JPH0543990Y2 - - Google Patents
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- JPH0543990Y2 JPH0543990Y2 JP11715888U JP11715888U JPH0543990Y2 JP H0543990 Y2 JPH0543990 Y2 JP H0543990Y2 JP 11715888 U JP11715888 U JP 11715888U JP 11715888 U JP11715888 U JP 11715888U JP H0543990 Y2 JPH0543990 Y2 JP H0543990Y2
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- rod
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Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は抵抗溶接のために用いられる抵抗溶接
用電極棒に係り、特に焼き入れされた凸状球面部
又は凹状球面部を有する第1の被溶接物を該球面
部の反対側にて第2の被溶接物に溶接するために
用いられる抵抗溶接用電極棒に関する。
用電極棒に係り、特に焼き入れされた凸状球面部
又は凹状球面部を有する第1の被溶接物を該球面
部の反対側にて第2の被溶接物に溶接するために
用いられる抵抗溶接用電極棒に関する。
[従来技術]
従来から、第7図に示すような浸炭焼き入れさ
れた凸状球面部を有する球体11、長尺のロツド
12及び浸炭焼き入れされた凹状球面部を有する
皿体13からなつて車両のオーバヘツドバルブ型
エンジンの動弁系部品として利用されるプツシユ
ロツド10を製造する場合、球体11とロツド1
2との接合及び皿体13とロツド12との接合の
ために抵抗溶接が用いられていた。
れた凸状球面部を有する球体11、長尺のロツド
12及び浸炭焼き入れされた凹状球面部を有する
皿体13からなつて車両のオーバヘツドバルブ型
エンジンの動弁系部品として利用されるプツシユ
ロツド10を製造する場合、球体11とロツド1
2との接合及び皿体13とロツド12との接合の
ために抵抗溶接が用いられていた。
そして、球体11とロツド12とを接合する場
合、第8図に示すように、先端面に切削加工によ
り球体11と同一形状の凹状球面部14aを形成
した円柱状の電極棒14を用いている。すなわ
ち、給電装置15に電極棒14を組み付けるとと
もに球体11を電極棒14の凹状球面部14aと
ロツド12との間に挟んだ状態で受電装置16に
ロツド12を組み付け、給電装置15から電極棒
14を介して受電装置16に向けて電流Iを流す
ことにより球体11とロツド12との間にジユー
ル熱を発生させ、該ジユール熱により球体11と
ロツド12との接合部が溶融した状態で電極棒1
4とロツド12とを互いに押し付け、前記電流I
の通電解除に伴う前記接合部の冷却により球体1
1をロツド12に溶接するようにしていた。
合、第8図に示すように、先端面に切削加工によ
り球体11と同一形状の凹状球面部14aを形成
した円柱状の電極棒14を用いている。すなわ
ち、給電装置15に電極棒14を組み付けるとと
もに球体11を電極棒14の凹状球面部14aと
ロツド12との間に挟んだ状態で受電装置16に
ロツド12を組み付け、給電装置15から電極棒
14を介して受電装置16に向けて電流Iを流す
ことにより球体11とロツド12との間にジユー
ル熱を発生させ、該ジユール熱により球体11と
ロツド12との接合部が溶融した状態で電極棒1
4とロツド12とを互いに押し付け、前記電流I
の通電解除に伴う前記接合部の冷却により球体1
1をロツド12に溶接するようにしていた。
また、皿体13とロツド12とを接合する場
合、第9図に示すように、前記電極棒14の代わ
りに、先端面に切削加工により皿体11と同一形
状の凸状球面部17aを形成した円柱状の電極棒
17を用いている。
合、第9図に示すように、前記電極棒14の代わ
りに、先端面に切削加工により皿体11と同一形
状の凸状球面部17aを形成した円柱状の電極棒
17を用いている。
[考案が解決しようとする課題]
しかるに、上記従来の電極棒14,17にあつ
ては、円柱先端面に切削加工により凹状球面部1
4a及び凸状球面部17aをそれぞれ形成してい
るため、電極棒14,17の先端部は抵抗溶接時
にほとんど変形せず、該凹状球面部14aと球体
11との馴染み及び凸状球面部17aと皿体13
との馴染みが悪いので、各部材の加工の問題によ
り、球体11の外周上と電極棒14の凹状球面部
14aとの間及び皿体13の内周面と電極棒17
の凸状球面部17aとの間には、局部的に、小さ
な隙間ができる。そして、該隙間ができると、凹
状球面部14aと球体11の外周面との間及び凸
状球面部17aと皿体13の内周面との間には、
前記電流Iの通電時に隙間を介して放電が起こ
る。その結果、該放電により球体11及び皿体1
3がその放電箇所にて熱せられ、かかる放電箇所
は焼き鈍しされるので、球体11及び皿体13に
関する上述の焼き入れによる効果が失われる。
ては、円柱先端面に切削加工により凹状球面部1
4a及び凸状球面部17aをそれぞれ形成してい
るため、電極棒14,17の先端部は抵抗溶接時
にほとんど変形せず、該凹状球面部14aと球体
11との馴染み及び凸状球面部17aと皿体13
との馴染みが悪いので、各部材の加工の問題によ
り、球体11の外周上と電極棒14の凹状球面部
14aとの間及び皿体13の内周面と電極棒17
の凸状球面部17aとの間には、局部的に、小さ
な隙間ができる。そして、該隙間ができると、凹
状球面部14aと球体11の外周面との間及び凸
状球面部17aと皿体13の内周面との間には、
前記電流Iの通電時に隙間を介して放電が起こ
る。その結果、該放電により球体11及び皿体1
3がその放電箇所にて熱せられ、かかる放電箇所
は焼き鈍しされるので、球体11及び皿体13に
関する上述の焼き入れによる効果が失われる。
本考案は、上記のような電極棒と被溶接物との
球面接触に起因した放電に伴う焼き鈍しの問題を
解決することを解決課題とするものである。
球面接触に起因した放電に伴う焼き鈍しの問題を
解決することを解決課題とするものである。
[課題を解決するための手段]
上記課題を解決するために、第1の考案(上記
請求項1に係る考案)の構成上の特徴は、焼き入
れされた凸状球面部を有する第1の被溶接物を該
凸状球面部の反対側にて第2の被溶接物に抵抗溶
接するために用いられる抵抗溶接用電極棒であつ
て、円柱上に形成した基部先端に同基部と一体か
つ薄肉に形成されるとともに内周面が凹状球面に
形成された半球状球殻部を設けた電極棒本体と、
前記電極棒本体と別体かつ薄肉に形成されるとと
もに前記半球状球殻部の外周面上に積層されたカ
ラー部材とを備えたことにある。
請求項1に係る考案)の構成上の特徴は、焼き入
れされた凸状球面部を有する第1の被溶接物を該
凸状球面部の反対側にて第2の被溶接物に抵抗溶
接するために用いられる抵抗溶接用電極棒であつ
て、円柱上に形成した基部先端に同基部と一体か
つ薄肉に形成されるとともに内周面が凹状球面に
形成された半球状球殻部を設けた電極棒本体と、
前記電極棒本体と別体かつ薄肉に形成されるとと
もに前記半球状球殻部の外周面上に積層されたカ
ラー部材とを備えたことにある。
また、第2の考案(上記請求項2に係る考案)
の構成上の特徴は、焼き入れされた凹状球面部を
有する第1の被溶接物を該凹状球面部の反対側に
て第2の被溶接物に抵抗溶接するために用いられ
る抵抗溶接用電極棒であつて、円柱上に形成した
基部先端に同基部と一体かつ薄肉に形成されると
ともに外周面が凸状球面に形成された半球状球殻
部を設けた電極棒本体と、前記電極棒本体と別体
かつ薄肉に形成されるとともに前記半球状球殻部
の内周面上に積層されたカラー部材とを備えたこ
とにある。
の構成上の特徴は、焼き入れされた凹状球面部を
有する第1の被溶接物を該凹状球面部の反対側に
て第2の被溶接物に抵抗溶接するために用いられ
る抵抗溶接用電極棒であつて、円柱上に形成した
基部先端に同基部と一体かつ薄肉に形成されると
ともに外周面が凸状球面に形成された半球状球殻
部を設けた電極棒本体と、前記電極棒本体と別体
かつ薄肉に形成されるとともに前記半球状球殻部
の内周面上に積層されたカラー部材とを備えたこ
とにある。
[考案の作用]
上記のように構成した第1の考案においては、
半球状球殻部が基部と一体かつ薄肉に形成されて
いるので、同球殻部は多少撓むことができ、凹状
球面に形成された該半球状球殻部の内周面を第1
の被溶接物の凸状球面部に押し付けた場合、同内
周面が前記凸状球面部によく馴染む。また、カラ
ー部材は半球状球殻部の外周にて同球殻部を支持
するので、前記半球状球殻部が強度的に保護され
る。
半球状球殻部が基部と一体かつ薄肉に形成されて
いるので、同球殻部は多少撓むことができ、凹状
球面に形成された該半球状球殻部の内周面を第1
の被溶接物の凸状球面部に押し付けた場合、同内
周面が前記凸状球面部によく馴染む。また、カラ
ー部材は半球状球殻部の外周にて同球殻部を支持
するので、前記半球状球殻部が強度的に保護され
る。
また、第2の考案においても、半球状球殻部が
基部と一体かつ薄肉に形成されているので、同球
殻部は多少撓むことができ、凸状球面に形成され
た該半球状球殻部の外周面を第1の被溶接物の凹
状球面部に押し付けた場合、同外周面が前記凹状
球面部によく馴染む。また、この場合も、カラー
部材は半球状球殻部の内周にて同球殻部を支持す
るので、前記半球状球殻部が強度的に保護され
る。
基部と一体かつ薄肉に形成されているので、同球
殻部は多少撓むことができ、凸状球面に形成され
た該半球状球殻部の外周面を第1の被溶接物の凹
状球面部に押し付けた場合、同外周面が前記凹状
球面部によく馴染む。また、この場合も、カラー
部材は半球状球殻部の内周にて同球殻部を支持す
るので、前記半球状球殻部が強度的に保護され
る。
[考案の効果]
上記作用説明で述べたように、上記第1及び第
2の考案による電極棒を利用すれば、共に電極棒
本体の半球状球殻部と第1の被溶接物との球面接
触部における馴染みがよくなるので、抵抗溶接の
ために電極棒と第2の被溶接物との間に電流を通
電しても、半球状球殻部と第1の被溶接物との間
には放電が生じることがなくなつて、第1の被溶
接物の凸状及び凹状球面部が焼き鈍しされないの
で、良好な抵抗溶接が可能となる。
2の考案による電極棒を利用すれば、共に電極棒
本体の半球状球殻部と第1の被溶接物との球面接
触部における馴染みがよくなるので、抵抗溶接の
ために電極棒と第2の被溶接物との間に電流を通
電しても、半球状球殻部と第1の被溶接物との間
には放電が生じることがなくなつて、第1の被溶
接物の凸状及び凹状球面部が焼き鈍しされないの
で、良好な抵抗溶接が可能となる。
また、上記第1及び第2の考案によれば、カラ
ー部材により、半球状球殻部が強度的に保護され
るので、溶接処理過程で当該電極棒を第1の溶接
物に押し当てても、半球状球殻部が変形しにくく
なつて、当該電極棒の長期に渡る使用が可能とな
る。
ー部材により、半球状球殻部が強度的に保護され
るので、溶接処理過程で当該電極棒を第1の溶接
物に押し当てても、半球状球殻部が変形しにくく
なつて、当該電極棒の長期に渡る使用が可能とな
る。
[実施例]
以下、上記第1の考案に係る第1実施例及び上
記第2の考案に係る第2実施例について説明す
る。
記第2の考案に係る第2実施例について説明す
る。
(1) 第1実施例
第1実施例に係る電極棒20は、第1図に示す
ように、電極棒本体21とカラー22とにより構
成されている。電極棒本体21は導電性に優れた
銅合金例えばクロム銅で形成され、基部21a及
び半球状球殻部21bからなる。基部21aは円
柱上に形成され、中心部に後端から前方へ所定長
の冷却水用の穴21a1が形成されている。半球
状球殻部21bは基部21aの先端に同基部21
aと一体に薄肉に形成され、特にその内周面21
b1は後述するプツシユロツド10の球体11の
外周面と同一形状に形成されている。また、半球
状球殻部21bの奥には、円柱上の浅い穴からな
る逃がし穴21b2が基部21aの内部に形成さ
れている。カラー22は剛性に富み、高温でも溶
けずかつ多少弾力性を有する鉄系の材料例えばス
テンレスで構成され、半球状球殻部21bの外周
面状に積層されている。
ように、電極棒本体21とカラー22とにより構
成されている。電極棒本体21は導電性に優れた
銅合金例えばクロム銅で形成され、基部21a及
び半球状球殻部21bからなる。基部21aは円
柱上に形成され、中心部に後端から前方へ所定長
の冷却水用の穴21a1が形成されている。半球
状球殻部21bは基部21aの先端に同基部21
aと一体に薄肉に形成され、特にその内周面21
b1は後述するプツシユロツド10の球体11の
外周面と同一形状に形成されている。また、半球
状球殻部21bの奥には、円柱上の浅い穴からな
る逃がし穴21b2が基部21aの内部に形成さ
れている。カラー22は剛性に富み、高温でも溶
けずかつ多少弾力性を有する鉄系の材料例えばス
テンレスで構成され、半球状球殻部21bの外周
面状に積層されている。
次に、かかる電極棒20における電極棒本体2
1の半球状球殻部21b及びカラー22の成形方
法について説明すると、円柱上に形成した電極棒
本体21の先端部を切削によつて第2図に示すよ
うな外周上にて段付の円筒状に形成する。次に、
前記円筒状の段部にカラー22を構成するスリー
ブを電極棒本体21の先端から挿入した後、先端
を後述するプツシユロツド10の球体11の外周
面と同一形状に形成した部材23又は前記球体1
1その物を電極棒本体21の先端面に図示矢印方
向に押し当てることにより、半球状球殻部21
b、逃がし穴21b2及びカラー22を第1図に
示す形状に形成する。
1の半球状球殻部21b及びカラー22の成形方
法について説明すると、円柱上に形成した電極棒
本体21の先端部を切削によつて第2図に示すよ
うな外周上にて段付の円筒状に形成する。次に、
前記円筒状の段部にカラー22を構成するスリー
ブを電極棒本体21の先端から挿入した後、先端
を後述するプツシユロツド10の球体11の外周
面と同一形状に形成した部材23又は前記球体1
1その物を電極棒本体21の先端面に図示矢印方
向に押し当てることにより、半球状球殻部21
b、逃がし穴21b2及びカラー22を第1図に
示す形状に形成する。
さらに、このようにして成形した電極棒20を
用いて、例えばプツシユロツド10を構成する球
体11をロツド12に抵抗溶接する動作を第3図
を用いて説明する。
用いて、例えばプツシユロツド10を構成する球
体11をロツド12に抵抗溶接する動作を第3図
を用いて説明する。
まず、給電装置15に電極棒20を組み付ける
とともに、球体11を電極棒本体21の半球状球
殻部21bの内周面21b1とロツド12との間
に挟んだ状態で受電装置16にロツド12を組み
付け、給電装置15から電極棒20を介して受電
装置16に向けて電流Iを流すことにより球体1
1とロツド12との間にジユール熱を発生させ、
該ジユール熱の発生により球体11とロツド12
との接合部が溶融した状態で電極棒14とロツド
12とを互いに押し付け、前記電流Iの通電解除
に伴う前記接合部の冷却により球体11をロツド
12に溶接する。
とともに、球体11を電極棒本体21の半球状球
殻部21bの内周面21b1とロツド12との間
に挟んだ状態で受電装置16にロツド12を組み
付け、給電装置15から電極棒20を介して受電
装置16に向けて電流Iを流すことにより球体1
1とロツド12との間にジユール熱を発生させ、
該ジユール熱の発生により球体11とロツド12
との接合部が溶融した状態で電極棒14とロツド
12とを互いに押し付け、前記電流Iの通電解除
に伴う前記接合部の冷却により球体11をロツド
12に溶接する。
かかる場合、半球状球殻部21bの内周面21
b1は前述のように球体11の外周面の形状と同
一に成形されていると同時に、同球殻部21bは
薄肉に形成されていて多少撓むので、同内周面2
1b1は球体11の外周面によく馴染む。また、
かかる場合、逃がし穴21b2は内周面21b1
の撓みにくい部分(逃がし穴21b2がない場合
を想定)と球体11との接触を避けて、前記半球
状球殻部21bを撓み易くするので、前記馴染み
に関する効果が大きくなる。これにより、半球状
球殻部21bの内周面21b1と球体11の外周
面との間には小さな隙間ができなくなり、前述の
ように電流Iが通電されても、前記半球状球殻部
21bの内周面21b1と球体11の外周面との
間には放電が発生しなくなるので、外周面を浸炭
焼き入れ等の焼き入れをした球体11が焼き鈍し
されることがなくなる。
b1は前述のように球体11の外周面の形状と同
一に成形されていると同時に、同球殻部21bは
薄肉に形成されていて多少撓むので、同内周面2
1b1は球体11の外周面によく馴染む。また、
かかる場合、逃がし穴21b2は内周面21b1
の撓みにくい部分(逃がし穴21b2がない場合
を想定)と球体11との接触を避けて、前記半球
状球殻部21bを撓み易くするので、前記馴染み
に関する効果が大きくなる。これにより、半球状
球殻部21bの内周面21b1と球体11の外周
面との間には小さな隙間ができなくなり、前述の
ように電流Iが通電されても、前記半球状球殻部
21bの内周面21b1と球体11の外周面との
間には放電が発生しなくなるので、外周面を浸炭
焼き入れ等の焼き入れをした球体11が焼き鈍し
されることがなくなる。
また、カラー22は半球状球殻部21bの外周
にて同球殻部21bを支持するので、前記半球状
球殻部21bが強度的に保護され、溶接時に球体
11に押し付けられる該電極棒20の長期に渡る
使用を可能とする。
にて同球殻部21bを支持するので、前記半球状
球殻部21bが強度的に保護され、溶接時に球体
11に押し付けられる該電極棒20の長期に渡る
使用を可能とする。
(2) 第2実施例
第2実施例に係る電極棒30は、第4図に示す
ように、電極棒本体31とカラー32とにより構
成されている。電極棒本体31は、上記第1実施
例と同様に、内部に冷却水用の穴31a1を形成
した基部31aを有する。基部31aの先端には
半球状球殻部31bが設けられており、同球殻部
31bは基部31aの先端に同基部31aと一体
に薄肉に形成され、特にその外周面31b1は後
述するプツシユロツド10の皿体13の凹状球面
凹部と同一形状に形成されている。カラー32も
上記第1実施例と同一材料で構成され、半球状球
殻部31bの内周面状に積層されている。
ように、電極棒本体31とカラー32とにより構
成されている。電極棒本体31は、上記第1実施
例と同様に、内部に冷却水用の穴31a1を形成
した基部31aを有する。基部31aの先端には
半球状球殻部31bが設けられており、同球殻部
31bは基部31aの先端に同基部31aと一体
に薄肉に形成され、特にその外周面31b1は後
述するプツシユロツド10の皿体13の凹状球面
凹部と同一形状に形成されている。カラー32も
上記第1実施例と同一材料で構成され、半球状球
殻部31bの内周面状に積層されている。
次に、かる電極棒30における電極棒本体31
の半球状球殻部31b及びカラー32の成形方法
について説明すると、円柱上に形成した電極棒本
体31の先端部を切削によつて第5図に示すよう
な円筒状に形成する。次に、前記円筒状部分の内
周上にカラー32を構成するスリーブを電極棒本
体31の先端から挿入した後、先端を後述するプ
ツシユロツド10の皿体13の凹状球面部と同一
形状に形成した部材33又は前記皿体13その物
を電極棒本体31の先端面に図示矢印方向に押し
当てることにより、半球状球殻部31b及びカラ
ー32を第4図に示す形状に形成する。
の半球状球殻部31b及びカラー32の成形方法
について説明すると、円柱上に形成した電極棒本
体31の先端部を切削によつて第5図に示すよう
な円筒状に形成する。次に、前記円筒状部分の内
周上にカラー32を構成するスリーブを電極棒本
体31の先端から挿入した後、先端を後述するプ
ツシユロツド10の皿体13の凹状球面部と同一
形状に形成した部材33又は前記皿体13その物
を電極棒本体31の先端面に図示矢印方向に押し
当てることにより、半球状球殻部31b及びカラ
ー32を第4図に示す形状に形成する。
さらに、このようにして成形した電極棒30を
用いて、例えばプツシユロツド10を構成する皿
体13をロツド12に抵抗溶接する動作に関して
は、半球状球殻部31bの外周面31b1を皿体
13の凹状球面部に押し付ける点のみが上記実施
例と異なるのみである。
用いて、例えばプツシユロツド10を構成する皿
体13をロツド12に抵抗溶接する動作に関して
は、半球状球殻部31bの外周面31b1を皿体
13の凹状球面部に押し付ける点のみが上記実施
例と異なるのみである。
以上の説明からも理解できる通り、該第2実施
例においても、半球状球殻部31bの外周面31
b1は前述のように皿体13の凹状球面部の形状
と同一に成形されている同時に、同球殻部31b
は薄肉に形成されていて多少撓むので、同内周面
31b1は皿体13の凹状球面部によく馴染む。
これにより、半球状球殻部31bの外周面31b
1と皿体13の凹状球面部との間には小さな隙間
ができなくなり、抵抗溶接のために電流Iが通電
されても、前記半球状球殻部31bの外周面31
b1と皿体13の凹状球面部との間には放電が発
生しなくなるので、浸炭焼き入れ等の焼き入れを
した皿体13は焼き鈍しされることがなくなる。
例においても、半球状球殻部31bの外周面31
b1は前述のように皿体13の凹状球面部の形状
と同一に成形されている同時に、同球殻部31b
は薄肉に形成されていて多少撓むので、同内周面
31b1は皿体13の凹状球面部によく馴染む。
これにより、半球状球殻部31bの外周面31b
1と皿体13の凹状球面部との間には小さな隙間
ができなくなり、抵抗溶接のために電流Iが通電
されても、前記半球状球殻部31bの外周面31
b1と皿体13の凹状球面部との間には放電が発
生しなくなるので、浸炭焼き入れ等の焼き入れを
した皿体13は焼き鈍しされることがなくなる。
また、カラー32は半球状球殻部31bの内周
にて同球殻部31bを支持するので、前記半球状
球殻部31bが強度的に保護され、溶接時に皿体
13に押し付けられる該電極棒30の長期に渡る
使用を可能とする。
にて同球殻部31bを支持するので、前記半球状
球殻部31bが強度的に保護され、溶接時に皿体
13に押し付けられる該電極棒30の長期に渡る
使用を可能とする。
なお、上記実施例においては、本考案に係る電
極棒をプツシユロツド10の抵抗溶接に利用する
場合についてのみ説明したが、該電極棒は焼き入
れされた凸状球面部又は凹状球面部を有する第1
の被溶接物を該凸状球面部又は凹状球面部の反対
側にて第2の被溶接物に抵抗溶接するためなら、
いかなる場合にも利用できる。
極棒をプツシユロツド10の抵抗溶接に利用する
場合についてのみ説明したが、該電極棒は焼き入
れされた凸状球面部又は凹状球面部を有する第1
の被溶接物を該凸状球面部又は凹状球面部の反対
側にて第2の被溶接物に抵抗溶接するためなら、
いかなる場合にも利用できる。
第1図は第1の考案の一実施例を示す電極棒の
縦断正面図、第2図は半球状球殻部の成形前にお
ける同電極棒の一部を示す断面図、第3図は同電
極棒の使用状態を示す概略図、第4図は第2の考
案の一実施例を示す電極棒の縦断正面図、第5図
は半球状球殻部の成形前における同電極棒の一部
を示す断面図、第6図は同電極棒の使用状態を示
す概略図、第7図は被溶接物の一例としてのプツ
シユロツドの一部破断正面図、第8図及び第9図
は従来技術に係る電極棒及び同棒の使用状態を示
す概略図である。 符号の説明、20,30……電極棒、21,3
1……電極棒本体、21a,31a……基部、2
1b,31b……半球状球殻部、22,32……
カラー。
縦断正面図、第2図は半球状球殻部の成形前にお
ける同電極棒の一部を示す断面図、第3図は同電
極棒の使用状態を示す概略図、第4図は第2の考
案の一実施例を示す電極棒の縦断正面図、第5図
は半球状球殻部の成形前における同電極棒の一部
を示す断面図、第6図は同電極棒の使用状態を示
す概略図、第7図は被溶接物の一例としてのプツ
シユロツドの一部破断正面図、第8図及び第9図
は従来技術に係る電極棒及び同棒の使用状態を示
す概略図である。 符号の説明、20,30……電極棒、21,3
1……電極棒本体、21a,31a……基部、2
1b,31b……半球状球殻部、22,32……
カラー。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 焼き入れされた凸状球面部を有する第1の被
溶接物を該凸状球面部の反対側にて第2の被溶
接物に抵抗溶接するために用いられる抵抗溶接
用電極棒であつて、円柱上に形成した基部先端
に同基部と一体かつ薄肉に形成されるとともに
内周面が凹状球面に形成された半球状球殻部を
設けた電極棒本体と、前記電極棒本体と別体か
つ薄肉に形成されるとともに前記半球状球殻部
の外周面上に積層されたカラー部材とを備えた
ことを特徴とする抵抗溶接用電極棒。 (2) 焼き入れされた凹状球面部を有する第1の被
溶接物を該凹状球面部の反対側にて第2の被溶
接物に抵抗溶接するために用いられる抵抗溶接
用電極棒であつて、円柱上に形成した基部先端
に同基部と一体かつ薄肉に形成されるとともに
外周面が凸状球面に形成された半球状球殻部を
設けた電極棒本体と、前記電極棒本体と別体か
つ薄肉に形成されるとともに前記半球状球殻部
の内周面上に積層されたカラー部材とを備えた
ことを特徴とする抵抗溶接用電極棒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11715888U JPH0543990Y2 (ja) | 1988-09-06 | 1988-09-06 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11715888U JPH0543990Y2 (ja) | 1988-09-06 | 1988-09-06 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0238185U JPH0238185U (ja) | 1990-03-14 |
JPH0543990Y2 true JPH0543990Y2 (ja) | 1993-11-08 |
Family
ID=31360356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11715888U Expired - Lifetime JPH0543990Y2 (ja) | 1988-09-06 | 1988-09-06 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0543990Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-09-06 JP JP11715888U patent/JPH0543990Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0238185U (ja) | 1990-03-14 |
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