JP2004099048A - 周壁補強コンテナ - Google Patents

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Naoki Shimizu
清水 直紀
Hirotaka Matsuzaki
松崎 広孝
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Abstract

【課題】耐圧縮性を向上させ、輸送・集積時における損傷・変形を防止する物品収納可能な周壁補強コンテナを提供する。
【解決手段】折目線を折り曲げて、底面部101上に段部を形成する。各切り込み間部分を底面部101側に押入することにより、段部には、支持壁が形成される。また、閉鎖片171、181、191、201を底面部101上に起立させる。折目線を折り曲げて、差し込み片120、122、140、142を差し込み溝159、169に差し込んで、中央部に凹部が形成されたコンテナを組み立てる。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、周壁補強コンテナに関し、特にダンボール紙を折り曲げて形成される物品収納可能な周壁補強コンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
様々な大きさおよび形状の物品を輸送および集積する際に、その物品を収納して保護するものとして、実公昭63−35961号公報が開示するところの包装用組立箱(以下、特許文献1)があった。特許文献1の包装用組立箱は、1枚のダンボール紙を折り曲げて箱体を形成するものであって、2枚重合した挿入片を2箇所で起立させるとともに、突出した舌片を挿入し、包装用組立箱の周壁を補強していた。
【0003】
また、1枚のダンボール紙を折り曲げて箱形状の緩衝固定体を形成するものとして、実公平1−42488号公報が開示するところの緩衝固定体(以下、特許文献2)があった。特許文献2では、基板シート上に三角筒形状の立ち上がり部を形成して、緩衝固定体の周壁を補強していた。
【0004】
図11は、一般に用いられるダンボール紙を示す図である。図11に示されているように、ダンボール紙は、ダンボール紙の裏表面に使用する原紙である2枚のライナ601、602と、ライナ601、602間を一定の間隔で支持するための原紙である中芯603と、により形成される。ライナ601、602と中芯603との接触面は、接着剤により接着される。
【0005】
【特許文献1】
実公昭63−35961号公報(第2−3頁)
【特許文献2】
実公平1−42488号公報(第2頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図11に示されるように、中芯603は波型に成形されている。中芯603は、上記のような形状を成すために、シート状では自身の並びに直角な方向の圧力に対する曲強さに富む一方、自身の並びに平行な方向の圧力に対する曲強さに乏しい。従って、図11に示されるようなダンボール紙を用いて箱を形成する場合、中芯603の並びに直角に折り込まれた壁または折曲部は、高さ方向に加えられた力に対して耐圧縮性に富む反面、中芯603の並びに平行に折り込まれた壁または折曲部は、高さ方向の耐圧縮性に乏しく、輸送・集積時に、ダンボール紙製の箱が損傷・変形してしまうことがあった。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、耐圧縮性を向上させ、輸送・集積時における損傷・変形を防止する物品収納可能な周壁補強コンテナを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明は、底面部の4辺にそれぞれ折目線を介して側面部が連設され、側面部にはそれぞれ折目線を介して上面部が連設され、上面部にはそれぞれ折目線を介して支持部が連設され、1対の側面部、上面部、および支持部の折目線を折曲して底面部上に2つの段部を形成し、他の1対の側面部、上面部、および支持部の折目線を折曲し、他の1対の上面部先端の差し込み片を段部の差し込み溝に嵌入して中央部に物品を収納するための凹部を形成してなり、段部の上面部上には、側面部から所定間隔置いた位置から支持部にかけてそれぞれ2条の切り込みが設けられ、2条の切り込み間の部分を底面部側に押入して底面部上に上面部を支持するための支持壁が形成されることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、底面部の4辺にそれぞれ第1の折目線を介してコンテナの高さに相当する幅の側面部が連設され、側面部にはそれぞれ第1の折目線と平行な第2の折目線を介して上面部が連設され、上面部にはそれぞれ第1の折目線と平行な第3の折目線を介して支持部が連設され、1対の上面部中央には第3の折目線と垂直方向に差し込み溝が設けられ、1対の上面部上の第2の折目線から所定間隔置いた位置から支持部にかけて2条の切り込みが差し込み溝を対称にして2組設けられ、第1乃至第3の折目線を折曲して、1対の上面部を上面、1対の上面部に連設されている側面部および支持部を側面とした2つの段部を底面部上に形成し、段部上の切り込み間の部分を底面部側に押入し、1対の上面部を底面部上に支持するための2つの支持壁を側面部側に段部ごとに形成し、他の1対の上面部先端辺の両端部には折目線を介して差し込み片がそれぞれ設けられ、他の1対の上面部側の折目線を折曲し、差し込み片を差し込み溝に挿嵌して、他の1対の上面部を段部上に固定し、中央に物品を収納するための凹部を形成してなることを特徴とする。
【0010】
また、請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の周壁補強コンテナにおいて、1対の上面部における底面部および支持部が連設されていない2辺にはそれぞれ第2の折目線と垂直方向の折目線を介して閉鎖片が連設され、段部形成時に閉鎖片を底面部に対して垂直に起立させることを特徴とする。
【0011】
また、請求項4記載の発明によれば、請求項1から3のいずれか1項に記載の周壁補強コンテナにおいて、底面部中央がくり抜かれ、物品を視認するための窓部が設けられていることを特徴とする。
【0012】
また、請求項5記載の発明によれば、請求項1から4のいずれか1項に記載の周壁補強コンテナにおいて、物品を嵌合および係止する部位を備え、凹部と略等しい形状および大きさの物品取付部材を凹部に嵌合することを特徴とする。
【0013】
また、請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の周壁補強コンテナにおいて、物品取付部材には、物品取付部材をコンテナ本体から脱離させる際に物品取付部材を保持するための穴部が設けられていることを特徴とする。
【0014】
また、請求項7記載の発明によれば、請求項1から6のいずれか1項に記載の周壁補強コンテナにおいて、上面部上には所定のデザインが施された化粧紙が貼付され、化粧紙には、凹部に対応する位置の周囲に開封のためのミシン目が設けられていることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本実施形態における周壁補強コンテナは、コンテナ100と、物品取付部材200と、化粧紙300と、から形成され、物品400を収納可能としたものである。周壁補強コンテナは、物品取付部材200を嵌合した箱形状のコンテナ100に化粧紙300を貼付することにより形成される。コンテナ100および物品取付部材200は、ダンボール紙などの所定の耐圧縮性を備えたシート状の素材により形成される。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態におけるコンテナ100の組み立て完成図である。コンテナ100の上面部中央には、物品を収納するための凹部501が設けられている。また、コンテナ100の下面部中央には、コンテナ100に収納された物品を視認可能なように窓部170が設けられている。
【0017】
図2は、本発明の一実施形態におけるコンテナ100の平面展開図である。以下、図2を用いて、本実施形態におけるコンテナ100について説明する。
【0018】
方形状の底面部101の中央はくり抜かれ、窓部170が形成されている。
【0019】
底面部101の1辺には折目線111を介して側面部112が連設され、側面部112には折目線113を介して上面部114が連設され、上面部114の中央には折目線115を介して垂直支持片116が連設され、垂直支持片116には折目線117を介して水平折込支持片118が連設されている。上面部114の両端には折目線119を介して差し込み片120が、折目線121を介して差し込み片122が、それぞれ連設されている。
【0020】
同様に、底面部101の側面部112が連設されている辺の対辺には折目線131を介して側面部132が連設され、側面部132には折目線133を介して上面部134が連設され、上面部134の中央には折目線135を介して垂直支持片136が連設され、垂直支持片136には折目線137を介して水平折込支持片138が連設されている。上面部134の両端には折目線139を介して差し込み片140が、折目線141を介して差し込み片142が、それぞれ連設されている。
【0021】
さらに、底面部101の側面部112、132が連設されていない辺には折目線151を介して側面部152が連設され、側面部152には折目線153を介して上面部154が連設されている。上面部154上には、折目線123、124、125、126、155、157に交差するように切り込み173、174、183、184が設けられている。また、上面部154中央には差し込み溝159が設けられている。上面部154の左右両側には、折目線172、182を介して閉鎖片171、181がそれぞれ連設されている。上面部154には、折目線123、124、155、176、186を介して垂直支持部127、128、156、102、103がそれぞれ連設されている。垂直支持部102、103には、折目線175、185を介して水平支持部158が連設され、垂直支持部127、128、156には、折目線125、126、157を介して水平支持部158が連設されている。
【0022】
同様に、底面部101の側面部152が連設されている辺の対辺には折目線161を介して側面部162が連設され、側面部162には折目線163を介して上面部164が連設されている。上面部164上には、折目線143、144、145、146、165、167に交差するように切り込み193、194、203、204が設けられている。また、上面部164中央には差し込み溝169が設けられている。上面部164の左右両側には、折目線192、202を介して閉鎖片191、201がそれぞれ連設されている。上面部164には、折目線143、144、165、196、206を介して垂直支持部147、148、166、104、105がそれぞれ連設されている。垂直支持部104、105には、折目線195、205を介して水平支持部168が連設され、垂直支持部147、148、166には、折目線145、146、167を介して水平支持部168が連設されている。
【0023】
なお、折目線111、113、115、117、119、121、131、133、135、137、139、141、172、182、192、202は互いに平行であるとする。また、折目線123、124、125、126、143、144、145、146、151、153、155、157、161、163、165、167、175、176、185、186、195、196、205、206は互いに平行であるとする。
【0024】
また、図2における半円で囲まれた領域内の並行した線604は、コンテナ100を形成するダンボール紙の中芯を示す。すなわち、コンテナ100の中芯の並び方向は、折目線151に平行な方向である。従って、コンテナ100は、折目線151に垂直方向に加えられた力よりも、折目線151に平行方向に加えられた力に対する耐圧縮性に富んでいる。
【0025】
次にコンテナ100の組み立てについて説明する。まず、折目線123、124、151、153、155、176、186を内側に直角に折り曲げるとともに、折目線125、126、157、175、185を外側に直角に折り曲げ、水平支持部158を底面部101に糊などの接着剤で貼着する。これにより上面部154が底面部101から所定の高さに固定され、段部502が形成される。また、閉鎖片171、181を内側に直角に折り曲げて起立させ、段部502の側面とする。
【0026】
同様に、折目線143、144、161、163、165、196、206を内側に折り曲げるとともに、折目線145、146、167、195、205を外側に折り曲げ、水平支持部168を底面部101に糊などの接着剤で貼着する。これにより上面部164が底面部101から所定の高さに固定され、段部503が形成される。また、閉鎖片191、201を内側に直角に折り曲げて起立させ、段部503の側面とする。
【0027】
上記のように段部502、503が形成されることにより、コンテナ100完成時における高さ方向の耐圧縮性を向上させ、所定の強度を保証することが可能となる。
【0028】
図3は、段部502、503が形成されたコンテナ100を示す斜視図である。
【0029】
垂直支持部102、103、これらに連設する水平支持部158が段部502の内側に押し込まれることにより、段部502には、水平支持部158を底面、垂直支持部102、103を側壁とした凹部504、505が形成される。
【0030】
また、段部502には、垂直支持部102、側面部152を側面とするコンテナ100の強度を補強する壁状の部位である垂直支持壁508、および垂直支持部103、側面部152を側面とする垂直支持壁509が形成される。また、閉鎖片171、181を起立させ、段部502の側壁とする。従って、形成された垂直支持壁508、509および段部502の側壁により、コンテナ100完成時に耐圧縮性を向上させることが可能となる。
【0031】
同様に、垂直支持部104、105、これらに連設する水平支持部168が段部503の内側に押し込まれることにより、段部503には、水平支持部168を底面、垂直支持部104、105を側壁とした凹部506、507が形成される。
【0032】
また、段部503には、垂直支持部104、側面部162を側面とするコンテナ100の強度を補強する壁状の部位である垂直支持壁510、および垂直支持部105、側面部162を側面とする垂直支持壁511が形成される。また、閉鎖片191、201を起立させ、段部503の側面とする。従って、形成された垂直支持壁510、511および閉鎖片191、201により、コンテナ100完成時の耐圧縮性を向上させることが可能となる。
【0033】
図4は、本発明の一実施形態におけるコンテナ100の段部502の部分を示す図である。本実施形態では、図4に示される段部の幅(折目線151、153161、163の長さに相当)を6等分するように、切り込み173、174、183、184、および差し込み溝159をコンテナ100の上面部154上に設けている。また、支持壁の長さ(折目線153と折目線176、186との間隔に相当)は、段部の長さ(折目線153と折目線123、124、155との間隔に相当)の2分の1の長さよりも短く、かつ所定の長さ(数mm、例えば5mm程度)以上であることとする。上記のように段部502を形成することにより、コンテナ100の耐圧縮性が保証される。なお、段部503においても以上説明した段部502と同様であるとする。
【0034】
次に、折目線111、113、115、117、119、121を内側に直角に折り曲げて水平折込支持片118を折り込んで底面部101上に接触させ、差し込み片120を先端が底面部101に接するまで差し込み溝159に挿入し、差し込み片122を先端が底面部101に接するまで差し込み溝169に挿入する。
【0035】
図5は、差し込み片120、122をそれぞれ差し込み溝159、169に差し込んだコンテナ100を示す斜視図である。
【0036】
図5のように、差し込み片120、122をそれぞれ差し込み溝159、169に差し込むことにより、側面部112、垂直支持片116、差し込み片120、122が底面部101上に垂直に起立し、コンテナ100完成時における高さ方向の耐圧縮性を向上させ、所定の強度を保証することが可能となる。また、上面部114の位置を固定することが可能となる。
【0037】
同様に、折目線131、133、135、137、139、141を内側に直角に折り曲げて水平折込支持片138を折り込んで底面部101上に接触させ、差し込み片140を先端が底面部101に接するまで差し込み溝159に挿入し、差し込み片142を先端が底面部101に接するまで差し込み溝169に挿入する。
【0038】
差し込み片140、142をそれぞれ差し込み溝159、169に差し込むことにより、側面部132、垂直支持片136、差し込み片140、142が底面部101上に垂直に起立し、コンテナ100完成時における耐圧縮性を向上させ、所定の強度を保証することが可能となる。また、上面部134の位置を固定することが可能となる。
【0039】
上記のように組み立てることにより、図1に示すようなコンテナ100が出来上がる。コンテナ組立完成時には、段部502、503、支持壁504、505、506、507、閉鎖片171、181、191、201などにより、中芯の並び方向に平行方向に加えられた力に対してだけではなく、垂直方向に加えられた力に対して加えられた力に対するコンテナ100の耐圧縮性を向上させることが可能となる。
【0040】
また、コンテナ100が組み立てられると、コンテナ100の上面には物品を収納するための凹部501が形成される。コンテナ100が組み立てられた後、凹部501に物品または物品取付部材200が挿入される。
【0041】
図6は、本発明の一実施形態における物品取付部材200の平面展開図である。
【0042】
一部円弧状の切り欠けが設けられた長方形の底面部250の短辺側の一端には、折目線224を介して側面部213が連設され、側面部213には折目線223を介して上面部212が連設されている。上面部212には、折目線221、222を介して垂直支持部211が連設され、垂直支持部211には折目線220を介して水平支持部210が連設されている。上面部212には折目線225を介して係止片214が連設されている。係止片214の延長線上の上面部212には、切り込み252、253が設けられている。また、垂直支持部211、上面部212には、コの字状にくり抜かれて開口部215が設けられている。
【0043】
底面部250の短辺側の他端には、折目線244を介して側面部233が連設され、側面部233には折目線243を介して上面部232が連設されている。上面部232には、折目線241、242を介して垂直支持部231が連設され、垂直支持部231には折目線240を介して水平支持部230が連設されている。上面部232には折目線245、246を介してそれぞれ係止片234、235が連設されている。係止片234の延長線上の上面部232には、切り込み254、255が設けられている。また、係止片235の延長線上の上面部232には、切り込み256、257が設けられている。垂直支持部231、上面部232には、くり抜かれて開口部236が設けられている。
【0044】
以下、物品取付部材200の組み立てについて説明する。まず、折目線221、222、223、224を内側に直角に折り曲げるとともに、折目線220を外側に直角に折り曲げ、水平支持部210を底面部250に糊などの接着剤で貼着する。
【0045】
次に、折目線241、242、243、244を内側に直角に折り曲げるとともに、折目線240を外側に直角に折り曲げ、水平支持部230を底面部250に糊などの接着剤で貼着する。
【0046】
図7は、本発明の一実施形態における組み立てが完成した物品取付部材200の斜視図である。また、図8は、本発明の一実施形態における組み立てが完成した物品取付部材200の断面図である。なお、図8に示される断面図は、物品取付部材200の図7の一点鎖線260部分の断面を示すものである。以下、図7および図8を用いて、本実施形態における物品取付部材200について説明する。
【0047】
物品取付部材200は、コンテナ100の凹部501に着脱可能であり、物品取付部材200の底面部250の大きさおよび形状は、凹部501の開口面の大きさおよび形状にほぼ等しい。また、物品取付部材200の高さは、凹部501の深さにほぼ等しい。
【0048】
図7および図8に示されているように、コンテナ100に収納する物品400を物品取付部材200の開口部215、236に嵌合し、係止片214、234、235により係止する。図7に示されているように、物品400の幅は、係止片先端の間隔よりも広いものとする。なお、物品400は、開口部215、236に嵌合可能な大きさおよび形状であるとする。
【0049】
なお、物品取付部材200の形状は、本実施形態において示したものに限らない。取り付ける物品400の形状および大きさに応じて、物品取付部材200の各部位の大きさおよび形状は調整される。例えば、開口部および係止片などの形状、大きさ、数などを調整して、物品取付部材200を物品400の嵌合係止を可能となるようにする。
【0050】
以上説明したように、本実施形態では、耐圧縮性に富むコンテナ100の凹部501に着脱可能な物品取付部材200に物品を嵌合係止する。従って、物品400の保護を実現することが可能となる。また、物品400とコンテナ100の凹部501との大きさおよび形状が適合しない場合であっても、コンテナ100の凹部501の形状および大きさを変更することなく、物品400をコンテナ100に固定・収納することが可能となる。さらに、窓部170から物品400が視認できるように容易に位置合わせを行うことが可能となる。
【0051】
化粧紙300は、シート状の素材によりなり、コンテナ100をくるみ、貼付することにより、コンテナ100の凹部501の開口面を閉鎖する。化粧紙300の表面には所定のデザインが印刷されているとしてもよい。以下、化粧紙300について説明する。
【0052】
図9は、本発明の一実施形態における化粧紙300の平面展開図である。図9に示されているように、表紙部301には折目線304を介して背表紙部302が連設され、背表紙部302には折目線305を介して裏表紙部303が連設されている。また、表紙部301中央がくり抜かれ、表紙部301に窓部308が設けられている。裏表紙部303中央には、図9に示すように、指掛け用の切欠部306、ミシン目307が設けられている。
【0053】
また、表紙部301、背表紙部302、裏表紙部303には、文字および図柄などが印刷されている。
【0054】
なお、図9に示される化粧紙300は、コンテナ100の底面、側面、および上面をくるむものであるが、凹部501を覆うものであれば、他の形状であってもよい。例えば、化粧紙300は、コンテナ100の凹部501の開口面が設けられている面だけに貼付されるものでもよいし、全面をくるんでもよい。
【0055】
図10は、本発明の一実施形態における周壁補強コンテナの組み立てを示す図である。以下、図10に沿って、周壁補強コンテナを組み立てる工程を説明する。
【0056】
まず、物品400を物品取付部材200に嵌合係止する。次に、物品400が嵌合係止された物品取付部材200を、組み立て後のコンテナ100の凹部501に嵌合する。なお、物品400を物品取付部材200に取り付けずに直接凹部501に入れてもよい。
【0057】
また、コンテナ100の凹部501の開口面と向かい合う面には、凹部501に入れられた物品400の外見が確認できるように、窓部170が設けられている。窓部170は、透明性を有するシート状のものであってもよい。また、物品400が物品取付部材200に嵌合係止されている場合には、コンテナ100をくり抜いて形成するとしてもよい。なお、物品400または物品取付部材200が窓部170から取り出すことができないように、窓部170の面積は、凹部501の面積よりも小さいこととする。
【0058】
次に、化粧紙300の折目線304、305を外側に折り曲げる。化粧紙300の表紙部301がコンテナ100の底面部101と接し、背表紙部302が側面部112と接し、裏表紙部303が上面部114、134と接するように、印刷面を表として、化粧紙300で物品400を格納したコンテナ100をくるむ。
【0059】
化粧紙300におけるコンテナ100との接触面(印刷されていない面)には、接着剤が塗布されており、化粧紙300とコンテナ100とを接着する。ただし、裏表紙部303における切欠部306、およびミシン目307で囲まれる部分には接着剤が塗布されないものとする。
【0060】
このように、コンテナ100を化粧紙300でくるむことにより、凹部501に収納した物品400または物品400を嵌合係止した物品取付部材200がコンテナ100から飛び出すことを防止することが可能となる。また、周壁補強コンテナ流通時における不正開封を防止するとともに、開封跡を証明することができる。
【0061】
ミシン目307切断時に凹部501に格納された物品400または物品取付部材200が取り出し可能となるように、裏表紙部303上における凹部501に対応する部分の周囲にミシン目307が設けられている。また、方形状のミシン目307の角の1つには、切り欠け(切欠部306)が設けられている。
【0062】
また、化粧紙300の表紙部301には、凹部501に格納された物品400が確認できるように窓部310が設けられている。窓部310の面積は、窓部170と同様に、凹部501よりも小さいものとする。コンテナ100と化粧紙300との接着時には、窓部170と窓部310との位置は、ほぼ重なるものとする。また、コンテナ100と化粧紙300との接着時には、物品取付部材200の切欠部251と化粧紙300の切欠部306との位置は、ほぼ重なるものとする。
【0063】
周壁補強コンテナ組み立て完成後、切欠部251、306により化粧紙300の裏表紙側に穴部が形成される。その穴部に指などを挿入し、化粧紙300を保持して手前側に力を加えると、ミシン目307に沿って化粧紙300が切断される。ミシン目307に沿って化粧紙300が切断されると、コンテナ100に嵌合された物品取付部材200の底面部250側が現れる。物品取付部材200の底面部250に設けられている切欠部251に指などを挿入し、物品取付部材200を保持して手前側に力を加えると、物品取付部材200をコンテナ100から容易に取り出すことができる。
【0064】
また、周壁補強コンテナの裏表紙部303側の面に剥離可能なホットメルトの接着剤を塗布して、表紙がPP加工された冊子を周壁補強コンテナに接着してもよい。その場合、付録等の物品400と物品400に関連する内容の冊子とを組み合わせた効果的な出版物を提供することが可能となる。さらに、物品400を収納したコンテナ100の凹部501開口面に直接冊子を接着し、冊子が接着されたコンテナ100を化粧紙300でくるむようにしてもよい。
【0065】
以上、説明したように、本実施形態では、ダンボール紙を素材としたコンテナ100を折り曲げて段部502、503および垂直支持壁508、509、水平支持壁510、511を形成する。従って、周壁補強コンテナの耐圧縮性を向上させ、周壁補強コンテナを所定個積み重ねた場合であっても、周壁補強コンテナおよび収納される物品400の損傷および変形を防止することが可能となる。
【0066】
なお、上記の実施形態は本発明の好適な実施の一例であり、本発明の実施形態は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能となる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、底面部上に段部を形成し、形成した段部上において側面から所定間隔置いた位置から支持部まで設けられている切り込み部分を内側に押入して、上面部を底面部上に支持するための支持壁を形成する。従って、周壁補強コンテナの耐圧縮性を向上させることが可能となる。
【0068】
また、本発明によれば、段部形成時に、上面部の両端に連設されている閉鎖片を起立させる。従って、起立した閉鎖片が上面部を底面部上に支持することにより、コーナーにおける周壁補強コンテナの耐圧縮性を向上させることが可能となる。
【0069】
また、本発明によれば、底面部がくり抜かれ、窓部が設けられている。従って、周壁補強コンテナ内に収納された物品を容易に視認することが可能となる。
【0070】
また、本発明によれば、周壁補強コンテナは、物品を係止および嵌合可能な物品取付部材を嵌合する。従って、物品が周壁補強コンテナの凹部の形状および大きさに適合しない場合であっても、物品を凹部内において固定することができ、容易に位置決めを行うことが可能となる。
【0071】
また、本発明によれば、物品取付部材には、容易に保持可能とする穴部が設けられている。従って、その穴部に指などをかけて手前に引くことにより、物品取付部材を周壁補強コンテナ本体から容易に取り外すことが可能となる。
【0072】
また、本発明によれば、周壁補強コンテナの凹部の開口面にはミシン目が設けられた化粧紙が貼付される。従って、凹部に収納された物品または物品を嵌合係止した物品取付部材がコンテナ本体から不意に脱離してしまうことを防止することが可能となる。また、ミシン目を切断することにより容易に収納された物品および物品取付部材を取り出すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるコンテナの組み立て完成図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるコンテナの平面展開図である。
【図3】段部が形成されたコンテナを示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるコンテナの段部の部分を示す図である。
【図5】差し込み片をそれぞれ差し込み溝に差し込んだコンテナを示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態における物品取付部材の平面展開図である。
【図7】本発明の一実施形態における組み立てが完成した物品取付部材の斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態における組み立てが完成した物品取付部材の断面図である。
【図9】本発明の一実施形態における化粧紙の平面展開図である。
【図10】本発明の一実施形態における周壁補強コンテナの組み立てを示す図である。
【図11】一般に用いられるダンボール紙を示す図である。
【符号の説明】
100 コンテナ
101、250 底面部
102、103、104、105、127、128、147、148、156、158、166、168、210、211、230、231 支持部
111、113、115、117、119、121、123、124、125、126、131、133、135、137、139、141、143、144、145、146、151、153、155、157、161、163、165、167、172、175、176、182、185、186、192、195、196、202、205、206、220、221、222、223、224、225、240、241、242、243、244、245、246、304、305 折目線
112、132、152、162、213、233 側面部
114、134、154、164、212、232 上面部
116、118、136、138 支持片
120、122、140、142 差し込み片
159、169 差し込み溝
170、308 窓部
171、181、191、201 閉鎖片
173、174、183、184、193、194、203、204、252、253、254、255、256、257 切り込み
214、234、235 係止片
215、236 開口部
251、306 切欠部
260 一点鎖線
300 化粧紙
301 表紙部
302 背表紙部
303 裏表紙部
307 ミシン目
400 物品
501、504、505、506、507 凹部
502、503 段部
508、509、510、511 支持壁
601、602 ライナ
603 中芯
604 線

Claims (7)

  1. 底面部の4辺にそれぞれ折目線を介して側面部が連設され、前記側面部にはそれぞれ折目線を介して上面部が連設され、前記上面部にはそれぞれ折目線を介して支持部が連設され、1対の前記側面部、前記上面部、および前記支持部の折目線を折曲して前記底面部上に2つの段部を形成し、他の1対の前記側面部、前記上面部、および前記支持部の折目線を折曲し、前記他の1対の上面部先端の差し込み片を前記段部の差し込み溝に嵌入して中央部に物品を収納するための凹部を形成してなり、
    前記段部の前記上面部上には、前記側面部から所定間隔置いた位置から前記支持部にかけてそれぞれ2条の切り込みが設けられ、前記2条の切り込み間の部分を前記底面部側に押入して前記底面部上に前記上面部を支持するための支持壁が形成されることを特徴とする周壁補強コンテナ。
  2. 底面部の4辺にそれぞれ第1の折目線を介してコンテナの高さに相当する幅の側面部が連設され、
    前記側面部にはそれぞれ前記第1の折目線と平行な第2の折目線を介して上面部が連設され、
    前記上面部にはそれぞれ前記第1の折目線と平行な第3の折目線を介して支持部が連設され、
    前記1対の上面部中央には前記第3の折目線と垂直方向に差し込み溝が設けられ、
    前記1対の上面部上の前記第2の折目線から所定間隔置いた位置から前記支持部にかけて2条の切り込みが前記差し込み溝を対称にして2組設けられ、
    前記第1乃至第3の折目線を折曲して、前記1対の上面部を上面、前記1対の上面部に連設されている前記側面部および前記支持部を側面とした2つの段部を前記底面部上に形成し、
    前記段部上の前記切り込み間の部分を前記底面部側に押入し、前記1対の上面部を前記底面部上に支持するための2つの支持壁を前記側面部側に前記段部ごとに形成し、
    他の1対の前記上面部先端辺の両端部には折目線を介して差し込み片がそれぞれ設けられ、
    前記他の1対の上面部側の折目線を折曲し、前記差し込み片を前記差し込み溝に挿嵌して、前記他の1対の上面部を前記段部上に固定し、中央に物品を収納するための凹部を形成してなることを特徴とする周壁補強コンテナ。
  3. 前記1対の上面部における前記底面部および前記支持部が連設されていない2辺にはそれぞれ前記第2の折目線と垂直方向の折目線を介して閉鎖片が連設され、前記段部形成時に前記閉鎖片を前記底面部に対して垂直に起立させることを特徴とする請求項2記載の周壁補強コンテナ。
  4. 前記底面部中央がくり抜かれ、前記物品を視認するための窓部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の周壁補強コンテナ。
  5. 前記物品を嵌合および係止する部位を備え、前記凹部と略等しい形状および大きさの物品取付部材を前記凹部に嵌合することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の周壁補強コンテナ。
  6. 前記物品取付部材には、該物品取付部材を前記コンテナ本体から脱離させる際に前記物品取付部材を保持するための穴部が設けられていることを特徴とする請求項5記載の周壁補強コンテナ。
  7. 前記上面部上には所定のデザインが施された化粧紙が貼付され、
    前記化粧紙には、前記凹部に対応する位置の周囲に開封のためのミシン目が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の周壁補強コンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200472243Y1 (ko) * 2011-11-29 2014-04-14 발해 주식회사 액자용 포장 박스

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