JP2008157092A - フライホイールハウジング - Google Patents

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Yukiyoshi Nakamura
幸由 中村
Seiji Okada
誠二 岡田
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Abstract

【課題】フライホイールハウジングに関し、高い剛性を確保するとともに、エンジンからの振動の伝達を確実に抑制することができるようにする。
【解決手段】クランクケースに取り付けられ、フライホイールを覆うフライホイールハウジング10であって、フライホイールの外周面を覆う円筒状の円筒部11と、円筒部11のクランクケース側の端部に連結し、フライホイールのクランクケース側の面を覆う壁面部12とを備え、壁面部12は、フライホイールの径方向における中央部分に形成されたクランクシャフトを貫通させるための孔12hと、孔12hの縁に形成された内側リブ12rinと、円筒部11との連結部分に形成された外側リブ12routと、内側リブ12rinと外側リブ12routとの間で、フライホイールの周方向に波打つ形状に形成された波部12wとを有するようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、フライホイールハウジングに関するものである。
フライホイールを覆うフライホイールハウジングは、クランクケースに取り付けられており、エンジンからの振動が伝達される。
このとき、フライホイールハウジングの剛性が低ければ、共振を起こし、上記振動に由来する騒音が大きくなってしまう。
そこで、フライホイールハウジングの高剛性化を図るため、図12及び図13に示すように、フライホイールハウジング100において、フライホイール101の正面を覆う壁面部102を、波状に凹凸させて形成することが行なわれている。なお、図12は、フライホイールハウジング100を正面側(クランクケース側)から見た正面図、図13は、図12のE−E矢視断面図である。こうした技術は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2000−213368号公報
図12及び図13に示した上記技術によれば、フライホイールハウジング100の剛性を向上させることができる。しかしながら、上記技術によっても、やはり、十分な剛性の向上を図れず、エンジンからの振動の伝達を十分に抑制できないという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑み案出されたもので、高い剛性を確保するとともに、振動の伝達を確実に抑制することができる、フライホイールハウジングを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明のフライホイールハウジングは、クランクケースに取り付けられ、フライホイールを覆うフライホイールハウジングであって、該フライホイールの外周面を覆う円筒状の円筒部と、該円筒部の該クランクケース側の端部に連結し、該フライホイールの該クランクケース側の面を覆う壁面部とを備え、該壁面部は、該フライホイールの径方向における中央部分に形成されたクランクシャフトを貫通させるための孔と、該孔の縁に形成された内側リブと、該円筒部との連結部分に形成された外側リブと、該内側リブと該外側リブとの間で、該フライホイールの周方向に波打つ形状に形成された波部とを有していることを特徴としている。
請求項2記載の本発明のフライホイールハウジングは、請求項1記載のフライホイールハウジングにおいて、該外側リブは、肉抜きされていることを特徴としている。
請求項3記載の本発明のフライホイールハウジングは、請求項1又は2記載のフライホイールハウジングにおいて、該内側リブ及び該外側リブの高さは、該波部の波の高さよりも高く形成されていることを特徴としている。
請求項4記載の本発明のフライホイールハウジングは、請求項1〜3の何れか1項に記載のフライホイールハウジングにおいて、該内側リブと該外側リブとの中間の位置に、該周方向に延びる中間リブを備え、該波部は、該内側リブと該中間リブとの間の内側波部と、該中間リブと該外側リブとの間の外側波部とに区画されることを特徴としている。
請求項5記載の本発明のフライホイールハウジングは、請求項4記載のフライホイールハウジングにおいて、該内側波部の波と該外側波部の波とは、同位相であることを特徴としている。
請求項6記載の本発明のフライホイールハウジングは、請求項4記載のフライホイールハウジングにおいて、該内側波部の波と該外側波部の波とは、位相が1/4波長ずれていることを特徴としている。
請求項7記載の本発明のフライホイールハウジングは、請求項4記載のフライホイールハウジングにおいて、該内側波部の波と該外側波部の波とは、位相が1/2波長ずれていることを特徴としている。
請求項8記載の本発明のフライホイールハウジングは、請求項4〜7の何れか1項に記載のフライホイールハウジングにおいて、該中間リブは、肉抜きされていることを特徴としている。
請求項9記載の本発明のフライホイールハウジングは、請求項4〜8の何れか1項に記載のフライホイールハウジングにおいて、該中間リブの高さは、該波部の波の高さよりも高く形成されていることを特徴としている。
本発明のフライホイールハウジングによれば、フライホイールハウジングは、その壁面部に、フライホイールの周方向に波打つ形状に形成された波部を有しているので、剛性を向上させることができる。
また、フライホイールハウジングは、壁面部において、内側リブと外側リブとで波部の径方向両端部を固定しているので、剛性をより向上させることができる。
そして、フライホイールハウジングの剛性の向上により、エンジンからの振動の伝達を抑制することができる(請求項1)。
また、外側リブを形成することでフライホイールハウジングの重量が増加するが、外側リブが肉抜きされていれば、重量増加を抑えることができる(請求項2)。
また、内側リブ及び外側リブの高さが、波部の波の高さよりも高く形成されていれば、波部の波の山の部分においても谷の部分においても内側リブ及び外側リブで支持することができる(請求項3)。
また、内側リブと外側リブとの中間位置に中間リブを備えれば、フライホイールハウジングの剛性をより向上させることができ、制振効果をより高めることができる。また、中間リブを備えれば、波部を内側波部と外側波部とに区画し、内側波部と外側波部との波の位相や波長をそれぞれ別々に設定することができる(請求項4)。
したがって、クランクケースにアイドラシャフト等を取り付けるためのボルトが、通常、波部に対して突出するように配置されているが、波部の波が、このようなボルトに干渉しないように、波の山及び谷の位置を調整することが容易になるという利点がある(請求項5〜7)。
また、中間リブを形成することでフライホイールハウジングの重量が増加するが、中間リブが肉抜きされていれば、重量増加を抑えることができる(請求項8)。
また、中間リブの高さが、波部の波の高さよりも高く形成されていれば、波部の波の山の部分においても谷の部分においても中間リブで支持することができる(請求項9)。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
図1〜図4は本発明の第1実施形態に係るフライホイールハウジングを示すもので、図1はその正面図、図2はその一部拡大断面図(図1のA−A矢視断面図)、図3はその周辺構成を含めて示す模式的な断面図、図4はそのフライホイールハウジングの剛性について説明するための図であって、(a)は本実施形態のフライホイールハウジングの一部の模式図、(b)は(a)に対する比較例の模式図である。
<構成>
エンジン(内燃機関)及びトランスミッション等からなる駆動系(エンジンからの動力が伝達される動力伝達機構)には、駆動系を覆うハウジング又はケーシングとして、図3に示すように、エンジン側から順に、ピストン(図示略)やクランクシャフト5を覆うクランクケース1と、フライホイール2を覆うフライホイールハウジング10と、クラッチを覆うクラッチケース3と、トランスミッションを覆うミッションケース(図示略)とが設けられている。そして、クランクケース1の後側(背面側)にフライホイールハウジング10が取り付けられ、フライホイールハウジング10の後側にクラッチケース3が取り付けられ、クラッチケース3の後側にミッションケースが取り付けられている。また、クランクケース1の底部には、エンジン各部を潤滑するオイルを溜めるオイルパン4が取り付けられている。
フライホイール2は、エンジンのクランクシャフト5の後端部に結合された周知のはずみ車であって、所定の厚みを有する正面視正円状に形成されている。そして、クランクシャフト5の回転のバラつきを慣性により平均化して、その回転むらをなくすようになっている。
フライホイールハウジング10は、フライホイール2の外周面を覆う円筒状の円筒部11と、フライホイール2の正面を覆う壁面部12と、クランクケース1へ取り付けるための取付部13とを有している。
ここで、以下の説明で用いる径方向は、フライホイール2における径方向を意味するとともに、周方向は、フライホイール2における周方向を意味している。
壁面部12は、図1及び図2に示すように、その径方向中心部分に開口された孔(孔部)12hと、孔12hの周縁に形成された内側リブ12rinと、円筒部11に連結する部分に形成された外側リブ12routと、内側リブ12rinと外側リブ12routとの間に、周方向に波打つ波状に形成された波壁(波部)12wとを有している。
孔12hは、クランクシャフト5を挿通するために開口されたものであって、孔12hの中心点は、クランクシャフト5の軸心と一致するようになっている。
波壁12wは、その径方向両端部を内側リブ12rinと外側リブ12routとで固定されている。そして、波の山を繋いだ線及び波の谷を繋いだ線が、孔12hの中心(すなわち、クランクシャフト5の中心)から放射状に延びるように、波状に凹凸して形成されている。つまり、波壁12wは、周方向に波状に湾曲したいわゆる波板に形成されている。
波の波長(波のピッチ)は、適宜の大きさに設定されている。波は、波長が広がりすぎるとただの平面になり、一方、波長が短すぎると、ピッチがつまり過ぎて、リブを設けるのと変わらず重量増となるので、このようなことを回避する適宜の大きさに設定されている。
内側リブ12rinは、ここでは、フライホイールハウジング10に従来から在る形状を利用している。つまり、孔12hの周縁は、クランクシャフト5のボスとして従来から大きな厚みを有して形成されており、ここでは、そのボスを利用して内側リブ12rinとしている。
そして、内側リブ12rinは、波壁12wの波の高さよりも大きい所定の高さ(厚み)を有して形成されている。
外側リブ12routは、円筒部11に連結する部分、つまり、壁面部12の外周縁に形成されている、ここでは、外側リブ12routは、正面視で円弧状に形成されている。そして、外側リブ12routは、内側リブ12rinと同様に、波壁12wの波の高さよりも大きい所定の高さ(厚み)を有して形成されている。
また、外側リブ12routは、クランクシャフト5の軸方向に肉抜きされている。詳述すると、肉抜きは、フライホイールハウジング10の製造時において鋳造する際の鋳物抜き方向でなされている。そして、肉抜きの幅(周方向長さ)は、波壁12wの波の高低に合わせて、半波長毎に形成されている。つまり、波壁12wの波の山の部分(頂部)と谷の部分(頂部)とにおいては、外側リブ12routの肉抜きされていない部分で支持されるように、肉抜きは、連続する山と谷の間で波の高さ方向になされている。
<作用・効果>
本発明の第1実施形態にかかるフライホイールハウジングは上述のように構成されているので、以下のような作用・効果がある。
フライホイールハウジング10は、その壁面部12に、波板に形成された波壁12wを有しているので、剛性を向上させることができる。
また、フライホイールハウジング10は、壁面部12において、内側リブ12rinと外側リブ12routとで波壁12wの径方向両端部を固定しているので、剛性をより向上させることができる。
そして、フライホイールハウジング10が高い剛性を確保することで、エンジンからの振動の伝達を抑制することができる。
つまり、図4(b)に示すように、単にフライホイールハウジング100の壁面部102を波板に形成しただけの、特許文献1に開示されているような従来技術の場合は、曲げ方向Xに対しては強いが、曲げ方向Yに対しては弱い。これに対し、本実施形態のフライホイールハウジング10は、図4(a)に示すように、壁面部12において波壁12wの径方向両端部に内側リブ12rin及び外側リブ12routを配置しているので、曲げ方向Yに対しても強くなる。
したがって、本実施形態のフライホイールハウジング10は、従来技術に比べて、曲げ方向Xと曲げ方向Yとに対して剛性を高めることができる。
また、従来技術では、図13に示すように、壁面部102の径方向外側の端部102aは、その厚みが薄く、薄い板厚のみで支える箇所になっており、剛性が弱くなっていた。これに対し、本実施形態では、壁面部12の径方向外側の端部に外側リブ12routを形成し、大きな厚みを有するようにしているので、板厚のみで支える箇所がなくなり剛性を高めることができる。
さらに、エンジンで発生した振動は、クランクケース1を介してフライホイールハウジング10に伝わるが、本実施形態のフライホイールハウジング10は高い剛性を有しているので、振動を抑制することができる。
そして、フライホイールハウジング10の剛性があがることにより、クラッチケース3及びミッションケースに伝わる振動も抑制することができる。
したがって、エンジンに由来する騒音を低減することができる。
また、外側リブ12routを形成することでフライホイールハウジング10の重量が増加するが、外側リブ12routは肉抜きされているので、重量増加を抑えることができる。
また、内側リブ12rin及び外側リブ12routの高さが、波壁12wの波の高さよりも高く形成されているので、波壁12wの波の山の部分においても谷の部分においても内側リブ12rin及び外側リブ12routで支持することができる。
[第2実施形態]
次に、図5及び図6を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。図5及び図6は、本発明の第2実施形態に係るフライホイールハウジングを示すもので、図5はその正面図(図1と対応する図)、図6は図5のB−B矢視断面図である。
なお、第1実施形態のものと同じ部材等は、第1実施形態の説明と同一の符号で説明する。
<構成>
本発明の第2実施形態によるフライホイールハウジング20は、第1実施形態のフライホイールハウジング10と比べて、壁面部の構造が異なり、その他は同一の構造となっている。
つまり、第2実施形態のフライホイールハウジング20は、第1実施形態のフライホイールハウジング10と同様に、クランクケース1とクラッチケース3との間に配置され、クランクシャフト5の後端部に連結されたフライホイール2を覆うようになっている。
そして、図5及び図6に示すように、フライホイールハウジング20は、フライホイール2の外周面を覆う円筒状の円筒部11と、フライホイール2の正面を覆う壁面部22と、クランクケース1へ取り付けるための取付部13とを有している。
壁面部22は、図5に示すように、その径方向中心部分に開口され、クランクシャフト5を挿通するための孔12hと、孔12hの周縁に形成された内側リブ12rinと、円筒部11に連結する部分に形成された外側リブ12routと、周方向に波状に湾曲した波壁22wとを有している。
さらに、第2実施形態の特徴として、波壁22w上の、内側リブ12rinと外側リブ12routとの間の径方向中間位置に、周方向に延びる中間リブ22rmidを有している。
中間リブ22rmidは、ここでは円弧状に形成され、波壁22wに形成された波を径方向内側と外側とに区画している。つまり、壁面部22の波壁22wは、内側リブ12rinと中間リブ22rmidとで囲繞された内側波壁(内側波部)22winと、中間リブ22rmidと外側リブ12routとで囲繞された外側波壁(外側波部)22woutとを有している。
内側波壁22winの波と外側波壁22woutの波とは、同じ波長で形成されているとともに、谷の位置と山の位置とが一致するように(波の山を繋いだ線及び波の谷を繋いだ線が径方向に一直線に連なるように)同位相で形成されている。
なお、図5では、波壁22wの波の高低を識別しやすいように、正面から見て時計回りで谷から山へ至る波の部分に模様を付している。
また、中間リブ22rmidは、外側リブ12routと同様に、フライホイールハウジング20の製造時において鋳造する際の鋳物抜き方向で肉抜きされている。そして、肉抜きの幅は、外側波壁22woutの波の高低に合わせて、半波長毎に形成されている。
さらに、中間リブ22rmidの高さは、波壁22wの波の高さよりも大きく形成されている。
<作用・効果>
本発明の第2実施形態にかかるフライホイールハウジング20は上述のように構成されているので、第1実施形態のフライホイールハウジング10と同様の効果がある。
つまり、高い剛性を確保することができるとともに、エンジンからの振動の伝達を抑制することができる。
また、円弧状の中間リブ22rmidを設けて、波壁22wを2つに区画し、波壁22wの各部22win,22woutの面積を小さくしているので、剛性が上がる(即ち、ばね定数が上がる)ことにより固有振動数が高い周波数に移るとともに振幅(変位)が下がるため、振動をより抑制することができる。
また、波壁22wが2つに区画されているので、内側波壁22winと外側波壁22woutとの波の位相や波長をそれぞれ別々に設定することができる。
したがって、アイドラシャフト6(図3参照)をクランクケース1に取り付けるためのボルト(図示略)が、通常、フライホイールハウジング20の壁面部22に向かって突出しているが、このようなボルトに対し、波壁22win,22woutの波が干渉しないように、波の山及び谷の位置を調整することが容易になるという利点がある。
また、内側リブ12rinと外側リブ12routとに加えて、中間リブ22rmidの高さも、波壁22win,22woutの波の高さよりも高く形成されているので、波の山の部分においても谷の部分においてもリブ12rin,12rout,22rmidで支持することができ、より高い剛性を確保することができる。
また、中間リブ22rmidは肉抜きされているので、中間リブ22rmidの形成による重量増加を抑制することができる。
[第3実施形態]
次に、図7及び図8を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。図7及び図8は、本発明の第3実施形態に係るフライホイールハウジングを示すもので、図7はその正面図(図5と対応する図)、図8は図7のC−C矢視断面図である。
なお、第1実施形態及び第2実施形態のものと同じ部材等は、第1実施形態及び第2実施形態の説明と同一の符号で説明する。
本発明の第3実施形態によるフライホイールハウジング30は、第2実施形態のフライホイールハウジング20に対して、壁面部の波壁における波の構造が異なり、その他は同一の構造となっている。
図7及び図8に示すように、本実施形態のフライホイールハウジング30は、第2実施形態のフライホイールハウジング20と同様に、その壁面部32において、その径方向中心部分に開口された孔12hと、孔12hの周縁に形成された内側リブ12rinと、円筒部11に連結する部分に形成された外側リブ12routと、内側リブ12rinと外側リブ12routとの間に配置された中間リブ22rmidとを有している。
また、内側リブ12rinと中間リブ22rmidとで囲繞された内側波壁32winと、中間リブ22rmidと外側リブ12routとで囲繞された外側波壁32woutとからなる、周方向に波状に湾曲した波壁32wとを有している。
ここで、本実施形態の特徴として、内側波壁32winに形成された波と、外側波壁32woutに形成された波とは、その位相が1/4波長ずれている。なお、図7では、図5と同様に、波壁32wの波の高低を識別しやすいように、正面から見て、時計回りで谷から山へ至る波の部分に模様を付している。
本発明の第3実施形態にかかるフライホイールハウジング30は上述のように構成されているので、第2実施形態のフライホイールハウジング20と同様の効果がある。
[第4実施形態]
次に、図9及び図10を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。図9及び図10は、本発明の第4実施形態に係るフライホイールハウジングを示すもので、図9はその正面図(図5と対応する図)、図10は図9のD−D矢視断面図である。
なお、第1実施形態及び第2実施形態のものと同じ部材等は、第1実施形態及び第2実施形態の説明と同一の符号で説明する。
本発明の第4実施形態によるフライホイールハウジング40は、第2実施形態のフライホイールハウジング20に対して、壁面部の波壁における波の構造が異なり、その他は同一の構造となっている。
図9及び図10に示すように、本実施形態のフライホイールハウジング40は、第2実施形態のフライホイールハウジング20と同様に、その壁面部42において、その中心部分に開口された孔12hと、孔12hの周縁に形成された内側リブ12rinと、円筒部11に連結する部分に形成された外側リブ12routと、内側リブ12rinと外側リブ12routとの間に配置された中間リブ22rmidとを有している。
また、内側リブ12rinと中間リブ22rmidとで囲繞された内側波壁42winと、中間リブ22rmidと外側リブ12routとで囲繞された外側波壁42woutとからなる、周方向に波状に湾曲した波壁42wを有している。
ここで、本実施形態の特徴として、内側波壁42winに形成された波と、外側波壁42woutに形成された波とは、その位相が1/2波長ずれている。つまり、内側波壁42winの波と外側波壁42woutの波とは、山と谷の位置が逆になっている。なお、図9では、図5と同様に、波壁42wの波の高低を識別しやすいように、正面から見て、時計回りで谷から山へ至る波の部分に模様を付している。
本発明の第4実施形態にかかるフライホイールハウジング40は上述のように構成されているので、第2実施形態のフライホイールハウジング20と同様の効果がある。
[第5実施形態]
次に、図11を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。図11は、本発明の第5実施形態に係るフライホイールハウジングの正面図(図5と対応する図)である。
なお、第1実施形態及び第2実施形態のものと同じ部材等は、第1実施形態及び第2実施形態の説明と同一の符号で説明する。
本発明の第5実施形態によるフライホイールハウジング50は、第2実施形態のフライホイールハウジング20に対して、壁面部の中間リブの構造が異なり、その他は同一の構造となっている。
図11に示すように、本実施形態のフライホイールハウジング50は、第2実施形態のフライホイールハウジング20と同様に、その壁面部52において、その中心部分に開口された孔12hと、孔12hの周縁に形成された内側リブ12rinと、円筒部11に連結する部分に形成された外側リブ12routと、内側リブ12rinと外側リブ12routとの間に配置された中間リブ52rmidとを有している。
また、内側リブ12rinと中間リブ52rmidとで囲繞された内側波壁52winと、中間リブ52rmidと外側リブ12routとで囲繞された外側波壁52woutとからなる、周方向に波状に湾曲した波壁52wとを有している。
ここで、本実施形態の特徴として、中間リブ52rmidの周方向両端部は、フライホイールハウジング50をクランクケース1に取り付けるためのボルト(図示略)が挿入されるボルト孔7の部分に連接するように形成されている。
本発明の第5実施形態にかかるフライホイールハウジング50は上述のように構成されているので、第2実施形態のフライホイールハウジング20と同様の効果がある。
また、中間リブ52rmidの周方向両端部がボルト孔7の部分に連接するように配置されているので、中間リブ52rmidを介する振動の伝達を抑制することができる。
つまり、フライホイールハウジング50の取付部13において、ボルト孔7にボルトを挿入してクランクケース1に締結する部分は振動が抑制されている。したがって、中間リブ52rmidをボルト孔7の部分に連接するように配置すれば、中間リブ52rmidを介する振動の伝達を抑制することができる。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上記の第5実施形態では、中間リブ52rmidの周方向両端部をボルト孔7の部分に連接するために、中間リブ52rmidは略楕円状に形成されているが、中間リブ52rmidの形状はこれに限定されず、例えば角状に形成されていても良い。また、上記の第5実施形態では、波壁の波の山と谷の位置が周方向で同位置(同位相)の第2実施形態に対して、中間リブ52rmidを変形させるようにしたが、第3実施形態や第4実施形態のような位相がずれた波壁の波の形状のものに対して、中間リブを変形させるようにしても良い。
本発明の第1実施形態に係るフライホイールハウジングの正面図である。 本発明の第1実施形態に係るフライホイールハウジングの一部拡大断面図(図1のA−A矢視断面図)である。 本発明の第1実施形態に係るフライホイールハウジングとその周辺構造とを示す模式的な断面図である。 本発明の第1実施形態に係るフライホイールハウジングの剛性について説明するための図であって、(a)は本実施形態のフライホイールハウジングの一部の模式図、(b)は(a)に対する比較例の模式図である。 本発明の第2実施形態に係るフライホイールハウジングの正面図である。 本発明の第2実施形態に係るフライホイールハウジングの一部拡大断面図(図5のB−B矢視断面図)である。 本発明の第3実施形態に係るフライホイールハウジングの正面図である。 本発明の第3実施形態に係るフライホイールハウジングの一部拡大断面図(図7のC−C矢視断面図)である。 本発明の第4実施形態に係るフライホイールハウジングの正面図である。 本発明の第4実施形態に係るフライホイールハウジングの一部拡大断面図(図9のD−D矢視断面図)である。 本発明の第5実施形態に係るフライホイールハウジングの正面図である。 従来技術に係るフライホイールハウジングを示す正面図である。 従来技術に係るフライホイールハウジングの一部拡大断面図(図12のE−E矢視断面図)である。
符号の説明
1 クランクケース
2 フライホイール
3 クラッチケース
4 オイルパン
5 クランクシャフト
6 アイドラシャフト
7 ボルト孔
10,20,30,40,50 フライホイールハウジング
11 円筒部
12 壁面部
12h 孔(孔部)
12rin 内側リブ
12rout 外側リブ
12w 波壁(波部)
13 取付部
22,32,42 壁面部
22w,32w,42w,52w 波壁(波部)
22win,32win,42win,52win 内側波壁(内側波部)
22wout,32wout,42wout,42wout 外側波壁(外側波部)
22rmid,52rmid 中間リブ
100 フライホイールハウジング
101 フライホイール
102 壁面部

Claims (9)

  1. クランクケースに取り付けられ、フライホイールを覆うフライホイールハウジングであって、
    該フライホイールの外周面を覆う円筒状の円筒部と、
    該円筒部の該クランクケース側の端部に連結し、該フライホイールの該クランクケース側の面を覆う壁面部とを備え、
    該壁面部は、該フライホイールの径方向における中央部分に形成されたクランクシャフトを貫通させるための孔と、該孔の縁に形成された内側リブと、該円筒部との連結部分に形成された外側リブと、該内側リブと該外側リブとの間で、該フライホイールの周方向に波打つ形状に形成された波部とを有している
    ことを特徴とする、フライホイールハウジング。
  2. 該外側リブは、肉抜きされている
    ことを特徴とする、請求項1記載のフライホイールハウジング。
  3. 該内側リブ及び該外側リブの高さは、該波部の波の高さよりも高く形成されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のフライホイールハウジング。
  4. 該内側リブと該外側リブとの中間の位置に、該周方向に延びる中間リブを備え、
    該波部は、該内側リブと該中間リブとの間の内側波部と、該中間リブと該外側リブとの間の外側波部とに区画される
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のフライホイールハウジング。
  5. 該内側波部の波と該外側波部の波とは、同位相である
    ことを特徴とする、請求項4記載のフライホイールハウジング。
  6. 該内側波部の波と該外側波部の波とは、位相が1/4波長ずれている
    ことを特徴とする、請求項4記載のフライホイールハウジング。
  7. 該内側波部の波と該外側波部の波とは、位相が1/2波長ずれている
    ことを特徴とする、請求項4記載のフライホイールハウジング。
  8. 該中間リブは、肉抜きされている
    ことを特徴とする、請求項4〜7の何れか1項に記載のフライホイールハウジング。
  9. 該中間リブの高さは、該波部の波の高さよりも高く形成されている
    ことを特徴とする、請求項4〜8の何れか1項に記載のフライホイールハウジング。
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