JP5916351B2 - 化粧箱及びこれに用いるブランク - Google Patents
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Description
そして、特許文献1で示している製品(物品)と付属物との大小関係によらず、物品の方が相当に大きいという場合も多々ある。このような場合に、説明書等の付属物の大きさを、化粧箱本体の大きさに合わせて形成したのでは無駄が多くなってしまう。
その一方で、物品を収納した箱の上に、これよりも小さな付属物を単に載置して同包しただけでは、付属物が化粧箱中で移動するという不都合を生じる。これに対処するために、例えば外形形状は化粧箱に合わせてあり、中央部に付属物嵌め込み用の打ち抜き孔を備えた梱包補助部材を採用するなどが考えられる。しかし、これでは包装用材料を更に使用することになるので、製造コストが上昇する。そして、扱う包装材が増えるので、製造工程が煩雑化となり、この点でも製造コストの上昇が懸念される。
平坦な上面、底面および側面を有する箱本体を含み、当該箱本体は前記上面の中央部に環状の開口端縁を設け、該開口端縁より下側に設定した前記物品収納用の物品収納部と、前記上面を露出可能に覆う平板状の蓋部とを有し、
前記上面には、前記付属物が載置されると共に、前記物品収納部を設けた領域外の外部領域を前記物品収納部の外周全体に幅を持った周部として形成してあり、当該外部領域に前記付属物の端部に当接してこれを保持する付属物保持部材が設けてあると共に、前記付属物保持部材は前記上面の一部を切り起こして形成した爪部であり、該爪部は前記付属物を間にして保持するようにして2個以上配置されており、
前記蓋部が付属物の表面に当接するように、前記蓋部を回動させるヒンジ構造を含む、ことを特徴とする化粧箱により達成することができる(請求項1)。
前記箱本体の前記物品収納部は、前記開口端縁と、該開口端縁から前記上面の一部を下方へ折り曲げて形成された周壁と、前記底面とを含んで形成されて上方に開口している凹状空間を含み、前記凹部空間に前記補助箱が嵌合したときに前記箱本体の上面と前記補助箱の上面とが平坦な面を形成するように、前記箱本体の側面及び前記周壁の高さが前記補助箱の高さに応じて設定されており、更に、前記凹部空間に嵌合した前記補助箱を取り出すための窪み部が、前記開口端縁の一部に設けてある形態を採用してもよい(請求項3)。
また、前記箱本体は、一枚の紙製または樹脂製のシート状ブランクを折り曲げて、組み上げることにより形成するのがより好ましい(請求項5)。
前記上面を形成するためのトップパネルを含み、該トップパネルの中央部に前記物品収納部を形成するための物品収納部予定領域が設けてあると共に、
前記物品収納部予定領域には、環状の開口端縁と、該開口端縁から前記トップパネルの一部を折り曲げて形成される周壁のための周壁予定部と、更に前記開口端縁の一部に掛かるように切込みを設けて前記物品の取り出しを容易とするための窪み部を形成するための窪み予定部とが設けてある、ことを特徴とする前記化粧箱のためのブランクによっても、上記目的を達成できる(請求項6)。
さらに、物品を収納する補助箱を用い、補助箱の上面と、これを収納する箱本体の上面が全体的に平坦な面であれば、この平面上に付属物を安定に載置して保持できる。そして、嵌合状態にある補助箱を取り出すための窪み部が設けてあるので、箱本体から補助箱を簡単に取り出すこともできる。なお、補助箱は1つである必要はなく2個以上としてもよい。更に、物品が箱本体の物品収納部に収納可能である場合には、勿論、直接に物品収納部に収納してよい。
図1、図2は、本発明に係る一例の化粧箱FCについて示している。
この化粧箱FCは、特に、収納する物品と共に、その物品に関係する説明書、保証書、パンフレット、案内書などのシート状の付属物を同包するようにしてある。図1は物品や付属物をセットする前の様子を展開状態で示し、図2は物品をセットしてその上に付属物を載置した状態を示している。
この化粧箱FCは、箱本体の上面の中央部に環状の開口端縁を設けて、その下側の空間を利用して物品収納部SEとしてあり、また上面を露出可能に覆う蓋部16を有している。
なお、ここでの説明では、図1で示すような3軸X、Y、Zを仮想的に設定し、X軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、そしてZ軸方向について上下方向として、発明の理解を容易とするために用いる。
上記喫煙物品は、例えば紙巻たばこ(シガレット)の他、パイプ用の刻みたばこ、口腔用のたばこ(いわゆる、オーラルたばこ)、更に近年において提供されている煙を出さない無煙たばこ等を含む広い概念である。そして、副物品はこれらの喫煙物品と密接な関係にある、例えば、たばこ専用ケース、灰皿、ライタ、パイプ、フィルタなどから選択される物品とするこができる。これらの物品の内では、ソフトパックのシガレットのように、製品(物品)が外力を受けると変形したしまうものがある。このようなソフトパックのシガレットと灰皿などを補助箱に収納する形態とすれば確実に保護できる好ましい形態となる。
図1で例示している直方体の箱本体10は、上面11、底面12および4つの側面13を有している。そして、その上面11の一部を切り欠き、中央部に環状の開口端縁を設けて補助箱1がちょうど嵌合する物品収納部SEが設けてある。
例えば、図示のように、物品収納部SEは、上面11の外形端縁(外周縁)11aに掛からないように設定する。このように物品収納部SEの外周全体に幅を持った周部(外部領域AR)を残すと、物品収納部SEを設けても箱本体10の構造が強化できる点で好ましい。特に、図1で図示するように対称構造とするのが望ましい。図1では左右の上面残し幅Laとし、前後の上面残し幅Lbとしてある。更に、左右および前後の上面残し幅を同一としてもよい。
図では、上記付属物保持部材として、上面11の一部を切り起こした爪部30が形成してある。この爪部30は上面11に略コ字状の切り込みを入れ、基部31を切り起こし、更にその先端部32側を箱中央部に向け折り曲げて横断面が逆L字状に形成してある。この爪部30の爪高さ(すなわち、上面11から先端部32までの基部31の長さ)は付属物BKの厚さに応じて設定してある。例示の爪部30は、付属物BKを間に左右一対で設けてある。よって、付属物BKを上面11上に位置決めしつつ保持できる。
ただし、ここで図示する付属物BKは一例であって、前後方向においても付属物BKが箱本体10より小さいという場合もある。その場合は、前後方向で付属物BKに当接する爪部を適宜に追加すればよい。
ただし、設計の自由度を持たせるという技術的な観点などから、別途で形成した爪部を予め準備しておき、上面11上の最適箇所に貼り付けて付属物BKに当接させる構成を採用することも可能である。
この凹部空間SPは、上記補助箱1がちょうど嵌合するように設定してある。そして、嵌合したときに、図2に示すように、箱本体10の上面11と補助箱1の上面1aとが全体的に平坦な面となるように形成してある。これは、箱本体10の側面13及び周壁11waの高さが補助箱1の高さ1hに応じて、概ねで同じ高さに設定にすることで実現できる。このようにすれば、付属物BKは平坦な面で支持されるので、より安定に保持され、なおかつシート状の付属物BKの変形(折目や折癖が付くこと)を回避することもできる。
物品収納部SEは、上面11の中央部を切り欠いて形成されるものであるが、実際に切り欠いて除去される上面11の部分は、補助箱1の形状(長方形)よりも小さい。その理由は、開口端縁11Crから上面11の一部を下方へ折り曲げて周壁11Waとしているからである。周壁11Waとされなかった上面11の一部だけが切欠かれて除去されている。そして、周壁11Waは、長方形となる開口端縁11Crの各辺から下方に向けて(底面12に向けて)立ち下げられた状態となっている。
図4は、左周壁11Wa(L)と右周壁11Wa(R)の断面、および後側の周壁(図1で蓋部16側)11Wa(U)を示している。
周壁11Waが、立ち下げられた部分Htだけを有する場合、周壁の下端側は凹状空間SPの底面12に対して容易に可動し得る構造であるので、仮に上下方向へ圧縮する力が上面11に加わった時には、周壁下端部が凹状空間SPの底面12に対して摺動する可能性がある。このような状態となっては、周壁11Waを設けても圧縮する力に対する支えの役割を容易に失うので、箱本体1を保護する機能を十分に果たさないことになる。
舌片部11Tpを有さない周壁は、周壁の下端側は凹状空間SPの底面に対して容易に可動し得るので、左右方向への外力に対する支持壁としての機能を失う可能性がある。
即ち、舌片部11Tpが設けられている周壁11Waと補助箱の側壁とは、前後・左右方向の補助箱1を変形させるような外力に対し、互いに協働して抵抗して、補助箱1に収容された物品を保護する。
図1、2を再度参照すると、箱本体10には、開口端縁11Crに掛かるようにして補助箱1を取り出すため、ヒトの指が入る程度の幅を持って窪み部20が設けてある。図1、2で例示しているのは、補助箱1を間にして左右に一対で設けてある。このような窪み部20を設けておけば、上面11と上面1aが一致するように嵌合される補助箱1でも、簡単に取り出すことができる。
このように押し込んで凹部として窪み部20を形成すると、一体である下側の周壁11Waに図示のように中央部に向いた弾性力Fが付与される。これにより周壁11Waが外側に倒れる姿勢となるのを抑制して、補助箱1を挟持する力にもなるので、より好ましい構造となる。
ただし、上記付属物BKには、ある程度の厚みがあるので、その厚みに対応して、平板状である蓋部16の面が付属物BKの表面に当接するように回動させるヒンジ構造が設けてある。
図1、図2で示すように、箱本体10の4つの側面の内、その1つである後部側の側面13aに、ヒンジ部15を介して蓋部16が接続されている。このヒンジ部15の位置は上方へ長さFS分オフセットされている。すなわち、他の3個の側面よりも、背部側の側面13aは長さFS分長め(高め)に形成され、ヒンジ部15が設けてある。この長さFSは、付属物BKの厚みに応じて設定される。これにより、平板状である蓋部16の面を付属物BKの表面に均一に当接して、その上面を保持できる。
この箱本体用のブランク100は、トップパネル101の下側には折り曲げ線を介して、順にフロントサイドパネル102、ボトムパネル103、リアサイドパネル104、リッドパネル105が連なっている。更に、リッドパネル105の端部には差込みフラッパ106が設けてある。また、トップパネル101の上側にはリアインナパネル107を有する。
これらを折り曲げ線にて曲げて、リアサイドパネル104を反対側のリアインナパネル107を内側に貼付けて、組み上げる。これにより、左右に開口した状態での箱となる。なお、各サイドインパネル102、104の両側にはサイドフラッパ108が設けてあり、組み上げられたときには側面の一部を形成する。
更には、ボトムパネル103には、上記トップパネル101に応じて、左右両側には折り曲げ線を介してインナサイドフラップ111が設けてあり、このインナサイドフラップ111の基部中央には、差込みフラッパ110を受ける切り溝112が設けてある。
なお、トップパネル101とサイドインパネル102との境界中央の切り込み113は、差込みフラップ106を受ける切り溝である。
そして、上記ブランク100を各折り込み線で曲げ、差込みフラッパを対応する切り溝に押しみ、更に、物品収納部予定領域PAについても各折り込み線で曲げると化粧箱の箱本体10が得られる。
なお、図7で点線が折り曲げ線、太線が切断線である。また、図7中のハッチングを付したDE部分は、前述した物品収納部SEで周壁11Waとしない不要な打抜き(除去)部分である。
また、収納された補助箱の表面と、これを収納した箱本体の上面とが全体的に平坦な面となっているので美観に優れて、前述のように収納物品の表示などに用いることができる。また、この平坦な面に1つのテーマあるいはデザインの図画等を付して美観を高めることもできる。更には、補助箱および箱本体用の素材として厚紙等で形成すれば、そのまま廃棄処理できるので環境保護の点でも優れた化粧箱となる。
前述した例では、製造コストの面から好適例として箱本体および補助箱を同じ直方体とした場合を説明したが、これに限らない。補助箱と箱本体とを同じ形状にする必要はない。例えば、箱本体を円柱形状や六角、八角等の多角注形状として、内部に直方体形状の補助箱を収納するようにしてもよい。
更には、前述した説明は、本発明のより好ましい実施形態として、箱本体10に設けた物品収納部に補助箱を1つ嵌合する場合を例示したが、これに限らない。物品収納部に2個以上、複数の補助箱を嵌合する形態としても勿論よい。ただし、この場合には複数の補助箱の上面が箱本体の上面と平坦な面を形成するように調整するのが望ましい。
更には、上記のように補助箱を採用するのは本発明の実施形態での好適な例示であって、本発明の化粧箱はこのような形態に限る必要はない。すなわち、本発明の化粧箱で対象とする物品は、補助箱に入れず、物品をそのまま(直に)箱本体に設けた物品収納部に収納する形態としてもよいものである。すなわち、物品収納部に収納した物品の上に付属物BKを配置して、その端部に付属物保持部材を当接して保持して、化粧箱を構成してもよい。この場合にも、複数の物品を物品収納部に収納する形態としてよく、複数の物品の上面が箱本体の上面と平坦な面を形成するように調整するのがより望ましい。そして、このように物品を物品収納部に直に収納して、物品が物品収納部にちょうど嵌合する形態がよい。よって、補助箱を採用しない場合でも、物品の取り出しを容易とする前述した窪み部を設けておくのが好ましい。
10 箱本体
11Wa 周壁
11a 外形端縁
11Cr 開口端縁
11Tp 舌片部
11 上面
12 底面
13 側面
15 ヒンジ部
16 蓋部
20 窪み部
30 爪部(付属物保持部材)
100 箱本体用のブランク
BK 付属物
SE 物品収納部
AR 外部領域
FS オフセット長さ
SP 凹状空間
FC 化粧箱
Claims (6)
- 収納する物品と共に、当該物品に関係するシート状の付属物を同包する化粧箱であって、
平坦な上面、底面および側面を有する箱本体を含み、当該箱本体は前記上面の中央部に環状の開口端縁を設け、該開口端縁より下側に設定した前記物品収納用の物品収納部と、前記上面を露出可能に覆う平板状の蓋部とを有し、
前記上面には、前記付属物が載置されると共に、前記物品収納部を設けた領域外の外部領域を前記物品収納部の外周全体に幅を持った周部として形成してあり、当該外部領域に前記付属物の端部に当接してこれを保持する付属物保持部材が設けてあると共に、前記付属物保持部材は前記上面の一部を切り起こして形成した爪部であり、該爪部は前記付属物を間にして保持するようにして2個以上配置されており、
前記蓋部が付属物の表面に当接するように、前記蓋部を回動させるヒンジ構造を含む、ことを特徴とする化粧箱。 - 前記ヒンジ構造は、前記上面の外形端縁上およびその近傍の少なくとも一方に設けたヒンジ部、又は湾曲加工したラウンドコーナー部を含み、前記付属物の厚さに応じ、前記蓋部が付属物の表面に当接するように前記蓋部の位置をオフセットさせてある、ことを特徴とする請求項1に記載の化粧箱。
- 前記物品は、平坦な上面、底面および側面を有する補助箱に収納されており、
前記箱本体の前記物品収納部は、前記開口端縁と、該開口端縁から前記上面の一部を下方へ折り曲げて形成された周壁と、前記底面とを含んで形成されて上方に開口している凹状空間を含み、
前記凹部空間に前記補助箱が嵌合したときに前記箱本体の上面と前記補助箱の上面とが平坦な面を形成するように、前記箱本体の側面及び前記周壁の高さが前記補助箱の高さに応じて設定されており、
更に、前記凹部空間に嵌合した前記補助箱を取り出すための窪み部が、前記開口端縁の一部に設けてある、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧箱。 - 前記窪み部は、前記補助箱を間にして一対設けてある、ことを特徴とする請求項3に記載の化粧箱。
- 前記箱本体は、一枚の紙製または樹脂製のシート状ブランクを折り曲げて、組み上げることにより形成されている、ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の化粧箱。
- 請求項5に記載の化粧箱の前記箱本体用のブランクであって、
前記上面を形成するためのトップパネルを含み、該トップパネルの中央部に前記物品収納部を形成するための物品収納部予定領域が設けてあると共に、
前記物品収納部予定領域には、環状の開口端縁と、該開口端縁から前記トップパネルの一部を折り曲げて形成される周壁のための周壁予定部と、更に前記開口端縁の一部に掛かるように切込みを設けて前記物品の取り出しを容易とするための窪み部を形成するための窪み予定部とが設けてある、ことを特徴とする前記化粧箱のためのブランク。
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