JP2004084533A - ヘッドカバー - Google Patents

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JP2004084533A
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JP2002245611A
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Shuichi Ezaki
江崎 修一
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】基本的な性能を満たしつつ、更なる軽量化を行うことができるヘッドカバーを提供すること。
【解決手段】本発明のヘッドカバー1は、シリンダヘッド側に配置されるインナーカバー12と、該インナーカバー12の外側に配置されるアウターカバー13と、該アウターカバー13の表面に形成された液密層14とを備えており、インナーカバー12及びアウターカバー13が発泡金属材又は発泡樹脂材によって形成され、インナーカバー12の空孔率とアウターカバー13の空孔率とが異なっていることを特徴としている。このため、本発明のヘッドカバー1によれば、遮音性などのヘッドカバーに求められる基本的な性能を満たしつつ、更なる軽量化を行うことができる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関のシリンダヘッド上部に取り付けられるヘッドカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関のシリンダヘッド上部には、ヘッドカバーが取り付けられる。ヘッドカバーは、カムカバーやロッカーカバーなどと呼ばれることもある。ヘッドカバーは、シリンダヘッド内のカムシャフトなどのバルブ機構が露出しないように保護すると共に、バルブ機構の潤滑のために使用されるオイルを封止する役目もある。さらに、エンジンの燃焼音やバルブ機構の動作音を低減するという役目もある(特開平4−327093号公報・実開平4−100040号公報など)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、環境に対するより一層の配慮が必要であることが提唱されるようになり、より一層の燃費向上などが要望されている。燃費向上の一手段として、車両軽量化がある。なお、軽量化は、車両の慣性重量を減らすことにもあるので、車両の運動性能向上の観点からも重要である。このような軽量化の考えは、ヘッドカバーにも要望される。発泡樹脂製のヘッドカバーなどは、実開昭63−34344号公報などに記載されている。しかし、単に軽くすれば良いというものではなく、上述したようにヘッドカバーとして要求される性能は確実に満たしておかなければならない。
【0004】
従って、本発明の目的は、ヘッドカバーに求められる基本的な性能を満たしつつ、更なる軽量化を可能とするヘッドカバーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のヘッドカバーは、シリンダヘッド側に配置されるインナーカバーと、該インナーカバーの外側に配置されるアウターカバーと、該アウターカバーの表面に形成された液密層とを備えており、インナーカバー及びアウターカバーが発泡金属材又は発泡樹脂材によって形成され、インナーカバーの空孔率とアウターカバーの空孔率とが異なっていることを特徴としている。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のヘッドカバーにおいて、インナーカバーの空孔率がアウターカバーの空孔率よりも大であることを特徴としている。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のヘッドカバーにおいて、液密層がシリンダヘッドとの接合面にまで回り込んで形成されていることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のヘッドカバーの実施形態について、図面を参照しつつ以下に説明する。第一実施形態を図1(a)及び図1(b)に示す。図1(a)はヘッドカバー1の平面図である。図1(b)は図1(a)におけるI−I線にて切断した端面図である。
【0009】
ヘッドカバー1の外形自体は、従来のものと変わりはない。図1(a)に示すヘッドカバー1は、直列四気筒の内燃機関のものである。その中央には、点火プラグ挿入用のプラグ孔10が四つ一列に穿孔されている。ヘッドカバー1は、その周囲に形成された複数のボルト孔11においてシリンダヘッドに対して固定される。そして、ヘッドカバー1の構造は、図1(b)に示されるように、内部側からインナーカバー12、アウターカバー13、及び、液密層14とからなっている。インナーカバー12は、アウターカバー13のフランジ部13aを除く内面全体を覆うように形成されている。液密層14は、ゴム材をアウターカバー13の外表面全体に密着させることで形成されている。
【0010】
液密層14の下端は、アウターカバー13のフランジ部13aを回り込み、その端縁がインナーカバー12とアウターカバー13とで挟まれて固定されている。このため、フランジ部13aの下面(シリンダヘッドとの接合面X)においては、液密層14がガスケットとして機能し、ヘッドカバー1とシリンダヘッドとの間のシールが確実になされるようになっている。また、ガスケットがヘッドカバー1に一体化されるので、ヘッドカバーの取付時などに組み付けが行いやすい。また、液密層14の端縁が全周にわたって挟み込まれているため、液密層14がまくれてしまうことがない。
【0011】
本実施形態におけるインナーカバー12及びアウターカバー13は、発泡アルミニウムによって形成されている。発泡アルミニウムの一例としては、特開2000−132533号公報に記載のものなどがある。そして、ここでは、インナーカバー12の空孔率とアウターカバー13の空孔率とが異ならせてあり、インナーカバー12の空孔率の方がアウターカバー13の空孔率よりも大きい。
【0012】
インナーカバー12及びアウターカバー13を発泡アルミニウム(発泡材)で形成することで、軽量化を行うことが可能となる。また、ここで、インナーカバー12の空孔率とアウターカバー13の空孔率とが異ならせることで、ヘッドカバー1の内部から外部への音の透過をより一層抑止することが可能となる。これは、空孔率が異なることで透過が抑止される音の周波数ピークがことなり、インナーカバー12及びアウターカバー13とで、透過を抑止する音の周波数範囲が拡大するものと思われる。
【0013】
インナーカバー12の空孔率の方がアウターカバー13の空孔率よりも大きく(アウターカバー13の空孔率の方がインナーカバー12の空孔率よりも小さくされている)。このようにすることで、ヘッドカバー1の外側の強度・剛性を高くでき、シリンダヘッドに組み付けたときのヘッドカバー1の損傷をより確実に防止できる。また、アウターカバー13のフランジ部13aにおいてシリンダヘッドとボルト締めするので、アウターカバー13の強度・剛性が高い方がヘッドカバー1とシリンダヘッドとの固定の際に都合がよい。
【0014】
また、インナーカバー12の方が空孔率が大きくされており、ヘッドカバー1の内表面側での潤滑オイルの吸収保持されやすい(空孔内にオイルが溜まりやすい)。吸収保持されたオイルは、上方からバルブ機構上に常時滴下するようになり、潤滑の観点から都合がよい。特に、本実施形態においては、確実に潤滑を行いたい箇所(カムシャフトのカム部分やロッカーアームのローラー部分など)の上方に、図1(b)中に示されるような突起12aをインナーカバー12の内面に形成させてある。このような突起12aを設けることで、突起12aの先端からの潤滑オイルの滴下が起こりやすくなり、潤滑させたい箇所に確実にオイルを供給することができる。
【0015】
突起12aは、円錐状のような形状とされても良いし、長さを持った突条として形成されても良い。本実施形態では、突条として形成させてあり、潤滑させたい箇所の上方部分以外にも形成されている。これらの突条状の突起12aは、インナーカバー12の内面に直交するように配置されている。この突起12aは、バルブ機構が発する音を分散反射させ、外部への音の放射を抑止する効果も有している。
【0016】
なお、インナーカバー12及びアウターカバー13が発泡材であるため、内部にの潤滑オイルがインナーカバー12及びアウターカバー13内部の無数の空孔部を伝ってヘッドカバー1の外表面側に染み出す可能性があるが、アウターカバー13の外表面には上述した液密層14が形成されているため、潤滑オイルはヘッドカバー1の内部に留められる。液密層14によって、内部の潤滑オイルは確実にヘッドカバー1内に留められる
【0017】
図2に、第二実施形態を示す。図2は図1(b)相当図である。本実施形態のヘッドカバー100も、上述した第一実施液体のヘッドカバー1とほぼ同様の構成を有しているので、同一又は同等の構成部分には、同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。以下には、第一実施形態と異なる部分について特に詳しく説明する。
【0018】
本実施形態では、インナーカバー12とアウターカバー13との間に隙間が形成されており、インナーカバー12がバッフルプレートとしても機能し得るようになっている。また、このように、インナーカバー12とアウターカバー13との間に空間が形成されるが、この空間でバルブ機構などが発する音をより一層減衰させることも可能となる。また、この空間に潤滑オイルが貯留され、これがインナーカバー12を透過して滴下することで、オイル切れなく確実な潤滑を行うことができる。
【0019】
本発明のヘッドカバーは、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態においては、インナーカバー及びアウターカバーは発泡アルミニウムによって形成されたが、発泡樹脂によって形成されても良い。また、発泡アルミニウムに用いられる材料は純粋なアルミニウムでなく、アルミニウム合金であっても良い。ただし、遮音性を考慮すれば、空孔部以外での密度の高いアルミニウム又は金属材を発泡させたものの方が好ましい。また、インナーカバー及びアウターカバーの製造は、成形型を用いるのが生産性が良く最も好ましいが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0020】
【発明の効果】
本発明のヘッドカバーは、インナーカバーとアウターカバーと液密層とによって構築され、インナーカバー及びアウターカバーが、それぞれ異なる空孔率を有する発泡金属材又は発泡樹脂材によって形成されていることを特徴としている。このため、本発明のヘッドカバーによれば、遮音性などのヘッドカバーに求められる基本的な性能を満たしつつ、更なる軽量化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヘッドカバーの第一実施形態を示しており、(a)は上面図、(b)は(a)におけるI−I線を切断面とする端面図である。
【図2】本発明のヘッドカバーの第二実施形態の図1(b)相当図である。
【符号の説明】
1,100…ヘッドカバー、10…プラグ孔、11…ボルト孔、12…インナーカバー、12a…突起、13…アウターカバー、13a…フランジ部、14…液密層、X…接合面。

Claims (3)

  1. 内燃機関のシリンダヘッド上部に取り付けられるヘッドカバーにおいて、
    前記シリンダヘッド側に配置されるインナーカバーと、該インナーカバーの外側に配置されるアウターカバーと、該アウターカバーの表面に形成された液密層とを備えており、
    前記インナーカバー及び前記アウターカバーが発泡金属材又は発泡樹脂材によって形成され、前記インナーカバーの空孔率と前記アウターカバーの空孔率とが異なっていることを特徴とするヘッドカバー。
  2. 前記インナーカバーの空孔率が前記アウターカバーの空孔率よりも大であることを特徴とする請求項1に記載のヘッドカバー。
  3. 前記液密層が前記シリンダヘッドとの接合面にまで回り込んで形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドカバー。
JP2002245611A 2002-08-26 2002-08-26 ヘッドカバー Pending JP2004084533A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008021716B4 (de) * 2007-05-07 2012-02-09 Gm Global Technology Operations Llc (N.D.Ges.D. Staates Delaware) Abdeckanordnung für eine Brennkraftmaschine
JP2021067190A (ja) * 2019-10-18 2021-04-30 トヨタ自動車株式会社 シリンダヘッド構造

Cited By (3)

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DE102008021716B4 (de) * 2007-05-07 2012-02-09 Gm Global Technology Operations Llc (N.D.Ges.D. Staates Delaware) Abdeckanordnung für eine Brennkraftmaschine
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