JP2003049539A - ケーブル保護管用末端固定具 - Google Patents
ケーブル保護管用末端固定具Info
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- JP2003049539A JP2003049539A JP2001239642A JP2001239642A JP2003049539A JP 2003049539 A JP2003049539 A JP 2003049539A JP 2001239642 A JP2001239642 A JP 2001239642A JP 2001239642 A JP2001239642 A JP 2001239642A JP 2003049539 A JP2003049539 A JP 2003049539A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 釘取付部から分離された蓋が廃棄物となる。
【解決手段】 コンクリート仮枠に釘で仮止めされるケ
ーブル保護管用末端固定具であって、ケーブル保護管が
係止固定される本体と、釘が取り付けられる釘取付部と
を備え、釘取付部には、釘孔と、釘の頭部が通過可能な
大きさの空隙と、空隙を閉塞する蓋とが設けられ、蓋は
その一部が切断可能な分離連結部を介して釘取付部に連
結され、他の部分が前記分離連結部よりも切断困難な連
結部を介して釘取付部に連結され、仮枠に打ち込まれて
いた釘を仮枠の除去後にその先端側へ引っ張ると、釘の
頭部によって蓋が押されて前記分離連結部が分離して、
蓋が前記連結部を支点に回動して空隙が開口し、開口し
た空隙を通して釘を抜去可能となる。
ーブル保護管用末端固定具であって、ケーブル保護管が
係止固定される本体と、釘が取り付けられる釘取付部と
を備え、釘取付部には、釘孔と、釘の頭部が通過可能な
大きさの空隙と、空隙を閉塞する蓋とが設けられ、蓋は
その一部が切断可能な分離連結部を介して釘取付部に連
結され、他の部分が前記分離連結部よりも切断困難な連
結部を介して釘取付部に連結され、仮枠に打ち込まれて
いた釘を仮枠の除去後にその先端側へ引っ張ると、釘の
頭部によって蓋が押されて前記分離連結部が分離して、
蓋が前記連結部を支点に回動して空隙が開口し、開口し
た空隙を通して釘を抜去可能となる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気ケーブルや光
ケーブル等の各種ケーブルが通線されたケーブル保護管
の末端が固定されるケーブル保護管用末端固定具(以下
「末端固定具」)に関するものである。 【0002】 【従来の技術】末端固定具には、カップエンド、コンビ
エンド、垂直カップリング、ケーブルエンド、コンクリ
ートボックス等各種のものがある。従来の末端固定具の
一例を図6に示す。この末端固定具は、ケーブル保護管
A(例えば、波付き合成樹脂製電線管A)を係止固定可
能な保護管着脱部Bを備えた本体Cと、釘を取り付け可
能な釘取付部Dとがプラスチックによって一体成形され
ている。 【0003】図7(a)(b)に示すように、前記釘取
付部Dの内側には、釘を差込む釘孔Eと空隙Fが形成さ
れている。釘孔E及び空隙Fは、空隙Fが本体C側に位
置するように横並びで連設され、空隙Fは釘の頭部が通
過可能な大きさを備えている。さらに、空隙Fは蓋Gに
よって閉塞されている。この蓋Gは本体C及び釘取付部
Dと肉薄で切断容易な連結部Hを介して連結されてい
る。 【0004】以上の構造を備えた従来の末端固定具は、
コンクリート壁やコンクリート天井を施工するにあたっ
て次のように使用される。図8(a)に示すように、前
記釘取付部Dの釘孔Eに差込んだ釘Jを仮枠Kに打ち込
んで同仮枠Kに仮止めする。その後、仮枠Kの内側のコ
ンクリート打設空間L内にコンクリートを打設し、同コ
ンクリート内に埋設する(本固定する)。コンクリート
が硬化したら、図8(b)に示すように仮枠Kを除去
し、同仮枠Kに打ち込まれていた釘Jを抜去する。具体
的には、釘Jを図中の矢印方向にこじりながら引っ張
る。すると、蓋Gが釘Jの頭部Mに押されるため前記連
結部H(図8a)が切断され、蓋Gが本体C及び釘取付
部Dから分離する。これに伴って、空隙Fが開口し、釘
Jが開口した空隙Fを通して抜去される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】近時、廃棄物の処分に
対する社会の関心が高まっている。この観点から前記末
端固定具についても、本体C及び釘取付部Dから分離し
た蓋Gが無用な廃棄物とならないようにすることが望ま
しい。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の目的は、前記末
端固定具の利点を何ら損なうことなく、さらに、廃棄物
が一切発生しない末端固定具を提供することにある。 【0007】本件出願のケーブル保護管用末端固定具
は、コンクリート仮枠に釘で仮止めされるケーブル保護
管用末端固定具であって、ケーブル保護管が係止固定さ
れる本体と、釘が取り付けられる釘取付部とを備え、釘
取付部には、釘孔と、釘の頭部が通過可能な大きさの空
隙と、空隙を閉塞する蓋とが設けられ、蓋はその一部が
切断可能な分離連結部を介して釘取付部に連結され、他
の部分が前記分離連結部よりも切断困難な連結部を介し
て釘取付部に連結され、仮枠に打ち込まれていた釘を仮
枠の除去後にその先端側へ引っ張ると、釘の頭部によっ
て蓋が押されて前記分離連結部が分離して、蓋が前記連
結部を支点に回動して空隙が開口し、開口した空隙を通
して釘を抜去可能となる。 【0008】本件出願のケーブル保護管用末端固定具で
は、蓋の裏面に、空隙内に突出してその下端面が仮枠に
突き当たる支持部を設けることが望ましい。 【0009】 【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明のケーブル
保護管用末端固定具(以下「末端固定具」)は、コンク
リート製の壁や天井を作るにあたって、コンクリート打
設前に仮枠に釘で仮止めされ、その上から打設されるコ
ンクリート内に埋設されて本固定されるものである。以
下、本発明の末端固定具の実施形態の一例を説明する。 【0010】本実施形態に示す末端固定具は、図1に示
すように、図示されていないケーブル保護管が係止固定
される本体1と、釘2が取り付けられる釘取付部3とを
備えている。 【0011】図1に示すように、前記本体1は円筒状の
プラスチック成形体であり、長手方向両端にケーブル保
護管(例えば、波付き合成樹脂製電線管)を挿入して係
止固定可能な保護管着脱部4がネジ止めされている。図
示は省略するが、本体1の長手方向両端の外周面には雄
螺子が形成され、夫々の保護管着脱部4の内周面には前
記雄螺子に螺合する雌螺子が形成されている。 【0012】図2に示すように、前記釘取付部3は平面
形状が略U字状のプラスチック成形体であり、一方の保
護管着脱部4と一体成形されている。具体的には、該保
護管着脱部4の径方向両外側に釘取付部3が夫々突設さ
れている。図3に示すように、夫々の釘取付部3の内側
には、釘2を差込む釘孔5と空隙6とが、空隙6を内側
側(保護管着脱部4側)にして横並びに連設されてい
る。また、空隙6は釘2の頭部7(図1)が通過可能な
大きさを有し、その上に形成された蓋8によって閉塞さ
れている。 【0013】図2に示すように、前記蓋8は釘取付部3
と一体成形されている。さらに、蓋8の周縁の一部は肉
薄で切断可能な分離連結部9を介して釘取付部3に連結
され、他の部分は前記分離連結部9よりも肉厚で切断困
難な連結部10を介して釘取付部3に連結されている。
尚、分離連結部9では、蓋8の表側に溝14が形成され
ており、連結部10では、蓋8の裏側に溝13が形成さ
れている。これによっても、釘2を取外す際に分離連結
部9が切断され易くなっている。 【0014】図3に示すように、前記蓋8の裏面には空
隙6内に突出する丸棒状の支持部11が一体に突設され
ている。この支持部11は該末端固定具を仮枠に仮止め
したときにその下端面12が仮枠表面に当接する長さと
してある。 【0015】以上の構造を備えた本発明の末端固定具は
図4に示すように、前記釘孔5(図3)に釘2を差込
み、その釘2を仮枠20に打ち込むことによって同仮枠
20に仮止めされる。このとき、前記支持部11の下端
面12(図3)は仮枠20の表面に当接しており、蓋8
は該支持部11によって下方から支持されている。従っ
て、釘2が斜めに打ち込まれて、その頭部7が蓋8を押
すようなことがあっても、同蓋8が不用意に開くことは
ない。このようにして仮枠20に仮止めされた本発明の
末端固定具は、仮枠20の内側のコンクリート打設空間
21内に打設されたコンクリート内に埋設されて本固定
される。 【0016】その後、コンクリートが硬化すると、仮枠
20が除去され、同仮枠20に打ち込まれていた前記釘
2が抜去される。具体的には、図5(a)に示すよう
に、施工されたコンクリート壁やコンクリート天井から
突出している釘2の先端部分22を図示されていない工
具で把持し、図中の矢印方向にこじりながら下方に引っ
張る。すると、図5(b)に示すように、蓋8が釘2の
頭部7に押されて前記分離連結部9(図2)が破れ、該
蓋8が連結部10を支点として(ヒンジとして)下方に
回動する。これによって空隙6が開き、開いた空隙6を
通して釘2が抜去される。尚、図5(a)(b)等に示
すように、前記連結部10の裏面には断面半円状のスリ
ット13を形成して、蓋8が下方に回動し易くしてあ
る。また、保護管着脱部4の外周面下端30は、蓋8が
回動した際に、前記支持部11の下端と干渉しないよう
テーパ状に形成してある。さらに、釘2の抜去後、蓋8
は連結部10の弾性復元力によって元の状態に復帰する
か、ほぼ元の状態に復帰する。少なくとも、釘取付部3
及び本体1から分離することはなく、残存する。 【0017】以上の構造を備えた本発明の末端固定具に
よれば、開口した空隙6を通して釘2を抜去することが
できる。この結果、コンクリート壁やコンクリート天井
等から突出した釘2の先端部分を切断したり、折り曲げ
たりして体裁を整える手間が省ける。また、釘2の切断
面に錆び止めを塗ったり、折り曲げた釘2の先端に錆び
止めを塗ったりする手間も省ける。さらに、残存してい
る釘2が錆びて壁面や天井面に染みができる虞もなくな
る。また、釘2の抜去後も蓋8は連結部10を介して釘
取付部3に連結されているため、蓋8が廃棄物となるこ
とがない。さらに、該末端固定具を仮枠20に仮止めす
る際に、蓋8が支持部11によって下方から支持され
る。この結果、斜めに打ち込まれた釘2の頭部7が蓋8
に当たっても、分離連結部9が不用意に切断されて蓋8
が開いてしまうことがない。加えて、前記支持部11は
空隙6の内側に突設されているので、作業の邪魔になら
ない。また、仮枠20を除去すれば支持部11による蓋
8の支持が解除されるので、該支持部11によって空隙
6の開口が阻害されることもない。 【0018】(実施形態2)前記実施形態1に示した本
発明の末端固定具は垂直カップリングであるが、本発明
の末端固定具にはカップエンド、コンビエンド、垂直ブ
ッシュ、ケーブルエンド、コンクリートボックス等の各
種末端固定具が含まれる。要は、釘によって仮枠に仮止
めされ、本固定後にその釘が抜去される末端固定具はす
べて本発明の末端固定具に含まれる。 【0019】 【発明の効果】本発明のケーブル保護管用末端固定具で
は、該末端固定具を仮枠に仮止めしていた釘を抜去した
後においても、蓋は連結部を介して釘取付部に連結され
ている。即ち、蓋が釘取付部から分離して廃棄物となる
ことがない。
ケーブル等の各種ケーブルが通線されたケーブル保護管
の末端が固定されるケーブル保護管用末端固定具(以下
「末端固定具」)に関するものである。 【0002】 【従来の技術】末端固定具には、カップエンド、コンビ
エンド、垂直カップリング、ケーブルエンド、コンクリ
ートボックス等各種のものがある。従来の末端固定具の
一例を図6に示す。この末端固定具は、ケーブル保護管
A(例えば、波付き合成樹脂製電線管A)を係止固定可
能な保護管着脱部Bを備えた本体Cと、釘を取り付け可
能な釘取付部Dとがプラスチックによって一体成形され
ている。 【0003】図7(a)(b)に示すように、前記釘取
付部Dの内側には、釘を差込む釘孔Eと空隙Fが形成さ
れている。釘孔E及び空隙Fは、空隙Fが本体C側に位
置するように横並びで連設され、空隙Fは釘の頭部が通
過可能な大きさを備えている。さらに、空隙Fは蓋Gに
よって閉塞されている。この蓋Gは本体C及び釘取付部
Dと肉薄で切断容易な連結部Hを介して連結されてい
る。 【0004】以上の構造を備えた従来の末端固定具は、
コンクリート壁やコンクリート天井を施工するにあたっ
て次のように使用される。図8(a)に示すように、前
記釘取付部Dの釘孔Eに差込んだ釘Jを仮枠Kに打ち込
んで同仮枠Kに仮止めする。その後、仮枠Kの内側のコ
ンクリート打設空間L内にコンクリートを打設し、同コ
ンクリート内に埋設する(本固定する)。コンクリート
が硬化したら、図8(b)に示すように仮枠Kを除去
し、同仮枠Kに打ち込まれていた釘Jを抜去する。具体
的には、釘Jを図中の矢印方向にこじりながら引っ張
る。すると、蓋Gが釘Jの頭部Mに押されるため前記連
結部H(図8a)が切断され、蓋Gが本体C及び釘取付
部Dから分離する。これに伴って、空隙Fが開口し、釘
Jが開口した空隙Fを通して抜去される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】近時、廃棄物の処分に
対する社会の関心が高まっている。この観点から前記末
端固定具についても、本体C及び釘取付部Dから分離し
た蓋Gが無用な廃棄物とならないようにすることが望ま
しい。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の目的は、前記末
端固定具の利点を何ら損なうことなく、さらに、廃棄物
が一切発生しない末端固定具を提供することにある。 【0007】本件出願のケーブル保護管用末端固定具
は、コンクリート仮枠に釘で仮止めされるケーブル保護
管用末端固定具であって、ケーブル保護管が係止固定さ
れる本体と、釘が取り付けられる釘取付部とを備え、釘
取付部には、釘孔と、釘の頭部が通過可能な大きさの空
隙と、空隙を閉塞する蓋とが設けられ、蓋はその一部が
切断可能な分離連結部を介して釘取付部に連結され、他
の部分が前記分離連結部よりも切断困難な連結部を介し
て釘取付部に連結され、仮枠に打ち込まれていた釘を仮
枠の除去後にその先端側へ引っ張ると、釘の頭部によっ
て蓋が押されて前記分離連結部が分離して、蓋が前記連
結部を支点に回動して空隙が開口し、開口した空隙を通
して釘を抜去可能となる。 【0008】本件出願のケーブル保護管用末端固定具で
は、蓋の裏面に、空隙内に突出してその下端面が仮枠に
突き当たる支持部を設けることが望ましい。 【0009】 【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明のケーブル
保護管用末端固定具(以下「末端固定具」)は、コンク
リート製の壁や天井を作るにあたって、コンクリート打
設前に仮枠に釘で仮止めされ、その上から打設されるコ
ンクリート内に埋設されて本固定されるものである。以
下、本発明の末端固定具の実施形態の一例を説明する。 【0010】本実施形態に示す末端固定具は、図1に示
すように、図示されていないケーブル保護管が係止固定
される本体1と、釘2が取り付けられる釘取付部3とを
備えている。 【0011】図1に示すように、前記本体1は円筒状の
プラスチック成形体であり、長手方向両端にケーブル保
護管(例えば、波付き合成樹脂製電線管)を挿入して係
止固定可能な保護管着脱部4がネジ止めされている。図
示は省略するが、本体1の長手方向両端の外周面には雄
螺子が形成され、夫々の保護管着脱部4の内周面には前
記雄螺子に螺合する雌螺子が形成されている。 【0012】図2に示すように、前記釘取付部3は平面
形状が略U字状のプラスチック成形体であり、一方の保
護管着脱部4と一体成形されている。具体的には、該保
護管着脱部4の径方向両外側に釘取付部3が夫々突設さ
れている。図3に示すように、夫々の釘取付部3の内側
には、釘2を差込む釘孔5と空隙6とが、空隙6を内側
側(保護管着脱部4側)にして横並びに連設されてい
る。また、空隙6は釘2の頭部7(図1)が通過可能な
大きさを有し、その上に形成された蓋8によって閉塞さ
れている。 【0013】図2に示すように、前記蓋8は釘取付部3
と一体成形されている。さらに、蓋8の周縁の一部は肉
薄で切断可能な分離連結部9を介して釘取付部3に連結
され、他の部分は前記分離連結部9よりも肉厚で切断困
難な連結部10を介して釘取付部3に連結されている。
尚、分離連結部9では、蓋8の表側に溝14が形成され
ており、連結部10では、蓋8の裏側に溝13が形成さ
れている。これによっても、釘2を取外す際に分離連結
部9が切断され易くなっている。 【0014】図3に示すように、前記蓋8の裏面には空
隙6内に突出する丸棒状の支持部11が一体に突設され
ている。この支持部11は該末端固定具を仮枠に仮止め
したときにその下端面12が仮枠表面に当接する長さと
してある。 【0015】以上の構造を備えた本発明の末端固定具は
図4に示すように、前記釘孔5(図3)に釘2を差込
み、その釘2を仮枠20に打ち込むことによって同仮枠
20に仮止めされる。このとき、前記支持部11の下端
面12(図3)は仮枠20の表面に当接しており、蓋8
は該支持部11によって下方から支持されている。従っ
て、釘2が斜めに打ち込まれて、その頭部7が蓋8を押
すようなことがあっても、同蓋8が不用意に開くことは
ない。このようにして仮枠20に仮止めされた本発明の
末端固定具は、仮枠20の内側のコンクリート打設空間
21内に打設されたコンクリート内に埋設されて本固定
される。 【0016】その後、コンクリートが硬化すると、仮枠
20が除去され、同仮枠20に打ち込まれていた前記釘
2が抜去される。具体的には、図5(a)に示すよう
に、施工されたコンクリート壁やコンクリート天井から
突出している釘2の先端部分22を図示されていない工
具で把持し、図中の矢印方向にこじりながら下方に引っ
張る。すると、図5(b)に示すように、蓋8が釘2の
頭部7に押されて前記分離連結部9(図2)が破れ、該
蓋8が連結部10を支点として(ヒンジとして)下方に
回動する。これによって空隙6が開き、開いた空隙6を
通して釘2が抜去される。尚、図5(a)(b)等に示
すように、前記連結部10の裏面には断面半円状のスリ
ット13を形成して、蓋8が下方に回動し易くしてあ
る。また、保護管着脱部4の外周面下端30は、蓋8が
回動した際に、前記支持部11の下端と干渉しないよう
テーパ状に形成してある。さらに、釘2の抜去後、蓋8
は連結部10の弾性復元力によって元の状態に復帰する
か、ほぼ元の状態に復帰する。少なくとも、釘取付部3
及び本体1から分離することはなく、残存する。 【0017】以上の構造を備えた本発明の末端固定具に
よれば、開口した空隙6を通して釘2を抜去することが
できる。この結果、コンクリート壁やコンクリート天井
等から突出した釘2の先端部分を切断したり、折り曲げ
たりして体裁を整える手間が省ける。また、釘2の切断
面に錆び止めを塗ったり、折り曲げた釘2の先端に錆び
止めを塗ったりする手間も省ける。さらに、残存してい
る釘2が錆びて壁面や天井面に染みができる虞もなくな
る。また、釘2の抜去後も蓋8は連結部10を介して釘
取付部3に連結されているため、蓋8が廃棄物となるこ
とがない。さらに、該末端固定具を仮枠20に仮止めす
る際に、蓋8が支持部11によって下方から支持され
る。この結果、斜めに打ち込まれた釘2の頭部7が蓋8
に当たっても、分離連結部9が不用意に切断されて蓋8
が開いてしまうことがない。加えて、前記支持部11は
空隙6の内側に突設されているので、作業の邪魔になら
ない。また、仮枠20を除去すれば支持部11による蓋
8の支持が解除されるので、該支持部11によって空隙
6の開口が阻害されることもない。 【0018】(実施形態2)前記実施形態1に示した本
発明の末端固定具は垂直カップリングであるが、本発明
の末端固定具にはカップエンド、コンビエンド、垂直ブ
ッシュ、ケーブルエンド、コンクリートボックス等の各
種末端固定具が含まれる。要は、釘によって仮枠に仮止
めされ、本固定後にその釘が抜去される末端固定具はす
べて本発明の末端固定具に含まれる。 【0019】 【発明の効果】本発明のケーブル保護管用末端固定具で
は、該末端固定具を仮枠に仮止めしていた釘を抜去した
後においても、蓋は連結部を介して釘取付部に連結され
ている。即ち、蓋が釘取付部から分離して廃棄物となる
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブル保護管用末端固定具の一例を
示す正面図。 【図2】(a)は図1に示すケーブル保護管用末端固定
具を示す平面図、(b)は(a)のA−A断面図。 【図3】図1に示す釘取付部の拡大断面図。 【図4】図1に示すケーブル保護管用末端固定具を仮枠
に仮止めした状態を示す一部断面の正面図。 【図5】図1に示す釘取付部の拡大断面図であって、
(a)は仮枠除去後であって、釘抜去前の状態を示す
図、(b)釘抜去時の状態を示す図。 【図6】従来のケーブル保護管用末端固定具の一例を示
す側面図。 【図7】(a)は図6に示す釘取付部の拡大断面図、
(b)は同平面図。 【図8】図6に示す釘取付部の拡大断面図であって、
(a)は仮枠除去前の状態を示す図、(b)釘抜去時の
状態を示す図。 【符号の説明】 1 本体 2 釘 3 釘取付部 4 保護管着脱部 5 釘孔 6 空隙 7 釘の頭部 8 蓋 9 分離連結部 10 連結部 11 支持部 12 支持部の下端面
示す正面図。 【図2】(a)は図1に示すケーブル保護管用末端固定
具を示す平面図、(b)は(a)のA−A断面図。 【図3】図1に示す釘取付部の拡大断面図。 【図4】図1に示すケーブル保護管用末端固定具を仮枠
に仮止めした状態を示す一部断面の正面図。 【図5】図1に示す釘取付部の拡大断面図であって、
(a)は仮枠除去後であって、釘抜去前の状態を示す
図、(b)釘抜去時の状態を示す図。 【図6】従来のケーブル保護管用末端固定具の一例を示
す側面図。 【図7】(a)は図6に示す釘取付部の拡大断面図、
(b)は同平面図。 【図8】図6に示す釘取付部の拡大断面図であって、
(a)は仮枠除去前の状態を示す図、(b)釘抜去時の
状態を示す図。 【符号の説明】 1 本体 2 釘 3 釘取付部 4 保護管着脱部 5 釘孔 6 空隙 7 釘の頭部 8 蓋 9 分離連結部 10 連結部 11 支持部 12 支持部の下端面
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】コンクリート仮枠に釘で仮止めされるケー
ブル保護管用末端固定具であって、ケーブル保護管が係
止固定される本体と、釘が取り付けられる釘取付部とを
備え、釘取付部には、釘孔と、釘の頭部が通過可能な大
きさの空隙と、空隙を閉塞する蓋とが設けられ、蓋はそ
の一部が切断可能な分離連結部を介して釘取付部に連結
され、他の部分が前記分離連結部よりも切断困難な連結
部を介して釘取付部に連結され、仮枠に打ち込まれてい
た釘を仮枠の除去後にその先端側へ引っ張ると、釘の頭
部によって蓋が押されて前記分離連結部が分離して、蓋
が前記連結部を支点に回動して空隙が開口し、開口した
空隙を通して釘を抜去可能となることを特徴とするケー
ブル保護管用末端固定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001239642A JP2003049539A (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | ケーブル保護管用末端固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001239642A JP2003049539A (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | ケーブル保護管用末端固定具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003049539A true JP2003049539A (ja) | 2003-02-21 |
Family
ID=19070361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001239642A Pending JP2003049539A (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | ケーブル保護管用末端固定具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003049539A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007002579A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Okabe Co Ltd | 型枠支持具及びそれに用いる型枠支持具用座体 |
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2001
- 2001-08-07 JP JP2001239642A patent/JP2003049539A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007002579A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Okabe Co Ltd | 型枠支持具及びそれに用いる型枠支持具用座体 |
JP4674897B2 (ja) * | 2005-06-24 | 2011-04-20 | 岡部株式会社 | 型枠支持具及びそれに用いる型枠支持具用座体 |
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