JP2004072587A - 高周波デバイス - Google Patents

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Tatsuya Inoue
井上 竜也
Hideaki Tokunaga
徳永 英晃
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】静電気のような信号通過帯域に近い周波数の高電圧雑音が侵入したとしても、アンテナ端子の後に接続された回路を保護することのできる高周波デバイスを提供することを目的とする。
【解決手段】アンテナ端子10に接続した共用器11を備え、アンテナ端子10と共用器11間の信号ラインと並列にコンデンサ21およびインダクタ22を接続したものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば携帯電話などの移動体通信機器に用いるものであり、特にアンテナ端子から侵入する静電気からフィルタなどの高周波部品を保護することのできる高周波デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、携帯電話などの移動体通信機器においては、アンテナ端子から侵入する静電気によって、内部の電気回路を破壊する危険があることが認識されている。静電気は、1ナノ秒以下の速度でかつ数百〜数キロボルトという高電圧がかかるからである。
【0003】
そこで、特開2001−127663号公報においては、図7に示されるように、アンテナ端子1とスイッチ回路2との間にコンデンサとインダクタとからなるハイパスフィルタ3を接続し、回路2の保護を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
携帯電話などの移動体通信機器においては、年々小型化が進み、中に収納される高周波デバイスも小型化が求められている。
【0005】
上記ハイパスフィルタ3において、通過帯域外減衰量を大きくしようとすると、コンデンサとインダクタとを多段に接続しなければならない。また、多段に接続すると、挿入損失が大きくなるだけでなく高周波デバイスも大きくなってしまう。従って、限られた大きさの中では、ある程度の特性しか得られない。
【0006】
しかしながら、静電気のような信号通過帯域近傍の周波数の高電圧雑音が侵入すると、このハイパスフィルタ3を通過し、アンテナ端子1に接続した回路2に侵入して破壊してしまう恐れがある。
【0007】
そこで本発明は、たとえ静電気のような信号通過帯域に近い周波数の高電圧雑音が侵入したとしても、アンテナ端子の後に接続された回路を保護することのできる高周波デバイスを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、以下の構成を有するものである。
【0009】
本発明の請求項1に記載の発明は、特に、高周波デバイスにおいてアンテナ端子と共用器間の信号ラインと並列にコンデンサおよびインダクタを接続するものであり、アンテナから侵入した静電気をインダクタにより、グランドにバイパスさせると同時に、インダクタで除去しきれない立ち上がりの高周波成分をコンデンサによって吸収することにより、共用器を含む回路を保護することができる。
【0010】
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、コンデンサとインダクタの両方の機能を有する一つの素子を用いるものであり、部品点数の削減、実装面積の低減および実装コストの低減ができ、各種移動体通信機器への使用範囲を広げることができる。
【0011】
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、高周波デバイスの各種機能を設けた積層セラミック回路基板の内部にインダクタ機能およびコンデンサ機能を設けたものであり、小型化、低背化することができ、各種移動体通信機器への使用範囲を広げることができる。
【0012】
本発明の請求項4に記載の発明は、特に、インダクタンスが50nH以下のインダクタを用いるものであり、より確実に回路の保護を行うことができる。
【0013】
本発明の請求項5に記載の発明は、特に、コンデンサの静電容量を10pF以下とするものであり、より確実に回路の保護を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1,4,5に記載の発明について説明する。
【0015】
図1は、実施の形態1における高周波デバイスのブロック回路図であり、例えば欧州携帯電話規格のGSM携帯電話におけるアンテナ共用器として用いることができる。図1において、10はアンテナ端子、11はアンテナ端子10に接続した共用器であり、GSM帯の送、受信の周波数成分を分波する役目を持つ。共用器11は移相器14とSAWフィルタ12,13で構成されており、送信側端子31および受信側端子32が接続されている。
【0016】
さらに、アンテナ端子10と共用器11の信号ラインと並列に3pFの静電容量を有するコンデンサ21と18nHのインダクタンスを有するインダクタ22が配置されている。このコンデンサ21とインダクタ22の他端側はグランド端子23に接続されている。
【0017】
コンデンサ21は静電容量が10pF以下でできるだけ小さい方が静電気除去効果を小さくせずに、通過帯域の挿入損失の増大を防ぐことができる。10pFより大きいと通過帯域の挿入損失を小さくすることが困難であるので好ましくない。またできるだけ小さい方が良いのであるが、1pF以下であるとコンデンサ21自身の静電気耐量が小さくなり回路保護効果の持続性が落ちるので好ましくない。従って、2〜5pFのものを用いることが好ましい。
【0018】
また、インダクタ22のインダクタンスは50nH以下とすることにより、静電気除去効果は大きくなる。50nHを越えると、インダクタを通過する高周波成分が増えるので好ましくない。また、信号通過帯域の挿入損失を小さくできるので3nH以上とすることが好ましい。
【0019】
このような構成の高周波デバイスにより、信号通過帯域の挿入損失を大きくすることなく、共用器11、特にSAWフィルタ12,13を確実に保護することができる。
【0020】
本実施の形態の高周波デバイスの比較のために、図4に示すようにハイパスフィルタ50を使用した高周波デバイスを準備する。他の構成は図1と同様である。図4において、ハイパスフィルタ50は、信号通過帯域の挿入損失を考慮すると、インダクタ51のインダクタンスを100nH程度に、コンデンサ52の静電容量を33pF程度にする必要がある。しかし、静電気がアンテナ端子10から侵入した場合、通過帯域に近い高周波の高電圧成分を十分に除去できない。また、これより小さなインダクタンスのインダクタを用いると通過帯域の挿入損失が大きくなる。さらに、コンデンサの静電容量が33pFと大きいため、通過帯域に近い高周波成分を除去することができない。
【0021】
図5、図6に本実施の形態の高周波デバイスと比較例の高周波デバイスに対し、8kVの静電気をアンテナ端子10に接触放電した時、共用器11以降の回路にかかる電圧を示す。
【0022】
本実施の形態の高周波デバイスにおいては、図5に示すように、数ナノ秒の間に470V程度の電圧しかかからないが、比較例の高周波デバイスにおいては、図6に示すように数ナノ秒の間に950V程度の電圧がかかっている。
【0023】
本実施の形態の高周波デバイスは、比較例の高周波デバイスと比較すると、加わる電圧は1/2程度となり、十分な電圧降下が行われていることがわかる。
【0024】
つまり、アンテナ端子10と共用器11の信号ラインと並列にコンデンサ21とインダクタ22を接続することで、通過帯域の挿入損失を大きくすることなしに、静電気などの高電圧雑音をインダクタ22によってグランド端子23にバイパスさせると同時に、インダクタ22で除去しきれない立ち上がりの高周波成分をコンデンサ21によって吸収することで共用器11以降の回路に高電圧がかからず、必要な信号のみを送信することができる。
【0025】
従って、高電圧雑音により悪影響を受ける可能性の高い共用器11、特にSAWフィルタ12,13を確実に保護し、優れた信頼性を有する高周波デバイスを得ることができるのである。
【0026】
(実施の形態2)
以下、本実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項1,2について説明する。
【0027】
図2に本実施の形態2における高周波デバイスの断面図を示す。その構成回路は実施の形態1で示したものと同様であるので説明を省略する。
【0028】
図2において、40は積層セラミック基板であり、セラミック層41と導体パターン42を交互に積層することにより、内部及び外周面にアンテナ端子10、移相器14、送信側端子31および受信側端子32を形成している(図示せず)。そしてこの積層セラミック基板40の表面はSAWフィルタ12,13、コンデンサ21およびインダクタ22を実装し、図1に示す回路を実現している。
【0029】
従って、実施の形態1と比較すると、高周波デバイスを一体化することで小型化ができ、移動体通信機器への適用範囲が広がることとなる。
【0030】
なお、コンデンサ21とインダクタ22は、セラミック層と導電体層とを積層して一体形成し、一つの素子とすることで、高電圧雑音からの保護効果は同様にしたまま、部品点数の削減、実装コストの低減ができる。
【0031】
(実施の形態3)
以下、本実施の形態3を用いて、本発明の特に請求項3に記載の発明について説明する。
【0032】
図3は、本実施の形態3における高周波デバイスの断面図である。その構成回路は実施の形態1,2で示したものと同様であるので説明を省略する。
【0033】
本実施の形態3と実施の形態2との相違点は、コンデンサ21およびインダクタ22の形状である。
【0034】
本実施の形態3においては、図3に示すように、セラミック層41と導体パターン42とを積層した積層セラミック基板40の内部及び外周面にアンテナ端子10、移相器14、送信側端子31および受信側端子32を形成している(図示せず)。また、積層セラミック基板40を形成する際、インダクタ22を形成するとともに、コンデンサ材料で形成したセラミック層44と内部電極45も同時に積層することにより、コンデンサ21も内部に形成している。そしてこの積層セラミック基板40は、表面に凹部を有するとともにこの凹部にSAWフィルタ18を実装し、図1に示す回路を実現している。また、凹部をふた43で封止している。なお、SAWフィルタ18は、一つのパッケージ内にSAWフィルタ12,13を設けたものである。
【0035】
従って、実施の形態2と比較すると、高周波デバイスを小型化することができ、移動体通信機器への適用を広げることができるのはもちろん、積層セラミック基板40を形成した後、わざわざコンデンサとインダクタを実装する必要が無いので生産性に優れたものとなる。
【0036】
なお、上記実施の形態1〜3においては、コンデンサ21とインダクタ22はアンテナ端子10と移相器14との間に設けたが、SAWフィルタ12,13とアンテナ端子10との間に並列にかつ一端がグランド端子23に接続されるように形成すれば構わない。しかしながら、上記実施の形態に示すように回路的に見てアンテナ端子10に近い位置にコンデンサ21とインダクタ22を接続することにより、共用器11以降の回路の保護を確実に行うことができるので望ましい。
【0037】
また、上記各実施の形態においては、GSMシステムへの応用を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばPDCやAMPSシステムでも、デュアルバンド、トリプルバンドであっても、アンテナ端子10から侵入する高電圧雑音に対する対策の必要なものについては、アンテナ端子10とこのアンテナ端子10に接続する回路との間に並列にコンデンサ21およびインダクタ22を接続し、その一端をグランド端子23に接続することにより同様の効果が得られるものである。
【0038】
また、上記各実施の形態においては、共用器11として移相器14とSAWフィルタ12,13を用いたものを例に説明したが、フィルタは一方もしくは両方が誘電体フィルタであっても構わない。
【0039】
【発明の効果】
以上本発明によると、信号通過帯域に近い周波数の高電圧雑音がアンテナ端子から侵入したとしても、後に接続された回路を確実に保護することのできる高周波デバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1〜3における高周波デバイスの回路ブロック図
【図2】本発明の実施の形態2における高周波デバイスの断面図
【図3】本発明の実施の形態3における高周波デバイスの断面図
【図4】比較のための高周波デバイスの回路図
【図5】本発明の実施の形態1における高周波デバイスの静電気除去特性を示すグラフ
【図6】図7に示す高周波デバイスの静電気除去特性を示すグラフ
【図7】従来の高周波デバイスの回路図
【符号の説明】
10 アンテナ端子
11 共用器
12 SAWフィルタ
13 SAWフィルタ
14 移相器
18 SAWフィルタ
21 コンデンサ
22 インダクタ
23 グランド端子
31 送信側端子
32 受信側端子
40 積層セラミック基板
41 セラミック層
42 導体パターン
43 ふた
44 セラミック層
45 内部電極
50 ハイパスフィルタ
51 インダクタ
52 コンデンサ

Claims (5)

  1. アンテナ端子と、前記アンテナ端子に接続した共用器を備え、前記アンテナ端子と前記共用器間の信号ラインと並列にコンデンサおよびインダクタを接続した高周波デバイス。
  2. コンデンサとインダクタは、一体化された素子である請求項1に記載の高周波デバイス。
  3. アンテナ端子、コンデンサ、インダクタは、導電体層とセラミック層とを積層した積層セラミック回路基板で構成する請求項1に記載の高周波デバイス。
  4. インダクタのインダクタンスは50nH以下である請求項1に記載の高周波デバイス。
  5. コンデンサの静電容量は、10pF以下である請求項1に記載の高周波デバイス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022065118A1 (ja) * 2020-09-28 2022-03-31 株式会社ヨコオ アンテナ装置及び電子回路の保護装置

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