JP2004082127A - 断熱材取付用溶接ピン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】溶接ピン10は、導電性金属材料からなる細径のピン本体11が、一端に尖鋭部12を有し、他端に扁平で薄い平頭13を有する釘状に形成され、絶縁性プラスチック材料からなる扁平で大径の座板15が、ピン本体11の首下部分14に組み付けられている。ピン本体11は、黄銅の線材又は炭素鋼の線材に銅めっき処理したものが好ましい。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通気ダクト等の金属製壁材の表面に断熱材を取り付けるのに使用する断熱材取付用溶接ピンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空気調和設備等の鋼板製通気ダクトの外壁面には通常、断熱材が取り付けられているが、該断熱材には綿状の微細なガラス繊維を用いることが多い。このようなガラス繊維の断熱材は非常に軟いため、また、微細なガラス繊維が作業者の被服や肌に付着するのを防止するため、表面はアルミ箔シートで覆われている。
【0003】
図5及び図6は、上記のように表面がアルミ箔シート2で覆われている断熱材1を、鋼板製通気ダクトの外壁面を形成する鋼板3の表面に溶接ピン5を用いて取り付ける施工例を示している。溶接ピン5は、直径が約4mmの導電性金属線材、例えば黄銅の線材からなるピン本体6の先端に尖鋭部7を有し、ピン本体6の後端に厚み約0.3mmの薄い鋼板からなり、約25mmの外径を有する径大の座金8をかしめ結合したもので、扁平頭部9を通電面としてフラッシュバット溶接により鋼板3に溶着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように溶接ピン5を溶着するフラッシュバット溶接は、尖鋭部7を鋼板3に接触させ、扁平頭部9を通じてピン本体6に大電流を流し、接触点を過熱溶融してスパーク(火花)を発生させ、接触部の温度を上げた状態で圧力を加えて圧接するため、図示のように、断熱材1が圧縮されると共に、尖鋭部7の先端部分7aが溶着される。しかし、通電時に座金8とアルミ箔シート2との接触部分から電流が漏れて、先端部分7aに電流不足が生じ溶着不良を招く原因になっている。
【0005】
また、図6に示すように、取り付けた断熱材1に矢印Aで示す方向に引張り力が作用した場合、太径のピン本体6とこれに一体化された径大の座金8が災いして、溶着箇所である先端部分7aに応力集中が発生し、溶着箇所の先端部分7aが破断して外れるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、アルミ箔シートで覆われた断熱材を鋼板製ダクトの外壁面等に取り付けるのに適した断熱材取付用溶接ピンを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の断熱材取付用溶接ピンは、導電性金属材料からなる細径のピン本体が、一端に尖鋭部を有し、他端に扁平で薄い平頭を有する釘状に形成され、絶縁性プラスチック材料からなる扁平で大径の座板が、前記ピン本体の首下部分に組み付けられていることを特徴とする。
【0008】
前記ピン本体の材料としては、銅合金、特に黄銅の線材が好ましいけれども、耐蝕性が要求される場合にはステンレス鋼の線材を使用することが可能である。さらに、経済性の点からは、炭素鋼の線材に銅めっき又は亜鉛めっき処理したものを使用することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1及び図2は、本発明に係る断熱材取付用溶接ピン10を示している。該溶接ピン10は、軸径が約1.5mmの黄銅の線材からなる細径のピン本体11と、絶縁性プラスチック材料、例えば厚み約1.0mmのポリプロピレン、ポリエチレン等の板材からなり、約25mmの外径を有する径大の座板15とで構成されている。ピン本体11は、先端に尖鋭部12を有し、後端に扁平で薄い平頭13を有している釘状に形成され、平頭13はピン本体11の軸径(1.5mm)の約6倍の直径を有している。このような径大の平頭13を形成するため、平頭13を成形するピン本体11の後端部分はピン本体11の直径より若干太径に形成されていて、平頭13の成形時にその直下の首下部分14がピン本体11より太径になっている。座板15は、図1に示すように、その中心部位にピン本体11の尖鋭部12を圧入して、平頭13直下の首下部分14に組み付けられ、圧入時に発生するばり16がピン本体11の首下部分14の外周面に沿って延びている。このような構造を有する溶接ピン10は、ピン本体11に対する径大の座板15の組み付け作業に、従来のようにかしめ工程を必要としないので、組み付け工程の自動化も安易で、安価に量産可能である。また、平頭13直径の首下部分14が太径を有しているので、溶接時の加圧力によるピン本体11の倒れが有効に防止される。
【0011】
図3及び図4は、上記構造を有する溶接ピン10を用いて、表面がアルミ箔シート2で覆われている断熱材1を鋼板製通気ダクトの外壁面を形成する鋼板3の表面に取り付けた施工例を示しており、平頭13を通電面としてフラッシュバット溶接によりピン本体11の尖鋭部12を鋼板3に溶着することは、図5及び図6に示した従来例と同様であるが、座板15が絶縁性プラスチック材料で形成されているので、アルミ箔シート2との接触面積はごく僅かで、漏電による溶着不良を招くことはない。また、ピン本体11が細径であるため、尖鋭部12の大部分が溶融し先端溶着部12aとして鋼板3に溶着される。
【0012】
上記のように溶接ピン10を用いて鋼板3に取り付けた断熱材1に、図4の矢印Aに示す方向の引張り力が作用した場合、細径のピン本体11が撓って湾曲すると共に、ピン本体11に組み付けた座板15が弾性変形するので、鋼板3に溶着されているピン本体11の先端溶着部12aに対する応力集中が回避され、先端溶着部12aの破断が有効に防止される。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の溶接ピンは、特に表面がアルミ箔シートで覆われている断熱材を鋼板製壁材等に取り付けるのに好適で、しかも製造が容易で、安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る断熱材取付用溶接ピンの縦断正面図である。
【図2】同上溶接ピンの平面図である。
【図3】同上溶接ピンを用いた断熱材の取り付け施工例を示す要部縦断正面図である。
【図4】図3の取り付け施工例における使用状態の説明図である。
【図5】従来の溶接ピンを用いた断熱材の取り付け施工例を示す要部縦断正面図である。
【図6】図5の取り付け施工例における使用状態の説明図である。
【符号の説明】
1 断熱材
2 アルミ箔シート
3 鋼板
10 溶接ピン
11 ピン本体
12 尖鋭部
12a 先端溶着部
13 平頭
14 首下部分
15 座板
16 ばり
Claims (4)
- 導電性金属材料からなる細径のピン本体が、一端に尖鋭部を有し、他端に扁平で薄い平頭を有する釘状に形成され、
絶縁性プラスチック材料からなる扁平で大径の座板が、前記ピン本体の首下部分に組み付けられていることを特徴とする断熱材取付用溶接ピン。 - 前記ピン本体が、銅合金製又はステンレス鋼製である請求項1記載の断熱材取付用溶接ピン。
- 前記ピン本体が、炭素鋼の線材に銅めっき又は亜鉛めっき処理したものである請求項1記載の断熱材取付用溶接ピン。
- 前記ピン本体の前記平頭の直径が、前記ピン本体の軸径の約6倍である請求項1、2又は3のいずれかに記載の断熱材取付用溶接ピン。
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JP2002210809A JP2004082127A (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-19 | 断熱材取付用溶接ピン |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2451273A (en) * | 2007-07-26 | 2009-01-28 | Gordon James Harris | Insulation system for ducts |
CN104259639A (zh) * | 2014-09-11 | 2015-01-07 | 河南安保消防工程有限公司 | 一种电焊把 |
JP7336107B1 (ja) | 2022-06-15 | 2023-08-31 | 株式会社スローテック | 取付ピン |
-
2002
- 2002-07-19 JP JP2002210809A patent/JP2004082127A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2023183376A (ja) * | 2022-06-15 | 2023-12-27 | 株式会社スローテック | 取付ピン |
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