JP2004082817A - 車両用液圧マスタシリンダ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造でシリンダ孔の開口部に閉塞部材を液密に取り付け、製造コストを低減する。シリンダボディを小型化する。
【解決手段】
シリンダ孔30が開口するシリンダボディ25の上端部25a外周に、菱形のフランジ部25hを突設する。シリンダ孔30の開口部30eを閉塞する閉塞部材32に、本体部32aとフランジ部32bとを設ける。本体部32aのシール溝にシール部材51を嵌着し、本体部32aをピストン差し込み孔30cに挿通して、双方のフランジ部32b,25hをボルト53で締結することにより、ピストン差し込み孔30cを液密に閉塞する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車や自動二輪車等の走行車両のブレーキやクラッチを液圧で作動する液圧マスタシリンダに係り、詳しくは、シリンダボディの一端部にピストンの差し込み口を設け、この開口部を閉塞部材にて閉塞する構造を持った液圧マスタシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の自動二輪車には、一方のブレーキ操作子の操作によって前・後輪双方のブレーキを作動する連動ブレーキを備えたものがある。この前・後輪連動ブレーキに用いられる液圧マスタシリンダにおいて、シリンダボディに、大径シリンダ孔と小径シリンダ孔とを同軸上に連続して設けた段付きシリンダ孔を穿設し、該段付きシリンダ孔に、小径軸部と大径フランジ部とを一体に備えたピストンを内挿しているものがある。この場合、シリンダボディの一端部は、ピストンを差し込むために大径シリンダ孔が開口しており、この開口部からピストンを段付きシリンダ孔に挿入したのち、開口部を閉塞部材で液密に閉塞している。
【0003】
閉塞部材は、外周面におねじを形成した本体部と、該本体部の下端側に連続する円錐台状のシール部とからなり、シリンダボディの開口部内周面にはめねじとテーパ部とを上下に連設して、本体部のおねじをシリンダボディのめねじにねじ込み、シール部とテーパ部とをメタルコンタクトで密着させてシールしながら、閉塞部材をシリンダボディに取着している(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−59549号公報(第3−4頁,図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような閉塞部材の取り付けでは、閉塞部材とシリンダボディのねじ加工に手数と時間がかかり、また、シール部とテーパ部とのメタルコンタクトにはこれらを高精度で加工することが要求されるため、製造コストが嵩むという欠点がある。さらに閉塞部材は、本体部とシール部とが上下に直列に位置することから、シリンダボディの全長も閉塞部材の長さ分だけ余分に長大化するものとなっていた。
【0006】
そこで本発明は、構造が簡単でかつ低コストでシリンダボディの開口部を液密に閉塞でき、またシリンダボディの長さを短縮して全体をコンパクト化することが可能な車両用液圧マスタシリンダを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、第1の本発明では、シリンダボディに穿設されたシリンダ孔にピストンを移動可能に収容し、前記シリンダボディの一端部に前記シリンダ孔を前記ピストンの差し込み口として開口させ、該開口部を閉塞部材にて液密に閉塞する車両用液圧マスタシリンダにおいて、前記閉塞部材に、前記シリンダボディの一端部を覆うフランジ部を設け、該フランジ部を固定手段にてシリンダボディの一端部に固着して、前記閉塞部材をシリンダボディに取り付けしたことを特徴としている。
【0008】
また、第2の発明では、前記シリンダボディの一端部と前記フランジ部とを前記シリンダボディの外側に張り出し、これら張り出し部分と前記シリンダボディの周壁に突出して設けられるボス部とを、前記シリンダ軸方向には重合し、かつシリンダ軸の周方向には位置をずらして配設したことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、バーハンドル車両のブレーキ装置に適用した一形態例を図面に基づいて説明する。
図4に示すブレーキ装置1は、第1ブレーキ操作子2の操作によって、第1液圧マスタシリンダ3に発生した圧液で前輪ブレーキ4と後輪ブレーキ5の双方を作動する連動系ブレーキ系統6と、第2ブレーキ操作子7の操作によって、第2液圧マスタシリンダ8に発生した液圧で後輪ブレーキ5を単独で作動する単独系ブレーキ系統9との組み合わせでなっている。
【0010】
第1ブレーキ操作子2は、操向用のハンドルバー10の右端近傍に取着された第1液圧マスタシリンダ3に枢支されるブレーキレバー、また第2ブレーキ操作子7は、車体右側のステップバーの近傍で枢支されるブレーキペダルで、第2ブレーキ操作子7の後端上方には、上述の第2液圧マスタシリンダ8が縦方向に配設され、第2液圧マスタシリンダ8の下端に、第2ブレーキ操作子7の後端に枢着したプッシュロッド11が連結されている。
【0011】
前輪ブレーキ4と後輪ブレーキ5には、それぞれ液圧式のディスクブレーキが適用されており、前輪ブレーキ4は、ディスクロータ12がフロントフォーク13の下端でフロントアクスル14に枢支され、ディスクロータ12を跨いで配設されるキャリパボディ15が、同じくフロントフォーク13に支持されている。また、後輪ブレーキ5は、ディスクロータ16がスイングアーム17の後端でリヤアクスル18に枢支され、ディスクロータ16を跨いで配設されるキャリパボディ19が、スイングアーム17にキャリパブラケット20を介して支持されている。
【0012】
第1液圧マスタシリンダ3につながる連動系ブレーキ系統6の液圧配管21は2系統に分岐され、一方を前輪ブレーキ用の液圧配管22として前輪ブレーキ4のキャリパボディ15に接続し、他方を後輪ブレーキ用の液圧配管23として後輪ブレーキ用の第2液圧マスタシリンダ8に接続しており、後輪ブレーキ5と第2液圧マスタシリンダ8とは、単独系ブレーキ系統9の液圧配管24にて接続されている。
【0013】
連動系ブレーキ系統6では、第1ブレーキ操作子2の握り操作によって第1液圧マスタシリンダ3に圧液が発生し、圧液の一部は液圧配管22からキャリパボディ15へ入って前輪ブレーキ4を液圧作動する。第1液圧マスタシリンダ3の圧液の残りは、液圧配管23を通して第2液圧マスタシリンダ8へ供給され、第2液圧マスタシリンダ8で発生した圧液を前記液圧配管24からキャリパボディ19へ供給して、後輪ブレーキ5を作動する。
【0014】
一方、単独系ブレーキ系統9では、第2ブレーキ操作子7の踏み操作でプッシュロッド11を上動して、第2液圧マスタシリンダ8に圧液を発生させ、該第2液圧マスタシリンダ8の圧液を、液圧配管24からキャリパボディ19へ供給して、後輪ブレーキ5を単独で作動する。第2液圧マスタシリンダ8は、連動系ブレーキ系統6の第1ブレーキ操作子2と、単独系ブレーキ系統9の第2ブレーキ操作子7のいずれの操作によっても作動し、その発生圧液は、後輪ブレーキ5へ供給されると同時に、シリンダボディ25の上部一側に固着されたブレーキランプスイッチ26をONして、車体後尾のブレーキランプ27を点灯させる。
【0015】
第2液圧マスタシリンダ8のシリンダボディ25には、円筒体が縦長に用いられ、その内部には、大径収容孔30aと小径収容孔30b,ピストン差し込み孔30c,プッシュロッド差し込み孔30dを上下方向に連ねた段付きのシリンダ孔30が穿設されており、ピストン差し込み孔30cとプッシュロッド差し込み孔30dとの間に位置する大径収容孔30aと小径収容孔30bとに、ピストン31が液密且つ移動可能に内挿されている。
【0016】
大径収容孔30aの上部に連続するピストン差し込み孔30cは、シリンダボディ25の上端部25aに開口しており、この開口部30eを閉塞部材32にて液密に閉塞している。小径収容孔30bの下側に連続するプッシュロッド差し込み孔30dは、シリンダボディ25の下端部25bに開口しており、該プッシュロッド差し込み孔30dに挿通された前記プッシュロッド11の上側を係止環33にて抜け止めし、小径収容孔30bの下側に差し込んだプッシュロッド11の上端頭部11aにピストン31の下端を支承させている。
【0017】
ピストン31は、中径軸部31aと第1小径軸部31b,大径軸部31c,第2小径軸部31dとからなり、第1,第2小径軸部31b,31dの間に位置する大径軸部31cに大径のフランジ部31e,31fが周設されている。ピストン31は、ピストン差し込み孔30cの開口部30eよりシリンダ孔30に内挿され、小径収容孔30bに挿通した下端の中径軸部31aを、前述の通りプッシュロッド11の上端頭部11aに支承させて、第1小径軸部31bを小径収容孔30bと大径収容孔30aとに跨って収容し、大径軸部31cと第2小径軸部31dとを大径収容孔30aに収容している。
【0018】
これにより、中径軸部31aと下側のフランジ部31fとに挟まれた第1小径軸部31bの外周に入力液圧室34が、またフランジ部31e,31f間の大径軸部31cの外周に補給油室35が、さらに上側のフランジ部31eと閉塞部材32との間に出力液圧室36がそれぞれ画成される。出力液圧室36には戻しばね37が縮設されており、ピストン31は、戻しばね37の弾発力によってシリンダ孔30を下方向へ付勢され、非制動時の後退限を、中径軸部31aとプッシュロッド11の先端頭部11aとの当接によって、図1及び図3に示す位置に規制されている。
【0019】
シリンダボディ25の周壁には、ユニオンボス部25c,25dとスイッチ取り付け用ボス部25e,リザーバ取り付け用ボス部25f,ブリーダ取り付けボス部25gが突設されている。このうち、一方のユニオンボス部25cとスイッチ取り付け用ボス部25eは、シリンダボディ25の上側でシリンダ軸と直交する同一平面上を互いに逆向きに突出しており、他方のユニオンボス部25dは、シリンダボディ25の下側でスイッチ取り付け用ボス部25eと平行に突出している。
【0020】
また、リザーバ取り付け用ボス部25fとブリーダ取り付けボス部25gとは、ユニオンボス部25c,25dとスイッチ取り付け用ボス部25eと直交方向に突出しており、さらに、リザーバ取り付け用ボス部25fは、ユニオンボス部25cとスイッチ取り付け用ボス部25eのやや下側に位置し、ブリーダ取り付けボス部25gは、下側のユニオンボス部25dとともにシリンダ軸と直交方向の同一平面上に位置している。
【0021】
上側のユニオンボス部25cには後輪ブレーキ用の液圧配管24が、また下側のユニオンボス部25dに連動系ブレーキ系統6の液圧配管23がそれぞれ接続されており、第1液圧マスタシリンダ3から液圧配管23を通して供給される圧液を、ユニオンボス部25d内のユニオン孔40から入力液圧室34へ導入し、またピストン31の上動にて出力液圧室36に発生した圧液を、ユニオンボス部25c内のユニオン孔41から液圧配管24を通して後輪ブレーキ5のキャリパボディ19へ供給するようになっている。
【0022】
スイッチ取り付け用ボス部25eには、液通孔42が出力液圧室36に連通して設けられ、その外側に前述のブレーキランプスイッチ26が螺着されており、ピストン31の上動にて出力液圧室36に所定の圧液が発生した場合に、これを液通孔42からブレーキランプスイッチ26に作用させ、該スイッチ26をONしてブレーキランプ27を点灯させる。
【0023】
リザーバ取り付け用ボス部25fは、別途に配設されたリザーバ43と液通管44にて接続され、リザーバ43に貯留される作動液を、液通管44とリリーフポート45及びサプライポート46とを通してシリンダ孔30内に補給できるようにしている。ブリーダ取り付けボス部25gには、ブリーダ孔47が入力液圧室34に連通して設けられ、その外部にはブリーダスクリュ48が螺着されており、第1液圧マスタシリンダ3から入力液圧室34までの液圧経路にエアが混入した場合に、ブリーダスクリュ48を取り外すことによって、入力液圧室34のエアをブリーダ孔47から外部へ排出するようにしている。
【0024】
前記第1ブレーキ操作子2の握り操作によって第1液圧マスタシリンダ3に発生した圧液の一部は、液圧配管23を通してユニオン孔40から第2液圧マスタシリンダ8の入力液圧室34に入り、ピストン31を出力液圧室方向へ押動して、出力液圧室36に圧液を発生させる。出力液圧室36の圧液は、ユニオン孔41から液圧配管24を通してキャリパボディ19に送られ、後輪ブレーキ5を作動する。
【0025】
また、第2ブレーキ操作子7を踏み操作では、プッシュロッド11が上動して第2液圧マスタシリンダ8のピストン31を出力液圧室方向へ押動し、出力液圧室36に圧液を発生させて、該圧液を液圧配管24からキャリパボディ19へ供給して、後輪ブレーキ5を単独で作動する。
【0026】
第2液圧マスタシリンダ8は、このように第1,第2ブレーキ操作子2,7の一方または双方の操作で作動し、いずれか一方の単独操作では、それぞれの押し込み力に応じた圧液が出力液圧室36に発生し、また第1,2ブレーキ操作子2,7の双方を操作した場合には、これらの押し込み力がピストン31に加算されて、出力液圧室36に大きな圧液を発生させることとなる。
【0027】
前記シリンダボディ25の上端部25aには、菱形のフランジ部25hが突設され、該フランジ部25hの2つの張り出し部分にめねじ孔50,50が穿設されており、前記閉塞部材32は、このフランジ部25hを用いてシリンダボディ25に取り付けされる。シリンダボディ25のフランジ部25hと、前述のユニオンボス部25c及びスイッチ取り付け用ボス部25eは、シリンダ軸方向には重合するが、シリンダ軸の周方向には90度向きを変えてそれぞれ突出している。したがって、フランジ部25hは、ユニオンボス部25c及びスイッチ取り付け用ボス部25eと、シリンダ軸方向に重合してシリンダボディ25から二方向へ張り出すも、相互の干渉はなく、シリンダボディ30の上下長を短縮するものとなっている。
【0028】
閉塞部材32は、ピストン差し込み孔30cよりもやや小径な短円柱状の本体部32aと、シリンダボディ25のフランジ部25hと同じ菱形のフランジ部32bとからなっている。本体部32a外周のシール溝にはシール部材51が嵌着され、フランジ部32bにはボルト挿通孔52,52が穿設されており、閉塞部材32は、本体部32aをピストン差し込み孔30cに挿通して、フランジ部32bをシリンダボディ25のフランジ部25hに重合し、ボルト挿通孔52のそれぞれに差し込んだボルト53(本発明の固定手段)をめねじ孔50に螺着することにより、ピストン差し込み孔30cを液密に閉塞しながらシリンダボディ25に固着される。
【0029】
本形態例は、以上のように構成されており、第2液圧マスタシリンダ8は、閉塞部材32を本体部32aとフランジ部32bとで形成し、フランジ部32bとシリンダボディ25のフランジ部25hとをボルト53で締結して、本体部32aとシール部材51にてシリンダ孔30の開口部30eを液密に閉塞するので、閉塞部材やシリンダボディにねじ加工したり、メタルシールを用いていた従来に較べると、構造が簡単で加工精度がラフなもので済み、加工作業の簡素化や作業時間の短縮と相俟って低コストでの製作が可能となる。
【0030】
また、閉塞部材32の本体部32aは、シリンダ軸方向にシール部材51を嵌着するだけの長さがあればよく、本体部とシール部とを直列に設けた従来の閉塞部材に較べると、シリンダ軸方向の長さが短くなるので、シリンダボディ25の全長を短くコンパクトにすることができる。
【0031】
さらに本形態例は、シリンダボディ25のフランジ部25hを、ユニオンボス部25c及びスイッチ取り付け用ボス部25eとシリンダ軸方向に重合する位置に設けてシリンダボディ25から張り出させるも、これらをシリンダ軸の周方向へ90度ずらせて配設したので、これらの干渉を回避しながら、シリンダボディ25を長さを一層短くコンパクトなものにしている。
【0032】
なお本発明は、上述の形態例に示した連動ブレーキ用に限らず、他のバーハンドル車両や自動車のブレーキ用またはクラッチ用液圧マスタシリンダとして幅広く適用が可能である。シリンダボディは、形態例で示した縦方向以外の横方向や斜め方向に用いてもよいことはもちろんである。
【0033】
また、閉塞部材を上述の形態例と同様に、本体部とフランジ部とで構成する場合に、シリンダボディと閉塞部材のフランジ部は、形態例に示した菱形以外の多角形や円形,楕円形等の他形状に形成することができる。シリンダボディのフランジ部は省略してもよく、この場合に、閉塞部材のフランジ部は、シリンダボディと同径の円板状となる。さらに、閉塞部材自体を上述の形態例で示したフランジ部のみの板状に形成してもよく、この場合には、シリンダボディに閉塞部材の本体部を収容する長さを省略できるので、シリンダボディの全長をさらに短く抑えることができる。また、閉塞部材をシリンダボディに固着する手段として、形態例に示したボルト止め,ねじ止めのほか、溶着や接着等があり、また、ボルトやねじの数も2本に限らず任意である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車両用液圧マスタシリンダによれば、簡単な構造でシリンダボディの開口部に閉塞部材を液密に取り付けることができるようになり、閉塞部材やシリンダボディにねじ加工したり、メタルシールを用いていた従来に較べると、構造が簡単で加工精度がラフなもので済み、加工作業の簡素化や作業時間の短縮と相俟って低コストでの製作が可能となる。
【0035】
また、シリンダボディの一端部と閉塞部材のフランジ部とをシリンダボディの外側に張り出し、これら張り出し部分とシリンダボディの周壁に突出して設けたボス部とを、シリンダ軸方向には重合させ、かつシリンダ軸の周方向には位置をずらして配設することにより、これらの干渉を回避しながら、シリンダボディを長さを一層短くコンパクトなものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例を示す液圧マスタシリンダの断面正面図
【図2】本発明の一形態例を示す液圧マスタシリンダの一部断面平面図
【図3】図2のIII−III断面図
【図4】本発明の一形態例を示す自動二輪車用ブレーキ装置の概略図
【符号の説明】
1…ブレーキ装置、2…第1ブレーキ操作子、3…第1液圧マスタシリンダ、6…連動ブレーキ系統、7…第2ブレーキ操作子、8…第2液圧マスタシリンダ、9…単独ブレーキ系統、25…シリンダボディ、25c,25d…ユニオンボス部、25e…スイッチ取り付け用ボス部、25f…リザーバ取り付け用ボス部、25g…ブリーダ取り付け用ボス部、25h…フランジ部、30…シリンダ孔、30a…大径収容孔、30b…小径収容孔、30e…開口部、31…ピストン、31a…中径軸部、31b…第1小径軸部、31c…大径軸部、31d…第2小径軸部、32…閉塞部材、32a…本体部、32b…フランジ部、53…ボルト(本発明の固定手段)

Claims (2)

  1. シリンダボディに穿設されたシリンダ孔にピストンを移動可能に収容し、前記シリンダボディの一端部に前記シリンダ孔を前記ピストンの差し込み口として開口させ、該開口部を閉塞部材にて液密に閉塞する車両用液圧マスタシリンダにおいて、前記閉塞部材に、前記シリンダボディの一端部を覆うフランジ部を設け、該フランジ部を固定手段にてシリンダボディの一端部に固着して、前記閉塞部材をシリンダボディに取り付けしたことを特徴とする車両用液圧マスタシリンダ。
  2. 前記シリンダボディの一端部と前記フランジ部とを前記シリンダボディの外側に張り出し、これら張り出し部分と前記シリンダボディの周壁に突出して設けられるボス部とを、前記シリンダ軸方向には重合させ、かつシリンダ軸の周方向には位置をずらして配設したことを特徴とする請求項1に記載の車両用液圧マスタシリンダ。
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