JP2004072949A - 複軸多層モータのメカニカルシール構造 - Google Patents

複軸多層モータのメカニカルシール構造 Download PDF

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加藤 崇
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Abstract

【課題】平易な構造により、シールリングとメインティングリングとの軸方向寸法を適切に保つことで高いシール性能を確保することができると共に、組み付け時に周方向位相を合わせなくても常にメイティングリングとアウターロータの軸方向寸法を保持しつつ空気路を構成することができる複軸多層モータのメカニカルシール構造を提供すること。
【解決手段】複軸多層モータMのインナーロータとアウターロータとの間に用いるメカニカルシール構造であって、静止側密封要素として用いていたシールリング102,103,104がインナーロータと共に回転し、且つ、メイティングリング105がアウターロータと共に回転する構成において、カラー101、中間ベアリング84、シム111、背面側連結ケース64およびスリーブ109によって第2モータ軸9及び第1モータ中空軸8の軸方向位置決めをすることができる。
【選択図】    図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハイブリッド駆動ユニット等に適用される複軸多層モータのメカニカルシール構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、メカニカルシール構造としては、例えば、特開2002−156046号公報に記載のものが知られている。
【0003】
この従来公報には、回転側密封用要素であるメインティングリングと、静止側密封要素であるシールリングの密封状態を保持するために、各リング間にスリーブを配置し、前記各リングの軸方向位置を規定するものが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のメカニカルシール構造を、複軸多層モータに適用した場合、静止側密封要素であるシールリングがインナーロータと共に回転するので、相互に回転するシールリングとメインティングリングとの軸方向位置を規定する構造が必要である。
【0005】
1個の円環状のステータと、その内外周にそれぞれ同軸に配置したインナーロータ及びアウターロータよりなる三層の複軸多層モータにおいて、ロータ内圧力の昇圧や減圧を避けるために、内部の空気をモータ外部に開放するのに空気路を設ける必要があった。
【0006】
また、その空気路は、アウターロータ回転軸とインナーロータ回転軸との間に存在する油領域と、アウターロータとケースの間に存在する油領域とを避けつつ構成する必要があるため、メイティングリングとアウターロータの軸方向位置決めをするスリーブの部分においても空気路を形成する必要があった。
【0007】
本発明は、上記要求に着目してなされたもので、平易な構造により、シールリングとメインティングリングとの軸方向寸法を適切に保つことで高いシール性能を確保することができると共に、組み付け時に周方向位相を合わせなくても常にメイティングリングとアウターロータの軸方向寸法を保持しつつ空気路を構成することができる複軸多層モータのメカニカルシール構造を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、複軸多層モータのインナーロータとアウターロータとの間に用いるメカニカルシール構造であって、静止側密封要素として用いていたシールリングがインナーロータと共に回転し、且つ、メイティングリングがアウターロータと共に回転する構成において、カラー、ベアリング、シム、アウターロータケース部材およびスリーブによってアウターロータ回転軸及びインナーロータ回転軸の位置決めをすることができ、加えて、アウターロータおよびインナーロータのそれぞれの周方向位相によらず、常にモータ内の空気室が大気に開放される空気路が形成され、また、空気路を構成するスリーブは、組み付け時の周方向位相を合わせなくても空気路を構成することができる手段とした。
【0009】
【発明の効果】
よって、本発明のメカニカルシール構造にあっては、平易な構造により、シールリングとメインティングリングとの軸方向寸法を適切に保つことで高いシール性能を確保することができると共に、組み付け時に周方向位相を合わせなくても常にメイティングリングとアウターロータの軸方向寸法を保持しつつ空気路を構成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の複軸多層モータのメカニカルシール構造を実現する実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
(第1実施例)
まず、構成を説明する。
【0012】
[ハイブリッド駆動ユニットの全体構成]
図1は第1実施例の複軸多層モータが適用されたハイブリッド駆動ユニットの全体図であり、図1において、Eはエンジン、Mは複軸多層モータ、Gはラビニョウ型複合遊星歯車列、Dは駆動出力機構、1はモータカバー、2はモータケース、3はギヤハウジング、4はフロントカバーである。
【0013】
前記エンジンEは、ハイブリッド駆動ユニットの主動力源であり、エンジン出力軸5とラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第2リングギヤR2とは、回転変動吸収ダンパー6及び多板クラッチ7を介して連結されている。
【0014】
前記複軸多層モータMは、外観的には1つのモータであるが2つのモータジェネレータ機能を有する副動力源である。この複軸多層モータMは、前記モータケース2に固定され、コイルを巻いた固定電機子としてのステータSと、前記ステータSの内側に配置し、永久磁石を埋設したインナーロータIRと、前記ステータSの外側に配置し、永久磁石を埋設したアウターロータORと、を同軸上に三層配置することで構成されている。前記インナーロータIRに固定の第1モータ中空軸8は、ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第1サンギヤS1に連結され、前記アウターロータORに固定の第2モータ軸9は、ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第2サンギヤS2に連結されている。
【0015】
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gは、二つのモータ回転数を制御することにより無段階に変速比を変える無段変速機能を有する遊星歯車機構である。このラビニョウ型複合遊星歯車列Gは、互いに噛み合う第1ピニオンP1と第2ピニオンP2を支持する共通キャリヤCと、第1ピニオンP1に噛み合う第1サンギヤS1と、第2ピニオンP2に噛み合う第2サンギヤS2と、第1ピニオンP1に噛み合う第1リングギヤR1と、第2ピニオンP2に噛み合う第2リングギヤR2との5つの回転要素を有して構成されている。前記第1リングギヤR1とギヤハウジング3との間には多板ブレーキ10が介装されている。前記共通キャリヤCには、出力ギヤ11が連結されている。
【0016】
前記駆動出力機構Dは、出力ギヤ11と、第1カウンターギヤ12と、第2カウンターギヤ13と、ドライブギヤ14と、ディファレンシャル15と、ドライブシャフト16L,16Rにより構成されている。そして、出力ギヤ11からの出力回転及び出力トルクは、第1カウンターギヤ12→第2カウンターギヤ13→ドライブギヤ14→ディファレンシャル15を経過し、ドライブシャフト16L,16Rから図外の駆動輪へ伝達される。
【0017】
すなわち、ハイブリッド駆動ユニットは、前記第2リングギヤR2とエンジン出力軸5を連結し、前記第1サンギヤS1と第1モータ中空軸8とを連結し、前記第2サンギヤS2と第2モータ軸9とを連結し、前記共通キャリヤCに出力ギヤ11を連結することにより構成されている。
【0018】
[複軸多層モータの構成]
図2は第1実施例のメカニカルシール構造が適用された複軸多層モータMを示す縦断側面図、図3は第1実施例のメカニカルシール構造が適用された複軸多層モータMを示す一部縦断正面図、図4は第1実施例のステータを背面側から視た図である。
【0019】
図2において、1はモータカバー、2はモータケースであり、これらに囲まれたモータ室17内にインナーロータIRとステータSとアウターロータORとにより構成された複軸多層モータMが配置されている。
【0020】
前記インナーロータIRは、その内筒面が第1モータ中空軸8の段差軸端部に対して圧入(或いは、焼きばめ)により固定されている。このインナーロータIRには、図3に示すように、ロータベース20に対し磁束形成を考慮した配置によるインナーロータマグネット21(永久磁石)が軸方向に12本埋設されている。但し、2本が対をなしてV字配置されて同じ極性を示し、3極対としてある。
【0021】
前記ステータSは、ステータピース40を積層したステータピース積層体41とコイル42とステータ冷却用水路43とインナー側ボルト・ナット44とアウター側ボルト・ナット45と非磁性体樹脂層46とを有して構成されている。そして、ステータSの正面側端部が、正面側エンドプレート47とステータ固定ケース48とを介してモータケース2に固定されている。
【0022】
前記コイル42は、コイル数が18で、図4に示すように、6相コイルを3回繰り返しながら円周上に配置される。
【0023】
そして、前記6相コイルに対しては、図外のインバータから給電接続端子50とバスバー径方向積層体51と給電コネクタ52とバスバー軸方向積層体53を介して複合電流が印加される(図9参照)。この複合電流は、アウターロータORを駆動させるための3相交流と、インナーロータIRを駆動させるための6相交流を複合させたものである。
【0024】
前記アウターロータORは、その外筒面がアウターロータケース62に対してロー付け、或いは、接着により固定されている。そして、アウターロータケース62の正面側には正面側連結ケース63が固定され、背面側には背面側連結ケース64が固定されている。そして、この背面側連結ケース64に第2モータ軸9がスプライン結合されている。このアウターロータORには、図3に示すように、ロータベース60に対し磁束形成を考慮した配置によるアウターロータマグネット61(永久磁石)が、両端位置に空間を介して軸方向に12本埋設されている。このアウターロータマグネット61は、インナーロータマグネット21と異なり、1本ずつ極性が違い、6極対をなしている。
【0025】
図2において、80,81はアウターロータ6をモータケース2及びモータカバー1に支持する一対のアウターロータベアリングである。82はインナーロータIRをモータケース2に支持するインナーロータベアリング、83はアウターロータORに対しステータSを支持するステータベアリング、84は第1モータ中空軸8と第2モータ軸9との間に介装される中間ベアリングである。
【0026】
また、図2において、85はインナーロータIRの回転位置を検出するインナーロータレゾルバ、86はアウターロータORの回転位置を検出するアウターロータレゾルバである。
【0027】
[遊星歯車機構の構成]
図5はハイブリッド駆動ユニットのラビニョウ型複合遊星歯車列Gを示す縦断面図である。図5において、2はモータケース、3はギヤハウジング、4はフロントカバーであり、これらに囲まれたギヤ室30内にラビニョウ型複合遊星歯車列G及び駆動出力機構Dが配置されている。
【0028】
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第2リングギヤR2には、回転変動吸収フライホイールダンパー6と変速機入力軸31とクラッチドラム32とを介し、多板クラッチ7の締結時にエンジンEからの回転駆動トルクが入力される。
【0029】
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第1サンギヤS1には、第1モータ中空軸8がスプライン結合され、決められたモータ動作点にしたがって、複軸多層モータMのインナーロータIRから第1トルクと第1回転数が入力される。
【0030】
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第2サンギヤS2には、第2モータ軸9がスプライン結合され、決められたモータ動作点にしたがって、複軸多層モータMのアウターロータORから第2トルクと第2回転数が入力される。
【0031】
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第1リングギヤR1と、ギヤハウジング3との間には多板ブレーキ10が設けられ、発進時等において多板ブレーキ10が締結された時には、第1リングギヤR1が停止する。
【0032】
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの共通キャリヤCには、ステータ固定ケース48に対しベアリングを介して回転可能に支持された出力ギヤ11がスプライン結合されている。
【0033】
前記駆動出力機構Dは、前記出力ギヤ11と噛み合う第1カウンターギヤ12と、この第1カウンターギヤ12のシャフト部に設けられた第2カウンターギヤ13と、第2カウンターギヤ13と噛み合うドライブギヤ14とを有する。そして、第2カウンターギヤ13とドライブギヤ14の歯数比により、終減速比が決められる。
【0034】
前記多板クラッチ7のクラッチピストン33には、フロントカバー4に形成されたクラッチ圧油路34により締結圧が供給される。また、前記多板ブレーキ10のブレーキピストン35には、フロントカバー4に形成されたブレーキ圧油路36により締結圧が供給される。前記クラッチピストン33と前記ブレーキピストン35は、フロントカバー4の内側で、内周位置にクラッチピストン33が配置され、その外周位置にブレーキピストン35が配置される。
【0035】
また、前記変速機入力軸31には、軸心油路37が形成されていて、この軸心油路37には、フロントカバー4に形成された潤滑油路38を介して潤滑油が供給される。
【0036】
[モータ冷却構造]
図6は第1実施例のモータ冷却構造を有する複軸多層モータを示す拡大縦断面図である。
【0037】
複軸多層モータMは、コイル42を巻いた固定電機子としてのステータSと、ステータSの内側に配置し、インナーロータマグネット21を埋設したインナーロータIRと、ステータSの外側に配置し、アウターロータマグネット61を埋設したアウターロータORとを、モータカバー1およびモータケース2(以下、モータケース部材1,2という。)により画成されるモータ室17の内部に備えている。
【0038】
そして、前記アウターロータORの外周とモータケース部材1,2の内周で囲まれる空間を第1油冷室91に設定し、前記インナーロータIRの内周の空間を第2油冷室92に設定し、前記ステータSに対するアウターロータORとインナーロータIRのエアギャップ93,94を含むステータ外周空間を空気室95に設定している。
【0039】
前記インナーロータIRに第1モータ中空軸8を連結し、前記アウターロータORに第2モータ軸9を連結し、前記モータケース部材1,2の内側位置に、隙間を介してアウターロータORを固定するアウターロータケース部材62,63,64を配置している。
【0040】
そして、前記第1油冷室91を、モータケース部材1,2の内面とアウターロータケース部材62,63,64の外面により形成される室としている。
【0041】
前記第2油冷室92を、第1モータ中空軸8のインナーロータ支持部8aの内周面と第2モータ軸9の外周面により形成される室としている。
【0042】
前記空気室95を、アウターロータケース部材62,63,64の正面側連結ケース63の内面により形成される室と、背面側連結ケース64の内面により形成される室と、両室を連通するエアギャップ93,94と、による室としている。
【0043】
前記第2モータ軸9の軸心部に、モータ正面側軸端からモータ背面側に向けて軸心油路96を形成すると共に、前記第1油冷室91と前記第2油冷室92とに潤滑油を導く第1径方向分岐油路96aと第2径方向分岐油路96bを形成している。
【0044】
前記第2モータ軸9の軸心部に、モータ背面側軸端からモータ正面側に向けて軸心空気路97を形成すると共に、前記空気室95に空気を導く径方向空気路97aを形成している。ここで、前記第1径方向分岐油路96aと前記径方向空気路97aとは、軸方向にオーバラップさせて配置している。なお、98はスポンジ等によるエアフィルタ、99は排出油路、110は貫通穴、Aはメカニカルシール構造である。
【0045】
[メカニカルシール構造]
図7は第1実施例のメカニカルシール構造Aを示す拡大断面図、図8はスリーブを示す図である。
【0046】
前記複軸多層モータMは、ステータSを挟んで同心円状にインナーロータIRとアウターロータORとを配置し、前記インナーロータIRを支持する第1モータ中空軸8と、前記アウターロータORを支持するアウターロータケース部材62,63,64及び第2モータ軸9を設け、前記第1モータ中空軸8の内周空間を第2油冷室92(油室)に設定し、前記アウターロータケース部材62,63,64により画成されるステータSの外周空間を空気室95に設定し、前記第1モータ中空軸8と第2モータ軸9との間に、第2油冷室92と空気室95を仕切るメカニカルシール100を備え、第1モータ中空軸8と背面側連結ケース64との間に、インナーロータIRとアウターロータORを相対回転可能に支持する中間ベアリング84(ベアリング)を備えている。
【0047】
前記メカニカルシール100は、インナーロータIRに連結される第1モータ中空軸8のインナーロータ支持部8aの内周位置に嵌合されるシールリング102,103,104と、アウターロータORに連結される第2モータ軸9の外周位置に嵌合されるメイティングリング105と、を有する。
【0048】
前記シールリングは、カラー101に接すると共にインナーロータ支持部8aの内面に対しシール性を保ちながら軸方向移動可能に嵌合された予圧部材102と、該予圧部材102に対しシール性を保ちながら軸方向移動可能に嵌合されたシール部材103と、該シール部材103と前記予圧部材102との間に介装された内蔵スプリング104により構成される。
【0049】
前記メイティングリング105は、前記第2モータ軸9の段差部9aに対しシール性を保ちながら嵌合されると共に前記シール部材103のシール面103aが圧接するシール面105aを有する。
【0050】
前記インナーロータ支持部8aと前記予圧部材102とのシール性は、インナーロータ支持部8aの溝に装着されたO−リング106により達成され、前記予圧部材102と前記シール部材103とのシール性は、両部材102,103間に介装されたO−リング107により達成され、前記第2モータ軸9とメイティングリング105とのシール性は、メイティングリング105の溝に装着されたO−リング108により達成される。
【0051】
前記中間ベアリング84は、周方向に2箇所の切り欠き64aを設けた背面側連結ケース64(アウターロータケース部材)に対し内輪84aを嵌合し、第1モータ中空軸8のインナーロータ支持部8aの内面に対し外輪84bを嵌合することで設けられる。
【0052】
前記中間ベアリング84の内輪84aの端面と背面側連結ケース64との間には、軸方向の間隔を保つシム111を設けている。
【0053】
前記中間ベアリング84の外輪84bの端面と予圧部材102との間のインナーロータ支持部8aの段差部8bには、外輪84bと予圧部材102とに接して軸方向の間隔を保つカラー101を設けている。
【0054】
前記第2モータ軸9の外周位置には、背面側連結ケース64とメイティングリング105とに接して軸方向の間隔を保つスリーブ109を設けている。
【0055】
前記スリーブ109は、図8に示すように、背面側連結ケース64との接触部において第2モータ軸9の外径よりも大きな径の中ぐり部109aと、該中ぐり部109aとスリーブ外周部とを貫通する切り欠き109bと、を有する。
【0056】
前記空気室95は、ステータSに設けられた貫通穴110と、背面側連結ケース64の中間ベアリング84の内輪位置に設けられた切り欠き64aと、カラー101に設けられた切り欠き101aと、スリーブ109に設けられた中ぐり部109aおよび切り欠き109bと、第2モータ軸9に設けられた軸心空気路97の径方向空気路97a(貫通穴)と、により構成された空気路によって大気開放とされている。
【0057】
ここで、前記背面側連結ケース64の切り欠き64aが設けられる部分の外径は、前記スリーブ109の切り欠き109bが設けられる部分の外径より大きな径に設定されている。
【0058】
そして、メカニカルシール構造Aは、
▲1▼第2モータ軸9にメインティングリング105を嵌合させ、第2モータ軸9を第1モータ中空軸8内に挿入する。
▲2▼第1モータ中空軸8の内周面にシールリング102,103,104、カラー101、中間ベアリング84を順に嵌合させる。
▲3▼第2モータ軸9の外周にスリーブ109を嵌合させる。
▲4▼第2モータ軸9の径方向空気路97aの位置より中間ベアリング84側にO−リング112を取り付ける。
▲5▼シム111を嵌合させた背面側連結ケース64を、第2モータ軸9に対しスプライン結合する。
の組み付け順により組み付けられている。
【0059】
次に、作用を説明する。
【0060】
[複軸多層モータの基本機能]
2ロータ・1ステータで、アウターロータ磁力線とインナーロータ磁力線との2つの磁力線が作られる複軸多層モータMを採用したことで、コイル42及び図外のコイルインバータを2つのインナーロータIRとアウターロータORに対し共用できる。そして、インナーロータIRに対する電流とアウターロータORに対する電流を重ね合わせた複合電流を1つのコイル42に印加することにより、2つのロータIR,ORをそれぞれ独立に制御することができる。つまり、外観的には、1つの複軸多層モータMであるが、モータ機能とジェネレータ機能の異種または同種の機能を組み合わせものとして使える。
【0061】
よって、例えば、ロータとステータを持つモータと、ロータとステータを持つジェネレータの2つのものを設ける場合に比べて大幅にコンパクトになり、スペース・コスト・重量の面で有利であると共に、コイル共用化により電流による損失(銅損,スイッチングロス)を防止することができる。
【0062】
また、複合電流制御のみで(モータ+ジェネレータ)の使い方に限らず、(モータ+モータ)や(ジェネレータ+ジェネレータ)の使い方も可能であるというように、高い選択自由度を持ち、例えば、第1実施例のように、ハイブリッド車の駆動源に採用した場合、これら多数の選択肢の中から車両状態に応じて最も効果的或いは効率的な組み合わせを選択することができる。
【0063】
[ロータ冷却作用]
前記複軸多層モータMは、上記のように主動力源をエンジンEとするハイブリッド駆動ユニットの副動力源として適用されたものであり、図外のオイルクーラにより冷却された潤滑油は、フロントカバー4に形成された潤滑油路38を介して、ハイブリッド駆動ユニットのギヤ室30内に配置されたギヤ機構に供給されると共に、変速機入力軸31に形成された軸心油路37から第2モータ軸9の軸心部に形成された軸心油路96に供給される。
【0064】
そして、軸心油路96からの潤滑油は、第2径方向分岐油路96bを経過して第2油冷室92へ供給され、移動する潤滑油により第1モータ中空軸8に固定されたインナーロータIRから熱を奪う。そして、第2油冷室92の潤滑油は、第1モータ中空軸8と第2モータ軸9との間の環状隙間を経過してギヤ室30へ導かれる。
【0065】
同時に、軸心油路96からの潤滑油は、第1径方向分岐油路96aを経過して第1油冷室91へ供給され、移動する潤滑油によりアウターロータケース部材62,63,64に固定されたアウターロータORから熱を奪う。そして、第1油冷室91の潤滑油は、排出油路99を経過して図外のオイルポンプのリザーブタンクへ導かれる。
【0066】
よって、アウターロータORの外周空間を第1油冷室91に設定し、インナーロータIRの内周空間を第2油冷室92に設定したため、インナーロータIRとアウターロータORに埋設されたインナーロータマグネット21とアウターロータマグネット61の温度上昇が抑えられる。
【0067】
[ステータ冷却作用]
複軸多層モータMのステータSにはコイル42が巻かれ、このコイル42には大電流が流されることで、高温になろうとするが、外部から冷却水が冷却水路4を経過して循環供給されることで、移動する冷却水により、ステータSの内側と両側面から熱を奪い、ステータSが冷却される。
【0068】
[エアギャップ確保作用]
空気室95が大気圧より低いときには、エアフィルタ98により粒子等を除去された空気は、モータ背面側軸端からモータ正面側に向けて形成された軸心空気路97から径方向空気路97aを経過し、空気室95に清浄な空気を導く。
【0069】
空気室95が大気圧より高いときには、空気室95からステータSに設けられた貫通穴110と、背面側連結ケース64の中間ベアリング84の内輪位置に設けられた切り欠き64aと、カラー101に設けられた切り欠き101aと、スリーブ109に設けられた中ぐり部109aおよび切り欠き109bと、第2モータ軸9に設けられた径方向空気路97aを経過し、軸心空気路97から大気に抜かれる。
【0070】
すなわち、空気室95は、室圧の昇圧や減圧にかかわらず、空気路によって大気開放とされ、大気圧が保たれる。
【0071】
この空気室95は、アウターロータケース部材62,63,64の正面側連結ケース63と背面側連結ケース64との内面により形成される室であり、両側に形成される空気室95,95は、エアギャップ93,94により連通しているため、油の流入を許さない空気層としてのエアギャップ93,94が確保されることになり、エアギャップ93,94に油が流入した場合のように、ロータ回転による攪拌抵抗により温度上昇を招いたり、ロータ回転の抵抗となってモータ性能の低下を招くことが防止される。
【0072】
[メカニカルシールでの位置決め作用]
従来は静止側密封要素として用いられるシールリング102,103,104がインナーロータIRと共に回転するので、相互に回転するシールリング102,103,104とメインティングリング105との軸方向位置を規定する構造が必要である。
【0073】
これに対し、第1実施例のメカニカルシール構造では、複軸多層モータMのインナーロータIRとアウターロータORとの間に用いる構造であって、静止側密封要素として用いていたシールリング102,103,104がインナーロータIRと共に回転し、且つ、メイティングリング105がアウターロータORと共に回転する構成において、カラー101、中間ベアリング84、シム111、背面側連結ケース64およびスリーブ109によってアウターロータ回転軸である第2モータ軸9及びインナーロータ回転軸である第1モータ中空軸8の軸方向位置決めをすることができる。このために、シールリング102,103,104とメインティングリング105との軸方向寸法を適切に保ち、両リング102,103,104,105間の密接状態を良好に保持することができる。
【0074】
[メカニカルシールでの空気路形成作用]
一方、1個の円環状のステータSと、その内外周にそれぞれ同軸に配置したインナーロータIR及びアウターロータORよりなる三層の複軸多層モータMにおいて、ロータ内圧力の昇圧や減圧を避けるために、内部の空気をモータ外部に開放するのに空気路を設ける必要があった。
【0075】
また、その空気路は、第1モータ中空軸8と第2モータ軸9との間に存在する第2油冷室92と、アウターロータケース部材62,63,64とモータケース部材1,2の間に存在する第1油冷室91とを避けつつ構成する必要があるため、メイティングリング105とアウターロータORの軸方向位置決めをするスリーブ109の部分においても空気路を形成する必要があった。
【0076】
これに対し、第1実施例のメカニカルシール構造では、空気室95を、ステータSに設けられた貫通穴110と、背面側連結ケース64の中間ベアリング84の内輪位置に設けられた切り欠き64aと、カラー101に設けられた切り欠き101aと、スリーブ109に設けられた中ぐり部109aおよび切り欠き109bと、第2モータ軸9に設けられた軸心空気路97の径方向空気路97aと、により構成された空気路によって大気開放としたため、アウターロータORおよびインナーロータIRのそれぞれの周方向位相によらず、常にモータ内の空気室95が大気に開放される空気路を形成することができる。
【0077】
また、空気路を構成するスリーブ109は、全周にわたる中ぐり部109aを有するため、組み付け時の周方向位相を合わせなくても、常にメインティングリング105とアウターロータORとの軸方向寸法を保持しつつ、空気路を構成することができる。
【0078】
次に、効果を説明する。
第1実施例の複軸多層モータのメカニカルシール構造にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0079】
(1) 複軸多層モータMのインナーロータIRとアウターロータORとの間に用いるメカニカルシール構造であって、静止側密封要素として用いていたシールリング102,103,104がインナーロータIRと共に回転し、且つ、メイティングリング105がアウターロータORと共に回転する構成において、カラー101、中間ベアリング84、シム111、背面側連結ケース64およびスリーブ109によってアウターロータ回転軸である第2モータ軸9及びインナーロータ回転軸である第1モータ中空軸8の軸方向位置決めをすることができ、加えて、アウターロータORおよびインナーロータIRのそれぞれの周方向位相によらず、常にモータ内の空気室95が大気に開放される空気路が形成され、また、空気路を構成するスリーブ109は、組み付け時の周方向位相を合わせなくても空気路を構成できるようにしたため、平易な構造により、シールリング102,103,104とメインティングリング105との軸方向寸法を適切に保つことで高いシール性能を確保することができると共に、組み付け時に周方向位相を合わせなくても常にメイティングリング105とアウターロータORの軸方向寸法を保持しつつ空気路を構成することができる。
【0080】
(2) 背面側連結ケース64の切り欠き64aが設けられる部分の外径は、スリーブ109の切り欠き109bが設けられる部分の外径より大きな径に設定したため、背面側連結ケース64の切り欠き64a(2箇所)とスリーブ109の切り欠き109b(4箇所)が一致していなくても確実に空気路を構成することができる。
【0081】
(3) メカニカルシール構造Aは、
▲1▼第2モータ軸9にメインティングリング105を嵌合させ、第2モータ軸9を第1モータ中空軸8内に挿入する。
▲2▼第1モータ中空軸8の内周面にシールリング102,103,104、カラー101、中間ベアリング84を順に嵌合させる。
▲3▼第2モータ軸9の外周にスリーブ109を嵌合させる。
▲4▼第2モータ軸9の径方向空気路97aの位置より中間ベアリング84側にO−リング112を取り付ける。
▲5▼シム111を嵌合させた背面側連結ケース64を、第2モータ軸9に対しスプライン結合する。
の組み付け順により組み付けるようにしたため、第1油冷室91と空気室95とを仕切るO−リング112を傷つけることなく取り付けることができる。
【0082】
すなわち、スリーブ109は、背面側連結ケース64と共にメインティングリング105の軸方向位置を規制している。このことについては、スリーブを背面側連結ケースと一体のものとしても同じである。しかし、スリーブを一体に有する背面側連結ケース(スリーブ付きケース)では、O−リング112を取り付けた後、このスリーブ付きケースを軸方向に差し込みながら嵌合させるため、O−リング112を傷つけてしまうおそれがある。
【0083】
以上、本発明の複軸多層モータのメカニカルシール構造を第1実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この第1実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0084】
例えば、第1実施例では、ハイブリッド駆動ユニットに適用される複軸多層モータの例を示したが、単独で設置される複軸多層モータや他のシステムに適用される複軸多層モータに対しても本発明のメカニカルシール構造を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のメカニカルシール構造を有する複軸多層モータが適用されたハイブリッド駆動ユニットを示す概略全体図である。
【図2】第1実施例のメカニカルシール構造が適用された複軸多層モータMを示す縦断側面図である。
【図3】第1実施例のメカニカルシール構造が適用された複軸多層モータMを示す一部縦断正面図である。
【図4】第1実施例のメカニカルシール構造が適用された複軸多層モータMをステータの背面側から視た図である。
【図5】第1実施例のメカニカルシール構造を有する複軸多層モータが適用されたハイブリッド駆動ユニットのラビニョウ型複合遊星歯車列Gおよび駆動出力機構Dを示す縦断側面図である。
【図6】第1実施例のメカニカルシール構造が適用された複軸多層モータMの拡大縦断側面図である。
【図7】第1実施例のメカニカルシール構造を示す拡大断面図である。
【図8】第1実施例のメカニカルシール構造で用いられたスリーブを示す図である。
【図9】複軸多層モータのステータコイルに印加する複合電流の一例を示す図である。
【符号の説明】
M 複軸多層モータ
S ステータ
IR インナーロータ
OR アウターロータ
8 第1モータ中空軸
8a インナーロータ支持部
9 第2モータ軸
62,63,64 アウターロータケース部材
64 背面側連結ケース(アウターロータケース部材)
64a 切り欠き
84 中間ベアリング(ベアリング)
84a 内輪
84b 外輪
91 第1油冷室
92 第2油冷室(油室)
95 空気室
97 軸心空気路
97a 径方向空気路(貫通穴)
100 メカニカルシール
101 カラー
101a 切り欠き
102,103,104 シールリング
105 メイティングリング
109 スリーブ
109a 中ぐり部
109b 切り欠き
110 貫通穴
112 O−リング

Claims (3)

  1. ステータを挟んで同心円状にインナーロータとアウターロータとを配置し、
    前記インナーロータの内周空間を油室に設定し、
    前記ステータの外周空間を空気室に設定し、
    前記インナーロータとアウターロータとの間に、両ロータを相対回転可能に支持するベアリングと、前記油室と空気室を仕切るメカニカルシールと、を備えた複軸多層モータにおいて、
    前記メカニカルシールは、インナーロータに連結される第1モータ中空軸の内周位置に嵌合されるシールリングと、アウターロータに連結される第2モータ軸の外周位置に嵌合されるメイティングリングと、を有し、
    前記アウターロータケース部材に対し内輪を嵌合し、第1モータ中空軸の内面に対し外輪を嵌合することでベアリングを設け、
    前記ベアリングの内輪端面とアウターロータケース部材との間に軸方向の間隔を保つシムを設け、
    前記ベアリングの外輪端面とシールリングとに接して軸方向の間隔を保つカラーを設け、
    前記第2モータ軸の外周位置に、アウターロータケース部材とメイティングリングとに接して軸方向の間隔を保つスリーブを設け、
    前記スリーブには、アウターロータケース部材との接触部において第2モータ軸の外径よりも大きな径の中ぐり部と、該中ぐり部とスリーブ外周部とを貫通する切り欠きと、を有し、
    前記空気室は、アウターロータケース部材のベアリングの内輪位置に設けられた切り欠きと、カラーに設けられた切り欠きと、スリーブに設けられた切り欠きと、第2モータ軸に設けられた貫通穴と、により構成された空気路によって大気開放としたことを特徴とする複軸多層モータのメカニカルシール構造。
  2. 請求項1に記載された複軸多層モータのメカニカルシール構造において、
    前記アウターロータケース部材の切り欠きが設けられる部分の外径を、前記スリーブの切り欠きが設けられる部分の外径より大きな径に設定したことを特徴とする複軸多層モータのメカニカルシール構造。
  3. 請求項1または2の何れか1項に記載された複軸多層モータのメカニカルシール構造において、
    ▲1▼第2モータ軸にメインティングリングを嵌合させ、第2モータ軸を第1モータ中空軸内に挿入する。
    ▲2▼第1モータ中空軸の内周面にシールリング、カラー、ベアリングを順に嵌合させる。
    ▲3▼第2モータ軸の外周にスリーブを嵌合させる。
    ▲4▼第2モータ軸の貫通穴の位置よりベアリング側にO−リングを取り付ける。
    ▲5▼シムを嵌合させたアウターロータケース部材を、第2モータ軸に対しスプライン結合する。
    の組み付け順により組み付けたことを特徴とする複軸多層モータのメカニカルシール構造。
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