JP2004049635A - 遊技機 - Google Patents

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JP2004049635A
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Shohachi Ugawa
鵜川 詔八
Seiya Hirata
平田 征也
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Abstract

【課題】複数の表示領域の大きさをリーチの信頼度に応じたものとすることで、各々の表示領域でのリーチ演出表示を遊技者に対してより効果的に見せる。
【解決手段】特別図柄401L、401C、401Rが仮停止した(b)後、上下2つの表示領域4H、4Lに分割される(d)。その後、特別図柄401LHと401LL、401RHと401RLが順次仮停止して、表示領域4H、4Lのそれぞれでリーチ表示態様が形成される(f)。リーチ表示態様が形成された後、表示領域4Hでは一般ランナーのキャラクタ403aが特別図柄401CHを追いかける一般ランナーリーチ、表示領域4Lでは自転車に乗ったキャラクタ403bが特別図柄401CLを追いかける自転車リーチによるリーチ演出表示が開始される(g)。ここで、自転車リーチの大当たりになる信頼度は、一般ランナーリーチの信頼度より高いため、表示領域4Lの大きさが大きくなる。
【選択図】  図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関し、特に所定の識別情報を変動表示させる可変表示機能を有する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機等の遊技機においては、液晶表示装置(以下、LCD:LiquidCrystal Display)等の表示装置上に所定の識別情報(以下、表示図柄)を更新表示させることで変動表示を行い、その表示結果により所定の遊技価値を付与するか否かを決定する、いわゆる可変表示ゲームによって遊技興趣を高めたものが数多く提供されている。
【0003】
可変表示ゲームには、前述の表示装置を特別図柄表示装置として用いた特図ゲームと、前述の表示装置を兼用または他の表示装置を専用に用いた普図ゲームとがある。特図ゲーム及び普図ゲームは、共に所定領域を通過する遊技球の検出に伴って抽選を行い、その抽選結果に従って表示図柄の更新表示を行い、表示図柄の更新表示が停止した際の停止図柄態様が特定表示態様となっている場合を「当たり」とするゲームである。
【0004】
特図ゲームの「当たり」(以下、大当たり)となると、大入賞口またはアタッカと呼ばれる特別電動役物を開放状態とし、遊技者に対して遊技球の入賞が極めて容易となる状態を一定期間断続的に提供する。ここで、特図ゲームにおいて大当たりとなり、特別電動役物が開放状態となって遊技球の入賞が極めて容易となる状態を特定遊技状態という。特定遊技状態となるためには、通常、特別図柄表示装置に表示される表示図柄の停止図柄態様が予め定められた特定表示態様となること(一般的には表示図柄が同一図柄で揃うこと)が条件となる。
【0005】
特図ゲームにおける大当たりは、遊技者が獲得可能な遊技球の数に大きな影響を及ぼすものであるため、遊技者の関心は、必然的に特図ゲームに向けられることとなる。特図ゲームで大当たりとなるには、その前提としてリーチ表示態様(最終停止図柄以外の表示図柄の態様が大当たり表示態様と一致すること)が発生する必要がある。リーチ表示態様が発生した場合、大当たりとなる可能性が高まったような印象を遊技者に与え、遊技者の期待感を向上させるものとなる。
【0006】
そこで、多くのパチンコ遊技機では、リーチ表示態様が発生してから特図ゲームの結果が確定するまでに様々なリーチ演出(特に画面表示により行われるものをリーチ演出表示という)を行い、遊技者の期待感を高めさせると共に、遊技の興趣を向上させることを図っている。このようなリーチ演出として、特別図柄表示装置の表示部を複数の表示領域に分割し、それぞれの表示領域にリーチ表示態様を形成して、最終停止図柄の変動表示を行うものがある。これは、複数の表示領域のいずれかで大当たりが発生するように遊技者の期待感を高めさせるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特図ゲームでリーチ表示態様が形成された場合、様々なリーチ演出が行われるが、リーチ表示態様から最終的に大当たり表示態様となり、大当たりが発生する信頼度(リーチから大当たりとなる確率)は、リーチ演出の種類毎に異なっている。大当たりとなる信頼度が高いリーチ演出が行われている場合ほど、遊技者の注目度も高く、また、遊技者の期待感も高くなるのが普通である。
【0008】
これに対して、前述した複数の表示領域でリーチ表示態様を形成する従来のパチンコ遊技機では、どのようなリーチ演出が行われていたとしても、表示領域の大きさは常に同じものとなっていた。ここでは、リーチ演出毎の信頼度による遊技者の期待感の変化が全く考慮されていなかった。すなわち、複数の表示領域で別々にリーチ演出が実行されているという以上の意味を持つものではなかった。
【0009】
本発明は、複数の表示領域の大きさをリーチの信頼度に応じたものとすることで、各々の表示領域でのリーチ演出を遊技者に対してより効果的に見せ、これにより遊技の興趣を向上させる遊技機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明にかかる遊技機は、
表示状態を変化可能な画像表示手段と、
前記画像表示手段上において複数種類の識別情報を更新表示することにより変動表示を行わせると共に、所定時間経過後に更新表示を停止させた後に、変動表示の表示結果を導出表示する変動表示制御手段と、
前記変動表示制御手段による変動表示の表示結果が特定の表示態様となったときに、遊技者にとって有利な遊技価値を付与する遊技価値付与手段とを備え、
前記変動表示制御手段は、
所定の条件が成立することにより、前記画像表示手段をそれぞれ複数の可変表示部を有する複数の表示領域に分割する表示領域分割手段と、
前記複数の表示領域のそれぞれについて、前記変動表示の表示結果が前記特定の表示態様となる確率が異なって定められた複数のリーチ演出パターンからいずれかのリーチ演出パターンを選択するリーチ演出パターン選択手段と、
前記複数の表示領域のそれぞれにおいてリーチ表示態様を導出させると共に、前記リーチ演出パターン選択手段により選択されたリーチ演出パターンを用いて所定のリーチ演出を実行するリーチ導出手段と、
前記表示領域分割手段により分割される各表示領域を、各表示領域において実行されるリーチ演出に用いられるリーチ演出パターンにより前記変動表示の表示結果が前記特定の表示態様となる確率に従って決められる大きさで表示するように制御する表示領域制御手段とを含む
ことを特徴とする遊技機。
【0011】
上記遊技機では、各表示領域の大きさは、リーチ表示態様が導出された後に実行されるリーチ演出(リーチ演出表示)のパターンにより最終的な表示結果が特定の表示態様となる確率によって決まることとなる。このため、各々の表示領域におけるリーチ演出を、選択されたリーチ演出パターンにより変動表示の表示結果が特定の表示態様となる確率に応じて効果的な見せ方をすることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる。
【0012】
ここで、画像表示手段を複数の表示領域に分割するための所定の条件は、識別情報が変動表示を開始すること、変動表示の開始から所定時間を経過すること、特定のキャラクタが表示されること、変動表示の経過としてチャンス目が出現すること、リーチ表示態様から発展すること、などが挙げられる。変動表示の開始時としては、所定の態様で識別情報が変動表示を開始することを条件として、表示領域の分割を行うことができる。変動表示の開始から所定時間の経過で表示領域を分割する場合は、未だいずれの識別情報とも仮停止していないで変動表示状態にある場合に行ってもよい。
【0013】
上記遊技機において、
前記表示領域制御手段は、各表示領域を、前記リーチ導出手段によって全ての表示領域にリーチ表示態様が導出された後に、前記選択されたリーチ演出パターンにより前記特定の表示態様となる確率に従って決められる大きさで表示するように制御するものとすることができる。
【0014】
この場合、リーチ演出の実行が開始してから各表示領域の大きさが変化するため、各表示領域で実行されているリーチ演出により最終的な表示結果が特定の表示態様となる確率がどの程度となるのかが遊技者に分かり易くなる。また、リーチ表示態様が導出されるまで(リーチ演出が開始されるまで)は、最終的な表示結果が特定の表示態様となる確率がどの程度のリーチ演出となるかについて、遊技者の期待感を継続させることができる。
【0015】
前記表示領域分割手段は、各表示領域を、前記リーチ導出手段によって全ての表示領域にリーチ表示態様が導出される前に、前記選択されたリーチ演出パターンにより前記特定の表示態様となる確率に従って決められる大きさで表示するように制御するものとすることもできる。
【0016】
この場合、リーチ表示態様が現れる前に各表示領域の大きさが変化するため、各表示領域で実行されることとなるリーチ演出について、最終的にどの程度の確率で表示結果を特定の表示態様とするものであるかが遊技者に予め分かり易くなる。なお、前記表示領域制御手段は、一旦複数の表示領域を分割した後に分割された各表示領域の大きさを制御するだけでなく、分割と同時に大きさを制御する(すなわち、最初から前記確率に従って決められる大きさで表示領域が分割される)ものとしてもよい。
【0017】
上記遊技機は、
前記複数の表示領域のそれぞれにおいて選択されたリーチ演出パターンにより前記特定の表示態様となる確率を比較する比較手段をさらに備えるものとしてもよい。この場合において、
前記複数の表示領域の大きさは、前記比較手段による比較結果に従って決められるものとすることができる。
【0018】
上記遊技機は、また、
前記複数の表示領域のそれぞれにおいて選択されるリーチ演出パターンにより前記特定の表示態様となる確率の組み合わせの種類別に定められた前記複数の表示領域のそれぞれについての大きさを記憶した記憶手段をさらに備えるものとしてもよい。この場合において、
前記複数の表示領域の大きさは、前記記憶手段に記憶された前記複数の表示領域のそれぞれにおいて選択されるリーチ演出パターンにより前記特定の表示態様となる確率の組み合わせの種類別に定められた前記表示領域のそれぞれについての大きさに従って、決められるものとすることができる。
【0019】
これらの場合、各表示領域の大きさによって、各表示領域において実行されるリーチ演出により特定の表示態様となる確率について表示領域毎の関係が分かり易くなる。
【0020】
上記遊技機において、
前記複数の表示領域の大きさは、前記表示領域のそれぞれにおいて選択されるリーチ演出パターンにより前記特定の表示態様となる確率に従って予め決められているものとすることもできる。
【0021】
この場合、各表示領域の大きさによって、各表示領域において実行されるリーチ演出により特定の表示態様となる確率が、表示領域毎にどの程度なのかが分かり易くなる。
【0022】
上記遊技機において、
前記選択されたリーチ演出パターンにより前記特定の表示態様となる確率が高い表示領域の大きさは、該確率が低い表示領域の大きさよりも大きくなるように決められることが好ましい。
【0023】
このように特定の表示態様となる確率が高いリーチ演出が実行されている表示領域ほど大きくすることで、遊技者にとっての注目度が高く、期待感も高いリーチ演出が実行されている表示領域が大きく、見易くなり、遊技の興趣を向上させることができる。
【0024】
上記遊技機において、
前記変動表示制御手段は、前記複数の表示領域のそれぞれの大きさに従って、各表示領域内で変動表示される識別情報の大きさを変化させるものとしてもよい。
【0025】
この場合、表示領域の大きさの変化だけでなく、識別情報の大きさの変化によって、各々の表示領域におけるリーチ演出の視覚的な効果がさらに高くなり、遊技の興趣を向上させることができる。
【0026】
上記遊技機において、
前記変動表示制御手段は、前記選択されたリーチ演出パターンにより前記特定の表示態様となる確率が低い表示領域ほど先に、前記識別情報の変動表示の結果としての表示態様を導出することが好ましい。
【0027】
この場合、先に結果が示された表示領域でハズレであったとしても、残りの表示領域での表示結果が特定の表示多様となる確率は、より高いものとなっている。このため、最終的な表示結果が特定の表示態様となることへの遊技者の期待感を長期間継続させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において図柄の仮停止とは、図柄が一定期間継続的に更新表示を停止して、揺動、拡大縮小或いは変形している状態で未確定の状態にあり、その後にさらに変動される可能性を残している状態のことをいう。リーチ演出表示とは、リーチ表示態様が形成された後に最終停止図柄の変動を含む表示のことであり、キャラクタの表示や背景画像の変化などによる演出を含む場合がある。
【0029】
図1は、この実施の形態にかかるパチンコ遊技機の正面図である。図2は、図1のパチンコ遊技機のガラス扉(前面扉)の背面側の構造を示す図である。パチンコ遊技機1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を指示固定する遊技機用枠(ガラス扉枠)20とから構成されている。遊技盤2は、ガイドレールによって囲まれたほぼ円形状の遊技領域を形成している。
【0030】
遊技盤2の遊技領域のほぼ中央位置には、可変表示装置3が配置されている。可変表示装置3は、LCDからなる可変表示部4が設けられている。可変表示部4は、特図ゲームの保留記憶を表示するための特別図柄保留記憶表示部4aを前面側の画像とし、特図ゲームを行うための特別図柄表示部4bを後面側の画像として、これらの画像を重ね合わせて表示する。特別図柄表示部4bは、特図ゲームに伴って、背景画像、キャラクタ、特別図柄等を表示する。特図ゲームに使用される特別図柄としては、「0」から「9」までの10種類の数字が用意されている。
【0031】
特別図柄表示部4bは、後述する表示分割パターン(1)、(2)においては、2つの表示領域に分割され、それぞれの表示領域において特別図柄が変動表示される。各表示領域には、左、中及び右の3つの可変領域で特別図柄が変動表示され、特図ゲームは、いずれかの表示領域において、3つの可変領域で同じ数字が揃って停止することによって大当たりとなる。停止した特別図柄の種類が偶数であれば、通常の大当たりと、奇数であれば、確率変動大当たり(通常の大当たりによる遊技価値に加えて、以降の特図ゲームにおける大当たり確率を高くするという遊技価値を付与するもの)となる。
【0032】
特別図柄表示部4bは、特別図柄の変動開始時において表示領域の分割はなく、全体を1つの表示領域として3つの可変領域で特別図柄の変動が開始される。後述する表示分割パターン(1)、(2)では、3つの特別図柄が一旦仮停止した後に、所定のキャラクタ図柄が表示領域外から移動表示されて、所定の演出表示が行われることで、特別図柄表示部4bが上下2つの表示領域に分割される。
【0033】
特図ゲームにおいて分割された各表示領域でリーチ表示態様(左と右の特別図柄が同じ種類で揃って仮停止すること)となれば、それぞれの表示領域において最終停止図柄である中の特別図柄を仮停止させるまでに所定のキャラクタの動作表示によるリーチ演出表示が行われる。表示分割パターン(1)、(2)において、各表示領域で行われるリーチ演出表示を含む変動表示パターン(リーチパターン)の詳細については、後述する。
【0034】
分割された各表示領域の大きさは、それぞれで行われているリーチパターンから最終的に大当たりで確定する信頼度(リーチから大当たりとなる確率を意味する。以下、同じ)に応じて変更される。表示分割パターン(1)では、リーチパターンの最終的な信頼度で各表示領域の大きさが決められるものであるが、表示分割パターン(2)では、リーチパターン実行中の各時点における信頼度で各表示領域の大きさが決められる。各表示領域の大きさをどのように変更するかは、予め用意されたテーブルを参照して決められるが、このテーブルの詳細は後述する。
【0035】
可変表示装置3の可変表示部4の上側中央には、特図ゲームにおけるリーチ演出や、大当たり演出の際に駆動される役物11と、役物11の駆動に伴って発光する役物飾りランプ12a、12bとが設けられている。役物11及び役物飾りランプ12a、12bの左右には、例えば遊技者が特図ゲームにおいて表示されるキャラクタ画像を選択するために用いられる、反射型センサからなる左側及び右側センサ16L、16Rが設けられている。可変表示装置3の可変表示部4の下側には、普図ゲームの保留記憶を表示するための普通図柄保留記憶表示部10が設けられている。
【0036】
可変表示装置3の可変表示部4の左上、右上、左横及び右横には、装飾ランプ13a、13b、13c、13dがそれぞれ設けられている。可変表示装置3を離れて遊技盤2の遊技領域の左右側にも、それぞれ装飾ランプ13e、13fが設けられている。装飾ランプ13a〜13fは、リーチ演出や大当たり演出の際に、例えば特別図柄表示部4bに表示される画像の変化に伴って発光し、画像に加えて光による演出で遊技興趣を高めるようにするものである。
【0037】
可変表示装置3の下方位置には、電動チューリップ型役物(普通電動役物)6を兼用する特別図柄始動口(スタートチャッカ)5が配設されている。特別ゲームは、特別図柄始動口5を遊技球が通過することによって開始される。特別図柄始動口5の両側には、遊技球の通過により普図ゲームを開始させるための通過ゲート7a、7bが設けられている。特別図柄始動口5及び通過ゲート7a、7bの遊技球の通過は、それぞれ最大4つまで保留記憶され、保留記憶されている数が特別図柄保留記憶表示部4a及び普通図柄保留記憶表示部(ゲート通過記憶表示器)10に表示される。
【0038】
特別図柄始動口5の下側には、大当たり発生時にソレノイド等を駆動することで開放動作を行う大入賞口(第1種特別電動役物:アタッカ)8が配設されている。大入賞口8は、特別図柄始動口5への入賞に基づいて特図ゲームが行われた結果大当たりとなった場合に、開放動作を行う。この開放動作は、遊技球が大入賞口8の内部の特定領域(図示せず)を通過することを条件として、断続的に最大15回継続して行う。また、通過ゲート7aの左側と下側、通過ゲート7bの下側と右側には、遊技球の通過によって賞球が払い出される入賞口9a〜9dが設けられている。
【0039】
ガラス扉枠20には、遊技領域を囲むようにして複数の遊技効果LED14a〜14hが設けられている。また、ガラス扉枠20の上部左右側(遊技効果LED14a、14bの内側)には、スピーカ15a、15bが設けられている。特別図柄表示部4bに表示される画像の変化に伴って、またはこの画像とは独立して、遊技効果LED14a〜14hが発光し、スピーカ15a、15bから音声が出力される。この光及び音声による演出でも遊技興趣が高められている。
【0040】
ガラス扉枠20の遊技領域の下側には、遊技領域に打ち出す遊技球を供給するための打球供給皿21が設けられている。その下側には、打球供給皿21への払い出しができなくなった賞球を払い出すための余剰球受皿22が設けられている。その右側には、遊技領域に遊技球を打ち出す発射モータ(図示せず)を駆動するための打球操作ハンドル23が設けられている。
【0041】
ガラス扉枠20の遊技領域の左側には、払い出しを完了していない賞球があることを示す賞球ランプが、遊技領域の上側には、払い出すべき賞球が切れてしまったことを報知する球切れランプ18が設けられている。また、パチンコ遊技機1の左側には、プリペイドカードを挿入し、遊技球の貸し出しを受けるためのプリペイドカードユニット200が設けられている。
【0042】
さらに、図2に示すように、ガラス扉枠20の背面側には、賞球を払い出すための球払出装置105と、球払出装置105が払い出し可能な賞球がなくなったことを検出するための球切れスイッチ52が設けられている。また、球払出装置105からオーバーフローした遊技球の貯留が満タンになったことを検出する満タンスイッチ53(図2には不図示:図3参照)が設けられている。
【0043】
上記の各部を制御するための制御基板として、遊技制御基板101、演出制御基板102及び入出力ドライバ基板103、並びに払出制御基板104も、ガラス扉枠20の背面側に配設されている。各部に電力を供給するための電源基板100も、ガラス扉枠20の背面側に配設されている。図3は、各基板100〜104を含む、パチンコ遊技機1の制御回路の構成を示すブロック図である。
【0044】
遊技制御基板101は、パチンコ遊技機1における遊技の進行全体の流れを制御するためのメイン側の制御基板であり、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)112、ROM(Read Only Memory)113及びI/O(Input/Output)ポート114を含む1チップマイクロコンピュータからなる基本回路110を搭載している。また、遊技制御基板101は、スイッチ回路120、ソレノイド回路130、情報出力回路140及びアドレスデコード回路150を搭載している。
【0045】
CPU111は、計時機能、タイマ割り込み機能、及び乱数発生機能を備え、ROM113に記憶されたプログラム(後述)を実行して、遊技の進行に関する制御を行うと共に、パチンコ遊技機1の制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。RAM112は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として使用される。ROM113は、CPU111が実行するプログラムや固定的なデータを記憶する。I/Oポート114は、基本回路110に接続された各回路との間で制御信号を入出力する。
【0046】
スイッチ回路120は、通過ゲート7a、7bを通過した遊技球を検出するためのゲートスイッチ37、特別図柄始動口5を通過した遊技球を検出するための始動口スイッチ35、大入賞口8を通過した遊技球を検出するためのカウントスイッチ38、大入賞口8の特定領域を通過した遊技球を検出するためのVカウントスイッチ30、及び入賞口9a〜9dを通過した遊技球を検出するための入賞口スイッチ39に接続されている。また、満タンスイッチ53、球切れスイッチ52、及び球払出装置105が払い出した賞球をカウントするための賞球カウントスイッチ51にも接続されている。
【0047】
スイッチ回路120は、各スイッチ37、35、38、30、39、53、52及び51から出力されてくる入力信号を、ローパスフィルタ等を通してパルス波として整形した後に、バッファゲート等によって増幅し、I/Oポート114に出力して、CPU111に入力させるものである。
【0048】
ソレノイド回路130は、電動チューリップ型役物6を駆動するためのソレノイド45、大入賞口8の開閉を駆動するためのソレノイド48、及び大入賞口8内の内部にあり、遊技球を特定領域に寄せるためのシーソー(図示せず)を駆動するためのソレノイド40に接続されている。ソレノイド回路130は、I/Oポート114から出力される制御信号に基づいて、ソレノイド40、45及び48に駆動制御信号(励磁信号)を出力する。
【0049】
情報出力回路140は、I/Oポート114から出力された制御信号に基づいて、大当たりの発生中を示す大当たり情報、確率変動状態にあることを示す確変情報、特図ゲームの始動に関する情報である始動情報、支払われた賞球に関する情報である賞球情報等の各種情報を、パチンコホール(遊技店)の管理コンピュータに対して出力する。
【0050】
アドレスデコード回路150は、CPU111から出力されたアドレス信号を入力し、デコードする。デコードした結果、CPU111の制御対象がRAM112、ROM113及びI/Oポート114のいずれであるかを選択するための信号を、CPU111に出力する。
【0051】
演出制御基板102は、CPU、RAM及びROMを含む制御部を有し、遊技制御基板101から送られてくるコマンドに基づいて、特図ゲーム及び普図ゲームを含む各種の演出を制御する。演出制御基板102は、可変表示部4に接続されており、特別図柄表示部4bに特図ゲームにおける画像を表示させ、特別図柄保留記憶表示部4aに保留記憶の表示をさせる。演出制御基板102は、入出力ドライバ基板103に接続されており、入出力ドライバ基板103に対してその他の演出を制御するための制御信号を出力する。
【0052】
入出力ドライバ基板103は、左側及び右側センサ16L、16Rに接続されており、この検出信号を入力して、演出制御基板102に出力するためのドライバ回路を備えている。入出力ドライバ基板103のドライバ回路は、また、スピーカ15、賞球ランプ17、球切れランプ18、装飾ランプ13(13a〜13f)、役物飾りランプ12(12a、12b)、及びゲート通過記憶表示器10に接続されており、演出制御基板102からの制御信号に従ってこれらを制御する。入出力ドライバ基板103は、役物用ソレノイド41に接続されており、演出制御基板102からの制御信号に従って役物用ソレノイド41に駆動制御信号を出力し、役物11を駆動させるためのドライバ回路を備えている。
【0053】
払出制御基板104は、球払出装置105とプリペイドカードユニット200とに接続されており、遊技球の貸し出しのために必要な情報をプリペイドカードユニット200との間でやりとりし、また、球払出装置105に貸し出された遊技球または入賞により賞球として払い出される遊技球を払い出させるための制御回路を備えている。
【0054】
図4は、表示分割パターン(1)、(2)において、各表示領域において実行されるリーチ演出表示のリーチパターンの遷移と、それぞれの大当たりとなる信頼度及び出現率を示す図である。図示するように、表示分割パターン(1)、(2)の各表示領域では、(a)〜(h)の8つのリーチパターンのうちのいずれかが選択されて実行される。ここで、2つの異なる表示領域で同じリーチパターンが選択されることはない。
【0055】
(a)一般ランナーリーチ(信頼度:5%、出現率:40%)
(b)集団ランナーリーチ(信頼度:10%、出現率:7%)
(c)アスリートリーチ(信頼度:20%、出現率:15%)
(d)自転車リーチ(信頼度:20%、出現率:20%)
(e)自転車乗り換えリーチ(信頼度:20%、出現率:5%)
(f)バイクリーチ(信頼度:50%、出現率:10%)
(g)バイク乗り換えリーチ(信頼度:50%、出現率:2%)
(h)足あとリーチ(信頼度:100%、出現率:1%)
【0056】
これらのリーチパターンのうちで、(e)の自転車乗り換えリーチと(g)バイク乗り換えリーチは、最初に一般ランナーのキャラクタでリーチ演出表示を開始してから、発展ポイントに到達したときに自転車またはバイクに乗ったキャラクタに変更されて、リーチ演出表示が続けられるものである。他は、それぞれのパターンに固有のキャラクタでリーチ演出表示が行われる。また、(h)の足あとリーチは、信頼度が100%であるため、表示分割パターン(1)、(2)を示す特別図柄表示用のコマンドが大当たりでの確定を示しているとき以外には出現することがない。
【0057】
(a)〜(g)の各リーチパターンでは、信頼度が0%でも100%でもないため、大当たりで確定する場合と、ハズレで確定する場合との両方のパターンが用意されている。特別図柄表示用のコマンドがハズレでの確定を示しているときは、2つの表示領域のいずれについても、ハズレのパターンのものが選ばれる。特別図柄表示用のコマンドが大当たりでの確定を示しているときは、2つの表示領域のうちの少なくとも一方については、大当たりのパターンのものが選ばれる。
【0058】
また、図4から分かるように、大当たりとなる信頼度が低いリーチパターンほど、短い時間で終了し、その結果が先に示されるようになっている。リーチパターン毎に終了までの時間が異なっていることに関して、大当たりした場合の大当たり演出表示を行う期間を調整して、遊技制御基板101の側で大当たり制御を行うのと、演出制御基板102の側で大当たり演出を行うのとでタイミング合わせがされるようになっている。
【0059】
前述した表示分割パターン(1)、(2)において分割された2つの表示領域の大きさを決めるためのテーブルは、演出制御基板102の制御部のROMに格納されている。このテーブルは、2つの表示領域において実行されるリーチパターンの信頼度の差と、各表示領域の大きさの組み合わせとを関係付けて登録したものである。
【0060】
このテーブルに登録されている内容としては、
(上下の信頼度が同じ)=(全体の50%程で表示,全体の50%程で表示)
(上欄の信頼度が高い)=(全体の60%程で表示,全体の40%程で表示)
(下欄の信頼度が高い)=(全体の40%程で表示,全体の60%程で表示)
となっている。なお、ここでは(上欄の表示領域,下欄の表示領域)を意味する。
【0061】
表示分割パターン(1)においては、各表示領域でリーチ表示態様が導出され、リーチ演出表示が開始すると、各表示領域のリーチパターンの最終的な信頼度を比較し、その比較結果に応じてこのテーブルを参照して、各表示領域の大きさが変更されるものとなっている。表示分割パターン(2)においては、リーチ演出表示の開始時点と、発展ポイントの到達時点とにおいて、それぞれの時点におけるリーチ演出表示の内容に応じて求められる信頼度を比較し、その比較結果に応じてこのテーブルを参照して、各表示領域の大きさが変更されるものとなっている。各表示領域の大きさは、リーチパターンの信頼度に応じた相対的なものとなる。
【0062】
以下、この実施の形態にかかるパチンコ遊技機1における遊技動作について説明する。なお、パチンコ遊技機1における動作としては、スピーカ15からの音声の出力、役物飾りランプ12、装飾ランプ13或いは遊技効果LED14の発光、役物11の駆動などを含んでいるが、これらは本発明とは関係ないので、説明を省略することとする。
【0063】
図5は、遊技制御基板101の基本回路110内のCPU111が実行する処理を示すフローチャートである。パチンコ遊技機1の電源が投入されると、図5(a)に示すメイン処理が実行されることとなる。
【0064】
メイン処理では、まず初期設定処理が行われる(ステップS11)。初期設定処理では、後述する割り込み処理を実行するタイミングを規定するタイマ割り込み時間(例えば、2msec)をCPU111に設定する処理が行われる。これにより、電源投入等によるリセット後、最初の割り込み処理が実行されるタイミングを規定するための計時が開始される。また、初期設定処理においては、種々のタイマをセットするための処理も行われる。
【0065】
初期設定処理が終了すると、この電源投入前に生じた電源エラーによる電源遮断時における状態のバックアップがされていないかどうかを判定する(ステップS12)。電源遮断時における状態のバックアップがされていれば、バックアップされていた状態を復元して、電源エラーの前の状態に復帰する(ステップS13)。そして、復帰した電源エラーの前の状態からの処理を継続して行う。
【0066】
電源遮断時における状態のバックアップがされていなければ、RAM112を初期化すること、及び各種フラグの初期化などの処理が行われる(ステップS14)。次に、演出制御基板102、払出制御基板104などのサブ基板などに初期化コマンドを送信し、これらのサブ基板の状態を初期化させる(ステップS15)。
【0067】
サブ基板の初期化が行われると、確定図柄(予定停止図柄)を決定するための表示図柄乱数、及び特図ゲームの変動表示パターンを決定するための変動パターン決定用乱数を更新する処理が行われる(ステップS16)。さらに、特図ゲームで大当たりとするかどうかを決定するための大当たり乱数に設定すべき初期値を決定する初期値決定用乱数を更新する処理が行われる(ステップS17)。ステップS15でサブ基板の初期化が終了した後には、ステップS16及びS17の処理が無限ループで繰り返して実行されることとなる。この間にタイマ割り込みが入ると、図5(b)のタイマ割り込み処理が実行され、タイマ割り込み処理が終了すると、再度ステップS16及びS17の無限ループの処理が実行されることとなる。
【0068】
タイマ割り込み処理では、まずゲートスイッチ37、始動口スイッチ35、カウントスイッチ38、Vカウントスイッチ30等の状態を入力し、各入賞口や通過ゲートに対する入賞があったか否かを判定するスイッチ処理を行う(ステップS21)。始動口スイッチ35により始動入賞が検出された場合には、このスイッチ処理において始動記憶処理が実行される。具体的には、始動口スイッチ35により始動入賞が検出されると、そのタイミングで大当たり判定用の乱数値が抽出され、始動記憶用の特別図柄判定用バンクにその抽出値が記憶される。これにより始動記憶がなされる。始動記憶用の特別図柄判定用バンクは、バンク0〜3の4カ所から構成されており、この4カ所のバンクによって最大4個の始動記憶が可能となる。よって、始動入賞が検出された際に全てのバンクに記憶がある場合には、その始動入賞が無効とされる。
【0069】
次に、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己診断機能によって種々の異常診断を行い、その結果に応じて必要ならば警報を発生させる等の処理を含むエラー処理を行う(ステップS22)。
【0070】
さらに、大当たり乱数を更新する処理が行われ(ステップS23)、初期値決定用乱数を更新する処理が行われ(ステップS24)、表示図柄乱数及び変動パターン決定用乱数を更新する処理が行われる(ステップS25)。ここで、初期値決定用乱数は、大当たり乱数の値が周期的に更新されるのを避けるために、例えば大当たり乱数の値が最大値に達した後に最初に行われるタイマ割り込み処理で、大当たり乱数の値として設定する初期値を決定するための乱数である。
【0071】
ステップS23〜S25における各種の乱数値の更新が終了すると、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS26)。この特別図柄プロセス処理では、入賞確認処理が行われた後に、上記した各種の乱数を抽出して、特図ゲームの結果を大当たり表示態様とするか、特図ゲームにおける確定図柄をどの種類の図柄とするか、特図ゲームにおける特別図柄の変動表示パターンをどのパターンとするか、などの抽選を行う処理が含まれる。ここでは、これらの抽選結果に基づいて、後述するステップS28で演出制御基板102へ伝送する特別図柄表示用のコマンドを生成する処理も行われる。
【0072】
次に、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS27)。この普通図柄プロセス処理では、普通図柄を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0073】
次に、特別図柄コマンド処理を行う(ステップS28)。この特別図柄コマンド処理は、ステップS26において特別図柄表示用のコマンドが生成されていれば、これを基本回路110から演出制御基板102へ伝送する処理である。ここで伝送されるコマンドは、変動表示パターンや確定図柄に関する情報を含んでいる。次に、普通図柄コマンド処理を行う(ステップS29)。この普通図柄コマンド処理は、普通図柄を表示制御するためのコマンドを基本回路110から演出制御基板102へ伝送する処理である。
【0074】
次に、情報出力回路140を介して確変情報、大当たり情報、始動情報、賞球情報等の情報を外部に出力する情報出力処理を行う(ステップS30)。次に、ソレノイド45、48、40を励磁制御するための制御信号をソレノイド回路130に出力するソレノイド出力処理を行う(ステップS31)。次に、基本回路110から払出制御基板104に賞球個数信号と賞球可能信号とを送信して、賞球の払出指令を行うための賞球処理を行う(ステップS32)。
【0075】
次に、保留記憶処理を行う(ステップS33)。この保留記憶処理は、例えば、特別図柄始動口5に遊技球の入賞があって保留記憶が増加した場合や特別図柄の変動が開始されて保留記憶が減少した場合などの保留記憶数が変化した場合に、保留記憶数の表示変更を指示するための保留記憶数コマンドを基本回路110から演出制御基板102へ伝送する処理である。このステップS33の処理が終了すると、前述したステップS16及びS17の無限ループの処理に戻る。
【0076】
以上示した処理により、遊技制御基板101の側では、特別図柄始動口5への遊技球の通過によって抽選を行い、その結果が大当たりとなった場合に、大入賞口8を一定期間断続的に開放させる。また、入賞によって遊技球を払い出したり、抽選結果によっては、次の抽選確率を変動させたりする動作を行っている。一方、演出制御基板102内の制御部は、遊技制御基板101から送られてくるコマンドに従って、特別図柄表示部4bにおける特別図柄の変動表示処理を含む各種の演出動作を行っている。なお、遊技制御基板101の側で制御する遊技動作は、送信したコマンドに従って演出制御基板102の側で制御さている演出動作とのタイミングが図られている。
【0077】
図6は、演出制御基板102の制御部が実行するコマンド受信待機処理を示すフローチャートである。演出制御基板102の側では、遊技制御基板101から送られてくるコマンドを受信したかどうかを判定している(ステップS101)。コマンドを受信するまでは、ステップS101の処理を繰り返し、コマンドの受信を待機している状態にある。
【0078】
遊技制御基板101からいずれかのコマンドを受信すると、受信したコマンドの種類が何であるかを判定する(ステップS102)。受信したコマンドが特別図柄表示用のコマンドのうちの表示分割パターン(1)での変動を指示するコマンドであった場合には、特図ゲームとして表示分割パターン(1)による表示処理を行う(ステップS103)。そして、ステップS101の処理に戻る。
【0079】
受信したコマンドが特別図柄表示用のコマンドのうちの表示分割パターン(2)での変動を指示するコマンドであった場合には、特図ゲームとして表示分割パターン(2)による表示処理を行う(ステップS104)。そして、ステップS101の処理に戻る。また、受信したコマンドの種類が他のコマンドであった場合には、それぞれのコマンドの種類に応じた処理(本発明と関係ないので、詳細は省略)を実行する(ステップS105)。その後、ステップS101の処理に戻る。
【0080】
次に、ステップS103の表示分割パターン(1)表示処理について詳しく説明する。図7は、この表示分割パターン(1)表示処理を詳細に示すフローチャートである。図8〜図11は、表示分割パターン(1)における表示画面の説明図である。なお、図8〜図11において、可変表示部4の前面側の画像である特別図柄保留記憶部4aは本発明と関係がないため図示を省略し、後面側の画像である特別図柄表示部4bだけを表示している。
【0081】
まず、特別図柄表示部4bを上下2つの表示領域に分割した後に、それぞれの表示領域で行われるリーチパターンを、図5(a)〜(h)に示した8つのリーチパターンの中から重複が生じないようにそれぞれ選択する(ステップS201)。ここでは、上欄の表示領域4H(後述)のリーチパターンとして一般ランナーリーチ、下欄の表示領域4L(後述)のリーチパターンとして自転車リーチが選択されたものとして説明する。
【0082】
次に、図8(a)に示すように、特別図柄表示部4bの全体を1つの表示領域として、左、中及び右の3つの特別図柄401L、401C、401Rの上から下にスクロール表示させるなどして、変動表示を開始させる(ステップS202)。次に、図8(b)に示すように、一定期間が経過する毎に、左の特別図柄401Lを仮停止させ(ステップS203)、右の特別図柄401Rを仮停止させ(ステップS204)、中の特別図柄401Cを仮停止させる(ステップS205)。この時点では、3つの特別図柄401L、401C、401Rが同じ種類で揃った大当たり表示態様となることはなく、チャンス目となることもない。
【0083】
次に、図8(c)に示すように、吹き出し402bの中に「分割」と表示させながら、表示領域分割演出用のキャラクタ図柄402aを特別図柄表示部4bのほぼ中段位置で右から左に移動させ、図8(d)に示すように、特別図柄表示部4bを、それぞれ全体の50%程で上下二欄の表示領域4H、4Lに分割させる。分割後の上欄の表示領域4Hには、左、中及び右の3つの特別図柄401LH、401CH、401RHが仮停止して表示され、下欄の表示領域4Lには、左、中及び右の3つの特別図柄401LL、401CL、401RLが仮停止して表示された状態となる(ステップS206)。
【0084】
次に、図8(e)に示すように、上欄の表示領域4Hにおいて特別図柄401LH、401CH、401RHを、及び下欄の表示領域4Rにおいて特別図柄401LL、401CL、401RLを、それぞれスクロール表示させるなどして、変動表示を再開させる(ステップS207)。
【0085】
次に、図8(f)に示すように、一定期間が経過する毎に、上欄の表示領域4H及び下欄の表示領域4Lのそれぞれで左の特別図柄401LH、401LLを仮停止させ(ステップS208)、上欄の表示領域4H及び下欄の表示領域4Lのそれぞれで右の特別図柄401RH、401RLを仮停止させる(ステップS209)。ここで、上欄の表示領域4Hにも下欄の表示領域4Lにもリーチ表示態様が現れることとなる。図では、上欄の表示領域4Hで「3」によるリーチ表示態様が、下欄の表示領域4Lで「9」によるリーチ表示態様が現れた場合を示している。
【0086】
次に、図8(g)に示すように、上欄の表示領域4Hと下欄の表示領域4Lとのそれぞれにおいて、ステップS201において選択したリーチパターンのリーチ演出表示を開始させる(ステップS210)。図8(g)では、上欄の表示領域4Hのリーチパターンとして一般ランナーリーチが選ばれているので、一般ランナーのキャラクタ403aが中の特別図柄401CHを追いかけていくリーチ演出表示が、下欄の表示領域4Lのリーチパターンとして自転車リーチが選ばれているので、自転車に乗ったキャラクタ403bが中の特別図柄401CLを追いかけていくリーチ演出表示が行われる。
【0087】
次に、図8(h)に示すように、上欄の表示領域4Hと下欄の表示領域4Lの大きさを、それぞれについて選択されたリーチパターンの信頼度に応じて変更する。ここで、一般ランナーリーチの信頼度5%と自転車リーチの信頼度20%とを比較すると、下欄の表示領域4Lにおける自転車リーチの方が信頼度が高い。この比較結果に応じて前述のテーブルを参照すると、信頼度が低い方の一般ランナーリーチによるリーチ演出表示が行われている上欄の表示領域4Hを全体の40%程で、信頼度が高い方の自転車リーチによるリーチ演出表示が行われている下欄の表示領域4Lを全体の60%程で表示するように、それぞれの大きさを変更する。また、上欄の表示領域4Hを小さく変更したのに合わせて、特別図柄401LH、401CH、401RHの大きさも小さくなる(ステップS211)。
【0088】
次に、図9(a)に示すように、上欄の表示領域4Hまたは下欄の表示領域4Lのいずれかのリーチパターンの終了タイミングとなった方(図では、表示領域4H)で、中の特別図柄401CHまたは401CL(図では、401CH)を仮停止させる。このとき、大当たりならば一般ランナーのキャラクタ403aが特別図柄401CHに追いついて、これを捕まえる演出表示が行われるものとなるが、図9(a)では、キャラクタ403aが倒れてしまい、ハズレとなったことを示している(ステップS212)。
【0089】
最初に中の特別図柄401CHまたは401CLが仮停止した方の表示領域4Hまたは4L(図では上欄の表示領域4H)で大当たり表示態様となっていなければ(ステップS213)、さらに次のリーチパターンの終了タイミングとなったときに、図9(b)に示すように、上欄の表示領域4Hまたは下欄の表示領域4Lの他方(図では、表示領域4L)で、中の特別図柄401CLまたは401CH(図では、特別図柄401CL)を仮停止させる。ここでは、自転車に乗ったキャラクタ403bが特別図柄401CLに追いついて、これを捕まえ、大当たりとなったことを示している(ステップS214)。
【0090】
さらに、図9(c)に示すように、上欄の表示領域4Hと下欄の表示領域4Lとのうちで直前に中の特別図柄が仮停止した方(図では下欄の表示領域4L)を特別図柄表示部4bの全体に広げる。このとき、特別図柄の大きさは元に戻す(ステップS215)。そして、特別図柄401L、401C、401Rを完全に停止させ、確定させる(ステップS216)。こうして、表示分割パターン(1)の変動表示処理が終了する。
【0091】
なお、ステップS201において選択された2つのリーチパターンの信頼度が同じである場合には、ステップS211において表示領域4H、4Lの大きさが変更されることはない。例えば、図10に示すように、上欄の表示領域4Hにおけるリーチパターンとしてアスリートのキャラクタ403cによる演出表示が行われるアスリートリーチ、下欄の表示領域4Lにおけるリーチパターンとして自転車リーチが選択された場合には、表示領域4H、4Lの大きさは変化しない。また、この場合に中の特別図柄401CH、401CLが仮停止するタイミングも同じとなる。
【0092】
また、ステップS212において上欄の表示領域4Hまたは下欄の表示領域4Lのいずれか一方で、中の特別図柄401CHまたは401CL(図では、401CH)を仮停止させたときに、図11(a)に示すように、大当たり表示態様となっていた場合には(ステップS213)、この大当たり表示態様を表示した表示領域4Hまたは4L(図では、4H)を特別図柄表示部4bの全体に広げる。このとき、特別図柄の大きさは元に戻す(ステップS215)。そして、図11(b)に示すように、特別図柄401L、401C、401Rを完全に停止させ、確定させる(ステップS216)。
【0093】
次に、ステップS104の表示分割パターン(2)表示処理について詳しく説明する。図12は、この表示分割パターン(2)表示処理を詳細に示すフローチャートである。図13は、表示分割パターン(2)において行われる上下リーチ演出処理(後述)を詳細に示すフローチャートである。図14は、表示分割パターン(2)における表示画面の説明図である。なお、図14において、可変表示部4の前面側の画像である特別図柄保留記憶部4aは本発明と関係がないため図示を省略し、後面側の画像である特別図柄表示部4bだけを表示している。
【0094】
表示分割パターン(2)表示処理において、ステップS301〜S309の処理は、表示分割パターン(1)表示処理におけるステップS201〜S209の処理と全く同じである。図14(a)は、ステップS309が終了した時点の特別図柄表示部4bにおける表示画面であり、上欄の表示領域4Hで「3」によるリーチ表示態様が、下欄の表示領域4Lで「9」によるリーチ表示態様が現れている。この時点における上欄の表示領域4Hの大きさと下欄の表示領域4Lの大きさとは、いずれも全体の50%程である。なお、ここでは、上欄の表示領域4H(後述)のリーチパターンとして自転車乗り換えリーチ、下欄の表示領域4L(後述)のリーチパターンとしてバイク乗り換えリーチが選択されたものとする。
【0095】
ステップS309までの処理が終了すると、図13のフローチャートに示す上下リーチ演出処理が開始する(ステップS310)。上下リーチ演出処理においては、図14(b)に示すように、上欄の表示領域4Hと下欄の表示領域4Lとのそれぞれにおいて、ステップS201において選択したリーチパターンのリーチ演出表示を開始させる(ステップS401)。ここで選ばれたいずれのリーチパターンも一般ランナーのキャラクタ403aが中の特別図柄401CH、401CLを追いかけていくリーチ演出表示が行われる。
【0096】
次に、上欄の表示領域4Hと下欄の表示領域4Lのそれぞれにおけるリーチ演出表示の開始時点の大当たり信頼度に応じて、上欄の表示領域4Hと下欄の表示領域4Lとの大きさを変更する(ステップS402)。この例では、開始時点においていずれも一般ランナー403aのキャラクタが表示されているが、リーチ演出表示がどのように発展するかは分からない。つまり、この時点で見たリーチの信頼度は、いずれの表示領域4H、4Lでも同じであり、数式1のように求められる。
【0097】
【数1】
Figure 2004049635
【0098】
この計算結果に基づき、リーチ演出表示が開始した時点における自転車乗り換えリーチの信頼度とバイク乗り換えリーチの信頼度とを比較すると、上欄の表示領域4Hと下欄の表示領域4Lとで信頼度が同じになっている。この比較結果に応じて前述のテーブルを参照すると、図14(b)に示した状態で、表示領域4H、4Lの大きさの変更はないこととなる。なお、数式1のように特定の時点におけるリーチの信頼度は、対象としている演出表示態様が現れている各リーチパターンの信頼度と出現率との積の合計を、対象としている演出表示態様が現れている各リーチパターンの出現率の和で除算することによって求められるものである。
【0099】
次に、上欄の表示領域4Hと下欄の表示領域4Lとでリーチ演出表示が進行していき、時間の経過と共にいずれかのリーチの発展ポイントに達したかどうかを判定する(ステップS403)。また、発展ポイントに達していなければ、いずれかのリーチパターンの終了タイミングになったかどうかを判定する(ステップS404)。終了タイミングになっていなければ、ステップS403の発展ポイントの判定に戻る。
【0100】
この例においては、ステップS403において上欄の表示領域4Hで行われている自転車乗り換えリーチの発展ポイントになったと最初に判定される。これにより、上欄の表示領域4Hでは、一般ランナーのキャラクタ403aから自転車に乗ったキャラクタ403bに変更される。こうして自転車乗り換えリーチであることが分かった時点で、上欄の表示領域4Hのリーチは、信頼度は20%であることが分かる。一方、下欄の表示領域4Lで行われているバイク乗り換えリーチは、この時点では一般ランナーリーチのまま終わるのか、バイク乗り換えリーチに発展するのか分からない。従って、この時点で見た下欄の表示領域4Lにおけるリーチの信頼度は、数式2のように求められる。
【0101】
【数2】
Figure 2004049635
【0102】
この計算結果に基づき、自転車乗り換えリーチの発展ポイントに達した時点における自転車乗り換えリーチの信頼度とバイク乗り換えリーチの信頼度とを比較すると、自転車乗り換えリーチが実行されている上欄の表示領域4Hの方が信頼度が高くなっている。この信頼結果に応じて前述のテーブルを参照すると、図14(c)に示すように、上欄の表示領域4Hを全体の60%程で、下欄の表示領域4Lを全体の40%程で表示するように、それぞれの大きさを変更する(ステップS404)。
【0103】
次に、ステップS403において下欄の表示領域4Lで行われているバイク乗り換えリーチの発展ポイントになったと判定される。これにより、上欄の表示領域4Hでは、一般ランナーのキャラクタ403aからバイクに乗ったキャラクタ403dに変更される。こうしてバイク乗り換えリーチであることが分かった時点で信頼度が50%ということとなる。つまり、バイク乗り換えリーチの発展ポイントに達した時点における自転車乗り換えリーチの信頼度とバイク乗り換えリーチの信頼度とを比較すると、バイク乗り換えリーチが実行されている下欄の表示領域4Lの方が信頼度が高くなっている。この信頼結果に応じて前述のテーブルを参照すると、図14(d)に示すように、上欄の表示領域4Hを全体の40%程で、下欄の表示領域4Lを全体の60%程で表示するように、それぞれの大きさを変更する(ステップS404)。その後、上欄の表示領域4Hで行われている自転車乗り換えリーチの終了タイミングになったとステップS405で判定され、上下リーチ演出処理を終了して、メインルーチン(図12の表示分割パターン(2)表示処理)に復帰する。
【0104】
表示分割パターン(2)表示処理に復帰すると、図14(e)に示すように、上欄の表示領域4Hで、中の特別図柄401CHが仮停止する。ここでは、自転車のキャラクタ403bが倒れ、ハズレ表示態様となっている(ステップS311)。ここで大当たりとなっていないので(ステップS312)、図14(f)に示すように、下欄の表示領域4Lで、中の特別図柄401CLが仮停止する。ここでは、バイクに乗ったキャラクタ403dが特別図柄401CLに追いついて、これを捕まえ、大当たりとなったことを示している(ステップS313)。
【0105】
その後のステップS314及びS315の処理は、表示分割パターン(1)におけるステップS215及びS216の処理と同じである。
【0106】
以上説明したように、この実施の形態にかかるパチンコ遊技機1では、表示分割パターン(1)、(2)において、特別図柄表示部4bが2つの表示領域4H及び4Lに分割されて、それぞれでリーチ表示態様が形成され、異なるリーチパターンのリーチ演出表示が実行される。表示領域4H、4Lの大きさは、リーチから大当たりになる信頼度に応じて、特に信頼度が高いものほど大きく変化させられることとなる。このため、遊技者の注目度がより高く、期待度も高くなるリーチパターンのリーチ演出表示をより効果的に見せることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる。
【0107】
また、表示分割パターンにおいては、分割が行われた時点での表示領域4H、4Lの大きさは同じであり、各表示領域4H、4Lにおいてリーチ演出表示が開始されてから、その大きさが変化することになる。このため、各表示領域4H、4Lにおいて、それぞれのリーチパターンによるリーチ演出表示が開始されるまでは、どの程度の信頼度によるリーチ演出表示が行われるかについて、遊技者の期待感を継続させることができる。また、表示領域4H、4Lの大きさが変化した後は、各表示領域4H、4Lで実行されているリーチ演出表示のリーチパターンの信頼度を遊技者が分かり易くなる。
【0108】
また、各表示領域4H、4Lの大きさの変化は、リーチの信頼度に応じた相対的な変化であり、信頼度が比較的小さなリーチパターン同士が選ばれたとしても、表示領域4H、4Lの2つで特別図柄表示部4bの全体を使うことができる。このため、リーチ演出表示が行われる表示領域の総和としては最大限のものとなり、遊技者がリーチ演出表示を見易いものとなって、遊技の興趣を向上させることができる。
【0109】
また、表示領域4H、4Lの大きさが変化して小さくなった場合には、その中にある特別図柄401LH、401CH、401RHまたは401LL、401CL、401RLの大きさも小さくなることとなっている。このため、表示領域4H、4Lの大きさの変化だけでなく、特別図柄401LH、401CH、401RHまたは401LL、401CL、401RLの大きさの変化によって、遊技者に視覚的に与える効果がさらに高くなり、遊技の興趣を向上させることができる。
【0110】
また、信頼度の互いに異なるリーチパターンでリーチ演出表示が行われた場合には、信頼度の低いリーチパターンの方で先に変動表示の結果が示される。このため、より信頼度の高いリーチパターンについて、遊技者に対してリーチから最終的に大当たりとなることへの期待感を長期間に亘って継続して与えることができる。
【0111】
本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形態様について説明する。
【0112】
上記の実施の形態では、表示分割パターン(2)において、表示領域4H、4Lのいずれかでハズレの結果が示された後に、表示領域4H、4Lの大きさが変わることはなかった。しかしながら、ハズレの結果が示された時点では、そのリーチの信頼度は0%ということになる。そこで、例えば、図15(a)に示すように、上欄の表示領域4Hでハズレの結果が示された場合は、図15(b)に示すように、下欄の表示領域4Lを特別図柄表示部4bの全体に拡大して、リーチ演出表示を続行するものとしてもよい。これにより、遊技者の期待感を継続できるリーチ演出表示をより大きな表示面積で行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【0113】
上記の実施の形態では、表示分割パターン(1)、(2)において、表示領域4Hで特別図柄401LH、401RHが、表示領域4Lで特別図柄401LL、401RLが仮停止し、それぞれリーチ表示態様が示されてから、そのリーチの信頼度に応じて表示領域4Hの大きさが変更されるものとしていた。これに対して、各表示領域4H、4Lにおいてリーチ表示態様が表示される前に、その後に表示されることとなるリーチパターンでの信頼度に応じて、予め表示態様4H、4Lの大きさを変更するものとしてもよい。
【0114】
例えば、図16(a)に示すように、上欄の表示領域4Hと下欄の表示領域4Lとにリーチ表示態様が現れる前に、図16(b)に示すように、上欄の表示領域4Hが全体の40%程で、下欄の表示領域4Lが全体の60%程で表示されたものとする。そして、図16(c)に示すように、上欄の表示領域4Hと下欄の表示領域4Lとにリーチ表示態様が導出される。
【0115】
その後、例えば、図16(d)に示すように、小さい方の表示領域4Hでは、信頼度が低い一般ランナーリーチによるリーチ演出表示が行われ、大きい方の表示領域4Lでは、これに比べて信頼度が高い自転車リーチによるリーチ演出表示が行われる。これにより、リーチ表示態様が現れる前に、表示領域4H、4Lの大きさが変化して、その後にリーチ演出表示が行われるリーチパターンの信頼度がどの程度なのかを、遊技者が予め分かるようになる。
【0116】
上記の実施の形態では、表示分割パターン(1)、(2)において特別図柄表示部4bを2つの表示領域4H、4Lに分割されるための条件として、特別図柄401L、401C、401Rが仮停止した後に、表示領域分割演出用のキャラクタ図柄402aの表示が必要であった。しかしながら、これ以外の条件が発生したときにも、特別図柄表示部4bを複数の表示領域に分割することができる。また、表示領域も上下に分割するだけでなく、左右に分割することもできる。
【0117】
例えば、「3−3−1」がチャンス目として定められているとする。図17(a)に示すように、このチャンス目が現れたことを条件として、図17(b)に示すように、特別図柄表示部4bを左欄の表示領域4l(全体の3分の2)と右欄の表示領域4r(全体の3分の1)とに分割することができる。そして、図17(b)及び(c)に示すように、仮停止していた特別図柄401L、401C、401Lと、表示領域の枠外に仮想的に存在する図柄401xとを移動して、左欄の表示領域4lにおける左及び右の特別図柄401Ll、401Rl、右欄の表示領域4rにおける左及び右の特別図柄401Lr、401Rrとする。
【0118】
特図ゲームの開始時において、図4(a)〜(h)に示したリーチパターンから2つのリーチパターンが選ばれているが、信頼度の高い方のリーチパターンのリーチ演出表示を大きい方の表示領域4lで、信頼度の低い方のリーチパターンのリーチ演出表示を小さい方の表示領域4rで、行うものとすればよい。信頼度が同じ2つのリーチパターンが選ばれた場合には、表示領域4l、4rの大きさを変化させるものとしてもよい。
【0119】
特別図柄表示部4bを複数の表示領域に分割するための条件としては、特別図柄401L、401C、401Rが変動表示を開始すること、変動表示の開始から所定時間を経過すること、特別図柄表示部4bを全体として1領域とした特別図柄401L、401Rのリーチ表示態様から発展すること、などであってもよい。変動表示の開始時としては、所定の態様で特別図柄401L、401C、401Rが変動表示を開始することを条件として、表示領域の分割を行うことができる。変動表示の開始から所定時間の経過で表示領域を分割する場合は、未だいずれの特別図柄401L、401C、401Rとも仮停止していないで変動表示状態にある場合に行ってもよい。
【0120】
上記の実施の形態では、表示分割パターン(1)または(2)(或いはその変形例)における各表示領域の大きさは、それぞれの表示領域で行われているリーチパターンの信頼度を比較し、この比較結果に従ってテーブルを参照して決められるものとしていた。しかしながら、本発明は、これに限るものではなく、次のような手法を適用することもできる。
【0121】
例えば、各表示領域についての信頼度と大きさとの関係をテーブルに記憶しておき、このテーブルを参照して各表示領域の大きさを決めるものとしてもよい。上記した各リーチパターンでは、信頼度が5%、10%、20%、50%、100%のいずれかとなるので、このテーブルには、例えば次のように信頼度と大きさの関係が登録される(組み合わせ数が多いので一部のみを示す)。ここでも(上欄の表示領域,下欄の表示領域)を意味するものとする。
【0122】
(5%,10%)=(全体の40%程で表示,全体の60%程で表示)
(5%,20%)=(全体の40%程で表示,全体の60%程で表示)
(5%,50%)=(全体の40%程で表示,全体の60%程で表示)
(10%,5%)=(全体の60%程で表示,全体の40%程で表示)
(10%,20%)=(全体の40%程で表示,全体の60%程で表示)
(20%,20%)=(全体の50%程で表示,全体の50%程で表示)
【0123】
また、各表示領域で行われるリーチパターン自体と大きさとの関係を、次に示すような関係を登録したテーブルに記憶してもよい(ここでも、組み合わせ数が多いので一部のみを示す)。もっとも、このテーブルは、リーチパターン毎に信頼度が固有のものとなっているため、実質的には信頼度と大きさとの関係を登録したものと考えることができる。
【0124】
(一般,集団)=(全体の40%程で表示,全体の60%程で表示)
(一般,自転車)=(全体の40%程で表示,全体の60%程で表示)
(一般,バイク)=(全体の40%程で表示,全体の60%程で表示)
(集団,一般)=(全体の60%程で表示,全体の40%程で表示)
(集団,自転車)=(全体の40%程で表示,全体の60%程で表示)
(自転車,アスリート)=(全体の50%程で表示,全体の50%程で表示)
【0125】
或いは、各表示領域のリーチパターンの信頼度に従って所定の演算を行い、この演算結果(各表示領域のリーチパターンの信頼度を比較した結果ということができる)を判定して、▲1▼一方の表示領域を大きくし、他方の表示領域を小さくする処理ステップ、▲2▼一方の表示領域を小さくし、他方の表示領域を大きくする処理ステップ、▲3▼いずれの表示領域も大きさを変えない処理ステップ、のいずれかの処理を行わせるものとしてもよい。なお、▲1▼〜▲3▼の処理ステップは、プログラムで記述されたものであって、テーブルを参照する必要のないものである。
【0126】
例えば、上欄の表示領域4Hで行われているリーチパターンの信頼度から下欄の表示領域4Lで行われているリーチパターンの信頼度を減算し、この値がプラスであるか、マイナスであるか、或いは0であるかを判断する。プラスであれば、上欄の表示領域4Hのリーチパターンの方が信頼度が高いので、上欄の表示領域を全体の60%程で表示し、下欄の表示領域を全体の40%程で表示するものとする。マイナスであれば、下欄の表示領域4Lのリーチパターンの方が信頼度が高いので、上欄の表示領域4Hを全体の40%程で表示し、下欄の表示領域4Lを全体の60%程で表示する。0であれば、表示領域4H、4Lのいずれのリーチパターンでも信頼度は同じなので、表示領域4H、4Lのいずれも全体の50%程で表示するものとすることができる。
【0127】
以上のように、表示領域4H、4Lについて選択されたリーチパターンの信頼度を比較してテーブルを参照する場合(上記の実施の形態の場合)、表示領域毎に信頼度に応じてテーブルを参照する場合、表示領域毎のリーチパターンそのものに応じてテーブルを参照する場合、表示領域毎の信頼度に従って所定の演算を行う場合、のいずれの手法で表示領域4H、4Lの大きさを決める場合でも、各表示領域において実行されるリーチ演出表示による信頼度の関係(いずれかが高いか低いか等)が分かり易く示されることとなる。
【0128】
上記の実施の形態では、表示領域4H、4Lの大きさは、信頼度が少しでも高い方が大きくなるものとして説明していたが、ある程度の幅を持たせ、信頼度の違いが少しであれば、表示領域4H、4Lが同じ大きさで表示されるようにしてもよい。例えば、信頼度が0%〜10%までは同じ大きさとするものとすれば、例えば、上欄の表示領域4Hで信頼度5%の一般ランナーリーチが行われ、下欄の表示領域4Lで信頼度10%の集団ランナーリーチが行われる場合に、いずれの表示領域4H、4Lとも50%程の大きさで表示されるものとすることができる。これにより、僅かな信頼度の違いで表示領域毎の大きさが違うものとなることがないので、遊技者に必要以上に多くの期待感を与えることがなくなる。
【0129】
上記の実施の形態では、表示分割パターン(1)、(2)において、表示領域4H、4Lの大きさは、それぞれで実行されているリーチパターンの信頼度に応じて、相対的に変更されるものとしていた。これに対して、表示領域4H、4Lの大きさは、それぞれで実行されているリーチパターンの信頼度に応じて、予め定められた絶対的なものとしてもよい。この場合、表示領域4H、4Lの大きさは、リーチパターンの信頼度に応じた固定的なものであり、表示領域4H、4Lの絶対的な大きさそのものがリーチの信頼度を示し、リーチの信頼度が分かり易くなる。この場合は、各表示領域において実行されるリーチパターンの信頼度と、表示領域の絶対的な大きさとの関係を登録したテーブルを用意しておけばよい。
【0130】
これを具体的に例示すると、図18(a)及び(c)に示すように、信頼度が5%の一般ランナーリーチが行われる表示領域4H(または4L)の大きさは、他の表示領域のリーチパターンの信頼度に関わらず、特別図柄表示部4bの全体の30%程とするものとしてもよい。図18(a)及び(b)に示すように、信頼度が50%のバイクリーチが行われる表示領域4Hまたは4Lの大きさは、他の表示領域のリーチパターンの信頼度に関わらず、特別図柄表示部4bの全体の50%程としてもよい。
【0131】
図18(b)乃至(d)に示すように、信頼度が20%の自転車リーチやアスリートリーチ(アスリートのキャラクタ403cによりリーチ演出表示が行われるもの)が行われる表示領域4Hまたは4Lの大きさは、他の表示領域のリーチパターンの信頼度に関わらず、特別図柄表示部4bの全体の40%程としてもよい。このように表示領域4H、4Lの大きさを、リーチ演出表示の信頼度に応じて予め決められた大きさに変化させることにより、表示領域4H、4Lのそれぞれにおける信頼度がどの程度なのかが分かり易くなる。
【0132】
上記の実施の形態では、表示領域4Hまたは4Lの一方において大当たり表示態様が示されると、その時点で表示領域4Hまたは4Lの一方を全体に拡張し、大当たり表示態様を確定させるものとなっていた。これに対して、このような大当たり表示態様が示された後も、さらに中の特別図柄401CHまたは401CLの変動表示を続け、これが仮停止した段階で表示態様を確定させるものとしてもよい。
【0133】
例えば、図19(a)に示すように、上欄の表示領域4Hにおいて図柄の種類として「2」による通常の大当たり表示態様が示されたものとする。しかし、下欄の表示領域4Lにおいては、確率変動図柄である「3」によるリーチ表示態様が形成されている。そこで、「2」による大当たり表示態様を確定させずに、さらに下欄の表示領域4Lにおけるリーチ演出表示を続けてもよい。ここで、図19(b)に示すように、下欄の表示領域4Lにおいて「3」による確率変動大当たり表示態様が示された場合には、図19(c)に示すように、確率変動大当たり表示態様で確定させるものとしてもよい。
【0134】
なお、上欄の表示領域4Hにおけるリーチ演出表示の終了後も継続していた下欄の表示領域4Lにおけるリーチ演出表示の結果がハズレ表示態様となった場合は、上欄の表示領域4Hにおいて示された通常の大当たり表示態様で確定させるものとしてもよい。このようにすることで、確率変動大当たりに対する期待感を遊技者に継続して与えることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【0135】
上記の実施の形態では、リーチから大当たりとなる信頼度は、リーチパターン毎に固有のものであった。これに対して、同じリーチパターンでリーチ演出表示が行われたとしても、リーチから大当たりとなる信頼度は、その都度で異なるようにすることもできる。例えば、同じ自転車リーチであっても、大当たりとなる信頼度を10%、20%、30%の3段階で示すことができる。リーチ演出表示の開始時において、信頼度に応じて所定の予告表示を行うものとしてもよい。
【0136】
このような場合には、表示領域4H、4Lにおいて大当たりとなる信頼度そのもの(実行されているリーチパターンがいずれであるかに関わらない)を比較し、その比較結果に応じてテーブルを参照するなどして、表示領域4H、4Lの大きさをどの程度とするかを決めるものとすればよい。所定の演算の結果で表示領域4H、4Lの大きさをどの程度とするかを決めたり、表示領域4H、4Lのそれぞれにおける信頼度と大きさとの関係を記憶したテーブルを用意しておき、このテーブルを参照して表示領域4H、4Lの大きさをどの程度とするかを決めるものとしてもよい。
【0137】
上記の実施の形態では、リーチの信頼度に応じて表示領域4H、4Lの大きさが変化させられるものとしていた。しかしながら、それ以外の要素に応じて表示領域4H、4Lの大きさを変化させることもできる。例えば、図20に示すように、上欄の表示領域4Hで大勢の一般ランナーの集団403eが特別図柄401CHを追いかける集団リーチ、下欄の表示領域4Lで足あと403fが特別図柄401CLを追いかける足あとリーチが行われているものとする。集団リーチと足あとリーチとを比べると、演出の態様としては集団リーチの方が派手で目立つものであるため、上欄の表示領域4Hの方が全体の60%程で表示され、下欄の表示領域4Lが全体の40%程で表示されるようにしている。
【0138】
また、図21(a)及び(b)に示すように、上欄の表示領域4Hでバイクリーチが、下欄の表示領域4Lで自転車乗り換えリーチが行われているものとする。この場合、自転車乗り換えリーチの方が出現率が低く、遊技者が目にすることとなる機会が少ないものであるため、上欄の表示領域4Hの方が全体の40%程で表示され、下欄の表示領域4Lが全体の60%程で表示されるようにしている。これらのようにリーチの信頼度によらず、演出の態様や出現率に応じて表示領域の大きさを決めることで、演出の内容自体が遊技者にとって見易いものとなり、遊技の興趣を向上させることができる。なお、リーチの信頼度、演出の態様、リーチパターンの出現率を効果的に組み合わせて、所定の計算で各リーチパターンのリーチ演出表示が行われる表示領域の面積を決めるものとしてもよい。
【0139】
上記の実施の形態では、表示領域4H、4L(または4l、4r)の大きさは、リーチの信頼度に従って自動的に変更されるものとしていた。これに対して、図22(a)に示すように、遊技者の指示により左側センサ16Lから検出信号が入力された場合は、左欄の表示領域4lを3分の2程で表示し、右側センサ16Rから検出信号が入力された場合は、右欄の表示領域4rを全体の3分の2程で表示するものとしてもよい。これにより、遊技者が見たいリーチパターンによるリーチ演出表示を大きな面積で見ることができ、遊技者の好みが反映されて遊技の興趣を向上させることができる。
【0140】
上記の実施の形態では、特別図柄表示部4bは、2つの表示領域に分割されるものとしていたが、3つ以上の任意の数の表示領域に分割して、それぞれの表示領域において特別図柄を変動表示させるものとしてもよい。また、表示領域4H、4Lの大きさが分割されたときの最初の大きさ(特別図柄表示部4bの2分の1)よりも小さくなったときだけ、その中の特別図柄の大きさを小さくするものとしていたが、表示領域のそれぞれの大きさに従って、その中の特別図柄の大きさを任意に変更することができる。
【0141】
上記の実施の形態では、特別図柄表示部4bを2つの表示領域に分割し、それぞれの表示領域でリーチ表示態様を導出させ、そのリーチから大当たりとなる信頼度に応じて各表示領域の大きさを変えるものとしていた。これに対して、特図ゲームの結果が大当たりとなった後にいわゆる再抽選を行う場合に、特別図柄表示部4bを2つの表示領域に分割し、確率変動大当たりとなる信頼度に応じて各表示領域の大きさを変えるものとしてもよい。
【0142】
上記の実施の形態では、プリペイドカードによって球貸しを行うカードリーダ(CR:Card Reader)式の第1種パチンコ遊技機を例にとって説明したが、画像表示装置を有するものであれば、例えば第2種或いは第3種に分類されるパチンコ遊技機や、一般電役機、またはパチコンと呼ばれる確率設定機能付き弾球遊技機等であってもよい。さらには、プリペイドカードによって球貸しを行うCR式パチンコ遊技機(CR機)だけでなく、現金によって球貸しを行うパチンコ遊技機(現金機)にも適用可能である。
【0143】
また、パチンコ遊技機だけでなく、LCD等の可変表示装置を搭載したスロットマシン等の遊技機にも適用することができる。スロットマシンとしては、例えば、ビッグボーナス及びレギュラーボーナスといった遊技価値の異なる複数種類のボーナスを有していたり、ゲーム数が異なる複数種類のATを有しているものが対象となる。ビッグボーナスまたはレギュラーボーナスのフラグ成立を告知する場合に、上記した確率変動大当たりの表示態様であればビッグボーナスフラグの成立を、通常の大当たりの表示態様であればレギュラーボーナスフラグの成立を告知するものとして適用することができる。ビッグボーナス終了後のAT抽選の結果を告知する場合に、上記した確率変動大当たりの表示態様であればゲーム数の多いATを、通常の大当たりの表示態様であればゲーム数の少ないATを、ハズレの表示態様であればAT抽選のハズレを報知するものとして適用することができる。
【0144】
さらには、パチンコ遊技機やスロットマシンなどの遊技機の動作をシミュレーションするゲーム機等に本発明を適用することができる。上記の実施の形態のパチンコ遊技機1の動作をシミュレーションするゲーム機では、ゲーム機のCPUが所定のプログラムを実行することにより、上記した遊技機の動きをシミュレーションし、その結果として特別図柄始動口5を通過したと判別したときに、上記と同様の抽選を行い、図柄を変動表示させることができる。このゲーム機のプログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納したり、Web上のサーバ装置からゲーム機にダウンロードさせるものとして、ゲーム機とは別に流通させることができる。
【0145】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、各々の表示領域におけるリーチ演出表示を遊技者に対して効果的に見せることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【0146】
請求項2の発明によれば、各表示領域で実行されているリーチ演出により最終的な表示結果が特定の表示態様となる確率がどの程度となるのかが遊技者に分かり易くなる。
【0147】
請求項3の発明によれば、各表示領域で実行されることとなるリーチ演出について、最終的にどの程度の確率で表示結果を特定の表示態様とするものであるかが遊技者に分かり易くなる。
【0148】
請求項4の発明によれば、各表示領域の大きさによって、各表示領域において実行されるリーチ演出により特定の表示態様となる確率についての表示領域毎の関係が分かり易くなる。
【0149】
請求項5の発明によれば、各表示領域の大きさによって、各表示領域において実行されるリーチ演出により特定の表示態様となる確率についての表示領域毎の関係が分かり易くなる。
【0150】
請求項6の発明によれば、各表示領域の大きさによって、各表示領域において実行されるリーチ演出により特定の表示態様となる確率が、表示領域毎にどの程度なのかが分かり易くなる。
【0151】
請求項7の発明によれば、遊技者にとっての注目度が高く、期待感も高いリーチ演出が実行されている表示領域が大きく、見易くなり、遊技の興趣を向上させることができる。
【0152】
請求項8の発明によれば、各々の表示領域におけるリーチ演出表示の視覚的な効果がさらに高くなり、遊技の興趣を向上させることができる。
【0153】
請求項9の発明によれば、最終的な表示結果が特定の表示態様となることへの遊技者の期待感を長期間継続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】図1のパチンコ遊技機のガラス扉(前面扉)の背面側の構造を示す図である。
【図3】図1のパチンコ遊技機の制御回路の構成を示すブロック図である。
【図4】各表示領域で実行されるリーチパターンの遷移と、それぞれの信頼度及び出現率を示す図である。
【図5】(a)は、遊技制御基板の基本回路内のCPUが実行するメイン処理を示すフローチャートであり、(b)は、タイマ割り込み処理を示すフローチャートである。
【図6】演出制御基板内の制御部が実行するコマンド受信待機処理を示すフローチャートである。
【図7】表示分割パターン(1)表示処理を詳細に示すフローチャートである。
【図8】表示分割パターン(1)における表示画面の説明図である。
【図9】表示分割パターン(1)における表示画面の説明図である。
【図10】表示分割パターン(1)における表示画面の説明図である。
【図11】表示分割パターン(1)における表示画面の説明図である。
【図12】表示分割パターン(2)表示処理を詳細に示すフローチャートである。
【図13】図12の上下リーチ演出処理を詳細に示すフローチャートである。
【図14】表示分割パターン(2)における表示画面の説明図である。
【図15】表示領域を分割する手法の第1の変形例を示す図である。
【図16】表示領域を分割する手法の第2の変形例を示す図である。
【図17】表示領域を分割する手法の第3の変形例を示す図である。
【図18】表示領域を分割する手法の第4の変形例を示す図である。
【図19】表示領域を分割する手法の第5の変形例を示す図である。
【図20】表示領域を分割する手法の第6の変形例を示す図である。
【図21】表示領域を分割する手法の第7の変形例を示す図である。
【図22】表示領域を分割する手法の第8の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
3 可変表示装置
4 可変表示部
101 遊技制御基板
102 演出制御基板

Claims (9)

  1. 表示状態を変化可能な画像表示手段と、
    前記画像表示手段上において複数種類の識別情報を更新表示することにより変動表示を行わせると共に、所定時間経過後に更新表示を停止させた後に、変動表示の表示結果を導出表示する変動表示制御手段と、
    前記変動表示制御手段による変動表示の表示結果が特定の表示態様となったときに、遊技者にとって有利な遊技価値を付与する遊技価値付与手段とを備え、
    前記変動表示制御手段は、
    所定の条件が成立することにより、前記画像表示手段をそれぞれ複数の可変表示部を有する複数の表示領域に分割する表示領域分割手段と、
    前記複数の表示領域のそれぞれについて、前記変動表示の表示結果が前記特定の表示態様となる確率が異なって定められた複数のリーチ演出パターンからいずれかのリーチ演出パターンを選択するリーチ演出パターン選択手段と、
    前記複数の表示領域のそれぞれにおいて、リーチ表示態様を導出させた後、前記リーチ演出パターン選択手段により選択されたリーチ演出パターンを用いて所定のリーチ演出を実行するリーチ導出手段と、
    前記表示領域分割手段により分割される各表示領域を、各表示領域において実行されるリーチ演出に用いられるリーチ演出パターンにより前記変動表示の表示結果が前記特定の表示態様となる確率に従って決められる大きさで表示するように制御する表示領域制御手段とを含む
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記表示領域制御手段は、各表示領域を、前記リーチ導出手段によって全ての表示領域にリーチ表示態様が導出された後に、前記選択されたリーチ演出パターンにより前記特定の表示態様となる確率に従って決められる大きさで表示するように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記表示領域分割手段は、各表示領域を、前記リーチ導出手段によって全ての表示領域にリーチ表示態様が導出される前に、前記選択されたリーチ演出パターンにより前記特定の表示態様となる確率に従って決められる大きさで表示するように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 前記複数の表示領域のそれぞれにおいて選択されたリーチ演出パターンにより前記特定の表示態様となる確率を比較する比較手段をさらに備え、
    前記複数の表示領域の大きさは、前記比較手段による比較結果に従って決められる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記複数の表示領域のそれぞれにおいて選択されるリーチ演出パターンにより前記特定の表示態様となる確率の組み合わせの種類別に定められた前記複数の表示領域のそれぞれについての大きさを記憶した記憶手段をさらに備え、
    前記複数の表示領域の大きさは、前記記憶手段に記憶された前記複数の表示領域のそれぞれにおいて選択されるリーチ演出パターンにより前記特定の表示態様となる確率の組み合わせの種類別に定められた前記表示領域のそれぞれについての大きさに従って、決められる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記複数の表示領域の大きさは、前記表示領域のそれぞれにおいて選択されるリーチ演出パターンにより前記特定の表示態様となる確率に従って予め決められている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記選択されたリーチ演出パターンにより前記特定の表示態様となる確率が高い表示領域の大きさは、該確率が低い表示領域の大きさよりも大きくなるように決められる
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の遊技機。
  8. 前記変動表示制御手段は、前記複数の表示領域のそれぞれの大きさに従って、各表示領域内で変動表示される識別情報の大きさを変化させる
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の遊技機。
  9. 前記変動表示制御手段は、前記選択されたリーチ演出パターンにより前記特定の表示態様となる確率が低い表示領域ほど先に、前記識別情報の変動表示の結果としての表示態様を導出する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の遊技機。
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