JP2004086949A - 光記録媒体へのデータ記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチレベル光記録媒体に対するデータ記録方法であって、記録マークの割り当て範囲が最適化されたデータ記録方法を提供する。
【解決手段】記録マークの形成に用いるレーザビームの記録パワーに応じて、記録マークMaが形成された相対的な光反射率が最も高い仮想記録セルの前記相対的な光反射率Ra及び記録マークMhが形成された相対的な光反射率が最も低い仮想記録セルの前記相対的な光反射率Rhの少なくとも一方の割り当てを決定する。これにより、同じ記録マークが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率のばらつきが抑制されるとともに、広いダイナミックレンジを確保することが可能となるので、良好な再生信号を得ることが可能となる。
【選択図】     図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光記録媒体へのデータ記録方法に関し、特に、一つの仮想記録セルに2ビット以上のデータを記録可能なマルチレベル光記録媒体に対するデータ記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタルデータを記録するための記録媒体として、CDやDVDに代表される光記録媒体が広く利用されており、そのデータ記録方式としては、記録すべきデータをトラックに沿ったピットの長さに変調するという方式が広く用いられている。
【0003】
このような記録方式を用いた場合、データの読み出しに際しては再生パワーに設定されたレーザビームが光記録媒体のトラックに沿って照射され、その反射光を検出することによりピットの有無が判別される。また、データの書き込みに際しては強度変調されたレーザビームが光記録媒体のトラックに沿って照射され、所定の長さを持ったピットが形成される。
【0004】
しかしながら、近年、光記録媒体に対するいっそうの高密度記録が求められており、これを実現する手法として、いわゆる「マルチレベル記録方式」が提案されている。マルチレベル記録方式は、上述した従来の記録方式とは異なり、互いに異なる意味を持つ複数の記録マークのうちの一つを1の仮想記録セルに割り当てる方式であり、データの読み出しに際しては、再生パワーに設定されたレーザビームがマルチレベル光記録媒体のトラックに沿って照射され、その反射光量を検出することにより、各仮想記録セルに割り当てられた記録マークの種類が判別される。また、データの書き込みに際しては強度変調されたレーザビームがマルチレベル光記録媒体のトラックに沿って照射され、各仮想記録セルに所定の記録マークが割り当てられる。
【0005】
ここで、互いに異なる記録マークが割り当てられた仮想記録セルは、レーザビームに対する光反射率が互いに相違している。したがって、データの読み出しに際しては、仮想記録セルに照射されたレーザビームの反射光強度を検出することにより、各仮想記録セルに割り当てられた記録マークの種類を判別することができる。また、データの書き込みに際しては、レーザビームの照射時間(照射量)を各仮想記録セルごとにマルチレベルに制御することによって、各仮想記録セルごとに上記光反射率がマルチレベルに制御される。
【0006】
以上から明らかなとおり、マルチレベル光記録媒体に対してより高密度にデータを記録するためには、各仮想記録セル毎の光反射率をより多段階に制御することが有効である。例えば、各仮想記録セル毎の光反射率を4段階に制御すれば、1つの仮想記録セルに格納される情報は2ビットであるが、各仮想記録セル毎の光反射率を8段階に制御すれば、1つの仮想記録セルに格納される情報は3ビットとなる。光反射率の制御をより多段階で可能とするするためには、光反射率が最も高い仮想記録セルと、光反射率が最も低い仮想記録セルとの間における光反射率の差、いわゆるダイナミックレンジが十分に広いことが要求される。このため、マルチレベル光記録媒体に用いる記録層の材料としては、十分なダイナミックレンジを確保可能な材料が選択され、このような材料としては有機色素材料を挙げることができる。
【0007】
マルチレベル光記録媒体の記録層の材料として有機色素材料を用いた場合、一般に、初期状態においては仮想記録セルの光反射率は最も高くなり、所定値以上の強度を持ったレーザビームが照射されると、有機色素が分解変質して当該領域に対応する仮想記録セルの光反射率が低下する。したがって、各仮想記録セルごとにレーザビームの照射時間(照射量)を多段階に制御することによって有機色素の分解変質の度合いを多段階に制御すれば、各仮想記録セルに対してマルチレベル記録を行うことが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、マルチレベル光記録媒体の記録層の材料として有機色素材料を用いた場合、レーザビームの照射量と仮想記録セルの光反射率との関係は直線的ではなく、レーザビームの照射量がある範囲にある場合にはレーザビームの照射量によって仮想記録セルの光反射率は大きく変化し、レーザビームの照射量が別の範囲にある場合にはレーザビームの照射量によって仮想記録セルの光反射率はあまり変化しないという現象が生じる。仮想記録セルの光反射率があまり変化しない範囲は、レーザビームに対して有機色素材料の反応性が乏しい範囲であると言え、このような範囲においては光反射率のばらつきが相対的に大きくなることから、記録マークの割り当てには適切ではない。このため、記録マークの割り当ては、レーザビームの照射によって仮想記録セルの光反射率がある程度十分に変化する範囲において行うことが好ましい。その一方で、異なる記録マーク間における光反射率差をより大きく確保するためには、広いダイナミックレンジを確保する必要がある。
【0009】
したがって、本発明の目的は、マルチレベル光記録媒体に対するデータ記録方法であって、記録マークの割り当て範囲が最適化されたデータ記録方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者が鋭意研究を行った結果、仮想記録セルの光反射率の変化特性は、照射するレーザビームの記録パワーによって異なることが明らかとなった。本発明は、かかる技術的知見に基づきなされたものであり、記録マークが形成される仮想記録セルの相対的な光反射率を多段階に制御することによってマルチレベル記録が可能なマルチレベル光記録媒体に対するデータ記録方法であって、前記記録マークの形成に用いるレーザビームの記録パワーに応じて、第1の記録マークが形成された相対的な光反射率が最も高い仮想記録セルの前記相対的な光反射率及び第2の記録マークが形成された相対的な光反射率が最も低い仮想記録セルの前記相対的な光反射率の少なくとも一方の割り当てを決定することを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、レーザビームの記録パワーに応じて、相対的な光反射率が最も高い仮想記録セル及び/又は相対的な光反射率が最も低い仮想記録セルの相対的な光反射率の割り当てを決定していることから、同じ記録マークが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率のばらつきが抑制されるとともに、広いダイナミックレンジを確保することが可能となる。これにより、良好な再生信号を得ることが可能となる。
【0012】
ここで、前記レーザビームの記録パワーがPwLである場合における前記第1の記録マークが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率をRa’Lとし、前記レーザビームの記録パワーがPwH(>PwL)である場合における前記第1の記録マークが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率をRa’Hとした場合、
Ra’L<Ra’H
を満たすように、前記第1の記録マークが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率の割り当てを決定することが好ましい。
【0013】
また、前記レーザビームの記録パワーがPwLである場合における前記第2の記録マークが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率をRh’Lとし、前記レーザビームの記録パワーがPwH(>PwL)である場合における前記第2の記録マークが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率をRh’Hとした場合、
Rh’L<Rh’H
を満たすように、前記第2の記録マークが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率の割り当てを決定することもまた好ましい。
【0014】
また、未使用の仮想記録セルの相対的な光反射率と前記第1の記録マークが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率との差をAとし、前記第2の記録マークが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率と飽和状態である仮想記録セルの相対的な光反射率との差をBとした場合、前記レーザビームの記録パワーがPwLである場合には
A>B
に設定し、
前記レーザビームの記録パワーがPwH(>PwL)である場合には
A<B
に設定することもまた好ましい。
【0015】
これらによれば、レーザビームの照射量に応じた相対的な光反射率の変化が緩慢な領域を効果的に排除しつつ、レーザビームの照射量に応じて相対的な光反射率が直線的に変化する領域を広く利用することが可能となるので、相対的な光反射率のばらつきを抑制しつつ広いダイナミックレンジを確保することが可能となる。
【0016】
また、前記マルチレベル光記録媒体の記録層には、有機色素が含まれていることが好ましい。
【0017】
尚、「飽和状態」とは、それ以上レーザビームを照射しても相対的な光反射率が実質的に変化しない状態をいう。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施態様について詳細に説明する。
【0019】
図1は、マルチレベル光記録媒体1(以下、「光記録媒体1」ともいう)の外観を示す切り欠き斜視図及びその一部を拡大した斜視図である。
【0020】
光記録媒体1は、DVD−R型の光記録媒体(追記型光記録媒体)であって、図1に示すように、光透過性基板11及びダミー基板12と、これらの間に設けられた記録層21、反射層22、保護層23、接着層24とを備えて構成されている。光透過性基板11は、透明な樹脂を基材として円盤状に形成されている。光透過性基板11の一方の面(図1における下面)はレーザビームが入射する光入射面を構成し、他方の面(図1における上面)には、その中心部近傍から外縁部に向けて、レーザビームガイド用のグルーブ11a、およびランド11bが螺旋状に形成されている。記録層21は、シアニン、メロシアニン、メチン系色素およびその誘導体、ベンゼンチオール金属錯体、フタロシアニン色素、ナフタロシアニン色素、アゾ色素などの有機色素からなり、この有機色素がグルーブ11aおよびランド11bを覆うように塗布されて形成されている。この記録層21は、記録装置によって所定以上のパワーに設定されたレーザビームが照射されることで分解変質し、そのレーザビームの照射量に応じて、その光学定数が変化することにより光透過率が変化する。反射層22は、光記録媒体1に記録された記録データの再生時に光透過性基板11および記録層21を通過した再生時のレーザビームを反射するための薄膜層であって、金や銀などの金属を主原料として記録層21の上に例えばスパッタリングによって形成されている。保護層23は、反射層22および記録層21を保護する層であって、反射層22の表面を覆うように形成されている。接着層24は、光透過性基板11、記録層21、反射層22及び保護層23からなる積層体とダミー基板12とを接着する層である。光透過性基板11及びダミー基板12は、いずれも約0.6mmの厚みを有している。
【0021】
次に、光記録媒体1の記録原理について、図面を参照して説明する。
【0022】
この光記録媒体1では、図1に示すように、その回転方向(円周方向)に沿ってグルーブ11aを仮想的に分割した仮想記録セルS,S・・が記録単位として規定されている。
【0023】
図2は、光記録媒体1に記録された記録マークMa〜Mhを概念的に示す概念図である。図2に示されるように、仮想記録セルSのグルーブ11aに沿った方向の長さLは、集光ビーム径(ビームウエストの直径)Dよりも短く規定されている。尚、各仮想記録セルSは、あくまで光記録再生装置側において想定される仮想的なセルであり、図2に示すように各仮想記録セルSの境界を画定する区画が光記録媒体1内に存在する訳ではない。
【0024】
この場合、記録時において記録装置のピックアップから出射されるレーザビームの照射時間(すなわち、レーザビームの照射量)を記録データの値に応じて多段階に制御することで、図2に示すように、記録層21(主として有機色素)の分解変質の度合いが異なる記録マークMa〜Mh(以下、区別しないときには「記録マークM」ともいう)が仮想記録セルS内に形成される。なお、同図では、分解変質の度合いを記録マークMの大きさで概念的に図示している。また、レーザビームによって記録データを記録する際には、光記録媒体1を回転させつつレーザビームを照射するため、記録マークMは、照射時間に応じた長さの長円形となる。
【0025】
したがって、この光記録媒体1にマルチレベル記録する際には、仮想記録セルSに再生パワーに設定されたレーザビームを照射した際の光反射率が例えば8段階となるように、記録マークMa〜Mhのそれぞれの分解変質度合い(光透過率の変化量)を規定する。この場合、光反射率は、記録層21の分解変質度合いが小さいほど大きくなる。このため、記録マークMが割り当てられていない仮想記録セルS(未使用セル)が最大光反射率の特性を有し、最も小さな記録マークMaが割り当てられた仮想記録セルSが記録マークMのうち最も大きい光反射率の特性を有し、以降、記録マークMb〜Mgが割り当てられた仮想記録セルSの順に光反射率が低下し、最も大きな記録マークMhが割り当てられた仮想記録セルSが最小光反射率の特性を有する。したがって、レーザビームの照射量を制御して分解変質部分の面積比(つまり記録層21の光透過率)を適宜設定することにより、光反射率が8段階となる記録マークMa〜Mhを形成することが可能となる。
【0026】
図3は、有機色素を使用した光記録媒体1におけるレーザビームの照射時間と仮想記録セルSの光反射率との関係を模式的に示すグラフである。
【0027】
有機色素は、一般的にレーザビームの照射時間の増加に伴い分解変質の度合いも増加するという特性を有し、このため、仮想記録セルSの光反射率もレーザビームの照射時間に応じて低下するという特性を示す。このため図3に示すように、レーザビームの照射時間がTaである場合における仮想記録セルSの光反射率(絶対値)をRaとし、レーザビームの照射時間がTh(>Ta)である場合における仮想記録セルSの光反射率(絶対値)をRh(<Ra)とした場合、仮想記録セルSの光反射率が光反射率Raと光反射率Rhとの間を略8等分した光反射率Ra,Rb,Rc,Rd,Re,Rf,Rg,Rhのいずれかとなるようにレーザビームの照射時間を設定すれば、各仮想記録セルSに記録マークMa〜Mhのいずれかを形成することが可能となる。但し、一つの仮想記録セルSにレーザビームを照射可能な最大の時間Tmaxは、仮想記録セルSの長さL及び記録線速度Vによって制限されるため(Tmax=L/V)、光反射率が最小(Rh)となる記録マークMhを形成するためのレーザビームの照射時間Thは、上記Tmax以下に設定する必要がある。一例として、仮想記録セルSの長さLが385nm、記録線速度Vが7m/secである場合にはTmaxは55nsecとなるので、記録マークMhを形成するためのレーザビームの照射時間Thとしては55nsec以下に設定する必要がある。
【0028】
図4は、仮想記録セルSに記録マークMa〜Mhを形成するためのレーザビームの波形を模式的に示す波形図である。図4に示すように、仮想記録セルSに記録マークMa〜Mhを形成する場合、照射されるレーザビームの波形は基底パワー(Pb)から記録パワー(Pw)までの振幅を持ったパルス波形とされ、記録パワー(Pw)に設定される時間がTa〜Thのいずれかに設定される。これにより、光反射率がそれぞれRa〜Rhである記録マークMa〜Mhを任意の仮想記録セルSに形成することが可能となる。尚、図4に示した例においては、対象となる仮想記録セルSの開始位置にレーザビームが到達したタイミングにおいて、これを基底パワー(Pb)から記録パワー(Pw)に立ち上げているが、レーザビームを立ち上げるタイミングとしてはこれに限定されず、対象となる仮想記録セルSの開始位置にレーザビームが到達したタイミングの前後に設定しても構わない。また、図4に示した例においては、形成すべき記録マークの種類に関わらず、レーザビームを基底パワー(Pb)から記録パワー(Pw)に立ち上げるタイミングを固定しているが、形成すべき記録マークの種類ごとに異なるタイミングでレーザビームを立ち上げても構わない。
【0029】
ここで、未使用セルの光反射率(絶対値)をR0、レーザビームの照射により低下する光反射率の飽和レベル(絶対値)をRsとした場合、各記録マークMa〜Mhの相対的な光反射率Ra’〜Rh’は、次式によって表わすことができる。
【0030】
【数1】
Figure 2004086949
また、レーザビームの照射に伴う有機色素の分解変質は、照射開始から暫くの間はその度合いが緩やかで、所定時間経過後にその度合いが急峻かつ直線的となり、その後、その度合いが再び緩やかとなって、ある照射時間を超えた後には、その度合いが殆ど増加しないという特性を示す。このため、図3に示すように、レーザビームの照射時間に応じた仮想記録セルSの光反射率の変化も直線的ではなく、有機色素の分解変質特性と同様の曲線的な変化を示すことになる。つまり、レーザビームの照射時間に応じた反射率の低下が緩やかな領域(領域A、領域C)と、レーザビームの照射時間に応じた反射率の低下が急峻且つ直線的な領域(領域B)が現れる。
【0031】
この場合、レーザビームの照射時間に応じた仮想記録セルの光反射率の低下が緩やかな領域A及び領域Cにおいては、レーザビームに対する有機色素の反応性が乏しく、得られる光反射率のばらつきが相対的に大きくなる傾向があることから、記録マークMa〜Mhに割り当てる光反射率(Ra〜Rh)としてはできる限りこのような領域を排除することが好ましい。一方で、異なる記録マーク間における光反射率差をより大きく確保するためには、記録マークMaが形成された仮想記録セルSの光反射率Raを未使用セルの光反射率R0により近く設定するとともに記録マークMhが形成された仮想記録セルSの光反射率Rhを飽和レベルRsにより近く設定する必要がある。すなわち、より広いダイナミックレンジを確保する必要がある。したがって、最大光反射率Ra及び最小光反射率Rhの設定においては、これらを考慮して決定する必要がある。
【0032】
さらに、レーザビームの照射時間に応じた仮想記録セルSの光反射率の変化特性は、レーザビームの照射強度、すなわち記録パワー(Pw)によっても変化する。図5は、レーザビームの記録パワー(Pw)による特性の変化を模式的に示すグラフである。図5に示すように記録パワー(Pw)を高く設定すると、領域Aに相当する部分が短く、領域Cに相当する部分が長くなり、さらに領域Bに相当する部分がより急峻となる。逆に、記録パワー(Pw)を低く設定すると、領域Aに相当する部分が長く、領域Cに相当する部分が短くなり、さらに領域Bに相当する部分がややなだらかとなる。
【0033】
本実施態様においては、以上を考慮して、レーザビームの記録パワー(Pw)に応じて記録マークMaが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Ra’及び記録マークMhが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Rh’の少なくとも一方、好ましくは両方が設定される。具体的な設定条件は次の通りである。
【0034】
第1に、光反射率が最も高い記録マークMaが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Ra’については、レーザビームの記録パワーがPwLである場合の光反射率をRa’Lとし、レーザビームの記録パワーがPwH(>PwL)である場合の光反射率をRa’Hとすると、これら光反射率Ra’L及び光反射率Ra’Hの関係を
Ra’L<Ra’H
に設定する。図5を用いて説明したとおり、レーザビームの照射開始直後に現れる、光反射率の低下が緩やかな領域Aは、レーザビームの記録パワー(Pw)が高い場合には短く、レーザビームの記録パワー(Pw)が低い場合には逆に長くなることから、光反射率Ra’Lと光反射率Ra’Hとの関係を上記のように設定すれば、光反射率のばらつきを抑制しつつ広いダイナミックレンジを確保することが可能となる。
【0035】
第2に、光反射率が最も低い記録マークMhが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Rh’については、レーザビームの記録パワーがPwLである場合の光反射率をRh’Lとし、レーザビームの記録パワーがPwHである場合の光反射率をRh’Hとすると、これら光反射率Rh’L及び光反射率Rh’Hの関係を
Rh’L<Rh’H
に設定する。これについても図5を用いて説明したとおり、レーザビームの照射時間が所定時間を超えた後に現れる、光反射率の低下が緩やかな領域Cは、レーザビームの記録パワー(Pw)が高い場合には長く、レーザビームの記録パワー(Pw)が低い場合には逆に短くなることから、光反射率Rh’Lと光反射率Rh’Hとの関係を上記のように設定すれば、光反射率のばらつきを抑制しつつ広いダイナミックレンジを確保することが可能となる。
【0036】
第3に、未使用セルの相対的な光反射率(=100%)と相対的な光反射率Ra’との差(100−Ra’)と、相対的な光反射率Rh’と飽和状態である仮想記録セルSの相対的な光反射率(=0%)との差(Rh’)との大小関係については、レーザビームの記録パワーがPwLである場合には
100−Ra’>Rh’
に設定し、
レーザビームの記録パワーがPwHである場合には
100−Ra’<Rh’
に設定する。このように設定すれば、上述の説明と同様に、光反射率のばらつきを抑制しつつ広いダイナミックレンジを確保することが可能となる。
【0037】
本実施態様においては、上記第1乃至第3の設定条件の少なくとも一つ、好ましくは2つ、より好ましくは全部を満たすように記録マークMaが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Ra’及び/又は記録マークMhが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Rh’が決定される。これにより、光反射率のばらつきを抑制しつつ広いダイナミックレンジを確保することが可能となることから、良好な再生信号を得ることが可能となる。
【0038】
続いて、この光記録媒体1に対する記録データの記録、および記録データの再生を実行する光記録再生装置40について説明する。
【0039】
図6は、光記録再生装置40の構成を概略的に示すブロック図である。
【0040】
図6に示されるように、光記録再生装置40は、いわゆるDVD−Rレコーダであり、スピンドルサーボ41、スピンドルモータ42、ピックアップ43、フォーカストラッキングサーボ44、送りサーボ45および制御装置46を備えている。スピンドルモータ42は、スピンドルサーボ41によって駆動制御され、光記録媒体1を線速度一定の条件で回転させる。ピックアップ43は、制御装置46の制御下でレーザードライバによってレーザー光源(共に図示せず)が駆動されて光記録媒体1に対して基底パワー(Pb)から記録パワー(Pw)まで振幅を持ったレーザビーム(記録時)または再生パワー(Pr)に設定されたレーザビーム(再生時)を照射する。これにより、仮想記録セルSに対する記録マークMの記録、および仮想記録セルSからの反射レーザのレベルに応じた電気的信号の出力が行われる。この場合、データの記録時において、ピックアップ43のレーザードライバは、制御装置46の制御に従い、記録する記録データの内容に応じて、1つの仮想記録セルSに対して照射するレーザビームの照射量(レーザーパルス数、及び/又は、照射パワー、パルス高など)を調整する。なお、レーザビームの照射量を調整する方法としては、レーザードライバによる調整方法の他に、レーザビームの光路上に光変調器を配置し、この光変調器を制御装置46によって駆動制御することで調整することもできる。
【0041】
また、ピックアップ43は、対物レンズおよびハーフミラー(共に図示せず)を備え、記録時または再生時に照射するレーザビームを光記録媒体1の記録層21に集光させる。具体的には、フォーカストラッキングサーボ44によって対物レンズがフォーカストラッキング制御され、これにより、記録時または再生時に照射するレーザビームが光記録媒体1の記録層21に集光させられる。このピックアップ43は、光記録媒体1の直径方向に沿ってその内周側と外周側との間を送りサーボ45によって往復動させられる。制御装置46は、スピンドルサーボ41、ピックアップ43、フォーカストラッキングサーボ44および送りサーボ45の駆動を制御すると共に、ピックアップ43から出力された電気的信号に基づいて記録層21に記録されている記録データを判読する。
【0042】
以上説明したように、本実施態様においては、レーザビームの記録パワー(Pw)に応じて、記録マークMaが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Ra’及び記録マークMhが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Rh’の少なくとも一方を設定していることから、光反射率のばらつきを抑制しつつ広いダイナミックレンジを確保することが可能となる。
【0043】
本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0044】
例えば、上記実施態様においては、光記録媒体1をDVD−R型の光記録媒体として構成した例を示したが、本発明は、これに限定されるものでなく、他の光記録媒体に一般に適用されるものであり、またディスク状の回転体に限定されるものではない。
【0045】
また、上記実施態様においては、光記録媒体1は、記録時及び再生時において基板11側からレーザビームを照射する構成であるが、本発明は、基板上に反射層、記録層、保護層が順次積層され、記録時及び再生時において保護層側からレーザビームを照射する構成の光記録媒体に対しても適用することができる。
【0046】
さらに、上記実施態様においては、仮想記録セルに互いに分解変質の度合いが異なる8段階の記録マークMa〜Mhを記録することによって、一つの仮想記録セルに3ビットの情報を格納しているが、記録の段階数としてはこれに限定されず、一つの仮想記録セルに1ビットを超える情報を格納可能である限り、何段階であっても構わない。
【0047】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0048】
[光記録媒体の準備]
以下に示す手順により、図1に示す光記録媒体1とほぼ同様の構成を有する光記録媒体を作製した。
【0049】
まず、射出成型法により、厚さ:約0.6mm、直径:約120mmであり、表面にグルーブ及びランド(トラックピッチ(グルーブのピッチ)=約0.74μm)が形成されたポリカーボネートからなるディスク状の光透過性基板11を作製した。
【0050】
次に、この光透過性基板11をスピンコート装置にセットし、回転させながら、グルーブ及びランドが形成されている側の表面に下記化学構造を有するアゾ系有機色素を含む有機溶媒を滴下することによりこれをスピンコートした。その後、塗膜を乾燥させることによってグルーブ部における厚さが約100nmの記録層21を形成した。
【0051】
【化1】
Figure 2004086949
次に、記録層21が形成された光透過性基板11をスパッタリング装置にセットし、記録層21の表面にAg、Pd及びCuの合金からなる厚さ約150nmの反射層22を形成した。
【0052】
そして、反射層22が形成された光透過性基板11を再びスピンコート装置にセットし、回転させながら、反射層22上に紫外線硬化性アクリル樹脂を滴下し、これをスピンコートした。その後、塗膜に紫外線を照射し硬化させることによって保護層23を形成した。さらに、保護層23上に紫外線硬化型接着剤を滴下し、これをスピンコートすることにより接着層24を形成した。
【0053】
一方、射出成型法により、厚さ:約0.6mm、直径:約120mmのポリカーボネートからなるダミー基板12を別途作製し、これを光透過性基板11のうち接着層24が形成された面に貼り合わせた後、紫外線を照射して接着層24を硬化させた。
【0054】
以上により、光記録媒体が完成した。
【0055】
[記録マークの形成#1]
上記手順で作製した光記録媒体を光記録再生装置にセットし、記録線速度を7.0m/sec、レーザビームの記録パワー(Pw)を9.0mW、12.0mW及び16.0mWに順次に設定して光透過性基板11側からレーザビームを照射し、記録マークを形成した。レーザビームの照射時間Tは、最大照射時間Tmax以下の範囲で種々に設定した。本実施例では、仮想記録セルSの長さLを385nmに設定したので、レーザビームの最大照射時間Tmaxは55nsecである。
【0056】
[評価#1]
記録マークの形成#1において記録マークが形成された光記録媒体に対し、線速度を7.0m/sec、レーザビームの再生パワー(Pr)を1.3mWに設定して光透過性基板11側からレーザビームを照射し、各仮想記録セルより得られる反射光量を測定した。
【0057】
測定の結果を図7に示す。図7において縦軸は、反射光を光電変換して得られた電圧値を示しており、これが大きいほど得られた反射光量が大きい、すなわち光反射率が高いことを意味する。かかる電圧値は、未記録セルより得られる反射光量に対応する値が1.0となるように校正した。
【0058】
図7に示すように、レーザビームの照射開始直後に現れる、光反射率の低下が緩やかな領域Aは、レーザビームの記録パワー(Pw)が高いほど短くなることが確認された。
【0059】
一方、レーザビームの照射時間が所定時間を超えた後に現れる、光反射率の低下が緩やかな領域Cは、記録パワー(Pw)が16.0mWである場合よりも12.0mWである場合の方が短いことが確認された。尚、記録パワー(Pw)が9.0mWである場合には、レーザビームの照射時間を最大照射時間Tmaxに設定しても光反射率が飽和レベル(約0.3V)まで到達しなかったことから、上記領域Cは明確には出現しなかった。つまり、領域Cについては、レーザビームの記録パワー(Pw)が低いほど短くなることが確認された。
【0060】
さらに、レーザビームの照射時間に応じて光反射率が直線的に低下する領域Bは、レーザビームの記録パワー(Pw)が高いほどその変化が急峻となることが確認された。
【0061】
以上より、光反射率が最も高い仮想記録セルSの光反射率については、記録パワー(Pw)が高い場合ほど相対的に未使用セルの光反射率(相対的な光反射率=100%)に近い光反射率を割り当て、光反射率が最も低い仮想記録セルSの光反射率については、記録パワー(Pw)が低い場合ほど相対的に飽和レベルに近い光反射率(相対的な光反射率=0%)を割り当てることが好ましいことが確認された。
【0062】
[記録マークの形成#2]
上記手順で作製した光記録媒体を光記録再生装置にセットし、記録パワー(Pw)が種々に設定されたレーザビームを光透過性基板11側から照射することによって記録マークMa〜Mhからなるランダム信号を記録した。記録条件は次の2通りである。
【0063】
第1の記録条件においては、記録線速度を7.0m/sec、光反射率が最大である記録マークMaが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Ra’を85%、光反射率が最小である記録マークMhが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Rh’を5%に設定した。一方、第2の記録条件においては、記録線速度を7.0m/sec、光反射率が最大である記録マークMaが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Ra’を95%、光反射率が最小である記録マークMhが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Rh’を15%に設定した。
【0064】
したがって、第1の記録条件における相対的な光反射率Ra’及びRh’をそれぞれRa’1及びRh’1とし、第2の記録条件における相対的な光反射率Ra’及びRh’をそれぞれRa’2及びRh’2とすれば、
Ra’1<Ra’2、且つ、Rh’1<Rh’2
が満たされているとともに、
100−Ra’1>Rh’1、且つ、100−Ra’2<Rh’2
が満たされている。
【0065】
[評価#2]
上記記録マークの形成#2により記録マークが形成された光記録媒体に対し、線速度を7.0m/sec、レーザビームの再生パワー(Pr)を1.3mWに設定して光透過性基板11側からレーザビームを照射し、得られるエラーレート(DSER)を測定した。
【0066】
測定の結果を図8に示す。
【0067】
図8に示すように、エラーレート(DSER)が最小となる記録パワー(Pw)は、第1の記録条件を用いた場合は低く(約8mW)、第2の記録条件を用いた場合は高くなった(約11mW)。これにより、上記実施態様において説明した第1の設定条件(Ra’L<Ra’H)、第2の設定条件(Rh’L<Rh’H)及び第3の設定条件(100−Ra’>Rh’、且つ、100−Ra’<Rh’)を満たした場合の効果が確認された。
【0068】
また、エラーレート(DSER)は、一般に4%以下であることが要求されることを考慮すれば、レーザビームの記録パワー(Pw)を高め、これに適した記録条件を選択することによってパワーマージンが広くなることが確認された。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、マルチレベル光記録媒体に記録される記録マークの光反射率のばらつきが抑制されるとともに、広いダイナミックレンジを確保することが可能となる。これにより、良好な再生信号を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチレベル光記録媒体1の外観を示す切り欠き斜視図及びその一部を拡大した斜視図である。
【図2】光記録媒体1に記録された記録マークMa〜Mhを概念的に示す概念図である。
【図3】レーザビームの照射時間と仮想記録セルSの光反射率との関係を模式的に示すグラフである。
【図4】仮想記録セルSに記録マークMa〜Mhを形成するためのレーザビームの波形を模式的に示す波形図である。
【図5】レーザビームの記録パワー(Pw)による特性の変化を模式的に示すグラフである。
【図6】光記録再生装置40の構成を概略的に示すブロック図である。
【図7】実施例における評価#1の結果を示すグラフである。
【図8】実施例における評価#2の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 マルチレベル光記録媒体
11 光透過性基板
11a グルーブ
11b ランド
12 ダミー基板
21 記録層
22 反射層
23 保護層
24 接着層
40 光記録再生装置
41 スピンドルサーボ
42 スピンドルモータ
43 ピックアップ
44 フォーカストラッキングサーボ
45 送りサーボ
46 制御装置

Claims (5)

  1. 記録マークが形成される仮想記録セルの相対的な光反射率を多段階に制御することによってマルチレベル記録が可能なマルチレベル光記録媒体に対するデータ記録方法であって、前記記録マークの形成に用いるレーザビームの記録パワーに応じて、第1の記録マークが形成された相対的な光反射率が最も高い仮想記録セルの前記相対的な光反射率及び第2の記録マークが形成された相対的な光反射率が最も低い仮想記録セルの前記相対的な光反射率の少なくとも一方の割り当てを決定することを特徴とするデータ記録方法。
  2. 前記レーザビームの記録パワーがPwLである場合における前記第1の記録マークが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率をRa’Lとし、前記レーザビームの記録パワーがPwH(>PwL)である場合における前記第1の記録マークが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率をRa’Hとした場合、
    Ra’L<Ra’H
    を満たすように、前記第1の記録マークが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率の割り当てを決定することを特徴とする請求項1に記載のデータ記録方法。
  3. 前記レーザビームの記録パワーがPwLである場合における前記第2の記録マークが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率をRh’Lとし、前記レーザビームの記録パワーがPwH(>PwL)である場合における前記第2の記録マークが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率をRh’Hとした場合、
    Rh’L<Rh’H
    を満たすように、前記第2の記録マークが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率の割り当てを決定することを特徴とする請求項1または2に記載のデータ記録方法。
  4. 未使用の仮想記録セルの相対的な光反射率と前記第1の記録マークが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率との差をAとし、前記第2の記録マークが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率と飽和状態である仮想記録セルの相対的な光反射率との差をBとした場合、前記レーザビームの記録パワーがPwLである場合には
    A>B
    に設定し、
    前記レーザビームの記録パワーがPwH(>PwL)である場合には
    A<B
    に設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデータ記録方法。
  5. 前記マルチレベル光記録媒体の記録層に有機色素が含まれていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のデータ記録方法。
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