JP2002173910A - 鋼トラス桁と鉄筋コンクリート橋脚との接合構造 - Google Patents

鋼トラス桁と鉄筋コンクリート橋脚との接合構造

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JP2002173910A
JP2002173910A JP2000372264A JP2000372264A JP2002173910A JP 2002173910 A JP2002173910 A JP 2002173910A JP 2000372264 A JP2000372264 A JP 2000372264A JP 2000372264 A JP2000372264 A JP 2000372264A JP 2002173910 A JP2002173910 A JP 2002173910A
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pier
reinforced concrete
concrete pier
steel
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Katsuyoshi Nakanishi
克佳 中西
Takuya Murakami
琢哉 村上
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラス下弦材と鉄筋コンクリート橋脚との接
合部におけるコンクリートが圧壊するおそれのない鋼ト
ラス桁と鉄筋コンクリート橋脚との接合構造を提供す
る。 【解決手段】 鋼トラス桁10と鉄筋コンクリート橋脚
1との接合において、トラス上弦材11を鉄筋コンクリ
ート橋脚1の上部に載置又は固定し、トラス下弦材12
及びトラス斜材13を鉄筋コンクリート橋脚1の接合面
に支圧板5a,5bを介して垂直に接合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼トラス桁と鉄筋
コンクリート橋脚との接合構造に関すものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の先行技術として、平成11年9
月土木学会第54回年次学術講演会で発表された「鋼ト
ラス下弦材とRC橋脚との剛結合構造の検討」なる技術
が知られている。ここで発表された技術は、図6に示す
ように、橋脚1aをトラス桁10aの上弦材11の下面
まで延長して上弦材11と一体化すると共に、トラス桁
10aの下弦材12を橋脚1a内に貫通させ、端板5c
を介して橋脚1aと剛結合し、下弦材12に取付けたガ
セット・プレート14にトラス桁10aの斜材13を接
合したものである。これにより、架設の際に剛結合を基
点として、両側同時に張出し架設工法を採用することが
可能となったとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来技術
においては、端板5cにトラス桁10aの斜材13の圧
縮力と下弦材12の圧縮力との合力が作用するため、端
板5cには橋脚面に対する垂直方向の力が作用しない。
このため、端板5c全体で一様に橋脚1aを支圧するこ
とができず、偏って支圧するため、端板5cの端縁部に
接する橋脚面に大きな応力が作用する。したがって、こ
の従来技術をこのまま用いれば、下弦材12の接合面の
橋脚面が圧壊するおそれがある。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、トラス下弦材と鉄筋コンクリート橋脚と
の接合部におけるコンクリートが圧壊するおそれのない
鋼トラス桁と鉄筋コンクリート橋脚との接合構造を提供
することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る鋼トラス桁
と鉄筋コンクリート橋脚との接合構造は、トラス上弦材
を鉄筋コンクリート橋脚の上部に載置又は固定し、トラ
ス下弦材及びトラス斜材を鉄筋コンクリート橋脚の接合
面に支圧板を介して垂直に接合したものである。
【0006】また、上記の鉄筋コンクリート橋脚のトラ
ス斜材の接合部に、該トラス斜材と直交する傾斜面を設
けたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態を模
式的に示した正面図、図2は図1の要部の拡大断面図、
図3は同じく斜視図である。図において、1は地面Gに
立設された鉄筋コンクリート橋脚(以下、RC橋脚とい
う)、10はこのRC橋脚1に架設された鋼トラス桁で
ある。
【0008】RC橋脚1は、後述の鋼トラス桁10のト
ラス斜材13との接合面に、トラス斜材13と直交する
角度で傾斜面2が設けられており、その上部は鋼トラス
桁10のトラス上弦材11の位置まで延設されている。
5a,5bは支圧板で、トラス下弦材12の接合面及び
トラス斜材13の接合面(傾斜面2)に、例えば背面に
頭付きボルトの如き鋼コンクリート接合部材6が設けら
れて、RC橋脚1にそれぞれ一体的に結合されている。
【0009】鋼トラス桁10は、トラス上弦材11、ト
ラス下弦材12、トラス斜材13、及びトラス斜材13
をトラス上弦材11とトラス下弦材12に連結するため
のガセット・プレート14からなっている。トラス上弦
材11はガセット・プレート14及びトラス斜材13の
接合及び力の伝達を容易かつ確実にするために、断面形
状が例えば図4(a)に示すように、上板が左右の側板
から両側に突出したほぼ四角形に形成されている。そし
て、RC橋脚1の上端部に設置され、あるいは、例えば
下面にずれ止め部材である鋼コンクリート接合部材を取
付けてRC橋脚1の上端面に一体に接合される。なお、
トラス上弦材11をRC橋脚1の上端部に埋め込み又は
貫通させてもよい。
【0010】トラス下弦材12はその断面形状が例えば
図4(b)に示すように、下板が左右の側板から両側に
突出したほぼ四角形状に形成されており、その両端部は
RC橋脚1(又はRC橋台)に設けた支圧板5aと直交
して、溶接などにより接合されている。なお、この場
合、トラス下弦材12からの圧縮力を一様にRC橋脚1
に作用させるために、トラス下弦材12と支圧板5aと
の間に、図2に示すように、補剛材7を設けて面外剛性
を高めることが望ましい。
【0011】また、トラス斜材13をトラス上弦材11
及びトラス下弦材12に接合するためのガセット・プレ
ート14は、図5に示すように、トラス上弦材11及び
トラス下弦材12の両側板にそれぞれボルト等により接
合され、このガセット・プレート14の間にトラス斜材
13が挿入され、ボルト等により固定されている。
【0012】トラス斜材13のうち、圧縮側のトラス斜
材13aは、断面形状が例えば図4(c)に示すよう
に、上板及び下板が左右の側板から両側に突出したほぼ
四角形状に形成されており、引張り側のトラス斜材13
bは、断面形状が例えば図4(d)に示すようにH形鋼
に形成されている。
【0013】そして、RC橋脚1に最も近い圧縮側のト
ラス斜材13aは、上端がトラス上弦材11に設けたガ
セット・プレート14の間に所定の角度で挿入されてボ
ルト等により固定され、下端部はRC橋脚1の傾斜面2
に設けた支圧板5bに、これと直交して溶接等により接
合される。なお、この場合、トラス斜材13aからの圧
縮力をRC橋脚1に一様に作用させるために、トラス斜
材13aと支圧板5bとの間に、図2に示すように、補
剛材7を設けて面外剛性を高めることが望ましい。
【0014】また、その他のトラス斜材13は、その両
端部をトラス上弦材11とトラス下弦材12に設けた隣
接するガセット・プレート14の間に所定の角度で挿入
されて、ボルト等により固定される。
【0015】
【実施例】本発明に係る橋梁の諸元については、対象と
なる構造物の種類、規模等に応じて種々異なるが、図1
の構成における寸法の一例を示せば、次の通りである。
トラス上弦材11とトラス下弦材12との部材中心間距
離は5m、両者の格間長は5.8m、トラス斜材13と
トラス上弦材11及びトラス下弦材12との角度は約6
0°である。また、RC橋脚1の上端部の断面は6m
(橋軸と直角方向)×4m(橋軸方向)であり、RC橋
脚1の鋼トラス桁10の下方の断面は、6m(橋軸と直
角方向)×5m(橋軸方向)である。なお、RC橋脚1
の傾斜面2の角度は約60°である。
【0016】上記のように構成した本発明においては、
トラス下弦材12及びトラス斜材13による圧縮力が支
圧板5a,5bに対して垂直に作用するため、支圧板5
a,5bからRC橋脚面に伝達される応力が一様に分布
する。このため、RC橋脚1の接合面に局部的に過大な
応力が作用することがなく、接合面のコンクリートが圧
壊するおそれがない。
【0017】また、従来技術のように、トラス下弦材1
2をRC橋脚1内に挿通しなくてもよいので、RC橋脚
1内に配設する鉄筋とトラス下弦材12との交差がない
ため、施工性を高めることができる。さらに、トラス下
弦材12及びトラス斜材13と、RC橋脚1との接合面
には圧縮力のみが作用し、大きなせん断力が作用しない
ため、RC橋脚1と支圧板5との接合部の設計が容易で
ある。
【0018】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、RC橋脚及び鋼トラス桁は上記の構造に限定す
るものではなく、トラス下弦材及びトラス斜材の圧縮力
がRC橋脚に垂直に作用するものであれば、他の構造で
あってもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る鋼トラス桁と鉄筋コンクリ
ート橋脚との接合構造は、トラス上弦材を鉄筋コンクリ
ート橋脚の上部に載置又は固定し、トラス下弦材及びト
ラス斜材を鉄筋コンクリート橋脚の接合面に支圧板を介
して垂直に接合し、トラス下弦材及びトラス斜材による
圧縮力が支圧板に対応して垂直に作用するように構成し
たので、支圧板から橋脚面に伝達される応力が一様に分
布する。このため、鉄筋コンクリート橋脚の接合面に局
部的に過大な応力が作用することがなく、接合面のコン
クリートが圧壊することがない。
【0020】また、上記の鉄筋コンクリート橋脚のトラ
ス斜材の接合面に、トラス斜材と直交する傾斜面を設け
たので、この傾斜面に支圧板を取付けることにより、支
圧板に容易かつトラス斜材を垂直に接合することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を模式的に示した正面図
である。
【図2】図1の要部の拡大断面図である。
【図3】図1の要部の斜視図である。
【図4】トラス上弦材、トラス下弦材及びトラス斜材の
一例の断面図である。
【図5】ガセット・プレートを介してトラス上弦材とト
ラス斜材との接合状態を示す説明図である。
【図6】従来の鋼トラス下弦材とRC橋脚との接合構造
の一例の模式図である。
【符号の説明】
1 鉄筋コンクリート橋脚 2 傾斜面 5a,5b 支圧板 6 鋼コンクリート接合部材 7 補剛材 10 鋼トラス桁 11 トラス上弦材 12 トラス下弦材 13 トラス斜材 14 ガセット・プレート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼トラス桁の鉄筋コンクリート橋脚との
    接合において、 トラス上弦材を前記鉄筋コンクリート橋脚の上部に載置
    又は固定し、トラス下弦材及びトラス斜材を前記鉄筋コ
    ンクリート橋脚の接合面に支圧板を介して垂直に接合し
    たことを特徴とする鋼トラス桁と鉄筋コンクリート橋脚
    との接合構造。
  2. 【請求項2】 鉄筋コンクリート橋脚のトラス斜材の接
    合部に、該トラス斜材と直交する傾斜面を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の鋼トラス桁と鉄筋コンクリー
    ト橋脚との接合構造。
JP2000372264A 2000-12-07 2000-12-07 鋼トラス桁と鉄筋コンクリート橋脚との接合構造 Pending JP2002173910A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101096170B1 (ko) 2009-10-15 2011-12-22 (주)대우건설 충전강관 트러스거더교의 연속화 시공방법
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KR101184654B1 (ko) * 2010-05-18 2012-09-21 (주)대우건설 강관 매립형 콘크리트 블록 일체식 지점부 시공방법
CN108330810A (zh) * 2018-02-12 2018-07-27 中国铁路设计集团有限公司 一种钢桁结构与框架墩结合的桥梁结构
CN114908678A (zh) * 2022-06-21 2022-08-16 中交一公局第二工程有限公司 钢桁梁双向预拼装施工方法

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