JP2004074423A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】各ユーザは所望する制御情報の表示内容を簡易な方法により切り替えて確認できると共に、その表示内容を各ユーザに対応して容易に設定変更することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】パネル部49のダウンキー62とセットキー63とを同時に押下することにより、液晶表示部50に「DISPLAY SELECTION」と表示され(S1〜S2)、セットキー63が押下された場合には(S2:YES)、表示選択処理が実行され、パスワードを有するユーザに限り、このパスワードに対応する印刷条件などの表示制御情報を液晶表示部50に表示するように設定することができる(S3)。また、所定時間内にセットキー63が押下されなかった場合には(S2:NO)、液晶表示部50に「DISPLAY SETTING」と表示された後、表示制御情報を登録する処理が実行される(S4:YES〜S26)。
【選択図】 図4
【解決手段】パネル部49のダウンキー62とセットキー63とを同時に押下することにより、液晶表示部50に「DISPLAY SELECTION」と表示され(S1〜S2)、セットキー63が押下された場合には(S2:YES)、表示選択処理が実行され、パスワードを有するユーザに限り、このパスワードに対応する印刷条件などの表示制御情報を液晶表示部50に表示するように設定することができる(S3)。また、所定時間内にセットキー63が押下されなかった場合には(S2:NO)、液晶表示部50に「DISPLAY SETTING」と表示された後、表示制御情報を登録する処理が実行される(S4:YES〜S26)。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、印刷条件などの制御情報の表示内容を複数パターン登録可能とし、各ユーザは所望する制御情報の表示内容を簡易な方法により切り替えて確認できると共に、その表示内容を各ユーザに対応して容易に設定変更することが可能な画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、レーザプリンタ等の画像形成装置においては、印刷条件などの設定項目の変更をユーザが容易に行うことが可能な画像形成装置に関し種々提案されている。
例えば、特開2001−180089号公報に記載された印刷装置では、表示制御手段により、印刷装置における諸機能または印刷条件等の設定項目及び設定値を含む制御情報が、表示手段に表示される。また、この設定項目の選択及び設定値の変更はキー入力手段によるキー入力に応じて行われる。そして、前記制御情報の表示内容は、前記キー入力手段によるキー入力に応じて表示編集手段により編集可能になっている。従って、ユーザは必要に応じて表示の順序を変更したり、必要なもののみを表示させたり等の適宜の編集処理を行うことができ、作業効率の向上が図られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特開2001−180089号公報に記載された印刷装置においては、この印刷装置を複数人が共有する場合には、一人のユーザが表示手段に表示される制御情報の表示内容を編集した後、他のユーザにとって必要な項目がなかったり、逆に必要でない項目があったりする。また、各ユーザが印刷装置を使う度に毎回設定をし直す必要があり、不便であるという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、印刷条件などの制御情報の表示内容を複数パターン登録可能とし、各ユーザは所望する制御情報の表示内容を簡易な方法により切り替えて確認できると共に、その表示内容を各ユーザに対応して容易に設定変更することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係る画像形成装置は、各種の情報を表示する表示手段と、キー入力手段と、画像形成装置における設定変更可能な設定項目と、その設定項目の設定状態とを含む制御情報に対し、前記キー入力手段によるキー入力に応じて、その表示内容に関する指定を行い、表示制御情報を生成する表示指定手段と、前記キー入力手段によるキー入力に応じて前記表示制御情報に基づく表示を前記表示手段に実行させる表示制御手段と、を備えた画像形成装置において、前記表示指定手段により生成された前記表示制御情報を複数パターン登録するための登録手段と、前記登録手段により登録された複数パターンの前記表示制御情報を記憶する記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
このような特徴を有する請求項1に係る画像形成装置によれば、表示制御情報を複数パターン登録することが可能であり、ユーザは、登録されている複数パターンの表示制御情報から、希望するパターンの表示制御情報をキー入力手段を介して指定することによって、画像形成装置における設定変更可能な設定項目と、その設定項目の設定状態とを含む制御情報の表示を希望する表示内容のパターンで表示することができる。このため、複数人のユーザが当該画像形成装置を共同で使用する場合に、登録されている複数の表示制御情報を簡易な方法で切り替えて使用することで、各ユーザは、画像形成装置の制御情報を希望する表示内容で表示して使用することが可能となる。
【0007】
また、請求項2に係る画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記表示指定手段による表示内容の指定は、前記制御情報に対し、表示すべき設定項目、及び設定項目の表示順序の指定を含むことを特徴とする。
【0008】
このような特徴を有する請求項2に係る画像形成装置によれば、表示制御情報を生成する場合に、表示すべき設定項目、及び設定項目の表示順序の指定を表示指定手段によって指定することができるため、各表示制御情報に基づいて表示される装置の設定項目、及びその表示順序を希望順序に設定することが可能となり、各ユーザは画像形成装置の設定状態の確認や設定値の変更をより容易に且つ迅速に行うことが可能となる。
【0009】
また、請求項3に係る画像形成装置は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記制御情報に含まれる全ての設定項目や設定項目の設定状態を表示するための初期状態の表示制御情報を備えたことを特徴とする。
【0010】
このような特徴を有する請求項3に係る画像形成装置によれば、初期状態の表示制御情報を備えることにより、全ての設定項目を表示したい場合には、それを選択することで全ての設定項目を表示させることができ、表示制御情報の選択肢を広げることができる。また、表示指定手段により表示制御情報を新たに生成する場合にも、初期状態の表示制御情報を適宜修正することにより生成することができる。
【0011】
また、請求項4に係る画像形成装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記初期状態の表示制御情報、もしくは前記記憶手段に記憶されている表示制御情報の前記表示制御手段による表示を可能とすると共に、さらに前記表示指定手段による表示内容に関する指定、及び登録手段による登録を実行可能とする第1モードと、前記初期状態の表示制御情報、もしくは前記記憶手段に記憶されている表示制御情報の前記表示制御手段による表示のみを可能とする第2モードとを切り替え可能に備えたことを特徴とする。
【0012】
このような特徴を有する請求項4に係る画像形成装置によれば、本装置を使用するユーザにより、第1モードと第2モードとを切り替えて使用することにより、ユーザの使用環境にあった機能設定が可能となる。そして、第1モードでは、希望の表示制御情報を登録することが可能であり、それを選択して表示することができることから、自身で表示制御情報の登録操作を可能なユーザにとっては第1モードが使用しやすく、逆に、自身で表示制御情報の登録操作ができないようなユーザにとっては、予め固定的に表示制御情報が登録されていて、その中から所望の表示制御情報を選択する第2モードが使用しやすい。また、第2モードでは、登録されている表示制御情報の表示内容が他のユーザにより勝手に変更され、使用できなくなることを防止できる。
【0013】
また、請求項5に係る画像形成装置は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記記憶手段に記憶されている各表示制御情報に対応付けてパスワードを設定するパスワード設定手段と、前記第1モードにおいて、前記記憶手段に記憶されている表示制御情報の中から所望の表示制御情報を選択する選択手段と、前記選択手段により前記表示制御情報が選択された場合、前記キー入力手段を介して入力されたパスワードが、前記パスワード設定手段によりその表示制御情報に対して設定されたパスワードと一致するか否かを判断する判断手段と、を備え、その判断手段によりパスワードが一致すると判断された場合、前記表示制御手段は、選択された表示制御情報の表示を行うように制御することを特徴とする。
【0014】
このような特徴を有する請求項5に係る画像形成装置では、第1モードにおいては、複数パターンの表示制御情報から所望の表示制御情報を選択すると共に、キー入力手段を介して入力されたパスワードが、この選択された表示制御情報に予め付されたパスワードと一致した場合に、当該表示制御情報が表示されて、設定項目を確認したり、設定値の変更が可能になるため、パスワードを知っているユーザに限りそのパスワードに対応する表示制御情報の表示が可能となり、複数パターンの表示制御情報の管理を容易に行うことができる。
【0015】
また、請求項6に係る画像形成装置は、請求項4または請求項5に記載の画像形成装置において、前記第1モードにおいて、前記制御情報に対し、新たに前記表示指定手段により表示内容に関する指定を行う場合、予め設定されている指定用パスワードの入力を指示する第1指示手段を備え、前記判断手段は、その第1指示手段の指示に基づいて入力されたパスワードが前記指定用パスワードと一致するか否かを判断し、その判断手段によりパスワードが一致すると判断された場合、前記表示指定手段は、前記制御情報に対し、その表示内容に関する指定を実行可能にすることを特徴とする。
【0016】
このような特徴を有する請求項6に係る画像形成装置では、第1モードにおいては、表示制御情報の表示内容に関する指定を行う場合には、指定用パスワードの入力指示がされ、この指示に基づいて入力したパスワードが、予め設定されている指定用パスワードと一致した場合に限り、表示制御情報の表示内容に関する指定を行うことが可能となるため、所定ユーザに当該指定用パスワードを付与することによって、所定ユーザに限り表示制御情報の登録を許可することができ、複数パターンの表示制御情報の管理を更に容易に行うことができる。
【0017】
また、請求項7に係る画像形成装置は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置において、前記表示指定手段は、前記記憶手段に記憶されている表示制御情報に対してさらに編集を行うことが可能な編集手段を有し、前記登録手段は、前記編集手段により編集された表示制御情報を元の表示制御情報に対して上書きして登録することを特徴とする。
【0018】
このような特徴を有する請求項7に係る画像形成装置によれば、すでに登録されている複数パターンの表示制御情報に対して個々に編集を行うことができると共に、この編集した表示制御情報は元の表示制御情報に対して上書きして登録されるため、ユーザは登録した表示制御情報から削除したい設定項目が出てきた場合、その部分だけを編集すればよいため、最初から設定を行う必要がなく、また、表示制御情報を記憶するメモリ量の小型化を図ることができる。
【0019】
また、請求項8に係る画像形成装置は、請求項7に記載の画像形成装置において、前記編集手段による編集前の表示制御情報に対して、前記パスワード設定手段により設定されたパスワードの入力を指示する第2指示手段を備え、前記判断手段は、前記第2指示手段による指示に基づいて入力されたパスワードが、前記編集前の表示制御情報に対応するパスワードと一致するか否かを判断し、前記登録手段は、その判断によりパスワードが一致すると判断された場合、表示制御情報の上書き登録を実行することを特徴とする。
【0020】
このような特徴を有する請求項8に係る画像形成装置によれば、編集した表示制御情報を元の表示制御情報に対して上書きして登録する場合に、第2指示手段によってパスワードを入力するように指示され、この指示に基づいて入力したパスワードが編集前の表示制御情報に対応するパスワードと一致したときに限り上書き登録されるため、表示制御情報の表示内容の変更を更に厳重に管理することができる。また、パスワードと一致したときに限り、編集した表示制御情報を元の表示制御情報に対して上書きして登録するため、表示制御情報を記憶するメモリ量の小型化を図ることができる。
【0021】
また、請求項9に係る画像形成装置は、請求項4乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置において、前記記憶手段に記憶されている複数の表示制御情報の中から、前記第2モードで表示可能な表示制御情報の設定を行う設定手段を備えたことを特徴とする。
【0022】
このような特徴を有する請求項9に係る画像形成装置によれば、複数の表示制御情報の中から、第2モードで表示する表示制御情報を設定できるため、その設定手段により設定された範囲の表示制御情報をユーザは自由に選択して表示させることができる。
【0023】
また、請求項10に係る画像形成装置は、請求項9に記載の画像形成装置において、前記設定手段の実行を許可するパスワードを備えたことを特徴とする。
【0024】
このような特徴を有する請求項10に係る画像形成装置によれば、第2モードにおいて、表示可能とする表示制御情報を設定する場合には、パスワードを入力する必要があるため、当該パスワードを有するユーザに限り、表示制御情報の設定、設定の変更が可能となり、第2モードで表示可能な表示制御情報の種類が勝手に変更されるのを防止することができる。
【0025】
また、請求項11に係る画像形成装置は、請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の画像形成装置において、前記表示指定手段、及び前記編集手段による指定あるいは編集後の前記表示制御情報の一覧を印字出力する表示制御情報出力手段を備えていることを特徴とする。
【0026】
このような特徴を有する請求項11に係る画像形成装置によれば、表示指定手段、及び編集手段による指定あるいは編集後の表示制御情報の一覧を印字出力することができるため、ユーザは自身の指定あるいは編集した表示制御情報の内容を印字出力して、容易に確認することができる。
【0027】
また、請求項12に係る画像形成装置は、請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の画像形成装置において、前記記憶手段に記憶されている表示制御情報の使用状況を管理する管理手段と、その管理手段の管理結果に基づいて、所定期間に渡って使用されていない表示制御情報があるか否かを検出する検出手段と、その検出手段によって、使用されていない表示制御情報が検出された場合、その表示制御情報を前記記憶手段から消去する消去手段と、を備えたことを特徴とする。
【0028】
このような特徴を有する請求項12に係る画像形成装置によれば、表示制御情報の使用状況が管理されると共に、この管理結果に基づいて、所定期間に渡って使用されていない表示制御情報が検出された場合は、この使用されていない表示制御情報が消去されるため、不必要な表示制御情報を自動的に削除することが可能となり、メモリを効率的に使用することができる。
【0029】
また、請求項13に係る画像形成装置は、請求項7乃至請求項12のいずれかに記載の画像形成装置において、前記表示制御手段により前記表示制御情報に含まれる設定項目を前記表示手段に表示させた状態で、前記キー入力手段による所定の操作が行われた否かを検知する検知手段を備え、前記検知手段により所定の操作が行われたことが検知された場合、前記編集手段は、その設定項目を表示制御情報から削除するように制御することを特徴とする。
【0030】
このような特徴を有する請求項13に係る画像形成装置によれば、表示制御情報が表示された状態で、キー入力手段による所定の操作が行われた場合には、その表示されている設定項目が表示制御情報から削除されるため、ユーザは、表示制御情報の不必要な設定項目を容易に削除することができ、希望する設定項目のみを表示するように容易にカスタマイズすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置について、本発明をレーザプリンタにつき具体化した一実施形態に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係るレーザプリンタの概略構成について図1乃至図3に基づき説明する。
【0032】
図1に示すように、本実施形態に係るレーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、用紙3を給紙するためのフイーダ部4や、給紙された被記録媒体としての用紙3に所定の画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
【0033】
フイーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一端部の上方に設けられる給紙ローラ8および給紙パット9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側(以下、用紙3の搬送方向上流側または下流側を、単に、上流側または下流側という場合がある。)に設けられる搬送ローラ10および11と、搬送ローラ10および11に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ12とを備えている。
【0034】
用紙押圧板7上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板7の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ8に向かって押圧され、その給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と給紙パット9とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。給紙された用紙3は、搬送ローラ10および11によってレジストローラ12に送られる。レジストローラ12は、1対のローラから構成されており、用紙3を所定のレジスト後に、画像形成部5に送るようにしている。
【0035】
なお、このフイーダ部4は、さらに、マルチパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット15aとを備えており、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3は、マルチパーパス側給紙ローラ15の回転によってマルチパーパス側給紙ローラ15とマルチパーパス側給紙パット15aとで挟まれた後、1枚毎に給紙される。
【0036】
画像形成部5は、トナー画像形成手段としてのスキャナユニット16、プロセスカートリッジ17、転写ローラ24および熱定着装置18などを備えている。スキャナユニット16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20および21、反射鏡22などを備えている。
【0037】
プロセスカートリッジ17は、スキャナユニット16の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されるように構成されている。このプロセスカートリッジ17は、感光ドラム23を備えるとともに、図示しない、スコロトロン型帯電器、現像ローラ、トナー収容部などを備えている。
【0038】
トナー収容部には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分の重合トナーが充填されており、そのトナーが、現像ローラに一定厚さの薄層として担持される。一方、感光ドラム23は、現像ローラと対向状に回転可能に配設されており、ドラム本体が接地されるとともに、その表面がポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。
【0039】
そして、感光ドラム23の表面は、感光ドラム23の回転に伴なって、スコロトロン型帯電器により一様に正帯電された後、スキャナユニット16からのレーザービームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成され、その後、現像ローラと対向した時に、現像ローラ上に担持されかつ正帯電されているトナーが、その感光ドラム23の表面に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム23の表面のうち、レーザービームによって露光され電位が下がっている部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像が達成される。
【0040】
転写ローラ24は、感光ドラム23の下方において、本体ケーシング2側において回転可能に支持された状態で、感光ドラム23と対向するように配置されている。この転写ローラ24は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、感光ドラム23に対して所定の転写バイアスが印加されている。そのため、感光ドラム23上に担持されたトナーからなる可視像は、用紙3が感光ドラム23と転写ローラ24との間を通る間に用紙3に転写される。可視像が転写された用紙3は、搬送ベルト25を介して、熱定着装置18に搬送される。
【0041】
熱定着装置18は、プロセスカートリッジ17の側方下流側に配設され、ローラとしての加熱ローラ26と、加熱ローラ26と用紙3を挟んで互いに対向配置されてフッ素樹脂等の絶縁性樹脂で外周部を覆われて接地されていない加圧ローラ27と、加圧ローラ27に対向配置されて該加圧ローラ27方向に付勢されて回転可能に支持される清掃ローラ27Aとを備えている。
熱定着装置18において定着された用紙3は、その後、熱定着装置18の下流側に設けられる搬送ローラ28および29によって、排紙ローラ30に搬送され、排紙ローラ30に送られた用紙3は、その排紙ローラ30によって排紙トレイ31上に排紙される。
【0042】
次に、このレーザプリンタ1の制御部40の構成を図2に基づいて説明する。図2に示すように、制御部40は、CPU41、ROM42、RAM43、出力インタフェース44、入力インタフェース45、記憶手段としての不揮発性メモリ47、バス48、パネル部49、及びプリンタエンジン53を備えている。CPU41は、後述するROM42に記憶された各種プログラムを実行することにより、プリンタエンジン53(すなわち、フィーダ部4および画像形成部5)の動作や、出力インタフェース44及び入力インタフェース45の通信などのレーザプリンタ1における全体の動作を制御する。
ROM42は、後述する制御プログラム、液晶表示部50に各種情報を表示させるための表示プログラム等の各種の制御プログラムを記憶する。
RAM43は、CPU41が各種の制御を実行するための数値やプログラムなどを一時的に記憶する手段であり、出力バッファ43aおよび入力バッファ43bなどを備えている。
また、出力インタフェース44及び入力インタフェース45は、電話回線またはLAN等のネットワーク、あるいはパラレルインタフェースもしくはシリアルインタフェースによって接続を可能にするためのインタフェースであり、多数のパーソナルコンピュータと多対一の関係での使用が可能になっている。
【0043】
不揮発性メモリ47は、読み出し及び書き込み可能なメモリであって、かつ、レーザプリンタ1の電源のオフ時においても格納されたデータが保持されるタイプのメモリであって、たとえば、EEPROMまたはNVRAMなどから構成される。そして、この不揮発性メモリ47には、後述するように所定のユーザ1〜ユーザ3及び初期状態に対応する表示制御情報としての印刷条件などを表示するためのデータを記憶するUSER1記憶領域47A、USER2記憶領域47B、USER3記憶領域47C、及びDEFAULT記憶領域47D等が設けられている。
バス48は、CPU41と出力インタフェース44や入力インタフェース45、ROM42、RAM43、不揮発性メモリ47及びパネル部49を相互に接続し、データや各種信号をやり取りするための回路である。
【0044】
パネル部49は、レーザプリンタ1の本体ケーシング2の前方上部に設けられており(図1に図示せず)、図3に示すように、表示手段としての液晶表示部50とキー入力手段としての操作キー51とを備えている。
液晶表示部50は、LCDパネルから構成されており、表示プログラムや後述する制御プログラムによって、レーザプリンタ1の現在の設定状態等の各種情報が、CPU41によってROM42や不揮発性メモリ47から読み込まれ表示される。
操作キー51は、アップキー61、ダウンキー62、セットキー63、バックキー64、ゴーキー65、及びリプリントキー66を備えている。
また、操作パネル49には、パワーランプ68、データランプ69、及びアラームランプ70が設けられている。
【0045】
ここで、液晶表示部50は、表示手段として機能する。また、操作キー51は、キー入力手段として機能する。また、液晶表示部50及び操作キー51は、表示指定手段を構成する。また、CPU41、ROM42、RAM43、及び不揮発性メモリ47は、表示制御手段を構成する。また、CPU41及び不揮発性メモリ47は、登録手段を構成する。また、不揮発性メモリ47は、記憶手段として機能する。また、CPU41及び操作キー51は、パスワード設定手段として機能する。また、液晶表示部50及び操作キー51は、選択手段を構成する。また、CPU41は、判断手段として機能する。また、CPU41及びパネル部49は、第1指示手段を構成する。また、液晶表示部50及び操作キー51は、編集手段を構成する。また、CPU41及びパネル部49は、第2指示手段を構成する。また、CPU41及びパネル部49は、設定手段として機能する。CPU41、ROM42、RAM43、及びプリンタエンジン53は、表示制御情報出力手段を構成する。また、CPU41、ROM42、及び不揮発性メモリ47は、管理手段、検出手段、及び消去手段を構成する。また、CPU41及び操作キー51は、検知手段を構成する。
【0046】
次に、このように構成されたレーザプリンタ1の不揮発性メモリ47のUSER1記憶領域47A、USER2記憶領域47B、USER3記憶領域47Cに記憶される各表示制御情報を登録する処理、及び登録されている表示制御情報を表示する処理について図4乃至図9に基づいて説明する。
【0047】
図4及び図5に示すように、ステップ(以下、Sと略記する)1において、レーザプリンタ1のCPU41は、パネル部49のダウンキー62とセットキー63とが同時に押下されたことを検出する。すなわち、本処理を行う場合、レーザプリンタ1のユーザは、先ず、ダウンキー62とセットキー63とを同時に押下する。
また、CPU41は、ダウンキー62とセットキー63とが同時に押下された場合には、図7(A)に示すように、液晶表示部50に「DISPLAY SELECTION」と表示する。
【0048】
そして、S2において、CPU41は、液晶表示部50に「DISPLAY SELECTION」と表示している場合に、セットキー63が押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、セットキー63が押下された場合には(S2:YES)、S3において、CPU41は、表示選択処理を実行する。
【0049】
ここで、表示選択処理について図6に基づいて説明する。
図6に示すように、S31において、CPU41は、アップキー61またはダウンキー62が押下される毎に、不揮発性メモリ47のUSER1記憶領域47A、USER2記憶領域47B、USER3記憶領域47C、DEFAULT記憶領域47Dの各記憶領域に記憶されている表示制御情報を選択する旨を液晶表示部50に順次表示する。
例えば、図7(B)に示すように、CPU41は、先ず、液晶表示部50にUSER1記憶領域47Aに記憶されている表示制御情報を表す「DISPLAY=USER1」を表示し、アップキー61が押下されると、液晶表示部50にUSER2記憶領域47B「DISPLAY=USER2」と表示し、また、アップキー61が押下されると、液晶表示部50にUSER3記憶領域47Cに記憶されている表示制御情報を表す「DISPLAY=USER3」と表示し、また、アップキー61が押下されると、液晶表示部50にDEFAULT記憶領域47Dに記憶されている初期状態の表示制御情報を表す「DISPLAY=DEFAULT」と表示する。一方、ダウンキー62が押下されると、CPU41は、上記と逆の順番に順次表示する。このように、初期状態の表示制御情報を含む登録されている全ての表示制御情報を選択可能に表示する。尚、初期状態については表示しないように設定されていても良い。
【0050】
そして、S31において、希望するUSER番号が表示された状態で、CPU41は、セットキー63が押下されると(S32)、液晶表示部50の右端部に「*」マーク(図7(B)参照)を表示すると共に、そのUSER番号に対応する記憶領域名を「液晶表示部50に表示すべき印刷条件などの表示制御情報が記憶されている記憶領域名」としてRAM43に一時的に記憶する。仮に、「USER1」が選択されたとする。
尚、S31、S32の処理が本発明の選択手段として機能する。
【0051】
続いて、S33において、この記憶領域にパスワードが予め付与されているか否かを判定する判定処理を実行する。そして、パスワードが予め付与されている場合には(S33:YES)、S34において、CPU41は、パスワードの入力要求を指示する。「USER1」には予めパスワードが付与されているとする。
例えば、図7(C)に示すように、液晶表示部50に「PASSWORD=0000」と表示して、4桁のパスワードの入力を指示する。
【0052】
その後、S35において、入力されたパスワードが、予め付与されている(不揮発性メモリ47の各記憶領域47A、47B、47C、47Dに対応して予めこの不揮発性メモリ47に記憶されている)パスワードと一致するか否かを判定する判定処理を実行する。「USER1」の場合、USER1記憶領域47Aに対応して記憶されているパスワードとの比較を行う。このS33の処理が本発明の判断手段として機能する。
そして、一致しない場合は(S35:NO)、再度、S32以降の処理を実行する。例えば、図7(C)に示すように、パスワードを入力後、アップキー61とダウンキー62とを同時に押下すると、このパスワードが一致しない場合は(S35:NO)、液晶表示部50に「INVALID PASSWORD!」と表示され、再度、図7(B)の表示処理が実行される。
【0053】
一方、パスワードが一致する場合には(S35:YES)、S36において、CPU41は、リスタートをするか否かを判定する判定処理を実行する。
例えば、図7(C)に示すように、「USER1」のパスワードとして「1384」と入力後、アップキー61とダウンキー62とを同時に押下すると、このパスワードがUSER1記憶領域47Aのパスワードと一致する場合は(S35:YES)、CPU41は、液晶表示部50の右端部に「*」マークを表示する。続いて、S36において、CPU41は、液晶表示部50に「RESTART?」と表示し(図7(D)参照)、リスタートするか否かの指示命令の要求をする。
【0054】
そして、S36において、リスタートの指示がなかった場合は(S36:NO)、すなわち、所定時間内にゴーキー65が押下されなかった場合には、本処理を終了する。
他方、S36において、リスタートの指示があった場合は(S36:YES)、すなわち、所定時間内にゴーキー65が押下された場合は、S37において、リスタート後、S32でRAM43に一時的に記憶した記憶領域名に記憶されている表示制御情報を「液晶表示部50に表示すべき印刷条件などの表示制御情報」として設定して、不揮発性メモリ47に記憶すると共に、この表示制御情報を液晶表示部50に表示させる表示処理を行う(S38)。この表示処理については、従来から行われているものであり、表示制御情報に含まれている設定項目がキー操作により順次表示されることになる。例えば、S32において、「USER1」が選択された場合、リスタートの指示があると、USER1として登録されている表示制御情報が液晶表示部50に表示され、表示制御情報に含まれる設定項目の設定内容を確認したり、必要に応じて設定値を変更するといった操作を行うことができる。そして、所定の表示終了操作を行うことで、表示処理を終了し、メインフローチャートに戻る。
尚、起動時には、「液晶表示部50に表示すべき印刷条件などの表示制御情報が記憶されている記憶領域名」としてDEFAULT記憶領域47Dが不揮発性メモリ47に記憶されている。
【0055】
一方、S2で所定時間内にセットキー63が押下されなかった場合には(S2:NO)、CPU41は、S4以降の処理を実行する。先ず、S4において、CPU41は、液晶表示部50に「DISPLAY SETTING」と表示している場合に、セットキー63が押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。例えば、図7(E)に示すように、CPU41は、液晶表示部50に「DISPLAY SETTING」と表示する。
そして、所定時間内にセットキー63が押下されなかった場合には(S4:NO)、CPU41は、再度、S1以降の処理を実行する。
【0056】
他方、所定時間内にセットキー63が押下された場合には(S4:YES)、CPU41は、S5において、パスワード(指定用パスワード)の入力要求を指示する(図7(C)参照)。尚、このS5の処理が本発明の第1指示手段として機能する。
【0057】
その後、S6において、CPU41は、入力されたパスワードが、予め付与されている(不揮発性メモリ47に予め記憶されている)パスワードと一致するか否かを判定する判定処理を実行する。このS6の処理が本発明の判断手段として機能する。
そして、一致しない場合は(S6:NO)、再度、S5以降の処理を実行する。
【0058】
一方、パスワードが一致する場合には(S6:YES)、S7において、新規登録か既に登録されている表示制御情報の編集かを選択する旨を液晶表示部50に表示する。新規登録が選択された場合、S8において、CPU41は、DEFAULT記憶領域47Dに記憶されている表示制御情報を読み出し、この表示制御情報の一番上の階層の先頭項目を液晶表示部50に表示する。
続いて、S9において、アップキー61またはダウンキー62が押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、アップキー61またはダウンキー62が押下されていない場合には(S9:NO)、セットキー63が押下されたか否かを判定する判定処理を実行する(S10)。セットキー63が所定時間内に押下されない場合には(S10:NO)、CPU41は、再度、S9以降の処理を実行する。
【0059】
S10において、セットキー63が押下された場合には(S10:YES)、S11において、CPU41は、表示中の設定項目を表示制御情報の項目としてセットした後、リプリントキー66が押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、リプリントキー66が押下されていない場合には(S11:NO)、CPU41は、S9以降の処理を再度実行し、ここで、アップキー61またはダウンキー62が押下されると(S9:YES)、表示中の設定項目の次の項目を液晶表示部50に表示し(S12)、その項目に対して、S10の処理を行う。
【0060】
例えば、図7(F)に示すように、液晶表示部50に一番上の階層の先頭項目である「INFORMATION」が表示されている状態で、セットキー63が押下されることなく、アップキー61またはダウンキー62が押下された場合(S9:YES)、設定項目「INFORMATION」については、表示しないことが設定され、表示制御情報には含まれないように設定される。そして、S13において、図7(G)に示すように、次の設定項目「PRINT SETTINGS」が表示される。また、セットキー63が押下された場合(S10:YES)、図7(F)に示すように、表示中の「INFORMATION」の右端部に「*」マークが表示されて、表示制御情報に含める設定項目であることを示す表示がなされる。その後、リプリントキー66が押下されることなく、アップキー61またはダウンキー62が押下された場合は、「INFORMATION」の次の設定項目が液晶表示部50に表示される。
【0061】
ここで、S9乃至S12における、上位の階層の設定項目と、その下位の階層の設定項目との一例を図9に基づいて説明する。
図9(A)に示すように、S10でセットキー63が押下されて、その時に液晶表示部50に表示されている設定項目が、上位の階層の設定項目である、例えば、「SETUP」の場合は、その「SETUP」を表示制御情報に含めることが設定され、続いて、アップキー61またはダウンキー62の操作で、その下位の階層の設定項目である「LANGUAGE」が表示される。この状態で、セットキー63が押下されれば、「LANGUAGE」が表示制御情報に含めることが設定される。また、セットキー63が押下されることなく、アップキー61またはダウンキー62が押下されると、「LANGUAGE」については表示制御情報に含めないことが設定され、同じく下位の階層の設定項目である「AUTO CONTINUE」が表示される。同様にして、セットキー63の操作、アップキー61またはダウンキー62の操作を繰り返すことで、次の設定項目を順次表示させたり、表示した設定項目を表示制御情報に含めるか、含めないかの設定が行われる。
また、「SETUP」が表示された状態で、セットキー63が押下されることなく、アップキー61またはダウンキー62が押下されると、「SETUP」については表示制御情報に含めないことが設定される。この場合、その下位の階層の設定項目である「LANGUAGE」等についても表示制御情報に含めないように設定されることから、次に表示されるのは、図9(B)に示すように、別の上位の階層の設定項目である「PAPER」になる。
【0062】
また、S11でリプリントキー66が押下された場合には(S11:YES)、表示制御情報の設定処理を中止し、S17において、CPU41は不揮発性メモリ47に記憶されている表示制御情報を印刷出力するか否かを判定する判定処理を実行する。すなわち、不揮発性メモリ47に記憶されている表示制御情報を印刷出力するか否かの入力要求を指示する。
例えば、図8(H)に示すように、CPU41は、液晶表示部50に「ARE YOU PRINT?」と表示して、セットキー63またはダウンキー62のいずれかが押下されるのを待つ。
【0063】
そして、セットキー63が押下された場合には(S17:YES)、S18において、CPU41は、不揮発性メモリ47に記憶されている表示制御情報を印刷出力すると判断して、S10においてセットキー63が押下され、表示制御情報に含めることが設定された設定項目のみを印刷出力するのか、すべての設定項目を印刷し、表示制御情報に含めることが設定されたものを区別可能なマーク等を付加して印刷出力するのかを選択する。即ち、いずれの印刷出力を行うかの入力要求を指示する。
例えば、図8(H)に示すように、CPU41は、最初に液晶表示部50に「PRINT=ALL」と表示し、アップキー61またはダウンキー62が押下される毎に「PRINT=DISP ONLY」と「PRINT=ALL」とを交互に表示する。そして、CPU41は、セットキー63が押下されて「PRINT=ALL」が選択された場合は、すべての設定項目を印刷すると共に、表示制御情報に含めることが設定されたものを区別可能に印刷することが選択される。一方、セットキー63が押下されて「PRINT=DISP ONLY」が選択された場合は、表示制御情報に含めることが設定された設定項目のみを印刷することが選択される。
【0064】
続いて、S19において、CPU41は、設定した表示制御情報のみを印刷出力するのか、または、不揮発性メモリ47の各記憶領域47A、47B、47C、47Dに記憶されている全ての表示制御情報を印刷出力するのかの選択をする。即ち、いずれの印刷出力を行うかの入力要求を指示する。
例えば、図8(H)に示すように、CPU41は、最初に液晶表示部50に「USER=ALL」と表示し、アップキー61またはダウンキー62が押下される毎に「USER=USER ONLY」と「USER=ALL」とを交互に表示する。
そして、CPU41は、セットキー63が押下されると、その時に液晶表示部50に「USER=ALL」と表示されていた場合は、不揮発性メモリ47の各記憶領域47A、47B、47C、47Dに記憶されている全ての表示制御情報を印刷出力すると決定し、一方、セットキー63が押下された時に、液晶表示部50に「USER=USER ONLY」と表示されていた場合は、設定した表示制御情報のみを印刷出力すると決定する。
その後、S20において、CPU41は、S18及びS19において選択された方式に従って、表示制御情報をプリンタエンジン53を介して印刷出力する。他方、S17でダウンキー62が押下された場合には(S17:NO)、CPU41は、S18乃至S20の印刷処理を実行せずに、S21に移行する。
このS18乃至S20の処理が本発明の表示制御情報出力手段として機能する。
【0065】
また、S21において、CPU41は、S9乃至S12で設定した表示制御情報を設定保存するか否かを判定する判定処理を実行する。すなわち、設定した表示制御情報を設定保存するか否かの入力要求を指示する。
例えば、図8(I)に示すように、CPU41は、液晶表示部50に「SAVE=SETTING?」と表示して、セットキー63またはダウンキー62のいずれかが押下されるのを待つ。
そして、セットキー63が押下された場合には(S21:YES)、今回の処理が新規登録であるか、既に登録されている表示制御情報の編集であるかを、先のS7の入力に基づいて判断し(S22)、新規登録である場合は(S22:「新規」)、S23のパスワード登録処理に移行する。パスワード登録処理では、新たに登録される表示制御情報に対するパスワードをユーザに入力するように指示し、そのパスワードを不揮発性メモリ47に記憶する。また、CPU41は、不揮発性メモリ47の各記憶領域47A〜47Cのいずれの領域に記憶させるかを決定し、例えば、USER1記憶領域47Aに記憶する場合は、図8(I)に示すように、USER1として記憶することを表示し(S24)、設定された表示制御情報を記憶保存し(S25)、本処理を終了する。尚、このS23の処理が本発明のパスワード設定手段として機能し、S25の処理が本発明の登録手段として機能する。
【0066】
尚、どの記憶領域に記憶させるかについては、各記憶領域を順にチェックし、他の表示制御情報が記憶されていない領域を選択する。また、本実施形態では、設定された表示制御情報を記憶するための領域を3個としているが、これに限定されるものではなく、最大値を決定しておき、その範囲内で、不揮発性メモリ47に記憶領域を確保し、増減可能に構成してもよい。さらに、S23のパスワード登録処理を行わず、新規に作成した表示制御情報にパスワードを対応付けることなく記憶領域に記憶させることも可能とする。この場合、図6に示す表示選択処理において、S33のパスワードが付されているかの判断においてNOと判断され、パスワードを入力しなくても、S31で選択した表示制御情報を表示させることができる。
【0067】
次に、S7において、「編集」が選択された場合について説明する。この場合、既に記憶領域に登録されている表示制御情報(例えば、USER1〜USER3)の中のどの表示制御情報に対する編集を行うかを選択させる表示を行う(S13)。この時の液晶表示部50の表示は、図7(B)に示されるものと同様であり、アップキー61またはダウンキー62の押下で、USER1〜USER3の表示が切り替えられ、セットキー63が押下されると(S14)、その時点で表示されている表示制御情報が選択される。続いて、選択された表示制御情報に付与されているパスワードの入力要求を指示する(S15)。このS15の処理が本発明の第2指示手段として機能する。そして、入力されたパスワードが一致するか否かを判定する判定処理を実行し(S16)、一致しない場合は(S16:NO)、再度、S15以降の処理を実行する。一方、パスワードが一致する場合には(S16:YES)、S8の処理に移行する。このS16の処理が、本発明の判断手段として機能する。
【0068】
S8以降の処理については、先の「新規登録」の場合に説明したように、一番上の階層の先頭項目を表示するが、「編集」の場合は、S13、14で選択された表示制御情報に対して、一番上の階層の先頭項目を表示する。そして、「新規登録」の場合と同様に、表示制御情報に含まれている設定項目をアップキー61またはダウンキー62の操作で順次表示していき、表示制御情報に残しておく項目についてはセットキー63を押下する。S9〜S12の処理を表示制御情報に含まれる各設定項目に対して行うことで、表示制御情報の編集を行うことができる。尚、表示制御情報に残す設定項目に対してセットキー63を押下する代わりに、削除したい設定項目に対してセットキー63を押下するような構成であってもよい。既に登録されている表示制御情報は、そのユーザが必要であると判断したものが殆どであると考えられ、「編集」が選択されるのは、不要なものが数個ある程度であると考えられるため、削除のためにセットキー63を操作する方が、セットキー63の操作回数を減らすことができる。
そして、「新規登録」の場合と同様に、S8乃至S21の処理が行われ、設定保存が指定されると(S21:「Setキー押下」)、続いて、CPU41は、今回の処理が新規登録であるか、既に登録されている表示制御情報の編集であるかを、先のS7の入力に基づいて判断し(S22)、編集である場合は(S22:「編集」)、元の表示制御情報が記憶されていた記憶領域に上書き保存する(S26)。このS8〜S17の処理が本発明の編集手段として機能し、S26の処理が本発明の登録手段として機能する。
【0069】
尚、先のS15、16でパスワードのチェックを行っているため、上書きの際にはパスワードの入力を行っていないが、上書きの前にパスワードチェックを行うように構成しても良い。また、S13、14で選択した表示制御情報とは別に、今回編集を行った表示制御情報を記憶しておきたい場合は、S23に移行し、新規登録の場合と同様に、別の記憶領域に編集した表示制御情報を記憶するように構成しても良い。また、新規に作成した表示制御情報に対して、パスワード登録処理を行った場合に、その入力されたパスワードが既に記憶領域47A〜47Cに記憶されている表示制御情報のパスワードと同一である場合は、新規に作成した表示制御情報を同一のパスワードを有する表示制御情報に対して上書きするように構成しても良い。
【0070】
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るレーザプリンタ1は、表示制御情報として、DEFAULTの表示制御情報(装置が備える全ての設定項目が含まれるもの)以外に、独自の表示制御情報を複数パターン記憶することができる。そして、液晶表示部50に「DISPLAY SELECTION」と表示させた状態で、セットキー63が押下された場合には、表示選択処理S3が実行され、不揮発性メモリ47の各記憶領域47A〜47Dに記憶されている各表示制御情報の中から所望の情報を液晶表示部50に表示することができ、各ユーザの希望する表示制御情報に簡易な方法で切り替えて表示することができる。また、表示制御情報に対してパスワードが付与されている場合は、入力したパスワードが一致する場合に限りその表示制御情報を表示することができる。
また、液晶表示部50に「DISPLAY SETTING」と表示させた状態で、セットキー63が押下された場合には、ユーザが表示制御情報を自由に登録することができるため、装置が備える全ての設定項目の中から、必要と思われる設定項目のみを選択したり、表示順序等を設定することで独自の表示制御情報を作成することができる。そして、上記表示選択処理において、自身の作成した表示制御情報を選択して表示させることで、確認したい設定項目や、設定状態を変更したい設定項目をすばやく表示させることができ、効率よく作業を行うことができる。
また、表示制御情報を登録する場合には、パスワードを付与して登録することができるため、表示制御情報をさらに編集する場合にはそのパスワードの入力が必要となり、他のユーザにより表示制御情報が書き換えられるといった不具合を防止することができる。更に、表示制御情報の新規登録や編集を行う場合には、指定用パスワードの入力が必要であることから、表示制御情報の新規登録や編集を許可するユーザを限定することが可能となり、各記憶領域に記憶される各表示制御情報の管理を容易に行うことができる。
また、不揮発性メモリ47に記憶される各パターンの表示制御情報に対して個々に編集を行うことができると共に、この編集した表示制御情報は元の表示制御情報に対して上書きして登録することができるため、表示制御情報を記憶する不揮発性メモリ47のメモリ量の小型化を図ることができる。
また、編集・設定変更した表示制御情報の一覧を印字出力することができるため、編集・設定変更後の表示制御情報を容易に確認することができる。
【0071】
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
【0072】
(A)上記実施形態においては、図4〜図6の処理により、ユーザが、表示制御情報を作成して不揮発性メモリ47の記憶領域に記憶させること、及びその記憶された表示制御情報を液晶表示部50に表示させることの両方を実行できる場合を説明したが、ユーザモード(本発明の第1モードに相当する)と管理者モード(本発明の第2モードに相当する)を設け、そのモードを切り替えることにより、図4〜図6の処理を切り分けて行うように構成することも可能である。
【0073】
例えば、図10に示す処理により、ユーザモードと管理者用モードのいずれかを設定しておく。先ず、S51において、CPU41は、パネル部49のダウンキー62とセットキー63とが同時に押下されたことを検出する。すなわち、レーザプリンタの管理者またはエンドユーザは、先ず、ダウンキー62とセットキー63とを同時に押下する。尚、このユーザモードと管理者用モードの設定を行うためのキー操作は、一般ユーザには開放されないことが望ましい。
そして、S52において、レーザプリンタの管理者またはエンドユーザは、液晶表示部50に「Panel Mode Setting」が表示される場合に、セットキー63を押下する。
続いて、S53において、CPU41は、最初に液晶表示部50に「Mode=Admi」と表示し、アップキー61またはダウンキー62が押下される毎に「Mode=User」と「Mode=Admin」とを交互に表示する。そして、CPU41は、セットキー63が押下されると、その時に液晶表示部50に「Mode=Admi」と表示されていた場合は、管理者用モード(第2モード)が選択されたと判断して当該処理を終了して、S4以降の処理を実行する。一方、セットキー63が押下された時に、液晶表示部50に「Mode=User」と表示されていた場合は、ユーザモード(第1モード)が選択されたと判断して当該処理を終了して、S3の処理を実行する。
【0074】
そして、ユーザモードにおいては、一般ユーザが表示制御情報を作成して、記憶領域に記憶させることを可能にすると共に、その記憶された表示制御情報を表示させることを可能とするように、図4における「DISPLAY SELECTION」と「DISPLAY SETTING」との両方が表示され、セットキー63により選択できるようにする。従って、ユーザモードが選択されている場合は、図4〜図6の全ての処理が実行され、表示制御情報を自由に作成して登録しておきたいユーザにとっては、ユーザモードが使い勝手がよい。
【0075】
一方、管理者用モードにおいては、既に記憶されている表示制御情報を液晶表示部50に表示させることのみを可能とするように、図4における「DISPLAY SELECTION」のみが表示される、若しくは、「DISPLAY SETTING」が表示されても選択できないようにする。そして、S3の(表示選択処理)だけが実行される。尚、管理者用モードを選択するにあたっては、事前にユーザモードを選択した状態で、装置の管理者が、「DISPLAY SETTING」を選択し、S4以降の処理により表示制御情報を複数パターン作成して、記憶領域47A〜47Cに登録しておき、それを一般ユーザに解放するかたちになる。これにより、管理者用モードが選択された場合には、一般ユーザは予め用意されている複数パターンの表示制御情報の中から自分の使用しやすいものを選択する等して、表示制御情報を液晶表示部50に表示させることができる。また、一旦登録された表示制御情報は、管理者用モードが設定されている間は、編集されたり、別の表示制御情報が設定されることで上書きされることもないため、管理者にとって表示制御情報を管理しやすい。そして、表示制御情報を自身で作成したり、管理することが難しいユーザにとっては、管理者により指定された表示制御情報を使用する管理者用モードが使い勝手がよい。
【0076】
また、管理者用モードにおいては、複数パターン登録されている表示制御情報の全てをユーザに解放するのではなく、管理者が必要と思われるもののみを予め設定しておき、その設定された表示制御情報のみがユーザに選択可能に構成されていてもよい。例えば、図10に示す処理では、S53の後、選択されたモードが管理者用モード(Admin)か否かを判断し(S54)、管理者用モードの場合は(S54:YES)、ユーザが選択可能とする表示制御情報を設定するか否かを管理者に選択させる表示を行い、設定することが選択された場合は(S55:YES)、選択処理(S56)を行う。このS56の処理が本発明の設定手段として機能する。選択処理では、液晶表示部50に、図7(A)、(B)の場合と同様に、表示制御情報が記憶されているUSER番号を順次表示していき、セットキー63で設定するようにする。各記憶領域47A〜47Cに表示制御情報がそれぞれ記憶されている場合、管理者がUSER3記憶領域47C(USER3)に記憶されている表示制御情報についてはユーザに解放する必要がないと判断すれば、USER3については設定しないようにすることで、管理者用モードでは、USER1、USER2、及びDEFAULTの表示制御情報のみが、S3の表示選択処理において選択肢として表示され、ユーザが表示させることができる。このように構成することで、記憶領域が多数設けられる場合、管理者が多数の表示制御情報を記憶させていたとしても、装置を使用するユーザに応じてその中から必要な表示制御情報を設定することで、ユーザにとって不要な表示制御情報が表示可能となることがなく、ユーザが希望する表示制御情報をすばやく表示させることができる。また、ユーザが代わり、別の表示制御情報を表示するように変更する場合も、管理者は図10の処理により、設定内容を変更することで、表示可能な表示制御情報の種類を容易に変更することができる。
【0077】
尚、S54において、ユーザモードが選択されたと判断された場合(S54:NO)、あるいは、S55において、表示制御情報を設定しないことが選択された場合は(S55:NO)、そのまま処理を終了し、各モードの処理を行う。また、S56の前にパスワードを入力するように指示し、そのパスワードが予め登録されている管理者用のパスワードと一致した場合に限り、S56の処理を行うように構成してもよい。これにより、管理者が設定した、管理者用モードにおいて表示可能な表示制御情報の種類が変更されるのを防止することができる。
【0078】
(B)前記実施形態では、不揮発性メモリ47の各記憶領域47A、47B、47Cに記憶される各パターンの表示制御情報は、新規登録または編集モードでなければ消去などできないが、CPU41は、各パターンの表示制御情報の使用状況を不揮発性メモリ47に記憶しておき(本発明の管理手段に相当する)、所定期間(例えば、3月間など)に渡って使用されていないパターンの表示制御情報が検出された場合は(本発明の検出手段に相当する)、この使用されていない表示制御情報を消去する(本発明の消去手段に相当する)構成にしてもよい。これにより、不必要な表示制御情報を自動的に削除することが可能となり、不揮発性メモリ47を効率的に使用することができる。
【0079】
(C)上記「DISPLAY SETTING」を選択して表示制御情報の編集を行うだけでなく、例えば、図6の表示選択処理が実行され、S38の表示処理において表示制御情報を表示させている時に、削除したい設定項目が出てきたような場合には、その設定項目を液晶表示部50に表示させた状態で、図11に示す項目削除処理により、その設定項目を表示制御情報から削除することが可能である。例えば、「USER1」の表示制御情報が選択され、その表示制御情報に含まれる設定項目の1つが液晶表示部50に表示された状態で、セットキー63が5秒以上継続して押下されたか否かを判断し(S41)、5秒以上押下された場合(S41:YES)、その表示されている設定項目を「USER1」の表示制御情報から削除するように編集する(S42)。これにより、1つの設定項目を削除するために、「DISPLAY SETTING」を選択し、削除したい設定項目を表示させるといった手順をふむことなく、不要な設定項目の削除を行うことができる。
【0080】
【発明の効果】
以上説明した通り本発明に係る画像形成装置では、画像形成手段の印刷条件などの制御情報の表示内容を複数パターン有し、各ユーザは所望する制御情報の表示内容を簡易な方法により切り替えて確認できると共に、その表示内容を各ユーザに対応して容易に設定変更することが可能な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るレーザプリンタの概略構成を示す要部側断面図である。
【図2】本実施形態に係るレーザプリンタの制御部の要部を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係るレーザプリンタのパネル部を示す平面図である。
【図4】本実施形態に係るレーザプリンタの不揮発性メモリのUSER1記憶領域、USER2記憶領域、USER3記憶領域に記憶される各表示制御情報の編集・設定変更を行う処理の一例を示すメインフローチャートである。
【図5】本実施形態に係るレーザプリンタの不揮発性メモリのUSER1記憶領域、USER2記憶領域、USER3記憶領域に記憶される各表示制御情報の編集・設定変更を行う処理の一例を示すメインフローチャートである。
【図6】本実施形態に係るレーザプリンタのユーザーモード処理の一例を示すサブフローチャートである。
【図7】図4のメインフローチャートに示す設定処理に従った液晶表示部の表示の一例を示す図で、(A)はスタート画面、(B)〜(D)はユーザモード処理の表示画面、(E)は編集・設定変更処理を選択する画面、(F)は先頭項目の表示画面、(G)は項目削除処理の表示画面である。
【図8】図5のメインフローチャートに示す設定処理に従った液晶表示部の表示の一例を示す図で、(H)は印刷出力設定画面、(I)は設定保存処理画面である。
【図9】本実施形態に係るレーザプリンタのDEFAULT記憶領域に記憶される表示制御情報の各階層の項目表示の一例を示す図で、(A)はセットアップ項目、(B)は記録用紙設定項目の各階層の項目表示の一例である。
【図10】他の実施形態に係るレーザプリンタの処理モードの選択処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】他の実施形態に係るレーザプリンタの項目削除処理の一例を示すサブフローチャートである。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ
5 画像形成部
40 制御部
41 CPU
42 ROM
43 RAM
47 不揮発性メモリ
49 パネル部
50 液晶表示部
51 操作キー
53 プリンタエンジン
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、印刷条件などの制御情報の表示内容を複数パターン登録可能とし、各ユーザは所望する制御情報の表示内容を簡易な方法により切り替えて確認できると共に、その表示内容を各ユーザに対応して容易に設定変更することが可能な画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、レーザプリンタ等の画像形成装置においては、印刷条件などの設定項目の変更をユーザが容易に行うことが可能な画像形成装置に関し種々提案されている。
例えば、特開2001−180089号公報に記載された印刷装置では、表示制御手段により、印刷装置における諸機能または印刷条件等の設定項目及び設定値を含む制御情報が、表示手段に表示される。また、この設定項目の選択及び設定値の変更はキー入力手段によるキー入力に応じて行われる。そして、前記制御情報の表示内容は、前記キー入力手段によるキー入力に応じて表示編集手段により編集可能になっている。従って、ユーザは必要に応じて表示の順序を変更したり、必要なもののみを表示させたり等の適宜の編集処理を行うことができ、作業効率の向上が図られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特開2001−180089号公報に記載された印刷装置においては、この印刷装置を複数人が共有する場合には、一人のユーザが表示手段に表示される制御情報の表示内容を編集した後、他のユーザにとって必要な項目がなかったり、逆に必要でない項目があったりする。また、各ユーザが印刷装置を使う度に毎回設定をし直す必要があり、不便であるという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、印刷条件などの制御情報の表示内容を複数パターン登録可能とし、各ユーザは所望する制御情報の表示内容を簡易な方法により切り替えて確認できると共に、その表示内容を各ユーザに対応して容易に設定変更することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係る画像形成装置は、各種の情報を表示する表示手段と、キー入力手段と、画像形成装置における設定変更可能な設定項目と、その設定項目の設定状態とを含む制御情報に対し、前記キー入力手段によるキー入力に応じて、その表示内容に関する指定を行い、表示制御情報を生成する表示指定手段と、前記キー入力手段によるキー入力に応じて前記表示制御情報に基づく表示を前記表示手段に実行させる表示制御手段と、を備えた画像形成装置において、前記表示指定手段により生成された前記表示制御情報を複数パターン登録するための登録手段と、前記登録手段により登録された複数パターンの前記表示制御情報を記憶する記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
このような特徴を有する請求項1に係る画像形成装置によれば、表示制御情報を複数パターン登録することが可能であり、ユーザは、登録されている複数パターンの表示制御情報から、希望するパターンの表示制御情報をキー入力手段を介して指定することによって、画像形成装置における設定変更可能な設定項目と、その設定項目の設定状態とを含む制御情報の表示を希望する表示内容のパターンで表示することができる。このため、複数人のユーザが当該画像形成装置を共同で使用する場合に、登録されている複数の表示制御情報を簡易な方法で切り替えて使用することで、各ユーザは、画像形成装置の制御情報を希望する表示内容で表示して使用することが可能となる。
【0007】
また、請求項2に係る画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記表示指定手段による表示内容の指定は、前記制御情報に対し、表示すべき設定項目、及び設定項目の表示順序の指定を含むことを特徴とする。
【0008】
このような特徴を有する請求項2に係る画像形成装置によれば、表示制御情報を生成する場合に、表示すべき設定項目、及び設定項目の表示順序の指定を表示指定手段によって指定することができるため、各表示制御情報に基づいて表示される装置の設定項目、及びその表示順序を希望順序に設定することが可能となり、各ユーザは画像形成装置の設定状態の確認や設定値の変更をより容易に且つ迅速に行うことが可能となる。
【0009】
また、請求項3に係る画像形成装置は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記制御情報に含まれる全ての設定項目や設定項目の設定状態を表示するための初期状態の表示制御情報を備えたことを特徴とする。
【0010】
このような特徴を有する請求項3に係る画像形成装置によれば、初期状態の表示制御情報を備えることにより、全ての設定項目を表示したい場合には、それを選択することで全ての設定項目を表示させることができ、表示制御情報の選択肢を広げることができる。また、表示指定手段により表示制御情報を新たに生成する場合にも、初期状態の表示制御情報を適宜修正することにより生成することができる。
【0011】
また、請求項4に係る画像形成装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記初期状態の表示制御情報、もしくは前記記憶手段に記憶されている表示制御情報の前記表示制御手段による表示を可能とすると共に、さらに前記表示指定手段による表示内容に関する指定、及び登録手段による登録を実行可能とする第1モードと、前記初期状態の表示制御情報、もしくは前記記憶手段に記憶されている表示制御情報の前記表示制御手段による表示のみを可能とする第2モードとを切り替え可能に備えたことを特徴とする。
【0012】
このような特徴を有する請求項4に係る画像形成装置によれば、本装置を使用するユーザにより、第1モードと第2モードとを切り替えて使用することにより、ユーザの使用環境にあった機能設定が可能となる。そして、第1モードでは、希望の表示制御情報を登録することが可能であり、それを選択して表示することができることから、自身で表示制御情報の登録操作を可能なユーザにとっては第1モードが使用しやすく、逆に、自身で表示制御情報の登録操作ができないようなユーザにとっては、予め固定的に表示制御情報が登録されていて、その中から所望の表示制御情報を選択する第2モードが使用しやすい。また、第2モードでは、登録されている表示制御情報の表示内容が他のユーザにより勝手に変更され、使用できなくなることを防止できる。
【0013】
また、請求項5に係る画像形成装置は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記記憶手段に記憶されている各表示制御情報に対応付けてパスワードを設定するパスワード設定手段と、前記第1モードにおいて、前記記憶手段に記憶されている表示制御情報の中から所望の表示制御情報を選択する選択手段と、前記選択手段により前記表示制御情報が選択された場合、前記キー入力手段を介して入力されたパスワードが、前記パスワード設定手段によりその表示制御情報に対して設定されたパスワードと一致するか否かを判断する判断手段と、を備え、その判断手段によりパスワードが一致すると判断された場合、前記表示制御手段は、選択された表示制御情報の表示を行うように制御することを特徴とする。
【0014】
このような特徴を有する請求項5に係る画像形成装置では、第1モードにおいては、複数パターンの表示制御情報から所望の表示制御情報を選択すると共に、キー入力手段を介して入力されたパスワードが、この選択された表示制御情報に予め付されたパスワードと一致した場合に、当該表示制御情報が表示されて、設定項目を確認したり、設定値の変更が可能になるため、パスワードを知っているユーザに限りそのパスワードに対応する表示制御情報の表示が可能となり、複数パターンの表示制御情報の管理を容易に行うことができる。
【0015】
また、請求項6に係る画像形成装置は、請求項4または請求項5に記載の画像形成装置において、前記第1モードにおいて、前記制御情報に対し、新たに前記表示指定手段により表示内容に関する指定を行う場合、予め設定されている指定用パスワードの入力を指示する第1指示手段を備え、前記判断手段は、その第1指示手段の指示に基づいて入力されたパスワードが前記指定用パスワードと一致するか否かを判断し、その判断手段によりパスワードが一致すると判断された場合、前記表示指定手段は、前記制御情報に対し、その表示内容に関する指定を実行可能にすることを特徴とする。
【0016】
このような特徴を有する請求項6に係る画像形成装置では、第1モードにおいては、表示制御情報の表示内容に関する指定を行う場合には、指定用パスワードの入力指示がされ、この指示に基づいて入力したパスワードが、予め設定されている指定用パスワードと一致した場合に限り、表示制御情報の表示内容に関する指定を行うことが可能となるため、所定ユーザに当該指定用パスワードを付与することによって、所定ユーザに限り表示制御情報の登録を許可することができ、複数パターンの表示制御情報の管理を更に容易に行うことができる。
【0017】
また、請求項7に係る画像形成装置は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置において、前記表示指定手段は、前記記憶手段に記憶されている表示制御情報に対してさらに編集を行うことが可能な編集手段を有し、前記登録手段は、前記編集手段により編集された表示制御情報を元の表示制御情報に対して上書きして登録することを特徴とする。
【0018】
このような特徴を有する請求項7に係る画像形成装置によれば、すでに登録されている複数パターンの表示制御情報に対して個々に編集を行うことができると共に、この編集した表示制御情報は元の表示制御情報に対して上書きして登録されるため、ユーザは登録した表示制御情報から削除したい設定項目が出てきた場合、その部分だけを編集すればよいため、最初から設定を行う必要がなく、また、表示制御情報を記憶するメモリ量の小型化を図ることができる。
【0019】
また、請求項8に係る画像形成装置は、請求項7に記載の画像形成装置において、前記編集手段による編集前の表示制御情報に対して、前記パスワード設定手段により設定されたパスワードの入力を指示する第2指示手段を備え、前記判断手段は、前記第2指示手段による指示に基づいて入力されたパスワードが、前記編集前の表示制御情報に対応するパスワードと一致するか否かを判断し、前記登録手段は、その判断によりパスワードが一致すると判断された場合、表示制御情報の上書き登録を実行することを特徴とする。
【0020】
このような特徴を有する請求項8に係る画像形成装置によれば、編集した表示制御情報を元の表示制御情報に対して上書きして登録する場合に、第2指示手段によってパスワードを入力するように指示され、この指示に基づいて入力したパスワードが編集前の表示制御情報に対応するパスワードと一致したときに限り上書き登録されるため、表示制御情報の表示内容の変更を更に厳重に管理することができる。また、パスワードと一致したときに限り、編集した表示制御情報を元の表示制御情報に対して上書きして登録するため、表示制御情報を記憶するメモリ量の小型化を図ることができる。
【0021】
また、請求項9に係る画像形成装置は、請求項4乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置において、前記記憶手段に記憶されている複数の表示制御情報の中から、前記第2モードで表示可能な表示制御情報の設定を行う設定手段を備えたことを特徴とする。
【0022】
このような特徴を有する請求項9に係る画像形成装置によれば、複数の表示制御情報の中から、第2モードで表示する表示制御情報を設定できるため、その設定手段により設定された範囲の表示制御情報をユーザは自由に選択して表示させることができる。
【0023】
また、請求項10に係る画像形成装置は、請求項9に記載の画像形成装置において、前記設定手段の実行を許可するパスワードを備えたことを特徴とする。
【0024】
このような特徴を有する請求項10に係る画像形成装置によれば、第2モードにおいて、表示可能とする表示制御情報を設定する場合には、パスワードを入力する必要があるため、当該パスワードを有するユーザに限り、表示制御情報の設定、設定の変更が可能となり、第2モードで表示可能な表示制御情報の種類が勝手に変更されるのを防止することができる。
【0025】
また、請求項11に係る画像形成装置は、請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の画像形成装置において、前記表示指定手段、及び前記編集手段による指定あるいは編集後の前記表示制御情報の一覧を印字出力する表示制御情報出力手段を備えていることを特徴とする。
【0026】
このような特徴を有する請求項11に係る画像形成装置によれば、表示指定手段、及び編集手段による指定あるいは編集後の表示制御情報の一覧を印字出力することができるため、ユーザは自身の指定あるいは編集した表示制御情報の内容を印字出力して、容易に確認することができる。
【0027】
また、請求項12に係る画像形成装置は、請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の画像形成装置において、前記記憶手段に記憶されている表示制御情報の使用状況を管理する管理手段と、その管理手段の管理結果に基づいて、所定期間に渡って使用されていない表示制御情報があるか否かを検出する検出手段と、その検出手段によって、使用されていない表示制御情報が検出された場合、その表示制御情報を前記記憶手段から消去する消去手段と、を備えたことを特徴とする。
【0028】
このような特徴を有する請求項12に係る画像形成装置によれば、表示制御情報の使用状況が管理されると共に、この管理結果に基づいて、所定期間に渡って使用されていない表示制御情報が検出された場合は、この使用されていない表示制御情報が消去されるため、不必要な表示制御情報を自動的に削除することが可能となり、メモリを効率的に使用することができる。
【0029】
また、請求項13に係る画像形成装置は、請求項7乃至請求項12のいずれかに記載の画像形成装置において、前記表示制御手段により前記表示制御情報に含まれる設定項目を前記表示手段に表示させた状態で、前記キー入力手段による所定の操作が行われた否かを検知する検知手段を備え、前記検知手段により所定の操作が行われたことが検知された場合、前記編集手段は、その設定項目を表示制御情報から削除するように制御することを特徴とする。
【0030】
このような特徴を有する請求項13に係る画像形成装置によれば、表示制御情報が表示された状態で、キー入力手段による所定の操作が行われた場合には、その表示されている設定項目が表示制御情報から削除されるため、ユーザは、表示制御情報の不必要な設定項目を容易に削除することができ、希望する設定項目のみを表示するように容易にカスタマイズすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置について、本発明をレーザプリンタにつき具体化した一実施形態に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係るレーザプリンタの概略構成について図1乃至図3に基づき説明する。
【0032】
図1に示すように、本実施形態に係るレーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、用紙3を給紙するためのフイーダ部4や、給紙された被記録媒体としての用紙3に所定の画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
【0033】
フイーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一端部の上方に設けられる給紙ローラ8および給紙パット9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側(以下、用紙3の搬送方向上流側または下流側を、単に、上流側または下流側という場合がある。)に設けられる搬送ローラ10および11と、搬送ローラ10および11に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ12とを備えている。
【0034】
用紙押圧板7上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板7の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ8に向かって押圧され、その給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と給紙パット9とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。給紙された用紙3は、搬送ローラ10および11によってレジストローラ12に送られる。レジストローラ12は、1対のローラから構成されており、用紙3を所定のレジスト後に、画像形成部5に送るようにしている。
【0035】
なお、このフイーダ部4は、さらに、マルチパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット15aとを備えており、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3は、マルチパーパス側給紙ローラ15の回転によってマルチパーパス側給紙ローラ15とマルチパーパス側給紙パット15aとで挟まれた後、1枚毎に給紙される。
【0036】
画像形成部5は、トナー画像形成手段としてのスキャナユニット16、プロセスカートリッジ17、転写ローラ24および熱定着装置18などを備えている。スキャナユニット16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20および21、反射鏡22などを備えている。
【0037】
プロセスカートリッジ17は、スキャナユニット16の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されるように構成されている。このプロセスカートリッジ17は、感光ドラム23を備えるとともに、図示しない、スコロトロン型帯電器、現像ローラ、トナー収容部などを備えている。
【0038】
トナー収容部には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分の重合トナーが充填されており、そのトナーが、現像ローラに一定厚さの薄層として担持される。一方、感光ドラム23は、現像ローラと対向状に回転可能に配設されており、ドラム本体が接地されるとともに、その表面がポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。
【0039】
そして、感光ドラム23の表面は、感光ドラム23の回転に伴なって、スコロトロン型帯電器により一様に正帯電された後、スキャナユニット16からのレーザービームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成され、その後、現像ローラと対向した時に、現像ローラ上に担持されかつ正帯電されているトナーが、その感光ドラム23の表面に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム23の表面のうち、レーザービームによって露光され電位が下がっている部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像が達成される。
【0040】
転写ローラ24は、感光ドラム23の下方において、本体ケーシング2側において回転可能に支持された状態で、感光ドラム23と対向するように配置されている。この転写ローラ24は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、感光ドラム23に対して所定の転写バイアスが印加されている。そのため、感光ドラム23上に担持されたトナーからなる可視像は、用紙3が感光ドラム23と転写ローラ24との間を通る間に用紙3に転写される。可視像が転写された用紙3は、搬送ベルト25を介して、熱定着装置18に搬送される。
【0041】
熱定着装置18は、プロセスカートリッジ17の側方下流側に配設され、ローラとしての加熱ローラ26と、加熱ローラ26と用紙3を挟んで互いに対向配置されてフッ素樹脂等の絶縁性樹脂で外周部を覆われて接地されていない加圧ローラ27と、加圧ローラ27に対向配置されて該加圧ローラ27方向に付勢されて回転可能に支持される清掃ローラ27Aとを備えている。
熱定着装置18において定着された用紙3は、その後、熱定着装置18の下流側に設けられる搬送ローラ28および29によって、排紙ローラ30に搬送され、排紙ローラ30に送られた用紙3は、その排紙ローラ30によって排紙トレイ31上に排紙される。
【0042】
次に、このレーザプリンタ1の制御部40の構成を図2に基づいて説明する。図2に示すように、制御部40は、CPU41、ROM42、RAM43、出力インタフェース44、入力インタフェース45、記憶手段としての不揮発性メモリ47、バス48、パネル部49、及びプリンタエンジン53を備えている。CPU41は、後述するROM42に記憶された各種プログラムを実行することにより、プリンタエンジン53(すなわち、フィーダ部4および画像形成部5)の動作や、出力インタフェース44及び入力インタフェース45の通信などのレーザプリンタ1における全体の動作を制御する。
ROM42は、後述する制御プログラム、液晶表示部50に各種情報を表示させるための表示プログラム等の各種の制御プログラムを記憶する。
RAM43は、CPU41が各種の制御を実行するための数値やプログラムなどを一時的に記憶する手段であり、出力バッファ43aおよび入力バッファ43bなどを備えている。
また、出力インタフェース44及び入力インタフェース45は、電話回線またはLAN等のネットワーク、あるいはパラレルインタフェースもしくはシリアルインタフェースによって接続を可能にするためのインタフェースであり、多数のパーソナルコンピュータと多対一の関係での使用が可能になっている。
【0043】
不揮発性メモリ47は、読み出し及び書き込み可能なメモリであって、かつ、レーザプリンタ1の電源のオフ時においても格納されたデータが保持されるタイプのメモリであって、たとえば、EEPROMまたはNVRAMなどから構成される。そして、この不揮発性メモリ47には、後述するように所定のユーザ1〜ユーザ3及び初期状態に対応する表示制御情報としての印刷条件などを表示するためのデータを記憶するUSER1記憶領域47A、USER2記憶領域47B、USER3記憶領域47C、及びDEFAULT記憶領域47D等が設けられている。
バス48は、CPU41と出力インタフェース44や入力インタフェース45、ROM42、RAM43、不揮発性メモリ47及びパネル部49を相互に接続し、データや各種信号をやり取りするための回路である。
【0044】
パネル部49は、レーザプリンタ1の本体ケーシング2の前方上部に設けられており(図1に図示せず)、図3に示すように、表示手段としての液晶表示部50とキー入力手段としての操作キー51とを備えている。
液晶表示部50は、LCDパネルから構成されており、表示プログラムや後述する制御プログラムによって、レーザプリンタ1の現在の設定状態等の各種情報が、CPU41によってROM42や不揮発性メモリ47から読み込まれ表示される。
操作キー51は、アップキー61、ダウンキー62、セットキー63、バックキー64、ゴーキー65、及びリプリントキー66を備えている。
また、操作パネル49には、パワーランプ68、データランプ69、及びアラームランプ70が設けられている。
【0045】
ここで、液晶表示部50は、表示手段として機能する。また、操作キー51は、キー入力手段として機能する。また、液晶表示部50及び操作キー51は、表示指定手段を構成する。また、CPU41、ROM42、RAM43、及び不揮発性メモリ47は、表示制御手段を構成する。また、CPU41及び不揮発性メモリ47は、登録手段を構成する。また、不揮発性メモリ47は、記憶手段として機能する。また、CPU41及び操作キー51は、パスワード設定手段として機能する。また、液晶表示部50及び操作キー51は、選択手段を構成する。また、CPU41は、判断手段として機能する。また、CPU41及びパネル部49は、第1指示手段を構成する。また、液晶表示部50及び操作キー51は、編集手段を構成する。また、CPU41及びパネル部49は、第2指示手段を構成する。また、CPU41及びパネル部49は、設定手段として機能する。CPU41、ROM42、RAM43、及びプリンタエンジン53は、表示制御情報出力手段を構成する。また、CPU41、ROM42、及び不揮発性メモリ47は、管理手段、検出手段、及び消去手段を構成する。また、CPU41及び操作キー51は、検知手段を構成する。
【0046】
次に、このように構成されたレーザプリンタ1の不揮発性メモリ47のUSER1記憶領域47A、USER2記憶領域47B、USER3記憶領域47Cに記憶される各表示制御情報を登録する処理、及び登録されている表示制御情報を表示する処理について図4乃至図9に基づいて説明する。
【0047】
図4及び図5に示すように、ステップ(以下、Sと略記する)1において、レーザプリンタ1のCPU41は、パネル部49のダウンキー62とセットキー63とが同時に押下されたことを検出する。すなわち、本処理を行う場合、レーザプリンタ1のユーザは、先ず、ダウンキー62とセットキー63とを同時に押下する。
また、CPU41は、ダウンキー62とセットキー63とが同時に押下された場合には、図7(A)に示すように、液晶表示部50に「DISPLAY SELECTION」と表示する。
【0048】
そして、S2において、CPU41は、液晶表示部50に「DISPLAY SELECTION」と表示している場合に、セットキー63が押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、セットキー63が押下された場合には(S2:YES)、S3において、CPU41は、表示選択処理を実行する。
【0049】
ここで、表示選択処理について図6に基づいて説明する。
図6に示すように、S31において、CPU41は、アップキー61またはダウンキー62が押下される毎に、不揮発性メモリ47のUSER1記憶領域47A、USER2記憶領域47B、USER3記憶領域47C、DEFAULT記憶領域47Dの各記憶領域に記憶されている表示制御情報を選択する旨を液晶表示部50に順次表示する。
例えば、図7(B)に示すように、CPU41は、先ず、液晶表示部50にUSER1記憶領域47Aに記憶されている表示制御情報を表す「DISPLAY=USER1」を表示し、アップキー61が押下されると、液晶表示部50にUSER2記憶領域47B「DISPLAY=USER2」と表示し、また、アップキー61が押下されると、液晶表示部50にUSER3記憶領域47Cに記憶されている表示制御情報を表す「DISPLAY=USER3」と表示し、また、アップキー61が押下されると、液晶表示部50にDEFAULT記憶領域47Dに記憶されている初期状態の表示制御情報を表す「DISPLAY=DEFAULT」と表示する。一方、ダウンキー62が押下されると、CPU41は、上記と逆の順番に順次表示する。このように、初期状態の表示制御情報を含む登録されている全ての表示制御情報を選択可能に表示する。尚、初期状態については表示しないように設定されていても良い。
【0050】
そして、S31において、希望するUSER番号が表示された状態で、CPU41は、セットキー63が押下されると(S32)、液晶表示部50の右端部に「*」マーク(図7(B)参照)を表示すると共に、そのUSER番号に対応する記憶領域名を「液晶表示部50に表示すべき印刷条件などの表示制御情報が記憶されている記憶領域名」としてRAM43に一時的に記憶する。仮に、「USER1」が選択されたとする。
尚、S31、S32の処理が本発明の選択手段として機能する。
【0051】
続いて、S33において、この記憶領域にパスワードが予め付与されているか否かを判定する判定処理を実行する。そして、パスワードが予め付与されている場合には(S33:YES)、S34において、CPU41は、パスワードの入力要求を指示する。「USER1」には予めパスワードが付与されているとする。
例えば、図7(C)に示すように、液晶表示部50に「PASSWORD=0000」と表示して、4桁のパスワードの入力を指示する。
【0052】
その後、S35において、入力されたパスワードが、予め付与されている(不揮発性メモリ47の各記憶領域47A、47B、47C、47Dに対応して予めこの不揮発性メモリ47に記憶されている)パスワードと一致するか否かを判定する判定処理を実行する。「USER1」の場合、USER1記憶領域47Aに対応して記憶されているパスワードとの比較を行う。このS33の処理が本発明の判断手段として機能する。
そして、一致しない場合は(S35:NO)、再度、S32以降の処理を実行する。例えば、図7(C)に示すように、パスワードを入力後、アップキー61とダウンキー62とを同時に押下すると、このパスワードが一致しない場合は(S35:NO)、液晶表示部50に「INVALID PASSWORD!」と表示され、再度、図7(B)の表示処理が実行される。
【0053】
一方、パスワードが一致する場合には(S35:YES)、S36において、CPU41は、リスタートをするか否かを判定する判定処理を実行する。
例えば、図7(C)に示すように、「USER1」のパスワードとして「1384」と入力後、アップキー61とダウンキー62とを同時に押下すると、このパスワードがUSER1記憶領域47Aのパスワードと一致する場合は(S35:YES)、CPU41は、液晶表示部50の右端部に「*」マークを表示する。続いて、S36において、CPU41は、液晶表示部50に「RESTART?」と表示し(図7(D)参照)、リスタートするか否かの指示命令の要求をする。
【0054】
そして、S36において、リスタートの指示がなかった場合は(S36:NO)、すなわち、所定時間内にゴーキー65が押下されなかった場合には、本処理を終了する。
他方、S36において、リスタートの指示があった場合は(S36:YES)、すなわち、所定時間内にゴーキー65が押下された場合は、S37において、リスタート後、S32でRAM43に一時的に記憶した記憶領域名に記憶されている表示制御情報を「液晶表示部50に表示すべき印刷条件などの表示制御情報」として設定して、不揮発性メモリ47に記憶すると共に、この表示制御情報を液晶表示部50に表示させる表示処理を行う(S38)。この表示処理については、従来から行われているものであり、表示制御情報に含まれている設定項目がキー操作により順次表示されることになる。例えば、S32において、「USER1」が選択された場合、リスタートの指示があると、USER1として登録されている表示制御情報が液晶表示部50に表示され、表示制御情報に含まれる設定項目の設定内容を確認したり、必要に応じて設定値を変更するといった操作を行うことができる。そして、所定の表示終了操作を行うことで、表示処理を終了し、メインフローチャートに戻る。
尚、起動時には、「液晶表示部50に表示すべき印刷条件などの表示制御情報が記憶されている記憶領域名」としてDEFAULT記憶領域47Dが不揮発性メモリ47に記憶されている。
【0055】
一方、S2で所定時間内にセットキー63が押下されなかった場合には(S2:NO)、CPU41は、S4以降の処理を実行する。先ず、S4において、CPU41は、液晶表示部50に「DISPLAY SETTING」と表示している場合に、セットキー63が押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。例えば、図7(E)に示すように、CPU41は、液晶表示部50に「DISPLAY SETTING」と表示する。
そして、所定時間内にセットキー63が押下されなかった場合には(S4:NO)、CPU41は、再度、S1以降の処理を実行する。
【0056】
他方、所定時間内にセットキー63が押下された場合には(S4:YES)、CPU41は、S5において、パスワード(指定用パスワード)の入力要求を指示する(図7(C)参照)。尚、このS5の処理が本発明の第1指示手段として機能する。
【0057】
その後、S6において、CPU41は、入力されたパスワードが、予め付与されている(不揮発性メモリ47に予め記憶されている)パスワードと一致するか否かを判定する判定処理を実行する。このS6の処理が本発明の判断手段として機能する。
そして、一致しない場合は(S6:NO)、再度、S5以降の処理を実行する。
【0058】
一方、パスワードが一致する場合には(S6:YES)、S7において、新規登録か既に登録されている表示制御情報の編集かを選択する旨を液晶表示部50に表示する。新規登録が選択された場合、S8において、CPU41は、DEFAULT記憶領域47Dに記憶されている表示制御情報を読み出し、この表示制御情報の一番上の階層の先頭項目を液晶表示部50に表示する。
続いて、S9において、アップキー61またはダウンキー62が押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、アップキー61またはダウンキー62が押下されていない場合には(S9:NO)、セットキー63が押下されたか否かを判定する判定処理を実行する(S10)。セットキー63が所定時間内に押下されない場合には(S10:NO)、CPU41は、再度、S9以降の処理を実行する。
【0059】
S10において、セットキー63が押下された場合には(S10:YES)、S11において、CPU41は、表示中の設定項目を表示制御情報の項目としてセットした後、リプリントキー66が押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、リプリントキー66が押下されていない場合には(S11:NO)、CPU41は、S9以降の処理を再度実行し、ここで、アップキー61またはダウンキー62が押下されると(S9:YES)、表示中の設定項目の次の項目を液晶表示部50に表示し(S12)、その項目に対して、S10の処理を行う。
【0060】
例えば、図7(F)に示すように、液晶表示部50に一番上の階層の先頭項目である「INFORMATION」が表示されている状態で、セットキー63が押下されることなく、アップキー61またはダウンキー62が押下された場合(S9:YES)、設定項目「INFORMATION」については、表示しないことが設定され、表示制御情報には含まれないように設定される。そして、S13において、図7(G)に示すように、次の設定項目「PRINT SETTINGS」が表示される。また、セットキー63が押下された場合(S10:YES)、図7(F)に示すように、表示中の「INFORMATION」の右端部に「*」マークが表示されて、表示制御情報に含める設定項目であることを示す表示がなされる。その後、リプリントキー66が押下されることなく、アップキー61またはダウンキー62が押下された場合は、「INFORMATION」の次の設定項目が液晶表示部50に表示される。
【0061】
ここで、S9乃至S12における、上位の階層の設定項目と、その下位の階層の設定項目との一例を図9に基づいて説明する。
図9(A)に示すように、S10でセットキー63が押下されて、その時に液晶表示部50に表示されている設定項目が、上位の階層の設定項目である、例えば、「SETUP」の場合は、その「SETUP」を表示制御情報に含めることが設定され、続いて、アップキー61またはダウンキー62の操作で、その下位の階層の設定項目である「LANGUAGE」が表示される。この状態で、セットキー63が押下されれば、「LANGUAGE」が表示制御情報に含めることが設定される。また、セットキー63が押下されることなく、アップキー61またはダウンキー62が押下されると、「LANGUAGE」については表示制御情報に含めないことが設定され、同じく下位の階層の設定項目である「AUTO CONTINUE」が表示される。同様にして、セットキー63の操作、アップキー61またはダウンキー62の操作を繰り返すことで、次の設定項目を順次表示させたり、表示した設定項目を表示制御情報に含めるか、含めないかの設定が行われる。
また、「SETUP」が表示された状態で、セットキー63が押下されることなく、アップキー61またはダウンキー62が押下されると、「SETUP」については表示制御情報に含めないことが設定される。この場合、その下位の階層の設定項目である「LANGUAGE」等についても表示制御情報に含めないように設定されることから、次に表示されるのは、図9(B)に示すように、別の上位の階層の設定項目である「PAPER」になる。
【0062】
また、S11でリプリントキー66が押下された場合には(S11:YES)、表示制御情報の設定処理を中止し、S17において、CPU41は不揮発性メモリ47に記憶されている表示制御情報を印刷出力するか否かを判定する判定処理を実行する。すなわち、不揮発性メモリ47に記憶されている表示制御情報を印刷出力するか否かの入力要求を指示する。
例えば、図8(H)に示すように、CPU41は、液晶表示部50に「ARE YOU PRINT?」と表示して、セットキー63またはダウンキー62のいずれかが押下されるのを待つ。
【0063】
そして、セットキー63が押下された場合には(S17:YES)、S18において、CPU41は、不揮発性メモリ47に記憶されている表示制御情報を印刷出力すると判断して、S10においてセットキー63が押下され、表示制御情報に含めることが設定された設定項目のみを印刷出力するのか、すべての設定項目を印刷し、表示制御情報に含めることが設定されたものを区別可能なマーク等を付加して印刷出力するのかを選択する。即ち、いずれの印刷出力を行うかの入力要求を指示する。
例えば、図8(H)に示すように、CPU41は、最初に液晶表示部50に「PRINT=ALL」と表示し、アップキー61またはダウンキー62が押下される毎に「PRINT=DISP ONLY」と「PRINT=ALL」とを交互に表示する。そして、CPU41は、セットキー63が押下されて「PRINT=ALL」が選択された場合は、すべての設定項目を印刷すると共に、表示制御情報に含めることが設定されたものを区別可能に印刷することが選択される。一方、セットキー63が押下されて「PRINT=DISP ONLY」が選択された場合は、表示制御情報に含めることが設定された設定項目のみを印刷することが選択される。
【0064】
続いて、S19において、CPU41は、設定した表示制御情報のみを印刷出力するのか、または、不揮発性メモリ47の各記憶領域47A、47B、47C、47Dに記憶されている全ての表示制御情報を印刷出力するのかの選択をする。即ち、いずれの印刷出力を行うかの入力要求を指示する。
例えば、図8(H)に示すように、CPU41は、最初に液晶表示部50に「USER=ALL」と表示し、アップキー61またはダウンキー62が押下される毎に「USER=USER ONLY」と「USER=ALL」とを交互に表示する。
そして、CPU41は、セットキー63が押下されると、その時に液晶表示部50に「USER=ALL」と表示されていた場合は、不揮発性メモリ47の各記憶領域47A、47B、47C、47Dに記憶されている全ての表示制御情報を印刷出力すると決定し、一方、セットキー63が押下された時に、液晶表示部50に「USER=USER ONLY」と表示されていた場合は、設定した表示制御情報のみを印刷出力すると決定する。
その後、S20において、CPU41は、S18及びS19において選択された方式に従って、表示制御情報をプリンタエンジン53を介して印刷出力する。他方、S17でダウンキー62が押下された場合には(S17:NO)、CPU41は、S18乃至S20の印刷処理を実行せずに、S21に移行する。
このS18乃至S20の処理が本発明の表示制御情報出力手段として機能する。
【0065】
また、S21において、CPU41は、S9乃至S12で設定した表示制御情報を設定保存するか否かを判定する判定処理を実行する。すなわち、設定した表示制御情報を設定保存するか否かの入力要求を指示する。
例えば、図8(I)に示すように、CPU41は、液晶表示部50に「SAVE=SETTING?」と表示して、セットキー63またはダウンキー62のいずれかが押下されるのを待つ。
そして、セットキー63が押下された場合には(S21:YES)、今回の処理が新規登録であるか、既に登録されている表示制御情報の編集であるかを、先のS7の入力に基づいて判断し(S22)、新規登録である場合は(S22:「新規」)、S23のパスワード登録処理に移行する。パスワード登録処理では、新たに登録される表示制御情報に対するパスワードをユーザに入力するように指示し、そのパスワードを不揮発性メモリ47に記憶する。また、CPU41は、不揮発性メモリ47の各記憶領域47A〜47Cのいずれの領域に記憶させるかを決定し、例えば、USER1記憶領域47Aに記憶する場合は、図8(I)に示すように、USER1として記憶することを表示し(S24)、設定された表示制御情報を記憶保存し(S25)、本処理を終了する。尚、このS23の処理が本発明のパスワード設定手段として機能し、S25の処理が本発明の登録手段として機能する。
【0066】
尚、どの記憶領域に記憶させるかについては、各記憶領域を順にチェックし、他の表示制御情報が記憶されていない領域を選択する。また、本実施形態では、設定された表示制御情報を記憶するための領域を3個としているが、これに限定されるものではなく、最大値を決定しておき、その範囲内で、不揮発性メモリ47に記憶領域を確保し、増減可能に構成してもよい。さらに、S23のパスワード登録処理を行わず、新規に作成した表示制御情報にパスワードを対応付けることなく記憶領域に記憶させることも可能とする。この場合、図6に示す表示選択処理において、S33のパスワードが付されているかの判断においてNOと判断され、パスワードを入力しなくても、S31で選択した表示制御情報を表示させることができる。
【0067】
次に、S7において、「編集」が選択された場合について説明する。この場合、既に記憶領域に登録されている表示制御情報(例えば、USER1〜USER3)の中のどの表示制御情報に対する編集を行うかを選択させる表示を行う(S13)。この時の液晶表示部50の表示は、図7(B)に示されるものと同様であり、アップキー61またはダウンキー62の押下で、USER1〜USER3の表示が切り替えられ、セットキー63が押下されると(S14)、その時点で表示されている表示制御情報が選択される。続いて、選択された表示制御情報に付与されているパスワードの入力要求を指示する(S15)。このS15の処理が本発明の第2指示手段として機能する。そして、入力されたパスワードが一致するか否かを判定する判定処理を実行し(S16)、一致しない場合は(S16:NO)、再度、S15以降の処理を実行する。一方、パスワードが一致する場合には(S16:YES)、S8の処理に移行する。このS16の処理が、本発明の判断手段として機能する。
【0068】
S8以降の処理については、先の「新規登録」の場合に説明したように、一番上の階層の先頭項目を表示するが、「編集」の場合は、S13、14で選択された表示制御情報に対して、一番上の階層の先頭項目を表示する。そして、「新規登録」の場合と同様に、表示制御情報に含まれている設定項目をアップキー61またはダウンキー62の操作で順次表示していき、表示制御情報に残しておく項目についてはセットキー63を押下する。S9〜S12の処理を表示制御情報に含まれる各設定項目に対して行うことで、表示制御情報の編集を行うことができる。尚、表示制御情報に残す設定項目に対してセットキー63を押下する代わりに、削除したい設定項目に対してセットキー63を押下するような構成であってもよい。既に登録されている表示制御情報は、そのユーザが必要であると判断したものが殆どであると考えられ、「編集」が選択されるのは、不要なものが数個ある程度であると考えられるため、削除のためにセットキー63を操作する方が、セットキー63の操作回数を減らすことができる。
そして、「新規登録」の場合と同様に、S8乃至S21の処理が行われ、設定保存が指定されると(S21:「Setキー押下」)、続いて、CPU41は、今回の処理が新規登録であるか、既に登録されている表示制御情報の編集であるかを、先のS7の入力に基づいて判断し(S22)、編集である場合は(S22:「編集」)、元の表示制御情報が記憶されていた記憶領域に上書き保存する(S26)。このS8〜S17の処理が本発明の編集手段として機能し、S26の処理が本発明の登録手段として機能する。
【0069】
尚、先のS15、16でパスワードのチェックを行っているため、上書きの際にはパスワードの入力を行っていないが、上書きの前にパスワードチェックを行うように構成しても良い。また、S13、14で選択した表示制御情報とは別に、今回編集を行った表示制御情報を記憶しておきたい場合は、S23に移行し、新規登録の場合と同様に、別の記憶領域に編集した表示制御情報を記憶するように構成しても良い。また、新規に作成した表示制御情報に対して、パスワード登録処理を行った場合に、その入力されたパスワードが既に記憶領域47A〜47Cに記憶されている表示制御情報のパスワードと同一である場合は、新規に作成した表示制御情報を同一のパスワードを有する表示制御情報に対して上書きするように構成しても良い。
【0070】
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るレーザプリンタ1は、表示制御情報として、DEFAULTの表示制御情報(装置が備える全ての設定項目が含まれるもの)以外に、独自の表示制御情報を複数パターン記憶することができる。そして、液晶表示部50に「DISPLAY SELECTION」と表示させた状態で、セットキー63が押下された場合には、表示選択処理S3が実行され、不揮発性メモリ47の各記憶領域47A〜47Dに記憶されている各表示制御情報の中から所望の情報を液晶表示部50に表示することができ、各ユーザの希望する表示制御情報に簡易な方法で切り替えて表示することができる。また、表示制御情報に対してパスワードが付与されている場合は、入力したパスワードが一致する場合に限りその表示制御情報を表示することができる。
また、液晶表示部50に「DISPLAY SETTING」と表示させた状態で、セットキー63が押下された場合には、ユーザが表示制御情報を自由に登録することができるため、装置が備える全ての設定項目の中から、必要と思われる設定項目のみを選択したり、表示順序等を設定することで独自の表示制御情報を作成することができる。そして、上記表示選択処理において、自身の作成した表示制御情報を選択して表示させることで、確認したい設定項目や、設定状態を変更したい設定項目をすばやく表示させることができ、効率よく作業を行うことができる。
また、表示制御情報を登録する場合には、パスワードを付与して登録することができるため、表示制御情報をさらに編集する場合にはそのパスワードの入力が必要となり、他のユーザにより表示制御情報が書き換えられるといった不具合を防止することができる。更に、表示制御情報の新規登録や編集を行う場合には、指定用パスワードの入力が必要であることから、表示制御情報の新規登録や編集を許可するユーザを限定することが可能となり、各記憶領域に記憶される各表示制御情報の管理を容易に行うことができる。
また、不揮発性メモリ47に記憶される各パターンの表示制御情報に対して個々に編集を行うことができると共に、この編集した表示制御情報は元の表示制御情報に対して上書きして登録することができるため、表示制御情報を記憶する不揮発性メモリ47のメモリ量の小型化を図ることができる。
また、編集・設定変更した表示制御情報の一覧を印字出力することができるため、編集・設定変更後の表示制御情報を容易に確認することができる。
【0071】
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
【0072】
(A)上記実施形態においては、図4〜図6の処理により、ユーザが、表示制御情報を作成して不揮発性メモリ47の記憶領域に記憶させること、及びその記憶された表示制御情報を液晶表示部50に表示させることの両方を実行できる場合を説明したが、ユーザモード(本発明の第1モードに相当する)と管理者モード(本発明の第2モードに相当する)を設け、そのモードを切り替えることにより、図4〜図6の処理を切り分けて行うように構成することも可能である。
【0073】
例えば、図10に示す処理により、ユーザモードと管理者用モードのいずれかを設定しておく。先ず、S51において、CPU41は、パネル部49のダウンキー62とセットキー63とが同時に押下されたことを検出する。すなわち、レーザプリンタの管理者またはエンドユーザは、先ず、ダウンキー62とセットキー63とを同時に押下する。尚、このユーザモードと管理者用モードの設定を行うためのキー操作は、一般ユーザには開放されないことが望ましい。
そして、S52において、レーザプリンタの管理者またはエンドユーザは、液晶表示部50に「Panel Mode Setting」が表示される場合に、セットキー63を押下する。
続いて、S53において、CPU41は、最初に液晶表示部50に「Mode=Admi」と表示し、アップキー61またはダウンキー62が押下される毎に「Mode=User」と「Mode=Admin」とを交互に表示する。そして、CPU41は、セットキー63が押下されると、その時に液晶表示部50に「Mode=Admi」と表示されていた場合は、管理者用モード(第2モード)が選択されたと判断して当該処理を終了して、S4以降の処理を実行する。一方、セットキー63が押下された時に、液晶表示部50に「Mode=User」と表示されていた場合は、ユーザモード(第1モード)が選択されたと判断して当該処理を終了して、S3の処理を実行する。
【0074】
そして、ユーザモードにおいては、一般ユーザが表示制御情報を作成して、記憶領域に記憶させることを可能にすると共に、その記憶された表示制御情報を表示させることを可能とするように、図4における「DISPLAY SELECTION」と「DISPLAY SETTING」との両方が表示され、セットキー63により選択できるようにする。従って、ユーザモードが選択されている場合は、図4〜図6の全ての処理が実行され、表示制御情報を自由に作成して登録しておきたいユーザにとっては、ユーザモードが使い勝手がよい。
【0075】
一方、管理者用モードにおいては、既に記憶されている表示制御情報を液晶表示部50に表示させることのみを可能とするように、図4における「DISPLAY SELECTION」のみが表示される、若しくは、「DISPLAY SETTING」が表示されても選択できないようにする。そして、S3の(表示選択処理)だけが実行される。尚、管理者用モードを選択するにあたっては、事前にユーザモードを選択した状態で、装置の管理者が、「DISPLAY SETTING」を選択し、S4以降の処理により表示制御情報を複数パターン作成して、記憶領域47A〜47Cに登録しておき、それを一般ユーザに解放するかたちになる。これにより、管理者用モードが選択された場合には、一般ユーザは予め用意されている複数パターンの表示制御情報の中から自分の使用しやすいものを選択する等して、表示制御情報を液晶表示部50に表示させることができる。また、一旦登録された表示制御情報は、管理者用モードが設定されている間は、編集されたり、別の表示制御情報が設定されることで上書きされることもないため、管理者にとって表示制御情報を管理しやすい。そして、表示制御情報を自身で作成したり、管理することが難しいユーザにとっては、管理者により指定された表示制御情報を使用する管理者用モードが使い勝手がよい。
【0076】
また、管理者用モードにおいては、複数パターン登録されている表示制御情報の全てをユーザに解放するのではなく、管理者が必要と思われるもののみを予め設定しておき、その設定された表示制御情報のみがユーザに選択可能に構成されていてもよい。例えば、図10に示す処理では、S53の後、選択されたモードが管理者用モード(Admin)か否かを判断し(S54)、管理者用モードの場合は(S54:YES)、ユーザが選択可能とする表示制御情報を設定するか否かを管理者に選択させる表示を行い、設定することが選択された場合は(S55:YES)、選択処理(S56)を行う。このS56の処理が本発明の設定手段として機能する。選択処理では、液晶表示部50に、図7(A)、(B)の場合と同様に、表示制御情報が記憶されているUSER番号を順次表示していき、セットキー63で設定するようにする。各記憶領域47A〜47Cに表示制御情報がそれぞれ記憶されている場合、管理者がUSER3記憶領域47C(USER3)に記憶されている表示制御情報についてはユーザに解放する必要がないと判断すれば、USER3については設定しないようにすることで、管理者用モードでは、USER1、USER2、及びDEFAULTの表示制御情報のみが、S3の表示選択処理において選択肢として表示され、ユーザが表示させることができる。このように構成することで、記憶領域が多数設けられる場合、管理者が多数の表示制御情報を記憶させていたとしても、装置を使用するユーザに応じてその中から必要な表示制御情報を設定することで、ユーザにとって不要な表示制御情報が表示可能となることがなく、ユーザが希望する表示制御情報をすばやく表示させることができる。また、ユーザが代わり、別の表示制御情報を表示するように変更する場合も、管理者は図10の処理により、設定内容を変更することで、表示可能な表示制御情報の種類を容易に変更することができる。
【0077】
尚、S54において、ユーザモードが選択されたと判断された場合(S54:NO)、あるいは、S55において、表示制御情報を設定しないことが選択された場合は(S55:NO)、そのまま処理を終了し、各モードの処理を行う。また、S56の前にパスワードを入力するように指示し、そのパスワードが予め登録されている管理者用のパスワードと一致した場合に限り、S56の処理を行うように構成してもよい。これにより、管理者が設定した、管理者用モードにおいて表示可能な表示制御情報の種類が変更されるのを防止することができる。
【0078】
(B)前記実施形態では、不揮発性メモリ47の各記憶領域47A、47B、47Cに記憶される各パターンの表示制御情報は、新規登録または編集モードでなければ消去などできないが、CPU41は、各パターンの表示制御情報の使用状況を不揮発性メモリ47に記憶しておき(本発明の管理手段に相当する)、所定期間(例えば、3月間など)に渡って使用されていないパターンの表示制御情報が検出された場合は(本発明の検出手段に相当する)、この使用されていない表示制御情報を消去する(本発明の消去手段に相当する)構成にしてもよい。これにより、不必要な表示制御情報を自動的に削除することが可能となり、不揮発性メモリ47を効率的に使用することができる。
【0079】
(C)上記「DISPLAY SETTING」を選択して表示制御情報の編集を行うだけでなく、例えば、図6の表示選択処理が実行され、S38の表示処理において表示制御情報を表示させている時に、削除したい設定項目が出てきたような場合には、その設定項目を液晶表示部50に表示させた状態で、図11に示す項目削除処理により、その設定項目を表示制御情報から削除することが可能である。例えば、「USER1」の表示制御情報が選択され、その表示制御情報に含まれる設定項目の1つが液晶表示部50に表示された状態で、セットキー63が5秒以上継続して押下されたか否かを判断し(S41)、5秒以上押下された場合(S41:YES)、その表示されている設定項目を「USER1」の表示制御情報から削除するように編集する(S42)。これにより、1つの設定項目を削除するために、「DISPLAY SETTING」を選択し、削除したい設定項目を表示させるといった手順をふむことなく、不要な設定項目の削除を行うことができる。
【0080】
【発明の効果】
以上説明した通り本発明に係る画像形成装置では、画像形成手段の印刷条件などの制御情報の表示内容を複数パターン有し、各ユーザは所望する制御情報の表示内容を簡易な方法により切り替えて確認できると共に、その表示内容を各ユーザに対応して容易に設定変更することが可能な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るレーザプリンタの概略構成を示す要部側断面図である。
【図2】本実施形態に係るレーザプリンタの制御部の要部を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係るレーザプリンタのパネル部を示す平面図である。
【図4】本実施形態に係るレーザプリンタの不揮発性メモリのUSER1記憶領域、USER2記憶領域、USER3記憶領域に記憶される各表示制御情報の編集・設定変更を行う処理の一例を示すメインフローチャートである。
【図5】本実施形態に係るレーザプリンタの不揮発性メモリのUSER1記憶領域、USER2記憶領域、USER3記憶領域に記憶される各表示制御情報の編集・設定変更を行う処理の一例を示すメインフローチャートである。
【図6】本実施形態に係るレーザプリンタのユーザーモード処理の一例を示すサブフローチャートである。
【図7】図4のメインフローチャートに示す設定処理に従った液晶表示部の表示の一例を示す図で、(A)はスタート画面、(B)〜(D)はユーザモード処理の表示画面、(E)は編集・設定変更処理を選択する画面、(F)は先頭項目の表示画面、(G)は項目削除処理の表示画面である。
【図8】図5のメインフローチャートに示す設定処理に従った液晶表示部の表示の一例を示す図で、(H)は印刷出力設定画面、(I)は設定保存処理画面である。
【図9】本実施形態に係るレーザプリンタのDEFAULT記憶領域に記憶される表示制御情報の各階層の項目表示の一例を示す図で、(A)はセットアップ項目、(B)は記録用紙設定項目の各階層の項目表示の一例である。
【図10】他の実施形態に係るレーザプリンタの処理モードの選択処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】他の実施形態に係るレーザプリンタの項目削除処理の一例を示すサブフローチャートである。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ
5 画像形成部
40 制御部
41 CPU
42 ROM
43 RAM
47 不揮発性メモリ
49 パネル部
50 液晶表示部
51 操作キー
53 プリンタエンジン
Claims (13)
- 各種の情報を表示する表示手段と、キー入力手段と、画像形成装置における設定変更可能な設定項目と、その設定項目の設定状態とを含む制御情報に対し、前記キー入力手段によるキー入力に応じて、その表示内容に関する指定を行い、表示制御情報を生成する表示指定手段と、前記キー入力手段によるキー入力に応じて前記表示制御情報に基づく表示を前記表示手段に実行させる表示制御手段と、を備えた画像形成装置において、
前記表示指定手段により生成された前記表示制御情報を複数パターン登録するための登録手段と、
前記登録手段により登録された複数パターンの前記表示制御情報を記憶する記憶手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記表示指定手段による表示内容の指定は、前記制御情報に対し、表示すべき設定項目、及び設定項目の表示順序の指定を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御情報に含まれる全ての設定項目や設定項目の設定状態を表示するための初期状態の表示制御情報を備えたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記初期状態の表示制御情報、もしくは前記記憶手段に記憶されている表示制御情報の前記表示制御手段による表示を可能とすると共に、さらに前記表示指定手段による表示内容に関する指定、及び登録手段による登録を実行可能とする第1モードと、前記初期状態の表示制御情報、もしくは前記記憶手段に記憶されている表示制御情報の前記表示制御手段による表示のみを可能とする第2モードとを切り替え可能に備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記記憶手段に記憶されている各表示制御情報に対応付けてパスワードを設定するパスワード設定手段と、
前記第1モードにおいて、前記記憶手段に記憶されている表示制御情報の中から所望の表示制御情報を選択する選択手段と、
前記選択手段により前記表示制御情報が選択された場合、前記キー入力手段を介して入力されたパスワードが、前記パスワード設定手段によりその表示制御情報に対して設定されたパスワードと一致するか否かを判断する判断手段と、を備え、
その判断手段によりパスワードが一致すると判断された場合、前記表示制御手段は、選択された表示制御情報の表示を行うように制御することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記第1モードにおいて、前記制御情報に対し、新たに前記表示指定手段により表示内容に関する指定を行う場合、予め設定されている指定用パスワードの入力を指示する第1指示手段を備え、
前記判断手段は、その第1指示手段の指示に基づいて入力されたパスワードが前記指定用パスワードと一致するか否かを判断し、
その判断手段によりパスワードが一致すると判断された場合、前記表示指定手段は、前記制御情報に対し、その表示内容に関する指定を実行可能にすることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記表示指定手段は、前記記憶手段に記憶されている表示制御情報に対してさらに編集を行うことが可能な編集手段を有し、
前記登録手段は、前記編集手段により編集された表示制御情報を元の表示制御情報に対して上書きして登録することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記編集手段による編集前の表示制御情報に対して、前記パスワード設定手段により設定されたパスワードの入力を指示する第2指示手段を備え、
前記判断手段は、前記第2指示手段による指示に基づいて入力されたパスワードが、前記編集前の表示制御情報に対応するパスワードと一致するか否かを判断し、
前記登録手段は、その判断によりパスワードが一致すると判断された場合、表示制御情報の上書き登録を実行することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記記憶手段に記憶されている複数の表示制御情報の中から、前記第2モードで表示可能な表示制御情報の設定を行う設定手段を備えたことを特徴とする請求項4乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記設定手段の実行を許可するパスワードを備えたことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
- 前記表示指定手段、及び前記編集手段による指定あるいは編集後の前記表示制御情報の一覧を印字出力する表示制御情報出力手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記記憶手段に記憶されている表示制御情報の使用状況を管理する管理手段と、
その管理手段の管理結果に基づいて、所定期間に渡って使用されていない表示制御情報があるか否かを検出する検出手段と、
その検出手段によって、使用されていない表示制御情報が検出された場合、その表示制御情報を前記記憶手段から消去する消去手段と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記表示制御手段により前記表示制御情報に含まれる設定項目を前記表示手段に表示させた状態で、前記キー入力手段による所定の操作が行われた否かを検知する検知手段を備え、
前記検知手段により所定の操作が行われたことが検知された場合、前記編集手段は、その設定項目を表示制御情報から削除するように制御することを特徴とする請求項7乃至請求項12のいずれかに記載の画像形成装置。
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Cited By (3)
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US8045211B2 (en) | 2007-02-21 | 2011-10-25 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming device |
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JP2021019286A (ja) * | 2019-07-19 | 2021-02-15 | シャープ株式会社 | 情報処理装置 |
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- 2002-08-09 JP JP2002233540A patent/JP2004074423A/ja active Pending
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