JP4980405B2 - 歯付ベルト用プーリ - Google Patents

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    • F16HGEARING
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    • F16H57/0006Vibration-damping or noise reducing means specially adapted for gearings

Description

本発明は、歯付ベルトに係合して回転運動を伝達する歯付ベルト用プーリに関するものである。
従来、外周に歯付ベルトに係合される歯と該歯付ベルトの両側部の外方に立設されるフランジとを有する歯付ベルト用プーリが周知である。
周知の歯付ベルト用プーリ500は、図13に示すように、歯付ベルトと噛み合う歯511の両側方にフランジ520が立設されており、フランジ520によって歯付ベルトの幅方向へのブレを押えることができ、安定した回転運動の伝達が可能となる一方、歯付ベルト用プーリ500が歯付ベルトと噛み合う際に圧縮された空気の排出される経路が歯付ベルトの側部とフランジ520の間のわずかな隙間のみとなり、流体音や破裂音が非常に大きいという問題があった。
また、歯付ベルト用プーリが歯付ベルトと噛み合う前に空気を逃がし、圧縮された空気が隙間から漏れる際の流体音や破裂音の発生を軽減し、騒音を低減する歯付ベルト用プーリが公知である。
この公知の歯付ベルト用プーリ600は、図14乃至図16に示すように、歯付ベルト650と噛み合う歯611に円周方向の切込み部612を形成し、該歯付ベルト用プーリ600が歯付ベルト650と噛み合う前に切込み部612から歯底部613方向に空気を逃がすことで、圧縮された空気が歯付ベルト650と噛み合う歯611の隙間から歯付ベルト用プーリ600の左右に漏れることによる流体音や破裂音の発生を軽減し、騒音を低減している(特許文献2参照。)。
特開2001−276939号(第4頁、図3) 実願昭61178303号(実開昭62−87251号公報)のマイクロフィルム(第3−5頁、図1乃至図3)
前記周知の歯付ベルト用プーリ500の流体音や破裂音が非常に大きいという問題を軽減するため、公知の歯付ベルト用プーリ600のように、歯611に円周方向の切込み部612を形成することが考えられるが、公知の歯付ベルト用プーリ600は、ほぼ歯611の全高さ分の円周方向の切込み部612を切削加工等により形成する必要があるため、製造工程が増加することで製造コストが高騰するとともに、製造時間が長くなり生産効率が低下するという問題があった。
また、切込み部612の幅が狭く、深さも歯611の高さが限度となるため、逃せる空気の量には限界があるとともに、歯611と歯付ベルト650が密着する際の噛み合い音は防止できないため、騒音の低減効果は低いという問題があった。
本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、製造工程を単純化することで製造コストを削減し、製造時間を短縮して生産効率を向上するとともに、歯付ベルトの幅方向へのブレを押えて安定した回転運動の伝達を可能とし、流体音や破裂音の発生や噛み合い音を軽減し、騒音を低減する歯付ベルト用プーリを提供することである。
本請求項1に係る発明は、内周を回転軸に嵌着されるとともに外周に歯付ベルトに係合される歯と該歯付ベルトの両側部の外方に立設されるフランジとを有するディスク体からなる歯付ベルト用プーリにおいて、前記歯が、幅方向の中央部に歯付ベルトが変形して係合する凹状の凹み部を有しているとともに、前記凹み部が、一部に凸状部を有していることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、内周を回転軸に嵌着されるとともに外周に歯付ベルトに係合される歯と該歯付ベルトの両側部の外方に立設されるフランジとを有するディスク体からなる歯付ベルト用プーリにおいて、前記歯が、幅方向の中央部に歯付ベルトが変形して係合する凹状の凹み部を有しているとともに、前記凹み部が、一部にさらに深い凹状の凹み溝部を有していることにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された歯付ベルト用プーリの構成に加えて、前記凹み部が、前記歯の歯先部、歯面部および歯底部を含むディスク体の外周の全周にわたって一定の幅、かつ、表面から一定の深さで形成されていることにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された歯付ベルト用プーリの構成に加えて、前記フランジが、前記回転軸方向に貫通する複数の貫通孔を有することにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項4に記載された歯付ベルト用プーリの構成に加えて、前記複数の貫通孔が、前記ディスク体の歯の歯先に対応する位置に設けられていることにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項1に係る発明の歯付ベルト用プーリは、内周を回転軸に嵌着されるとともに外周に歯付ベルトに係合される歯と該歯付ベルトの両側部の外方に立設されるフランジとを有するディスク体からなる歯付ベルト用プーリにおいて、歯が幅方向の中央部に歯付ベルトが変形して係合する凹状の凹み部を有していることにより、フランジによって歯付ベルトの幅方向へのブレを押えることができるため、安定した回転運動の伝達が可能となるとともに、歯付ベルト用プーリが歯付ベルトと噛み合う際に圧縮された空気が凹み部から排出されるため、圧縮された空気が隙間から漏れる際の流体音や破裂音の発生を低減することができる。
また、歯付ベルトが変形して係合することにより、歯付ベルトの係合時にも密着することなく空隙が残され、噛み合い音が低減されるとともに、凹み部が浅いもので良く、最初から凹み部を有した状態でディスク体を形成したり、ごく少量の切削加工のみで凹み部を形成することができ、製造工程が単純化されて製造コストが削減され、製造時間が短縮されて生産効率を向上させることができる。
そして、凹み部が一部に凸状部を有していることにより、歯付ベルトの係合時に残される空隙をより確実に残すことができ、歯付ベルト用プーリが歯付ベルトと噛み合う際に圧縮された空気がより排出しやすくなり、さらに流体音や破裂音の発生を低減することができる。
本請求項2に係る発明は、内周を回転軸に嵌着されるとともに外周に歯付ベルトに係合される歯と該歯付ベルトの両側部の外方に立設されるフランジとを有するディスク体からなる歯付ベルト用プーリにおいて、歯が幅方向の中央部に歯付ベルトが変形して係合する凹状の凹み部を有していることにより、フランジによって歯付ベルトの幅方向へのブレを押えることができるため、安定した回転運動の伝達が可能となるとともに、歯付ベルト用プーリが歯付ベルトと噛み合う際に圧縮された空気が凹み部から排出されるため、圧縮された空気が隙間から漏れる際の流体音や破裂音の発生を低減することができる。
また、歯付ベルトが変形して係合することにより、歯付ベルトの係合時にも密着することなく空隙が残され、噛み合い音が低減されるとともに、凹み部が浅いもので良く、最初から凹み部を有した状態でディスク体を形成したり、ごく少量の切削加工のみで凹み部を形成することができ、製造工程が単純化されて製造コストが削減され、製造時間が短縮されて生産効率を向上させることができる。
そして、凹み部が、一部にさらに深い凹状の凹み溝部を有していることにより、歯付ベルトの係合時に残される空隙に加えて凹み溝部が周方向に連通するため、歯付ベルト用プーリが歯付ベルトと噛み合う際に圧縮された空気がより排出しやすくなり、さらに流体音や破裂音の発生を低減することができる。
本請求項3に係る発明の歯付ベルト用プーリは、請求項1または請求項2に係る歯付ベルト用プーリが奏する効果に加えて、凹み部が歯の歯先部、歯面部および歯底部を含むディスク体の外周の全周にわたって一定の幅、かつ、表面から一定の深さで形成されていることにより、歯付ベルトの係合時に残される空隙が周方向に連通するため、歯付ベルト用プーリが歯付ベルトと噛み合う際に圧縮された空気がより排出しやすくなり、さらに流体音や破裂音の発生を低減することができる。
本請求項4に係る発明の歯付ベルト用プーリは、請求項1乃至請求項3のいずれかに係る歯付ベルト用プーリが奏する効果に加えて、フランジが回転軸方向に貫通する複数の貫通孔を有することにより、歯付ベルト用プーリが歯付ベルトと噛み合う際にベルト幅方向に流れる空気が貫通孔から排出され、圧縮された空気がフランジと歯付ベルトとの隙間から漏れる際の流体音や破裂音の発生が防止され、騒音が低減される。
本請求項5に係る発明の歯付ベルト用プーリは、請求項4に係る歯付ベルト用プーリが奏する効果に加えて、複数の貫通孔がディスク体の歯の歯先に対応する位置に設けられていることにより、歯付ベルト用プーリが歯付ベルトと噛み合う際に空気が最も圧縮される部分に貫通孔が位置するため、さらに圧縮された空気を多く排出することができ、流体音や破裂音の発生が防止され、騒音が低減される。
本発明の歯付ベルト用プーリの使用形態の斜視図。 本発明をより良く理解するための参考例の歯付ベルト用プーリの断面図。 本発明をより良く理解するための参考例の歯付ベルト用プーリの歯の斜視図。 図2の歯付ベルトが係合した状態の断面図。 図4の拡大図。 図4の斜視図。 本発明の第1実施例の歯付ベルト用プーリの断面図。 本発明の第1実施例の歯付ベルト用プーリの歯の斜視図。 本発明の第2実施例の歯付ベルト用プーリの断面図。 本発明の第2実施例の歯付ベルト用プーリの歯の斜視図。 本発明の第3実施例の歯付ベルト用プーリの側面図。 本発明の歯付ベルト用プーリの特性比較図。 従来の歯付ベルト用プーリの斜視図。 従来の他の歯付ベルト用プーリの使用形 態の側面図。 従来の他の歯付ベルト用プーリの正面図。 従来の他の歯付ベルト用プーリの断面図。
本発明は、内周を回転軸に嵌着されるとともに外周に歯付ベルトに係合される歯と該歯付ベルトの両側部の外方に立設されるフランジとを有するディスク体からなる歯付ベルト用プーリにおいて、歯が幅方向の中央部に歯付ベルトが変形して係合する凹状の凹み部を有しているとともに、凹み部が、一部に凸状部、あるいは、一部にさらに深い凹状の凹み溝部を有し、製造コストが削減され、製造時間が短縮されて生産効率を向上するとともに、歯付ベルトの幅方向へのブレが押えられて安定した回転運動の伝達が可能であって、かつ、流体音や破裂音の発生や噛み合い音を軽減し、騒音を低減するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても何ら構わない。
すなわち、本発明の歯付ベルト用プーリのディスク体の材質は、鉄等の金属であっても良く、樹脂、セラミック等いかなる材質であっても良い。
また、歯付ベルト用プーリの歯に設けられる凹み部は、ディスク体の製造時に最初から設けられるものであっても良く、切削加工等によって後から形成されても良い。
また、フランジはディスク体と一体に形成されていても良く、ディスク体と別体に形成されたものを嵌着しても良く、両側のフランジの片方がディスク体と一体で片方が別体のものを嵌着したものであっても良い。
また、ディスク体にフランジを嵌着する場合は、圧入や焼き嵌め等の締まり嵌めにより嵌着されても良く、ボルトやナット等で固定されても良く、いかなる方法で嵌着されても良い。
さらに、本発明の歯付ベルト用プーリのディスク体は、回転軸に対して、圧入や焼き嵌め等の締まり嵌めにより嵌着されても良く、ボルトやナット等で固定されても良く、いかなる方法で嵌着されても良い。また、キー溝やスプラインを用いても良い。
以下に、本発明をより良く理解するための参考例である歯付ベルト用プーリについて、図面に基づいて説明する。
本発明をより良く理解するための参考例である歯付ベルト用プーリ100は、図1に示すように、両側外周部にフランジ120を有するディスク体110が回転軸101に嵌着され、歯付ベルト150がディスク体110の外周に設けられた歯111と係合することで回転運動が伝達されるように構成されている。
[参考例]
本発明をより良く理解するための参考例である歯付ベルト用プーリ100は、図2、図3に示すように、両側外周部にフランジ120を有するディスク体110の外周に歯付ベルト150と噛み合う歯111が設けられ、歯111の幅方向の中央部に、歯111の歯先部114、歯面部115および歯底部113を含むディスク体110の外周の全周にわたって一定の幅、かつ、表面から一定の深さで凹み部112が形成されている。
この歯付ベルト用プーリ100に歯付ベルト150が噛み合うと、図4乃至図6に示すように、歯付ベルト150の幅方向両端部のみが本来の歯111の歯先部114、歯面部115および歯底部113接触し、歯付ベルト150の中央部は凹み部112によって歯付ベルト用プーリ100の回転中心方向に撓むこととなる。
この時、歯付ベルト150は弓状に撓んで中央付近は凹み部112に接触するが、凹み部112の両端部付近では歯付ベルト150との間に空隙Sが形成される。
また、歯面部115と歯付ベルト150との間も歯付ベルト150の歯が変形するが、少なくとも凹み部112の両端部付近に空隙Sと連通する空間ができる。
このことにより、歯付ベルト用プーリ100が歯付ベルト150と噛み合う際に圧縮された空気が凹み部112の空隙Sから排出されるため、圧縮された空気が空隙S以外の僅かな隙間から漏れる際の流体音や破裂音の発生を低減している。
また、歯付ベルト150が変形して係合することにより、歯付ベルト150の係合時にも密着することなく空隙Sが残されるため、圧縮される空気を完全に排出する必要がなく噛み合い音が低減されるとともに、歯付ベルト150の係合時に残される空隙Sが周方向に連通するため、圧縮された空気がより排出しやすくなり、さらに流体音や破裂音の発生を低減している。
さらに、凹み部112が浅いもので良く、最初から凹み部112を有した状態でディスク体110を形成したり、ごく少量の切削加工のみで凹み部112を形成することができ、製造工程が単純化されて製造コストが削減され、製造時間が短縮されて生産効率が向上する。
本発明の第1実施例である歯付ベルト用プーリ200は、図7、図8に示すように、両側外周部にフランジ220を有するディスク体210の外周に歯付ベルトと噛み合う歯211が設けられ、歯211の幅方向の中央部に、歯211の歯先部214、歯面部215および歯底部213を含むディスク体210の外周の全周にわたって一定の幅、かつ、表面から一定の深さで凹み部212が形成されるとともに、凹み部212の幅方向の中央に全周にわたってさらに深い凹状の凹み溝部216を有している。
これにより、凹み部212の両端部付近に残される空隙の他に凹み溝部216によって空隙が形成され、歯付ベルト用プーリ200が歯付ベルトと噛み合う際に圧縮された空気が凹み部212の空隙および凹み溝部216からより多く排出されるため、圧縮された空気が空隙以外の僅かな隙間から漏れる際の流体音や破裂音の発生を低減することができるとともに、噛み合い音をより低減することができる。
なお、凹み溝部216は、複数本設けられても良く、また、全周にわたって設けられても、歯部にのみ設けられても良い。
本発明の第2実施例である歯付ベルト用プーリ300は、図9、図10に示すように、両側外周部にフランジ320を有するディスク体310の外周に歯付ベルトと噛み合う歯311が設けられ、歯311の幅方向の中央部に、歯311の歯先部314、歯面部315および歯底部313を含むディスク体310の外周の全周にわたって一定の幅、かつ、表面から一定の深さで凹み部312が形成されるとともに、凹み部312の幅方向の中央に全周にわたって凸状部317を有している。
これにより、歯付ベルトが弓状に撓んでも凹み部312の幅方向の中央の凸状部317と接触することで、凸状部317の両側に空隙が残されるとともに、凹み部312の両端部付近に残される空隙も大きくなり、歯付ベルト用プーリ300が歯付ベルトと噛み合う際に圧縮された空気が空隙からより多く排出されるため、圧縮された空気が空隙以外の僅かな隙間から漏れる際の流体音や破裂音の発生を低減することができるとともに、噛み合い音をより低減することができる。
なお、凸状部317は、複数本設けられても良く、また、全周にわたって設けられても、歯先部314、歯面部315あるいは歯底部313にのみ設けられても良い。
本発明の第3実施例である歯付ベルト用プーリ400は、図11に示すように、両側外周部にフランジ420を有するディスク体410の外周に歯付ベルトと噛み合う歯411が設けられ、前記第1乃至第3実施例と同様に歯411の幅方向の中央部に凹み部が形成されるとともに、フランジ420のそれぞれ各歯411の歯先に対応する位置に貫通する貫通孔421が設けられている。
これにより、歯付ベルトと噛み合う際に圧縮されフランジ方向に排出される空気は貫通孔421から圧力と流速の増加を抑えながら排出されるため、歯付ベルトとフランジ420の僅かな隙間から圧縮された空気が漏れる際の流体音や破裂音の発生を軽減することができる。
なお、貫通孔421は、いかなる大きさ、形状で設けられても良い。
本発明によれば、図12に示すように、本発明をより良く理解するための参考例である歯付ベルト用プーリ100では、従来の歯付ベルト用プーリに比べて騒音が約10%であるが、上記第3実施例である歯付ベルト用プーリ400では約18%低減され、その効果は甚大である。
また、歯付ベルトの変形に伴う耐久性の低下も、本発明をより良く理解するための参考例である歯付ベルト用プーリ100でも従来の歯付ベルト用プーリに比べて僅かに2%であり、ほとんど問題にならないレベルである。
以上説明したように、本発明によれば、製造コストが削減され、製造時間が短縮されて生産効率を向上することができるとともに、歯付ベルトの幅方向へのブレが押えられて安定した回転運動の伝達が可能であって、かつ、流体音や破裂音の発生や噛み合い音を軽減し、騒音を低減する歯付ベルト用プーリを提供することができるなど、その効果は、甚大である。
100、200、300、400、500、600 ・・・歯付ベルト用プーリ
101 ・・・回転軸
110、210 310 ・・・ディスク体
111、211、311、411、511、611 ・・・歯
112、212、312 ・・・凹み部
612 ・・・切込み部
113、213、313、 613 ・・・歯底部
114、214、314 ・・・歯先部
115、215、315 ・・・歯面部
216 ・・・凹み溝部
317 ・・・凸状部
120、220、320、420、520 ・・・フランジ
421 ・・・貫通孔
150、 650 ・・・歯付ベルト
S ・・・空隙

Claims (5)

  1. 内周を回転軸に嵌着されるとともに外周に歯付ベルトに係合される歯と該歯付ベルトの両側部の外方に立設されるフランジとを有するディスク体からなる歯付ベルト用プーリにおいて、
    前記歯が、幅方向の中央部に歯付ベルトが変形して係合する凹状の凹み部を有しているとともに、
    前記凹み部が、一部に凸状部を有していることを特徴とする歯付ベルト用プーリ。
  2. 内周を回転軸に嵌着されるとともに外周に歯付ベルトに係合される歯と該歯付ベルトの両側部の外方に立設されるフランジとを有するディスク体からなる歯付ベルト用プーリにおいて、
    前記歯が、幅方向の中央部に歯付ベルトが変形して係合する凹状の凹み部を有しているとともに、
    前記凹み部が、一部にさらに深い凹状の凹み溝部を有していることを特徴とする歯付ベルト用プーリ。
  3. 前記凹み部が、前記歯の歯先部、歯面部および歯底部を含むディスク体の外周の全周にわたって一定の幅、かつ、表面から一定の深さで形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の歯付ベルト用プーリ。
  4. 前記フランジが、前記回転軸方向に貫通する複数の貫通孔を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の歯付ベルト用プーリ。
  5. 前記複数の貫通孔が、前記ディスク体の歯の歯先に対応する位置に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の歯付ベルト用プーリ。
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