JP2004083630A - 刷毛塗り用壁面仕上塗材 - Google Patents

刷毛塗り用壁面仕上塗材 Download PDF

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Kazuhiko Yoshida
吉田 一彦
Noritaka Nishioka
西岡 宣隆
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Shikoku Chemicals Corp
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Abstract

【課題】高度な技能を必要とする鏝を用いることなく、素人にも取扱いの容易な刷毛を用いて塗布することのできる壁面仕上塗材を提供する。
【解決手段】粒径が0.1〜1.2mmの範囲にある粒状骨材1,000重量部に対し、粒径が1μm以下の範囲にある顔料50〜200重量部と、水性糊料を3〜100重量部の割合で配合して壁面仕上塗材を調製し、壁面仕上塗材1,000重量部に対し400〜4,000重量部の水を加えて混練し、粘度を50,000〜150,000mPa・sの範囲とした。
【選択図】    なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、壁面の表面仕上に用いられる湿式仕上塗材であって、特に施工作業者の技能を要する左官鏝を用いることなく、刷毛により簡単に塗布することのできる壁面仕上塗材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これまで、内外装壁面においては、施工作業の簡便さから、均一な仕上がりを持つクロスなどの乾式工法の材料若しくは吹付け材等の薄膜塗料が主流であったが、近年、シックハウスの対策及び自然素材に対する要望が市場において高まっており、湿式工法、中でも塗膜の厚みを感じることのできる鏝塗り材に注目が集まりつつある。
【0003】
本件出願人は特開平11−141090号公報に示されるように、鏝塗り用の仕上塗材を過去提案している。
しかしながら、鏝塗り作業は熟練するのに数年の期間を要するため、素人が施工するのは大変困難なものであった。また、鏝塗り技能を持つ左官職人の高齢化が進み、左官職人の数が減少の一途を辿るなど、鏝塗り作業に対する改善の声が高まっている。
【0004】
一般的に左官工事に使用される左官鏝は、鏝に材料を取るという工程が一番素人には難しいものであり、例えばペンキ塗装のように刷毛に塗材を付着させて壁面塗装が行えるのであれば、簡単に施工することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、高度な技能を要する鏝を用いることなく、素人にも取扱いの容易な刷毛を用いて塗布することのできる壁面仕上塗材を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、このような事情に鑑み鋭意検討を重ねた結果、主成分として粒径が0.1〜1.2mmの範囲にある粒状骨材1,000重量部に対し、粒径が1μm以下の範囲にある顔料50〜200重量部と、水性糊料を3〜100重量部の割合で配合して壁面仕上塗材を調製し、壁面仕上塗材1,000重量部に対し400〜4,000重量部の水を加えて混練し、粘度を50,000〜150,000mPa・sの範囲としたことにより、刷毛塗り可能な壁面仕上塗材を提供することができ、施工作業を簡便に行うことができる。
【0007】
さらに、水性糊料としてメチルセルロースを用いたことにより、塗材のたれを利用したセルフレベル機能によって、塗布する際に刷毛が掻いた極度な薄塗り面を塗材のたれにを利用して埋めることができ、下地模様の表出を防止することができる。
【0008】
【作用】
本発明の刷毛塗り用壁面仕上塗材によれば、水練りした際の粘度を50,000〜150,000mPa・sの範囲としているので、刷毛の塗付面に多くの塗材が付着し、刷毛によって壁面仕上塗材を所定の厚さに塗布することができる。
【0009】
また、刷毛により塗布する際に、毛によって引掻いた部分が薄塗りとなっても、粒径が0.1〜1.2mm範囲にある粒状骨材1,000重量部に対し、粒径が1μm以下の範囲にある顔料を50〜200重量部の割合となるよう、通常の鏝塗用の壁面仕上材と比較して顔料を多量に配合し隠蔽力を高めているので、下地の模様が仕上げ表面に露出することはない。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の刷毛塗り用壁面仕上塗材を壁面に塗布するに当たり、木材などの平らな広い面にペンキや木材保存剤を塗布するときに用いられる刷毛を使用することによって、比較的特殊な技量が無くても作業効率の良い施工が可能となる。
【0011】
本発明の刷毛塗り用壁面仕上塗材に用いられる粒状骨材としては、ゼオライト、天然砂、寒水石、木粉、パルプ粒、軽石、ヒル石、パーライト、樹脂片等であり、粒径が0.1〜1.2mm範囲のものが使用される。
粒径が1.2mmを超えると、刷毛の塗布面に塗材が付着し難くなると共に、下地の透けが起こりやすくなる。また、粒径が0.1mmより細かい場合、塗布面の風合いがペイント調になってしまい重量感も無くなる。
【0012】
本発明の刷毛塗り用壁面仕上塗材に用いられる顔料は、粒状骨材1,000重量部に対し50〜200重量部の割合で配合され、顔料の種類としては、酸化チタン、酸化鉄、酸化クロム等の耐候性に優れる無機顔料が適しており、粒径が1μm以下の範囲のものが使用される。
粒状骨材1,000重量部に対する顔料の配合割合が200重量部をこえると、骨材の持つ素材感が損なわれる。また、粒状骨材1,000重量部に対し50重量部以下であったり、粒径が1μmを上回ると、塗材による下地隠蔽力が低くなり、塗面に下地が透けて露出する恐れがある。
【0013】
本発明に使用される水性糊料としては、メチルセルロース(MC)、カルボキシルメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシルエチルセルロース(HEC)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレンオキサイド(PEO)、グアガムなどが挙げられる。中でも、メチルセルロースが水を加えた後の塗材のセルフレベル機能が顕著に発現できるので、好適である。
水性糊料の使用量については、下地の透けを考慮し、粒状骨材1,000重量部に対して3〜100重量部の割合で配合すべきである。
水性糊料の配合量が100重量部を超えると、粘度が極端に高くなるため、粘度を低く抑えるために水を多量に配合しなければならず、乾燥後のクラックの発生や乾燥不良の原因となる。また、配合量が3重量部を下回ると、粘度が足りなくなり、刷毛による塗布が困難となる。
【0014】
本発明の実施に当たって、乾燥後の壁面仕上塗材の強度を確保するために、合成樹脂バインダーを配合してもよく、合成樹脂バインダーの種類としては、酢酸ビニルエチレン、酢酸ビニルベオバまたはアクリル系の合成樹脂エマルションもしくは再乳化型粉末樹脂等が使用される。
合成樹脂バインダーの使用量については、粒状骨材1,000重量部に対して樹脂固形分換算で10〜200重量部の割合で配合すべきであり、合成樹脂バインダーの配合量がを200重量部を超えると、水練りした際の粘度が高くなりすぎて作業性を悪化させる、また、10重量部を下回ると壁材としての強度確保が困難となる。
【0015】
本発明の実施に当たり、粒状骨材、顔料及び水性糊料とからなる壁面仕上塗材1,000重量部に、400〜4,000重量部の水を加えて水練りし、水練りした際の粘度を50,000〜150,000mPa・sの範囲としているので、刷毛の塗付面に多くの塗材が適度に付着し、壁面仕上塗材を所定の厚さに塗布することができる。
水練りした際の粘度が150,000mPa・sを超えると、刷毛の塗付面に塗材が付着しすぎて作業効率が悪くなり、50,000mPa・sを下回ると、刷毛の塗布面に塗材が十分に付着せず、所定の厚さに塗布することが困難となる。
【0016】
本発明の実施に当たり、刷毛塗り用壁面仕上塗材の性能を損なわない範囲において、繊維等の充填材あるいは、VOC(揮発性有機化合物)吸着剤等を添加することができる。
【0017】
【実施例】
以下、実施例および比較例を用いて本発明を具体的に説明する。
〔実施例〕
粒状骨材として粒径0.3〜1.0mmの硅砂を800重量部と粒径0.1〜0.3mmの炭酸カルシウムを200重量部、顔料として粒径が1μm以下の酸化チタンを160重量部、繊維状物質として粉砕パルプを4重量部及び水溶性糊材としてメチルセルロース4重量部、合成樹脂バインダーとして酢酸ビニルベオバ粉末再乳化型エマルション樹脂を40重量部加え、均一に混合して壁面仕上塗材を調製した。
【0018】
前記壁面仕上塗材1000重量部に水500重量部を加水して均一なペースト状になるまで混練し、粘度を80,000mPa・sに調整した。そして、セメントモルタル塗りをしている壁下地に対し刷毛を用いて塗布を行ったところ、刷毛を塗材に浸漬するだけで、刷毛に多量の塗材を付着することができ、左官作業の心得のない人であっても、問題なく壁面に仕上塗材を厚塗りすることができた。施工後の壁面は、ペイントでは実現できない素材感と重量感を持つ仕上がりとなった。
【0019】
施工の際に生じた刷毛あるいは粒状骨材の硅砂による引掻き状の跡は、顔料によって下地表面が隠蔽され、セメントモルタルの色が表出することはなかった。また、水性糊料のメチルセルロースによる塗材のたれを利用したセルフレベル機能によって、刷毛跡等の極度な薄塗り面を塗材のたれを利用して埋めることができ、下地模様の表出を防止することができた。
【0020】
〔比較例1〕
炭酸カルシウムを40重量部、酸化チタンを20重量部とした以外は前記実施例と同様にして壁面仕上塗材を調製し、得られた壁面仕上塗材を水練りして壁面への塗布を行なったところ、塗布する際に生じた硅砂による引掻き状の跡に、下地セメントモルタルの黒色が表出する仕上がりとなり、明らかに塗材による下地の隠蔽力が不足するものであった。
【0021】
〔比較例2〕
硅砂を配合しないで、炭酸カルシウム400重量部、酸化チタンを400重量部とした以外は前記実施例と同様にして壁面仕上塗材を調製し、得られた壁面仕上塗材を水練りして壁面への塗布を行なったところ、骨材による凹凸模様が表出されず、骨材が有する素材感の損なわれた仕上がり面となった。
【0022】
【発明の効果】
この発明によれば、刷毛により壁面仕上材を塗布することを可能としたので、壁面仕上材を簡単に厚塗りすることができ、しかも施工後は下地の模様が表出することもなく美しい仕上げ面を得ることができ、これまで専門的な技能を有する左官職人しか扱うことのできなかった壁面仕上作業を素人でも簡単に行うことができる等、実施上の効果は多大である。

Claims (2)

  1. 主成分として粒径が0.1〜1.2mmの範囲にある粒状骨材1,000重量部に対し、粒径が1μm以下の範囲にある顔料50〜200重量部と、水性糊料を3〜100重量部の割合で配合して壁面仕上塗材を調製し、該壁面仕上塗材1,000重量部に対し400〜4,000重量部の水を加えて混練し、粘度を50,000〜150,000mPa・sの範囲としたことを特徴とする刷毛塗り用壁面仕上塗材。
  2. 水性糊料としてメチルセルロースを用いたことを特徴とする請求項1に記載の刷毛塗り用壁面仕上塗材。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005324449A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Kazuyuki Umeda 造形品の製造方法

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