JP2006134393A - バーストカッティングエリアの記録方法及び光ディスク - Google Patents

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Abstract

【課題】BCA情報記録時の露光補正方法を提供することを目的とする。
【解決手段】ユーザーデータ記録領域外のBCAへの記録レーザ制御補正を行い、記録方法としてBCA情報マークを記録する際に記録ストラテジーを導入することでピットの大きさを制御して再生信号が歪み無く、且つ、大きな再生信号が得られるようにすることができるBCA情報記録方法及び光ディスクを提供する。
【選択図】図9

Description

本発明は光ディスクシステム及び光ディスクに係り、特に、バーストカッティングエリアに記録する光ディスク情報やユーザーデータの管理情報の記録方法に関する。
従来、光ディスク、例えばDVDにおいては、ユーザーデータ領域に書かれたプログラム、データ、アプリケーション情報等のユーザーデータを管理、若しくは、その著作権を保護するために、ユーザーデータ領域外であるシステムリードインにはユーザーデータ領域と同じ変調方式で、バーストカッティングエリア(以下、BCAという)にはユーザーデータ領域と異なる変調方式で管理情報を記録している。BCAに関する技術としては、例えば特許文献1、特許文献2などに開示されている。
特開2000−149423号公報 特開2001−043533号公報
ユーザーデータ領域外にユーザーデータと異なる変調方式で管理情報を記録するBCAにおいて、DVD−RAM,DVD−RW,HD−DVDやBlu−ray Disc(BD)のような書替媒体であっても、BCAに記録される情報は、書替ができない不揮発な情報として記録される。
BCAを設ける光ディスクには記録の方式や材料の違いなどにより、複数種類の光ディスクが存在する。例えば、DVDにおいては有機色素を記録層の材料に用いたDVD−Rや相変化材料を記録膜に用いたDVD−RAM、DVD−RW等がある。更には、同じDVD−Rであっても、記録層に使用する有機色素の種類により、複数のものが存在し、その特性によりこれらの光ディスクの反射率は異なっている。光ディスクの反射率の違いは、記録前後のコントラストに反映されるので、そのまま記録再生における光ディスクの信号特性に影響する。
ところが、BCAはシステムリードインを読み出す前に再生する領域であるため、ドライブでは媒体の違いに応じた再生条件を設定することができない。そのため、BCAには、媒体の種類によらずに同じか、あるいは同程度品質の再生信号特性が得られることが必要である。すなわち、光ディスクの種類に応じてBCA情報を記録するための最適条件を決める必要がある。
記録するBCAパターンの記録方法によっては、再生したBCA信号が歪みを発生させたりして振幅値が充分に得られない場合がある。マークが穴としてのピットを形成する場合は、その記録マーク形状等に起因している。該ピットを再生ビームで再生する場合、ピットの中心部とピットの周辺部のそれぞれの再生波長に対する位相相当の距離差があると、反射光は位相干渉により戻り光量に影響を与える。マーク記録により屈折率が変化する場合も同様である。
このとき反射光量が再生信号となり、ピットの形状を最適化しないと期待する再生信号は得られない。
これとは別に、BCAは通常、ユーザーデータ領域外のミラー領域に形成されるが、塗布型色素を記録層に用いた光ディスクでは、溝やピットのようなパターン形成部と比べて、ミラー領域ではディスク上に積層される色素膜厚が薄くなるため、記録部と未記憶部のコントラストが十分とれず、BCA情報が認識できなくなる懸念がある。この場合、BCA情報が認識できるように色素膜厚を厚くすると、ユーザーデータ領域の記録特性が確保できなくなる。従って記録したBCA情報が認識できるようにするためには、BCAにおいてのみ、色素膜厚を他の領域より厚くする必要性が求められる場合がある。
本発明の目的は、光ディスクドライブシステムにおいて、BCA情報が正しく認識できる光ディスク及びBCA情報の記録方法を提供することである。
前述したように、BCA情報は、光ディスクのユーザー情報領域外に不揮発な情報として記録される。このため、一度書いたBCA情報は修正できないので、最適な条件で記録する必要があるが、BCAライターの経時変化、媒体の種類だけでなく媒体毎の記録感度のばらつき、BCAライター間の記録レーザのエネルギー密度差によって最適な条件が異なっている。
そこで、BCAより内側にBCA記録条件を設定するためのテスト領域を設け、該テスト領域にて試し書きを行い、BCAを記録するための条件を設定することで、テスト領域で設定した最適条件でBCA情報を記録することができ、BCA情報の認識不良によって光ディスクが使えなくなることを防止できるようになる。
また、BCA情報の記録条件を設定するための試し書きを行うことで、例えば色素記録膜も光ディスクと相変化記録膜の光ディスクのように、異なる種類の光ディスクであっても、BCA情報の再生特性がほぼ同一となるようなBCA情報を記録することが可能になる。
さらに、記録方法としてBCA情報マークを記録する際に記録ストラテジーを導入することでピットの大きさを制御して再生信号が歪み無く、且つ、大きな再生信号が得られるようにすることができる。
一方、塗布型色素を記録層に用いた光ディスクでは、前述のようにミラー領域の色素膜厚が薄くなっているため、記録したBCA情報のコントラストが得られず、BCA情報が認識できないが、BCA及びテスト領域に溝やピットなどのパターンを設けることによって、前記パターン部に色素が埋まり、記録したBCA情報のコントラストが改善され、正しく認識できるようになる。さらに、前記パターンを記録再生に用いる光ディスクドライブの光学分解能λ/(2・NA)(NAは光ヘッドの対物レンズの開口数)以下のピッチで形成することで、再生したBCA情報が、トラッククロス信号によって変動するといった影響を受けなくなる。すなわち、光ディスクドライブからはミラー部と同様に見え、記録したBCA情報のみのコントラストが信号として再生できる。例えば、記録再生レーザー波長が405nm、レンズNAが0.65の場合、BCA及びテスト領域に形成する溝のトラックピッチを327nm以下にすればよく、前記光学分解能以上であっても、この値に近いトラックピッチに設定することで、トラッククロス信号による変動を実質的に影響がない程度まで低減することができる。また、ミラー部ではコントラストが出にくいので、BCAとテスト領域の間、若しくはBCAとユーザーデータ領域の間にリング上にミラー領域を設けることで、BCAやテスト領域に書かれたBCA情報がその領域外まで書けない、若しくはコントラストが取れないので、隣接領域において、クロストークの影響を低減できる。
本発明によれば、BCAへの記録パターンをパルス分割によるストラテジーで記録するので、BCA情報記録におけるマーク形状の制御をきめ細かく行うことができ、歪のない再生信号を、大きな信号レベルで得ることができる。
また、BCAの書き込みの際に試し書きを行い、媒体毎に記録条件を設定するので、媒体の種類によらずにBCA情報を記録することができ、異なる媒体においても同様品質の再生信号を得ることができる。
以下に、実施例および比較例を上げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない範囲で、以下の実施例に限定されるものではない。
本発明は、特に塗布型色素を記録層に用いた光ディスクに有効である。記録層に塗布型色素材料を用いた場合、記録層に用いられる色素材料は公知一般のレーザーによる良好な記録、再生に適した色素材料を用いることができ、たとえば例えば、シアニン系色素、スクアリリウム色素、アズレニウム系色素等のポリメチン系色素、フタロシアニン系色素のような大環状アザアネレン系色素、ジチオール系色素、ポルフィセン系化合物、アヌレン系化合物などの光照射により変質する有機物が挙げられる。また、かかる材料は、これらの有機材質を1又は2種以上の混合してもよい。
更には記録再生に用いられるレーザー光が400nm近傍の波長である場合、ポルフィセン系化合物、アヌレン系化合物を用いることが望ましい。
これらの有機色素は透明樹脂基板上に直接あるいは他の層を介してキャスト法、スピンコート法、浸漬法等の塗布方法を好適に用い、成膜することができる。塗布溶媒としては、基板を侵さない溶媒であれば特に限定されない。例えば、ジアセトンアルコール、3−ヒドロキシ−2−ブタノン等のケトンアルコール系溶媒、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ系溶媒、n−ヘキサン、n−ヘプタン等の炭化水素系溶媒、テトラフルオロプロパノール、オクタフルオロペンタノール、ヘキサフルオロブタノール等のパーフルオロアルキルアルコール系溶媒、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、n−ブチルシクロヘキサン、t−ブチルシクロヘキサン、シクロオクタン等の炭化水素系溶媒、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテル系溶媒、乳酸メチル、乳酸エチル、イソ酪酸メチル等のヒドロキシルエステル系溶媒などが挙げられる。
上記記録層の膜厚は、記録に用いるレーザ光などの記録光のパワーに対する記録感度性能係数を考慮して、波長、光反射層の光学定数、光吸収層の材質に応じて適宜選択される。しかしながらスピンコート法により形成された色素記録媒体の記録層は、塗布面からみて凹んでいるグルーブ部の色素膜厚が厚くなり、ランド部の色素膜厚が薄くなる。したがって、少なくともランド部の色素厚さはレーザー波長λに対し、λ/6n以上が必要であり、そのためにランド部の記録層の膜厚が上記条件に合致するよう色素および色素を溶解する溶媒、または基板上に形成されたグルーブのU字溝の形状を最適化する必要がある。これに加え、記録媒体全域において記録再生特性がランド部以上に優れた記録特性を要求されるのは必須であることから、色素の光学定数nは1.8以上必要であり、従ってグルーブ部U字溝凹みの深さは20nmから150nm、望ましくは50nmから120nmが必要である。
記録膜材料としては塗布型色素以外に、蒸着型色素やスパッタで形成可能な相変化記録膜を用いることも可能である。相変化記録膜のような真空中で成膜可能な記録材料の場合、記録膜の両側にZnS−SiOなどの耐熱誘電体保護膜が必要になるが、塗布型色素のように基板上のパターン形状に依存して埋まることがなく、レーザ波長λに対して、溝深さはλ/8からλ/6程度の光学深さである。
また反射層は、Au、Ag、Cu、Alなどの金属またはそれらを主成分とした合金から構成することができが、反射率の波長依存性や耐久性の観点から銀または銀を主成分とする合金が好ましい。成膜方法としては、真空蒸着、スパッタリングおよびイオンプレーティングなどにより成膜することができる。光反射層の膜厚は反射率および熱拡散効率等を考慮し0.02μm〜0.5μmとすることが好ましい。
光反射層上に形成する保護層としては、アクリル系紫外線硬化樹脂等の硬質性の材料を用いることが好ましい。これは、高温高湿下で長期間保存した場合、保護層の経時的な変形を防止できるためである。通常、光反射層上に直接または他の層を介してスピンコート法により厚み1〜20μmで塗布した後、紫外線照射により硬化させて形成される。また、DVDのようにダミー基板を接着する場合は、色素記録層と反射層を設けた基板の反射層とダミー基板の間をアクリル系紫外線硬化樹脂保護層で直接接着してもよい。
本発明で使用したライトワンス型光ディスクの構造を図1に示す。直径120mm、厚さ0.6mmのポリカーボネート樹脂基板の表面に、トラックピッチ400nmのU字型溝で、アドレス情報(ID)で変調したウォブル溝と、一定周期で変調した記録トラックとを予め形成した基板111を用意した。このU字型溝の溝幅は約200nm、深さを100nmとした。BCA近傍のレイアウトを図2に示す。この基板111の内周側にある直径44.6mmから直径46.3の位置にある幅0.85mmのBCA122に溝幅160nm、深さ70nmから90nmの溝[図3(A)]がトラックピッチ310nmで形成され、さらにその内側に幅0.1mmのミラー領域を介して、幅0.3mmのテスト領域121にもBCA122と同じ形状の溝が形成されている。この基板111上に形成する記録層材料として下記の一般式(化1)で示されるポルフィセン化合物系の色素0.5gを用い、この色素をテトラフロロプロパノール40g に溶解し、これを40℃下で30分間超音波分散した後、0.2μmのフィルターでろ過した。このようにして調整された色素溶液を基板111上に、この液を回転数500rpmから2000rpmに加速しながらスピンコートし、記録層114を形成した。次にこの記録層114がコートされた基板111を80℃のオーブンで30分乾燥した後、記録層114の上にスパッタリング法により膜厚100nmのAg合金膜を成膜し、反射層117を形成した。さらに、この反射層117の上に紫外線硬化樹脂119を5μmの厚さでスピンコートし、これに紫外線を照射して硬化させて、記録層付基板を得た。さらに遅効性紫外線硬化型接着剤120をつけ、全く記録層を形成しない以外は同様にして得られたダミー基板112と接着し、光情報記録媒体とした。或いは、反射層117上の紫外線硬化樹脂119を形成せず、紫外線硬化型接着剤120'を用いて 直接ダミー基板112と接着してもよい。
Figure 2006134393
次に本発明におけるBCA情報の記録について説明する。図4に本発明のBCA記録のフローを示す。BCA情報を記録するためのBCAライターは、半径方向に長円のレーザービームを用いて記録する。図5に、ビームスポットとBCA情報の関係を示す。
まず、(1)前記光ディスクのテスト領域121において、BCAライターのレーザーパワーをステップ状に変化させて、BCA情報を記録する。
次に、(2)BCAライターの光ヘッドで再生したテスト領域121のBCA情報の信号レベルを検出する。
そして、(3)予め基準テスターとの相関を取った信号レベルに該当する再生信号レベルとなる位置のレーザーパワーを、最適値としてBCAライターのメモリーに記憶させる。
そして、(4)ステップ(3)で得られた最適値にレーザーパワーを設定して、BCA122にBCA情報を記録する。
このようにして、記録したBCA情報を基準テスターで測定した再生信号は、図6のようになり、トラッククロス信号の漏れ込みは殆ど見られず、最適なBCA情報記録レーザーパワーが設定できるため、全てのディスクにおいて、正常にBCA情報を認識することができた。
このように、BCAライターのレーザーパワーを、試し書きを行なうことによって最適化するため、BCA情報の記録不良は発生しない。また、テスト領域とBCAの間にミラー領域を設けることによって、ミラー部では記録ができない、若しくはレーザ照射された部分とそれ以外の部分のコントラストが非常に小さいため、BCA情報に漏れ込むこともなく、かつ、ミラー領域がガードトラックになるので、テスト領域に試し書きしたデータがBCAに記録されることはない。
実施例1ではHD−DVDの例を示したが、実施例2では現行の記録型DVDディスクへの応用例を示す。本発明に用いるDVD−RWディスク記録膜としては、AgInSbTe、GeSbTe、GeBiTe、GeBiSbTeなどの書替型相変化記録膜が挙げられる。
本発明で使用した書替型光ディスクの構造を図7に示す。直径120mm、厚さ0.6mmのポリカーボネート樹脂基板151の表面に、トラックピッチ740nmのU字型溝で、アドレス情報(ID)で変調したランドプリピットを、一定周期で蛇行変調した記録トラックに隣接するランド部に形成した基板211を用意した。このU字型溝の溝幅は約300nm、深さを30nmとした。この基板151の内周側にある直径45.4mmから直径47.0の位置にある幅0.8mmのNarrow BCA(以下、NBCAという)に溝幅260nm、深さ20nmの溝がトラックピッチ500nmで形成され、さらにその内側に幅0.1mmのミラー領域を介して、幅0.2mmのテスト領域にもNBCAと同じ形状の溝が形成されている。
このディスク基板上に、ZnS−SiO2からなる誘電体保護層153(図示せず)を80nm、GeSbTeからなる記録層154を12nmから15nm、ZnS−SiO2からなる誘電体保護層155(図示せず)を15nmから20nmnm、AlTiからなる反射層156(図示せず)を100nmの厚みでスパッタ法にて順次積層し、さらにその上に紫外線硬化型樹脂保護膜157を塗布、紫外線照射により保護膜を硬化後、接着剤により0.6mm厚みのダミー基板と貼り合せる。若しくは、紫外線硬化型樹脂接着剤で直接ダミー基板と貼り合せて、紫外線照射により接着剤を硬化、接着してもよい。
前記ディスクを用い、図4のフローでBCAライターのレーザーパワーの最適化をテスト領域を使用して実行し、BCAにBCA情報を記録した。最適なBCA情報記録レーザーパワーが設定できるため、全てのディスクにおいて、正常にBCA情報を認識することができた。
BCA及びテスト領域を図3(B)に示すプリピットパターンとした以外は実施例1と同じ方法で、塗布型色素を記録層とする光ディスクを作製した。
前記ディスクを用い、図4のフローでBCAライターのレーザーパワーの最適化をテスト領域を使用して実行し、BCAにBCA情報を記録した。最適なBCA情報記録レーザーパワーが設定できるため、全てのディスクにおいて、正常にBCA情報を認識することができた。
BCA122及びテスト領域121を実施例1と同じ方法で、塗布型色素を記録層とする光ディスクを作製した。この光ディスクに対するBCA情報を記録する際、BCA情報マークの記録ストラテジーとして、単なる単一マークとして形成する他、マークを複数に分割して記録する方法、分割した個々のエレメントの記録用レーザ光のエネルギーを制御するもの、マークの前端部・後端部の分割割合を変えたもの、それらを組み合わせたもの等を必要に応じて選択して記録パターンとしたものを作成した。
分割してレーザ照射することで記録するピットの幅制御が可能になる。またマークの前端部・後端部の分割割合を変えることでマーク端の再生信号を最適化し、波形歪みを少なくすることができる。この状態を図9により詳細に説明する。
図9(A)は記録すべきBCAパターンを模式的に示したものである。このパターンはデータを変調したマークであり、再生信号を得るために理想的なマーク幅Wを有しているものとする。つまりこの幅であるマークを再生したときに再生信号レベルは大きく得られることになる。マーク部の反射光がマーク周辺部からの反射光とにより位相干渉することで光ヘッド検出信号が得られる場合を想定した。このとき反射光量のマーク部と周辺部の違いによる効果も含まれるが、位相干渉による戻り光変動分が支配的である。
図9(B)はBCAマーク毎に単一パターンで露光する場合で理想的なパターン幅Wが形成したマークの最大幅がWに等しくなるように露光した状態を示す(B−1)(B−2)。マークの前端および後端は露光量不足となりパターン幅は狭くなる。従ってこのパターンを再生した信号は(B−3)に示すように再生信号の波形はパターンの前後で傾斜が緩い信号になる。
逆に大きめの露光量でパターンを形成した場合を図9(C)に示す。形成されるパターンを(C−1)に示す。このパターンを再生した再生信号は(C−3)に示すようにパターンの前端・後端部の再生では等価的に最大振幅になる領域が存在するが、そのときの再生信号をピークとするスパイク状の再生信号になって得られる。パターンの中央付近は理想パターン幅Wより広く、そのため再生信号振幅は低下する。従って(C−3)のような再生信号になった。
図9(D)はパルス分割してパターン露光する場合を示す。露光強度は(C)の場合と同等であるが、パターンの前端・後端の露光はある一定時間にとどまり、パターン中央部においてはパルス分割による露光を行うものである(D−2)。つまりパターン前端・後端は(C)の状態で露光するものの、中央部の露光はパルス露光により平均的な露光量を制御することで理想的なパルス幅Wを得るものであり(D−1)、結果として得られる再生信号は(D−3)に示すように再生信号振幅も大きくパターンの前後の立上り・立下り傾斜も良好に得られる。
図9(D)における露光量の制御はパルス分割による例を示した。このときパターンの前端・後端のみパルス分割幅を中央部のパルス分割幅より広くして露光すると再生信号振幅の立上り・立下り傾斜をより急峻にする等の制御が行えるため、必ずしも同一パルス幅に分割する必要はない。また露光量の制御手段としては、パルス分割の他にパターンの領域毎に露光強度を変化させて行うこともできる。例えばパターンの中央部のみ前端・後端部の露光強度を低下させて露光させても同様の結果が得られる。
以上説明したように、BCAのパターン露光において露光手段としてパルス分割したり、パターン部位ごとの露光強度調整によって再生信号に歪がなく振幅の大きい再生信号を得ることができる。
本発明における塗布型色素系光ディスクの構造を示す図である。 本発明実施例1におけるBCA近傍のレイアウト例である。 BCA及びテスト領域の(A)溝/(B)ピットパターン例である。 本発明におけるBCA情報記録での感度補正フローである。 BCAライターのビームスポットとBCA情報の関係である。 BCA及びテスト領域に記録したBCA情報の再生波形である。 本発明における相変化型書替光ディスクの構造を示す図である。 本発明におけるBCAライターの概略構成図である。 本発明におけるBCA情報記録時の露光状態を説明する図である。
符号の説明
111 塗布型色素記録膜用基板
112、152 ダミー基板
114 塗布型色素記録膜
117、157 反射膜
119 紫外線硬化樹脂保護層
120、157 接着剤層
121 テスト領域
122 バーストカッティングエリア(BCA)
151 書替型記録膜用基板
153、155 誘電体保護膜
154 書替型記録膜

Claims (9)

  1. 少なくともユーザーデータを記録または再生するためのユーザーデータ領域と、該ユーザーデータ領域外に設けたバーストカッティングエリアを備えた光ディスクに、該光ディスクの管理情報を、該ユーザーデータと異なる変調方式で該バーストカッティングエリアにレーザ光を照射して記録するバーストカッティングエリアの記録方法において、
    該光ディスクの管理情報は複数のデータマークからなり、
    一つの記録データマークを形成する際、レーザ光をパルス分割して露光することを特徴とするバーストカッティングエリアの記録方法。
  2. 請求項1記載のバーストカッティングエリアの記録方法において、記録データマークの前端及び後端部の分割露光パルスは記録データマークの中央部の分割露光パルス幅より広いパルスにより記録することを特徴とするバーストカッティングエリアの記録方法。
  3. 少なくともユーザーデータを記録または再生するためのユーザーデータ領域と、該ユーザーデータ領域外に設けたバーストカッティングエリアを備えた光ディスクに、該光ディスクの管理情報を、該ユーザーデータと異なる変調方式で該バーストカッティングエリアにレーザ光を照射して記録するバーストカッティングエリアの記録方法において、
    該光ディスクの管理情報は複数のデータマークからなり、
    一つの記録データマークを形成する際、レーザ光を該記録マーク内で領域分割して露光強度を設定することを特徴とするバーストカッティングエリアの記録方法。
  4. 請求項3記載のバーストカッティングエリアの記録方法において、記録データマークの前端及び後端部の露光強度は記録データマークの中央部の露光強度より大きくして記録することを特徴とするバーストカッティングエリアの記録方法。
  5. 請求項1〜4記載のバーストカッティングエリアの記録方法によりBCAが形成されていることを特徴とする光ディスク。
  6. 少なくともユーザーデータを記録または再生するためのユーザーデータ領域と、該ユーザーデータ領域外に設けたバーストカッティングエリアと、バーストカッティングエリアに記録するレーザ光を設定するためのBCA情報用試し書き領域を備え、記録層の材料または記録層の反射率が異なる第1の光ディスクと第2の光ディスクに、該光ディスクの管理情報を、該ユーザーデータと異なる変調方式で該バーストカッティングエリアにレーザ光を照射して記録するバーストカッティングエリアの記録方法において、
    該BCA情報用試し書き領域にテスト記録を行って該バーストカッティングエリアに記録するレーザ光の条件を設定することを特徴とするバーストカッティングエリアの記録方法。
  7. 請求項6記載のバーストカッティングエリアの記録方法において、該光ディスクの管理情報は複数のデータマークからなり、一つの記録データマークを形成する際、レーザ光をパルス分割して露光することを特徴とするバーストカッティングエリアの記録方法。
  8. 請求項7記載のバーストカッティングエリアの記録方法において、記録データマークの前端及び後端部の分割露光パルスは記録データマークの中央部の分割露光パルス幅より広いパルスにより記録することを特徴とするバーストカッティングエリアの記録方法。
  9. 請求項6〜8記載のバーストカッティングエリアの記録方法において、該第1の光ディスクの記録層の材料が有機色素であり、該第2の光ディスクの記録層の材料が相変化材料であることを特徴とするバーストカッティングエリアの記録方法。
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