JP2004088308A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全なフィードタイミングで記録媒体を供給すると共に、生産性を向上することが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ページバッファに画像データ読み出し完了している場合に、次のピッチタイミングでフィードを許可し(202、204)、ページバッファに画像データ読み出し完了していない場合で、ネットワーク接続された外部ハードディスクからの読み出しの場合には、次のピッチタイミングでのフィードを禁止し(206)、ページバッファに読み出し完了した時点でフィードを許可する。また、外部ハードディスクから読み出しではない場合には、残画像データの読み出し時間を算出して、算出時間に応じてフィードを許可する(208、210)。
【選択図】 図4
【解決手段】ページバッファに画像データ読み出し完了している場合に、次のピッチタイミングでフィードを許可し(202、204)、ページバッファに画像データ読み出し完了していない場合で、ネットワーク接続された外部ハードディスクからの読み出しの場合には、次のピッチタイミングでのフィードを禁止し(206)、ページバッファに読み出し完了した時点でフィードを許可する。また、外部ハードディスクから読み出しではない場合には、残画像データの読み出し時間を算出して、算出時間に応じてフィードを許可する(208、210)。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置にかかり、特に、デジタル複写機、プリンタ、ファクシミリ等に適用可能な画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル複写機やプリンタ、ファクシミリの開発が盛んである。このような装置では通常、記憶手段を効率的に使うことを目的に、入力画像を一旦特定の圧縮手段で圧縮したデータをDRAM(Dynamic Randam Access Memory)などのページバッファメモリに蓄積し、画像出力時に再度圧縮画像を伸長することが行われている。さらに圧縮画像を磁気ディスク装置、光ディスク装置等の記憶手段に蓄積し、電子ソートなどの応用機能を提供することも行われている。電子ソートとは、複数部数を印刷するジョブ(所謂コレートジョブ:Collate Job)時に一巡目は読み込んだ原稿イメージを圧縮し、ページバッファメモリに蓄積したあと、これを伸長して記録装置に出力すると共にハードディスクなどの記憶装置に蓄積し記憶する。さらに二巡目以降は、記憶装置から順次前記圧縮画像をページバッファメモリに読み出し、伸長して画像記録装置へ出力することで、電子的にソータの機能を実現するものである。
【0003】
ここで、電子ソートのために一旦、全ての原稿の画像データはハードディスク等の記憶手段に格納するが、近年の画像のカラー化、高精細化に伴い画像データのデータサイズが大きくなってきている。さらには、大量の原稿を一度に読み込むと、ハードディスク等の記憶装置の容量を超えてしまい、プリントを継続することができない状態が発生し得る。
【0004】
そこで、このような場合に対処するために、例えば、特開2000−174947号公報に記載の技術では、内部のメモリ等の記憶手段がフル状態となって記憶できなかった残りの原稿画像をネットワークに接続されている他の画像形成装置のハードディスクに転送し、あるいは再度読出すようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ハードディスク等の記憶手段から画像データを読み出す場合には、画像サイズから読出し時間を予測することが可能であり、当該予測に応じて用紙等の記録媒体を供給するフィードタイミングを決定することができ、生産性を向上することができるが、ネットワーク接続されたハードディスク等の記憶手段から画像データを読み出す場合には、ネットワーク自体が他の機器との共有資源であり、ネットワークの性能だけでなく、他のネットワーク接続機器の稼働状態による通信の混み具合によって通信速度が大きく影響を受けるので、ネットワーク接続された外部のハードディスク等の記憶手段への書き込みや読み出しに要する時間を予測することができず、フィードタイミングを予測に従って決定することができない、という問題がある。
【0006】
また、ネットワークの稼働状態を無視した予測を行うと、画像データを読み込む前に記録媒体が供給され、記録できずに排出してしまう、という問題がある。
【0007】
本発明は、上記事実を考慮してなされたもので、安全なフィードタイミングで記録媒体を供給すると共に、生産性を向上することが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、画像を記録するための画像データを一時格納するメモリ手段と、前記画像データを記憶すると共に、所定のタイミングで前記メモリ手段へ前記画像データを転送する内部記憶手段と、前記画像データを記憶すると共に、ネットワーク接続され、所定のタイミングで該ネットワークを介して前記メモリ手段へ前記画像データを転送する外部記憶手段と、前記メモリ手段に一時格納された前記画像データに基づいて記録媒体上に画像を形成するために、記録媒体を画像形成位置へ搬送する搬送手段と、前記メモリ手段に転送される前記画像データの転送元に基づいて、前記搬送手段による記録媒体の搬送タイミングを制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、メモリ手段には、画像を記録するための画像データが一時格納される。例えば、1ページ分の画像データが一時格納され、メモリ手段に一時格納された画像データに基づいて画像記録を行うことが可能である。
【0010】
内部記憶手段には、画像を記録するための画像データが記憶され、画像記録開始等の所定のタイミングでメモリ手段へ画像データが転送される。
【0011】
また、外部記憶手段には、内部記憶手段と同様に、画像を記録するための画像データが記憶され、画像記録開始等の所定のタイミングで、ネットワークを介してメモリ手段へ画像データが転送される。
【0012】
すなわち、メモリ手段には、外部記憶手段または内部記憶手段に記憶された画像データが転送され、メモリ手段に転送された画像データに基づいて画像記録を行うことが可能である。
【0013】
そして、搬送手段では、メモリ手段に一時格納された画像データに基づいて記録媒体上に画像を記録するために、記録媒体を画像記録位置へ搬送する。このとき、制御手段では、メモリ手段に転送される画像データの転送元に基づいて、搬送手段による記録媒体の搬送タイミングが制御される。すなわち、メモリ手段への転送速度や転送元に適した搬送手段による搬送タイミングを制御することができ、安全なフィードタイミングで記録媒体を供給すると共に、生産性を向上することが可能となる。
【0014】
例えば、請求項2に記載の発明のように、制御手段は、メモリ手段へ転送される画像データの転送元が内部記憶手段の場合と、外部記憶手段の場合とで、異なるタイミングとなるように搬送手段による搬送タイミングを制御することができる。
【0015】
内部記憶手段からメモリ手段への画像データの転送は、内部記憶手段からの画像データの読み出し速度に依存するので、当該読み出し速度に基づいて搬送手段による搬送タイミングを制御することができるが、外部記憶手段からメモリ手段への画像データの転送は、ネットワークの可動状況等に依存するため、予測不可能である。従って、請求項2に記載の発明のように、画像データの転送元が内部記憶手段の場合と、外部記憶手段の場合とで、異なるタイミングとなるように搬送手段による搬送タイミングを制御することによって、安全なフィードタイミングで記録媒体を供給すると共に、生産性を向上することが可能となる。
【0016】
また、制御手段は、請求項3に記載の発明のように、メモリ手段へ転送される画像データの転送元が内部記憶手段の場合に、転送される画像データサイズに基づいて、搬送手段による搬送タイミングを制御するようにしてもよい。すなわち、内部記憶手段から画像データをメモリ手段へ転送する場合には、内部記憶手段からの読み出し速度と画像データサイズからメモリ手段への画像データ転送完了までの時間を算出することができ、当該時間から搬送手段による搬送タイミングを制御することによって生産性を向上することが可能となる。
【0017】
また、制御手段は、請求項4に記載の発明のように、メモリ手段へ転送される画像データの転送元が外部記憶手段の場合に、画像記録に必要な画像データのメモリ手段への転送が完了した時点で、搬送手段による搬送タイミングを制御するようにしてもよい。この場合、記録する画像データが準備されてから、搬送制御が開始されるので、安全なフィードタイミングで記録媒体を供給することが可能となる。
【0018】
さらに、制御手段は、請求項5に記載の発明のように、メモリ手段へ転送される画像データの転送元が外部記憶手段の場合で、かつ、記録媒体の表裏に画像を記録する場合に、表裏に記録するための画像データそれぞれのメモリ手段への転送が完了した時点で、搬送手段による搬送タイミングを制御するようにしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。なお、本実施の形態は、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を有するマルチファンクション機能を持つデジタル複写機に本発明を適用したものである。
【0020】
図1には、本発明の実施の形態に係わるデジタル複写機10の概略構成が示されている。
【0021】
デジタル複写機10は、図1に示すように、原稿読取装置12、画像出力装置14、ユーザインターフェース16及び画像処理装置18を含んで構成されている。
【0022】
原稿読取装置12は、従来周知の構成であるスキャナであり、詳細な説明は省略するが、CCDラインセンサ等の画像読取部を備え、紙やフィルム等の記録媒体に記録された原稿画像を読み取ってデジタルデータに変換し、画像データとして画像処理装置18へ出力する。
【0023】
画像出力装置14は、画像処理装置から送信される画像データに基づいて、用紙等の記録媒体に画像を記録する。画像出力装置14には、記録媒体を画像記録位置へ搬送する搬送装置20を含んでおり、該搬送装置20によって記録媒体が画像記録位置へ搬送されるようになっている。また、詳細は後述するが、記録媒体の搬送タイミング(以下、フィードタイミングという)は、画像処理装置18によって制御される。
【0024】
ユーザインターフェース16は、例えば、操作パネル及びLCDを含んで構成されている。操作パネルは、プリント枚数や、挿入ページ条件や、プリント条件や、電子ソート条件などの各種処理条件を設定したり、節電状態を解除する等、デジタル複写機10の各種設定を行うための複数の操作ボタンを備えている。操作ボタンによる押圧信号は、画像処理装置18の後述する制御部22に出力される。
【0025】
LCDには、画像出力装置14による画像出力状況や、操作ボタンにより入力された各種処理条件や、モードの選択画面や、テンプレートの選択画面や、スタンプマークの選択場面等が表示される。
【0026】
画像処理装置18は、デジタル複写機10を制御する制御部22を備えており、制御部22に含まれるCPU24によってデジタル複写機10が統括的に制御される。制御部22は、CPU24、ROM26、及びRAM28を含んで構成され、それぞれバス30に接続されている。
【0027】
ROM26には、全体をコントロールするためのプログラム、電子ソートを行うためのプログラム、文書合成プログラム、パンチ等の後処理を行うためのプログラム等が記憶されている。
【0028】
バス30には、ページバッファ32、内部ハードディスク34、ネットワークインターフェース(I/F)36、及びI/O38が接続されており、ネットワークI/F36には、ネットワーク42を介して外部ハードディスク40が接続され、I/O38には、上述の原稿読取装置12、ユーザインターフェース16、及び画像出力装置14が接続されている。
【0029】
内部ハードディスク34及び外部ハードディスク40には、プリントするための画像データ等が記憶され、プリント指示に応じて、ページバッファ32に転送されてから、画像出力装置14に画像データが出力されることによって、記録媒体に画像が記録されるようになっている。
【0030】
なお、外部ハードディスク40は、内部ハードディスク34がない複写機の電子ソート機能実現や、内部ハードディスク34があっても故障した時等のような場合や、目的と用途に応じて外部ハードディスク40の使用を選択的に行う場合等に、用いることが可能とされている。
【0031】
ここで、上述のように構成されたデジタル複写機10のコピー時の動作の一例について図2のフローチャートを参照して説明する。
【0032】
まず、ステップ100では、原稿がセットされてコピースタートが指示されたか否か判定される。該判定が肯定されるまで待機して、ステップ102へ移行する。
【0033】
ステップ102では、原稿読取装置12による原稿読み取りが行われて、ステップ104へ移行する。
【0034】
ステップ104では、複数部数のコピーを行うコレートジョブか否か判定される。該判定は、ユーザインターフェース16を操作してコレートジョブが指示されたか否かを判定することによってなされ、該判定が否定された場合には、ステップ106へ移行して、原稿読取装置12で原稿を読み取ることによって得られる画像データをページバッファ32に一旦格納し、ステップ108でページバッファ32に格納された画像データが画像出力装置14へ出力される。これによって、画像出力装置14では記録媒体上に画像データに基づく画像が記録される。
【0035】
一方、ステップ104の判定が肯定、すなわち、コレートジョブであると判定された場合には、ステップ110へ移行し、画像読取装置12で原稿を読み取ることによって得られる画像データをページバッファ32に一旦格納すると共に、内部ハードディスクに蓄積する。そして、ステップ112で、ページバッファ32に記憶された画像データが画像出力装置14へ順次出力される。
【0036】
ステップ114では、1巡目の画像出力装置14への画像データ出力が終了したか否か判定され、該判定が否定された場合には、ステップ110へ戻って、1巡目の画像データ出力が終了するまで上記処理が繰り返される。
【0037】
ステップ114の判定が肯定された場合には、ステップ116へ移行して、内部ハードディスク34(外部ハードディスク40でもよい)に蓄積された画像データがページバッファ32へ順次移動され、ステップ118でページバッファ32に格納された画像データが画像出力装置14へ順次出力される。
【0038】
ステップ120では、n順目の画像出力装置14への画像データ出力が終了したか否か判定される。すなわち、ユーザインターフェース16に設定された部数分、画像データが画像出力装置14に出力されたか否か判定され、該判定が否定された場合には、ステップ116へ戻って、n順目の画像データ出力が終了するまで上記処理が繰り返される。
【0039】
すなわち、コレートジョブではない場合には、原稿読取装置12の原稿読み取りによって得られる画像データは順次ページバッファ32に一旦格納されてから画像出力装置14へ出力される。そして、コレートジョブの場合には、1巡目は、ページバッファ32に順次格納された画像データが画像出力装置14へ出力され、2巡目以降は、内部ハードディスク34に格納された画像データをページバッファ32に一旦格納しながら、画像出力装置14へ出力される。
【0040】
なお、コレートジョブを行う際に使用するハードディスクは、内部ハードディスク34でもよいし、外部ハードディスク40を用いるようにしてもよく、例えば、内部ハードディスク34の容量と、実行するジョブの容量とに応じて、外部ハードディスク40を用いるようにしてもよい。
【0041】
次に、画像出力装置14における記録媒体を搬送する際の上述したフィードタイミングについてピッチ制御を例に説明する。
【0042】
ピッチ制御は、図3に示すように、一定間隔の基準信号(ピッチ信号)を基準にフィードタイミングを制御する方法で、例えばA4LEFを等倍でコピーする場合、1秒に1回ピッチ信号を発生させる。記録媒体のフィードの実行はこのピッチ信号のタイミングで記録媒体フィードが可能かの判定を行う。すなわち、次のピッチ信号のタイミングまでに記録すべき画像が準備できるか否かの判定を行う。準備できれば次のフィードを許可し、準備できないと判定されれば次のフィードを行わない(ピッチスキップという)。
【0043】
フィード可能か否かの判定は、画像データのサイズと、その画像データの内部ハードディスク34からの読み出し時間に依存する。ここで、ピッチ一定時間前のタイミングでは、まだ内部ハードディスク34からの読み出しが完了していなくても、内部ハードディスク34の読み出し最低保証時間と、ピッチまでの時間より、画像サイズからピッチのタイミングまでに読み出しが完了できるか否かが計算でき、ピッチタイミングまでに画像データの内部ハードディスク34からの読み出しが完了可能と計算された場合には、次ピッチでフィードを許可する判定ができる。例えば、内部ハードディスク34の最低保証読み出し速度が15M/sec、画像データの読み出し残りサイズが1Mで、ピッチ前100msecでフィード判定すると、残りの画像データ読み出し所要時間予測値=1M/15M=67msec<100msecとなり、フィード可能と判定できる。
【0044】
しかしながら、読み出し元が内部ハードディスク34ではなくて、ネットワーク42を経由した外部ハードディスク40の場合には、ネットワーク42が共有資源であり、他の機器のネットワーク資源の使用状態により、サービスを要求してから完了するまでの時間は大きく変わってくるので、読み出しに要する時間の予測ができない。
【0045】
そこで、本実施の形態では、読み出し元がネットワーク42を経由した外部ハードディスク40の場合には、フィード判定タイミングで画像データの読み出しが完了していないときには次のピッチでフィードを禁止するように制御する。
【0046】
続いて、本実施の形態におけるフィードタイミングの制御について図4を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態では、上述のピッチ制御によるフィードタイミング制御を例に挙げて説明する。また、図4のフローチャートは、ピッチ間の、例えばピッチタイミングの所定時間(例えば100msec)前に行われるものとして説明する。すなわち、図4に示すフィードタイミング制御は、各ピッチ毎に行われる。
【0047】
ステップ200では、フィード判定タイミングか否か判定され、該判定が肯定されるまで待機する。該判定は、ピッチタイミングの所定時間前か否かを判定することによってなされる。
【0048】
ステップ202では、ページバッファ32に画像データ読み出し完了か否か判定される。すなわち、記録すべき画像が準備できたか否か判定される。該判定が肯定された場合には、ステップ204へ移行して、次のピッチタイミングでフィードを許可するフラグをセットし、フィードタイミング制御がリターンされる。
【0049】
ステップ202の判定が否定された場合には、ステップ206へ移行して、読み出し対象が外部ハードディスク40からの読み出しであるか否か判定される。該判定が肯定された場合には、フィードタイミング制御がそのままリターンされる。すなわち、読み出し元がネットワーク接続された外部ハードディスク40の場合には、読み出し時間が予測できないので、次ピッチタイミングでのフィードを禁止し、ページバッファ32に画像データが準備できた段階で次ピッチタイミングでのフィードを許可する。
【0050】
一方、ステップ206の判定が否定された場合には、ステップ208へ移行して、残画像データの読み出し時間が上述の例のように算出される。そして、ステップ210では、ステップ208で算出された残画像データの読み出し時間が次のピッチタイミングまでに読み出し完了可能か否か判定され、該判定が肯定された場合には、上述のステップ204へ移行して、次のピッチタイミングでフィードを許可するフラグをセットし、フィードタイミング制御がリターンされる。
【0051】
また、ステップ210の判定が否定された場合には、そのままフィードタイミング制御がリターンされる。すなわち、次のピッチタイミングまでに読み出し完了可能になるまで待機し、次のピッチタイミングまでに読み出し完了可能となったところで、フィードが許可される。
【0052】
このように、本実施の形態では、ネットワーク接続された外部ハードディスク40からの読み出しの場合には、画像データがページバッファ32に準備できた段階でフィードを許可するので、記録する画像データが準備できない等の弊害を生じることなく、安全にフィード制御を行うことができる。また、内部ハードディスク34からの読み出しの場合には、読み出し予測時間に基づいてフィードを許可するので、生産性の向上が可能となる。
【0053】
従って、本実施の形態では、画像データの読み出し対象である転送元に基づいて異なるフィードタイミングとなるように制御することによって、安全なフィードタイミングで記録媒体を供給すると共に、生産性を向上することが可能となる。
【0054】
また、ネットワーク42を経由した外部ハードディスク40からの画像データ読み出しで、両面印刷を行う場合には、片面の画像データの準備ができてフィードしてしまうと、他面の画像データが準備できる前に記録タイミングがくる可能性があり、その場合は機内で記録媒体を待機させることができないので、他面は白紙排出する結果になってしまう。そこで、この場合にも、記録媒体の両面に印刷する画像データ2面の両方が準備できてからフィードを許可するように制御するようにしてもよい。このように制御することによって、白紙排出を防止することができ、安全にフィード制御することが可能となる。
【0055】
なお、上記の実施の形態では、フィードタイミング制御としてピッチ制御を例に挙げて説明したが、ピッチ制御に限るものではない。例えば、所定時間間隔で図4に示すフローチャートのステップ202以降を実行するようにしてもよいし、例えば各種センターを通過した時刻を基準にフィードを制御するシステムにも適用できる。さらには、上記ではフィードタイミングまでに画像を準備できるかを判定の基準にしたが、フィード後実際に印字を開始するタイミングを基準にする等の変形や応用が可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、メモリ手段へ転送される画像データの転送元に基づいて、記録媒体を搬送する搬送タイミングを制御するので、安全なフィードタイミングで記録媒体を供給すると共に、生産性を向上することが可能となる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるデジタル複写機の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるデジタル複写機のコピー時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】ピッチ制御を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わるデジタル複写機のフィードタイミング制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタル複写機
14 画像出力部
20 搬送装置
22 制御部
32 ページバッファ
34 内部ハードディスク
40 外部ハードディスク
42 ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置にかかり、特に、デジタル複写機、プリンタ、ファクシミリ等に適用可能な画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル複写機やプリンタ、ファクシミリの開発が盛んである。このような装置では通常、記憶手段を効率的に使うことを目的に、入力画像を一旦特定の圧縮手段で圧縮したデータをDRAM(Dynamic Randam Access Memory)などのページバッファメモリに蓄積し、画像出力時に再度圧縮画像を伸長することが行われている。さらに圧縮画像を磁気ディスク装置、光ディスク装置等の記憶手段に蓄積し、電子ソートなどの応用機能を提供することも行われている。電子ソートとは、複数部数を印刷するジョブ(所謂コレートジョブ:Collate Job)時に一巡目は読み込んだ原稿イメージを圧縮し、ページバッファメモリに蓄積したあと、これを伸長して記録装置に出力すると共にハードディスクなどの記憶装置に蓄積し記憶する。さらに二巡目以降は、記憶装置から順次前記圧縮画像をページバッファメモリに読み出し、伸長して画像記録装置へ出力することで、電子的にソータの機能を実現するものである。
【0003】
ここで、電子ソートのために一旦、全ての原稿の画像データはハードディスク等の記憶手段に格納するが、近年の画像のカラー化、高精細化に伴い画像データのデータサイズが大きくなってきている。さらには、大量の原稿を一度に読み込むと、ハードディスク等の記憶装置の容量を超えてしまい、プリントを継続することができない状態が発生し得る。
【0004】
そこで、このような場合に対処するために、例えば、特開2000−174947号公報に記載の技術では、内部のメモリ等の記憶手段がフル状態となって記憶できなかった残りの原稿画像をネットワークに接続されている他の画像形成装置のハードディスクに転送し、あるいは再度読出すようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ハードディスク等の記憶手段から画像データを読み出す場合には、画像サイズから読出し時間を予測することが可能であり、当該予測に応じて用紙等の記録媒体を供給するフィードタイミングを決定することができ、生産性を向上することができるが、ネットワーク接続されたハードディスク等の記憶手段から画像データを読み出す場合には、ネットワーク自体が他の機器との共有資源であり、ネットワークの性能だけでなく、他のネットワーク接続機器の稼働状態による通信の混み具合によって通信速度が大きく影響を受けるので、ネットワーク接続された外部のハードディスク等の記憶手段への書き込みや読み出しに要する時間を予測することができず、フィードタイミングを予測に従って決定することができない、という問題がある。
【0006】
また、ネットワークの稼働状態を無視した予測を行うと、画像データを読み込む前に記録媒体が供給され、記録できずに排出してしまう、という問題がある。
【0007】
本発明は、上記事実を考慮してなされたもので、安全なフィードタイミングで記録媒体を供給すると共に、生産性を向上することが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、画像を記録するための画像データを一時格納するメモリ手段と、前記画像データを記憶すると共に、所定のタイミングで前記メモリ手段へ前記画像データを転送する内部記憶手段と、前記画像データを記憶すると共に、ネットワーク接続され、所定のタイミングで該ネットワークを介して前記メモリ手段へ前記画像データを転送する外部記憶手段と、前記メモリ手段に一時格納された前記画像データに基づいて記録媒体上に画像を形成するために、記録媒体を画像形成位置へ搬送する搬送手段と、前記メモリ手段に転送される前記画像データの転送元に基づいて、前記搬送手段による記録媒体の搬送タイミングを制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、メモリ手段には、画像を記録するための画像データが一時格納される。例えば、1ページ分の画像データが一時格納され、メモリ手段に一時格納された画像データに基づいて画像記録を行うことが可能である。
【0010】
内部記憶手段には、画像を記録するための画像データが記憶され、画像記録開始等の所定のタイミングでメモリ手段へ画像データが転送される。
【0011】
また、外部記憶手段には、内部記憶手段と同様に、画像を記録するための画像データが記憶され、画像記録開始等の所定のタイミングで、ネットワークを介してメモリ手段へ画像データが転送される。
【0012】
すなわち、メモリ手段には、外部記憶手段または内部記憶手段に記憶された画像データが転送され、メモリ手段に転送された画像データに基づいて画像記録を行うことが可能である。
【0013】
そして、搬送手段では、メモリ手段に一時格納された画像データに基づいて記録媒体上に画像を記録するために、記録媒体を画像記録位置へ搬送する。このとき、制御手段では、メモリ手段に転送される画像データの転送元に基づいて、搬送手段による記録媒体の搬送タイミングが制御される。すなわち、メモリ手段への転送速度や転送元に適した搬送手段による搬送タイミングを制御することができ、安全なフィードタイミングで記録媒体を供給すると共に、生産性を向上することが可能となる。
【0014】
例えば、請求項2に記載の発明のように、制御手段は、メモリ手段へ転送される画像データの転送元が内部記憶手段の場合と、外部記憶手段の場合とで、異なるタイミングとなるように搬送手段による搬送タイミングを制御することができる。
【0015】
内部記憶手段からメモリ手段への画像データの転送は、内部記憶手段からの画像データの読み出し速度に依存するので、当該読み出し速度に基づいて搬送手段による搬送タイミングを制御することができるが、外部記憶手段からメモリ手段への画像データの転送は、ネットワークの可動状況等に依存するため、予測不可能である。従って、請求項2に記載の発明のように、画像データの転送元が内部記憶手段の場合と、外部記憶手段の場合とで、異なるタイミングとなるように搬送手段による搬送タイミングを制御することによって、安全なフィードタイミングで記録媒体を供給すると共に、生産性を向上することが可能となる。
【0016】
また、制御手段は、請求項3に記載の発明のように、メモリ手段へ転送される画像データの転送元が内部記憶手段の場合に、転送される画像データサイズに基づいて、搬送手段による搬送タイミングを制御するようにしてもよい。すなわち、内部記憶手段から画像データをメモリ手段へ転送する場合には、内部記憶手段からの読み出し速度と画像データサイズからメモリ手段への画像データ転送完了までの時間を算出することができ、当該時間から搬送手段による搬送タイミングを制御することによって生産性を向上することが可能となる。
【0017】
また、制御手段は、請求項4に記載の発明のように、メモリ手段へ転送される画像データの転送元が外部記憶手段の場合に、画像記録に必要な画像データのメモリ手段への転送が完了した時点で、搬送手段による搬送タイミングを制御するようにしてもよい。この場合、記録する画像データが準備されてから、搬送制御が開始されるので、安全なフィードタイミングで記録媒体を供給することが可能となる。
【0018】
さらに、制御手段は、請求項5に記載の発明のように、メモリ手段へ転送される画像データの転送元が外部記憶手段の場合で、かつ、記録媒体の表裏に画像を記録する場合に、表裏に記録するための画像データそれぞれのメモリ手段への転送が完了した時点で、搬送手段による搬送タイミングを制御するようにしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。なお、本実施の形態は、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を有するマルチファンクション機能を持つデジタル複写機に本発明を適用したものである。
【0020】
図1には、本発明の実施の形態に係わるデジタル複写機10の概略構成が示されている。
【0021】
デジタル複写機10は、図1に示すように、原稿読取装置12、画像出力装置14、ユーザインターフェース16及び画像処理装置18を含んで構成されている。
【0022】
原稿読取装置12は、従来周知の構成であるスキャナであり、詳細な説明は省略するが、CCDラインセンサ等の画像読取部を備え、紙やフィルム等の記録媒体に記録された原稿画像を読み取ってデジタルデータに変換し、画像データとして画像処理装置18へ出力する。
【0023】
画像出力装置14は、画像処理装置から送信される画像データに基づいて、用紙等の記録媒体に画像を記録する。画像出力装置14には、記録媒体を画像記録位置へ搬送する搬送装置20を含んでおり、該搬送装置20によって記録媒体が画像記録位置へ搬送されるようになっている。また、詳細は後述するが、記録媒体の搬送タイミング(以下、フィードタイミングという)は、画像処理装置18によって制御される。
【0024】
ユーザインターフェース16は、例えば、操作パネル及びLCDを含んで構成されている。操作パネルは、プリント枚数や、挿入ページ条件や、プリント条件や、電子ソート条件などの各種処理条件を設定したり、節電状態を解除する等、デジタル複写機10の各種設定を行うための複数の操作ボタンを備えている。操作ボタンによる押圧信号は、画像処理装置18の後述する制御部22に出力される。
【0025】
LCDには、画像出力装置14による画像出力状況や、操作ボタンにより入力された各種処理条件や、モードの選択画面や、テンプレートの選択画面や、スタンプマークの選択場面等が表示される。
【0026】
画像処理装置18は、デジタル複写機10を制御する制御部22を備えており、制御部22に含まれるCPU24によってデジタル複写機10が統括的に制御される。制御部22は、CPU24、ROM26、及びRAM28を含んで構成され、それぞれバス30に接続されている。
【0027】
ROM26には、全体をコントロールするためのプログラム、電子ソートを行うためのプログラム、文書合成プログラム、パンチ等の後処理を行うためのプログラム等が記憶されている。
【0028】
バス30には、ページバッファ32、内部ハードディスク34、ネットワークインターフェース(I/F)36、及びI/O38が接続されており、ネットワークI/F36には、ネットワーク42を介して外部ハードディスク40が接続され、I/O38には、上述の原稿読取装置12、ユーザインターフェース16、及び画像出力装置14が接続されている。
【0029】
内部ハードディスク34及び外部ハードディスク40には、プリントするための画像データ等が記憶され、プリント指示に応じて、ページバッファ32に転送されてから、画像出力装置14に画像データが出力されることによって、記録媒体に画像が記録されるようになっている。
【0030】
なお、外部ハードディスク40は、内部ハードディスク34がない複写機の電子ソート機能実現や、内部ハードディスク34があっても故障した時等のような場合や、目的と用途に応じて外部ハードディスク40の使用を選択的に行う場合等に、用いることが可能とされている。
【0031】
ここで、上述のように構成されたデジタル複写機10のコピー時の動作の一例について図2のフローチャートを参照して説明する。
【0032】
まず、ステップ100では、原稿がセットされてコピースタートが指示されたか否か判定される。該判定が肯定されるまで待機して、ステップ102へ移行する。
【0033】
ステップ102では、原稿読取装置12による原稿読み取りが行われて、ステップ104へ移行する。
【0034】
ステップ104では、複数部数のコピーを行うコレートジョブか否か判定される。該判定は、ユーザインターフェース16を操作してコレートジョブが指示されたか否かを判定することによってなされ、該判定が否定された場合には、ステップ106へ移行して、原稿読取装置12で原稿を読み取ることによって得られる画像データをページバッファ32に一旦格納し、ステップ108でページバッファ32に格納された画像データが画像出力装置14へ出力される。これによって、画像出力装置14では記録媒体上に画像データに基づく画像が記録される。
【0035】
一方、ステップ104の判定が肯定、すなわち、コレートジョブであると判定された場合には、ステップ110へ移行し、画像読取装置12で原稿を読み取ることによって得られる画像データをページバッファ32に一旦格納すると共に、内部ハードディスクに蓄積する。そして、ステップ112で、ページバッファ32に記憶された画像データが画像出力装置14へ順次出力される。
【0036】
ステップ114では、1巡目の画像出力装置14への画像データ出力が終了したか否か判定され、該判定が否定された場合には、ステップ110へ戻って、1巡目の画像データ出力が終了するまで上記処理が繰り返される。
【0037】
ステップ114の判定が肯定された場合には、ステップ116へ移行して、内部ハードディスク34(外部ハードディスク40でもよい)に蓄積された画像データがページバッファ32へ順次移動され、ステップ118でページバッファ32に格納された画像データが画像出力装置14へ順次出力される。
【0038】
ステップ120では、n順目の画像出力装置14への画像データ出力が終了したか否か判定される。すなわち、ユーザインターフェース16に設定された部数分、画像データが画像出力装置14に出力されたか否か判定され、該判定が否定された場合には、ステップ116へ戻って、n順目の画像データ出力が終了するまで上記処理が繰り返される。
【0039】
すなわち、コレートジョブではない場合には、原稿読取装置12の原稿読み取りによって得られる画像データは順次ページバッファ32に一旦格納されてから画像出力装置14へ出力される。そして、コレートジョブの場合には、1巡目は、ページバッファ32に順次格納された画像データが画像出力装置14へ出力され、2巡目以降は、内部ハードディスク34に格納された画像データをページバッファ32に一旦格納しながら、画像出力装置14へ出力される。
【0040】
なお、コレートジョブを行う際に使用するハードディスクは、内部ハードディスク34でもよいし、外部ハードディスク40を用いるようにしてもよく、例えば、内部ハードディスク34の容量と、実行するジョブの容量とに応じて、外部ハードディスク40を用いるようにしてもよい。
【0041】
次に、画像出力装置14における記録媒体を搬送する際の上述したフィードタイミングについてピッチ制御を例に説明する。
【0042】
ピッチ制御は、図3に示すように、一定間隔の基準信号(ピッチ信号)を基準にフィードタイミングを制御する方法で、例えばA4LEFを等倍でコピーする場合、1秒に1回ピッチ信号を発生させる。記録媒体のフィードの実行はこのピッチ信号のタイミングで記録媒体フィードが可能かの判定を行う。すなわち、次のピッチ信号のタイミングまでに記録すべき画像が準備できるか否かの判定を行う。準備できれば次のフィードを許可し、準備できないと判定されれば次のフィードを行わない(ピッチスキップという)。
【0043】
フィード可能か否かの判定は、画像データのサイズと、その画像データの内部ハードディスク34からの読み出し時間に依存する。ここで、ピッチ一定時間前のタイミングでは、まだ内部ハードディスク34からの読み出しが完了していなくても、内部ハードディスク34の読み出し最低保証時間と、ピッチまでの時間より、画像サイズからピッチのタイミングまでに読み出しが完了できるか否かが計算でき、ピッチタイミングまでに画像データの内部ハードディスク34からの読み出しが完了可能と計算された場合には、次ピッチでフィードを許可する判定ができる。例えば、内部ハードディスク34の最低保証読み出し速度が15M/sec、画像データの読み出し残りサイズが1Mで、ピッチ前100msecでフィード判定すると、残りの画像データ読み出し所要時間予測値=1M/15M=67msec<100msecとなり、フィード可能と判定できる。
【0044】
しかしながら、読み出し元が内部ハードディスク34ではなくて、ネットワーク42を経由した外部ハードディスク40の場合には、ネットワーク42が共有資源であり、他の機器のネットワーク資源の使用状態により、サービスを要求してから完了するまでの時間は大きく変わってくるので、読み出しに要する時間の予測ができない。
【0045】
そこで、本実施の形態では、読み出し元がネットワーク42を経由した外部ハードディスク40の場合には、フィード判定タイミングで画像データの読み出しが完了していないときには次のピッチでフィードを禁止するように制御する。
【0046】
続いて、本実施の形態におけるフィードタイミングの制御について図4を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態では、上述のピッチ制御によるフィードタイミング制御を例に挙げて説明する。また、図4のフローチャートは、ピッチ間の、例えばピッチタイミングの所定時間(例えば100msec)前に行われるものとして説明する。すなわち、図4に示すフィードタイミング制御は、各ピッチ毎に行われる。
【0047】
ステップ200では、フィード判定タイミングか否か判定され、該判定が肯定されるまで待機する。該判定は、ピッチタイミングの所定時間前か否かを判定することによってなされる。
【0048】
ステップ202では、ページバッファ32に画像データ読み出し完了か否か判定される。すなわち、記録すべき画像が準備できたか否か判定される。該判定が肯定された場合には、ステップ204へ移行して、次のピッチタイミングでフィードを許可するフラグをセットし、フィードタイミング制御がリターンされる。
【0049】
ステップ202の判定が否定された場合には、ステップ206へ移行して、読み出し対象が外部ハードディスク40からの読み出しであるか否か判定される。該判定が肯定された場合には、フィードタイミング制御がそのままリターンされる。すなわち、読み出し元がネットワーク接続された外部ハードディスク40の場合には、読み出し時間が予測できないので、次ピッチタイミングでのフィードを禁止し、ページバッファ32に画像データが準備できた段階で次ピッチタイミングでのフィードを許可する。
【0050】
一方、ステップ206の判定が否定された場合には、ステップ208へ移行して、残画像データの読み出し時間が上述の例のように算出される。そして、ステップ210では、ステップ208で算出された残画像データの読み出し時間が次のピッチタイミングまでに読み出し完了可能か否か判定され、該判定が肯定された場合には、上述のステップ204へ移行して、次のピッチタイミングでフィードを許可するフラグをセットし、フィードタイミング制御がリターンされる。
【0051】
また、ステップ210の判定が否定された場合には、そのままフィードタイミング制御がリターンされる。すなわち、次のピッチタイミングまでに読み出し完了可能になるまで待機し、次のピッチタイミングまでに読み出し完了可能となったところで、フィードが許可される。
【0052】
このように、本実施の形態では、ネットワーク接続された外部ハードディスク40からの読み出しの場合には、画像データがページバッファ32に準備できた段階でフィードを許可するので、記録する画像データが準備できない等の弊害を生じることなく、安全にフィード制御を行うことができる。また、内部ハードディスク34からの読み出しの場合には、読み出し予測時間に基づいてフィードを許可するので、生産性の向上が可能となる。
【0053】
従って、本実施の形態では、画像データの読み出し対象である転送元に基づいて異なるフィードタイミングとなるように制御することによって、安全なフィードタイミングで記録媒体を供給すると共に、生産性を向上することが可能となる。
【0054】
また、ネットワーク42を経由した外部ハードディスク40からの画像データ読み出しで、両面印刷を行う場合には、片面の画像データの準備ができてフィードしてしまうと、他面の画像データが準備できる前に記録タイミングがくる可能性があり、その場合は機内で記録媒体を待機させることができないので、他面は白紙排出する結果になってしまう。そこで、この場合にも、記録媒体の両面に印刷する画像データ2面の両方が準備できてからフィードを許可するように制御するようにしてもよい。このように制御することによって、白紙排出を防止することができ、安全にフィード制御することが可能となる。
【0055】
なお、上記の実施の形態では、フィードタイミング制御としてピッチ制御を例に挙げて説明したが、ピッチ制御に限るものではない。例えば、所定時間間隔で図4に示すフローチャートのステップ202以降を実行するようにしてもよいし、例えば各種センターを通過した時刻を基準にフィードを制御するシステムにも適用できる。さらには、上記ではフィードタイミングまでに画像を準備できるかを判定の基準にしたが、フィード後実際に印字を開始するタイミングを基準にする等の変形や応用が可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、メモリ手段へ転送される画像データの転送元に基づいて、記録媒体を搬送する搬送タイミングを制御するので、安全なフィードタイミングで記録媒体を供給すると共に、生産性を向上することが可能となる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるデジタル複写機の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるデジタル複写機のコピー時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】ピッチ制御を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わるデジタル複写機のフィードタイミング制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタル複写機
14 画像出力部
20 搬送装置
22 制御部
32 ページバッファ
34 内部ハードディスク
40 外部ハードディスク
42 ネットワーク
Claims (5)
- 画像を記録するための画像データを一時格納するメモリ手段と、
前記画像データを記憶すると共に、所定のタイミングで前記メモリ手段へ前記画像データを転送する内部記憶手段と、
前記画像データを記憶すると共に、ネットワーク接続され、所定のタイミングで該ネットワークを介して前記メモリ手段へ前記画像データを転送する外部記憶手段と、
前記メモリ手段に一時格納された前記画像データに基づいて記録媒体上に画像を記録するために、記録媒体を画像記録位置へ搬送する搬送手段と、
前記メモリ手段に転送される前記画像データの転送元に基づいて、前記搬送手段による記録媒体の搬送タイミングを制御する制御手段と、
を備えた画像処理装置。 - 前記制御手段は、前記メモリ手段へ転送される前記画像データの転送元が前記内部記憶手段の場合と、前記外部記憶手段の場合とで、異なるタイミングとなるように前記搬送タイミングを制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記メモリ手段へ転送される画像データの転送元が前記内部記憶手段の場合に、転送される画像データサイズに基づいて、前記搬送タイミングを制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記メモリ手段へ転送される画像データの転送元が前記外部記憶手段の場合に、画像記録に必要な画像データのメモリ手段への転送が完了した時点を基準に前記搬送タイミングを制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記メモリ手段へ転送される画像データの転送元が前記外部記憶手段の場合で、かつ、記録媒体の表裏に画像を記録する場合に、前記表裏に記録するための画像データそれぞれのメモリ手段への転送が完了した時点を基準に前記搬送タイミングを制御することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像処理装置。
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