JP2004092704A - 密封型転がり軸受 - Google Patents

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Yuki Tsuchida
土田 祐樹
Takao Obara
小原 孝男
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Abstract

【課題】軸受のトルクや発熱の上昇を抑えることができると共に、シール性の向上を図ることができる安価な密封型転がり軸受を提供する。
【解決手段】密封型転がり軸受11は、内輪2と外輪3との間に複数の玉10が保持器4を介して周方向の転動可能に配設されると共に、外輪3の端部内周面に設けた係止溝9に密封板15が取り付けられている。密封板15は、半径方向内方に延びてその先端部が内輪2のシール摺動面2aに締め代をもって接触するリップ16を備える。リップ16の腕部に設けられたくびれ部18には、該くびれ部18を補強するリブ17が周方向に所定の間隔で複数箇所設けられている。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車のプロペラシャフトを支持するセンターベアリングや車輪支持装置等のように、泥水等が跳ねかかり易い環境下にて使用される軸受に好適な密封型転がり軸受の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の密封型転がり軸受としては、例えば図8に示したように、内輪2と外輪3との間に複数の玉(転動体)10が保持器4を介して周方向の転動可能に配設されると共に、外輪3の端部内周面に設けた係止溝9に密封板5が取り付けられた密封型転がり軸受1がある。
【0003】
この密封板5は、リップ6を備えたゴムや合成樹脂等の弾性部材を芯金7の周りに一体成形したものであり、該リップ6の先端部を内輪2の端部外周面に設けられたシール摺動面2aに締め代を持って摺接させることでシールを行う接触シールである。
【0004】
ところで、例えば自動車のプロペラシャフトを支持するセンターベアリングや車輪支持装置等のように、泥水等が跳ねかかり易い環境下にて使用される密封型転がり軸受には、優れたシール性が要求される。シール性を向上させる対策としては、前記密封板5のリップ6と内輪2のシール摺動面2aとの摺接を常に保つべく、リップ6の締め代を大きくしたり、リップにガータースプリングを取付けたりするのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した如くリップ6の締め代を大きくしたり、リップにガータースプリングをつけると、軸受のトルクや発熱が大幅に上昇することになる。そこで、図9にも示したように、リップ6の腕部に断面コ字状の細長いくびれ部8を設け、これによりリップ6の腕部を柔軟にして緊迫力を下げる対策が考えられるが、緊迫力を下げすぎると、軸が大きく偏心して回転するような使用条件下においては、リップ6の振動により、瞬間的にはリップ6の先端部と内輪2のシール摺動面2aとの摺接を維持できなくなり、優れたシール性を維持できなくなる虞れがあった。
【0006】
更に、軸受に直接泥水等が跳ねかからないように、軸受周辺構造を構成した場合には、構造が複雑になってコストアップを招くという問題ある。
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、軸受のトルクや発熱の上昇を抑えることができると共に、シール性の向上を図ることができる安価な密封型転がり軸受を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、内輪と外輪との間に複数の転動体が周方向に転動可能に配設されており、前記外輪の端部内周面に取り付けられた密封板が、半径方向内方に延びてその先端部が前記内輪の端部外周面に形成されたシール摺動面に締め代をもって接触するリップを備えた密封型転がり軸受であって、前記リップの腕部に設けられたくびれ部には、該くびれ部を補強するリブが周方向に所定の間隔で複数箇所設けられていることを特徴とする密封型転がり軸受により達成される。
【0008】
上記構成によれば、密封板におけるリップの腕部にくびれ部を設けることで、該リップの腕部を柔軟にして緊迫力を下げ、軸受のトルクや発熱の上昇を抑えることができる。又、該くびれ部に、周方向に所定の間隔でリブを複数箇所設けることで、周方向に沿って部分的にリップの腕部の強度を上げることができ、該リップの振動によるリップの先端部と内輪のシール摺動面との接触面圧低下を大幅に抑えることができる。
これにより、軸が大きく偏心して回転するような使用条件下においても、長期間にわたって優れたシールを維持することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る密封型転がり軸受を詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る密封型転がり軸受の断面図、図2は図1に示した密封板の要部断面斜視図である。
【0010】
本第1実施形態に係る密封型転がり軸受11は、図1に示したように、内輪2と外輪3との間に複数の玉(転動体)10が保持器4を介して周方向の転動可能に配設されると共に、外輪3の端部内周面に設けた係止溝9に密封板15が取り付けられている。
【0011】
この密封板15は、リップ16を備えたゴムや合成樹脂等の弾性部材を芯金7の周りに一体成形したものであり、半径方向内方に延びる該リップ16の先端部を内輪2の端部外周面に設けられたシール摺動面2aに締め代を持って摺接させることでシールを行う接触シールである。
更に、前記リップ16の腕部に設けられた断面コ字状の細長いくびれ部18には、図2に示したように、該くびれ部18を補強するリブ17が設けられている。該リブ17は、リップ16を一体成形する際に同時に成形することができ、最小限の金型変更で対応でき、大幅なコストアップを招くことはない。
【0012】
本実施形態に係る前記リブ17は、くびれ部18における軸受の軸方向外方を向く凹部に、周方向に所定の間隔で複数箇所(好ましくは3箇所以上)設けられている。又、前記リブ17は、断面略矩形状とされて密封板15の半径方向に放射状に配置されている。
【0013】
即ち、本第1実施形態の密封型転がり軸受11によれば、密封板15におけるリップ16の腕部に、くびれ部18を設けることで、該リップ16の腕部を柔軟にして緊迫力を下げ、軸受のトルクや発熱の上昇を抑えることができる。
又、前記くびれ部18に、周方向に所定の間隔でリブ17を複数箇所設けることで、周方向に沿って部分的にリップ16の腕部の強度を上げることができ、該リップ16の振動によるリップ16の先端部と内輪2のシール摺動面2aとの接触面圧低下を大幅に抑えることができる。
これにより、前記密封型転がり軸受11は、軸が大きく偏心して回転するような使用条件下においても、長期間にわたって優れたシールを維持することができる。
【0014】
尚、本発明の密封型転がり軸受における内外輪、転動体、保持器、密封板及びリブ等の構成は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは言うまでもない。
例えば、図3及び図4に示した本発明の第2実施形態に係る密封型転がり軸受21は、内輪22と外輪3との間に複数の玉10が保持器4を介して周方向の転動可能に配設されると共に、外輪3の端部内周面に設けた係止溝9に密封板25が取り付けられている。
【0015】
この密封板25は、第1及び第2のリップ26,27を備えたゴムや合成樹脂等の弾性部材を芯金23の周りに一体成形したものであり、第2のリップ27の先端部を内輪22の肩面22bに締め代を持って摺接させると共に、半径方向内方に延びる第1のリップ26の先端部をシール摺動面である前記肩面22bの端部22aに締め代を持って摺接させることでシールを行う接触シールである。
更に、前記第1のリップ26の腕部に設けられた断面コ字状の細長いくびれ部28には、図4に示したように、該くびれ部28を補強するリブ24が設けられている。
【0016】
本実施形態に係る前記リブ24は、くびれ部28における軸受の内径方向を向く凹部に、周方向に所定の間隔で複数箇所(好ましくは3箇所以上)設けられている。又、前記リブ24は、断面略矩形状とされて密封板25の半径方向に放射状に配置されている。
【0017】
即ち、本第2実施形態の密封型転がり軸受21によれば、上記第1実施形態の密封型転がり軸受11と同様に、密封板25における第1のリップ26の腕部に、くびれ部28を設けることで、該第1のリップ26の腕部を柔軟にして緊迫力を下げ、軸受のトルクや発熱の上昇を抑えることができる。
【0018】
又、前記くびれ部28に、周方向に所定の間隔でリブ24を複数箇所設けることで、周方向に沿って部分的に第1のリップ26の腕部の強度を上げることができ、該第1のリップ26の振動による第1のリップ26の先端部と内輪22の端部22aとの接触面圧低下を大幅に抑えることができる。
これにより、前記密封型転がり軸受21は、軸が大きく偏心して回転するような使用条件下においても、長期間にわたって優れたシールを維持することができる。
【0019】
また、上記各実施形態では、前記各リブ17,24を半径方向に放射状に配置しているが、図5に示した本発明の第3実施形態に係る密封板35のように、リブ34を半径方向に対して斜めに延びるようにくびれ部38に配置してもよい。更に、上記各実施形態では、前記各リブ17,24,34の横断面形状を略矩形状としたが、本発明はこれに限定されず、例えば図6(a)〜図6(e)に示したように、リブの横断面形状を台形状、半円弧状、三角形状、逆台形状、略M字状等の種々の横断面形状に形成することができる。
【0020】
更に、上記各実施形態では、前記各リブ17,24,34の径方向の幅を同一としているが、本発明はこれに限定されず、例えば図7(a)及び(b)に示したように、リブ41,42の幅を径方向で異ならせるように構成してもよい。
【0021】
【発明の効果】
以上、上述した本発明の密封型転がり軸受によれば、密封板におけるリップの腕部にくびれ部を設けることで、該リップの腕部を柔軟にして緊迫力を下げ、軸受のトルクや発熱の上昇を抑えることができる。
又、該くびれ部に、周方向に所定の間隔でリブを複数箇所設けることで、周方向に沿って部分的にリップの腕部の強度を上げることができ、該リップの振動によるリップの先端部と内輪のシール摺動面との接触面圧低下を大幅に抑えることができる。
これにより、軸が大きく偏心して回転するような使用条件下においても、長期間にわたって優れたシールを維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る密封型転がり軸受の断面図である。
【図2】図1に示した密封板の要部断面斜視図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る密封型転がり軸受の断面図である。
【図4】図3に示した密封板の要部断面斜視図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る密封板の正面図である。
【図6】本発明に係るリブの変形例を示す横断面図である。
【図7】リブの変形例を示す説明図である。
【図8】従来の密封型転がり軸受の断面図である。
【図9】図8に示した密封板の要部断面斜視図である。
【符号の説明】
2 内輪
3 外輪
4 保持器
10 玉(転動体)
15 密封板
16 リップ
17 リブ
18 くびれ部

Claims (1)

  1. 内輪と外輪との間に複数の転動体が周方向に転動可能に配設されており、前記外輪の端部内周面に取り付けられた密封板が、半径方向内方に延びてその先端部が前記内輪の端部外周面に形成されたシール摺動面に締め代をもって接触するリップを備えた密封型転がり軸受であって、
    前記リップの腕部に設けられたくびれ部には、該くびれ部を補強するリブが周方向に所定の間隔で複数箇所設けられていることを特徴とする密封型転がり軸受。
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DE102004016351A1 (de) * 2004-04-02 2005-10-20 Ina Schaeffler Kg Ausrücklager mit einer Begrenzung der Dichtlippenbewegung

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DE102004016351A1 (de) * 2004-04-02 2005-10-20 Ina Schaeffler Kg Ausrücklager mit einer Begrenzung der Dichtlippenbewegung
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