VCCと出力素子M0のオン時に流れる電流にもとづく出力電圧VOUTとの第2の電位差と、検出閾値との比較にもとづいて過電流の検出を行う。【選択図】図1
Description
本発明は、半導体装置に関する。
近年、パワー半導体素子を用いたスイッチ素子と、スイッチ素子の駆動回路およびその周辺の保護回路等を1チップ化したIPS(Intelligent Power Switch)と呼ばれる半導体装置の開発が進んでいる。
IPSは、例えば、トランスミッション、エンジンおよびブレーキなどの車両電装システムに広く利用されており、小型化、高性能化および高信頼性に応える製品が要望されている。
図10は従前のIPSの構成の一例を示す図である。ハイサイドIPSの出力段周辺の概略回路構成を示している。IPS100は、入力端子IN、出力端子OUT、電源端子VTおよび接地端子GNDを備える。
入力端子INにはマイコン3が接続されて、マイコン3から出力されるパルス状の制御信号が入力される。出力端子OUTには負荷2が接続される。電源端子VTには電源電圧VCCが接続され、接地端子GNDにはグランド(GND)が接続される。
IPS100は、出力素子M0、論理回路110、ゲートドライバ120および過電流検出回路130および基準電圧源VRを備える。出力素子M0は、負荷2を駆動するパワー半導体素子であり、図10の例ではNチャネルのMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)が使用されている。基準電圧源VRは、基準電圧Vrefを発生する。
論理回路110は、入力端子INを通じてマイコン3から送信された制御信号を受信して出力素子M0をオンまたはオフさせる論理信号を生成する。ゲートドライバ120は、論理回路110から出力された論理信号にもとづいて、出力素子M0をオンまたはオフする駆動信号を生成して出力素子M0のゲートに印加する。
過電流検出回路130は、出力素子M0のオン時において、定格より異常な大電流が出力素子M0に流れたことを検出すると、過電流が生じていることを示す過電流検出信号を論理回路110に送信して、出力素子M0をオフさせる。
IPS100では、例えば、負荷2が短絡状態になると通常動作時以上の過大な電流が流れて出力素子M0および周辺回路の故障を引き起こす可能性がある。このため、IPS100には、故障耐性設計の1つとして、上記のような過電流を検出して保護するための機能が搭載されている。
関連技術としては、例えば、分圧抵抗に直列あるいは並列に外付け抵抗を接続して分圧比を変えて過電流保護レベルを調整可能とする技術が提案されている(特許文献1)。また、FETのオン、オフを切り替えて負荷を駆動する装置において、FETに制御信号を出力して判定値電圧を変えて突入電流を過電流と誤判定することを防止する技術が提案されている(特許文献2)。さらに、外部抵抗を接続して基準電圧より得た電圧の大きさを調整して、過電流保護トリップのレベルを調整可能とする技術が提案されている(特許文献3)。
上記のIPS100の出力素子M0のオン時においては、出力素子M0を流れる電流によって、電源端子VTと出力端子OUTとの間には電源端子VTに印加される電源電圧VCCからの電圧降下が生じる。また、出力素子M0を流れる電流が大きくなるほど電圧降下も大きくなる。
過電流検出回路130では、この電圧降下(出力素子M0のオン時に流れる電流にもとづく、電源電圧VCCと出力端子OUTにかかる出力電圧VOUTとの電位差に相当)をモニタしており、モニタした電圧降下と基準電圧Vrefとの比較により出力素子M0が過電流状態であるか否かを検出する。
しかし、過電流保護を行うための検出閾値となる従前の基準電圧Vrefは、製造工程で決まる値であり固定になっているため、ユーザ側で検出閾値を柔軟に変更することができない。
パワー半導体素子によっては駆動される負荷は多岐にわたるため、検出閾値が常に基準電圧Vrefとして固定値に設定されていると、精度の高い過電流検出・保護を行うことが困難であるという問題がある。このため、多岐にわたる負荷に対して、過電流保護の検出閾値を柔軟にかつ容易に変更することが可能な製品が要望されている。
1つの側面では、本発明は、過電流保護の検出閾値を柔軟にかつ容易に変更することが可能な半導体装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、半導体装置が提供される。半導体装置は、出力素子、外部端子および過電流検出回路を有する。出力素子は、電源端子を介して電源電圧に接続し、出力端子を介して負荷に接続して、駆動信号にもとづきスイッチングして負荷を作動する。外部端子は、電源端子と装置との間に任意の抵抗値の抵抗素子が接続される。過電流検出回路は、電源電圧が抵抗素子に流れる電流分降圧された基準電圧と、出力素子のオン抵抗と出力素子に流れる電流とから決まり出力端子から負荷に印加される出力電圧との第1の電位差を過電流の検出閾値とする。そして、過電流検出回路は、電源電圧と出力電圧との第2の電位差と、検出閾値との比較にもとづいて過電流の検出を行う。
1側面によれば、過電流保護の検出閾値を柔軟にかつ容易に変更することが可能になる。
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は半導体装置の一例を説明するための図である。半導体装置10は、例えばIPS(ハイサイドIPS)であり、入力端子IN、出力端子OUT、外部端子A、電源端子VTおよび接地端子GNDを備える。
図1は半導体装置の一例を説明するための図である。半導体装置10は、例えばIPS(ハイサイドIPS)であり、入力端子IN、出力端子OUT、外部端子A、電源端子VTおよび接地端子GNDを備える。
入力端子INにはマイコン3が接続されて、マイコン3から出力されるパルス状の制御信号が入力される。出力端子OUTには負荷2が接続される。負荷2は例えば、自動車に広く使用されているソレノイドバルブ等の誘導性負荷や、ヒータ等の抵抗負荷である。
電源端子VTにはバッテリ等の電源電圧VCCが接続され、接地端子GNDにはGNDが接続される。外部端子Aは、電源端子VTと過電流検出回路13の内部素子のノードとの間に設けられた新規の端子である。電源端子VTと外部端子Aとの間には、任意の抵抗値の抵抗素子である抵抗Rvが接続される。抵抗Rvは、ユーザによって取り付けが可能である。
半導体装置10は、出力素子M0、論理回路11、ゲートドライバ12および過電流検出回路13を備える。出力素子M0は、負荷2を駆動するパワー半導体素子であり、図1の例ではNチャネルのMOSFETであるNMOSトランジスタが使用されている。また、NMOSトランジスタに代わりIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が使用されてもよい。
論理回路11は、入力端子INを通じてマイコン3から送信された制御信号を受信して出力素子M0をオンまたはオフさせる論理信号を生成する。例えば、論理回路11は、入力端子INを通じてマイコン3から送信されたHレベルの制御信号を受信した場合、出力素子M0をオンするための論理信号を出力する。
ゲートドライバ12は、論理回路11から出力された論理信号にもとづいて、出力素子M0をフルオンさせるに要するレベルまで昇圧した駆動信号を生成して、出力素子M0のゲートに印加して出力素子M0をオンする。
また、論理回路11は、入力端子INを通じてマイコン3から送信されたLレベルの制御信号を受信した場合、出力素子M0をオフするための論理信号を出力する。ゲートドライバ12は、論理回路11から出力された論理信号にもとづいて、出力素子M0をオフさせるレベルの信号を生成し、出力素子M0のゲートに印加して出力素子M0をオフする。
過電流検出回路13は、出力素子M0のオン時において、定格より異常な大電流が出力素子M0に流れたことを検出すると、過電流検出信号s1を論理回路11に送信する。また、過電流検出回路13は、抵抗Rvの抵抗値によって可変な基準電圧と、出力電圧VOUTとの第1の電位差を過電流の検出閾値とする。
ここで、基準電圧は、電源端子VTと外部端子Aとの間に接続される抵抗Rvによって電源電圧VCCが抵抗Rvに流れる電流分降圧された電圧である。また、出力電圧VOUTは、出力素子M0のオン抵抗と出力素子M0に流れる電流とから決まり、出力端子OUTから負荷2に印加される電圧である。
そして、過電流検出回路13は、電源電圧VCCと出力素子M0のオン時に流れる電流にもとづく出力電圧VOUTとの第2の電位差と、検出閾値との比較にもとづいて過電流の検出を行う。この場合、検出閾値よりも第2の電位差が大きい場合に過電流が生じているものと検出される。なお、論理回路11は、過電流検出回路13から送信された過電流検出信号s1を受信すると、出力素子M0をオフするための論理信号を出力し、ゲートドライバ12は、論理回路11から出力された論理信号にもとづいて出力素子M0をオフする。
このように、半導体装置10内の過電流検出回路13は、外部端子Aを設けて、電源端子VTと外部端子Aとの間に接続される抵抗Rvによって可変できる基準電圧と、出力電圧VOUTとの第1の電位差を過電流の検出閾値とする。
そして、電源電圧VCCと出力電圧VOUTとの第2の電位差と、検出閾値との比較にもとづいて過電流の検出を行う構成とした。このような構成により、外付け可能な抵抗Rvの抵抗値を変えることで検出閾値を変更することができるので、過電流保護の検出閾値を柔軟にかつ容易に変更することが可能になる。
<過電流検出回路の構成>
図2は過電流検出回路の構成の一例を示す図である。過電流検出回路13は、PチャネルのMOSFETであるPMOSトランジスタM1、・・・、M3、NMOSトランジスタM4、・・・、M6、定電流源IR1(第1の定電流源)および定電流源IR2(第2の定電流源)を備える。なお、PMOSトランジスタM1、・・・、M3それぞれは、第1、・・・、第3のPMOSトランジスタに対応し、NMOSトランジスタM4、・・・、M6それぞれは、第1、・・・、第3のNMOSトランジスタに対応する。
図2は過電流検出回路の構成の一例を示す図である。過電流検出回路13は、PチャネルのMOSFETであるPMOSトランジスタM1、・・・、M3、NMOSトランジスタM4、・・・、M6、定電流源IR1(第1の定電流源)および定電流源IR2(第2の定電流源)を備える。なお、PMOSトランジスタM1、・・・、M3それぞれは、第1、・・・、第3のPMOSトランジスタに対応し、NMOSトランジスタM4、・・・、M6それぞれは、第1、・・・、第3のNMOSトランジスタに対応する。
各構成素子の接続関係について説明する。PMOSトランジスタM1のソースは、PMOSトランジスタM1のバックゲート(ボディ)、電源端子VT、PMOSトランジスタM2のバックゲート、PMOSトランジスタM3のバックゲート、および定電流源IR2の入力端に接続される。
PMOSトランジスタM2のソース(第1の高電位端)は、外部端子Aに接続され、PMOSトランジスタM3のソース(第2の高電位端)は、出力端子OUTに接続される。
PMOSトランジスタM1のドレインは、定電流源IR1の入力端、PMOSトランジスタM1のゲート、PMOSトランジスタM2のゲートおよびPMOSトランジスタM3のゲートに接続される。
PMOSトランジスタM1のドレインは、定電流源IR1の入力端、PMOSトランジスタM1のゲート、PMOSトランジスタM2のゲートおよびPMOSトランジスタM3のゲートに接続される。
PMOSトランジスタM2のドレインは、NMOSトランジスタM4のドレイン、NMOSトランジスタM4のゲートおよびNMOSトランジスタM5のゲートに接続される。PMOSトランジスタM3のドレインは、NMOSトランジスタM5のドレインおよびNMOSトランジスタM6のゲートに接続される。
定電流源IR2の出力端は、NMOSトランジスタM6のドレインに接続される。定電流源IR1の出力端は、NMOSトランジスタM4のソース、NMOSトランジスタM4のバックゲート、NMOSトランジスタM5のソース、NMOSトランジスタM5のバックゲート、NMOSトランジスタM6のソース、NMOSトランジスタM6のバックゲートおよびGNDに接続される。なお、過電流の検出結果を表す過電流検出信号s1は、定電流源IR2の出力端とNMOSトランジスタM6のドレインとの接続ノードから出力される。
一方、PMOSトランジスタM1と定電流源IR1で電位生成部13aを形成し、差動対素子(ペア素子)のPMOSトランジスタM2、M3と、カレントミラーのNMOSトランジスタM4、M5で検出部13bを形成し、定電流源IR2とNMOSトランジスタM6で出力部13cを形成する。
ここで、定電流源IR1は、入力端がドレイン、出力端がゲート、ソースおよびバックゲートであるデプレッション型MOSトランジスタであってもよい。また定電流源IR2は、入力端がドレイン、出力端がゲート、ソースおよびバックゲートであるデプレッション型NMOSトランジスタ、あるいは入力端がソースおよびバックゲート、出力端がドレインであるPMOSトランジスタであってもよい。
後者の場合、ゲートはPMOSトランジスタM1のゲートおよびドレイン、PMOSトランジスタM2、M3のゲートに接続される。図3に定電流源IR1、IR2がともにデプレッション型NMOSトランジスタ、図4に定電流源IR1がデプレッション型NMOSトランジスタ、定電流源IR2がPMOSトランジスタである構成の一例を示す。
ここで、差動対素子(ペア素子)であるPMOSトランジスタM2、M3において、PMOSトランジスタM2、M3が同一のサイズであり、PMOSトランジスタM2、M3のゲート・ソース間電圧VGSが同じであれば、PMOSトランジスタM2、M3には同じ値の電流が流れる。
したがって、PMOSトランジスタM2、M3のサイズを増減することで、PMOSトランジスタM2、M3に対して同じ値の電流を流すのに要するゲート・ソース間電圧VGSに差が生じることになる。過電流検出回路13では、このゲート・ソース間電圧VGSの差を過電流の検出閾値とするものである。
そして、過電流検出回路13は、電源端子VTと出力端子OUTの間の電位差(出力素子M0に流れる電流の増加に比例する電位差)を、PMOSトランジスタM2のゲート・ソース間電圧VGSとPMOSトランジスタM3のゲート・ソース間電圧VGSとの差である検出閾値により比較して過電流の発生状態を検出する。
<過電流の検出閾値>
図5は過電流の検出閾値を説明するための図である。縦軸はドレイン電流IDS(A)、横軸はゲート・ソース間電圧VGS(V)で、本図では全域で負値である。PMOSトランジスタM2のドレイン電流をドレイン電流IM2とし、PMOSトランジスタM3のドレイン電流をドレイン電流IM3とする。また、PMOSトランジスタM2のゲート・ソース間電圧をゲート・ソース間電圧VGS2とし、PMOSトランジスタM3のゲート・ソース間電圧をゲート・ソース間電圧VGS3とする。
図5は過電流の検出閾値を説明するための図である。縦軸はドレイン電流IDS(A)、横軸はゲート・ソース間電圧VGS(V)で、本図では全域で負値である。PMOSトランジスタM2のドレイン電流をドレイン電流IM2とし、PMOSトランジスタM3のドレイン電流をドレイン電流IM3とする。また、PMOSトランジスタM2のゲート・ソース間電圧をゲート・ソース間電圧VGS2とし、PMOSトランジスタM3のゲート・ソース間電圧をゲート・ソース間電圧VGS3とする。
図5の例では、PMOSトランジスタM2、M3それぞれのドレイン電流IM2、IM3が同じ値になる場合、VGS2<VGS3(絶対値では|VGS2|>|VGS3|)の関係となるように、PMOSトランジスタM2、M3のサイズが調整されている。このとき、ゲート・ソース間電圧VGS2とゲート・ソース間電圧VGS3との電位差は(PMOSトランジスタM2、M3それぞれのソース電圧の電位差は)、過電流検出回路13の過電流検出における検出閾値となる。
<過電流検出回路の動作#1>
図6は過電流検出回路の動作を説明するための図である。図2に示す過電流検出回路13は、PMOSトランジスタM2のソースを外部端子Aに接続しているが、図6に示す過電流検出回路13-1では、PMOSトランジスタM2のソースを電源端子VTに接続しているものである(PMOSトランジスタM2のソース電圧を電源電圧VCCに固定しているものである)。その他の構成は同じである。最初に過電流検出回路13-1における過電流検出動作について、図6、図7を用いて説明する。
図6は過電流検出回路の動作を説明するための図である。図2に示す過電流検出回路13は、PMOSトランジスタM2のソースを外部端子Aに接続しているが、図6に示す過電流検出回路13-1では、PMOSトランジスタM2のソースを電源端子VTに接続しているものである(PMOSトランジスタM2のソース電圧を電源電圧VCCに固定しているものである)。その他の構成は同じである。最初に過電流検出回路13-1における過電流検出動作について、図6、図7を用いて説明する。
なお、過電流検出回路13-1の図6における各ノード上の電圧を電圧V1、・・・、V6とする(以下、電源電圧VCCを電圧V1、出力電圧VOUTを電圧V2と表記する場合がある)。また、PMOSトランジスタM2のドレイン電流を電流I1、PMOSトランジスタM3のドレイン電流を電流I2、定電流源IR2の出力端の電流を電流I3とする。
図7は過電流検出回路の動作を示すタイムチャートである。
(過電流非検出期間t1(正常動作期間))
〔電圧V1、V2の状態〕電圧V1は、電源端子VTから印加される電源電圧VCCであるので変化はない。一方、電源端子VTと出力端子OUT間に接続される出力素子M0がオンすることで出力素子M0に徐々に電流が流れ、出力素子M0を流れる電流の増加に伴って電圧V2は降下していく。なお、電圧V1、V2の電位差が検出閾値Vthである。また、期間t1(過電流が発生していない期間)は、電圧V1と電圧V2の電位差が検出閾値Vth未満の期間である。
(過電流非検出期間t1(正常動作期間))
〔電圧V1、V2の状態〕電圧V1は、電源端子VTから印加される電源電圧VCCであるので変化はない。一方、電源端子VTと出力端子OUT間に接続される出力素子M0がオンすることで出力素子M0に徐々に電流が流れ、出力素子M0を流れる電流の増加に伴って電圧V2は降下していく。なお、電圧V1、V2の電位差が検出閾値Vthである。また、期間t1(過電流が発生していない期間)は、電圧V1と電圧V2の電位差が検出閾値Vth未満の期間である。
〔電圧V3の状態〕定電流源IR1による電流により、PMOSトランジスタM1のゲート電位は、PMOSトランジスタM1のソース電位よりも低くなるので、PMOSトランジスタM1はオンする。電圧V3は、PMOSトランジスタM1のオン抵抗によって決まる一定の電圧値となる。
〔電圧V4の状態〕PMOSトランジスタM2のゲートには、電圧V3が印加されているので、PMOSトランジスタM2のゲート電位は、PMOSトランジスタM2のソース電位よりも低く、PMOSトランジスタM2はオンする。よって、PMOSトランジスタM2を流れる電流によってNMOSトランジスタM4のゲートには電圧がかかるので、NMOSトランジスタM4のゲート電位は、NMOSトランジスタM4のソース電位よりも高くなり、NMOSトランジスタM4はオンする。したがって、電流I1がPMOSトランジスタM2のドレインからNMOSトランジスタM4のドレインに向けて流れることになるので、NMOSトランジスタM4のゲートに生じる電圧V4は、電流I1を流せる一定の電圧値として固定される。
〔電圧V5の状態〕PMOSトランジスタM3のソースには、電圧V2が印加され、PMOSトランジスタM3のゲートには、電圧V3が印加されている。電圧V2の方が電圧V3よりも高く、PMOSトランジスタM3のゲート電位は、PMOSトランジスタM3のソース電位よりも低くなり、PMOSトランジスタM3はオンする。
また、NMOSトランジスタM5のゲートには、電圧V4が印加されているので、NMOSトランジスタM5のゲート電位は、NMOSトランジスタM5のソース電位よりも高くなり、NMOSトランジスタM5はオンする。
したがって、電圧V1と電圧V2の電位差が検出閾値Vth未満の場合、電流I2がPMOSトランジスタM3のドレインからNMOSトランジスタM5のドレインに向けて流れることになり、NMOSトランジスタM5のドレインには電圧V5が生じる。なお、電圧V2は上述のように下降していくので、電圧V5は、フラットにはならず下降気味に遷移している。
〔電圧V6の状態〕電流I3が定電流源IR2からNMOSトランジスタM6のドレインに向けて流れるので、NMOSトランジスタM6のドレインには電圧V6が生じる。
また、NMOSトランジスタM6のゲートには電圧V5が印加されているので、NMOSトランジスタM6のゲート電位は、NMOSトランジスタM6のソース電位よりも高くなり、NMOSトランジスタM6はオンする。
また、NMOSトランジスタM6のゲートには電圧V5が印加されているので、NMOSトランジスタM6のゲート電位は、NMOSトランジスタM6のソース電位よりも高くなり、NMOSトランジスタM6はオンする。
したがって、電流I3は、定電流源IR2からNMOSトランジスタM6に向けて流れる。また、NMOSトランジスタM6のドレインには電圧V6が生じるが、NMOSトランジスタM6はオンであり、ここで、IR2の電流よりM6の流せる電流が大きいため、電流I3はGNDに流れ、電圧V6はほぼGNDレベルになる。
ここで、前述の様に第2の定電流源IR2がPMOSトランジスタであった場合、そのゲートには電圧V3が印加されているので、PMOSトランジスタのゲート電位はソース電位よりも低くなり、PMOSトランジスタはオンする。したがって、電流I3がPMOSトランジスタのドレインからNMOSトランジスタM6のドレインに向けて流れるので、以下上記説明の通りとなる。
〔電流I1、I2の状態〕電流I1、I2は一定値である。なお、PMOSトランジスタM2のゲート・ソース間電圧VGS2と、PMOSトランジスタM3のゲート・ソース間電圧VGS3との関係において、電圧V1と電圧V2の電位差が検出閾値Vth未満の場合、PMOSトランジスタM3のドレインを流れる電流I2の方がPMOSトランジスタM2のドレインを流れる電流I1よりも若干大きくなっている。
〔電流I3の状態〕NMOSトランジスタM6がオンしているため、一定の電流I3が流れる。なお、電圧V6は、GNDレベルに近くなるため、過電流非検出時(正常動作時)においては、過電流検出信号s1としてLレベルが出力され、Lレベルの過電流検出信号s1が論理回路11に送信される。
(過電流検出期間t2)
〔電圧V1、V2の状態〕電圧V1は、電源端子VTから印加される電源電圧VCCであるので変化はない。一方、電源端子VTと出力端子OUT間に接続される出力素子M0がオンすることで出力素子M0に電流が流れ、出力素子M0を流れる電流の増加に伴って、電圧V2は期間t1に比べてさらに降下していく。なお、期間t2(過電流が発生しているとみなす期間)は、電圧V1と電圧V2の電位差が検出閾値Vth以上になる期間である。
〔電圧V1、V2の状態〕電圧V1は、電源端子VTから印加される電源電圧VCCであるので変化はない。一方、電源端子VTと出力端子OUT間に接続される出力素子M0がオンすることで出力素子M0に電流が流れ、出力素子M0を流れる電流の増加に伴って、電圧V2は期間t1に比べてさらに降下していく。なお、期間t2(過電流が発生しているとみなす期間)は、電圧V1と電圧V2の電位差が検出閾値Vth以上になる期間である。
〔電圧V3の状態〕期間t1の状態と同じであるため、電圧V3は、PMOSトランジスタM1のオン抵抗によって決まる一定の電圧値となる。
〔電圧V4の状態〕期間t1の状態と同じであるため、電圧V4は、NMOSトランジスタM4が電流I1を流せる一定のゲート電圧値として固定される。
〔電圧V4の状態〕期間t1の状態と同じであるため、電圧V4は、NMOSトランジスタM4が電流I1を流せる一定のゲート電圧値として固定される。
〔電圧V5の状態〕電圧V1と電圧V2の電位差が検出閾値Vth以上の場合、電圧V2の降下が大きくなって、検出閾値Vthとして決められたPMOSトランジスタM2、M3のゲート・ソース間電圧VGS2、VGS3の電位差よりも電源端子VTと出力端子OUT間の電位差が大きくなる。
この場合、NMOSトランジスタM5のゲートには、期間t1と同じレベルの電圧V4が印加されるので、NMOSトランジスタM5の電流を流すことができる電流駆動能力に変化はない。一方、電圧V2の降下によってPMOSトランジスタM3のゲート・ソース間電圧VGS3は低下するので、PMOSトランジスタM3の電流駆動能力は期間t1と比べて低下する(電流駆動能力の低下に伴いPMOSトランジスタM3を流れる電流I2が減少する)。このため、電流I2が、NMOSトランジスタM5が流すことができる電流を下回るとPMOSトランジスタM3のドレインにかかる電圧V5が低下する。
〔電圧V6の状態〕電圧V5が低下することにより、NMOSトランジスタM6はオフする。NMOSトランジスタM6はオフするので、電圧V6は、電流I3によって増加する。
〔電流I1、I2の状態〕電流I1は、期間t1と同様に一定である。電流I2は、電圧V2の低下に伴って減少する。
〔電流I3の状態〕電流I3は、NMOSトランジスタM6がオフすることにより減少する。なお、電圧V6は、増加するため、過電流検出時においては、過電流検出信号s1としてHレベルが出力され、Hレベルの過電流検出信号s1が論理回路11に送信される。
〔電流I3の状態〕電流I3は、NMOSトランジスタM6がオフすることにより減少する。なお、電圧V6は、増加するため、過電流検出時においては、過電流検出信号s1としてHレベルが出力され、Hレベルの過電流検出信号s1が論理回路11に送信される。
<過電流検出回路の動作#2>
次に図2に示した本発明の過電流検出回路13の動作について、図8、図9を用いて説明する。図8は過電流検出回路の動作を説明するための図である。過電流検出回路13の図8における各ノード上の電圧を電圧V1、V1a、V2、V3a・・・、V6aとする。また、PMOSトランジスタM2のドレイン電流を電流I1a、PMOSトランジスタM3のドレイン電流を電流I2a、定電流源IR2の出力端の電流を電流I3aとする。
次に図2に示した本発明の過電流検出回路13の動作について、図8、図9を用いて説明する。図8は過電流検出回路の動作を説明するための図である。過電流検出回路13の図8における各ノード上の電圧を電圧V1、V1a、V2、V3a・・・、V6aとする。また、PMOSトランジスタM2のドレイン電流を電流I1a、PMOSトランジスタM3のドレイン電流を電流I2a、定電流源IR2の出力端の電流を電流I3aとする。
図9は過電流検出回路の動作を示すタイムチャートである。
(過電流非検出期間t11(正常動作期間))
〔電圧V1a、V2の状態〕電源端子VTと外部端子Aに抵抗Rvが接続されているため、電圧V1は、抵抗Rvに流れる電流分降圧されて電圧V1aになる(基準電圧の降圧)。一方、電源端子VTと出力端子OUT間に接続される出力素子M0がオンすることで出力素子M0に電流が流れ、出力素子M0を流れる電流の増加に伴って電圧V2は降下していく。なお、電圧V1a、V2の電位差が検出閾値Vthaである。また、期間t11(過電流が発生していない期間)は、電圧V1aと電圧V2の電位差が検出閾値Vtha未満の期間である。
(過電流非検出期間t11(正常動作期間))
〔電圧V1a、V2の状態〕電源端子VTと外部端子Aに抵抗Rvが接続されているため、電圧V1は、抵抗Rvに流れる電流分降圧されて電圧V1aになる(基準電圧の降圧)。一方、電源端子VTと出力端子OUT間に接続される出力素子M0がオンすることで出力素子M0に電流が流れ、出力素子M0を流れる電流の増加に伴って電圧V2は降下していく。なお、電圧V1a、V2の電位差が検出閾値Vthaである。また、期間t11(過電流が発生していない期間)は、電圧V1aと電圧V2の電位差が検出閾値Vtha未満の期間である。
〔電圧V3aの状態〕定電流源IR1による電流により、PMOSトランジスタM1のゲート電位は、PMOSトランジスタM1のソース電位よりも低くなるので、PMOSトランジスタM1はオンする。電圧V3aは、PMOSトランジスタM1のオン抵抗によって決まる一定の電圧値となる。
なお、抵抗Rvが追加された場合でも、PMOSトランジスタM1のドレイン電流に変化はないので、電圧V3aは、PMOSトランジスタM1のオン抵抗によって決まる一定の電圧値となる(V3a=V3)。
〔電圧V4aの状態〕PMOSトランジスタM2のゲートには、電圧V3aが印加されているので、PMOSトランジスタM2のゲート電位は、PMOSトランジスタM2のソース電位よりも低く、PMOSトランジスタM2はオンする。よって、PMOSトランジスタM2を流れる電流によってNMOSトランジスタM4のゲートには電圧がかかるので、NMOSトランジスタM4のゲート電位は、NMOSトランジスタM4のソース電位よりも高くなり、NMOSトランジスタM4はオンする。したがって、電流I1aがPMOSトランジスタM2のドレインからNMOSトランジスタM4のドレインに向けて流れることになるので、NMOSトランジスタM4のゲートに生じる電圧V4aは、電流I1aを流すことができる一定の電圧値として固定される。
なお、抵抗Rvが追加された場合、電流I1aは、抵抗RvとPMOSトランジスタM2のゲート・ソース間電圧VGS2の減少により減少するため(I1a<I1)、電圧V4aも低下する(V4a<V4)。
〔電圧V5aの状態〕PMOSトランジスタM3のソースには、電圧V2が印加され、PMOSトランジスタM3のゲートには、電圧V3aが印加されている。電圧V2の方が電圧V3aよりも高く、PMOSトランジスタM3のゲート電位は、PMOSトランジスタM3のソース電位よりも低くなり、PMOSトランジスタM3はオンする。
また、NMOSトランジスタM5のゲートには、電圧V4aが印加されているので、NMOSトランジスタM5のゲート電位は、NMOSトランジスタM5のソース電位よりも高くなり、NMOSトランジスタM5はオンする。
したがって、電圧V1aと電圧V2の電位差が検出閾値Vtha未満の場合、電流I2aがPMOSトランジスタM3のドレインからNMOSトランジスタM5のドレインに向けて流れることになり、NMOSトランジスタM5のドレインには電圧V5aが生じる。なお、電圧V2は上述のように下降していくので、電圧V5aは、フラットにはならず下降気味に遷移している。
〔電圧V6aの状態〕電流I3aが定電流源IR2からNMOSトランジスタM6のドレインに向けて流れるので、NMOSトランジスタM6のドレインには電圧V6aが生じる。
また、NMOSトランジスタM6のゲートには電圧V5aが印加されているので、NMOSトランジスタM6のゲート電位は、NMOSトランジスタM6のソース電位よりも高くなり、NMOSトランジスタM6はオンする。
したがって、電流I3aは、定電流源IR2からNMOSトランジスタM6に向けて流れることにより、NMOSトランジスタM6のドレインには電圧V6aが生じるが、NMOSトランジスタM6はオンであるため、ここで、IR2の電流よりM6の流せる電流が大きいため、電流I3aはGNDに流れ、電圧V6aはほぼGNDレベルになる。
ここで、前述の様に第2の定電流源IR2がPMOSトランジスタであった場合、そのゲートには電圧V3aが印加されているので、PMOSトランジスタのゲート電位はソース電位よりも低くなり、PMOSトランジスタはオンする。したがって、電流I3aがPMOSトランジスタのドレインからNMOSトランジスタM6のドレインに向けて流れるので、以下上記説明の通りとなる。
なお、図6の過電流検出回路13-1において、時刻T1に検出閾値Vthが位置していた場合、図8の過電流検出回路13の構成では、外付けされた抵抗Rvにより基準電圧が降圧するため、検出閾値Vthaが時刻T2に位置することになり(T1<T2)、検出閾値が移動する。
〔電流I1a、I2aの状態〕電流I1a、I2aは一定値である。なお、PMOSトランジスタM2のゲート・ソース間電圧VGS2と、PMOSトランジスタM3のゲート・ソース間電圧VGS3との関係において、電圧V1と電圧V2の電位差が検出閾値Vth未満の場合、PMOSトランジスタM3のドレインを流れる電流I2aの方がPMOSトランジスタM2のドレインを流れる電流I1aよりも若干大きくなっている。
また、抵抗Rvが追加された場合、電流I1aは、抵抗Rvにより減少する(I1a<I1)。さらに、NMOSトランジスタM4、M5のゲート電圧は同じなので、電流I2aも合わせて減少する(I2a<I2)。
〔電流I3aの状態〕NMOSトランジスタM6がオンしているため、一定の電流I3aが流れる。なお、電圧V6aは、GNDレベルに近くなるため、過電流非検出時(正常動作時)においては、過電流検出信号s1としてLレベルが出力され、Lレベルの過電流検出信号s1が論理回路11に送信される。
(過電流検出期間t12)
〔電圧V1a、V2の状態〕電圧V1aは、電源電圧VCCが抵抗Rvに流れる電流分降圧されており変化はない。一方、電源端子VTと出力端子OUT間に接続される出力素子M0がオンすることで出力素子M0に電流が流れ、出力素子M0を流れる電流の増加に伴って、電圧V2は期間t11に比べてさらに降下していく。なお、期間t12(過電流が発生しているとみなす期間)は、電圧V1aと電圧V2の電位差が検出閾値Vtha以上になる期間である。
〔電圧V1a、V2の状態〕電圧V1aは、電源電圧VCCが抵抗Rvに流れる電流分降圧されており変化はない。一方、電源端子VTと出力端子OUT間に接続される出力素子M0がオンすることで出力素子M0に電流が流れ、出力素子M0を流れる電流の増加に伴って、電圧V2は期間t11に比べてさらに降下していく。なお、期間t12(過電流が発生しているとみなす期間)は、電圧V1aと電圧V2の電位差が検出閾値Vtha以上になる期間である。
〔電圧V3aの状態〕期間t11の状態と同じであるため、電圧V3aは、PMOSトランジスタM1のオン抵抗によって決まる一定の電圧値となる。
〔電圧V4aの状態〕期間t11の状態と同じであるため、電圧V4aは、NMOSトランジスタM4が電流I1aを流すことができる一定のゲート電圧値として固定される。
〔電圧V4aの状態〕期間t11の状態と同じであるため、電圧V4aは、NMOSトランジスタM4が電流I1aを流すことができる一定のゲート電圧値として固定される。
〔電圧V5aの状態〕電圧V1aと電圧V2の電位差が検出閾値Vtha以上の場合、電圧V2の降下が大きくなって、検出閾値Vthaとして決められたPMOSトランジスタM2、M3のゲート・ソース間電圧VGS2、VGS3の電位差よりも電源端子VTと出力端子OUT間の電位差が大きくなる。
また、抵抗Rvが接続されることで、図7の電圧V4に比べて電圧V4aは低下するので、電圧V4aの低下に伴いNMOSトランジスタM5の電流駆動能力が低下してNMOSトランジスタM5に流せる電流が減少する。
また、PMOSトランジスタM3のゲート・ソース間電圧VGS3の低下に伴い、PMOSトランジスタM3の電流駆動能力が低下してPMOSトランジスタM3に流れる電流I2aは減少するが、電流I2aの減少に対してNMOSトランジスタM5が流せる電流が減っているため電圧V5aは図7の場合と比べて下がりにくくなり検出閾値が移動する。
〔電圧V6aの状態〕電圧V5aが低下することにより、NMOSトランジスタM6はオフする。NMOSトランジスタM6はオフするので、電圧V6aは、電流I3aによって増加する。
〔電流I1a、I2aの状態〕電流I1aは、期間t11と同様に一定である。電流I2aは、電圧V5aの低下にともなって減少する。
〔電流I3aの状態〕電流I3aは、NMOSトランジスタM6がオフすることにより減少する。なお、電圧V6は、増加するため、過電流検出時においては、過電流検出信号s1としてHレベルが出力され、Hレベルの過電流検出信号s1が論理回路11に送信される。
〔電流I3aの状態〕電流I3aは、NMOSトランジスタM6がオフすることにより減少する。なお、電圧V6は、増加するため、過電流検出時においては、過電流検出信号s1としてHレベルが出力され、Hレベルの過電流検出信号s1が論理回路11に送信される。
以上説明したように、本発明によれば、外部端子と電源端子間に抵抗を接続するだけで過電流検出回路の検出閾値を変更することができる。また、検出閾値を変更する際には追加の回路が不要であるため、内部回路の構成を変えることなく、過電流保護の検出閾値を柔軟にかつ容易に変更することが可能になり、多岐にわたる負荷に対して精度の高い過電流検出・保護を行うことが可能になる。
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。さらに、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
10 半導体装置
11 論理回路
12 ゲートドライバ
13 過電流検出回路
M0 出力素子
Rv 抵抗
2 負荷
3 マイコン
s1 過電流検出信号
IN 入力端子
OUT 出力端子
VT 電源端子
GND 接地端子
A 外部端子
VCC 電源電圧
VOUT 出力電圧
11 論理回路
12 ゲートドライバ
13 過電流検出回路
M0 出力素子
Rv 抵抗
2 負荷
3 マイコン
s1 過電流検出信号
IN 入力端子
OUT 出力端子
VT 電源端子
GND 接地端子
A 外部端子
VCC 電源電圧
VOUT 出力電圧
Claims (9)
- 電源端子を介して電源電圧に接続し、出力端子を介して負荷に接続して、駆動信号にもとづきスイッチングして前記負荷を作動する出力素子と、
前記電源端子と装置との間に任意の抵抗値の抵抗素子が接続される外部端子と、
前記電源電圧が前記抵抗素子に流れる電流分降圧された基準電圧と、前記出力素子のオン抵抗と前記出力素子に流れる電流とから決まり前記出力端子から前記負荷に印加される出力電圧との第1の電位差を過電流の検出閾値とし、前記電源電圧と前記出力電圧との第2の電位差と、前記検出閾値との比較にもとづいて過電流の検出を行う過電流検出回路と、
を有する半導体装置。 - 前記過電流検出回路は、検出部、電位生成部および出力部を備え、
前記検出部は、第1の高電位端が前記外部端子に接続され第2の高電位端が前記出力端子に接続された差動対素子と、前記差動対素子の低電位側に接続されたカレントミラー回路とを備え、
前記電位生成部は、生成した電位を前記検出部の前記差動対素子の制御端に出力し、
前記出力部は、前記差動対素子の前記第2の高電位端が前記出力端子に接続される側の素子の低電位側に接続されて、過電流の検出結果を表す過電流検出信号を出力する、
請求項1に記載の半導体装置。 - 前記電位生成部は、第1のPMOSトランジスタおよび第1の定電流源を備え、
前記第1のPMOSトランジスタのソースは、前記第1のPMOSトランジスタのバックゲートおよび前記電源端子に接続され、
前記第1のPMOSトランジスタのドレインは、前記第1の定電流源の入力端、前記第1のPMOSトランジスタのゲートおよび前記電位生成部の出力端に接続され、
前記第1の定電流源の出力端はグランドに接続される、
請求項2に記載の半導体装置。 - 前記検出部の前記差動対素子は、第2のPMOSトランジスタおよび第3のPMOSトランジスタを備え、
前記差動対素子の制御端は、前記第2のPMOSトランジスタのゲート、前記第3のPMOSトランジスタのゲートおよび前記電位生成部の出力端に接続され、
前記第2のPMOSトランジスタのソースは、前記第1の高電位端を介して前記外部端子に接続され、
前記第3のPMOSトランジスタのソースは、前記第2の高電位端を介して前記出力端子に接続され、
前記第2のPMOSトランジスタのバックゲートおよび前記第3のPMOSトランジスタのバックゲートは、前記電源端子に接続され、
前記検出部の前記カレントミラー回路は、第1のNMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタを備え、
前記第1のNMOSトランジスタのドレインは、前記第1のNMOSトランジスタのゲート、前記第2のNMOSトランジスタのゲートおよび前記第2のPMOSトランジスタのドレインに接続され、
前記第2のNMOSトランジスタのドレインは、前記第3のPMOSトランジスタのドレインに接続され、
前記第1のNMOSトランジスタのソースおよびバックゲートと、前記第2のNMOSトランジスタのソースおよびバックゲートはグランドに接続される、
請求項2または3に記載の半導体装置。 - 前記出力部は第2の定電流源および第3のNMOSトランジスタから構成され、
前記第2の定電流源の入力端は、前記電源端子に接続され、
前記第3のNMOSトランジスタのゲートは、前記第3のPMOSトランジスタのドレインおよび前記第2のNMOSトランジスタのドレインとの間の端子に接続され、
前記第3のNMOSトランジスタのソースおよびバックゲートは、グランドに接続され、
前記第2の定電流源の出力端および前記第3のNMOSトランジスタのドレインとの接続ノードより前記過電流検出信号を出力する、
請求項4に記載の半導体装置。 - 前記外部端子は、前記第2のPMOSトランジスタのソースに接続され、前記電位生成部に含まれる第1の定電流源による電流値と前記抵抗素子から決まる電位差により、前記第2のPMOSトランジスタのゲート・ソース間電圧を調整し、前記検出閾値が変更される、
請求項4記載の半導体装置。 - 前記第1の定電流源は、前記入力端がドレイン、前記出力端であるソースにゲート、およびバックゲートを接続したデプレッション型NMOSトランジスタである、
請求項3に記載の半導体装置。 - 前記第2の定電流源は、前記入力端がドレイン、前記出力端であるソースにゲート、およびバックゲートを接続したデプレッション型NMOSトランジスタである、
請求項5に記載の半導体装置。 - 前記第2の定電流源は、前記入力端がソースおよびバックゲート、前記出力端がドレインであって、ゲートが前記電位生成部の出力端に接続されたPMOSトランジスタである、
請求項5に記載の半導体装置。
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JP2021210389A JP2023094846A (ja) | 2021-12-24 | 2021-12-24 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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