JP2022189105A - 電圧監視回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で電源電圧の低下を監視できる電圧監視回路を提供する。【解決手段】電圧監視回路10では、分圧回路16がGNDライン14Bに接続されていると共に制限回路24のトランジスタ26を介して電源ライン14Aに接続されている。また、基準電圧生成回路18は、電源電圧VBが印加されて動作され、比較器20には、基準電圧生成回路18の電圧Vc、及び分圧回路16の分圧電圧Vaが入力される。トランジスタ26は、電源電圧VBが大きく低下して、電圧Vdがしきい値電圧より低くなることでオフし、分圧電圧Vaを0vとする。これにより、電源電圧VBが低下しているにも関わらず、電圧Vaが電圧Vcを超えてしまうのを抑制できて、簡単な構成で電源電圧VBの低下を監視できる。【選択図】図1
Description
本発明は、電圧監視回路に関する。
特許文献1には、電源電圧を監視する電圧監視回路として機能する低電圧検出回路が開示されている。この低電圧検出回路では、抵抗分圧回路において電源電圧に応じて変化する抵抗R1と抵抗R2との接続ノードの電圧Vaと、定電圧回路により生成される参照電圧Vrefとをコンパレータによって比較し、電圧Vaが参照電圧Vrefを超えているか否かから電源電圧の低下を検出している。
ところで、定電圧回路が電源電圧によって動作する場合、電源電圧が定電圧回路の動作可能な電圧よりも低下することで参照電圧が低下してしまう。これにより、電源電圧が低くなっているにもかかわらず、抵抗分圧回路から出力される電圧が定電圧回路から出力される参照電圧を超えてしまうために誤検出が生じる。ここから、特許文献1の低電圧検出回路には、誤検出防止回路が設けられている。
しかし、誤検出防止回路は、抵抗R3と抵抗R4とからなる抵抗分圧回路、NチャネルMOSトランジスタ、NチャネルMOSトランジスタのドレイン端子と電源電圧端子とを接続する抵抗R5、入力端子がNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続されたインバータ、及びインバータの出力端子とコンパレータの出力端子とが接続されたANDゲート回路により構成されている。このために、低電圧検出回路は、誤検出防止回路により複雑な構成とされている。
本発明は上記事実を鑑みて成されたものであり、簡単な構成で電源電圧の低下を監視できる電圧監視回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第1の態様の電圧監視回路は、電源電圧が印加されることで、該電源電圧を複数の抵抗体により分圧して、前記電源電圧に応じた分圧電圧を出力する分圧部と、前記電源電圧が印加されて動作し、該電源電圧が動作電圧以上の場合に前記分圧電圧から前記電源電圧を監視するための基準とされる電圧が出力され、前記電源電圧が前記動作電圧に満たない場合に、前記基準とされる電圧よりも低くなる電圧が出力される基準電圧生成回路と、前記基準電圧生成回路から出力される電圧に対する前記分圧電圧から、前記電源電圧が所定電圧を超えているか否かに応じた出力信号を出力する比較器と、前記電源電圧と前記基準電圧生成回路から出力される電圧との電位差が前記基準電圧生成回路の前記動作電圧に応じて設定された電位差に達しない場合に、前記基準電圧生成回路が出力する電圧以下に前記分圧電圧がなるように前記分圧部への前記電源電圧の印加を制限する制限手段と、を含む。
第2の態様の電圧監視回路は、第1の態様において、前記制限手段は、前記分圧部への前記電源電圧の印加が可能とされ、前記電源電圧と前記基準電圧生成回路から出力される電圧との電位差が前記設定された電位差に達していない場合に、前記分圧部への前記電源電圧の印加を停止するスイッチング素子を含む。
第3の態様の電圧監視回路は、第2の態様において、前記スイッチング素子は、ドレインに前記分圧部が接続され、ソースに前記電源電圧が印加され、ゲートに前記基準電圧生成回路から出力された電圧が印加されるトランジスタである。
第4の態様の電圧監視回路は、第1から第3の何れか1の態様において、前記比較器は、許可信号が入力されることで動作する許可端子を含み、前記制限手段は、前記許可端子へ所定電圧の前記許可信号を出力すると共に、前記電源電圧と前記基準電圧生成回路から出力される電圧との電位差が前記設定された電位差に達しない場合に、前記比較器の前記許可端子への前記許可信号の出力を停止する。
本発明の第1の態様の電圧監視回路では、分圧部が、複数の抵抗体により電源電圧を分圧して電源電圧に応じた分圧電圧を出力する。また、基準電圧生成回路は、電源電圧が印加されて動作し、電源電圧が動作電圧以上の場合に分圧電圧から電源電圧を監視するための基準とされる電圧を出力し、電源電圧が動作電圧に満たない場合に、基準とされる電圧よりも低くなる電圧を出力する。
比較器は、基準電圧生成回路が出力する電圧と、分圧電圧とが入力されることで、基準電圧生成回路が出力する電圧に対する分圧電圧から、電源電圧が所定電圧を超えているか否かに応じた出力信号を出力する。このため、比較器の出力信号から電源電圧が所定電圧以下か否かの監視が可能になる。
ここで、制限手段は、電源電圧を分圧部に印加可能とされている。また、制限手段は、電源電圧と基準電圧生成回路から出力される電圧との電位差に基づき、基準電圧生成回路の動作電圧に応じて設定された電位差に達しない場合に、基準電圧生成回路が出力する電圧以下に分圧電圧がなるように分圧部への電源電圧の印加を制限する。
このため、電源電圧が基準電圧生成回路の動作電圧に達していない場合に、分圧電圧が、基準電圧生成回路が出力する電圧以下になる。これにより、電源電圧が低くなっているにも関わらず、電源電圧が所定電圧を超えているとする出力信号が出力されるのを抑制できて、制限手段を設ける簡単な構成で電源電圧の低下を監視できる。
第2の態様の電圧監視回路では、制限手段が分圧部へ電源電圧を印加するスイッチング素子を含む。また、スイッチング素子は、電源電圧と基準電圧生成回路から出力される電圧との電位差が設定された電位差に達していない場合に、分圧部への電源電圧の印加を停止する。
これにより、電源電圧の低下を監視する際、スイッチング素子を用いた簡単な構成で、電源電圧が低下しているにも関わらず、電源電圧が所定電圧を超えているとする出力信号が出力されるのを効果的に抑制できる。
第3の態様の電圧監視回路では、スイッチング素子としてトランジスタが用いられている。トランジスタは、ドレインに分圧部が接続され、ソースに電源電圧が印加され、ゲートに基準電圧生成回路から出力された電圧が印加される。これにより、トランジスタのゲート-ソース間の電圧がトランジスタの動作できる電圧に達していない場合に、分圧部への電源電圧の印加を停止できるので、電源電圧が低下しているにも関わらず、電源電圧が所定電圧を超えているとする出力信号が出力されるのをより効果的に抑制できる。
第4の態様の電圧監視回路では、許可信号が入力されることで動作する許可端子が比較器に設けられている。また、制限手段は、許可端子に所定電圧の許可信号を出力する。また、制限手段は、電源電圧と基準電圧生成回路から出力される電圧との電位差が設定された電位差に達しない場合に、比較器の許可端子への許可信号の出力を停止する。
これにより、比較器が適正に動作可能な状態よりも電源電圧が低下しても、電源電圧が所定電圧を超えているとする出力信号が出力されるのを的確に抑制できて、電源電圧を適正に監視できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1には、第1実施形態に係る電圧監視回路10の主要部の概略が電気回路図にて示されている。
〔第1実施形態〕
図1には、第1実施形態に係る電圧監視回路10の主要部の概略が電気回路図にて示されている。
図1に示すように、電圧監視回路10は、集積回路(IC:Integrated Circuit)12に形成されている。集積回路12はMOS(Metal Oxide Semiconductor)型(接合型でもよい)とされており、集積回路12にはトランジスタとしてPチャネル型やNチャネル型のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)が形成されている。
集積回路12には、外部電源(例えば車両の図示しないバッテリ)から所定電圧の直流電力が供給される。また、集積回路12には、図示しない機能回路が設けられており、機能回路は、所与の電源電圧VBの電源ライン14A、及び接地線となるGND(接地)ライン14Bに接続されている(図示省略)。集積回路12では、電源電圧VBのとして、例えば、5.0vの電圧が適用されており、機能回路は、5.0vを基準として許容範囲内の電源電圧VBにより動作する。なお、電源電圧VBは、集積回路12内に形成された図示しない電源回路から機能回路に供給される構成であってもよく、電源電圧VBは、外部電源から集積回路12に供給される構成であってもよい。
機能回路には、データの送受信を行うための通信回路などの各種の回路を適用できる。一般に、機能回路は、電源電圧VBの許容範囲が例えば5.0v~3.0vとなっており、この電源電圧VBの範囲で動作するが、電源電圧VBが許容範囲を大きく外れて低下(例えば、2.0v以下)することで誤動作する可能性がある。
電圧監視回路10は、電源電圧VBを監視し、電源電圧VBが予め設定した電圧(所定電圧)よりも低下すると、機能回路に出力信号Voutとしてリセット信号Rset(例えば、HレベルからLレベルに変化する信号)を出力する。集積回路12では、電圧監視回路10から出力されるリセット信号により機能回路がリセット状態とされることで、電源電圧VBの低下に起因した機能回路の誤動作が防止される。
電圧監視回路10は、電源電圧VBの電源ライン14A、及び接地線となるGND(接地)ライン14Bに接続されており、電圧監視回路10は、電源ライン14AとGNDライン14Bとの間で電源電圧VBが印加されて動作する。
電圧監視回路10には、分圧部としての分圧回路16、基準電圧生成回路18及び比較手段としての比較器(comparator)20が形成されている。分圧回路16は、抵抗体としての複数の抵抗(電気抵抗)22を備えており、分圧回路16では、電源電圧VBを複数の抵抗22によって所定比率で分圧し、電源電圧VBに応じた分圧電圧Vaを出力する。
分圧回路16には、複数の抵抗22として3つの抵抗22A、22B、22Cが直列接続されており、分圧回路16では、抵抗22Aが電源ライン14A側とされ、抵抗22CがGNDライン14Bに接続されている。
分圧回路16では、抵抗22Aが電源ライン14Aに電気的に接続状態とされることで、抵抗22A~22Cとの間に電源電圧VBが印加される。分圧回路16では、抵抗22A~22Cの間に電源電圧VBが印加されることで、抵抗22Bと抵抗22Cとの接続点から電源電圧VBに応じた分圧電圧Vaが出力される。また、分圧回路16では、抵抗22Aが電源ライン14Aから電気的に切り離されることで、抵抗22Bと抵抗22Cとの接続点が電気的な接地状態となって、分圧電圧Vaが低下される(Va=0v)。
分圧回路16では、抵抗22A~22Cの各々が同様の抵抗値Rとされており、分圧回路16では、抵抗22A~22Cにより分圧電圧Vaとして、電源電圧VBの1/3の電圧(Va=VB/3)が出力される。なお、分圧回路16では、抵抗22A~22Cを用いて電源電圧VBの1/3となる分圧電圧Vaを出力するようにしているが、抵抗値2Rと抵抗値Rの2つの抵抗22が用いられてもよい。また、分圧回路16は、電源電圧VBに対して所定比率となる分圧電圧Vaを出力できる構成であればよい。
基準電圧生成回路18は、電源ライン14AとGNDライン14Bとに接続されている。基準電圧生成回路18には、Pチャネル型MOSトランジスタやNチャネル型MOSトランジスタなどの能動素子が用いられた一般的な構成が適用されている。基準電圧生成回路18は、電源ライン14Aから供給される電源電圧VBにより動作し、一定の電圧Vcの出力が可能になっている。
電圧監視回路10において基準電圧生成回路18の電圧Vcは、分圧電圧Vaから電源電圧VBが所定電圧を超えているか否かを判定するための参照電圧としての基準電圧Vrefとして適用されている。基準電圧Vrefには、分圧電圧Vaから電源電圧VBが機能回路の適正な動作の可能な電圧範囲であるか否かを判断し得る電圧値が適用される。基準電圧Vrefには、電源電圧VBの1/3とされている分圧電圧Vaに対して例えば、0.8vが適用されており、分圧電圧Vaは、電源電圧VBが2.4vを超えていることで、基準電圧Vrefを超えていると判定される。
比較器20には、一対の入力端子20A、20B、及び出力端子20Cが形成されており、比較器20では、基準電圧生成回路18から出力される電圧Vcが+側の入力端子20Aに入力され、分圧回路16から出力される分圧電圧Vaが-側の入力端子20Bに入力される。比較器20は、入力端子20Aに入力される電圧Vcを基準電圧Vrefとして、入力端子20Bに入力される分圧電圧Vaを比較し、比較結果(出力信号Vout)を出力端子20Cから出力する。
比較器20では、基準電圧Vrefに対して分圧電圧Vaが基準電圧Vrefを超えている(Vref<Va)場合、出力信号VoutがHレベルとなり、分圧電圧Vaが基準電圧Vref以下(Vref≧Va)の場合、出力信号VoutがLレベル(例えば、Vout=0v)となる(リセット信号Rset)。なお、第1実施形態では、比較器20には、例えば、集積回路12に設けられた図示しない電源回路(定電圧回路)から所定電圧の電力が供給されるようになっており、比較器20は、電源電圧VBが低下しても動作可能とされている。
一方、基準電圧生成回路18は、電源電圧VBがトランジスタ(能動素子)の適正な動作可能電圧(動作電圧)に達していることで一定の電圧Vcを出力できる。しかし、基準電圧生成回路18は、電源電圧VBが動作電圧に満たない場合、出力する電圧Vcに低下が生じる。
ここで、電圧監視回路10には、制限手段としての制限回路24が形成されている。制限回路24は、電源電圧VBと基準電圧生成回路18の電圧Vcとの電位差(電圧)Vdに応じて動作する。
制限回路24には、スイッチング素子としてPチャネル型MOSトランジスタ(以下、トランジスタ26とする)が用いられている。制限回路24では、トランジスタ26のソースSが電源ライン14Aに接続され、ドレインDが分圧回路16の抵抗22Aに接続されている。また、制限回路24では、トランジスタ26のゲートGに基準電圧生成回路18の電圧Vcが印加される。
これにより、制限回路24では、電圧Vdに応じてトランジスタ26が動作(オン/オフ動作)する。また、制限回路24では、トランジスタ26がオンすることで、分圧回路16に電源電圧VBを印加し、トランジスタ26がオフすることで分圧回路16を電源ライン14Aから電気的に切り離す。
基準電圧生成回路18では、能動素子であるトランジスタのゲート-ソース間の電圧VGSが所定の電圧(しきい値電圧)を超えるように電源電圧VBが印加されることで一定の電圧Vcを出力するように動作する。ここから、制限回路24には、トランジスタ26が用いられている。制限回路24では、トランジスタ26が電源電圧VBと基準電圧生成回路18の電圧Vcとの間の電圧Vdがトランジスタ26の電圧VGSであるしきい値電圧Vth(Vth=0.7v)に達する(Vd≧Vth)ことでオンするようにしている。
これにより、電圧監視装置10では、電圧Vdがしきい値電圧Vthに達する(Vd≧Vth)ことでトランジスタ26がオンして、分圧回路16から電源電圧VBに応じた分圧電圧Vaが出力される。また、電圧監視装置10では、電圧Vdがしきい値電圧Vth未満となる(Vd<Vth)ことでトランジスタ26がオフして、分圧回路16の電圧Vaが0v(Va=0)に低下されて、分圧電圧Vaが電圧Vc以下にされる。
次に、第1実施形態の作用を説明する。
電圧監視回路10は、集積回路12において、機能回路に印加される電源電圧VBを監視する。電圧監視回路10では、制限回路24のトランジスタ26を介して分圧回路16が電源ライン14Aに接続されている。電圧監視回路10では、トランジスタ26がオンすることで、分圧回路16に電源電圧VBが印加されて、電源電圧VBに応じた分圧電圧Vaが分圧回路16から比較器20に出力される。また、基準電圧生成回路18は、電源電圧VBが印加されることで動作して、一定の電圧Vcを比較器20に出力する。
電圧監視回路10は、集積回路12において、機能回路に印加される電源電圧VBを監視する。電圧監視回路10では、制限回路24のトランジスタ26を介して分圧回路16が電源ライン14Aに接続されている。電圧監視回路10では、トランジスタ26がオンすることで、分圧回路16に電源電圧VBが印加されて、電源電圧VBに応じた分圧電圧Vaが分圧回路16から比較器20に出力される。また、基準電圧生成回路18は、電源電圧VBが印加されることで動作して、一定の電圧Vcを比較器20に出力する。
比較器20は、電圧Vcを基準電圧Vrefとして、分圧電圧Vaが基準電圧Vrefを超えることで(Va>Vref)、出力信号VoutがHレベルとなる。これにより、集積回路12では、電源電圧VBに応じて変化する分圧電圧Vaが基準電圧Vrefを超えている場合に、機能回路が動作され、機能回路は的確に動作可能な電源電圧VBの範囲で動作される。
また、集積回路12では、外部電源の電圧の低下等により、電源電圧VBに低下が生じることがある。これにより、電圧監視回路10では、分圧電圧Vaが基準電圧Vref(電圧Vc)以下(Va≦Vref)になると、比較器20の出力信号VoutがLレベル(リセット信号Rset)となる。機能回路では、出力信号Voutとしてリセット信号Rsetが入力されることでリセット状態とされ、電源電圧VBが的確に動作可能な範囲を外れた状態で動作することによる誤動作が防止される。
なお、電圧監視回路10では、低下していた電源電圧VBが上昇し、分圧回路16の分圧電圧Vaが基準電圧Vref(電圧Vc)を超えることで、比較器20の出力信号VoutがHレベルとなる。これにより、機能回路はリセット状態が解除される。
一方、電圧監視回路10では、電源電圧VBが低下することで、基準電圧生成回路18が出力する電圧Vcが低下する可能性がある。電圧監視回路10では、基準電圧生成回路18の電圧Vcが低下することで、電源電圧VBが低下しているにかかわらず、電圧Vaが基準電圧Vrefを超えてしまって機能回路がリセット状態とならなくなる。
図2には、電圧監視回路10における電源電圧VBに対する各部位の電圧(電源ライン14Aの電源電圧VB、分圧電圧Va、電圧Vc及び出力信号Vout)の概略が線図にて示されている。なお、図2では、横軸が電源電圧VB(v)とされ、縦軸が電圧(v)とされている。また、図2では、制限回路24が設けられておらず、分圧回路16が電源ライン14Aに直接接続されている場合の分圧電圧Va及び出力信号Voutが破線にて示されている。
電圧監視回路10では、電源電圧VBと基準電圧生成回路18の電圧Vcに基づいて制限回路24が動作する。制限回路24は、電源電圧VBと電圧Vcの電位差である電圧Vdがしきい値電圧Vthに達している範囲においてトランジスタ26がオンし、分圧回路16が電源電圧VBに応じた分圧電圧Vaの出力を可能としている。
図2に示すように、電圧監視回路10では、電源電圧VBが所定電圧(基準電圧生成回路18の作動電圧)以上とされていることで、基準電圧生成回路18が一定の電圧Vc(基準電圧Vref)を出力する。これにより、電圧監視回路10では、分圧回路16の分圧電圧Vaが基準電圧Vrefを超えていることで、比較器20はHレベルの出力信号Voutを出力し、機能回路がリセット解除された状態(動作状態)に保持される。
また、電圧監視回路10では、電源電圧VBが低下し、分圧電圧Vaが基準電圧Vref以下となることで、比較器20の出力信号VoutがLレベルとなり、機能回路には、リセット信号が入力される。機能回路は、リセット信号が入力されることで、リセット状態とされて動作がリセットされる。
電圧監視回路10では、電源電圧VBがさらに低くなって基準電圧生成回路18の動作電圧よりも低くなることで、基準電圧生成回路18の電圧Vcが低下する。このため、制限回路24が設けられていない場合、基準電圧生成回路18の電圧Vcが分圧電圧Vaより低くなってしまうと、比較器20の出力信号VoutがHレベルとなる(図2の破線参照)。これにより、電源電圧VBが低いにもかかわらず、機能回路がリセット解除状態となる。
ここで、電圧監視回路10では、電源電圧VBが低下すると、電源電圧VBと基準電圧生成回路18の電圧Vcとの電位差である電圧Vdが減少する(低くなる)。制限回路24では、電圧Vdがしきい値電圧Vthに満たなくなると(Vd<Vth)、トランジスタ26がオフして、分圧回路16が電源ライン14Aから切り離される。
このため、電圧監視回路10では、分圧回路16の抵抗22Bと抵抗22Cとの接続点が接地状態とされて、分圧回路16の分圧電圧Vaが低下し(Va=0v)、分圧電圧Vaが電圧Vc以下となる(Va≦Vc)。これにより、比較器20の出力信号VoutがLレベルに保持され、機能回路がリセット状態に保持されるので、電源電圧VBの低下に起因して機能回路が誤動作してしまうのが防止される。
このように、電圧監視回路10では、制限回路24が電源電圧VBと基準電圧生成回路18が出力する電圧Vcとの電位差となる電圧Vdに基づいて、分圧回路16が出力する分圧電圧Vaを制限して、分圧電圧Vaを電圧Vcより低くする。これにより、電圧監視回路10では、制限回路24を設ける簡単な構成で電源電圧VBが低いにもかかわらず、機能回路がリセット状態とされずに誤動作してしまうのを防止できる。
また、電圧監視回路10では、しきい値電圧Vthを基準電圧生成回路18が適正に動作し得る動作電圧に基づいて設定している。これにより、電圧監視回路10では、電源電圧VBの低下を効果的に監視できる。
さらに、電圧監視回路10では、制限回路24にトランジスタ26を用いた簡単な構成で、電源電圧VBを適正に監視できる。また、電圧監視回路10では、電圧Vdのしきい値電圧Vthとしてトランジスタにおける電圧VGSのしきい値電圧を適用しているので、基準電圧生成回路18が基準電圧Vrefにでき得る一定の電圧Vcを出力可能な状態で分圧回路16が分圧電圧Vaを出力する。これにより、電圧監視回路10では、電源電圧VBの低下に起因する機能回路の誤動作を効果的に防止できる。
また、電圧監視回路10では、比較器20が分圧電圧Vaと基準電圧Vref(電圧Vc)とに基づいて出力信号Voutを出力するので、電源電圧VBの変化に応じて機能回路を適切に動作可能にできる。
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態において第1実施形態と同様の機能部品については、第1実施形態と同様の符号を付与して、その詳細な説明を省略する。
次に本発明の第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態において第1実施形態と同様の機能部品については、第1実施形態と同様の符号を付与して、その詳細な説明を省略する。
第2実施形態には、電圧監視回路50が適用されており、電圧監視回路50は、第1実施形態の電圧監視回路10に代えて適用されている。図3には、第2実施形態に係る電圧監視回路50の概略構成が電気回路図にて示されている。
電圧監視回路50には、比較手段としての比較器52が設けられており、比較器52は、電圧監視回路10の比較器20に代えて電圧監視回路50に用いられている。電圧監視回路50では、電源ライン14A及びGNDライン14Bに比較器52が接続されており、比較器52は、電源電圧VBが印加されることで動作する点で、電圧監視回路10の比較器20と相違する。
比較器52は、許可端子としてのEN(Enable)端子52Aを備えており、比較器52は、EN端子52Aに許可信号としてのHレベルのEN信号(イネーブル信号)が入力されることで出力イネーブル状態となって、比較器20と同様に機能する。また、比較器52は、EN端子52Aに入力されるEN信号がLレベルのDS信号(デセーブル信号)となることで出力デセーブル(disable)状態となって、出力信号Voutの出力を停止する(Vout=0vのリセット信号Rset)。
比較器52は、EN端子52Aが制限回路24のトランジスタ26のドレインDに接続されている。これにより、比較器52には、トランジスタ26がオン状態となることで、EN端子52Aに入力されるEN信号がHレベル(電源電圧VB)となり、トランジスタ26がオフすることで、EN端子52Aに入力されるEN信号がLレベル(0v、DS信号)となる。
図4には、電圧監視回路50における電源電圧VBに対する各部位の電圧(電源ライン14Aの電源電圧VB、分圧電圧Va、電圧Vc、EN信号及び出力信号Vout)の概略が線図にて示されている。なお、図4では、横軸が電源電圧VB(v)とされ、縦軸が電圧(v)とされている。また、図2では、制限回路24が設けられておらず、分圧回路16が電源ライン14Aに直接接続されている場合の分圧電圧Va、EN信号及び出力信号Voutが破線にて示されている。
電圧監視回路50では、電源電圧VBと基準電圧生成回路18の電圧Vcに基づいて制限回路24が動作し、制限回路24は、電源電圧VBと電圧Vcの電位差である電圧Vdがしきい値電圧Vth以上の範囲においてトランジスタ26がオンする。
図4に示すように、電圧監視回路50では、トランジスタ26がオンすることで、比較器52のEN端子52AにHレベルのEN信号が入力されて、比較器52が出力イネーブル状態とされると共に、分圧回路16が電源電圧VBに応じた分圧電圧Vaの出力を可能としている。
電圧監視回路50では、電源電圧VBが所定電圧を超えていることで、出力イネーブル状態の比較器52がHレベルの出力信号Voutを出力し、機能回路がリセット解除された状態(動作状態)に保持される。また、電圧監視回路50では、電源電圧VBが低下し、分圧電圧Vaが基準電圧Vref以下となると比較器20の出力信号VoutがLレベルとなる。これにより、機能回路には、リセット信号が入力され、機能回路はリセット状態とされる。
ここで、電圧監視回路50では、電源電圧VBが低下し、電圧Vdがしきい値電圧Vthに満たなくなると(Vd<Vth)、トランジスタ26がオフする。電圧監視回路50では、分圧回路16が電源ライン14Aから切り離されると共に、比較器52のEN端子52Aに入力されるEN信号がLレベル(DS信号)となる。
このため、電圧監視回路50では、分圧回路16の分圧電圧Vaが低下し(Va=0v)、分圧電圧Vaが電圧Vc以下となる(Va≦Vc)。また、電圧監視回路50では、比較器52が出力デセーブル状態となる。これにより、比較器20が出力信号Voutの出力を停止し、機能回路がリセット状態に保持されるので、電源電圧VBの低下に起因して機能回路が誤動作してしまうのが防止される。
このように、電圧監視回路50では、第1実施形態の電圧監視回路10と同様の効果を奏する。
また、電圧監視回路50では、EN端子52Aに入力されるEN信号によりイネーブル状態とデセーブル状態とが切換えられる比較器52を用い、トランジスタ26が電圧Vdに応じてオン/オフすることで、イネーブル状態とデセーブル状態とが切換えられる。これにより、電圧監視回路50では、電源電圧VBが低下しても、比較器52が電源電圧VBの低下に起因して誤動作してしまうのを防止できるので、電源電圧VBの低下による比較器52の誤動作に起因して、機能回路に誤動作が生じてしまうのを防止できる。
なお、第2実施形態では、トランジスタ26のドレインDに分圧回路16及び比較器52のEN端子52Aを接続し、トランジスタ26により分圧回路16への電源電圧VBの印加及び比較器52の動作を制限した。しかしながら、トランジスタ26により比較器52のイネーブル状態とデセーブル状態とを切換えることができるので、分圧回路16(分圧部)は、トランジスタ26(スイッチング素子)を介さずに、電源ライン14Aに接続されてもよい。この場合、例えば、制限回路24の接地側(GNDライン14Bとの間)に制限抵抗(抵抗体)を接続し、制限回路24が比較器52のEN端子52Aに出力するEN信号を電圧Vdに応じてHレベルとLレベルとに切換えればよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、電圧Vaが電圧Vc(Vref)を超える(Va>Vc)ことで出力信号VoutがHレベルとなる比較器20、52を適用した。しかしながら、比較器は、電圧Vaが電圧Vc(Vref)以上となる(Va≧Vc)ことで出力信号VoutがHレベルとなってもよい。
また、比較器は、出力信号VoutをHレベルとLレベルとに切換える構成に限らず、少なくとも分圧電圧が基準電圧より低いときに、Lレベルとなる出力信号を出力できればよく、比較器は、分圧電圧が基準電圧以上(又は分圧電圧が基準電圧を超えることで)、Hレベルの信号に代えて分圧電圧と基準電圧との差に応じた電圧などを出力できる構成であってもよい。
さらに、以上説明した第1実施形態及び第2実施形態では、制限回路24にトランジスタ26を適用し、電源電圧VBと基準電圧生成回路18の電圧Vcとの電位差となる電圧Vdに対するしきい値電圧Vthとして、トランジスタ26の電圧VGSのしきい値電圧を適用した。しかしながら、制限手段は、電源電圧と基準電圧生成回路が出力する電圧との電位差に応じ、電位差が所与の値(しきい値)に満たない場合に、分圧電圧を基準電圧よりも低下させる構成であればよい。この際のしきい値は、基準電圧生成回路の動作電圧(の下限値)、及び分圧電圧に対する基準電圧に基づいて設定されればよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、電圧監視回路10、50を集積回路12に形成した。しかしながら、電圧監視回路は、回路基板上に独立して又は機能回路と共に設けられてもよい。
10、50・・・電圧監視回路、16・・・分圧回路(分圧部)、18・・・基準電圧生成回路、20、52・・・比較器(比較手段)、20(20A~20C)・・・抵抗(抵抗体)、24・・・制限回路(制限手段)、26・・・トランジスタ(スイッチング素子)。
Claims (4)
- 電源電圧が印加されることで、該電源電圧を複数の抵抗体により分圧して、前記電源電圧に応じた分圧電圧を出力する分圧部と、
前記電源電圧が印加されて動作し、該電源電圧が動作電圧以上の場合に前記分圧電圧から前記電源電圧を監視するための基準とされる電圧が出力され、前記電源電圧が前記動作電圧に満たない場合に、前記基準とされる電圧よりも低くなる電圧が出力される基準電圧生成回路と、
前記基準電圧生成回路から出力される電圧に対する前記分圧電圧から、前記電源電圧が所定電圧を超えているか否かに応じた出力信号を出力する比較器と、
前記電源電圧と前記基準電圧生成回路から出力される電圧との電位差が前記基準電圧生成回路の前記動作電圧に応じて設定された電位差に達しない場合に、前記基準電圧生成回路が出力する電圧以下に前記分圧電圧がなるように前記分圧部への前記電源電圧の印加を制限する制限手段と、
を含む電圧監視回路。 - 前記制限手段は、前記分圧部への前記電源電圧の印加が可能とされ、前記電源電圧と前記基準電圧生成回路から出力される電圧との電位差が前記設定された電位差に達していない場合に、前記分圧部への前記電源電圧の印加を停止するスイッチング素子を含む請求項1に記載の電圧監視回路。
- 前記スイッチング素子は、ドレインに前記分圧部が接続され、ソースに前記電源電圧が印加され、ゲートに前記基準電圧生成回路から出力された電圧が印加されるトランジスタである請求項2に記載の電圧監視回路。
- 前記比較器は、許可信号が入力されることで動作する許可端子を含み、
前記制限手段は、前記許可端子へ所定電圧の前記許可信号を出力すると共に、前記電源電圧と前記基準電圧生成回路から出力される電圧との電位差が前記設定された電位差に達しない場合に、前記比較器の前記許可端子への前記許可信号の出力を停止する請求項1から請求項3の何れか1項に記載の電圧監視回路。
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