JP2003184131A - 建設機械の操作装置 - Google Patents

建設機械の操作装置

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JP2003184131A
JP2003184131A JP2001386160A JP2001386160A JP2003184131A JP 2003184131 A JP2003184131 A JP 2003184131A JP 2001386160 A JP2001386160 A JP 2001386160A JP 2001386160 A JP2001386160 A JP 2001386160A JP 2003184131 A JP2003184131 A JP 2003184131A
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Japan
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hydraulic
construction machine
operating
boom
arm
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Application number
JP2001386160A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yamaguchi
毅 山口
Katsuyoshi Nasu
且良 那須
Kimio Iino
公夫 飯野
Takatomi Yoshida
孝富 吉田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業中の不具合発生時や動作不適時等に、その
ことを操作者に対し迅速かつ正確に報知することができ
る建設機械の操作装置を提供する。 【解決手段】エンジン100により駆動される主油圧ポ
ンプ101と、ブーム用油圧シリンダ19、アーム用油
圧シリンダ20、バケット用油圧シリンダ21及び旋回
用油圧モータ22を含む複数の油圧アクチュエータとを
備えた建設機械に設けられ、前記複数の油圧アクチュエ
ータを手動操作する手動操作レバー36L,36Rを備
えた建設機械の操作装置において、バケット・ブーム用
手動操作レバー36R(又は旋回・アーム用手動操作レ
バー36L)の操作者把持部38に、振動手段55を内
蔵させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械に係わり、特にその建設機械に備えられた各油
圧アクチュエータを操作する建設機械の操作装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、建設機械の1つである油圧ショ
ベルは、下部走行体と、この下部走行体に旋回可能に設
けた上部旋回体と、この上部旋回体に伏仰可能に接続さ
れ、ブーム、アーム、及び作業具(例えばバケット、ブ
レーカ、破砕機等)を含む多関節型のフロント装置とを
備えている。
【0003】これら下部走行体、上部旋回体、及びフロ
ント装置は、この油圧ショベルに備えられた油圧駆動装
置の被駆動部材を構成している。この油圧駆動装置は、
一般に、エンジン等の原動機と、この原動機によって駆
動する少なくとも1つの油圧ポンプと、前記油圧ポンプ
から吐出された圧油により前記ブーム、アーム、作業具
をそれぞれ駆動するブーム用油圧シリンダ、アーム用油
圧シリンダ、作業具用油圧シリンダ、及び前記油圧ポン
プから吐出された圧油により前記下部走行体を走行させ
る走行用油圧モータ、及び前記油圧ポンプから吐出され
た圧油により前記上部旋回体を下部走行体に対し旋回さ
せる旋回用油圧モータを含む複数の油圧アクチュエータ
と、これら複数の油圧アクチュエータをそれぞれ操作す
る操作手段とを有している。
【0004】操作手段としては、通常、操作者が着座す
る運転席の左・右両脇に位置する十字操作式の手動操作
レバーと、運転席の前方に位置する左・右走行用操作レ
バー(足でも操作可能)とが設けられている。手動操作
レバーは、通常、左側の手動操作レバーで旋回用油圧モ
ータとアーム用油圧シリンダとを操作し、右側の手動操
作レバーでブーム用油圧シリンダと作業具用油圧シリン
ダとを操作するようになっている場合が多い。
【0005】操作者はこのように操作レバーを操作して
掘削作業等を行うが、このような作業中に油圧ショベル
のいずれかの箇所に何らかの不具合・異常あるいはその
予兆が生じた(以下適宜、単に不具合発生時という)場
合、又は、油圧ショベル自体に不具合等はないがその動
作状態が好ましくない状態となったあるいはその予兆が
生じた(以下適宜、単に動作不適時という)場合には、
そのことを作業中の操作者に速やかに報知する必要があ
る。
【0006】このような観点から、従来、例えば特開平
6−128987号公報、特開2001−234559
号公報、特開平10−245874号公報に記載の従来
技術が提唱されている。
【0007】特開2001−234559号公報に記載
の従来技術では、運転席の左・右両側でかつ左・右手動
操作レバーより後方に位置するコンソールに、油圧ショ
ベルのエンジンの燃料の残量等を表示する液晶画面を設
けている。
【0008】特開平6−128987号公報に記載の従
来技術では、右側手動操作レバーより前方側に、油圧シ
ョベルのエンジンの燃料の残量や、各油圧アクチュエー
タを駆動する作動油の油温等を表示するインジケータを
備えた表示部が設けられている。
【0009】特開平10−245874号公報に記載の
従来技術では、フロント装置にて積み荷を吊架するとき
にその荷重が過大となったときに警報音を発するブザー
が運転室内に設けられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、以下の課題が存在する。
【0011】すなわち、特開2001−234559号
公報や特開平6−128987号公報の表示では、表示
部分が運転席の左・右両側や運転席前方右側にあるた
め、通常運転席に着座し正面を向いて作業を行っている
操作者の視界に入りづらく、見えにくい。このため迅速
かつ正確な報知が困難である。
【0012】また特開平10−245874号公報に記
載のブザーの場合、作業に伴う騒音が大きい場合には聞
き取りにくく、上記同様に迅速且つ正確な報知が困難と
なる。また高齢化の進む建設業界にあって聴力が衰え必
ずしも十分でない操作者や聴覚障害者の操作者も存在す
る可能性があり、この場合は特に操作者への報知が困難
となる。なお、以上は油圧ショベルの不具合発生時及び
動作不適時を例にとって説明したが、そのほかにも、例
えば電源投入時にシステムが正常であることを報知した
い場合等、正常な状態における機械の所定の状況報知を
発するいわゆる「状態報知」を行いたい場合があり、こ
のような状態報知時への上記2つの従来技術の適用を考
えた場合においても、同様の課題が存在する。
【0013】本発明の目的は、作業中の不具合発生時や
動作不適時等に、そのことを操作者に対し迅速かつ正確
に報知することができる建設機械の操作装置を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、下部走行体と、この下部走行体上
に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に伏
仰可能に設けられ、ブーム、アーム、作業具からなる多
関節型のフロント装置と、原動機と、この原動機により
駆動される油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出され
る圧油により前記ブーム、前記アーム、前記作業具をそ
れぞれ駆動するブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シ
リンダ、作業具用油圧シリンダ及び前記上部旋回体を前
記下部走行体に対して旋回させる旋回用油圧モータを含
む複数の油圧アクチュエータとを備えた建設機械に設け
られ、前記複数の油圧アクチュエータを手動操作する少
なくとも1つの操作レバーを備えた建設機械の操作装置
において、前記操作レバーのうち少なくとも1つに、振
動手段を設ける。
【0015】本発明においては、操作者が油圧アクチュ
エータを手動操作する操作レバーの1つに振動手段を設
けている。これにより、例えば、異常検出手段による原
動機異常の検出や荷重検出手段による積み荷荷重の検出
結果に基づき制御手段が振動手段を制御することで、建
設機械のいずれかの箇所に何らかの不具合・異常あるい
はその予兆が生じたり、又は、建設機械の動作状態が好
ましくない状態となったあるいはその予兆が生じたと
き、さらには正常な状態における機械の所定の状況報知
を発する状態報知を行いたい場合に、操作レバーの振動
手段を振動させるようにすることができる。このよう
に、振動を手に伝えることで操作者に注意を促す方式と
することにより、操作者の視界や周囲騒音、聴力等に関
係なく、上記不具合発生や動作不適等を常に操作者に対
し迅速かつ正確に報知することができる。
【0016】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記振動手段を、前記操作レバーの操作者把持部に内蔵
させる。
【0017】(3)上記(1)又は(2)において、ま
た好ましくは、前記建設機械の動作状態に応じて前記振
動手段を制御する制御手段を備える。
【0018】(4)上記(3)において、さらに好まし
くは、前記原動機の異常を検出する異常検出手段を有
し、前記制御手段は前記異常検出手段の検出結果に応じ
て前記振動手段を制御する。
【0019】(5)上記(3)において、また好ましく
は、前記フロント装置が支持する積み荷の荷重を検出す
る荷重検出手段を有し、前記制御手段は前記荷重検出手
段の検出結果に応じて前記振動手段を制御する。
【0020】(6)上記(3)において、また好ましく
は、前記制御手段は、前記建設機械の動作状態に応じて
前記振動の態様を変化させる。
【0021】これにより、例えば、発生した不具合ある
いは動作不適の種類に応じて振動の態様(振幅、周波
数、間欠間隔等)を変化させるようにすれば、操作者に
対し、どのような不具合又は動作不適が生じたかという
情報も併せて迅速且つ確実に伝えることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態による建設
機械の操作装置の適用対象である小型の油圧ショベル
(ミニショベル)の全体構造を表す側面図であり、図2
は、本実施形態による建設機械の操作装置の適用対象で
ある油圧ショベルの全体構造を表す上面図である。な
お、以降、油圧ショベルが図1及び図2に示す状態にて
操作者が運転席に着座した場合における操作者の前側
(図1中左側)、後側(図1中右側)、左側(図1中紙
面に向かって手前側)、右側(図1中紙面に向かって奥
側)を、単に前側、後側、左側、右側と称する。
【0023】これら図1及び図2において、この油圧シ
ョベルは、走行手段としての左・右の無限軌道履帯(ク
ローラ)1L,1Rを備えた下部走行体2と、この下部
走行体2の上部に旋回可能に搭載された上部旋回体3
と、この上部旋回体3の基礎下部構造をなす旋回フレー
ム4に垂直ピン(図示せず)を中心にして水平方向に回
動可能に取り付けられたスイングポスト5と、このスイ
ングポスト5に上下方向に回動可能に(伏仰可能に)取
り付けられた多関節型の作業フロント(フロント装置)
6と、旋回フレーム4上に設けられたいわゆるキャノピ
ータイプの運転室7と、旋回フレーム4上の運転室7以
外の大部分を覆う上部カバー8とを備えている。
【0024】下部走行体2は、略H字形状のトラックフ
レーム9と、このトラックフレーム9の左・右両側の後
端近傍に回転自在に支持された駆動輪10L,10R
(但し10Lのみ図1に図示)と、駆動輪10L,10
Rをそれぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ11L,
11R(但し11Lのみ図1に図示)と、トラックフレ
ーム9の左・右両側の前端近傍に回転自在に支持され、
履帯1L,1Rを介し駆動輪10L,10Rの駆動力で
それぞれ回転される回転輪(アイドラ)12L,12R
(但し12Lのみ図1に図示)と、トラックフレーム9
の前方側に上下動可能に設けられ、ブレード用油圧シリ
ンダ13により上下動する排土用のブレード14とを備
えている。また下部走行体2の中央部には旋回台軸受
(旋回輪)15が配置されている。
【0025】作業フロント6は、ブーム16と、ブーム
16に回動可能に結合されたアーム17と、アーム17
に回動可能に結合された作業具としてのバケット18と
を備えている。そして、ブーム16、アーム17、及び
バケット18は、それぞれブーム用油圧シリンダ19、
アーム用油圧シリンダ20、及びバケット用油圧シリン
ダ21により動作する。
【0026】旋回輪15は、その中心近傍に、下部走行
体2に対し旋回フレーム4を旋回させる旋回用油圧モー
タ22(後述の図6参照)が内蔵されている。
【0027】スイングポスト5は、垂直ピン(図示せ
ず)を介し旋回フレーム4に対し水平に回動可能となっ
ている。またスイングポスト5は、旋回フレーム4に設
けられたスイング用油圧シリンダ23に、連結ピン(図
示せず)を介して連結されており、スイング用油圧シリ
ンダ23の伸縮でスイングポスト5全体が鉛直方向の軸
心まわりに回動することによって、作業フロント6が左
・右にスイングするようになっている。
【0028】運転室7は、上記した旋回フレーム4上の
左側に設けられており、操作者が着座する座席(運転
席)24と、この座席24の上方に設けられたルーフ2
5と、このルーフ25を支持する支柱26とを有してい
る。図3は、この運転室7内の詳細構造を表す図1中矢
印A方向から見た矢視俯瞰図である。
【0029】この図3、及び前述の図1、図2におい
て、運転室7内の操作者が着座する座席24より前方に
は、下部走行体2の左・右走行用油圧モータ11L,1
1Rをそれぞれ駆動するための手でも足でも操作可能な
左・右走行用操作レバー27L,27Rが設けられてい
る。
【0030】左走行用操作レバー27Lのさらに左側足
元部分には、オプション用油圧アクチュエータ(例えば
ブレーカ用油圧モータ)を駆動するためのオプション用
操作ペダル28Lを備えた電気レバー装置(図示せず)
が設けられている。右走行用操作レバー27Rのさらに
右側足元部分には、スイング用油圧シリンダ23を駆動
しスイングポスト5(言い換えれば作業フロント6全
体)を左・右にスイングさせるためのスイング用操作ペ
ダル28Rを備えた電気レバー装置(図示せず)が設け
られている。それら左・右走行用操作レバー27L,2
7R及び操作ペダル28L,28Rの前側には、オペレ
ータの前方への転落防止のための前ステー30が設けら
れている。
【0031】座席24の左側には、オペレータの左側へ
の転落防止のためのサイドステー31と、左コンソール
32とが設けられ、座席24の右側には、ブレード用油
圧シリンダ13を駆動しブレード14を上下動させるた
めのブレードレバー33と、各種スイッチ及びモニター
が配置されたスイッチ・モニターパネル34Aを備えた
右コンソール34と、燃料タンク(図示せず)からの燃
料供給を制御するための燃料レバー35とが設けられて
いる。
【0032】そして、座席24の左側には、左側又は右
側に操作することで旋回用油圧モータを駆動し上部旋回
体3を左側又は右側に旋回させるとともに前側又は後側
に操作することでアーム用油圧シリンダ20を駆動しア
ーム17をダンプ又はクラウドさせる十字操作式の旋回
・アーム用手動操作レバー36Lを備えた電気レバー装
置37L(後述の図6参照)が設けられている。また座
席24の右側には、左側又は右側に操作することでバケ
ット用油圧シリンダ21を駆動しバケット18をクラウ
ド又はダンプさせるとともに前側又は後側に操作するこ
とでブーム用油圧シリンダを駆動しブーム16を下げ又
は上げる十字操作式のバケット・ブーム用手動操作レバ
ー36Rを備えた電気レバー装置37R(後述の図6参
照)が設けられている。
【0033】図4は、この電気レバー装置37Rの全体
構造を表す分解斜視図である。
【0034】この図4において、バケット・ブーム用手
動操作レバー36Rは、レバー本体を構成する把持部3
8を備えており、この把持部38が、右コンソール34
の本体部34Uの前側部分に取り付けるレバー取付けカ
バー43にボルト40で固定した伸縮可能な蛇腹状のブ
ーツ39に対しねじ込み固定されている。また把持部3
8内にはレバー芯部41の上端部が挿入されナット44
によって固定されている。
【0035】一方、上述した右コンソール24の前側部
分には、裏側(下側)に前述のレバー変位検出器42R
が配置されており、座金45を介して右コンソール本体
部34Uの表側(上側)からボルト46によって固定さ
れている。これにより、レバー変位検出器42Rのレバ
ー取付け部49が右コンソール本体部34Uの略長方形
の貫通孔47及び座金の略長方形の貫通孔48を介し上
方へ突出した状態となっている。そして、その突出した
レバー取り付け部49に対し、上述したレバー芯部41
の下端部が挿入されナット50で固定されている。
【0036】右コンソール本体部34Uは、その後端部
を回動ピン51に挿通されたヒンジ状の回動金具52に
ボルト53を介し取り付けられ、これによって運転室7
内に取り付けられる右コンソール34の下部34Lに対
し回動可能に支持されている。
【0037】以上のような構造により、ブーツ39を介
して前後左右変位自在に支持された把持部38の前後方
向又は左右方向の変位がレバー芯部41及びレバー取付
け部49を介してレバー変位検出器42R内のポテンシ
ョメータ(図示せず)により検出され、対応した検出信
号として後述のコントローラ112により出力されるよ
うになっている。なお、特に詳細な図示を省略するが、
旋回・アーム用手動操作レバー36Lについても、以上
説明したのと同様の構造となっている。
【0038】図5(a)及び図5(b)は上記したバケ
ット・ブーム用手動操作レバー36Rの把持部38の要
部詳細構造を表す拡大側面図及び側断面図である。これ
ら図5(a)及び図5(b)において、レバー支持部4
1の上端部には、取付け部54を介し例えば圧電素子等
からなる公知の振動手段55が設けられている。このと
き振動手段55への接続用のケーブル56は、取付け部
54の突起部54aを介して把持部38の一方側(図5
(b)中の右側)の壁面に沿って延設されている。振動
手段55は、このケーブル56を介し後述のコントロー
ラ112へ接続され、コントローラ112の振動制御信
号に応じて振動するようになっている。
【0039】図3に戻り、十字操作式の手動操作レバー
36L,36Rのさらに左・右両側にはパイロットポン
プ等の油圧源からの元圧を遮断可能な誤操作防止用のロ
ックレバー38L,38Rを備えたロック弁装置38
(後述の図6参照)が設けられている。また、座席24
の下側には、後述するコントローラ112(図6参照)
が収納されている。
【0040】上部カバー8は、図示を省略するが、その
内部に、エンジン(後述の図6参照)、このエンジンに
駆動される油圧ポンプ(同)、エンジンの燃料を貯留す
る燃料タンク、及び油圧ポンプの圧油源となる作動油タ
ンク等の機器を収納している。
【0041】以上説明した構成において、左・右無限軌
道履帯1L,1R、上部旋回体3、スイングポスト5、
ブレード14、ブーム16、アーム17、及びバケット
18は、この油圧ショベルに備えられた油圧駆動装置に
より駆動される被駆動部材を構成している。
【0042】図6は、この油圧駆動装置の要部構成を表
す油圧回路図である。この図6において、油圧駆動装置
は、エンジン(原動機)100により駆動される主油圧
ポンプ101と、この主油圧ポンプ101から吐出され
る圧油によって駆動される上記ブーム用油圧シリンダ1
9、アーム用油圧シリンダ20、バケット用油圧シリン
ダ21、及び旋回用油圧モータ22を含む複数の油圧ア
クチュエータと、主油圧ポンプ101からそれらブーム
用油圧シリンダ19、アーム用油圧シリンダ20、バケ
ット用油圧シリンダ21、及び旋回用油圧モータ22等
に供給される圧油の流量をそれぞれ制御するブーム用コ
ントロールバルブ102、アーム用コントロールバルブ
103、バケット用コントロールバルブ104、及び旋
回用コントロールバルブ105を含む弁ユニット106
と、ブーム16、アーム17、バケット18、上部旋回
体3の動作を指示する前述の左・右手動操作レバー36
L,36Rを備えた電気レバー装置37L,37Rと、
油圧源、例えばパイロットポンプ107と、このパイロ
ットポンプ107の吐出圧に基づき操作パイロット圧を
それぞれ出力するブーム用電磁比例減圧弁108a,1
08b、アーム用電磁比例減圧弁109a,109b、
バケット用電磁比例減圧弁110a,110b、及び旋
回用電磁比例減圧弁111a,111bと、コントロー
ラ112と、油圧ポンプ101の吐出圧の最大値を規定
するリリーフ弁113と、上記ロックレバー38L,3
8Rを備えたロック弁装置38とを備えている。
【0043】電気レバー装置37L,37Rは、上記し
た十字操作式の左・右手動操作レバー36L,36R
と、それぞれの変位を検出するレバー変位検出器42
L,42Rとを備えており、レバー変位検出器42L,
42Rは左・右手動操作レバー36L,36Rの変位方
向(十字方向のいずれの方向であるか)及び変位量(操
作量)をそれぞれ検出し、これに応じた作動指令信号
(操作量信号)をコントローラ112に出力するように
なっている。
【0044】コントローラ112は、上記レバー変位検
出器42L,42Rからの操作量信号を入力して所定の
演算を行い、その結果を制御信号(駆動信号)として上
記電磁比例減圧弁108a,108b,109a,10
9b,110a,110b,111a,111bへ出力
する。
【0045】ブーム用電磁比例減圧弁108a,108
b、アーム用電磁比例減圧弁109a,109b、バケ
ット用電磁比例減圧弁110a,110b、及び旋回用
電磁比例減圧弁111a,111bは、それらコントロ
ーラ112からの制御信号に基づき、パイロットポンプ
107からの1次パイロット圧を減圧して操作パイロッ
ト圧(2次パイロット圧)を生成し、それぞれ、ブーム
用コントロールバルブ102のパイロット受圧部102
a,102b、アーム用コントロールバルブ103のパ
イロット受圧部103a,103b、バケット用コント
ロールバルブ104のパイロット受圧部104a,10
4b、及び旋回用コントロールバルブ105のパイロッ
ト受圧部102a,102bへ出力し、これによってブ
ーム用コントロールバルブ102、アーム用コントロー
ルバルブ103、バケット用コントロールバルブ10
4、及び旋回用コントロールバルブ105を切り換える
ようになっている。
【0046】ロック装置38は、パイロットポンプ10
7と上記電磁比例減圧弁108a,108b,109
a,109b,110a,110b,111a,111
bとの間の油圧管路上に設けられこの管路を遮断可能な
ロック弁(図示せず)を備えており、ロックレバー38
L又は38Rを上昇位置(上げた状態)に引き上げると
ロック装置38内のロック弁が閉じて1次パイロット圧
が遮断され、ロックレバー38L又は38Rを下降位置
(下げた状態)に引き下げるとロック装置38内のロッ
ク弁が開いて連通状態となり、1次パイロット圧が上記
電磁比例減圧弁108a,108b,109a,109
b,110a,110b,111a,111bへ導かれ
るようになっている。
【0047】エンジン100には、その動作状態に係る
状態量(例えばエンジン回転数、エンジンオイル量、ラ
ジエータ水温度等)を検出する公知の状態量センサ(例
えば回転数センサ、オイル量センサ、水温センサ)11
4が設けられており、この状態量センサ114からの検
出信号はコントローラ112に入力されるようになって
いる。
【0048】以上において、コントローラ112が、建
設機械の動作状態に応じて前記振動手段を制御する制御
手段を構成し、状態量センサ114が原動機の異常を検
出する異常検出手段を構成する。
【0049】次に、上記のように構成した本実施形態の
動作及び作用を以下に説明する。
【0050】操作者が例えば多関節型作業フロント6を
所望の態様に屈曲動作させて掘削作業等を行おうとする
場合、運転室7内の旋回・アーム用手動操作レバー36
L及びバケット・ブーム用手動操作レバー36Rを操作
すると、レバー変位検出器42L及びレバー変位検出器
42Rで検出された操作信号がそれぞれコントローラ1
12に入力される。コントローラ112では、レバー変
位検出器42L及びレバー変位検出器42Rからの操作
量信号に応じて制御信号を生成し、対応する電磁比例減
圧弁108a,108b,109a,109b,110
a,110b,111a,111bへ出力し、これに応
じて対応するコントロールバルブ102,103,10
4,105の対応する駆動部102a(又は102
b),103a(又は103b),104a(又は10
4b),105a(又は105b)へ操作パイロット圧
(2次パイロット圧)を出力する。これによって対応す
るコントロールバルブ102,103,104,105
が切り換えられ、対応する油圧アクチュエータ19,2
0,21,22が駆動される。
【0051】これにより、旋回・アーム用手動操作レバ
ー36Lを左側又は右側に操作することによりその操作
量に対応した速度で旋回用油圧モータを駆動して上部旋
回体3を下部走行体2に対して左側又は右側に旋回させ
ることでき、また前側又は後側に操作することによりそ
の操作量に対応した速度でアーム用油圧シリンダ20を
駆動してアーム17をダンプ又はクラウドさせることが
できる。
【0052】また、バケット・ブーム用手動操作レバー
36Rを左側又は右側に操作することによりその操作量
に対応した速度でバケット用油圧シリンダ21を駆動し
てバケット18をクラウド又はダンプさせることでき、
また前側又は後側に操作することによりその操作量に対
応した速度でブーム用油圧シリンダ19を駆動してブー
ム16を下げ又は上げることができる。
【0053】ここで、このような作業中に、エンジン1
00に何らかの不具合・異常あるいはその予兆が生じた
場合、又は、エンジン100自体に不具合等はないがそ
の動作状態が好ましくない状態となったあるいはその予
兆が生じた場合には、そのことを作業中の操作者に速や
かに報知する必要がある。本実施形態では、状態量セン
サ114の検出結果(例えばエンジン回転数、エンジン
オイル量、ラジエータ水温度等)が常時コントローラ1
12に入力されており、コントローラ112がその入力
信号に基づき上記不具合発生時や動作不適時であるかど
うかを判定する(例えば、エンジンを起動した後におい
てエンジン回転数が所定のしきい値以下となったかどう
か、エンジンオイルの量が所定値以下に減少したかどう
か、ラジエータ水温度が所定のしきい値以上に高くなっ
たかどうか等)。そして、判定が満たされたら、直ちに
バケット・ブーム用手動操作レバー36R内に設けた振
動手段55に振動制御信号を出力し、振動手段55を振
動させる。
【0054】本実施形態においては、上記のように振動
を手に伝えることで操作者に注意を促す方式とすること
により、操作者の視界や周囲騒音、聴力等に関係なく、
上記エンジン100に関する不具合発生や動作不適を常
に操作者に対し迅速かつ正確に報知することができる。
【0055】なお、上記実施形態は、エンジン100に
何らかの不具合・異常あるいはその予兆が生じた場合、
又は、エンジン100自体に不具合等はないがその動作
状態が好ましくない状態となったあるいはその予兆が生
じた場合に振動によって操作者に報知する場合を例にと
って説明したが、これに限られず、他の不具合、動作不
適への適用も考えられる。以下、そのような変形例を順
次説明する。
【0056】(1)フロント支持荷重に応じて振動させ
る場合 すなわち、本変形例では、簡易クレーン機能を有する油
圧ショベルで、作業フロントの積み荷の荷重が、作業フ
ロントの姿勢に応じて計算される限界荷重に近づくと警
報を発するようにしたものに、本発明を適用した場合の
変形例である。
【0057】前述の図6に示す油圧駆動装置(駆動制御
装置)おいて、本変形例では、先に説明した構成に加
え、ブーム16の回動角度を検出する角度センサ201
と、アーム17の回動角度を検出する角度センサ202
と、バケット18の回動角度を検出する角度センサ20
3と、ショベルの車体の傾きを検出する傾斜角センサ2
04と、作業フロントで吊り下げられた吊り荷の重量を
検出するためブーム用油圧シリンダ2のボトム圧を検出
する圧力センサ205と、ロック弁装置38と電磁比例
減圧弁108a,108b,109a、109b,11
0a,110b,111a,111bとの間に配置され
た電磁比例減圧弁206とを備えている。
【0058】角度センサ201〜203、傾斜角センサ
204、圧力センサ205の各信号はコントローラ11
2に入力され、電磁比例減圧弁206にはコントローラ
112より駆動信号が出力される。
【0059】コントローラ112は、上記実施形態にお
いて説明した機能のほかに、上記油圧ショベルの簡易ク
レーン機能に関連する演算処理機能を備えており、角度
センサ201〜203、傾斜角センサ204、圧力セン
サ205の各信号に基づいて作業半径、限界荷重、実荷
重、限界荷重に対する実荷重の比である負荷率の計算、
オーバーロードの判定を行い、その判定結果に応じて全
油圧アクチュエータの停止指令を電磁比例減圧弁206
に出力し、かつ前述の振動手段55を振動させる。
【0060】図7は、このコントローラ112による簡
易クレーン機能関連の制御処理内容をフローチャートで
ある。
【0061】図7において、油圧ショベルの電源投入
時、コントローラ112のメモリ(例えば不揮発性記憶
手段としてのEEPROM)に記憶されているブーム
長、アーム長、バケットサイズなどの仕様値を読み込む
(ステップS100)。次に、角度センサ201〜20
3、傾斜角センサ204、圧力センサ205の各信号を
読み込む(ステップS110)。次に、作業半径、限界
荷重、実荷重の演算を行う(ステップS120)。
【0062】ここで、作業半径とは旋回中心からバケッ
ト中心までの距離であり、ブーム長、アーム長、バケッ
トサイズなどの仕様値と角度センサ201〜203の検
出値(フロント作業機の姿勢)から公知の方法で計算す
ることができる。また、限界荷重は、図8に示すような
定格荷重カーブから求める。この定格荷重値カーブは、
油圧ショベルの仕様に応じて予め定めたものであり、こ
の定格荷重カーブにそのときの作業半径を参照させ、対
応する定格荷重を限界荷重として求める。
【0063】実荷重は、圧力センサ205の検出値と角
度センサ201〜203の検出値(フロント作業機の姿
勢)から公知の方法で計算することができる。
【0064】次に、限界荷重を傾斜角センサ204の検
出値である車体傾斜角で補正する(ステップS13
0)。この補正は図9に示すような補正係数hを用いて
行う。補正係数hは車体傾斜角γの関数として予め定め
ておく。
【0065】すなわち、図9では、補正係数hはh=a
γ+1により演算される。つまり、車体が水平で車体傾
斜角γ=0のときは補正係数h=1であり、車体が前方
に傾き車体傾斜角γが増大するにしたがって、補正係数
hは直線比例的に漸減し、逆に車体が後方に傾き車体傾
斜角γが小さくなるにしたがって、補正係数hは直線比
例的に漸増する。ここで、車体傾斜角γは水平方向を基
準として、それより前方に車体が傾く方向をプラス、後
方に車体が傾く方向をマイナスとしている。
【0066】次に、負荷率を計算する(ステップS14
0)。負荷率は、実荷重を限界荷重(定格荷重)で除す
ことにより求める。
【0067】次に、負荷率が95%以上であるかどうか
オーバーロードの判定を行う(ステップS150)。負
荷率が95%以上でなければ、電磁比例減圧弁206に
ONの駆動信号を出力し、電磁比例減206を全開にす
る(ステップS160)。そして、上記のステップS1
10〜S150を繰り返す。負荷率が95%以上であれ
ば、次に負荷率が100%以上であるかどうかオーバー
ロードの判定を行う(ステップS170)。
【0068】負荷率が100%以上でなければ、油圧シ
ョベルの姿勢維持が困難になる等の油圧ショベル自体の
動作状態が好ましくない状態となっているわけではない
がそのような動作不適状態の予兆が生じたと判定され、
電磁比例減圧弁206への駆動信号はONのままとして
電磁比例減圧弁206を全開にしつつ、振動手段55に
断続振動の振動制御信号を出力し、操作者に注意を喚起
すべき旨の報知を行う。
【0069】一方、負荷率が100%以上であると、油
圧ショベル自体の動作状態が好ましくない状態であると
判定され、振動手段55に連続振動の振動制御信号を出
力し、作業限界に至っていることを操作者に報知する。
また、電磁比例減圧弁206にOFFの駆動信号を出力
し、電磁比例減圧弁206を全閉にし、電磁比例減圧弁
206の出力(2次パイロット圧)をタンク圧とする。
これにより油圧アクチュエータ19,20,21,22
は駆動停止する。
【0070】なお、以上においては、角度センサ201
〜203、傾斜角センサ204、圧力センサ205及び
コントローラ112の行う上記ステップ100、ステッ
プ110、及びステップ120が、フロント装置が支持
する積み荷の荷重を検出する荷重検出手段を構成する。
【0071】本変形例においても、上記実施形態同様、
操作者の視界や周囲騒音、聴力等に関係なく、上記簡易
クレーン機能における動作不適(荷重オーバー、作業限
界)を常に操作者に対し迅速かつ正確に報知することが
できる。またこれに加え、動作不適状態であってもその
態様によって振動の態様を変化させる、すなわち負荷率
が95%以上100%未満のときは振動手段55を断続
振動させ、負荷率が100%以上になったら振動手段5
5を通常のように連続振動させることにより、どのよう
な動作不適が生じたかという情報も併せて迅速かつ確実
に操作者に伝えることができる。この場合、上記のよう
に断続・連続という間欠間隔の別に限られず、振幅や、
周波数・周期等を異ならせるようにしても良い。
【0072】(2)リリーフ弁作動時に振動させる場合 すなわち、掘削作業時において例えば固い地盤や重い岩
石を掘削しようとする場合にはその負荷の増大に応じて
主油圧ポンプ101のポンプ吐出圧が増大し、ついには
図6に示すリリーフ弁113のリリーフ設定圧に達して
リリーフ弁113が作動し、リリーフした圧油がタンク
へ戻るようになる。
【0073】そこで、本変形例では、このリリーフ弁1
13の作動を検出する何らかの公知のリリーフ検出手段
(例えば磁気的・光学的検出手段)を設けてこの検出信
号をコントローラ112に入力する。そして、このリリ
ーフ検出手段でリリーフ弁113が作動したことを検出
したら、掘削力が限界に達しており油圧ショベル自体の
動作不適状態の予兆が生じているとみなしてコントロー
ラ112が振動制御信号を出力して振動手段55を振動
させる。
【0074】本変形例においても、上記実施形態及び変
形例(1)同様、操作者の視界や周囲騒音、聴力等に関
係なく、掘削作業における動作不適等(リリーフ弁作
動、掘削力限界)を常に操作者に対し迅速かつ正確に報
知することができる。
【0075】(3)領域制限制御、軌跡制御等への応用 油圧ショベルはブーム、アーム、バケットのそれぞれが
関節部によって連結され回転運動を行うものであるた
め、それぞれを操作して、例えばバケットの先端を所定
の軌跡通りに(例えば直線状に)動かし所定の領域を掘
削することは、熟練を伴う非常に困難な作業である。
【0076】このような制限のある掘削作業を容易にす
るために、従来、油圧ショベルの掘削制御装置として、
油圧ショベルの軌跡制御装置や油圧ショベルの領域制限
制御装置がすでに提唱されている。
【0077】油圧ショベルの軌跡制御装置は、例えば特
開平10−292420号公報に記載のように、作業フ
ロントによって掘削されるべき目標掘削面を設定する設
定手段と、作業フロントの特定部位の位置を検出する位
置検出手段と、複数の操作手段の操作信号、位置検出手
段の検出信号、及び目標掘削面に基づき、作業フロント
の目標速度ベクトルを演算する演算手段と、目標速度ベ
クトルに応じて作業フロントが動くように、対応する油
圧制御弁に制御信号を出力する弁制御手段とを有し、所
定の目標掘削面に沿った掘削を容易に行えるようにする
ものである。
【0078】油圧ショベルの領域制限制御装置は、例え
ば特開平6−193090号公報に記載のように、作業
フロントが動きうる深さ方向の制限領域を設定する設定
手段と、作業フロントの特定部位の位置を検出する位置
検出手段と、位置検出手段の検出信号及び制限領域に基
づき、制限領域内及びその近傍でのみ作業フロントの動
作を可能とするように、対応する油圧制御弁に制御信号
を出力する弁制御手段とを有し、制限領域内及びその近
傍から外れた作業フロントの動作をできないようにする
ものである。
【0079】本変形例では、本発明をこれらの油圧ショ
ベルの軌跡制御装置や、領域制限制御装置に適用し、こ
れまで説明した上記不具合発生時や動作不適時ではな
い、例えばバケット18の先端面が一旦目標掘削面に沿
って掘削開始後に目標掘削面から所定距離以上離れた場
合や、制限領域外(言い換えれば掘削禁止領域内)にバ
ケット18先端が侵入してしまった場合(あるいは制限
領域内外の境界面に至った場合若しくは境界面に所定の
距離まで近づいた場合)等、正常な状態における機械の
所定の状況報知を発する状態報知時において、コントロ
ーラ112で振動手段55を振動させてそのことを操作
者に報知する。
【0080】これにより、上記実施形態及び変形例
(1)(2)同様、操作者の視界や周囲騒音、聴力等に
関係なく、軌跡制御又は領域制限制御のもとでの掘削作
業における所定の状況報知を常に操作者に対し迅速かつ
正確に行うことができる。
【0081】なお、上記軌跡制御及び領域制限制御に限
られず、例えば、バケット先端が油圧ショベルの特定部
位(運転室等)に接触干渉するのを防止するいわゆる干
渉防止制御にも本発明は応用できる。すなわち例えば、
上記接触干渉が発生したときあるいは干渉防止のための
動作禁止領域に例えばバケット先端が侵入してしまった
とき等において、上記同様に振動手段55を振動させて
そのことを操作者に報知し、同様の効果を得ることがで
きる。また上記軌跡制御、領域制限制御、干渉防止制御
等の機能を行う場合にも限られず、もっとシンプルに、
例えば電源投入時に油圧ショベルの各システムが正常で
あることを報知するために振動手段55を振動させるよ
うにしてもよい。これらの場合も同様の効果を得る。
【0082】(4)その他 上記変形例(1)(2)(3)以外にも、油圧ショベル
自体の動作状態が好ましくない状態となっているかある
いはそのような動作不適状態の予兆が生じたときの適用
例として、本発明の適用対象は幅広く考えることができ
る。例えば、油圧ショベルの周囲環境状況を検出する手
段、例えば騒音を検出する集音マイク等を設けて他の建
設車両等の発する警報音や作業者の声等を検出識別し、
それに応じて振動手段を振動させるような用い方も考え
られる。
【0083】なお、以上においては、振動手段55を運
転席右側のバケット・ブーム用手動操作レバー36R内
に設けたが、これに代えて、左側のアーム・旋回用手動
操作レバー36L内に設けてもよい。あるいはそれら操
作レバー36L,36Rの両方に設けてもよい。この場
合、上記変形例(4)のように集音マイクを用いると
き、少なくとも2つの集音マイクを設けてそれぞれのマ
イクで検出した音圧によって発音源の位置・方向を同定
可能に構成するとともに、左・右手動操作レバー(バケ
ット・ブーム用手動操作レバー36R及び旋回・アーム
用手動操作レバー36L)の両方に振動手段55を内蔵
させておき、上記同定した発音源の方向と同じ側のレバ
ー36内の振動手段55のみを振動させるようにしても
よい。また、手動操作レバーが1つしかない場合には、
その操作レバーに振動手段55を設ければよい。以上の
場合も、同様の効果を得る。
【0084】また、以上においては、いわゆるスイング
タイプの油圧ショベルに本発明を適用した場合を例にと
って説明したが、これに限られない。例えばオフセット
タイプの油圧ショベルに適用してもよく、この場合は、
上述したスイング用油圧シリンダ23を駆動しての作業
フロント6の左・右方向へのスイング動作を、オフセッ
ト用油圧シリンダを駆動しての作業フロントの左・右方
向へのオフセット動作に置き換えればよい。さらにスイ
ングタイプでもオフセットタイプでもない通常の油圧シ
ョベルにも適用できることは言うまでもない。これらの
場合も同様の効果を得る。
【0085】さらに、以上においては、作業具として、
油圧ショベルのアーム先端部にバケットを設ける場合を
例にとって説明したが、これに限られず、他の作業具、
例えば、ブレーカ、破砕機等を設ける場合に本発明を適
用してもよい。この場合も同様の効果を得る。また、以
上においては、建設機械の例として油圧ショベルを例に
とって説明したが、これに限られず、手動操作レバーを
用いて操作するものであれば他の建設機械、例えばクロ
ーラクレーン、ホイールローダ等に対しても適用でき、
この場合も同様の効果を得る。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、操作者が油圧アクチュ
エータを手動操作する操作レバーの1つに振動手段を設
けているので、操作者の視界や周囲騒音、聴力等に関係
なく、作業中の不具合発生時や動作不適時等にそのこと
を操作者に対し迅速かつ正確に報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械の操作装置の適用対象である
小型の油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。
【図2】本発明の建設機械の操作装置の適用対象である
油圧ショベルの全体構造を表す上面図である。
【図3】図1中矢印A方向から見た矢視俯瞰図である。
【図4】本発明の建設機械の操作装置の一実施形態を構
成する電気レバー装置の全体構造を表す分解斜視図であ
る。
【図5】本発明の建設機械の操作装置の一実施形態を構
成する作業具・ブーム用手動操作レバーの把持部の要部
詳細構造を表す拡大側面図、及び側断面図である。
【図6】本発明の建設機械の操作装置の一実施形態を構
成する油圧駆動装置の要部構成を表す油圧回路図であ
る。
【図7】本発明の建設機械の操作装置の一実施形態を構
成するコントローラによる簡易クレーン機能関連の制御
処理内容を表すフローチャートである。
【図8】本発明の建設機械の操作装置の適用対象である
油圧ショベルの仕様に応じて予め定められた作業半径と
定格荷重カーブとの関係図である。
【図9】本発明の建設機械の操作装置の適用対象である
油圧ショベルの仕様に応じて予め定められた車体傾斜角
と補正係数との関係図である。
【符号の説明】
2 下部走行体 3 上部旋回体 6 作業フロント(フロント装置) 16 ブーム 17 アーム 18 バケット(作業具) 19 ブーム用油圧シリンダ 20 アーム用油圧シリンダ 21 バケット用油圧シリンダ(作業具用油圧シリン
ダ) 22 旋回用油圧モータ 36L 旋回・アーム用手動操作レバー 36R バケット・ブーム用手動操作レバー 38 把持部 55 振動手段 100 エンジン(原動機) 101 主油圧ポンプ(油圧ポンプ) 112 コントローラ(制御手段、荷重検出手段) 114 状態量センサ(異常検出手段) 201 角度センサ(荷重検出手段) 202 角度センサ(荷重検出手段) 203 角度センサ(荷重検出手段) 204 傾斜角センサ(荷重検出手段) 205 圧力センサ(荷重検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯野 公夫 滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会 社日立建機ティエラ滋賀工場内 (72)発明者 吉田 孝富 滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会 社日立建機ティエラ滋賀工場内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB03 AB04 AB06 AC06 BA06 BA07 CA02 DA04 DB02 DB04 EA01 2D015 GA03 GB04 3J070 AA04 BA47 BA51 CA42 CC71 DA21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部走行体と、この下部走行体上に旋回可
    能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に伏仰可能に
    設けられ、ブーム、アーム、作業具からなる多関節型の
    フロント装置と、原動機と、この原動機により駆動され
    る油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油に
    より前記ブーム、前記アーム、前記作業具をそれぞれ駆
    動するブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、
    作業具用油圧シリンダ及び前記上部旋回体を前記下部走
    行体に対して旋回させる旋回用油圧モータを含む複数の
    油圧アクチュエータとを備えた建設機械に設けられ、前
    記複数の油圧アクチュエータを手動操作する少なくとも
    1つの操作レバーを備えた建設機械の操作装置におい
    て、 前記操作レバーのうち少なくとも1つに、振動手段を設
    けたことを特徴とする建設機械の操作装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の建設機械の操作装置におい
    て、前記振動手段を、前記操作レバーの操作者把持部に
    内蔵させたことを特徴とする建設機械の操作装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の建設機械の操作装置
    において、前記建設機械の動作状態に応じて前記振動手
    段を制御する制御手段を備えることを特徴とする建設機
    械の操作装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の建設機械の操作装置におい
    て、前記原動機の異常を検出する異常検出手段を有し、
    前記制御手段は前記異常検出手段の検出結果に応じて前
    記振動手段を制御することを特徴とする建設機械の操作
    装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の建設機械の操作装置におい
    て、前記フロント装置が支持する積み荷の荷重を検出す
    る荷重検出手段を有し、前記制御手段は前記荷重検出手
    段の検出結果に応じて前記振動手段を制御することを特
    徴とする建設機械の操作装置。
  6. 【請求項6】請求項3記載の建設機械の操作装置におい
    て、前記制御手段は、前記建設機械の動作状態に応じて
    前記振動の態様を変化させることを特徴とする建設機械
    の操作装置。
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