JP2004072438A - メカニカルシャッターを用いたビデオカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】従来は、暗電流検出時期と実際の映像信号補正時期に差を生じ、暗電流の経時的な変化に対応できない。また、高速シャッターを用いる場合は、感度を上げるため暗電流補正不足による画質劣化が目立つ。
【解決手段】まず、メカニカルシャッター2により被写体光像を遮断する。撮像装置3からは被写体光像の無い暗電流のみの撮像信号が取り出されて暗電流検出装置6に供給される。暗電流検出装置6は暗電流のみを検出し、検出したその暗電流値を暗電流記憶装置5へ供給して記憶する。次に、メカニカルシャッター2を開け、被写体光像が撮像装置3に結像する。これにより、撮像装置3からは被写体光像と暗電流成分を含む撮像信号が取り出されて、映像信号抽出装置4に供給される。映像信号抽出装置4は入力された撮像信号から、暗電流記憶装置5から供給される暗電流値を減算し、被写体光像成分のみの映像信号を出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】まず、メカニカルシャッター2により被写体光像を遮断する。撮像装置3からは被写体光像の無い暗電流のみの撮像信号が取り出されて暗電流検出装置6に供給される。暗電流検出装置6は暗電流のみを検出し、検出したその暗電流値を暗電流記憶装置5へ供給して記憶する。次に、メカニカルシャッター2を開け、被写体光像が撮像装置3に結像する。これにより、撮像装置3からは被写体光像と暗電流成分を含む撮像信号が取り出されて、映像信号抽出装置4に供給される。映像信号抽出装置4は入力された撮像信号から、暗電流記憶装置5から供給される暗電流値を減算し、被写体光像成分のみの映像信号を出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はメカニカルシャッターを用いたビデオカメラに係り、特に高精細度テレビ(HDTV)画像以上の画素数を持つ撮像装置を用いて被写体光像を電気信号に変換し、この電気信号に含まれる撮像素子の暗電流をメカニカルシャッターを用いて補正して、写真並みの画質の映像信号を得るメカニカルシャッターを用いたビデオカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のメカニカルシャッターを用いたビデオカメラは、特開平10−126693号公報に提案されているように、フィールド単位で動作させているビデオカメラから、テレシネ画像に合わせた1フレーム単位の画像を得るために用いている。この従来のビデオカメラでは、例えば、ビデオカメラの第一フィールド走査期間にメカニカルシャッターで被写体光像を遮断し、第二フィールド走査期間にメカニカルシャッターを開き被写体光像を一画面分撮像装置に照射して電荷を蓄積し、撮像装置の読み出しは第一、第二フィールド連続で行う。
【0003】
これにより、フィールド毎に時間差のない画像が得られ、映画に近い感じの映像信号を得ることができる。この場合のメカニカルシャッターは、被写体光像をフレーム単位で停止させることのみで暗電流検出には用いていない。
【0004】
一方、暗電流補正装置を備えたビデオカメラとしては、図13に示すように、被写体光像をレンズ1により撮像装置3に結像して撮像信号を作成し、これを映像信号抽出装置4に暗電流出力と同時に加えて映像信号を得る。暗電流出力は手動でレンズ1の絞りを被写体光像遮断状態に設定して、この時の被写体光像の無い撮像信号を暗電流検出装置6に加え暗電流を作成し、この暗電流を固定データとして暗電流記憶装置5に記憶したものを用いる。このビデオカメラでは、メカニカルシャッターを使用しないで暗電流を補正する。
【0005】
また、従来のメカニカルシャッターを用いたビデオカメラは、特開平10−271385号公報や特開平11−275424号公報に開示されているように、ロータリーシャッターを用いてシャッター動作を行わせている。このビデオカメラは図14に示すように、撮像レンズ20とカメラ本体21をバヨネットマウント22で連結し、カメラ本体21内にはローパスフィルタ23、色温度変換等の各種フィルタを内蔵したフィルタディスク24、ロータリーシャッター25、色分解プリズム26及び撮像素子27a、27b、27cが配設されている。
【0006】
上記のロータリーシャッター25は、カメラ本体側から見ると、図15に示すように、その中心軸28がベルト29を介してモータ30のシャフトに連結され、モータ30の回転がベルト29を介して伝達されて高速回転される。ロータリーシャッター25の一部は透過部分31とされ、残りは遮蔽部分32とされている。従って、ロータリーシャッター25が高速回転することにより、被写体からの入射光は透過と遮光が交互に繰り返される。ロータリーシャッター25の透過部分31の位置はセンサ33により検出される。
【0007】
このような構造のロータリーシャッター25は瞬間的な特殊効果を行わせるためのもので、例えば、透過部分31を高速に撮像素子上を通過させれば、その瞬間の高速シャッター画像が得られる。従って、高速シャッター動作のみが重要に考えられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特に、固体撮像素子を用いて被写体光像を撮像して映像信号を得る場合、固体撮像素子の暗電流は時間と共に変化するが、これは時間により加算されるものと、温度変化によるものとに分けられる。
【0009】
従来は、最初に暗電流を長時間の加算平均で算出した後、固定データ化し、使用時にはこの固体データを温度変化で制御し補正量を定めている。このため、暗電流検出時期と、実際の映像信号補正時期に差を生じ、暗電流の経時的な変化に対応できないという問題がある。
【0010】
また、従来、画素数の少ないNTSC方式やVGAと異なり、特にHDTV以上の高解像度分野の撮像装置では画素数が多く高精細に暗電流補正を行わなければならないから、固定データではなく、できるだけ暗電流の補正の直前のデータが必要であるということが課題となっている。特に、高速シャッターを用いる場合は、被写体光像の抽出時間が短く、感度を上げるため暗電流補正不足による画質劣化が目立ち、直前データの必要性はより重要である。
【0011】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、メカニカルシャッターを用いて、暗電流を一定時間ごとに連続して抽出することにより、暗電流の経時的な変化に対応して暗電流補正を正確に行い得るメカニカルシャッターを用いたビデオカメラを提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明の他の目的は、メカニカルシャッターを用いて、できるだけ暗電流の補正の直前に補正データを得て暗電流の補正を行い得るメカニカルシャッターを用いたビデオカメラを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、第1の発明は、被写体光像を結像するレンズと、レンズを透過した被写体光像を、遮断又は通過させるメカニカルシャッターと、メカニカルシャッターを透過した被写体光像を、撮像信号に変換する撮像装置と、メカニカルシャッターにより被写体光像を遮断しているときに、撮像装置から出力される撮像信号から暗電流を検出する暗電流検出装置と、暗電流検出装置により検出された暗電流を記憶する暗電流記憶装置と、メカニカルシャッターにより被写体光像を透過しているときに、撮像装置から出力される撮像信号から、暗電流記憶装置に記憶されている暗電流を減算して映像信号を抽出する映像信号抽出装置と、映像同期信号に同期したタイミング信号を発生して、メカニカルシャッターによる被写体光像の遮断間隔を制御するタイミング信号発生装置とを有する構成としたものである。
【0014】
この発明では、メカニカルシャッターにより一定周期で断続的に被写体光像を撮像装置に入射し、メカニカルシャッターにより撮像装置への被写体光像の入射が遮断されている期間の撮像信号から暗電流を検出するようにしたため、一定周期で暗電流を検出することができ、また、メカニカルシャッターにより撮像装置へ被写体光像が入射されているときの撮像信号から検出した暗電流を減算することにより、暗電流の低減された映像信号を得ることができる。
【0015】
また、上記の目的を達成するため、第2の発明は、被写体光像を結像すると共に、外部からの制御信号により被写体光像の光量を制御する絞りを備えたレンズと、レンズの絞りにより光量が適正に調整された被写体光像を、遮断又は通過させることで被写体光像の光量を制限するメカニカルシャッターと、メカニカルシャッターを透過した被写体光像を、撮像信号に変換する撮像装置と、レンズの絞りにより被写体光像を遮断したときに、撮像装置から出力される撮像信号から暗電流を検出する暗電流検出装置と、暗電流検出装置により検出された暗電流を記憶する暗電流記憶装置と、メカニカルシャッターにより光量が制限された被写体光像が入射されるときの撮像装置から出力される撮像信号から、暗電流記憶装置に記憶されている暗電流を減算して映像信号を抽出する映像信号抽出装置と、映像同期信号に同期した制御信号を発生して、レンズの絞りを遮断状態及び適正光量調整状態に一定間隔で制御すると共に、映像同期信号に同期したタイミング信号を発生してメカニカルシャッターによる被写体光像の遮断間隔を制御するタイミング信号発生装置とを有する構成としたものである。
【0016】
この発明では、一定間隔でレンズの絞りを遮断状態にしたときの撮像信号から暗電流を検出するようにしたため、一定周期で暗電流を検出することができ、また、メカニカルシャッターにより撮像装置へ被写体光像の光量が制限されて入射されているときの撮像信号から検出した暗電流を減算することにより、暗電流の低減された映像信号を得ることができる。
【0017】
また、上記の目的を達成するため、第3の発明は、被写体光像を結像するレンズと、レンズを透過した被写体光像を、遮断又は通過させる第1のメカニカルシャッターと、第1のメカニカルシャッターを透過した被写体光像を、遮断又は通過させる第2のメカニカルシャッターと、第2のメカニカルシャッターを透過した被写体光像を、撮像信号に変換する撮像装置と、第1及び第2のメカニカルシャッターの少なくとも一方により被写体光像を遮断しているときに、撮像装置から出力される撮像信号から暗電流を検出する暗電流検出装置と、暗電流検出装置により検出された暗電流を記憶する暗電流記憶装置と、第1及び第2のメカニカルシャッターにより被写体光像の光量を制御しているときに、撮像装置から出力される撮像信号から、暗電流記憶装置に記憶されている暗電流を減算して映像信号を抽出する映像信号抽出装置と、映像同期信号に同期したタイミング信号を発生して、第1及び第2のメカニカルシャッターによる被写体光像の遮断間隔及び被写体光像の透過期間と遮断期間を制御するタイミング信号発生装置とを有する構成としたものである。
【0018】
この発明では、第1及び第2のメカニカルシャッターにより撮像装置への被写体光像の入射が遮断されている期間の撮像信号から暗電流を検出するようにしたため、一定周期で暗電流を検出することができ、また、第1及び第2のメカニカルシャッターにより光量が制限された被写体光像が撮像装置へ入射されているときの撮像信号から検出した暗電流を減算することにより、暗電流の低減された映像信号を得ることができる。また、2つのメカニカルシャッターの組み合わせにより、被写体光像の光量調整ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になるメカニカルシャッターを用いたビデオカメラの第1の実施の形態のブロック図を示す。同図において、図示しない被写体光像は、まず、レンズ1を透過してメカニカルシャッター2により遮断される。これにより、撮像装置3からは被写体光像の無い暗電流のみの撮像信号が取り出されて暗電流検出装置6に供給される。暗電流検出装置6は暗電流のみを検出し、検出したその暗電流値を暗電流記憶装置5へ供給して記憶する。暗電流記憶装置5は記憶した暗電流値を映像信号抽出装置4に供給する。
【0020】
次に、メカニカルシャッター2を開け、図示しない被写体光像がレンズ1及びメカニカルシャッター2をそれぞれ透過して撮像装置3に結像する。これにより、撮像装置3からは被写体光像と暗電流成分を含む撮像信号が取り出されて、映像信号抽出装置4に供給される。映像信号抽出装置4は入力された撮像信号から、暗電流記憶装置5から供給される暗電流値を減算し、被写体光像成分のみの映像信号を出力する。この映像信号は映像信号記憶装置7に供給されて記憶される。映像信号記憶装置7から映像信号出力が得られる。なお、レンズ1、メカニカルシャッター2、撮像装置3、暗電流記憶装置5及び映像信号記憶装置7は、タイミング信号発生装置8からのタイミング信号に基づいて同期して動作する。
【0021】
次に、図1に示す本実施の形態の動作について、図2及び図3のタイミングチャートを併せ参照して更に詳細に説明する。タイミング信号発生装置8は図2(A)に示す垂直同期信号VDに同期した、図2(B)に示すタイミング信号T2を作成する。このタイミング信号T2は、メカニカルシャッター2の開閉制御信号であり、そのハイレベル期間はメカニカルシャッター2の遮断部がレンズ1から撮像装置3に至る入射光の光路に位置するように(すなわち、光遮断状態とし)、ローレベル期間はメカニカルシャッター2の透過部が上記の入射光の光路に位置するように(すなわち、光通過状態)する。
【0022】
図2(B)に示すタイミング信号T2によりメカニカルシャッター2により被写体光像が遮断された遮断期間1の時は撮像装置3で光蓄積され、次の垂直同期信号VDのタイミングで、図2(C)にIで示すように撮像装置3より被写体光像の無い暗電流のみの撮像信号が出力される。この撮像信号は暗電流Iとして暗電流検出装置6で検出され、暗電流記憶装置5にその暗電流値が記憶される。この暗電流記憶装置5に記憶された暗電流値は、図2(D)に示すように暗電流出力i1として映像信号抽出装置4に連続して加えられる。
【0023】
その後、タイミング信号T2がローレベルとなり、メカニカルシャッター2が光通過状態とされることにより、撮像装置3に被写体光像が照射され、これにより撮像装置3により得られた被写体光像を含む撮像信号は、映像信号抽出装置4で暗電流出力i1が削除され、図2(E)に示すように暗電流の低減された映像信号が映像信号抽出装置4から出力されて、映像信号記憶装置7に記憶される。
【0024】
メカニカルシャッター2の遮断期間により被写体光像は遮断されるから、このときは映像信号記憶装置7から同じ映像信号出力を続けて出力し、連続性を保つ。その後、再びタイミング信号T2のハイレベル期間(遮断期間2)でメカニカルシャッター2により被写体光像が遮断されて撮像装置3で光蓄積され、次の垂直同期信号VDのタイミングで、図2(C)にIIで示すように撮像装置3より被写体光像の無い暗電流のみの撮像信号が出力される。この撮像信号は暗電流IIとして暗電流検出装置6で検出され、暗電流記憶装置5にその暗電流値が記憶される。この暗電流記憶装置5に記憶された暗電流値は、図2(D)に示すように暗電流出力i2として映像信号抽出装置4に連続して加えられる。
【0025】
メカニカルシャッター2のある遮断期間から次の遮断期間までの時間間隔、すなわち、メカニカルシャッター2の遮断間隔は温度変化、撮像装置2の感度により設定するが、空調のきいた室内であれば10分ぐらいで十分である。温度変化の激しい屋外では5分以内に設定する。撮像装置2の感度を高くした場合は暗電流変動も大きくなるため、やはり5分以内が目安となる。
【0026】
また、タイミング信号発生装置8は、撮像装置3の動作制御用タイミング信号T3、暗電流記憶装置5の書き込み/読み出しの制御用タイミング信号T4及び映像信号記憶装置7の書き込み/読み出しの制御用タイミング信号T5を、上記のメカニカルシャッター制御用タイミング信号T2に準じて作成する。また、遮断間隔が長い場合は、レンズ1の絞りをタイミング発生装置8が発生するタイミング信号T1により制御して被写体光像を遮断してもよい。
【0027】
以上により、本実施の形態によれば、できるだけ暗電流の補正の直前のデータを用いて連続的に暗電流補正を行うようにしているため、撮像装置3がHDTV方式の画像の画素数よりも多い画素数を有し、高精細な撮像信号を得るビデオカメラにおいても、十分良好な画質を得ることができる。
【0028】
図3は撮像信号にノイズが多い場合の図1の実施の形態のタイミングチャートを示す。図3中、図2と同一信号は同一符号を付してある。撮像信号にノイズが多い場合は、図3(A)に示す垂直同期信号VDに同期して発生される図3(B)に示すタイミング信号T2のハイレベル期間、すなわち、メカニカルシャッター2の被写体光像の遮断期間を図2の場合よりも長くして、この長い遮断期間に得られる撮像装置3から出力される図3(C)に示す撮像信号である暗電流を加算平均してノイズを削減する。
【0029】
これにより、暗電流検出装置6から出力される暗電流は図3(D)に示され、映像信号抽出装置4により暗電流補正された映像信号は同図(E)に示される。この例では、遮断期間が長いため、補間映像信号も多くなる。
【0030】
図4は図1のメカニカルシャッター2の外観形状の斜視図を示す。図4において、メカニカルシャッター2は円盤状で、外縁部10dを残して所定角度範囲(ここでは315度)繰り抜かれた透過部10aと、残りの遮断部10bとからなり、かつ、中心部に中心軸10cが設けられた構造とされている。中心軸10cは図示しないモータの回転力が伝達され、メカニカルシャッター2を回転する。
【0031】
このメカニカルシャッター2は、連続的に暗電流補正する場合は、一定時間で回転させて用いる。例えば、図4の例では遮断部10bは45度の角度範囲設けられているので、遮断期間は一回転の1/8倍の期間であるため、一回転を8×TVD(ただし、TVDは1垂直走査期間)として、垂直同期信号VDに同期させて用いればよい。遮断間隔を長くする場合は垂直走査期間の整数倍を基準に設定して用いる。
【0032】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図5は本発明になるメカニカルシャッターを用いたビデオカメラの第2の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図5において、レンズ1と撮像装置3の間にメカニカルシャッターが設けられている点は第1の実施の形態と同様であるが、第2の実施の形態のメカニカルシャッター11は、前記メカニカルシャッター2とは構造が異なり、図6の斜視図の如き構成とされており、また、タイミング信号発生装置12によりメカニカルシャッター11の開閉制御を行うのに加えて、レンズ1の絞り制御も行う点が第1の実施の形態と異なる。
【0033】
メカニカルシャッター11は図6に示すように、円盤13に等角度間隔で透過部14aと遮断部14bとが交互に8つずつ形成され、中心部に中心軸15が形成された構造である。8つの透過部14aは、円盤13に穿設された大略扇形状の開口部である。メカニカルシャッター11はタイミング信号T2により回転制御される、図示しないモータにより回転力が中心軸15に伝達されて回転する。また、メカニカルシャッター11の透過部14aと遮断部14bは、レンズ1から撮像装置3の入射面に至る被写体光像の光路中に設けられ、上記の回転により、被写体光像を断続的に撮像装置3に入射する。
【0034】
撮像装置3は図1と同様にHDTV方式画像の画素数よりも多い(例えば4倍)画素数の高精細度画像を得る撮像装置であり、各画素は例えば図7に示す回路構成とされている。同図において、フォトダイオードPdは入射光を光電変換して入射光レベルに応じた量の電荷を発生する。フォトダイオードPdのカソードは、リセット用トランジスタTr1のソース、ドレインを介して電源端子に接続されると共に、転送用トランジスタTr2のドレイン、ソースを介して電荷蓄積用コンデンサC1の一端と、リセット用トランジスタTr3のソースと、増幅用トランジスタTr4のゲートとの共通接続点に接続されている。
【0035】
フォトダイオードPdのアノード及びコンデンサC1の他端は例えば接地されている。また、リセット用トランジスタTr3のドレイン及び増幅用トランジスタTr4のドレインは電源端子に接続されており、増幅用トランジスタTr4のソースは、信号出力ラインに接続されている。
【0036】
この1画素回路の動作につき、図8と共に説明するに、図8(A)に示す垂直同期信号VDに同期したリセットパルスReset1がトランジスタTr1のゲートに印加されてこれをスイッチングする。図8(B)に示すリセットパルスReset1がハイレベルである垂直帰線期間内に、トランジスタTr1がオンとされ、フォトダイオードPdが一定電位にリセットされる。このリセット期間は短期間であり、続いてリセットパルスReset1がローレベルとされてトランジスタTr1がオフとされると、フォトダイオードPdは入射光量に応じた電荷を発生し、その電荷蓄積量は図8(C)に示すように漸次増加していく。
【0037】
次の垂直同期信号VDが入力されると同時に、トランジスタTr3のゲートに図8(D)に示すように、ハイレベルのリセットパルスReset2が印加され、トランジスタTr3をオンとするため、このオン期間、電源端子からの電圧がトランジスタTr3のドレイン、ソースを介してコンデンサC1に印加され、これを一定電位にリセットする。続いて、同じ垂直帰線期間内でリセットパルスReset2がローレベルとされてトランジスタTr3をオフとすると同時に、図8(E)に示すように、ハイレベルの転送パルスがトランジスタTr2のゲートに印加され、これをオンとするため、その時点のフォトダイオードPdの蓄積電荷がトランジスタTr2のドレイン、ソースを通してコンデンサC1へ転送され、コンデンサC1に蓄積される。
【0038】
上記のコンデンサC1に蓄積された電荷による端子電圧は、ソースフォロワを構成する増幅用トランジスタTr4により増幅されて信号出力ラインへ出力される。また、上記のトランジスタTr2が短期間オンとされた後、同じ垂直帰線期間内で転送パルスがローレベルとされてトランジスタTr2をオフとすると同時に、図8(B)に示すように、ハイレベルのリセットパルスReset1がトランジスタTr1のゲートに印加されてこれをオンとし、フォトダイオードPdをリセットする。以下、上記と同様の動作が繰り返される。
【0039】
ここで、フォトダイオードPdがリセット解除されてから次にコンデンサC1がリセットされる直前までの期間T0、T1、T2は、信号出力ラインへ各画素からの信号が時系列的に合成されて出力される信号出力期間であり、この信号出力期間に図8(F)に示す如き撮像信号が信号出力ラインへ出力される。
【0040】
次に、図5の第2の実施の形態の動作について図9のタイミングチャートを併せ参照して説明する。図5のタイミング信号発生装置12は、図9(A)に示す垂直同期信号VDに同期した1垂直走査周期の図9(B)に示すメカニカルシャッター開閉制御パルスT2を発生してメカニカルシャッター11を開閉制御すると共に、絞り制御パルスT1を図9(C)に示すように垂直同期信号VDに同期して発生してレンズ1の絞りを制御する。
【0041】
絞り制御パルスT1は、そのハイレベル期間(図9(C)の例では1垂直走査期間)、レンズ1の絞りを遮断状態とし、そのローレベル期間(図9(C)の例では7垂直走査期間)、レンズ1の絞りの遮断状態を解除する。この絞り制御パルスT1により、まず、レンズ1の絞りが遮断状態とされると、この期間では被写体光像がレンズ1を透過せず、撮像装置3には被写体光像が入射せず、撮像装置3は被写体光像の無い暗電流のみの撮像信号を蓄積し、次の垂直同期信号VDのタイミングで、図9(D)にIIIで示すように撮像装置3より暗電流のみの撮像信号が出力される。
【0042】
このときの撮像信号は図5の暗電流検出装置6で暗電流として検出され、その値が暗電流記憶装置5に記憶される。暗電流記憶装置5に記憶された暗電流値は、タイミング信号発生装置12からの書き込み/読み出し制御信号T4により図9(E)にi3で示すように連続的に読み出されて図5の映像信号抽出装置4に供給される。
【0043】
続いて、絞り制御パルスT1がローレベルとされ、そのローレベル期間(図9(C)の例では7垂直走査期間)、レンズ1の絞りの遮断状態が解除され、被写体光像を適正光量に調整した後、撮像装置3に照射する。このレンズ1の絞りの遮断が解除されて適正光量とされた期間では、被写体光像がレンズ1を透過し、更に図9(B)に示すタイミング信号T2により開閉制御されるメカニカルシャッター11により断続的に撮像装置3に入射される。このタイミング信号T2のハイレベル期間はメカニカルシャッター11により光遮断状態とされ、ローレベル期間はメカニカルシャッター11を光が透過する。
【0044】
ここで、レンズ1の絞りの遮断が解除されて適正光量とされた期間において、撮像装置3はメカニカルシャッター11により各画素のフォトダイオード(図7のPd)の蓄積時間が可変制御される。すなわち、図8に示した例では、各画素のフォトダイオードPdはあるリセット解除時点から次にリセットされる直前までのPD蓄積時間が一定であるが、このPD蓄積時間がメカニカルシャッター11により光透過時間が光遮断時間よりも短くされるほど短くなる。
【0045】
この蓄積時間が短くなると、被写体光像が移動した場合でも、画像としては移動が少なくなり静止画に近くなり、逆に蓄積時間が長くなると、被写体光像の移動分が画像に含まれるため、移動個所はボケた感じになる。なお、この実施の形態では、1垂直走査期間の半分の期間が光透過時間となるようにメカニカルシャッター11が制御される。
【0046】
映像信号抽出装置4は、レンズ1の絞りの遮断が解除されて適正光量とされた期間に、レンズ1及びメカニカルシャッター11を透過して撮像装置3に入射された被写体光像を撮像して得られた、図9(D)に示す撮像信号から、上記の暗電流記憶装置5から連続的に読み出された暗電流を減算して、暗電流成分が削除された信号を映像信号として出力し、映像信号記憶装置7に供給する。
【0047】
レンズ1の絞りの遮断期間、被写体光像は遮断されるから、このときは映像信号記憶装置7から同じ映像信号出力を続けて出力し、連続性を保つ。遮断間隔は温度変化、撮像装置の感度により設定するが、空調のきいた室内であれば10分ぐらいで十分である。温度変化の激しい屋外では5分以内に設定する。撮像装置3の感度を高くした場合は暗電流変動も大きくなるためやはり5分以内が目安となる。
【0048】
以上により、本実施の形態も第1の実施の形態と同様に連続的に暗電流補正を行うことができるから、撮像装置3がHDTV画像の画素数よりも多い画素数の高精細度画像を得る撮像装置においても、十分良好な写真並みの画質を得ることができる。更に、本実施の形態では、メカニカルシャッター11による画素の電荷蓄積時間を可変制御できる。
【0049】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図10は本発明になるメカニカルシャッターを用いたビデオカメラの第3の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図10に示す第3の実施の形態は、図1の示した第1の実施の形態と同様にレンズ1と撮像装置3の間にメカニカルシャッターを設け、被写体光像を断続的に撮像装置3に入射するものであるが、本実施の形態で使用するメカニカルシャッター16は、前記メカニカルシャッター2及び11とは構造が異なり、図11の斜視図の如き構成とされている点に特徴がある。
【0050】
図11中、図6と同一構成部分には同一符号を付してある。図11において、メカニカルシャッター16は、円盤13に22.5°間隔で透過部19aと遮断部19bとを交互に8つずつ形成した場合の任意の一つの透過部19aを、遮断部19cとしたものであり、従って、透過部19aは全体として7つ設けられ、相隣る透過部19aは22.5°間隔の個所が6個所と、45°間隔の個所が1個所からなる。この透過部19aは、円盤13に穿設された大略扇形状の開口部である。
【0051】
また、円盤13の中心部には中心軸15が形成されている。メカニカルシャッター16はタイミング信号T6により回転制御される、図示しないモータにより回転力が中心軸15に伝達されて回転する。また、メカニカルシャッター16の透過部19aと遮断部19b及び19cは、レンズ1から撮像装置3の入射面に至る被写体光像の光路中に設けられ、上記の回転により、被写体光像を断続的に撮像装置3に入射する。
【0052】
このメカニカルシャッター16では、遮断部19cとそれに隣接する一つの遮断部19bとにより完全遮断部分が形成され、残りの遮断部19bと透過部19aとにより一部分遮断部分であるシャッター部分が形成され、それらが共用されるから構造が簡略化される。メカニカルシャッター16は一定回転数で回転され、完全遮断部分と一部分遮断部分とが1:7の割合で繰り返される。図11の例ではメカニカルシャッター16は、例えば一回転期間を垂直走査期間の8倍の期間として、垂直同期信号VDに同期させて回転制御される。遮断間隔を長くする場合はVDの整数倍を基準に設定して用いる。
【0053】
次に、図10に示す第3の実施の形態の動作について、図12のタイミングチャートを併せ参照して説明する。タイミング信号発生装置17は図12(A)に示す垂直同期信号VDに同期した、図12(B)に示すタイミング信号T6を作成する。このタイミング信号T6は、メカニカルシャッター16の開閉制御信号であり、そのハイレベル期間はメカニカルシャッター16の遮断部19b又は19cがレンズ1から撮像装置3に至る入射光の光路に位置するように(すなわち、光遮断状態とし)、ローレベル期間はメカニカルシャッター16の透過部19aが上記の入射光の光路に位置するように(すなわち、光通過状態)とする。
【0054】
図12(B)に示すタイミング信号T6により、まず、メカニカルシャッター16の遮断部19c及びそれに隣接する遮断部19bにより、被写体光像が1垂直走査期間遮断され、その遮断期間では撮像装置3で光蓄積が行われ、次の垂直同期信号VDのタイミングで、図12(C)にIVで示すように撮像装置3より被写体光像の無い暗電流のみの撮像信号が出力される。この撮像信号は暗電流として暗電流検出装置6で検出され、暗電流記憶装置5にその暗電流値が記憶される。この暗電流記憶装置5に記憶された暗電流値は、図12(D)に示すように暗電流出力i4として映像信号抽出装置4に連続して加えられる。
【0055】
その後、タイミング信号T6がローレベルとなり、メカニカルシャッター16が光通過状態とされることにより、撮像装置3に被写体光像が照射され、これにより撮像装置3により得られた被写体光像を含む撮像信号は、映像信号抽出装置4で暗電流出力i4が削除され、図12(E)に示すように暗電流の低減された映像信号が映像信号抽出装置4から出力されて、映像信号記憶装置7に記憶される。メカニカルシャッター16の遮断期間により被写体光像は遮断されるから、このときは映像信号記憶装置7から同じ映像信号出力を続けて出力し、連続性を保つ。
【0056】
また、本実施の形態では、8垂直走査期間内のうち7垂直走査期間では1垂直走査期間のほぼ半分の期間、メカニカルシャッター16の遮断部19bにより光遮断状態となり、このとき撮像装置3は第2の実施の形態と同様に、メカニカルシャッター16により各画素のフォトダイオード(図7のPd)の蓄積時間が可変制御される。
【0057】
以上により、本実施の形態も第1及び第2の実施の形態と同様に連続的に暗電流補正を行うことができるから、撮像装置3がHDTV画像の画素数よりも多い画素数の高精細度画像を得る撮像装置においても、十分良好な写真並みの画質を得ることができる。更に、本実施の形態では、メカニカルシャッター16により画素の電荷蓄積時間を可変制御できる。
【0058】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。この第4の実施の形態は、図10のブロック図に示すように、レンズ1と撮像装置3との間の被写体光像の光路中に上記のメカニカルシャッター16に加えて、更にもう一つのメカニカルシャッター18を設け、これをタイミング信号発生装置17からのタイミング信号T7により回転制御するようにしたものである。上記のメカニカルシャッター18としては、例えば図6に示した構造のメカニカルシャッター11を使用し得る。
【0059】
ここで、タイミング信号T6とT7は、二組のメカニカルシャッター16及び18の回転数を同一とし、かつ、互いの遮断部及び透過部の重ね角度を可変できるように互いの位相が可変制御可能とされている。二組のメカニカルシャッター16及び18は、メカニカルシャッター18としては前記メカニカルシャッター11を使用した場合、互いの透過部の重なりの角度を調整することにより、遮断面積をほぼ半分から完全な遮断状態までの任意の遮断面積が得られ、その結果、一つのメカニカルシャッターだけでは固定されている入射光量を必要量に調整することができる。
【0060】
また、メカニカルシャッター16及び18の透過部分面積をVD期間の半分以下に設定することにより、このメカニカルシャッター16及び18の遮蔽部分を2枚組み合わせれば被写体光像の透過は遮断状態とすることができるから、暗電流抽出時には遮断状態とし、照射時間を制御する場合は重ね合わせ状態を変化させて用いれば適正な照射時間を得ることができる。遮断状態の場合、メカニカルシャッター全体が同時に遮断できるから暗電流抽出のための遮断時間は非常に広範囲に設定できる。
【0061】
また、メカニカルシャッター16だけを固定してもよい。この場合、メカニカルシャッター16の遮断部19c又は19bが撮像装置3の入射被写体光像の光路上に位置するように固定した場合は、撮像装置3から暗電流を示す撮像信号を得ることができる。また、メカニカルシャッター16の透過部19aが撮像装置3の入射被写体光像の光路上に位置するように固定した場合は、回転するメカニカルシャッター18から断続して撮像装置3に被写体光像が入射される。更に、メカニカルシャッター16の透過部19aと遮断部19bの境界位置を撮像装置3の入射被写体光像の光路上に位置するように固定してもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、一つ又は二つのメカニカルシャッターにより、あるいはレンズの絞りにより一定周期で撮像装置への被写体光像の入射が遮断されている期間の撮像信号から暗電流を検出するようにしたため、暗電流の経時的な変化に対応して暗電流を正確に検出することができる。
【0063】
また、本発明によれば、比較的短時間間隔で暗電流検出して暗電流の正確な補正ができるため、特に感度を上げるため暗電流補正不足による画質劣化が目立つHDTV以上の高解像度分野の撮像装置に適用して好適である。
【0064】
更に、本発明によれば、一つ又は二つのメカニカルシャッターにより、あるいはレンズの絞りにより一定周期で撮像装置への被写体光像の入射が遮断されている期間の撮像信号から暗電流を検出し、撮像装置へ被写体光像が入射されているときの撮像信号から検出した暗電流を減算するようにしたため、暗電流が正確に補正された映像信号を得ることができる。
【0065】
また、更に本発明によれば、第1及び第2のメカニカルシャッターのそれぞれの透過部と遮断部の重ね合わせ角度を調整するようにしたため、入射光量を必要に応じて任意に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図である。
【図2】図1の動作説明用タイミングチャートである。
【図3】撮像信号にノイズが多い場合の図1の動作説明用タイミングチャートである。
【図4】図1のビデオカメラで使用するメカニカルシャッターの一例の形状を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態のブロック図である。
【図6】図5のビデオカメラで使用するメカニカルシャッターの一例の形状を示す斜視図である。
【図7】本発明における撮像装置の一画素回路の一例の回路図である。
【図8】図7の動作説明用タイミングチャートである。
【図9】図5の動作説明用タイミングチャートである。
【図10】本発明の第3及び第4の実施の形態のブロック図である。
【図11】図10のビデオカメラで使用するメカニカルシャッターの一例の形状を示す斜視図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態の動作説明用タイミングチャートである。
【図13】従来の一例のブロック図である。
【図14】従来の他の例を示す構成図である。
【図15】図14のロータリーシャッター形状例を示す図である。
【符号の説明】
1 レンズ
2、11、16、18 メカニカルシャッター
3 撮像装置
4 映像信号抽出装置
5 暗電流記憶装置
6 暗電流検出装置
7 映像信号記憶装置
8、12、17 タイミング信号発生装置
10a、14a、19a 透過部
10b、14b、19b、19c 遮断部
10c、15 中心軸
10d 外縁部
13 円盤
Pd フォトダイオード
Tr1、Tr3 リセット用トランジスタ
Tr2 転送用トランジスタ
Tr4 増幅用トランジスタ
C1 電荷蓄積用コンデンサ
【発明の属する技術分野】
本発明はメカニカルシャッターを用いたビデオカメラに係り、特に高精細度テレビ(HDTV)画像以上の画素数を持つ撮像装置を用いて被写体光像を電気信号に変換し、この電気信号に含まれる撮像素子の暗電流をメカニカルシャッターを用いて補正して、写真並みの画質の映像信号を得るメカニカルシャッターを用いたビデオカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のメカニカルシャッターを用いたビデオカメラは、特開平10−126693号公報に提案されているように、フィールド単位で動作させているビデオカメラから、テレシネ画像に合わせた1フレーム単位の画像を得るために用いている。この従来のビデオカメラでは、例えば、ビデオカメラの第一フィールド走査期間にメカニカルシャッターで被写体光像を遮断し、第二フィールド走査期間にメカニカルシャッターを開き被写体光像を一画面分撮像装置に照射して電荷を蓄積し、撮像装置の読み出しは第一、第二フィールド連続で行う。
【0003】
これにより、フィールド毎に時間差のない画像が得られ、映画に近い感じの映像信号を得ることができる。この場合のメカニカルシャッターは、被写体光像をフレーム単位で停止させることのみで暗電流検出には用いていない。
【0004】
一方、暗電流補正装置を備えたビデオカメラとしては、図13に示すように、被写体光像をレンズ1により撮像装置3に結像して撮像信号を作成し、これを映像信号抽出装置4に暗電流出力と同時に加えて映像信号を得る。暗電流出力は手動でレンズ1の絞りを被写体光像遮断状態に設定して、この時の被写体光像の無い撮像信号を暗電流検出装置6に加え暗電流を作成し、この暗電流を固定データとして暗電流記憶装置5に記憶したものを用いる。このビデオカメラでは、メカニカルシャッターを使用しないで暗電流を補正する。
【0005】
また、従来のメカニカルシャッターを用いたビデオカメラは、特開平10−271385号公報や特開平11−275424号公報に開示されているように、ロータリーシャッターを用いてシャッター動作を行わせている。このビデオカメラは図14に示すように、撮像レンズ20とカメラ本体21をバヨネットマウント22で連結し、カメラ本体21内にはローパスフィルタ23、色温度変換等の各種フィルタを内蔵したフィルタディスク24、ロータリーシャッター25、色分解プリズム26及び撮像素子27a、27b、27cが配設されている。
【0006】
上記のロータリーシャッター25は、カメラ本体側から見ると、図15に示すように、その中心軸28がベルト29を介してモータ30のシャフトに連結され、モータ30の回転がベルト29を介して伝達されて高速回転される。ロータリーシャッター25の一部は透過部分31とされ、残りは遮蔽部分32とされている。従って、ロータリーシャッター25が高速回転することにより、被写体からの入射光は透過と遮光が交互に繰り返される。ロータリーシャッター25の透過部分31の位置はセンサ33により検出される。
【0007】
このような構造のロータリーシャッター25は瞬間的な特殊効果を行わせるためのもので、例えば、透過部分31を高速に撮像素子上を通過させれば、その瞬間の高速シャッター画像が得られる。従って、高速シャッター動作のみが重要に考えられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特に、固体撮像素子を用いて被写体光像を撮像して映像信号を得る場合、固体撮像素子の暗電流は時間と共に変化するが、これは時間により加算されるものと、温度変化によるものとに分けられる。
【0009】
従来は、最初に暗電流を長時間の加算平均で算出した後、固定データ化し、使用時にはこの固体データを温度変化で制御し補正量を定めている。このため、暗電流検出時期と、実際の映像信号補正時期に差を生じ、暗電流の経時的な変化に対応できないという問題がある。
【0010】
また、従来、画素数の少ないNTSC方式やVGAと異なり、特にHDTV以上の高解像度分野の撮像装置では画素数が多く高精細に暗電流補正を行わなければならないから、固定データではなく、できるだけ暗電流の補正の直前のデータが必要であるということが課題となっている。特に、高速シャッターを用いる場合は、被写体光像の抽出時間が短く、感度を上げるため暗電流補正不足による画質劣化が目立ち、直前データの必要性はより重要である。
【0011】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、メカニカルシャッターを用いて、暗電流を一定時間ごとに連続して抽出することにより、暗電流の経時的な変化に対応して暗電流補正を正確に行い得るメカニカルシャッターを用いたビデオカメラを提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明の他の目的は、メカニカルシャッターを用いて、できるだけ暗電流の補正の直前に補正データを得て暗電流の補正を行い得るメカニカルシャッターを用いたビデオカメラを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、第1の発明は、被写体光像を結像するレンズと、レンズを透過した被写体光像を、遮断又は通過させるメカニカルシャッターと、メカニカルシャッターを透過した被写体光像を、撮像信号に変換する撮像装置と、メカニカルシャッターにより被写体光像を遮断しているときに、撮像装置から出力される撮像信号から暗電流を検出する暗電流検出装置と、暗電流検出装置により検出された暗電流を記憶する暗電流記憶装置と、メカニカルシャッターにより被写体光像を透過しているときに、撮像装置から出力される撮像信号から、暗電流記憶装置に記憶されている暗電流を減算して映像信号を抽出する映像信号抽出装置と、映像同期信号に同期したタイミング信号を発生して、メカニカルシャッターによる被写体光像の遮断間隔を制御するタイミング信号発生装置とを有する構成としたものである。
【0014】
この発明では、メカニカルシャッターにより一定周期で断続的に被写体光像を撮像装置に入射し、メカニカルシャッターにより撮像装置への被写体光像の入射が遮断されている期間の撮像信号から暗電流を検出するようにしたため、一定周期で暗電流を検出することができ、また、メカニカルシャッターにより撮像装置へ被写体光像が入射されているときの撮像信号から検出した暗電流を減算することにより、暗電流の低減された映像信号を得ることができる。
【0015】
また、上記の目的を達成するため、第2の発明は、被写体光像を結像すると共に、外部からの制御信号により被写体光像の光量を制御する絞りを備えたレンズと、レンズの絞りにより光量が適正に調整された被写体光像を、遮断又は通過させることで被写体光像の光量を制限するメカニカルシャッターと、メカニカルシャッターを透過した被写体光像を、撮像信号に変換する撮像装置と、レンズの絞りにより被写体光像を遮断したときに、撮像装置から出力される撮像信号から暗電流を検出する暗電流検出装置と、暗電流検出装置により検出された暗電流を記憶する暗電流記憶装置と、メカニカルシャッターにより光量が制限された被写体光像が入射されるときの撮像装置から出力される撮像信号から、暗電流記憶装置に記憶されている暗電流を減算して映像信号を抽出する映像信号抽出装置と、映像同期信号に同期した制御信号を発生して、レンズの絞りを遮断状態及び適正光量調整状態に一定間隔で制御すると共に、映像同期信号に同期したタイミング信号を発生してメカニカルシャッターによる被写体光像の遮断間隔を制御するタイミング信号発生装置とを有する構成としたものである。
【0016】
この発明では、一定間隔でレンズの絞りを遮断状態にしたときの撮像信号から暗電流を検出するようにしたため、一定周期で暗電流を検出することができ、また、メカニカルシャッターにより撮像装置へ被写体光像の光量が制限されて入射されているときの撮像信号から検出した暗電流を減算することにより、暗電流の低減された映像信号を得ることができる。
【0017】
また、上記の目的を達成するため、第3の発明は、被写体光像を結像するレンズと、レンズを透過した被写体光像を、遮断又は通過させる第1のメカニカルシャッターと、第1のメカニカルシャッターを透過した被写体光像を、遮断又は通過させる第2のメカニカルシャッターと、第2のメカニカルシャッターを透過した被写体光像を、撮像信号に変換する撮像装置と、第1及び第2のメカニカルシャッターの少なくとも一方により被写体光像を遮断しているときに、撮像装置から出力される撮像信号から暗電流を検出する暗電流検出装置と、暗電流検出装置により検出された暗電流を記憶する暗電流記憶装置と、第1及び第2のメカニカルシャッターにより被写体光像の光量を制御しているときに、撮像装置から出力される撮像信号から、暗電流記憶装置に記憶されている暗電流を減算して映像信号を抽出する映像信号抽出装置と、映像同期信号に同期したタイミング信号を発生して、第1及び第2のメカニカルシャッターによる被写体光像の遮断間隔及び被写体光像の透過期間と遮断期間を制御するタイミング信号発生装置とを有する構成としたものである。
【0018】
この発明では、第1及び第2のメカニカルシャッターにより撮像装置への被写体光像の入射が遮断されている期間の撮像信号から暗電流を検出するようにしたため、一定周期で暗電流を検出することができ、また、第1及び第2のメカニカルシャッターにより光量が制限された被写体光像が撮像装置へ入射されているときの撮像信号から検出した暗電流を減算することにより、暗電流の低減された映像信号を得ることができる。また、2つのメカニカルシャッターの組み合わせにより、被写体光像の光量調整ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になるメカニカルシャッターを用いたビデオカメラの第1の実施の形態のブロック図を示す。同図において、図示しない被写体光像は、まず、レンズ1を透過してメカニカルシャッター2により遮断される。これにより、撮像装置3からは被写体光像の無い暗電流のみの撮像信号が取り出されて暗電流検出装置6に供給される。暗電流検出装置6は暗電流のみを検出し、検出したその暗電流値を暗電流記憶装置5へ供給して記憶する。暗電流記憶装置5は記憶した暗電流値を映像信号抽出装置4に供給する。
【0020】
次に、メカニカルシャッター2を開け、図示しない被写体光像がレンズ1及びメカニカルシャッター2をそれぞれ透過して撮像装置3に結像する。これにより、撮像装置3からは被写体光像と暗電流成分を含む撮像信号が取り出されて、映像信号抽出装置4に供給される。映像信号抽出装置4は入力された撮像信号から、暗電流記憶装置5から供給される暗電流値を減算し、被写体光像成分のみの映像信号を出力する。この映像信号は映像信号記憶装置7に供給されて記憶される。映像信号記憶装置7から映像信号出力が得られる。なお、レンズ1、メカニカルシャッター2、撮像装置3、暗電流記憶装置5及び映像信号記憶装置7は、タイミング信号発生装置8からのタイミング信号に基づいて同期して動作する。
【0021】
次に、図1に示す本実施の形態の動作について、図2及び図3のタイミングチャートを併せ参照して更に詳細に説明する。タイミング信号発生装置8は図2(A)に示す垂直同期信号VDに同期した、図2(B)に示すタイミング信号T2を作成する。このタイミング信号T2は、メカニカルシャッター2の開閉制御信号であり、そのハイレベル期間はメカニカルシャッター2の遮断部がレンズ1から撮像装置3に至る入射光の光路に位置するように(すなわち、光遮断状態とし)、ローレベル期間はメカニカルシャッター2の透過部が上記の入射光の光路に位置するように(すなわち、光通過状態)する。
【0022】
図2(B)に示すタイミング信号T2によりメカニカルシャッター2により被写体光像が遮断された遮断期間1の時は撮像装置3で光蓄積され、次の垂直同期信号VDのタイミングで、図2(C)にIで示すように撮像装置3より被写体光像の無い暗電流のみの撮像信号が出力される。この撮像信号は暗電流Iとして暗電流検出装置6で検出され、暗電流記憶装置5にその暗電流値が記憶される。この暗電流記憶装置5に記憶された暗電流値は、図2(D)に示すように暗電流出力i1として映像信号抽出装置4に連続して加えられる。
【0023】
その後、タイミング信号T2がローレベルとなり、メカニカルシャッター2が光通過状態とされることにより、撮像装置3に被写体光像が照射され、これにより撮像装置3により得られた被写体光像を含む撮像信号は、映像信号抽出装置4で暗電流出力i1が削除され、図2(E)に示すように暗電流の低減された映像信号が映像信号抽出装置4から出力されて、映像信号記憶装置7に記憶される。
【0024】
メカニカルシャッター2の遮断期間により被写体光像は遮断されるから、このときは映像信号記憶装置7から同じ映像信号出力を続けて出力し、連続性を保つ。その後、再びタイミング信号T2のハイレベル期間(遮断期間2)でメカニカルシャッター2により被写体光像が遮断されて撮像装置3で光蓄積され、次の垂直同期信号VDのタイミングで、図2(C)にIIで示すように撮像装置3より被写体光像の無い暗電流のみの撮像信号が出力される。この撮像信号は暗電流IIとして暗電流検出装置6で検出され、暗電流記憶装置5にその暗電流値が記憶される。この暗電流記憶装置5に記憶された暗電流値は、図2(D)に示すように暗電流出力i2として映像信号抽出装置4に連続して加えられる。
【0025】
メカニカルシャッター2のある遮断期間から次の遮断期間までの時間間隔、すなわち、メカニカルシャッター2の遮断間隔は温度変化、撮像装置2の感度により設定するが、空調のきいた室内であれば10分ぐらいで十分である。温度変化の激しい屋外では5分以内に設定する。撮像装置2の感度を高くした場合は暗電流変動も大きくなるため、やはり5分以内が目安となる。
【0026】
また、タイミング信号発生装置8は、撮像装置3の動作制御用タイミング信号T3、暗電流記憶装置5の書き込み/読み出しの制御用タイミング信号T4及び映像信号記憶装置7の書き込み/読み出しの制御用タイミング信号T5を、上記のメカニカルシャッター制御用タイミング信号T2に準じて作成する。また、遮断間隔が長い場合は、レンズ1の絞りをタイミング発生装置8が発生するタイミング信号T1により制御して被写体光像を遮断してもよい。
【0027】
以上により、本実施の形態によれば、できるだけ暗電流の補正の直前のデータを用いて連続的に暗電流補正を行うようにしているため、撮像装置3がHDTV方式の画像の画素数よりも多い画素数を有し、高精細な撮像信号を得るビデオカメラにおいても、十分良好な画質を得ることができる。
【0028】
図3は撮像信号にノイズが多い場合の図1の実施の形態のタイミングチャートを示す。図3中、図2と同一信号は同一符号を付してある。撮像信号にノイズが多い場合は、図3(A)に示す垂直同期信号VDに同期して発生される図3(B)に示すタイミング信号T2のハイレベル期間、すなわち、メカニカルシャッター2の被写体光像の遮断期間を図2の場合よりも長くして、この長い遮断期間に得られる撮像装置3から出力される図3(C)に示す撮像信号である暗電流を加算平均してノイズを削減する。
【0029】
これにより、暗電流検出装置6から出力される暗電流は図3(D)に示され、映像信号抽出装置4により暗電流補正された映像信号は同図(E)に示される。この例では、遮断期間が長いため、補間映像信号も多くなる。
【0030】
図4は図1のメカニカルシャッター2の外観形状の斜視図を示す。図4において、メカニカルシャッター2は円盤状で、外縁部10dを残して所定角度範囲(ここでは315度)繰り抜かれた透過部10aと、残りの遮断部10bとからなり、かつ、中心部に中心軸10cが設けられた構造とされている。中心軸10cは図示しないモータの回転力が伝達され、メカニカルシャッター2を回転する。
【0031】
このメカニカルシャッター2は、連続的に暗電流補正する場合は、一定時間で回転させて用いる。例えば、図4の例では遮断部10bは45度の角度範囲設けられているので、遮断期間は一回転の1/8倍の期間であるため、一回転を8×TVD(ただし、TVDは1垂直走査期間)として、垂直同期信号VDに同期させて用いればよい。遮断間隔を長くする場合は垂直走査期間の整数倍を基準に設定して用いる。
【0032】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図5は本発明になるメカニカルシャッターを用いたビデオカメラの第2の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図5において、レンズ1と撮像装置3の間にメカニカルシャッターが設けられている点は第1の実施の形態と同様であるが、第2の実施の形態のメカニカルシャッター11は、前記メカニカルシャッター2とは構造が異なり、図6の斜視図の如き構成とされており、また、タイミング信号発生装置12によりメカニカルシャッター11の開閉制御を行うのに加えて、レンズ1の絞り制御も行う点が第1の実施の形態と異なる。
【0033】
メカニカルシャッター11は図6に示すように、円盤13に等角度間隔で透過部14aと遮断部14bとが交互に8つずつ形成され、中心部に中心軸15が形成された構造である。8つの透過部14aは、円盤13に穿設された大略扇形状の開口部である。メカニカルシャッター11はタイミング信号T2により回転制御される、図示しないモータにより回転力が中心軸15に伝達されて回転する。また、メカニカルシャッター11の透過部14aと遮断部14bは、レンズ1から撮像装置3の入射面に至る被写体光像の光路中に設けられ、上記の回転により、被写体光像を断続的に撮像装置3に入射する。
【0034】
撮像装置3は図1と同様にHDTV方式画像の画素数よりも多い(例えば4倍)画素数の高精細度画像を得る撮像装置であり、各画素は例えば図7に示す回路構成とされている。同図において、フォトダイオードPdは入射光を光電変換して入射光レベルに応じた量の電荷を発生する。フォトダイオードPdのカソードは、リセット用トランジスタTr1のソース、ドレインを介して電源端子に接続されると共に、転送用トランジスタTr2のドレイン、ソースを介して電荷蓄積用コンデンサC1の一端と、リセット用トランジスタTr3のソースと、増幅用トランジスタTr4のゲートとの共通接続点に接続されている。
【0035】
フォトダイオードPdのアノード及びコンデンサC1の他端は例えば接地されている。また、リセット用トランジスタTr3のドレイン及び増幅用トランジスタTr4のドレインは電源端子に接続されており、増幅用トランジスタTr4のソースは、信号出力ラインに接続されている。
【0036】
この1画素回路の動作につき、図8と共に説明するに、図8(A)に示す垂直同期信号VDに同期したリセットパルスReset1がトランジスタTr1のゲートに印加されてこれをスイッチングする。図8(B)に示すリセットパルスReset1がハイレベルである垂直帰線期間内に、トランジスタTr1がオンとされ、フォトダイオードPdが一定電位にリセットされる。このリセット期間は短期間であり、続いてリセットパルスReset1がローレベルとされてトランジスタTr1がオフとされると、フォトダイオードPdは入射光量に応じた電荷を発生し、その電荷蓄積量は図8(C)に示すように漸次増加していく。
【0037】
次の垂直同期信号VDが入力されると同時に、トランジスタTr3のゲートに図8(D)に示すように、ハイレベルのリセットパルスReset2が印加され、トランジスタTr3をオンとするため、このオン期間、電源端子からの電圧がトランジスタTr3のドレイン、ソースを介してコンデンサC1に印加され、これを一定電位にリセットする。続いて、同じ垂直帰線期間内でリセットパルスReset2がローレベルとされてトランジスタTr3をオフとすると同時に、図8(E)に示すように、ハイレベルの転送パルスがトランジスタTr2のゲートに印加され、これをオンとするため、その時点のフォトダイオードPdの蓄積電荷がトランジスタTr2のドレイン、ソースを通してコンデンサC1へ転送され、コンデンサC1に蓄積される。
【0038】
上記のコンデンサC1に蓄積された電荷による端子電圧は、ソースフォロワを構成する増幅用トランジスタTr4により増幅されて信号出力ラインへ出力される。また、上記のトランジスタTr2が短期間オンとされた後、同じ垂直帰線期間内で転送パルスがローレベルとされてトランジスタTr2をオフとすると同時に、図8(B)に示すように、ハイレベルのリセットパルスReset1がトランジスタTr1のゲートに印加されてこれをオンとし、フォトダイオードPdをリセットする。以下、上記と同様の動作が繰り返される。
【0039】
ここで、フォトダイオードPdがリセット解除されてから次にコンデンサC1がリセットされる直前までの期間T0、T1、T2は、信号出力ラインへ各画素からの信号が時系列的に合成されて出力される信号出力期間であり、この信号出力期間に図8(F)に示す如き撮像信号が信号出力ラインへ出力される。
【0040】
次に、図5の第2の実施の形態の動作について図9のタイミングチャートを併せ参照して説明する。図5のタイミング信号発生装置12は、図9(A)に示す垂直同期信号VDに同期した1垂直走査周期の図9(B)に示すメカニカルシャッター開閉制御パルスT2を発生してメカニカルシャッター11を開閉制御すると共に、絞り制御パルスT1を図9(C)に示すように垂直同期信号VDに同期して発生してレンズ1の絞りを制御する。
【0041】
絞り制御パルスT1は、そのハイレベル期間(図9(C)の例では1垂直走査期間)、レンズ1の絞りを遮断状態とし、そのローレベル期間(図9(C)の例では7垂直走査期間)、レンズ1の絞りの遮断状態を解除する。この絞り制御パルスT1により、まず、レンズ1の絞りが遮断状態とされると、この期間では被写体光像がレンズ1を透過せず、撮像装置3には被写体光像が入射せず、撮像装置3は被写体光像の無い暗電流のみの撮像信号を蓄積し、次の垂直同期信号VDのタイミングで、図9(D)にIIIで示すように撮像装置3より暗電流のみの撮像信号が出力される。
【0042】
このときの撮像信号は図5の暗電流検出装置6で暗電流として検出され、その値が暗電流記憶装置5に記憶される。暗電流記憶装置5に記憶された暗電流値は、タイミング信号発生装置12からの書き込み/読み出し制御信号T4により図9(E)にi3で示すように連続的に読み出されて図5の映像信号抽出装置4に供給される。
【0043】
続いて、絞り制御パルスT1がローレベルとされ、そのローレベル期間(図9(C)の例では7垂直走査期間)、レンズ1の絞りの遮断状態が解除され、被写体光像を適正光量に調整した後、撮像装置3に照射する。このレンズ1の絞りの遮断が解除されて適正光量とされた期間では、被写体光像がレンズ1を透過し、更に図9(B)に示すタイミング信号T2により開閉制御されるメカニカルシャッター11により断続的に撮像装置3に入射される。このタイミング信号T2のハイレベル期間はメカニカルシャッター11により光遮断状態とされ、ローレベル期間はメカニカルシャッター11を光が透過する。
【0044】
ここで、レンズ1の絞りの遮断が解除されて適正光量とされた期間において、撮像装置3はメカニカルシャッター11により各画素のフォトダイオード(図7のPd)の蓄積時間が可変制御される。すなわち、図8に示した例では、各画素のフォトダイオードPdはあるリセット解除時点から次にリセットされる直前までのPD蓄積時間が一定であるが、このPD蓄積時間がメカニカルシャッター11により光透過時間が光遮断時間よりも短くされるほど短くなる。
【0045】
この蓄積時間が短くなると、被写体光像が移動した場合でも、画像としては移動が少なくなり静止画に近くなり、逆に蓄積時間が長くなると、被写体光像の移動分が画像に含まれるため、移動個所はボケた感じになる。なお、この実施の形態では、1垂直走査期間の半分の期間が光透過時間となるようにメカニカルシャッター11が制御される。
【0046】
映像信号抽出装置4は、レンズ1の絞りの遮断が解除されて適正光量とされた期間に、レンズ1及びメカニカルシャッター11を透過して撮像装置3に入射された被写体光像を撮像して得られた、図9(D)に示す撮像信号から、上記の暗電流記憶装置5から連続的に読み出された暗電流を減算して、暗電流成分が削除された信号を映像信号として出力し、映像信号記憶装置7に供給する。
【0047】
レンズ1の絞りの遮断期間、被写体光像は遮断されるから、このときは映像信号記憶装置7から同じ映像信号出力を続けて出力し、連続性を保つ。遮断間隔は温度変化、撮像装置の感度により設定するが、空調のきいた室内であれば10分ぐらいで十分である。温度変化の激しい屋外では5分以内に設定する。撮像装置3の感度を高くした場合は暗電流変動も大きくなるためやはり5分以内が目安となる。
【0048】
以上により、本実施の形態も第1の実施の形態と同様に連続的に暗電流補正を行うことができるから、撮像装置3がHDTV画像の画素数よりも多い画素数の高精細度画像を得る撮像装置においても、十分良好な写真並みの画質を得ることができる。更に、本実施の形態では、メカニカルシャッター11による画素の電荷蓄積時間を可変制御できる。
【0049】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図10は本発明になるメカニカルシャッターを用いたビデオカメラの第3の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図10に示す第3の実施の形態は、図1の示した第1の実施の形態と同様にレンズ1と撮像装置3の間にメカニカルシャッターを設け、被写体光像を断続的に撮像装置3に入射するものであるが、本実施の形態で使用するメカニカルシャッター16は、前記メカニカルシャッター2及び11とは構造が異なり、図11の斜視図の如き構成とされている点に特徴がある。
【0050】
図11中、図6と同一構成部分には同一符号を付してある。図11において、メカニカルシャッター16は、円盤13に22.5°間隔で透過部19aと遮断部19bとを交互に8つずつ形成した場合の任意の一つの透過部19aを、遮断部19cとしたものであり、従って、透過部19aは全体として7つ設けられ、相隣る透過部19aは22.5°間隔の個所が6個所と、45°間隔の個所が1個所からなる。この透過部19aは、円盤13に穿設された大略扇形状の開口部である。
【0051】
また、円盤13の中心部には中心軸15が形成されている。メカニカルシャッター16はタイミング信号T6により回転制御される、図示しないモータにより回転力が中心軸15に伝達されて回転する。また、メカニカルシャッター16の透過部19aと遮断部19b及び19cは、レンズ1から撮像装置3の入射面に至る被写体光像の光路中に設けられ、上記の回転により、被写体光像を断続的に撮像装置3に入射する。
【0052】
このメカニカルシャッター16では、遮断部19cとそれに隣接する一つの遮断部19bとにより完全遮断部分が形成され、残りの遮断部19bと透過部19aとにより一部分遮断部分であるシャッター部分が形成され、それらが共用されるから構造が簡略化される。メカニカルシャッター16は一定回転数で回転され、完全遮断部分と一部分遮断部分とが1:7の割合で繰り返される。図11の例ではメカニカルシャッター16は、例えば一回転期間を垂直走査期間の8倍の期間として、垂直同期信号VDに同期させて回転制御される。遮断間隔を長くする場合はVDの整数倍を基準に設定して用いる。
【0053】
次に、図10に示す第3の実施の形態の動作について、図12のタイミングチャートを併せ参照して説明する。タイミング信号発生装置17は図12(A)に示す垂直同期信号VDに同期した、図12(B)に示すタイミング信号T6を作成する。このタイミング信号T6は、メカニカルシャッター16の開閉制御信号であり、そのハイレベル期間はメカニカルシャッター16の遮断部19b又は19cがレンズ1から撮像装置3に至る入射光の光路に位置するように(すなわち、光遮断状態とし)、ローレベル期間はメカニカルシャッター16の透過部19aが上記の入射光の光路に位置するように(すなわち、光通過状態)とする。
【0054】
図12(B)に示すタイミング信号T6により、まず、メカニカルシャッター16の遮断部19c及びそれに隣接する遮断部19bにより、被写体光像が1垂直走査期間遮断され、その遮断期間では撮像装置3で光蓄積が行われ、次の垂直同期信号VDのタイミングで、図12(C)にIVで示すように撮像装置3より被写体光像の無い暗電流のみの撮像信号が出力される。この撮像信号は暗電流として暗電流検出装置6で検出され、暗電流記憶装置5にその暗電流値が記憶される。この暗電流記憶装置5に記憶された暗電流値は、図12(D)に示すように暗電流出力i4として映像信号抽出装置4に連続して加えられる。
【0055】
その後、タイミング信号T6がローレベルとなり、メカニカルシャッター16が光通過状態とされることにより、撮像装置3に被写体光像が照射され、これにより撮像装置3により得られた被写体光像を含む撮像信号は、映像信号抽出装置4で暗電流出力i4が削除され、図12(E)に示すように暗電流の低減された映像信号が映像信号抽出装置4から出力されて、映像信号記憶装置7に記憶される。メカニカルシャッター16の遮断期間により被写体光像は遮断されるから、このときは映像信号記憶装置7から同じ映像信号出力を続けて出力し、連続性を保つ。
【0056】
また、本実施の形態では、8垂直走査期間内のうち7垂直走査期間では1垂直走査期間のほぼ半分の期間、メカニカルシャッター16の遮断部19bにより光遮断状態となり、このとき撮像装置3は第2の実施の形態と同様に、メカニカルシャッター16により各画素のフォトダイオード(図7のPd)の蓄積時間が可変制御される。
【0057】
以上により、本実施の形態も第1及び第2の実施の形態と同様に連続的に暗電流補正を行うことができるから、撮像装置3がHDTV画像の画素数よりも多い画素数の高精細度画像を得る撮像装置においても、十分良好な写真並みの画質を得ることができる。更に、本実施の形態では、メカニカルシャッター16により画素の電荷蓄積時間を可変制御できる。
【0058】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。この第4の実施の形態は、図10のブロック図に示すように、レンズ1と撮像装置3との間の被写体光像の光路中に上記のメカニカルシャッター16に加えて、更にもう一つのメカニカルシャッター18を設け、これをタイミング信号発生装置17からのタイミング信号T7により回転制御するようにしたものである。上記のメカニカルシャッター18としては、例えば図6に示した構造のメカニカルシャッター11を使用し得る。
【0059】
ここで、タイミング信号T6とT7は、二組のメカニカルシャッター16及び18の回転数を同一とし、かつ、互いの遮断部及び透過部の重ね角度を可変できるように互いの位相が可変制御可能とされている。二組のメカニカルシャッター16及び18は、メカニカルシャッター18としては前記メカニカルシャッター11を使用した場合、互いの透過部の重なりの角度を調整することにより、遮断面積をほぼ半分から完全な遮断状態までの任意の遮断面積が得られ、その結果、一つのメカニカルシャッターだけでは固定されている入射光量を必要量に調整することができる。
【0060】
また、メカニカルシャッター16及び18の透過部分面積をVD期間の半分以下に設定することにより、このメカニカルシャッター16及び18の遮蔽部分を2枚組み合わせれば被写体光像の透過は遮断状態とすることができるから、暗電流抽出時には遮断状態とし、照射時間を制御する場合は重ね合わせ状態を変化させて用いれば適正な照射時間を得ることができる。遮断状態の場合、メカニカルシャッター全体が同時に遮断できるから暗電流抽出のための遮断時間は非常に広範囲に設定できる。
【0061】
また、メカニカルシャッター16だけを固定してもよい。この場合、メカニカルシャッター16の遮断部19c又は19bが撮像装置3の入射被写体光像の光路上に位置するように固定した場合は、撮像装置3から暗電流を示す撮像信号を得ることができる。また、メカニカルシャッター16の透過部19aが撮像装置3の入射被写体光像の光路上に位置するように固定した場合は、回転するメカニカルシャッター18から断続して撮像装置3に被写体光像が入射される。更に、メカニカルシャッター16の透過部19aと遮断部19bの境界位置を撮像装置3の入射被写体光像の光路上に位置するように固定してもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、一つ又は二つのメカニカルシャッターにより、あるいはレンズの絞りにより一定周期で撮像装置への被写体光像の入射が遮断されている期間の撮像信号から暗電流を検出するようにしたため、暗電流の経時的な変化に対応して暗電流を正確に検出することができる。
【0063】
また、本発明によれば、比較的短時間間隔で暗電流検出して暗電流の正確な補正ができるため、特に感度を上げるため暗電流補正不足による画質劣化が目立つHDTV以上の高解像度分野の撮像装置に適用して好適である。
【0064】
更に、本発明によれば、一つ又は二つのメカニカルシャッターにより、あるいはレンズの絞りにより一定周期で撮像装置への被写体光像の入射が遮断されている期間の撮像信号から暗電流を検出し、撮像装置へ被写体光像が入射されているときの撮像信号から検出した暗電流を減算するようにしたため、暗電流が正確に補正された映像信号を得ることができる。
【0065】
また、更に本発明によれば、第1及び第2のメカニカルシャッターのそれぞれの透過部と遮断部の重ね合わせ角度を調整するようにしたため、入射光量を必要に応じて任意に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図である。
【図2】図1の動作説明用タイミングチャートである。
【図3】撮像信号にノイズが多い場合の図1の動作説明用タイミングチャートである。
【図4】図1のビデオカメラで使用するメカニカルシャッターの一例の形状を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態のブロック図である。
【図6】図5のビデオカメラで使用するメカニカルシャッターの一例の形状を示す斜視図である。
【図7】本発明における撮像装置の一画素回路の一例の回路図である。
【図8】図7の動作説明用タイミングチャートである。
【図9】図5の動作説明用タイミングチャートである。
【図10】本発明の第3及び第4の実施の形態のブロック図である。
【図11】図10のビデオカメラで使用するメカニカルシャッターの一例の形状を示す斜視図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態の動作説明用タイミングチャートである。
【図13】従来の一例のブロック図である。
【図14】従来の他の例を示す構成図である。
【図15】図14のロータリーシャッター形状例を示す図である。
【符号の説明】
1 レンズ
2、11、16、18 メカニカルシャッター
3 撮像装置
4 映像信号抽出装置
5 暗電流記憶装置
6 暗電流検出装置
7 映像信号記憶装置
8、12、17 タイミング信号発生装置
10a、14a、19a 透過部
10b、14b、19b、19c 遮断部
10c、15 中心軸
10d 外縁部
13 円盤
Pd フォトダイオード
Tr1、Tr3 リセット用トランジスタ
Tr2 転送用トランジスタ
Tr4 増幅用トランジスタ
C1 電荷蓄積用コンデンサ
Claims (3)
- 被写体光像を結像するレンズと、
前記レンズを透過した前記被写体光像を、遮断又は通過させるメカニカルシャッターと、
前記メカニカルシャッターを透過した前記被写体光像を、撮像信号に変換する撮像装置と、
前記メカニカルシャッターにより前記被写体光像を遮断しているときに、前記撮像装置から出力される撮像信号から暗電流を検出する暗電流検出装置と、
前記暗電流検出装置により検出された暗電流を記憶する暗電流記憶装置と、
前記メカニカルシャッターにより前記被写体光像を透過しているときに、前記撮像装置から出力される撮像信号から、前記暗電流記憶装置に記憶されている前記暗電流を減算して映像信号を抽出する映像信号抽出装置と、
映像同期信号に同期したタイミング信号を発生して、前記メカニカルシャッターによる前記被写体光像の遮断間隔を制御するタイミング信号発生装置と
を有することを特徴とするメカニカルシャッターを用いたビデオカメラ。 - 被写体光像を結像すると共に、外部からの制御信号により前記被写体光像の光量を制御する絞りを備えたレンズと、
前記レンズの絞りにより光量が適正に調整された前記被写体光像を、遮断又は通過させることで該被写体光像の光量を制限するメカニカルシャッターと、
前記メカニカルシャッターを透過した前記被写体光像を、撮像信号に変換する撮像装置と、
前記レンズの絞りにより前記被写体光像を遮断したときに、前記撮像装置から出力される撮像信号から暗電流を検出する暗電流検出装置と、
前記暗電流検出装置により検出された暗電流を記憶する暗電流記憶装置と、
前記メカニカルシャッターにより光量が制限された前記被写体光像が入射されるときの前記撮像装置から出力される撮像信号から、前記暗電流記憶装置に記憶されている前記暗電流を減算して映像信号を抽出する映像信号抽出装置と、
映像同期信号に同期した前記制御信号を発生して、前記レンズの絞りを遮断状態及び適正光量調整状態に一定間隔で制御すると共に、該映像同期信号に同期したタイミング信号を発生して前記メカニカルシャッターによる前記被写体光像の遮断間隔を制御するタイミング信号発生装置と
を有することを特徴とするメカニカルシャッターを用いたビデオカメラ。 - 被写体光像を結像するレンズと、
前記レンズを透過した前記被写体光像を、遮断又は通過させる第1のメカニカルシャッターと、
前記第1のメカニカルシャッターを透過した前記被写体光像を、遮断又は通過させる第2のメカニカルシャッターと、
前記第2のメカニカルシャッターを透過した前記被写体光像を、撮像信号に変換する撮像装置と、
前記第1及び第2のメカニカルシャッターの少なくとも一方により前記被写体光像を遮断しているときに、前記撮像装置から出力される撮像信号から暗電流を検出する暗電流検出装置と、
前記暗電流検出装置により検出された暗電流を記憶する暗電流記憶装置と、
前記第1及び第2のメカニカルシャッターにより前記被写体光像の光量を制御しているときに、前記撮像装置から出力される撮像信号から、前記暗電流記憶装置に記憶されている前記暗電流を減算して映像信号を抽出する映像信号抽出装置と、
映像同期信号に同期したタイミング信号を発生して、前記第1及び第2のメカニカルシャッターによる前記被写体光像の遮断間隔及び前記被写体光像の透過期間と遮断期間を制御するタイミング信号発生装置と
を有することを特徴とするメカニカルシャッターを用いたビデオカメラ。
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JP2007528184A (ja) * | 2004-03-08 | 2007-10-04 | イーストマン コダック カンパニー | 調節されたダークフロアの補正による画像形成システム |
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2002
- 2002-08-07 JP JP2002229411A patent/JP2004072438A/ja active Pending
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