JP6200867B2 - 車両用ブレーキシステムの入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ブレーキシステムの入力装置に関する。
車両に搭載される車両用ブレーキシステムは、ブレーキペダルの踏力をブレーキ液圧に変換するマスタシリンダを備える。
下記特許文献によれば、シリンダ穴が形成された鋳造物(以下、「基体」と称する)を製造し、そのシリンダ穴にピストン等を組み付けることで、マスタシリンダが構成されている。
また、基体には、ブレーキ液の流路である液圧路等が形成されているとともに、液圧路を開閉する電磁弁等が組み付けられ、マスタシリンダ、液圧路、電装部品等が一体化(ユニット化)している。以下、これらがユニット化されたものを「入力装置」と称する。
さらに、入力装置の前面には、電気的液圧発生装置からのブレーキ液が導入される2つの第1ポートと、車両挙動安定化装置にブレーキ液を導入する2つの第2ポートとが設けられている。
この2つの第1ポートと2つの第2ポートとは、略コ字状に配置され、各第1ポートが各第2ポートよりも車幅方向外側に位置している。
国際公開2013/077342号
ところで、ポートにブレーキ配管を取り付ける作業は、最初に、入力装置が搭載された車体前部の側方に立つ作業者が、ブレーキ配管を把持し、ブレーキ配管の端部をポートに回し込んで仮固定を行う。
つぎに、車幅方向外側から車体内部に差し込んだトルクレンチで、ブレーキ配管の端部を回動させ、締め付けトルクを管理しながら固定するのが一般的である。
そして、上記取付作業をポートが略コ字状に配置された入力装置で実施しようとすると、第2ポートのブレーキ配管の締め付け作業を行う場合、第2ポートの車幅方向外側に第1ポートに仮固定されたブレーキ配管が配置されている。
このため、トルクレンチが第1ポートに仮固定されたブレーキ配管に接触し、トルクレンチの振れ角が制限される、という不都合がある。
このような事情から、上記入力装置では、最初に、第2ポートにブレーキ配管を仮固定し、つぎに、第2ポートに仮固定されたブレーキ配管をトルクレンチで締め付け、そして、第1ポートにブレーキ配管を仮固定して、トルクレンチで締め付ける、という作業順序に指定(制限)されている。
しかしながら、上記の作業順序によれば、ブレーキ配管を仮固定する作業とトルクレンチで締め付ける作業とを交互に実施する必要があり、ブレーキ配管の取付作業効率が低下していた。
他方で、入力装置のマスタシリンダから車両挙動安定化装置にブレーキ液が供給されるため、第2ポートの径が第1ポートの径よりも大きく設定される場合があり、第2ポート用トルクレンチは、第1ポート用トルクレンチよりも大きいものが使用されることがある。このため、上記入力装置では、第1ポートを第2ポートから車幅方向外側へ比較的大きく離間させ、第2ポートを中心に回動するトルクレンチの振れ角を確保していた。この結果、入力装置自体が大型化した。
そこで、本発明は、前記する背景に鑑みて創案された発明であって、ブレーキ配管の取付業効率の向上と、入力装置の小型化を図ることができる車両用ブレーキシステムの入力装置を提供することを課題とする。
発明に係る車両用ブレーキシステムの入力装置は、ブレーキ操作子の操作により液圧を発生させるマスタシリンダと、ブレーキ配管が取り付けられて、電気的液圧発生装置からブレーキ液が導入される2つの第1ポートと、ブレーキ配管が取り付けられて、車両挙動安定化装置に前記ブレーキ液を導出する2つの第2ポートと、を備える車両用ブレーキシステムの入力装置であって、前記2つの第1ポートと前記2つの第2ポートとは、前記マスタシリンダを構成する基体の前面に設けられ、前記第1ポートは、前記第2ポートよりも径が小さく、前記2つの第1ポートは、車両上下方向に離間して配置され、前記2つの第2ポートは、車両上下方向に離間して配置され、前記2つの第2ポートのうち上側に配置された上側第2ポートは、前記2つの第1ポートのうち上側に配置された上側第1ポートに対し車両上方に離間して配置され、前記2つの第2ポートのうち下側に配置された下側第2ポートは、前記2つの第1ポートのうち下側に配置された下側第1ポートに対し車両下方に離間して配置され、前記上側第2ポート、前記上側第1ポート、前記下側第1ポート、及び前記下側第2ポートの中心は、下側に向うにつれて車幅方向外側に位置していることを特徴とする。
前記する発明によれば、車両上下方向内側に径が小さい第1ポートが配置されるため、車両上下方向内側のポート(第1ポート)に仮固定されたブレーキ配管を締め付ける作業には、第2ポート用トルクレンチよりも小さな第1ポート用トルクレンチが使用される。
このため、第1ポートに仮固定されたブレーキ配管をトルクレンチで締め付ける作業を行っても、第1ポート用トルクレンチは第2ポートに仮固定されたブレーキ配管に接触し難く、トルクレンチの実用的な振れ角が確保される。
一方で、第2ポートの車両上下方向外側には、第1ポートが配置されていないため、車幅方向外側から差し込まれたトルクレンチの振れ角は確保されている。
そして、全ポートに対するトルクレンチの実用的な振れ角が確保されていることから、ブレーキ配管の取付作業において、上記したような作業順序の指定(制限)がない。
以上、前記発明によれば、全ポートにブレーキ配管を連続して仮固定した後に、トルクレンチによるブレーキ配管の締め付け作業を連続して実施することができ、ブレーキ配管の取付作業効率が向上する。
また、前記する発明によれば、車両上下方向内側に第1ポートが配置され、第1ポート用トルクレンチが車両上下方向外側のブレーキ配管に接触し難くなっていることから、第1ポートと第2ポートとにおけるクリアランスを狭小にすることができ、入力装置の小型化を図ることができる。
ここで、各ポートの中心が車幅方向にずれておらず、上下方向に重なっている場合、トルクレンチを上方(又は下方)へ回動させると、上方(又は下方)に配置されたポートに仮固定されたブレーキ配管に接触し、トルクレンチの振れ角が制限される。
一方で、前記構成によれば、ポートの中心が車幅方向にずれているため、トルクレンチを上方(又は下方)へ回動させても、上方(又は下方)に配置されたポートに仮固定されたブレーキ配管に接触し難い。
なお、上下方向のクリアランスを拡大することにより、ブレーキ配管への接触を回避することも考えられるが、入力装置が大型化するため、好ましくない。
以上から、前記構成によれば、入力装置の大型化を回避しつつ、トルクレンチの振れ角を大きくすることができ、ブレーキ配管の取付作業効率が向上する。
本発明によれば、ブレーキ配管の取付業効率の向上と、入力装置の小型化を図ることができる車両用ブレーキシステムの入力装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る車両用ブレーキシステムの概略構成図である。 第1実施形態に係る入力装置の基体を前方から見た正面図である。 第2実施形態に係る入力装置の基体を前方から見た正面図である。
つぎに、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
(車両用ブレーキシステムA)
車両用ブレーキシステムAは、車両に搭載されて車輪に制動力を付与するための装置である。なお、前述する車両には、内燃機関を動力源とする車両のほか、内燃機関とモータを併用するハイブリッド車両、モータを動力源とする電気車両及び燃料電池車両が含まれる。
図1に示すように、車両用ブレーキシステムAは、ブレーキペダル(ブレーキ操作子)Pの踏力によってブレーキ液圧を発生させる入力装置A1と、電動モータ(不図示)によりブレーキ液圧を発生させる電気的液圧発生装置A2と、ホイールシリンダ30に供給されるブレーキ液圧を制御する液圧制御装置A3と、を主に備えている。
(入力装置A1)
図1に示すように、入力装置A1は、タンデム式のマスタシリンダ1と、メイン液圧路2a、2bと、連絡液圧路3a、3bと、分岐液圧路3cと、第1遮断弁4a〜第3遮断弁4cと、圧力センサ5a、5bと、ストロークシミュレータ6と、リザーバ7と、第1ポート11a、11dと、第2ポート12a、12bと、を備える。
また、図2に示すように、入力装置A1は、鋳造物である基体20に各種部品を組み付けることで上記構成を備える。このため、入力装置A1は、上記構成を一体に備えるユニットである。
なお、基体20は、鋳造時に上記した構成の一部(マスタシリンダ1用の第1シリンダ穴1aと、ストロークシミュレータ6用の第2シリンダ穴6a等)が形成されている。
図1に示すように、マスタシリンダ1は、ブレーキペダルPの踏力をブレーキ液圧に変換するものである。
マスタシリンダ1は、基体20の第1シリンダ穴1a(図2参照)と、第1シリンダ穴1aのブレーキペダルP側に配置された第1ピストン1bと、第1シリンダ穴1a内に配置されて第1圧力室1cと第2圧力室dとを区画する第2ピストン1eと、第1圧力室1cに配置された第1リターンスプリング1fと、第2圧力室1dに配置された第2リターンスプリング1gと、により構成されている。
メイン液圧路2a、2bと、連絡液圧路3a、3bと、分岐液圧路3cとは、基体20に形成された油路(液圧路)である。
メイン液圧路2aは、マスタシリンダ1の第1圧力室1cと第2ポート12aとを接続している。
メイン液圧路2bは、マスタシリンダ1の第2圧力室1dと第2ポート12bとを接続している。
連絡液圧路3aは、メイン液圧路2aと第1ポート11aとを接続している。
連絡液圧路3bは、メイン液圧路2bと第1ポート11bとを接続している。
分岐液圧路3cは、メイン液圧路2aとストロークシミュレータ6とを接続している。
第1遮断弁4a〜第3遮断弁4cは、基体20に組み付けられた電磁弁である。
第1遮断弁4a、第2遮断弁4bとは、メイン液圧路2a、2bを開閉する常開型(ノーマルオープンタイプ)である。また、第1遮断弁4aは、メイン液圧路2a上において、分岐液圧路3cの分岐点よりも下流側に配置されている。
第3遮断弁4cは、分岐液圧路3cを開閉する常閉型(ノーマルクローズタイプ)である。
圧力センサ5a、5bは、基体20に組み付けられたセンサである。
圧力センサ5aは、メイン液圧路2a上であって第1遮断弁4aよりも下流側に配置されている。
圧力センサ5bは、メイン液圧路2b上であって第2遮断弁4bよりも上流側に配置されている。
ストロークシミュレータ6は、擬似的な操作反力を発生させるものである。
ストロークシミュレータ6は、基体20の第2シリンダ穴6a(図2参照)と、第2シリンダ穴6a内を摺動するピストン6bと、ピストン6bを付勢する大小二つのリターンスプリング6c、6dと、から構成されている。
リザーバ7は、ブレーキ液を貯溜する容器であり、マスタシリンダ1に接続される給油口7a、7bと、メインリザーバ(図示略)から延びるホース(管体)が接続される管接続口(ニップル)7cと、を備える。
第1ポート11a、11bは、電気的液圧発生装置A2に接続するブレーキ配管21a、21bを取り付けて、電気的液圧発生装置A2からブレーキ液を導入するためのものである。
第2ポート12a、12bは、液圧制御装置A3に接続するブレーキ配管22a、22bを取り付けて、液圧制御装置A3にブレーキ液を導出するためのものである。
(電気的液圧発生装置A2)
電気的液圧発生装置A2は、図示しないが、スレーブシリンダ内を摺動するスレーブピストンと、電動モータ及び駆動力伝達部を有するアクチュエータ機構と、スレーブシリンダ内にブレーキ液を貯溜するリザーバと、を備える。
電動モータは、電子制御ユニットからの電気信号に基づいて作動する。また、電動モータの駆動力により、スレーブピストンがスレーブシリンダ内を摺動してブレーキ液を加圧する。そして、電気的液圧発生装置A2により発生したブレーキ液圧は、ブレーキ配管21a、21bを介して、入力装置A1に伝達される。
(液圧制御装置A3)
液圧制御装置A3は、図示しないが、電磁弁、ポンプ等を有する液圧ユニットと、ポンプを駆動するためのモータと、電磁弁やモータを制御するための電子制御ユニットと、を備える。
そして、液圧制御装置A3は、前記する構成によりブレーキ配管22a、22bを介して伝達されたブレーキ液圧を調整して、ホイールシリンダ30に出力している。
また、液圧制御装置A3は、車輪のスリップを抑制するアンチロックブレーキ制御(ALB制御)、車両の挙動を安定化させる横滑り制御やトラクション制御を実行し得るような構成を具備している。
次に、車両用ブレーキシステムAの動作の概略について説明する。
車両用ブレーキシステムAが正常に機能する正常時において、図示しないストロークセンサによりプレーキペダルの踏み込みが検出されると、第1遮断弁4a、第2遮断弁4bが閉弁状態となる一方で、第3遮断弁4cが開弁状態となる。
このため、メイン液圧路2a、メイン液圧路2bが遮断され、入力装置A1のマスタシリンダ1で発生したブレーキ液圧がホイールシリンダ30に伝達されない。
他方で、ブレーキペダルPの操作によりマスタシリンダ1で発生したブレーキ液圧がストロークシミュレータ6に伝達するようになり、ブレーキペダルPのストロークが許容されて、擬似的な操作反力がブレーキペダルPに付与される。
また、図示しないストロークセンサ等によってブレーキペダルPの踏み込み量(ストローク量)が検知されると、電気的液圧発生装置A2の電動モータが駆動し、スレーブピストンがスレーブシリンダ内のブレーキ液を加圧する。
図示しない電子制御ユニットは、電気的液圧発生装置A2から出力されたブレーキ液圧(圧力センサ5aで検知されたブレーキ液圧)とマスタシリンダ1から出力されたブレーキ液圧(圧力センサ5bで検知されたブレーキ液圧)とを対比し、その対比結果に基づいて電動モータの回転速度等を制御する。
電気的液圧発生装置A2で発生したブレーキ液圧は、入力装置A1、液圧制御装置A3を介してホイールシリンダ30に伝達し、各車輪に制動力が付与される。
なお、電気的液圧発生装置A2が作動しない状況(例えば、電力が得られない場合や非常時など)においては、第1遮断弁4a、第2遮断弁4bは開弁状態を維持し、第3遮断弁4cは閉弁状態を維持する。
このため、マスタシリンダ1で発生するブレーキ液圧は、メイン液圧路2a、2bとブレーキ配管22a、22bと液圧制御装置A3を介して、ホイールシリンダ30に伝達する。そして、ホイールシリンダ30が作動して各車輪に制動力が付与される。
次に、基体20の具体的な構造について説明する。
図2に示すように、入力装置A1に用いられる基体20は、アルミニウム合金製の鋳造品である。
基体20には、複数の固定用孔20a(図2において一つのみ図示)と、第1シリンダ穴1a、第2シリンダ穴6aと、第1ポート11a、11b、第2ポート12a、12bと、が主に形成されている。
固定用孔20aは、基体20の後端部を前後方向に貫通する円孔である。そして、固定用孔20aを貫通するボルトにより基体20の後端部が車体に固定されている。
また、ボルトにより基体20が車体に固定された場合、入力装置A1は、車体の車幅方向中央よりも左側に配置される。
第1シリンダ穴1a、第2シリンダ穴6aは、基体20の後面から前方に向う円穴であり、マスタシリンダ1、ストロークシミュレータ6の構成要素である。なお、基体20の後面(又は前面20b)とは、基体20が車体に固定された場合に、車両の後方(又は前方)を向く面である。
第1ポート11a、11bと第2ポート12a、12bは、基体20に前面20bに形成された円穴であり、内周面に雌ねじ(不図示)が形成されている。
そして、ブレーキ配管21a、21b、22a、22bの端部に形成された雄ねじ(不図示)を雌ねじに螺合させることで、各ポートにブレーキ配管21a、21b、22a、22bが固定される。
なお、基体20の前面20bは、平坦に形成されている。
第1ポート11a、11bの径は、第2ポート12a、12bの径よりも小さい。このため、第1ポート11a、11bの締め付け作業に使用される第1ポート用トルクレンチは、第2ポート12a、12bの締め付け作業に使用される第2ポート用トルクレンチよりも小さい。
第1ポート11a、11bは、第2ポート12a、12bよりも車幅方向内側に配置されている。
具体的には、第1ポート11a、11bは、基体20の前面20bにおいて、基体20の左右方向中央部に設けられており、第2ポート12a、12bは、基体20の前面20bにおいて、基体20の左右方向中央部よりも左寄りに設けられている。
また、第2ポート12a、12bは、従来よりも第1ポート11a、11bに近接している。
よって、第1ポート11a、11bと第2ポート12a、12bとの間隔Na、Nbが従来の間隔よりも短く、第2ポート12a、12bと第1ポート11a、11bとの間のクリアランスが従来よりも狭小になっている。
第1ポート11aと第1ポート11bとは、上下方向に離れている。また、各第1ポート11a、11bの中心は、互いに車幅方向にずれている(第1ポート11a、11bの中心を通り上下に延びる仮想線La、Lbを参照)。
同様に、第2ポート12a、12bは、上下方向に離間し、各第2ポート12a、12bの中心は、互いに車幅方向にずれている(第2ポート12a、12bの中心を通り上下に延びる仮想線Ma、Mbを参照)。
第2ポート12aは、第1ポート11aよりも上方に配置され、第2ポート12bは、第1ポート11bよりも下方に配置されている。
このため、第1ポート11a、11bの中心と第2ポート12a、12bの中心とが、上下方向にずれており、第1ポート11a、11bに仮固定されたブレーキ配管21a、21bに対して、車幅方向外側からトルクレンチを差し込むことができるようになっている。
また、下方に配置される第1ポート11bは、上方に配置される第1ポート11aよりも車幅方向外側に位置している。
同様に、下方に配置される第2ポート12bは、上方に配置される第2ポート12aよりも車幅方向外側に位置している。
つぎに、第1ポート11a、11b、第2ポート12a、12bにブレーキ配管21a、21b、22a、22bを取り付ける作業方法について説明する。
取り付け作業は、仮固定工程と、締め付け工程とを主に備えている。
仮固定工程は、作業者がブレーキ配管21a、21b、22a、22bの端部を回しながら、第1ポート11a、11b、第2ポート12a、12b内に入れることを行う。
これにより、ブレーキ配管21a、21b、22a、22bの雄ねじが、第1ポート11a、11b、第2ポート12a、12bの雌ねじに螺合し、仮固定される。
締め付け工程は、作業者がトルクレンチでブレーキ配管21a、21b、22a、22bの端部を回動させて、ブレーキ配管21a、21b、22a、22bの締め付けトルクを管理して固定することを行う。
具体的に、第1ポート11a、11bのブレーキ配管21a、21bをトルクレンチで締め付ける際、上下方向に大きく離間した第2ポート12a、12bの間を通しながら、ブレーキ配管21a、21bの端部にトルクレンチの頭部(嵌合部)を嵌め合わせる。
そして、第1ポート11a、11bを中心にトルクレンチを回動させ、ブレーキ配管21a、21bを所定トルクで締め付ける。
ここで、第1ポート11a、11bを中心に回動する第1ポート用トルクレンチは、第2ポート用トルクレンチよりも小さいため、第2ポート12a、12bに仮固定されたブレーキ配管22a、22bに接触し難い。
また、第2ポート12a、12bが第1ポート11a、11bの方に近接しクリアランスが狭小になっているものの、第1ポート用トルクレンチが小さいことから、第2ポート12a、12bに仮固定されたブレーキ配管22a、22bに接触し難い。
以上から、第1ポート用トルクレンチの実用的な振れ角が確保されており、締め付け作業をスムーズに行うことができる。
また、第1ポート11aが第1ポート11bよりも車幅方向内側にあることから、第1ポート11bに対して第1ポート用トルクレンチを上方へ回動させても、第1ポート11aに接続するブレーキ配管21aに接触し難い。
このため、第1ポート11bを中心に回動する第1ポート用トルクレンチの振れ角がより大きくなり、締め付け作業をよりスムーズに行うことができる。
なお、第2ポート12a、12bにおいても同様の効果を得る。
一方で、車幅方向内側からトルクレンチを差し込んだ場合、第1ポート11aに対してトルクレンチが下方を指すように回動させても、第1ポート11bのブレーキ配管21bに接触しない。よって、車幅方向内側からトルクレンチを差し込んだ場合には、第1ポート11aに対するトルクレンチの振れ角がより大きくなっている。
一方、第2ポート12a、12bに仮固定されたブレーキ配管22a、22bを第2ポート用トルクレンチで締め付ける場合、第2ポート12a、12bの車幅方向外側に第1ポート11a、11bが存在しない。
よって、第2ポート用トルクレンチがブレーキ配管21a、21bに接触しないため、第2ポート用トルクレンチの実用的な振れ角は確保されている。
以上、実施形態に係る入力装置A1によれば、第1ポート11a、11b、第2ポート12a、12bのすべてにブレーキ配管21a、21b、22a、22bを連続して仮固定した後に、トルクレンチによるブレーキ配管21a、21b、22a、22bの締め付け作業を連続して実施することができ、ブレーキ配管の取付作業効率が向上する。
また、実施形態に係る入力装置A1によれば、第2ポート12aと第1ポート11aとのクリアランスと、第2ポート12bと第1ポート11bとのクリアランスとを従来よりも狭小にすることができ、入力装置A1の小型化が図れる。
また、実施形態に係る入力装置A1によれば、上側に配置された第1ポート11a、第2ポート12aが、下側の第1ポート11b、第2ポート12bに対して、車幅方向内側にずれている。よって、車幅方向外側からトルクレンチを差し込んだ場合、第1ポート11b、第2ポート12bを中心に回動するトルクレンチの振れ角が大きい。
なお、上下方向のクリアランスを拡大することにより、第1ポート11b、第2ポート12bを中心に回動するトルクレンチの振れ角を大きくすることができるが、入力装置A1が大型化するという不都合がある。
よって、実施形態に係る入力装置A1によれば、大型化を回避しつつ、ブレーキ配管の取付作業効率を向上させることができる。
以上、実施形態に係る入力装置A1について説明したが、本発明はこれに限定されるものでない。
たとえば、実施形態では、第1ポート11a、11bの中心が車幅方向にずれていたが、本発明は、第1ポート11a、11bの中心が車幅方向にずれていなくてもよい。同様に、第2ポート12a、12bの中心が車幅方向にずれていなくてもよい。
つぎに、第2実施形態に係る入力装置A1aについて、図3を用いて説明する。
なお、図3に示すように、入力装置A1aに用いられる基体20は、第1実施形態の入力装置A1の基体20と、第1ポート11a、11b、第2ポート12a、12bが設けられた位置が異なる。
以下、基体20の前面20bに設けられた第1ポート11a、11b、第2ポート12a、12bの位置に絞って説明する。
図3に示すように、第2ポート12aと第2ポート12bは、上下方向に離間して設けられている。また、第1ポート11aと第1ポート11bは、上下方向に離間しているとともに、第2ポート12a、12bの間(上下方向内側)に配置されている。
つまり、上方から第2ポート12a、第1ポート11a、第1ポート11b、第2ポート12bの順に配置されている。
第2ポート12a、第1ポート11a、第1ポート11b、第2ポート12bの中心は、下方に向うにつれて車幅方向外側にずれるように配置されている(第1ポート11a、11bの中心を通り上下に延びる仮想線La、Lbと、第2ポート12a、12bの中心を通り上下に延びる仮想線Ma、Mbを参照)。
第1ポート11aと第2ポート12aとの間隔Naが従来の間隔よりも短い。また、第1ポート11bと第2ポート12bとの間隔Nbが従来の間隔よりも短い。
このため、第2ポート12aと第1ポート11aの間のクリアランスと、第2ポート12bと第1ポート11bの間のクリアランスと、が従来よりも狭小になっている。
つぎに、入力装置A1aの第1ポート11a、11b、第2ポート12a、12bにブレーキ配管21a、21b、22a、22bを取り付ける作業方法について説明する。
なお、入力装置A1aにおける取り付け作業は、第1実施形態の入力装置A1と同様に、仮固定工程と、締め付け工程とを主に備え、下記では、締め付け工程についてのみ説明する。
第1ポート11aのブレーキ配管21aをトルクレンチで締め付ける際、第1ポート11aを中心に回動する第1ポート用トルクレンチは、第2ポート用トルクレンチよりも小さい。よって、上下方向外側に配置された、第2ポート12aに仮固定されたブレーキ配管22aや、第1ポート11bに仮固定されたブレーキ配管21bに接触し難い。
なお、第1ポート11bのブレーキ配管21bをトルクレンチで締め付ける際も、同様な理由から、上下方向外側に配置された、第1ポート11aに仮固定されたブレーキ配管21aや、第2ポート12bに仮固定されたブレーキ配管22bに接触し難い。
また、第2ポート12aと第1ポート11aとのクリアランスが狭小になっているものの、第1ポート用トルクレンチが小さいことから、第2ポート12aに仮固定されたブレーキ配管22aに接触し難い。
なお、第2ポート12bと第1ポート11bとのクリアランスが狭小になっているものの、同様な理由から第2ポート12bに仮固定されたブレーキ配管22bに接触し難い。
以上から、第1ポート用トルクレンチの実用的な振れ角が確保されており、締め付け作業をスムーズに行うことができる。
一方、第2ポート12a、12bに仮固定されたブレーキ配管22a、22bを第2ポート用トルクレンチで締め付ける場合、第2ポート12a、12bの上下方向外側(第2ポート12aの上側と第2ポート12bの下側)に第1ポート11a、11bが存在しない。よって、第2ポート用トルクレンチがブレーキ配管21a、21bに接触しないため、第2ポート用トルクレンチの実用的な振れ角は確保されている。
また、第2ポート12aよりも下方に配置される、第1ポート11a、第1ポート11b、第2ポート12bのそれぞれは、上方に配置されるポートよりも車幅方向外側にあることから、トルクレンチを上方へ回動させても、上方のブレーキ配管21aに接触し難い。このため、ポートを中心に回動するトルクレンチの振れ角がより大きくなり、締め付け作業をよりスムーズに行うことができる。
以上、第2実施形態に係る入力装置A1aによれば、第1ポート11a、11b、第2ポート12a、12bのすべてにブレーキ配管21a、21b、22a、22bを連続して仮固定した後に、トルクレンチによるブレーキ配管21a、21b、22a、22bの締め付け作業を連続して実施することができ、ブレーキ配管の取付作業効率が向上する。
また、第2実施形態に係る入力装置A1aによれば、第2ポート12aと第1ポート11aとのクリアランスNaと、第2ポート12bと第1ポート11bとのクリアランスNbとを従来よりも狭小にすることができ、入力装置A1aの小型化が図れる。
A 車両用ブレーキシステム
A1、A1a 入力装置
A2 電気的液圧発生装置
A3 液圧制御装置
1 マスタシリンダ
1a 第1シリンダ穴
2a メイン液圧路
2b メイン液圧路
3a 連絡液圧路
3b 連絡液圧路
6a 第2シリンダ穴
11a、11b 第1ポート
12a、12b 第2ポート
20 基体
21a,21b、22a、22b ブレーキ配管

Claims (1)

  1. ブレーキ操作子の操作により液圧を発生させるマスタシリンダと、
    ブレーキ配管が取り付けられて、電気的液圧発生装置からブレーキ液が導入される2つの第1ポートと、
    ブレーキ配管が取り付けられて、車両挙動安定化装置に前記ブレーキ液を導出する2つの第2ポートと、
    を備える車両用ブレーキシステムの入力装置であって、
    前記2つの第1ポートと前記2つの第2ポートとは、前記マスタシリンダを構成する基体の前面に設けられ、
    前記第1ポートは、前記第2ポートよりも径が小さく、
    前記2つの第1ポートは、車両上下方向に離間して配置され、
    前記2つの第2ポートは、車両上下方向に離間して配置され、
    前記2つの第2ポートのうち上側に配置された上側第2ポートは、前記2つの第1ポートのうち上側に配置された上側第1ポートに対し車両上方に離間して配置され、
    前記2つの第2ポートのうち下側に配置された下側第2ポートは、前記2つの第1ポートのうち下側に配置された下側第1ポートに対し車両下方に離間して配置され、
    前記上側第2ポート、前記上側第1ポート、前記下側第1ポート、及び前記下側第2ポートの中心は、下側に向うにつれて車幅方向外側に位置している
    ことを特徴とする車両用ブレーキシステムの入力装置。
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