JP2004084414A - 建設中の建物の中に流入する雨水を排水する排水装置 - Google Patents
建設中の建物の中に流入する雨水を排水する排水装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】建設中の建物の中に流入する雨水を自然排水できる、構造が簡単で、安価に製造できる排水装置を提供する。
【解決手段】選ばれた止水階の床スラブ3cに形成された仮設開口3eの下面側に、スラブ打設時にインサートされたナット44にボルト43を螺合させることにより、第1排水ユニット21のスライドレール31、32を対向させて並行に取り付ける。このレールにスライド部24、24が滑動自在に支持された状態で受水槽22を取付ける。ボルト37を取付けることにより、受水槽が外れないようにする。受水槽は、仮設開口の下に位置する受水位置と、下から退避した退避位置との間で移動可能である。第2排水ユニット51は、配管用開口3fに取付けられ、スラブ上面に接着される取付け板52とそれに取付けられて配管用開口内に挿入されるホース接続管とを備えている。
【選択図】 図2
【解決手段】選ばれた止水階の床スラブ3cに形成された仮設開口3eの下面側に、スラブ打設時にインサートされたナット44にボルト43を螺合させることにより、第1排水ユニット21のスライドレール31、32を対向させて並行に取り付ける。このレールにスライド部24、24が滑動自在に支持された状態で受水槽22を取付ける。ボルト37を取付けることにより、受水槽が外れないようにする。受水槽は、仮設開口の下に位置する受水位置と、下から退避した退避位置との間で移動可能である。第2排水ユニット51は、配管用開口3fに取付けられ、スラブ上面に接着される取付け板52とそれに取付けられて配管用開口内に挿入されるホース接続管とを備えている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、建築中の建造物、例えば高層のビルなどの中に流入する雨水を外部へ排水する排水装置に関し、さらに詳細に言えば、簡単な構造で、安価に製造でき、設置しておくだけで格別の動力を要することなく、自然排水できる排水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高層ビル等コンクリート製の複数階建造物を建設する場合、下層階から順次コンクリートを打って行き、一階の天井部分(二階の床部分)のスラブを打って一階部分のコンクリートの打設が完了すると、次に二階部分のコンクリートの打設にかかる。この時、各階の天井(床)部分のスラブには、上層階への資材の荷揚げ用に仮設開口を設ける場合がある。また、各階を通じて各種配管をするための配管用の開口を設けることも普通行なわれる。これらの開口を使用しないときには落下防止用の蓋を被せておく。
【0003】
ところで、下側の階の打設が済んで上の階の打設その他の作業中に、打設済みの下側の階へ雨水などが流入することは好ましくない。特に、作業の効率化のために、打設が済んだ階に付いては内装工事に着手する場合もあり、その場合には雨水の流入を避けることは必須である。その場合、打設の済んだ階のいずれかを止水階として、それより下の階への水の流入を阻止し、止水階の床スラブ上に溜まった水を排水することが行われる。
【0004】
図1を用いて従来の排水方法について説明すると、図において、符合1は建築中の建造物であり、一階2と二階3の打設が終了し、三階4の打設を行うところを示している。ここでは二階3を止水階とし、その床スラブ2c(一階天井スラブ)部分を止水階として、それより上の階からの雨水の流入を止め、一階への雨水の流入を防止しようとしている。
【0005】
一階2の側壁2bに形成された窓用の開口2dにはサッシ(図示省略)が取付けられ、この部分から雨水は入らないが、二階3の側壁3bの開口3cには未だサッシの取付けは行なわれていない。一階2と二階3の天井スラブ2c、3cは前述の仮設開口2e、3eと配管用開口2f、3fが形成されている。そして配管用開口2f、3fには落下防止用の蓋5、5が被せられ、二階3の仮設開口3eにも落下防止用の蓋6が被せてある。これらの蓋は単に置いてあるだけであり、この部分での止水性を確保するものではない。
【0006】
一階2の天井或は二階3の床2cの仮設開口2eについては、止水するための処置が施されている。即ち、床スラブ2cの上面側において、モルタルを用いて、仮設開口2eを取囲む形に、ある高さで止水土手7を形成し、その上に落下防止用蓋8を被せてある。この蓋8は、前述の蓋6と同じものを用いることも可能である。
【0007】
上記のように止水したので、上から流入した雨水はこの止水階で止められ、一階2に流入することはない。そして、この床スラブ2cの上に溜まった雨水を、ポンプ9を用いてホース10を介して屋外へ排水する。
【0008】
ところで上記した従来の方法では、降雨の度にポンプを用いて排水することとしていたので、その度に多大な費用を要していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、設定した止水階から、溜まった水を格別の動力を使用せずに、自然排水できる、簡単な構造で、安価に製造できる排水装置を提供することをその課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明での建設中の建物の中に流入する雨水を排水する排水装置では、上側が開口し、排水口を備えた受水槽と、該受水槽を所定の方向に所定の範囲で往復動可能に案内する案内手段と、この案内手段を建物の打設済みの階の内から選択された階の床スラブの下面側の所定の位置に取付ける取付け手段とを有する排水ユニットを備えている。
【0011】
その建物の選択された階の床スラブには開口が設けられ、受水槽は、この開口の下に位置する受水位置と、平面的な関係で見て前記開口から少なくとも部分的に外れている退避位置との間で移動可能に設けられる。
【0012】
受水槽は、互いに平行に対向して形成された少なくとも一対の側壁を備えており、さらに、この一対の側壁の上縁部に沿って、外側へ向かって所定の幅で形成されたスライド部を備えている。そして案内手段は、平面的に見て前記開口の外側において、互いに平行に延びて配置された、受水層のスライド部を滑動可能に支持するスライドレールを備えている。
【0013】
取付け手段は、複数組の互いに組み合わされる二つの部材を含んだ締結装置を含んでなり、各組の締結装置の二つの部材のうちの一方は、選択された階の床スラブの下面側に固定されている。
【0014】
その一方の部材は、選択された階の床スラブを打設する際にインサートすることにより床スラブに固定されるナットであり、案内手段は、このナットに螺合するボルトを用いて取付けられる。
【0015】
本発明の装置はさらに、第2の排水ユニットを備え、該第2の排水ユニットは、第1の排水ユニットが取付けられた床スラブに形成された他の開口に取付けられる。この第2の排水ユニットは、貫通孔が形成された板部材と、板部材の貫通孔に取付けられた、貫通孔を有する筒部材とで構成される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本願発明の具体的な実施の形態について説明する。図2は、本願発明の実施の形態に係る排水の方法を示す概略構成図であり、従来例に係る図1に対応する図である。図において、図1の場合と同じ部材に付いては同じ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0017】
この図においても、二階3までのコンクリートの打設が完了した状態を示しており、一階2及び二階3の天井スラブ2c、3cにはそれぞれ仮設開口2e、3eと配管用開口2f、3fが形成されている。そしてこの例の場合では、二階3の天井即ち三階4の床3cが止水階とされ、仮設開口3eと配管用開口3fとに対応して、第1排水ユニット21と第2排水ユニット装置51とが設けられている。以下、図3以下を参照して詳細に説明する。
【0018】
図3は第1排水ユニット21の分解斜視図であり、図4は、その正面図である。図において、符号22は受水槽であり、上側が開いた横断面長方形の箱型をしており、十分な量の水に耐え得るように、十分な剛性を備えている。その横断面の形状は、仮設開口3eの平面形状より十分に広い。即ち、受水槽22を仮設開口3eの下側に配置して上側から見たときに、仮設開口3eが受水槽22の平面形状の中に完全に入ってしまうような形状を有している。
【0019】
受水槽22の長手方向に対向して延びる長側壁22a、22bの内側面には、手で持つことの出来る取っ手23、23が取付けられている。また、長側壁22a、22bと直交する方向に延びる二つの対向する短側壁22c、22dの上縁部に沿って、その全長に渡って延びる、所定の幅を有する帯状のスライド部24、24が、外側に略直角に折り曲げたような状態で一体に形成されている。そして一方の短側壁22cには、後述のホース26を接続することの出来る筒状の接続口25が取付けられている。
【0020】
符合31と32はスライドレールであり、これらは互いに対称な形状に形成されているので、一方のスライドレール31についてのみ、その形状を説明する。図5及び6はそれぞれ、図3におけるA−A線及びB−B線に沿っての拡大断面図である。
【0021】
スライドレール31は、前述の受水槽22を、スライド部24を介して、仮設開口3eの下に位置した受水位置と、仮設開口3eの下から少なくとも部分的に、望ましくは完全に退避した退避位置との間で移動させるものであり、そのために必要なだけの十分な長さを有している。
【0022】
スライドレール31は、大略レール部33と取付け部41とで構成されている。レール部33は、図5、6に示されるように、上下に所定の間隔を隔てて配置された板状の上下案内部34、35とを備え、これら上下案内部34、35の幅方向での端部の間は、一端側は開いており、他端側は上案内部34と取付け部41との間の位置で、垂直壁36により繋がれ、閉じられている。この一端側が開いたスペース39には、前述の受水槽22のスライド部24が嵌り、スライドレール31の長手方向に容易に移動できるようになっている。図5に示される符号37は、後述の如くスペース39にスライド部24が嵌められてから、それが軸方向で外れないようにするためのストッパとして、下案内部35に長手方向での一端部近傍に取り付けられるボルトである。これと長手方向反対側の端部には、これも反対側へ受水槽22が外れるのを防止するための端部壁38が形成されている(図6参照)。
【0023】
スライドレール31の取付け部41は、レール部33の上案内部34がその幅方向に垂直壁36から遠ざかる方向へ所定の幅だけ延びる形で形成されている。そして、この取付け部41には、長手方向で所定の間隔を明けて複数の取付用の孔42が形成されている。
【0024】
第1排水ユニット21の取付けは以下のように行なわれる。すなわち、受水槽22が、上から見たときに平面的関係で仮設開口3eが受水槽22の中に完全に入ってしまうこととなる受水位置と、その位置から受水槽22が水平方向に移動して、仮設開口3eの下から少なくとも部分的に、望ましくは完全に退避した退避位置との間で移動出来るように取付ける。
【0025】
そのために先ず、両側のスライドレール31、32を、受水槽22を移動させようとする方向(図4において紙面に垂直方向)で、三階4の床スラブ(二階の天井)3cに形成された仮設開口3eの両側に沿って取付ける。すなわち、適宜な取付けボルト43を下側からスライドレール31、32の取付け孔42に通し、床スラブ3cにインサートして固定されているナット44に螺合させる。このナット44は、床スラブ3cを打設する際に、型枠(図示してないが、本実施の形態では従来から使用されている、打設後に取外される型枠ベニヤを使用している)に予めセットし、コンクリートを打設した際にコンクリートにインサートしてしまうことにより、床スラブ3cに下向きに取付ける。このようにしてスライドレール31、32を所定の位置に取付ける。この時前述のストッパボルト37は、レール部33には取付けられていない。
【0026】
次に受水槽22を、その両側のスライド部24、24をスライドレール31、32のレール部33のスペース39内へ、ストッパボルト37が後から取付けられる側の端部から挿入し、スライドレール31、32により滑動可能に支持させる。挿入後、ストッパボルト37を取付ける。これにより、受水槽22は前述の受水位置と格納位置との間で移動可能となる。そして、受水槽22の接続口25に所定の寸法のホース26の一端側を取り付け、その反対側端部を二階3の窓用の開口3dから建物1の外に出す。このホース26は普段は外しておき、必要ある場合のみ取付けるようにしてもよい。
【0027】
以上の如く構成した第1排水ユニット21は次のようにして使用する。すなわち、作業中に仮設開口3eを資材の荷揚げなどのために使用する場合には、受水槽22を格納位置に移動させておく。作業中に使用しない場合には落下防止のために蓋6を被せておく。一方止水階すなわち床スラブ3c上から雨水を排水しようとする場合には、受水槽22を前述の受水位置に移動させる。雨水は床スラブ3c上から仮設開口3eを介して受水層22内へ流入し、接続口25からホース26を通って外へ排水される。別の大きな受水層を地面上に設置し、ホース26から排出される雨水を受けるようにしてもよい。
【0028】
次に図7を参照して第2排水ユニットについて説明する。図7は第2排水ユニット51を示す断面図であり、このユニット51は、配管用開口3fに取り付けられる。このユニット51に代えて、先に説明した第1排水ユニット21と同様のユニットを用いることは勿論可能であるが、この場合には特に移動させる必要はないので、より簡単な構造をした第2排水ユニット51を使用することとしたものである。
【0029】
この第2排水ユニット51は、薄板円盤状の取付け板52と、その中央部に取付けられる円筒状のホース接続管53とからなる。取付け板52は、床スラブ3cの上面側に、本実施の形態では接着剤を用いて固着され、ホース接続管53が開口3f内を通って下方へ延びている。使用時にはその先端に図2に示されるように、ホース54が取付けられる。したがって雨水は、床スラブ3c上から接続管53、ホース4を通って排水される。
【0030】
次に第1排水ユニットの他の実施の形態を説明する。この実施例は、近年使用されるようになっている、鋼製スラブ型枠所謂デッキプレートを使用したスラブの場合に適用する排水ユニットである。即ちデッキプレート61は、鋼製の板62にその剛性を高めるために、所定の間隔で下方へ延びるリブ63を一体に形成したものであり、この板62の上側にスラブを打設する。そして従来の型枠ベニヤと異なる点は、従来の型枠ベニヤは打設後に取外すのに対し、このデッキプレート61は打設後も取外さず、取付けたままにする点である。デッキプレート61のリブ63の形状は種々あるが、以下に説明する排水ユニット71は、リブ63の形状にかかわらず適用可能である。
【0031】
図9は第2の実施の形態に係るユニット71を説明するための図で、第1の実施の形態に係る図4に対応する図である。なお、この実施の形態のユニット71において第1の実施の形態に係る装置21と異なる点は、取り付けボルト43の長さのみであるので、その他の部材については同じ符号を使用し、その説明は省略する。
【0032】
本実施の形態では、床スラブ3cに、床スラブ3cの打設時に同時にインサートして取付け固定される取付用のナット44は、第1の実施例と同様に受水槽22の移動方向に沿って仮設開口3eの両側に所定の範囲で複数個取り付けられるが、その場合に、その取付け位置としては、デッキプレート61のリブ63を避けた位置に配置される。そして使用される取付けボルト72は、第1の実施の形態で使用したものより長く、図に示されるように、受水層22がリブ63の下端部より下側に位置し、受水位置と格納位置との間で移動する際に、リブ63が何ら妨げにならないようになっている。この装置71の取付け方法及び使用方法に付いては、先の第1の実施の形態での説明から明らかであるので、詳細は省略する。
【0033】
【発明の効果】
上記説明から明らかなとおり、本発明の排水装置によれば、従来使用していた排水用のポンプなどを使用することなく、自然排水できるので、建設時の費用の節減が可能となる。しかも本発明の装置そのものの構造が簡単で、それの製造価格もきわめて安い。そしてその装置は、止水階を変える毎に前の止水階から取り外して新たに設定した止水階に取付けることが出来、繰り返しの使用が可能である。又そのナットも、床スラブを打設する際に同時にインサートして取付け固定することが出来、きわめて便宜である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の排水方法を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る排水装置を用いて排水する方法を示す概略構成図である。
【図3】第1排水ユニットの分解斜視図である。
【図4】第1排水ユニットを取付けた状態を示す正面図である。
【図5】図3のA−A線での拡大断面図である。
【図6】図3のB−B線での拡大断面図である。
【図7】第2排水ユニットを示す断面図である。
【図8】デッキプレートの部分断面図である。
【図9】第1排水ユニットの第2の実施の形態を示す正面図である。
【符号の説明】
20 排水装置
21 第1排水ユニット
22 受水槽
24 スライド部
25 接続口
26 ホース
31、32 スライドレール
33 レール部
43 取り付けボルト
44 ナット
【発明の属する技術分野】
本願発明は、建築中の建造物、例えば高層のビルなどの中に流入する雨水を外部へ排水する排水装置に関し、さらに詳細に言えば、簡単な構造で、安価に製造でき、設置しておくだけで格別の動力を要することなく、自然排水できる排水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高層ビル等コンクリート製の複数階建造物を建設する場合、下層階から順次コンクリートを打って行き、一階の天井部分(二階の床部分)のスラブを打って一階部分のコンクリートの打設が完了すると、次に二階部分のコンクリートの打設にかかる。この時、各階の天井(床)部分のスラブには、上層階への資材の荷揚げ用に仮設開口を設ける場合がある。また、各階を通じて各種配管をするための配管用の開口を設けることも普通行なわれる。これらの開口を使用しないときには落下防止用の蓋を被せておく。
【0003】
ところで、下側の階の打設が済んで上の階の打設その他の作業中に、打設済みの下側の階へ雨水などが流入することは好ましくない。特に、作業の効率化のために、打設が済んだ階に付いては内装工事に着手する場合もあり、その場合には雨水の流入を避けることは必須である。その場合、打設の済んだ階のいずれかを止水階として、それより下の階への水の流入を阻止し、止水階の床スラブ上に溜まった水を排水することが行われる。
【0004】
図1を用いて従来の排水方法について説明すると、図において、符合1は建築中の建造物であり、一階2と二階3の打設が終了し、三階4の打設を行うところを示している。ここでは二階3を止水階とし、その床スラブ2c(一階天井スラブ)部分を止水階として、それより上の階からの雨水の流入を止め、一階への雨水の流入を防止しようとしている。
【0005】
一階2の側壁2bに形成された窓用の開口2dにはサッシ(図示省略)が取付けられ、この部分から雨水は入らないが、二階3の側壁3bの開口3cには未だサッシの取付けは行なわれていない。一階2と二階3の天井スラブ2c、3cは前述の仮設開口2e、3eと配管用開口2f、3fが形成されている。そして配管用開口2f、3fには落下防止用の蓋5、5が被せられ、二階3の仮設開口3eにも落下防止用の蓋6が被せてある。これらの蓋は単に置いてあるだけであり、この部分での止水性を確保するものではない。
【0006】
一階2の天井或は二階3の床2cの仮設開口2eについては、止水するための処置が施されている。即ち、床スラブ2cの上面側において、モルタルを用いて、仮設開口2eを取囲む形に、ある高さで止水土手7を形成し、その上に落下防止用蓋8を被せてある。この蓋8は、前述の蓋6と同じものを用いることも可能である。
【0007】
上記のように止水したので、上から流入した雨水はこの止水階で止められ、一階2に流入することはない。そして、この床スラブ2cの上に溜まった雨水を、ポンプ9を用いてホース10を介して屋外へ排水する。
【0008】
ところで上記した従来の方法では、降雨の度にポンプを用いて排水することとしていたので、その度に多大な費用を要していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、設定した止水階から、溜まった水を格別の動力を使用せずに、自然排水できる、簡単な構造で、安価に製造できる排水装置を提供することをその課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明での建設中の建物の中に流入する雨水を排水する排水装置では、上側が開口し、排水口を備えた受水槽と、該受水槽を所定の方向に所定の範囲で往復動可能に案内する案内手段と、この案内手段を建物の打設済みの階の内から選択された階の床スラブの下面側の所定の位置に取付ける取付け手段とを有する排水ユニットを備えている。
【0011】
その建物の選択された階の床スラブには開口が設けられ、受水槽は、この開口の下に位置する受水位置と、平面的な関係で見て前記開口から少なくとも部分的に外れている退避位置との間で移動可能に設けられる。
【0012】
受水槽は、互いに平行に対向して形成された少なくとも一対の側壁を備えており、さらに、この一対の側壁の上縁部に沿って、外側へ向かって所定の幅で形成されたスライド部を備えている。そして案内手段は、平面的に見て前記開口の外側において、互いに平行に延びて配置された、受水層のスライド部を滑動可能に支持するスライドレールを備えている。
【0013】
取付け手段は、複数組の互いに組み合わされる二つの部材を含んだ締結装置を含んでなり、各組の締結装置の二つの部材のうちの一方は、選択された階の床スラブの下面側に固定されている。
【0014】
その一方の部材は、選択された階の床スラブを打設する際にインサートすることにより床スラブに固定されるナットであり、案内手段は、このナットに螺合するボルトを用いて取付けられる。
【0015】
本発明の装置はさらに、第2の排水ユニットを備え、該第2の排水ユニットは、第1の排水ユニットが取付けられた床スラブに形成された他の開口に取付けられる。この第2の排水ユニットは、貫通孔が形成された板部材と、板部材の貫通孔に取付けられた、貫通孔を有する筒部材とで構成される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本願発明の具体的な実施の形態について説明する。図2は、本願発明の実施の形態に係る排水の方法を示す概略構成図であり、従来例に係る図1に対応する図である。図において、図1の場合と同じ部材に付いては同じ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0017】
この図においても、二階3までのコンクリートの打設が完了した状態を示しており、一階2及び二階3の天井スラブ2c、3cにはそれぞれ仮設開口2e、3eと配管用開口2f、3fが形成されている。そしてこの例の場合では、二階3の天井即ち三階4の床3cが止水階とされ、仮設開口3eと配管用開口3fとに対応して、第1排水ユニット21と第2排水ユニット装置51とが設けられている。以下、図3以下を参照して詳細に説明する。
【0018】
図3は第1排水ユニット21の分解斜視図であり、図4は、その正面図である。図において、符号22は受水槽であり、上側が開いた横断面長方形の箱型をしており、十分な量の水に耐え得るように、十分な剛性を備えている。その横断面の形状は、仮設開口3eの平面形状より十分に広い。即ち、受水槽22を仮設開口3eの下側に配置して上側から見たときに、仮設開口3eが受水槽22の平面形状の中に完全に入ってしまうような形状を有している。
【0019】
受水槽22の長手方向に対向して延びる長側壁22a、22bの内側面には、手で持つことの出来る取っ手23、23が取付けられている。また、長側壁22a、22bと直交する方向に延びる二つの対向する短側壁22c、22dの上縁部に沿って、その全長に渡って延びる、所定の幅を有する帯状のスライド部24、24が、外側に略直角に折り曲げたような状態で一体に形成されている。そして一方の短側壁22cには、後述のホース26を接続することの出来る筒状の接続口25が取付けられている。
【0020】
符合31と32はスライドレールであり、これらは互いに対称な形状に形成されているので、一方のスライドレール31についてのみ、その形状を説明する。図5及び6はそれぞれ、図3におけるA−A線及びB−B線に沿っての拡大断面図である。
【0021】
スライドレール31は、前述の受水槽22を、スライド部24を介して、仮設開口3eの下に位置した受水位置と、仮設開口3eの下から少なくとも部分的に、望ましくは完全に退避した退避位置との間で移動させるものであり、そのために必要なだけの十分な長さを有している。
【0022】
スライドレール31は、大略レール部33と取付け部41とで構成されている。レール部33は、図5、6に示されるように、上下に所定の間隔を隔てて配置された板状の上下案内部34、35とを備え、これら上下案内部34、35の幅方向での端部の間は、一端側は開いており、他端側は上案内部34と取付け部41との間の位置で、垂直壁36により繋がれ、閉じられている。この一端側が開いたスペース39には、前述の受水槽22のスライド部24が嵌り、スライドレール31の長手方向に容易に移動できるようになっている。図5に示される符号37は、後述の如くスペース39にスライド部24が嵌められてから、それが軸方向で外れないようにするためのストッパとして、下案内部35に長手方向での一端部近傍に取り付けられるボルトである。これと長手方向反対側の端部には、これも反対側へ受水槽22が外れるのを防止するための端部壁38が形成されている(図6参照)。
【0023】
スライドレール31の取付け部41は、レール部33の上案内部34がその幅方向に垂直壁36から遠ざかる方向へ所定の幅だけ延びる形で形成されている。そして、この取付け部41には、長手方向で所定の間隔を明けて複数の取付用の孔42が形成されている。
【0024】
第1排水ユニット21の取付けは以下のように行なわれる。すなわち、受水槽22が、上から見たときに平面的関係で仮設開口3eが受水槽22の中に完全に入ってしまうこととなる受水位置と、その位置から受水槽22が水平方向に移動して、仮設開口3eの下から少なくとも部分的に、望ましくは完全に退避した退避位置との間で移動出来るように取付ける。
【0025】
そのために先ず、両側のスライドレール31、32を、受水槽22を移動させようとする方向(図4において紙面に垂直方向)で、三階4の床スラブ(二階の天井)3cに形成された仮設開口3eの両側に沿って取付ける。すなわち、適宜な取付けボルト43を下側からスライドレール31、32の取付け孔42に通し、床スラブ3cにインサートして固定されているナット44に螺合させる。このナット44は、床スラブ3cを打設する際に、型枠(図示してないが、本実施の形態では従来から使用されている、打設後に取外される型枠ベニヤを使用している)に予めセットし、コンクリートを打設した際にコンクリートにインサートしてしまうことにより、床スラブ3cに下向きに取付ける。このようにしてスライドレール31、32を所定の位置に取付ける。この時前述のストッパボルト37は、レール部33には取付けられていない。
【0026】
次に受水槽22を、その両側のスライド部24、24をスライドレール31、32のレール部33のスペース39内へ、ストッパボルト37が後から取付けられる側の端部から挿入し、スライドレール31、32により滑動可能に支持させる。挿入後、ストッパボルト37を取付ける。これにより、受水槽22は前述の受水位置と格納位置との間で移動可能となる。そして、受水槽22の接続口25に所定の寸法のホース26の一端側を取り付け、その反対側端部を二階3の窓用の開口3dから建物1の外に出す。このホース26は普段は外しておき、必要ある場合のみ取付けるようにしてもよい。
【0027】
以上の如く構成した第1排水ユニット21は次のようにして使用する。すなわち、作業中に仮設開口3eを資材の荷揚げなどのために使用する場合には、受水槽22を格納位置に移動させておく。作業中に使用しない場合には落下防止のために蓋6を被せておく。一方止水階すなわち床スラブ3c上から雨水を排水しようとする場合には、受水槽22を前述の受水位置に移動させる。雨水は床スラブ3c上から仮設開口3eを介して受水層22内へ流入し、接続口25からホース26を通って外へ排水される。別の大きな受水層を地面上に設置し、ホース26から排出される雨水を受けるようにしてもよい。
【0028】
次に図7を参照して第2排水ユニットについて説明する。図7は第2排水ユニット51を示す断面図であり、このユニット51は、配管用開口3fに取り付けられる。このユニット51に代えて、先に説明した第1排水ユニット21と同様のユニットを用いることは勿論可能であるが、この場合には特に移動させる必要はないので、より簡単な構造をした第2排水ユニット51を使用することとしたものである。
【0029】
この第2排水ユニット51は、薄板円盤状の取付け板52と、その中央部に取付けられる円筒状のホース接続管53とからなる。取付け板52は、床スラブ3cの上面側に、本実施の形態では接着剤を用いて固着され、ホース接続管53が開口3f内を通って下方へ延びている。使用時にはその先端に図2に示されるように、ホース54が取付けられる。したがって雨水は、床スラブ3c上から接続管53、ホース4を通って排水される。
【0030】
次に第1排水ユニットの他の実施の形態を説明する。この実施例は、近年使用されるようになっている、鋼製スラブ型枠所謂デッキプレートを使用したスラブの場合に適用する排水ユニットである。即ちデッキプレート61は、鋼製の板62にその剛性を高めるために、所定の間隔で下方へ延びるリブ63を一体に形成したものであり、この板62の上側にスラブを打設する。そして従来の型枠ベニヤと異なる点は、従来の型枠ベニヤは打設後に取外すのに対し、このデッキプレート61は打設後も取外さず、取付けたままにする点である。デッキプレート61のリブ63の形状は種々あるが、以下に説明する排水ユニット71は、リブ63の形状にかかわらず適用可能である。
【0031】
図9は第2の実施の形態に係るユニット71を説明するための図で、第1の実施の形態に係る図4に対応する図である。なお、この実施の形態のユニット71において第1の実施の形態に係る装置21と異なる点は、取り付けボルト43の長さのみであるので、その他の部材については同じ符号を使用し、その説明は省略する。
【0032】
本実施の形態では、床スラブ3cに、床スラブ3cの打設時に同時にインサートして取付け固定される取付用のナット44は、第1の実施例と同様に受水槽22の移動方向に沿って仮設開口3eの両側に所定の範囲で複数個取り付けられるが、その場合に、その取付け位置としては、デッキプレート61のリブ63を避けた位置に配置される。そして使用される取付けボルト72は、第1の実施の形態で使用したものより長く、図に示されるように、受水層22がリブ63の下端部より下側に位置し、受水位置と格納位置との間で移動する際に、リブ63が何ら妨げにならないようになっている。この装置71の取付け方法及び使用方法に付いては、先の第1の実施の形態での説明から明らかであるので、詳細は省略する。
【0033】
【発明の効果】
上記説明から明らかなとおり、本発明の排水装置によれば、従来使用していた排水用のポンプなどを使用することなく、自然排水できるので、建設時の費用の節減が可能となる。しかも本発明の装置そのものの構造が簡単で、それの製造価格もきわめて安い。そしてその装置は、止水階を変える毎に前の止水階から取り外して新たに設定した止水階に取付けることが出来、繰り返しの使用が可能である。又そのナットも、床スラブを打設する際に同時にインサートして取付け固定することが出来、きわめて便宜である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の排水方法を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る排水装置を用いて排水する方法を示す概略構成図である。
【図3】第1排水ユニットの分解斜視図である。
【図4】第1排水ユニットを取付けた状態を示す正面図である。
【図5】図3のA−A線での拡大断面図である。
【図6】図3のB−B線での拡大断面図である。
【図7】第2排水ユニットを示す断面図である。
【図8】デッキプレートの部分断面図である。
【図9】第1排水ユニットの第2の実施の形態を示す正面図である。
【符号の説明】
20 排水装置
21 第1排水ユニット
22 受水槽
24 スライド部
25 接続口
26 ホース
31、32 スライドレール
33 レール部
43 取り付けボルト
44 ナット
Claims (8)
- 建設中の建物の中に流入する雨水を排水する排水装置において、上側が開口し、排水口を備えた受水槽と、該受水槽を所定の方向に所定の範囲で往復動可能に案内する案内手段と、前記案内手段を前記建物の打設済みの階の内から選択された階の床スラブの下面側の所定の位置に取付ける取付け手段とを有する排水ユニットを備えたことを特徴とする、排水装置。
- 請求項1記載の排水装置において、前記建物の前記選択された階の床スラブには開口が設けられ、前記受水槽は、前記開口の下に位置する受水位置と、平面的な関係で見て前記開口から少なくとも部分的に外れている退避位置との間で移動可能に設けられていることを特徴とする、排水装置。
- 請求項2に記載の排水装置において、前記受水槽は、互いに平行に対向して形成された少なくとも一対の側壁を備え、前記受水槽は前記一対の側壁の上縁部に沿って、外側へ向かって所定の幅で形成されたスライド部を備え、前記案内手段は、平面的に見て前記開口の外側において、互いに平行に延びて配置された、前記スライド部を滑動可能に支持するスライドレールを備えていることを特徴とする、排水装置。
- 請求項3に記載の排水装置において、前記取付け手段は、複数組の互いに組み合わされる二つの部材を含んだ締結装置を含んでなり、前記各組の締結装置の前記二つの部材のうちの一方は、前記選択された階の床スラブの下面側に固定されていることを特徴とする、排水装置。
- 請求項4記載の排水装置において、前記一方の部材は、前記選択された階の床スラブを打設する際にインサートすることにより床スラブに固定されることを特徴とする、排水装置。
- 請求項5記載の排水装置において、前記一方の部材はナットであり、前記案内手段は、前記ナットに螺合するボルトを用いて取付けられることを特徴とする、排水装置。
- 請求項1乃至6のいずれか1に記載の排水装置において、前記排水装置は、さらに第2の排水ユニットを備え、該第2の排水ユニットは、前記第1の排水ユニットが取付けられた前記床スラブに形成された他の開口に取付けられることを特徴とする、排水装置。
- 請求項7記載の排水装置において、前記第2の排水ユニットは、貫通孔が形成された板部材と、前記板部材の貫通孔に取付けられた、貫通孔を有する筒部材とを備えていることを特徴とする、排水装置。
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