JP2004092431A - 排気ガス浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】SOx吸蔵手段の硫黄分離脱制御が効率良く実施でき、且つHSの外部への放出が抑制される排気ガス浄化装置を提供する。
【解決手段】第1及び第2部分排気通路19a、bを有し、上記各部分排気通路19a、bが下流側において共通排気通路20へと合流するようになっている排気通路と、上記部分排気通路19a、bに夫々配置されるSOx吸蔵手段21a、bと、上記共通排気通路20に配置される酸化触媒27と、上記SOx吸蔵手段21a、bからSOxを離脱させる硫黄分離脱制御を実施するSOx離脱手段22a、bと、を有する排気ガス浄化装置において、上記硫黄分離脱制御が実施される時には、上記酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるように、上記第1及び第2部分排気通路19a、bを流通する排気ガスの空燃比の少なくとも一方が制御される排気ガス浄化装置を提供する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の排気ガス浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の燃焼室から排出される排気ガスが通る排気ガス通路に硫黄酸化物(SOx)を吸蔵するSOx吸蔵剤を配置した排気ガス浄化装置が知られている。このように用いられるSOx吸蔵剤は、流通する排気ガスの空燃比がリーンの時にはSOxを吸蔵し、SOx吸蔵剤の温度が硫黄分離脱温度(例えば600℃以上)に昇温され、且つ流通する排気ガスの空燃比がほぼ理論空燃比またはリッチになった時に吸蔵したSOxを離脱させる作用を有する。
【0003】
また、排気ガスの空燃比がリーンの時には窒素酸化物(NOx)を吸蔵し、排気ガスの空燃比が小さくなり、且つ排気ガス中に未燃炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)等の還元剤が存在していれば吸蔵したNOxを還元浄化するNOx吸蔵剤を排気ガス通路に配置した排気ガス浄化装置も知られている。このように用いられるNOx吸蔵剤は、排気ガス中にSOxが存在するとNOxの吸蔵作用を行うのと全く同じメカニズムで排気ガス中のSOxの吸蔵を行う。そして、上述のSOx吸蔵剤の場合と同様、その温度が硫黄分離脱温度(例えば600℃以上)に昇温され、且つ流通する排気ガスの空燃比がほぼ理論空燃比またはリッチ(以下、単にリッチという)になった時には吸蔵したSOxを離脱させる作用を有する。
【0004】
上記のSOx吸蔵剤やNOx吸蔵剤のようなSOx吸蔵機能を有する手段(以下、「SOx吸蔵手段」という)を排気ガス通路に配置した排気ガス浄化装置においては、必要に応じ、上記の作用を利用して(すなわち、SOx吸蔵手段の温度を硫黄分離脱温度に昇温すると共に流通する排気ガスの空燃比をリッチにすることによって)、SOx吸蔵手段から吸蔵したSOxを離脱させる硫黄分離脱制御が実施されるが、この際、SOx吸蔵手段に吸蔵されていたSOxの一部が離脱されると共に還元され、硫化水素(HS)となる場合がある。上記のような硫黄分離脱制御においては、SOx吸蔵手段に吸蔵されたSOxが常温で気体であるSOの形で離脱され外部へ放出されることが意図されているが、制御の実施条件によっては離脱されたSOxが還元されHSとなる場合がある。HSは毒性及び臭気を有するため、そのまま外部へ放出するのは好ましくない。
【0005】
このような問題に対し、特開2000−153132では、NOx吸蔵剤の下流側に三元触媒を有する構成において、NOx吸蔵剤に対する硫黄分離脱制御の際に空燃比が時折リーンになるように制御することによって下流の三元触媒の酸化機能を回復させ、三元触媒においてHSをSOに酸化してから外部へ放出するようにする方法が開示されている。
【0006】
しかしながらこの方法では、硫黄分離脱制御の際に空燃比を時折リーンにするため、硫黄分離脱制御の効率が低下する恐れがある。すなわち、空燃比がリーンになっているときにはSOxの離脱が起きないため、空燃比をリッチに維持した場合に比べ硫黄分離脱制御が完了するまでに長い時間がかかる可能性がある。また、リーンの度合については特に考慮されておらず、三元触媒における酸化が過剰に進み、HSがSO(サルフェート)にまで酸化される場合も考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、SOx吸蔵手段を具備する排気ガス浄化装置において、SOx吸蔵手段の硫黄分離脱制御が効率良く実施でき、且つHSの外部への放出が抑制される排気ガス浄化装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載された排気ガス浄化装置を提供する。
1番目の発明は、第1の部分排気通路と、第2の部分排気通路とを有し、上記第1の部分排気通路と第2の部分排気通路とが下流側において共通の排気通路へと合流するようになっている排気通路と、上記第1及び第2の部分排気通路に夫々配置されるSOx吸蔵手段であって、流通する排気ガスの空燃比がリーンの時にはSOxを吸蔵し、SOx吸蔵手段の温度が硫黄分離脱温度に昇温され、且つ流通する排気ガスの空燃比がほぼ理論空燃比またはリッチになった時には吸蔵したSOxを離脱させるSOx吸蔵手段と、上記部分排気通路の合流部下流の共通の排気通路に配置される酸化機能を有する触媒と、上記SOx吸蔵手段から吸蔵されたSOxを離脱させる硫黄分離脱制御を実施するSOx離脱手段と、を有する排気ガス浄化装置において、上記SOx離脱手段により硫黄分離脱制御が実施される時には、上記酸化機能を有する触媒を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるように、上記第1の部分排気通路を流通する排気ガスの空燃比と上記第2の部分排気通路を流通する排気ガスの空燃比との少なくとも一方が制御されることを特徴とする排気ガス浄化装置を提供する。
【0009】
上記SOx吸蔵手段からSOxを離脱させる際、SOx吸蔵手段に吸蔵されていたSOxの一部が離脱されると共に還元され、硫化水素(HS)となる場合がある。HSは毒性及び臭気を有するため、そのまま外部へ放出するのは好ましくない。本発明によれば、SOxが離脱せしめられる上記SOx吸蔵手段の下流の排気通路に上記酸化機能を有する触媒が配置され、上記SOx吸蔵手段からSOxを離脱させる硫黄分離脱制御が実施される時には、上記酸化機能を有する触媒を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるようにされるので、排気ガス中にHSが含まれている場合であっても上記酸化機能を有する触媒によってHSがSOに酸化され、HSの外部への放出が抑制される。特に、本発明においては、上記酸化機能を有する触媒を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるようにされるので、排気ガス中の過剰酸素の量はそれ程多くはなく、HSがSOにまで酸化されるのを抑制することができる。
【0010】
更に本発明においては、上記第1の部分排気通路を流通する排気ガスの空燃比と上記第2の部分排気通路を流通する排気ガスの空燃比とのうちの一方をリッチにし、他方をリーンとすることで、上記酸化機能を有する触媒を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるようにすることができる。この場合、流通する排気ガスの空燃比がリッチにされる部分排気通路に配置されたSOx吸蔵手段に対してSOxを離脱させる硫黄分離脱制御が実施されることになるが、本発明においては、上記SOx吸蔵手段の下流に配置された上記酸化機能を有する触媒でHSをSOに酸化するために、この硫黄分離脱制御の対象となっているSOx吸蔵手段を流通する排気ガスの空燃比を時折リーンにする必要はないため、硫黄分離脱制御が効率良く実施できる。
【0011】
2番目の発明は1番目の発明において、上記SOx吸蔵手段と上記酸化機能を有する触媒とのうちの少なくとも一方が、流通する排気ガスの空燃比がリーンの時にはNOxを吸蔵し、排気ガスの空燃比が小さくなり、且つ排気ガス中に還元剤が存在していれば吸蔵したNOxを還元浄化するNOx吸蔵剤を含むことを特徴とする。
これにより、排気ガス中のNOxも除去することができる。
【0012】
3番目の発明は1番目または2番目の発明において、上記酸化機能を有する触媒は、排気ガス中の排気微粒子を除去するパティキュレートフィルタに担持されていることを特徴とする。
これによって、排気ガス中の排気微粒子も除去することができる。
【0013】
4番目の発明は1番目から3番目の発明の何れかの発明において、上記SOx離脱手段による硫黄分離脱制御の終了後、所定時間が経過するまでは、上記酸化機能を有する触媒を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるように制御されることを特徴とする。
【0014】
上記SOx離脱手段による硫黄分離脱制御の終了直後においては、SOx吸蔵手段からのSOxの離脱が継続している可能性がある。このような場合に上記硫黄分離脱制御の終了後すぐに上記酸化機能を有する触媒を流通する排気ガスの空燃比を、例えばディーゼルエンジンにおける通常運転時の排気ガスの空燃比であるリーンに戻してしまうと、過剰酸素が豊富に存在するために、上記硫黄分離脱制御の終了後に上記酸化機能を有する触媒に達したHSやSOがSOまで酸化されてしまう恐れがある。本発明によれば、上記硫黄分離脱制御の終了後、所定時間が経過するまでは、上記酸化機能を有する触媒を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるように制御されるので、上記硫黄分離脱制御の終了後に上記酸化機能を有する触媒に達したHSやSOがSOまで酸化されるのが抑制され得る。
【0015】
5番目の発明は1番目から4番目の何れかの発明において、上記酸化機能を有する触媒の下流におけるHS濃度を推定または検出するHS濃度推定手段を更に有し、該HS濃度推定手段により推定または検出されたHS濃度が高い程、上記酸化機能を有する触媒を流通する排気ガスの空燃比のリーンの度合が高められることを特徴とする。
上述したように、上記酸化機能を有する触媒において排気ガス中のHSをSOに酸化することによってHSの外部への放出が抑制される。したがって、上記酸化機能を有する触媒の下流におけるHS濃度が高い場合というのは、上記酸化機能を有する触媒の酸化機能が十分でない場合である。本発明では、上記酸化機能を有する触媒の下流におけるHS濃度が高い程、上記酸化機能を有する触媒を流通する排気ガスの空燃比のリーンの度合が高められ、触媒の酸化機能の向上が図られるので、より確実にHSの外部への放出が抑制される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を説明する。図1は本発明の排気ガス浄化装置を備えた内燃機関の全体図である。この内燃機関は圧縮着火式の内燃機関である。図1において、1は機関本体、2は燃焼室、3は燃料噴射弁、4は吸気マニホルド、5は排気マニホルドである。燃料噴射弁3は燃料を一時的に溜めておく共通のリザーバ(いわゆる、コモンレール)6に接続されている。また、吸気マニホルド4は吸気管7を介して排気ターボチャージャ8のコンプレッサ9の出口部に接続されている。吸気管7内には、燃焼室2に吸入される空気の量を制御するためのスロットル弁10が配置されている。また、コンプレッサ9の入口部にも吸気管11が接続されている。この吸気管11には、燃焼室2に吸入される空気の量を計量するためのエアフローメータ12が取り付けられている。
【0017】
排気マニホルド5と吸気マニホルド4とは燃焼室2から排出された排気ガスを再び燃焼室2に導入するための排気循環(EGR)通路13によって接続されている。EGR通路13には、燃焼室2に導入される排気ガスの量を制御するためのEGR制御弁14が配置されている。また、EGR制御弁14上流のEGR通路13には、排気ガスを冷却するためのインタークーラ15が取り付けられている。
【0018】
また、排気マニホルド5は排気管16を介して排気ターボチャージャ8のタービン17の入口部に接続されている。また、タービン17の出口部にも排気管18が接続されている。この排気管18は、下流側において、第1の部分排気管19aと第2の部分排気管19bとに分岐している。そして、これら部分排気管19a、19bは、さらに下流側において、共通の排気管(以下、共通排気管という)20へと合流する。
【0019】
第1の部分排気管19a内には、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を浄化するための第1のNOx吸蔵剤21aが配置されている。このNOx吸蔵剤21aについては後に説明する。また、第1のNOx吸蔵剤21a上流の第1の部分排気管19aには、排気ガスに添加すべき燃料を噴射するための第1の燃料添加装置22aが取り付けられている。この燃料添加装置22aは、主に、第1のNOx吸蔵剤21aに燃料を供給するために用いられる。なお、この燃料添加装置の代わりに空燃比がリッチの排気ガスを放出することができるリッチガス供給装置を採用してもよい。
【0020】
さらに、第1の燃料添加装置22aと第1のNOx吸蔵剤21aとの間の第1の部分排気管19aには、排気ガスの空燃比を検出するための第1の空燃比センサ23aが取り付けられている。この第1の空燃比センサ23aは、主に、第1のNOx吸蔵剤21aへ流入する排気ガスの空燃比を目標空燃比に制御するために用いられる。なお、ここで言う排気ガスの空燃比とは、燃料噴射弁3から燃焼室2内に噴射された燃料の量をQとし、第1の燃料添加装置22aから噴射された燃料の量をQ1とし、燃焼室2内に吸入された空気の量をGaとし、そのうち第1の部分排気管19aに流入する空気の量をGa1としたときに、Ga1/(Q×Ga1/Ga+Q1)の式で算出される燃料と空気との比である。
【0021】
また、第1のNOx吸蔵剤21aには、その温度を検出するための第1の温度センサ24aが取り付けられている。この温度センサ24aによって検出される温度は、主に、第1のNOx吸蔵剤21aの温度を、後述する硫黄分離脱温度であってNOx吸蔵剤21aの許容上限温度以下である温度に制御するときのパラメータとして用いられる。NOx吸蔵剤21aは、その温度が許容上限温度を超えると熱劣化してしまう恐れがある。
【0022】
また、第1のNOx吸蔵剤21a下流の第1の部分排気管19a内には、そこを通る排気ガスの流量を制御するための第1の切換弁25aが配置されている。この切換弁25aの開度が大きくされると第1のNOx吸蔵剤21aを流通する排気ガスの流量が多くなり、逆に、切換弁25aの開度が小さくされると第1のNOx吸蔵剤21aを流通する排気ガスの流量が少なくなる。
【0023】
一方、第2の部分排気管19b内には、排気ガス中のNOxを浄化するための第2のNOx吸蔵剤21bが配置されている。このNOx吸蔵剤21bは第1のNOx吸蔵剤21aと同様のものであり、NOx吸蔵剤21aと合わせて後に説明する。また、第2のNOx吸蔵剤21b上流の第2の部分排気管19bには、排気ガスに添加すべき燃料を噴射するための第2の燃料添加装置22bが取り付けられている。この燃料添加装置22bは第1の燃料添加装置22aの機能と同じ機能を有する。また、この燃料添加装置の代わりにリッチ空燃比の排気ガスを放出することができるリッチガス供給装置を採用してもよい。
【0024】
さらに、第2の燃料添加装置22bと第2のNOx吸蔵剤21bとの間の第2の部分排気管19bには、排気ガスの空燃比を検出するための第2の空燃比センサ23bが取り付けられている。この空燃比センサ23bは第1の空燃比センサ23aの機能と同じ機能を有する。なお、ここで言う排気ガスの空燃比とは、燃料噴射弁3から燃焼室2内に噴射された燃料の量をQとし、第2の燃料添加装置22bから噴射された燃料の量をQ2とし、燃焼室2内に吸入された空気の量をGaとし、そのうち第2の排気枝管19bに流入する空気の量をGa2としたときに、Ga2/(Q×Ga2/Ga+Q2)の式で算出される燃料と空気との比である。
【0025】
また、第2のNOx吸蔵剤21bには、その温度を検出するための第2の温度センサ24bが取り付けられている。この温度センサ24bは第1の温度センサ24aの機能と同じ機能を有する。また、第2のNOx吸蔵剤21b下流の第2の部分排気管19b内には、そこを通る排気ガスの量を制御するための第2の切換弁25bが配置されている。この切換弁25bは第1の切換弁25aの機能と同じ機能を有する。
【0026】
第1の切換弁25aの開度および第2の切換弁25bの開度は共通のアクチュエータ26によって制御される。本排気ガス浄化装置では、一方の切換弁の開度が大きくされるとその分だけ他方の切換弁の開度が小さくされる。
また、共通排気管20内には、酸化機能を有する触媒(以下、単に「酸化触媒」という)27が配置されている。また、酸化触媒27上流の共通排気管20にはそこを流れる排気ガスの空燃比を検出するための空燃比センサ28が取り付けられている。
【0027】
次に、本排気ガス浄化装置で用いられるNOx吸蔵剤21a、21bについて説明する。NOx吸蔵剤21a、21bは、流通する排気ガスの空燃比がリーンの時にはNOxを吸蔵し、排気ガス中の空燃比が小さくなり、且つ排気ガス中にHCやCO等の還元剤が存在していれば吸蔵したNOxを還元浄化する作用を有する。また、NOx吸蔵剤21a、21bは酸化機能をも有する。したがって、NOx吸蔵剤21a、21bは、排気ガス中のHCやCO等を酸化浄化する作用を有する。
【0028】
なお、本明細書において「吸蔵」という語は「吸収」及び「吸着」の両方の意味を含むものとして用いる。ここで、「吸収」とはNOxを硝酸塩等の形で蓄積することを言い、「吸着」とはNO等の形で吸着することを言う。
【0029】
ところで、内燃機関の燃料には硫黄(S)成分が含まれている場合があり、この場合には排気ガス中にSOxが含まれることとなる。排気ガス中にSOxが存在するとNOx吸蔵剤21a、21bはNOxの吸蔵作用を行うのと全く同じメカニズムで排気ガス中のSOxの吸蔵を行う。
【0030】
ところが、NOx吸蔵剤21a、21bに吸蔵されたSOxは比較的安定であり、一般にNOx吸蔵剤に蓄積されやすい傾向がある。NOx吸蔵剤21a、21bのSOx蓄積量が増大すると、NOx吸蔵剤21a、21bのNOx吸蔵容量が減少して排気ガス中のNOxの除去を十分に行うことができなくなる。一方、NOx吸蔵剤21a、21bは、その温度が硫黄分の離脱が可能となる温度(硫黄分離脱温度(例えば600℃以上))に昇温され、且つ流通する排気ガスの空燃比がほぼ理論空燃比またはリッチになった時には吸蔵しているSOxを離脱させる。したがって、NOx吸蔵剤21a、21bの温度を上記硫黄分離脱温度にまで上昇させ且つNOx吸蔵剤21a、21bを流通する排気ガスの空燃比をほぼ理論空燃比またはリッチとする硫黄分離脱制御を実施することで、NOx吸蔵剤21a、21bからSOxを離脱させることができる。
【0031】
本排気ガス浄化装置では、NOx吸蔵剤21a、21bに吸蔵されているSOxの量が許容上限値に達したときに、上述したような硫黄分離脱制御を行い、NOx吸蔵剤21a、21bからSOxを離脱させるようにしている。詳細については後述するが、硫黄分離脱制御においては燃料添加装置22a、22bから燃料が噴射され、その燃料の反応によってNOx吸蔵剤21a、21bの温度が上記硫黄分離脱温度にまで上昇せしめられると共に、NOx吸蔵剤21a、21bを流通する排気ガスの空燃比がほぼ理論空燃比またはリッチとなるようにされる。
【0032】
ところで、上述したような硫黄分離脱制御を実施してNOx吸蔵剤21a、21bからSOxを離脱させる際には、NOx吸蔵剤21a、21bから離脱されたSOxの一部が還元され、HSとなる場合がある。上記のような硫黄分離脱制御においては、NOx吸蔵剤21a、21bに吸蔵されたSOxが常温で気体であるSOの形で離脱され外部へ放出されることが意図されているが、制御の実施条件によっては離脱されたSOxが還元されHSとなる場合がある。HSは毒性及び臭気を有するため、そのまま外部へ放出するのは好ましくない。
【0033】
このような問題に対し本発明では、以下のような制御を行い、HSの外部への放出を抑制している。すなわち、本発明では、上記硫黄分離脱制御が実施される時には、上記酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるように、上記第1の部分排気管19aを流通する排気ガスの空燃比と上記第2の部分排気管19bを流通する排気ガスの空燃比との少なくとも一方が制御される。
【0034】
より具体的には、本排気ガス浄化装置ではNOx吸蔵剤に対する上記硫黄分離脱制御は片方のNOx吸蔵剤毎に行われ、硫黄分離脱制御が行われるNOx吸蔵剤として第1のNOx吸蔵剤21aを例にとると以下のような制御が行われる。つまり、第1のNOx吸蔵剤21aからSOxを離脱させるべく硫黄分離脱制御が行われる時には、第1の燃料添加装置22aから第1の部分排気管を流通する排気ガスに燃料が噴射され、その燃料の反応によってNOx吸蔵剤21aの温度が上記硫黄分離脱温度にまで上昇せしめられると共に、NOx吸蔵剤21aを流通する排気ガスの空燃比がほぼ理論空燃比またはリッチとなるようにされる。そしてこの際、空燃比センサ23a、23bからの検出値、温度センサ24a、24bからの検出値、並びに空燃比センサ28からの検出値に基づいて燃料添加装置22a、22b及び切替弁25a、25bを制御するアクチュエータ26が制御され、上記酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるように制御される。
【0035】
すなわち、空燃比センサ23aで検出される空燃比がほぼ理論空燃比またはリッチであり、温度センサ24aで検出される温度が硫黄分離脱温度であって上記許容上限温度以下であり、温度センサ24bで検出される温度も上記許容上限温度以下であり、且つ空燃比センサ28で検出される空燃比が僅かにリーンであるように、燃料添加装置22a、22bと、切替弁25a、25bを制御するアクチュエータ26とが制御され、各部分排気管19a、19bを流通する排気ガスに噴射される燃料の量及び各部分排気管19a、19bを流通する排気ガスの流量が制御される。なお、NOx吸蔵剤21aにおいてSOxが離脱するような温度及び排気ガス空燃比を実現し、且つ酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるようにすることができるのであれば、何れか一方の部分排気管のみに関する燃料添加装置による燃料噴射量及び排気ガス流量、あるいはこれらのうちの何れか一方のみが制御されてもよい。
【0036】
なお、ここで言う上記酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比とは、燃料噴射弁3から燃焼室2内に噴射された燃料の量と各燃料添加装置から噴射された燃料の量との総量に対する燃焼室2内に吸入された空気の量の比である。
【0037】
以上のような制御を行うと、第1のNOx吸蔵剤21aからはSOxが離脱せしめられる。そしてその一部は還元されてHSとなり、下流へ流れて行く。HSが酸化触媒27に達すると、そこでSOに酸化され、HSの外部への放出が抑制される。特に、酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比は僅かにリーンになるようにされているので排気ガス中の過剰酸素の量はそれ程多くなく、HSがSOにまで酸化されるのを抑制することができる。すなわち、ここでの「僅かにリーン」という空燃比は、酸化触媒27においてHSをSOに酸化するのに適切な空燃比であり、SOにまでは酸化しない空燃比である。
【0038】
また、この方法においては、酸化触媒27におけるHSからSOへの酸化反応を維持する等のために硫黄分離脱制御の対象になっている第1のNOx吸蔵剤21aを流通する排気ガスの空燃比を時折リーンにする等の制御が不要であるため、継続的に第1のNOx吸蔵剤21aからSOxを離脱させることができ、硫黄分離脱制御が効率良く実施できる。
【0039】
なお、第2のNOx吸蔵剤21bに対する硫黄分離脱制御については、上述の第1のNOx吸蔵剤21aに対する硫黄分離脱制御の説明から明らかであるので説明を省略する。
以上のように、本排気ガス浄化装置によれば、NOx吸蔵剤の硫黄分離脱制御が効率良く実施でき、且つHSの外部への放出が抑制され得る。
【0040】
なお、以上の説明においては、切替弁25a、25bを用いた場合について説明したが、図1に示した排気ガス浄化装置の構成で切替弁25a、25b及びアクチュエータ26を省いた構成においても、上述したのとほぼ同様の制御が実施でき、ほぼ同様の作用及び効果が得られる。すなわち、各部分排気管19a、19bを流通する排気ガスの流量を制御しない場合であっても、燃料添加装置による燃料噴射を制御することによって、一方のNOx吸蔵剤からSOxが離脱するようにすると共に、酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるようにすることは可能である。
【0041】
また、以上の説明においては、各種センサ23a、23b、24a、24b、28を用いた場合について説明したが、これらのセンサ23a、23b、24a、24b、28を設けずに、これらのセンサ23a、23b、24a、24b、28から検出されるべき値を推定して、上述したのとほぼ同様の制御を実施するようにしてもよい。すなわち、例えば、図1に示した排気ガス浄化装置の構成で切替弁25a、25b及びアクチュエータ26を省いた構成において、機関の運転状態(エンジン負荷Q/N(吸入空気量Q/エンジン回転数N)及びエンジン回転数N等)と燃料添加装置から噴射される燃料の量との関係で上記各種センサ23a、23b、24a、24b、28から検出される値を予め求めてマップにしておき、このマップに基づいて上述したのとほぼ同様の制御(すなわち、一方のNOx吸蔵剤からSOxが離脱するようにすると共に、酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるようにする制御)を行うようにしてもよい。
【0042】
次に図2を参照して、本発明の別の構成の排気ガス浄化装置について説明する。図2中、図1に示した排気ガス浄化装置と共通する構成要素については同一の参照番号を付す。また、これら共通する各構成要素の機能は、図1に示した排気ガス浄化装置に関して説明した各構成要素の機能と同じである。
【0043】
図2の排気ガス浄化装置の構成では、第1の部分排気管19aが機関本体1において最も端に位置する2つの燃焼室2に接続されている。また、この構成では、第2の部分排気管19bが機関本体1において中間に位置する2つの燃焼室2に接続されている。図2の排気ガス浄化装置の構成では、各部分排気管19a、19bはそれぞれ異なる燃焼室2に接続されているので、各燃焼室2において燃料を燃焼させる空燃比を制御することによって、またはポスト噴射を制御すること等によって、各部分排気管19a、19bを流通する排気ガスの空燃比を制御することができる。すなわち、図1に示された排気ガス浄化装置では、主に燃料添加装置22a、22bの制御によって各部分排気管19a、19bを流通する排気ガスの空燃比を制御して所望の制御を実現したが、図2の排気ガス浄化装置では機関側の制御によって各部分排気管19a、19bを流通する排気ガスの空燃比を制御して所望の制御を実現する。
【0044】
例えば、図2の排気ガス浄化装置において、第1のNOx吸蔵剤21aからSOxを離脱させるべく硫黄分離脱制御が行われる時には、最も端に位置する2つの燃焼室2において空燃比をリッチにして燃料を燃焼させることができ、これによって、NOx吸蔵剤21aの温度が上記硫黄分離脱温度にまで上昇せしめられると共に、NOx吸蔵剤21aを流通する排気ガスの空燃比がほぼ理論空燃比またはリッチとなるようにされる。そしてこの際、中間に位置する2つの燃焼室2において燃料が燃焼せしめられる空燃比を制御することで、酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるようにすることができる。このように、図2に示した構成の排気ガス浄化装置によっても、図1の排気ガス浄化装置を参照しつつ説明したのとほぼ同様の制御が実施でき、ほぼ同様の作用及び効果が得られる。
【0045】
なお、以上の説明においては、NOx吸蔵剤の温度を硫黄分離脱温度にまで上昇させると共に、NOx吸蔵剤を流通する排気ガスの空燃比がほぼ理論空燃比またはリッチになるようにすることによってNOx吸蔵剤からSOxの離脱が行われる硫黄分離脱制御が実施されている時に、酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるように制御されることを説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記硫黄分離脱制御の終了後、所定時間が経過するまでは、上記酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるように制御されるようにしてもよい。
【0046】
上記硫黄分離脱制御の終了直後においては、NOx吸蔵剤からのSOxの離脱が継続している可能性がある。このような場合に上記硫黄分離脱制御の終了後すぐに上記酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比を、例えばディーゼルエンジンにおける通常運転時の排気ガスの空燃比であるリーンに戻してしまうと、過剰酸素が豊富に存在するために、上記硫黄分離脱制御の終了後に上記酸化触媒27に達したHSやSOがSOまで酸化されてしまう恐れがある。したがって、上記硫黄分離脱制御の終了後、所定時間が経過するまで、上記酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるように制御することにより、上記硫黄分離脱制御の終了後に上記酸化触媒27に達したHSやSOがSOまで酸化されるのが抑制され得る。
【0047】
また、本発明では、図1及び図2に示した構成において、更に酸化触媒27の下流にHS濃度を検出するHSセンサを設けておき、その検出値に基づいて酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比のリーンの度合を制御するようにしてもよい。より具体的には、上述したような酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるように制御される場合において、上記HSセンサにおいて検出されるHS濃度が高い程、酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比のリーンの度合を高めるようにする。ここで、リーンの度合を高めるとは上記空燃比を大きくすることであり、これにより酸化触媒27における酸化機能は向上される。
【0048】
上述したように図1及び図2に示した構成の排気ガス浄化装置においては、酸化触媒27において排気ガス中のHSをSOに酸化することによってHSの外部への放出が抑制される。したがって、酸化触媒27の下流におけるHS濃度が高くなる場合というのは、酸化触媒27の酸化機能が十分でない場合である。それゆえ、このような場合に酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比のリーンの度合を高めれば、酸化触媒27の酸化機能の向上が図られ、酸化触媒27の下流におけるHS濃度を低減することができる。つまり、上記HSセンサにおいて検出されるHS濃度が高い程、酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比のリーンの度合を高めるようにすることで、より確実にHSの外部への放出を抑制することができる。例えば、酸化触媒27の下流におけるHS濃度、すなわち外部へ放出される排気ガスのHS濃度を所定値以下に維持するようにすることができる。
【0049】
また、この制御においては、検出されたHS濃度に対応して目標となる上記リーンの度合が定まることになるが、このHS濃度と目標となる上記リーンの度合との関係を適切に設定することでHSがSOにまで酸化されないようにすることができる。なお、上記リーンの度合の具体的な制御方法については、酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるようにする上述した空燃比の制御方法とほぼ同様であるので説明を省略する。
【0050】
次にこの制御のために使用し得るHSセンサの一例について簡単に説明する。図3は、HSセンサの構造を示す図である。このHSセンサは酸素イオン導電性固体電解質31の一方の面に貴金属製電極からなる参照極32を配置し、他方の面に貴金属製電極からなる検出極33を配置し、これら電極32、33を焼結し、さらに検出極33表面を金属酸化物半導体層34で被覆して焼成して形成される。両電極32、33には貴金属製の導線35が接続され、これら導線35には電圧計36が接続される。酸素イオン導電性固体電解質31は酸化イットリウムYや酸化カルシウムCaOで安定化した酸化ジルコニウムZrOや酸化セリウムCeOからなり、その形状はチューブ状または平板状である。参照極32および検出極33は貴金属、例えば白金Pt、ロジウムRh、パラジウムPd、イリジウムIr、ルテニウムRu、オスミウムOsまたはこれらの合金からなる。金属酸化物半導体層34は酸化タングステンWO、酸化スズSnO、酸化インジウムInからなる。
【0051】
このようなHSセンサのHS濃度の検出メカニズムは以下の通りである。すなわち、酸素イオン導電性個体電解質31の一方の面に配置された貴金属製の検出極33においては、酸素Oが酸素イオンO2−へとイオン化される。この検出極33における酸素Oのイオン化反応により電位が発生する。さらに金属酸化物半導体層34においてHSがこの酸素イオンO2−により酸化され、水蒸気HOや酸化硫黄SO等に変化する。この金属酸化物半導体34におけるHSの酸化反応によっても電位が発生する。これら酸素のイオン化反応に起因する電位とHSの酸化反応に起因する電位との混成電位はHSの濃度に依存した電位であり、また参照極32はこれら酸素のイオン化反応およびHSの酸化反応には寄与しない。したがってこの混成電位を参照極32の参照電位との電位差として電圧計36で検出すればHSの濃度を直接検出することができる。
【0052】
なお、以上では酸化触媒27の下流にHSセンサを設ける場合について説明したが、他の手段によって酸化触媒27の下流におけるHS濃度を推定または検出するようにしてもほぼ同様の制御が実施でき、ほぼ同様の作用及び効果が得られる。例えば、HSは一般に、硫黄分離脱制御時におけるNOx吸蔵剤21aまたは21bの温度が高い程、また、NOx吸蔵剤21aまたは21bを流通する排気ガス流量が多い程、更に、NOx吸蔵剤21aまたは21bのSOx吸蔵量が多い程、生成され易い傾向があるので、これらとの関係でHS生成量のマップを作成しておき、このマップからの値とその時の酸化触媒27を流通する排気ガスの空燃比(リーンの度合)とに基づいて酸化触媒27の下流におけるHS濃度を推定するようにしてもよい。
【0053】
あるいは、上記のNOx吸蔵剤温度、流通排気ガス流量、SOx吸蔵量、排気ガスの空燃比(リーンの度合)等と関係付けて酸化触媒27の下流に設けたHSセンサから検出される値を予め求めてマップにしておき、このマップに基づいて上記HS濃度を推定するようにしてもよい。
なお、上記のNOx吸蔵剤21aまたは21bのSOx吸蔵量は、例えば、前回の硫黄分離脱制御実施後の車両走行距離などから推定することができる。
【0054】
また、本発明では、図1及び図2に示した構成において、NOx吸蔵剤21a、21bの代わりに、流通する排気ガスの空燃比がリーンの時にはSOxを吸蔵し、その温度が硫黄分離脱温度に昇温され、且つ流通する排気ガスの空燃比がほぼ理論空燃比またはリッチになった時には吸蔵したSOxを離脱させるSOx吸蔵剤(Sトラップ剤)を用いてもよい。
【0055】
更に、本発明では、図1及び図2に示した構成における酸化触媒27がNOx吸蔵剤を含んでいてもよい。NOx吸蔵剤は上述したように酸化機能をも有するので、酸化触媒27として用いることもできる。また、酸化触媒27は、排気ガス中の排気微粒子を除去するパティキュレートフィルタに担持されていてもよい。これにより、排気ガス中の排気微粒子をも除去することが可能となる。
【0056】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、SOx吸蔵手段を具備する排気ガス浄化装置において、SOx吸蔵手段の硫黄分離脱制御が効率良く実施でき、且つHSの外部への放出が抑制される排気ガス浄化装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気ガス浄化装置を備えた内燃機関の全体図である。
【図2】本発明の別の構成の排気ガス浄化装置を備えた内燃機関の全体図である。
【図3】HSセンサの構造を示す図である。
【符号の説明】
1…機関本体
2…燃焼室
19a…第1の部分排気管
19b…第2の部分排気管
20…共通排気管
21a…第1のNOx吸蔵剤
21b…第2のNOx吸蔵剤
22a…第1の燃料添加装置
22b…第2の燃料添加装置
25a…第1の切換弁
25b…第2の切換弁
27…酸化触媒

Claims (5)

  1. 第1の部分排気通路と、第2の部分排気通路とを有し、上記第1の部分排気通路と第2の部分排気通路とが下流側において共通の排気通路へと合流するようになっている排気通路と、
    上記第1及び第2の部分排気通路に夫々配置されるSOx吸蔵手段であって、流通する排気ガスの空燃比がリーンの時にはSOxを吸蔵し、SOx吸蔵手段の温度が硫黄分離脱温度に昇温され、且つ流通する排気ガスの空燃比がほぼ理論空燃比またはリッチになった時には吸蔵したSOxを離脱させるSOx吸蔵手段と、
    上記部分排気通路の合流部下流の共通の排気通路に配置される酸化機能を有する触媒と、
    上記SOx吸蔵手段から吸蔵されたSOxを離脱させる硫黄分離脱制御を実施するSOx離脱手段と、を有する排気ガス浄化装置において、
    上記SOx離脱手段により硫黄分離脱制御が実施される時には、上記酸化機能を有する触媒を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるように、上記第1の部分排気通路を流通する排気ガスの空燃比と上記第2の部分排気通路を流通する排気ガスの空燃比との少なくとも一方が制御されることを特徴とする排気ガス浄化装置。
  2. 上記SOx吸蔵手段と上記酸化機能を有する触媒とのうちの少なくとも一方が、流通する排気ガスの空燃比がリーンの時にはNOxを吸蔵し、排気ガスの空燃比が小さくなり、且つ排気ガス中に還元剤が存在していれば吸蔵したNOxを還元浄化するNOx吸蔵剤を含むことを特徴とする、請求項1に記載の排気ガス浄化装置。
  3. 上記酸化機能を有する触媒は、排気ガス中の排気微粒子を除去するパティキュレートフィルタに担持されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の排気ガス浄化装置。
  4. 上記SOx離脱手段による硫黄分離脱制御の終了後、所定時間が経過するまでは、上記酸化機能を有する触媒を流通する排気ガスの空燃比が僅かにリーンになるように制御されることを特徴とする、請求項1から3の何れか一項に記載の排気ガス浄化装置。
  5. 上記酸化機能を有する触媒の下流におけるHS濃度を推定または検出するHS濃度推定手段を更に有し、該HS濃度推定手段により推定または検出されたHS濃度が高い程、上記酸化機能を有する触媒を流通する排気ガスの空燃比のリーンの度合が高められることを特徴とする、請求項1から4の何れか一項に記載の排気ガス浄化装置。
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