JP2004091423A - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】疎水性粉体の分散性に優れた、保湿性、洗浄性等に良好な水中油型乳化化粧料を提供すること。
【解決手段】疎水性粉体1〜20重量%、HLB5以下のポリエーテル変性シリコン型ノニオン界面活性剤0.1〜10重量%、HLB12以上の親水性エステル型ノニオン界面活性剤1〜10重量%、及び天然水溶性高分子0.1〜10重量%を含有することを特徴とする水中油型乳化化粧料。
【選択図】なし
【解決手段】疎水性粉体1〜20重量%、HLB5以下のポリエーテル変性シリコン型ノニオン界面活性剤0.1〜10重量%、HLB12以上の親水性エステル型ノニオン界面活性剤1〜10重量%、及び天然水溶性高分子0.1〜10重量%を含有することを特徴とする水中油型乳化化粧料。
【選択図】なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、疎水性粉体を含有する水中油型乳化化粧料に関し、特に伸び広がりがよく、保湿性に優れており、通常の石鹸により容易に除去することの出来る水中油型乳化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
乳化化粧料はその乳化系により、水中油型及び油中水型に分けられ、このうち油中水型乳化化粧料は、べたつきがあり、さっぱりした使用感が得られにくく、クリーミングや分離等が起こりやすいなど、安定性上問題があった。また、洗浄時に専用クレンジング等を必要とするため、洗浄時における皮膚への余分な刺激も懸念される。
【0003】
また、化粧料に配合される粉体は親水性粉体と疎水性粉体とに分けられる。親水性粉体は、肌上で汗等の水分を吸収し、経時的に色調がくすんだり問題があった。そこで、粉体表面を疎水化処理した疎水化処理粉体を化粧料に配合する試みが行われている。しかしながら、疎水性粉体は、水中油型乳化化粧料への分散性が悪く、経時で粉体が沈降したり、乳化粒子の合一等が生じる場合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は上記欠点を解決し、疎水性粉体の分散性に優れた、保湿性、洗浄性等に良好な水中油型乳化化粧料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決すべく、鋭意検討を行った結果、疎水性粉体及びHLB5以下のポリエーテル変性シリコン型ノニオン界面活性剤とを配合することにより、粉体の分散性が向上した。さらにHLB12以上の親水性エステル型ノニオン界面活性剤と天然水溶性高分子を配合することにより安定な水中油型乳化化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0007】
本発明に使用する疎水性粉体としては、通常、化粧料に配合することが可能な疎水性粉体であれば、特に限定されるものではないが、例えば、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、雲母チタン、酸化チタン、微粒子酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子酸化亜鉛、黒酸化鉄、ベンガラ、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、水溶性染料等の親水性粉体を、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン等のシリコン類、デキストリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、金属石鹸、アルキルリン酸エーテル、フッ素化合物、スクワラン、パラフィン等の炭化水素から選択される1種を単独で、若しくは、2種以上の疎水化処理剤を用いて処理したものが挙げられる。本発明において疎水性粉体は、1種を単独で、若しくは2種以上を適宜選択して用いることができる。このうち、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛を選択して本発明に配合することが、日焼け止め効果をより向上させるという点において好ましい。
【0008】
これらの疎水性粉体の配合量は全量に対して、1〜20重量%が好ましく、1重量%未満では良好な日焼け止め効果が得られず、また、20重量%を超えて配合した場合、良好な官能特性が得られないばかりでなく、分離等を生じ、経時での安定性を維持できない。
【0009】
本発明において使用するHLB5以下のポリエーテル変性シリコン型ノニオン界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシアルキレン・アルコキシ変性メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。本発明においてHLB5以下のポリエーテル変性シリコン型ノニオン界面活性剤は、1種を単独で、若しくは2種以上を適宜選択して用いることができる。
【0010】
これらのHLB5以下のポリエーテル変性シリコン型ノニオン界面活性剤の配合量は、全量に対して、0.1〜10重量%が好ましい。0.1重量%未満では良好な乳化状態を得ることが困難であり、また、10重量%を超えて配合した場合、使用面でべたつきを生じ、好ましくない。
【0011】
本発明において使用するHLB12以上の親水性エステル型ノニオン界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、ポリオキシエチレン(以下「POE」と記す)付加型ノニオン界面活性剤が好ましい。POE付加型ノニオン界面活性剤としては、例えば、POEセチルエーテル(EO10〜40モル付加)、POEオレイルエーテル(EO15〜50モル付加)、POEステアリルエーテル(EO15〜40モル付加)、POEラウリルエーテル(EO10〜50モル付加)、POEヘキシルデシルエーテル(EO15〜25モル付加)、POEイソステアリルエーテル(EO15〜25モル付加)、POEオクチルドデシルエーテル(EO20〜25モル付加)、POEデシルペンタデシルエーテル(EO20〜25モル付加)、POEベヘニルエーテル(EO20〜30モル付加)、POEデシルテトラデシルエーテル(EO20〜25モル付加)、POEコレステリルエーテル(EO20〜30モル付加)等のPOEアルキルエーテル類、POEノニルフェニルエーテル(EO10〜30モル付加)、POEオクチルフェニルエーテル(EO10〜50モル付加)等のPOEアルキルフェニルエーテル類、POE(EO20モル付加)ポリオキシプロピレン(PO4〜8モル付加)セチルエーテル等のPOEポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、POEモノラウレート(EO10モル付加)、POEモノステアレート(EO20〜40モル付加)、POEイソステアレート(EO12〜20モル付加)等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、POEヒマシ油(EO40〜60モル付加)、POE硬化ヒマシ油(EO40〜100モル付加)、POE硬化ヒマシ油モノラウレート(EO50〜60モル付加)、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート(EO50〜60モル付加)等のPOEヒマシ油又は硬化ヒマシ油誘導体、POEソルビタンココエート(EO20モル付加)、POEソルビタンモノラウレート(EO20モル付加)、POEソルビタンモノパルミテート(EO20モル付加)、POEソルビタンモノステアレート(EO20モル付加)、POEソルビタンモノオレエート(EO20〜40モル付加)、POEソルビタンイソステアレート(EO20モル付加)等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POEソルビトールモノラウレート(EO6モル付加)、POEソルビトールテトラステアレート(EO60モル付加)、POEソルビトールテトラオレエート(EO40〜60モル付加)等のPOEソルビトール脂肪酸エステル類、POEグリセリルモノオレエート(EO15モル付加)、POEグリセリルモノステアレート(EO15〜60モル付加)、POEグリセリルモノイソステアレート(EO15〜60モル付加)等のPOEグリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体等が挙げられる。本発明においてHLB12以上の親水性エステル型ノニオン界面活性剤は、1種を単独で、若しくは2種以上を適宜選択して用いることができる。
【0012】
これらのHLB12以上の親水性エステル型ノニオン界面活性剤は、全量に対して、1〜10重量%が好ましい。1重量%未満では良好な乳化状態を得ることが困難であり、また、10重量%を越えて配合した場合、使用面でべたつき等を生じ、好ましくない。
【0013】
本発明において使用する天然水溶性高分子としては、特に限定されるものではないが、例えば、アルギン酸、カラギーナン、寒天、ファーセラン、グアーガム、クインスシード(マルメロ)、コンニャクマンナン、タマリンドガム、タラガム、デキストリン、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、ローカストビーンガム、アラビアガム、ガッティガム、カラヤガム、トラガカントガム、アラビノガラクタン、ペクチン等の植物性高分子、カードラン、キサンタンガム、ジェランガム、シクロデキストリン、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物性高分子が挙げられる。本発明において天然水溶性高分子は、1種を単独で、若しくは2種以上を適宜選択して用いることができる。
【0014】
これらの天然水溶性高分子は、全量に対して、0.1〜10重量%が好ましい。0.1重量%未満では良好な乳化状態を得ることが困難であり、また、10重量%を超えて配合した場合、使用面でべたつき等が生じ、好ましくない。
【0015】
さらに、本発明においては、上記の必須成分に加えて、必要により適宜、油脂、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコン油、フッ素油、エステル油、保湿剤、乳化剤、酸化防止剤、防腐防黴剤、pH調整剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、香料、体質顔料、着色顔料等の色剤等、通常化粧料、医薬品等に用いられる成分を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
【0016】
【実施例】
以下に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。なお、これらの実施例等において、表中等に記載されている配合量は、特に断らない限り、その配合成分の配合対象全体に対する重量%を意味する。
【0017】
表1に示す組成の化粧料を下記の製造方法により得た。
【0018】
【表1】
【0019】
製造方法:加熱溶解し、均一化した(1)〜(11)を、加熱溶解し、均一化した(12)から(17)に攪拌しながら添加し、機械的せん断力を加えて乳化し、冷却して調製することで、化粧料を得た。
【0020】
実施例1〜4及び比較例1〜4を用いて、粉体の分散性の評価を行った。粉体の分散性は、調製直後及び40℃で1ヶ月保存した後の粉体の分散状態を光学顕微鏡で観察し、下記に示す基準により粉体の分散性を評価し、表2に示した。
(評価基準)
◎:細かい粒子が均一に分散している。
○:粒子が均一に分散している。
△:粒子の凝集がわずかに認められる。
×:粒子の凝集が数多く認められる。
【0021】
【表2】
【0022】
表2から明らかなように、本発明の化粧料は、粉体の分散性が良好であったが、比較例1〜4においては、粉体の分散性が悪く、粉体の凝集が数多く認められた。
【0023】
また、実施例1〜4及び比較例1〜4の化粧料の使用性(伸び広がり、保湿性、洗浄性)を、下記の基準に基づき、専門パネル10名によって官能評価を行った。その結果を表3に示した。
(評価基準)
◎:10名中、8名以上が良好と評価した。
○:10名中、6名以上が良好と評価した。
△:10名中、4名以上が良好と評価した。
×:10名中、3名以下が良好と評価した。
【0024】
【表3】
【0025】
表3から明らかなように、本発明の化粧料は、伸び広がり、保湿性、洗浄性に優れるものであった。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の水中油型乳化化粧料は、疎水性粉体の分散性、保湿性、洗浄性に優れた水中油型乳化化粧料である。
【発明の属する技術分野】
この発明は、疎水性粉体を含有する水中油型乳化化粧料に関し、特に伸び広がりがよく、保湿性に優れており、通常の石鹸により容易に除去することの出来る水中油型乳化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
乳化化粧料はその乳化系により、水中油型及び油中水型に分けられ、このうち油中水型乳化化粧料は、べたつきがあり、さっぱりした使用感が得られにくく、クリーミングや分離等が起こりやすいなど、安定性上問題があった。また、洗浄時に専用クレンジング等を必要とするため、洗浄時における皮膚への余分な刺激も懸念される。
【0003】
また、化粧料に配合される粉体は親水性粉体と疎水性粉体とに分けられる。親水性粉体は、肌上で汗等の水分を吸収し、経時的に色調がくすんだり問題があった。そこで、粉体表面を疎水化処理した疎水化処理粉体を化粧料に配合する試みが行われている。しかしながら、疎水性粉体は、水中油型乳化化粧料への分散性が悪く、経時で粉体が沈降したり、乳化粒子の合一等が生じる場合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は上記欠点を解決し、疎水性粉体の分散性に優れた、保湿性、洗浄性等に良好な水中油型乳化化粧料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決すべく、鋭意検討を行った結果、疎水性粉体及びHLB5以下のポリエーテル変性シリコン型ノニオン界面活性剤とを配合することにより、粉体の分散性が向上した。さらにHLB12以上の親水性エステル型ノニオン界面活性剤と天然水溶性高分子を配合することにより安定な水中油型乳化化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0007】
本発明に使用する疎水性粉体としては、通常、化粧料に配合することが可能な疎水性粉体であれば、特に限定されるものではないが、例えば、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、雲母チタン、酸化チタン、微粒子酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子酸化亜鉛、黒酸化鉄、ベンガラ、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、水溶性染料等の親水性粉体を、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン等のシリコン類、デキストリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、金属石鹸、アルキルリン酸エーテル、フッ素化合物、スクワラン、パラフィン等の炭化水素から選択される1種を単独で、若しくは、2種以上の疎水化処理剤を用いて処理したものが挙げられる。本発明において疎水性粉体は、1種を単独で、若しくは2種以上を適宜選択して用いることができる。このうち、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛を選択して本発明に配合することが、日焼け止め効果をより向上させるという点において好ましい。
【0008】
これらの疎水性粉体の配合量は全量に対して、1〜20重量%が好ましく、1重量%未満では良好な日焼け止め効果が得られず、また、20重量%を超えて配合した場合、良好な官能特性が得られないばかりでなく、分離等を生じ、経時での安定性を維持できない。
【0009】
本発明において使用するHLB5以下のポリエーテル変性シリコン型ノニオン界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシアルキレン・アルコキシ変性メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。本発明においてHLB5以下のポリエーテル変性シリコン型ノニオン界面活性剤は、1種を単独で、若しくは2種以上を適宜選択して用いることができる。
【0010】
これらのHLB5以下のポリエーテル変性シリコン型ノニオン界面活性剤の配合量は、全量に対して、0.1〜10重量%が好ましい。0.1重量%未満では良好な乳化状態を得ることが困難であり、また、10重量%を超えて配合した場合、使用面でべたつきを生じ、好ましくない。
【0011】
本発明において使用するHLB12以上の親水性エステル型ノニオン界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、ポリオキシエチレン(以下「POE」と記す)付加型ノニオン界面活性剤が好ましい。POE付加型ノニオン界面活性剤としては、例えば、POEセチルエーテル(EO10〜40モル付加)、POEオレイルエーテル(EO15〜50モル付加)、POEステアリルエーテル(EO15〜40モル付加)、POEラウリルエーテル(EO10〜50モル付加)、POEヘキシルデシルエーテル(EO15〜25モル付加)、POEイソステアリルエーテル(EO15〜25モル付加)、POEオクチルドデシルエーテル(EO20〜25モル付加)、POEデシルペンタデシルエーテル(EO20〜25モル付加)、POEベヘニルエーテル(EO20〜30モル付加)、POEデシルテトラデシルエーテル(EO20〜25モル付加)、POEコレステリルエーテル(EO20〜30モル付加)等のPOEアルキルエーテル類、POEノニルフェニルエーテル(EO10〜30モル付加)、POEオクチルフェニルエーテル(EO10〜50モル付加)等のPOEアルキルフェニルエーテル類、POE(EO20モル付加)ポリオキシプロピレン(PO4〜8モル付加)セチルエーテル等のPOEポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、POEモノラウレート(EO10モル付加)、POEモノステアレート(EO20〜40モル付加)、POEイソステアレート(EO12〜20モル付加)等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、POEヒマシ油(EO40〜60モル付加)、POE硬化ヒマシ油(EO40〜100モル付加)、POE硬化ヒマシ油モノラウレート(EO50〜60モル付加)、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート(EO50〜60モル付加)等のPOEヒマシ油又は硬化ヒマシ油誘導体、POEソルビタンココエート(EO20モル付加)、POEソルビタンモノラウレート(EO20モル付加)、POEソルビタンモノパルミテート(EO20モル付加)、POEソルビタンモノステアレート(EO20モル付加)、POEソルビタンモノオレエート(EO20〜40モル付加)、POEソルビタンイソステアレート(EO20モル付加)等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POEソルビトールモノラウレート(EO6モル付加)、POEソルビトールテトラステアレート(EO60モル付加)、POEソルビトールテトラオレエート(EO40〜60モル付加)等のPOEソルビトール脂肪酸エステル類、POEグリセリルモノオレエート(EO15モル付加)、POEグリセリルモノステアレート(EO15〜60モル付加)、POEグリセリルモノイソステアレート(EO15〜60モル付加)等のPOEグリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体等が挙げられる。本発明においてHLB12以上の親水性エステル型ノニオン界面活性剤は、1種を単独で、若しくは2種以上を適宜選択して用いることができる。
【0012】
これらのHLB12以上の親水性エステル型ノニオン界面活性剤は、全量に対して、1〜10重量%が好ましい。1重量%未満では良好な乳化状態を得ることが困難であり、また、10重量%を越えて配合した場合、使用面でべたつき等を生じ、好ましくない。
【0013】
本発明において使用する天然水溶性高分子としては、特に限定されるものではないが、例えば、アルギン酸、カラギーナン、寒天、ファーセラン、グアーガム、クインスシード(マルメロ)、コンニャクマンナン、タマリンドガム、タラガム、デキストリン、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、ローカストビーンガム、アラビアガム、ガッティガム、カラヤガム、トラガカントガム、アラビノガラクタン、ペクチン等の植物性高分子、カードラン、キサンタンガム、ジェランガム、シクロデキストリン、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物性高分子が挙げられる。本発明において天然水溶性高分子は、1種を単独で、若しくは2種以上を適宜選択して用いることができる。
【0014】
これらの天然水溶性高分子は、全量に対して、0.1〜10重量%が好ましい。0.1重量%未満では良好な乳化状態を得ることが困難であり、また、10重量%を超えて配合した場合、使用面でべたつき等が生じ、好ましくない。
【0015】
さらに、本発明においては、上記の必須成分に加えて、必要により適宜、油脂、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコン油、フッ素油、エステル油、保湿剤、乳化剤、酸化防止剤、防腐防黴剤、pH調整剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、香料、体質顔料、着色顔料等の色剤等、通常化粧料、医薬品等に用いられる成分を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
【0016】
【実施例】
以下に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。なお、これらの実施例等において、表中等に記載されている配合量は、特に断らない限り、その配合成分の配合対象全体に対する重量%を意味する。
【0017】
表1に示す組成の化粧料を下記の製造方法により得た。
【0018】
【表1】
【0019】
製造方法:加熱溶解し、均一化した(1)〜(11)を、加熱溶解し、均一化した(12)から(17)に攪拌しながら添加し、機械的せん断力を加えて乳化し、冷却して調製することで、化粧料を得た。
【0020】
実施例1〜4及び比較例1〜4を用いて、粉体の分散性の評価を行った。粉体の分散性は、調製直後及び40℃で1ヶ月保存した後の粉体の分散状態を光学顕微鏡で観察し、下記に示す基準により粉体の分散性を評価し、表2に示した。
(評価基準)
◎:細かい粒子が均一に分散している。
○:粒子が均一に分散している。
△:粒子の凝集がわずかに認められる。
×:粒子の凝集が数多く認められる。
【0021】
【表2】
【0022】
表2から明らかなように、本発明の化粧料は、粉体の分散性が良好であったが、比較例1〜4においては、粉体の分散性が悪く、粉体の凝集が数多く認められた。
【0023】
また、実施例1〜4及び比較例1〜4の化粧料の使用性(伸び広がり、保湿性、洗浄性)を、下記の基準に基づき、専門パネル10名によって官能評価を行った。その結果を表3に示した。
(評価基準)
◎:10名中、8名以上が良好と評価した。
○:10名中、6名以上が良好と評価した。
△:10名中、4名以上が良好と評価した。
×:10名中、3名以下が良好と評価した。
【0024】
【表3】
【0025】
表3から明らかなように、本発明の化粧料は、伸び広がり、保湿性、洗浄性に優れるものであった。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の水中油型乳化化粧料は、疎水性粉体の分散性、保湿性、洗浄性に優れた水中油型乳化化粧料である。
Claims (1)
- 下記(A)〜(D)の成分を含有することを特徴とする水中油型乳化化粧料。
(A)疎水性粉体 1〜20重量%
(B)HLB5以下のポリエーテル変性シリコン型ノニオン界面活性剤 0.1〜10重量%
(C)HLB12以上の親水性エステル型ノニオン界面活性剤 1〜10重量%
(D)天然水溶性高分子 0.1〜10重量%
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002257258A JP2004091423A (ja) | 2002-09-03 | 2002-09-03 | 水中油型乳化化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2002257258A JP2004091423A (ja) | 2002-09-03 | 2002-09-03 | 水中油型乳化化粧料 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004091423A true JP2004091423A (ja) | 2004-03-25 |
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ID=32062193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002257258A Pending JP2004091423A (ja) | 2002-09-03 | 2002-09-03 | 水中油型乳化化粧料 |
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JP (1) | JP2004091423A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR20160136349A (ko) | 2014-04-15 | 2016-11-29 | 다우 코닝 도레이 캄파니 리미티드 | 화장료 |
WO2020036064A1 (ja) | 2018-08-15 | 2020-02-20 | ダウ・東レ株式会社 | 水中油型乳化化粧料 |
WO2020036061A1 (ja) | 2018-08-15 | 2020-02-20 | ダウ・東レ株式会社 | 水中油型乳化化粧料 |
WO2020217556A1 (ja) | 2019-04-24 | 2020-10-29 | ダウ・東レ株式会社 | 化粧料 |
CN114144165A (zh) * | 2019-07-31 | 2022-03-04 | 三好化成株式会社 | 化妆品的制备方法及化妆品 |
US12023403B2 (en) | 2018-08-15 | 2024-07-02 | Dow Toray Co., Ltd. | Oil-in-water type emulsion cosmetics |
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2002
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