JP2004073944A - 極板表面異物除去装置 - Google Patents

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山田 和博
Yoshio Naota
直田 良夫
Yoshimi Wakamatsu
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Abstract

【課題】極板表面の活物質を削り取ることなく異物を効率よくかつ低コストで除去可能な極板表面異物除去装置を提供する。
【解決手段】極板表面異物除去装置20は、極板上面異物除去部20a及び極板下面異物除去部20bを備えており、極板上面異物除去部20aは、中空ローラ12a、中空ローラ12aの上部に配置された吸引ノズル14a、正極活物質合剤層に先端が接触する線径0.5mm以下のブラシ10a、吸引ノズル14aの上部側に接続されたチャンバ11a、チャンバ11aにパイプを介して接続された空気を吸引する吸引ポンプ13、チャンバ11aの上流側に斜設された磁束密度0.8テスラ以上の磁石9aを有している。磁石9a及び吸引ノズル14aにより異物を捕捉して除去する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、極板表面異物除去装置に係り、特に、電池の正極板、負極板の表面に付着した異物を除去する極板表面異物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電池を作製する過程において、正、負極板の表面に、例えば、繊維屑、アルミニウム粉、鉄粉及び銅粉等の異物が付着していることがあり、これらの異物は、正、負極板表面に食い込んだ状態で付着していることもある。異物が付着した正、負極板を用いて電池を作製すると、金属粉がセパレータを貫通したり、金属粉が溶解した金属イオンが、デンドライト状に負極板に析出、成長し微小短絡を起こして電圧低下を招く原因となる。
【0003】
この問題を解決するために、放射状に毛を配設した回転ブラシを回転させながら、正、負極板表面に接触させて極板表面の異物を除去する技術が知られている。
【0004】
この技術では、一旦は回転ブラシにより極板表面から異物を除去することができるが、毛に付着した異物がブラシの回転により飛散して正、負極板表面に再付着するという問題点があった。このため、正、負極板の搬送方向とは逆方向に搬送される不織布等を、正、負極板表面に接触させて異物除去を行う技術が開発された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、不織布を用いて異物を除する技術では、正、負極板表面に不織布を接触させるときに、不織布の表面の凹凸により正、負極板に塗着した活物質が異物と共に削り取られてしまう、という問題点がある。また、一旦正、負極板表面に接触させた不織布は、正、負極板表面への異物の再付着を防止するために再度利用することができないため、電池の生産コストを高める一因となる。
【0006】
本発明は、上記事案に鑑み、極板表面の活物質を削り取ることなく異物を効率よくかつ低コストで除去可能な極板表面異物除去装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、連続的に搬送される極板の表面近傍に、磁束密度0.8テスラ以上の磁石が配置されている。本態様では、磁束密度0.8テスラ以上の磁石が連続的に搬送される極板の表面近傍に配置されているので、極板表面及び極板表面に食い込んで付着した異物が磁石による捕捉で除去され再付着を防止することができると共に、磁石は極板から離間しているので、極板表面の活物質が削り取られることもない。
【0008】
また、本発明の第2の態様は、連続的に搬送される極板の表面近傍に流速47m/分以上で空気を吸引する空気吸引手段を備えている。本態様では、極板の表面近傍に流速47m/分以上で吸引された空気により、極板表面及び極板に食い込んで付着した異物が浮き上がり、浮き上がった異物が空気吸引手段により吸引されるので、極板表面の活物質が削り取られることなく異物が除去され再付着を防止することができる。
【0009】
第2の態様において、空気吸引手段が、極板の搬送方向に交差する方向を長手側とする吸引ノズルを有するようにすれば、極板の全表面に亘って異物を除去することが可能となる。また、空気吸引手段の近傍に、先端部が極板表面に接触する線径0.5mm以下のブラシを更に備えるようにすれば、線径が小さいため極板表面の活物質を削り取ることなく極板表面に食い込んだ異物を掻き出すことができる。更に、極板を介して空気吸引手段の反対側に極板を支持する回転体を配置すれば、極板が支持されるので、ブラシの先端部と極板表面との距離を一定に保つことができ、極板表面を傷つけることを防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る極板表面異物除去装置を用いて作製したリチウムイオン二次電池の実施の形態について説明する。
【0011】
(正極板)
マンガン酸リチウム(LiMn)を正極活物質とし、正極活物質90重量部に対して、導電剤として鱗片状黒鉛10重量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)5重量部と、を添加し、これに分散溶媒としてN−メチルピロリドンを添加、混練してスラリを作製した。得られたスラリを厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に均一に塗布して正極活物質合剤層とし、乾燥させた後、プレスしフープ状の正極板を得た。
【0012】
(負極板)
負極活物質として非晶質炭素粉末90重量部に、結着剤としてポリフッ化ビニリデン10重量部を添加し、これに分散溶媒としてN−メチルピロリドンを添加、混練してスラリを作製した。得られたスラリを厚さ10μmの銅箔の両面に塗布して負極活物質合剤層とし、乾燥させた後、プレスしてフープ状の負極板を得た。
【0013】
フープ状の正極板及び負極板の一側は、等間隔かつ矩形状に切り欠かれており、切り欠き残部が正極タブ、負極タブとして用いられる。なお、負極板は正極板に比べ若干幅長とされている。
【0014】
(極板表面異物除去装置)
上述した正、負極板の表面及び正、負極活物質合剤層に食い込んだ異物を除去するために、極板表面異物除去装置が用いられる。以下、正極板の異物除去について説明するが、負極板の場合も同様である。
【0015】
図1に示すように、極板表面異物除去装置20は、正極板8の上面の異物を除去する極板上面異物除去部20aと、正極板8の下面の異物を除去する後述する極板下面異物除去部20bとを備えている。極板上面異物除去部20a及び極板下面異物除去部20bは、タイヤと同様にそれぞれ中心部が中空の中空ローラ12a、12bを備えている。極板上面異物除去部20aの上流側には、正極板8が図示を省略した高分子樹脂製の繰り出しスプールにフープ状に巻き取られ配置されている。正極板8は、矢印A方向に繰り出され適当に張架された状態で中空ローラ12a、12bに掛け渡されている。従って、正極板8は、中空ローラ12a、12bにより支持されて連続的に搬送される。中空ローラ12bの下流側には、図示を省略した高分子樹脂製の巻き取りスプールが配置されており、正極板8は、巻き取りスプールに巻き取られる。繰り出しスプール、巻き取りスプール、及び中空ローラ12a、12bは、ギアやプーリ等を介して図示しないモータで回転駆動される。
【0016】
正極板8を介して中空ローラ12aの頂部近傍には、中空ローラ12aの頂部方向へ突出した吸引ノズル14aが配置されている。吸引ノズル14aの先端部は、正極板8の上面から所定距離(例えば、2mm)離間されている。図2に示すように、吸引ノズル14aは、正極板8の搬送方向Aと交差する方向が長手側とされており、吸引ノズル14aの長手側の長さは正極板8の幅より長く設定されている。吸引ノズル14aの上流側の側面には、正極活物質合剤層に先端が接触するブラシ10aの基部が固着されている。ブラシ10aの線径は0.5mm以下とされており、ブラシ10aの長手側の長さは吸引ノズル14aの長手側の長さとほぼ同じ長さとされている。
【0017】
図1に示すように、吸引ノズル14aの上部側は、図示を省略した支持部材で支持された断面略正方形状のチャンバ11aに接続されている。チャンバ11aの壁面には、コーティング処理が施されされている。吸引ノズル14aが接続されたチャンバ11aの反対側には、パイプを介してチャンバ11a内の空気を吸引する吸引ポンプ13が接続されている。この吸引ポンプ13の作動により、正極板8の上面(吸引ノズル14aの先端)近傍では、流速47m/分以上で空気が矢印B方向に吸引される。なお、チャンバ11aに接続されたパイプの開口部には、吸引ノズル14aから吸引された異物を捕捉するメッシュ16aが固定されている。
【0018】
また、ブラシ10aの上流側には、磁束密度0.8テスラ(8000ガウス)以上を有する断面略矩形状の磁石9aが、正極板8の搬送方向Aに交差する方向に配置されている。磁石9aは、図示を省略した支持部材に固定されており、正極板8の上面から約2mm離間して正極板8の搬送方向Aにほぼ平行に斜設されている。磁石9aの長手側の長さは、正極板8の幅より長く設定されている。
【0019】
極板上面異物除去部20aの下流側には、極板上面異物除去部20aと上下対称に極板下面異物除去部20bが配置されている。すなわち、極板下面異物除去部20bは、正極板8の下面側に、上述した中空ローラ12bの他に、磁石9b、吸引ノズル14b及びブラシ10bが配設された構成とされている。
【0020】
次に、極板表面異物除去装置20の動作(異物除去手順)について説明する。
【0021】
まず、吸引ポンプ13を作動させて、正極板8の上下面近傍の空気を吸引ノズル14a、14b内に吸引する。次に、図示しないモータを駆動させて、図示を省略した繰り出しスプール、巻き取りスプール、及び中空ローラ12a、12bを回転させ、正極板8を矢印A方向に、一定速度(例えば、約5m/分)で連続的に搬送する。
【0022】
正極板8が磁石9aの近傍を通過すると、正極板8の上面又は正極活物質合剤層に食い込んで付着していた鉄粉等の磁性を有する異物が磁石9aに引きつけられて捕捉され、正極板8の上面から除去される。続いて、正極板8の上面にブラシ10aの先端が接触し、ブラシ10aにより正極活物質合剤層に食い込んでいた異物が掻き出される。掻き出された繊維屑やアルミニウム粉(負極の場合は銅粉)等の非磁性体(磁性を有する異物を含む。)は、一旦ブラシ10aの近傍に飛散するが、飛散した異物は、正極板8の表面近傍の流速47m/分以上の空気と共に吸引ノズル14a内を矢印B方向に吸引される。吸引された異物は、チャンバ11a内に捕捉される。
【0023】
次いで、正極板8が極板下面異物除去部20bを通過すると、極板上面異物除去部20aを通過するときと同様に、磁石9bにより正極板8の下面に付着又は食い込んだ磁性を有する異物が捕捉され、吸引ノズル14b内に吸引されて、正極板8の下面から異物が除去される。極板表面異物除去装置20により異物が除去された正極板8は、下流側の巻き取りスプールに巻き取られる。
【0024】
(電池の作製)
異物が除去されたフープ状の正極板及び負極板は、金属粉(例えば、鉄粉)が正負極活物質合剤層に混入しないように、それぞれセラミック製のカッタにより所定長さに裁断されて電池の正、負極板として用いられる。図3に示すように、所定長さの正、負極板がセパレータを介して合成樹脂製の巻き芯7の周りに捲回されて電極群が作製される。正極タブ及び負極タブは、電極群の互いに反対側の両端面に位置するように配置される。なお、セパレータには、厚さ40μmのポリエチレン(以下、PEという。)製微多孔膜が用いられる。
【0025】
電極群の上下端では、集電するたの円環状の正、負極集電リング2、4が、それぞれ正、負極集電リング支えを介して巻き芯7に固定され、正極タブ及び負極タブが正、負極集電リング2、4の周面にそれぞれ溶接される。そして、得られた電極群は、有底円筒状の電池缶3内に挿入される。その後、正極集電リング2と上蓋1とは、正極集電リング2から延出された正極リード板と上蓋1から延出された上蓋リード板とが溶接される。次いで、電池缶3内には非水電解液が所定量注入され、上蓋1が正極集電リングスペーサ5を介して正極集電リング2に支持され、上蓋1と電池缶3とがガスケット6を介してカシメ封口されることによりリチウムイオン二次電池15が組み立てられる。
【0026】
なお、上蓋1は電池内部の圧力が所定圧力に達するとガスを放出する安全弁を有して構成されている。また、安全弁11の破断(開放)圧は10Pa程度に設定されている。非水電解液には、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とジエチルカーボネート(DEC)とを体積比で1:1:1に混合した混合有機溶媒中に、電解質として6フッ化リン酸リチウム(LiPF)を1モル/リットル溶解したものが用いられる。
【0027】
(作用等)
本実施形態のリチウムイオン二次電池の作製に用いた極板表面異物除去装置20は、磁力の大きい(磁束密度0.8テスラ以上の)磁石9a、9bが極板の上下面から所定距離離間して斜設されており、磁石9a、9bの長さは極板の幅より長く設定されている。このため、極板表面及び活物質合剤層に食い込んだ磁性を有する異物を磁石9a、9bで捕捉することができ、磁性を有する異物の極板表面への再付着を防止して効率よく異物を除去することができる。また、磁石9a、9bが極板から2mm離間しているので、活物質合剤層が削り取られることもない。更に、磁力の強い磁石9a、9bを用いたので、弱磁性体のステンレス(SUS)粉も除去することができると共に、チャンバ11a、11bにより一旦捕捉した磁性体を極板側に放出することもない。従って、極板に付着乃至食い込んだ強磁性及び弱磁性異物を効率よく吸着することができる。
【0028】
また、極板表面異物除去装置20には、極板の近傍に吸引ポンプ13にパイプを介して接続された吸引ノズル14a、14bが配置されており、極板の表面近傍の空気を高速(流速47m/分以上)で吸引して極板表面の異物を浮き上がらせて吸引する。このため、活物質合剤層を削り取ることなく、極板表面への再付着を防止して効率よく非磁性体(鉄粉等の異物を含む)を除去することができる。しかも、吸引ノズル14a、14bは極板の搬送方向Aに交差する方向が長手側とされており、吸引ノズル14a、14bの幅が極板の幅より長く設定されているので、極板の全表面に亘って異物を除去することができる。
【0029】
また、異物除去装置20では、パイプを介して吸引ポンプ13に接続された吸引ノズル14a、14bの上流側の側面に、先端が極板に接触するブラシ10a、10bの基部が固着されている。このため、極板表面に食い込んだ異物をブラシ10a、10bによって掻き出して、掻き出された異物を吸引ノズル14a、14bにより吸引することができる。従って、活物質合剤層に食い込んだ異物も除去することができると共に、ブラシ10a、10bの線径が0.5mm以下と小さいので、活物質合剤層が削り取られることもない。
【0030】
更に、異物除去装置20では、極板が、一定速度で連続的に搬送されるので、極板表面及び活物質合剤層に食い込んで付着した異物をむらなく除去することができる。
【0031】
更にまた、異物除去装置20では、中空ローラ12a、12bによって極板が支持されているので、ブラシ10a、10bの先端部と極板との距離が一定に保たれると共に中空ローラ12a、12bのクッション効果により、極板の表面を傷つけることを防止することができる。
【0032】
そして、極板表面異物除去装置20では、従来技術のように、極板の表面の異物を除去するため極板の搬送方向Aと逆向きに搬送される不織布を用いないため、リチウムイオン二次電池15の生産コストを低減することができる。
【0033】
なお、本実施形態では、極板上面異物除去部20aと、極板下面異物除去部20bとを備えた極板表面異物除去装置20を例示したが、活物質合剤層をアルミニウム箔(負極板の場合は、銅箔)の片面のみに形成する場合には、極板上面異物除去部20a及び極板下面異物除去部20bのいずれか一方を備えるようにすればよい。
【0034】
また、本実施形態では、極板上面異物除去部20a及び極板下面異物除去部20bが磁石9a、9b及び吸引ノズル14a、14bを有した例を示したが、少なくとも吸引ノズル14a、14bを有するようにすれば、磁性体及び非磁性体を除去することができる。このようにすれば、極板表面異物除去装置のコストを更に低減することができる。
【0035】
更に、本実施形態では、極板上面異物除去部20a及び極板下面異物除去部20bが、それぞれ略矩形状の磁石9a、9bを1個ずつ有する極板表面異物除去装置20を例示したが、磁石9a、9bの形状、個数は限定されず、例えば、断面略円形状の磁石をそれぞれ2個用いてもよい。このようにすれば、更に効率よく異物を除去することができる。また、磁石9a、9bには、磁石には異物の廃棄を考慮して電磁石を用いてもよいし、磁石の配設位置は、磁石の強さ、極板の搬送速度に応じて上下面からの距離を調整するようにしてもよい。
【0036】
【実施例】
次に、正極板表面に異物が付着した状態1の正極板8及び正極活物質合剤層に異物が食い込んだ状態2の正極板8を準備し、極板表面異物除去装置により異物除去を行った実施例1、2について説明する。なお、比較のために行った比較例についても併記する。
【0037】
(実施例1)
下表1に示すように、実施例1の極板表面異物除去装置は、上述した極板表面異物除去装置20のうち正極板から2mm離間した位置に磁束密度0.8テスラ(8000ガウス)の磁石9a、9bのみが斜設されている(吸引ノズル14a、チャンバ11a及び吸引ポンプ13を有していない。)。それぞれ状態1及び状態2の正極板8を5m/分の速度で連続的に図1の矢印A方向に搬送して、磁石9a、9b通過後の異物除去率を調べた。
【0038】
(比較例1)
表1に示すように、比較例1では、磁束密度0.8テスラの磁石9a、9bに代えて磁束密度0.15テスラの磁石が斜設された極板表面異物除去装置を用いた以外は実施例1と同様に異物除去率を調べた。
【0039】
試験結果を表1に示す。なお、表1において、◎、○、△及び×は、それぞれ異物除去率100%、80%以上、50〜80%及び50%以下を表し、SUSはステンレスを表している(表2においても同じ。)。なお、正極活物質合剤層に繊維屑が食い込んだ状態の正極板を用いて電池を作製したときには充放電によるデンドライト析出は生じないので、正極活物質合剤層に繊維屑が食い込んだ状態の正極板は作製しなかった。
【0040】
【表1】
Figure 2004073944
【0041】
(実施例2)
下表2に示すように、実施例2では、吸引ノズル14a、チャンバ11a及び吸引ポンプ13を有する極板表面異物除去装置(磁石9a、9b及びブラシ10a、10bを有していない。)により異物除去率を調べた。更に、吸引ノズル14a、14bの上流側に線径0.1mmのポリプロピレン(PP)製のブラシ10a、10bを配設した極板表面異物除去装置を用いて異物除去率を調べた。
【0042】
試験結果を表2に示す。
【0043】
【表2】
Figure 2004073944
【0044】
<評価>
表1に示すように、実施例1及び比較例1の極板表面異物除去装置では、磁力の強さに拘わらず繊維屑、アルミニウム粉及び銅粉等の非磁性体を除去することができないが、実施例1の極板表面異物除去装置では、磁性体の鉄粉を80%以上除去することができた。また、比較例1の極板表面異物除去装置では、弱磁性体のSUS粉を除去できなかったのに対し、実施例1の極板表面異物除去装置では、SUS粉の大きさが0.150mm以下であればSUS粉を50〜80%除去することができた。従って、磁束密度0.8テスラの極板表面異物除去装置を用いることで、正極活物質合剤層を削り取ることなく鉄粉及びSUS粉を効率よく除去することができることが判明した。
【0045】
また、表2に示したように、実施例2の極板表面異物除去装置では、異物の種類、大きさに拘わらず状態1の異物を100%除去することができた。また、ブラシ10a、10bを固着した極板表面異物除去装置では、ブラシ10a、10bを有していない極板表面異物除去装置と比較して状態2の正極板の異物除去率が向上することが判明した。従って、ブラシ10a、10bを有した極板表面異物除去装置を用いることで、状態1の正極板の異物を除去することができると共に状態2の正極板の異物も効率よく除去することができることが判明した。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1の態様によれば、磁束密度0.8テスラ以上の磁石が連続的に搬送される極板の表面近傍に配置されているので、極板表面及び極板表面に食い込んで付着した異物が磁石による捕捉で除去され再付着を防止することができると共に、磁石は極板から離間しているので、極板表面の活物質が削り取られることもなく、本発明の第2の態様によれば、極板の表面近傍に流速47m/分以上で吸引された空気により、極板表面及び極板に食い込んで付着した異物が浮き上がり、浮き上がった異物が空気吸引手段により吸引されるので、極板表面の活物質が削り取られることなく異物が除去され再付着を防止することができる、という効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な実施形態の極板表面異物除去装置の断面図である。
【図2】実施形態の極板表面異物除去装置の吸引ノズルの一部破断斜視図である。
【図3】リチウムイオン二次電池の断面図である。
【符号の説明】
8 正極板(極板)
9a、9b 磁石
10a、10b ブラシ
11a、11b チャンバ(空気吸引手段の一部)
12a、12b 中空ローラ(回転体)
13 吸引ポンプ(空気吸引手段の一部)
14a、14b 吸引ノズル(空気吸引手段の一部)
20a 極板上面異物除去部
20b 極板下面異物除去部
20 極板表面異物除去装置

Claims (5)

  1. 連続的に搬送される極板の表面近傍に、磁束密度0.8テスラ以上の磁石を配置したことを特徴とする極板表面異物除去装置。
  2. 連続的に搬送される極板の表面近傍に流速47m/分以上で空気を吸引する空気吸引手段を備えたことを特徴とする極板表面異物除去装置。
  3. 前記空気吸引手段は、前記極板の搬送方向に交差する方向を長手側とする吸引ノズルを有することを特徴とする請求項2に記載の極板表面異物除去装置。
  4. 前記空気吸引手段の近傍に、先端部が前記極板の表面に接触する線径0.5mm以下のブラシを更に備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の極板表面異物除去装置。
  5. 前記極板を介して前記空気吸引手段の反対側に前記極板を支持する回転体を配置したことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の極板表面異物除去装置。
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