JP2009150137A - 断熱材固定用ピン - Google Patents

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Abstract

【課題】断熱材の引っ張りによりピン本体の溶接部に作用する曲げ応力を軽減させて、該溶接部の剥離を防止することができ、また、ピン本体の先端部に先尖り部を有する固定用ピンでありながら、CD溶接によって充分な溶接強度が得られる断熱材固定用ピンを提供すること。
【解決手段】CD溶接(コンデンサ方式のスタッド溶接)によって断熱材を支持鋼材に固定するためのピンであって、鋼線材からなる細長いピン本体11の先端部に先尖り部12を有し、後端部に薄い鋼板からなる大径の円盤状座金13が固着されている断熱材固定用ピン10において、先尖り部12近傍のピン本体11に細軸部14が設けられている。先尖り部12は、その頂角が約90度の三角錐状、四角錐状又は円錐状に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄骨構造物や機械設備の外面を断熱材で被覆するために使用される断熱材固定用ピンに関するものである。
近年、アスベスト問題から、在来工法で鉄骨構造物の天井やそれを支えるH型鋼の梁材及び柱材に断熱材として吹き付けていたアスベストに替わり、石綿やグラスウールなどの断熱材で被覆する断熱工法が普及しつつある。
この場合、図6に示すように、従来よりダクト4の断熱(保温)に用いられていた石綿やグラスウール等の断熱材5に、後端部に薄い鋼板からなる大径の円盤状座金2が固着された細長い固定用ピン1を貫通させ、該固定用ピン1先端をダクト(支持鋼材)4表面にCD溶接(コンデンサ方式のスタッド溶接)により固着して前記断熱材5を固定する工法が、そのまま使用されている。この工法に使用される固定用ピン1の先端には、CD溶接のスパークを誘発させるために突起3が設けられているが、尖ってはいない(図8(a)及び(b)参照)。そのためダクト4表面のゴミや断熱材5そのものが固定用ピン1先端に付着して通電障害を及ぼすことがあり、また、強く押しつけて通電させることにより曲げ応力が発生するので、固定用ピン1は曲げ強度が高められている。
一方、断熱材5の厚みは相当に厚い場合も有るが、その重量はとても軽い。従って断熱材5を固定する固定用ピン1の軸方向に発生する負荷は軽微である。しかし、施工時に発生する断熱材5の引っ張りによって、固定用ピン1には曲げ応力が発生する。他方、黒皮またはその上に防錆塗装を施した支持鋼材4では、上記従来の固定用ピン1の先端形状では防錆塗料膜や酸化皮膜を突き破って通電によるスパークは発生しない。更には、通電を確保して完全に溶着しても、曲げ強度の高い固定用ピン1に断熱材5の引っ張りによる曲げ応力が作用すると、図7に示すように、その応力は溶接部6に集中して該溶接部6を剥離させ、安定した固定(固着)が困難である。
また、図9(a)に示すように、固定用ピン1の先端部分に釘先のように鋭角の先尖り部7を設けたものは知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。しかし、CD溶接は、そのコンデンサの蓄電量によって、相当な断面積の溶解や溶接は可能であるが、アーク溶接や抵抗溶接のように通電時間の調整は不可であり、その放電時間が1/1000秒程度と極端に短いため、軸方向の溶解量は得られにくい。そのため、釘先のような先尖り部7では、図9(b)に示すように途中までしか溶けず、充分な溶接面積の溶接部6が得られない。したがって、曲げ応力によって溶接部6が支持部材4から容易に剥離するという問題がある。
特開2004−82127号公報 特開平10−245904号公報
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、溶接後に断熱材の引っ張りによりピン本体の溶接部に作用する曲げ応力を軽減させて、該溶接部の剥離を防止することができ、また、ピン本体の先端部に先尖り部を有する固定用ピンでありながら、CD溶接によって充分な溶接強度が得られる断熱材固定用ピンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、CD溶接(コンデンサ方式のスタッド溶接)によって断熱材を支持鋼材に固定するためのピンであって、鋼線材からなる細長いピン本体の先端部に先尖り部を有し、後端部に薄い鋼板からなる大径の円盤状座金が固着されている断熱材固定用ピンにおいて、前記先尖り部近傍の前記ピン本体に細軸部が設けられていることを特徴とする。
また、前記先尖り部が三角錐状、四角錐状又は円錐状に形成され、その頂角が約90度であることを特徴とする。
本発明による断熱材固定用ピンは、前記先尖り部近傍の前記ピン本体に細軸部を設けたから、前記支持鋼材に溶接した後、前記断熱材に引っ張り力が発生して、前記ピン本体に曲げ応力が作用すると、前記細軸部が弾性変形して湾曲することで、溶接部にかかる応力を軽減し、該溶接部の剥離を効果的に防止することができる。
前記ピン本体に作用する曲げ応力によって前記細軸部が弾性変形して容易に湾曲するためには、前記細軸部の直径(d)が、前記ピン本体の直径(D)の1/2〜2/3で、かつ、前記細軸部の長さ(L)が前記細軸部の直径(d)の1.5倍〜3.0倍であることが望ましい。
また、前記先尖り部の頂角が約90度の広い角度にすることで、前記断熱材を容易に貫通すると共に、前記支持鋼材表面の塗料膜や酸化皮膜を突き破り、CD溶接が可能となり、しかも、前記先尖り部の軸方向の長さが短くて、該先尖り部全体が溶解され、充分な溶接強度が得られる。したがって、前記細軸部の曲がりによる前記溶接部の剥離防止の効果を高めることができる。ちなみに、前記先尖り部の溶接強度は業界規格とされている30kg−fよりはるかに大きい100kg−fを得ることが可能である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る断熱材固定用ピン10を示しており、鋼線材からなる細長いピン本体11の先端部に先尖り部12を有し、後端部に薄い鋼板からなる大径の円盤状座金13がかしめ結合により固着され、先尖り部12近傍のピン本体11に細軸部14が設けられている。
先尖り部12の形状は、後述する断熱材20を容易に貫通させ、支持鋼材21に当接したとき、該支持鋼材21表面の黒皮(酸化被膜)や防錆塗料膜を突き破ってCD溶接の通電を可能にするため、製造コストを考慮すると図2(d)及び(b)に示す四角錘状が望ましい。なお、四角錘状の他、図2(c)に示した三角錘状又は図示は省略したが円錐状としてもよい。
また、先尖り部12の頂角Aは、約90度の広い角度に設計することが望ましい。その理由は、先尖り部12の頂角Aを約90度の広い角度とすることで、該先尖り部12の軸方向長さを短くし、放電時間が約1/000秒の短時間であるCD溶接により先尖り部12をピン本体11に隣接する箇所まで溶解させて、大きな溶接面積の溶接部16を確保するためである。
細軸部14は、後述するようにピン本体11の先尖り部12を支持鋼材21に溶接した後、ピン本体11に作用する曲げ応力が溶接部16にかかるのを軽減して、該溶接部16の剥離を防止するために設けられるもので、ピン本体11に作用する曲げ応力によって細軸部14が容易に曲がるようにすることと、細軸部14の引っ張り強度を考慮して、細軸部14の直径(d)は、ピン本体11の直径(D)の1/2〜2/3で、かつ、細軸部14の長さ(L)は、直径(d)の1.5倍ないし3.0倍程度が望ましい。また、細軸部14にかかる曲げ応力が溶接部16に及ぼす影響をできる限り小さくするため、先尖り部12上端から細軸部14下端までのピン本体11の長さ(H)は、直径(d)の1.5倍以下とすることが望ましい。
なお、図5に示すように、細軸部14の上下両端とピン本体11との境界部位にテーパ部15,15を設けると、ピン本体11に作用する曲げ応力による細軸部14の曲がり変形がより容易になる。
図3及び図4は、上記した本発明に係る断熱材固定用ピン10の使用状態を示している。ピン本体11を石綿やグラスウール等の断熱材20に貫通させ、先端部の先尖り部12を鉄骨構造物のH形鋼などの支持鋼材21の表面に押しつけて、該表面の防錆塗料膜や酸化皮膜(黒皮)を突き破り通電可能とした状態で、CD溶接により先尖り部12を支持鋼材21に溶接して、溶接部16が形成される。このとき、先尖り部12の頂角Aが約90度の広い角度で、該先尖り部12の軸方向長さが短くなっているので、放電時間が約1/1000秒の短時間であるCD溶接であっても、先尖り部12はピン本体11に隣設する箇所まで溶解され、大きな溶接面積の溶接部16を確保して、充分な溶接強度が得られる。
このように支持鋼材21に溶接した断熱材固定用ピン10により断熱材20を固定保持するのであるが、施工作業中、あるいは施工後に、断熱材20に図4の矢印で示す横方向の引っ張り力が発生してピン本体11に曲げ応力が作用すると、ピン本体11の細軸部14が、図4に示すように曲がり変形して、溶接部16にかかる曲げ応力を軽減し、該溶接部16の剥離が防止される。このとき、前述のように先尖り部12の上端から細軸部14下端までのピン本体11の長さ(H)を、細軸部14の直径(d)の1.5倍以下に設計すると、細軸部14にかかる曲げ応力が溶接部16に及ぼす影響が小さくなるので、細軸部14の曲がり変形による溶接部16の剥離防止効果を一層高めることができる。
本発明に係る断熱材固定用ピンの正面図である。 同上ピン本体の先尖り部の形状を示しており、(a)は先尖り部の正面図、(b)は同底面図、(c)は異なる形状の先尖り部の底面図である。 同上断熱材固定用ピンの使用状態を示す縦断正面図である。 同上使用状態において、断熱材に引っ張り力が発生したときのピン本体の曲がり変形を説明する縦断正面図である。 本発明に係る断熱材固定用ピンの別の実施形態を示す正面図である。 従来の断熱材固定用ピンの使用状態を示す縦断正面図である。 同上使用状態において、断熱材に引っ張り力が発生したときのピン本体の状態を説明する縦断正面図である。 同上従来の断熱材固定用ピンのピン本体の先尖り部を示しており、(a)は先端部の正面図、(b)は同底面図である。 従来の断熱材固定用ピンの別タイプのピン本体を示しており、(a)はピン本体先端部の正面図、(b)は同ピン本体をCD溶接して支持鋼材に溶接した状態を示す説明図である。
符号の説明
10 断熱材固定用ピン
11 ピン本体
12 先尖り部
13 円盤状座金
14 細軸部
15 テーパ部
16 溶接部
20 断熱材
21 支持鋼材

Claims (4)

  1. CD溶接(コンデンサ方式のスタッド溶接)によって断熱材を支持鋼材に固定するためのピンであって、鋼線材からなる細長いピン本体の先端部に先尖り部を有し、後端部に薄い鋼板からなる大径の円盤状座金が固着されている断熱材固定用ピンにおいて、
    前記先尖り部近傍の前記ピン本体に細軸部が設けられていることを特徴とする断熱材固定用ピン。
  2. 前記先尖り部が三角錐状、四角錐状又は円錐状に形成され、その頂角が約90度であることを特徴とする請求項1記載の断熱材固定用ピン。
  3. 前記細軸部の直径(d)が、前記ピン本体の直径(D)の1/2〜2/3であることを特徴とする請求項1又は2記載の断熱材固定用ピン。
  4. 前記細軸部の長さ(L)が、該細軸部の直径(d)の1.5倍〜3.0倍であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のいずれかに記載の断熱材固定用ピン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101402220B1 (ko) * 2013-07-31 2014-05-30 신용판 단열재 고정장치 및 이를 이용한 시공방법

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