JP2004081481A - レーザ治療装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウィンドウ表面の結露の発生や氷結を抑えつつ、レーザ照射時には患部を適切に冷却できるレーザ治療装置を提供すること。
【解決手段】治療用レーザ光源からレーザ光を皮膚に照射するレーザ治療装置において、レーザ光を所期する位置に照射するための照射光学系を持つハンドピースと、該ハンドピースに設けられ、前記レーザ光及び可視光を透過する光学特性を持つと共に皮膚に接触する接触面を持つウィンドウと、該ウィンドウを冷却する冷却手段と、患者の皮膚に対する前記ウィンドウの接触圧を検知する圧力センサと、該圧力センサにより検知された圧力に応じて前記冷却手段の冷却能力を多段階又は連続的に変化させる冷却能力変更手段と、を備える。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、治療レーザ光を患部に照射してレーザ治療を行うレーザ治療装置に関する。
【0002】
【従来技術】
皮膚科で使用されるレーザ装置、例えば、脱毛用レーザではレーザ照射時の発熱による上皮の火傷を抑えたり、レーザ照射による痛みを軽減するために、レーザ照射部位の皮膚を冷却しながらレーザ照射を行う。皮膚の冷却機構としては、レーザ光を透過し、皮膚に接触させるガラス板からなるウィンドウを冷却するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、皮膚に接触していない状態のウィンドウを冷却しすぎると、外気との温度差が大きくなることにより、ウィンドウ表面に結露が発生し、更に冷却すると、結露した水分が凍り付く問題があった。ウィンドウ表面に結露や氷結が生じると、ウィンドウを通しての患部の観察が悪くなる他、レーザ光の透過率が落ち、レーザパワーの低下になる。逆に、結露や氷結が生じない様にウィンドウの冷却を抑えたままにすると、ウィンドウを皮膚に接触させても患部が十分に冷やされず、レーザ照射時に患者が痛みを感じるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、ウィンドウ表面の結露の発生や氷結を抑えつつ、レーザ照射時には患部を適切に冷却できるレーザ治療装置を提供することを技術課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 治療用レーザ光源からレーザ光を皮膚に照射するレーザ治療装置において、レーザ光を所期する位置に照射するための照射光学系を持つハンドピースと、該ハンドピースに設けられ、前記レーザ光及び可視光を透過する光学特性を持つと共に皮膚に接触する接触面を持つウィンドウと、該ウィンドウを冷却する冷却手段と、患者の皮膚に対する前記ウィンドウの接触圧を検知する圧力センサと、該圧力センサにより検知された圧力に応じて前記冷却手段の冷却能力を多段階又は連続的に変化させる冷却能力変更手段と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)のレーザ治療装置において、前記冷却能力変更手段により変えられる前記冷却手段の冷却能力のレベルを表示する表示手段を備えることを特徴とする。
(3) (1)のレーザ治療装置において、前記ウィンドウの温度又はそのウィンドウに接続される熱伝導性部材の温度を検知する温度センサと、該温度センサにより検知された温度と予め設定された所定の温度との差に基づいて前記冷却手段の駆動を制御する制御手段と、前記圧力センサにより検知された圧力に応じて前記制御手段による前記冷却手段の制御を解除する解除手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について一実施形態を挙げ、図面に基づいて説明する。図1は脱毛治療等に使用されるレーザ治療装置の外観略図であり、図2は光学系及び制御系の概略構成を示す図である。
レーザ装置本体1の正面には大型の液晶(LCD)パネル2が設けられており、LCDパネル2には各種設定条件が表示されるとともに、LCDパネル2上に表示される操作キーに触れることで各種の設定が可能なタッチパネルとなっている。レーザ装置本体1の上部からはレーザ光を照射するハンドピース20まで通信ケーブル3とファイバケーブル4が伸延している。
5はハンドピース20側に供給する冷却水を冷却して循環させるためのチラーである。チラー5から伸びている2本の冷却チューブ7は、前述の通信ケーブル3とファイバケーブル4と束ねられ、集中ケーブル8に一本にまとめられている。9はレーザー照射のトリガとなるフットスイッチである。
【0007】
図2において、10は治療用レーザ光を出射するレーザ光源部であり、レーザ光源部10は多数の半導体レーザ(ダイオードレーザ)を有する。各半導体レーザを出射したレーザ光はそれぞれに対応して配置されたレンズ12aにより各ファイバ13aの端面にそれぞれ集光されて入射する。各ファイバ13aは出射端面側で束ねられており、各半導体レーザから出射されたレーザ光はファイバ出射側でまとめられ、高出力のレーザ光として治療に利用される。本実施形態では治療用レーザ光に800〜820nmの波長の近赤外光を利用している。
【0008】
また、エイミング(照準)光源11から出射するエイミング光は、集光レンズ12bにより集光され、ファイバ13bに入射する。ファイバ13bの出射側端面はファイバ13aの出射側端面と共に束ねられており、エイミング光はファイバ13bを出射後、治療用レーザ光と同様の光路を進行する。本実施形態ではエイミング光束には620〜650nmの波長の赤色可視光を利用している。
束ねられた各ファイバ13a,13bの出射端面(ファイババンドル部)から出射するレーザ光(治療用レーザ光及びエイミング光)は集光レンズ群14により集光され、ファイバケーブル4に入射する。ファイバケーブル4はハンドピース20に接続されており、レーザ光はハンドピース20に導光される。
【0009】
ハンドピース20のスキャナヘッド20aには第一ミラー23,第二ミラー24が設けられており、第一ミラー23,第二ミラー24をそれぞれ第一ガルバノメータ23a,第二ガルバノメータ24aを駆動して回転させることで、XY方向の各々にレーザ光の照射位置を移動(揺動)させ、広範囲に渡って治療用レーザ光を走査することができる。ファイバケーブル4からスキャナヘッド20a内に入射したレーザ光は、ミラー21により光軸を曲げられ、コリメータレンズ22により平行光束にされた後、第一ミラー23,第二ミラー24でXY方向に振られ、集光レンズ25により直径5mm程の円形スポット光として治療部位に照射される。尚、スキャナヘッド20a内部の第一ガルバノメータ23a,第二ガルバノメータ24a等の構成部品はアルミ製の支基34によって保持されている。
また、スキャナヘッド20a上部には、後述するペルチェ素子28の冷却する吸熱状態を表示するインジケータランプ33が設けられている。インジケータランプ33は5連のLED33a〜eからなり、LED33aは緑色、LED33b〜dは橙色、LED33eは赤色の光を発光する。
【0010】
図3はスキャナヘッド20aの下部にウィンドウユニット40を取り付けたときの、ハンドピース20の下方部分の側面断面図である。尚、ウィンドウユニット40は、図示なきウィンドウサイズのものに交換可能である。
スキャナヘッド20a内部の支基34には、圧力センサ35を挟む構造で、アルミ製の冷却板29がボルト36によりネジ止めされている。圧力センサ35は中央に開口を有する円盤状をしており、機械的な負荷が作用した際に電荷を発生する圧電材料が用いられている。この装置では、圧力センサ35として水晶圧電センサを用いているが、圧力センサであれば、特にこれに限定するものでない。圧力センサ35の開口に通されたボルト36を締めこむことにより、圧力センサ35に与圧が掛けられ、圧力センサ35の精度をよくしている。また、ボルト36を締めこんで圧力センサ35を取付けた状態を、制御部15は負荷0kgとしてメモリ16に記憶することでゼロ調整がなされている。
【0011】
冷却板29には、熱伝導性の良いアルミ製のウィンドウ取付板27が、断熱性のある樹脂製のネジ37によりネジ止めされている。28は電子熱交換器であるペルチェ素子である。ペルチェ素子28は、冷却板29とウィンドウ取付板27にはさまれる格好で取付けられており、ウィンドウ取付板27側が吸熱側(冷却側)となり、冷却板29側が放熱側となるように電流が流される。冷却板29の内部には冷却水が循環する流路が形成されており、チラー5で冷却された冷却水は冷却チューブ7を通って冷却板29内を循環し、冷却板29を介してペルチェ素子28で放熱された熱を吸熱する。
ウィンドウ取付板27、冷却板29の周りには、ポリアセタール樹脂製のカバー26が図示なきネジにより冷却板29に固定されている。
【0012】
31はウィンドウ取付板27の下端に取付けられた温度センサであり、温度センサ31はウィンドウ取付板27の温度を検知する。温度センサ31の検知温度及び、圧力センサ35によるハンドピース20の押し下げ力に基づいて、制御部15はペルチェ素子28の冷却する吸熱レベルをコントロールする。
ウィンドウユニット40は、皮膚に接触する熱伝導率の良い透明サファイアガラスの第1ウィンドウ42、この第1ウィンドウ42を保持する側面形状が略L字状のウィンドウフレーム41、断熱性の良いポリアセタール樹脂で形成される枠形状の断熱板43、第1ウィンドウ42より熱伝導率が劣る透明ガラス(例えば、光学ガラスとして一般的に使用されているBK7(ショット社分類記号))の第2ウィンドウ44、開口が形成されたアルミ製のカバー45から構成される。
【0013】
ウィンドウフレーム41は熱伝導率の良いアルミ材からなる。その背板部41aの上部にはU字型の2つの長穴が形成されており、2つのネジ32によってウィンドウ取付板27と脱着可能とされている。ペルチェ素子28によって冷却されたウィンドウ取付板27はウィンドウフレーム41を冷却し、さらに第1ウィンドウ42を冷却する。
【0014】
ウィンドウフレーム41の水平方向に張り出したフレーム部41bには開口が設けられており、その下側に約40mm角四方の第1ウィンドウ42が伝熱性の良い接着剤により取り付けられている。フレーム部41bの上部には、断熱板43を介して第二ウィンドウ44が断熱性の良い接着剤を使用してシールドするように固定され、さらにこれらを覆うカバー45が接着されている。こうして第一ウィンドウ42と第二ウィンドウ44の間には断熱層となる密閉空間48(図3上の点線で示す空間)が形成され、2重構造とされる両ウィンドウ間の断熱効果が高められる。
46はウィンドウフレーム41の外部からの吸熱を防ぐためのポリアセタール樹脂製の断熱板であり、同時に第二ウィンドウ44の断熱を行うように背板部41aに固着されている。
【0015】
以上のような構造により、第一ウィンドウ42の熱がウィンドウフレーム41、ウィンドウ取付板27、ペルチェ素子28へと伝わり、吸熱される。第一ウィンドウ42の温度を下げることにより、患者の皮膚を冷却する。
また、ウィンドウユニット40がスキャナヘッド20aの下部に取り付けられているので、術者は第一ウィンドウ42を皮膚に押し当てることで治療部位を一様に平坦な面にすると共に、スキャナヘッド20aを安定して保持することができる。スキャナヘッド20aから出射したレーザ光は第一ウィンドウ42の下面付近に集光するように、集光レンズ25との距離が設計されている。
【0016】
図2において、制御部15にはLCDパネル2、チラー5からの冷却水が正常に循環しているかどうかを確認するフロースイッチ6、メモリ16、フットスイッチ9が接続されている。また、ハンドピース20側の圧力センサ35、温度センサ31、インジケータランプ33、第一ガルバノメータ23a,第二ガルバノメータ24a、ペルチェ素子28は通信ケーブル3を介して制御部15に接続されている。
【0017】
以上のような構成を有するレーザ治療装置において、その動作について以下に説明する。
術者はLCDパネル2に表示されている設定用キーを操作することで照射条件を設定する。スキャンヘッド20aからは光源11によるエイミング光が照射され、そのエイミング光は、LCDパネル2により設定された走査パターン形状(円形パターン、正方形パターン等)に従って第一ミラー23,第二ミラー24の駆動により繰返し走査される。また、術者は、パネル2のキー操作によって冷却機構を作動させる。ペルチェ素子28及びチラー5の駆動により、ウィンドウ取付板27、ウィンドウフレーム41、第一ウィンドウ42の順に冷やされる。
【0018】
治療前の準備状態では、ハンドピース20が患部に押し付けられていないので、圧力センサ35からの電圧変動は無く、押し下げ力の信号は0Kgである。圧力センサ35からの押し下げ力が0〜1.0Kgである時、制御部15は図4に示す様に、ペルチェ素子28を低い印加電流1Aで駆動する(図中▲1▼の部分)。印加電流1Aでは、ペルチェ素子28による吸熱レベルは低く、第一ウィンドウ42を冷やし過ぎることは無い。これは、電流の大きさによって吸熱する最大熱量が限定されるペルチェ素子28の特性を利用している。図4中▲1▼の部分の状態では、制御部15はインジケータランプ33の緑色のLED33aを点灯させる。緑色のLED33aの点灯により、術者はペルチェ素子28が駆動されていることを確認できる。
【0019】
また、この間は、制御部15は、ウィンドウ取付板27に取付けられた温度センサ31の出力を監視し、その検出温度が予め設定された温度Ta(℃)となるようにペルチェ素子28を駆動制御している。この温度Taは、LCDパネル2で任意に設定することができる。温度Taを所期する皮膚の冷却温度以下で、かつ0℃より高い温度に設定しておくことにより、ウィンドウ42に生じた結露が氷結することはなく、また、結露自体の発生も抑えることができる。検出温度によるペルチェ素子28の駆動制御は、設定温度Taと検出温度との温度差に応じてその駆動デューティ比を変化させることで行う。ここでの駆動デューティ比とはペルチェ素子28を駆動する単位時間当たりのONとOFF時間割合のことであり、制御温度Taと検出温度との差(検出温度の方が高い場合のみ)が大きいときは、駆動デューティ比を上げる。すなわち、単位時間当たりの駆動時間の割合を大きくする。
【0020】
術者は、必要な事前準備を完了させた後、ハンドピース20を手で保持して第一ウィンドウ42を患部上に当接させ、ウィンドウ42,44を通して観察される患部とエイミング光の照射位置を確認しながら、レーザ治療を行う。
ハンドピース20が患部に置かれると、ハンドピース20自体の重み(約0.75kg)と押し下げ力により、圧力センサ35は電荷を発生し、その電圧から押し下げ力が制御部15によって演算される。
【0021】
圧力センサ35からの押し下げ力が1.0〜1.2Kgである時、制御部15はハンドピース20が患部に押し下げられていると判断し、皮膚から体温を吸熱しなければならないため、先程の図中▲1▼の部分よりも大きい印加電流2Aでペルチェ素子28を駆動する(図中▲2▼の部分)。ここでは、術者の意図により吸熱を増やして冷却能力を上げることを目的としているので、制御部15は駆動デューティ比を変化させて設定温度Taとなるようにするペルチェ素子28の制御を解除する。以下、図4の▲3▼〜▲5▼の圧力センサ35からの押し下げ力についても同じである。図中▲2▼の部分の状態では、制御部15はインジケータランプ33の緑色のLED33a、橙色のLED33bの2ヶを点灯させる。橙色のLED33bの点灯の追加により、術者はペルチェ素子28の駆動が強化されていることを確認できる。
【0022】
また、患者の反応に応じて、更に冷却能力を高めるために、ペルチェ素子28の駆動を強化したい場合は、術者はハンドピース20を患部へ押し下げる。その押し下げ力は圧力センサ35によって検出される。図4に示す様に、押し下げ力が1.2〜1.4Kgである時、更に大きい印加電流3Aでペルチェ素子28を駆動する(図中▲3▼の部分)。図中▲3▼の部分の状態では、制御部15はインジケータランプ33の緑色のLED33a、橙色のLED33b、33cの3ヶを点灯させる。
【0023】
更に冷却能力を高めるために、押し下げ力が1.4〜1.6Kgとなると、更に大きい印加電流4Aでペルチェ素子28を駆動する(図中▲4▼の部分)。図中▲4▼の部分の状態では、制御部15はインジケータランプ33の緑色のLED33a、橙色のLED33b、33c、33dの4ヶを点灯させる。
冷却能力を最大にするため、押し下げ力が1.6Kg以上となると、更に大きい印加電流5Aでペルチェ素子28を駆動する(図中▲5▼の部分)。図中▲5▼の部分の状態では、制御部15はインジケータランプ33の緑色のLED33a、橙色のLED33b、33c、33d、赤色のLED33dの5ヶを点灯させる。
【0024】
以上のように、冷却能力が足らない場合、術者はハンドピース20の押し下げ力を増すことによって、インジケータランプ33のLED33a〜eの点灯を確認しながら、ペルチェ素子28の特性により駆動電流を大きくすることによって冷却能力を増して、いち早く患部の温度を下げることができる。一方、皮膚を冷却していない状態(ハンドピース20が皮膚に接触していない状態)では、ペルチェ素子28の特性によりペルチェ素子28を弱い駆動電流の1Aで駆動して吸熱レベルを下げ、さらに、設定温度Taとなるようにして冷却能力を抑えているため、結露や氷結の発生を抑えることができる。
【0025】
また、上記のようなペルチェ素子28の駆動方法は、本実施の形態に記述した様に、温度センサ31の位置が第1ウィンドウ42等の皮膚を冷却する位置から離れている構成では、実際に冷却している皮膚の温度と温度センサ31での検出温度とにずれが生じてしまうため、術者の意図するようにいち早く冷却したい場合に、特に有効である。
制御部15はフットスイッチ9からのトリガ信号が入力されると、第一ガルバノメータ23a,第二ガルバノメータ24aを駆動制御してレーザ光源部10からのレーザ光を走査し、選択された走査領域の治療部位にレーザ光を照射する。
【0026】
以上の実施の形態では、図4に示す様に、ペルチェ素子を駆動する印加電流を図中▲1▼〜▲5▼の5段階としたが、5段階に限らず、2段階、4段階、6段階といった様に他の多段階にしてもよい。
また、多段階にしなくとも、図5に示す様に、ハンドピース20の押し下げ力が1.0〜1.6Kgにおいて、ペルチェ素子を駆動する印加電流を連続的に変化させても良い。なお、図5の図中▲1▼〜▲5▼の記号は、図4の図中▲1▼〜▲5▼のLED33a〜eの点灯動作に対応している。
また、圧力センサ35の位置は上記のスキャナヘッド20aと冷却板29の連結部に限るものではない。例えば、ウィンドウフレーム41に取付け、皮膚との接触圧を直接測定しても良い。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ウィンドウ表面に付いた結露の発生や氷結を抑えつつ、レーザ照射時には患部を冷やして適切にレーザ照射を行うことができる。また、冷却能力の変更を容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱毛治療等に使用されるレーザ治療装置の外観略図である。
【図2】光学系及び制御系の要部構成の概略図である。
【図3】ウィンドウユニット及び圧力センサ及び冷却機構を示す図である。
【図4】ハンドピース押し下げ力とペルチェ印加電流の関係を示す図である。
【図5】ハンドピース押し下げ力とペルチェ印加電流の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 レーザ装置本体
4 ファイバケーブル
5 チラー
7 冷却チューブ
10 レーザ光源部
15 制御部
20 ハンドピース
27 ウィンドウ取付板
28 ペルチェ素子
29 冷却板
31 温度センサ
33 インジケータランプ
33a〜e LED
35 圧力センサ
36 ボルト
40 ウィンドウユニット
41 ウィンドウフレーム
42 第一ウィンドウ

Claims (3)

  1. 治療用レーザ光源からレーザ光を皮膚に照射するレーザ治療装置において、レーザ光を所期する位置に照射するための照射光学系を持つハンドピースと、該ハンドピースに設けられ、前記レーザ光及び可視光を透過する光学特性を持つと共に皮膚に接触する接触面を持つウィンドウと、該ウィンドウを冷却する冷却手段と、患者の皮膚に対する前記ウィンドウの接触圧を検知する圧力センサと、該圧力センサにより検知された圧力に応じて前記冷却手段の冷却能力を多段階又は連続的に変化させる冷却能力変更手段と、を備えることを特徴とするレーザ治療装置。
  2. 請求項1のレーザ治療装置において、前記冷却能力変更手段により変えられる前記冷却手段の冷却能力のレベルを表示する表示手段を備えることを特徴とするレーザ治療装置。
  3. 請求項1のレーザ治療装置において、前記ウィンドウの温度又はそのウィンドウに接続される熱伝導性部材の温度を検知する温度センサと、該温度センサにより検知された温度と予め設定された所定の温度との差に基づいて前記冷却手段の駆動を制御する制御手段と、前記圧力センサにより検知された圧力に応じて前記制御手段による前記冷却手段の制御を解除する解除手段と、を備えることを特徴とするレーザ治療装置。
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