JP2004072512A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】他のジョブによって使われたくないリソースを処理指示時に指定することによって、指定したリソースを占有して使える画像形成装置を提供する。
【解決手段】上位装置105とネットワーク接続された画像形成装置100において、上位装置105からのデータ送信時、または操作部からの処理指示時に特定のリソースの占有を指定することで、他のジョブの割り込みによりそのリソースが使われることを拒否する拒否モードを実行する機能を有する制御部110を備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】上位装置105とネットワーク接続された画像形成装置100において、上位装置105からのデータ送信時、または操作部からの処理指示時に特定のリソースの占有を指定することで、他のジョブの割り込みによりそのリソースが使われることを拒否する拒否モードを実行する機能を有する制御部110を備えた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ・FAX・コピー・スキャナなどの複数のアプリケーションが共存する画像形成装置に関し、特に、アプリケーション間の割込み処理やインターリーブ動作、または単一アプリケーション内でのジョブの追い越しを行う際のリソース管理技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、1台にプリンタ・FAX・コピー・スキャナなどといった複数のアプリケーションが搭載されており、それぞれの機能を実行するために共通のリソースを利用している複合型の画像形成装置が一般的になっている。
【0003】
このような画像形成装置は複数のユーザが共有して使用することが多いため、共通のリソースを1つのジョブが占有して使用することで他のジョブが長時間待たされることがないよう、現在実行中のジョブを一旦停止し優先度の高いジョブの処理を先に行う割り込み機能や、時分割処理により複数の機能のジョブを並行に処理するインターリーブ機能を有するものがある。
【0004】
また、単一のアプリケーションにおいても、優先度を操作したり、リソース不足で停止しているジョブがあればそのリソースを使用しない次のジョブが前ジョブより先に処理を行うことによる追い越し機能を有するものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような動作を行う時、現在実行中のジョブが使用しているリソースを解放できず後続のジョブもそのリソースを使用したい場合は、排他制御を行って実行中のジョブの処理が終了しリソースを解放するまで後続ジョブの処理を行わない。例えば、ステープルは複数の印刷ジョブが混在できないためステープルトレイの排他制御を行っている。
【0006】
一方、複数ジョブによるリソース使用が問題なく、ジョブの途中であってもリソースが解放できるもの、例えば、給紙トレイや排紙トレイは排他制御を行わない。
【0007】
しかし、ユーザが自分の印刷のために画像形成装置にセットしておいたリソース、例えばフォーマット用紙などの特殊な用紙を、他のアプリケーションや他の印刷ジョブによって使われるのは困る。
【0008】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものである。具体的には請求項1においては、他のジョブによって使われたくないリソースを処理指示時に指定することによって、指定したリソースを占有して使える画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
請求項2においては、他のジョブの割り込みによって自分のジョブの処理のみであれば不足しないリソースが足りなくなるような場合、指定したリソースを優先して使用できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
請求項3においては、リソースの占有指定の際に、ユーザが自分のジョブのために用意したもので他のジョブには使用されたくない請求項1のモードと、他のジョブに使用されても良いが、自分のジョブが必要とする量は優先して確保する請求項2のモードを選択できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
請求項4においては、処理指示の際に特にリソース占有の指定をしなくても、処理が実行されているジョブによって使われるリソースを判別して、後から発生したジョブの処理によってそのリソースが不足すると判断した際には先に実行権を獲得して処理を行っているジョブが優先してリソースを使用できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
請求項5においては、ユーザの使い勝手により請求項4記載の機能をOFF/ONできる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0013】
請求項6においては、請求項2、4の発明において、先に実行中のジョブの終了後、後続ジョブの処理の際にはリソース不足により処理が停止するのが分かった時点でユーザに通知することにより、処理停止前にユーザがリソースの準備に取り掛かれる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、上位装置とネットワーク接続された画像形成装置において、上位装置からのデータ送信時、または操作部からの処理指示時に特定のリソースの占有を指定することで、他のジョブの割り込みによりそのリソースが使われることを拒否する拒否モードを実行する機能を有する制御部を備えた画像形成装置を最も主要な特徴とする。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、制御部は、指定されたリソースの残量と、そのジョブで使われる量、割り込みをする他のジョブにより使われる量を比較して、そのリソースが不足すると判断したときのみ指定されたリソースが他のジョブに使われることを拒否する拒否モードを実行する機能を有する画像形成装置を主要な特徴とする。
【0016】
請求項3記載の発明は、リソース占有の指定時に請求項1記載の拒否モードと請求項2記載の拒否モードを操作部から選択可能である画像形成装置を主要な特徴とする。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、リソース占有の指定時に特にリソースの占有を指定しなくても、処理が実行されているジョブによって使われるリソースを判断して、後から発生したジョブの処理によってそのリソースが不足すると判断した際には先に実行権を獲得して処理を行っているジョブが優先してリソースを使用できることを特徴とする。
【0018】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の画像形成装置において、先に処理をしているジョブにおいて使用するリソースの残量判断によって割り込みなどを拒否するかどうかを予め操作部から設定しておくことが可能である画像形成装置を主要な特徴とする。
【0019】
請求項6記載の発明は、請求項2、4記載の画像形成装置において、制御部は、リソースが不足することが予期できるために割り込みなどを拒否された後続のジョブに対し、実際のリソースなしが発生する前にリソース不足により処理が停止する見込みであることを操作部や上位装置に通知する機能を有する画像形成装置を主要な特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の画像形成装置としての、プリンタ機能とコピー機能を持つ複合機の機能ブロック図である。
【0021】
画像形成装置(複合機)100は、プリンタ機能だけで使用されるプリンタ部、コピー機能のみで使用されるコピー部、両方の機能で共有して使用される共有部の大きく3つに別れる。共有部は、ジョブの情報や印刷状況を表示したりユーザの指示を受け取る操作部101と、データや装置の状態を保存しておく記憶装置102と、プリンタ部・コピー部で入力された画像を展開するなどの処理を行う画像処理部103と、展開された画像を実際に用紙に印字するエンジン部104と、制御部110から成る。
【0022】
プリンタ部は、上位装置105からのデータを受信する受信バッファ106とプリンタ機能単体を制御するプリンタ制御部107を有し、またコピー部は、画像読み取り部108とコピー機能単体を制御するコピー制御部109を有し、これらの間で、共有部の制御部110が各アプリケーションの調停や各装置の制御を行う。
【0023】
次に、画像形成装置100で行われる一般的な割込み動作を、プリンタジョブの印刷中にコピージョブの印刷が指示された場合を例に図2のフローチャートを用いて説明する。
【0024】
コピー部の画像読取り部108において画像が読取られ操作部101を介して印刷が指示されると、コピー制御部109は共有部の制御部110にJob1の印刷要求を出す(S201)。制御部110は他に処理中のジョブJob2がないか確認し(S202)、ある場合(S202:YES)はJob2によるリソースの排他制御はなくJob1が実行可能であるか?、Job1はJob2より優先順位が高いか?などを判定し(S203)、Job1が実行権を得た場合(S203:YES)はJob2の処理を停止し、ジョブの状態を保存する(S204)。
【0025】
そしてJob2が占有していたリソースを解放し(S205)、画像処理部103やエンジン部104を用いてJob1の印刷実行を行う(S206)。Job1の印刷実行後、S204で保存しておいたJob2の状態を復帰させ、Job2の印刷を再開する(S207)。
【0026】
S202で他に処理中のジョブが存在しない場合は、通常にコピーの印刷処理が行われる(S208)。また、S203でJob1が実行権を得られない場合(S203:NO)は、Job1はJob2の処理が終了するまで待機状態になる(S209)。Job2が終了し制御部110がコピージョブJob1に実行権を与えると(S210:YES)、通常の印刷処理が行われる(S208)。また、割込み動作ではなくインターリーブ動作の場合は、S204でJob2を停止させることなく、Job1とJob2が並行して印刷処理される。
【0027】
ユーザは、プリンタ機能であれば上位装置105からのデータ送信時に、コピー機能であれば操作部101での処理指示時に占有したいリソースを指定すると、制御部110は指定のあったデータ処理中に他のジョブの割込みによってそのリソースが使われることを禁止する。
【0028】
フローチャートを図3に示す。このフローチャートは図2のS203内の処理である。まず、割込みを行うジョブJob1の優先順位が現在処理中のジョブJob2よりも高いかどうか判断し(S301)、高ければ(S301:YES)Job2によって他ジョブによる使用を禁止されたリソースがあるかを確認する(S302)。
【0029】
Job1で使用するリソースがJob2による排他制御の対象であるかを判断し(S303)、空いているリソースのみでJob1が実行可能であれば(S303:YES)、Job1に実行権を与え(S304)、S203の判定はYESとなり図2のS204の処理に進む。
【0030】
Job1の優先順位がJob2よりも低い場合(S301:NO)、またはJob2の排他制御によりJob1の実行が不可能な場合(S303:NO)は、Job1に実行権を与えず(S305)、S203の判定はNOとなり図2のS209の処理に進む。
【0031】
次に、請求項2に係る本発明のフローチャートを図4に示す。このフローチャートは図3におけるS302の後の処理である。現在処理中のジョブJob2により指定されたリソースをJob1で使用するかを判断し(S401)、使用しない場合は(S401:NO)、処理はS303に進む。指定されたリソースを使用するのであれば(S401:YES)、指定リソースの残量を確認し(S402)、残量からJob1での使用量を引いてもJob2での使用量が足りる場合には(S403:>=Job2の使用量)、処理は図3のS303に進む。足りなければ(S403:<Job2の使用量)、S305に進みJob1は実行権を与えられない。
【0032】
ユーザが、上位装置105からのプリンタデータ送信時、または操作部101での処理指示時に占有したいリソースを指定する際に、請求項1のモードか請求項2のモードか選択を行う。
【0033】
図3のS302の後、どちらのモードが選択されているかを判断し、請求項1のモードであればS303の処理に進み、請求項2のモードであれば図4のS401の処理に進む。
【0034】
請求項4に係る本発明のフローチャートをフローチャートを図5に示す。このフローチャートは図3におけるS301の後の処理である。現在実行中のジョブJob2で使用するリソースを確認し(S501)、そのリソースがJob1の処理によって使われるかを判断する(S502)。使用するリソースの場合(S502:YES)、リソースの残量を確認し(S503)、Job1で使用するとJob2で使用する分が不足するかどうかを判断し(S504)、不足するようであれば(S504:<Job2の使用量)、S305に進み、Job1に実行権は与えられない。不足しないのであれば(S504:>=Job2の使用量)、Job2で使用する全てのリソースについて確認できたか判断し(S505)、他にリソースがある場合(S505:NO)はS502に戻って次のリソースについて確認する。
【0035】
他ジョブによる使用禁止リソースの指定がない時、請求項4のようにリソースの使用量と残量を自動的に比較して先に実行権を獲得したジョブが優先的にリソースを使えるようにするかどうかを、ユーザは画像形成装置100の操作部101で設定し、記憶装置102に保存しておくことができる。制御部110は割込み、またはインタリーブを行う時にこの設定を参照してリソースの優先使用権を与えるかどうか決定する。
【0036】
図4のS403、図5のS504において<Job2の使用量と判定された時点で、操作部101または上位装置105にJob1を処理中にリソースが不足する見込みであることを通知する。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、自分のジョブ処理のためだけに画像形成装置にセットしたリソースを処理実行指示時に指定しておくことによって、他のジョブの割込みやインターリーブ動作によって他のジョブに使われることを防ぐことができる。
【0038】
請求項2によれば、先に実行権を獲得し処理をしていたにも関わらず、他のジョブの割り込みによって自分のジョブの処理のみであれば不足しないリソースが足りなくなり、ジョブの処理が停止してしまうことを防ぐことができる。
【0039】
請求項3によれば、ユーザの使い方によってリソースの占有方法を請求項1のモードにするか請求項2のモードにするか選択することができる。
【0040】
請求項4によれば、処理実行指示時に特定のリソースを特に指定しなくても、実行中に必要となるリソースの量を自動判別することで請求項2と同様の効果を得ることができる。
【0041】
請求項5によれば、請求項4記載の機能のOFF/ONを予め画像形成装置に設定できるようにすることで、ユーザの操作性を高めることができる。
【0042】
請求項6によれば、後続ジョブの処理の際にはリソース不足により処理が停止するのが分かった時点でユーザに通知するようにすることで、ユーザは処理停止前にリソースの準備に取り掛かることができるため、ユーザの無駄な待ち時間を減らすことができ、全体の処理効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としての、プリンタ機能とコピー機能を持つ複合機の機能ブロック図である。
【図2】一般的な割込みのフローチャートである。
【図3】本発明の第1の制御例のフローチャートである。
【図4】本発明の第2の制御例のフローチャートである。
【図5】本発明の第3の制御例のフローチャートである。
【符号の説明】
100 画像形成装置
101 操作部
105 上位装置
110 制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ・FAX・コピー・スキャナなどの複数のアプリケーションが共存する画像形成装置に関し、特に、アプリケーション間の割込み処理やインターリーブ動作、または単一アプリケーション内でのジョブの追い越しを行う際のリソース管理技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、1台にプリンタ・FAX・コピー・スキャナなどといった複数のアプリケーションが搭載されており、それぞれの機能を実行するために共通のリソースを利用している複合型の画像形成装置が一般的になっている。
【0003】
このような画像形成装置は複数のユーザが共有して使用することが多いため、共通のリソースを1つのジョブが占有して使用することで他のジョブが長時間待たされることがないよう、現在実行中のジョブを一旦停止し優先度の高いジョブの処理を先に行う割り込み機能や、時分割処理により複数の機能のジョブを並行に処理するインターリーブ機能を有するものがある。
【0004】
また、単一のアプリケーションにおいても、優先度を操作したり、リソース不足で停止しているジョブがあればそのリソースを使用しない次のジョブが前ジョブより先に処理を行うことによる追い越し機能を有するものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような動作を行う時、現在実行中のジョブが使用しているリソースを解放できず後続のジョブもそのリソースを使用したい場合は、排他制御を行って実行中のジョブの処理が終了しリソースを解放するまで後続ジョブの処理を行わない。例えば、ステープルは複数の印刷ジョブが混在できないためステープルトレイの排他制御を行っている。
【0006】
一方、複数ジョブによるリソース使用が問題なく、ジョブの途中であってもリソースが解放できるもの、例えば、給紙トレイや排紙トレイは排他制御を行わない。
【0007】
しかし、ユーザが自分の印刷のために画像形成装置にセットしておいたリソース、例えばフォーマット用紙などの特殊な用紙を、他のアプリケーションや他の印刷ジョブによって使われるのは困る。
【0008】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものである。具体的には請求項1においては、他のジョブによって使われたくないリソースを処理指示時に指定することによって、指定したリソースを占有して使える画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
請求項2においては、他のジョブの割り込みによって自分のジョブの処理のみであれば不足しないリソースが足りなくなるような場合、指定したリソースを優先して使用できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
請求項3においては、リソースの占有指定の際に、ユーザが自分のジョブのために用意したもので他のジョブには使用されたくない請求項1のモードと、他のジョブに使用されても良いが、自分のジョブが必要とする量は優先して確保する請求項2のモードを選択できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
請求項4においては、処理指示の際に特にリソース占有の指定をしなくても、処理が実行されているジョブによって使われるリソースを判別して、後から発生したジョブの処理によってそのリソースが不足すると判断した際には先に実行権を獲得して処理を行っているジョブが優先してリソースを使用できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
請求項5においては、ユーザの使い勝手により請求項4記載の機能をOFF/ONできる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0013】
請求項6においては、請求項2、4の発明において、先に実行中のジョブの終了後、後続ジョブの処理の際にはリソース不足により処理が停止するのが分かった時点でユーザに通知することにより、処理停止前にユーザがリソースの準備に取り掛かれる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、上位装置とネットワーク接続された画像形成装置において、上位装置からのデータ送信時、または操作部からの処理指示時に特定のリソースの占有を指定することで、他のジョブの割り込みによりそのリソースが使われることを拒否する拒否モードを実行する機能を有する制御部を備えた画像形成装置を最も主要な特徴とする。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、制御部は、指定されたリソースの残量と、そのジョブで使われる量、割り込みをする他のジョブにより使われる量を比較して、そのリソースが不足すると判断したときのみ指定されたリソースが他のジョブに使われることを拒否する拒否モードを実行する機能を有する画像形成装置を主要な特徴とする。
【0016】
請求項3記載の発明は、リソース占有の指定時に請求項1記載の拒否モードと請求項2記載の拒否モードを操作部から選択可能である画像形成装置を主要な特徴とする。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、リソース占有の指定時に特にリソースの占有を指定しなくても、処理が実行されているジョブによって使われるリソースを判断して、後から発生したジョブの処理によってそのリソースが不足すると判断した際には先に実行権を獲得して処理を行っているジョブが優先してリソースを使用できることを特徴とする。
【0018】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の画像形成装置において、先に処理をしているジョブにおいて使用するリソースの残量判断によって割り込みなどを拒否するかどうかを予め操作部から設定しておくことが可能である画像形成装置を主要な特徴とする。
【0019】
請求項6記載の発明は、請求項2、4記載の画像形成装置において、制御部は、リソースが不足することが予期できるために割り込みなどを拒否された後続のジョブに対し、実際のリソースなしが発生する前にリソース不足により処理が停止する見込みであることを操作部や上位装置に通知する機能を有する画像形成装置を主要な特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の画像形成装置としての、プリンタ機能とコピー機能を持つ複合機の機能ブロック図である。
【0021】
画像形成装置(複合機)100は、プリンタ機能だけで使用されるプリンタ部、コピー機能のみで使用されるコピー部、両方の機能で共有して使用される共有部の大きく3つに別れる。共有部は、ジョブの情報や印刷状況を表示したりユーザの指示を受け取る操作部101と、データや装置の状態を保存しておく記憶装置102と、プリンタ部・コピー部で入力された画像を展開するなどの処理を行う画像処理部103と、展開された画像を実際に用紙に印字するエンジン部104と、制御部110から成る。
【0022】
プリンタ部は、上位装置105からのデータを受信する受信バッファ106とプリンタ機能単体を制御するプリンタ制御部107を有し、またコピー部は、画像読み取り部108とコピー機能単体を制御するコピー制御部109を有し、これらの間で、共有部の制御部110が各アプリケーションの調停や各装置の制御を行う。
【0023】
次に、画像形成装置100で行われる一般的な割込み動作を、プリンタジョブの印刷中にコピージョブの印刷が指示された場合を例に図2のフローチャートを用いて説明する。
【0024】
コピー部の画像読取り部108において画像が読取られ操作部101を介して印刷が指示されると、コピー制御部109は共有部の制御部110にJob1の印刷要求を出す(S201)。制御部110は他に処理中のジョブJob2がないか確認し(S202)、ある場合(S202:YES)はJob2によるリソースの排他制御はなくJob1が実行可能であるか?、Job1はJob2より優先順位が高いか?などを判定し(S203)、Job1が実行権を得た場合(S203:YES)はJob2の処理を停止し、ジョブの状態を保存する(S204)。
【0025】
そしてJob2が占有していたリソースを解放し(S205)、画像処理部103やエンジン部104を用いてJob1の印刷実行を行う(S206)。Job1の印刷実行後、S204で保存しておいたJob2の状態を復帰させ、Job2の印刷を再開する(S207)。
【0026】
S202で他に処理中のジョブが存在しない場合は、通常にコピーの印刷処理が行われる(S208)。また、S203でJob1が実行権を得られない場合(S203:NO)は、Job1はJob2の処理が終了するまで待機状態になる(S209)。Job2が終了し制御部110がコピージョブJob1に実行権を与えると(S210:YES)、通常の印刷処理が行われる(S208)。また、割込み動作ではなくインターリーブ動作の場合は、S204でJob2を停止させることなく、Job1とJob2が並行して印刷処理される。
【0027】
ユーザは、プリンタ機能であれば上位装置105からのデータ送信時に、コピー機能であれば操作部101での処理指示時に占有したいリソースを指定すると、制御部110は指定のあったデータ処理中に他のジョブの割込みによってそのリソースが使われることを禁止する。
【0028】
フローチャートを図3に示す。このフローチャートは図2のS203内の処理である。まず、割込みを行うジョブJob1の優先順位が現在処理中のジョブJob2よりも高いかどうか判断し(S301)、高ければ(S301:YES)Job2によって他ジョブによる使用を禁止されたリソースがあるかを確認する(S302)。
【0029】
Job1で使用するリソースがJob2による排他制御の対象であるかを判断し(S303)、空いているリソースのみでJob1が実行可能であれば(S303:YES)、Job1に実行権を与え(S304)、S203の判定はYESとなり図2のS204の処理に進む。
【0030】
Job1の優先順位がJob2よりも低い場合(S301:NO)、またはJob2の排他制御によりJob1の実行が不可能な場合(S303:NO)は、Job1に実行権を与えず(S305)、S203の判定はNOとなり図2のS209の処理に進む。
【0031】
次に、請求項2に係る本発明のフローチャートを図4に示す。このフローチャートは図3におけるS302の後の処理である。現在処理中のジョブJob2により指定されたリソースをJob1で使用するかを判断し(S401)、使用しない場合は(S401:NO)、処理はS303に進む。指定されたリソースを使用するのであれば(S401:YES)、指定リソースの残量を確認し(S402)、残量からJob1での使用量を引いてもJob2での使用量が足りる場合には(S403:>=Job2の使用量)、処理は図3のS303に進む。足りなければ(S403:<Job2の使用量)、S305に進みJob1は実行権を与えられない。
【0032】
ユーザが、上位装置105からのプリンタデータ送信時、または操作部101での処理指示時に占有したいリソースを指定する際に、請求項1のモードか請求項2のモードか選択を行う。
【0033】
図3のS302の後、どちらのモードが選択されているかを判断し、請求項1のモードであればS303の処理に進み、請求項2のモードであれば図4のS401の処理に進む。
【0034】
請求項4に係る本発明のフローチャートをフローチャートを図5に示す。このフローチャートは図3におけるS301の後の処理である。現在実行中のジョブJob2で使用するリソースを確認し(S501)、そのリソースがJob1の処理によって使われるかを判断する(S502)。使用するリソースの場合(S502:YES)、リソースの残量を確認し(S503)、Job1で使用するとJob2で使用する分が不足するかどうかを判断し(S504)、不足するようであれば(S504:<Job2の使用量)、S305に進み、Job1に実行権は与えられない。不足しないのであれば(S504:>=Job2の使用量)、Job2で使用する全てのリソースについて確認できたか判断し(S505)、他にリソースがある場合(S505:NO)はS502に戻って次のリソースについて確認する。
【0035】
他ジョブによる使用禁止リソースの指定がない時、請求項4のようにリソースの使用量と残量を自動的に比較して先に実行権を獲得したジョブが優先的にリソースを使えるようにするかどうかを、ユーザは画像形成装置100の操作部101で設定し、記憶装置102に保存しておくことができる。制御部110は割込み、またはインタリーブを行う時にこの設定を参照してリソースの優先使用権を与えるかどうか決定する。
【0036】
図4のS403、図5のS504において<Job2の使用量と判定された時点で、操作部101または上位装置105にJob1を処理中にリソースが不足する見込みであることを通知する。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、自分のジョブ処理のためだけに画像形成装置にセットしたリソースを処理実行指示時に指定しておくことによって、他のジョブの割込みやインターリーブ動作によって他のジョブに使われることを防ぐことができる。
【0038】
請求項2によれば、先に実行権を獲得し処理をしていたにも関わらず、他のジョブの割り込みによって自分のジョブの処理のみであれば不足しないリソースが足りなくなり、ジョブの処理が停止してしまうことを防ぐことができる。
【0039】
請求項3によれば、ユーザの使い方によってリソースの占有方法を請求項1のモードにするか請求項2のモードにするか選択することができる。
【0040】
請求項4によれば、処理実行指示時に特定のリソースを特に指定しなくても、実行中に必要となるリソースの量を自動判別することで請求項2と同様の効果を得ることができる。
【0041】
請求項5によれば、請求項4記載の機能のOFF/ONを予め画像形成装置に設定できるようにすることで、ユーザの操作性を高めることができる。
【0042】
請求項6によれば、後続ジョブの処理の際にはリソース不足により処理が停止するのが分かった時点でユーザに通知するようにすることで、ユーザは処理停止前にリソースの準備に取り掛かることができるため、ユーザの無駄な待ち時間を減らすことができ、全体の処理効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としての、プリンタ機能とコピー機能を持つ複合機の機能ブロック図である。
【図2】一般的な割込みのフローチャートである。
【図3】本発明の第1の制御例のフローチャートである。
【図4】本発明の第2の制御例のフローチャートである。
【図5】本発明の第3の制御例のフローチャートである。
【符号の説明】
100 画像形成装置
101 操作部
105 上位装置
110 制御部
Claims (6)
- 上位装置とネットワーク接続された画像形成装置において、上位装置からのデータ送信時、または操作部からの処理指示時に特定のリソースの占有を指定することで、他のジョブの割り込みによりそのリソースが使われることを拒否する拒否モードを実行する機能を有する制御部を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、制御部は、指定されたリソースの残量と、そのジョブで使われる量、割り込みをする他のジョブにより使われる量を比較して、そのリソースが不足すると判断したときのみ指定されたリソースが他のジョブに使われることを拒否する拒否モードを実行する機能を有することを特徴とする画像形成装置。
- リソース占有の指定時に請求項1記載の拒否モードと請求項2記載の拒否モードを操作部から選択可能であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、リソース占有の指定時に特にリソースの占有を指定しなくても、処理が実行されているジョブによって使われるリソースを判断して、後から発生したジョブの処理によってそのリソースが不足すると判断した際には先に実行権を獲得して処理を行っているジョブが優先してリソースを使用できることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項4記載の画像形成装置において、先に処理をしているジョブにおいて使用するリソースの残量判断によって割り込みなどを拒否するかどうかを予め操作部から設定しておくことが可能であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項2、4記載の画像形成装置において、制御部は、リソースが不足することが予期できるために割り込みなどを拒否された後続のジョブに対し、実際のリソースなしが発生する前にリソース不足により処理が停止する見込みであることを操作部や上位装置に通知する機能を有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2002
- 2002-08-07 JP JP2002230425A patent/JP2004072512A/ja active Pending
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