JP2004091211A - 媒体トレイ及びこれを用いた画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通常使用する媒体よりも長い長尺媒体を扱うことができる画像記録装置においては、媒体を支持する媒体トレイが長くなってしまい、装置の設置面積が大きくなってしまう。
【解決手段】画像記録装置の媒体吸入部に接続され、画像記録用の媒体を載置する媒体受け部と、媒体受け部に載置される媒体後部の角度をを変えて支持する媒体支持部とからなる媒体トレイとする。この場合、媒体受け部より長い記録媒体は、媒体受け部の後部から向きを変えて支持されるので、媒体トレイの突出する領域を長くすることなく長い媒体を載置するすることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】画像記録装置の媒体吸入部に接続され、画像記録用の媒体を載置する媒体受け部と、媒体受け部に載置される媒体後部の角度をを変えて支持する媒体支持部とからなる媒体トレイとする。この場合、媒体受け部より長い記録媒体は、媒体受け部の後部から向きを変えて支持されるので、媒体トレイの突出する領域を長くすることなく長い媒体を載置するすることができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像記録装置における媒体トレイの媒体支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像記録装置の前面あるいは側面に形成された媒体吸入部に、記録用媒体を積載し支持するための突出した媒体トレイを設けた装置がある(例えば、特許文献1参照)。積載された記録媒体は1枚づつ画像記録装置内に給紙される。
【0003】
【特許文献1】
特開平06−048583号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通常使用する媒体よりも長い長尺媒体を扱うことができる画像記録装置においては、従来のような構造の媒体支持トレイを適用する場合、長尺の媒体のほぼ全長に渡って支持する必要がある。したがって、装置の前面あるいは側面から突出する媒体トレイが長くなってしまい、装置の設置面積が大きくなってしまうという課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明による媒体トレイは、画像記録装置の媒体吸入部に接続され、画像記録用の媒体を載置する媒体受け部と、媒体受け部に載置される媒体後部の角度を変えて支持する媒体支持部とからなることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施の形態を示す画像記録装置の外観図である。図に示すとおり、画像記録装置本体200の一方の側面には記録用媒体を装置内に給紙する媒体給紙部100、他方には記録された媒体が排出される媒体排出部300が形成される。
【0007】
図2は本発明の第1の実施の形態を示す媒体トレイの斜視図である。図に示すように、媒体給紙部100には、媒体受け台1、ガイド部5、バンド6、媒体ガード7からなる媒体トレイ101が画像記録装置本体200の側面から突出するように取り付けられる。媒体受け台1は合成樹脂で箱状に形成され、その一端1bにはガイド5が接合される。ガイド部5は金属製のシャフト部材を組み合わせて形成され、媒体受け台1の媒体受け面1aと所定の角度をもって接合される。その角度は媒体受け面1aよりも垂直に近い角度に設けられる。バンド6は合成樹脂から成り、ガイド部5との間に許容し得る媒体のセット枚数による厚さよりも僅かに大きい空隙を形成するようにガイド5部に接合される。媒体ガード7はバンド部からガイド部5に対して平行に延在するように設けられる。
【0008】
図3は本発明の第1の実施の形態を示す媒体トレイの取り付け部の斜視図である。図に示すとおり、媒体トレイ101の画像記録装置本体200への取り付け部には、上部係合部8及び下部係合部9のそれぞれがトレイの幅方向に対して両側に形成されている。画像記録装置200の媒体給紙部には媒体吸入部3が形成される。媒体吸入部3の両側に位置するフレーム4には媒体トレイ101の係合部8及び9が係合する上部被係合部4a及び下部被係合部4bが形成される。フレーム4は画像記録装置本体200を構成する板金部材からなる。
【0009】
媒体トレイ101の上部係合部8及び下部係合部9がそれぞれ、フレーム4に形成される上部被係合部4a及び下部被係合部4bに係合することにより、媒体トレイ101が画像記録装置本体200に取り付けられる。本実施例では媒体トレイ101の媒体受け部1が装置本体に対して所定の角度をもって取り付けられ、これにより効率よく媒体を給紙できるようにしている。
【0010】
図4は本発明の第1の実施の形態を示す媒体トレイに長尺媒体がセットされた状態を示す図である。図に示すとおり、媒体吸入部3には媒体を1枚づつ繰り出すための繰り出しローラ30及び付勢されて設けられる摩擦分離片31が設けられている。長尺媒体Pは繰り出しローラ30に接触するように媒体トレイ101上にセットされる。媒体トレイ101の媒体受け部1は長さLの平面状に形成され、長尺媒体Pの前部側は媒体受け部1に沿って積載される。本実施形態ではLの長さは300mmに設定される。これにより、長尺媒体Pの前部は平面上に積載され、繰り出しローラ30及び摩擦分離片31に対する長尺媒体Pの先端部の接触角度が安定し、媒体吸入部3で媒体ジャムを引き起こすことを防止することができる。Lの長さは、少なくとも100mm以上であれば安定して繰り出すことができる。長尺媒体Pとしては900mm〜1200mm長さのものがある。
【0011】
長尺媒体Pの上方に伸びる600mm以上の後部側はガイド部5及びバンド6、媒体ガード7に囲まれてセットされる。これにより、長尺媒体Pの後端部が矢印A方向に倒れることや、長尺媒体Pの中部のA方向への膨らんで撓み、長尺媒体Pがずれ落ちることを防止することができ、ガイド部5を45°以上に起立させても長尺媒体Pを乱さずにセットすることができる。したがって、画像記録装置から突出する領域を大きくすることなく長尺媒体をセットすることができる。
【0012】
次に本発明の第1の実施の形態の動作について説明する。画像記録装置による印刷が開始されると繰り出しローラ30が回転を開始し、媒体トレイ101に積載された長尺媒体Pの最上部の1枚が繰り出される。この際最上部の1枚目とその下の2枚目の媒体とは、摩擦分離片31により分離され1枚目だけが画像記録装置内へ吸入される。吸入された長尺媒体上には図示せぬ画像形成部により画像が印刷され、媒体排出部300から搬出され排紙される。
【0013】
以上のように、本発明の第1の実施の形態に示す媒体トレイによれば、画像記録装置から突出して設けられる媒体受け部に、上方へ起立した角度で構成されるガイド部を設け、ガイド部には媒体を囲むようにバンド、媒体ガード等の起立媒体支持部材を設けたので、長尺媒体の吸入角度を起立させることなく、長尺媒体のセット領域を小さくすることができる。したがって、画像記録装置の設置面積を小さく抑えることができる。
【0014】
また、媒体は、その後部が上方に向きを変えて保持されることで、立ち上がった媒体後部がその重さにより滑り落ちようとするので、媒体先端においては繰り出しローラ30に押圧するように働く。したがって、媒体先端を確実に繰り出しローラに接触させることができる。
【0015】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0016】
図5は本発明の第2の実施の形態を示す媒体トレイの斜視図である。図に示すとおり、媒体トレイ102は、媒体受け台10、ガイド部11、媒体折り返しシャフト13、サイドフレーム14、トップフレーム15、トップガイド16から構成される。媒体受け台10は板金部材に曲げ加工を施すことにより箱状に形成され、平面部10a及びその後方底面は円弧状に加工された湾曲部10bが形成される。湾曲部10bの上方には湾曲面に連続するガイド部11が形成され、その上部には媒体折り返しシャフト13を支持する支持部12が設けられる。媒体折り返しシャフト13は金属製のシャフト部材からなり、ガイド部11との間に許容し得る媒体セット枚数による厚さよりも僅かに大きい空隙を形成するように支持部12に支持される。
【0017】
サイドフレーム14は金属製のシャフト部材により構成され、媒体受け台10の両側部から上方に伸びて媒体受け台10を跨ぐように設けられる。トップフレーム15は金属製のシャフト部材により構成され、サイドフレーム14の上部に接合される。トップフレーム15には長尺媒体Pの後端部を支持するための媒体後部支持部15aおよび15bが形成される。トップガイド16は金属製のシャフト部材からなり、トップフレームの両側部において長尺媒体Pの後部をガイドするように接合される。
【0018】
図6は本発明の第2の実施の形態を示す媒体トレイに長尺媒体がセットされた状態を示す図である。図に示すとおり、長尺媒体Pは媒体受け台10の平面部10a、湾曲部10b、ガイド部11に渡って裏面側を支持される。そして、長尺媒体Pは媒体折り返しシャフト13の位置において表面側を支持されて折り返され、後端部がトップフレーム15に設けられた媒体後部支持部15aあるいは15bに表面を下にして支持される。本実施形態では900mmの長尺媒体の場合に後端部が15aに掛かるように、また、1200mmの長尺媒体が15bに掛かるように設定されている。媒体の後部両側辺はトップガイド16によって横方向を規制される。湾曲部10bの曲率半径およびガイド部11の高さは長尺媒体Pが無理に折り返されることのない大きさに形成される。
【0019】
次に本発明の第2の実施の形態の動作について説明する。画像記録装置による印刷が開始されると繰り出しローラ30が回転を開始し、媒体トレイ101に積載された長尺媒体Pの最上部の1枚が繰り出される。最上部の1枚目は、その後部において、媒体後部支持部15aまたは15bを抜けて媒体折り返しシャフト13で折り返され、ガイド部11、媒体受け部10上の湾曲面10b、平面部10aに沿って搬送される。この際最上部の1枚目とその下の2枚目の媒体とは、摩擦分離片31により分離され1枚目だけが画像記録装置内へ吸入される。吸入された長尺媒体上には図示せぬ画像形成部により画像が印刷され、媒体排出部300から搬出され排紙される。
【0020】
以上のように、本発明の第2の実施の形態に示す媒体トレイによれば、画像記録装置から突出して設けられる媒体受け部に、長尺媒体を折り返して媒体受け部上方で媒体後部を支持する媒体支持部を設けたので、長尺媒体の吸入角度を起立させることなく、長尺媒体のセット領域を小さくすることができる。したがって、画像記録装置の設置面積を小さく抑えることができる。
【0021】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態または第2の実施形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付することによってその説明を省略する。
【0022】
図7は本発明の第3の実施の形態を示す媒体トレイの斜視図である。図に示すとおり、媒体トレイ103は、媒体受け台10、ガイド部11、媒体折り返しローラ17、シャフト18、サイドフレーム14、トップフレーム19、媒体後部支持ローラ20及び21、トップガイド22から構成される。ガイド部11の上方にはシャフト18を支持する支持部12が設けられる。シャフト18には長尺媒体Pを折り返して支持する回転可能な媒体折り返しローラ17が設けられる。ここで、シャフト18は、媒体折り返しローラ17とガイド部11との間に許容し得る媒体セット枚数による厚さよりも僅かに大きい空隙を形成するように支持部12に支持される。
【0023】
トップフレーム19は金属製のシャフト部材により構成され、サイドフレーム14の上部に接合される。トップフレーム19には長尺媒体Pの後端部を支持するための媒体後部支持ローラ20および22が回転可能に設けられる。トッブガイド22は金属製のシャフト部材からなり、長尺媒体Pの後部をガイドするようにサイドフレーム14に接合される。
【0024】
図8は本発明の第3の実施の形態を示す媒体トレイに長尺媒体がセットされた状態を示す図である。長尺媒体Pは媒体受け台10の平面部10a、湾曲部10b、ガイド部11に渡って裏面側を支持される。そして、長尺媒体Pは媒体折り返しローラ17の位置において表面側を支持されて折り返され、後端部がトップフレーム19に設けられた媒体後部支持ローラ20あるいは21に表面を下にして支持される。本実施形態では900mmの長尺媒体の場合に後端部が20に掛かるように、また、1200mmの長尺媒体が21に掛かるように設定されている。媒体の後部両側辺はトップガイド22によって横方向を規制される。
【0025】
次に本発明の第3の実施の形態の動作について説明する。画像記録装置による印刷が開始されると繰り出しローラ30が回転を開始し、媒体トレイ101に積載された長尺媒体Pの最上部の1枚が繰り出される。この際最上部の1枚目とその下の2枚目の媒体とは、摩擦分離片31により分離され1枚目だけが画像記録装置内へ吸入される。
【0026】
最上部の1枚は、その後方において、媒体折り返しローラ17にて折り返され媒体後部支持ローラ20または21によってその表面を下にして支持されており、積層された媒体の重みによりそれぞれの支持ローラ側に押圧される。しかし、媒体折り返しローラ17、媒体後部支持ローラ20、21のそれぞれは回転可能に設けられるので、最上部の1枚が搬送されるにともなって各ローラが回転することにより、媒体搬送において負荷となることを防止することができる。吸入された長尺媒体上には図示せぬ画像形成部により画像が印刷され、媒体排出部300から搬出され排紙される。
【0027】
以上のように、本発明の第3の実施の形態による媒体トレイによれば、第2の実施の形態による媒体トレイの効果に加えて、媒体折り返し部、あるいは媒体後部を支持する支持部に回転可能な回転部材を設けたので、給紙動作における媒体搬送の際の負荷となること防止することができる。
【0028】
本発明による第2および第3の実施の形態では、折り返された媒体後部を媒体受け部10の上方で支持するようにしているが、折り返された媒体後部を更に画像記録装置本体200の上方にまで延在させて支持するようにしてもよい。また、折り返された媒体後部を支持する媒体後部支持部等が、載置される記録媒体の長さに対応させて予め決められた所定の位置に複数設けられているが、サイドフレーム14に高さを調節する手段を設けることで、媒体後部支持部等の高さを調節可能とすることにより、支持部を複数個受けることなく、長さの異なる記録媒体に対応するようにしてもよい。
【0029】
本発明による上記第1〜第3の実施形態によれば、媒体吸入部に設けられる媒体トレイの突出する領域を長くすることなく長い媒体を載置することが可能となる。しかしながら、媒体排出部300においては、排出される長尺媒体をスタックするための排紙トレイを設けなければならない。したがって、長尺媒体全体を支持するための突出したトレイを設けなければならないという問題が依然として残る。以下に説明する実施の形態はこの問題を解決するものである。
【0030】
(第4の実施形態)
図9は本発明の第4の実施の形態を示す画像記録装置の外観図である。なお、上記の実施形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。図に示すように、画像記録装置201側部の媒体給紙部には記録用媒体をセットする媒体トレイ104、上部には装置本体201内部の消耗部材の交換や補修を行うための開閉可能なアクセスカバ202が設けられる。このアクセスカバ202上には画像記録済み媒体が排出される媒体排紙部301が形成される。
【0031】
媒体トレイ104は、媒体受け部23、長尺受け部24、支持部材25、媒体後部ガイド26から構成される。媒体受け部23は画像記録装置本体201に対して所定の角度をもって取り付けられ、これにより効率よく媒体を給紙できるようにしている。また、媒体の幅方向をガイドするガイド部材23aが設けられ、これにより媒体を斜行させないように装置本体に給紙させることができる。長尺受け部24は支持部材25に支持されて装置本体201に取り付けられる。また、長尺媒体の搬送方向における中央付近から後方部にかけて媒体を下方に湾曲させて保持できように下方に凹状に形成される。これにより装置本体から突出する領域を大きくすることなく長尺媒体をセットすることができ、装置の設置面積を小さくすることができる。媒体後部ガイド26は、媒体の後端が長尺受け部24の後方に垂れ下がらないように媒体後部を規制する。また、図示はしないが、第1の実施形態に示すようなバンド6及び媒体ガード7を媒体後部ガイド26に設けることにより、長尺媒体Pの後端部の倒れ等を防止することもできる。
【0032】
媒体排紙部301は、装置本体201内で画像記録された後に反転させられて搬送される媒体を装置上部に排出する。本実施の形態では、排出された記録済み媒体Paがスタックされる長尺スタッカ27が設けられる。この長尺スタッカ27は長尺スタッカ支持部材28に支持され、媒体トレイ104に向かって装置本体の上面から所定の角度に立ち上げられて設けられる。これにより、装置本体から突出する領域を大きくすることなく長尺媒体の排紙スタッカを形成することができ、装置の設置面積を小さくすることができる。
【0033】
次に、記録済み媒体の排出動作について説明する。排出される記録済み媒体Paは長尺スタッカ27を上るように斜面に沿ってスタックされる。複数枚の記録済み媒体が排出される場合は、先に排出された媒体の上に順次積層されて同様にスタックされる。排出された記録済み媒体の先端部は媒体トレイの上方に搬送されるので、この媒体の先端が媒体吸入部3に巻き込まれて再び吸入されることはない。
【0034】
以上のように、本発明の第4の実施の形態によれば、装置本体から突出する領域を大きくすることなく長尺媒体のセット及び排紙のスタックをすることができ、装置の設置面積を小さくすることができる。なお、長尺受け部24及び媒体後部ガイド26を支持部材24とともに着脱自在に設けられ、また、長尺スタッカ27も着脱自在に設けられる。長尺媒体を使用せずに通常サイズの記録媒体を扱う場合にはこれらを装着せず、記録媒体を媒体媒体受け部23にセットする。排出される記録済み媒体はアクセスカバ202上面に形成される排紙スタッカ202aにスタックされる。また、アクセスカバ202を開ける場合、長尺スタッカ27を外す。
【0035】
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、第4の実施形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0036】
図10は本発明の第5の実施の形態を示す画像記録装置の外観図である。図に示すように、本形態は、第4の実施の形態における長尺スタッカ27に代えて、長尺スタックガイド29を設けたものである。長尺後部スタックガイド29は、媒体トレイ105を構成する支持部材25に設けられた支点25aを中心に回動自在であり、その先端部が媒体後部ガイド26の上端に当接して媒体トレイ105を覆うように設けられる。媒体トレイ105に長尺媒体をセットする際は、図に示す2点鎖線のように長尺スタックガイド29を回動させて、空いた空間より媒体を挿入しセットする。
【0037】
記録済み媒体の排出動作について説明する。記録済み媒体Paはアクセスカバ202の上面に形成される排紙スタッカ202aに排出され、更に媒体トレイ105に向かって搬送される。媒体トレイ105の上部にはこれを覆うように長尺スタックガイド29が設けられるので、排出された長尺媒体の先端部は長尺スタックガイド29上に載置される。このように、排出される長尺媒体は排紙スタッカ202a及び長尺スタックガイド29にわたってスタックされる。複数枚の記録済み媒体が排出される場合は、先に排出された媒体の上に順次積層されて同様にスタックされる。媒体給紙部は長尺スタックガイド29により覆われるので排出媒体の先端が媒体吸入部3に巻き込まれて再び吸入されることはない。
【0038】
以上のように、本発明の第5に実施の形態によれば、給紙部の媒体トレイ上に排出媒体のスタック部を設けたので、装置本体から突出する領域を大きくすることなく長尺媒体のセット及び排紙のスタックをすることができ、装置の設置面積を小さくすることができる。
【0039】
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、上記の実施形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによりその説明を省略する。図11は本発明の第6の実施の形態を示す画像記録装置の斜視図である。図に示すように、画像記録装置201側部の媒体給紙部には長尺の記録媒体をセットする媒体トレイ106が設けられる。
【0040】
媒体トレイ106は、媒体受け部30、媒体後部ガイド31,支持部材32、上部ガイド支持部材33、アクセスカバ上部ガイド34、トレイ上部ガイド35、媒体押さえ部材36から構成される。媒体受け部30は第1の実施の形態と同様に媒体吸入部に取り付けられ、更に、支持部材32により支持される。媒体後部ガイド31は、媒体受け部30にセットされる長尺媒体の後方部を折り返すように規制するとともに、媒体給紙時に、媒体後端部が折り返された状態からまっすぐになる反動でトレイの外側に飛び出ないように規制する。
【0041】
上部ガイド支持部材33は、媒体受け部30の両側部から上方に伸びて設けられ、アクセスカバ上部ガイド34,トレイ上部ガイド35、媒体押さえ部材36を回動可能に支持する。アクセスカバ上部ガイド34は、アクセスカバ202上に所定の空間Aを空け、媒体排出部202cから排出される記録済み媒体Paを媒体トレイ106の上方へ案内するように位置させることができる。トレイ上部ガイド35は媒体トレイ106を覆うように位置させることができ、アクセスカバ上部ガイド34と連続的な媒体搬送ガイドを形成する。媒体押さえ部材36は媒体受け部30にセットされる媒体を媒体受け部30上に押さえる。
【0042】
次に、長尺媒体のセットについて説明する。図12は本発明の第6の実施の形態における長尺媒体のセット動作を示す図である。長尺媒体Pを媒体トレイにセットするには、まず、アクセスカバ上部ガイド34、トレイ上部ガイド33、媒体押さえ部材36を全てアクセスカバ202側に回動させる。これにより、媒体受け部30上部の空間が開放される。長尺媒体Pの先端部を媒体受け部30上に置き、媒体押さえ部材36を回動させて媒体上に置き媒体を押さえる。これにより媒体受け部30の載置範囲において長尺媒体Paを押さえることができるので、給紙動作の際に媒体を媒体給紙受け台30に沿わせて安定的に吸入させることができる。長尺媒体Paの後方部は折り返され、アクセスカバ202とアクセスカバ上部ガイド34との間に空けられた空間A内に挿入される。これにより、より長い長尺媒体をセットすることができる。最後に、トレイ上部ガイド34を回動させて媒体後部ガイド31の上端に当接させ、媒体トレイ106を覆うようにセットする。
【0043】
次に、記録済み媒体の排出動作について説明する。図13は本発明の第6の実施の形態における記録済み媒体の排出動作を示す図である。媒体排出部202cから排出される記録済み媒体Paは排紙スタッカ202a上からアクセスカバ上部ガイド34上を案内され、更にトレイ上部ガイド35上まで搬送されてスタックされる。複数枚の記録済み媒体が排出される場合は、先に排出された媒体の上に順次積層されて同様にスタックされる。
【0044】
図14は本発明の第6の実施の形態にけるアクセスカバの開閉動作を示す図である。本実施形態における画像記録装置は、装置内部のトナーカートリッジ等の消耗部材の交換或いは補修等を行う場合、アクセスカバ202を開けて行う。アクセスカバ202の開閉動作を行う場合は、アクセスカバ上部ガイド34をトレイ上部ガイド35側に重ねるように回動させる。これにより、アクセスカバ202上部の空間が開放され、アクセスカバ202の開閉動作を行うことはできる。
【0045】
以上のように、本発明の第6の実施の形態によれば、長尺媒体を折り返してセットし、折り返された媒体の後方部を画像記録装置上に位置させることができるので、装置本体から突出する領域を大きくすることがない。また、装置上部から媒体トレイの上部にかけて記録済み媒体のスタック部を形成したので、排紙用スタッカを突出させることがなく、装置の設置面積を小さくすることができる。
【0046】
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、上記の実施形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによりその説明を省略する。図15は本発明の第7の実施の形態を示す画像記録装置の斜視図である。図に示すように、画像記録装置201側部の媒体給紙部には長尺の記録媒体をセットする媒体トレイ107が設けられる。
【0047】
媒体トレイ107は、媒体受け部40、媒体後部ガイド41、トレイ上部ガイドA42、トレイ上部ガイドB43、媒体後方部保持ガイド44から構成される。媒体受け部40は第1の実施の形態と同様に媒体吸入部に取り付けられる。媒体後部ガイド41は、媒体受け部30にセットされる長尺媒体の後方部を折り返すように規制するとともに、媒体給紙時に、媒体後端部が折り返された状態からまっすぐになる反動でトレイの外側に飛び出さないように規制する。
【0048】
トレイ上部ガイドA42は、媒体受け部40の両側部に回動可能に支持され、排紙スタッカ202aとトレイ上部ガイドB43とを結ぶ連続的な媒体搬送ガイドを形成する位置と、アクセスカバ202から離れる位置とに切り換えることができる。トレイ上部ガイドB43は、媒体受け部40の両側部に回動可能に支持され、媒体トレイ107の上部を覆う位置と、媒体受け部40の上部空間を開放する位置とに切り換えられる。媒体後方部保持ガイド44はトレイ上部ガイド43の下部に形成される。トレイ上部ガイド43と媒体後方部保持ガイド44とにより囲まれた空間で長尺媒体の後方部を巻くように保持する。媒体後部ガイド41、トレイ上部ガイドA42、トレイ上部ガイドB43、媒体後方部保持ガイド44は金属製のシャフト部材により構成され、これにより、トレイ全体の軽量化を図ることができる。
【0049】
次に、長尺媒体のセットについて説明する。図16は本発明の第7の実施の形態における長尺媒体のセット動作を示す図である。長尺媒体Pを媒体トレイにセットするには、まず、トレイ上部ガイドB43をアクセスカバ202側に回動させる。これにより、媒体受け部40上部の空間が開放される。長尺媒体Pの先端部Pfを媒体受け部40上に置き、後端部Pbをトレイ上部ガイド43と媒体後方部保持ガイド44とに囲まれた空間に挿入する。このとき、媒体の後端部Pbはトレイ上部ガイド43と媒体後方部保持ガイド44とに囲まれた内側湾曲部に沿って巻かれるように挿入される。最後に、トレイ上部ガイドB43を回動させて媒体後部ガイド41の上部に当接させ、媒体トレイ107を覆うようにセットする。このとき、トレイ上部ガイドB43の回動に伴って、セットされた長尺媒体Pの後方部は媒体後方部保持ガイド44内に更に巻かれて押し込まれる。
【0050】
次に、記録済み媒体の排出動作について説明する。図17は媒体排出部202cから排出される記録済み媒体Paは排紙スタッカ202a上からトレイ上部ガイドA42上を案内され、更にトレイ上部ガイドB43上まで搬送されてスタックされる。複数枚の記録済み媒体が排出される場合は、先に排出された媒体の上に順次積層されて同様にスタックされる。
【0051】
図18は本発明の第7の実施の形態にけるアクセスカバの開閉動作を示す図である。アクセスカバ202の開閉動作を行う場合は、トレイ上部ガイドA42をアクセスカバ202から離れるように回動させる。これにより、アクセスカバ202上部の空間が開放され、アクセスカバ202の開閉動作を行うことはできる。
【0052】
以上のように、本発明の第7の実施の形態によれば、長尺媒体を折り返してセットし、折り返された媒体の後方部を巻いて保持することができるので、装置本体から突出する領域を大きくすることがない。また、装置上部から媒体トレイの上部にかけて記録済み媒体のスタック部を形成したので、排紙用スタッカを突出させることがなく、装置の設置面積を小さくすることができる。
【0053】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明による媒体トレイは、画像記録装置の媒体吸入部に接続され、画像記録用の媒体を載置する媒体受け部と、媒体受け部に載置される媒体後部の角度を変えて支持する媒体支持部とからなる。この場合、媒体受け部より長い記録媒体は、媒体受け部の後部から向きを変えて支持されるので、媒体トレイの突出する領域を長くすることなく長い媒体を載置するすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す画像記録装置の外観図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す媒体トレイの斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す媒体トレイの取り付け部の斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示す媒体トレイに長尺媒体がセットされた状態を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す媒体トレイの斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す媒体トレイに長尺媒体がセットされた状態を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す媒体トレイの斜視図である
【図8】本発明の第3の実施の形態を示す媒体トレイに長尺媒体がセットされた状態を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態を示す画像記録装置の外観図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態を示す画像記録装置の外観図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態を示す画像記録装置の斜視図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態における長尺媒体のセット動作を示す図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態における記録済み媒体の排出動作を示す図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態にけるアクセスカバの開閉動作を示す図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態を示す画像記録装置の斜視図である。
【図16】本発明の第7の実施の形態における長尺媒体のセット動作を示す図である。
【図17】本発明の第7の実施の形態における記録済み媒体の排出動作を示す図である。
【図18】本発明の第7の実施の形態にけるアクセスカバの開閉動作を示す図である。
【符号の説明】
1,10,23,30,40 媒体受け部
5,11 ガイド部
6 バンド
7 媒体ガード
13 媒体折り返しシャフト
15a,15b 媒体後部支持部
17 媒体折り返しローラ
20,21 媒体後部支持ローラ
31,41 媒体後部ガイド
35 トレイ上部ガイド
36 媒体押さえ部材
42 トレイ上部ガイドA
43 トレイ上部ガイドB
44 媒体後方部保持ガイド
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像記録装置における媒体トレイの媒体支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像記録装置の前面あるいは側面に形成された媒体吸入部に、記録用媒体を積載し支持するための突出した媒体トレイを設けた装置がある(例えば、特許文献1参照)。積載された記録媒体は1枚づつ画像記録装置内に給紙される。
【0003】
【特許文献1】
特開平06−048583号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通常使用する媒体よりも長い長尺媒体を扱うことができる画像記録装置においては、従来のような構造の媒体支持トレイを適用する場合、長尺の媒体のほぼ全長に渡って支持する必要がある。したがって、装置の前面あるいは側面から突出する媒体トレイが長くなってしまい、装置の設置面積が大きくなってしまうという課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明による媒体トレイは、画像記録装置の媒体吸入部に接続され、画像記録用の媒体を載置する媒体受け部と、媒体受け部に載置される媒体後部の角度を変えて支持する媒体支持部とからなることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施の形態を示す画像記録装置の外観図である。図に示すとおり、画像記録装置本体200の一方の側面には記録用媒体を装置内に給紙する媒体給紙部100、他方には記録された媒体が排出される媒体排出部300が形成される。
【0007】
図2は本発明の第1の実施の形態を示す媒体トレイの斜視図である。図に示すように、媒体給紙部100には、媒体受け台1、ガイド部5、バンド6、媒体ガード7からなる媒体トレイ101が画像記録装置本体200の側面から突出するように取り付けられる。媒体受け台1は合成樹脂で箱状に形成され、その一端1bにはガイド5が接合される。ガイド部5は金属製のシャフト部材を組み合わせて形成され、媒体受け台1の媒体受け面1aと所定の角度をもって接合される。その角度は媒体受け面1aよりも垂直に近い角度に設けられる。バンド6は合成樹脂から成り、ガイド部5との間に許容し得る媒体のセット枚数による厚さよりも僅かに大きい空隙を形成するようにガイド5部に接合される。媒体ガード7はバンド部からガイド部5に対して平行に延在するように設けられる。
【0008】
図3は本発明の第1の実施の形態を示す媒体トレイの取り付け部の斜視図である。図に示すとおり、媒体トレイ101の画像記録装置本体200への取り付け部には、上部係合部8及び下部係合部9のそれぞれがトレイの幅方向に対して両側に形成されている。画像記録装置200の媒体給紙部には媒体吸入部3が形成される。媒体吸入部3の両側に位置するフレーム4には媒体トレイ101の係合部8及び9が係合する上部被係合部4a及び下部被係合部4bが形成される。フレーム4は画像記録装置本体200を構成する板金部材からなる。
【0009】
媒体トレイ101の上部係合部8及び下部係合部9がそれぞれ、フレーム4に形成される上部被係合部4a及び下部被係合部4bに係合することにより、媒体トレイ101が画像記録装置本体200に取り付けられる。本実施例では媒体トレイ101の媒体受け部1が装置本体に対して所定の角度をもって取り付けられ、これにより効率よく媒体を給紙できるようにしている。
【0010】
図4は本発明の第1の実施の形態を示す媒体トレイに長尺媒体がセットされた状態を示す図である。図に示すとおり、媒体吸入部3には媒体を1枚づつ繰り出すための繰り出しローラ30及び付勢されて設けられる摩擦分離片31が設けられている。長尺媒体Pは繰り出しローラ30に接触するように媒体トレイ101上にセットされる。媒体トレイ101の媒体受け部1は長さLの平面状に形成され、長尺媒体Pの前部側は媒体受け部1に沿って積載される。本実施形態ではLの長さは300mmに設定される。これにより、長尺媒体Pの前部は平面上に積載され、繰り出しローラ30及び摩擦分離片31に対する長尺媒体Pの先端部の接触角度が安定し、媒体吸入部3で媒体ジャムを引き起こすことを防止することができる。Lの長さは、少なくとも100mm以上であれば安定して繰り出すことができる。長尺媒体Pとしては900mm〜1200mm長さのものがある。
【0011】
長尺媒体Pの上方に伸びる600mm以上の後部側はガイド部5及びバンド6、媒体ガード7に囲まれてセットされる。これにより、長尺媒体Pの後端部が矢印A方向に倒れることや、長尺媒体Pの中部のA方向への膨らんで撓み、長尺媒体Pがずれ落ちることを防止することができ、ガイド部5を45°以上に起立させても長尺媒体Pを乱さずにセットすることができる。したがって、画像記録装置から突出する領域を大きくすることなく長尺媒体をセットすることができる。
【0012】
次に本発明の第1の実施の形態の動作について説明する。画像記録装置による印刷が開始されると繰り出しローラ30が回転を開始し、媒体トレイ101に積載された長尺媒体Pの最上部の1枚が繰り出される。この際最上部の1枚目とその下の2枚目の媒体とは、摩擦分離片31により分離され1枚目だけが画像記録装置内へ吸入される。吸入された長尺媒体上には図示せぬ画像形成部により画像が印刷され、媒体排出部300から搬出され排紙される。
【0013】
以上のように、本発明の第1の実施の形態に示す媒体トレイによれば、画像記録装置から突出して設けられる媒体受け部に、上方へ起立した角度で構成されるガイド部を設け、ガイド部には媒体を囲むようにバンド、媒体ガード等の起立媒体支持部材を設けたので、長尺媒体の吸入角度を起立させることなく、長尺媒体のセット領域を小さくすることができる。したがって、画像記録装置の設置面積を小さく抑えることができる。
【0014】
また、媒体は、その後部が上方に向きを変えて保持されることで、立ち上がった媒体後部がその重さにより滑り落ちようとするので、媒体先端においては繰り出しローラ30に押圧するように働く。したがって、媒体先端を確実に繰り出しローラに接触させることができる。
【0015】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0016】
図5は本発明の第2の実施の形態を示す媒体トレイの斜視図である。図に示すとおり、媒体トレイ102は、媒体受け台10、ガイド部11、媒体折り返しシャフト13、サイドフレーム14、トップフレーム15、トップガイド16から構成される。媒体受け台10は板金部材に曲げ加工を施すことにより箱状に形成され、平面部10a及びその後方底面は円弧状に加工された湾曲部10bが形成される。湾曲部10bの上方には湾曲面に連続するガイド部11が形成され、その上部には媒体折り返しシャフト13を支持する支持部12が設けられる。媒体折り返しシャフト13は金属製のシャフト部材からなり、ガイド部11との間に許容し得る媒体セット枚数による厚さよりも僅かに大きい空隙を形成するように支持部12に支持される。
【0017】
サイドフレーム14は金属製のシャフト部材により構成され、媒体受け台10の両側部から上方に伸びて媒体受け台10を跨ぐように設けられる。トップフレーム15は金属製のシャフト部材により構成され、サイドフレーム14の上部に接合される。トップフレーム15には長尺媒体Pの後端部を支持するための媒体後部支持部15aおよび15bが形成される。トップガイド16は金属製のシャフト部材からなり、トップフレームの両側部において長尺媒体Pの後部をガイドするように接合される。
【0018】
図6は本発明の第2の実施の形態を示す媒体トレイに長尺媒体がセットされた状態を示す図である。図に示すとおり、長尺媒体Pは媒体受け台10の平面部10a、湾曲部10b、ガイド部11に渡って裏面側を支持される。そして、長尺媒体Pは媒体折り返しシャフト13の位置において表面側を支持されて折り返され、後端部がトップフレーム15に設けられた媒体後部支持部15aあるいは15bに表面を下にして支持される。本実施形態では900mmの長尺媒体の場合に後端部が15aに掛かるように、また、1200mmの長尺媒体が15bに掛かるように設定されている。媒体の後部両側辺はトップガイド16によって横方向を規制される。湾曲部10bの曲率半径およびガイド部11の高さは長尺媒体Pが無理に折り返されることのない大きさに形成される。
【0019】
次に本発明の第2の実施の形態の動作について説明する。画像記録装置による印刷が開始されると繰り出しローラ30が回転を開始し、媒体トレイ101に積載された長尺媒体Pの最上部の1枚が繰り出される。最上部の1枚目は、その後部において、媒体後部支持部15aまたは15bを抜けて媒体折り返しシャフト13で折り返され、ガイド部11、媒体受け部10上の湾曲面10b、平面部10aに沿って搬送される。この際最上部の1枚目とその下の2枚目の媒体とは、摩擦分離片31により分離され1枚目だけが画像記録装置内へ吸入される。吸入された長尺媒体上には図示せぬ画像形成部により画像が印刷され、媒体排出部300から搬出され排紙される。
【0020】
以上のように、本発明の第2の実施の形態に示す媒体トレイによれば、画像記録装置から突出して設けられる媒体受け部に、長尺媒体を折り返して媒体受け部上方で媒体後部を支持する媒体支持部を設けたので、長尺媒体の吸入角度を起立させることなく、長尺媒体のセット領域を小さくすることができる。したがって、画像記録装置の設置面積を小さく抑えることができる。
【0021】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態または第2の実施形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付することによってその説明を省略する。
【0022】
図7は本発明の第3の実施の形態を示す媒体トレイの斜視図である。図に示すとおり、媒体トレイ103は、媒体受け台10、ガイド部11、媒体折り返しローラ17、シャフト18、サイドフレーム14、トップフレーム19、媒体後部支持ローラ20及び21、トップガイド22から構成される。ガイド部11の上方にはシャフト18を支持する支持部12が設けられる。シャフト18には長尺媒体Pを折り返して支持する回転可能な媒体折り返しローラ17が設けられる。ここで、シャフト18は、媒体折り返しローラ17とガイド部11との間に許容し得る媒体セット枚数による厚さよりも僅かに大きい空隙を形成するように支持部12に支持される。
【0023】
トップフレーム19は金属製のシャフト部材により構成され、サイドフレーム14の上部に接合される。トップフレーム19には長尺媒体Pの後端部を支持するための媒体後部支持ローラ20および22が回転可能に設けられる。トッブガイド22は金属製のシャフト部材からなり、長尺媒体Pの後部をガイドするようにサイドフレーム14に接合される。
【0024】
図8は本発明の第3の実施の形態を示す媒体トレイに長尺媒体がセットされた状態を示す図である。長尺媒体Pは媒体受け台10の平面部10a、湾曲部10b、ガイド部11に渡って裏面側を支持される。そして、長尺媒体Pは媒体折り返しローラ17の位置において表面側を支持されて折り返され、後端部がトップフレーム19に設けられた媒体後部支持ローラ20あるいは21に表面を下にして支持される。本実施形態では900mmの長尺媒体の場合に後端部が20に掛かるように、また、1200mmの長尺媒体が21に掛かるように設定されている。媒体の後部両側辺はトップガイド22によって横方向を規制される。
【0025】
次に本発明の第3の実施の形態の動作について説明する。画像記録装置による印刷が開始されると繰り出しローラ30が回転を開始し、媒体トレイ101に積載された長尺媒体Pの最上部の1枚が繰り出される。この際最上部の1枚目とその下の2枚目の媒体とは、摩擦分離片31により分離され1枚目だけが画像記録装置内へ吸入される。
【0026】
最上部の1枚は、その後方において、媒体折り返しローラ17にて折り返され媒体後部支持ローラ20または21によってその表面を下にして支持されており、積層された媒体の重みによりそれぞれの支持ローラ側に押圧される。しかし、媒体折り返しローラ17、媒体後部支持ローラ20、21のそれぞれは回転可能に設けられるので、最上部の1枚が搬送されるにともなって各ローラが回転することにより、媒体搬送において負荷となることを防止することができる。吸入された長尺媒体上には図示せぬ画像形成部により画像が印刷され、媒体排出部300から搬出され排紙される。
【0027】
以上のように、本発明の第3の実施の形態による媒体トレイによれば、第2の実施の形態による媒体トレイの効果に加えて、媒体折り返し部、あるいは媒体後部を支持する支持部に回転可能な回転部材を設けたので、給紙動作における媒体搬送の際の負荷となること防止することができる。
【0028】
本発明による第2および第3の実施の形態では、折り返された媒体後部を媒体受け部10の上方で支持するようにしているが、折り返された媒体後部を更に画像記録装置本体200の上方にまで延在させて支持するようにしてもよい。また、折り返された媒体後部を支持する媒体後部支持部等が、載置される記録媒体の長さに対応させて予め決められた所定の位置に複数設けられているが、サイドフレーム14に高さを調節する手段を設けることで、媒体後部支持部等の高さを調節可能とすることにより、支持部を複数個受けることなく、長さの異なる記録媒体に対応するようにしてもよい。
【0029】
本発明による上記第1〜第3の実施形態によれば、媒体吸入部に設けられる媒体トレイの突出する領域を長くすることなく長い媒体を載置することが可能となる。しかしながら、媒体排出部300においては、排出される長尺媒体をスタックするための排紙トレイを設けなければならない。したがって、長尺媒体全体を支持するための突出したトレイを設けなければならないという問題が依然として残る。以下に説明する実施の形態はこの問題を解決するものである。
【0030】
(第4の実施形態)
図9は本発明の第4の実施の形態を示す画像記録装置の外観図である。なお、上記の実施形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。図に示すように、画像記録装置201側部の媒体給紙部には記録用媒体をセットする媒体トレイ104、上部には装置本体201内部の消耗部材の交換や補修を行うための開閉可能なアクセスカバ202が設けられる。このアクセスカバ202上には画像記録済み媒体が排出される媒体排紙部301が形成される。
【0031】
媒体トレイ104は、媒体受け部23、長尺受け部24、支持部材25、媒体後部ガイド26から構成される。媒体受け部23は画像記録装置本体201に対して所定の角度をもって取り付けられ、これにより効率よく媒体を給紙できるようにしている。また、媒体の幅方向をガイドするガイド部材23aが設けられ、これにより媒体を斜行させないように装置本体に給紙させることができる。長尺受け部24は支持部材25に支持されて装置本体201に取り付けられる。また、長尺媒体の搬送方向における中央付近から後方部にかけて媒体を下方に湾曲させて保持できように下方に凹状に形成される。これにより装置本体から突出する領域を大きくすることなく長尺媒体をセットすることができ、装置の設置面積を小さくすることができる。媒体後部ガイド26は、媒体の後端が長尺受け部24の後方に垂れ下がらないように媒体後部を規制する。また、図示はしないが、第1の実施形態に示すようなバンド6及び媒体ガード7を媒体後部ガイド26に設けることにより、長尺媒体Pの後端部の倒れ等を防止することもできる。
【0032】
媒体排紙部301は、装置本体201内で画像記録された後に反転させられて搬送される媒体を装置上部に排出する。本実施の形態では、排出された記録済み媒体Paがスタックされる長尺スタッカ27が設けられる。この長尺スタッカ27は長尺スタッカ支持部材28に支持され、媒体トレイ104に向かって装置本体の上面から所定の角度に立ち上げられて設けられる。これにより、装置本体から突出する領域を大きくすることなく長尺媒体の排紙スタッカを形成することができ、装置の設置面積を小さくすることができる。
【0033】
次に、記録済み媒体の排出動作について説明する。排出される記録済み媒体Paは長尺スタッカ27を上るように斜面に沿ってスタックされる。複数枚の記録済み媒体が排出される場合は、先に排出された媒体の上に順次積層されて同様にスタックされる。排出された記録済み媒体の先端部は媒体トレイの上方に搬送されるので、この媒体の先端が媒体吸入部3に巻き込まれて再び吸入されることはない。
【0034】
以上のように、本発明の第4の実施の形態によれば、装置本体から突出する領域を大きくすることなく長尺媒体のセット及び排紙のスタックをすることができ、装置の設置面積を小さくすることができる。なお、長尺受け部24及び媒体後部ガイド26を支持部材24とともに着脱自在に設けられ、また、長尺スタッカ27も着脱自在に設けられる。長尺媒体を使用せずに通常サイズの記録媒体を扱う場合にはこれらを装着せず、記録媒体を媒体媒体受け部23にセットする。排出される記録済み媒体はアクセスカバ202上面に形成される排紙スタッカ202aにスタックされる。また、アクセスカバ202を開ける場合、長尺スタッカ27を外す。
【0035】
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、第4の実施形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0036】
図10は本発明の第5の実施の形態を示す画像記録装置の外観図である。図に示すように、本形態は、第4の実施の形態における長尺スタッカ27に代えて、長尺スタックガイド29を設けたものである。長尺後部スタックガイド29は、媒体トレイ105を構成する支持部材25に設けられた支点25aを中心に回動自在であり、その先端部が媒体後部ガイド26の上端に当接して媒体トレイ105を覆うように設けられる。媒体トレイ105に長尺媒体をセットする際は、図に示す2点鎖線のように長尺スタックガイド29を回動させて、空いた空間より媒体を挿入しセットする。
【0037】
記録済み媒体の排出動作について説明する。記録済み媒体Paはアクセスカバ202の上面に形成される排紙スタッカ202aに排出され、更に媒体トレイ105に向かって搬送される。媒体トレイ105の上部にはこれを覆うように長尺スタックガイド29が設けられるので、排出された長尺媒体の先端部は長尺スタックガイド29上に載置される。このように、排出される長尺媒体は排紙スタッカ202a及び長尺スタックガイド29にわたってスタックされる。複数枚の記録済み媒体が排出される場合は、先に排出された媒体の上に順次積層されて同様にスタックされる。媒体給紙部は長尺スタックガイド29により覆われるので排出媒体の先端が媒体吸入部3に巻き込まれて再び吸入されることはない。
【0038】
以上のように、本発明の第5に実施の形態によれば、給紙部の媒体トレイ上に排出媒体のスタック部を設けたので、装置本体から突出する領域を大きくすることなく長尺媒体のセット及び排紙のスタックをすることができ、装置の設置面積を小さくすることができる。
【0039】
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、上記の実施形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによりその説明を省略する。図11は本発明の第6の実施の形態を示す画像記録装置の斜視図である。図に示すように、画像記録装置201側部の媒体給紙部には長尺の記録媒体をセットする媒体トレイ106が設けられる。
【0040】
媒体トレイ106は、媒体受け部30、媒体後部ガイド31,支持部材32、上部ガイド支持部材33、アクセスカバ上部ガイド34、トレイ上部ガイド35、媒体押さえ部材36から構成される。媒体受け部30は第1の実施の形態と同様に媒体吸入部に取り付けられ、更に、支持部材32により支持される。媒体後部ガイド31は、媒体受け部30にセットされる長尺媒体の後方部を折り返すように規制するとともに、媒体給紙時に、媒体後端部が折り返された状態からまっすぐになる反動でトレイの外側に飛び出ないように規制する。
【0041】
上部ガイド支持部材33は、媒体受け部30の両側部から上方に伸びて設けられ、アクセスカバ上部ガイド34,トレイ上部ガイド35、媒体押さえ部材36を回動可能に支持する。アクセスカバ上部ガイド34は、アクセスカバ202上に所定の空間Aを空け、媒体排出部202cから排出される記録済み媒体Paを媒体トレイ106の上方へ案内するように位置させることができる。トレイ上部ガイド35は媒体トレイ106を覆うように位置させることができ、アクセスカバ上部ガイド34と連続的な媒体搬送ガイドを形成する。媒体押さえ部材36は媒体受け部30にセットされる媒体を媒体受け部30上に押さえる。
【0042】
次に、長尺媒体のセットについて説明する。図12は本発明の第6の実施の形態における長尺媒体のセット動作を示す図である。長尺媒体Pを媒体トレイにセットするには、まず、アクセスカバ上部ガイド34、トレイ上部ガイド33、媒体押さえ部材36を全てアクセスカバ202側に回動させる。これにより、媒体受け部30上部の空間が開放される。長尺媒体Pの先端部を媒体受け部30上に置き、媒体押さえ部材36を回動させて媒体上に置き媒体を押さえる。これにより媒体受け部30の載置範囲において長尺媒体Paを押さえることができるので、給紙動作の際に媒体を媒体給紙受け台30に沿わせて安定的に吸入させることができる。長尺媒体Paの後方部は折り返され、アクセスカバ202とアクセスカバ上部ガイド34との間に空けられた空間A内に挿入される。これにより、より長い長尺媒体をセットすることができる。最後に、トレイ上部ガイド34を回動させて媒体後部ガイド31の上端に当接させ、媒体トレイ106を覆うようにセットする。
【0043】
次に、記録済み媒体の排出動作について説明する。図13は本発明の第6の実施の形態における記録済み媒体の排出動作を示す図である。媒体排出部202cから排出される記録済み媒体Paは排紙スタッカ202a上からアクセスカバ上部ガイド34上を案内され、更にトレイ上部ガイド35上まで搬送されてスタックされる。複数枚の記録済み媒体が排出される場合は、先に排出された媒体の上に順次積層されて同様にスタックされる。
【0044】
図14は本発明の第6の実施の形態にけるアクセスカバの開閉動作を示す図である。本実施形態における画像記録装置は、装置内部のトナーカートリッジ等の消耗部材の交換或いは補修等を行う場合、アクセスカバ202を開けて行う。アクセスカバ202の開閉動作を行う場合は、アクセスカバ上部ガイド34をトレイ上部ガイド35側に重ねるように回動させる。これにより、アクセスカバ202上部の空間が開放され、アクセスカバ202の開閉動作を行うことはできる。
【0045】
以上のように、本発明の第6の実施の形態によれば、長尺媒体を折り返してセットし、折り返された媒体の後方部を画像記録装置上に位置させることができるので、装置本体から突出する領域を大きくすることがない。また、装置上部から媒体トレイの上部にかけて記録済み媒体のスタック部を形成したので、排紙用スタッカを突出させることがなく、装置の設置面積を小さくすることができる。
【0046】
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、上記の実施形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによりその説明を省略する。図15は本発明の第7の実施の形態を示す画像記録装置の斜視図である。図に示すように、画像記録装置201側部の媒体給紙部には長尺の記録媒体をセットする媒体トレイ107が設けられる。
【0047】
媒体トレイ107は、媒体受け部40、媒体後部ガイド41、トレイ上部ガイドA42、トレイ上部ガイドB43、媒体後方部保持ガイド44から構成される。媒体受け部40は第1の実施の形態と同様に媒体吸入部に取り付けられる。媒体後部ガイド41は、媒体受け部30にセットされる長尺媒体の後方部を折り返すように規制するとともに、媒体給紙時に、媒体後端部が折り返された状態からまっすぐになる反動でトレイの外側に飛び出さないように規制する。
【0048】
トレイ上部ガイドA42は、媒体受け部40の両側部に回動可能に支持され、排紙スタッカ202aとトレイ上部ガイドB43とを結ぶ連続的な媒体搬送ガイドを形成する位置と、アクセスカバ202から離れる位置とに切り換えることができる。トレイ上部ガイドB43は、媒体受け部40の両側部に回動可能に支持され、媒体トレイ107の上部を覆う位置と、媒体受け部40の上部空間を開放する位置とに切り換えられる。媒体後方部保持ガイド44はトレイ上部ガイド43の下部に形成される。トレイ上部ガイド43と媒体後方部保持ガイド44とにより囲まれた空間で長尺媒体の後方部を巻くように保持する。媒体後部ガイド41、トレイ上部ガイドA42、トレイ上部ガイドB43、媒体後方部保持ガイド44は金属製のシャフト部材により構成され、これにより、トレイ全体の軽量化を図ることができる。
【0049】
次に、長尺媒体のセットについて説明する。図16は本発明の第7の実施の形態における長尺媒体のセット動作を示す図である。長尺媒体Pを媒体トレイにセットするには、まず、トレイ上部ガイドB43をアクセスカバ202側に回動させる。これにより、媒体受け部40上部の空間が開放される。長尺媒体Pの先端部Pfを媒体受け部40上に置き、後端部Pbをトレイ上部ガイド43と媒体後方部保持ガイド44とに囲まれた空間に挿入する。このとき、媒体の後端部Pbはトレイ上部ガイド43と媒体後方部保持ガイド44とに囲まれた内側湾曲部に沿って巻かれるように挿入される。最後に、トレイ上部ガイドB43を回動させて媒体後部ガイド41の上部に当接させ、媒体トレイ107を覆うようにセットする。このとき、トレイ上部ガイドB43の回動に伴って、セットされた長尺媒体Pの後方部は媒体後方部保持ガイド44内に更に巻かれて押し込まれる。
【0050】
次に、記録済み媒体の排出動作について説明する。図17は媒体排出部202cから排出される記録済み媒体Paは排紙スタッカ202a上からトレイ上部ガイドA42上を案内され、更にトレイ上部ガイドB43上まで搬送されてスタックされる。複数枚の記録済み媒体が排出される場合は、先に排出された媒体の上に順次積層されて同様にスタックされる。
【0051】
図18は本発明の第7の実施の形態にけるアクセスカバの開閉動作を示す図である。アクセスカバ202の開閉動作を行う場合は、トレイ上部ガイドA42をアクセスカバ202から離れるように回動させる。これにより、アクセスカバ202上部の空間が開放され、アクセスカバ202の開閉動作を行うことはできる。
【0052】
以上のように、本発明の第7の実施の形態によれば、長尺媒体を折り返してセットし、折り返された媒体の後方部を巻いて保持することができるので、装置本体から突出する領域を大きくすることがない。また、装置上部から媒体トレイの上部にかけて記録済み媒体のスタック部を形成したので、排紙用スタッカを突出させることがなく、装置の設置面積を小さくすることができる。
【0053】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明による媒体トレイは、画像記録装置の媒体吸入部に接続され、画像記録用の媒体を載置する媒体受け部と、媒体受け部に載置される媒体後部の角度を変えて支持する媒体支持部とからなる。この場合、媒体受け部より長い記録媒体は、媒体受け部の後部から向きを変えて支持されるので、媒体トレイの突出する領域を長くすることなく長い媒体を載置するすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す画像記録装置の外観図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す媒体トレイの斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す媒体トレイの取り付け部の斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示す媒体トレイに長尺媒体がセットされた状態を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す媒体トレイの斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す媒体トレイに長尺媒体がセットされた状態を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す媒体トレイの斜視図である
【図8】本発明の第3の実施の形態を示す媒体トレイに長尺媒体がセットされた状態を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態を示す画像記録装置の外観図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態を示す画像記録装置の外観図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態を示す画像記録装置の斜視図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態における長尺媒体のセット動作を示す図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態における記録済み媒体の排出動作を示す図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態にけるアクセスカバの開閉動作を示す図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態を示す画像記録装置の斜視図である。
【図16】本発明の第7の実施の形態における長尺媒体のセット動作を示す図である。
【図17】本発明の第7の実施の形態における記録済み媒体の排出動作を示す図である。
【図18】本発明の第7の実施の形態にけるアクセスカバの開閉動作を示す図である。
【符号の説明】
1,10,23,30,40 媒体受け部
5,11 ガイド部
6 バンド
7 媒体ガード
13 媒体折り返しシャフト
15a,15b 媒体後部支持部
17 媒体折り返しローラ
20,21 媒体後部支持ローラ
31,41 媒体後部ガイド
35 トレイ上部ガイド
36 媒体押さえ部材
42 トレイ上部ガイドA
43 トレイ上部ガイドB
44 媒体後方部保持ガイド
Claims (22)
- 積載された記録媒体を1枚ずつ供給して該記録媒体上に画像を記録する画像記録装置に接続される媒体トレイであって、
給紙方向における前方部と後方部とで角度を変えて前記記録媒体を載置する載置部を有することを特徴とする媒体トレイ。 - 前記載置部は、前記記録媒体の給紙方向における前方部を載置する媒体受け部と、該媒体受け部の給紙方向における後方で該媒体受け部から起立した角度に配設され、載置される前記記録媒体の給紙方向における後方部を上方に向けてガイドする後部ガイド部とからなることを特徴とする請求項1に記載の媒体トレイ。
- 前記媒体受け部又は前記後部ガイド部に配設され、前記媒体受け部又は前記後部ガイド部に沿って載置される前記記録媒体の表面を覆い、該記録媒体が給紙される際に、該記録媒体を前記媒体受け部又は前記後部ガイド部に沿って搬送させるように規制する規制部を有することを特徴とする請求項2に記載の媒体トレイ。
- 前記媒体受け部と前記後部ガイド部との間に湾曲部を有することを特徴とする請求項2に記載の媒体トレイ。
- 前記載置部の後方に設けられ、載置される前記記録媒体を画像記録装置本体側に折り返す折り返し部を有することを特徴とする請求項1に記載の媒体トレイ。
- 前記折り返し部は、前記載置部に配設されて該載置部に載置される前記記録媒体の表面を覆い、該記録媒体が給紙される際に該記録媒体を前記載置部に沿って搬送させるように規制する規制部からなることを特徴とする請求項5に記載の媒体トレイ。
- 前記規制部は回転可能な回転部材を有し、前記記録媒体は前記回転部材に支持されて折り返されることを特徴とする請求項6に記載の媒体トレイ。
- 前記折り返し部で折り返された前記記録媒体の給紙方向における後方部を、前記載置部の上方で支持する媒体後方支持部を有することを特徴とする請求項5に記載の媒体トレイ。
- 前記媒体後方支持部は、載置される記録媒体の長さに対応して複数設けられることを特徴とする請求項8に記載の媒体トレイ。
- 前記媒体後部支持部は、折り返されて下を向く前記記録媒体の表面に当接する回転可能な回転部材を有することを特徴とする請求項8に記載の媒体トレイ。
- 前記媒体後部支持部は、載置される記録媒体の給紙方向における後方部を巻くように保持することを特徴とする請求項8に記載の媒体トレイ。
- 前記媒体後部支持部は、シャフト部材から構成されることを特徴とする請求項8に記載の媒体トレイ。
- 前記載置部は、前記記録媒体の給紙方向における前方部を載置する媒体受け部と、該媒体受け部の給紙方向における後方で該媒体受け部から起立した角度に配設され、載置される前記記録媒体の給紙方向における後方部を上方に向けてガイドする後部ガイド部とからなり、
前記折り返し部は、前記後部ガイド部と、該後部ガイド部の上端から該後部ガイド部を覆って画像記録装置本体側に延在するよう配設される上部ガイド部とからなることを特徴とする請求項5に記載の媒体トレイ。 - 前記上部ガイド部は、画像記録装置本体側を支点に開閉可能であることを特徴とする請求項13記載の媒体トレイ。
- 前記上部ガイド部は、載置される記録媒体の給紙方向における後方部を支持する媒体後部支持部を有することを特徴とする請求項13に記載の媒体トレイ。
- 前記媒体後部支持部は、前記記録媒体の後方部を巻くように保持することを特徴とする請求項15に記載の媒体トレイ。
- 前記後部ガイド部は、シャフト部材から構成されることを特徴とする請求項13に記載の媒体トレイ。
- 前記上部ガイド部は、シャフト部材から構成されることを特徴とする請求項13に記載の媒体トレイ。
- 請求項1から請求項18にいずれかに記載の媒体トレイを備えることを特徴とする画像記録装置。
- 請求項5に記載の媒体トレイを備える画像記録装置であって、
前記折り返し部で折り返された前記記録媒体の給紙方向における後方部は、画像記録装置の上面部に支持されることを特徴とする画像記録装置。 - 請求項13に記載の媒体トレイを備える画像記録装置であって、
該装置の上面部に記録済みの記録媒体を排出する排出部を有し、
前記上部ガイド部は、前記上面部に接続され前記排出部から排出される記録済みの記録媒体を載置することを特徴とする画像記録装置。 - 前記上面部と前記上部ガイド部との間に空間を有し、
前記媒体トレイの前記載置部に載置される記録媒体の給紙方向における後方部は前記空間内に支持されることを特徴とする請求項21に記載の画像記録装置。
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2003
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