JP2004092331A - 主桁と橋脚の接合構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】地震時の橋梁の損傷が局部に集中して地震後の損傷箇所の特定が容易であり、地震後の復旧作業もまた容易な主桁と橋脚の接合構造を提供する。
【解決手段】橋脚1上に設置した支承30の上方において主桁10のウェブ11に取替可能な鋼板材20を接合し、又は取替可能な鋼材からなるブレース材を取付けると共に、主桁10と橋脚1との間の橋軸方向に取替可能な鋼せん断パネルを有する構造部材35を設置して主桁10と橋脚1とを連結した。
【選択図】 図1
【解決手段】橋脚1上に設置した支承30の上方において主桁10のウェブ11に取替可能な鋼板材20を接合し、又は取替可能な鋼材からなるブレース材を取付けると共に、主桁10と橋脚1との間の橋軸方向に取替可能な鋼せん断パネルを有する構造部材35を設置して主桁10と橋脚1とを連結した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、橋梁における主桁と橋脚の接合構造に関すものである。
【0002】
【従来の技術】
張り出し架設への対応あるいは構造の簡略化や工費の低減などを目的として、上下部一体構造の橋梁が建設されている。従来のこの種橋梁は、軸方向力を受ける下部工としてコンクリート系構造を採用するとともに、曲げモーメント力を受ける上部工として鋼構造を採用したもので、これら下部工及び上部工の接合部を鋼・コンクリートの複合構造とし、上部工を橋軸方向に張出すようにした上下部一体混合ラーメン構造としている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−177030号公報(第3頁、図1〜図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成した従来の橋梁は、支承をなくし、上部工と下部工とを剛結合して、地震に対しては、構造全体の弾性変形により持ちこたえるようにしたものである。しかしながら、ごくまれに生じる直下型のレベル2の地震が発生した場合には、上部工と下部工の接続部にせん断変形が集中し、剛結合したために大損傷となるおそれがある。そのような場合には、構造物全体を修復する必要があり、復旧に多大の時間と工費を必要とすることになる。
【0005】
また、震災後に損傷が直接表面に出ない場合があり、そのような場合には、損傷箇所及び損傷の度合いを知ることが困難である。そのため、構造物全体にわたって非破壊検査などの検査を行う必要が生じる場合がある。さらに、モニタリングを行おうとしても、構造物全体に検知の機能を持たせる必要があり、大掛りなものとなる
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、地震時の橋梁の損傷が局部に集中して地震後の損傷箇所の特定が容易であり、地震後の復旧作業もまた容易な主桁と橋脚の接合構造を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る主桁と橋脚の接合構造は、橋脚上に設置した支承の上方において主桁のウェブに取替可能な鋼板材を接合すると共に、前記主桁と橋脚との間の橋軸方向に取替可能な鋼せん断パネルを有する構造部材を設置して前記主桁と橋脚とを連結したものである。
【0008】
(2)また、橋脚上に設置した支承の上方において主桁のウェブに鋼材からなる取替可能なブレース材を交差して取付けると共に、前記主桁と橋脚との間に橋軸方向に取替可能な鋼せん断パネルを有する構造部材を設置して前記主桁と橋脚とを連結したものである。
【0009】
(3)さらに、橋脚上に設置した支承の上方において隣接する単純桁の端部のウェブ間に、取替可能な鋼板材を接合し又は鋼材からなる取替可能なブレース材を取付けると共に、前記単純桁と橋脚との間の橋軸方向に取替可能な鋼せん断パネルを有する構造部材を設置して前記単純桁と橋脚とを連結したものである。
【0010】
(4)また、上記(1)〜(3)のいずれかの鋼板材又はブレース材と鋼せん断パネルとを、主桁より降伏点の低い鋼材で構成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る主桁と橋脚の接合構造の正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1の分解斜視図、図4は本実施の形態を実施した橋梁の全体図である。
図において、1は鉄筋コンクリート橋脚(以下、単に橋脚という)、10は橋脚1上に架設された主桁である鋼箱桁で、隣接する鋼箱桁10a,10bの端部が、後述する支承30上において当接又は近接して設置されている。この鋼箱桁20のウェブ11の端部近傍の上下方向には複数のボルト挿通穴13が設けられており、また、下フランジ12の幅方向の両端部近傍の橋軸方向には、複数のボルト挿通穴14が設けられている。
【0012】
20a,20bは例えばじん性に優れた極軟鋼からなる主桁10より降伏点の低い材料によって形成された鋼板材(以下、単に20と記すことがある)で、その高さは鋼箱桁10のウェブ11のせいとほぼ等しく形成されており、両側縁部近傍には、鋼箱桁10のウェブ11に設けたボルト挿通穴13に対応してボルト挿通穴21が設けられている。
【0013】
30は例えばゴム板と鋼板とを交互に積層してなり、橋脚1と鋼箱桁10との間に設置され、鋼箱桁10からの鉛直荷重を受ける1個又は複数個の支承である。
35a,35bは例えばじん性に優れた極軟鋼からなる主桁10より降伏点の低い材料によって形成された鋼せん断パネルを有する構造部材(以下、鋼せん断パネル部材といい、単に35と記すことがある)で、高さが支承30の高さとほぼ等しいかこれより若干低く形成されており、上下のフランジには鋼箱桁10の下フランジ12に設けたねじ挿通穴14に対応してねじ挿通穴36が設けられている。そして、この鋼せん断パネル部材35a,35bは支承30の両側において、橋脚1と鋼箱桁10との間に橋軸方向に設置されている(図3には一方の鋼せん断パネル部材35aのみが示してある)。なお、鋼板材20と鋼せん断パネル部材35とは降伏点の等しい鋼材で構成してもよく、あるいは鋼せん断パネル部材35を鋼板材20より降伏点の低い材料で構成してもよい。
【0014】
上記のような本実施の形態においては、例えば、橋脚1の上面中央部に支承30を設置し、鋼箱桁10a及び10bを、その端部を支承30の上面の中央部又はその近傍に位置させて支承30上に載置する。ついで、鋼せん断パネル部材35a,35bの下フランジに設けたボルト挿通穴36を橋脚1の橋軸方向に設けたアンカーボルトに挿入して固定し、橋脚1上に設置する。また、鋼せん断パネル部材35の上フランジのボルト挿通穴36から、鋼箱桁10a,10bの下フランジ12に設けたボルト挿通穴14にボルト挿通し、固定する。
このようにして、鋼せん断パネル部材35a,35bは橋脚1と鋼箱桁10a,10bに取替可能に取付けられる。
【0015】
次に、両鋼箱桁10a,10bのウェブ11に跨って外面に鋼板材20a,20bを当接し、そのボルト挿通穴21から鋼箱桁10a,10bのウェブ11に設けたボルト挿通穴12にボルトを挿通し、一体にかつ取替可能に固定する。なお、上記の説明では、鋼板材20a,20b及び鋼せん断パネル部材35を、鋼箱桁10にボルトで接合した場合を示したが、取替可能であれば他の手段によって接合してもよく、また、施工手順も状況に応じて適宜変更してもよい。
【0016】
図5は本実施の形態の他の例を示す図1のA−A断面に対応した断面図である。図1〜図3の例では、橋脚1と鋼箱桁10との間にI形断面の鋼せん断パネル部材35a,35bを設置した場合を示したが、本例は、支承30の両側において、橋脚1の橋軸方向に設けた複数のアンカーボルトに、L形断面の取付部材37aを固定すると共に、鋼箱桁10の下面にこの取付部材37aに対向してL形断面の取付部材37bを固定する。そして、これら対向する上下の取付部材37a,37bの間に、じん性に優れた極軟鋼からなる主桁10の降伏点より低い降伏点の鋼せん断パネル38をボルト等により接合して鋼せん断パネル部材35a,35bを構成したものである。その他の構成は、図1〜図3の場合と同様である。
【0017】
なお、上述の鋼板材20及び鋼せん断パネル部材35は、前述のように、じん性に優れた極軟鋼からなる主桁10より降伏点の低い鋼材からなっており、比較的頻繁に発生するあまり大きくないプレート型のレベル1の地震が作用する場合においては、弾性範囲に留まって塑性変形しないような板厚に設定されている。
【0018】
次に、図6、図7により本実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態を実施した橋梁に、あまり大きくないプレート型のレベル1の地震力が作用した場合は、図6に実線で示すように、橋梁全体が一体になって弾性変形し、地震に対して持ちこたえることができる。
また、ごく希に生ずる直下型のレベル2の地震力が作用した場合は、橋梁全体が一体となって弾性変形するのに加えて、鋼せん断パネル部材35が他の部分より先にせん断降伏する。
【0019】
この場合、横せん断力に対しては、図7(a)に示すように、鋼せん断パネル部材35が塑性変形して地震エネルギーを吸収する。また、縦せん断力に対しては、図7(b)に示すように、鋼板材20が塑性変形して地震エネルギーを吸収する。さらに、曲げ変形に伴って生ずるせん断力に対しては、鋼板材20及び鋼せん断パネル部材35の両方で地震エネルギーを吸収する。
このように、地震外力を鋼板材20及び鋼せん断パネル部材35がヒューズとなってエネルギーを吸収するので、主桁である鋼箱桁10、支承30、橋脚1などの主要部材が損傷するのを防止することができる。
【0020】
本実施の形態によれば、地震時の橋梁の損傷が局部に集中するため、地震後における損傷箇所の特定が容易であり、橋梁全体の検査を行うことなく損傷箇所を特定することができる。このため、光ファイバー、歪ゲージなどを設置する箇所を狭い範囲に集中させることができ、結果的に損傷モニタリングが容易になる。また、地震後の復旧作業においても、損傷した鋼板材20及び鋼せん断パネル部材35を交換することで元の状態に戻すことができるので、少ない時間と工費で復旧を行うことができる。
【0021】
[実施の形態2]
図8は本発明の実施の形態2に係る主桁と橋脚の接合構造の正面図、図9は図8のB−B断面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
図において、40b,40bはブレース材(以下、単に40と記すことがある)で、例えば、じん性や延性に優れた極軟鋼からなる主桁10より降伏点の低い材料からなり、支承30を介して橋脚1上に設置した鋼箱桁10a,10bの両側のウェブ11の表面側に、一端が一方の鋼箱桁10aに設けたブレース定着部41に、他端が他方の鋼箱桁10bに設けたブレース定着部41にそれぞれ取替可能に取付けられ、交差して設置されて両鋼箱桁10a,10bを連結している。なお、鋼箱桁10のウェブ11には、ボルト挿通穴13は設けられていない。
【0022】
上記のような本実施の形態において、鋼せん断パネル部材35及びブレース材40は、比較的頻繁に発生するあまり大きくないプレート型のレベル1の地震が作用する場合においては、弾性範囲に留まって塑性変形しないような板厚又は断面積に設定されている。
【0023】
本実施の形態を実施した橋梁に、あまり大きくないプレート型のレベル1の地震力が作用した場合は、橋梁全体が一体となって弾性変形し、地震に対して持ちこたえることができる。
また、直下型のレベル2の地震力が作用した場合は、橋梁全体が一体となって弾性変形するのに加えて、鋼せん断パネル部材35が他の部分より先にせん断降伏する。
【0024】
この場合、横せん断力に対しては、鋼せん断パネル部材35が塑性変形して地震エネルギーを吸収し、縦せん断力に対しては、ブレース材40が軸方向に塑性変形して地震エネルギーを吸収する。また、曲げ変形を伴って生ずるせん断力に対しては、ブレース材40及び鋼せん断パネル部材35の両方で地震エネルギーを吸収する。
このように、地震外力をブレース材40及び鋼せん断パネル部材35がヒューズとなってエネルギーを吸収するので、主桁である鋼箱桁10、支承30、橋脚1などの主要部材が損傷するのを防止することができる。
本実施の形態によれば、実施の形態1の場合とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0025】
[実施の形態3]
図10は本発明の実施の形態3に係る主桁と橋脚の接合構造を実施した橋梁の全体図、図11は図10のC部の拡大図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、複数の橋脚1上に、主桁10を構成する単純桁10c,10d,10e(図には、単純桁10c〜10eを鋼箱桁で構成した場合を示してある)が、それぞれ両端部が支承30を介して橋脚1上に架設された橋梁において、隣接する単純桁10cと10d、10dと10e(以下、単純桁10dと10eの場合について説明する)の両端部のウェブ11の両面に、それぞれ鋼板材20を取替可能に接合すると共に、橋脚1と単純桁10d,10eの間において、支承30の両側の橋軸方向に、鋼せん断パネル部材35a,35bを取替可能に固定して、主桁10と橋脚1を連結したものである。
【0026】
本実施の形態においても、実施の形態1の場合とほぼ同様の作用を有し、効果を得ることができる。なお、図示してないが、鋼板材20に代えて、実施の形態2で説明したブレース材40により、隣接する単純桁10cと10d、10dと10eをそれぞれ連結してもよい。
【0027】
上記の説明では主桁10に鋼箱桁を用いた場合について説明したが、これに代えて、I形断面、H形断面等の鋼材からなる主桁を用いてもよく、この場合には、主桁10のウェブの両面に鋼板材20を接合し、又はブレス材40を設置することが望ましいし。
【0028】
また、上記の説明では、橋脚1上に設置した支承30の直上に、隣接する主桁10の端部を位置させ、そのウェブ11に鋼板材20を接合し、又はブレース材40を取付けた場合を示したが、本発明はこれに限定するものではなく、支承30の直上であれば、主桁10のウェブ11に鋼板材20を接合し、又はブレース材40を取付けてもよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明に係る主桁と橋脚の接合構造は、橋脚上に設置した支承の上方において主桁のウェブに取替可能な鋼板材を接合し、又は取替可能な鋼材からなるブレース材を設けると共に、前記主桁と橋脚との間の橋軸方向に取替可能な鋼せん断パネルを有する構造部材を設置して前記主桁と橋脚とを連結したので、地震時の橋梁の損傷が局部に集中する。このため、地震後における損傷箇所の特定が容易であり、橋梁全体の検査を行うことなく損傷箇所を特定することができる。
また、地震後の復旧作業においても、損傷した鋼板材又はブレース及び鋼せん断パネルを交換することで元の状態に戻すことができるので、少ない時間と工費で復旧を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る主桁と橋脚の接合構造の正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の分解斜視図である。
【図4】本実施の形態を実施た橋梁の全体図である。
【図5】本実施の形態の他の例の断面図である。
【図6】本実施の形態の作用説明図である。
【図7】本実施の形態の作用説明図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る主桁と橋脚の接合構造の正面図である。
【図9】図8のB−B断面図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係る主桁と橋脚の接合構造を実施した橋梁の全体図である。
【図11】図10のC部の拡大図である。
【符号の説明】
1 橋脚
10 主桁
10a,10b 鋼箱桁
10c〜10e 単純桁
11 ウェブ
20 鋼板材
30 支承
35a,35b 鋼せん断パネル部材
40a,40b ブレース材
【発明の属する技術分野】
本発明は、橋梁における主桁と橋脚の接合構造に関すものである。
【0002】
【従来の技術】
張り出し架設への対応あるいは構造の簡略化や工費の低減などを目的として、上下部一体構造の橋梁が建設されている。従来のこの種橋梁は、軸方向力を受ける下部工としてコンクリート系構造を採用するとともに、曲げモーメント力を受ける上部工として鋼構造を採用したもので、これら下部工及び上部工の接合部を鋼・コンクリートの複合構造とし、上部工を橋軸方向に張出すようにした上下部一体混合ラーメン構造としている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−177030号公報(第3頁、図1〜図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成した従来の橋梁は、支承をなくし、上部工と下部工とを剛結合して、地震に対しては、構造全体の弾性変形により持ちこたえるようにしたものである。しかしながら、ごくまれに生じる直下型のレベル2の地震が発生した場合には、上部工と下部工の接続部にせん断変形が集中し、剛結合したために大損傷となるおそれがある。そのような場合には、構造物全体を修復する必要があり、復旧に多大の時間と工費を必要とすることになる。
【0005】
また、震災後に損傷が直接表面に出ない場合があり、そのような場合には、損傷箇所及び損傷の度合いを知ることが困難である。そのため、構造物全体にわたって非破壊検査などの検査を行う必要が生じる場合がある。さらに、モニタリングを行おうとしても、構造物全体に検知の機能を持たせる必要があり、大掛りなものとなる
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、地震時の橋梁の損傷が局部に集中して地震後の損傷箇所の特定が容易であり、地震後の復旧作業もまた容易な主桁と橋脚の接合構造を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る主桁と橋脚の接合構造は、橋脚上に設置した支承の上方において主桁のウェブに取替可能な鋼板材を接合すると共に、前記主桁と橋脚との間の橋軸方向に取替可能な鋼せん断パネルを有する構造部材を設置して前記主桁と橋脚とを連結したものである。
【0008】
(2)また、橋脚上に設置した支承の上方において主桁のウェブに鋼材からなる取替可能なブレース材を交差して取付けると共に、前記主桁と橋脚との間に橋軸方向に取替可能な鋼せん断パネルを有する構造部材を設置して前記主桁と橋脚とを連結したものである。
【0009】
(3)さらに、橋脚上に設置した支承の上方において隣接する単純桁の端部のウェブ間に、取替可能な鋼板材を接合し又は鋼材からなる取替可能なブレース材を取付けると共に、前記単純桁と橋脚との間の橋軸方向に取替可能な鋼せん断パネルを有する構造部材を設置して前記単純桁と橋脚とを連結したものである。
【0010】
(4)また、上記(1)〜(3)のいずれかの鋼板材又はブレース材と鋼せん断パネルとを、主桁より降伏点の低い鋼材で構成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る主桁と橋脚の接合構造の正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1の分解斜視図、図4は本実施の形態を実施した橋梁の全体図である。
図において、1は鉄筋コンクリート橋脚(以下、単に橋脚という)、10は橋脚1上に架設された主桁である鋼箱桁で、隣接する鋼箱桁10a,10bの端部が、後述する支承30上において当接又は近接して設置されている。この鋼箱桁20のウェブ11の端部近傍の上下方向には複数のボルト挿通穴13が設けられており、また、下フランジ12の幅方向の両端部近傍の橋軸方向には、複数のボルト挿通穴14が設けられている。
【0012】
20a,20bは例えばじん性に優れた極軟鋼からなる主桁10より降伏点の低い材料によって形成された鋼板材(以下、単に20と記すことがある)で、その高さは鋼箱桁10のウェブ11のせいとほぼ等しく形成されており、両側縁部近傍には、鋼箱桁10のウェブ11に設けたボルト挿通穴13に対応してボルト挿通穴21が設けられている。
【0013】
30は例えばゴム板と鋼板とを交互に積層してなり、橋脚1と鋼箱桁10との間に設置され、鋼箱桁10からの鉛直荷重を受ける1個又は複数個の支承である。
35a,35bは例えばじん性に優れた極軟鋼からなる主桁10より降伏点の低い材料によって形成された鋼せん断パネルを有する構造部材(以下、鋼せん断パネル部材といい、単に35と記すことがある)で、高さが支承30の高さとほぼ等しいかこれより若干低く形成されており、上下のフランジには鋼箱桁10の下フランジ12に設けたねじ挿通穴14に対応してねじ挿通穴36が設けられている。そして、この鋼せん断パネル部材35a,35bは支承30の両側において、橋脚1と鋼箱桁10との間に橋軸方向に設置されている(図3には一方の鋼せん断パネル部材35aのみが示してある)。なお、鋼板材20と鋼せん断パネル部材35とは降伏点の等しい鋼材で構成してもよく、あるいは鋼せん断パネル部材35を鋼板材20より降伏点の低い材料で構成してもよい。
【0014】
上記のような本実施の形態においては、例えば、橋脚1の上面中央部に支承30を設置し、鋼箱桁10a及び10bを、その端部を支承30の上面の中央部又はその近傍に位置させて支承30上に載置する。ついで、鋼せん断パネル部材35a,35bの下フランジに設けたボルト挿通穴36を橋脚1の橋軸方向に設けたアンカーボルトに挿入して固定し、橋脚1上に設置する。また、鋼せん断パネル部材35の上フランジのボルト挿通穴36から、鋼箱桁10a,10bの下フランジ12に設けたボルト挿通穴14にボルト挿通し、固定する。
このようにして、鋼せん断パネル部材35a,35bは橋脚1と鋼箱桁10a,10bに取替可能に取付けられる。
【0015】
次に、両鋼箱桁10a,10bのウェブ11に跨って外面に鋼板材20a,20bを当接し、そのボルト挿通穴21から鋼箱桁10a,10bのウェブ11に設けたボルト挿通穴12にボルトを挿通し、一体にかつ取替可能に固定する。なお、上記の説明では、鋼板材20a,20b及び鋼せん断パネル部材35を、鋼箱桁10にボルトで接合した場合を示したが、取替可能であれば他の手段によって接合してもよく、また、施工手順も状況に応じて適宜変更してもよい。
【0016】
図5は本実施の形態の他の例を示す図1のA−A断面に対応した断面図である。図1〜図3の例では、橋脚1と鋼箱桁10との間にI形断面の鋼せん断パネル部材35a,35bを設置した場合を示したが、本例は、支承30の両側において、橋脚1の橋軸方向に設けた複数のアンカーボルトに、L形断面の取付部材37aを固定すると共に、鋼箱桁10の下面にこの取付部材37aに対向してL形断面の取付部材37bを固定する。そして、これら対向する上下の取付部材37a,37bの間に、じん性に優れた極軟鋼からなる主桁10の降伏点より低い降伏点の鋼せん断パネル38をボルト等により接合して鋼せん断パネル部材35a,35bを構成したものである。その他の構成は、図1〜図3の場合と同様である。
【0017】
なお、上述の鋼板材20及び鋼せん断パネル部材35は、前述のように、じん性に優れた極軟鋼からなる主桁10より降伏点の低い鋼材からなっており、比較的頻繁に発生するあまり大きくないプレート型のレベル1の地震が作用する場合においては、弾性範囲に留まって塑性変形しないような板厚に設定されている。
【0018】
次に、図6、図7により本実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態を実施した橋梁に、あまり大きくないプレート型のレベル1の地震力が作用した場合は、図6に実線で示すように、橋梁全体が一体になって弾性変形し、地震に対して持ちこたえることができる。
また、ごく希に生ずる直下型のレベル2の地震力が作用した場合は、橋梁全体が一体となって弾性変形するのに加えて、鋼せん断パネル部材35が他の部分より先にせん断降伏する。
【0019】
この場合、横せん断力に対しては、図7(a)に示すように、鋼せん断パネル部材35が塑性変形して地震エネルギーを吸収する。また、縦せん断力に対しては、図7(b)に示すように、鋼板材20が塑性変形して地震エネルギーを吸収する。さらに、曲げ変形に伴って生ずるせん断力に対しては、鋼板材20及び鋼せん断パネル部材35の両方で地震エネルギーを吸収する。
このように、地震外力を鋼板材20及び鋼せん断パネル部材35がヒューズとなってエネルギーを吸収するので、主桁である鋼箱桁10、支承30、橋脚1などの主要部材が損傷するのを防止することができる。
【0020】
本実施の形態によれば、地震時の橋梁の損傷が局部に集中するため、地震後における損傷箇所の特定が容易であり、橋梁全体の検査を行うことなく損傷箇所を特定することができる。このため、光ファイバー、歪ゲージなどを設置する箇所を狭い範囲に集中させることができ、結果的に損傷モニタリングが容易になる。また、地震後の復旧作業においても、損傷した鋼板材20及び鋼せん断パネル部材35を交換することで元の状態に戻すことができるので、少ない時間と工費で復旧を行うことができる。
【0021】
[実施の形態2]
図8は本発明の実施の形態2に係る主桁と橋脚の接合構造の正面図、図9は図8のB−B断面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
図において、40b,40bはブレース材(以下、単に40と記すことがある)で、例えば、じん性や延性に優れた極軟鋼からなる主桁10より降伏点の低い材料からなり、支承30を介して橋脚1上に設置した鋼箱桁10a,10bの両側のウェブ11の表面側に、一端が一方の鋼箱桁10aに設けたブレース定着部41に、他端が他方の鋼箱桁10bに設けたブレース定着部41にそれぞれ取替可能に取付けられ、交差して設置されて両鋼箱桁10a,10bを連結している。なお、鋼箱桁10のウェブ11には、ボルト挿通穴13は設けられていない。
【0022】
上記のような本実施の形態において、鋼せん断パネル部材35及びブレース材40は、比較的頻繁に発生するあまり大きくないプレート型のレベル1の地震が作用する場合においては、弾性範囲に留まって塑性変形しないような板厚又は断面積に設定されている。
【0023】
本実施の形態を実施した橋梁に、あまり大きくないプレート型のレベル1の地震力が作用した場合は、橋梁全体が一体となって弾性変形し、地震に対して持ちこたえることができる。
また、直下型のレベル2の地震力が作用した場合は、橋梁全体が一体となって弾性変形するのに加えて、鋼せん断パネル部材35が他の部分より先にせん断降伏する。
【0024】
この場合、横せん断力に対しては、鋼せん断パネル部材35が塑性変形して地震エネルギーを吸収し、縦せん断力に対しては、ブレース材40が軸方向に塑性変形して地震エネルギーを吸収する。また、曲げ変形を伴って生ずるせん断力に対しては、ブレース材40及び鋼せん断パネル部材35の両方で地震エネルギーを吸収する。
このように、地震外力をブレース材40及び鋼せん断パネル部材35がヒューズとなってエネルギーを吸収するので、主桁である鋼箱桁10、支承30、橋脚1などの主要部材が損傷するのを防止することができる。
本実施の形態によれば、実施の形態1の場合とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0025】
[実施の形態3]
図10は本発明の実施の形態3に係る主桁と橋脚の接合構造を実施した橋梁の全体図、図11は図10のC部の拡大図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、複数の橋脚1上に、主桁10を構成する単純桁10c,10d,10e(図には、単純桁10c〜10eを鋼箱桁で構成した場合を示してある)が、それぞれ両端部が支承30を介して橋脚1上に架設された橋梁において、隣接する単純桁10cと10d、10dと10e(以下、単純桁10dと10eの場合について説明する)の両端部のウェブ11の両面に、それぞれ鋼板材20を取替可能に接合すると共に、橋脚1と単純桁10d,10eの間において、支承30の両側の橋軸方向に、鋼せん断パネル部材35a,35bを取替可能に固定して、主桁10と橋脚1を連結したものである。
【0026】
本実施の形態においても、実施の形態1の場合とほぼ同様の作用を有し、効果を得ることができる。なお、図示してないが、鋼板材20に代えて、実施の形態2で説明したブレース材40により、隣接する単純桁10cと10d、10dと10eをそれぞれ連結してもよい。
【0027】
上記の説明では主桁10に鋼箱桁を用いた場合について説明したが、これに代えて、I形断面、H形断面等の鋼材からなる主桁を用いてもよく、この場合には、主桁10のウェブの両面に鋼板材20を接合し、又はブレス材40を設置することが望ましいし。
【0028】
また、上記の説明では、橋脚1上に設置した支承30の直上に、隣接する主桁10の端部を位置させ、そのウェブ11に鋼板材20を接合し、又はブレース材40を取付けた場合を示したが、本発明はこれに限定するものではなく、支承30の直上であれば、主桁10のウェブ11に鋼板材20を接合し、又はブレース材40を取付けてもよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明に係る主桁と橋脚の接合構造は、橋脚上に設置した支承の上方において主桁のウェブに取替可能な鋼板材を接合し、又は取替可能な鋼材からなるブレース材を設けると共に、前記主桁と橋脚との間の橋軸方向に取替可能な鋼せん断パネルを有する構造部材を設置して前記主桁と橋脚とを連結したので、地震時の橋梁の損傷が局部に集中する。このため、地震後における損傷箇所の特定が容易であり、橋梁全体の検査を行うことなく損傷箇所を特定することができる。
また、地震後の復旧作業においても、損傷した鋼板材又はブレース及び鋼せん断パネルを交換することで元の状態に戻すことができるので、少ない時間と工費で復旧を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る主桁と橋脚の接合構造の正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の分解斜視図である。
【図4】本実施の形態を実施た橋梁の全体図である。
【図5】本実施の形態の他の例の断面図である。
【図6】本実施の形態の作用説明図である。
【図7】本実施の形態の作用説明図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る主桁と橋脚の接合構造の正面図である。
【図9】図8のB−B断面図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係る主桁と橋脚の接合構造を実施した橋梁の全体図である。
【図11】図10のC部の拡大図である。
【符号の説明】
1 橋脚
10 主桁
10a,10b 鋼箱桁
10c〜10e 単純桁
11 ウェブ
20 鋼板材
30 支承
35a,35b 鋼せん断パネル部材
40a,40b ブレース材
Claims (4)
- 橋脚上に設置した支承の上方において主桁のウェブに取替可能な鋼板材を接合すると共に、前記主桁と橋脚との間の橋軸方向に取替可能な鋼せん断パネルを有する構造部材を設置して前記主桁と橋脚とを連結したことを特徴とする主桁と橋脚の接合構造。
- 橋脚上に設置した支承の上方において主桁のウェブに鋼材からなる取替可能なブレース材を交差して取付けると共に、前記主桁と橋脚との間に橋軸方向に取替可能な鋼せん断パネルを有する構造部材を設置して前記主桁と橋脚とを連結したことを特徴とする主桁と橋脚の接合構造。
- 橋脚上に設置した支承の上方において隣接する単純桁の端部のウェブ間に、取替可能な鋼板材を接合し又は鋼材からなる取替可能なブレース材を取付けると共に、前記単純桁と橋脚との間の橋軸方向に取替可能な鋼せん断パネルを有する構造部材を設置して前記単純桁と橋脚とを連結したことを特徴とする主桁と橋脚の接合構造。
- 鋼板材又はブレース材と鋼せん断パネルとを、主桁より降伏点の低い鋼材で構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の主桁と橋脚の接合構造。
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- 2002-09-04 JP JP2002258404A patent/JP2004092331A/ja active Pending
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