JP2004090961A - 箱状手荷物の持ち運び用バンド - Google Patents
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Abstract
【課題】箱状手荷物の包装作業において、包装作業が簡単かつ廉価に行なえ、かつ手際良く持ち運びを行なうことができる持ち運び用バンドを提供する。
【解決手段】持ち運び用バンド(10)は、幅広のシート条体(20)に長手方向に沿って所定ピッチ間隔で開口(30)を開設した構成であり、箱状手荷物(40)を縦方向に2分割する対角線状の分割ラインに沿って上記持ち運び用バンド(10)を掛け渡し、バンド(10)の開口(30)が対角位置にある手荷物(40)のコーナー部(41〜44)に嵌まり込み、持ち運び用バンド(10)を持ち上げれば、コーナー部(41〜44)への締付力が作用し、箱状手荷物(40)を持ち運び用バンド(10)で強固に保持できるとともに、分割ラインに沿って持ち運び用バンド(10)を配設するため、持ち運び用バンド(10)からの力は、手荷物(40)の重心位置に作用し、安定して持ち運びが行なえる。
【選択図】 図4
【解決手段】持ち運び用バンド(10)は、幅広のシート条体(20)に長手方向に沿って所定ピッチ間隔で開口(30)を開設した構成であり、箱状手荷物(40)を縦方向に2分割する対角線状の分割ラインに沿って上記持ち運び用バンド(10)を掛け渡し、バンド(10)の開口(30)が対角位置にある手荷物(40)のコーナー部(41〜44)に嵌まり込み、持ち運び用バンド(10)を持ち上げれば、コーナー部(41〜44)への締付力が作用し、箱状手荷物(40)を持ち運び用バンド(10)で強固に保持できるとともに、分割ラインに沿って持ち運び用バンド(10)を配設するため、持ち運び用バンド(10)からの力は、手荷物(40)の重心位置に作用し、安定して持ち運びが行なえる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、箱状手荷物の持ち運び用バンドに係り、特に、包装作業が手際良く行なえる箱状手荷物の持ち運び用バンドに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、持ち運び可能な電化製品等を包装する一般的な方法として、以下に示す包装方法が知られている。
【0003】
すなわち、図6に示すように、箱状手荷物1の横方向に2列の樹脂紐2で紐掛けした後、縦方向についても1列の樹脂紐3で紐掛けし、両端に爪4aを有するハンガー4を各樹脂紐2,3の交差部分に引っ掛けることで持ち運び用ハンガー4を取り付け、箱状手荷物1における持ち運び可能な状態での包装を完了している(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−23927号公報(第2頁、第2図,第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の箱状手荷物の包装方法においては、箱状手荷物の横方向及び縦方向に複数列の樹脂紐2,3を紐掛けした後、交差部分に持ち運び用ハンガー4の爪4aを係着することにより、持ち運び用ハンガー4を取り付けるという面倒な作業が強いられ、かつ持ち運び用ハンガー4を別途用意する必要があり、コストが嵩むという欠点がある。
【0006】
更に、持ち運び用ハンガー4の中心部の直下位置に手荷物1の重心位置が来ない場合には、持ち運び時に手荷物1がグラつき、持ち運びに不便を感じることが多く、そのため、横方向の樹脂紐2及び縦方向の樹脂紐3の紐掛け位置を精度良く管理する必要があり、このことも包装作業を手間取らせる大きな要因となっている。
【0007】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、箱状手荷物に装着するバンドの包装作業が簡単かつ廉価に行なえ、しかも、手荷物の持ち運び時にブレなく円滑に持ち運びすることができる箱状手荷物の持ち運び用バンドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、箱状手荷物に掛け渡される持ち運び用バンドであって、この持ち運び用バンドは、幅広の樹脂シート条体に所定ピッチ間隔で開口が設けられ、箱状手荷物の上面の対角位置にあるコーナー部同士と下面の対角位置にあるコーナー部同士を結び、箱状手荷物を対角線状に縦方向に2分割する分割ラインに沿って上記持ち運び用バンドを掛け渡すことにより、箱状手荷物に装着されることを特徴とする。
【0009】
ここで、幅広の樹脂シート条体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の汎用の合成樹脂シートが使用でき、この樹脂シート条体の長手方向に沿って所定ピッチ間隔で開設される開口の形状としては、正方形状、長方形状等の方形状の各コーナー部に丸みをもたせた方形状タイプや、あるいは円形状、長円形状の開口形状を使用することができる。
【0010】
更に、持ち運び用バンドを箱状手荷物の分割ラインに沿って掛け渡した後、樹脂シート条体の端末同士に締着処理、ホチキス等の止め金具処理、あるいは開口を利用してハンガーを係止する等の慣用の種々の方法を適用することができる。
【0011】
また、幅広の樹脂シート条体は、ロール巻芯に巻き取られ、使用の際に引き出し、カット処理するロール収容タイプのものや、樹脂シート条体の寸法長さ仕様毎にケース内に積載収容されるケース収容タイプのものが考えられるが、使い勝手面からいえば、ロール収容タイプのほうが好ましい。
【0012】
そして、本願発明によれば、箱状手荷物の上面の対角位置にあるコーナー部と、下面の対角位置にあるコーナー部とを結ぶライン、すなわち、箱状手荷物を縦方向に沿って対角線状に2分割する分割ラインに倣ってバンドを掛け渡し、バンドの端末同士を固着すれば良い。
【0013】
従って、従来複数列の樹脂紐の紐掛けに加えてハンガーの装着という面倒な包装作業に比べ、箱状手荷物の対角線状のコーナー部に沿ってバンドを一回りさせるだけの簡単な作業で包装作業が完了する。
【0014】
そして、樹脂シート条体に開設されている開口内に指を差し入れて、手荷物を持ち上げれば、バンドの開口内に手荷物の各コーナー部が入り込み、分割ラインに沿う各コーナー部をバンドにより確実に保持することができる。更に、バンド自体は手荷物の分割ラインに沿って位置しているため、重心の真上に位置するバンドを開口内に指を差し入れて携帯すれば、円滑に持ち運びできる。
【0015】
次いで、本願発明の好ましい実施の態様としては、幅広の樹脂シート条体に適宜彩色に着色処理するか、あるいは幅広の樹脂シート条体に適宜模様等を印刷処理すれば、意匠性を高めた包装構造を提供できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る箱状手荷物の持ち運び用バンドの好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
図1は本発明に係る持ち運び用バンドの第1実施形態を示す斜視図、図2は同持ち運び用バンドの平面図、図3は同持ち運び用バンドによる箱状手荷物の包装作業要領を示す説明図、図4は本発明に係る持ち運び用バンドにより手荷物の包装作業が完了した状態を示す説明図、図5は本発明に係る持ち運び用バンドの第2実施形態を示す平面図である。
【0018】
図1,図2において、本発明に係る持ち運び用バンド10は、幅広の樹脂シート条体20にその長手方向に沿って所定ピッチ間隔で開口30が開設されている。更に詳しくは、この幅広の樹脂シート条体20は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等、汎用の熱可塑性樹脂シートを使用し、幅寸法は、15cm幅に設定され、かつ開口30は、5cm角の正方形状でコーナー部31に丸みをもたせてコーナー部31からの引裂を防止する形状に設定され、開口30間のピッチ間隔は5cmに設定されている。
【0019】
そして、上記持ち運び用バンド10の収容形態、使用形態について説明する。この第1実施形態においては、所定ピッチ間隔で開口30が開設されている樹脂シート条体20は、ロール巻芯11に巻き取り収容されたロール収容タイプであり、持ち運び用バンド10を使用する際には、樹脂シート条体20を所定長さ引き出し、図示しないカット刃等によりカット処理して使用する。
【0020】
また、箱状手荷物(図3以下で符号40で示す)の外形寸法が一定であれば、樹脂シート条体20に所定長さで切断可能となるミシン目、ハーフカット処理が行なわれていても良く、あるいは長さ寸法を統一した樹脂シート条体20をケース内に積載収容するケース収容タイプとすることもできる。
【0021】
次いで、図3,図4に基づいて、上記持ち運び用バンド10の使用方法について説明する。図3に示す箱状手荷物40は、内部に商品を収容した段ボール等であり、図示はしないが、包装紙等で被覆した後、本発明に係る持ち運び用バンド10で包装する。
【0022】
まず、図1に示すロール巻芯11から樹脂シート条体20を所定ストローク引き出してカット処理し、所定長さの持ち運び用バンド10を用意する。次いで、箱状手荷物40の上面40aの相互に対角位置となるコーナー部41,42及び手荷物40の底面40bのそれぞれ対角位置にあるコーナー部43,44を結ぶように持ち運び用バンド10を図3に示すように、対角位置にあるコーナー部41,42,43,44同士を持ち運び用バンド10で掛け渡す。
【0023】
このとき、図示するように、各コーナー部41,42,43,44には、持ち運び用バンド10の開口30が位置するように箱状手荷物40の外形寸法に合わせて開口30の寸法やピッチ間隔が調整されている。
【0024】
次いで、図4に示すように、幅広の樹脂シート条体20の両端末20a,20bを固着することにより、包装作業が完了する。この実施形態においては、樹脂シート条体20の一方端20aの近接位置にある開口30a内に樹脂シート条体20の他方端20bを通してループを形成して、他方端20bをホチキス等の止め金具50で固着することにより、持ち運び用バンド10の装着を完了する。尚、樹脂シート条体20の両端末20a,20bの固着方法は、蝶結び等の結着処理でも良く、また、開口30を利用して、別途簡易ハンガーを係着する構造を採用しても良い。
【0025】
このように、上記持ち運び用バンド10は、箱状の手荷物40のそれぞれ対角位置にあるコーナー部41,42及び43,44を含むライン、すなわち手荷物40を縦方向に沿って対角線状に2分割する分割ラインに倣って掛け渡すことが特徴である。従って、この持ち運び用バンド10によって4箇所のコーナー部41,42,43,44を通過するように持ち運び用バンド10を掛け渡せば良い。
【0026】
図4は、本発明に係る持ち運び用バンド10で箱状手荷物40の包装を完了した状態を示すもので、従来のように複数の樹脂紐による紐掛け作業やハンガーの取付作業が省け、所定長さ寸法の持ち運び用バンド10を箱状手荷物40に対して対角状に掛け渡すだけであるため、簡単かつ廉価に包装作業を完了させることができる。
【0027】
更に、箱状手荷物40を持ち運びする際は、持ち運び用バンド10における開口30を指掛かり部として利用できるため、開口30内に指を差し入れれば、簡単に携帯することができ、持ち運び用バンド10を持ち上げれば、箱状手荷物40における対角位置にある4箇所のコーナー部41,42,43,44に位置する開口30の縁部からコーナー部41,42,43,44に対する締付力が作用することから、樹脂シート条体20の両端末20a,20bの端末処理を比較的ラフに行なっても、確実で安定した箱状手荷物40の保持が期待できる。更に、この持ち運び用バンド10が箱状手荷物40を対角線状でかつ縦方向に沿って2分割する分割ラインに倣って設けられており、この分割ライン面に重心があることから、箱状手荷物40が左右方向、あるいは前後方向にブレることがなく、円滑な持ち運びが期待できる。
【0028】
次いで、図5は本発明に係る持ち運び用バンドの第2実施形態を示すもので、この持ち運び用バンド100にあっては、幅広の樹脂シート条体20に所定ピッチ間隔で開設される開口30が円形状に設定されている。尚、開口30は、長円形状に設定されていても良い。この場合においても、持ち運び用バンド100を使用して、箱状の手荷物40を包装する際には、対角位置にあるコーナー部41,42又は43,44同士を繋げるように対角線状に手荷物40を縦方向に2分割する分割ラインに沿って持ち運び用バンド100を掛け渡して端末同士を固着すれば同様の作用効果が得られ、包装作業が簡単かつ廉価に実施できるとともに、持ち運びについても円滑に行なえるという利点がある。
【0029】
更に、上記第1実施形態及び第2実施形態の幅広のシート条体20を適宜彩色を施した着色シートを使用するか、あるいは模様や各種情報を印刷処理することで、意匠性、あるいは宣伝効果を高めた包装構造を提供することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係る箱状手荷物の持ち運び用バンドは、箱状手荷物の上面の対角位置にあるコーナー部同士及び箱状手荷物の下面の対角位置にあるコーナー部同士を結ぶように、また、箱状手荷物を縦方向に沿って対角線状に2分割する分割ラインに倣ってバンドを掛け渡すというものであるから、従来のように、縦方向及び横方向に複数列樹脂紐を結び付けて樹脂紐の交差部分に持ち運び用ハンガーを取り付けるという面倒な包装作業を廃止することができ、簡単かつ廉価に包装作業を行なえるという作用効果を有する。
【0031】
更に、本発明に係る持ち運び用バンドは、幅広の樹脂シート条体に所定ピッチ間隔で開口が開設されており、箱状手荷物に対角状に掛け渡された持ち運び用バンドを持ち上げれば、手荷物の各コーナー部に対して開口が嵌まり込み、開口縁部からコーナー部を締め付ける力が作用するため、箱状手荷物を確実に保持することができ、かつ分割ライン面は、重心とほぼ同一平面にあるため、箱状手荷物の持ち運び時に前後方向、あるいは左右方向に箱状手荷物がブレることがなく、円滑な持ち運びを行なうことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る箱状手荷物の持ち運び用バンドの第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す持ち運び用バンドの平面図である。
【図3】図1に示す持ち運び用バンドを使用して箱状手荷物を包装する作業要領を示す説明図である。
【図4】図1に示す持ち運び用バンドを使用して箱状手荷物の包装を完了した状態を示す外観図である。
【図5】本発明に係る持ち運び用バンドの第2実施形態を示す平面図である。
【図6】従来の箱状手荷物の包装形態を示す説明図である。
【符号の説明】
10,100 持ち運び用バンド
11 ロール巻芯
20 樹脂シート条体
30 開口
31 コーナー部
40 箱状手荷物
40a 上面
40b 底面
41,42,43,44 コーナー部
50 止め金具
【発明の属する技術分野】
この発明は、箱状手荷物の持ち運び用バンドに係り、特に、包装作業が手際良く行なえる箱状手荷物の持ち運び用バンドに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、持ち運び可能な電化製品等を包装する一般的な方法として、以下に示す包装方法が知られている。
【0003】
すなわち、図6に示すように、箱状手荷物1の横方向に2列の樹脂紐2で紐掛けした後、縦方向についても1列の樹脂紐3で紐掛けし、両端に爪4aを有するハンガー4を各樹脂紐2,3の交差部分に引っ掛けることで持ち運び用ハンガー4を取り付け、箱状手荷物1における持ち運び可能な状態での包装を完了している(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−23927号公報(第2頁、第2図,第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の箱状手荷物の包装方法においては、箱状手荷物の横方向及び縦方向に複数列の樹脂紐2,3を紐掛けした後、交差部分に持ち運び用ハンガー4の爪4aを係着することにより、持ち運び用ハンガー4を取り付けるという面倒な作業が強いられ、かつ持ち運び用ハンガー4を別途用意する必要があり、コストが嵩むという欠点がある。
【0006】
更に、持ち運び用ハンガー4の中心部の直下位置に手荷物1の重心位置が来ない場合には、持ち運び時に手荷物1がグラつき、持ち運びに不便を感じることが多く、そのため、横方向の樹脂紐2及び縦方向の樹脂紐3の紐掛け位置を精度良く管理する必要があり、このことも包装作業を手間取らせる大きな要因となっている。
【0007】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、箱状手荷物に装着するバンドの包装作業が簡単かつ廉価に行なえ、しかも、手荷物の持ち運び時にブレなく円滑に持ち運びすることができる箱状手荷物の持ち運び用バンドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、箱状手荷物に掛け渡される持ち運び用バンドであって、この持ち運び用バンドは、幅広の樹脂シート条体に所定ピッチ間隔で開口が設けられ、箱状手荷物の上面の対角位置にあるコーナー部同士と下面の対角位置にあるコーナー部同士を結び、箱状手荷物を対角線状に縦方向に2分割する分割ラインに沿って上記持ち運び用バンドを掛け渡すことにより、箱状手荷物に装着されることを特徴とする。
【0009】
ここで、幅広の樹脂シート条体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の汎用の合成樹脂シートが使用でき、この樹脂シート条体の長手方向に沿って所定ピッチ間隔で開設される開口の形状としては、正方形状、長方形状等の方形状の各コーナー部に丸みをもたせた方形状タイプや、あるいは円形状、長円形状の開口形状を使用することができる。
【0010】
更に、持ち運び用バンドを箱状手荷物の分割ラインに沿って掛け渡した後、樹脂シート条体の端末同士に締着処理、ホチキス等の止め金具処理、あるいは開口を利用してハンガーを係止する等の慣用の種々の方法を適用することができる。
【0011】
また、幅広の樹脂シート条体は、ロール巻芯に巻き取られ、使用の際に引き出し、カット処理するロール収容タイプのものや、樹脂シート条体の寸法長さ仕様毎にケース内に積載収容されるケース収容タイプのものが考えられるが、使い勝手面からいえば、ロール収容タイプのほうが好ましい。
【0012】
そして、本願発明によれば、箱状手荷物の上面の対角位置にあるコーナー部と、下面の対角位置にあるコーナー部とを結ぶライン、すなわち、箱状手荷物を縦方向に沿って対角線状に2分割する分割ラインに倣ってバンドを掛け渡し、バンドの端末同士を固着すれば良い。
【0013】
従って、従来複数列の樹脂紐の紐掛けに加えてハンガーの装着という面倒な包装作業に比べ、箱状手荷物の対角線状のコーナー部に沿ってバンドを一回りさせるだけの簡単な作業で包装作業が完了する。
【0014】
そして、樹脂シート条体に開設されている開口内に指を差し入れて、手荷物を持ち上げれば、バンドの開口内に手荷物の各コーナー部が入り込み、分割ラインに沿う各コーナー部をバンドにより確実に保持することができる。更に、バンド自体は手荷物の分割ラインに沿って位置しているため、重心の真上に位置するバンドを開口内に指を差し入れて携帯すれば、円滑に持ち運びできる。
【0015】
次いで、本願発明の好ましい実施の態様としては、幅広の樹脂シート条体に適宜彩色に着色処理するか、あるいは幅広の樹脂シート条体に適宜模様等を印刷処理すれば、意匠性を高めた包装構造を提供できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る箱状手荷物の持ち運び用バンドの好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
図1は本発明に係る持ち運び用バンドの第1実施形態を示す斜視図、図2は同持ち運び用バンドの平面図、図3は同持ち運び用バンドによる箱状手荷物の包装作業要領を示す説明図、図4は本発明に係る持ち運び用バンドにより手荷物の包装作業が完了した状態を示す説明図、図5は本発明に係る持ち運び用バンドの第2実施形態を示す平面図である。
【0018】
図1,図2において、本発明に係る持ち運び用バンド10は、幅広の樹脂シート条体20にその長手方向に沿って所定ピッチ間隔で開口30が開設されている。更に詳しくは、この幅広の樹脂シート条体20は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等、汎用の熱可塑性樹脂シートを使用し、幅寸法は、15cm幅に設定され、かつ開口30は、5cm角の正方形状でコーナー部31に丸みをもたせてコーナー部31からの引裂を防止する形状に設定され、開口30間のピッチ間隔は5cmに設定されている。
【0019】
そして、上記持ち運び用バンド10の収容形態、使用形態について説明する。この第1実施形態においては、所定ピッチ間隔で開口30が開設されている樹脂シート条体20は、ロール巻芯11に巻き取り収容されたロール収容タイプであり、持ち運び用バンド10を使用する際には、樹脂シート条体20を所定長さ引き出し、図示しないカット刃等によりカット処理して使用する。
【0020】
また、箱状手荷物(図3以下で符号40で示す)の外形寸法が一定であれば、樹脂シート条体20に所定長さで切断可能となるミシン目、ハーフカット処理が行なわれていても良く、あるいは長さ寸法を統一した樹脂シート条体20をケース内に積載収容するケース収容タイプとすることもできる。
【0021】
次いで、図3,図4に基づいて、上記持ち運び用バンド10の使用方法について説明する。図3に示す箱状手荷物40は、内部に商品を収容した段ボール等であり、図示はしないが、包装紙等で被覆した後、本発明に係る持ち運び用バンド10で包装する。
【0022】
まず、図1に示すロール巻芯11から樹脂シート条体20を所定ストローク引き出してカット処理し、所定長さの持ち運び用バンド10を用意する。次いで、箱状手荷物40の上面40aの相互に対角位置となるコーナー部41,42及び手荷物40の底面40bのそれぞれ対角位置にあるコーナー部43,44を結ぶように持ち運び用バンド10を図3に示すように、対角位置にあるコーナー部41,42,43,44同士を持ち運び用バンド10で掛け渡す。
【0023】
このとき、図示するように、各コーナー部41,42,43,44には、持ち運び用バンド10の開口30が位置するように箱状手荷物40の外形寸法に合わせて開口30の寸法やピッチ間隔が調整されている。
【0024】
次いで、図4に示すように、幅広の樹脂シート条体20の両端末20a,20bを固着することにより、包装作業が完了する。この実施形態においては、樹脂シート条体20の一方端20aの近接位置にある開口30a内に樹脂シート条体20の他方端20bを通してループを形成して、他方端20bをホチキス等の止め金具50で固着することにより、持ち運び用バンド10の装着を完了する。尚、樹脂シート条体20の両端末20a,20bの固着方法は、蝶結び等の結着処理でも良く、また、開口30を利用して、別途簡易ハンガーを係着する構造を採用しても良い。
【0025】
このように、上記持ち運び用バンド10は、箱状の手荷物40のそれぞれ対角位置にあるコーナー部41,42及び43,44を含むライン、すなわち手荷物40を縦方向に沿って対角線状に2分割する分割ラインに倣って掛け渡すことが特徴である。従って、この持ち運び用バンド10によって4箇所のコーナー部41,42,43,44を通過するように持ち運び用バンド10を掛け渡せば良い。
【0026】
図4は、本発明に係る持ち運び用バンド10で箱状手荷物40の包装を完了した状態を示すもので、従来のように複数の樹脂紐による紐掛け作業やハンガーの取付作業が省け、所定長さ寸法の持ち運び用バンド10を箱状手荷物40に対して対角状に掛け渡すだけであるため、簡単かつ廉価に包装作業を完了させることができる。
【0027】
更に、箱状手荷物40を持ち運びする際は、持ち運び用バンド10における開口30を指掛かり部として利用できるため、開口30内に指を差し入れれば、簡単に携帯することができ、持ち運び用バンド10を持ち上げれば、箱状手荷物40における対角位置にある4箇所のコーナー部41,42,43,44に位置する開口30の縁部からコーナー部41,42,43,44に対する締付力が作用することから、樹脂シート条体20の両端末20a,20bの端末処理を比較的ラフに行なっても、確実で安定した箱状手荷物40の保持が期待できる。更に、この持ち運び用バンド10が箱状手荷物40を対角線状でかつ縦方向に沿って2分割する分割ラインに倣って設けられており、この分割ライン面に重心があることから、箱状手荷物40が左右方向、あるいは前後方向にブレることがなく、円滑な持ち運びが期待できる。
【0028】
次いで、図5は本発明に係る持ち運び用バンドの第2実施形態を示すもので、この持ち運び用バンド100にあっては、幅広の樹脂シート条体20に所定ピッチ間隔で開設される開口30が円形状に設定されている。尚、開口30は、長円形状に設定されていても良い。この場合においても、持ち運び用バンド100を使用して、箱状の手荷物40を包装する際には、対角位置にあるコーナー部41,42又は43,44同士を繋げるように対角線状に手荷物40を縦方向に2分割する分割ラインに沿って持ち運び用バンド100を掛け渡して端末同士を固着すれば同様の作用効果が得られ、包装作業が簡単かつ廉価に実施できるとともに、持ち運びについても円滑に行なえるという利点がある。
【0029】
更に、上記第1実施形態及び第2実施形態の幅広のシート条体20を適宜彩色を施した着色シートを使用するか、あるいは模様や各種情報を印刷処理することで、意匠性、あるいは宣伝効果を高めた包装構造を提供することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係る箱状手荷物の持ち運び用バンドは、箱状手荷物の上面の対角位置にあるコーナー部同士及び箱状手荷物の下面の対角位置にあるコーナー部同士を結ぶように、また、箱状手荷物を縦方向に沿って対角線状に2分割する分割ラインに倣ってバンドを掛け渡すというものであるから、従来のように、縦方向及び横方向に複数列樹脂紐を結び付けて樹脂紐の交差部分に持ち運び用ハンガーを取り付けるという面倒な包装作業を廃止することができ、簡単かつ廉価に包装作業を行なえるという作用効果を有する。
【0031】
更に、本発明に係る持ち運び用バンドは、幅広の樹脂シート条体に所定ピッチ間隔で開口が開設されており、箱状手荷物に対角状に掛け渡された持ち運び用バンドを持ち上げれば、手荷物の各コーナー部に対して開口が嵌まり込み、開口縁部からコーナー部を締め付ける力が作用するため、箱状手荷物を確実に保持することができ、かつ分割ライン面は、重心とほぼ同一平面にあるため、箱状手荷物の持ち運び時に前後方向、あるいは左右方向に箱状手荷物がブレることがなく、円滑な持ち運びを行なうことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る箱状手荷物の持ち運び用バンドの第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す持ち運び用バンドの平面図である。
【図3】図1に示す持ち運び用バンドを使用して箱状手荷物を包装する作業要領を示す説明図である。
【図4】図1に示す持ち運び用バンドを使用して箱状手荷物の包装を完了した状態を示す外観図である。
【図5】本発明に係る持ち運び用バンドの第2実施形態を示す平面図である。
【図6】従来の箱状手荷物の包装形態を示す説明図である。
【符号の説明】
10,100 持ち運び用バンド
11 ロール巻芯
20 樹脂シート条体
30 開口
31 コーナー部
40 箱状手荷物
40a 上面
40b 底面
41,42,43,44 コーナー部
50 止め金具
Claims (3)
- 箱状手荷物に掛け渡される持ち運び用バンドであって、この持ち運び用バンドは、幅広の樹脂シート条体に所定ピッチ間隔で開口が設けられ、箱状手荷物の上面の対角位置にあるコーナー部同士と下面の対角位置にあるコーナー部同士を結び、箱状手荷物を対角線状に縦方向に2分割する分割ラインに沿って上記持ち運び用バンドを掛け渡すことにより、箱状手荷物に装着されることを特徴とする箱状手荷物の持ち運び用バンド。
- 前記幅広の樹脂シート条体に開設される開口は、コーナー部に丸みをもたせた方形状に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の箱状手荷物の持ち運び用バンド。
- 前記幅広の樹脂シート条体に開設されている開口は、円形状、あるいは長円形状に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の箱状手荷物の持ち運び用バンド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002252946A JP2004090961A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 箱状手荷物の持ち運び用バンド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002252946A JP2004090961A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 箱状手荷物の持ち運び用バンド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004090961A true JP2004090961A (ja) | 2004-03-25 |
Family
ID=32059090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002252946A Pending JP2004090961A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 箱状手荷物の持ち運び用バンド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004090961A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007161328A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-28 | Kunio Nojiri | 荷崩れ防止用ベルト |
KR101862365B1 (ko) * | 2016-10-07 | 2018-05-29 | (주)헤드원 | 원터치 접이형 과일박스 |
JP2019085160A (ja) * | 2017-11-09 | 2019-06-06 | 福岡丸本株式会社 | 緊締紐テープ及び緊締紐テープ連結シート |
-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002252946A patent/JP2004090961A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007161328A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-28 | Kunio Nojiri | 荷崩れ防止用ベルト |
KR101862365B1 (ko) * | 2016-10-07 | 2018-05-29 | (주)헤드원 | 원터치 접이형 과일박스 |
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