JP3965145B2 - 梱包装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばキッチンや洗面化粧台等の被梱包体を梱包する梱包装置に係り、特に搬入時の住宅壁面等への傷付きを防止可能な梱包装置に関する。
従来、洗面化粧台等を梱包する梱包装置としては、例えば特許文献1に開示されている。この梱包装置は、被梱包体に第1の有底包装部材を当接させ、当該第1の有底包装部材と相対向する位置に第2の有底包装部材を当接させ、第1の有底包装部材と第2の有底包装部材とを締結部材により締結すると共に、第1の有底包装部材の内部に緩衝材を介挿させるようにしたものである。
特開2001−341790号公報
しかしながら、この梱包装置においては、緩衝材が有底包装部材の内部に単に介挿されると共に、2つの有底包装部材の底壁部の四隅と垂直な外周壁部との間に角部がそれぞれ形成されているため、この有底包装部材で梱包された被梱包体(梱包物)を住宅内に搬入する際等に、4つの角部のいずれかが住宅壁面に接触して該壁面を傷付ける場合がある。この時、有底包装部材が段ボール紙で形成されている場合でも、その角部は尖ってかつ各辺の連結により比較的硬くなっており、この角部が例えば壁紙等を使用した住宅壁面に接触した場合等に、住宅壁面の壁紙を剥がしたり線状の傷が付いたり凹むことがあり、搬入時に作業者が細心の注意を払う必要がある等、梱包物の搬入時の作業性が劣るという問題点を有している。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、緩衝材を梱包材の角部に設けた開口から梱包材外面に露出させることで、搬入時の住宅壁面等への傷付きを防止できて、梱包物の搬入作業の作業性を向上させると共に、梱包材をリターナブルに使用できる梱包装置を提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、被梱包体の所定の面に被せられる梱包材と、該梱包材を締結する結束材とを備えた梱包装置において、前記梱包材が略舟形状の梱包形状から略平板形状の返却形状に形状変更可能で、その角部で折り曲げ線の交点部分に開口が設けられると共に、前記梱包形状において前記開口から梱包材の内面と被梱包体間に介挿された緩衝材が梱包材外面に露出していることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記開口が円孔であることを特徴として、さらに、請求項3に記載の発明は、前記円孔の中心が前記折り曲げ線の交点部分に位置することを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、梱包材の角部に設けた開口から緩衝材が梱包材外面に露出しているため、梱包材の角部が住宅壁面等に接触した場合であっても、緩衝材が住宅壁面等に接触することになって、梱包材の角部による住宅壁面等への傷付きが防止され、梱包物の搬入作業を容易に行うことが可能となる。また、梱包材の角部に開口を設けるだけで緩衝材が角部から露出するため、緩衝材の構成を簡略化することができると共に、梱包形状から返却形状へ形状変更が容易に行えて梱包材をリターナブルに使用することができる。
また、請求項2または3に記載の発明によれば、開口が円孔で形成されているため、梱包材の角部の開口部分が裂けることがなくなり、リターナブルな梱包材として長期に亘り安定使用することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図6は、本発明に係わる梱包装置の一実施形態を示し、図1が該梱包装置を使用したキッチンキャビネットの梱包状態の斜視図、図2がその分解斜視図、図3が梱包材の梱包形状の平面図、図4が梱包材の返却形状の平面図、図5が梱包材の角部を拡大した横断面図、図6が梱包材の組み立て方法の説明図である。
図1及び図2において、梱包装置1は、被梱包体としてのキッチンキャビネット2(以下、単にキャビネット2という)の相対向する二面である上面と下面に被せられる上下一対の梱包材3と、この梱包材3の内側でキャビネット2の上面と下面の左右幅方向両端部の角部位置に介挿される4本の緩衝材4と、キャビネット2の前面側の上下の梱包材3間に形成される開放面7に介挿される保護材5と、上下の梱包材3の外側で左右幅方向両端部を締結する一対の結束材6等で構成されている。
前記上下の梱包材3は同一形状に形成され、その材質としては段ボール等の紙類や樹脂類が使用され、予め設定された後述する折り曲げ線8a〜8cに沿って、舟形状の梱包形状と返却形状である展開形状(平板形状)に形状変更可能、すなわち展開・組み立て可能でリターナブル(返却、再使用)可能に構成されている。そして、図1及び図2に示す梱包形状において、梱包材3は、キャビネット2の上下面より僅かに大きな面積を有する長方形状の底壁部3aと、この底壁部3aの周囲に垂直状態で折り曲げ立設された長辺側の2つの外周壁部3b及び短辺側の2つの外周壁部3cとで舟形状を呈するように構成されている。
また、この舟形状(梱包形状)における梱包材3は、図3に示すように、その四隅の角部において、長辺側の各外周壁部3bの端部と短辺側の各外周壁部3cの端部がマジックテープ(登録商標)等の一対の面状ファスナー9a、9bからなる係止手段9で係止されている。すなわち、梱包材3の外周壁部3bの端部の内面側に一方の面状ファスナー9aが両面接着テープ等で固着されると共に、外周壁部3cの折り曲げ端部の外面側に他方の面状ファスナー9bが同様に固着されている。
そして、この折り曲げられた外周壁部3cの端部を、隣り合う外周壁部3bの内側に入れて両外周壁部3b、3cの端部を面合わせさせることにより、各面状ファスナー9a、9bが係止されて、両外周壁部3b、3cが組み立てられるようになっている。つまり、梱包材3の4枚の外周壁部3b、3cは、隣り合う外周壁部3b、3cの端部を面状ファスナー9で係止させることにより、外周壁部3b、3cの高さ分の深さを有する舟形状に設定されることになる。
なお、2枚の外周壁部3b、3cの端部を係止させる係止手段9としては、面状ファスナー9a、9bの使用に限らず、例えば図3の三点鎖線aで示すように、係止部10aを有する係止釦10を使用しても良い。この場合は、係止釦10が貫通し得る係止孔12を梱包材3の各外周壁部3b、3cに穿設し、この係止孔12の一方から他方側に向けて係止釦10をその弾性変形を利用して押し込み、係止釦10の係止部10aを係止孔12の端縁に係止させることで隣り合う両外周壁部3b、3cの端部が係止される。また、他の係止手段9としては、例えば一方の外周壁部3b、3cに係止フックを取り付け、この係止フックを他方の外周壁部3c、3bの係止孔や適宜の係止部に係止させるようにする等、隣り合う外周壁部3b、3cを着脱可能に係止し得る適宜の係止手段9を採用することができる。
また、前記梱包材3は、舟形状において四隅の角部に緩衝材4を外部に露出させて住宅壁面等への傷付き防止を図る開口13が設けられている。すなわち、図4に示すように、展開形状の梱包材3の角部である各折り曲げ線8a〜8cの交点部分に円の中心25が位置するように円孔13aが穿設され、この円孔13aにより、外周壁部3b、3cを折り曲げて垂直に組み立てた際に、梱包材3の四隅の角部に開口13が形成されるようになっている。
この時、円孔13aからなる開口13により、外周壁部3b、3cを折り曲げる際の負荷が円の円周上に均等に加わる状態となって、開口13部分の裂けが防止されるようになっている。なお、開口13の形状としては、裂け防止の点から円孔13aが最も好ましいが、裂け難い材質等の梱包材3の場合は、四角形や八角形等の多角形状の開口13を使用することも勿論可能である。なお、梱包材3の前記折り曲げ線8a〜8cは、例えば段ボールの折り曲げ方向側の面に直線状(もしくは所定間隔毎)に配置した凹部や肉薄部等によって形成されており、所定方向への曲げ癖が付与されて繰り返し折り曲げが可能となっている。
そして、このように梱包材3に開口13を形成することで、梱包状態において、図1及び図5に示すように、上下の各梱包材3の四隅の角部の開口13から、内部に介挿されている緩衝材4の角部4aが外部に露出するようになっている。この梱包材3の開口13から露出した該梱包材3より柔軟な緩衝材4の緩衝作用により、梱包装置1で梱包された被梱包体(梱包物)を住宅内に搬入する際等に、梱包物の角部が図5に示す住宅壁面20に当接した場合であっても該住宅壁面20への傷付きが防止されることになる。
さらに、前記梱包材には、図3及び図4に示すように、係止手段9で係止されることで2枚の外周壁部3b、3cが重なった二重壁部分に、開口形状の取っ手11(図4参照)がそれぞれ設けられると共に、底壁部3aの外面の左右幅方向両端部には、滑り部材14が着脱可能に設けられている。なお、前記取っ手11は、図4に示すように、長辺側の外周壁部3bの両端部に設けられ、梱包材3の返却形状である展開形状において、四隅に設けられた切り込み8dに対して両側対象位置に穿設された略楕円形状の一対の開口11aで形成されている。そして、この一対の開口11aは、隣り合う外周壁部3b、3cを折り曲げた際に内外において連通するようになっており、一対の開口11aのうち、例えば外側となる外周壁部3bの開口11aの縁部には、手による持ち易さの向上や手の傷付き防止及び開口縁部の補強を兼ねる樹脂カバー等の取っ手カバー11bが着脱可能(もしくは固定的)に設けられている。
また、前記滑り部材14は、その表面が潤滑性を有するシート状部材や硬質合成樹脂板等が使用され、図3及び図4に示すように、梱包材3の底壁部3aの外面で左右幅方向両端部の折り曲げ線8bの内側に、前記面状ファスナーや係止釦等と同様の図示しない係止手段によって着脱可能に取り付けられている。この滑り部材14により、梱包物を横持ちする際に移動がし易くなると共に、梱包材3の底壁部3a自体の剛性アップが図れることになる。
前記緩衝材4は、例えば発泡スチロールや発泡ポリエチレン、軟質ゴム等の樹脂材料によって例えば断面L字形状に形成され、その長さは、梱包材3の短辺側の外周壁部3cの長さより若干短く設定されて、梱包時に、舟形状の梱包材3の左右幅方向両端部の角部内の略全域に嵌挿されるようになっている。また、前記保護材5は、所定板厚で所定の剛性を有する樹脂板や段ボール板等が使用され、図2に示すように、その左右幅方向の両端部が折り曲げ線5aに沿って折り曲げ可能に形成されている。
また、前記結束材6は、所定長さの布製バンドが使用され、長さ方向の所定位置が下方の梱包材3の底壁部3aの外面に縫い付け、接着、針止め等の適宜の固着手段によって、外れない程度に軽く固定されている。そして、各結束材6の一方の端部に係止具15(図2参照)がそれぞれ取り付けられており、この係止具15に結束材6の他方の端部を挿通して係止させることにより、一対の結束材6で上下の梱包材3が所定の力で締結(結束)されるようになっている。この結束材6としては、布製バンドの使用に限らず、例えばPPバンド、ビニール紐、ゴム紐等を使用することもできる。
なお、図1及び図2に示すように、前記梱包装置1を形成する上下の梱包材3、緩衝材4及び保護材5には、例えばセット管理可能な識別手段としてのラベル16(もしくは情報タグ)が貼付(付与)され、キャビネット2の背面には品番ラベル17が、また、上部の梱包材3の外周壁部3bの表面には宛先ラベル18が貼付されている。
次に、このように構成された梱包装置1を使用したキャビネット2の梱包方法及び梱包装置1の返却方法の一例について説明する。先ず、梱包装置1を使用してキャビネット2を梱包する場合は、上下の梱包材3と4本の緩衝材4及び1枚の保護材5を準備し、上下の梱包材3を舟形状にそれぞれ組み立てる。
この各梱包材3の組み立ては、図6(a)に示す返却形状である平板状の展開形状から、左右の短辺側の折り曲げ線8bに沿って、外周壁部3cの中央部を矢印ロ方向に折り曲げると共に、外周壁部3cの端部を折り曲げ線8cに沿って矢印ハの如く折り曲げて、図6(b)に示す状態とする。この時、外周壁部3cの折り曲げは、折り曲げ線8b、8cによって折り曲げ位置が特定されると共に、折り曲げ線8b、8cを形成する凹部等によってその折り曲げ方向に曲げ癖が付与されていることから、スムーズに行えることになる。この点は、外周壁部3bの折り曲げ線8aについても同様である。
短辺側の外周壁部3cを折り曲げたら、次に図6(b)の矢印ニの如く長辺側の外周壁部3bを折り曲げ線8aに沿って折り曲げて、その端部に設けた面状ファスナー9aを折り曲げられている短辺側の外周壁部3c端部の面状ファスナー9bに係止させる。これにより、図6(c)に示すように、梱包材3が展開形状から各外周壁部3b、3cが底壁部3aに対して垂直状態となった舟形状(梱包形状)に形状変更されることになり、同様の手順で下部の梱包材3も組み立てて舟形状に設定する。なお、この下部の梱包材3の底壁部3aの外面には一対の結束材6が固定された状態となっている。
上下の梱包材3を舟形状に設定したら、先ず、下部の梱包材3を、その結束材6の各先端が前後幅方向に突出するセット状態として、その内部の左右幅方向端部に一対の緩衝材4をそれぞれ嵌挿する。そして、この梱包材3内の緩衝材4上にキャビネット2の底面部を載置すると共に、キャビネット2の前面側に保護材5が位置するようにその下端部を下部の梱包材3の内側に嵌挿する。
この状態で、キャビネット2の上面の左右幅方向端部の角部に緩衝材4をそれぞれ載置し、この緩衝材4上に上部の梱包材3を下部の梱包材3と逆方向に設定して被せる。この時、保護材5の上端部は上部の梱包材3の内側に位置した状態とされ、これにより、キャビネット2の外面側に上下の梱包材3が緩衝材4を介して配置されると共に、上下の梱包材3間に保護材5が介挿される。そして、この状態で、結束材6の両端部を引っ張り、結束材6の一方の端部に固定した係止具15に結束材6の他方の端部を挿通して引っ張りつつ係止させて、一対の結束材6をそれぞれ所定の張力で締結させる。
この一対の結束材6の締結により、梱包装置1によるキャビネット2の梱包作業が完了する。このキャビネット2の梱包装置1による梱包状態において、上下の梱包材3の角部に設けた開口13から内部の緩衝材4の角部4aが外部(梱包材3の外面)に露出しており、各梱包材3の底壁部3a外面には、滑り部材14が取り付けられている。また、梱包装置1やキャビネット2には、前記ラベル16や品番ラベル17及び宛先ラベル18が貼付されると共に、ラベル16等の情報が管理された状態で、キャビネット2の製造工場から、倉庫等の物流拠点を経て新築家屋等のキッチンを設置する施工現場に出荷される。
この梱包物の製造工場から施工現場への物流経路において、前記滑り部材14によって梱包物の横持ち等がスムーズに行えると共に、梱包材3のスレによる破損防止が図れたり、梱包材3の開口13に露出した緩衝材4の角部4aによって、新築住宅に搬入する際の住宅壁面20への傷付き等が防止されることになる。また、梱包物の横持ちや縦持ちの際に、各梱包材3に設けた取っ手11を使用して作業ができ、この時、二重壁構造の取っ手11に所定の強度が確保されていることから、安定した作業が行えることになる。
そして、施工現場に搬入された梱包物は、結束材6を弛めて外すことにより、上下の梱包材3や緩衝材4及び保護材5が別体となり、これらの各部材が例えばセットとして返却されることになる。この返却は、先ず、舟形状の上下の梱包材3を、図6(a)〜(c)に示す手順と逆の手順により、舟形状から外周壁部3b、3cの面状ファスナー9a、9bによる係止を外すことで平板状の展開形状とする。そして、この展開形状にした下部の梱包材3上に、平板状にした保護材5及び4本の緩衝材4を載置すると共に、この緩衝材4上に上部の梱包材3を載置して積層状態とし、この積層状態において下部の梱包材3に固定されている結束材6で軽く結束する。
これにより、梱包装置1の各部材3〜6が返却形状(返却形態)に設定され、これが工場等に返却される。この時、結束材6で結束された梱包装置1は、梱包材3や保護材5が平板状であることから、その積層により結束高さを大幅に低くして嵩張りを防止できると共に、梱包装置1の結束に下部の梱包材3に軽く固定されている結束材6をそのまま使用できることから、結束材6が紛失すること等がなくなり、結束作業や工場への返却作業(運搬作業)等がスムーズに行えることになる。
そして、工場に返却された梱包装置1は、上下の梱包材3を再び組み立てることで再使用することが可能となり、また、保護材5や緩衝材4は略そのままの状態で再使用できることになる。つまり、梱包に使用した梱包装置1のほとんど全ての部材が、加工等を加えることなくそのままの状態で再使用できる、すなわち梱包装置1がリターナブルに使用されることになる。
このように、上記実施形態の梱包装置1にあっては、梱包材3の開口13から緩衝材4の角部4aが外部に露出するように形成されているため、開口13から露出する緩衝材4で、例えば梱包物の搬入時にその角部となる緩衝材4の角部4aが住宅壁面20や運搬車の各種壁面あるいは隣接する他の梱包物等に接触しても、角部4aの変形等により住宅壁面20等に所定値以上の接触力を加えることがなくなり、住宅壁面20等の傷付きや破損を防止することができる。特に、梱包物の上下面の8カ所の角部となる上下の梱包材3の四隅の各角部に緩衝材4がそれぞれ露出していることから、梱包物の搬入時の向き等に係わらず住宅壁面20等への傷付き等を防止できて、梱包物の例えば新築住宅等の施工現場への搬入作業を簡単かつスムーズに行うことが可能となる。
また、梱包材3の角部に開口13を設け、梱包形状である舟形状の内部に緩衝材4を嵌挿位置させることにより、開口13から緩衝材4の角部4aが自動的に露出する状態となるため、緩衝材4と梱包材3相互の位置決めに格別な作業が不要となり、簡易な構成により梱包材3の各角部に緩衝材4の角部4aを確実に露出させることができる。さらに、梱包材3の角部に設けられる開口13が円孔13aであるため、外周壁部3b、3cの折り曲げ時の開口13部分からの裂けを防止できて、緩衝材4の安定した露出状態を得ることができ、例えばリターナブルな梱包装置1に適用することで、梱包材3の再使用可能な回数を増やし長期に亘る安定使用が可能となる。
また、上記実施形態のように、梱包装置1の梱包材3を展開・組み立て可能なリターナブル形状に形成することにより、次のような作用効果が得られる。すなわち、キャビネット2の上下面に被られる展開・組み立て可能な上下の梱包材3が、梱包形状としての舟形状と返却形状である展開形状に形状変更可能であるため、舟形状で現場に搬入した後に、返却に適した展開形状に形状変更することができ、特に、平板状(展開形状)の返却形状への設定により、梱包材3が現場で簡単に回収できると共に、製造工場への運搬時にその嵩張り等を防止できる。
また、梱包材3の各折り曲げ線8a〜8cの折り曲げ癖等により、各外周壁部3b、3cの折り曲げ自体が簡単に行えて、舟形状から展開形状あるいは展開形状から舟形状に素早く形状変更できると共に、各外周壁部3b、3cの端部が係止手段9としての面状ファスナー9a、9bにより、各外周壁部3b、3cのワンタッチ着脱が可能となって、簡易な構成で確実な係止状態が容易に得られる。
さらに、下方の梱包材3の底壁部3a外面に固定された結束材6により、梱包物の梱包時や返却時に結束材6の紛失等が防止されると共に、施工現場での返却時にも結束材6を使用することができ、これらのことから、梱包装置1を構成する梱包材3の梱包(組み立て)作業の効率化や返却(展開)作業の効率化が図れると共に、梱包材3や緩衝材4及び保護材5等の各部材を略そのままの状態で再使用できて、リターナブル性に優れた梱包装置1を得ることが可能となる。
また、舟形状の上下の梱包材3により、キャビネット2の上面と下面を確実に覆うことができると共に、一対の梱包材3間の開放面7に介挿される保護材5により、意匠的に重要なキャビネット2の前面を確実に保護できて、キャビネット2の良好な梱包状態を容易に得ることが可能になると共に、梱包材3の底壁部3aに設けた滑り部材14により、梱包物を容易に移動できて底壁部3aのスレによる破損が防止されたり底壁部3a自体の剛性アップが図れ、運搬時の梱包材3(すなわち梱包物)の破損等を確実に防止することができる。
図7及び図8と図9は、本発明に係わる梱包装置のそれぞれ他の実施形態を示している。以下、上記実施形態と同一部位には同一符号を付して説明する。先ず、図7及び図8に示す実施形態の梱包装置の特徴は、各梱包材3に緩衝材4を予め一体化した点にある。すなわち、図7に示す各梱包材3の展開形状において、その左右幅方向両端部の折り曲げ線8bの内側に断面L字形状の緩衝材4の一方の外面を接着材等で固定して一体化する。この時、緩衝材4は、図8に示すように、その両端の角部4aが各開口13の円孔13aの略中心に位置するようにして梱包材3の底壁部3aの内面に固着される。
そして、この緩衝材4が一体化された梱包材3の各外周壁部3b、3cを折り曲げて係止させることにより、梱包材3が舟形状に組み立てられ開口13から緩衝材4の角部4aが露出した状態でキャビネット2の梱包に使用される。この実施形態の場合、梱包材3を展開形状に設定した際に、緩衝材4の垂直部が上方に突出することから、この垂直部の高さをできるだけ低く設定することが好ましい。また、梱包材3に一体化される緩衝材4の形状は、梱包材3の前後幅方向の角部の略全域に亘る形状に限らず、例えば図7の二点鎖線で示すように、角部の各開口13部分のみに部分的に設ける(各梱包材3に4個の緩衝材4を設ける)形状であっても良いし、緩衝材4も各外周壁部3b、3cに対応させて折り曲げ可能に構成しても良い。
この実施形態の梱包装置1においても、緩衝材4の角部4aが梱包材3の角部外面に露出して、上記実施形態と略同様の作用効果が得られる他に、緩衝材4が予め各梱包材3に一体化されていることから、緩衝材4と梱包材3の位置決め作業が不要となり、緩衝材4の角部4aを開口13内に正確に位置させて角部4aを外部に確実に露出させることができる。その結果、緩衝材4による梱包材3の角部の緩衝効果を安定して得ることができると共に、梱包作業や返却作業等の作業自体が容易に行えたり、緩衝材4の紛失等がなくなって、梱包装置1の各部材管理が一層容易に行える等の作用効果が得られる。
また、図9に示す実施形態の梱包装置の特徴は、緩衝材4の角部4aに梱包材3の各角部の開口13が嵌り込む段部21を設けた点にある。すなわち、緩衝材4の角部4a部分に凹んだ形状の段部21をそれぞれ設け、梱包材3の隣り合う外周壁部3b、3cを組み立てた際に、緩衝材4の角部4aの段部21を梱包材3の開口13縁部に嵌り込ませる。この時、段部21の高さを外周壁部3b、3cの板厚と略同一に(もしくは高く)設定することにより、緩衝材4の角部4aの外面が外周壁部3b、3cの外面と略面一(もしくは突出した)状態に設定される。
この実施形態においても、緩衝材4の角部4aで住宅壁面20等への傷付き防止が図れ、上記実施形態と略同様の作用効果が得られる他に、緩衝材4の角部4aを梱包材3の各角部の開口13から確実に露出(位置)させることができて、梱包材3の各角部に安定した緩衝効果が得られることになる。このように、本発明に係わる緩衝材4の全体形状や角部4aの形状は、例えば、図9の二点鎖線で示すように、緩衝材4の角部4aをアール形状に形成したり、図7に示す緩衝材4の構成と図9に示す緩衝材4の構成を組み合わせたり、あるいは、緩衝材4として梱包材3の角部に開口13を設けることなく角部の外側に、該角部を覆うように適宜形状の緩衝材を固着したりもしくは着脱可能に取り付ける等、梱包材3の角部に所定の緩衝効果が得られる適宜の構成を採用することができる。
なお、上記実施形態において、梱包材3の形状や緩衝材4の形状及びその個数等は、被梱包体の形状等の形態に応じ、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することができる。
本発明は、被梱包体としてシステムキッチンのキャビネットに限らず、例えば洗面化粧台のキャビネットや玄関収納のキャビネット等にも適用できるし、キャビネット以外の梱包を必要とする各種の被梱包体に適用できる。
本発明に係わる梱包装置によるキッチンキャビネットの梱包状態の斜視図 同その分解斜視図 同梱包材の梱包形状の平面図 同梱包材の返却形状の平面図 同梱包材の角部を拡大した横断面図 同梱包材の組み立て方法の説明図 本発明に係わる梱包装置の他の実施形態を示す梱包材の返却形状の斜視図 同その角部を拡大した横断面図 本発明に係わる梱包装置のさらに他の実施形態を示す図5と同様の横断面図
符号の説明
1・・・梱包装置、2・・・キャビネット、3・・・梱包材、3a・・・底壁部、3b、3c・・・外周壁部、4・・・緩衝材、4a・・・角部、5・・・保護材、5a・・・折り曲げ線、6・・・結束材、7・・・開放面、8a〜8c・・・折り曲げ線、8d・・・切り込み、9・・・係止手段、10・・・係止釦、10a・・・係止部、11・・・取っ手、13・・・開口、13a・・・円孔、14・・・滑り部材、15・・・係止具、16・・・ラベル、17・・・品番ラベル、18・・・宛先ラベル、20・・・住宅壁面、21・・段部

Claims (3)

  1. 被梱包体の所定の面に被せられる梱包材と、該梱包材を締結する結束材とを備えた梱包装置において、
    前記梱包材が略舟形状の梱包形状から略平板形状の返却形状に形状変更可能で、その角部で折り曲げ線の交点部分に開口が設けられると共に、前記梱包形状において前記開口から梱包材の内面と被梱包体間に介挿された緩衝材が梱包材外面に露出していることを特徴とする梱包装置。
  2. 前記開口が円孔であることを特徴とする請求項1に記載の梱包装置。
  3. 前記円孔の中心が前記折り曲げ線の交点部分に位置することを特徴とする請求項2に記載の梱包装置。
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