JP2004079873A - 電子回路ユニットの半田付け構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の電子回路ユニットの半田付け構造において、第2のランド部10には、第1のランド部4と対向する対向部10aから大きくはみ出したはみ出し部10bを設けると、第1のランド部4と第2のランド部10の対向部10aとの間からはみ出した半田13は、はみ出し部10b側に流れるようになり、このため、半田13が固まって半田ボール14が生じても、この半田ボール14は、はみ出し部10bに付着した状態となって、振動、衝撃等によっても剥がれることがなく、従って、電子機器においてショート等の発生が無く、信頼性の高い半田付け構造を提供できる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電話機の送受信ユニット等に使用して好適な電子回路ユニットの半田付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子回路ユニットの半田付け構造の図面を説明すると、図7は従来の電子回路ユニットの半田付け構造に係り、カバーを切断した状態を示す正面図、図8は従来の電子回路ユニットの半田付け構造を示す要部の拡大断面図、図9は従来の電子回路ユニットの半田付け構造を示し、マザー基板の要部の拡大上面図である。
【0003】
次に、従来の電子回路ユニットの半田付け構造の構成を図7〜図9に基づいて説明すると、一枚、或いは複数枚が積層されて構成されたプリント基板からなる回路基板51の上面には、銅箔から成る配線パターン52が設けられると共に、この配線パターン52上には、種々の電気部品53が搭載されて、所望の電気回路が形成されている。
【0004】
また、回路基板51の下面には、配線パターン52に電気的に接続された複数個の円形状の第1のランド部54と、この第1のランド部54を除く箇所に設けられた接地用パターン55が設けられている。
そして、第1のランド部54の表面を露出した状態で、接地用パターン55の表面を覆うと共に、回路基板51の下面を覆うように形成された絶縁材からなる第1のレジスト層56が設けられている。
【0005】
また、回路基板51の上面には、電気部品53を覆うように、金属板から成る箱形のカバー57が配置されている。
このような構成によって、従来の電子回路ユニットが形成されている。
【0006】
プリント基板からなるマザー基板58の上面には、導電パターン59と、この導電パターン59の一部で構成される複数個の円形状の第2のランド部60と、第2のランド部60の表面を露出した状態で、導電パターン59の表面を覆うと共に、マザー基板58の上面を覆うように形成された絶縁材からなる第2のレジスト層61が設けられている。
【0007】
そして、電子回路ユニットのマザー基板58への半田付は、先ず、第2のランド部60にクリーム半田(図示せず)を設けた後、第1のランド部54と第2のランド部60とを対向させた状態で、クリーム半田上に第1のランド部54を載置させて、マザー基板58上に電子回路ユニットを重ね合わせる。
【0008】
次に、これをリフロー炉内に搬送して、クリーム半田を溶かし、第1,第2のランド部54,60を半田62で接続すると、電子回路ユニットのマザー基板58への半田付が完了する。
【0009】
しかしながら、この半田付け時、図8に示すように、溶けた半田62は、第1,第2のレジスト層56,61間の隙間Sに広がる。
そして、半田62が固まると、広がった裾に位置する半田62は、第1,第2のランド部54,60側に引き寄せられることなく、裾の位置でボール状に固まる。
【0010】
その結果、図8に示すように、裾の位置で固まったものが半田ボール63となって、半田62から離れた状態で存在し、そして、この半田ボール63は、電子機器の振動や衝撃等によって他の電気回路部に移動して、ショート等の問題を誘発するものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電子回路ユニットの半田付け構造は、第1,第2のランド部54,60が半田62付けされた際、溶けた半田62が第1のレジスト層56とマザー基板58側の第2のレジスト層61との間の隙間Sに広がり、このため、半田62から離れた半田ボール63が発生して、電気回路のショート等が発生するという問題がある。
【0012】
そこで、本発明は電気回路のショート等の発生が無く、信頼性の高い電子回路ユニットの半田付け構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、配線パターン上に電気部品が搭載されて、所望の電気回路が形成された回路基板と、この回路基板の下面に設けられた第1のランド部と、この第1のランド部の外周を囲んだ状態で、前記回路基板の下面に設けられた第1のレジスト層と、前記第1のランド部と対向した第2のランド部を有するマザー基板と、前記第2のランド部の外周を囲んだ状態で、前記マザー基板の上面に設けられた第2のレジスト層と、前記第1,第2のランド部同士を電気的に接続する半田とを備え、前記第2のランド部は、前記第1のランド部と対向する対向部と、この対向部に繋がり、前記第1のランド部から大きくはみ出したはみ出し部を有した構成とした。
【0014】
また、第2の解決手段として、前記第2のランド部の前記はみ出し部は、前記対向部に対して一方向に延びて形成された構成とした。
また、第3の解決手段として、前記第2のランド部の前記はみ出し部は、前記対向部の幅と同等の幅で延びて形成された構成とした。
【0015】
また、第4の解決手段として、前記第1のランド部が前記回路基板の端部に近い位置に形成されると共に、前記第2のランド部の前記はみ出し部の少なくとも一部が前記回路基板の下面から外方にはみ出した構成とした。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の電子回路ユニットの半田付け構造図面を説明すると、図1は本発明の電子回路ユニットの半田付け構造に係り、カバーを切断した状態を示す正面図、図2は本発明の電子回路ユニットの半田付け構造に係る要部の拡大断面図、図3は本発明の電子回路ユニットの半田付け構造に係り、電子回路ユニットの要部の拡大下面図である。
【0017】
また、図4は本発明の電子回路ユニットの半田付け構造に係り、マザー基板の要部の拡大上面図、図5は本発明の電子回路ユニットの半田付け構造に係り、その取付方法を示すマザー基板の拡大上面図、図6は本発明の電子回路ユニットの半田付け構造に係り、その取付方法を示す要部の拡大断面図である。
【0018】
次に、本発明の電子回路ユニットの半田付け構造の構成を図1〜図4に基づいて説明すると、一枚、或いは複数枚が積層されて構成されたプリント基板からなる回路基板1の上面には、銅箔から成る配線パターン2が設けられると共に、この配線パターン2上には、種々の電気部品3が搭載されて、所望の電気回路が形成されている。
【0019】
また、回路基板1の下面には、配線パターン2に電気的に接続された複数個の円形状の第1のランド部4と、この第1のランド部4を除く箇所に設けられた接地用パターン5が設けられている。
更に、回路基板1の下面には、第1のランド部4の表面を露出した状態で、接地用パターン5の表面を覆うと共に、回路基板1の下面を覆うように形成された絶縁材からなる第1のレジスト層6が設けられている。
【0020】
また、回路基板51の上面には、電気部品3を覆うように、金属板から成る箱形のカバー7が配置されている。
このような構成によって、本発明の電子回路ユニットが形成されている。
【0021】
なお、前記第1のランド部4は、円形状のもので説明したが、楕円形状、矩形状等の円形状以外のものを使用しても良い。
【0022】
プリント基板からなるマザー基板8の上面には、導電パターン9と、この導電パターン9の一部で構成される複数個の第2のランド部10と、第2のランド部10の表面を露出した状態で、導電パターン9の表面を覆うと共に、マザー基板8の上面を覆うように形成された絶縁材からなる第2のレジスト層11が設けられている。
【0023】
また、第2のランド部10は、第1のランド部4に対向する対向部10aと、この対向部10aに繋がり、第1のランド部4から大きくはみ出すはみ出し部10bとを有する。
そして、はみ出し部10bは、対向部10aと同等の幅で、一方向に延びて形成されている。
【0024】
なお、前記第2のランド部10は、楕円状のもので説明したが、矩形状等の楕円状以外のものを使用しても良い。
【0025】
次に、電子回路ユニットのマザー基板8への半田付け方法を図2,図5,及び図6に基づいて説明すると、先ず、第2のランド部10にクリーム半田12を設ける。
この時、クリーム半田12は、図5に示すように、対向部10a上と、対向部10aからはみ出した状態で設けられる。
【0026】
次に、第1のランド部4と第2のランド部10の対向部10aとを対向させた状態で、クリーム半田12上に第1のランド部4を載置して、マザー基板8上に電子回路ユニットを重ね合わせる。
この時、回路基板1の端部に近い位置に形成された第1のランド部4に対しては、第2のランド部10のはみ出し部10bの一部が回路基板1の下面からはみ出した状態となって、クリーム半田12が溶けた場合のガス抜きを効果的に行うようにしている。
【0027】
次に、これをリフロー炉内に搬送して、クリーム半田12を溶かし、第1,第2のランド部4,10を半田13で接続すると、電子回路ユニットのマザー基板8への半田付が完了する。
【0028】
また、この半田付けの過程時、図6に示すように、溶けた半田13は、対向部10a側に引き寄せられると共に、第1のランド部4と対向部10aとの間で維持できなくなった半田13は、はみ出し部10b側に広がる。
そして、半田13が固まると、はみ出し部10bに広がって裾に位置する半田13は、対向部10a側に引き寄せられることなく、裾の位置でボール状に固まる。
【0029】
その結果、図2に示すように、裾の位置で固まったものが半田ボール14となって、半田13から離れた状態で存在するが、この半田ボール14は、はみ出し部10bに付着した状態となっており、このため、この半田ボール14は、振動、衝撃等によっても剥がれることがない。
【0030】
【発明の効果】
本発明の電子回路ユニットの半田付け構造は、配線パターン上に電気部品が搭載されて、所望の電気回路が形成された回路基板と、この回路基板の下面に設けられた第1のランド部と、この第1のランド部の外周を囲んだ状態で、回路基板の下面に設けられた第1のレジスト層と、第1のランド部と対向した第2のランド部を有するマザー基板と、第2のランド部の外周を囲んだ状態で、マザー基板の上面に設けられた第2のレジスト層と、第1,第2のランド部同士を電気的に接続する半田とを備え、第2のランド部は、第1のランド部と対向する対向部と、この対向部に繋がり、第1のランド部から大きくはみ出したはみ出し部を有した構成とした。
このように、第2のランド部にはみ出し部を設けると、第1のランド部と第2のランド部の対向部との間からはみ出した半田は、はみ出し部側に流れるようになり、このため、半田が固まって半田ボールが生じても、この半田ボールは、はみ出し部に付着した状態となって、振動、衝撃等によっても剥がれることがなく、従って、電子機器においてショート等の発生が無く、信頼性の高い半田付け構造を提供できる。
【0031】
また、第2のランド部のはみ出し部は、対向部に対して一方向に延びて形成されたため、溶けた半田は一方向に流れ、このため、半田ボールの少ない状態で半田付が可能となる。
【0032】
また、第2のランド部のはみ出し部は、対向部の幅と同等の幅で延びて形成されたため、溶けた半田は対向部側への引き寄せが効果的に行われて、半田付の良好なものが得られる。
【0033】
また、第1のランド部が回路基板の端部に近い位置に形成されると共に、第2のランド部のはみ出し部の少なくとも一部が回路基板の下面から外方にはみ出したため、クリーム半田が溶けた場合のガス抜きを効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子回路ユニットの半田付け構造に係り、カバーを切断した状態を示す正面図。
【図2】本発明の電子回路ユニットの半田付け構造に係る要部の拡大断面図。
【図3】本発明の電子回路ユニットの半田付け構造に係り、電子回路ユニットの要部の拡大下面図。
【図4】本発明の電子回路ユニットの半田付け構造に係り、マザー基板の要部の拡大上面図。
【図5】本発明の電子回路ユニットの半田付け構造に係り、その取付方法を示すマザー基板の拡大上面図。
【図6】本発明の電子回路ユニットの半田付け構造に係り、その取付方法を示す要部の拡大断面図。
【図7】従来の電子回路ユニットの半田付け構造に係り、カバーを切断した状態を示す正面図。
【図8】従来の電子回路ユニットの半田付け構造を示す要部の拡大断面図。
【図9】従来の電子回路ユニットの半田付け構造を示し、マザー基板の要部の拡大上面図。
【符号の説明】
1 回路基板
2 配線パターン
3 電気部品
4 第1のランド部
5 接地用パターン
6 第1のレジスト層
7 カバー
8 マザー基板
9 導電パターン
10 第2のランド部
10a 対向部
10b はみ出し部
11 第2のレジスト層
12 クリーム半田
13 半田
14 半田ボール
Claims (4)
- 配線パターン上に電気部品が搭載されて、所望の電気回路が形成された回路基板と、この回路基板の下面に設けられた第1のランド部と、この第1のランド部の外周を囲んだ状態で、前記回路基板の下面に設けられた第1のレジスト層と、前記第1のランド部と対向した第2のランド部を有するマザー基板と、前記第2のランド部の外周を囲んだ状態で、前記マザー基板の上面に設けられた第2のレジスト層と、前記第1,第2のランド部同士を電気的に接続する半田とを備え、前記第2のランド部は、前記第1のランド部と対向する対向部と、この対向部に繋がり、前記第1のランド部から大きくはみ出したはみ出し部を有したことを特徴とする電子回路ユニットの半田付け構造。
- 前記第2のランド部の前記はみ出し部は、前記対向部に対して一方向に延びて形成されたことを特徴とする請求項1記載の電子回路ユニットの半田付け構造。
- 前記第2のランド部の前記はみ出し部は、前記対向部の幅と同等の幅で延びて形成されたことを特徴とする請求項2記載の電子回路ユニットの半田付け構造。
- 前記第1のランド部が前記回路基板の端部に近い位置に形成されると共に、前記第2のランド部の前記はみ出し部の少なくとも一部が前記回路基板の下面から外方にはみ出したことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の電子回路ユニットの半田付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002240146A JP2004079873A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 電子回路ユニットの半田付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002240146A JP2004079873A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 電子回路ユニットの半田付け構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004079873A true JP2004079873A (ja) | 2004-03-11 |
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ID=32023005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002240146A Withdrawn JP2004079873A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 電子回路ユニットの半田付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004079873A (ja) |
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2002
- 2002-08-21 JP JP2002240146A patent/JP2004079873A/ja not_active Withdrawn
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