JP2004076352A - 建設機械の操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】目視によらない確実な操作パターンの確認を可能とし、思いこみによる誤作動を防止できる建設機械の操作装置を提供する。
【解決手段】下部走行体2上に旋回可能に設けた上部旋回体3と、上部旋回体3に伏仰可能に設けた多関節型のフロント装置6と、フロント装置6を駆動する油圧アクチュエータ(ブーム用油圧シリンダ20、アーム用油圧シリンダ21、バケット用油圧シリンダ22、旋回用油圧モータ)とを備えた建設機械に設けられた建設機械の操作装置において、十字操作式の操作レバー35L,35Rと、これら操作レバー35L,35Rの各操作方向ごとに操作対象(前記油圧アクチュエータ)を対応づけた複数の操作パターンからいずれか1つを選択指示するパターン選択スイッチ39と、このパターン選択スイッチ39の操作に応じた操作パターンに切換可能なコントローラ38と、その操作パターンに応じて吹鳴駆動されるブザー40とを有する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械に係わり、特にその建設機械に備えられた各油圧アクチュエータを操作する建設機械の操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、建設機械の1つである油圧ショベルは、下部走行体と、この下部走行体に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に伏仰可能に接続され、ブーム、アーム、及び作業具(例えばバケット、以下適宜、単にバケットという)を含む多関節型のフロント装置とを備えている。
【0003】
これら下部走行体、上部旋回体、及びフロント装置は、この油圧ショベルに備えられた油圧駆動装置の被駆動部材を構成している。この油圧駆動装置は、一般に、エンジン等の原動機と、この原動機によって駆動する少なくとも1つの油圧ポンプと、前記油圧ポンプから吐出された圧油により前記ブーム、アーム、バケットをそれぞれ駆動するブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、バケット用油圧シリンダ、及び前記油圧ポンプから吐出された圧油により前記下部走行体を走行させる走行用油圧モータ、及び前記油圧ポンプから吐出された圧油により前記上部旋回体を下部走行体に対し旋回させる旋回用油圧モータを含む複数の油圧アクチュエータと、これら複数の油圧アクチュエータをそれぞれ操作する操作手段とを有している。
【0004】
操作手段としては、通常、操作者が着座する運転席の左・右両脇に位置する十字操作式の手動操作レバーと、運転席の前方に位置する左・右走行用操作レバー(足でも操作可能)とが設けられている。
【0005】
手動操作レバーは、通常、上記複数の油圧アクチュエータのうち旋回用油圧モータ、ブーム用油圧シリンダ、アーム油圧シリンダ、バケット用油圧シリンダを操作するようになっている場合が多いが、左・右2つの操作レバーの左右方向・前後方向への操作方向(都合合計4方向)の操作対象を、それぞれいずれのアクチュエータに対応づける(割り当てる)かについては、元来、各建設機械メーカごとに種々のパターンがあった。
【0006】
例えば、あるパターンでは、左側の操作レバーの前後方向操作が旋回右・左で左右方向操作がアームダンプ・クラウドとし、右側の操作レバーの前後方向操作がブーム下げ・上げで左右方向操作がバケットクラウド・ダンプとなっている。また別のパターンでは、左側の操作レバーの前後方向操作がブーム下げ・上げで左右方向操作がバケットダンプ・クラウドとし、右側の操作レバーの前後方向操作がアームクラウド・ダンプで左右方向操作が旋回左・右となっている。さらに別のパターンでは、左側の操作レバーの前後方向操作がブーム下げ・上げで左右方向操作がバケットダンプ・クラウドとし、右側の操作レバーの前後方向操作がアームダンプ・クラウドで左右方向操作が旋回左・右となっている。
【0007】
そして、これらまちまちの操作パターンの統一規格として、JIS規格としての操作パターンが定められている。この操作パターンによれば、左側の操作レバーの前後方向操作がアームダンプ・クラウドで左右方向操作が旋回左・右とし、右側の操作レバーの前後方向操作がブーム下げ・上げで左右方向操作がバケットクラウド・ダンプとなっている。
【0008】
これに応じて、各製造メーカの製造する各機種にあっても、自社の操作パターンのみならず上記JIS規格にも適用可能なように、あるいは他社の操作パターンに慣れた操作者でも運転可能なように(特にレンタル用途の場合にはこのニーズが大きい)、複数の操作パターンを切換可能としたものが既に提唱されている。
【0009】
例えば、操作レバーが電気レバー方式である場合において複数の操作パターンを切り換える従来技術としては、例えば特開平10−152867号公報に記載のものがある。電気レバー方式の場合、操作レバーの操作量を電気信号に置き換え操作信号として出力する(例えば操作レバーの回転運動を回転式のポテンショメータのセンサによって検出して電気操作信号として出力する)ものであるが、この従来技術では、センサからの電気操作信号を操作パターン切換装置を介して作業機制御用コントローラに出力するようにしている。そして、操作パターン切換装置に設けたノブを回して、各電気操作信号の行き先を操作パターン切換装置内の結線を切り換えることにより、切り換え可能となっている。
【0010】
このとき、この従来技術では、上記のように電気的に切り換えられたパターン(現在どのパターンに切り換えられているか)を操作者に認識させるために、操作パターン切換装置からの切換信号を入力する変換パターンモニター装置を設け、液晶画面(操作パターン表示盤)上に、そのとき選択されている操作パターンにおける左・右操作レバーと各油圧アクチュエータ動作の対応関係を、作業機形状・作業機動作方向を図形化して表示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、液晶画面による表示を操作者が目視することにより、現在のパターンを確認する必要がある。
【0012】
ここで、一般に、油圧ショベル等の建設機械では、操作者が搭乗する運転席内に、十字操作式左・右操作レバー及びゲートロック装置とを備えた左・右コンソールボックス、左・右走行用操作レバー、必要に応じてオプション用操作ペダル及びスイング用操作ペダル等、多数の機器が所狭しと配列されている。このため、上記液晶画面は、操作者の作業視界の外等、比較的目の届きにくいところに配置せざるを得ない。特に、例えば自重数トン程度のミニショベルのような建設機械の場合には、車体自体が非常に小さく、運転席のスペースもかなり制限されるため、作業の邪魔にならない様に、運転席の脇等、操作者がわざわざ意識して覗き込むようにしなければ確認できない場所に配置せざるを得なくなる。
【0013】
以上のように、上記従来技術では、実際の表示盤の配置個所は目視確認しにくい視認性の悪い位置とならざるを得ないため、操作者は、ついつい確認のためのその労力が面倒ととなる。この結果、目視確認を行わず思い込みによって操作を開始し、思いもかけぬ誤作動が発生する可能性は否定できない。
【0014】
なお、以上は電気レバー方式の操作レバーの場合を例にとって説明したが、操作レバーが油圧パイロット式の場合にも同様の問題がある。すなわち、油圧パイロット方式では、油圧源(例えばパイロットポンプ)からのパイロット元圧を操作レバーの操作量に応じて減圧弁で減圧することで操作量を油圧パイロット信号に変換し、この油圧パイロット信号によってコントロールバルブを切り換えるようになっている。通常、この構成において複数の操作パターンを切り換える場合には、減圧弁とコントロールバルブとの間にロータリーバルブを設け、各減圧弁からの油圧パイロット信号の行き先をロータリーバルブの切り換えに応じて変更することで操作パターンを切り換え可能としている。この場合についても、ロータリーバルブの切換位置を目視すれば操作パターンを確認できるが、上記と同様、思いこみによる誤作動の懸念がある。
【0015】
本発明の目的は、目視によらない確実な操作パターンの確認を可能とし、思いこみによる誤作動を防止できる建設機械の操作装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に伏仰可能に設けられ、ブーム、アーム、作業具からなる多関節型のフロント装置と、前記ブーム、前記アーム、前記作業具、前記上部旋回体をそれぞれ駆動するブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、作業具用油圧シリンダ、旋回用油圧モータとを備えた建設機械に設けられた建設機械の操作装置において、複数の方向に操作可能な少なくとも1つの操作レバーと、前記操作レバーの各操作方向ごとに、前記ブーム用油圧シリンダ、前記アーム用油圧シリンダ、前記作業具用油圧シリンダ、及び前記旋回用油圧モータのうちいずれか1つを当該操作方向の操作対象として対応づける操作パターンを、複数の態様に切換可能な操作切換手段と、この操作切換手段による操作パターンの切換態様に応じた音情報を出力する出力手段とを有する。
【0017】
本発明においては、操作切換手段が操作パターンを切り換えると、出力手段がそれに応じた音情報、例えば、操作パターンごとに異なる回数、又は周期、若しくは周波数の音をブザー吹鳴したり、各操作パターンの名称自体を音声で報知したりする。このように視覚情報でなく音情報(聴覚情報)によって操作パターンを報知することにより、上記従来構造と異なり、操作者は運転室内のスペースや機器配置等に関係なく確実に操作パターンの確認を行うことができる。したがって、思いこみによる誤作動を確実に防止でき、安全性を向上することができる。
【0018】
(2)上記目的を達成するために、また本発明は、下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に伏仰可能に設けられ、ブーム、アーム、作業具からなる多関節型のフロント装置と、前記ブーム、前記アーム、前記作業具、前記上部旋回体をそれぞれ駆動するブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、作業具用油圧シリンダ、旋回用油圧モータとを備えた建設機械に設けられた建設機械の操作装置において、複数の方向に操作可能な少なくとも1つの操作レバーと、前記操作レバーの各操作方向ごとに、前記ブーム用油圧シリンダ、前記アーム用油圧シリンダ、前記作業具用油圧シリンダ、及び前記旋回用油圧モータのうちいずれか1つを当該操作方向の操作対象として対応づける操作パターンを、操作者が選択可能な選択手段と、この選択手段における選択結果に応じて前記操作パターンを複数の態様に切換可能な操作切換手段と、この操作切換手段による操作パターンの切換態様に応じた音情報を出力する出力手段とを有する。
【0019】
(3)上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記出力手段は、操作切換手段による操作パターンの切換態様に応じた発生回数、又は発生周期、若しくは発生周波数の音情報を出力する。
【0020】
(4)上記(1)〜(3)のいずれか1つにおいて、好ましくは、前記出力手段は、前記操作切換手段による操作パターンの切換態様に応じて吹鳴するブザーである。
【0021】
(5)上記(1)〜(3)のいずれか1つにおいて、また好ましくは、前記出力手段は、前記操作切換手段による操作パターンの切換態様に応じた音声を出力する手段である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態による建設機械の操作装置の適用対象である小型の油圧ショベル(ミニショベル)の全体構造を表す側面図であり、図2は、本実施形態による建設機械の操作装置の適用対象である油圧ショベルの全体構造を表す上面図である。なお、以降、油圧ショベルが図1及び図2に示す状態にて操作者が運転席に着座した場合における操作者の前側(図1中左側)、後側(図1中右側)、左側(図1中紙面に向かって手前側)、右側(図1中紙面に向かって奥側)を、単に前側、後側、左側、右側と称する。
【0023】
これら図1及び図2において、この油圧ショベルは、走行手段としての左・右の無限軌道履帯(クローラ)1L,1Rを備えた下部走行体2と、この下部走行体2の上部に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、この上部旋回体3の基礎下部構造をなす旋回フレーム4に垂直ピン(図示せず)を中心にして水平方向に回動可能に取り付けられたスイングポスト5と、このスイングポスト5に上下方向に回動可能に(俯仰可能に)取り付けられた多関節型のフロント装置6と、旋回フレーム4上に設けられたいわゆるキャノピータイプの運転室7と、旋回フレーム4上の運転室7以外の大部分を覆う上部カバー8とを備えている。
【0024】
下部走行体2は、略H字形状のトラックフレーム9と、このトラックフレーム9の左・右両側の後端近傍に回転自在に支持された駆動輪10L,10R(但し10Lのみ図1に図示)と、駆動輪10L,10Rをそれぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ11L,11R(但し11Lのみ図1に図示)と、トラックフレーム9の左・右両側の前端近傍に回転自在に支持され、履帯1L,1Rを介し駆動輪10L,10Rの駆動力でそれぞれ回転される従動輪(アイドラ)12L,12R(但し12Lのみ図1に図示)と、トラックフレーム9の前方側に上下動可能に設けられ、ブレード用油圧シリンダ13により上下動する排土用のブレード14とを備えている。また下部走行体2の中央部には旋回台軸受(旋回輪)15が配置され、この旋回輪15の中心近傍に、下部走行体2に対し旋回フレーム4を旋回させる旋回用油圧モータ(図示せず)が内蔵されている。
【0025】
スイングポスト5は、垂直ピン(図示せず)を介し旋回フレーム4に対し水平に回動可能となっている。またスイングポスト5は、旋回フレーム4に設けられたスイング用油圧シリンダ16に、連結ピン(図示せず)を介して連結されており、スイング用油圧シリンダ16の伸縮でスイングポスト5全体が鉛直方向の軸心まわりに回動することによって、フロント装置6が左・右にスイングするようになっている。
【0026】
フロント装置6は、ブーム17と、ブーム17に回動可能に結合されたアーム18と、アーム18に回動可能に結合されたバケット19とを備えている。そして、ブーム17、アーム18、及びバケット19は、それぞれブーム用油圧シリンダ20、アーム用油圧シリンダ21、及びバケット用油圧シリンダ22により動作する。
【0027】
上部カバー8は、図示を省略するが、その内部に、エンジン、このエンジンに駆動される油圧ポンプ、エンジンの燃料を貯留する燃料タンク、及び油圧ポンプの圧油源となる作動油タンク等の機器を収納している。
【0028】
運転室7は、上記した旋回フレーム4上の左側に設けられており、操作者が着座する座席(運転席)23と、この座席23の上方に設けられたルーフ24と、このルーフ24を支持する支柱25とを有している。図3は、この運転室7内の詳細構造を表す図1中矢印A方向から見た矢視俯瞰図である。
【0029】
この図3、及び前述の図1、図2において、運転室7内の操作者が着座する座席23より前方には、左・右走行用油圧モータ11L,11Rをそれぞれ駆動し油圧ショベルの前進又は後進走行等をさせるための手でも足でも操作可能な左・右走行用操作レバー26L,26Rが設けられている。
【0030】
左走行用操作レバー26Lのさらに左側足元部分には、オプション用油圧アクチュエータ(例えばブレーカ用油圧モータ)を駆動するためのオプション用操作ペダル27Lが設けられている。右走行用操作レバー26Rのさらに右側足元部分には、スイング用油圧シリンダ16を駆動しスイングポスト5(言い換えればフロント装置6全体)を左・右にスイングさせるためのスイング用操作ペダル27Rが設けられている。それら左・右走行用操作レバー26L,26R及び操作ペダル27L,27Rの前側には、操作者の前方への転落防止のための前ステー28が設けられている。
【0031】
座席23の左側には、操作者の左側への転落防止のためのサイドステー29と、左コンソール30とが設けられ、座席23の右側には、前側又は後側に操作することでブレード用油圧シリンダ13を駆動しブレード14を上下動させるためのブレードレバー31と、キースイッチ32を含む各種スイッチ及びモニター等を備えた右コンソール33と、燃料タンクからの燃料供給を制御するための燃料レバー34とが設けられている。
【0032】
そして、座席23の左・右両側には、十字操作式の左・右手動操作レバー35L,35Rをそれぞれ備え、これら左・右手動操作レバー35L,35Rの各操作方向(前後方向又は左右方向)に対応した操作対象(上記ブーム用油圧シリンダ20、上記アーム用油圧シリンダ21、上記バケット用油圧シリンダ22、及び上記旋回用油圧モータ)にそれぞれ作動指令を与える例えば電気レバー方式の操作レバー装置36L,36R(後述の図4参照)が設けられている。これら十字操作式の手動操作レバー35L,35Rのさらに左・右両側にはパイロットポンプ(図示せず)等の油圧源からの元圧を遮断させる誤操作防止用のロックレバー37L,37Rが設けられている。また、座席23の下側には、後述するコントローラ38(図4参照)が収納されている。
【0033】
図4は、本実施形態による上記電気レバー方式の操作レバー装置36L,36R及びそれに係わるコントローラ38の詳細機能を表すブロック図である。
この図4において、上記十字操作式の左・右手動操作レバー35L,35Rをそれぞれ備えた上記電気レバー方式の操作レバー装置36L,36Rと、上記コントローラ38と、左・右手動操作レバー35L,35Rの各操作方向ごとに操作対象(上記ブーム用油圧シリンダ20、上記アーム用油圧シリンダ21、上記バケット用油圧シリンダ22、及び上記旋回用油圧モータのいずれか)を対応づけた例えば4つの操作パターン(詳細は後述)からいずれか1つを選択指示するパターン選択スイッチ39と、このパターン選択スイッチ39の切換操作に応じて吹鳴駆動されるブザー40とが設けられている。なお、パターン選択スイッチ39及びブザー40は例えば運転室7内に設けられている。
【0034】
操作レバー装置36Lは、前後方向及び左右方向に変位可能な上記十字操作式の左手動操作レバー35Lと、前後方向の変位を検出するレバー変位検出器41Lと、左右方向の変位を検出するレバー変位検出器42Lとを備えている。これらレバー変位検出器41L,42Lは、左手動操作レバー35Lの変位方向(十字方向のいずれの方向であるか)及び変位量(操作量)をそれぞれ検出し、これに応じた作動指令信号(操作量信号)L1,L2をコントローラ38にそれぞれ出力するようになっている。
【0035】
また、操作レバー装置36Rは、上記操作レバー装置36Lの構成と同様、前後方向及び左右方向に変位可能な上記十字操作式の右手動操作レバー35Rと、前後方向の変位を検出するレバー変位検出器41Rと、左右方向の変位を検出するレバー変位検出器42Rとを備えている。これらレバー変位検出器41R,42Rは、上記レバー変位検出器41L,42L同様、右手動操作レバー35Rの変位方向及び変位量をそれぞれ検出し、これに応じた操作量信号R1,R2をコントローラ38にそれぞれ出力するようになっている。
【0036】
パターン選択スイッチ39は、その構造図示を省略するが、例えば4つの操作パターンにそれぞれ対応する操作位置に切換操作しその操作位置でロック可能とする操作ノブ(図示せず)等を備えており、この操作ノブの操作位置に応じた操作信号(すなわち後述する操作パターン1、操作パターン2、操作パターン3、操作パターン4のいずれかを選択した操作信号)がコントローラ38及びブザー駆動回路43にそれぞれ出力されるようになっている。
【0037】
コントローラ38は、操作レバー装置36L,36Rからの操作量信号L1,L2,R1,R2及びパターン選択スイッチ39からの操作信号を入力する入力部44と、4つの操作パターンに対応する各操作テーブルを記憶するとともにパターン選択スイッチ39の操作信号の履歴を記録する記憶部45と、パターン選択スイッチ39の操作信号に応じて記憶部45から対応する操作テーブルを読み込み、この操作テーブルに基づいて操作量信号L1,L2,R1,R2に対し所定の所定の演算処理を行う制御部46と、この制御部46で生成した制御信号(駆動指令信号)をブーム駆動系47、アーム駆動系48、バケット駆動系49、旋回駆動系50にそれぞれ出力する出力部51とを備えている。
【0038】
ブーム駆動系47は、上記油圧ポンプやこの油圧ポンプから上記ブーム用油圧シリンダ20への圧油の流れを制御するブーム用コントロールバルブ等を含む油圧駆動回路であり、コントローラ38からの制御信号に応じてブーム用油圧シリンダ20を駆動する。アーム駆動系48、バケット駆動系49、旋回駆動系50もブーム駆動系47と同様の油圧駆動回路であり、コントローラ38からの制御信号に応じてアーム用油圧シリンダ21、バケット用油圧シリンダ22、及び旋回用油圧モータをそれぞれ駆動する。これら各駆動系については公知の構成を適宜用いれば足りるので、詳細な説明を省略する。
【0039】
次に、各操作パターンにおける上記コントローラ38の制御手順を説明する。図5はコントローラ38の記憶部45に記憶された4つの操作パターンの操作テーブルの詳細を一例として表す図である。図5において、各操作パターンについて左・右手動操作レバー35L,35Rの各操作方向(前、後、左、右方向のいずれか)に対応する操作対象(かっこ書きには各操作対象の動作方向)を示している。以下、その詳細について説明する。
【0040】
(1)操作パターン1(JIS規格パターン)
コントローラ38の記憶部45から制御部46に操作パターン1の操作テーブルが読み込まれると、この操作テーブルに基づいて所定の演算処理が行われる。これにより、左手動操作レバー35Lの前後方向の操作による操作量信号L1及び左右方向の操作による操作量信号L2に対し、アーム18及び上部旋回体3を駆動させる制御信号を生成し、これら制御信号が出力部51からアーム駆動系48及び旋回駆動系50にそれぞれ出力される。また、右手動操作レバー35Rの前後方向の操作による操作量信号R1及び左右方向の操作による操作量信号R2に対し、ブーム17及びバケット19を駆動させる制御信号を生成し、これら制御信号が出力部51からブーム駆動系47及びバケット駆動系49にそれぞれ出力される。
【0041】
この結果、十字操作式の左手動操作レバー35Lが前側又は後側に操作されることでアーム用油圧シリンダ21を縮み方向又は伸び方向に駆動しアーム18をダンプ又はクラウドさせるとともに、左側又は右側に操作されることで旋回用油圧モータを駆動し上部旋回体3を左側又は右側に旋回させるようになっている。また、十字操作式の右手動操作レバー35Rが前側又は後側に操作されることでブーム用油圧シリンダ20を縮み方向又は伸び方向に駆動しブーム17を下げ又は上げるとともに、左側又は右側に操作されることでバケット用油圧シリンダ22を伸び方向又は縮み方向に駆動しバケット19をクラウド又はダンプさせるようになっている。
【0042】
(2)操作パターン2
コントローラ38の記憶部45から制御部46に操作パターン2の操作テーブルが読み込まれると、この操作テーブルに基づいて所定の演算処理が行われる。これにより、左手動操作レバー35Lの前後方向の操作による操作量信号L1及び左右方向の操作による操作量信号L2に対し、上部旋回体3及びアーム18を駆動させる制御信号を生成し、これら制御信号が出力部51から旋回駆動系50及びアーム駆動系48にそれぞれ出力される。また、右手動操作レバー35Rの前後方向の操作による操作量信号R1及び左右方向の操作による操作量信号R2に対し、上述した操作パターン1同様、ブーム17及びバケット19を駆動させる制御信号を生成し、これら制御信号が出力部51からブーム駆動系47及びバケット駆動系49にそれぞれ出力される。
【0043】
この結果、十字操作式の左手動操作レバー35Lが前側又は後側に操作されることで旋回用油圧モータを駆動し上部旋回体3を右側又は左側に旋回させるとともに、左側又は右側に操作されることでアーム用油圧シリンダ21を縮み方向又は伸び方向に駆動しアーム18をダンプ又はクラウドさせるようになっている。また、上述した操作パターン1同様、十字操作式の右手動操作レバー35Rが前側又は後側に操作されることでブーム用油圧シリンダ20を縮み方向又は伸び方向に駆動しブーム17を下げ又は上げるとともに、左側又は右側に操作されることでバケット用油圧シリンダ22を伸び方向又は縮み方向に駆動しバケット19をクラウド又はダンプさせるようになっている。
【0044】
(3)操作パターン3
コントローラ38の記憶部45から制御部46に操作パターン3の操作テーブルが読み込まれると、この操作テーブルに基づいて所定の演算処理が行われる。これにより、左手動操作レバー35Lの前後方向の操作による操作量信号L1及び左右方向の操作による操作量信号L2に対し、ブーム17及びバケット19を駆動させる制御信号を生成し、これら制御信号が出力部51からブーム駆動系47及びバケット駆動系49にそれぞれ出力される。また、右手動操作レバー35Rの前後方向の操作による操作量信号R1及び左右方向の操作による操作量信号R2に対し、アーム18及び上部旋回体3を駆動させる制御信号を生成し、これら制御信号が出力部51からアーム駆動系48及び旋回駆動系50にそれぞれ出力される。
【0045】
この結果、十字操作式の左手動操作レバー35Lが前側又は後側に操作されることでブーム用油圧シリンダ20を縮み方向又は伸び方向に駆動しブーム17を下げ又は上げるとともに、左側又は右側に操作されることでバケット用油圧シリンダ22を縮み方向又は伸び方向に駆動しバケット19をダンプ又はクラウドさせるようになっている。また、十字操作式の右手動操作レバー35Rが前側又は後側に操作されることでアーム用油圧シリンダ21を伸び方向又は縮み方向に駆動しアーム18をクラウド又はダンプさせるとともに、左側又は右側に操作されることで旋回用油圧モータを駆動し上部旋回体3を左側又は右側に旋回させるようになっている。
【0046】
(4)操作パターン4
コントローラ38の記憶部45から制御部46に操作パターン1の操作テーブルが読み込まれると、この操作テーブルに基づいて所定の演算処理が行われる。これにより、上述した操作パターン3同様、左手動操作レバー35Lの前後方向の操作による操作量信号L1及び左右方向の操作による操作量信号L2に対し、ブーム17及びバケット19を駆動させる制御信号を生成し、これら制御信号が出力部51からブーム駆動系47及びバケット駆動系49にそれぞれ出力される。また、右手動操作レバー35Rの前後方向の操作による操作量信号R1及び左右方向の操作による操作量信号R2に対し、アーム18及び上部旋回体3を駆動させる制御信号を生成し、これら制御信号が出力部51からアーム駆動系48及び旋回駆動系50にそれぞれ出力される。
【0047】
この結果、上述した操作パターン3同様、十字操作式の左手動操作レバー35Lが前側又は後側に操作されることでブーム用油圧シリンダ20を縮み方向又は伸び方向に駆動しブーム17を下げ又は上げるとともに、左側又は右側に操作されることでバケット用油圧シリンダ22を縮み方向又は伸び方向に駆動しバケット19をダンプ又はクラウドさせるようになっている。また、十字操作式の右手動操作レバー35Rが前側又は後側に操作されることでアーム用油圧シリンダ21を縮み方向又は伸び方向に駆動しアーム18をダンプ又はクラウドさせるとともに、左側又は右側に操作されることで旋回用油圧モータを駆動し上部旋回体3を左側又は右側に旋回させるようになっている。
【0048】
図4に戻り、本実施形態の大きな特徴として、ブザー駆動回路43は、例えばパターン選択スイッチ39から入力した操作信号が切り換えられたかどうか(言い換えれば操作パターンが切り換えられたかどうか)を判断する機能を有し、切り換えられた場合はその操作信号に応じてブザー40を駆動させる制御信号(駆動指令信号)を出力するようになっている。そして、この制御信号に応じて(言い換えれば上述した操作パターンに応じて)ブザー40が例えば発生回数等を異ならせて吹鳴駆動する。詳細には、例えば図5に示すように、パターン選択スイッチ39で操作パターン1が選択された場合はブザー40が1回だけ吹鳴駆動し、操作パターン2が選択された場合はブザー40が2回だけ吹鳴駆動し、操作パターン3が選択された場合はブザー40が3回だけ吹鳴駆動し、操作パターン4が選択された場合はブザー40が4回だけ吹鳴駆動するようになっている。
【0049】
なお、上記において、バケット19は各請求項記載の作業具を構成し、バケット用油圧シリンダ22は各請求項記載の作業具用油圧シリンダを構成する。また、パターン選択スイッチ39は、操作レバーの各操作方向ごとに、ブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、作業具用油圧シリンダ、及び旋回用油圧モータのうちいずれか1つを当該操作方向の操作対象として対応づける操作パターンを、操作者が選択可能な選択手段を構成する。また、コントローラ38は、選択手段における選択結果に応じて操作パターンを複数の態様に切換可能な操作切換手段を構成し、かつ、操作レバーの各操作方向ごとに、ブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、作業具用油圧シリンダ、及び旋回用油圧モータのうちいずれか1つを当該操作方向の操作対象として対応づける操作パターンを、複数の態様に切換可能な操作切換手段をも構成する。また、ブザー40は、操作切換手段による操作パターンの切換態様に応じた音情報を出力する出力手段を構成する。
【0050】
次に、本実施形態の動作及び作用効果を以下に説明する。
例えば十字操作式の手動操作レバー35L,35Rを操作して上部旋回体3を旋回させたり多関節型フロント装置6を所望の態様に屈曲動作させたりして掘削作業等を行う場合、操作者が手動操作レバー35L,35Rの各操作方向の操作対象を所望の操作パターン(上述した操作パターン1、操作パターン2、操作パターン3、操作パターン4のいずれか)に変更しようとしてパターン選択スイッチ39を操作すると、その操作信号がコントローラ38及びブザー駆動回路43に入力される。
【0051】
そして、コントローラ38がパターン選択スイッチ39からの操作信号を履歴として記録するとともに、この操作信号に対応する操作テーブルに基づいて操作レバー装置36L,36Rからの操作量信号L1,L2,R1,R2に対し制御信号を生成し、この制御信号をブーム駆動系47、アーム駆動系48、バケット駆動系49、旋回駆動系50に出力する。これにより、ブーム用油圧シリンダ20、アーム用油圧シリンダ21、バケット用油圧シリンダ22、及び旋回用油圧モータが駆動する。
【0052】
また、ブザー駆動回路43がパターン選択スイッチ39からの操作信号の切り換えに応じて制御信号をブザー40に出力する。これにより、ブザー40が操作パターンに応じて発生回数を異ならせて吹鳴駆動する。
【0053】
以上のように、本実施形態によれば、パターン選択スイッチ39で左・右手動操作レバー35L,35Rの各操作方向ごとに操作対象を対応づけた4つの操作パターンを切り換え、これに応じてコントローラ38が左・右手動操作レバー35L,35Rの各操作方向の操作対象を切り換えるとともに、ブザー40がその操作パターンに応じた回数で吹鳴し報知する。このように視覚情報でなく音情報(聴覚情報)によって操作パターンを報知することにより、上記従来構造と異なり、操作者は運転室7内のスペースや機器配置等に関係なく確実に操作パターンの確認を行うことができる。したがって、操作者の思いこみによる誤作動を確実に防止でき、安全性を向上することができる。
【0054】
なお、上記実施形態においては、パターン選択スイッチ39の操作信号をブザー駆動回路43に入力しこの駆動回路43からブザー40へ制御信号を出力する制御・構成を例に取り説明したが、これに限らない。すなわち、例えば、パターン選択スイッチ39の操作信号をコントローラに入力し、これによりコントローラで所定の演算処理が行われ生成した制御信号(ブザー駆動指令信号)をブザー40へ出力する制御・構成としてもよい。このような場合は、上記実施形態のようなパターン選択スイッチ39で切換操作した時のみブザー40が操作パターンに応じて吹鳴する制御に限られない。すなわち、例えば、操作者がキースイッチ32をON状態(油圧ショベルの電気系統をON状態)に操作すると、キースイッチ32からの操作信号がコントローラに入力され、これによりコントローラの記憶部に記録された前回のパターン選択スイッチ39の操作信号に対し所定の演算処理が行われ、生成した制御信号(ブザー駆動指令信号)をブザー40に出力しブザー40が操作パターンに応じて吹鳴する制御としてもよい。この結果、操作者が作業開始前に確実に操作パターンの確認を行うことができるので、さらに安全性を向上することができる。
【0055】
また、上記実施形態においては、電気レバー方式の操作レバー装置36L,36Rに本発明を適用する例について説明したが、パイロット方式の操作レバー装置に適用してもよい。このような変形例を図6により説明する。
【0056】
図6は、この変形例によるパイロット方式の操作レバー装置及びそれに係わるコントローラの詳細機能を表す油圧回路図である。上記本発明の一実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0057】
この図6において、十字操作式の左・右手動操作レバー35L’,35R’をそれぞれ備えたパイロット方式の操作レバー装置52L,52Rと、左・右手動操作レバー35L’,35R’の各操作方向ごとに操作対象を対応づけた上述の4つの操作パターンからいずれか1つを選択し機械的に切り換えるパターン切換弁(いわゆるロータリバルブを含む)53とが設けられている。
【0058】
操作レバー装置52L,52Rは、それぞれ上記した左・右手動操作レバー35L’,35R’と、その変位方向及び操作量に応じてパイロットポンプからの1次パイロット圧を減圧した操作パイロット圧(2次パイロット圧)を生成する減圧弁54L,54Rとを備えており、これら減圧弁54L,54Rで生成した操作パイロット圧はパターン切換弁53にそれぞれ出力されるようになっている。
【0059】
パターン切換弁53は、例えばこの種のものとして公知の手動式方向切換弁等であり、その操作に応じて上述した操作パターン1、操作パターン2、操作パターン3、操作パターン4に相当する切り換え位置(図示せず)に切り換え、操作レバー装置52L,52Rからの操作パイロット圧をブーム駆動系47’、アーム駆動系48’、バケット駆動系49’、旋回駆動系50’にそれぞれ導くようになっている。
【0060】
ブーム駆動系47’は、上記油圧ポンプやこの油圧ポンプから上記ブーム用油圧シリンダ20への圧油の流れを制御するブーム用コントロールバルブ等を含む油圧駆動回路であり、操作レバー装置52L,52Rからパターン切換弁53を介した操作パイロット圧に応じてブーム用油圧シリンダ20を駆動する。アーム駆動系48’、バケット駆動系49’、旋回駆動系50’もブーム駆動系47’と同様の油圧駆動回路であり、操作レバー装置52L,52Rからのパターン切換弁53を介した操作パイロット圧に応じてアーム用油圧シリンダ21、バケット用油圧シリンダ22、及び旋回用油圧モータをそれぞれ駆動する。これら各駆動系については公知の構成を適宜用いれば足りるので、詳細な説明を省略する。
【0061】
また、パターン切換弁53は、その切り換え位置に応じた操作信号(すなわち操作パターン1、操作パターン2、操作パターン3、操作パターン4のいずれかを選択した電気信号)をブザー駆動回路43に出力する出力部53aを備えている。これにより、上記実施形態同様、ブザー駆動回路43はパターン切換弁53の出力部53aからの操作信号の切り換えに応じてブザー40に制御信号を出力し、この制御信号に応じて(言い換えれば上述した操作パターンに応じて)ブザー40が例えば発生回数等を異ならせて吹鳴駆動する。
【0062】
なお、以上において、パターン切換弁53は各請求項記載の操作レバーの各操作方向ごとに、ブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、作業具用油圧シリンダ、及び旋回用油圧モータのうちいずれか1つを当該操作方向の操作対象として対応づける操作パターンを、複数の態様に切換可能な操作切換手段を構成する。
【0063】
以上のように構成した本変形例によれば、上記実施形態同様、操作者は運転室7内のスペースや機器配置等に関係なく確実に操作パターンの確認を行うことができるので、安全性を向上することができる。
【0064】
なお、上記実施形態及び上記変形例においては、操作切換手段による操作パターンの切換態様に応じて吹鳴するブザー40を設け、操作パターンに応じてブザー40が発生回数を異ならせて吹鳴する制御・構成を例に取り説明したが、これに限らない。すなわち、ブザー40が操作パターンに応じて例えば周期又は周波数等を異ならせて吹鳴するように制御してもよい。また、ブザー40に代えて、操作切換手段による操作パターンの切換態様に応じた音声を出力する手段として例えばスピーカー等を設け、このスピーカーが各操作パターンの名称自体を音声で出力したり音楽(メロディ)を異ならせて出力したりするような制御・構成としてもよい。これらの場合も上記実施形態及び上記変形例と同様の効果を得ることができる。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、目視によらない確実な操作パターンの確認を可能とし、思いこみによる誤作動を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械の操作装置の適用対象である小型の油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。
【図2】本発明の建設機械の操作装置の適用対象である小型の油圧ショベルの全体構造を表す上面図である。
【図3】図1中矢印A方向から見た矢視俯瞰図である。
【図4】本発明の建設機械の操作装置の一実施形態を構成する電気レバー方式の操作レバー装置及びそれに係わるコントローラの詳細機能を表すブロック図である。
【図5】本発明の建設機械の操作装置の一実施形態を構成するコントローラに記憶された操作レバーの操作パターンの詳細を一例として表す図である。
【図6】本発明の建設機械の操作装置の変形例を構成するパイロット方式の操作レバー装置及びそれに係わるコントローラの詳細機能を表すブロック図である。
【符号の説明】
2   下部走行体
3   上部旋回体
6   フロント装置
17  ブーム
18  アーム
19  バケット(作業具)
20  ブーム用油圧シリンダ
21  アーム用油圧シリンダ
22  バケット用油圧シリンダ(作業具用油圧シリンダ)
35L 操作レバー
35R 操作レバー
38  コントローラ(操作切換手段)
39  パターン選択スイッチ(選択手段)
40  ブザー(出力手段)
53  パターン切換弁(操作切換手段)

Claims (5)

  1. 下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に伏仰可能に設けられ、ブーム、アーム、作業具からなる多関節型のフロント装置と、前記ブーム、前記アーム、前記作業具、前記上部旋回体をそれぞれ駆動するブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、作業具用油圧シリンダ、旋回用油圧モータとを備えた建設機械に設けられた建設機械の操作装置において、
    複数の方向に操作可能な少なくとも1つの操作レバーと、
    前記操作レバーの各操作方向ごとに、前記ブーム用油圧シリンダ、前記アーム用油圧シリンダ、前記作業具用油圧シリンダ、及び前記旋回用油圧モータのうちいずれか1つを当該操作方向の操作対象として対応づける操作パターンを、複数の態様に切換可能な操作切換手段と、
    この操作切換手段による操作パターンの切換態様に応じた音情報を出力する出力手段とを有することを特徴とする建設機械の操作装置。
  2. 下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に伏仰可能に設けられ、ブーム、アーム、作業具からなる多関節型のフロント装置と、前記ブーム、前記アーム、前記作業具、前記上部旋回体をそれぞれ駆動するブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、作業具用油圧シリンダ、旋回用油圧モータとを備えた建設機械に設けられた建設機械の操作装置において、
    複数の方向に操作可能な少なくとも1つの操作レバーと、
    前記操作レバーの各操作方向ごとに、前記ブーム用油圧シリンダ、前記アーム用油圧シリンダ、前記作業具用油圧シリンダ、及び前記旋回用油圧モータのうちいずれか1つを当該操作方向の操作対象として対応づける操作パターンを、操作者が選択可能な選択手段と、
    この選択手段における選択結果に応じて前記操作パターンを複数の態様に切換可能な操作切換手段と、
    この操作切換手段による操作パターンの切換態様に応じた音情報を出力する出力手段とを有することを特徴とする建設機械の操作装置。
  3. 請求項1又は2記載の建設機械の操作装置において、前記出力手段は、操作切換手段による操作パターンの切換態様に応じた発生回数、又は発生周期、若しくは発生周波数の音情報を出力することを特徴とする建設機械の操作装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の建設機械の操作装置において、前記出力手段は、前記操作切換手段による操作パターンの切換態様に応じて吹鳴するブザーであることを特徴とする建設機械の操作装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項記載の建設機械の操作装置において、前記出力手段は、前記操作切換手段による操作パターンの切換態様に応じた音声を出力する手段であることを特徴とする建設機械の操作装置。
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