JP2004090915A - 自転車用変速機の補助装置用モータユニット - Google Patents

自転車用変速機の補助装置用モータユニット Download PDF

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Abstract

【課題】 自転車用変速機の変速操作補助装置を、適切なコストで信頼性のある電気部品で構成する。
【解決手段】 この装置は、変速操作を補助するために回転部材からの動力を用いており、シフト制御装置は、回転部材の補助を要求する入力伝達部材と、回転部材の補助を受ける出力伝達部材とを含む。そして、この制御装置は、少なくともニュートラル位置、アップシフト位置、及びダウンシフト位置に移動する入力伝達駆リンク924と、入力伝達駆動リンク924に連結された入力駆動部材位置センサ1002と、入力伝達駆動リンク924に連結されたモータ804とを備えている。また、制御ユニット1000は、入力伝達駆動リンクをニュートラル位置、アップシフト位置、及びダウンシフト位置の少なくとも1つに移動させるために、入力駆動部材位置センサ1002とモータ804とに連結されている。
【選択図】   図28

Description

 本発明は、自転車用変速機、より詳しくは、自転車用変速機における速度切換操作を補助するための自転車用変速機の改良に関する。
 ディレーラ及び内装変速機などの自転車用変速機の操作を容易に行えるように、これまでさまざまな装置が開発されてきた(特許文献1参照)。その中で、ディレーラ変速機の操作補助に特に適した装置の例が、米国特許第5,358,451号に示されている。この装置は、リアディレーラの操作を補助するものであり、絶えず動作する複数の可動部品を用いるものであるが、同時に、構成部品の磨耗を早める可能性がある。また、この特許に示されているフロントディレーラ操作補助装置は、2枚のフロントスプロケットしか収容することができない。しかし、多くの自転車は2枚を超えるフロントスプロケットを装備する。したがって、2枚を超えるスプロケットと併用可能な補助装置が必要である。
米国特許第5,358,451号
 補助装置として、補助操作を制御するために電動モータやソレノイドを用いた装置がある。これらの電動モータやソレノイドは、変速操作全体、あるいは変速操作の一部のみをを操作可能であり、多くの場合、カムや他の機械的機構が必要になる。そして、このような機構は構造が複雑になってしまう。
 さらに、モータやソレノイドは大きな操作力が作用する場所に配置される。したがって、それに耐え得るよう、重負荷用のモータやソレノイドが必要になる。すなわち、サイズの大型化、重量の増加、コストのアップを引き起こす。しかし、重負荷用のモータやソレノイドは適当ではなく、また、誤った操作が生じたときにそれを知る必要もある。したがって、補助装置として、適切なコストで信頼性のある電気部品で構成される必要がある。
 本発明は、自転車用変速機における速度切換え操作を補助する装置のさまざまな特徴に関する。従来技術による装置と同様に、この装置も2枚のフロントスプロケットを収容できるが、この装置の場合は、2枚を超えるフロントスプロケットも収容可能である。
 本発明の1つの特徴において、自転車シフト制御装置用制御装置は、変速操作を補助するために回転部材からの動力を用いており、シフト制御装置は、回転部材の補助を要求する入力伝達部材と、回転部材の補助を受ける出力伝達部材とを含む。そして、この制御装置は、少なくともニュートラル位置、アップシフト位置、及びダウンシフト位置に移動する入力伝達部材駆動部材と、入力伝達部材駆動部材に連結された入力駆動部材位置センサと、入力伝達部材駆動部材に連結されたモータとを備えている。また、制御ユニットは、入力伝達部材駆動部材をニュートラル位置、アップシフト位置、及びダウンシフト位置の少なくとも1つに移動させるために、入力駆動部材位置センサとモータとに連結されている。
 [自転車の全体構成]
 図1は、自転車用変速機における速度切換操作を補助するために、本発明による補助機構14の具体的一実施形態を組み入れた自転車10を示す側面図である。自転車10は、いかなる種類の自転車でもよく、この実施形態の自転車10は、トップチューブ22、ヘッドチューブ24、ヘッドチューブ24から下向きに延出するダウンチューブ26、トップチューブ22から下向きに延出するシートチューブ30、ダウンチューブ26とシートチューブ30との接合部に位置するボトムブラケット32、トップチューブ22から後方下向きに延出する1対のシートステイ34、及びボトムブラケット32から後方に延出する1対のチェーンステイ38を含む典型的フレーム18を有している。ヘッドチューブ24内にフォーク42が回転自在に支持されており、フォーク42の下方端部に前輪46が回転自在に支持されている。フォーク42及び前輪46の方向は、周知の方法でハンドルバー50が制御する。複数枚のスプロケット(図示せず)が同軸方向に取付けられた後輪54は、シートステイ34とチェーンステイ38との接合部に回転自在に支持されており、複数枚のフロントスプロケット(チェーンホイール)62を支持するペダルアセンブリ58が、ボトムブラケット32内で回転自在に支持されている。この実施形態では、3枚のフロントスプロケット62が、ペダルアセンブリ58と同軸状に一体回転する。チェーン66が、フロントスプロケット62の1枚と、後輪54に取付けられたフリーホイールスプロケットの1枚とに係合される。チェーン66の位置をフロントスプロケット62の1枚から別の1枚に移動させるのがフロントディレーラ70であり、チェーン66の位置をフリーホイールスプロケットの1枚から別の1枚に移動させるのがリアディレーラ74である。双方の操作は周知の通りである。この実施形態において、フロントディレーラ70の制御は、補助機構14に連結された出力制御ワイヤ78の引張り及び解放により行われ、補助機構14の制御は、ハンドルバー50左側に取付けられたシフト制御装置84に接続されているボーデン型制御ケーブル82のインナーワイヤ80により行われる。リアディレーラ74の制御は、従来通りの方法でボーデン型制御ケーブル86のインナーワイヤ80により行われる。
 [シフト制御装置]
 図2は、シフト制御装置84を示す、ハンドルバー50左側のより詳細な図であり、図3は、シフト制御装置84の分解図である。この実施形態において、シフト制御装置84は、固定式ハンドグリップ92とブレーキレバー98を支持する従来型ブレーキレバーブラケット94との間に取り付けられている。シフト制御装置84は、基部部材102と、クランプバンド106と、バネ110の形態である付勢部材と、中間部材114と、作動部材118と、保持器122とを含む。基部部材102は、ハンドルバー50を取り囲んでいる管状部分126と、管状部分126の内側端部から半径方向外向きに延出しているフランジ部分130とを含む。クランプバンド106は、固定突起部134と取付耳部138及び142を有しており、この構造が、環状凹部(図示せず)内でフランジ部分130の内周面に形成された固定溝と嵌合するようになっている。ネジ144を、フランジ部分130の開口148内と取付耳部138及び142内とに延在させ、フランジ部分に設けられたもう1つの開口153に位置するナット152内にねじ込むことにより、取付耳部138及び142を相互に向き合う方向に締付けて、クランプバンド106を締め、基部部材102をハンドルバー50に固定する。従来のネジ型である調節式コントロールケーブル連結器156がフランジ部分130上に配置されており、これにより、コントロールケーブル82のアウターケーシング81を従来通りの方法で収容することができるようになっている。当たり160a及び160bを有する、直径方向に対向して位置する凹部160(図3では一方のみを図示)が、管状部分126とフランジ部分130との接合部に形成されており、基部部材付勢係合部164が、バネ穴の形態で、フランジ部分130に形成されている。このバネ穴164内に、バネ110の端部168が嵌合される。
 中間部材114は、バネ110がこの中間部材114と基部部材102のフランジ部分130との間に位置するように、基部部材102の管状部分126周囲に回動自在に支持されている。当たり172a及び172bを形成している、直径方向に対向して位置する突起またはストッパ172(図3では一方のみを図示)が、中間部材114の内側端部から軸方向に延出しており、当たり188a及び188bを形成している、直径方向に対向して位置する1対の突起またはストッパ188が、中間部材114の外周面184から半径方向外向きに延出している。バネ110の端部192は、中間部材114を時計回りに付勢するように、ストッパ188の一方に形成されたバネ開口194(これが、中間部材付勢係合部として機能する)内に嵌合されている。この構造により、ストッパ172の当たり172aが、当たり160a(これが基部部材ストッパとして機能する)に係合すると、中間部材114の基部部材102に対する回転を制限できるようになっている。
 作動部材118は、中間部材114により回動自在に支持されており、中間部材114は、上述したように、基部部材102の管状部材126により回転自在に支持されている。したがって、作動部材118は、中間部材114、基部部材102の管状部分126及びハンドルバー50の周囲を同軸状に回転することができる。作動部材118は、管状部材200と、管状部材200から半径方向外向きに延出する第1及び第2のレバー204及び208と、開口212の形態をとる変速制御部材連結部と、直径方向に対向して位置する凹部216とを含む。開口212としての変速制御部材連結部は、インナーワイヤ80が作動部材118と一体移動するように、インナーワイヤ80の端部に装着されたケーブル端部ビード(図示せず)を収容するためのものである。また、凹部216は、当たり216a及び216bを形成している。これらを組立てると、中間部材ストッパ188が、当たり216aと216bとの間で対応凹部216内に嵌合するため、当たり216a及び216bは作動部材ストッパとして機能する。この実施形態において、コントロールケーブル82のインナーワイヤ80は、補助装置14内に配置された付勢部材の作用により張力下におかれている。したがって、作動部材118は、反時計回りの方向に付勢され、これにより、中間部材ストッパ188の当たり188aが当たり216aに係合して、基部部材102の中間部材114に対する作動部材118の回転を制限するようになっている。
 保持器122は、基部部材102が含む管状部材126の外側端部周囲に嵌合するものである。保持器122は、基部部材102が含む管状部分126の外側端部から半径方向外向きに延出する4つの固定タブ228を係合するように、側部表面224に4つの凹部220を均等に有している。したがって、保持器122により、作動部材118及び中間部材114は、基部部材102の周囲にて軸方向一定位置に固定される。
 [シフト制御装置の操作]
 図4A〜図4Cは、シフト制御装置84の操作を概略的に図示したものである。図4Aに示した作動部材118は作動部材ニュートラル位置にある。この位置では、バネ110が中間部材114を時計回り(図4Aでは右)に付勢しているため、ストッパ172の当たり172aが、基部部材102に形成された凹部160の当たり160aに接触し、補助機構14内の付勢部材(バネ232)が、作動部材118を反時計回り方向に付勢するため、凹部216の当たり216aが中間部材ストッパ188の当たり188aに接触する。したがって、当たり169a、172a、188a及び216a(及びバネ110及び232のある程度)が、ニュートラル位置決め機構として機能する。インナーワイヤ80は作動部材118に直接連結されているため、インナーワイヤ80もこのとき同様に、変速機制御部材ニュートラル位置にある。
 補助機構14内の付勢部材232の付勢力に対抗して、図4Aに示した位置から時計回りに作動部材118を回転させることにより、作動部材118の当たり216bは、図4Bに示すように、中間部材ストッパ188の当たり188bに接触する。このとき、中間部材114は静止したままである。図4Bにおいて、作動部材118は、作動部材ダウンシフト位置にあり、インナーワイヤ80は、変速機制御部材ダウンシフト位置に引き込まれた状態となる。
 図4Aに示した位置から反時計回りに作動部材118を回転させると、当たり216aが中間部材ストッパ188の当たり188aに接触し、結局、バネ110が作動部材118と基部部材102との間で連結された状態となるため、中間部材114が、バネ110の付勢力に対抗して反時計回り(図4Cにおいて左)に回転する。これにより、作動部材118は作動部材アップシフト位置に位置し、インナーワイヤ80は、変速機制御部材アップシフト位置に解放される。
 [補助機構]
 図5は、補助機構14をさらに詳しく示す図である。図5に示すように、補助機構14はボトムブラケット32に取付けられており、入力ユニット250と、位置決めユニット254と、回転部材係合ユニット258と、これに取り付けられたカバー262とを含む。この実施形態において、補助機構14は、クランクアーム266と併用されている。クランクアーム266は駆動軸取付ボス270を有している。駆動軸取付ボス270はクランクアームスプライン274を有しており、このクランクアームスプライン274に、ボトムブラケット32に回転自在に支持される駆動軸282の端部に形成された駆動軸スプライン278が回転不能に係合される。また、駆動フランジ286が、駆動軸取付ボス270から半径方向外向きに延出して形成されており、この駆動フランジ286に、半径方向に対向して位置する1対の回転部材290を支持している。1対の回転部材290は駆動部材として機能しており、この駆動部材290は、駆動フランジ286の側部表面294から垂直に延出する円形チューブの形状である。
 [補助機構−入力ユニット]
 図6は、入力ユニット250の具体的な一実施形態を示す分解図である。入力ユニット250は、入力ユニット取付部材298と、ワイヤ連結部材302と、バネ232と、入力リンク306とを含む。入力ユニット取付部材298は、インナーワイヤ80用ガイドチャネル310と、位置決めユニット254の駆動軸318(図10)を内部に収容する中央駆動軸開口314と、直径方向に対向して位置する1対の開口322(図6に一方のみを図示)とを有する。ワイヤ連結部材302は、インナーワイヤ80の巻取り及び伸張を行うワイヤ巻取り溝326と、ネジ334の形態である従来型ワイヤ連結器330と、ワイヤ保持器338と、インナーワイヤ80をワイヤ連結部材302に固定するナット342と、位置決めユニット254の駆動軸318を収容する駆動軸開口346とを含む。入力リンク306は、ワイヤ連結部材302の回転位置を位置決めユニット254に伝達する役割を果たすものであり、駆動軸収容開口352を設けた駆動軸取付部分350と、連結タブ354と、半径方向に延出する部分358と、軸方向に延出する連結部分362とを含む。連結タブ354は、駆動軸取付部分350から軸方向に延出して、入力ユニット取付部材298の開口322内及びワイヤ連結部材302の対応開口(図示せず)内に挿入されることにより、連結部材302と入力リンク306とをユニットとして回転させるものである。したがって、連結部材302と入力リンク306とは共に、シフト制御装置84の作動部材118の位置に対応して、ニュートラル、アップシフト及びダウンシフトの位置をとることになる。ワイヤ連結部材302と入力リンク306とを時計回り(ワイヤ巻取り)方向に付勢するように、バネ232の一方の端部233は、ワイヤ連結部材302に取付けられ、もう一方の端部234は入力ユニット取付部材298に取付けられている。
 [補助機構−回転部材係合ユニット]
 図7は、回転部材係合ユニット258のカバー262を取り外した、補助機構を示す斜視図であり、図8は補助機構14を示す背面断面図であり、図9A〜図9Dは回転部材係合ユニット258の操作を示す図である。図7、図8及び図9Aに示すように、回転部材係合ユニット258は、内部に駆動軸282を収容する開口374を有するボトムブラケット取付部材370(図7)と、軸方向に延在する側部壁378と、制御カムスロット386を有し側部壁378に装着されたカムプレート382と、下方旋回軸392を支持する開口390とを含む。回転部材係合部材394の第1の端部部分398は、この実施形態ではレバー形状であり、クランクアーム266上の駆動部材290を係合するための弓状回転部材係合面398を有する。回転部材係合部材394の第2の端部は、旋回軸410(図8及び図9A)により位置決めユニットインターフェースプレート402と支持プレート406との間(これらが動力伝達部材として機能する)で旋回自在に接続されて、回転部材係合リンクを形成している。この回転部材係合部材394の第1の端部部分と第2の端部部分との間に、特に、旋回軸410の極めて近くにカムフォロア414が配置されている。カムフォロア414は、カムスロット386により形成された制御カム表面418に係合するものである。バネ420(図8)が、位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406を反時計回り方向に付勢する。この実施形態では、位置決めユニットインターフェースプレート402、支持プレート406、カムフォロア414及び制御カム表面418を、回転部材係合部材394を回転部材係合位置に固定し、回転部材係合部材394を回転部材非係合位置に向けて復帰させる固定機構407と見なすことができる。無論、適した固定機構を形成するために、数多くの構造体を組合わせることができる。また、カムフォロア414は回転部材係合部材394上に設けられているが、カムフォロアをスロット386内に配置し、制御カムを回転部材係合部材394上に設けることも可能である。
 図9Aは、回転部材非係合位置にある回転部材係合部材394を示したものである。この位置において、駆動部材290は、補助機構14に何の作用も及ぼさずにクランクアーム266と共に回転する。一般に、シフト制御ユニット84の作動部材118が、アップシフト位置かダウンシフト位置かの一方に回転させられると、位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406が図9Bに示すように反時計回りに旋回する。これにより、カムフォロア414がカムスロット386内にて図9Bに示す回転部材係合位置に留まるため、回転部材係合部材394が旋回軸410を中心に時計回りに旋回する。この位置において、回転部材係合面398が駆動部材290の通路内にくるため、駆動部材290の1つが、図9Bに示すように回転部材係合面398に接触し、回転部材係合部材394が位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406を、図9Cに示すように、バネ420の付勢力に対抗して時計回りに回転させることになる。クランクアーム266が回転を続けると、係合されていた駆動部材290が回転部材係合部材394からはずされるため、図9Dに示すように、回転部材係合部材394は回転部材非係合位置に戻るように反時計回りに旋回し、バネ420が位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406を、図9Aに示す位置に戻るように反時計回りに旋回させることになる。
 [補助機構−位置決めユニット]
 図10は、位置決めユニット254の内部の構成を示す拡大背面断面図であり、図16Aは、位置決めユニット254が含む内部の構成の一部を示す側面図である。図10に示すように、位置決めユニット254は、爪軸470の一方の端部を支持する基部プレート450と、回転部材454(出力伝達部材)と、バネ456(付勢部材)と、位置決めラチェット458(位置決め部材)とを含む。回転部材454は、駆動軸318を中心に回転自在に支持され、複数の出力位置に対して出力制御ワイヤ78の巻取り及び解放を行うためのワイヤ巻取り溝455を有する。バネ456はワイヤ解放方向に回転部材454を付勢する。位置決めラチェット458は、回転部材454に、これと一体となって回転できるように連結されている。
 また、位置決めユニット254は、爪軸470のもう一方の端部を支持する中間プレート466と、位置保持位置と位置解放位置との間で回転できるように爪軸470により支持され、位置決め歯475及び476(図16A)を有する位置決め爪474(位置保持部材)と、位置決め歯475に取付けられた旋回軸477と、旋回軸477により回転自在に支持されたカムローラ478(カムフォロア)と、位置決め爪474を位置保持位置に向けて(図16Aにおける反時計回りに)付勢するように、位置決め爪474と基部プレート450との間に接続された爪用バネ482とを含む。
 位置決めユニット254はさらに、解放プレート486と、伝動部材498と、爪軸502と、伝動爪506と、バネ509と、爪軸510と、モード切換爪514とを有している。解放プレート486は、駆動軸318を中心に回転自在に支持され、カムプレート494の形態であるカム部材を支持する旋回軸490を有している。伝動部材498は駆動軸318を中心に回転自在に支持されている。爪軸502は伝動部材498に取付けられている。伝動爪506は爪軸502を中心に旋回自在に支持されている。バネ509は伝動爪506を図16Aにおける反時計回りに付勢する。爪軸510は伝動部材498に取付けられている。モード切換爪514は爪軸510を中心に旋回自在に支持されている。
 さらに位置決めユニット254は、駆動軸318を中心に回転自在に支持された制御プレート518(入力伝達部材)と、基部プレート522と、基部プレート522に取り付けられた駆動制御爪530(スイッチオフ駆動制御部材)を支持する爪軸526と、図16Aにおける反時計回りに駆動制御爪530を付勢するバネ531と、基部プレート522に取付けられた駆動制御爪538(スイッチオン駆動制御部材)を支持する爪軸534(図16A)と、図16Aにおける反時計回りに駆動制御爪538を付勢するバネ539と、バネ保持器541と、図16Aにおける時計回り方向に伝動部材498を付勢するように、バネ保持器541と伝動部材498との間で接続されたバネ499と、駆動軸318を中心にこれらの構成要素を軸方向に保持するための保持ナット542とを含む。基部プレート450、基部プレート522及び駆動軸318が、さまざまな構成要素に対する取付ユニットとして機能している。
  <伝動部材498>
 図11は、伝動部材498を示す側面図である。伝動部材498は、基部部分550と、爪取付け耳部554と、伝動アーム558とを含む。基部部分550は、駆動軸318を内部に収容する開口562と、駆動制御爪530に接触する当たり570を形成している半径方向外向きに延出した突起566と、駆動制御爪538に接触する当たり578を形成している半径方向外向きに延出する突起574とを含む。爪取付け耳部554は、爪軸(モード切換爪514を支持する)510を取り付けるための開口582を含み、伝動アーム558も同様に、爪軸(伝動爪506を支持する)502を取り付けるための開口586を含む。伝動アーム558はまた、駆動制御爪539に接触する当たり588と、図8及び図10に示すように、ネジ594を介して位置決めユニットインターフェースプレート402に装着される、軸方向に延出する回転部材係合ユニットインターフェースプレート590とを含む。
  <制御プレート518>
 図12は、制御プレート518の具体的一実施形態を示す側面図である。制御プレート518は、基部部分598の形態である入力制御部材と、レバーアーム部分602と、入力ユニットインターフェースプレート604とを含む。入力ユニットインターフェースプレート604には、入力リンク306の連結部分362(図6)を収容する開口605が設けられている。基部部分598は、半径方向に延出する駆動制御カム表面またはローブ606、610、614及び618の形態である入力制御部材を含む。駆動制御カムローブ606は、上方面606aと、傾斜スロープ606b及び606cとを含む。同様に、駆動制御カムローブ610は、上方面610aと、傾斜スロープ610b及び610cとを含む。駆動制御カムローブ614は、上方面614aと、傾斜スロープ614bと、上方面614aからカムローブ618の上方面618aまで延在する移行面614cとを含む。カムローブ618はさらに、上方面618aから基部部分598の外周面598aまで延在する移行面618bを含む。以下の記載から、カムローブ606、610、614及び618と、駆動制御爪538と、突起578を設けた伝動部材438とが、回転部材係合位置と回転部材非係合位置との間における回転部材係合部材394の移動を制御する切換機構をなしていることが明白になるであろう。
  <中間プレート466>
 図13は、中間プレート466の具体的一実施形態を示す側面図である。中間プレート466は、基部部分630と、爪連結アーム634と、ダウンシフト制御プレート638と、ダウンシフト制御プレート638から延出する爪連結部分642とを含む。爪連結アーム634は、このアセンブリを筐体に装着するのに使用する固定具(図示せず)を収容する開口646を含み、爪連結部分642は、爪軸(位置決め爪474を支持する)470を装着する開口650を含む。ダウンシフト制御プレート638は、以下に説明するように機能する爪制御面660を有する凹部656を構成している。
  <位置決めラチェット458>
 図14は、位置決めラチェット458を示す側面図である。位置決めラチェット458は、位置決めラチェット458と回転部材454とをユニットとして回転させるために、回転部材454に形成された複数の対応雄スプライン(図示せず)を回転不能に係合する複数の雌スプライン674を内周面672に形成した略環状本体670を有する。外周面678は、3つの位置決め歯682、686及び690と、駆動面694a及び698aをそれぞれ構成する2つの駆動歯694及び698とを形成している。この構造により、回転部材454を、3枚のフロントスプロケット62に適合する3つの位置に固定することができる。このスプロケットは通常、小径スプロケットと、中径スプロケットと、大径スプロケットとを含む。
  <伝動爪506>
 図15は、伝動爪506を示す斜視図である。伝動爪506は、爪軸502を収容する開口506bを設けた基部部分506aと、以下に説明するように中間プレート466の爪制御面660に接触するダウンシフト制御面506cと、位置決めラチェット駆動面506dと、解放プレート駆動面506eと、モード切換爪接触面506f及び506gとを含む。
 [位置決めユニットの操作−アップシフト]
 図16A〜図16Eは、アップシフト方向における位置決めユニット254の操作を示す図である。図16Aにおいて、位置決めユニット254は、フロントディレーラ70が小径フロントスプロケットの位置と一致するように配置された状態であり、フロントディレーラ70を中径フロントスプロケットまで移動させようとしているところである。図16Aで示した位置において、駆動制御爪530の先端部は、カムローブ606の上方面606aに支持され、駆動制御爪538の先端部は、カムローブ610が含むスロープ610cの底部に位置している。これにより、駆動制御爪538は、伝動部材498の当たり578と接触するため、伝動部材498を「スイッチオフ」位置に保持することができる。このように、駆動制御爪538及びカムローブ610が、伝動部材498を通常はスイッチオフ位置に維持しておく駆動制御機構をなしている。このとき、伝動爪506は、位置決めラチェット458が含む駆動歯694の上方面上で静止している。
 そこで乗り手は、作動部材118を反時計回り(図3)にアップシフト位置まで回転させて、インナーワイヤ80を作動部材118により解放する。これにより、ワイヤ連結部材302が図6の時計回りに回転し、この動作が入力リンク306を介して制御プレート518に伝達されるため、制御プレート518が図16Bに示すアップシフト位置まで時計回りに回転する。制御プレート518が時計回りに回転することにより、駆動制御爪530がカムローブ606のスロープ606cを摺動して下降し、図16Bに示す位置まで反時計回りに回転する。これと同時に、駆動制御爪538が、伝動部材498の当たり578から離れてカムローブ614の上方面614a上で静止するまで、カムローブ614のスロープ614bを摺動して上昇する。駆動制御爪538が当たり578にもはや接触していないため、伝動部材498は、駆動制御爪538が当たり588に接触するまで時計回りに回転して、図16Bに示すように「スイッチオン」位置にくる。このとき、伝動爪506は、位置決めラチェット458上で駆動歯694に保持された状態ではなくなっているため、反時計回りに回転して、位置決めラチェット458の外周面678上で静止する。この伝動部材498の時計回り動作が、回転部材係合ユニット258内にて位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406に伝達され、これにより、回転部材係合部材394が図9Bに示す位置まで旋回する。
 クランクアーム266の駆動部材290が回転部材係合部材394を係合して、位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406を図9Cに示す位置まで旋回させると、この動作が伝動部材498に伝達される。そこで、伝動爪506の位置決めラチェット駆動面506dが、位置決めラチェット458の駆動歯694に係合して、位置決めラチェット458及び回転部材454を回転させることにより、出力制御ワイヤ78を巻き取る。この間、位置決め歯682は位置決め爪474の爪歯475に押付けられて、爪歯475が位置決め歯682の先端部を通過させるまで、位置決め爪474を時計方向に回転させる。通過し終わると、位置決め爪474は反時計回りに回転するため、爪歯475が、図16Cに示す位置決め歯682と686との間にくる。
 クランクアーム266の駆動部材290が回転部材係合部材からはずれると、位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406が、図9Aに示す位置に回転して戻り、この動作が伝動部材498に伝達される。これにより、伝動爪506が位置決めラチェット458の駆動歯694から離れ、位置決めラチェット458及び回転部材454は、位置決め歯682が爪歯475に衝突するまで、バネ456の付勢力にしたがって時計回りに回転する。これと同時に、フロントディレーラ70が、所望通り、中径フロントスプロケットに一致するようになる。
 しかし、このとき、乗り手がまだ作動部材18をニュートラル位置に戻していないと仮定すると、駆動制御爪538がカムローブ614の上方面614a上に静止した状態で、制御プレート518はまだアップシフト位置にある。この位置では、駆動制御爪538は、当たり578に係合することにより伝動部材498の回転を停止させることができない。したがって、伝動部材498は、図16Aに示すスイッチオフ位置に戻る代わりに、図16Bに示すスイッチオン位置まで回転を続け、回転部材係合部材394は、図9Bに示す回転部材係合位置に戻り、シフトがもう一度行われることになる。こうした操作は、用途によっては望ましく、これも本発明の範囲内である。しかし、この実施形態では、こうした2重シフトを避けるために駆動制御爪530が設けられている。具体的に言えば、駆動制御爪530は、上述したように反時計回りに回転しているため、こうした場合に伝動部材498の当たり570に接触する位置にきて、伝動部材498の回転を一時的に停止させる。これにより、伝動部材498を、図16Dに示す位置にできる。このように、駆動制御爪530及びカムローブ606は、伝動機構が回転部材係合部材394からの動作を回転部材454に伝達した後に伝動部材498がスイッチオン位置に回転して戻ることを阻止する駆動制御機構をなしている。
 乗り手が作動部材118をニュートラル位置に戻すと、制御プレート518が同様に、図16Eに示すニュートラル位置まで回転して戻る。これと同時に、駆動制御爪530は、カムローブ606のスロープ606cを摺動して上昇し、制御爪530が伝動部材498の当たり570から離れて駆動制御爪530の先端部がカムローブ606の上方面606a上で静止するまで、時計方向に回転する。また、駆動制御爪538は、カムローブ614のスロープ614bを摺動して下降し、反時計回りに回転する。これにより、図16Eに示すように、駆動制御爪538の先端部は伝動部材498の当たり578に接触する。こうして、伝動部材498は、図16Aに元々示したようにスイッチオフ位置に戻るが、位置決めラチェット458及び回転部材454は、フロントディレーラ70を中径フロントスプロケットと整合させる位置となる。中径フロントスプロケットから大径フロントスプロケットにシフトさせる動作もこれと同様である。
 [位置決めユニットの操作−ダウンシフト]
 図17A〜図17Eは、位置決めユニット254のダウンシフト方向における操作を示す図である。ダウンシフト操作で重要な役割を果たす構成要素の操作がよくわかるように、いくつかの構成要素は透明なものとして図示している。回転部材454が、フロントディレーラ70が中径フロントスプロケットと一致する位置(図16Eに示した位置と同じ位置)にあり、フロントディレーラ70を小径スプロケットまで移動させたい状況を仮定すると、図17Aに示す位置において、駆動制御爪530の先端部はまたもやカムローブ606の上方面606aに支持されており、駆動制御爪538の先端部は、駆動制御爪538が伝動部材498の当たり578に接触するように、カムローブ610のスロープ610cの底部に位置している。伝動爪506は、位置決めラチェット458の駆動歯698の上方面上で静止している。全体に丸みを帯びた細長い二等辺三角形であるカムプレート494は、軸方向に延出する位置決めタブ495を含んでおり、このタブが解放プレート486の側部面487に衝突して、カムプレート494を図17Aに示す位置に保持している。
 そこで乗り手は、作動部材118を時計回り図3にダウンシフト位置まで回転させて、インナーワイヤ80を作動部材118で引張る。これにより、ワイヤ連結部材302は図6の反時計回りに回転し、この動作が入力リンク306を介して制御プレート518に伝達されるため、制御プレート518は図17Bに示すように反時計回りに回転する。制御プレート518が反時計回りに回転することにより、駆動制御爪530がカムローブ606のスロープ606cを摺動して下降し、反時計回りに回転する。これと同時に、駆動制御爪538は、駆動制御爪538が伝動部材498の当たり578から離れてカムローブ610の上方面610a上で静止するまで、カムローブ610のスロープ610cを摺動して上昇し、時計回りに回転する。駆動制御爪538が当たり578にもはや接触していないため、伝動部材498は、駆動制御爪538が当たり588に接触して伝動部材498が図17Bに示す「スイッチオン」位置にくるまで、時計回りに回転する。このとき、伝動爪506は、カムローブ618の移行面618bにより時計回りに回転し、モード切換爪514は、伝動爪506を一時的に図17Bに示す位置に保持するように、時計回りに回転して、伝動爪506のモード切換爪接触面506fに係合する。この伝動部材498の動作が、回転部材係合ユニット258内において位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406に伝達され、これにより、回転部材係合部材394が図9Bに示す位置まで旋回する。
 クランクアーム266の駆動部材290が回転部材係合部材394を係合して、位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406を図9Cに示す位置まで旋回させると、この動作がまた伝動部材498に伝達される。しかし、今度は、伝動爪506の解放プレート駆動面506eが、解放プレート486の当たり487を係合し(これが第1の解放部材位置)、解放プレート486が図17Cに示すように反時計回りに回転する。このように、このモードにおける伝動部材498は、解放プレート486用の解放駆動部材として機能する。解放プレート486が回転するにつれて、カムプレート494の基部面496は、位置決め爪474に装着されたカムローラに接触して、位置決め爪474を反時計回りに回転させる。爪歯475の先端が位置決め歯682の先端を通過すると、位置決めラチェット458及び回転部454は、位置決め歯686が爪歯476に衝突して位置決めラチェット458及び回転部454の制御されない回転を阻止するまで、バネ456の付勢力にしたがって時計回りに回転する。
 解放プレート486が第2の解放部材位置(解放プレート486の動作範囲の終点)に向けて反時計回りの回転を続けると、カムローラ478がカムプレート494の丸い角部またはカムローブ497に到達して、図17Cに示すようにカムプレート494を反時計回りに回転させる。これにより、位置決め爪474は反時計回りに回転して、爪歯476を位置決め歯686から遠ざかる方向に移動させ、位置決めラチェット458及び回転部材454を、フロントディレーラ70が小径スプロケットに一致するように回転部材454が位置決めされるまで、反時計回りに回転させつづけることができる。
 シフト操作を制御するために位置決め爪及び位置決めラチェットを用いる周知のシステムにしたがってこのシステムを操作した場合、爪歯476は、解放プレート486が向きを逆にして(すなわち、時計回りに回転して)シフト操作を完了するまで、位置決め歯686に係合した状態を続けることになる。本発明により製造したシフト制御機構の場合、この状態を続ける必要はない。回転自在なカムプレート494が設けられているため、解放プレート486が反時計回りに回転している間にも、位置決め爪474はすぐにシフト操作を完了できるからである。したがって、解放プレート486が第2の解放部材位置に向けて移動している間に、位置決め爪474を位置解放位置に移動させ、さらに、解放プレート486が第2の解放部材位置に向けて移動し続ける間に、位置決め爪474を位置保持位置に復帰させることができるため、解放プレート486及びカムプレート494を、位置決め爪474を位置解放位置まで移動させる解放制御機構と見なすことができる。
 この好適実施形態のもう1つの有利な特徴は、伝動部材498がまだ反時計回りに回転している間にも解放プレート486を逆向きに回転させられることである。この好適実施形態によれば、伝動部材498が図17C及び図18Aに示す位置にある間、図18Aに示すように、伝動爪506のダウンシフト制御面506fが、中間プレート466の爪制御面660に接触し始める。伝動部材498がさらに回転することにより、伝動爪506は図17D及び図18Bに示すように反時計回りに回転して、解放プレート486との係合状態からはずれる。モード切換爪514はまた、伝動爪506のモード切換爪接触面506fからはずれて、モード切換爪接触面506g上に静止する。この結果、解放プレート486は、伝動部材498がまだ図17Dに示す反時計回り位置にある間にも、図17Dに示す位置に直ちに復帰することができる。
 クランクアーム266の駆動部材290が回転部材係合部材394からはずれると、位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406がまた、図8Aに示す位置に向けて回転し、この動作が伝動部材498に伝達される。もう一度、乗り手がまだ作動部材118をニュートラル位置に回転させていないと仮定すると、駆動制御爪538をカムローブ610の上方面610a上に静止させた状態で、制御プレート518はまだダウンシフト位置にあるが、駆動制御爪530が伝動部材498の当たり570に接触する。これにより、伝動部材498が図17Eに示す停止位置にくる。
 乗り手が作動部材118をニュートラル位置に戻すと、制御プレート518も同様に、図17Fに示すニュートラル位置まで時計回りに回転して戻る。これと同時に、駆動制御爪530は、伝動部材498の当たり570からはずれ、その先端部がカムローブ606の上方面606a上で静止するまで、カムローブ606のスロープ606bを摺動して上昇して時計回りに回転する。これと同時に、駆動制御爪538は、カムローブ610のスロープ610cを摺動して下降して反時計回りに回転して、図17Fに示すように、その先端部を伝動部材498の当たり578に接触させる。伝動部材498はここで、図17Aに元々示したスイッチオフ位置にくるが、位置決めラチェット458及び回転部材454は、フロントディレーラ70を小径フロントスプロケットに一致させる位置にくる。
 大径フロントスプロケットから中径フロントスプロケットへシフトする操作も同様である。しかし、この場合、爪歯475が位置決め歯686にぶつかるように、位置決めラチェット458がまず位置決めされる。カムプレート494からの圧力に応じて位置決め爪474が時計回りに回転するにつれて、爪歯475は位置決め歯686を通過し、位置決めラチェット458は、位置決め歯690が爪歯476に接触するまで、反時計回りに回転する。位置決め爪474が、カムプレート494のカムローブ497がカムローラ478に到達するように反時計回りに回転すると、爪歯475が、位置決め爪682と686との間の空間に入り、爪歯476が位置決め歯690を解放する。これにより、位置決めラチェット458及び回転部材454は、位置決め爪682が爪歯475に接触するまで、時計回りに回転する。こうして、位置決めラチェット458及び回転自在な部材454は、図17Aに示す位置に維持される。
 [駆動制御爪の変形例]
 前記好適実施形態では、別々に動作する駆動制御爪530及び538が設けられているが、図19A及び図19Bには、爪歯704及び708を具備した単一駆動制御爪700が図示されている。図19Aに示すように、伝動部材498が定位置にあると、爪歯704が伝動部材498の当たり578に接触する。図19Bに示すように、伝動部材498がスイッチオフ位置まで時計回りに回転して、制御プレート486がまだニュートラル位置に回転していない状態であると、爪歯708が伝動部材498の当たり570に接触する。
 [位置決め爪474制御の変形例]
 前記実施形態では、ダウンシフト操作において位置決め爪474を制御するのにカムプレート494を用いたが、図20に示す実施形態では、カムホイール750が位置決め爪474の操作を制御する。この実施形態において、カムホイール750は、位置決めラチェット458に対して同軸状に回転自在に取付けられており、周方向に配置された複数のカム歯754と、周方向に配置された複数のカム駆動歯758とを含む。カム駆動爪762は、旋回軸766を介して解放プレート486'に旋回自在に取付けられており、バネ770により反時計回りに付勢されるものである。解放プレート486'がダウンシフト操作時に反時計回りに回転すると、カム駆動爪762が、カム駆動歯758の1つに係合して、カムホイール750を反時計回り方向に回転させる。カム歯754の1つがカムローラ478を押圧するため、位置決め爪474が、前記実施形態と同様に時計回り方向に回転する。カム歯754がカムローラ478を通過した時点で、位置決め爪474が反時計回り方向に回転し、ダウンシフト操作が完了する。解放プレート486'が反時計回り方向に回転すると、カム駆動爪762が対応カム駆動歯758からはずれる。
 [電動型入力ユニット]
  <電力型入力ユニットの構成>
 前記実施形態では手動型入力ユニット250を説明してきたが、電動型入力ユニットを代わりに使用することもできる。以下に、この種の入力ユニットについて説明する。図21(A)及び21(B)は、位置決めユニット254に直接または間接的に連結できる、筐体800などの取付ユニットの外側及び内側をそれぞれ横から示す側面図である。筐体800が含む壁部802の外側に、モータ804が、ギア減速ユニット812、入力ブラシユニット816及び出力ブラシユニット820が支持されている。
 モータ804はモータ駆動シャフト808を有し、これが、ギア828の大径ギア部分824と噛み合っている。ギア828の小径ギア部分832は、ギア840の大径部分836と噛み合い、ギア840の小径部分844は、ギア852の大径部分848と噛み合っている。ギア852の小径部分856は、ギア860と噛み合っており、このギア860は、筐体800の内側まで壁部802を貫通した駆動軸862に支持されている。
 入力ブラシユニット816は、ギア860と同軸状に回転するものであり、以下のように機能する導電性ブラシ864を具備している。駆動軸862は、図21(B)に示す駆動カム865を駆動突起866と共に筐体800の内側側面上に支持している。出力ブラシユニット820は、筐体800の外側まで壁部820を貫通した駆動軸867により筐体800に回転自在に支持されている。出力ブラシユニット820の位置は、壁部872が構成しているチャンバ868内であり、このユニットも、以下のように機能する導電性ブラシ864を具備している。筐体800に電気的コネクタ880及び884が装着されており、これにより、筐体800のこの実施形態で使用されているさまざまな電気的構成要素との電気的通信が可能となっている。
 図21(B)に示すように、駆動軸867は、筐体800の内側に形成されている凹部892内に突出した雄型連結スプライン888を具備している。これらスプライン888を用いて、回転部材454及び出力ブラシユニット820が一体となって同軸状に回転するように、出力ブラシユニット820を位置決めユニット254内の回転部材454に連結させる。この連結のために、連結部材896(図22(A)〜図22(C))を回転部材454に取付け、凹部892内に通常通りに嵌め込む。この実施形態において、位置決めユニット254の駆動軸318の終点は、連結部材896が具備するボス904の内側に形成された中央開口900内にあるため、駆動軸862上で雄型連結スプライン888を係合するように、雌型連結スプライン908がボス904の外側に形成されている。連結耳部912及び916が、回転部材454の半径方向外側部分に形成されており、連結突起920が、連結部材896の半径方向外側部分から横方向に延出している。このような構造により、連結突起920と連結耳部912及び916とが係合するため、連結部材896は回転部材454と一体となって回転し、スプライン888と908とが係合するため、出力ブラシユニット820が連結部材896と一体となって回転する。回転部材454及び出力ブラシユニット820は、図22(A)及び図23(A)に図示したダウンシフト後の(例えばロー)位置と、図22(B)及び図23(B)に図示したニュートラル(例えば中間)位置と、図22(C)及び図23(C)に図示したアップシフト後の(例えばトップ)位置との間を移動する。
 上述した実施形態では、ワイヤ連結部材302が入力リンク306を回転させ、これにより、制御プレート518がアップシフト位置、ニュートラル位置及びダウンシフト位置まで回転して、補助機構14を所望通りに動作させるようになっていた。図24(A)〜図24(C)及び図25は、この実施形態において制御プレート518を回転させる構造を示すものである。具体的に言えば、駆動カム865が入力伝達部材駆動部材を回転させる。この駆動部材は、図24(A)に図示するダウンシフト位置と、図24(B)に図示するニュートラル位置と、図24(C)に図示するアップシフト位置との間で基部プレート450に回転自在に支持された入力伝達駆動リンク924の形態である。これらの図では、この実施形態に関連する電気的制御について以下に説明できるように、この駆動カム865の上に入力ブラシユニット816を重ね合わせて図示している。
 図24(C)及び図25に示すように、入力伝達駆動リンク924は、(入力伝達駆動リンク924を回転部材454及び出力ブラシユニット820と同軸状に回転させるため)駆動軸318を中に収容するように駆動軸収容開口932を設けた駆動軸取付部分928などの第1端部と、バネ当たり936及び938と、半径方向延出部分940と、制御プレート518の開口605内に嵌合する連結タブ948を設けた軸方向延在連結部分944とを含む。第1及び第2駆動耳部952及び956は半径方向外側に延出して、第1及び第2駆動面960及び962をそれぞれ形成している。連結部分944と第1及び第2駆動耳部952及び956とは、入力伝達駆動リンク924の半径方向に延出した第2端部958に位置している。駆動突起866は、第1駆動面960と第2駆動面962との間に位置しており、第1駆動面960と第2駆動面962との間は、入力伝達駆動リンク924が図24(B)に図示したようにニュートラル位置にきても駆動突起866が第1の駆動面960及び第2の駆動面962から間隔を置いて位置するように、空間が設けられている。無論、入力伝達駆動リンク924をさまざまな位置まで回転させることができるのであれば、入力伝達駆動リンク924はさまざまな形態をとることができる上、さまざまなリンクアセンブリ、回転式偏心カム、回転式間欠接触カムなど数多くの構造を用いることができる。
 バネ968である付勢機構は、入力伝達駆動リンク924をニュートラル位置まで付勢させるように、コイル部分972と1対のバネ脚976及び980とを有する。具体的に言えば、コイル部分972は駆動軸318を包囲しており、バネ脚976及び980は、入力伝達駆動リンク924が図24(B)に図示したニュートラル位置にくると、基部プレート450に形成されたバネ当たり982及び986に接触するようになっている。入力伝達駆動リンク924が図24(A)に図示した位置まで反時計回りに回転すると、バネ当たり936がバネ脚976を押圧するため、入力伝達駆動リンク924はバネ968により時計回り方向に付勢される。これとは反対に、入力伝達駆動リンク924が図24(C)に図示した位置まで時計回りに回転すると、バネ当たり938がバネ脚980を押圧するため、入力伝達駆動リンク924はバネ968により反時計回り方向に付勢される。
  <回路基板>
 図26は、筐体800の外側に取付けられる回路基板990を示す図である。回路基板990は、入力位置導電トレース996と、出力位置導電トレース998とを具備している(他の回路構成要素も同時に具備しているが、便宜上図示していない)。入力導電トレース996は、共通トレース996aと、ダウンシフト位置トレース996bと、ニュートラル位置トレース996cと、アップシフト位置トレース996dとを含む。この入力導電トレース996に入力ブラシユニット816を重ね合わせて図示することで、これら構造体間の協働状態を示している。これらの構造体を、ダウンシフト位置センサ1002a、ニュートラル位置センサ1002b、及びアップシフト位置センサ1002cを含む入力駆動部材位置センサ1002(図27)全体に含まれる一部として見なすことができる。制御ユニット1000はこのセンサから得られた信号を用いて、駆動カム865及び入力伝達駆動リンク924の位置を決定する。図26に示した位置は、入力ブラシユニット816がニュートラル位置にあり、ブラシ864がニュートラル位置トレース996cを共通トレース996aに接続しているところである。
 出力導電トレース998は、共通トレース998aと、ダウンシフト後の(下部など)位置トレース998bと、ニュートラル(中間など)位置トレース998cと、アップシフト後の(上部など)位置トレース998dとを含む。この出力導電トレース998に出力ブラシユニット820を重ね合わせて図示することで、これら構造体間の協働状態を示している。これらの構造体を、ダウンシフト位置センサ1004a、ニュートラル位置センサ1004b、及びアップシフト位置センサ1004cを含む出力駆動部材位置センサ1004(図27)全体に含まれる一部として見なすことができる。制御ユニット1000はこのセンサから得られた信号を用いて、回転部材454の位置を決定する。図26に示した位置は、出力ブラシユニット820がニュートラル位置にあり、ブラシ876がニュートラル位置トレース998cを共通トレース998aに接続しているところである。
  <電気的構成>
 図27は、補助機構14の操作制御に用いる電気的構成要素を示すブロック線図である。この実施形態において、制御ユニット1000は、入力駆動部材位置センサ1002、出力伝達部材位置センサ1004、手動型アップシフトスイッチ1008、手動型ダウンシフトスイッチ1012、速度センサ1014及びケイデンスセンサ1015から信号を受信する。無論、制御ユニット1000は、他のいくつの入力からも信号を受信することができ、その例として、乗り手の身体的特徴、地形データなどが挙げられる。アップシフトスイッチ1008及びダウンシフトスイッチ1012は通常、ハンドルバー50上で便宜のよい位置に取付けられ、その形態として、スイッチ機構に連結されたボタン、トグルスイッチ、レバー、ツイストグリップなど、さまざまなものが可能である。速度センサ1014は通常、前輪46または後輪54に取付けられた磁石の通過を感知するようにフレーム18に取付けられる従来のセンサを含むが、無論、同じ目的を達成できるのであれば、いかなる構造(光学的または電磁的など)をも含むことができる。同様に、ケイデンスセンサ1015は通常、ペダルアセンブリ58に取付けられた磁石の通過を感知するようにフレーム18に取付けられる従来のセンサを含むが、無論、同じ目的を達成できるのであれば、いかなる構造(光学的または電磁的など)をも含むことができる。
 制御ユニット1000は、モータ804駆動コマンドを(直接、またはモータインターフェースを介して間接的に)提供するためのモータ駆動コマンドユニット1016を含む。アップシフトスイッチ1008及びダウンシフトスイッチ1012は通常、それぞれアップシフトまたはダウンシフト操作を手動で要求するために用いられるものであり、このスイッチが入れられると、制御ユニット1000がモータ駆動コマンドユニット1016にコマンドを出させ、それにしたがってモータ804が動作する。この実施形態において、制御ユニット1000はまた、自動制御ユニット1020を含む。これは、モータ駆動コマンドユニット1016に、入力がいくつあってもそれにしたがって、かつあらゆる所望アルゴリズムにしたがってモータ804を自動的に動作させるコマンドを出させるものである。こうしたコマンドに、アナログまたはデジタルメッセージ、直接駆動信号、または、特定用途に適した他のあらゆる信号を含めることができる。制御ユニット1000、モータ駆動コマンドユニット1016及び自動制御ユニット1020に、回路基板990上に配置され、目的通りにプログラムされたマイクロプロセッサ、または、適切に構成され、用途別に便宜のよい場所に配置または配分された、マイクロプロセッサ以外のあらゆるハードウェア、ファームウェアまたはソフトウェアインプリメンテーションを含めることができる。
  <操作>
 この実施形態の操作はかなり単純である。入力伝達駆動リンク924が通常通り、図24(B)に示すようにニュートラル位置に配置され、入力駆動部材位置センサ1002によりその位置が決定される。ダウンシフトスイッチ1012の操作または自動制御ユニット1020からダウンシフトコマンドが出力されると、モータ駆動コマンドユニット1016がコマンドを出して、モータ804に駆動カム865を回転させるため、入力伝達駆動リンク924がダウンシフト(反時計回り)方向に移動し、図24(A)に図示したダウンシフト位置まで入力伝達駆動リンク924がくると、これを入力駆動部材位置センサ1002が感知する。この実施形態では、感知した時点で、制御ユニット1000が直ちにモータ駆動コマンドユニット1016にコマンドを出させて、図24(B)に示したニュートラル位置に入力伝達駆動リンク924が復帰するまで、モータ804に入力伝達駆動リンク924を反対方向に移動させる。
 同様に、アップシフトスイッチ1008の操作または自動制御ユニット1020からアップシフトコマンドが出力されると、モータ駆動コマンドユニット1016がコマンドを出して、モータ804に駆動カム865を回転させるため、入力伝達駆動リンク924がアップシフト(時計回り)方向に移動し、図24(C)に図示したアップシフト位置まで入力伝達駆動リンク924がくると、これを入力駆動部材位置センサ1002が感知する。感知した時点で、制御ユニット1000が直ちにモータ駆動コマンドユニット1016に出させて、図24(B)に示したニュートラル位置に入力伝達駆動リンク924が復帰するまで、モータ804に入力伝達駆動リンク924を反対方向に移動させる。
 入力駆動部材位置センサ1002及び出力伝達部材位置センサ1004から得た信号を制御ユニット1000の適したプログラミングと組合わせて、補助機構14で起こり得る誤動作を検出する機構とすることができる。図28は、これを目的として制御ユニット1000が実行し得る操作を示すフローチャートである。ステップ1100にて、アップシフトスイッチ1008かダウンシフトスイッチ1012かが押されて、または自動制御ユニット1020が操作されて、シフト要求がなされたと仮定すると、ステップ1104にて、モータ804を所望シフトに駆動するバッテリ(電圧など)が十分にあるかどうかが確認される。十分でない場合、ステップ1108にて、エラー提示の処理が行われる。この処理の例として、警告音などの警告及び/またはエラーメッセージなどの視覚信号を乗り手に通知することが挙げられる。さらに、制御ユニット1000内に禁止条件を設定して、そのバッテリ問題が解決されるまで、制御ユニット1000により補助機構14を無理に動作させないようにすることもできる。
 バッテリが十分にあれば、ステップ1112にて、フロントディレーラ70が最も外側のスプロケット66と係合した時点でアップシフトコマンドが出されていたかどうかが確認される。出されていた場合、ステップ1108にて、適切なエラー提示処理が行われる。出されていなければ、ステップ1116にて、フロントディレーラ70が最も内側のスプロケット66と係合した時点でダウンシフトコマンドが出されていたかかどうかが確認される。出されていた場合、ステップ1108にて、適切なエラー提示処理が行われる。出されていなければ、ステップ1120にて、シフト操作が開始される。このステップに、シフト操作の制御に用いるタイマーのリセット、ならびにこの処理で用いる他のあらゆる変数(以下に説明する再試行カウンタなど)の設定を含めることができる。
 この実施形態において、モータ804がその動作を完了すると、およそ1秒内に、入力伝達駆動リンク924をニュートラル位置から所望のアップシフトまたはダウンシフト位置に移動させた後、ニュートラル位置まで復帰させられると考えられる。したがって、ステップ1124にて、シフト操作がステップ1120にて開始されてから1秒経過していないかどうかが確認される。1秒を超えていなければ、ステップ1128にて、制御ユニット1000内のモータ駆動コマンドユニット1016が適切なコマンドを出して、モータ804を駆動させる。ステップ1128は、入力伝達駆動リンク924をニュートラル位置から所望のアップシフトまたはダウンシフト位置に移動させた後、ニュートラル位置まで復帰させるために必要なモータ804のすべての動作を表している。次に、ステップ1132にて、入力伝達駆動リンク924がニュートラル位置まで復帰したかどうかが確認される。復帰していない場合、処理はステップ1124に戻る。復帰していれば、ステップ1136にて、モータ804は停止する。モータ804はまた、ステップ1124にて、シフト操作がステップ1120にて開始されてから1秒以上が経過していることが確認された場合にも停止する。いずれの場合も、ステップ1136にて、シフト操作を補助するために駆動部材290の1つが回転部材係合部材394に接触するという補助操作の機械的段階が開始される。ステップ1136では、用途に応じて適切であれば、さまざまな制御変数を初期化することができる。
 ステップ1140では、入力伝達駆動リンク924がニュートラル位置に復帰したかどうかが確認される。このステップは、入力伝達駆動リンク924の位置に関する二重チェックとして任意に行われるものであるが、このステップを用いて、ステップ1132でニュートラル位置への復帰が確認されず、かつステップ1124でシフト操作がステップ1120にて開始されてから1秒以上が経過したことが確認された場合に、誤動作があったかどうかを決定してもよい。この時点で入力伝達駆動リンク924がニュートラル位置にない場合、ステップ1108にて、適切なエラー提示処理が行われる。入力伝達駆動リンク924がニュートラル位置にあれば、ステップ1144にて、出力伝達部材位置センサ1004がその時点で指示しているギアが、要求された指定ギアと一致しているかどうかが確認される。一致していれば、ステップ1148にて、シフト操作が完了したと見なされる。
 この実施形態において、ペダルアセンブリ58が回転している限り、シフト操作は10秒以内に完了すると考えられる。ディレーラがいかなる種類のものであってもシフト操作の特徴には数多くの条件(シフト操作を実施可能な構造で設計されているかされていないかにかかわらず、使用されているチェーン及びスプロケットの種類、乗り手及び自転車から加えられる力の大きさなど)が影響を与えるため、状況によってはチェーンのシフトに10秒より長い時間のかかる可能性もある。したがって、この実施形態では、何らかの障害で機能が遂行できなかった場合、シフト操作を3回再試行する。この再試行のため、ステップ1152にて、ペダルアセンブリ58が回転していることをケイデンスセンサ1015が示しているかどうかが確認される。示していない場合、処理はステップ1144に戻る。示していれば、ステップ1156にて、ステップ1136にて補助操作が開始されてから10秒以上が経過したかどうかが確認される。経過していない場合、処理はステップ1144に戻る。10秒以上が経過していれば、ステップ1160にて、制御ユニット1000内でプログラムされた再試行カウンタ数が1ずつ増加され、ステップ1164にて、再試行が3回以上行われたかどうかが確認される。再試行がすでに3回行われている場合、ステップ1108にて、適切なエラー提示処理が行われる。まだ3回に達していなければ、処理はステップ1120に戻り、操作が再試行される。
 無論、上述した電子制御システム及び方法を、内側ハブ変速機、ハブ/ディレーラ変速機の組合わせ、連続変速式変速機など、あらゆる種類の自転車変速機に適合させることができる。本システムを、自転車変速機以外に使用するように適合させることも可能である。いずれの場合も、さまざまな構成要素のサイズ、形状、位置または配向を所望に応じて変更することができる。図示した構成要素は直接、相互に接続または接触しているが、こうした構成要素の間に中間構造体を設けることもできる。1つの構成要素の機能を2つの構成要素で実施させることも可能であり、逆もまた可能である。一実施形態の構造及び機能を、他の実施形態に採用してもよい。すべての利点を、特定の実施態様に一度に含めなくてもよい。従来技術に比べて独自性のある各特徴は、それ単独であれ、他の特徴との組合わせであれ、その特徴(1つまたは複数)により具体化された構造的及び/または機能的概念を含めて、本出願人による発明をさらに説明する別個の記載として見なされるべきである。したがって、本発明の範囲は、本明細書内に開示された具体的構造、または特定の構造や特徴に関する明白な当初の着目点に限定されるものではない。
 以上、本発明のさまざまな実施形態を説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく、さらに修正を加えることが可能である。例えば、さまざまな構成要素のサイズ、形状、位置または配向を所望に応じて変更することができる。図示した構成要素は直接、相互に接続または接触しているが、こうした構成要素の間に中間構造体を設けることもできる。1つの構成要素の機能を2つの構成要素で実施させることも可能であり、逆もまた可能である。一実施形態の構造及び機能を、他の実施形態に採用してもよい。すべての利点を、特定の実施態様に一度に含めなくてもよい。従来技術に比べて独自性のある各特徴は、それ単独であれ、他の特徴との組合わせであれ、その特徴(1つまたは複数)により具体化された構造的及び/または機能的概念を含めて、本出願人による発明をさらに説明する別個の記載として見なされるべきである。したがって、本発明の範囲は、本明細書内に開示された具体的構造、または特定の構造や特徴に関する明白な当初の着目点に限定されるものではない。
本発明の一実施形態が採用された自転車の側面図である。 シフト制御装置を示す斜視図である。 図2に示したシフト制御装置の分解図である。 シフト制御装置の操作を示す概略図である。 シフト制御装置の操作を示す概略図である。 シフト制御装置の操作を示す概略図である。 補助機構を示す図である。 入力ユニットの具体的な一実施形態を示す分解図である。 回転部材係合ユニットの具体的な一実施形態を示す補助機構の図である。 補助機構を示す背面断面図である。 回転部材係合部材の操作を示す図である。 回転部材係合部材の操作を示す図である。 回転部材係合部材の操作を示す図である。 回転部材係合部材の操作を示す図である。 位置決めユニットの内側構成要素を示す拡大断面図である。 伝動部材の具体的一実施形態を示す側面図である。 入力伝達部材の具体的一実施形態を示す側面図である。 中間プレートの具体的一実施形態を示す側面図である。 位置決め部材の具体的一実施形態を示す側面図である。 伝動爪の具体的一実施形態を示す斜視図である。 アップシフト方向への補助機構操作を示す図である。 アップシフト方向への補助機構操作を示す図である。 アップシフト方向への補助機構操作を示す図である。 アップシフト方向への補助機構操作を示す図である。 アップシフト方向への補助機構操作を示す図である。 ダウンシフト方向への補助機構操作を示す図である。 ダウンシフト方向への補助機構操作を示す図である。 ダウンシフト方向への補助機構操作を示す図である。 ダウンシフト方向への補助機構操作を示す図である。 ダウンシフト方向への補助機構操作を示す図である。 ダウンシフト方向への補助機構操作を示す図である。 ダウンシフト操作時における伝動爪の中間プレートとの協働動作を示す図である。 ダウンシフト操作時における伝動爪の中間プレートとの協働動作を示す図である。 駆動制御機構の別の実施形態を示す図である。 駆動制御機構の別の実施形態を示す図である。 解放機構の別の実施形態を示す側面図である。 入力ユニットの別の実施形態に対する筐体の外側を示す側面図である。 図21Aに示した筐体の内側を示す側面図である。 位置センサ連結部材に連結された出力伝達部材の動作を示す図である。 位置センサ連結部材に連結された出力伝達部材の動作を示す図である。 位置センサ連結部材に連結された出力伝達部材の動作を示す図である。 出力伝達部材に連結された出力伝達部材位置センサの動作を示す図である。 出力伝達部材に連結された出力伝達部材位置センサの動作を示す図である。 出力伝達部材に連結された出力伝達部材位置センサの動作を示す図である。 入力駆動部材位置センサに連結された入力伝達駆動リンク(入力伝達部材駆動部材)の動作を示す図である。 入力駆動部材位置センサに連結された入力伝達駆動リンクの動作を示す図である。 入力駆動部材位置センサに連結された入力伝達駆動リンクの動作を示す図である。 図24Cの線分XXV−XXVで切取った断面からみた図である。 入力駆動部材位置センサ及び出力伝達部材位置センサと併用される導電トレースを示す回路基板の図である。 補助装置の操作制御に用いられる電気的構成要素を示すブロック線図でる。 図27に図示した制御ユニットの操作を示すフローチャートである。
符号の説明
 10  自転車
 14  補助機構
 250  入力ユニット
 254  位置決めユニット
 454  回転部材(出力伝達部材)
 518  制御プレート(入力伝達部材)
 804  モータ
 924  入力伝達駆動リンク(入力伝達部材駆動部材)
 968  バネ(付勢機構)
 1000  制御ユニット
 1002  入力駆動部材位置センサ
 1004  出力伝達部材位置センサ
 1002a,1004a  ダウンシフト位置センサ
 1002b,1004b  ニュートラル位置センサ
 1002c,1004c  アップシフト位置センサ
 1008  手動型アップシフトスイッチ
 1012  手動型ダウンシフトスイッチ
 1016  モータ駆動コマンドユニット

Claims (22)

  1.  自転車変速操作を補助するために回転部材からの動力を用いる、前記回転部材の補助を求める入力伝達部材と前記回転部材の補助を受ける出力伝達部材とを含む自転車シフト制御装置用制御装置であって、
     少なくともニュートラル位置、アップシフト位置、及びダウンシフト位置に移動する入力伝達部材駆動部材と、
     前記入力伝達部材駆動部材に連結された入力駆動部材位置センサと、
     前記入力伝達部材駆動部材に連結されたモータと、
     前記入力伝達部材駆動部材を前記ニュートラル位置、アップシフト位置、及びダウンシフト位置の少なくとも1つに移動させるために、前記入力駆動部材位置センサ及びモータに連結された制御ユニットと、
    を含む自転車シフト制御装置用制御装置。
  2.  前記制御ユニットが、前記モータを駆動させるためのモータ駆動コマンドを提供するモータ駆動コマンドユニットをさらに含む、請求項1に記載の装置。
  3.  前記制御ユニットは、前記モータ駆動コマンドに応じて、前記入力伝達部材駆動部材を、前記ニュートラル位置からアップシフト位置またはダウンシフト位置の一方に移動させた後、ニュートラル位置に復帰させるように、前記モータを制御する、請求項2に記載の装置。
  4.  前記制御ユニットは、前記モータ駆動コマンドに応じて、前記入力伝達部材駆動部材を、前記ニュートラル位置からアップシフト位置またはダウンシフト位置の一方に移動させた後、直ちにニュートラル位置に復帰させるように、前記モータを制御する、請求項3に記載の装置。
  5.  前記入力駆動部材位置センサが、
     前記入力伝達部材駆動部材が前記ニュートラル位置にきたらこれを感知するニュートラル位置センサと、
     前記入力伝達部材駆動部材が前記アップシフト位置にきたらこれを感知するアップシフト位置センサと、
    を含む、請求項4に記載の装置。
  6.  前記制御ユニットは、前記モータ駆動コマンドに応じて、前記入力伝達部材駆動部材を前記ニュートラル位置からアップシフト位置に移動させた後、前記入力伝達部材駆動部材がアップシフト位置にきたことを前記アップシフト位置センサが感知した時点で直ちにニュートラル位置に復帰させるように、前記モータを制御する、請求項5に記載の装置。
  7.  前記モータ駆動コマンドユニットが、前記モータ駆動コマンドを出力するための手動スイッチを含む、請求項5に記載の装置。
  8.  前記入力駆動部材位置センサが、
     前記入力伝達部材駆動部材が前記ニュートラル位置にきたらこれを感知するニュートラル位置センサと、
     前記入力伝達部材駆動部材が前記ダウンシフト位置にきたらこれを感知するダウンシフト位置センサと、
    を含む、請求項4に記載の装置。
  9.  前記制御ユニットは、前記モータ駆動コマンドに応じて、前記入力伝達部材駆動部材を前記ニュートラル位置からダウンシフト位置に移動させた後、前記入力伝達部材駆動部材がダウンシフト位置にきたことを前記ダウンシフト位置センサが感知した時点で直ちにニュートラル位置に復帰させるように、前記モータを制御する、請求項8に記載の装置。
  10.  前記モータ駆動コマンドユニットが、前記モータ駆動コマンドを出力するための手動スイッチを含む、請求項8に記載の装置。
  11.  前記入力伝達部材駆動部材を前記ニュートラル位置に付勢する付勢機構をさらに含む、請求項1に記載の装置。
  12.  取付ユニットをさらに含み、前記入力駆動部材位置センサが前記取付ユニットに対して回転自在に連結される、請求項1に記載の装置。
  13.  前記入力駆動部材位置センサが、
     前記取付ユニットに対して固定された導電トレースと、
     回転ブラシと、
    を含む、請求項12に記載の装置。
  14.  前記取付ユニットに対して回転自在に連結された出力伝達部材位置センサをさらに含む、請求項12に記載の装置。
  15.  前記出力伝達部材位置センサが前記入力伝達部材駆動部材と同軸状に回転する、請求項14に記載の装置。
  16.  前記入力伝達部材駆動部材が第1端部と第2端部とを有する入力変速機駆動リンクを有し、前記第1端部は前記取付ユニットに対して回転する、請求項12に記載の装置。
  17.  前記入力変速機駆動リンクの第2端部が前記入力駆動部材位置センサに連結されている、請求項16に記載の装置。
  18.  前記入力変速機駆動リンクを前記ニュートラル位置に付勢する付勢機構をさらに含む、請求項17に記載の装置。
  19.  前記入力変速機駆動リンクの第2端部及び前記入力駆動部材位置センサの一方が、第2駆動面に対向する第1駆動面を含み、前記入力変速機駆動リンクの第2端部及び前記入力駆動部材位置センサの他方が、前記第1駆動面と前記第2の駆動面との間に配置された駆動部材を含む、請求項18に記載の装置。
  20.  前記入力変速機駆動リンクが前記ニュートラル位置に配置されており、前記駆動部材が前記第1駆動面からも前記第2駆動面からも間隔を置いて配置されている、請求項19に記載の装置。
  21.  前記取付ユニットに対して回転自在に連結された出力伝達部材位置センサをさらに含む、請求項18に記載の装置。
  22.  前記出力伝達部材位置センサの少なくとも一部が前記入力変速機駆動リンクと同軸状に回転する、請求項21に記載の装置。
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