JP2004087559A - Tabテープの保護テープ剥離方法及び剥離装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】巻取リール交換後の再スタート時でも、自動で保護テープを剥離する。
【解決手段】一定の速度で送り出されたTABテープ2を巻取リール3で巻き取りつつ、上記TABテープ2の送出速度と巻取速度との差を吸収すべくダンサーロール4を備えたアキュムレータ部5でテープ剥離ロール6によって上記TABテープ2の保護テープ7を巻き取り剥離するTABテープの保護テープ剥離方法において、上記巻取リール3の交換時に上下移動する上記ダンサーロール4の位置変動を検知して、その位置に応じて上記テープ剥離ロール6の回転トルクを調整する。
【選択図】 図1
【解決手段】一定の速度で送り出されたTABテープ2を巻取リール3で巻き取りつつ、上記TABテープ2の送出速度と巻取速度との差を吸収すべくダンサーロール4を備えたアキュムレータ部5でテープ剥離ロール6によって上記TABテープ2の保護テープ7を巻き取り剥離するTABテープの保護テープ剥離方法において、上記巻取リール3の交換時に上下移動する上記ダンサーロール4の位置変動を検知して、その位置に応じて上記テープ剥離ロール6の回転トルクを調整する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、保護テープが装着されたTABテープから保護テープを剥離するためのTABテープの保護テープ剥離方法及び剥離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
TABテープの保護テープの剥離は、図2に示すように、材料引取ロール1にて一定の速度で送り出されたTABテープ2を巻取リール3で巻き取りつつ、一定の送出速度と巻取リール3の交換時に変動する巻取速度との差を吸収すべくダンサーロール4を備えたアキュムレータ部5でテープ剥離ロール6によってTABテープ2の保護テープ7を巻き取り剥離するようになっている。
【0003】
このTABテープ2の保護テープ7の剥離は、テープ剥離ロール6のトルクモータ(図示せず)の回転トルクによって為されるようになっている。従来、このトルクモータの回転トルクは一定であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のTABテープの保護テープ剥離方法では、一定速度での自動搬送中は、巻取速度は一定であるので、TABテープ2にかかる張力は一定である。よって、テープ剥離ロール6の回転トルクが一定であっても、TABテープ2の張力とテープ剥離ロール6の回転トルクとはバランスしており、保護テープ7を円滑に巻き取ることができる。
【0005】
ところで、巻取リール3の交換時には、巻取りが停止する一方、送出しは継続するので、図3に示すように、ダンサーロール4が一旦下降する。そして、交換後の再スタート時には、巻取リール3の回転速度を最大にして、図4に示すように、ダンサーロール4を元の位置まで上昇させるため、TABテープ2にかかる張力が大きくなり、テープ剥離ロール6の回転トルクが不足して、保護テープ7の剥離ができなくなり、テープ剥離ロール6が逆回転して保護テープ7が剥離されずに巻取リール3に巻き取られてしまう。
【0006】
そのため、従来では、上述の再スタート時には、作業員がダンサーロール4が元の位置に戻るまでは、TABテープ2にかかる張力とバランスされるために、テープ剥離ロール6を手作業で回して回転トルクを加えるようにしていたが、これでは、手間がかかるため、自動化が求められていた。
【0007】
そこで、本発明は上記問題を解決すべく案出されたものであり、その目的は、巻取リール交換後の再スタート時でも、自動で保護テープを剥離することができるTABテープの保護テープ剥離方法及び剥離装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決すべく、請求項1の発明は、一定の速度で送り出されたTABテープを巻取リールで巻き取りつつ、上記TABテープの送出速度と巻取速度との差を吸収すべくダンサーロールを備えたアキュムレータ部でテープ剥離ロールによって上記TABテープの保護テープを巻き取り剥離するTABテープの保護テープ剥離方法において、上記巻取リールの交換時に上下移動する上記ダンサーロールの位置変動を検知して、その位置に応じて上記テープ剥離ロールの回転トルクを調整するようにしたTABテープの保護テープ剥離方法である。
【0009】
上記方法によれば、ダンサーロールの位置変動を検知することによって、巻取リールの巻取速度が最大になったことを検知し、この巻取速度に応じてテープ剥離ロールの回転トルクを調整するので、巻取リール交換後の再スタート時であっても、TABテープの巻取速度が速くなることによる張力の増加に対して、回転トルクが不足することはなく、手作業でテープ剥離ロールを回す必要がない。従って、自動で保護テープの剥離を行うことができる。
【0010】
請求項2の発明は、上記巻取リールの交換時において、上記ダンサーロールが下端位置から通常位置に上昇する際に、上記テープ剥離ロールの回転トルクを大きくする請求項1記載のTABテープの保護テープ剥離方法である。
【0011】
請求項3の発明は、一定の速度で送り出されたTABテープを巻取リールで巻き取りつつ、上記TABテープの送出速度と巻取速度との差を吸収すべくダンサーロールを備えたアキュムレータ部でテープ剥離ロールによって上記TABテープの保護テープを巻き取り剥離するTABテープの保護テープ剥離装置において、上記巻取リールの交換時に上下移動する上記ダンサーロールの位置変動を検知する変位センサと、その変位センサにて検出された位置に応じて上記テープ剥離ロールの回転トルクを調整する回転トルク制御装置とを備えたTABテープの保護テープ剥離装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。
【0013】
図1は本発明に係るTABテープの保護テープ剥離装置の好適な実施の形態を示した構成図である。
【0014】
まず、本発明に係るTABテープの保護テープ剥離装置の構成を説明する。
【0015】
図示するように、かかる保護テープ剥離装置8は、表面に保護テープ7が装着されているTABテープ2を一定の速度で引き取る材料引取ロール1と、その送り出されたTABテープ2を巻き取る巻取リール3と、TABテープ2の送出速度と巻取速度との差を吸収するアキュムレータ部5とを備えており、このアキュムレータ部5でTABテープ2の保護テープ7を剥離するようになっている。
【0016】
アキュムレータ部5は、材料引取ロール1と巻取リール3との間に位置し、巻取リール3の直前に配置されている。アキュムレータ部5は、上下移動可能に設けられたダンサーロール4を備えている。ダンサーロール4は、二つの方向変換ロール9間に架け渡されたTABテープ2の上面に接触して支持される形状となっており、上下移動することによってTABテープ2の送出速度と巻取速度との差を吸収する。
【0017】
具体的には、巻取速度が送出速度よりも遅い場合には、ダンサーロール4が下降して、余長のTABテープ2をアキュムレータ部5で収容・吸収する。一方、巻取速度が送出速度よりも速い場合には、ダンサーロール4が上昇して、アキュムレータ部5で収容・吸収された余長のTABテープ2を巻取リール3側へと送り出す。これによって、送出速度が一定に保たれ、連続運転が可能なようになっている。
【0018】
アキュムレータ部5では、テープ剥離ロール6によってTABテープ2の保護テープ7を巻き取って剥離するようになっている。テープ剥離ロール6は、回転トルクを変更可能なトルクモータ(図示せず)を備えている。保護テープ7がTABテープ2から剥離される保護テープ剥離部11は、TABテープ2の送り方向のダンサーロール4よりも下流側に位置している。これは、保護テープ剥離部11を巻取リール3の直前に設けることによって、TABテープ2への異物の付着やTABテープ2の損傷を最少限に抑えるためである。
【0019】
ところで、本発明に係るTABテープ2の保護テープ剥離装置8は、巻取リール3の交換時に、上下移動するダンサーロール4の位置変動を検知する変位センサ21と、その変位センサ21にて検出されたダンサーロール4の位置に応じてテープ剥離ロール6の回転トルクを調整する回転トルク制御装置22とを備えたことを特徴とする。
【0020】
変位センサ21には、回転トルク制御装置22が電気的に接続されており、一方、回転トルク制御装置22は、テープ剥離ロール6のモータに電気的に接続されている。
【0021】
回転トルク制御装置22には、通常運転時のダンサーロール4の位置(通常位置)及び、巻取リール3交換後のダンサーロール4の位置(下端位置)と、通常運転時のテープ剥離ロール6の回転トルク(通常トルク)及び、ダンサーロール4の上昇時のテープ剥離ロール6の回転トルク(大トルク)が予め入力されている。
【0022】
そして、回転トルク制御装置22は、巻取リール3の交換時にダンサーロール4が下端位置に下降したことを変位センサ21が検知したときに、その位置信号を受けて、テープ剥離ロール6にモータを大トルクとする信号を送る。
【0023】
その後、ダンサーロール4が通常運転時の位置近傍(通常位置)に上昇したことを変位センサ21が検知したときに、その位置信号を受けて、テープ剥離ロール6にモータを通常トルクとする信号を送るようになっている。
【0024】
これによって、ダンサーロール4が下端位置から通常位置まで上昇する際に、テープ剥離ロール6の回転トルクが大トルクになることとなる。
【0025】
次に、上記保護テープ剥離装置8を用いたTABテープの保護テープ剥離方法と共に、その作用を説明する。
【0026】
通常運転時には、図1に示すように、ダンサーロール4は、アキュムレータ部5の上部に位置して、このときは、テープ剥離ロール6の回転トルクは通常トルク(15(mN・m))となっている。
【0027】
巻取リール3の交換時には、巻取リール3によるTABテープ2の巻取りが停止する一方、材料引取ロール1によるTABテープ2の送出しは一定速度で継続するので、ダンサーロール4が下降する。このとき、テープ剥離ロール6の回転は停止させておく。
【0028】
そして、巻取リール3の交換が終了して、運転再開のときに、巻取リール3を通常よりも高速(6m/min(リール回転速度3回転/min))回転させるのでダンサーロール4が上昇を開始する。
【0029】
この上昇開始時には、ダンサーロール4は、回転トルク制御装置22に予め入力された下端位置に位置する。これを変位センサ21が検知して、回転トルク制御装置22に信号を送る。この信号を受信した回転トルク制御装置22は、テープ剥離ロール6にモータのトルクを大トルク(30(mN・m))の状態で回転を開始する信号を送る。
【0030】
ダンサーロール4の上昇中は、テープ剥離部11におけるTABテープ2の巻取速度は最大となるため、TABテープ2にかかる張力が大きくなるが、テープ剥離ロール6の回転トルクを大トルクとしたことによって、上記張力に対して、回転トルクが不足することなく、張力と回転トルクとがバランスされるので、保護テープ7の剥離を円滑に行うことができる。
【0031】
そして、ダンサーロール4が通常位置に近づいたなら、これを変位センサ21が検知して、回転トルク制御装置22に信号を送る。この信号を受信した回転トルク制御装置22は、テープ剥離ロール6にモータのトルクを通常トルクに戻す信号を送る。
【0032】
これによって、テープ剥離ロール6の回転トルクが通常トルクに戻り、さらに巻取リール3の巻取り速度も通常速度に戻すことによって、通常運転に戻り、TABテープ2の保護テープ7の剥離が連続的に行われることとなる。
【0033】
このように、本発明に係るTABテープの保護テープ剥離方法及び剥離装置8によれば、ダンサーロール4の位置変動を変位センサ21で検知することによって、巻取リール3の巻取速度が最大になったことを検知し、この巻取速度が速くなったことによるTABテープ2にかかる張力の増大に対して、テープ剥離ロール6の回転トルクを調整する(増大させる)ので、巻取リール3の交換後の再スタート時であっても、上記張力に対して回転トルクが不足することはなく、保護テープ7の剥離を円滑に行うことができる。
【0034】
これによって、従来のように作業員が手作業でテープ剥離ロール6を回転させる必要がないので、保護テープ剥離の自動化が図れると共に、回転トルク制御装置22によって、回転トルクを調整するので、回転トルクを適正な値にすることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、巻取リール交換後の再スタート時でも、自動で保護テープを剥離することができるといった優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るTABテープの保護テープ剥離装置の好適な実施の形態を示した構成図である。
【図2】従来のTABテープの保護テープ剥離装置を示した構成図である。
【図3】従来のTABテープの保護テープ剥離装置の巻取リール交換時の作動状態を示した構成図である。
【図4】従来のTABテープの保護テープ剥離装置の巻取リール交換後の再スタート時の作動状態を示した構成図である。
【符号の説明】
2 TABテープ
3 巻取リール
4 ダンサーロール
5 アキュムレータ部
6 テープ剥離ロール
7 保護テープ
8 保護テープ剥離装置
21 変位センサ
22 回転トルク制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、保護テープが装着されたTABテープから保護テープを剥離するためのTABテープの保護テープ剥離方法及び剥離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
TABテープの保護テープの剥離は、図2に示すように、材料引取ロール1にて一定の速度で送り出されたTABテープ2を巻取リール3で巻き取りつつ、一定の送出速度と巻取リール3の交換時に変動する巻取速度との差を吸収すべくダンサーロール4を備えたアキュムレータ部5でテープ剥離ロール6によってTABテープ2の保護テープ7を巻き取り剥離するようになっている。
【0003】
このTABテープ2の保護テープ7の剥離は、テープ剥離ロール6のトルクモータ(図示せず)の回転トルクによって為されるようになっている。従来、このトルクモータの回転トルクは一定であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のTABテープの保護テープ剥離方法では、一定速度での自動搬送中は、巻取速度は一定であるので、TABテープ2にかかる張力は一定である。よって、テープ剥離ロール6の回転トルクが一定であっても、TABテープ2の張力とテープ剥離ロール6の回転トルクとはバランスしており、保護テープ7を円滑に巻き取ることができる。
【0005】
ところで、巻取リール3の交換時には、巻取りが停止する一方、送出しは継続するので、図3に示すように、ダンサーロール4が一旦下降する。そして、交換後の再スタート時には、巻取リール3の回転速度を最大にして、図4に示すように、ダンサーロール4を元の位置まで上昇させるため、TABテープ2にかかる張力が大きくなり、テープ剥離ロール6の回転トルクが不足して、保護テープ7の剥離ができなくなり、テープ剥離ロール6が逆回転して保護テープ7が剥離されずに巻取リール3に巻き取られてしまう。
【0006】
そのため、従来では、上述の再スタート時には、作業員がダンサーロール4が元の位置に戻るまでは、TABテープ2にかかる張力とバランスされるために、テープ剥離ロール6を手作業で回して回転トルクを加えるようにしていたが、これでは、手間がかかるため、自動化が求められていた。
【0007】
そこで、本発明は上記問題を解決すべく案出されたものであり、その目的は、巻取リール交換後の再スタート時でも、自動で保護テープを剥離することができるTABテープの保護テープ剥離方法及び剥離装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決すべく、請求項1の発明は、一定の速度で送り出されたTABテープを巻取リールで巻き取りつつ、上記TABテープの送出速度と巻取速度との差を吸収すべくダンサーロールを備えたアキュムレータ部でテープ剥離ロールによって上記TABテープの保護テープを巻き取り剥離するTABテープの保護テープ剥離方法において、上記巻取リールの交換時に上下移動する上記ダンサーロールの位置変動を検知して、その位置に応じて上記テープ剥離ロールの回転トルクを調整するようにしたTABテープの保護テープ剥離方法である。
【0009】
上記方法によれば、ダンサーロールの位置変動を検知することによって、巻取リールの巻取速度が最大になったことを検知し、この巻取速度に応じてテープ剥離ロールの回転トルクを調整するので、巻取リール交換後の再スタート時であっても、TABテープの巻取速度が速くなることによる張力の増加に対して、回転トルクが不足することはなく、手作業でテープ剥離ロールを回す必要がない。従って、自動で保護テープの剥離を行うことができる。
【0010】
請求項2の発明は、上記巻取リールの交換時において、上記ダンサーロールが下端位置から通常位置に上昇する際に、上記テープ剥離ロールの回転トルクを大きくする請求項1記載のTABテープの保護テープ剥離方法である。
【0011】
請求項3の発明は、一定の速度で送り出されたTABテープを巻取リールで巻き取りつつ、上記TABテープの送出速度と巻取速度との差を吸収すべくダンサーロールを備えたアキュムレータ部でテープ剥離ロールによって上記TABテープの保護テープを巻き取り剥離するTABテープの保護テープ剥離装置において、上記巻取リールの交換時に上下移動する上記ダンサーロールの位置変動を検知する変位センサと、その変位センサにて検出された位置に応じて上記テープ剥離ロールの回転トルクを調整する回転トルク制御装置とを備えたTABテープの保護テープ剥離装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。
【0013】
図1は本発明に係るTABテープの保護テープ剥離装置の好適な実施の形態を示した構成図である。
【0014】
まず、本発明に係るTABテープの保護テープ剥離装置の構成を説明する。
【0015】
図示するように、かかる保護テープ剥離装置8は、表面に保護テープ7が装着されているTABテープ2を一定の速度で引き取る材料引取ロール1と、その送り出されたTABテープ2を巻き取る巻取リール3と、TABテープ2の送出速度と巻取速度との差を吸収するアキュムレータ部5とを備えており、このアキュムレータ部5でTABテープ2の保護テープ7を剥離するようになっている。
【0016】
アキュムレータ部5は、材料引取ロール1と巻取リール3との間に位置し、巻取リール3の直前に配置されている。アキュムレータ部5は、上下移動可能に設けられたダンサーロール4を備えている。ダンサーロール4は、二つの方向変換ロール9間に架け渡されたTABテープ2の上面に接触して支持される形状となっており、上下移動することによってTABテープ2の送出速度と巻取速度との差を吸収する。
【0017】
具体的には、巻取速度が送出速度よりも遅い場合には、ダンサーロール4が下降して、余長のTABテープ2をアキュムレータ部5で収容・吸収する。一方、巻取速度が送出速度よりも速い場合には、ダンサーロール4が上昇して、アキュムレータ部5で収容・吸収された余長のTABテープ2を巻取リール3側へと送り出す。これによって、送出速度が一定に保たれ、連続運転が可能なようになっている。
【0018】
アキュムレータ部5では、テープ剥離ロール6によってTABテープ2の保護テープ7を巻き取って剥離するようになっている。テープ剥離ロール6は、回転トルクを変更可能なトルクモータ(図示せず)を備えている。保護テープ7がTABテープ2から剥離される保護テープ剥離部11は、TABテープ2の送り方向のダンサーロール4よりも下流側に位置している。これは、保護テープ剥離部11を巻取リール3の直前に設けることによって、TABテープ2への異物の付着やTABテープ2の損傷を最少限に抑えるためである。
【0019】
ところで、本発明に係るTABテープ2の保護テープ剥離装置8は、巻取リール3の交換時に、上下移動するダンサーロール4の位置変動を検知する変位センサ21と、その変位センサ21にて検出されたダンサーロール4の位置に応じてテープ剥離ロール6の回転トルクを調整する回転トルク制御装置22とを備えたことを特徴とする。
【0020】
変位センサ21には、回転トルク制御装置22が電気的に接続されており、一方、回転トルク制御装置22は、テープ剥離ロール6のモータに電気的に接続されている。
【0021】
回転トルク制御装置22には、通常運転時のダンサーロール4の位置(通常位置)及び、巻取リール3交換後のダンサーロール4の位置(下端位置)と、通常運転時のテープ剥離ロール6の回転トルク(通常トルク)及び、ダンサーロール4の上昇時のテープ剥離ロール6の回転トルク(大トルク)が予め入力されている。
【0022】
そして、回転トルク制御装置22は、巻取リール3の交換時にダンサーロール4が下端位置に下降したことを変位センサ21が検知したときに、その位置信号を受けて、テープ剥離ロール6にモータを大トルクとする信号を送る。
【0023】
その後、ダンサーロール4が通常運転時の位置近傍(通常位置)に上昇したことを変位センサ21が検知したときに、その位置信号を受けて、テープ剥離ロール6にモータを通常トルクとする信号を送るようになっている。
【0024】
これによって、ダンサーロール4が下端位置から通常位置まで上昇する際に、テープ剥離ロール6の回転トルクが大トルクになることとなる。
【0025】
次に、上記保護テープ剥離装置8を用いたTABテープの保護テープ剥離方法と共に、その作用を説明する。
【0026】
通常運転時には、図1に示すように、ダンサーロール4は、アキュムレータ部5の上部に位置して、このときは、テープ剥離ロール6の回転トルクは通常トルク(15(mN・m))となっている。
【0027】
巻取リール3の交換時には、巻取リール3によるTABテープ2の巻取りが停止する一方、材料引取ロール1によるTABテープ2の送出しは一定速度で継続するので、ダンサーロール4が下降する。このとき、テープ剥離ロール6の回転は停止させておく。
【0028】
そして、巻取リール3の交換が終了して、運転再開のときに、巻取リール3を通常よりも高速(6m/min(リール回転速度3回転/min))回転させるのでダンサーロール4が上昇を開始する。
【0029】
この上昇開始時には、ダンサーロール4は、回転トルク制御装置22に予め入力された下端位置に位置する。これを変位センサ21が検知して、回転トルク制御装置22に信号を送る。この信号を受信した回転トルク制御装置22は、テープ剥離ロール6にモータのトルクを大トルク(30(mN・m))の状態で回転を開始する信号を送る。
【0030】
ダンサーロール4の上昇中は、テープ剥離部11におけるTABテープ2の巻取速度は最大となるため、TABテープ2にかかる張力が大きくなるが、テープ剥離ロール6の回転トルクを大トルクとしたことによって、上記張力に対して、回転トルクが不足することなく、張力と回転トルクとがバランスされるので、保護テープ7の剥離を円滑に行うことができる。
【0031】
そして、ダンサーロール4が通常位置に近づいたなら、これを変位センサ21が検知して、回転トルク制御装置22に信号を送る。この信号を受信した回転トルク制御装置22は、テープ剥離ロール6にモータのトルクを通常トルクに戻す信号を送る。
【0032】
これによって、テープ剥離ロール6の回転トルクが通常トルクに戻り、さらに巻取リール3の巻取り速度も通常速度に戻すことによって、通常運転に戻り、TABテープ2の保護テープ7の剥離が連続的に行われることとなる。
【0033】
このように、本発明に係るTABテープの保護テープ剥離方法及び剥離装置8によれば、ダンサーロール4の位置変動を変位センサ21で検知することによって、巻取リール3の巻取速度が最大になったことを検知し、この巻取速度が速くなったことによるTABテープ2にかかる張力の増大に対して、テープ剥離ロール6の回転トルクを調整する(増大させる)ので、巻取リール3の交換後の再スタート時であっても、上記張力に対して回転トルクが不足することはなく、保護テープ7の剥離を円滑に行うことができる。
【0034】
これによって、従来のように作業員が手作業でテープ剥離ロール6を回転させる必要がないので、保護テープ剥離の自動化が図れると共に、回転トルク制御装置22によって、回転トルクを調整するので、回転トルクを適正な値にすることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、巻取リール交換後の再スタート時でも、自動で保護テープを剥離することができるといった優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るTABテープの保護テープ剥離装置の好適な実施の形態を示した構成図である。
【図2】従来のTABテープの保護テープ剥離装置を示した構成図である。
【図3】従来のTABテープの保護テープ剥離装置の巻取リール交換時の作動状態を示した構成図である。
【図4】従来のTABテープの保護テープ剥離装置の巻取リール交換後の再スタート時の作動状態を示した構成図である。
【符号の説明】
2 TABテープ
3 巻取リール
4 ダンサーロール
5 アキュムレータ部
6 テープ剥離ロール
7 保護テープ
8 保護テープ剥離装置
21 変位センサ
22 回転トルク制御装置
Claims (3)
- 一定の速度で送り出されたTABテープを巻取リールで巻き取りつつ、上記TABテープの送出速度と巻取速度との差を吸収すべくダンサーロールを備えたアキュムレータ部でテープ剥離ロールによって上記TABテープの保護テープを巻き取り剥離するTABテープの保護テープ剥離方法において、上記巻取リールの交換時に上下移動する上記ダンサーロールの位置変動を検知して、その位置に応じて上記テープ剥離ロールの回転トルクを調整することを特徴とするTABテープの保護テープ剥離方法。
- 上記巻取リールの交換時において、上記ダンサーロールが下端位置から通常位置に上昇する際に、上記テープ剥離ロールの回転トルクを大きくする請求項1記載のTABテープの保護テープ剥離方法。
- 一定の速度で送り出されたTABテープを巻取リールで巻き取りつつ、上記TABテープの送出速度と巻取速度との差を吸収すべくダンサーロールを備えたアキュムレータ部でテープ剥離ロールによって上記TABテープの保護テープを巻き取り剥離するTABテープの保護テープ剥離装置において、上記巻取リールの交換時に上下移動する上記ダンサーロールの位置変動を検知する変位センサと、その変位センサにて検出された位置に応じて上記テープ剥離ロールの回転トルクを調整する回転トルク制御装置とを備えたことを特徴とするTABテープの保護テープ剥離装置。
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JP2002243118A JP2004087559A (ja) | 2002-08-23 | 2002-08-23 | Tabテープの保護テープ剥離方法及び剥離装置 |
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---|---|---|---|
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JP2002243118A Pending JP2004087559A (ja) | 2002-08-23 | 2002-08-23 | Tabテープの保護テープ剥離方法及び剥離装置 |
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---|---|
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2002
- 2002-08-23 JP JP2002243118A patent/JP2004087559A/ja active Pending
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