JP2004081570A - 遊技機 - Google Patents

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JP2004081570A JP2002247307A JP2002247307A JP2004081570A JP 2004081570 A JP2004081570 A JP 2004081570A JP 2002247307 A JP2002247307 A JP 2002247307A JP 2002247307 A JP2002247307 A JP 2002247307A JP 2004081570 A JP2004081570 A JP 2004081570A
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Shohachi Ugawa
鵜川 詔八
Seiya Hirata
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Abstract

【課題】仮停止して表示されている図柄の動きを自然なものとする。
【解決手段】可変表示装置上に形成された左、中及び右の可変表示部で図柄(それぞれ、左、中及び右図柄)が変動表示され、順次更新を停止して仮停止させた後に表示結果を確定させる。仮停止された各図柄に対しては、基準位置から下方向に一定量移動させた後基準位置に戻し、さらに基準位置から上方向に一定量移動させた後に基準位置に戻す基本動作を基本時間内で繰り返す揺動動作が行われる。中図柄が仮停止する少し前には、既に仮停止している左図柄の揺動動作についての基本時間が変更制御され、中図柄が仮停止した後の揺動動作と基本動作の開始タイミングが合わされる。右図柄が仮停止する少し前には、既に仮停止している左及び中図柄の揺動動作についての基本時間が変更制御され、右図柄が仮停止した後の揺動動作と基本動作の開始タイミングが合わされる。
【選択図】  図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関し、特に可変表示装置上で更新表示を停止させた識別情報の表示の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機等の遊技機においては、液晶表示装置(以下、LCD:LiquidCrystal Display)等の表示装置上に所定の識別情報(以下、表示図柄)を更新表示させることで変動表示を行い、その表示結果により所定の遊技価値を付与するか否かを決定する、いわゆる可変表示ゲームによって遊技興趣を高めたものが数多く提供されている。
【0003】
可変表示ゲームでは、左、中及び右の3つの図柄をスクロール表示させることで変動表示させると共に、所定期間を経過する毎にそれぞれの図柄を順にスクロールを停止させていく。そして、3つの図柄のスクロールが全て停止することによって、その結果が遊技者に示されることとなる。もっとも、最終的な結果が示されるまでは、確定した表示態様との区別を図るため、スクロールを停止した図柄についても、何らかの形で完全に停止することがないように制御している。このように図柄がスクロールを停止しつつ、完全に停止していない状態を仮停止と呼ぶこととする。
【0004】
仮停止された図柄の表示態様としては、これまでに様々なものが適用されているが、その中の代表的なものに揺動がある。揺動とは、例えばスクロールを停止した図柄を上下に小刻みに動かすものであるが、各図柄の仮停止のタイミングによっては、図柄間での揺動が同期しなくなり、図柄の動きが不自然なものとなってしまう。
【0005】
そこで、複数の図柄を仮停止させた場合の揺動を自然なものとする技術として、特開2002−837号公報に記載の方法が提案されている。この方法では、スクロールを停止させてから揺動を開始するまでのタイミングを所定期間だけ遅らせたり、一旦揺動を開始した図柄について揺動を一時的に停止させたりすることによって、複数の図柄の揺動が同期するようにして、図柄の動きが自然なものとなるようにしている。また、上記公報では、図柄の揺動の周期を調整することで複数の図柄の揺動が同期するようにして、図柄の動きが自然となるようにしたものも提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報の前者の方法では、図柄の動きが完全に停止されてしまう期間が含まれるために、完全に動きを停止している図柄と揺動によって少しずつ動きを継続している図柄とが併存することとなり、短い期間ではあるが、図柄の動きが却って不自然になっしまう場合があった。また、完全に図柄の動きを停止した期間を一定期間以上に長くすることができないので、図柄の揺動の時間周期を長くしたものには適用することができないという問題があった。
【0007】
一方、上記公報の後者の方法では、図柄の仮停止時の揺動の大きさが不規則なものとなるため、当該図柄のみに着目した場合に図柄の動きが不自然に感じられてしまう。また、ある図柄の揺動の振幅は大きく、他の図柄の揺動の振幅が大きいという場合が生じてしまうので、揺動時の図柄の動きを自然なものとさせるには十分なものとは言えなかった。
【0008】
さらに、仮停止された図柄の表示態様としては、揺動以外にも様々なものが従来より適用されている。ところが、上記公報において仮停止時の図柄の動きとして考慮しているのは揺動だけであり、しかも、のこぎり波で表される動きしか考慮していない。上記公報で仮停止した図柄の動きを同期させる方法は、他の波形で表される揺動や、拡大縮小や変形といった他の仮停止時の表示態様に対して、必ずしもそのまま適用できなかった。
【0009】
本発明は、更新表示を停止して表示されている識別情報の動きを自然なものとすることができる遊技機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる遊技機は、
予め設定された変動開始条件を満足する場合、可変表示装置上に構成される複数の可変表示部の各々に表示される識別情報を更新表示することにより変動表示を行わせると共に、所定時間経過後に前記複数の可変表示部における更新表示を停止させた後に変動表示の表示結果を導出表示させる変動表示制御手段と、
前記可変表示部において、前記変動表示制御手段が識別情報の更新表示を停止させてから変動表示の表示結果が導出表示されるまでの間において、更新表示を停止して表示されている識別情報について所定の基本時間で実行される基本動作を連続して繰り返し行う周期動作を実行する周期動作手段と、
前記周期動作手段により前記基本動作が実行される前記基本時間のみを変更制御することにより、複数の可変表示部において更新表示を停止した識別情報の基本動作の開始タイミングを一致させて、識別情報の周期動作を同期させる同期制御手段と
を備えることを特徴とする。
【0011】
上記第1の観点にかかる遊技機では、複数の可変表示部において更新表示を停止した識別情報がある場合、変動表示の表示結果が導出表示されるまでの間において、基本動作が実行される基本時間が変更制御されて、基本動作の開始タイミングが一致される。これにより、各識別情報の周期動作が同期されることになり、更新表示を停止した識別情報を見た目に自然な態様で表示させることができる。
【0012】
上記第1の観点にかかる遊技機において、
前記同期制御手段は、先に更新表示を停止した可変表示部の識別情報の前記基本動作が実行される基本時間を、他の可変表示部において新たに識別情報が更新表示を停止するまでの間で変更制御することにより、前記他の可変表示部において識別情報が更新表示を停止したときに行われる周期動作に同期させるものとすることができる。
【0013】
この場合において、
前記同期制御手段は、先に更新表示を停止した可変表示部が複数あるときに、それぞれの可変表示部における識別情報について前記基本動作が実行される前記基本時間を同期させて変更制御するものとすることができる。
【0014】
このような場合、複数の可変表示部における識別情報の周期動作が同期していない期間を発生させないので、更新表示を停止した識別情報を見た目に自然な態様で表示させることができる。特に先に更新表示を停止した識別情報が複数あっても、それぞれの可変表示部における識別情報について基本時間の変更制御を同期させて行うことで、基本時間が変更制御されている間にも複数の識別情報の周期動作が同期していない期間を発生させない。
【0015】
上記第1の観点にかかる遊技機において、
前記同期制御手段は、先に更新表示を停止した可変表示部の識別情報について前記基本動作が実行される前記基本時間を変更制御することなく、他の可変表示部において新たに更新表示を停止した識別情報について前記基本動作が実行される前記基本時間を変更制御することにより、前記先に更新表示を停止した可変表示部の識別情報及び前記他の可変表示部において新たに更新表示を停止した識別情報の周期動作を同期させるものとすることもできる。
【0016】
この場合は、先に更新表示を停止した識別情報について基本動作が実行される基本時間が、他の識別情報の更新表示の停止によって変更制御されることがなく、自然な見た目で先に更新表示を停止している識別情報の周期動作を継続させることができる。
【0017】
上記第1の観点にかかる遊技機において、
前記同期制御手段は、前記複数の可変表示部に変動表示の表示結果が導出表示されたときに各可変表示部における識別情報が所定の基準に達するように、各可変表示部において更新表示を停止した識別情報について前記基本動作が実行される前記基本時間を変更制御することが好ましい。
【0018】
この場合、識別情報の変動表示の表示結果が導出表示されたときに、識別情報が所定の基準に達していることとなるため、自然な態様で表示結果を見せることができるようなる。
【0019】
上記第1の観点にかかる遊技機において、
前記同期制御手段は、前記複数の可変表示部においてそれぞれ識別情報が更新表示を停止する都度、識別情報について前記基本動作が実行される前記基本時間を変更制御するものとすることができる。
【0020】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかる遊技機は、
予め設定された変動開始条件を満足する場合、可変表示装置上に構成される複数の可変表示部の各々に表示される識別情報を更新表示することにより変動表示を行わせると共に、所定時間経過後に前記複数の可変表示部における更新表示を停止させた後に変動表示の表示結果を導出表示させる変動表示制御手段と、
前記可変表示部において、前記変動表示制御手段が識別情報の更新表示を停止させてから変動表示の表示結果が導出表示されるまでの間において、更新表示を停止して表示されている識別情報について所定の基本時間で実行される基本動作を連続して繰り返し行う周期動作を実行する周期動作手段と、
前記複数の可変表示部に変動表示の表示結果が導出表示されたときに各可変表示部における識別情報が所定の基準に達するように、各可変表示部において更新表示を停止した識別情報について前記基本動作が実行される前記基本時間を変更制御する同期制御手段と
を備えることを特徴とする。
【0021】
上記第2の観点にかかる遊技機において、
前記同期制御手段は、前記複数の可変表示部の全てにおいて識別情報が更新表示を停止した後に、各可変表示部において更新表示を停止した識別情報について前記基本動作が実行される前記基本時間を変更制御するものとすることができる。
【0022】
上記第2の観点にかかる遊技機では、識別情報の変動表示の表示結果が導出表示されたときに、識別情報が所定の基準に達していることとなるため、自然な態様で表示結果を見せることができるようになる。
【0023】
上記第1、第2の観点にかかる遊技において、例えば、
前記基本動作は、前記識別情報を所定の位置を基準として揺り動かす揺動と、前記識別情報を所定の大きさを基準として拡大及び縮小を交互に行う拡大縮小との、少なくとも一方を含むことができる。
【0024】
このように更新表示を停止した識別情報の基本動作として、揺動と拡大縮小との少なくとも一方が含まれるものとすることで、演出興趣を高めることができる。
【0025】
上記第1、第2の観点にかかる遊技機において、
前記可変表示装置が、画像を表示する画像表示装置によって構成される場合においては、
前記基本動作は、前記画像表示装置上に表示される識別情報としての画像片の少なくとも一部が変化して表示される動作を含むことができる。
【0026】
このように更新表示を停止した識別情報の基本動作として、画像の変化による動作が含まれることによって、演出興趣を高めることができる。
【0027】
この場合において、
前記識別情報としての画像片は、複数のコマからなり、複数のコマを所定時間間隔で順次更新表示していくことで前記基本動作が実行されるものとして表示されるものであってもよく、
前記同期制御手段は、前記識別情報について前記基本動作が実行される前記基本時間を変更制御するときに、前記複数のコマのうちの一部を間引いて更新表示する、および/または前記複数のコマが更新表示される時間間隔を変えて更新表示するものとすることができる。
【0028】
この場合は、複数のコマが順次更新表示されて基本動作が実行されるものであっても、コマの間引きや更新時間間隔の変更によって、基本動作が実行される基本時間を容易に変更制御することができるようになる。
【0029】
なお、上記第1、第2の観点にかかる遊技機における識別情報の所定の基準とは、例えば、識別情報の基本動作が揺動であれば、揺動の中心位置を適用することができる。識別情報の基本動作が拡大縮小であれば、中間の大きさを適用することができる。複数のコマからなる画像片の変化による場合であれば、特定のコマを適用することができる。色彩の変化による場合であれば、特定の色彩を適用することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において図柄の仮停止とは、図柄が一定期間継続的に更新表示を停止しつつ未確定の状態にあり、その後にさらに変動される可能性を残している状態のことをいう。
【0031】
図1は、この実施の形態にかかるパチンコ遊技機の正面図である。図2は、図1のパチンコ遊技機のガラス扉(前面扉)の背面側の構造を示す図である。パチンコ遊技機1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(ガラス扉枠)20とから構成されている。遊技盤2は、ガイドレールによって囲まれたほぼ円形状の遊技領域を形成している。
【0032】
遊技盤2の遊技領域のほぼ中央位置には、可変表示ユニット3が配置されている。可変表示ユニット3は、LCDからなる可変表示装置4が設けられている。可変表示装置4は、特図ゲームの保留記憶を表示するための特別図柄保留記憶表示部4aを前面側の画像とし、特図ゲームを行うための特別図柄表示部4bを後面側の画像として、これらの画像を重ね合わせて表示する。特別図柄表示部4bは、特図ゲームに伴って、背景画像、キャラクタ、特別図柄等を表示する。特図ゲームに使用される特別図柄としては、「0」から「9」までの10種類の数字が用意されている。
【0033】
特別図柄表示部4bには、左、中及び右の3つの可変表示部が設けられている。特図ゲームにおいては、各可変表示部において特別図柄がスクロールされて更新表示され、順に更新表示を停止した後に、表示結果が導出表示される。最終的な表示結果が導出表示されるまでの間において、各可変表示部において更新表示を停止している特別図柄は仮停止の状態にあり、表示結果が確定していないことを示すために、特別図柄を揺り動かす揺動動作が行われる。
【0034】
この揺動動作は、特別図柄を各可変表示部の基準位置(可変表示部の横方向の中央ライン)から下方向に一定量移動させた後基準位置に戻し、さらに基準位置から上方向に一定量移動させた後に基準位置に戻すという基本動作を繰り返して周期的に行う動作である。揺動動作の1回の基本動作は、通常は予め決められた基本時間で実行されるが、いずれかの可変表示部における特別図柄の揺動動作を他の可変表示部における特別図柄の揺動動作に同期させるため、基本動作が実行される基本時間が変更制御されることがある。なお、基本時間を変更制御する期間は、1回の基本動作分(すなわち、1周期分)に限るものではなく、これより短くても長くてもよい。
【0035】
可変表示ユニット3の可変表示装置4の上側中央には、特図ゲームにおけるリーチ演出や、大当たり演出の際に駆動される役物11と、役物11の駆動に伴って発光する役物飾りランプ12a、12bとが設けられている。役物11及び役物飾りランプ12a、12bの左右には、例えば遊技者が特図ゲームにおいて表示されるキャラクタ画像を選択するために用いられる、反射型センサからなる左側及び右側センサ16L、16Rが設けられている。可変表示ユニット3の可変表示装置4の下側には、普図ゲームの保留記憶を表示するための普通図柄保留記憶表示部10が設けられている。
【0036】
可変表示ユニット3の可変表示装置4の左上、右上、左横及び右横には、装飾ランプ13a、13b、13c、13dがそれぞれ設けられている。可変表示ユニット3を離れて遊技盤2の遊技領域の左右側にも、それぞれ装飾ランプ13e、13fが設けられている。装飾ランプ13a〜13fは、リーチ演出や大当たり演出の際に、例えば特別図柄表示部4bに表示される画像の変化に伴って発光し、画像に加えて光による演出で遊技興趣を高めるようにするものである。
【0037】
可変表示ユニット3の下方位置には、電動チューリップ型役物(普通電動役物)6を兼用する特別図柄始動口(スタートチャッカ)5が配設されている。特図ゲームは、特別図柄始動口5を遊技球が通過することによって開始される。特別図柄始動口5の両側には、遊技球の通過により普図ゲームを開始させるための通過ゲート7a、7bが設けられている。特別図柄始動口5及び通過ゲート7a、7bの遊技球の通過は、それぞれ最大4つまで保留記憶され、保留記憶されている数が特別図柄保留記憶表示部4a及び普通図柄保留記憶表示部(ゲート通過記憶表示器)10に表示される。
【0038】
特別図柄始動口5の下側には、大当たり発生時にソレノイド等を駆動することで開放動作を行う大入賞口(第1種特別電動役物:アタッカ)8が配設されている。大入賞口8は、特別図柄始動口5への入賞に基づいて特図ゲームが行われた結果大当たりとなった場合に、開放動作を行う。この開放動作は、遊技球が大入賞口8の内部の特定領域(図示せず)を通過することを条件として、断続的に最大15回継続して行う。また、通過ゲート7aの左側と下側、通過ゲート7bの下側と右側には、遊技球の通過によって賞球が払い出される入賞口9a〜9dが設けられている。
【0039】
ガラス扉枠20には、遊技領域を囲むようにして複数の遊技効果LED14a〜14hが設けられている。また、ガラス扉枠20の上部左右側(遊技効果LED14a、14bの内側)には、スピーカ15a、15bが設けられている。特別図柄表示部4bに表示される画像の変化に伴って、またはこの画像とは独立して、遊技効果LED14a〜14hが発光し、スピーカ15a、15bから音声が出力される。この光及び音声による演出でも遊技興趣が高められている。
【0040】
ガラス扉枠20の遊技領域の下側には、遊技領域に打ち出す遊技球を供給するための打球供給皿21が設けられている。その下側には、打球供給皿21への払い出しができなくなった賞球を払い出すための余剰球受皿22が設けられている。その右側には、遊技領域に遊技球を打ち出す発射モータ(図示せず)を駆動するための打球操作ハンドル23が設けられている。
【0041】
ガラス扉枠20の遊技領域の左側には、払い出しを完了していない賞球があることを示す賞球ランプ17が、遊技領域の上側には、払い出すべき賞球が切れてしまったことを報知する球切れランプ18が設けられている。また、パチンコ遊技機1の左側には、プリペイドカードを挿入し、遊技球の貸し出しを受けるためのプリペイドカードユニット200が設けられている。
【0042】
ガラス扉枠20の背面側には、賞球を払い出すための球払出装置105(図2参照)と、球払出装置105が払い出し可能な賞球がなくなったことを検出するための球切れスイッチ52(図2参照)が設けられている。また、球払出装置105からオーバーフローした遊技球の貯留が満タンになったことを検出する満タンスイッチ53(図2参照)が設けられている。
【0043】
上記の各部を制御するための制御基板として、遊技制御基板101、演出制御基板102及び入出力ドライバ基板103、並びに払出制御基板104も、ガラス扉枠20の背面側に配設されている。各部に電力を供給するための電源基板100も、ガラス扉枠20の背面側に配設されている。図2は、各基板100〜104を含む、パチンコ遊技機1の制御回路の構成を示すブロック図である。
【0044】
遊技制御基板101は、パチンコ遊技機1における遊技の進行全体の流れを制御するためのメイン側の制御基板であり、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)112、ROM(Read Only Memory)113及びI/O(Input/Output)ポート114を含む1チップマイクロコンピュータからなる基本回路110を搭載している。また、遊技制御基板101は、スイッチ回路120、ソレノイド回路130、情報出力回路140及びアドレスデコード回路150を搭載している。
【0045】
CPU111は、計時機能、タイマ割り込み機能、及び乱数発生機能を備え、ROM113に記憶されたプログラム(後述)を実行して、遊技の進行に関する制御を行うと共に、パチンコ遊技機1の制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。RAM112は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として使用される。ROM113は、CPU111が実行するプログラムや固定的なデータを記憶する。I/Oポート114は、基本回路110に接続された各回路との間で制御信号を入出力する。
【0046】
スイッチ回路120は、通過ゲート7a、7bを通過した遊技球を検出するためのゲートスイッチ37、特別図柄始動口5を通過した遊技球を検出するための始動口スイッチ35、大入賞口8を通過した遊技球を検出するためのカウントスイッチ38、大入賞口8の特定領域を通過した遊技球を検出するためのVカウントスイッチ30、及び入賞口9a〜9dを通過した遊技球を検出するための入賞口スイッチ39に接続されている。また、満タンスイッチ53、球切れスイッチ52、及び球払出装置105が払い出した賞球をカウントするための賞球カウントスイッチ51にも接続されている。
【0047】
スイッチ回路120は、各スイッチ37、35、38、30、39、53、52及び51から出力されてくる入力信号を、ローパスフィルタ等を通してパルス波として整形した後に、バッファゲート等によって増幅し、I/Oポート114に出力して、CPU111に入力させるものである。
【0048】
ソレノイド回路130は、電動チューリップ型役物6を駆動するためのソレノイド45、大入賞口8の開閉を駆動するためのソレノイド48、及び大入賞口8内の内部にあり、遊技球を特定領域に寄せるためのシーソー(図示せず)を駆動するためのソレノイド40に接続されている。ソレノイド回路130は、I/Oポート114から出力される制御信号に基づいて、ソレノイド40、45及び48に駆動制御信号(励磁信号)を出力する。
【0049】
情報出力回路140は、I/Oポート114から出力された制御信号に基づいて、大当たりの発生中を示す大当たり情報、確率変動状態にあることを示す確変情報、特図ゲームの始動に関する情報である始動情報、支払われた賞球に関する情報である賞球情報等の各種情報を、パチンコホール(遊技店)の管理コンピュータに対して出力する。
【0050】
アドレスデコード回路150は、CPU111から出力されたアドレス信号を入力し、デコードする。デコードした結果、CPU111の制御対象がRAM112、ROM113及びI/Oポート114のいずれであるかを選択するための信号を、CPU111に出力する。
【0051】
演出制御基板102は、CPU、RAM及びROMを含む制御部を有し、遊技制御基板101から送られてくるコマンドに基づいて、特図ゲーム及び普図ゲームを含む各種の演出を制御する。演出制御基板102は、可変表示装置4に接続されており、特別図柄表示部4bに特図ゲームにおける画像を表示させ、特別図柄保留記憶表示部4aに保留記憶の表示をさせる。演出制御基板102は、入出力ドライバ基板103に接続されており、入出力ドライバ基板103に対してその他の演出を制御するための制御信号を出力する。
【0052】
入出力ドライバ基板103は、左側及び右側センサ16L、16Rに接続されており、この検出信号を入力して、演出制御基板102に出力するためのドライバ回路を備えている。入出力ドライバ基板103のドライバ回路は、また、スピーカ15、賞球ランプ17、球切れランプ18、装飾ランプ13(13a〜13f)、役物飾りランプ12(12a、12b)、及びゲート通過記憶表示器10に接続されており、演出制御基板102からの制御信号に従ってこれらを制御する。入出力ドライバ基板103は、役物用ソレノイド41に接続されており、演出制御基板102からの制御信号に従って役物用ソレノイド41に駆動制御信号を出力し、役物11を駆動させるためのドライバ回路を備えている。
【0053】
払出制御基板104は、球払出装置105とプリペイドカードユニット200とに接続されており、遊技球の貸し出しのために必要な情報をプリペイドカードユニット200との間でやりとりし、また、球払出装置105に貸し出された遊技球または入賞により賞球として払い出される遊技球を払い出させるための制御回路を備えている。
【0054】
以下、この実施の形態にかかるパチンコ遊技機1における遊技動作について説明する。なお、パチンコ遊技機1における動作としては、スピーカ15からの音声の出力、役物飾りランプ12、装飾ランプ13或いは遊技効果LED14の発光、役物11の駆動などを含んでいるが、これらは本発明とは関係ないので、説明を省略することとする。
【0055】
図3は、遊技制御基板101の基本回路110内のCPU111が実行する処理を示すフローチャートである。パチンコ遊技機1の電源が投入されると、図3(a)に示すメイン処理が実行されることとなる。
【0056】
メイン処理では、まず初期設定処理が行われる(ステップS11)。初期設定処理では、後述する割り込み処理を実行するタイミングを規定するタイマ割り込み時間(例えば、2msec)をCPU111に設定する処理が行われる。これにより、電源投入等によるリセット後、最初の割り込み処理が実行されるタイミングを規定するための計時が開始される。また、初期設定処理においては、種々のタイマをセットするための処理も行われる。
【0057】
初期設定処理が終了すると、この電源投入前に生じた電源エラーによる電源遮断時における状態のバックアップがされていないかどうかを判定する(ステップS12)。電源遮断時における状態のバックアップがされていれば、バックアップされていた状態を復元して、電源エラーの前の状態に復帰する(ステップS13)。そして、復帰した電源エラーの前の状態からの処理を継続して行う。
【0058】
電源遮断時における状態のバックアップがされていなければ、RAM112を初期化すること、及び各種フラグの初期化などの処理が行われる(ステップS14)。次に、演出制御基板102、払出制御基板104などのサブ基板などに初期化コマンドを送信し、これらのサブ基板の状態を初期化させる(ステップS15)。
【0059】
サブ基板の初期化が行われると、確定図柄(予定停止図柄)を決定するための表示図柄乱数、及び特図ゲームの変動表示パターンを決定するための変動パターン決定用乱数を更新する処理が行われる(ステップS16)。さらに、特図ゲームで大当たりとするかどうかを決定するための大当たり乱数に設定すべき初期値を決定する初期値決定用乱数を更新する処理が行われる(ステップS17)。ステップS15でサブ基板の初期化が終了した後には、ステップS16及びS17の処理が無限ループで繰り返して実行されることとなる。この間にタイマ割り込みが入ると、図3(b)のタイマ割り込み処理が実行され、タイマ割り込み処理が終了すると、再度ステップS16及びS17の無限ループの処理が実行されることとなる。
【0060】
タイマ割り込み処理では、まずゲートスイッチ37、始動口スイッチ35、カウントスイッチ38、Vカウントスイッチ30等の状態を入力し、各入賞口や通過ゲートに対する入賞があったか否かを判定するスイッチ処理を行う(ステップS21)。始動口スイッチ35により始動入賞が検出された場合には、このスイッチ処理において始動記憶処理が実行される。具体的には、始動口スイッチ35により始動入賞が検出されると、そのタイミングで大当たり判定用の乱数値が抽出され、始動記憶用の特別図柄判定用バンクにその抽出値が記憶される。これにより始動記憶がなされる。始動記憶用の特別図柄判定用バンクは、バンク0〜3の4カ所から構成されており、この4カ所のバンクによって最大4個の始動記憶が可能となる。よって、始動入賞が検出された際に全てのバンクに記憶がある場合には、その始動入賞が無効とされる。
【0061】
次に、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己診断機能によって種々の異常診断を行い、その結果に応じて必要ならば警報を発生させる等の処理を含むエラー処理を行う(ステップS22)。
【0062】
さらに、大当たり乱数を更新する処理が行われ(ステップS23)、初期値決定用乱数を更新する処理が行われ(ステップS24)、表示図柄乱数及び変動パターン決定用乱数を更新する処理が行われる(ステップS25)。ここで、初期値決定用乱数は、大当たり乱数の値が周期的に更新されるのを避けるために、例えば大当たり乱数の値が最大値に達した後に最初に行われるタイマ割り込み処理で、大当たり乱数の値として設定する初期値を決定するための乱数である。
【0063】
ステップS23〜S25における各種の乱数値の更新が終了すると、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS26)。この特別図柄プロセス処理では、入賞確認処理が行われた後に、上記した各種の乱数を抽出して、特図ゲームの結果を大当たり表示態様とするか、特図ゲームにおける確定図柄をどの種類の図柄とするか、特図ゲームにおける特別図柄の変動表示パターンをどのパターンとするか、などの抽選を行う処理が含まれる。ここでは、これらの抽選結果に基づいて、後述するステップS28で演出制御基板102へ伝送する特別図柄表示用のコマンドを生成する処理も行われる。
【0064】
次に、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS27)。この普通図柄プロセス処理では、普通図柄を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0065】
次に、特別図柄コマンド処理を行う(ステップS28)。この特別図柄コマンド処理は、ステップS26において特別図柄表示用のコマンドが生成されていれば、これを基本回路110から演出制御基板102へ伝送する処理である。ここで伝送されるコマンドは、変動表示パターンや確定図柄に関する情報を含んでいる。次に、普通図柄コマンド処理を行う(ステップS29)。この普通図柄コマンド処理は、普通図柄を表示制御するためのコマンドを基本回路110から演出制御基板102へ伝送する処理である。
【0066】
次に、情報出力回路140を介して確変情報、大当たり情報、始動情報、賞球情報等の情報を外部に出力する情報出力処理を行う(ステップS30)。次に、ソレノイド45、48、40を励磁制御するための制御信号をソレノイド回路130に出力するソレノイド出力処理を行う(ステップS31)。次に、基本回路110から払出制御基板104に賞球個数信号と賞球可能信号とを送信して、賞球の払出指令を行うための賞球処理を行う(ステップS32)。
【0067】
次に、保留記憶処理を行う(ステップS33)。この保留記憶処理は、例えば、特別図柄始動口5に遊技球の入賞があって保留記憶が増加した場合や特別図柄の変動が開始されて保留記憶が減少した場合などの保留記憶数が変化した場合に、保留記憶数の表示変更を指示するための保留記憶数コマンドを基本回路110から演出制御基板102へ伝送する処理である。このステップS33の処理が終了すると、前述したステップS16及びS17の無限ループの処理に戻る。
【0068】
以上示した処理により、遊技制御基板101の側では、特別図柄始動口5への遊技球の通過によって抽選を行い、その結果が大当たりとなった場合に、大入賞口8を一定期間断続的に開放させる。また、入賞によって遊技球を払い出したり、抽選結果によっては、次の抽選確率を変動させたりする動作を行っている。一方、演出制御基板102内の制御部は、遊技制御基板101から送られてくるコマンドに従って、特別図柄表示部4bにおける特別図柄の変動表示処理を含む各種の演出動作を行っている。特別図柄の変動表示処理(すなわち、特図ゲームの表示処理)は、特別図柄表示用のコマンドを受信したときに、該コマンドに従って行われる。
【0069】
次に、特別図柄の変動表示処理について説明する。特別図柄の変動表示処理は、受信した特別図柄表示用のコマンドが示す変動表示パターンに従って、可変表示装置4の特別図柄表示部4bにおいて図柄を更新表示させて変動表示を行い、該コマンドが示す時間が経過した後に変動表示の表示結果が導出表示させるものである。最終的な表示結果が導出表示されるまでの間において、更新表示を停止した図柄に対しては、仮停止動作制御としての揺動制御が行われるものとなる。
【0070】
図4(a)は、特図ゲームの変動表示パターンとして、最も出現率が高いノーマルパターンにおける特別図柄の変動表示処理を示すフローチャートである。また、図4(b)は、特図ゲーム(上記したノーマルパターンを含むが、これに限らない)が行われているときにおいて実行される特別図柄の揺動制御処理を示すフローチャートである。
【0071】
図4(a)に示すノーマルパターンによる変動表示処理では、特別図柄表示部4bにおいて左、中及び右の全ての可変表示部において特別図柄をスクロールにより更新表示させることで、変動表示を開始させる(ステップS101)。次に、一定時間が経過する度に、左の可変表示部において特別図柄を仮停止させ(ステップS102)、中の可変表示部において特別図柄を仮停止させ(ステップS103)、右の可変表示部において特別図柄を仮停止させる(ステップS104)。さらに一定期間が経過すると、このままで特別図柄の表示状態を確定させ、特図ゲームの表示結果を導出表示する(ステップS105)。そして、ノーマルパターンによる変動表示処理が終了する。
【0072】
図4(b)に示す揺動制御処理は、特図ゲームの開始と同時に実行開始される。まず、特別図柄表示部4bにおいて仮停止している状態の特別図柄があるかどうかを判定する(ステップS201)。仮停止している状態の特別図柄がない場合には、ステップS201の処理を繰り返し、左、中及び右のうちのいずれかの可変表示部において特別図柄が仮停止されるのを待機する。なお、変動表示パターンによっては、一旦仮停止した特別図柄が再び変動表示される場合もあり、これによって仮停止している状態の特別図柄がなくなれば、ステップS201の判定結果もNOとなる。
【0073】
仮停止している状態の特別図柄がある場合には、まず、実行されていた特図ゲームの確定タイミングとなったかどうかを判定する(ステップS202)。特図ゲームの確定タイミングとなったならば、以後は特別図柄を揺動させて表示する必要がなくなるため、このフローチャートの処理を終了する。
【0074】
特図ゲームの確定タイミングとなっていなければ、予め設定された基本時間が1周期分の時間となるように、仮停止状態にある特別図柄を、前述した基本動作を繰り返し行わせることによって揺動動作させる(ステップS203)。ここで、複数の可変表示部において特別図柄が仮停止している場合には、後述するステップS206の制御によって各特別図柄の揺動動作が同期するものとなる。
【0075】
ステップS203により特別図柄表示部4bにおいて特別図柄が揺動動作されている場合において、他のいずれかの可変表示部において次の特別図柄が仮停止されるタイミングの1周期前(すなわち、予め設定された基本時間だけ前)のタイミングとなったかどうかを判定する(ステップS204)。次の特別図柄が仮停止されるタイミングの1周期前のタイミングとなっていなければ、ステップS202の処理に戻る。
【0076】
次の特別図柄が仮停止されるタイミングの1周期前のタイミングとなっていれば、特別図柄表示部4bにおいて既に仮停止している特別図柄の揺動動作が残り半周期分(すなわち、1回の基本動作のうち半分だけ行われた状態)となったかどうかを判定する(ステップS205)。既に仮停止している特別図柄の揺動動作が残り半周期分となっていなければ、ステップS202の処理に戻る。
【0077】
既に仮停止してる特別図柄の揺動動作が残り半周期分となった場合には、次の特別図柄が仮停止するまでの時間で既に仮停止している特別図柄の揺動動作の半周期分(すなわち、1回の基本動作の後半半分)が行われるように、既に仮停止している特別図柄の揺動動作について基本時間を変更制御する(ステップS206)。
【0078】
その後、次の特別図柄が仮停止したかどうかを判定する(ステップS207)。次の特別図柄が仮停止するまでは、ステップS206で揺動動作についての基本時間を変更制御した状態で、既に仮停止している特別図柄を揺動動作させる。一方、次の特別図柄が仮停止した場合には、ステップS202の処理に戻る。仮停止した特別図柄が再変動されず、確定もしていない場合は、ステップS203において揺動動作の1回の基本動作が行われる基本時間が予め設定された基本時間に戻されることとなる。
【0079】
次に、上記のノーマルパターンにおける特別図柄の動作を具体的に詳しく説明する。図5及び図6は、特別図柄表示部4bにおいて仮停止した図柄の揺動動作を説明する図である。図7は、当該仮停止した図柄の揺動動作を示すタイミングチャートである。なお、図5及び図6において、可変表示装置4の前面側の画像である特別図柄保留記憶部4aは本発明と関係がないため図示を省略し、後面側の画像である特別図柄表示部4bだけを表示している。
【0080】
仮停止している状態にある特別図柄に重ねて表示した両矢印の長さは、揺動動作の1回の基本動作が行われる基本時間を表している(もっとも、両矢印の長さが示す基本時間で基本動作の1回分全てが行われると限らない)。また、図7において正弦波でなく直線で示されている部分は、図柄が仮停止していない状態(変動表示中である場合を含む)を示すものである。
【0081】
まず、図5(a)に示すように、左、中及び右の全ての可変表示部401〜403において、特別図柄が変動表示される。ここから一定時間が経過したタイミングt0(図7参照)となると、図5(b)に示すように、左の可変表示部401において特別図柄が仮停止される。この左の可変表示部401に仮停止した特別図柄は、後述するタイミングt2(図7参照)になるまで、図の両矢印の長さが示すように予め設定された基本時間で1回の基本動作を行うように揺動動作が制御される。
【0082】
次に、図5(c)に示すように、中の可変表示部402において特別図柄が仮停止されるタイミングの1周期分(すなわち、1回の基本動作について予め設定された基本時間分)だけ前のタイミングt1(図7参照)を過ぎ、既に仮停止している左の可変表示部401における特別図柄の揺動動作が残り半周期分(つまり、1回の基本動作の前半だけ終了した状態)となったタイミングt2(図7参照)となると、図の両矢印の長さが示すように、左の可変表示部401において既に仮停止している特別図柄の揺動動作について、1回の基本動作を行うための基本時間が変更制御される。基本時間の変更制御は、中の可変表示部402において特別図柄が仮停止されるタイミングt3(図7参照)まで継続される。
【0083】
次に、図5(d)に示すように、タイミングt3(図7参照)になると中の可変表示部402においても特別図柄が仮停止されるが、タイミングt2〜t3(図7参照)まで継続された左に可変表示部401における特別図柄の揺動動作の基本時間の変更制御により、左と中の可変表示部401、402における特別図柄の揺動動作について、基本動作の開始タイミングが一致するようになっている。
【0084】
この左及び中の可変表示部401、402に仮停止した特別図柄は、後述するタイミングt5(図7参照)になるまで、図5(d)〜(g)に示すように、図の両矢印の長さが示すように予め設定された基本時間で1回の基本動作を行うように、かつ互いに同期して行われるように、基本動作が繰り返して行われて揺動動作が制御される。
【0085】
次に、図6(a)に示すように、右の可変表示部403において特別図柄が仮停止されるタイミングの1周期分(すなわち、1回の基本動作について予め設定された基本時間分)だけ前のタイミングt4(図7参照)を過ぎ、既に仮停止している左の可変表示部401における特別図柄の揺動動作が残り半周期分(つまり、1回の基本動作の前半だけ終了した状態)となったタイミングt5(図7参照)となると、図の両矢印の長さが示すように、左の可変表示部401において既に仮停止している特別図柄の揺動動作について、1回の基本動作を行うための基本時間が変更制御される。基本時間の変更制御は、中の可変表示部402において特別図柄が仮停止されるタイミングt6(図7参照)まで継続される。
【0086】
次に、図6(b)に示すように、タイミングt6(図7参照)になると右の可変表示部403においても特別図柄が仮停止されるが、タイミングt5〜t6(図7参照)まで継続された左の可変表示部401における特別図柄の揺動動作の基本時間の変更制御により、左、中及び右の可変表示部401〜403における特別図柄の揺動動作について、基本動作の開始タイミングが一致するようになっている。
【0087】
この左、中及び右の可変表示部401〜403に仮停止した特別図柄は、後述するタイミングt7(図7参照)になるまで、図6(b)〜(e)に示すように、図の両矢印の長さが示すように予め設定された基本時間で1回の基本動作を行うように、かつ互いに同期して行われるように、基本動作が繰り返して行われて揺動動作が制御される。
【0088】
そして、図6(f)に示すように、タイミングt7(図7参照)となると、左、中及び右の全ての可変表示部401〜403に仮停止している特別図柄の位置が基準位置に戻る。そして、図6(g)に示すように、このタイミングt7において特別図柄が完全に停止され、特図ゲームについて確定した表示結果が導出表示されるものとなる。このタイミングで各可変表示部401〜403における特別図柄の位置が基準位置に戻るように、それまでの揺動動作について、基本時間の変更制御が行われている。
【0089】
以上説明したように、この実施の形態にかかるパチンコ遊技機1によれば、可変表示部401〜403の複数で特別図柄が仮停止しているときに、その仮停止動作としての揺動動作について、各回の基本動作の開始タイミングが一致し、同じ周期で同期させることができる。このため、仮停止時の揺動動作が見た目に自然なものとなる。
【0090】
ここで、基本動作の開始タイミングを一致させるために、基本時間が変更制御されるのは、既に仮停止されている特別図柄であって、基本時間の変更制御は、次の特別図柄が仮停止されるまでの所定期間において行われる。さらに、既に複数の特別図柄が仮停止されていれば、それぞれ同じように基本時間が変更制御され、基本時間の変更制御時にも揺動動作が同期して行われる。このため、複数の特別図柄の揺動動作が同期して行われない期間を発生させることがなく、より見た目に自然なものとなる。
【0091】
また、特別図柄の揺動動作は、特図ゲームの確定した表示結果が導出表示されるタイミングにおいて各特別図柄の位置が基準位置に戻るように、基本時間の変更制御が行われている。このため、確定時において各特別図柄を見た目に自然な位置で停止させることができる。さらに、この実施の形態1で適用されているような揺動動作を特別図柄が仮停止したときに行わせるものとすることで、演出の興趣を高めさせることができる。
【0092】
本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形態様について説明する。
【0093】
上記の実施の形態では、次の特別図柄が仮停止されるタイミングの1周期前のタイミングを過ぎて、特別図柄表示部4bにおいて既に仮停止している特別図柄の揺動動作が残り半周期分となったときに、次の特別図柄が仮停止するまで、既に仮停止している特別図柄の揺動動作について、1回分の基本動作が行われる基本時間を変更制御するものとしていた。しかしながら、本発明はこれに限るものではなく、次のように仮停止した特別図柄の揺動動作を制御するものとしてもよい。
【0094】
図8は、仮停止した特別図柄の揺動動作の第1の変形例を示すタイミングチャートである。この例では、左図柄(左の可変表示部401における特別図柄:以下、同じ)がタイミングt0において仮停止する。その後、中図柄(中の可変表示部402における特別図柄:以下、同じ)が仮停止される1周期前のタイミングt1を過ぎた後、左図柄の揺動動作が残り4分の1周期分となったタイミングt2から中図柄が仮停止されるタイミングt3までの間において、左図柄の揺動動作の基本時間が変更制御される。タイミングt3〜タイミングt5まで左図柄と中図柄の揺動動作が予め設定された基本時間を1周期分の時間として同期して行われる。
【0095】
さらに、右図柄(右の可変表示部403における特別図柄:以下、同じ)が仮停止される1周期前のタイミングt4を過ぎた後、左及び中図柄の揺動動作が残り4分の1周期分となったタイミングt5から中図柄が仮停止されるタイミングt6までの間において、左図柄及び中図柄の揺動動作の基本時間が変更制御される。タイミングt6から特図ゲームの表示結果が確定するタイミングt7まで左、中及び右図柄の揺動動作が予め設定された基本時間を1周期分の時間として同期して行われる。
【0096】
図9は、仮停止した特別図柄の揺動動作の第2の変形例を示すタイミングチャートである。この例でも、左図柄がタイミングt0において仮停止する。その後、中図柄が仮停止される1周期前のタイミングt1を過ぎた後、左図柄が最初に基準位置に達するタイミングt2から中図柄が仮停止されるタイミングt3までの間において、左図柄の揺動動作の基本時間が変更制御される。タイミングt5までは、左図柄と中図柄の揺動動作が予め設定された基本時間を1周期分の時間として同期して行われる。
【0097】
さらに、右図柄が仮停止される1周期前のタイミングt4を過ぎた後、左図柄が最初に基準位置に達するタイミングt5から中図柄が仮停止されるタイミングt6までの間において、左及び中図柄の揺動動作の基本時間が変更制御される。特図ゲームの表示結果が確定するタイミングt7までは、左、中及び右図柄の揺動動作が予め設定された基本時間を1周期分の時間として同期して行われる。
【0098】
図10は、仮停止した特別図柄の揺動動作の第3の変形例を示すタイミングチャートである。この例では、左図柄がタイミングt0において仮停止し、特図ゲームの表示結果が確定するタイミングt5まで、予め設定された基本時間を1周期分の時間として揺動動作が行われる。タイミングt1において中図柄が仮停止すると、次に左図柄が上位置に達するタイミングt2に合わせて中図柄も上位置に達するように、中図柄の揺動動作の基本時間が変更制御される。タイミングt2からタイミングt5まで、予め設定された基本時間を1周期分の時間として左図柄と同期して、中図柄の揺動動作が行われる。
【0099】
タイミングt3において右図柄が仮停止すると、次に左及び中図柄が上位置に達するタイミングt4に合わせて右図柄も上位置に達するように、右図柄の揺動動作の基本時間が変更制御される。タイミングt4からタイミングt5まで、予め設定された基本時間を1周期分の時間として左及び中図柄と同期して、右図柄の揺動動作が行われる。
【0100】
図11は、仮停止した特別図柄の揺動動作の第4の変形例を示すタイミングチャートである。この例でも、左図柄がタイミングt0において仮停止し、特図ゲームの表示結果が確定するタイミングt5まで、予め設定された基本時間を1周期分の時間として揺動動作が行われる。タイミングt1において中図柄が仮停止すると、次に左図柄が上位置から基準位置に戻るタイミングt2に合わせて中図柄も上位置から基準位置に戻るように、中図柄の揺動動作の基本時間が変更制御される。タイミングt2からタイミングt5まで、予め設定された基本時間を1周期分の時間として左図柄と同期して、中図柄の揺動動作が行われる。
【0101】
タイミングt3において右図柄が仮停止すると、次に左及び中図柄が上位置から基準位置に戻るタイミングt4に合わせて右図柄も上位置から基準位置に戻るように、右図柄の揺動動作の基本時間が変更制御される。タイミングt4からタイミングt5まで、予め設定された基本時間を1周期分の時間として左及び中図柄と同期して、右図柄の揺動動作が行われる。
【0102】
図12は、仮停止した特別図柄の揺動動作の第5の変形例を示すタイミングチャートである。この例でも、左図柄がタイミングt0において仮停止し、特図ゲームの表示結果が確定するタイミングt5まで、予め設定された基本時間を1周期分の時間として揺動動作が行われる。タイミングt1において中図柄が仮停止すると、次の次に左図柄が上位置から基準位置に戻るタイミングt2に合わせて中図柄も上位置から基準位置に戻るように、中図柄の1.5周期分の揺動動作について基本時間が変更制御される。タイミングt2からタイミングt5まで、予め設定された基本時間を1周期分の時間として左図柄と同期して、中図柄の揺動動作が行われる。
【0103】
タイミングt3において右図柄が仮停止すると、次の次に左及び中図柄が上位置から基準位置に戻るタイミングt4に合わせて右図柄も上位置から基準位置に戻るように、右図柄の1.5周期分の揺動動作について基本時間が変更制御される。タイミングt4からタイミングt5まで、予め設定された基本時間を1周期分の時間として左及び中図柄と同期して、右図柄の揺動動作が行われる。
【0104】
図13は、仮停止した特別図柄の揺動動作の第6の変形例を示すタイミングチャートである。この例では、タイミングt0において左図柄が仮停止すると、次に中図柄が仮停止するタイミングt1において左図柄が上位置から基準位置に戻るように基本時間が変更制御されて、左図柄が揺動動作される。タイミングt1において中図柄が仮停止すると、次に右図柄が仮停止するタイミングt2において左及び中図柄が基準位置に戻るように基本時間が変更制御されて、左及び中図柄が揺動動作される。タイミングt2において右図柄が仮停止すると、特図ゲームの表示結果が確定するタイミングt3において左、中及び右図柄が上位置から基準位置に戻るように基本時間が変更制御されて、左、中及び右図柄が揺動動作される。
【0105】
図14は、仮停止した特別図柄の揺動動作の第7の変形例を示すタイミングチャートである。この例では、タイミングt0において左図柄が仮停止し、タイミングt1において中図柄が仮停止し、タイミングt2において右図柄が仮停止する。特図ゲームの表示結果はタイミングt4において確定するが、タイミングt4から予め設定した基準時間以内で左、中及び右図柄が上位置から基準位置に戻るタイミングt3となると、左、中及び右図柄のそれぞれについて基本時間を変更制御して揺動動作を行わせ、タイミングt4において左、中及び右図柄が基準位置に達するようにする。
【0106】
上記した第1、第2の変形例では、上記の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、上記した第3〜第5の変形例では、新たに特別図柄が仮停止した後の僅かな期間だけは、複数の特別図柄の揺動動作が同期していない期間も発生し得る。しかし、先に仮停止をして既に揺動動作が行われている特別図柄について1回の基本動作についての基本時間が変更されることがなく、これらの特別図柄について自然な見た目で揺動動作を継続させることができる。また、上記した第6の変形例では、全体として揺動動作の周期が大きく変わることがなく、また、複数の特別図柄が仮停止している場合に同期して揺動動作を行わせることができるので、揺動動作が見た目に自然なものとなる。さらに、上記した第7の変形例では、各特別図柄の揺動動作が開始したタイミングに関わらず、特図ゲームの確定した表示結果が導出表示されるタイミングにおいて各特別図柄の位置が基準位置に戻すことができるので、確定時において各特別図柄を見た目に自然な位置で停止させることができる。
【0107】
上記の実施の形態では、各可変表示部に仮停止した特別図柄は、基準位置から下方向に一定量移動させた後基準位置に戻し、さらに基準位置から上方向に一定量移動させた後に基準位置に戻すという基本動作を繰り返して周期的に行う揺動動作が行われるものとなっていた。しかしながら、仮停止した特別図柄の動作として適用できるのは、これに限るものではない。図7〜図14に示したように正弦波で表されるような揺動動作を行うのではなく、のこぎり波や矩形波で表されるような揺動動作を行うものとしてもよい。また、他の態様の基本動作を繰り返して周期的に行わせるものであってもよい。
【0108】
図15は、特別図柄の仮停止動作として行われる基本動作の他の態様(拡大縮小)を説明する図である。図示するように、タイミングt0において仮停止している特別図柄が基準の大きさで表示された後、タイミングt1においては特別図柄が縮小して表示される。タイミングt2になると特別図柄が再び基準の大きさに戻って表示された後、タイミングt3では、今度は特別図柄が拡大して表示される。そして、タイミングt4で特別図柄が再び基準の大きさに戻る。このタイミングt4は、次の周期のタイミングt0でもあり、このような基本動作が繰り返して周期的に行われるものである。このような拡大縮小によっても、特別図柄が仮停止している状態にあることが分かり易く、仮停止している特別図柄による演出興趣の向上を図ることができる。
【0109】
図16は、特別図柄の仮停止動作として行われる基本動作のさらに他の態様と、その制御を説明する図である。この例では、特別図柄はキャラクタを含み、キャラクタの手足が動作表示されることによって、仮停止時の表示制御が行われる。キャラクタの仮停止時の動作表示は、基準の形態から手足の動きが少しずつ変化していき、再び基準の形態に戻るという基本動作を周期的に繰り返すことによって行われる。
【0110】
図16(a)は、基本動作が実行される基本時間を予め設定された時間とした場合において、キャラクタに仮停止時の動作表示を行わせるために用いられる各コマの画像と、各コマの画像の表示間隔とを説明する図である。図示するように、キャラクタの基本動作の表示は、手足の位置が少しずつ異なる15コマの画像を順次更新表示していくことで行われる。基準の形態は、1コマ目の画像である。画像の1フレーム期間は30分の1秒であり、連続した2フレームでは同じコマの画像が表示されるものとなる。つまり、各コマの画像は、15分の1秒間隔で更新表示されて、特別図柄に含まれるキャラクタの基本動作が1秒間を基本時間として実行される。
【0111】
図16(b)は、基本動作が実行される基本時間を通常の2分の1に変更制御した場合において、キャラクタに仮停止時の動作表示を行わせるために用いられる各コマの画像と、各コマの画像の表示間隔とを説明する図である。この場合、基本時間は2分の1秒間となり、15フレーム期間となる。このため、1フレーム毎、すなわち30分の1秒間隔で各フレームの画像が更新表示されて、特別図柄に含まれるキャラクタの基本動作が実行されるものとなる。
【0112】
図16(c)は、基本動作が実行される基本時間を通常の6分の1に変更制御した場合において、キャラクタに仮停止時の動作表示を行わせるために用いられる各コマの画像と、各コマの画像の表示間隔とを説明する図である。この場合、基本時間は6分の1秒間となり、5フレーム期間となるので、この期間で15コマ全てを更新表示させることができない。そこで、1コマ目、4コマ目、7コマ目、10コマ目及び13コマ目の画像のみが更新表示されるように、残りのコマの画像を間引くものとする。そして、1フレーム毎、すなわち30分の1秒間隔で間引かれなかった画像が更新表示されて、特別図柄に含まれるキャラクタの基本動作が実行されるものとなる。
【0113】
既に仮停止している特別図柄については図16(a)に示した方法を、新たに仮停止した特別図柄については図16(b)や(c)に示すような方法(基本時間を他の長さに制御することもあり)を適用することで、キャラクタの動作表示の基準となる1コマ目の画像が表示されるタイミング、すなわちキャラクタの動作表示の開始タイミングを同期させることが可能となる。また、既に仮停止している特別図柄について図16(b)や(c)に示すような方法を、新たに仮停止した特別図柄について図16(a)に示した方法を適用しても、キャラクタの動作表示の開始タイミングを同期させることが可能となる。
【0114】
このように仮停止している特別図柄について、該特別図柄に含まれるキャラクタを動作表示させることによって、仮停止時の演出として多様な演出を行うことができ、演出興趣を高めることができる。また、キャラクタを動作表示させるために複数コマの画像を用意しておき、各コマの画像を更新表示させているが、一連の基本動作が実行される基本時間の変更制御は、更新時間間隔の変更や画像間引きなどを適用しているため、容易に行うことができる。
【0115】
上記の他にも、特別図柄の仮停止動作としては、特別図柄の表示色を変化させることも適用でき、基準の色彩から少しずつ色彩を変えていきながら基本時間で元の基準の色彩に戻すものとすることができる。表示の制御方法としては、例えば、15種類の種類の色彩を予め設定しておき、フレーム毎に色彩を選択する(キャラクタの動作表示の場合のコマの選択と同じ手法による)ものを適用することができる。
【0116】
さらに、上記の実施の形態及び図8〜図14の変形例において示した揺動動作と、図15において示した拡大縮小と、図16において示したキャラクタの動作表示と、特別図柄の色彩の変化とを任意に組み合わせた基本動作を繰り返して周期的に行う動作を、仮停止した特別図柄の動作として適用することもできる。各回の特図ゲーム毎に、異なる仮停止動作を適用することもできる。このように仮停止時の特別図柄の動作態様として様々なものを適用可能とすることで、多様な演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【0117】
上記の実施の形態では、可変表示装置4は、LCDで構成されており、画像の表示によって特別図柄を変動表示させるものであった。これに対して、可変表示装置4としては、外周部に複数種類の図柄が描かれ、回転駆動されることで図柄を変動表示させる3連のリール(ドラム)によって構成されるものを適用してもよい。このような構成の可変表示装置において、各リールを駆動するためのリールモータを制御して、上記した仮停止時の特別図柄の表示制御と同様の表示制御をすることができる。
【0118】
上記の実施の形態では、プリペイドカードによって球貸しを行うカードリーダ(CR:Card Reader)式の第1種パチンコ遊技機を例にとって説明したが、画像表示装置を有するものであれば、例えば第2種或いは第3種に分類されるパチンコ遊技機や、一般電役機、またはパチコンと呼ばれる確率設定機能付き弾球遊技機等であってもよい。さらには、プリペイドカードによって球貸しを行うCR式パチンコ遊技機(CR機)だけでなく、現金によって球貸しを行うパチンコ遊技機(現金機)にも適用可能である。
【0119】
また、パチンコ遊技機だけでなく、LCD等の可変表示装置を搭載したスロットマシン等の遊技機にも適用することができる。スロットマシンとしては、例えば、ビッグボーナス及びレギュラーボーナスといった遊技価値の異なる複数種類のボーナスを有していたり、ゲーム数が異なる複数種類のATを有しているものが対象となる。ビッグボーナスまたはレギュラーボーナスのフラグ成立を、上記した特図ゲームと同様の表示を行って告知または予告することができる。また、ビッグボーナス終了後のAT抽選の結果を、上記した特図ゲームと同様の表示を行って告知することもできる。
【0120】
さらには、パチンコ遊技機やスロットマシンなどの遊技機の動作をシミュレーションするゲーム機等に本発明を適用することができる。上記の実施の形態のパチンコ遊技機1の動作をシミュレーションするゲーム機では、ゲーム機のCPUが所定のプログラムを実行することにより、上記した遊技機の動きをシミュレーションし、その結果として特別図柄始動口5を通過したと判別したときに、上記と同様の抽選を行い、図柄を変動表示させることができる。このゲーム機のプログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納したり、Web上のサーバ装置からゲーム機にダウンロードさせるものとして、ゲーム機とは別に流通させることができる。
【0121】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、複数の可変表示部において更新表示を停止した識別情報の基本動作の開始タイミングが一致されるので、各識別情報について行われる周期動作が同期して、見た目に自然なものとすることができる。
【0122】
請求項2の発明によれば、複数の識別情報の周期動作が同期していない期間を発生させないので、より見た目に自然なものとすることができる。
【0123】
請求項3の発明によれば、先に更新表示を停止した識別情報が複数あるときに、それぞれの基本時間を同期させて変更制御するため、基本時間が変更制御されている間にも複数の識別情報の周期動作が同期していない期間を発生させない。
【0124】
請求項4の発明によれば、先に更新表示を停止した識別情報についての基本時間が変更制御されることがなく、自然な見た目で識別情報の周期動作を継続させることができる。
【0125】
請求項5の発明によれば、識別情報の変動表示の表示結果が導出表示されたときに、自然な表示態様で表示結果を見せることができるようになる。
【0126】
請求項6の発明によれば、識別情報の変動表示の表示結果が導出表示されたときに、自然な表示態様で表示結果を見せることができるようになる。
【0127】
請求項7の発明によれば、識別情報の変動表示の表示結果が導出表示されたときに、自然な表示態様で表示結果を見せることができるようになる。
【0128】
請求項8の発明によれば、更新表示を停止した識別情報による演出の興趣を高めることができる。
【0129】
請求項9の発明によれば、更新表示を停止した識別情報による演出の興趣を高めることができる。
【0130】
請求項10の発明によれば、複数のコマが順次更新表示されて基本動作が実行されるものであっても、その基本時間を容易に変更制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】図1のパチンコ遊技機の制御回路の構成を示すブロック図である。
【図3】(a)は、遊技制御基板の基本回路内のCPUが実行するメイン処理を示すフローチャートであり、(b)は、タイマ割り込み処理を示すフローチャートである。
【図4】(a)は、特図ゲームの変動表示パターンの例(ノーマルパターン)を示すフローチャートであり、(b)は、特図ゲーム中において実行される揺動制御処理を示すフローチャートである。
【図5】仮停止した特別図柄の揺動動作の可変表示装置上における説明図である。
【図6】仮停止した特別図柄の揺動動作の可変表示装置上における説明図である。
【図7】仮停止した特別図柄の揺動動作を示すタイミングチャートである。
【図8】仮停止した特別図柄の揺動動作の第1の変形例を示すタイミングチャートである。
【図9】仮停止した特別図柄の揺動動作の第2の変形例を示すタイミングチャートである。
【図10】仮停止した特別図柄の揺動動作の第3の変形例を示すタイミングチャートである。
【図11】仮停止した特別図柄の揺動動作の第4の変形例を示すタイミングチャートである。
【図12】仮停止した特別図柄の揺動動作の第5の変形例を示すタイミングチャートである。
【図13】仮停止した特別図柄の揺動動作の第6の変形例を示すタイミングチャートである。
【図14】仮停止した特別図柄の揺動動作の第7の変形例を示すタイミングチャートである。
【図15】特別図柄の仮停止動作として行われる基本動作の他の態様を説明する図である。
【図16】特別図柄の仮停止動作として行われる基本動作のさらに他の態様と、その制御を説明する図である。
【符号の説明】
4 可変表示装置
102 演出制御基板

Claims (10)

  1. 予め設定された変動開始条件を満足する場合、可変表示装置上に構成される複数の可変表示部の各々に表示される識別情報を更新表示することにより変動表示を行わせると共に、所定時間経過後に前記複数の可変表示部における更新表示を停止させた後に変動表示の表示結果を導出表示させる変動表示制御手段と、
    前記可変表示部において、前記変動表示制御手段が識別情報の更新表示を停止させてから変動表示の表示結果が導出表示されるまでの間において、更新表示を停止して表示されている識別情報について所定の基本時間で実行される基本動作を連続して繰り返し行う周期動作を実行する周期動作手段と、
    前記周期動作手段により前記基本動作が実行される前記基本時間のみを変更制御することにより、複数の可変表示部において更新表示を停止した識別情報の基本動作の開始タイミングを一致させて、識別情報の周期動作を同期させる同期制御手段と
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記同期制御手段は、先に更新表示を停止した可変表示部の識別情報の前記基本動作が実行される基本時間を、他の可変表示部において新たに識別情報が更新表示を停止するまでの間で変更制御することにより、前記他の可変表示部において識別情報が更新表示を停止したときに行われる周期動作に同期させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記同期制御手段は、先に更新表示を停止した可変表示部が複数あるときに、それぞれの可変表示部における識別情報について前記基本動作が実行される前記基本時間を同期させて変更制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記同期制御手段は、先に更新表示を停止した可変表示部の識別情報について前記基本動作が実行される前記基本時間を変更制御することなく、他の可変表示部において新たに更新表示を停止した識別情報について前記基本動作が実行される前記基本時間を変更制御することにより、前記先に更新表示を停止した可変表示部の識別情報及び前記他の可変表示部において新たに更新表示を停止した識別情報の周期動作を同期させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  5. 前記同期制御手段は、前記複数の可変表示部に変動表示の表示結果が導出表示されたときに各可変表示部における識別情報が所定の基準に達するように、各可変表示部において更新表示を停止した識別情報について前記基本動作が実行される前記基本時間を変更制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 予め設定された変動開始条件を満足する場合、可変表示装置上に構成される複数の可変表示部の各々に表示される識別情報を更新表示することにより変動表示を行わせると共に、所定時間経過後に前記複数の可変表示部における更新表示を停止させた後に変動表示の表示結果を導出表示させる変動表示制御手段と、
    前記可変表示部において、前記変動表示制御手段が識別情報の更新表示を停止させてから変動表示の表示結果が導出表示されるまでの間において、更新表示を停止して表示されている識別情報について所定の基本時間で実行される基本動作を連続して繰り返し行う周期動作を実行する周期動作手段と、
    前記複数の可変表示部に変動表示の表示結果が導出表示されたときに各可変表示部における識別情報が所定の基準に達するように、各可変表示部において更新表示を停止した識別情報について前記基本動作が実行される前記基本時間を変更制御する同期制御手段と
    を備えることを特徴とする遊技機。
  7. 前記同期制御手段は、前記複数の可変表示部の全てにおいて識別情報が更新表示を停止した後に、各可変表示部において更新表示を停止した識別情報について前記基本動作が実行される前記基本時間を変更制御する
    ことを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
  8. 前記基本動作は、前記識別情報を所定の位置を基準として揺り動かす揺動と、前記識別情報を所定の大きさを基準として拡大及び縮小を交互に行う拡大縮小との、少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の遊技機。
  9. 前記可変表示装置は、画像を表示する画像表示装置によって構成され、
    前記基本動作は、前記画像表示装置上に表示される識別情報としての画像片の少なくとも一部が変化して表示される動作を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の遊技機。
  10. 前記識別情報としての画像片は、複数のコマからなり、複数のコマを所定時間間隔で順次更新表示していくことで前記基本動作が実行されるものとして表示されるものであり、
    前記同期制御手段は、前記識別情報について前記基本動作が実行される前記基本時間を変更制御するときに、前記複数のコマのうちの一部を間引いて更新表示する、および/または前記複数のコマが更新表示される時間間隔を変えて更新表示する
    ことを特徴とする請求項9に記載の遊技機。
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