JP2004091263A - アナターゼ型チタニア膜、アナターゼ型チタニアゾルの製造方法およびアナターゼ型チタニア膜の製造方法 - Google Patents

アナターゼ型チタニア膜、アナターゼ型チタニアゾルの製造方法およびアナターゼ型チタニア膜の製造方法 Download PDF

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JP2004091263A JP2002255180A JP2002255180A JP2004091263A JP 2004091263 A JP2004091263 A JP 2004091263A JP 2002255180 A JP2002255180 A JP 2002255180A JP 2002255180 A JP2002255180 A JP 2002255180A JP 2004091263 A JP2004091263 A JP 2004091263A
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Abstract

【課題】多様な用途、美麗な外観、亀裂なく、光触媒作用と光親水性作用とを有するアナターゼ型チタニア微結晶含有のからなる膜、前記膜を簡単に製造することのできる原料としてのアナターゼ型チタニアゾルの製造方法、このアナターゼ型チタニアゾルを用いて簡単に製造可能なアナターゼ型チタニア膜の製造方法を提供すること。
【解決手段】20nm以下の結晶子径を有するアナターゼ型チタニア微結晶から形成されたことを特徴とするアナターゼ型チタニア膜、チタン化合物(TiX)の水性溶媒溶液と塩基性物質とを混合して生成させた水酸化チタンと酸とを混合し、20〜90°に加熱することを特徴とするアナターゼ型チタニアゾルの製造方法、前記アナターゼ型チタニアゾルを用いて基材の表面に膜を形成することを特徴とするアナターゼ型チタニア膜の製造方法。
【選択図】   なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、アナターゼ型チタニア膜、アナターゼ型チタニアゾルの製造方法、およびアナターゼ型チタニア膜の製造方法に関し、さらに詳しくは、多様な用途に供することができ、微細なアナターゼ型チタニア結晶から形成された、美麗な外観を呈し、しかも亀裂の発生がない、光触媒作用と光親水性作用とを有するアナターゼ型チタニア膜、そのアナターゼ型チタニア膜を製造するための原料となるアナターゼ型チタニアゾルを製造することのできるアナターゼ型チタニアゾルの製造方法およびそのように優れたアナターゼ型チタニア膜を温和な温度条件下に製造することのできるアナターゼ型チタニア膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
チタニア(酸化チタンTiO)の結晶構造には、正方晶系高温型のルチル型、正方晶系低温型のアナターゼ型および斜方晶系ブルッカイト型の3種類があり、アナターゼ型チタニアは、高い光触媒作用と光親水性作用とを有することが知られている。
【0003】
光触媒作用とは、光の照射によってアナターゼ型チタニアの表面に存在する有機物を分解する作用をいう。光親水性作用とは、光の照射によってアナターゼ型チタニア膜表面の水に対する接触角を大幅に低下(20°以下)させ、親水性を発現させる作用をいう。この光触媒作用および光親水性作用により、アナターゼ型チタニアは、抗菌性、防汚性、脱臭性、消臭性、水浄化性、抗癌性、防曇性、親水性などの性能を有し、多様な用途に供することができる。
【0004】
例えば、その抗菌性に基づき、細菌やウイルスを分解する抗菌タイルとすることができ、その防汚性に基づき、浴室に付着した汚れを除去することができる。また、その脱臭性、消臭性に基づき、悪臭の原因となるアンモニア、メルカプタン、硫化水素などを分解して環境の脱臭、消臭を図ることもできる。さらに、その水浄化性に基づき、上下水、工場排水、農業排水などの浄化処理に用いることができ、医学界においては、癌の光化学療法の可能性をも追求されている。また、その防曇性に基づき、鏡や自動車のフロントガラスなどの曇りどめにも有効となる。
【0005】
アナターゼ型チタニアをこのような用途に供する場合、その用途の態様によって、アナターゼ型チタニアは適宜、粉状、粒状、塊状、成形体など様々な形態とすることができるが、多くの場合、アナターゼ型チタニア膜を所用の機材や設備などの表面に形成して使用されている。例えば、抗菌タイルとするときは、既設のタイル表面にアナターゼ型チタニア薄膜を形成し、その光触媒作用によりタイルの殺菌が行われる。
【0006】
このアナターゼ型チタニア膜の製造方法として、チタンテトライソプロポキシドのエタノール溶液に、水および硝酸を加えてゾルを調製し、このゾルをガラスなどの基材に塗布して、400〜900℃で焼成する方法(A)が知られている。また、このとき、2−(2−メトキシエトキシ)エタノール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、トリエチレングリコールモノメチルエーテルなどの有機配位子を用いることができることも知られている(Journal of the Ceramic Society of Japan 100 [9] 1122−1129 (1992))。
【0007】
また、チタンテトライソプロポキシドのエタノール溶液と、水酸化テトラブトキシアンモニウムのエタノール溶液とを混合し、得られた混合溶液に水を加え、その塩基性溶液を加熱して一定の容積になるまで溶媒を除去し、得られた濃縮塩基性溶液にマイクロ波を照射しながら加熱してアナターゼ型のチタニア粒子含有のコロイド溶液を調製する方法(B)も知られている(Chem. Mater. 2001,13,2567−2573)。
【0008】
さらに、硫酸チタン水溶液にアンモニア水または水酸化ナトリウム水溶液を加えて水酸化チタンを生成させ、これに硝酸を加えてゾルを調製し、このゾルを所定温度で加熱することによりチタニア結晶粒子を形成する方法(C)が知られている(MATERIALS CHEMISTRY AND PHYSICS 94 430 2002 1−6)。
【0009】
しかしながら、前記方法(A)においては、400〜900℃という高温で焼成しなければならないという不都合があった。しかも、前記方法(A)において、焼成温度が400℃であるときには、アナターゼ型チタニアがごく少量のみ生成し、焼成温度をさらに上昇させるに伴い、アナターゼ型チタニアの生成が増大するという傾向が見られた。このアナターゼ型チタニアの結晶生成の温度依存性からすると、加熱温度が400℃以下であると、アナターゼ型チタニア結晶は到底生成するものではないことが見て取れる。
【0010】
また、400℃を越える焼成温度で焼成して得られるアナターゼ型チタニアはその結晶子径が比較的大きいので、膜表面に亀裂が生じやすいという問題もあった。
【0011】
前記方法(B)においては、アナターゼ型チタニアを得るためには、マイクロ波を照射しなければならず、チタニア膜を得るには、さらに基材をコロイド溶液に少なくとも60℃以上で5分間、浸漬しなければならないという制約があった。また、前記方法(C)においては、室温近傍で長時間放置すると、光触媒作用を発現しないルチル型チタニアが生成するという問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような従来の技術における問題を解消し、多様な用途に供することができ、微細なアナターゼ型チタニア結晶から形成された、美麗な外観を呈し、しかも亀裂の発生がない、光触媒作用と光親水性作用とを有するアナターゼ型チタニア膜、このようなアナターゼ型チタニア膜を簡単に製造することのできる原料としてのアナターゼ型チタニアゾルの製造方法およびこのアナターゼ型チタニアゾルを用いて、温和な温度条件下に簡単な操作により製造することのできるアナターゼ型チタニア膜の製造方法を提供することをその課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために、きわめて微細な結晶子径を有するアナターゼ型チタニア結晶を得ると共に、温和な温度条件下にこのアナターゼ型チタニア結晶から形成される膜を製造する方法に着目して研究を重ねた結果、この発明を完成するに到った。
【0014】
すなわち、この発明の前記課題を解決するための第1の手段は、
(1) 大きくても20nmの結晶子径を有するアナターゼ型チタニア微結晶から形成されたことを特徴とするアナターゼ型チタニア膜である。
【0015】
この発明の前記課題を解決するための第2の手段は、
(2) TiX(Xはハロゲン化物イオンまたはアルコキシ基を示す。4個のXは同一であっても相違していてもよい。)で表されるチタン化合物の水性溶媒溶液と塩基性物質とを混合して水酸化チタンを生成させ、前記水酸化チタンと酸とを混合し、20〜90℃に加熱することを特徴とするアナターゼ型チタニアゾルの製造方法である。
【0016】
前記第2の手段における好ましい態様においては、前記塩基性物質が、アンモニア水、アルカリ金属水酸化物、第1級、第2級および第3級アミン類、第4級アンモニウム化合物ならびにアミノアルコールから選ばれた少なくとも1種である。
【0017】
前記課題を解決するための第3の手段は、
(3)前記アナターゼ型チタニアゾルを用いて基材の表面に膜を形成することを特徴とするアナターゼ型チタニア膜の製造方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】
<アナターゼ型チタニア膜>
この発明に係るアナターゼ型チタニア膜は、大きくとも20nm以下(20nm以下)の結晶子径を有するアナターゼ型チタニア微結晶から形成されてなる。結晶子径の下限に格別の規定は要しないが、通常は3nmであり、好ましい結晶子径の範囲は3〜10nmである。このアナターゼ型チタニア膜が前記アナターゼ型チタニア微結晶から形成されているので、このアナターゼ型チタニア膜はその外表面が非常に平滑で美麗である。また、このアナターゼ型チタニア膜は透明であり、光触媒作用と光親水性作用とを有する。
【0019】
この発明に係るアナターゼ型チタニア膜を形成するアナターゼ型チタニア微結晶の結晶子径は、X線回折パターンの反射ピークを用いて、下記Scherrerの式により求めることができる。
hKl=K・λ/β・COSθ
ここに、DhKlは求める結晶子径の大きさ、Kは定数(0.9)、λは測定X線波長、βは反射ピークの半値幅、θは反射ピークに対応する回折線のブラック角を表す。
【0020】
この発明に係るアナターゼ型チタニア膜は、実質的に正方晶系に属する低温型のアナターゼ型チタニア微結晶から形成されているものの、この発明の目的を阻害しない限り、正方晶系に属する高温型のルチル型結晶および/または斜方晶系ブルッカイト型結晶やアモルファス相が混在していてもよい。この発明に係るアナターゼ型チタニア微結晶膜に含有されるルチル型結晶またはブルッカイト型結晶は、アナターゼ型チタニア微結晶の製造工程において、不可避的に製造される結晶であってもよく、また、添加された結晶であってもよい。
【0021】
この発明に係るアナターゼ型チタニア膜は、基材表面に形成されることができる。基材としては、後述するような、アナターゼ型チタニア微粒子を含有するゾルを塗布することができ、しかもアナターゼ型チタニアが有する光触媒作用や光親水性作用により悪影響を受けない素材である限り、各種の材料、例えば、各種のプラスチック樹脂、セラミック、金属、紙、編織布、不織布などを採用することができる。
【0022】
前記基材上に形成されたアナターゼ型チタニア膜は、基材と共に所定の用途に供することができ、また基材から剥離したアナターゼ型チタニア膜自体を所定の用途に供することができる。
【0023】
このアナターゼ型チタニア膜は、前述したように、アナターゼ型チタニアに由来する光触媒作用を有する。したがって、このアナターゼ型チタニア膜の表面に付着する有機物質が、このアナターゼ型チタニア膜に光を照射すると、アナターゼ型チタニアの光触媒作用により分解される。それ故に、このアナターゼ型チタニア膜は、有機物質による汚染を防止する必要のある用途に好適に適用することができる。また、光の照射により、水に対する接触角が20°以下の親水性を示すので、その用途はさらに拡大される。
【0024】
前記用途として、医療現場、例えば、手術室における壁面材の表面保護膜、手術台の表面保護膜、手術器具などの医療機器の表面保護膜などがあり、業務用または家庭用の例えば、台所におけるシンク、調理台、排気フード、床面などの表面保護膜などがあり、業務用または家庭用の浴槽、トイレ、壁面および床面などの表面保護膜などがある。これらの表面保護膜としてアナターゼ型チタニア膜が採用されていると、滅菌、殺菌、汚れの分解等が直射日光または窓を通じての日光および電灯などの光照射により達成されて、清潔な医療現場環境、衛生環境が実現される。そして、院内感染及び食中毒などを防止することができる。
【0025】
また、このアナターゼ型チタニア膜の用途として、自動車の塗装面、自動車のフロントグラスなどのガラス面における表面保護膜などがある。自動車の塗装面および自動車のガラス面にこのアナターゼ型チタニア膜が形成されていると、排気ガスなどに由来して前記塗装面およびガラス面に付着する油状物質を日光照射などにより分解することができる。したがって、この発明に係るアナターゼ型チタニア膜を塗装面またはガラス表面に有する自動車などは、洗車回数を減らすことができ、また、洗車時に容易に汚れを除去することができるようになり、きわめて経済的である。このアナターゼ型チタニア膜のその他の用途として、特に水垢、水跡などの汚れのない建物の外壁塗装などを挙げることができる。
【0026】
このアナターゼ型チタニア膜は、水に対する接触角が大きくとも20°であり、実質的に超親水性と称しても差し支えのないくらいの親水性であり、しかも透明性を有する。この親水性および透明性を有するという特性を生かしたこのアナターゼ型チタニア膜の用途として、眼鏡のレンズ、船舶における波のしぶきを受けるなどのことがある船舶窓ガラス、自動車などの車両の窓ガラス、浴室および洗面所における鏡などの表面保護膜などを挙げることができる。
【0027】
前記の用途のいずれにおいても共通して言えることは、レンズ、窓ガラスなどに水が付着しても水膜が一様にガラス面に広がるので、点々と水が付着することによる視界不良がなくなり、換言すると、水が付着しても、常時視界良好とすることができる。このことは、自動車などの車両のフロントグラスにこのアナターゼ型チタニア膜を形成したときには、ワイパーの使用を不要とすることもでき、ワイパー無用の自動車を実現することができる。
【0028】
<アナターゼ型チタニアゾルおよびアナターゼ型チタニア膜の製造方法>
前記アナターゼ型チタニア膜は、アナターゼ型チタニアゾルを用いたアナターゼ型チタニア膜の製造方法により、形成することができる。
【0029】
アナターゼ型チタニアゾルは、TiX(Xはハロゲン化物イオンまたはアルコキシ基を示す。)で表されるチタン化合物の水性溶媒溶液と塩基性物質とを混合して水酸化チタンの水性溶媒溶液を調製し、前記水酸化チタンの水性溶媒溶液と酸とを混合した後、20〜90℃に加熱することにより、形成することができる。
【0030】
出発原料であるチタン化合物を示すTiXにおいて、Xは、塩素化物イオン、フッ化物イオン、臭化物イオンおよびヨウ化物イオンといったハロゲン化物イオンまたはアルコキシ基を示す。ハロゲン化物イオンとしては塩素化物イオンが好ましい。好適なアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基などの炭素数が1〜5のアルコキシ基を挙げることができ、特に好適なアルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基を挙げることができる。
【0031】
このアナターゼ型チタニアゾルの製造方法においては、まず、前記TiXで表されるチタン化合物の水性溶媒溶液と塩基性物質とを混合して水酸化チタンの水性溶媒溶液を調製する。
【0032】
水性溶媒としては、水または水との相溶性を有する有機溶媒を挙げることができ、この水との相溶性を有する有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール、アセトンなどのケトン類、アニソールなどの水溶性アルキルアリールエーテル類、ホルムアミドなどの水溶性アミド類、ジメチルスルホキシド、酢酸エチルなどのエステル類、これらの混合溶媒などを挙げることができる。これら水性溶媒の中でも、水およびメタノール、エタノールなどの炭素数1〜3の低級アルコールならびにこれらの混合溶媒が好ましい。
【0033】
TiXで表されるチタン化合物を含有する水性溶媒溶液は、前記チタン化合物と水性溶媒とを混合することにより容易に調製され、このときの混合条件に特に制限はない。もっとも、水性溶媒溶液における前記チタン化合物の濃度は、通常は1〜40質量%、好ましくは1〜25質量%である。1質量%未満ではチタニア膜が薄くなって形成し難くなり、40質量%を越えるとゲル化することがあることがあるので望ましくない。混合温度についても特に制限がなく、通常の場合、常温である。混合時間も特に限定はない。
【0034】
次いで、得られた前記TiXで表されるチタン化合物の水性溶媒溶液と塩基性物質とを混合して、水酸化チタンを含有する水性溶媒懸濁液を調製する。このときに用いる塩基性物質としては、前記水酸化チタン含有の水性溶媒懸濁液のpHを塩基性にすることができる物質であればよく、例えば、アンモニア水、アルカリ金属水酸化物、第1級、第2級および第3級アミン類、第4アンモニウム化合物、級アミノアルコール、アルカリ土類金属水酸化物などを挙げることができ、これらの中でもアンモニア水、アルカリ金属水酸化物、アミン類およびアミノアルコールから選ばれた少なくとも1種が好ましい。
【0035】
アルカリ金属水酸化物としては、アルカリ金属、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウムなどの水酸化物を挙げることができる。
【0036】
アミン類としては、第1級アミン類、第2級アミン類、第3級アミン類などを挙げることができる。前記第1級アミン類として、2−プロペニルアミン、2−メチル−2−プロペニルアミン、2−プロペロイロキシエチルアミン、2−(2−メチルプロペロイロキシ)エチルアミンなど、第2級アミン類として、ジ(2−プロペニル)アミン、ジ(2−メチル−2−プロペニル)アミン、2−プロペニルアミン、2−メチル−2−プロペニルアミン、2−プロペロイロキシエチルアミン、2−(2−メチルプロペロイロキシ)エチルアミンタクリレート)など、第3級アミン類として、N,N−ジメチル−2−プロペロイロキシエチルアミン、N,N−ジメチル−2−(2−メチルプロペロイロキシ)エチルアミン、N,N−ジエチル−2−プロペロイロキシエチルアミン、N,N−ジエチル−2−(2−メチルプロペロイロキシ)エチルアミン、N,N−ジメチル−3−プロペロイロキシプロピルアミン、N,N−ジメチル−3−(2−メチルプロペロイロキシ)プロピルアミン、N,N−ジエチル−3−プロペロイロキシプロピルアミンN,N−ジエチル−3−(2−メチルプロペロイロキシ)プロピルアミン、N,N−ジメチル−3−(プロペロイルアミノ)プロピルアミン、N,N−ジメチル−3−(2−メチルプロペロイルアミノ)プロピルアミン、N,N−ジエチル−3−(プロペロイルアミノ)プロピルアミン、N,N−ジエチル−3−(2−メチルプロペロイルアミノ)プロピルアミンなどを挙げることができる。また、アミン類として前記第1級アミン類〜第3級アミン類の塩類もこの発明に使用することができる。また、ヨウ化テトラアルキルアンモニウム、水酸化テトラアルキルアンモニウム、ヨウ化テトラアリールアンモニウム、水酸化テトラアリールアンモニウムなどの第4級アンモニウム化合物もこの発明に使用することができる。
【0037】
また、アミノアルコールとしては、メタノールアミン、エタノールアミン、イソプロパノールアミン、ブタノールアミンなどを挙げることができる。これら塩基性物質の中でも、アンモニア水、第1級アミン類〜第3級アミン類、第4級アンモニウム化合物、アルカリ金属水酸化物が好ましい。
【0038】
水酸化チタン含有の水性溶媒懸濁液は、前記チタン化合物の水性溶媒溶液と塩基性物質とを混合することにより、直ちに調製することができる。つまり、水性溶媒溶液中の前記チタン化合物が塩基性物質によって水酸化チタンに容易に変化する。このときの混合条件についても特に制限はないが、前記チタン化合物の水性溶媒溶液のpHが7以上になるよう塩基性物質を混合することが好ましい。pHが7未満では水酸化物が生成、沈澱しない。この塩基性物質の混合量は、前記水性溶媒溶液に含有されるチタン化合物1モルに対し、通常は0.1〜100モル、好ましくは0.5〜50モルである。
【0039】
続いて、前記水酸化チタン含有の水性溶媒懸濁液と酸とを混合してアナターゼ型チタニア微結晶を含有するゾル、即ちチタニア微結晶ゾルを形成する。このときに用いる酸は、無機酸であってもよく、有機酸であってもよい。無機酸としては、塩酸、硝酸、硫酸などの鉱酸を挙げることができ、有機酸としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸などのカルボン酸を挙げることができる。これら酸の中でも無機酸が好ましい。
【0040】
水酸化チタン含有の水性溶媒懸濁液と酸とを混合するときの混合条件については特に制限はないが、前記水性溶媒懸濁液中に含有されるチタンに対し、酸の添加量は、通常0.01〜10当量、好ましくは0.1〜1当量の割合となるよう混合され、次いで20〜90℃、0.5〜24時間かけて加熱される。
【0041】
前記のとおり、TiXで表されるチタン化合物の水性溶媒溶液と塩基性物質とを混合して水酸化チタンの水性溶媒懸濁液を調製し、前記水酸化チタンの水性溶媒懸濁液と酸とを混合するとアナターゼ型チタニア微結晶を含有するアナターゼ型チタニアゾルが形成されるが、この工程においては、通常は、前記チタン化合物の水性溶媒溶液と塩基性物質とを混合することにより析出して沈澱した水酸化チタンを濾別して、この水酸化チタンを濾液が中性となるまで純水で洗浄した後、得られた水酸化チタンと水性溶媒とを混合して水酸化チタンの水性溶媒懸濁液が調製される。
【0042】
得られたアナターゼ型チタニアゾルをさらに乾燥して得られる固体を粉砕すると、アナターゼ型チタニアの粉末を得ることができる。このアナターゼ型チタニアの粉末は、光触媒作用を有する粉末素材として、種々の用途に供することができる。アナターゼ型チタニアの粉末の用途として、例えば、セラミックと混合し、焼成することにより、例えば汚れのつきにくい建材、例えば、タイル、舗装石などとすることができる。
【0043】
一方、前記アナターゼ型チタニアゾルは、ナノオーダーの結晶径を有するアナターゼ型チタニア微結晶を含有するので、このアナターゼ型チタニアゾルを基材に塗布することにより、アナターゼ型チタニア膜を形成することができる。すなわち、前記アナターゼ型チタニアゾルを基材に塗布することによって、この発明のアナターゼ型チタニア膜が製造される。
【0044】
基材としては、アナターゼ型チタニアの光触媒作用によって阻害されない材料で形成されているのであればその用途に応じて適宜に選択することができ、例えば、ガラス、金属、セラミックス、プラスチックス、紙、木、編織布、不織布などを挙げることができる。また、塗布手段に制限はなく、刷毛塗り、吹付塗り、流し塗り、浸し塗り、へら塗りなどの手段を採用することができる。
【0045】
この発明のアナターゼ型チタニア膜の製造方法は、高温加熱下の硬化処理または紫外線照射などの硬化処理を施すことを必要とせず、単なる塗布操作により常温常圧下で、アナターゼ型チタニア膜を製造することができる点、この発明の特徴のひとつである。
【0046】
製造されるアナターゼ型チタニア膜の膜厚に制限はなく、膜の用途態様によって適宜、決定されるが、通常は0.1nm〜10μm、好ましくは0.1〜1μmである。
【0047】
【実施例】
以下に、実施例を挙げてこの発明をさらに詳細に説明するが、これら実施例によってこの発明はなんら限定されるものではない。
(実施例1)
窒素ガスを充填したグローブバッグ中で、四塩化チタン(TiCl)1.76g(9.3×10−3モル)を水10gに溶解してTiCl水溶液を調製した。この水溶液に29%アンモニア水2.42g(4.12×10−2モル)を添加して撹拌し、pH=9として水酸化チタン(白色沈澱)を析出させた。次いで、この沈澱を濾過し、濾液がpH=7になるまで純水により洗浄を繰り返した。その後、この沈澱に水10gを加え、さらに35%塩酸をTiに対して0.4当量(0.39g)添加して撹拌、混合し、得られた混合液をホットプレートにより、60℃で2時間、撹拌してチタニアゾルを得た。
【0048】
一方、電気炉により550℃で30分間加熱し、その後、放冷した無アルカリガラスを用意し、この無アルカリガラスにスピンナーにより、前記チタニアゾルを均一に塗布(最初は500rpmで5秒間、次いで1000rpmで30秒間)することにより、チタニア膜を製造した。このようにして製造されたチタニア膜をX線回折(XRD)装置(RAD−2B、リガク社製)によりX線回折(XRD)パターンを測定した。そのX線パターンを図1に示す。
【0049】
図1により、このチタニア膜はアナターゼ型チタニア膜であることが確認された。図1において、2θ=25.3°に存在するピークがアナターゼ型チタニア結晶構造であることを示す。このアナターゼ型チタニア膜の表面は、平滑性に富み、前記無アルカリガラス上に形成されたアナターゼ型チタニア膜を大気中、六ヶ月間放置した後も、亀裂の発生は認められなかった。
【0050】
このアナターゼ型チタニア膜をブラックライト(フナコシ製、UVM−57)の下に配置し、10分間紫外線を照射した。この時の紫外線の照度は2.7mW/cmであった。 紫外線照射後のアナターゼ型チタニア膜に水滴を落とし、接触角計(CA−D型、協和界面化学社製)にてその水滴の接触角を測定した。接触角は3°であった。
【0051】
内径90mmのシャーレ2個それぞれに、5ppmメチレンブルー溶液を30.0g加え、試験液AおよびBとした。この試験液Aに前記アナターゼ型チタニア膜を浸漬した。試験液Bはなんら施すことのない基準液である。この状態の試験液AおよびBの吸光度(初期吸光度)を測定した。次いで、試験液AおよびBを並べ、約3cm上にブラックライト(UVM−57、フナコシ)を設置して、試験液AおよびBに紫外線を照射し、それぞれの吸光度を0.5時間毎に2時間、測定した。このときの紫外線の照度は2.7mW/cmであった。5ppmメチレンブルー溶液の色素残存量を、下記式により求めた。結果を表1に示す。
色素残存量(%)=(時間毎の吸光度/初期吸光度)×100
【0052】
【表1】
Figure 2004091263
表1により、アナターゼ型チタニア膜を浸漬した試験液Aにおいては、2時間後には色素残存量は40%となり、メチレンブルーはアナターゼ型チタニア膜の光触媒作用によって分解されていることが分かる。
【0053】
(実施例2)
35%塩酸に代えて、60%硝酸をTiに対して0.2当量(0.95g)添加したことおよびホットプレートにより、55℃で3時間、撹拌したこと以外は、実施例1と同様にしてチタニア微結晶ゾルを得、以下、実施例1と同様にしてチタニア膜を製造した。このようにして製造されたチタニア膜をX線回折(XRD)装置(RAD−2B、リガク社製)によりX線回折(XRD)パターンを測定した。そのX線パターンを図2に示す。図2により、このチタニア膜はアナターゼ型チタニア膜であることが確認された。
【0054】
このアナターゼ型チタニア膜も、その表面は平滑性に富み、前記無アルカリガラス上に形成されたアナターゼ型チタニア膜を大気中、六ヶ月間放置した後も、亀裂の発生は認められなかった。
【0055】
得られたアナターゼ型チタニア膜について、実施例1と同様にして接触角を測定した。接触角は5°であった。
【0056】
また、得られたアナターゼ型チタニア膜について、実施例1と同様にしてメチレンブルー溶液の色素残存量を求めた。結果を表2に示す。
【0057】
【表2】
Figure 2004091263
表2により、アナターゼ型チタニア膜を浸漬した試験液Aにおいては、2時間後には色素残存量は40%となり、メチレンブルーはアナターゼ型チタニア膜の光触媒作用によって分解されていることが分かる。
【0058】
(実施例3)
四塩化チタン(TiCl)に代えて、テトライソプロポキシチタン〔Ti(O−i−C〕2.84g(1.0×10 モル)をエタノール10gに溶解したことおよび29%アンモニア水3.22g(5.5×10−2モル)を添加して撹拌したこと以外は、実施例1と同様にしてチタニア微結晶ゾルを得、以下、実施例1と同様にしてチタニア膜を製造した。このようにして製造されたチタニア膜をX線回折(XRD)装置(RAD−2B、リガク社製)によりX線回折(XRD)パターンを測定した。そのX線パターンを図3に示す。図3により、このチタニア膜はアナターゼ型チタニア膜であることが確認された。
【0059】
このアナターゼ型チタニア膜も、その表面は平滑性に富み、前記無アルカリガラス上に形成されたアナターゼ型チタニア膜を大気中、六ヶ月間放置した後も、亀裂の発生は認められなかった。
【0060】
得られたアナターゼ型チタニア膜について、実施例1と同様にして接触角を測定した。接触角は8°であった。
【0061】
また、得られたアナターゼ型チタニア膜について、実施例1と同様にしてメチレンブルー溶液の色素残存量を求めた。結果を表3に示す。
【0062】
【表3】
Figure 2004091263
表3により、アナターゼ型チタニア膜を浸漬した試験液Aにおいては、2時間後には色素残存量は43%となり、メチレンブルーはアナターゼ型チタニア膜の光触媒作用によって分解されていることが分かる。
【0063】
実施例1〜3において形成されたチタニアゾルを、それぞれロータリーエバポレーターにより50℃、60分間、濃縮、乾固してチタニアゲル粉末を得た。その後、このチタニアゲル粉末をデシケーター中で一日乾燥してチタニア粉末を得た。
【0064】
得られたチタニア粉末の結晶子径を、前記Scherrerの式により求めた。実施例1における結晶子径は3nm、実施例2における結晶子径は5nm、実施例3における結晶子径は7nmであった。
【0065】
(比較例1)
窒素ガスを充填したグローブバッグ中で、四塩化チタン(TiCl)1.76g(9.3×10−3モル)を水10gに溶解してTiCl水溶液を調製した。この水溶液に35%塩酸0.05g(4.7×10−4モル)を撹拌しながらゆっくり添加し、室温で一日放置してチタニアゾルを得た。
【0066】
一方、電気炉により550℃で30分間加熱し、その後、放冷した無アルカリガラスを用意し、この無アルカリガラスにスピンナーにより、前記チタニアゾルを塗布(500rpm/5sec→1000500rpm/30sec)してチタニア膜を製造した。
【0067】
(比較例2)
窒素ガスを充填したグローブバッグ中で、チタニウムテトラエトキシド〔Ti(OC〕4.56g(0.02モル)を99.5%エタノール40ml中に溶解してTi(OC溶液を調製した。この溶液に水0.36g(0.02モル)と35%塩酸0.42g(4.0×10−3モル)とを撹拌しながらゆっくり添加し、室温で一日放置してチタニアゾルを得、以下、比較例1と同様にしてチタニア膜を製造した。
【0068】
比較例1および2において形成されたチタニアゾルを、それぞれロータリーエバポレーターにより50℃、60分間、濃縮、乾固してチタニアゲル粉末を得た。その後、このチタニアゲル粉末をデシケーター中で一日乾燥し、さらに電気炉により200℃に加熱してチタニア粉末を得た。
【0069】
比較例1において形成されたチタニアゾルから得られたチタニア粉末のX線回折(XRD)パターンを図4に、比較例2において形成されたチタニアゾルから得られたチタニア粉末のX線回折(XRD)パターンを図5に示す。図4および5により、これらチタニア粉末はアモルファスであることが確認された。
【0070】
【発明の効果】
この発明によれば、多様な用途に供することができ、微細なアナターゼ型チタニア結晶から形成された、美麗な外観を呈し、しかも亀裂の発生がない、光触媒作用と光親水性作用とを有するアナターゼ型チタニア膜、このようなアナターゼ型チタニア膜を簡単に製造することのできる原料としてのアナターゼ型チタニアゾルの製造方法およびこのアナターゼ型チタニアゾルを用いて、温和な温度条件下に簡単な操作により製造することのできるアナターゼ型チタニア膜の製造方法が提供され、光触媒膜の設計および製造分野に寄与するところはきわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1により製造されたチタニア膜のX線回折(XRD)パターンを示す図である。
【図2】実施例2により製造されたチタニア膜のX線回折(XRD)パターンを示す図である。
【図3】実施例3により製造されたチタニア膜のX線回折(XRD)パターンを示す図である。
【図4】比較例1において形成されたチタニアゾルから得られたチタニア粉末のX線回折(XRD)パターンを示す図である。
【図5】比較例2において形成されたチタニアゾルから得られたチタニア粉末のX線回折(XRD)パターンを示す図である。

Claims (4)

  1. 大きくとも20nmの結晶子径を有するアナターゼ型チタニア微結晶から形成されたことを特徴とするアナターゼ型チタニア膜。
  2. TiX(Xはハロゲン化物イオンまたはアルコキシ基を示す。4個のXは同一であっても相違していてもよい。)で表されるチタン化合物の水性溶媒溶液と塩基性物質とを混合して水酸化チタンを生成させ、前記水酸化チタンと酸とを混合し、20〜90℃に加熱することを特徴とするアナターゼ型チタニアゾルの製造方法。
  3. 前記塩基性物質が、アンモニア水、アルカリ金属水酸化物、第1級、第2級および第3級アミン類、第4級アンモニウム化合物ならびにアミノアルコールから選ばれた少なくとも1種である請求項2に記載のアナターゼ型チタニアゾルの製造方法。
  4. 前記アナターゼ型チタニアゾルを用いて基材の表面に膜を形成することを特徴とするアナターゼ型チタニア膜の製造方法。
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