JP2004080870A - ボックスカバー、ボックス装置及びボックスの埋設方法 - Google Patents

ボックスカバー、ボックス装置及びボックスの埋設方法 Download PDF

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Yuichi Kawamura
川村 裕一
Masayuki Yasuda
安田 真之
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Abstract

【課題】コンクリート打設後にボックスカバーに残された型枠に固定するための釘を簡単に取外す。
【解決手段】前面が開口し、コンクリートに埋設されるボックス2と、前記ボックス2の前面に取付けられるボックスカバー11とを備え、前記ボックスカバー11は、開口部13と、前記開口部13を型枠に当接させた状態で前記型枠に釘21で固定すべく裏面から前記釘21を挿入可能な釘挿入部16と、前記釘挿入部16と前記開口部13とに連通し、前記釘挿入部16に挿入された前記釘21を前記開口部13側に引き抜くための釘抜き部17とを備えた。
【選択図】  図16

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート内にボックスを埋設するに際して使用されるボックスカバー、ボックス装置及びボックスの埋設方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ボックスの前面の開口にボックスカバーを取付けてコンクリート内に埋設することが行なわれている。この種のボックスカバーとして、例えば、特公平5−10014号公報に掲載の技術が開示されている。
【0003】
図18乃至図22は従来のボックスカバーを示し、図におけるボックス2は室内に臨む前面側の開口42及び底面側の開口43を有する中空八角柱状に形成されたボックス本体41と、このボックス本体41の前記底面側の開口43に着脱自在に取付けられる蓋体51とによって構成されている。前記ボックス本体41における前記開口42側の内壁にはねじ挿入孔44及びねじ取付孔45が形成され、他側の前記開口43側の外壁にはねじ孔46が形成されている。また、前記蓋体51の両端側にはねじ挿入孔52が形成されている。一方、ボックスカバー11は、リング平板状のカバー部12と、開口部13と、周壁14とで構成されており、前記ボックス2に取付けるための固定孔61及び固定孔62と、型枠に密接に固定するための釘孔63とが形成されている。これらのボックス2及びボックスカバー11はボックス装置を構成している。
【0004】
このように構成されたボックス2とボックスカバー11とをコンクリート内に埋設するには、まず、ボックスカバー11の周壁14を型枠31に当接し、前記ボックスカバー11の釘孔63に釘21を挿入して前記型枠31上に前記ボックスカバー11を密接に固定する。次に、ボックスカバー11にボックス本体41を取付ける。この取付けはボックス本体41の開口42側の2つのねじ挿入孔44を前記ボックスカバー11の2つの固定孔61に合致させ、底面側の開口43から前記ねじ挿入孔44及び前記固定孔61にねじを通すことによって行なわれる。
【0005】
または、図19に示すように、前記ボックス本体41のねじ取付孔45に前記ボックスカバー11の固定孔62を合致させ、ボックスカバー11の前面側からこの固定孔62及び前記ねじ取付孔45にねじ或いはボルトを挿通し、螺合させる。次いで、ボックスカバー11の底面側の開口43から釘21を挿入し、更に、ボックスカバー11の釘孔63に挿入した後、この釘21を型枠31に打付けて固定する。
【0006】
次に、図20に示すように、前記ボックス本体41の他側の開口43に形成されたねじ孔46に蓋体51のねじ挿入孔52を合致させ、ねじを前記ねじ挿入孔52に挿通した後、前記ねじ孔46に螺合して蓋体51を取付け、前記ボックス本体41の開口43を閉塞する。その後、図21に示すように、コンクリートを打設してから型枠31を取外し、ボックスカバー11を取付けたボックス2をコンクリート内に埋設する。次いで、ボックスカバー11の釘孔63に残された釘21を抜取っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のボックスカバー11においては、釘孔63に残された釘21を抜取るには、図22に示すように、前記釘21の先端部をハンマー等で叩打して前記ボックス2の内部側に押込み、ボックスカバー11の前面側から前面の開口部13に手或いはペンチ、プライヤ等の工具を入れて釘21の頭部を掴持し、ボックス2の裏面側に向けて抜取らねばならない。ここで、前記ボックスカバー11の前面の開口部13が大変狭いため、しかも、前記ボックスカバー11の背面にはボックス2が取付けられているため、釘21の抜取り作業は大変面倒でしづらいものであった。特に、前記ボックスカバー11を型枠31に固定するための釘21は前記型枠31の前面に飛び出ないよう短かいものが使用されるため、ハンマー等で叩打しても釘21の頭部はそれ程ボックス2の裏面側に移動しないので、掴み代が小さく、釘21の抜取り作業は更に困難なものとなっていた。
【0008】
なお、ボックスカバー11の開口部13の釘21の抜取りは困難なため、ハンマー等で前記釘21の先端部を叩打し、そのままボックス本体41内に落とし込んでおくこともあるが、この場合は、釘21の錆が発生する不具合を生じていた。
【0009】
そこで、本発明は、コンクリート打設後にボックスカバーに残された型枠に固定するための釘を簡単に取外すことができるボックスカバー、ボックス装置及びボックスの埋設方法の提供を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係るボックスカバーは、コンクリートに埋設されるボックスの前面に取付けられるものであって、開口部と、前記開口部を型枠に当接させた状態で前記型枠に釘で固定すべく前記ボックスカバーの裏面から前記釘を挿入可能な釘挿入部と、前記釘挿入部と前記開口部とに連通し、前記釘挿入部に挿入された前記釘を前記開口部側に引き抜くための釘抜き部とを備えたものである。
【0011】
請求項2の発明に係るボックスカバーは、請求項1に記載の釘抜き部が、釘の開口部側への移動により破れる薄肉の閉塞部により閉塞されたものである。
【0012】
請求項3の発明に係るボックスカバーは、請求項1または請求項2に記載の釘挿入部が、裏面側で釘の頭部を支持するとともに、表面側が閉塞されたものである。
【0013】
請求項4の発明に係るボックスカバーは、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の開口部の周縁に、前面に突出する周壁が形成され、前記周壁に近接した位置に釘挿入部が設けられたものである。
【0014】
請求項5の発明に係るボックス装置は、前面が開口し、コンクリートに埋設されるボックスと、前記ボックスの前面に取付けられるボックスカバーとを備え、前記ボックスカバーは、開口部と、前記開口部を型枠に当接させた状態で前記型枠に釘で固定すべく裏面から前記釘を挿入可能な釘挿入部と、前記釘挿入部と前記開口部とに連通し、前記釘挿入部に挿入された前記釘を前記開口部側に引き抜くための釘抜き部とを備えたものである。
【0015】
請求項6の発明に係るボックスの埋設方法は、ボックスカバーに設けられた釘挿入部に裏面から釘を挿入し、この釘で前記ボックスカバーを型枠に固定した後、前記ボックスカバーの裏面にボックスを取付け、次に、コンクリートを打設した後、前記型枠を取外し、次いで、前記ボックスカバーの開口部の前面側から、前記釘挿入部に挿入されている釘を前記釘挿入部と前記開口部とに連通形成された釘抜き部を通して前記開口部側に引き抜くことにより、前記ボックスをコンクリートに埋設するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1乃至図16に基づいて説明する。
図において、ボックス装置1は一面が開口した合成樹脂製のボックス2と前記ボックス2の前面に取付けられる合成樹脂製のボックスカバー11とからなる。前記ボックス2は、図1及び図2に示すように、前面に開口3が形成され、側壁4と底壁5を備えた筐体状に形成されている。前記開口3の周縁の8箇所には外方に突出する嵌合部6が設けられているとともに、前記開口3の周縁の四辺には後述するボックスカバー11の周縁の二辺に設けられた細長の係合突条18と係合する係合溝7が周縁に沿って形成されている。これらの嵌合部6及び係合溝7はボックスカバー11をボックス2に嵌着するためのものであり、前記嵌合部6はボックスカバー11が容易にボックス2に嵌着できるよう前記ボックスカバー11と当接する部分が円弧面で形成されている。また、前記開口3の周縁の2箇所にはねじ孔8aを有する係止突起8が設けられており、図示しないねじを使用してボックスカバー11を取付けられるようにもなっている。但し、この係止突起8及びねじ孔8aは本発明の実施においては特に必要としないものである。前記側壁4には打抜いてケーブル等の配線を挿通するためのノック9が形成されている。
【0017】
次に、ボックスカバー11は平板状のカバー部12と、開口部13と、前面に突出して環状に形成された周壁14とを備えており、前記開口部13は前記周壁14によって形成されている。また、前記カバー部12の周縁四辺には前記ボックス2の前面を嵌着するための嵌合外壁15が設けられている。
【0018】
前記周壁14には補強用のリブ14aが形成されている。また、前記周壁14の上下2箇所には図示しない配線器具取付枠を取付けるためのねじ孔14bが設けられている。
【0019】
更に、前記周壁14の開口部13に近接する4箇所にはボックスカバー11を型枠31に固定するための釘21が挿入される釘挿入部16が周壁14の高さ方向に設けられている。この釘挿入部16は釘21の軸部22の外径より僅かに大きい一定の内径を有する筒状に形成され、前記釘21を型枠31の面に対して直角方向に挿入できるようになっており、その内部空間は前面側即ち型枠と当接する表面側が一体に形成された円板状の蓋部16aによって閉塞されている。前記釘挿入部16の他側即ち裏面側は開口状態にあり、前記釘21の頭部23を支持するものとなっている。
【0020】
前記釘挿入部16の内壁の一部は周壁14の高さ方向に沿ってスリット状に切欠され、その切欠部分は開口部13と連通している。この釘挿入部16と前記開口部13とを連通する隙間は釘抜き部17を形成し、釘21の軸部22の外径より僅かに小さい一定幅に形成され、樹脂素材の弾性変形によって釘21の軸部22を強制的に開口部13側に抜出すことが可能となっている。
【0021】
前記カバー部12の周縁に設けられた嵌合外壁15には前記ボックス2の開口3の周縁に外方向に突設された複数の嵌合部6と対向する位置に前記ボックス2の嵌合部6が嵌入する被嵌合部15aが形成されている。この被嵌合部15aは前記嵌合外壁15の内壁にスリット状に凹設されており、ボックス2をボックスカバー11に向けてそのまま押込む力により、樹脂素材の弾性変形によって前記ボックス2の嵌合部6が強制的に嵌入するようになっている。更に、前記カバー部12の裏面には前記ボックス2の係合溝7と係合する係合突条18が周縁に沿って形成されている。
【0022】
次に、上記のように構成された本実施例のボックスの埋設方法について図9乃至図14に基づいて説明する。
まず、図9に示すように、ボックスカバー11の周壁14の先端面を型枠31に当接し、前記ボックスカバー11に設けられた釘挿入部16に裏面から釘21を挿入して釘挿入部16の蓋部16aを突き破りながら型枠31に打付け、前記ボックスカバー11を型枠31に固定する。
【0023】
次に、図10に示すように、前記ボックスカバー11の裏面にボックス2を取付ける。具体的には、前記ボックス2の開口3の周縁に外方向に突設された嵌合部6をボックスカバー11の周縁の嵌合外壁15の内壁に凹設された被嵌合部15aに樹脂素材の弾性を利用して強制的に圧入し、嵌合させて行なう。したがって、ねじを一切使用することなく単にボックス2をボックスカバー11に対して押込むだけの簡単な操作でボックスカバー11にボックス2を取付けることができる。
【0024】
次に、図11で、コンクリートを打設する。その後、図12で、型枠31を取外す。この状態では、釘21は先端部24が壁表面に突出して残される。
【0025】
そこで、残された釘21を引き抜くため、図13及び図15に示すように、残された釘21の先端部24をペンチ、プライヤ等の工具32で掴持し、こじながら釘21の先端部24を上方に回動する。すると、前記釘21は釘挿入部16の蓋部16aを支点として頭部23側が反対方向即ち開口部13側に回動し、てこの作用も加わって、図16に示すように、釘挿入部16内の軸部22が樹脂素材の弾性力に抗して、前記釘挿入部16と開口部13とに連通するスリット状の釘抜き部17から外方即ち開口部13側に突出する。このとき、前記釘抜き部17は釘21の外径より僅かに小さい一定幅の隙間で形成されているので、小さい力で釘21の軸部22及び頭部23を開口部13側に突出させることができる。釘21の軸部22及び頭部23を開口部13側に突出させたら、その状態では、釘21の頭部23は釘挿入部16の裏面側端部から離脱しているので、表面側即ち前面側から釘21の先端部24を掴持して軸方向に前面側に向けて引き出す。すると、ボックスカバー11の周壁14の前面より前方に突出する釘21の先端部24側の軸部22の長さが大きくなるので、釘21を掴持し易くなる。そこで、前記釘21の先端部24側の軸部22を掴持し、開口部13側に力を加えて釘挿入部16の蓋部16aを破りながら前記釘21を前記開口部13側に引張り出す。
このようにして、図14に示すように、打設後に残された釘21は完全に除去され、ボックス2及びボックスカバー11の埋設が完了する。
【0026】
なお、残された釘21を引き抜くに際しては、残された釘21の先端部24を工具32で掴持し、こじながら釘21の先端部24を上方に回動して釘21を開口部13側に突出させた後、開口部13内に手或いは工具32を入れて前記釘21の頭部23または軸部22を掴持し、釘挿入部16の蓋部16aを破りながら開口部13側に抜き出すこともできる。この際、前面に突出して残された釘21の先端部24を軸方向に裏面側に向けて叩打して開口部13側に突出する軸部22を長くすれば、突出部分の軸部22或いは頭部23をより楽に掴持できる。
【0027】
また、残された釘21を引き抜くに際し、残された釘21の頭部23を釘挿入部16の裏面側端部に保持させた状態で前記釘21の頭部23を支点として前記釘21の先端部24を工具等で掴持して開口部13側に回動移動させて引き抜くこともでき、この方法は、釘挿入部16の蓋部16aを破り易いという効果がある。
【0028】
更には、釘挿入部16に残された釘21はこれを工具32で掴持して回動させることなく、開口部13方向に力を加えて蓋部16aを破りながらそのまま開口部13側に平行移動させて引き抜くこともできる。
【0029】
ここで、前記釘挿入部16の前面側には蓋部16aが形成されているので、コンクリート打設時に、コンクリートが釘挿入部16内に侵入するのを防止することができる。これにより、コンクリート打設時にコンクリート圧によってボックスカバー11の周壁14と型枠31との間が僅かに開き、その部分にコンクリートが侵入することがあったとしても、釘挿入部16内にまでコンクリートが侵入して固化し、釘21を前記釘抜き部17から引き抜く妨げとなる事態を回避できる。
【0030】
このように、本実施例のボックス装置は、前面が開口し、コンクリートに埋設されるボックス2と、前記ボックス2の前面に取付けられるボックスカバー11とを備え、前記ボックスカバー11は、開口部13と、前記開口部13を型枠31に当接させた状態で前記型枠31に釘21で固定すべく裏面から前記釘21を挿入可能な釘挿入部16と、前記釘挿入部16と前記開口部13とに連通し、前記釘挿入部16に挿入された前記釘21を前記開口部13側に引き抜くための釘抜き部17とを備えたものである。
【0031】
したがって、ボックスカバー11の釘挿入部16と開口部13とに連通する釘抜き部17が形成されているので、コンクリートを打設し、型枠31を取外した後に残された釘21は、例えば、その先端部24をペンチ、プライヤ等の工具32を使用して掴持し、こじながら釘21の先端部24を上方に回動すれば、釘挿入部16の蓋部16aを支点として頭部23側が反対方向に回動し、てこの作用も加わって、釘挿入部16内の釘21の軸部22及び頭部23が前記釘抜き部17から開口部13側に突出する。そこで、小さい力で釘21の軸部22を開口部13側に引き出すことができる。また、引き出された釘21の軸部22は手或いは工具で掴持し易い。その結果、型枠31の取外し後に残された釘21の引き抜き作業を楽に行なうことができる。そして、確実に引き抜くことができるので、ボックス2内に釘21を落下させて錆を発生させる不具合を解消できる。
【0032】
加えて、周壁14に近接した位置に釘挿入部16が設けられていることにより、釘挿入部16内の釘21を開口部13側に引き抜き易い。また、釘21を型枠31に打付けるときに、前記釘挿入部16の裏面側が釘21の頭部23を支持するので、型枠31内に打付けられる釘21の長さを適量とすることができる。更に、釘挿入部16の表面側が閉塞されているので、コンクリート打設時にコンクリート圧によって型枠31とボックスカバー11の周壁14との間に隙間が生じてコンクリートが表面側から釘挿入部16内に侵入するのを防止することができる。
【0033】
ところで、上記実施例では、ボックスカバー11の釘抜き部17は、図17に示すように、開口部13に臨む面を、釘21の開口部13側への移動によって破られる薄肉の円弧面で形成された閉塞部17aによって閉塞することもできる。この場合は、釘21の開口部13側への移動によって破られることにより、前述の実施例と同様に、釘挿入部16と開口部13とが連通し、この部分から釘21の引き抜きが可能となる。この実施例では、特に、釘挿入部16が閉塞部17aによって閉塞されていることにより、コンクリート打設時にコンクリート圧によって型枠31とボックスカバー11の周壁14との間に隙間が生じてコンクリートが前記ボックスカバー11の開口部13内に侵入したとしても、釘抜き部17から釘挿入部16内にコンクリートが侵入して釘21の引き抜きが困難となるのを防ぐことができる。
【0034】
また、上記実施例では、ボックスカバー11の開口部13の周縁に、前面に突出する周壁14が形成されているが、本発明を実施する場合には、これに限定されるものではなく、平板状のカバー部12と開口部13とで形成し、前面に突出する周壁14の形成されていないボックスカバー11にも、開口部13に近接した位置に釘挿入部16を設けて同様に適用することができる。
【0035】
更に、上記実施例では、ボックス2は底壁5が一体に設けられているが、これに限定されるものではなく、底壁を有しない底面開口のボックスにも同様に適用することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、請求項1、請求項5及び請求項6の発明は、ボックスカバーが、開口部と、この開口部を型枠に当接させた状態で前記型枠に釘で固定すべく裏面から前記釘を挿入可能な釘挿入部と、前記釘挿入部と前記開口部とに連通し、前記釘挿入部に挿入された前記釘を前記開口部側に引き抜くための釘抜き部とを備えたものである。したがって、コンクリートを打設して型枠を取外した後に残された釘はその先端部を掴持して移動させることにより、小さい力で簡単かつ確実に開口部側に引き抜くことができる。
【0037】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の釘抜き部を、釘の開口部側への移動により破れる薄肉の閉塞部により閉塞したものである。したがって、特に、コンクリート打設時にコンクリート圧によって型枠とボックスカバーの周壁との間に隙間が生じてコンクリートが前記ボックスカバーの開口部内に侵入したとしても、釘抜き部から釘挿入部内にコンクリートが侵入するのを防止して釘の引き抜きが困難となるのを防ぐことができる。
【0038】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の釘挿入部が、裏面側で釘の頭部を支持するとともに、表面側が閉塞されたものである。したがって、特に、釘を型枠に打付けるときに、前記釘挿入部の裏面側で釘の頭部を支持するので、型枠内に打付けられる釘の長さを適量とすることができる。更に、釘挿入部の表面側が閉塞されているので、コンクリート打設時にコンクリート圧によって型枠とボックスカバーの周壁との間に隙間が生じてコンクリートが表面側から釘挿入部内に侵入するのを防止することができる。
【0039】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の開口部の周縁に、前面に突出する周壁が形成され、前記周壁に近接した位置に釘挿入部が設けられたものである。したがって、特に、周壁に近接した位置に釘挿入部が設けられていることにより、釘挿入部内の釘を開口部側に引き抜き易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボックス装置におけるボックスを前面側から見た斜視図である。
【図2】図1のボックスを裏面側から見た斜視図である。
【図3】本発明のボックス装置におけるボックスカバーを前面側から見た斜視図である。
【図4】図3のボックスカバーを裏面側から見た斜視図である。
【図5】図3のボックスカバーの正面図である。
【図6】図3のボックスカバーの背面図である。
【図7】図4のボックスカバーの要部斜視図である。
【図8】図7のボックスカバーの釘挿入部に釘を挿入した状態を示す要部斜視図である。
【図9】本発明のボックスの埋設方法を示す断面図である。
【図10】同じく、本発明のボックスの埋設方法を示す断面図である。
【図11】同じく、本発明のボックスの埋設方法を示す断面図である。
【図12】同じく、本発明のボックスの埋設方法を示す断面図である。
【図13】同じく、本発明のボックスの埋設方法を示す断面図である。
【図14】同じく、本発明のボックスの埋設方法を示す断面図である。
【図15】図12の、工具で釘を掴持した状態を示す斜視図である。
【図16】図13の、工具で釘を引き抜く状態を示す斜視図である。
【図17】図7のボックスカバーの別の釘抜き部を示す要部斜視図である。
【図18】従来のボックス装置を示す斜視図である。
【図19】図18のボックス本体とボックスカバーとを型枠に取付けた状態を示す側面図である。
【図20】図19のボックス本体に蓋体を取付けた状態を示す斜視図である。
【図21】図18のボックス装置をコンクリートに埋設した状態を示す側面図である。
【図22】図21のボックス装置から釘を引き抜く状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1      ボックス装置
2      ボックス
3      開口
11    ボックスカバー
12    カバー部
13    開口部
14    周壁
16    釘挿入部
16a  蓋部
17    釘抜き部
17a  閉塞部
21    釘
23    頭部
31    型枠

Claims (6)

  1. コンクリートに埋設されるボックスの前面に取付けられるボックスカバーであって、
    開口部と、
    前記開口部を型枠に当接させた状態で前記型枠に釘で固定すべく前記ボックスカバーの裏面から前記釘を挿入可能な釘挿入部と、
    前記釘挿入部と前記開口部とに連通し、前記釘挿入部に挿入された前記釘を前記開口部側に引き抜くための釘抜き部と
    を備えたことを特徴とするボックスカバー。
  2. 前記釘抜き部は、釘の開口部側への移動により破れる薄肉の閉塞部により閉塞されていることを特徴とする請求項1に記載のボックスカバー。
  3. 前記釘挿入部は、裏面側で釘の頭部を支持するとともに、表面側が閉塞されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボックスカバー。
  4. 前記開口部の周縁に、前面に突出する周壁が形成され、前記周壁に近接した位置に釘挿入部が設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のボックスカバー。
  5. 前面が開口し、コンクリートに埋設されるボックスと、
    前記ボックスの前面に取付けられるボックスカバーとを備え、
    前記ボックスカバーは、開口部と、前記開口部を型枠に当接させた状態で前記型枠に釘で固定すべく裏面から前記釘を挿入可能な釘挿入部と、前記釘挿入部と前記開口部とに連通し、前記釘挿入部に挿入された前記釘を前記開口部側に引き抜くための釘抜き部とを備えたことを特徴とするボックス装置。
  6. ボックスカバーに設けられた釘挿入部に裏面から釘を挿入し、この釘で前記ボックスカバーを型枠に固定した後、前記ボックスカバーの裏面にボックスを取付け、次に、コンクリートを打設した後、前記型枠を取外し、次いで、前記ボックスカバーの開口部の前面側から、前記釘挿入部に挿入されている釘を前記釘挿入部と前記開口部とに連通形成された釘抜き部を通して前記開口部側に引き抜くことにより、前記ボックスをコンクリートに埋設することを特徴とするボックスの埋設方法。
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